JP2009511888A - 雷の検出 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】雷検出のための雷検出器及び雷検出方法。モバイル雷検出器には、アンテナ、増幅器フロントエンド、A/D変換器、及びデジタル信号プロセッサが設けられ、雷検出器は、音声コーデックを備えるモバイルRF装置であり、それによってコーデックのプリアンプが、検出された雷信号の増幅に使用され、コーデックのA/D変換器が、増幅された雷信号のA/D変換に使用され、かつそれによってコーデックのデジタル音声処理ユニットが、雷検出の信号処理に使用される。
【選択図】図1
Description
気象学において使用される科学的雷検出器は、非常に大きく、かつこれらの有効範囲は数百キロメートルである。
また、単一の無線周波数(RF)帯域を使用する他の高性能雷検出器は、例えば携帯電話に比べて大きくかつ比較的高価である。更に、これらは、通常、必要な精度又は指向性を獲得するために特定の向きを有し、例えば、壁又は卓上に立てることが必要である。従って、これらは真のモバイル用途には十分に適していない。更に、これらの装置は、典型的には、信頼することができる雷雨の検出が可能になる前に垂直に位置決めして数分間にわたって安定に保たなければならない。
更に、現在、大きさの点で完全に可搬型であり、かつ特別な向きを必要としない比較的廉価な低級雷検出器が存在している。しかし、これらの検出器は、電磁両立性(EMC)放射に極端に影響され、従って、特に都市環境又は高速道路の近くなどで誤った警告を引き起こす傾向がある。
電磁干渉(EMI)兆候の正確な特性及び時間スペクトルが、MHz領域においては、それらを引き起こす僅かに異なる気象機構のためにkHz及びHz領域におけるものと異なることは公知の事実である。
しかし、本発明の目的に対しては、関連のある全ての周波数において、雷撃が多くのキロメートルの距離で識別することができるEMIパルスを伴うことに注意すれば十分である。
通常の携帯電話のような公知のモバイルRF装置では、受信したRF信号内の電磁干渉は、フィルタリングによって又は用いられる変調の結果として直ちに除去することができるが、本発明では、モニタされるRFチャンネル内のこれらの電磁干渉を評価することを提案するものである。検出された干渉が、電撃によって引き起こされているように思われる場合、例えば、携帯電話のユーザに警告することができる。例えば、干渉が、所定の閾値を超えた場合又は干渉が雷撃の特性である周波数スペクトルを有する場合、干渉は、電撃によって引き起こされたと見なすことができる。RF検出がオンである間、雷検出をオンとすることができる。
多くの場合、周辺における電撃を検出したいという要望は、専売特許雷検出器を持ち運ぶことのコスト及び難しさを正当化するほど十分に大きくないであろうが、多くの人々は、人々が既にいつでも持ち運んでいる、特に携帯電話のような装置と統合することができる廉価な感知システムの価値を認めるであろう。公知の技術は、公知のRF装置中に新規機能としてのこのような雷検出を統合することを達成していない
従って、本発明の第1の態様に対して、雷検出器は、音声コーデックを備えたモバイルRF装置であり、それによってコーデックのプリアンプが、検出された雷信号の増幅のために使用され、コーデックのA/D変換器が、増幅された雷信号のA/D変換のために使用され、またそれによってコーデックのデジタル音声処理ユニットが、雷検出の信号処理のために使用されることを提案する。
本発明の第2の好ましい実施形態では、それ以外に使用されないと考えられるマイクロフォン入力が、雷検出フロントエンドインタフェースとして使用される。
本発明の更に別の実施形態によれば、モバイルRF装置の音声コーデックが、雷検出に利用され、それによってA/D変換された雷信号は、音声コーデック経路内で処理され、音声コーデックによって検出かつ出力された記号は、デジタル信号処理(DSP)方法を使用して雷検出の観点から解析される。
本発明の更に別の実施形態によれば、雷検出は、2つ又はそれよりも多くの周波数チャンネル上での検出の組合せとして実施される。
本発明の更に別の実施形態によれば、雷検出に利用することができる少なくとも2つのマイクロフォン入力があり、雷検出は、2つの異なる音声周波数帯域上で実施される。
