JP2009507830A - des−アスパラギン酸−アンジオテンシンIの使用 - Google Patents

des−アスパラギン酸−アンジオテンシンIの使用 Download PDF

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Abstract

本発明は、des−アスパラギン酸−アンジオテンシンI、その誘導体、その機能部分及び/又は類似体の医薬品における使用に概して関する。特に、本発明は、ウイルス感染症の治療及び/又は予防、低血糖症を誘発すること、及び/又は高血糖症を抑制すること、及び/又は低血糖症関連状態の治療へのdes−アスパラギン酸−アンジオテンシンI、その誘導体、その機能部分及び/又は類似体の使用に関する。

Description

技術分野
本発明は、des−アスパラギン酸−アンジオテンシンI(des−aspartate−angiotensin I:des−asp−angI)、その誘導体、その機能部分及び/又は類似体の医薬品における使用に関する。
背景技術
ウイルスの気道感染症は、ヒトの最も一般的な病気であり、インフルエンザが数千万日の活動制限、病床制約、及び労働損失を引き起こす(Sullivan KM et al, 1993)のに対し、非インフルエンザ関連のウイルス気道感染症の経済コストは、米国では400億ドルに達する(Fendrick AM et al, 2003)。また、インフルエンザ大流行の脅威と、阻止不能に見えるAIDSウイルスの広域拡散がある。遺伝子ドリフトと遺伝子シフトにより突然変異するウイルスの能力のために、既存ワクチンへの感受性が無い新たなウイルスが今後も出現し続ける。故に、より有効な抗ウイルス薬を開発することへのニーズがある。
血糖値が長期にわたり上昇している、別の医学的状態である長期又は慢性の高血糖症は、多くの有害な効果をもたらす。この状態を代表するのは、糖尿病である。糖尿病は、莫大な経済負担と苦しみを人類へ課して、米国では年間1000億ドルを超える医療費を計上している(DiRamond J, 2003)。その症例数は、全世界で1億5000万と推定され、第一世界の国々では同数の未診断症例があり、第三世界ではその8倍の未診断症例がある(Levitt NS et al, 1993)。この疾患は、インスリン分泌又はインスリンの作用に対する身体の細胞の感受性の減少のいずれかの欠陥より生じて、高血糖症をもたらす高い血糖(グルコース)を特徴とする。現在、I型糖尿病は、外因性インスリンの食前投与と食事制限により治療されている。現行の2型糖尿病の療法には、生活様式の改善と、インスリン分泌を増加させる、肝臓のグルコース産生を減少させる、及び/又はインスリン作用を増加させることを目的とする多様な薬理作用剤の使用が含まれる。これらのアプローチにもかかわらず、良好な血糖コントロールは、ほとんどの糖尿病患者の手の届かないところにあり、長期又は慢性の高血糖症の状態により、心臓血管系疾患、卒中、失明、腎不全、神経機能不全、四肢の壊死及び壊疽が生じる場合がある。生理学的な特性のある、高血糖症へのより良好でより特異的な薬剤への探究には、正当な理由がある。
従って、ウイルス感染症及び/又は高血糖症に関連するか又はそれによる状態のどの新規で改善された治療薬も歓迎されることだろう。
化合物、des−アスパラギン酸−アンジオテンシンIは、内因性のアンジオテンシンペプチドである(Sim Mk et al, 1994, a, b)。それは、アンジオテンシンIより、血管と視床下部に存在する特異的なアミノペプチダーゼにより生成又は誘導される(Sim MK, Qui XS, 1994)。これまでの研究は、des−アスパラギン酸−アンジオテンシンIの心臓血管系及び腎臓への作用における使用を示唆した(Sim US.5773415,6100237,6589938B2、及びUS2003/0086920)。しかしながら、des−アスパラギン酸−アンジオテンシンIのさらなる使用については、教示も示唆もされていない。
発明の要約
本発明は、上記の問題に対処して、特に、ウイルス感染症及び高血糖症関連状態の治療及び/又は予防の新規で有効な手段を提供する。特に、本発明者は、驚くべきことに、アンジオテンシンIの少なくとも1つの誘導体が低血糖症を誘発すること、及び/又は高血糖症を抑制すること、及び/又は高血糖症関連状態の治療、並びにウイルス感染症の治療及び/又は予防に使用し得ることを見出した。より特別には、アンジオテンシンIの少なくとも1つの誘導体は、des−アスパラギン酸−アンジオテンシンI、その誘導体、その機能部分及び/又は類似体である。
従って、1つの側面において、本発明は、des−アスパラギン酸−アンジオテンシンI、その誘導体、その機能部分及び/又は類似体を被検者へ投与することを含んでなる、少なくとも1つのウイルス感染症の治療及び/又は予防の方法を提供する。
別の側面において、本発明は、des−アスパラギン酸−アンジオテンシンI、その誘導体、その機能部分及び/又は類似体を被検者へ投与することを含んでなる、被検者において低血糖症を誘発する、及び/又は高血糖症を抑制する方法を提供する。
また提供するのは、des−アスパラギン酸−アンジオテンシンI、その誘導体、その機能部分及び/又は類似体を被検者へ投与することを含んでなる、少なくとも1つの高血糖症関連状態の治療及び/又は予防の方法である(但し、少なくとも1つの高血糖症関連状態は、腎関連障害ではない)。
