JP2009509908A - ガス生成装置 - Google Patents

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Abstract

本発明は、ガス生成組成物12およびスキャベンジング添加剤16を組込むガス生成装置10を含み、該スキャベンジング添加剤はガス生成組成物12と不均一に存在するが、蒸気/ガス連絡を有する。スキャベンジング添加剤は、典型的には比較的高温で経時的に発生する湿分/不純物を保持する。本発明は、ガス生成装置10を組込むガス生成システム180をさらに含む。

Description

関連出願との相互参照
この出願は、2005年9月30日に出願された米国仮出願番号60/722,168の利益を要求する。
技術分野
本発明は一般にガス生成システム、およびたとえば自動車の拘束システムのためのガス発生装置の中で使用されるガス生成物質組成物に関係する。
本発明の背景
本発明は、燃焼に際して比較的少量の固体と比較的豊富な量のガスを生成するガス生成物質組成物に関する。固体の量を減らしてガスの量を増やし、それによりインフレータのろ過の必要性を減少させることは進行中の挑戦である。その結果、フィルターのサイズが減じられるか、またはフィルターが省かれることができ、それによりインフレータの重量および/またはサイズを減じることができる。
同様に重要な挑戦は、衝撃、摩擦または静電放電刺激に対して比較的低い感受性を示すガス生成物質を製造することである。
比較的少量の固体を発生するガス生成物質組成物(「無煙の」組成物として知られる)に関する別の挑戦は、環境上のコンディショニングにさらされた時、すべての非金属の成分が安定したバラスティックの性能に寄与するとは限らないということである。実際、すべてまたはほとんどガスを生成する傾向のために好まれる1つの燃料は、ビス−(1(2)H−テトラゾール−5−イル)−アミン(BTA−1NH3)およびそれらの誘導体である。酸化剤のような他のガス生成物質成分と組み合わされ、ガス生成組成物に形成された場合に、この燃料は組成物の燃焼に際して大量のガス発生に寄与する。それにもかかわらず、BTA−1NH3は、参照され本明細書の一部として組み込まれる、SAEの国際的な文献SAE/USCAR−24「USCAR インフレータの技術的要求および検証(USCAR INFLATOR TECHNICAL REQUIREMENTS AND VALIDATION)」に規定された熱サイクルおよび熱衝撃試験の後に測定されるバラスティック特性に対して許容しがたい激しい寄与をすることが見出された。
さらにいくつかのガス生成物質、たとえばビス−(1(2)H−テトラゾール−5−イル)−アミンのモノアンモニウム塩(BTA−1NH3)と、硝酸アンモニウムまたは相安定化された硝酸アンモニウム(PSAN)との組み合わせにより形成されたものは、大きなガス生成のような多くの好ましい特質を示し、そのため、自動車の乗客拘束の用途において有用である。BTA−1NH3は、高エネルギーの高窒素燃料であり、優れた安定性および非常に好ましいレベルの吸湿性および感受性を示す。硝酸アンモニウムと硝酸カリウムが共沈殿されたものは、衝撃、摩擦および静電放電刺激にさらされた時に最小の感受性を示すか、または全く感受性を有しない。PSANを含むプロペラントに対する1つの課題は、それらがバラスティック特性に関して顕著に激しい挙動を示すということであり、特にUSCAR熱衝撃コンディショニングに関し、高温(業界基準は約85℃である)で試験されるバリスティック特性に関する。
エアバックインフレーターは環境条件、たとえば高温加熱エージング、熱エージング、熱サイクル、熱衝撃、湿度サイクルなどに暴露される。これらの極端なテストは多くの問題を引き起こし、エアバッグを膨張させることの失敗から、破壊に導くインフレーターの過剰な加圧までを引き起こす。コンディショニングにかかわらず同じことを行なうガス生成物質およびインフレータシステムを有することは望ましい。本発明は、これらの実現のための多くの解決策を提供する。
