JP2009510254A - インクジェットインクおよびインクセット - Google Patents
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Abstract
本発明は、着色剤としてのアニオン染料と、水への溶解度が低い特定のジオールとを含有する水性インクジェットインクに関する。本発明はさらに、この水性インクジェットインクを含有するインクセット、ならびにこのインクおよびインクセットで様々な基材、特にテキスタイル上に印刷する方法に関する。
Description
本発明は、着色剤としてのアニオン染料と、水への溶解度が低い特定のジオールとを含有する水性インクジェットインクに関する。本発明はさらに、この水性インクジェットインクを含有するインクセット、ならびにこのインクおよびインクセットで様々な基材、特にテキスタイル上に印刷する方法に関する。
(関連出願の相互参照)
本出願は、2005年10月3日に出願された米国仮特許出願第60/723,116号明細書の米国特許法第119条の下での優先権を主張する。
本出願は、2005年10月3日に出願された米国仮特許出願第60/723,116号明細書の米国特許法第119条の下での優先権を主張する。
インクジェット印刷などのデジタル印刷方法は、テキスタイルの印刷のためにますます重要になりつつあり、スクリーン印刷などの従来の印刷方法よりも多数の有望な利点を提供する。デジタル印刷は、スクリーンの準備に伴う設定費用をなくし、費用効果が高い短期製造を場合により可能にすることができる。インクジェット印刷はさらに、無数のパターン反復サイズのような視覚効果を可能にするが、それは実際的見地からスクリーン印刷方法によって達成できない。
染料と顔料の両方がこのようなインクジェットインク調合物のための着色剤として用いられている。染料が(通常、染料溶液の形で)インクジェットインク中で用いられるとき、それらは、インクの全重量を基準にして4重量%の全染料固形分の濃度をめったに超えない。テキスタイル用途向きの水性インクジェットインクの場合、布上に濃着色プリントを得るために染料固形分の濃度をこの4重量%の壁を超えるまで増加させることがしばしば望ましい。しかしながら、より高レベルのこれらの染料濃度レベルにおいて、すぐれたインク噴射性質および有用なインク貯蔵寿命を維持したまま多量の染料を混入することは難題であることがわかった。特に、高い染料配合量を有するインクの使用は、インク中の粒状物質の蓄積/沈殿の結果として、ノズルの閉塞およびその他の噴射問題、ならびに比較的低い/短い貯蔵寿命につながる。理想的には、これらのインクは、インク製品が商業的に有用であるために少なくとも9ヶ月の貯蔵寿命を有するべきである。
ジオールがインク添加剤として用いられ、様々な望ましい結果をもたらしている。例えば、米国特許公報(特許文献1)、米国特許公報(特許文献2)、米国特許公報(特許文献3)、米国特許公報(特許文献4)および米国特許公報(特許文献5)はすべて、1,2−アルキルジオールの使用を記載している。米国特許公報(特許文献6)には、分散された顔料を有するインク中の2〜8の炭素の末端アルカンジオールの使用が記載されている。米国特許公報(特許文献7)には、自己分散された顔料を有するインク中でジオールを使用して、染料系CMYインクへのブリードを低減することが記載されている。米国特許公報(特許文献8)および米国特許公報(特許文献9)には、25℃において少なくとも4.5重量パーセントの水への溶解度を有する脂肪族ジオールを有するインクジェットインクが記載されている。
特定された刊行物のすべてが、全体を本願明細書に記載したものとしてあらゆる目的のために本願明細書において参照によって援用される。
すぐれた貯蔵寿命を有すると共に特にテキスタイル印刷のためにインク中のアニオン染料の十分な配合を可能にするインクジェットインクを提供することが本発明の目的である。
本発明の1つの態様によって、水性ビヒクルと、水性ビヒクル中に実質的に可溶性であるアニオン染料着色剤と、インクの全重量を基準にして約0.5重量%〜約18重量%の、7〜9個の炭素原子を有するジオールとを含むインクジェットインクが提供され、ジオールのヒドロキシルが一緒にジオールの1,2位にはなく、ジオールが、25℃において約4.25重量%未満の水への溶解度を有する。
別の態様において、本発明は、少なくとも3つの異なる着色インクを含むインクジェットインクセットに関し、その少なくとも1つが上に示されたようなおよび以下により詳細に記載されたようなインクである。1つの好ましい実施形態において、インクセットは、少なくとも3つの異なる着色インクを含み、その1つが黄色インクであり、その1つがマゼンタインクであり、その別のインクがシアンインクである。