また、des−アスパラギン酸−アンジオテンシンI、その誘導体、その機能部分及び/又は類似体、及び/又はその医薬組成物を、少なくとも1つのウイルス感染症の治療及び/又は予防における使用に提供する。
また、des−アスパラギン酸−アンジオテンシンI、その誘導体、その機能部分及び/又は類似体、及び/又はその医薬組成物を、低血糖症の誘発、及び/又は高血糖症の抑制における使用に提供する。また、des−アスパラギン酸−アンジオテンシンI、その誘導体、その機能部分及び/又は類似体、及び/又はその医薬組成物を、少なくとも1つの高血糖症関連状態の治療及び/又は予防における使用に提供する(但し、少なくとも1つの高血糖症関連状態は、腎関連障害ではない)。
また、des−アスパラギン酸−アンジオテンシンI、その誘導体、その機能部分及び/又は類似体の、少なくとも1つのウイルス感染症の治療及び/又は予防;低血糖症の誘発、及び/又は高血糖症の抑制;並びに、少なくとも1つの高血糖症関連状態の治療及び/又は予防への医薬品の製造への使用を提供する(但し、少なくとも1つの高血糖症関連状態は、腎関連障害ではない)。
別の側面において、本発明は、des−アスパラギン酸−アンジオテンシンI、その誘導体、その機能部分及び/又は類似体を含んでなる、少なくとも1つのウイルス感染症の治療及び/又は予防のためのキットを提供する。
別の側面において、本発明は、des−アスパラギン酸−アンジオテンシンI、その誘導体、その機能部分及び/又は類似体を含んでなる、低血糖症の誘発、及び/又は高血糖症の抑制へのキットを提供する。また、des−アスパラギン酸−アンジオテンシンI、その誘導体、その機能部分及び/又は類似体を含んでなる、少なくとも1つの高血糖症関連状態(但し、少なくとも1つの高血糖症関連状態は、腎関連障害ではない)の治療及び/又は予防へのキットを提供する。
上記の関連する側面の下で、少なくとも1つのウイルス感染症は、呼吸器ウイルス感染症であってよい。特に、ウイルス感染症は、A型インフルエンザ感染症のような、インフルエンザウイルス感染症であってよい。
少なくとも1つの高血糖症関連状態は、I型糖尿病、肥満、及び/又は神経性過食症であってよい。
des−アスパラギン酸−アンジオテンシンI、その誘導体、その機能部分及び/又は類似体は、医薬的及び/又は療法的に有効な量で投与してよい。des−アスパラギン酸−アンジオテンシンI、その誘導体、その機能部分及び/又は類似体は、少なくとも1つの医薬的に許容される担体、賦形剤、及び/又はアジュバントを含んでよい。
キットは、その使用に関する情報及び/又は説明書をさらに含んでよい。
表の簡単な説明
表1は、本発明により考慮する非天然アミノ酸のいくつかの例を示す。
表2及び3は、インフルエンザの動物モデルにおけるdes−アスパラギン酸−アンジオテンシンIの効果を示す。
表2は、経口投与des−アスパラギン酸−アンジオテンシンIで処置したA型インフルエンザウイルス被感染BALB/cマウスの重量変化及び生存の百分率を示す。
表3は、腹腔内投与des−アスパラギン酸−アンジオテンシンIで処置したA型インフルエンザウイルス被感染BALB/cマウスの重量変化及び生存の百分率を示す。
表4及び5は、糖尿病動物モデルの血糖値の制御におけるdes−アスパラギン酸−アンジオテンシンIの効果を示す。
表4は、腹腔内投与des−アスパラギン酸−アンジオテンシンIで処置した糖尿病KKAyマウスにおいて行った経口糖耐性試験のデータを示す。
表5は、経口投与des−アスパラギン酸−アンジオテンシンIで処置した糖尿病KKAyマウスにおいて行った経口糖耐性試験のデータを示す。
発明の詳細な説明
本明細書に言及する書誌的参考文献を便宜上参考文献のリストの形式で収載して、実施例の最後に添付する。そのような書誌的参考文献の内容全体は、参照により本明細書に組み込まれる。
Des−アスパラギン酸−アンジオテンシンIは、ある種の障害の治療における使用について以前より記載されてきた。例えば、糖尿病より生じる障害が含まれる様々な障害より生じるヒトの腎病変に類似した分節型糸球体硬化症におけるdes−アスパラギン酸−アンジオテンシンIの効果が以前に判定された(US2003/0086920)。
しかしながら、この先行技術は、des−アスパラギン酸−アンジオテンシンI、その誘導体、その機能部分及び/又は類似体の、ウイルス感染症の治療及び/又は予防、低血糖状態の誘導、及び/又は高血糖症関連状態の抑制への使用については、教示も示唆もしていない。特に、本発明は、腎関連障害を除く高血糖症関連状態の治療におけるdes−アスパラギン酸−アンジオテンシンIの使用に関する。特に、本発明により治療される状態(複数)には、US2003/0086920に記載の腎関連障害が含まれない。
本発明は、des−アスパラギン酸−アンジオテンシンI、その誘導体、その機能部分及び/又は類似体の、ウイルス感染症の治療及び/又は予防、及び/又は低血糖症の誘発、及び/又は高血糖症の抑制への使用に関する。特に、本発明は、des−アスパラギン酸−アンジオテンシンI、その誘導体、その機能部分及び/又は類似体の、A型インフルエンザ感染症と、I型糖尿病、肥満、及び/又は神経性過食症のような高血糖症関連状態の治療及び/又は予防への使用に関する。