多くのガス生成物質が、硝酸塩のような酸化剤、天然に生ずる燃料の水和物、たとえば5−アミノテトラゾール、ビス−(1(2)H−テトラゾール−5−イル)−アミン、カルボキシメチルセルロースおよびその塩類、クレイなどの天然の水和物をはじめとする多くの一般的な成分の固有の吸湿性により湿分感受性である。再現性のある性能発現のために、これらのガス生成物質を乾燥して保持することはそのため絶対に必要である。
湿分または揮発性の不純物は、多くの方法でガス生成システムに導入されることができる。いくつかの例としては以下のものがあげられる:過剰な湿分を含む不適当に処理されたガス生成物質;アセンブリー中の湿分によってシステムに導入された湿分;高い湿度サイクルまたはソルトスプレーのような環境コンディショニングの間にシステムに導入された湿分;自己点火物質、シール、ガスケット、グリースおよび他のガス生成装置成分のようなシステム内の物質の分解によってシステムに導入される湿分。ある種の添加物、好ましくはモレキュラーシーブのようなゼオライト、硫酸カルシウム(Drierite)または酸化カルシウムの使用は、これらの状況において生じることがあるすべての問題を最小限にすることができ、そしていくつかの場合においてなくすことができる。
従って、「無煙の」ガス生成組成物に寄与するBTA−1NH3を含む組成物または燃焼の際に生成物として90%以上のガスを生成する組成物であって、さらにUSCARに規定される熱衝撃要件にすべて合格する組成物を提供することは当該技術分野における改良となるであろう。
本発明の要約
上記の課題は、BTA−1NH3のような燃料、相安定化された硝酸アンモニウムのような酸化剤を含むガス生成組成物を含むガス生成装置によって解決される。ガス生成装置は、モレキュラーシーブのような別個の添加物または不純物スキャベンジャーを含む。別個の添加物は、プロペラントベット内で発生するかまたは生じた時に、全ての湿分又は揮発成分のスカベンジングを容易にするためにガス生成装置内に含まれる吸収剤または吸着剤である。モレキュラーシーブのような吸着剤または吸収剤の添加が、USCAR規格によって要求される熱サイクリング/熱衝撃試験に耐えることができる組成物を与えることが見出された。
ある種の添加物、好ましくはモレキュラーシーブのようなゼオライト、硫酸カルシウム(Drierite(登録商標))または酸化カルシウムの使用は、経時的にインフレーター内に生じる汚染物質を最小限にし、ある場合にはそれをなくす。特にモレキュラーシーブは、たとえば107℃のような比較的高温で湿分および他の不純物をよりよく保持するように作用し、それにより組み合わせるインフレータの予測される性能を保証する。別の言い方をすれば、モレキュラーシーブは少なくとも107℃の高い温度で湿分/不純物を保持し、1つ以上のこれらのタイプの添加物を組込むインフレータの一貫した性能予測性を容易にする。
従って本発明は、ガス生成組成物、およびスキャベンジング添加剤を含むガス生成装置を含み、該スキャベンジング添加剤はガス生成組成物と不均一な状態で存在し、ガス生成組成物と蒸気/ガス連絡を有してガス生成装置内に提供される。
本発明は、ガス生成組成物とスキャベンジング添加剤を組込むガス生成装置および乗り物乗員保護システムも含む。
詳細な説明
本発明はガス生成装置またはガス生成装置システムに関し、BTA−1NH3燃料または他の燃料を含むガス生成組成物に付随して機能するガス組成物とは異なる添加剤を含み、該添加剤は少量添加された際に、自動車産業で使用するために必要とされる熱サイクルまたは熱衝撃コンディショニングに供された時にプロペラント粒を安定する。これらの配合物は、一般に当該技術分野において公知の他の成分も同様に使用することができるが、一般に以下に記載された成分を含む。