さらに別の態様において、本発明は、
(a)デジタルデータ信号に対して応答性であるインクジェットプリンタを提供する工程と、
(b)印刷される基材をプリンタに装填する工程と、
(c)上に示されたようなおよび以下にさらに詳細に記載されたようなインクジェットインクまたはインクジェットインクセットをプリンタに装填する工程と、
(d)デジタルデータ信号に応答してインクジェットインクまたはインクジェットインクセットを用いて基材上にプリントを印刷する工程と
を含む、インクジェット印刷するための方法に関する。
(a)デジタルデータ信号に対して応答性であるインクジェットプリンタを提供する工程と、
(b)印刷される基材をプリンタに装填する工程と、
(c)上に示されたようなおよび以下にさらに詳細に記載されたようなインクジェットインクまたはインクジェットインクセットをプリンタに装填する工程と、
(d)デジタルデータ信号に応答してインクジェットインクまたはインクジェットインクセットを用いて基材上にプリントを印刷する工程と
を含む、インクジェット印刷するための方法に関する。
インクセットのための好ましい基材は、テキスタイル基材、より好ましくはシルク、ナイロン、ナイロン/ライクラ(Lycra)(登録商標)ブレンドまたはウール基材である。
さらに別の態様において、本発明は、上記のインクジェット印刷方法によって印刷されたシルク、ナイロンおよびシルク/ライクラ(Lycra)(登録商標)布物品に関する。
本発明のこれらのおよび他の特徴および利点は、以下の詳細な説明を読むことによって当業者はより容易に理解するであろう。わかりやすくするために別個の実施形態に関連して上および以下に記載されている本発明の特定の特徴はまた、一つの実施形態において組み合わせて提供されてもよいことは理解されるはずである。逆に、簡単にするために一つの実施形態に関連して記載されている本発明の様々な特徴はまた、別々にまたはいずれかの小さい組合せで提供されてもよい。さらに、特に具体的に指示しない限り、単数での言及はまた、複数を包含することができる(例えば、単数形(「a」および「an」)は1つ、または1つまたは複数を指すことができる)。さらに、範囲において記載された値への言及は、その範囲の各々および全ての値を包含する。
(水性ビヒクル)
ビヒクルは、着色剤のためのキャリアである。「水性ビヒクル」は、水または水と少なくとも1つの水溶性有機溶剤(補助溶剤)との混合物を含んでなるビヒクルを指す。適した混合物の選択は、所望の表面張力および粘度、選択された着色剤、およびインクが印刷される基材との適合性などの特定の適用の要求条件に左右される。
ビヒクルは、着色剤のためのキャリアである。「水性ビヒクル」は、水または水と少なくとも1つの水溶性有機溶剤(補助溶剤)との混合物を含んでなるビヒクルを指す。適した混合物の選択は、所望の表面張力および粘度、選択された着色剤、およびインクが印刷される基材との適合性などの特定の適用の要求条件に左右される。
水溶性有機溶剤の例には、アルコール、ケトン、ケト−アルコール、エーテル等、例えばチオジグリコール、スルホラン、2−ピロリドン、アルキル−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、およびカプロラクタム;グリコール、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、トリメチレングリコール、ブチレングリコールおよびヘキシレングリコール;オキシエチレンまたはオキシプロピレンの付加ポリマー、例えばポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等;トリオール、例えばグリセロールおよび1,2,6−ヘキサントリオール;多価アルコールの低級アルキルエーテル、例えばエチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル;多価アルコールの低級ジアルキルエーテル、例えばジエチレングリコールジメチルまたはジエチルエーテルなどがある。
水性ビヒクルは典型的に、(水性ビヒクルの重量を基準にして)約30重量%〜約95重量%の水を含有し、残余(すなわち、約70重量%〜約5重量%)は水溶性溶剤である。
(アニオン染料)