A型インフルエンザウイルス被感染マウスの心肺機能に及ぼすdes−アスパラギン酸−アンジオテンシンIの効果を研究している間に、驚くべきことに、des−アスパラギン酸−アンジオテンシンIがこの動物の生存を高めることが発見された。
同様に、驚くべきことに、des−アスパラギン酸−アンジオテンシンIが高血糖症の動物モデルにおいて顕著な血糖降下作用を及ぼすことが発見された。従って、本発明は、des−アスパラギン酸−アンジオテンシンI、その誘導体、その機能部分及び/又は類似体を使用する、ウイルス感染症及び/又は高血糖症関連状態への新たな治療薬、予防薬、及び/又は医薬組成物を提供する。
ウイルス感染症の治療
本発明は、des−アスパラギン酸−アンジオテンシンI、その誘導体、その機能部分及び/又は類似体を被検者へ投与することを含んでなる、少なくとも1つのウイルス感染症とその症状の治療及び/又は予防の方法を提供する。特に、des−アスパラギン酸−アンジオテンシンIは、治療的及び/又は医薬的に有効な量で投与してよい。より特に、本発明の方法は、本発明によるアンジオテンシンIの少なくとも1つの誘導体の治療的及び/又は医薬的に有効な量を、ウイルス感染症及び/又はその症状の発現が予防、阻害、及び/又は遅延されるか又はウイルス感染症の症状が改善されるのに十分な時間の間、及び条件の下に被検者へ投与することを含んでよい。前記誘導体は、des−アスパラギン酸−アンジオテンシンI、またはその誘導体、その機能部分及び/又は類似体であってよい。
少なくとも1つのウイルス感染症は、呼吸器ウイルス感染症であってよい。特に、ウイルス感染症は、A型インフルエンザ感染症のようなインフルエンザウイルス感染症であってよい。
低血糖症の誘発/高血糖症の抑制
別の側面において、本発明はまた、被検者において低血糖症を誘発する、及び/又は高血糖症を抑制する方法を提供し、該方法は、des−アスパラギン酸−アンジオテンシンI、その誘導体、その機能部分及び/又は類似体を被検者へ投与することを含んでなる。
特に、本発明は、des−アスパラギン酸−アンジオテンシンI、その誘導体、その機能部分及び/又は類似体を被検者へ投与することを含んでなる、少なくとも1つの高血糖症関連状態の治療及び/又は予防の方法を提供する(ここで少なくとも1つの高血糖症関連状態には、腎関連障害が除外される)。
特に、本発明は、以下の状態又は病態:高血糖症(特に、I型糖尿病にあるような長期化又は非制御の高血糖症の状態)、肥満、神経性過食症(2型糖尿病(真性糖尿病)にあるような高血糖症より生じる腎障害は除く)の少なくとも1つの治療及び/又は予防の方法を提供し、該方法は、アンジオテンシンIの少なくとも1つの誘導体を被検者へ投与することを含んでなる。特に、アンジオテンシンIの少なくとも1つの誘導体は、des−アスパラギン酸−アンジオテンシンI、その誘導体、その機能部分及び/又は類似体である。特に、アンジオテンシンI誘導体は、その状態及び/又はその症状が予防、阻害、遅延、及び/又は改善されるのに十分な時間の間と条件の下で投与する。
本発明はまた、des−アスパラギン酸−アンジオテンシンI又はその医薬組成物を、高血糖症(特に、I型糖尿病にあるような長期化又は非制御の高血糖症の状態)、肥満、神経性過食症(2型糖尿病にあるような高血糖症より生じる腎障害は除く)の治療及び/又は予防における使用に提供する。医薬組成物は、本発明によるアンジオテンシンIの少なくとも1つの誘導体、及び、任意選択的に、医薬的に許容される担体、賦形剤、アジュバント、及び/又は希釈剤を含んでよい。
組成物は、治療的及び/又は医薬的に有効な量で、その症状が予防、阻害又は遅延、及び/又は改善されるのに十分な時間の間と条件の下で投与してよい。
本出願を通して、文脈から他に要求されなければ、単語「含む」、又は「含む(三人称単数)」又は「含んでなる」のようなバリエーションは、ある陳述された要素又は整数、又は要素(複数)又は整数(複数)の群の包含を含意するが、他のあらゆる要素又は整数、又は要素(複数)又は整数(複数)の群の排除を含意するわけではないと理解されよう。
「有効量」は、高血糖症関連障害の発現を予防する、阻害する、及び/又は遅延させること、及び/又は高血糖症関連障害の症状を改善することのような所望の治療結果を達成するのに必要な投与量と時間の間で有効な量を意味する。有効量は、個体の疾患状態、年齢、性別、及び体重のような様々な要因に従って変動してよい。
des−アスパラギン酸−アンジオテンシンIの誘導体には、アンジオテンシンI又はdes−アスパラギン酸−アンジオテンシンIのあらゆる突然変異体、断片、一部、及び/又は部分が含まれ、アンジオテンシンI又はdes−アスパラギン酸−アンジオテンシンIへの単数又は複数のアミノ酸置換、欠失、及び/又は付加を含んでなる分子が含まれる。置換、欠失、及び/又は付加の方法は、元のアンジオテンシンI又はdes−アスパラギン酸−アンジオテンシンIより多いアミノ酸を有する誘導体又はペプチドをもたらす場合がある。置換、欠失、及び/又は付加の方法は、元のアンジオテンシンI又はdes−アスパラギン酸−アンジオテンシンIより多いアミノ酸を有する誘導体又はペプチドをもたらす場合がある。
本発明による好ましい誘導体は、des−アスパラギン酸−アンジオテンシンI、又はその誘導体、相同体、及び/又は類似体である。相同体及び/又は類似体への言及には、ミモトープ又はペプチド、及び/又は類似模倣体が含まれる。そのような誘導体、相同体、及び/又は類似体は、des−アスパラギン酸−アンジオテンシンI及び/又はその同等物の代わりに機能しても、あるいはそれらは、そのアゴニストとして、又は必要なときは、そのアンタゴニストとして作用してもよい。
