JP2005501823A - 梗塞関連の心傷害および障害の治療および予防のための薬剤としてのアンジオテンシンi誘導体の使用 - Google Patents

梗塞関連の心傷害および障害の治療および予防のための薬剤としてのアンジオテンシンi誘導体の使用 Download PDF

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Abstract

本発明は、一般的には梗塞関連の心傷害および心障害を治療および/または予防するための方法に関する。より詳しくは本発明は、心梗塞および心不全および/または関連疾患を治療および/または予防する方法を目的とする。本発明の方法は、アンジオテンシンI誘導体の投与により実施される。好ましい態様において、当該アンジオテンシンIは、des−アスパルテート−アンジオテンシンIである。本発明は更に、非限定的ではあるが、例えば心筋梗塞および心不全になどの梗塞関連心傷害および心障害の治療および/または予防において使用するための組成物を目的とする。

Description

【発明の分野】
【0001】
本発明は、des−アスパルテート アンジオテンシンIを含むアンジオテンシンI誘導体の梗塞関連の心傷害および障害の治療および/または予防における使用に関する。より詳しくは、本発明は、心筋梗塞、心不全および/または関連障害を治療および/または予防する方法を目的とする。本発明は更に、非限定的ではあるが、例えば心筋梗塞および心不全などの梗塞関連の心傷害および障害の治療および/または予防において使用するための組成物を目的とする。
【発明の背景】
【0002】
一部の心筋の梗塞または壊死は、心組織の虚血、不整脈、心肥大および心不全を含む様々な状態を引き起こす。広範囲の梗塞や梗塞の引き伸ばしは、心停止および死に帰着し得る。心または心筋梗塞および関連する傷害および障害は、そのような状態に見舞われた患者における罹患率と死亡率に有意に寄与する。
【0003】
dea−アスパルテート アンジオテンシンI(以下、des−Asp−アンジオテンシンIと記す)は、デカペプチドからアミノペプチダーゼの活性により製造されたノナペプチドである。当該ノナペプチドは、アンジオテンシンIから、酵素によるNH末端の分解により製造される(1)。des−Asp−アンジオテンシンIは、血漿および肺アンジオテンシン変換酵素の基質である(2)。米国特許第5,773,415号は、ラットで実験的に惹起された非梗塞関連心肥大におけるdes−Asp−アンジオテンシンIの減弱効果を開示している。米国特許第6,100,237号では、抗新生内膜(anti-neointima)および抗動脈硬化剤としてのdes−Asp−アンジオテンシンIの使用が開示される。des−Asp−アンジオテンシンIは、アンジオテンシン受容体ATの特異的インドメタシンおよびロサルタン感受性サブタイプで作用し(3)、アンジオテンシンIIの昇圧(4)と肥大(5,6)作用と拮抗することが明らかにされている。ATは、2つの特異的アンジオテンシン受容体の1つであり、その活性化は、心組織におけるアンジオテンシンIIの作用に関係している。アンジオテンシンIIの濃度は、心筋梗塞後に増加することが示されている(7)。しかしながら、心筋梗塞の病理におけるアンジオテンシンIIの明確な役割は、解明されるべく残されたままである。
【発明の概要】
【0004】
今回、驚くべきことに、des−Asp−アンジオテンシンIを含むアンジオテンシンI誘導体が、梗塞関連の心傷害および障害の治療および/または予防において有効であることを見出した。
【0005】
従って、本発明の1つの側面は、梗塞関連の心傷害または心障害を治療または予防する方法であって、当該方法がそのような治療または予防が必要な対象に対してアンジオテンシンI誘導体の有効量を投与することを具備する方法に関する。1態様において、アンジオテンシンIの誘導体はdes−Asp−アンジオテンシンIである。