本発明のために適したアニオン染料には、酸、反応性および直接染料などがある。適した酸染料には、例えば、(非特許文献1)において「酸染料」として記載された染料がある。使用することができるアニオン染料は、多種多様な染料クラスに属する場合があり、例えば、1つまたは複数のスルホン酸基を含有してもよい。染料の適したクラスの例には、少なくとも2個のスルホン酸基を有するジフェニルメタン、トリアリールメタン、キサンテン、ニトロ、ニトロソ、スチルベンおよびフタロシアニン染料;各々1つまたは複数のスルホン酸基を有する、重金属を含有しないモノアゾおよびジスアゾ染料;金属原子に結合した、アゾ染料の2個の分子、またはアゾ染料の1個の分子およびアゾメチン染料の1個の分子を含有する、重金属含有、すなわち銅−、クロム−、ニッケル−またはコバルト含有モノアゾ、ジスアゾ、アゾメチンおよびホルマザン染料、特に金属化染料、特に、配位子としてモノ−および/またはジスアゾ染料および/またはアゾメチン染料および中心原子としてクロムまたはコバルトイオンを含有するこのような染料;およびアントラキノン染料、特に1−アミノ−4−アリールアミノアントラキノン−2−スルホン酸および1,4−ジアリールアミノ−または1−シクロアルキルアミノ−4−アリールアミノアントラキノンスルホン酸などがあるがそれらに限定されない。
本発明のために適したアニオン染料には、酸、反応性および直接染料などがある。適した酸染料には、例えば、(非特許文献1)において「酸染料」として記載された染料がある。使用することができるアニオン染料は、多種多様な染料クラスに属する場合があり、例えば、1つまたは複数のスルホン酸基を含有してもよい。染料の適したクラスの例には、少なくとも2個のスルホン酸基を有するジフェニルメタン、トリアリールメタン、キサンテン、ニトロ、ニトロソ、スチルベンおよびフタロシアニン染料;各々1つまたは複数のスルホン酸基を有する、重金属を含有しないモノアゾおよびジスアゾ染料;金属原子に結合した、アゾ染料の2個の分子、またはアゾ染料の1個の分子およびアゾメチン染料の1個の分子を含有する、重金属含有、すなわち銅−、クロム−、ニッケル−またはコバルト含有モノアゾ、ジスアゾ、アゾメチンおよびホルマザン染料、特に金属化染料、特に、配位子としてモノ−および/またはジスアゾ染料および/またはアゾメチン染料および中心原子としてクロムまたはコバルトイオンを含有するこのような染料;およびアントラキノン染料、特に1−アミノ−4−アリールアミノアントラキノン−2−スルホン酸および1,4−ジアリールアミノ−または1−シクロアルキルアミノ−4−アリールアミノアントラキノンスルホン酸などがあるがそれらに限定されない。
アニオン染料の対イオンは、ナトリウム、カリウムおよびその他の適した対イオンであってもよい。
(低水溶性ジオール)
水性ビヒクルおよびアニオン染料のほかに、本発明によるインクは、(インクの全重量を基準にして)7〜9個の炭素のジオール約0.5重量%〜約18重量%を含み、ジオールのヒドロキシルが一緒にジオールの1,2位にはなく、ジオールが、25℃において約4.25重量%未満の水への溶解度を有する。低水溶性ジオールは直鎖、分枝状または環状であってもよい。
水性ビヒクルおよびアニオン染料のほかに、本発明によるインクは、(インクの全重量を基準にして)7〜9個の炭素のジオール約0.5重量%〜約18重量%を含み、ジオールのヒドロキシルが一緒にジオールの1,2位にはなく、ジオールが、25℃において約4.25重量%未満の水への溶解度を有する。低水溶性ジオールは直鎖、分枝状または環状であってもよい。
適した低水溶性ジオールの例には、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール(BEPD);2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオール(PD−9);1,8−オクタンジオール;(cis)1,2−シクロヘキサンジメタノール;および2−エチル−1,3−ヘキサンジオール(EHD)などがある。
好ましい低水溶性ジオールは、ヒドロキシル基の少なくとも1つが第二級または第三級炭素上の置換基である。このような低水溶性ジオールの例には、BEPD、PD−9およびEHDなどがある。
また、25℃において約0.5重量%超〜約3.5重量%未満の水への溶解度を有する低水溶性ジオールも好ましい。
インク中の好ましい低水溶性ジオール濃度は、インクの全重量を基準にして約1重量%〜約10重量%である。
低水溶性ジオールのほかに、インクは好ましくは、25℃において約4.25重量%超の水への溶解度を有する、6〜9個の炭素原子を有する少なくとも1つのジオールを含む。このようなジオールの例には、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオール、2−メチル−2−プロピル−1,3−プロパンジオール(MPPD)、1,4−シクロヘキサンジメタノール(CHDM)、2,5−ジメチル−2,5−ヘキサンジオール、および2,5−ジメチル−2,4−ペンタンジオールなどがある。これらのジオールは好ましくは、インクの全重量を基準にして約25重量%までの量で用いられる。
(添加剤)