上記に述べたように、誘導体には、des−アスパラギン酸−アンジオテンシンI又はアンジオテンシンIへの単数又は複数のアミノ酸置換、付加、及び/又は欠失が含まれる。最終の誘導体は、元のアンジオテンシンI又はdes−アスパラギン酸−アンジオテンシンIに類似した機能を有するペプチドであり、その2以上のアミノ酸配列からなる。
des−Asp−アンジオテンシンIのアミノ酸挿入誘導体には、単数又は複数のアミノ酸のアミノ及び/又はカルボキシル末端融合、並びに配列内挿入が含まれる。挿入アミノ酸配列変異体は、1以上のアミノ酸残基がdes−アスパラギン酸−アンジオテンシンI中の予決定部位へ導入されるものであるが、生じる生成物の好適なスクリーニングを伴うランダム挿入も可能である。
欠失変異体は、1以上のアミノ酸の配列からの除去を特徴とする。置換アミノ酸変異体は、配列中の少なくとも1つの残基が除去されて、その場所に異なる残基が挿入されたものである。
des−アスパラギン酸−アンジオテンシンIをアミノ酸置換により誘導化する場合、アミノ酸は、一般に、疎水性、親水性、電気陰性度、側鎖の嵩(かさ)、等のような類似の特性を有する他のアミノ酸に置き換えられる。アミノ酸置換は、単数又は複数の残基のいずれかである。アミノ酸挿入は、通常、約1〜7アミノ酸残基のオーダーであり、欠失は、約1〜7の残基に及ぶものである。好ましくは、欠失又は挿入は、隣接した対、即ち、2つの残基の欠失又は2つの残基の挿入においてなされる。
相同体には、例えば、家畜動物、実験動物、又は霊長動物のような他の供給源からの機能的、構造的、又は立体化学的に類似したポリペプチドが含まれる。類似のペプチドは、des−アスパラギン酸−アンジオテンシンIの相同体であってもよい。
類似体と模倣体には、非天然に存在するアミノ酸を含有する分子、並びにアミノ酸を含有しないが、それでも機能的にはdes−アスパラギン酸−アンジオテンシンIと同じように振舞う分子が含まれる。本明細書に考慮する類似体には、側鎖への修飾、非天然アミノ酸の取込み、及び/又はペプチド合成の間のそれらの誘導体と、ペプチド分子又はそれらの類似体に対してコンホメーション上の束縛を課す架橋や他の方法の使用が含まれる。
ペプチド合成の間に非天然アミノ酸及び誘導体を取り込むことの例には、限定されないが、ノルロイシン、4−アミノ酪酸、4−アミノ−3−ヒドロキシ−5−フェニルペンタン酸、6−アミノヘキサン酸、t−ブチルグリシン、ノルバリン、フェニルグリシン、オルニチン、ザルコシン、4−アミノ−3−ヒドロキシ−6−メチルヘプタン酸、2−チエニルアラニン、及び/又はアミノ酸のD−異性体の使用が含まれる。
クロスリンカーは、例えば、3Dコンホメーションを安定化するために使用し得て、(CHスペーサー基(n=1〜n=6)を有する二官能性イミドエステル、グルタルアルデヒド、N−ヒドロキシスクシンイミドエステルのようなホモ二官能性クロスリンカーと、N−ヒドロキシスクシンイミドや別の基特異的な反応部分のようなアミノ反応性部分を通常含有するヘテロ二官能性試薬を使用する。
全ての上記の種類の修飾は、主題のdes−Asp−アンジオテンシンIを安定化させるために重要であり得る。このことは、例えば、ワクチン又は治療用組成物の製造や検出アッセイにおいて使用する場合、重要であり得る。本発明により考慮する非天然アミノ酸の例を表1に提示する。
Figure 2009507830
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Figure 2009507830
Figure 2009507830
ここまで本発明を概ね記載してきたが、以下の実施例を参照にすれば、それがより容易に理解されよう。これらは、例示のために提供するのであって、本発明を制限することを企図するものではない。
実施例
当該技術分野で知られて、具体的には記載しない標準の分子生物学技術は、全般に、Sambrook and Russel「分子クローニング:実験マニュアル(Molecular Cloning: A Laboratory Manual)」コールドスプリングハーバーラボラトリー、ニューヨーク(2001)の記載に従った。
実施例1−材料の供給源
Des−アスパラギン酸−アンジオテンシンは、Bachem(デューベンドルフ、スイス)より購入した。Des−アスパラギン酸−アンジオテンシンIは、当該技術分野でよく知られた技術によって製造することができる。A型インフルエンザ/Aichi/2/68ウイルスとMadin−Darbyイヌ腎臓細胞は、ATCCより購入した。このウイルスは、11日齢のSPF CEに対して2日で106.75CEID50/0.2mlの力価を有する。6〜7週齢の雌性BALB/cマウスは、国立シンガポール大学の動物センターより入手した。6〜7週齢の糖尿病KKAyマウスは、CLEA(日本)より購入した。
実施例2−A型インフルエンザウイルス用マウスモデルの開発
