JPH1118285A - 雷サージプロテクタ - Google Patents

雷サージプロテクタ

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JPH1118285A
JPH1118285A JP9166201A JP16620197A JPH1118285A JP H1118285 A JPH1118285 A JP H1118285A JP 9166201 A JP9166201 A JP 9166201A JP 16620197 A JP16620197 A JP 16620197A JP H1118285 A JPH1118285 A JP H1118285A
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JP
Japan
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lightning
circuit
power supply
surge protector
breaker
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Application number
JP9166201A
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English (en)
Inventor
Kikuo Kawashima
喜久雄 川島
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NEC Home Electronics Ltd
NEC Corp
Original Assignee
NEC Home Electronics Ltd
Nippon Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 雷サージによる電子機器の破損を防止するた
め、雷の接近を検出して接続配線を完全に切り放すよう
にする。 【解決手段】 雷接近検出器24が稲妻と雷音の聞こえ
る時間差を検出し、この時間差が例えば1秒以内となっ
たときに、全ての外部配線を切り放すことにより、直撃
雷等による破損から電子機器を護ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バリスタ、アレス
タおよび放電ギャップ等で雷サージを吸収する方式に比
べ、電子機器の回路内に雷サージを入れない事を基本と
し、雷サージ発生を事前に予知し外部の接続をしゃ断し
て、電子部品を破損することなく電子機器の安全性を保
つことを実現した回路に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン受像機、ビデオテープレコ
ーダや電話器など、静電誘導や電磁誘導などで商用電源
から流入してくる雷サージに対して、電子機器を防御す
るバリスタ等の素子を使用し、素子の実力以上の雷サー
ジには、プリント配線基板のスリット間で放電させるな
どで対策を講じていた。一方、アンテナ等に落雷する直
撃雷に対しては、サージ防護素子では防ぎきれず、電子
機器が破壊してしまうことが多々あった。
【0003】図5は、従来の雷サージプロテクタの一例
を示す回路構成図である。同図に示す雷サージプロテク
タ1は、テレビジョン受像機用であり、プリント配線基
板のAC入力の異極間とGND間に設けたスリット4
a、4bとAC入力の異極間に挿入したバリスタ5で構
成される。プリント配線基板に設けたスリット4aは、
図示しない交流電源と接続する電源プラグ2の−側電極
は、ヒューズ3に接続され、もう一方側は電源回路のG
NDに接続されている。同様にスリット4bも電源プラ
グ2の電極と電源回路のGND間に接続されている。バ
リスタ5は、図示しない交流電源と接続する電源プラグ
2とヒューズ3を介して供給される商用交流電源の異極
間に挿入し、それぞれ商用交流電源のサージ電圧を抑制
する構成とされている。CnとLfはAC交流電源のコ
モンモードのノイズを抑制し、全波整流ブリッジD1に
て整流した電流を平滑コンデンサCmにより平滑して次
段のテレビジョン受像機のスイッチング電源回路へ直流
電圧を供給している。
【0004】上記従来の雷サージプロテクタ1は、商用
交流電源のサージ電圧のみ抑制する回路構成である。図