他の成分(添加剤)は、このような他の成分が完成インクの安定性および噴射性を妨げない限りにおいて、インクジェットインクに調合されてもよく、それは通常の実験によって容易に確認することができる。このような他の成分は一般的な意味において当該技術分野に公知である。
他の成分(添加剤)は、このような他の成分が完成インクの安定性および噴射性を妨げない限りにおいて、インクジェットインクに調合されてもよく、それは通常の実験によって容易に確認することができる。このような他の成分は一般的な意味において当該技術分野に公知である。
一般に、界面活性剤をインクに添加して表面張力および湿潤性質を調節する。適した界面活性剤には、エトキシ化アセチレンジオール(例えばエア・プロダクツ(Air Products)製のサーフィノルズ(Surfynols)(登録商標)シリーズ)、エトキシ化第一アルコール(例えばトマ・プロダクト(Tomah Products)製のトマドル(Tomadol)(登録商標)シリーズ)および第二アルコール(例えばユニオン・カーバイド(Union Carbide)製のターギトル(Tergitol)(登録商標)シリーズ)、スルホスクシネート(例えばサイテック(Cytec)製のエーロゾル(Aerosol)(登録商標)シリーズ)、オルガノシリコーン(例えばGEシリコンズ(GE Silicons)製のシルウエット(Silwet)(登録商標)シリーズ)およびフルオロ界面活性剤(例えば本願特許出願人のゾニル(Zonyl)(登録商標)シリーズ)などがある。界面活性剤は典型的に、インクの全重量を基準にして約0.01重量%〜約5重量%、好ましくは約0.2重量%〜約2重量%の量で用いられる。
ポリマーをインクに添加して耐久性を改良してもよい。ポリマーは、ビヒクルに可溶性でありうるかまたは分散されうるが(例えば「エマルションポリマー」または「ラテックス」)、また、イオン性または非イオン性でありうる。ポリマーの有用なクラスには、アクリル系誘導体、スチレン−アクリル系誘導体、ポリウレタンおよび架橋ポリウレタンなどがある。さらに、ポリマーを添加して粘度を改良してもよい。例には、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、およびポリビニルピロリドンなどがある。
殺生剤を用いて微生物の成長を防ぐことができる。緩衝液を用いてpHを維持することができる。緩衝液には、例えば、トリス(ヒドロキシメチル)−アミノメタン(「トリズマ(Trizma)」または「トリス(Tris)」)などがある。
金属イオン封鎖剤(またはキレート剤)、例えばエチレンジアミンテトラ酢酸(EDTA)、イミノ二酢酸(IDA)、エチレンジアミン−ジ(o−ヒドロキシフェニル酢酸)(EDDHA)、ニトリロ三酢酸(NTA)、ジヒドロキシエチルグリシン(DHEG)、トランス−1,2−シクロヘキサンジアミンテトラ酢酸(CyDTA)、デチレントリアミン−N,N,N’,N’ ’ ,N’ ’−ペンタ酢酸(DTPA)、およびグリコールエーテルジアミン−N,N,N’,N’−テトラ酢酸(GEDTA)、およびそれらの塩を含有することが、例えば、重金属不純物の有害な効果をなくすために有利である場合がある。
(成分の比率)
上述の成分を配合して、概述したように、および当業者によって一般に認識されるように所望のインク性質を達成するために様々な比率および組合せにおいてインクを作製することができる。特定の最終用途にインクを最適にするために特定の実験が必要であることがあるが、このような最適化は一般に当該技術分野の通常の技術の範囲内である。
上述の成分を配合して、概述したように、および当業者によって一般に認識されるように所望のインク性質を達成するために様々な比率および組合せにおいてインクを作製することができる。特定の最終用途にインクを最適にするために特定の実験が必要であることがあるが、このような最適化は一般に当該技術分野の通常の技術の範囲内である。
インク中のビヒクルの量は典型的に、約70重量%〜約99.4重量%、より典型的に約80重量%〜約99重量%の範囲である。アニオン染料は一般に、約15重量%まで、より典型的に約0.5重量%〜約12重量%、好ましくは約3重量%〜約10重量%の量で存在する。前に記載されたように、適したインクは、少なくとも約4重量%、好ましくは約4重量%〜約10重量%の濃度で製造されてもよい。パーセンテージは、インクの全重量の重量パーセントである。
他の成分(添加剤)は、存在する場合、一般にインクの全重量を基準にして約15重量%未満を占める。界面活性剤は、添加されるとき、一般にインクの全重量を基準にして約0.2〜約3重量%の範囲である。ポリマーが必要に応じて添加されてもよいが、一般に、インクの全重量を基準にして約15重量%未満である。
(インクの性質)