2匹のBALB/cマウスに50μLのA型インフルエンザウイルスを鼻腔内で感染させた。2日後、この被感染マウスを頚部脱臼により犠牲にして、その肺を取り出した。0.3gの肺組織を、1000ユニット/Lのペニシリンと10μg/Lのストレプトマイシンを含有する1mLのPBSにホモジェナイズした。ベンチトップ遠心分離器に5,000rpmで5分間遠心分離させることによって、この肺ホモジェネートから結合組織を除いた。このホモジェネートを継代−1肺ホモジェネートと標識した。2匹のBALB/cマウスの第二バッチに50μLの継代−1肺ホモジェネートを感染させた。この継代の方法を繰り返して、A型インフルエンザウイルスの宿主細胞であるMadin−Darbyイヌ腎臓(MDCK)細胞における感染性をアッセイすることによって、各継代の肺ホモジェネートにおけるウイルスのビルレンス及び力価をモニタリングした。A型インフルエンザウイルスのビルレンス及び力価は、各継代とともに進行的に増加した。次いで、50μLの継代−6肺ホモジェネート(MDCK細胞中のウイルスの2.5x10 TCID50に等しい)を使用して、des−アスパラギン酸−アンジオテンシンIの抗ウイルス作用の試験のために6〜7週齢の雌性BALB/cマウスに感染させた。
実施例3−A型インフルエンザウイルス被感染BALB/cマウスのモニタリングと(経口投与des−アスパラギン酸−アンジオテンシンIでの)処置
継代−6肺ホモジェネートで感染させたときに、BALB/cマウスは、体重を損失して、致死性を蒙った。Johasson et al による記載の以下のプロトコールを使用して、これらの変数に対するdes−アスパラギン酸−アンジオテンシンの効果を試験した。6〜7週齢の雌性BALB/cマウスに50μLの継代−6肺ホモジェネートを鼻腔内で感染させた。5〜9匹のマウスの群にdes−アスパラギン酸−アンジオテンシンIの以下の用量の1つを経口投与した:−300ナノモル/kg連日、8日間、600ナノモル/kg連日、8日間、及び1200ナノモル/kg、ウイルス感染後2日目(即ち、1用量だけを投与した)。8匹のマウスの群に水を8日間同様に投与して、対照群として役立てた。マウスの体重及び生存について、16日間連日記録した。
実施例4−ウイルス被感染BALB/cマウスに対する経口投与des−アスパラギン酸−アンジオテンシンIの効果
この試験の結果を表2に要約して、図1に図示する。各生存動物の毎日の体重をその体重の0日目(即ち、ウイルス接種の日)の百分率として表した。対照及び各処置群のデータは、平均±SEMとして表した。有意差は、片側ANOVAと事後Tukey検定によって判定した。有意性の受容基準は、p<0.05であった。des−アスパラギン酸−アンジオテンシンIは、体重損失を弱めてウイルス被感染動物の生存を高めるその能力に照らして、抗ウイルス剤である。有効な抗ウイルス活性を観測したのは、600ナノモル/kgの用量の8日間連日投与と、2日目の1200ナノモル/kgの単回用量である。
実施例5−A型インフルエンザウイルス被感染BALB/cマウスのモニタリングと(腹腔内投与des−アスパラギン酸−アンジオテンシンIでの)処置
30匹のBALB/cマウスに55μLの継代−6肺ホモジェネートを感染させて、各動物の体重を実施例3及び4に記載のように連日モニタリングした。その体重損失が感染後第一週の間に15%以上になった日に、0.1mlのリン酸緩衝化生理食塩水(PBS)中60ナノモル/kgのdes−アスパラギン酸−アンジオテンシンI又は0.1ml PBSのいずれかを動物へ腹腔内投与した。この処置を7日間続けた。30匹の動物の中で、14匹の動物が感染後第一週の間にその体重の15%より多くを失った。従って、7匹の動物をdes−アスパラギン酸−アンジオテンシンI処置用に、そして7匹の動物を担体処置用に無作為に選択した。処置した動物の体重を、動物が死亡するまで、又はその初期体重の100%が回復されるまでモニタリングした。生存した動物を安楽死させて、実施例2に記載のように、それらの肺ホモジェネートを調製して、A型インフルエンザウイルスをアッセイした。
Figure 2009507830
実施例6−ウイルス被感染BALB/cマウスに対する腹腔内投与des−アスパラギン酸−アンジオテンシンIの効果
本試験のデータを表3に要約する。各動物の体重をその体重の0日目の百分率として表した。生理食塩水で処置したマウスは、すべて1週間以内に死亡した。des−アスパラギン酸−アンジオテンシンI処置マウスでは、1匹のマウスだけが死亡した。6匹の動物が生存して、その初期体重を回復した。生存マウスの肺ホモジェネーには、A型インフルエンザウイルスを検出しなかった。この結果は、A型インフルエンザウイルス被感染マウスが死亡することを防ぐのに、des−アスパラギン酸−アンジオテンシンIが有効な抗ウイルス作用を発揮することを示す。
実施例7−糖尿病KKAyマウスの血糖プロフィールに及ぼす腹腔内投与des−アスパラギン酸−アンジオテンシンIの効果
糖尿病KKAyマウスを各群6匹の動物からなる4群へ分割した。対照群の動物には、0.1mL生理食塩水を腹腔内投与した。第二、第三、及び第四の群の動物には、0.1mlのPBS中それぞれ100、200、400ナノモル/kgのdes−アスパラギン酸−アンジオテンシンIを同様に投与した。生理食塩水とdes−アスパラギン酸−アンジオテンシンIでの処置は、4週間連日行った。この後で、動物を一晩16時間絶食させて、経口糖耐性試験を以下のように実施した:血液を血糖定量用に眼窩より回収し(回収時を0時点と指定した)、次いで動物にグルコース(2g/kg)を経口投与して、血糖定量用に血液を30、60、及び120分で回収した。血液はそのまま凝固させ、Thermo Electron社(オーストラリア)からの市販グルコースキットを使用して、血糖を血清グルコースとして測定した。表3は、200及び400ナノモル/kg/日の用量で4週間投与したdes−アスパラギン酸−アンジオテンシンIが、経口糖耐性試験の30及び60分で血糖値を有意に低下させたことを示す。図2にグラフ表示したデータは、des−アスパラギン酸−アンジオテンシンIが血糖降下作用を保有して、高血糖症の症状を治療するために使用し得ることを示す。