図1の中で示されるように、ガス生成物質12は、インフレータ10のガス生成物質チャンバー14内に含まれている。スキャベンジング添加剤16は、ガス生成物質12と不均一に混合されるかその内部に点在される。ガス生成物質12と添加物16を直接混合する必要はないが、ガス生成物質12と独立して作用するようにベッドへ加えられ、それによりたとえば経時的な分解による様々な不純物および湿分をスキャベンジすることが強調されるべきである。
本発明のガス生成組成物は、以下を含む群から選ばれた第1の酸化剤を含む:硝酸アンモニウム、相安定化された硝酸アンモニウム、硝酸カリウム、硝酸ストロンチウムのような非金属および金属の硝酸塩;亜硝酸カリウムのような亜硝酸塩;塩素酸カリウムのような塩素酸塩類;過塩素酸カリウムまたは過塩素酸アンモニウムのような金属および非金属の過塩素酸塩類;酸化鉄および酸化銅のような酸化物;塩基性硝酸銅および塩基性硝酸鉄のような塩基性硝酸塩、およびそれらの混合物。第1の酸化剤は、ガス生成組成物の約0.1−80重量%で、およびより好ましくは約10−70重量%で一般に提供される。
任意の第二の酸化剤もガス生成物質組成物内に提供されることができ、上に記載された酸化剤から選ばれる。また、存在する場合には、一般に約0.1−50重量%、より好ましくは約0.1−30重量%で含まれる。組み合わされる酸化剤成分の合計は、ガス生成組成物の約0.1−80重量%で提供される。
ガス生成組成物は以下の群から選択される第1または主燃焼を含む:ビス−(1(2)H−テトラゾール−5−イル)−アミンの無水酸、一水和物をはじとする誘導体;ビス−(1(2)H−テトラゾール−5−イル)−アミンのモノ−アンモニウム塩、BTA−1NHのカリウム、ナトリウム、ストロンチウム、銅、ホウ素、亜鉛塩類をはじめとするビス−(1(2)H−テトラゾール−5−イル)−アミンの金属塩類およびその錯体;5−アミノテトラゾールのようなアゾール;カリウム5−アミノテトラゾールのようなアゾールの金属塩類;5,5’−ビス−1H−テトラゾールのモノ−またはジアゾールのアンモニウム塩のようなアゾールの非金属塩類;5−アミノテトラゾール硝酸塩のようなアゾールの硝酸塩;5−ニトロアミノテトラゾールのようなアゾールのニトロアミン誘導体;ジカリウム5−ニトロアミノテトラゾールのようなアゾールのニトロアミン誘導体の金属塩類;モノ−またはジ−アンモニウム5−ニトロアミノテトラゾールのようなアゾールのニトロアミン誘導体の非金属塩類;およびジシアンジアミドのようなグアニジン類;グアニジン硝酸塩のようなグアニジンの塩類;ニトログアニジンのようなグアニジンのニトロ誘導体;アゾジカルボンアミドのようなアゾアミド;アゾジカルボンアミジン二硝酸塩のようなアゾアミドの硝酸塩;並びにそれらの混合物。第1または主燃焼は一般に約0.1−50重量%、より好ましくは0.1−30重量%で提供される。
ガス生成組成物は、さらに以下をはじめとするシリコーン化合物を含む群から選ばれた任意の添加物を含むことができる;珪素元素;二酸化ケイ素;ヒューズドシリカ;ポリジメチルシロキサンのようなシリコーン;ケイ酸カリウムのようなケイ酸塩;タルクおよびクレーのような天然の鉱物;グラファイト粉末またはファイバー、ステアリン酸マグネシウム、窒化ホウ素、硫化モリブデンのような潤滑剤;またはそれらの混合物。存在する場合には、一般に約0.1−10%、より好ましくは約0.1−5%で提供される。
任意のバインダーがガス生成組成物に含まれることができ、酢酸セルロース、酢酸セルロースブチレート、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースの塩、カルボキシメチルセルロース・アセテートブチレートのようなセルロース誘導体;シリコーン;ポリプロピレンカーボネートおよびポリエチレンカーボネートのようなポリアルキレンカーボネート;およびそれの混合物の群から選択され、存在する場合には一般に約0.1−10%、より好ましくは約0.1−5%で提供される。