落下速度、液体粒子の分離長さ、液滴径および流れ安定性は、表面張力およびインクの粘度によって非常に影響を受ける。インクジェットインクは一般的に、25℃において約20ダイン/cm〜約70ダイン/cmの範囲の表面張力を有する。粘度は25℃において30cPほどの高さであってもよいが、一般的にいくらかもっと低い。インクは、物理的性質が射出条件およびプリントヘッド設計に合わせて調整されている。インクは、インクジェット装置内でかなりの程度まで詰まらないように長時間のすぐれた貯蔵安定性を有するべきである。さらに、インクは、それが接触するインクジェット印刷デバイスの一部を腐蝕してはならず、それが本質的に無臭および無毒性であるべきである。
落下速度、液体粒子の分離長さ、液滴径および流れ安定性は、表面張力およびインクの粘度によって非常に影響を受ける。インクジェットインクは一般的に、25℃において約20ダイン/cm〜約70ダイン/cmの範囲の表面張力を有する。粘度は25℃において30cPほどの高さであってもよいが、一般的にいくらかもっと低い。インクは、物理的性質が射出条件およびプリントヘッド設計に合わせて調整されている。インクは、インクジェット装置内でかなりの程度まで詰まらないように長時間のすぐれた貯蔵安定性を有するべきである。さらに、インクは、それが接触するインクジェット印刷デバイスの一部を腐蝕してはならず、それが本質的に無臭および無毒性であるべきである。
(インクセット)
用語「インクセット」は、インクジェットプリンタが噴射するために備えている全ての単一インクまたは他の流体を指す。
用語「インクセット」は、インクジェットプリンタが噴射するために備えている全ての単一インクまたは他の流体を指す。
本発明によるインクセットは好ましくは、少なくとも3つの異なる着色インク(例えばCMY)、または少なくとも4つの異なる着色インク(例えばCMYK)を含み、インクの少なくとも1つは、上に記載されたような水性インクジェットインクである。
また、インクセットの他のインクは好ましくは水性インクであり、染料、顔料またはそれらの組合せを着色剤として含有してもよい。このような他のインクは、一般的な意味において、当業者に公知である。
好ましくは、インクジェットインクセット中のインクのすべては、上に記載されたような本発明によるインクジェットインクである。
典型的なCMYK色の1つまたは複数のほかに、本発明によるインクセットは、橙色インク、緑色インク、紫色インク、赤色インクおよび/または青色インクなどの異なった着色インク、およびそのままの濃度とライトシアンおよびライトマゼンタなどの薄い濃度のインクとの組合せなど、1つまたは複数の「色域拡大(gamut−expanding)」インクをさらに含んでもよい。
(基材)
本インクおよび本インクを含有するインクセットは、シルク、ナイロン、ナイロン/ライクラ(登録商標)およびウールである印刷基材のために特に有利である。
本インクおよび本インクを含有するインクセットは、シルク、ナイロン、ナイロン/ライクラ(登録商標)およびウールである印刷基材のために特に有利である。
布は通常、印刷の前に予備処理される。布に予備処理を行なうのは、いずれの便利な方法であってもよく、このような方法は一般に当該技術分野において公知である。1つの例は、パジング(padding)と称される適用方法である。パジングにおいて、布が予備処理溶液中に浸漬され、次いで、含浸された布は、過剰な溶液を押し出すニップローラーに通される。布に保持された溶液の量を、ローラーによって加えられたニップ圧力によって調節することができる。他の予備処理技術には、噴霧の適用があり、そこで溶液は、布の表または表と裏に噴霧によって適用される。予備処理溶液の含浸量は好ましくは、100グラムの布当たり約20〜約100グラムの溶液、より好ましくは約25〜約75グラムの溶液である。
予備処理の適用後に布はいずれかの便利な方法で乾燥される。水分の最終パーセントは、周囲温度において予備処理された布の平衡水分に(ほぼ)等しく、周囲空気の相対湿度にある程度依存して変化することができる。
乾燥後の布に残っている樹脂は、印刷する間にインクジェットインクのための吸収性層を提供する。適用されたインク配合量を吸収するために十分な樹脂が存在しなければならないことは理解されよう。他方、多すぎる樹脂の存在は適した浸透を妨げる場合がある。通常の最適化は、所与のプリンタおよびインクセットのための適切なコーティングレベルを示す。
適した予備処理には、(2005年3月2日に出願された)米国特許公報(特許文献10)に開示されたような予備処理、ならびに米国特許公報(特許文献11)および米国特許公報(特許文献12)(その開示内容は全体を本願明細書に記載したものとしてあらゆる目的のために本願明細書において参照により援用される)に開示されたような予備処理などがある。
(印刷方法)