実施例8−経口投与des−アスパラギン酸−アンジオテンシンIの用量範囲設定(Finder)実験
経口投与するdes−アスパラギン酸−アンジオテンシンIの血糖降下用量を決定するための用量範囲設定実験も行った。この実験では、7匹の糖尿病KKAyマウスの3つの処置群のそれぞれの動物に、0.1mLの容量中それぞれ200、400、及び600ナノモル/kg/日のdes−アスパラギン酸−アンジオテンシンIを(ガバージュにより)経口投与した。対照群の動物には、0.1mLの水を同様に投与した。処置期間は、4週であった。血液を0及び30分にサンプリングすること以外は実施例5に記載のように、経口糖耐性試験を行なった。表4に提示するデータは、des−アスパラギン酸−アンジオテンシンIが600ナノモル/kgの経口用量で有効な経口の血糖降下剤であることを示す。
実施例9−糖尿病KKAyマウスの血糖プロフィールに及ぼす経口投与des−アスパラギン酸−アンジオテンシンIの効果
この実験では、7匹の糖尿病KKAyマウスの3つの処置群のそれぞれの動物に、0.1mLの水の容量中それぞれ200、400、及び600ナノモル/kg/日のdes−アスパラギン酸−アンジオテンシンIを(ガバージュにより)経口投与した。対照群の動物には、0.1mLの水を同様に投与した。処置期間は、4週であった。血液を0及び30分にサンプリングすること以外は実施例7に記載のように、経口糖耐性試験を行なった。表5に提示するデータは、des−アスパラギン酸−アンジオテンシンIが600ナノモル/kgの経口用量で有意な血糖降下作用を発揮することを示す。
実施例10−糖尿病GKラットの血糖プロフィールに及ぼす経口投与des−アスパラギン酸−アンジオテンシンIの効果
糖尿病GKラットを各群6匹の動物からなる3つの群へ分割した。1及び2群の動物に、ガバージュにより以下の1つを投与した:0.2mLの水の容量中400又は600ナノモル/kgのdes−アスパラギン酸−アンジオテンシンI、8週まで連日。3群の対照動物には0.2mLの水を同様に投与した。30分の経口糖耐性試験をスポット試験として2週間に1回実施して、des−アスパラギン酸−アンジオテンシンI処置より生じる有意な血糖降下作用を(もしあれば)検出した。図3に示すように、有意な血糖降下作用を6週の処置で検出した。動物をさらに2週間処置して、その後で完全な経口糖耐性試験を実施した。図4に提示するデータは、des−アスパラギン酸−アンジオテンシンIの血糖降下作用が処置の8週目でも有意に発現されたことを示す。本試験の結果は、des−アスパラギン酸−アンジオテンシンIが有効な経口の血糖降下剤であり、糖尿病患者における高血糖症を治療するために使用し得ることを示す。
実施例11−糖尿病GKラットの骨格筋におけるグルコーストランスポーター−4(GLUT−4)の形質膜へのインスリン誘発性の転座に対する経口投与des−アスパラギン酸−アンジオテンシンIの効果
実施例9に記載の糖尿病GKラットをもう1週間同様に処置した。9週の処置の時点で、動物を一晩絶食させて、各群半分の動物にPBSを、他の半分にインスリン(0.5U/kg)を腹腔内投与した。30分後、動物を頚部脱臼により犠牲にした。後肢の骨格筋を速やかに切り出して、液体窒素に凍らせた。筋肉試料は、使用するまで−80℃で保存した。引き続き、この後肢筋肉をアイスパック上で融解させて、形質膜を Dombrowaski et al による記載のように調製した。不連続ショ糖勾配の25%界面より30μgのタンパク質をSDS−PAGEへ処し、PVDFシートへ移して、抗GLUT4ポリクローナル一次抗体(1:800)とともにインキュベートし、洗浄して、抗ヤギ二次抗体(1:10,000)とのインキュベーションを続けた。バンドを49kDaに検出した。図5に提示するデータは、糖尿病GKラットの骨格筋におけるGLUT4の形質膜へのインスリン誘発性の転座をdes−アスパラギン酸−アンジオテンシンIが有意に高めることを示す。インスリン抵抗性が糖尿病の指標であるので、des−アスパラギン酸−アンジオテンシンIは、糖尿病GKラットにおけるインスリン抵抗性を克服することによって、これらの動物において顕著な血糖降下作用を発揮すると結論される。このことは、600ナノモル/kgのdes−アスパラギン酸−アンジオテンシンIで処置された同じ糖尿病GKラットでは、インスリンの血清レベルが有意には影響を受けなかったので、特にそうである(詳細については、図6を参照のこと)。
実施例12−キット
本発明は、少なくとも1つのウイルス感染症の治療及び/又は予防、及び/又は低血糖症の誘発及び/又は高血糖症の抑制のためのdes−アスパラギン酸−アンジオテンシンI、その誘導体、その機能部分及び/又は類似体を含んでなるキットを提供する。高血糖症関連状態(腎関連障害は除く)の治療及び/又は予防のためのキットも提供する。キットは、その使用に関する情報及び/又は説明書をさらに含んでよい。