示しない交流電源から電源プラグ2を介して侵入してく
る静電誘導や電磁誘導の雷サージ電圧に対しては、バリ
スタ5が電子機器を防御している。また、素子の実力以
上の雷サージに対しては、プリント配線基板に設けたス
リット間で放電させて電子機器の損傷を最小限に抑える
対策を講じていた。しかし、アンテナへの直撃雷に対し
ては、バリスタ5の定格を遥かに越える印加電圧になり
防御することができず、また、放電ギャップをもっても
印加電圧を抑えきれず、電子機器内に過電圧が入り込ん
でしまい電子器機を破壊したり著しい障害を与えてい
た。
【0005】そこで、アンテナからのサージ電圧を抑制
するために、チューナと電源のGND間を線材8で結ぶ
方法が提案され、サージ電圧を抑制するレンジが大きく
なった。図6はこの種の雷サージプロテクタの他の一例
を示す回路構成図である。同図に示す雷サージプロテク
タ6は、テレビジョン受像機用であり、バリスタ7a
は、図示しない交流電源と接続する電源プラグ2の−側
電極よりヒューズ3を介して接続され、もう一方側は電
源回路のGNDに接続されている。同様にバリスタ7b
も電源プラグ2のもう一方の電極と、電源回路のGND
間に接続され、図示しない交流電源から流入してくるサ
ージ電圧を抑制する構成となっている。CnとLfはA
C交流電源のコモンモードのノイズを抑制するために挿
入されており、全波整流ブリッジD1の交流入力端子に
接続されている。前記D1で整流された電流を平滑コン
デンサCmにより平滑して次段のテレビジョン受像機の
スイッチング電源回路へ直流電圧を供給している。
【0006】次に、この雷サージプロテクタ回路の動作
を説明する。電源プラグ2を図示しない交流電源に接続
すると、交流電源の交流電圧がヒューズ3およびノイズ
抑制用フィルタ回路Cn、Lfを介して全波整流ブリッ
ジD1に与えられ、その交流電圧を整流した直流電圧が
平滑コンデンサCmの入力端子に接続される。上記従来
の雷サージプロテクタ1は、商用交流電源に印加される
サージ電圧を抑制するための対策として、バリスタとプ
リント配線基板のスリットによるギャップで定格内のサ
ージ電圧であれば抑制することができた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、バリスタの定
格を超えるサージ電圧に対してはプリント配線基板のギ
ャップ間で放電させてサージ電圧を抑制する構成であ
り、このためサージ電圧抑制は部品の定格の範囲以内で
しかなく、過大なサージ電圧が印加された時には接続さ
れた素子が破損し、安全上の確保が難しい等の課題を抱
えていた。
【0008】本発明は、上記課題を解決したものであ
り、バリスタやプリント配線基板のスリット等では防ぎ
切れなかった雷サージに対して、接続回路を簡単かつ安
価な方法で切り離してしまう事によって、雷サージから
電子機器を保護することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、外部の交流電源と内部電源の間に接続され、開閉制
御信号により開閉駆動されるAC電源しゃ断器と、稲妻
又は雷音を検知する検知手段と、該検知手段の出力に基
づいて雷の接近を検出し、雷が一定距離圏内に接近した
ときに、前記AC電源しゃ断器を開成駆動する雷接近検
出手段とを具備することを特徴とするものである。
【0010】また、本発明は、前記検知手段が、稲妻の
放電に伴って放送波の復調出力に生ずる雑音をもって稲
妻の発生を検知し、稲妻検知信号を出力する稲妻発生検
知回路と、マイクロフォンを介して雷音を検知し、雷音
検知信号を出力する雷音検知回路とを具備しており、前
記雷接近検出手段が、前記稲妻検知信号と前記雷音検知
信号を供給され、両検知信号の時間差を計時し、該時間
差が所定時間以下であるときに、前記AC電源しゃ断器
を開成駆動することを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図1、
図2および図3を参照して説明する。図1は、本発明の
雷サージプロテクタの一実施形態の概略構成を示すブロ
ックダイヤグラム、図2は、図1に示したブロックダイ
ヤグラムの回路構成図、図3は、図2に示した雷接近検
出器の動作を説明する為の信号波形図である。
【0012】図1に示す雷サージプロテクタ21は、稲
妻発生時のノイズと雷音が聞こえる時間差を検知して商