ここに記載された成分のパーセンテージはすべて、合計のガス生成物質重量の重量パーセントとして示される。
本発明において、スキャベンジング添加剤16は、ガス生成物質および膨張装置の安定または性能に有害なことがある水および/または他の揮発成分を吸収、吸着するかまたは化学的に反応する任意の添加物である。たとえば、一酸化炭素、酸化窒素、アンモニア、塩素、シアン酸、亜塩素酸塩、およびHONOのような酸、および塩素酸のような典型的な化合物が遊離されプロペラントを老化させる。それが水和物を形成するので、吸収剤の例としては硫酸カルシウムがあげられる。吸着剤は、モレキュラーシーブ、モンモリロナイト・クレー、他のゼオライト、シリカゲルおよびこれらの混合物から選択される。これらの化合物がHOおよびNOを吸着し含むことができるからである。モレキュラーシーブは、比較的高温で湿分/不純物を保持するための高い能力の故に好ましい。それによりそれらがガス生成組成物の燃焼反応を妨害しないことを保証する。水と反応して安定した固形生成物を形成するので、酸化カルシウムは化学反応物の例としてあげられる。スキャベンジング添加剤16は、一般にガス生成組成物の合計重量の約0.1−10重量%で提供され、より好ましくは約0.1−5重量%で提供される。
それにもかかわらず、本発明のガス生成組成物は、経時的に発生する不純物の1モル当たり、1モルまたはそれ以上のスキャベンジング添加剤を好ましくは含むことが理解されるだろう。従って、それぞれのガス生成組成物は、どの程度の量の不純物/揮発性成分/湿分が経時的に発生ないし分解されるかを反復的方法で評価され、スキャベンジング添加剤の量が次いで決定されることができる。実際上、要求されはしないが、スキャベンジング添加剤は過剰量で提供され、それにより揮発性物質/不純物/湿分が添加物により吸着され、吸収され、または反応されることを保証し、それによりガス生成物質の燃焼に際してガス生成装置性能の完全性が保証されるべきである。上記の重量パーセント量は、この方法により決定されている。
任意のバインダーは、酢酸セルロース、酢酸セルロースブチレート、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースの塩、カルボキシメチルセルロース・アセテートブチレートのようなセルロース誘導体;シリコーン;ポリプロピレンカーボネートおよびポリエチレンカーボネートのようなポリアルキレンカーボネート;およびそれらの混合物の群から選択され、存在する場合には一般に約0.1−10%、より好ましくは約0.1−5%で提供される。
ここに記載された成分のパーセンテージはすべて、合計のガス生成物質重量の重量パーセントとして示される。
少量の吸着剤または吸収剤のこれらの配合物への添加は、先に列記した全ての好ましい特性を示し、より重要には熱サイクルまたは熱衝撃コンディショニングに供された時に安定したバリスティック特性を示すガス生成物質を提供する。
BTA−1NH3のモノアンモニウム塩は、PSANと組み合わされた時に、自動車の乗客拘束装置における使用のために好ましい多くの特性を示し、組み合わされて好ましいガス生成組成物を形成する。BTA−1NH3は、高エネルギーの高窒素燃焼であり、優れた安定性、および非常に好ましいレベルの吸湿性および感受性を示す。硝酸アンモニウムおよび硝酸カリウムの特性は、例えば、プロペラント産業の全体にわたって公知である。より具体的には、PSANは衝撃、摩擦または静電放電刺激にさらされた時、感受性を示さない。
実施例1:
比較の組成物を形成するために、上に記載された様々な成分を含む乾燥混合配合物が公知の方法で調製された。乾燥した物質(質量の0.2%未満の湿分を含む)はタブレットにされ、インフレータに投入され、USCAR熱衝撃コンディショニング(−40℃から90℃、200サイクル)に暴露された。85℃で展開した時、これらの配合物は、増大した激しいバラスティック性能を示した。