Figure 2009507830
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図1は、A型インフルエンザウイルス被感染の雌性BALB/cマウスの体重損失及び生存に対するdes−アスパラギン酸−アンジオテンシンIの効果を示す。6〜7週齢のマウスに50μLの継代6肺ホモジェネート(MDCK細胞中2.5x10TCID50のA型インフルエンザに等しい)を鼻腔内感染させた。次いで、5〜9匹の群にdes−アスパラギン酸−アンジオテンシンIの以下の用量の1つを経口投与した:300ナノモル/kg/日、8日間(n=5)、600ナノモル/kg/日、8日間(n=9)、及び120ナノモル/kgを感染後2日目に投与(n=9,1用量のみを投与した)。対照群(n=8)には水を8日間同様に投与した。マウスの体重及び生存を毎日16日間記録した。図2〜6は、糖尿病の動物モデルの血糖プロフィールに及ぼすdes−アスパラギン酸−アンジオテンシンIの効果を示す。 図2は、糖尿病KK−Ayマウスの血糖プロフィールに及ぼすdes−アスパラギン酸−アンジオテンシンIの効果を示す。糖尿病KK−Ayマウスを各群6匹の動物からなる4群へ分割した。対照群の動物には、0.1mL生理食塩水を腹腔内投与した。第二、第三、及び第四群の動物には、それぞれ100、200、400ナノモル/kgのdes−アスパラギン酸−アンジオテンシンIを同様に投与した。生理食塩水とdes−アスパラギン酸−アンジオテンシンIでの処置を毎日4週間行った。これに続いて、動物を一晩16時間絶食させて、経口糖耐性試験を以下のように実施した:血液を血糖定量用に眼窩より回収し(回収時を0時点と指定した)、次いで動物にグルコース(2g/kg)を経口投与して、血糖定量用に血液を30、60、及び120分で回収した。血液はそのまま凝固させ、Thermo Electron社(オーストラリア)からの市販グルコースキットを使用して、血糖を血清グルコースとして測定した。対照の未処置マウスの対応値より有意差あり(p<0.05,ANOVAに続く事後Tukey検定)。 図3は、糖尿病GKラットの血糖プロフィールに及ぼす経口投与des−アスパラギン酸−アンジオテンシンIの4週および6週の処置時での効果を示す。実験は、KKAyマウスと同じように行なった。対照動物に0.2mLの水を(ガバージュにより)投与して、1群及び2群の動物には、0.2mLの水中それぞれ400及び600ナノモル/kgのdes−アスパラギン酸−アンジオテンシンIを8週の期間、同様に投与した。処置の4及び6週後に経口糖耐性試験(30分で定量する)を行った(N=5〜6)。対照の未処置ラットの対応値より有意差あり(p<0.05,ANOVAに続く事後Tukey検定)。8週の処置後に得たデータを別の図面、図4に示す。註:このデータは、経口投与DAA−Iが糖尿病GKラットにおいて6週の処置後に血糖降下作用を及ぼすことを示す。 図4は、糖尿病GKラットの血糖プロフィールに及ぼす経口投与des−アスパラギン酸−アンジオテンシンIの8週の処置時での効果を示す。この図面は、図3に記載した同じ実験の8週目に行なった経口糖耐性試験全体のデータを示す。対応する対照の値より有意差あり(p<0.05,ANOVA事後Tukey検定)。 図5は、糖尿病GKラットの骨格筋におけるGLUT−4のインスリン誘発性の転座に及ぼすdes−アスパラギン酸−アンジオテンシンIの効果を示す。上パネル:des−アスパラギン酸−アンジオテンシンI処置及び未処置の糖尿病GKラットの骨格筋における形質膜GLUT4の代表的なウェスタンブロット。下パネル:des−アスパラギン酸−アンジオテンシンI処置及び対照の糖尿病GKラットの骨格筋における形質膜GLUT4の(非インスリン刺激試料に対して)相対的なレベル(各ヒストグラムでN=3)。対応する対照の値より有意差あり(p<0.05,ANOVA事後Tukey検定)。 図6は、糖尿病GKラットの血清インスリンレベルに及ぼすdes−アスパラギン酸−アンジオテンシンIの効果を示す。8週処置した動物(実施例9に記載のように)について、「Ultra Sensitive Rat Insulin ELISAキット」(Crystal Chem社、イリノイ州、アメリカ)によりインスリン濃度をアッセイした。この数値は、経口糖耐性試験の30分で採取した血清からのものであった。対照と処置群の数値の間に有意差はなかった。

Claims (33)

  1. des−アスパラギン酸−アンジオテンシンI、その誘導体、その機能部分及び/又は類似体を被検者へ投与することを含んでなる、少なくとも1つのウイルス感染症の治療及び/又は予防の方法。
  2. 少なくとも1つのウイルス感染症が呼吸器ウイルス感染症である、請求項1に記載の方法。
  3. 少なくとも1つのウイルス感染症がインフルエンザウイルス感染症である、請求項1又は2のいずれか1項に記載の方法。
  4. 少なくとも1つのウイルス感染症がA型インフルエンザ感染症である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. des−アスパラギン酸−アンジオテンシンI、その誘導体、その機能部分及び/又は類似体を被検者へ投与することを含んでなる、被検者において低血糖症を誘発する、及び/又は高血糖症を抑制する方法。