用電源、アンテナおよび電話回線を同時に切り離して、
雷サージから電子機器を防御するのを簡易的な回路構成
をもって実現してある。前述したように、従来の雷サー
ジプロテクタ回路1、6は、いずれも雷サージのエネル
ギーをバリスタや放電ギャップで吸収させる方式であ
り、時として防護素子が破損してしまったり、或いはア
ンテナに接続されている電子機器が直撃雷を受けて流れ
る高電圧の大電流サージにより破壊されたり著しい障害
を招くといった点を改良したものである。雷サージプロ
テクタ21の保護対象となるのは、AC電源、電話回
線、アンテナ接続および家庭内に外部から接続される配
線の全ての入力端子である。
【0013】図2に示す雷サージプロテクタ21の一実
施形態の回路構成を説明する。まず、雷サージプロテク
タ21が外部から受ける信号の入力源は2つある。一つ
は雷雲による放電現象で稲妻が発生し、この時に発生す
るノイズが外来電波として飛来する。このノイズを稲妻
検知回路22内のANTで受信し、稲妻の発生を検知す
る。もう一つは、前記稲妻の発生と同時に雷音が発生す
る。この雷音を外部に取り付けた雷音検知回路23のマ
イクロホンM1でキャッチする。マイクロホンM1で受
けて、稲妻が発生したことを認識し、且つ稲妻発生時間
と雷音が聞こえるまでの時間差を計測する。この2つ
が、本発明の回路が動作する為の検知源である。
【0014】続いて、図2の雷サージプロテクタ21内
部の接続方法と各ブロックの働きについて説明する。稲
妻検知回路22は、外来電波で飛来した稲妻のノイズを
AMラジオのアンテナ(以下、ANTと呼ぶ)で受信す
る為にセット内に内蔵し、任意の周波数に同調させてお
き、雷が発生した時に音声ノイズとして捕らえる為のも
のである。ANTの出力はRF増幅器Q1のベースに接
続されている。Q1出力のコレクタはQ2音声検波器の
ベースに接続し、Q2出力のコレクタは、フィルタ回路
CR1を介してバッファB1に接続されている。稲妻が
遠距離で発生している場合のノイズや外来の高周波成分
のノイズを除去する目的で、フィルタ回路CR1が設け
てある。バッファアンプB1は雷接近検出器24の中の
モノステーブル・マルチ・バイブレータ(以下、MM1
と呼ぶ)の入力端子のA点に接続されている。MM1
は、1秒間のパルスを発生させる為のものである。
【0015】雷音検知回路23は、電子機器の外部に取
り付けたマイクロフォンM1で雷音を拾いその入力信号
を絶縁トランスT1で受けて、オペアンプOP1により
増幅する。フィルタ回路CR2は、稲妻が遠距離で発生
している場合の小信号や外来の高周波成分のノイズに起
因するチャタリング動作を防止する目的で使用してい
る。フィルタ回路CR2の出力は、雷音が短い時間で多
く発生した時に次段の論理回路が誤動作しないように、
ヒステリシス特性を持たせたバッファB2に接続されて
いる。
【0016】雷接近検出器24は、稲妻検知回路22の
信号を受けて1秒間の出力パルスを送出するMM1と雷
音検知回路23からの信号を受けて、稲妻発生から雷音
が聞こえるまでの時間が1秒以内であれば、“H”レベ
ルを出力する論理回路OR1および論理結果を増幅する
バッファB3とで構成されている。各回路のしゃ断器を
ドライブするトランジスタQ3、Q4、Q5でそれぞれ
のソレノイドSL1,SL2,SL3を駆動するように
接続している。
【0017】以下、前記雷サージプロテクタ21の動作
説明を具体的に図2の回路構成図と図3に示す信号波形
図を参照して説明する。まず、図3に示す(1)の稲妻
が遠い場合に於いて、稲妻が発生すると図2の稲妻検知
回路22の中のANTで稲妻発生時のノイズを受信し、
トランジスタQ1で受信したノイズを増幅する。トラン
ジスタQ1で増幅されたノイズ信号は、トランジスタQ
2の音声検波回路で検波され可聴周波数帯域内のノイズ
信号として、図3(A)の波形の如く稲妻検知出力信号
の電圧が稲妻検知回路22のバッファB1から出力され
る。この信号が図2のAポイントから雷接近検出器24
のMM1の入力端子Aに入力されると、A端子の入力信
号の立ち上がりパルスを検出し、MM1は1秒間のパル
ス信号を出力端子Qから出力する。その時の波形は、図
3(B)の雷接近判別入力信号として、図2の雷接近検
出器24の論理回路OR1の入力端子Bに稲妻検知信号
として入力される。一方、稲妻発生から遅れて聞こえて