次に、同じプロセスを使用して、上に記載された様々な成分を含むガス生成物質を調製した。また、少量の添加物が各インフレータに加えられた。ガス生成組成物質量と添加剤質量は100:1の比率とされた。使用した添加物は13Xタイプ・モレキュラーシーブであった。これはその不活性な化学的性質並びに、湿分および他の揮発成分をスキャベンジし、かつ摂氏107度のような比較的高温でこれらの不純物を保持する能力のためであった。ガス生成物質は湿分をほとんど(質量で0.2%未満)含んでいなかった。USCAR熱衝撃コンディショニングの後、インフレータのバラスティックの性能はベースライン・インフレータとほとんど同一だったことが知られた。ガス生成物質はコンディショニングの後に、試験前とほとんど正確に同じ量の湿分を含んでいた。モレキュラーシーブの添加によるバラスティック性能の安定性の増大は、これが湿分に関連する現象であるようには見えないため多少直観に反している。モレキュラーシーブのような添加物の使用のこの予期しない結果は反復可能で、自動車産業で使用するに適さないと考えられていたガス生成物質を安定させる新規な方法を提供する。
実施例2および3:
組成物と72.53%のPSAN、27.22%のBTA−1NH3および0.25%のM5ヒュームド・シリカを一緒にし、10分間、スベコ(Sweco)社の震動性グラインダーでセラミックのメディアを使用して粉砕して調製された。その後、この粉末は直径1/4インチ、厚さ0.125インチのタブレットにプレスされた。このプレスされたガス生成物質25.0gを2つの異なる構成でドライバー側インフレーターに組み込んだ。1つはスキャベンジング添加剤を含んでいなかった;他方は、8−12メッシュの形態の0.25gの13Xゼオライトをガス生成物質チャンバー内へ直接投入し、ガス生成組成物と不均一に添加物を混合した。インフレータは密封され、USCAR熱衝撃規格(−40℃および+90℃の間の200の熱衝撃サイクル)にさらされた。インフレータは、50サイクル、100サイクルおよび200サイクルの後に取りだされた。すべてのインフレータは+85℃でテストされ、ベースライン結果と比較された。
13Xゼオライトの添加のない場合には、図3の中で示されるように、50サイクルの後にガス生成物質にバラスティックカーブの変化が生じた。100サイクルの後、バラスティック特性は非常に激しくなり、USCAR規格を満たさなかった。200サイクルの後、バラスティック性能は非常に激しく、インフレータは非常に高い内部圧力により破壊された。
13Xゼオライトの0.25gを追加すると、すべてのインフレータはベースライン・カーブまたは熱衝撃試験に供されないインフレーターと同じ範囲にあり、そのためUSCAR詳述を容易に合格する。バラスティックカーブは図4に示される。
図1の中で示されるように、例示的なインフレータは、付随するエアバッグの展開の力を調整するためにダブルチャンバ設計を組込む。一般に、本明細書に記載されるような主なガス生成組成物12、スキャベンジング添加剤16を含むインフレーターまたはガス生成装置10は当該技術分野において公知の方法により製造されることができる。米国特許番号6,422,601、6,805,377、6,659,500、6,749,219および6,752,421は、典型的なエアバッグ・インフレータ設計を例証し、これらの特許は参照され本明細書の一部として組み込まれる。添加物16は、ガス生成物質12の燃焼のの前に、プロペラント12とのガスまたは蒸気連絡にあることが認識されるだろう。添加物16は、たとえば図1の中で示されるように、ガス生成物質チャンバー14内のガス生成物質12に並置して提供され、ガス生成物質12の周囲に混合されるかまたは不均一に配置される。