印刷は、布を取り扱うためおよび印刷するために備えたいかなるインクジェットプリンタによって行なわれてもよい。商用プリンタには、例えば、本願特許出願人のアーティストリ(Artistri)TM3210および2020プリンタ、およびプリンタのミマキ(Mimaki)TXシリーズなどがある。
印刷は、布を取り扱うためおよび印刷するために備えたいかなるインクジェットプリンタによって行なわれてもよい。商用プリンタには、例えば、本願特許出願人のアーティストリ(Artistri)TM3210および2020プリンタ、およびプリンタのミマキ(Mimaki)TXシリーズなどがある。
布上に置かれたインクの量は、プリンタのモデルによって、所与のプリンタ内でのプリント方式(解像度)によっておよび所与の色を達成するために必要とされた所要量のパーセントによって変化することができる。これらの全ての問題点の総合的な効果は、各色について布の単位面積当たりのインクのグラム数である。1つの実施形態において、インクの所要量は好ましくは、布の1平方メートル当たり約5〜約17グラムのインクである。所望の色を達成するために必要とされたインク密度と、予備処理においてのコーティング樹脂の吸収力との間にバランスがある。
印刷された布は典型的に、テキスタイル技術の公知の手順によって後処理される。好ましい後処理は、印刷された布をスチーム処理で加熱して、印刷されたインクを硬化し、スチーム処理布を洗浄することである。また、後処理は、最終用途特性、例えば洗浄堅牢度を向上させるために洗浄後に用いられてもよい。
(酸染料の溶解度)
水へのアシッドレッド(Acid Red)131の溶解度を周囲温度において様々なジオールを用いて試験した。1.0グラムのAR131、0.5グラムのジオールおよび8.5グラムの脱イオン水を20mlガラス瓶に添加した。ガラス瓶を封止し、18時間回転させた。ガラス瓶の内容物を、フィルターディスク(ワットマン・ピュラディスク(Whatman Puradisc)25mmGF/F(0.7ミクロン))が端に取り付けられた60ccのシリンジ内に入れ、流体を別の透明なガラス瓶中にフィルターを通して押し出した。溶液を連続希釈によって1/10,000に希釈した。紫外線吸光度をアリデント(Alident)/HP8453ダイオードアレイスペクトロフォトメータで測定し、染料濃度を測定値から計算した。いくつかの異なったジオールを用いる試験の結果は、表1に示される。比較のために、AR131は、ジオールを全く用いずに同じ方法で調製された時に25℃において1.1重量%の脱イオン水への溶解度を有する。
水へのアシッドレッド(Acid Red)131の溶解度を周囲温度において様々なジオールを用いて試験した。1.0グラムのAR131、0.5グラムのジオールおよび8.5グラムの脱イオン水を20mlガラス瓶に添加した。ガラス瓶を封止し、18時間回転させた。ガラス瓶の内容物を、フィルターディスク(ワットマン・ピュラディスク(Whatman Puradisc)25mmGF/F(0.7ミクロン))が端に取り付けられた60ccのシリンジ内に入れ、流体を別の透明なガラス瓶中にフィルターを通して押し出した。溶液を連続希釈によって1/10,000に希釈した。紫外線吸光度をアリデント(Alident)/HP8453ダイオードアレイスペクトロフォトメータで測定し、染料濃度を測定値から計算した。いくつかの異なったジオールを用いる試験の結果は、表1に示される。比較のために、AR131は、ジオールを全く用いずに同じ方法で調製された時に25℃において1.1重量%の脱イオン水への溶解度を有する。
他の染料を同様な方法で試験した。これらの染料は、アシッドレッド249、アシッドレッド274およびアシッドブルー290であった。溶解度試験の結果は表IIに示される。
(水へのジオールの溶解度)
水への様々なジオールの溶解度を測定するために、ジオールおよび水を20mlのガラス瓶中に秤量し、ガラス瓶を24時間回転し、1つの相が存在するかどうかを観察した。次に、ガラス瓶をさらに24時間回転し、相の存在について再び観察した。結果は表3に記載される。
水への様々なジオールの溶解度を測定するために、ジオールおよび水を20mlのガラス瓶中に秤量し、ガラス瓶を24時間回転し、1つの相が存在するかどうかを観察した。次に、ガラス瓶をさらに24時間回転し、相の存在について再び観察した。結果は表3に記載される。
いくつかの溶解度のデータは、(非特許文献2)から入手可能であった。
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、4.2%(本発明)、
1,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、1.9%(本発明)(25℃において記録された)、および