くる雷音は、図2の雷音検知回路23のマイクロフォン
M1から雷音をキャッチし、音声の絶縁トランスT1を
介してオペアンプOP1に入力され、雷音として増幅さ
れる。雷音が小さい場合にはOP1の出力に接続されて
いるフィルタ回路CR1で信号をカットし、雷音は検知
できなかったとして雷音検知回路23からは信号を出力
しない。図3(C)に示した波形は、雷音が比較的近い
場所で発生している雷音を検出した時の雷音検知回路2
3のバッファB2の出力端子Cから出力された信号の波
形である。図3(B)、(C)の信号が雷接近論理回路
OR1の入力端子BおよびCに入力された時には、OR
1の出力端子Dには図3(D)に示す如く検知信号は出
力されない。つまり、稲妻の発生している場所が1秒以
上離れている場合には雷は接近していないと判断し、出
力信号はLOWレベルのままである。
【0018】次に、図3(2)は稲妻が1秒以内に接近
して発生している場合の例である。前記説明の(A)に
当たるのが(A’)、同様に(B)が(B’)、(C)
が(C’)そして(D)が(D’)である。図3
(B’)の稲妻検出信号を1秒間送出している間に、
(C’)の雷音検知信号が出力されると、図2の雷接近
検出器24の論理回路OR1の入力信号B、Cそれぞれ
が“H”レベルになりOR1の出力信号も図3(D’)
の如く、一次的に“H”レベルの信号が次段のバッファ
B3に伝達される。バッファB3の出力にはAC電源し
ゃ断器25のソレノイドSL1を駆動させるためのトラ
ンジスタQ3のベースに接続されベースに“H”レベル
が印加されてQ3のコレクタに接続されたソレノイドS
L1が作動し、AC電源しゃ断器をOFFにする。同じ
く電話回線しゃ断器26は、トランジスタQ4とソレノ
イドSL2とで電話回線をしゃ断し、また、ANT接続
しゃ断器27は、Q5とSL3をもってANTとチャー
ナとの間をしゃ断する。この3つの接続器を同時に動作
させて回路を切り離すことにより、雷サージおよび直撃
雷から電子機器を防護することができる。各しゃ断器を
駆動する前に図1のAC電源しゃ断器の接点負荷のダメ
ージを軽くする為に、ACしゃ断器25をOFFする前
に電源整流回路の負荷を切断する目的でAC電源を制御
するためのリレーRL1をOFFにするシーケンスと
し、特にAC電源のしゃ断器の接点に電流負荷が掛かっ
たまましゃ断することでアークが発生し、接続コネクタ
のコンタクト部に余分なストレスを印加することのない
よう配慮してある。稲妻検知信号として1秒間のパルス
が出力されている間に図2の雷音検知回路23が雷音を
検知した時は、雷接近検出器24の論理回路OR1の出
力Dは、図3の(D’)のような雷接近検出器出力信号
としてバッファB3へ出力する。バッファB3の出力
は、AC電源しゃ断器25のトランジスタQ3のベース
に供給され、ソレノイドSL1を駆動し、AC電源をし
ゃ断する。同じく、電話回線しゃ断器26及びANT接
続しゃ断器27をそれぞれ駆動し、回路をしゃ断する。
【0019】次に、図2の各回路の働きについて説明す
る。稲妻発生から雷音が例えば30秒以上離れた場所か
ら聞こえてくる場合には、図2の稲妻検知回路22のト
ランジスタQ1およびQ2が稲妻のノイズを音声信号に
検波するが、その検波出力信号は微弱である。この時に
は、稲妻検知回路22の中のフィルタ回路CR1が、コ
ンデンサにより信号を吸収するため、稲妻検知せずとし
て信号を出力しない。稲妻検知信号として出力を開始す
るのは、回路定数の設計により任意に設定出来る。ここ
では、仮に稲妻発生から雷音聞こえるまでの遅延時間を
10秒と仮定する。音速は気温にも左右されるが、一般
に1秒間で340m進む為、ここで仮定した稲妻発生か
ら雷音が聞こえる迄の遅延時間10秒は、電子機器が設
置してある場所からおよそ3400m離れた所で稲妻が
発生していることを指す。この遅延時間が10秒以内の
時は、図3(B)に示す雷接近判別入力信号として1秒
間のパルス信号を送出する。
【0020】一方、雷音検知回路23は、稲妻発生場所
が遠い場合に雷音をマイクロフォンM1にて捕らえ、雷
音信号をOP1で増幅するが、信号が微弱な時にはフィ
ルタ回路CR2により信号をカットする。雷音検知信号
を出力開始する時間を稲妻発生から、仮に10秒間と設
定する。時間の設定は雷音検知回路23のOP1周辺の
定数およびCR2の回路定数の変更により任意に設定で
きる。