【0006】
本発明のもう1つの側面は、梗塞関連の心傷害または心障害の治療または予防のためのアンジオテンシンI誘導体の使用に関する。もう1つの側面では、本発明は、梗塞関連の心傷害または心障害の治療または予防のための医薬品の製造における、アンジオテンシンI誘導体の使用に関する。更に、本発明の更なる側面は、アンジオテンシンI誘導体および薬学的に許容された担体を含有する、梗塞関連の心傷害または心障害の治療または予防において使用するための組成物を提供する。もう1つの側面において、本発明は、容器と、アンジオテンシンI誘導体またはこれを含有する薬学的組成物と、梗塞関連の心傷害または心障害の治療または予防のためのアンジオテンシンI誘導体またはこれを含有する薬学的組成物の使用について説明するものとを具備する組み合わせに関する。また、アンジオテンシンI誘導体と、梗塞関連の心傷害または心障害の治療または予防のためのアンジオテンシンI誘導体の使用について説明するものとを具備するキットが提供される。本発明のこれらの側面に従う詳細な態様では、当該アンジオテンシンI誘導体はdes−Asp−アンジオテンシンIである。
【好ましい態様の詳細な説明】
【0007】
実験的心筋梗塞後のラットの左室での梗塞サイズと貫壁性におけるdes−Asp−アンジオテンシンIの効果が測定され、本発明は、アンジオテンシンIの誘導体が梗塞サイズおよび貫壁性を防止またはその他の減弱または減少するという測定を部分的に断定した。ラットなどの小動物を含む梗塞誘発傷害および障害を研究するのための動物モデルは、当該技術分野において申し分なく是認される(8)。本発明は、更に、驚くべきことに、des−Asp−アンジオテンシンIなどのアンジオテンシンI誘導体が梗塞関連の心傷害および障害を防止またはその他の改善することが可能であることを測定した。
【0008】
従って、本発明の1つの側面は、梗塞関連傷害および障害を治療および/または予防するための方法であって、有効量のアンジオテンシンI誘導体を投与することを具備する方法を提供する。
【0009】
「有効量」とは、梗塞関連の傷害および障害の発症を抑制、阻害または遅延する、或いは梗塞関連傷害および障害の症状を改善するなどの望まれる治療結果に達成するために必要な投与量で、且つ必要な期間に亘って有効な量をいう。当該有効量は、ヒト患者の場合では障害の状況、年齢、性別および当該個体の体重などの種々の要因に応じて変化し得るが、1態様においては、当該有効量は約1.8mg/kg/日(1.8mg/kg/day)である。
【0010】
「梗塞関連傷害および障害」の語は、ここでは最も広い意味で使用され、心筋梗塞並びに、心筋梗塞により惹起され、心筋梗塞に続き、または心筋梗塞に関する何れかおよび全ての傷害、障害または状態を含み、心組織の虚血、狭心症、不整脈、リモデリング心肥大、鬱血性心不全および心停止を含む。梗塞に続き、影響されなかった心細胞が、再編成(リモデリング)することと、大きさの点でより大きく成長すること(肥大)によって死んだ心細胞を補う。リモデリング心肥大は、従って梗塞関連肥大を示す語として用いられ、非梗塞関連肥大とは区別されるべきである。当業者はまた、梗塞関連心肥大の治療が、非梗塞関連心肥大の治療とは異なることを認識するであろう。前者は主に、カプトプリルなどのアンジオテンシン変換酵素阻害剤や、ロサルタンなどのアンジオテンシン受容体遮断剤で治療され、それに対して血圧を降下する薬剤は、何れも非梗塞関連心肥大の治療に使用される。
【0011】
「アンジオテンシンI誘導体」は、アンジオテンシンIの何れかの突然変異体、断片、構成要素または一部分を示し、アンジオテンシンIへの単一または複数のアミノ酸置換、欠失および/または挿入を含む分子も含まれ、且つアンジオテンシンIIの活性または機能を阻害、低下または別の干渉を行うもの、或いは、アンジオテンシンIIの活性または機能を阻害、低下または別の干渉を行う点で機能的に等価な、その相同体(homolouge)、類似体(analogue)または化学的等価物(chemical equivalent)を指示する。