図2を参照する。上記の例示的なインフレーター10は、エアバッグシステム200内に組み込まれることができる。エアバッグシステム200は少なくとも1つのエアバッグ202、および本発明のガス生成物質組成物12を含むインフレータ10を含み、該インフレータはエアバッグの内部と流体連絡可能にエアバッグ202と組み合わされる。エアバッグシステム200は、衝突センサー210を含むか、またはこれと接続される。衝突センサー210は既知のクラッシュセンサーアルゴリズムを含み、衝突の場合に例えばエアバッグインフレーター10の活性化によってエアバッグシステム200の起動の信号を送る。
図2を参照する。エアバッグシステム200は、安全ベルトアセンブリー150のような追加の要素を含む、より広範な、より包括的な乗り物乗員拘束システム180に組み入れられることができる。図2は、そのような拘束システムの1つの典型的な実施態様の概略図を示す。安全ベルトアセンブリー150は、安全ベルトハウジング152および、ハウジング152から伸びる安全ベルト100を含む。安全ベルトリトラクタメカニズム154(例えば、ばね式のメカニズム)は、ベルトの端部分に連結されることができる。さらに、衝突の際にリトラクタメカニズムを始動させるために、プロペラント12と自己発火組成物14を含む安全ベルトプリテンショナー156がベルトリトラクターメカニズム154に連結されることができる。本発明の安全ベルト実施態様と共に使用されることができる典型的なシートベルトリトラクタメカニズムは、米国特許番号5,743,480、5,553,803、5,667,161、5,451,008、4,558,832および4,597,546に開示されている。これらの特許は参照され、本明細書の一部として組み込まれる。本発明の安全ベルトの実施態様が組み合わされることができる典型的なプリテンショナーの例は、米国特許番号6,505,790および6,419,177に開示されている。これらの特許は参照され、本明細書の一部として組み込まれる。
安全ベルトアセンブリ150は、例えばプリテンショナーに組み入れられた火工品イグナイタ(図示せず)の起動によって、ベルトプリテンショナー156の起動の信号を発生する既知のクラッシュセンサーアルゴリズムを含む、衝突センサ158(例えば慣性センサあるいは加速度計)を含むか、またはこれと接続されることができる。先に参照され、本明細書の一部として組み込まれた米国特許番号6,505,790および6,419,177は、そのような方法で始動するプリテンショナーの例を提供する。
安全ベルトアセンブリ150、エアバッグシステム200、およびより広範な乗り物乗員保護システム180が例示されるが、本発明により意図されるガス生成システムはこれらに限定されるものではない。
ガス生成物質成分は、シグマ・アルドリッチ社およびフィッシャー社のようなサプライヤーによって提供されることができる。添加物も公知のサプライヤーによって供給されることができる。例えば、モレキュラーシーブはシグマ・アルドリッチ社によって供給されることができる。更に、モレキュラーシーブはたとえば、4−8または8−12のメッシュのビーズ玉またはパウダー形状で、3A、4A、5Aおよび13Xの等級で提供されることができる。
13Xは特に好ましい。
本発明の記述は本発明の様々な実施態様の詳細な説明のためにのみあり、当業者は本発明の範囲から逸脱することなく、本明細書に開示された実施態様に様々な改良を行うことができる。したがって、本明細書の説明は本発明の範囲を制限することを意味しない。本発明の範囲は特許請求の範囲およびその等価物によってのみ決定される。
図1は、本発明のインフレータの一般的な構造を示す横断面図である。 図2は、本発明のガス生成組成物を含む例示的な乗り物乗員拘束システムの概要図である。 図3は、本発明の吸収剤または吸着剤の添加物を含んでいないインフレータのバラスティック性能のグラフ表示である。 図4は、本発明の吸収剤または吸着剤の添加物を含むインフレータのバラスティック性能のグラフ表示である。

Claims (12)

  1. 第1の酸化剤および第1の燃料を含むガス生成組成物;および