【0021】なお、各回路のしゃ断器の構造は、直撃雷
でも切り放した回路へ放電しない空間および沿面距離を
確保できる構造とし、具体的には図4の断面図のAC電
源コネクタ28aと28bの接点間の空間および沿面距
離d1を30mm以上離すことで可能となる。一般に1
mm離すことによって10KVの耐電圧を確保できるこ
とは周知の技術である。
【0022】1つのソレノイドでAC電源、電話回線お
よびANT接続を同時にしゃ断する一構造例を図4に説
明する。まず、図示しないAC商用電源はA−A’ か
ら下を見た平面図の商用電源接続コネクタ28から入力
され、送り側プリント配線基板36のプリントパターン
で配線されたAC電源コネクタ28aに接続され、商用
電源の入力部として構成される。AC電源コネクタ28
aのコンタクト部が、断面図の上側のプリント配線基板
36を受け側のプリント配線基板37の方向に押し下げ
ることにより、受け側のプリント配線基板に実装してあ
るAC電源コネクタ28b(受け側)のピンに挿入され
て結合する構造となっている。同じく、加入電話接続コ
ネクタ29も上側のプリント配線基板36上に、プリン
トパターンで配線されており、加入電話接続コネクタ2
9aに接続され、送り側のプリント基板36を押し下げ
ることにより受け側の加入電話接続コネクタ29bに接
続される。コネクタの形状は、前記AC接続コネクタと
同様に、送り側のプリント配線基板36に実装してある
プリント板が電源及び信号の送り側となる為、28a、
29aと共にコンタクト(メス)となっている。一方、
受け側のコネクタ28bと29bはピンになっており一
番簡単なコネクタの形態にしてシンプルでしかも安価に
できる構造にしている。同様に、ANT接続コネクタ3
0aは30bに嵌合する構造になっている。ANT接続
コネクタ30の形状はF型の同軸コネクタを使用し、外
側がシールド、中心部に信号を通す構造になっている。
【0023】前記の各しゃ断器が配置された送り側のプ
リント配線基板36と受け側のプリント配線基板を接続
して固定する構造について、図4を参照して説明する。
送り側のプリント配線基板36を押し下げると、プリン
ト基板36、37の四隅に配置した副バネ34、34
a、35、35aと中央部に配置した主バネ33が圧縮
され、ロックする前に上側のプリント配線基板36を離
すと元の位置に戻ってしまい、コネクタ接続を切り離し
た状態になる。つまりこの主バネ33と副バネ34、3
4a、35、35aがロックを解除した時に各接続コネ
クタを完全に切り離す目的で使用している。前記プリン
ト配線基板36と37を接続し、固定するには送り側プ
リント配線基板36を相対するもう一方の基板37の方
にクリック音(カチッ)がするまで押せば36と37の
基板接合がロックされる。前記の上下基板をロックする
目的は、電子機器本体への外的衝撃などで簡単にロック
が外れないようにする為であり、しゃ断機ロック部32
a、32bがしゃ断機押さえ金具32で完全にロックさ
れる構造を取っており、通常はこのロックされた状態で
電子機器を使用する。
【0024】次に、前記プリント配線基板36と37の
ロックを解除する方法について図4で説明する。前記の
使用状態で、本発明の雷サージプロテクタが動作する
と、ソレノイド31が駆動し、中軸が図4の矢印の方向
へ動き主バネ33のロック部32aが左に、32bが右
側に開きロックが外れる。ロックが外れることにより主
バネ33と四隅に取り付けてある副バネ34、34a、
35、35aが同時に上側へ押し上げられ、AC電源コ
ネクタ28aと28b、電話回線コネクタ29aと29
bおよびANTコネクタ30の各種のコネクタが外れ、
接続を完全にしゃ断できる。
【0025】各接続コネクタの材質を変更することによ
り、例えば接点部を金メッキにすることにより、接触部
の接点圧力を下げることができるので、しゃ断する時の
バネの力を弱くできるなど、本発明を応用することによ
り、もっと構造を簡単にすることが可能である。
【0026】前記、雷サージプロテクタが動作したこと
を知らせる表示を残し、使用者に知らせる。しゃ断器が
動作した後の復帰方法は、使用者が、電子機器の外部か
ら容易に図4のプリント配線基板36を下に押し込む構
造にすることにより簡単に復帰できる。
【0027】なお、上記実施形態では、雷接近検出器2
4によりAC電源しゃ断器25を作動させる構成とした