2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオール、25%(比較例)。
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、4.2%(本発明)、
1,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、1.9%(本発明)(25℃において記録された)、および
2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオール、25%(比較例)。
上記のパーセンテージは、前に援用された米国特許公報(特許文献8)に記載されているように、20℃においての重量%である。
(インクの調製)
インクを以下の表の調合物によって調製し、量はインクの全重量のインク重量パーセントである。成分を一緒に混合し、濾過した。水を脱イオン化した。着色剤は「インクジェットグレード」であり、比較的高純度であり、塩の過度な量を含有しないことを意味する。サーフィノル(Surfynol)(登録商標)440は、エア・プロダクツ株式会社(Air Products Corp)(米国、ペンシルベニア州、アレンタウン(Allentown,PA,USA))製の界面活性剤である。プロキセル(Proxel)TMGXLは、アヴェシア(Avecia)(米国、デラウェア州、ウィルミントン(Wilmington,DE,USA))製の殺生剤である。トリズマ(Trizma)はトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンである。PEG4600はポリエチレングリコール(4400〜4800平均分子量)である。必要に応じて、pHを硝酸または水酸化カリウムで所望のレベル(酸染料について約8.5〜約9.5)に調節した。
インクを以下の表の調合物によって調製し、量はインクの全重量のインク重量パーセントである。成分を一緒に混合し、濾過した。水を脱イオン化した。着色剤は「インクジェットグレード」であり、比較的高純度であり、塩の過度な量を含有しないことを意味する。サーフィノル(Surfynol)(登録商標)440は、エア・プロダクツ株式会社(Air Products Corp)(米国、ペンシルベニア州、アレンタウン(Allentown,PA,USA))製の界面活性剤である。プロキセル(Proxel)TMGXLは、アヴェシア(Avecia)(米国、デラウェア州、ウィルミントン(Wilmington,DE,USA))製の殺生剤である。トリズマ(Trizma)はトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンである。PEG4600はポリエチレングリコール(4400〜4800平均分子量)である。必要に応じて、pHを硝酸または水酸化カリウムで所望のレベル(酸染料について約8.5〜約9.5)に調節した。
(低水溶性ジオールを使用するアニオン染料インクの調製)
3つのインクを低水溶性ジオール2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール(BEPD)の3つの異なったレベルを用いて調製した。インクを加速老化試験および印刷試験において試験した。AR131はオリエンタル・ジャイアント・ダイズ・アンド・ケミカル・インダストリー・コーポレーション(Oriental Giant Dyes & Chemical Ind. Corp.)(台湾)から得られ、ナノ濾過および限外濾過膜を使用することによってさらに精製された。染料を脱塩し、濾過し、濃厚物(水および残留加工溶剤中に約10〜11重量%)に濃縮してインクに製造した。表4は、インク組成物を示し、表5は、加速老化条件後のインクの基本的性質を示す。これらの条件の1つは、70℃においての7日間貯蔵試験であり、他の条件は、−25℃においての7日間の貯蔵試験であった。
3つのインクを低水溶性ジオール2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール(BEPD)の3つの異なったレベルを用いて調製した。インクを加速老化試験および印刷試験において試験した。AR131はオリエンタル・ジャイアント・ダイズ・アンド・ケミカル・インダストリー・コーポレーション(Oriental Giant Dyes & Chemical Ind. Corp.)(台湾)から得られ、ナノ濾過および限外濾過膜を使用することによってさらに精製された。染料を脱塩し、濾過し、濃厚物(水および残留加工溶剤中に約10〜11重量%)に濃縮してインクに製造した。表4は、インク組成物を示し、表5は、加速老化条件後のインクの基本的性質を示す。これらの条件の1つは、70℃においての7日間貯蔵試験であり、他の条件は、−25℃においての7日間の貯蔵試験であった。