本発明の更に別の実施形態によれば、RF装置は、落雷の時にモバイルRF装置の向きを判断するための手段を収容する。
本発明の更に別の実施形態によれば、発生時間を含む検出された落雷情報は、起こりそうな落雷のモバイル装置からの距離の判断のためにメモリ中に記憶される。
本発明の更に別の実施形態によれば、気象情報は、強度、距離、並びに雷雨に対する相対的及び真の方向を示すディスプレイ上に表示することができる。
本発明による雷検出器の固有の特徴及び雷検出の方法は、特許請求の範囲で詳細に示されている。
更に、モバイルRF装置中の増幅経路及び好ましくは音声コーデックの他の部分も雷検出に使用される場合、雷検出のために別々のハードウエアを必要としないので、コスト及び必要な空間が顕著に減少する。
以下、本発明を添付の図面を参照してより詳細に説明する。
セルラー通信システムは、携帯電話10及びセルラー通信ネットワークの基地局20を含む。
携帯電話10は、受信RXアンテナ11を含み、アンテナは、RFモジュール12を通じてマイクロフォンロプロセッサ13に接続される。更に、携帯電話10は、マイクロフォン14及びスピーカ15、並びに音声増幅経路、A/D変換及び、音声信号のデジタル信号処理を形成するための音声コーデック16を含む。更に、マイクロフォンロプロセッサ13は、ディスプレイ17に接続される。ディスプレイは、複数の用途のために分割することができる(18)。携帯電話10は、更に、複数の用途のために分割された(22)電子コンパス19及びメモリ21を含むことができる。更に、携帯電話10は、示されないが従来の携帯電話に含まれることで公知の他の構成要素を含む。
代替的に、それ以外には使用されないと考えられるマイクロフォン入力を雷検出フロントエンドに専用とすることができる。音声コーデックの性能に応じて、十分な性能特性を達成するために、信号が音声コーデックに入力される前に、いくつかのフィルタリング及び増幅が雷検出フロントエンド内で必要とされる場合がある。
代替的に、雷検出フロントエンド付属品は、可搬型端末60のユーザが取外し可能な機能的カバー内に収容することができ、又は電池充電コイル61又はコイル61を使用して非接触充電に使用される回路を埋め込むことができると考えられる。
雷検出に音声コーデックを利用することも可能である。A/D変換された雷信号は、音声コーデック経路及び検出された記号を使用して処理することができ、音声コーデックの出力は、デジタル信号処理(DSP)方法を使用して雷検出の観点から解析することができる。更に、音声回路51、52及び音声コーデック53の組合せも、雷信号を解析するために利用することができる。雷検出に音声コーデックを使用する利点は、音声コーデックが、通常は長期間使用されず、従って、利用率を増加させることができることである。
ループアンテナのアンテナ利得は、RF源71に対する角度位置の関数として大きく変化するので、検出器の向きを検出、測距、及び/又は方向測定性能を改善するために使用することができる。
コイルアンテナの1つの主要な特性は、指向性パターンである。このパターンは、ドーナツ74、75のように見え、その軸は、フェライトコア76の軸と平行である。1つのアンテナのみが使用されている場合、検出状況は、図7に示されている状況に類似している。検出された雷撃に対する角度位置の変動は、導かれた信号に対して10〜30dBの変動を引き起こす。この変動は、コイルの軸が水平である場合に発生する。軸が垂直に向いている場合、導かれた信号は、最適な向きの場合と比較して更に30dBよりも小さい可能性がある。
その向きが既知である場合、コイルの方向性問題は、解決又は少なくとも最小にすることができる。また、向きの急速な変化は、正確な測定が可能ではない状態を検出するために使用することができる。
本発明の最も簡単な実施例は、検出器が静止しているか否かの情報のみを利用する。コイルアンテナの放射パターンは指向性であるので、装置が移動している場合、検出環境は、一定であるとは考えられない。例えば、簡易な雷検出アルゴリズムの実施が、一部の商用の雷表示器におけるように装置が静止していることを必要とする場合、検出器装置の移動に関する指示を必要とする。