が、雷接近検出器24以外にも、例えば地震の発生を検
知し、AC電源しゃ断器25を開成駆動する地震検知器
をさらに具備させることも可能である。この場合、例え
ば家屋が被害を受けるような地震が発生したときに、地
震発生時に電子機器が二次原因で引き起こす災害を未然
に防止できる。具体的には、例えば震度5以上の揺れを
地震検知器が検知したときに、しゃ断器を動作させてA
C電源を切り離すようにすれば、仮に家屋が倒壊して電
子機器が押し潰されても、電子機器から発火することは
なく、地震による被害を最小限に食い止めることができ
る。
【0028】また、上記の地震検知器に代えて、或いは
地震検知器と並列に火災検知器を配設し、この火災検知
器が火災の発生を検知したときに、AC電源しゃ断器2
5を開成駆動するようにすることもできる。この場合、
電子機器自身の異常に伴って回路が異常発熱したりして
も、火災とみなされる異常に対してはAC電源しゃ断器
が作動して外部電源と内部電源とを切り離すため、電子
機器が原因と成りうる火災などの災害を未然に防止する
ことができ、また火災は煙や臭い或いは光や温度や音と
いった物理条件の異常をもって検知できるため、複数種
類の物理条件を組合わせることにより、電子機器の最悪
の状態と成りうる火災に発展する前に電源を切ることが
できる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の雷サージ
プロテクタによれば、外部の交流電源と内部電源の間に
AC電源しゃ断器を接続し、稲妻又は雷音を検知する検
知手段の出力に基づいて雷の接近を検出する雷接近検出
手段が、雷が一定距離圏内に接近したときに、AC電源
しゃ断器を開成駆動するようにしたから、雷が一定距離
圏内に接近した時点で、外部の交流電源と内部電源との
間をしゃ断し、特に直撃雷などによる電子機器の破壊を
未然に防止することができる等の優れた効果を奏する。
【0030】また、本発明は、前記検知手段が、稲妻の
放電に伴って放送波の復調出力に生ずる雑音をもって稲
妻の発生を検知し、稲妻検知信号を出力する稲妻発生検
知回路と、マイクロフォンを介して雷音を検知し、雷音
検知信号を出力する雷音検知回路とを具備しており、前
記雷接近検出手段は、前記稲妻検知信号と前記雷音検知
信号を供給され、両検知信号の時間差を計時し、該時間
差が所定時間以下であるときに、前記AC電源しゃ断器
を開成駆動する構成としたから、雷の接近を稲妻検知か
ら雷音検知に至るまでの時間差に音波の進行速度を乗じ
て得られる距離をもって物理的に把握することができ、
雷が危険距離以内に接近する前に外部の交流電源から内
部電源をしゃ断することで、落雷に伴うサージから電子
機器を確実に保護することができる等の効果を奏する。
【0031】また、チューナと受信アンテナとの間に設
けたアンテナ接続しゃ断器をさらに具備し、雷接近検出
手段は、雷が一定距離圏内に接近したことを検出したと
きにアンテナ接続しゃ断器を開成駆動するようにしたか
ら、アンテナを経由して侵入するサージ電流からチュー
ナを確実に保護することができ、内部電源の保護とチュ
ーナの保護が同時並行的に果たせる等の効果を奏する。
【0032】また、加入電話回線と内蔵電話回線との間
に設けた電話回線しゃ断器をさらに具備し、雷接近検出
手段は、雷が一定距離圏内に接近したことを検出したと
きに電話回線しゃ断器を開成駆動するようにしたから、
加入電話回線を経由して侵入するサージ電流から内蔵電
話回線を確実に保護することができ、内部電源の保護と
内蔵電話回線の保護が同時並行的に果たせる等の効果を
奏する。
【0033】さらにまた、地震の発生を検知し、AC電
源しゃ断器を開成駆動する地震検知器をさらに具備する
ようにしたから、家屋が被害を受けるような地震が発生
したときに、地震発生時に電子機器が二次原因で引き起
こす災害を未然に防止ができ、例えば震度5以上の揺れ
を地震検知回路が検知したときに、しゃ断器を動作させ
てAC電源を切り離すようにすれば、仮に家屋が倒壊し
て電子機器が押し潰されても、電子機器から発火するこ
とはなく、地震による被害を最小限に食い止めることが
できる等の優れた効果を奏する。
【0034】また、火災の発生を検知し、AC電源しゃ
断器を開成駆動する火災検知器をさらに具備するように
したから、電子機器自身の異常に伴って回路が異常発熱
したりしても、火災とみなされる異常に対してはAC電