5つのインクを調製し、インク1〜3と同じ方法で低水溶性ジオールおよび高水溶性ジオールの配合剤を用いて試験した。インク組成物を表6に示し、結果を表7に記載する。
インク1〜8の各々がピエゾ・ドロップ・オン・デマンド・プリントヘッドを有するセイコー(Seiko)IP−4010プリンタで印刷され、顕著な/有意の性能の差を示さなかった。プリントヘッドのプライミング問題は観察されず、落下速度、ノズルアウト、誤誘導およびサテライトレベル、デキャップ待ち時間(decap latency)および持続可能性などの噴射パラメーターは高品質画像を確実にするための範囲内であった。初期試験を、紙基材を用いて行なった。
同様に、調合されたインクを本願特許出願人のアーティストリ(Artistri)TM2020プリンタで試験した。印刷は、プリンタ内の長期インク安定性を確実にするために少なくとも7日間行なわれ、一貫してシルクおよび/またはナイロン/ライクラ(登録商標)上に画像を印刷した。
Claims (14)
- 水性ビヒクルと、前記水性ビヒクル中に実質的に可溶性であるアニオン染料着色剤と、インクの全重量を基準にして約0.5重量%〜約18重量%の、7〜9個の炭素原子を有するジオールとを含み、前記ジオールのヒドロキシルが一緒に前記ジオールの1,2位にはなく、前記ジオールが、25℃において約4.25重量%未満の水への溶解度を有することを特徴とするインクジェットインク。
- 前記低水溶性ジオールが、第二級または第三級炭素を置換した前記ヒドロキシル基の少なくとも1つを有することを特徴とする請求項1に記載のインクジェットインク。
- 前記ジオールが、25℃において約0.5重量%超〜約3.5重量%未満の水への溶解度を有することを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェットインク。
- 前記ジオール約1重量%〜約10重量%を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のインクジェットインク。
- インクの全重量を基準にして、約15重量%までの量の前記アニオン染料を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のインクジェットインク。
- 25℃において約20mN/m〜約70mN/mの範囲の表面張力、および25℃において約30mPa.sまでの粘度を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のインクジェットインク。
- 6〜9個の炭素および25℃において約4.25重量%超の水への溶解度を有する第2のジオールをさらに含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のインクジェットインク。
- 前記第2のジオールが、インクの全重量を基準にして約25重量%までの量で存在することを特徴とする請求項7に記載のインクジェットインク。
- 少なくとも3つの異なる着色インクを含み、その少なくとも1つが、請求項1〜8のいずれか一項に記載のインクであることを特徴とするインクジェットインクセット。
- 少なくとも3つの異なる着色インクを含み、その少なくとも1つが黄色インクであり、その少なくとも1つがマゼンタインクであり、その少なくとも1つがシアンインクであることを特徴とする請求項9に記載のインクジェットインクセット。
- 黄色インク、マゼンタインクおよびシアンインクが各々、独立的に、請求項1〜8のいずれか一項に記載のインクまたはその組合せであることを特徴とする請求項10に記載のインクジェットインク。
- (a)デジタルデータ信号に対して応答性であるインクジェットプリンタを提供する工程と、
(b)印刷される基材を前記プリンタに装填する工程と、
(c)請求項1〜8のいずれか一項に記載のインクジェットインクまたはその組合せ、あるいは請求項9〜11のいずれか一項に記載のインクジェットインクセットまたはその組合せを前記プリンタに装填する工程と、
(d)前記デジタルデータ信号に応答して前記インクジェットインクまたはインクジェットインクセットを用いて前記基材上にプリントを印刷する工程と
を含むことを特徴とするインクジェット印刷するための方法。 - 前記基材がテキスタイル基材であることを特徴とする請求項12に記載の方法。
- 前記基材が、シルク、ナイロン、ナイロン/ライクラ(Lycra)(登録商標)ブレンドおよびウール基材からなる群から選択されることを特徴とする請求項13に記載の方法。
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