1つ又は2つのコイルアンテナが雷撃からのRF放射の受信に使用される場合、検出の観点から最適な位置を定めることができる。最適な向きは、コイルアンテナの軸が水平である向きとすることができる。これは、大部分の非常に強い放射が垂直に偏向しているので、アンテナの軸が垂直に近く、かつ雷撃チャンネルとアンテナコイルの間の結合が小さい(又は雷撃チャンネルからの結合が、垂直成分とより一致していない水平チャンネル成分から生じている)場合、雷撃を測定するか又は検出することに価値がないことを意味する。
より進んだ実施例(すなわち、2つの個々の受信チャンネルを有する2つの直交したコイルを含む)では、向き検出が実行不能である場合、チャンネルの1つのスイッチを切ることができる。
ユーザインタフェースを有するモバイル装置の場合、移動して装置を最適な向きに向けるようにユーザに通知することができる。最適な向きは、干渉が最小になる向きである。これは、局所的干渉源(蛍光灯など)があることを仮定する。言い換えれば、検出装置は、干渉源がコイル軸に平行である方向にあるように位置決めされる。
測定状況は、図7に説明した状況に類似している。検出器装置は、図7a及び図7bに示す2つの直交した向きに保持するように指示される。連続した雷撃までの距離を十分に正確に測定するために必要なアルゴリズムは、両方の向きでいくつかの雷撃の検出を必要とする可能性がある。推定及び検出アルゴリズムに従って装置を再配向することをユーザに指示することができる。
雷撃に対する方向を定める際の180°の不確定性を克服するための1つの提案は、多くの場合に、雷撃が発生していない方向83及び84を定めることができれば既に十分な情報であるということである。別の代替形態は、風の方向を入力することである。いずれの事例においても、ユーザが方向83又は84に移動すれば、接近する嵐を避け、又は避難壕を見つけるためのより多くの時間を獲得する可能性を最も高くすることができる。方向推定は、勿論、その後に嵐が接近するか又は遠ざかる時に更新することができる。
本発明の異なる実施形態は、上述の実施例に限定されるものではなく、これらが特許請求の範囲内で変更することができることは当業者には明らかである。
12 RFモジュール
13 マイクロフォンロプロセッサ
16 音声コーデック
20 基地局
Claims (27)
- アンテナ、増幅器フロントエンド、A/D変換器、及びデジタル信号プロセッサを備えるモバイル雷検出器であって、
音声コーデックを備えたモバイルRFであり、それによって該コーデックのプリアンプが、検出された雷信号の増幅に使用され、該コーデックのA/D変換器が、該増幅された雷信号のA/D変換に使用され、かつそれによって該コーデックのデジタル音声処理ユニットが、雷検出の信号処理に使用される、
ことを特徴とする検出器。 - 前記雷検出フロントエンドは、音声コーデックのマイクロフォン入力が、前記雷検出及び別の用途によって共用されるように、マイクロフォンと並列に接続されていることを特徴とする請求項1に記載のモバイル雷検出器。
- 他には使用されないと考えられるマイクロフォン入力が、雷検出フロントエンドインタフェースとして使用されることを特徴とする請求項1に記載のモバイル雷検出器。
- モバイルRF装置の音声コーデックが、雷検出に利用され、それによって前記A/D変換された雷信号は、該音声コーデック経路で処理され、該音声コーデックによって検出及び出力された記号は、前記雷検出の観点からDSP内で解析されることを特徴とする請求項1に記載のモバイル雷検出器。
- 音声コーデックの前記増幅経路は、モバイルRF装置のAM及び/又はFMラジオ受信機と共に雷検出に使用され、それによってこれらの高周波信号が、逓降変換器を用いて音声周波数に逓降変換されることを特徴とする請求項1に記載のモバイル雷検出器。
- 前記雷検出に利用可能な少なくとも2つのマイクロフォン入力があり、該雷検出は、少なくとも2つの異なる音声周波数帯域上で実施されることを特徴とする請求項1に記載のモバイル雷検出器。
- 前記雷検出は、2つ又はそれよりも多くの周波数チャンネル上の検出の組合せとして実施されることを特徴とする請求項1に記載のモバイル雷検出器。
- 2つの直交配置のアンテナコイルが、落雷の方向も検出することができる検出器を実施するために使用されることを特徴とする請求項1に記載のモバイル雷検出器。
- アンテナ、増幅器フロントエンド、A/D変換器、及びデジタル信号プロセッサを備えたモバイル雷検出器による雷検出方法であって、