源しゃ断器が作動して外部電源と内部電源とを切り離す
ため、電子機器が原因と成りうる火災などの災害を未然
に防止することができ、また火災は煙や臭い或いは光や
温度や音といった物理条件の異常をもって検知できるた
め、複数種類の物理条件を組合わせることにより、電子
機器の最悪の状態と成りうる火災に発展する前に電源を
切ることができる等の優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の雷サージプロテクタの一実施形態の概
略構成を示すブロックダイヤグラムである。
【図2】図1に示した雷サージプロテクタの一実施形態
を示す回路構成図である。
【図3】図2に示した回路各部の信号波形図である。
【図4】図1に示した各接続しゃ断器の一実施形態を示
した構造図である。
【図5】従来例の雷サージ防止回路の一例を示す回路構
成図である。
【図6】従来例の雷サージ防止回路の他の一例を示す回
路構成図である。
【符号の説明】
1 サージプロテクタ(従来例−1) 2 ACプラグ 3 ヒューズ 4a プリント配線基板のギャップ 4b プリント配線基板のギャップ 5 ACライン相間用バリスタ 6 サージプロテクタ(従来例−2) 7a ACライン−GND間用バリスタ 7b ACライン−GND間用バリスタ 8 TUNER−電源GND強化用配線 21 雷サージプロテクタ 22 稲妻検知回路 23 雷音検知回路 24 雷接近検出器 25 AC電源しゃ断器 26 電話回線しゃ断器 27 ANTしゃ断器 28 商用電源接続コネクタ 28a 送り側AC電源コネクタ 28b 受け側AC電源コネクタ 29 加入電話接続コネクタ 29a 送り側加入電話接続コネクタ 29b 受け側加入電話接続コネクタ 30a 送り側ANT接続コネクタ 30b 受け側ANT接続コネクタ 31 ソレノイド 32 しゃ断機押さえ金具 32a、32b しゃ断器ロック部 33 主バネ 34、34a 副バネ 35、35a 副バネ 36 上側プリント配線基板 37 下側プリント配線基板

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部の交流電源と内部電源の間に接続さ
    れ、開閉制御信号により開閉駆動されるAC電源しゃ断
    器と、稲妻又は雷音を検知する検知手段と、該検知手段
    の出力に基づいて雷の接近を検出し、雷が一定距離圏内
    に接近したときに、前記AC電源しゃ断器を開成駆動す
    る雷接近検出手段とを具備することを特徴とする雷サー
    ジプロテクタ。
  2. 【請求項2】 前記検知手段は、稲妻の放電に伴って放
    送波の復調出力に生ずる雑音をもって稲妻の発生を検知
    し、稲妻検知信号を出力する稲妻発生検知回路と、マイ
    クロフォンを介して雷音を検知し、雷音検知信号を出力
    する雷音検知回路とを具備しており、前記雷接近検出手
    段は、前記稲妻検知信号と前記雷音検知信号を供給さ
    れ、両検知信号の時間差を計時し、該時間差が所定時間
    以下であるときに、前記AC電源しゃ断器を開成駆動す
    ることを特徴とする請求項1記載の雷サージプロテク
    タ。
  3. 【請求項3】 チューナと受信アンテナとの間に設けた
    アンテナ接続しゃ断器をさらに具備し、前記雷接近検出
    手段は、雷が一定距離圏内に接近したことを検出したと
    きに前記アンテナ接続しゃ断器を開成駆動することを特
    徴とする請求項1記載の雷サージプロテクタ。
  4. 【請求項4】 加入電話回線と内蔵電話回線との間に設
    けた電話回線しゃ断器をさらに具備し、前記雷接近検出
    手段は、雷が一定距離圏内に接近したことを検出したと
    きに前記電話回線しゃ断器を開成駆動することを特徴と
    する請求項1記載の雷サージプロテクタ。
  5. 【請求項5】 地震の発生を検知し、前記AC電源しゃ
    断器を開成駆動する地震検知器をさらに具備することを
    特徴とする請求項1記載の雷サージプロテクタ。
  6. 【請求項6】 火災の発生を検知し、前記AC電源しゃ
    断器を開成駆動する火災検知器をさらに具備することを
    特徴とする請求項1記載の雷サージプロテクタ。
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