    吸着剤、吸収剤、化学反応物およびそれらの混合物から選択されたスキャベンジング添加剤、を含むガス生成装置であって、
    該スキャベンジング添加剤は、該ガス生成装置内の該ガス生成組成物と蒸気/ガス連絡を有し、該ガス生成組成物と不均一に存在する、ガス生成装置。
  2. 前記の第1の酸化剤が、金属および非金属の硝酸塩;
    金属亜硝酸塩、金属および非金属の過塩素酸塩、金属酸化物、塩基性金属硝酸塩から選択され、ガス生成組成物の重量の約0.1〜80重量%で第1の酸化剤が提供される、請求項1記載のガス生成装置。
  3. 第1の燃料がビス−(1(2)H−テトラゾール−5−イル)−アミンの無水酸、酸の一水和物を含む誘導体、ビス−(1(2)H−テトラゾール−5−イル)アミンのモノ−アンモニウム塩、金属塩類およびそれらの錯体;アゾール、アゾールの金属塩類、アゾールのニトロアミン誘導体の非金属および金属塩類;グアニジン類;グアニジンの塩類;グアニジンのニトロ誘導体;アゾアミド;アゾアミドの硝酸塩;およびそれらの混合物から選択され、第2の燃料がガス生成組成物の約0.1−50重量%で提供される、請求項1記載のガス生成装置。
  4. 前記の吸着剤、吸収剤、化学反応物およびそれらの混合物が、モレキュラーシーブ、ゼオライト、酸化カルシウムおよび硫酸カルシウムを含む群から選択される、請求項1記載のガス生成装置。
  5. 前記のガス生成組成物がさらに、珪素、二酸化ケイ素、ヒュームドシリコン、シリコーン;ケイ酸塩;クレー、雲母およびシリカをはじめとする天然の鉱物;グラファイト、ステアリン酸マグネシウム、窒化ホウ素、硫化モリブデンおよびそれらの混合物を含む潤滑剤から選択される第2の添加剤を、ガス生成組成物の約0.1−10重量%でさらに含む、請求項1記載のガス生成装置。
  6. 前記のスキャベンジング添加剤が、ガス生成組成物の重量の約0.05〜10重量%で提供される、請求項1記載のガス生成装置。
  7. 前記のガス生成組成物が、セルロース誘導体、ポリアルキレンカーボネートおよびそれらの混合物から選ばれたバインダーを、ガス生成組成物の重量の約0.1〜10重量%でさらに含む、請求項1記載のガス生成装置。
  8. 請求項1記載のガス生成装置を含むガス生成システム。
  9. 請求項1記載のガス生成装置を含む乗り物乗員保護システム。
  10. 前記のガス生成組成物が、ビス(1(2)H−テトラゾール−5−イル)−アミンのモノ−アンモニウム塩をガス生成組成物の重量の約0.1〜50重量%で含み、相安定化された硝酸アンモニウムをガス生成組成物の重量の約0.1〜80重量%で含み、モレキュラーシーブをガス生成組成物の重量の約0.1〜10重量%で含む、請求項1記載のガス生成装置。
  11. 前記の第1の酸化剤が、硝酸アンモニウム、相安定化された硝酸アンモニウム、硝酸カリウム、硝酸ストロンチウム、亜硝酸カリウム、塩素酸カリウム、過塩素酸カリウム、過塩素酸アンモニウム、酸化鉄、酸化銅、塩基性銅、硝酸塩、塩基性硝酸鉄およびそれらの混合物から選択される、請求項1記載のガス生成装置。
  12. 前記の第1の燃料が、ビス−(1(2)H−テトラゾール−5−イル)−アミンのカリウム、ナトリウム、ストロンチウム、銅、ホウ素および亜鉛塩;5−アミノテトラゾール;カリウム5−アミノテトラゾール;5,5’−ビス−1H−テトラゾールのモノアンモニウム塩、および5,5−ビス−1H−テトラゾールのジ−アンモニウム塩;5−アミノテトラゾール硝酸塩;ニトロアミノテトラゾール;ジカリウム5−ニトロアミノテトラゾール;モノ−アンモニウム・ニトロアミノテトラゾールおよびジ−アンモニウム・ニトロアミノテトラゾール;ジシアンジアミド;グアニジン硝酸塩;ニトログアニジン;アゾジカルボンアミド、アゾジカルボンアミジン 二硝酸塩;およびそれらの混合物から選択される、請求項1記載のガス生成装置。
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