雷検出器が、音声コーデックを備えたモバイルRF装置であり、それによって該コーデックのプリアンプが、検出された雷信号の増幅に使用され、
前記コーデックのA/D変換器が、前記増幅された雷信号のA/D変換に使用され、かつ
それによって前記コーデックのデジタル音声処理ユニットが、雷検出の信号処理に使用される、
ことを特徴とする方法。 - 前記雷検出フロントエンドは、音声コーデックのマイクロフォン入力が、前記雷検出及び別の用途によって共用されるように、マイクロフォンと並列に接続されていることを特徴とする請求項9に記載の方法。
- 他には使用されないと考えられるマイクロフォン入力が、雷検出フロントエンドインタフェースとして使用されることを特徴とする請求項9に記載の方法。
- モバイルRF装置の音声コーデックが、雷検出に利用され、それによって前記A/D変換された雷信号は、該音声コーデック経路で処理され、該音声コーデックによって検出及び出力された記号は、前記雷検出の観点からDSP内で解析されることを特徴とする請求項9に記載の方法。
- 音声コーデックの前記増幅経路は、モバイルRF装置のAM及び/又はFMラジオ受信機と共に雷検出に使用され、それによってこれらの高周波信号が、逓降変換器を用いて音声周波数に逓降変換されることを特徴とする請求項9に記載の方法。
- 前記雷検出に利用可能な少なくとも2つのマイクロフォン入力があり、該雷検出は、少なくとも2つの異なる音声周波数帯域上で実施されることを特徴とする請求項9に記載の方法。
- 前記雷検出は、2つ又はそれよりも多くの周波数チャンネル上の検出の組合せとして実施されることを特徴とする請求項9に記載の方法。
- 2つの直交配置のアンテナコイルが、落雷の方向も検出することができる検出器を実施するために使用されることを特徴とする請求項9に記載の方法。
- 更に、2つのコイルを使用して、全指向性雷検出器を達成することができ、それによって該全指向性検出器は、別々のチャンネルを使用することによって実施することができ、又は2つのコイルからの信号は、加算して1つの信号として解析することができることを特徴とする請求項6に記載のモバイル雷検出器。
- 更に、2つのコイルを使用して、全指向性雷検出器を達成することができ、それによって該全指向性検出器は、別々のチャンネルを使用することによって実施することができ、又は2つのコイルからの信号は、加算して1つの信号として解析することができることを特徴とする請求項14に記載の方法。
- 前記RF装置は、前記モバイルRF装置の向きを判断する手段を収容することを特徴とする請求項1に記載のモバイル雷検出器。
- 検出器装置の配向を利用することによる前記装置の測定性能及び電流消費の改善を含むことを特徴とする請求項14に記載の方法。
- 方位及び/又は運動検出器を使用して、前記装置が静止しているかを判断し、前記測定は、該装置が静止している場合にのみ実行されることを特徴とする請求項20に記載の方法。
- 発生時刻を含む検出された落雷情報は、前記モバイル装置からの推定落雷距離の判断のためにメモリに記憶されることを特徴とする請求項14に記載の方法。
- 前記モバイルRF装置は、ネットワークから受信した付加的気象情報を前記メモリに記憶することができることを特徴とする請求項14に記載の方法。
- 前記気象情報は、雷雨に対する強度、距離、並びに相対的及び真の方向を示すディスプレイ上に表示することができることを特徴とする請求項14に記載の方法。
- 前記フロントエンドは、前記モバイルRF装置に統合されていることを特徴とする請求項1に記載のモバイル雷検出器。
- 前記フロントエンドは、別の表示装置であるか、又は前記RF装置の外側に、例えば、所謂機能カバーに統合されていることを特徴とする請求項1に記載のモバイル雷検出器。
- 少なくとも1つの表示器コイルは、誘導充電コイル又は何らかの他の目的に使用されるコイルであることを特徴とする請求項1に記載のモバイル雷検出器。
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CN105227196A (zh) | 便携式探空仪接收机射频前端电路 |
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