  6. des−アスパラギン酸−アンジオテンシンI、その誘導体、その機能部分及び/又は類似体を被検者へ投与することを含んでなる、少なくとも1つの高血糖症関連状態の治療及び/又は予防の方法(但し、少なくとも1つの高血糖症関連状態は、腎関連障害ではない)。
  7. 少なくとも1つの高血糖症関連状態が、I型糖尿病、肥満、及び/又は神経性過食症である、請求項6に記載の方法。
  8. des−アスパラギン酸−アンジオテンシンI、その誘導体、その機能部分及び/又は類似体を医薬的及び/又は療法的に有効な量で投与する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
  9. des−アスパラギン酸−アンジオテンシンI、その誘導体、その機能部分及び/又は類似体を少なくとも1つの医薬的に許容される担体、賦形剤、希釈剤、及び/又はアジュバントと組み合わせて投与する、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 少なくとも1つのウイルス感染症の治療及び/又は予防に使用するための、des−アスパラギン酸−アンジオテンシンI、その誘導体、その機能部分及び/又は類似体。
  11. 少なくとも1つのウイルス感染症が呼吸器ウイルス感染症である、請求項10に記載の使用。
  12. 少なくとも1つのウイルス感染症がインフルエンザウイルス感染症である、請求項10又は11のいずれか1項に記載の使用。
  13. 少なくとも1つのウイルス感染症がA型インフルエンザ感染症である、請求項10〜12のいずれか1項に記載の使用。
  14. 低血糖症の誘発及び/又は高血糖症の抑制に使用するための、des−アスパラギン酸−アンジオテンシンI、その誘導体、その機能部分及び/又は類似体。
  15. 少なくとも1つの高血糖症関連状態の治療及び/又は予防に使用するための、des−アスパラギン酸−アンジオテンシンI、その誘導体、その機能部分及び/又は類似体(但し、少なくとも1つの高血糖症関連状態は、腎関連障害ではない)。
  16. 少なくとも1つの高血糖症関連状態が、I型糖尿病、肥満、及び/又は神経性過食症である、請求項15に記載の使用。
  17. des−アスパラギン酸−アンジオテンシンI、その誘導体、その機能部分及び/又は類似体を医薬的及び/又は療法的に有効な量で投与する、請求項10〜16のいずれか1項に記載の使用。
  18. des−アスパラギン酸−アンジオテンシンI、その誘導体、その機能部分及び/又は類似体の、少なくとも1つのウイルス感染症の治療及び/又は予防のための医薬品の製造への使用。
  19. 少なくとも1つのウイルス感染症が呼吸器ウイルス感染症である、請求項18に記載の使用。
  20. 少なくとも1つのウイルス感染症がインフルエンザウイルス感染症である、請求項18又は19のいずれか1項に記載の使用。
  21. 少なくとも1つのウイルス感染症がA型インフルエンザ感染症である、請求項18〜20のいずれか1項に記載の使用。
  22. des−アスパラギン酸−アンジオテンシンI、その誘導体、その機能部分及び/又は類似体の、低血糖症の誘導及び/又は高血糖症の抑制のための医薬品の製造への使用。
  23. des−アスパラギン酸−アンジオテンシンI、その誘導体、その機能部分及び/又は類似体の、少なくとも1つの高血糖症関連状態の治療及び/又は予防のための医薬品の製造への使用(但し、少なくとも1つの高血糖症関連状態は、腎関連障害ではない)。
  24. 少なくとも1つの高血糖症関連状態が、I型糖尿病、肥満、及び/又は神経性過食症である、請求項23に記載の使用。
  25. des−アスパラギン酸−アンジオテンシンI、その誘導体、その機能部分及び/又は類似体を医薬的及び/又は療法的に有効な量で投与する、請求項18〜24のいずれか1項に記載の使用。
  26. 医薬品が少なくとも1つの医薬的に許容される担体、賦形剤、希釈剤、及び/又はアジュバントをさらに含む、請求項18〜25のいずれか1項に記載の使用。
  27. des−アスパラギン酸−アンジオテンシンI、その誘導体、その機能部分及び/又は類似体を含んでなる、少なくとも1つのウイルス感染症の治療及び/又は予防のためのキット。
  28. 少なくとも1つのウイルス感染症が呼吸器ウイルス感染症である、請求項27に記載のキット。
  29. 少なくとも1つのウイルス感染症がインフルエンザウイルス感染症である、請求項27又は28のいずれか1項に記載のキット。
  30. 少なくとも1つのウイルス感染症がA型インフルエンザ感染症である、請求項27〜29のいずれか1項に記載のキット。
  31. des−アスパラギン酸−アンジオテンシンI、その誘導体、その機能部分及び/又は類似体を含んでなる、低血糖症の誘導及び/又は高血糖症の抑制のためのキット。
  32. des−アスパラギン酸−アンジオテンシンI、その誘導体、その機能部分及び/又は類似体を含んでなる、少なくとも1つの高血糖症関連状態の治療及び/又は予防のためのキット(但し、少なくとも1つの高血糖症関連状態は、腎関連障害ではない)。
  33. 少なくとも1つの高血糖症関連状態が、I型糖尿病、肥満、及び/又は神経性過食症である、請求項32に記載のキット。
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