【0012】
挿入アミノ酸配列の誘導体は、1以上のアミノ酸残基の付加を含むものである。当該付加は、前もって決定した部位に、または結果として生じる生成物の適切なスクリーニングを伴う任意挿入によって挿入されてもよい。アンジオテンシンIのアミノ酸挿入誘導体は、単一または複数のアミノ酸のアミノおよび/またはカルボキシル末端融合、並びに内部配列挿入を含んでもよい。欠失誘導体は、当該配列から1以上のアミノ酸の除去により特徴付けられる。置換アミノ酸誘導体は、当該配列における少なくとも1残基が除去され、その部分に異なる残基が挿入されたものである。
【0013】
アンジオテンシンI誘導体の相同体は、機能的、構造的または立体化学的に類似するポリペプチド、例えば、異なる種、例えば、家畜動物および実験試験用動物など、齧歯類および霊長類を含む動物からのものを含む。
【0014】
アンジオテンシンI誘導体の類似体は、ミモトープ、またはペプチド若しくは類似擬似体を含み、並びに非天然発生アミノ酸を含む分子およびアミノ酸は含まないが機能的等価物として機能する分子を含む。ここで意図される類似体は、ペプチド合成中、並びに架橋剤の使用中、およびペプチド分子において配座強制を課する他の方法の続いている間における、脱グリコシル化またはグリコシル化を含む側鎖に対する修飾、非天然アミノ酸および/またはそれらの誘導体の組み込みを含む。類似体はまた、直接的または間接的に少なくとも1の修飾基と結合し、同時に当該誘導体の機能を保っているアンジオテンシンI誘導体も含む。そのような修飾は当業者に周知であり、例えば、修飾して薬物動態学的特性、例えば生体内での安定性、生物学的利用能または半減期などを変更した誘導体などを含む。当該誘導体はまた、付加的な治療に関するモイエティ(moiety)に、または検出可能な物質に結合していてもよい。ペプチド合成中に組み込まれ得る非天然アミノ酸および/またはその誘導体の例は、これに限定するものではないが、ノルロイシン、4−アミノ酪酸、4−アミノ−3−ヒドロキシ−5−フェニルペンタン酸、6−アミノヘキサノン酸(6-aminohexanoic acid)、t−ブチルグリシン、ノルバリン、フェニルグリシン、オルニチン、サルコシン、4−アミノ−3−ヒドロキシ−6−メチルヘプタン酸、2−チエニルアラニンおよび/またはアミノ酸のD−異性体の使用を含む。
【0015】
架橋剤を使用して、例えば、3D配座(3D conformation)を安定化することも可能であり、ホモ二官能基架橋剤、例えば、(CH)スペーサー基(ここで、n=1から6)を有する二官能基イミドエステル類、グルタルアルデヒド、N−ヒドロキシスクシンイミドエステル類、並びに一般的にN−ヒドロキシスクシンイミドなどのアミノ反応性モイエティおよび他の基特異的反応性モイエティを含むヘテロ二官能基試薬類を使用して安定化を行ってもよい。
【0016】
これらの種類の修飾は、des−Asp−アンジオテンシンIを含むアンジオテンシンI誘導体を安定化するために重要であってもよい。これは、例えば、治療効果のある組成物の製造において、或いはアンジオテンシンI誘導体が検出試験において使用される場合に重要であってもよい。組み込まれてよい非天然アミノ酸の例を表1に示す。
【表1】
Figure 2005501823
【0017】
Figure 2005501823
【0018】
Figure 2005501823
【0019】
アンジオテンシンI誘導体の化学的等価物は、配座的または機能的な類似点を共有するものであり、必ずしもアンジオテンシンI誘導体に由来しなくともよい。化学的等価物は、特に設計されて、アンジオテンシンI誘導体の幾つかのフィジオケミカルな特性(physiochemical properties)を模倣してもよい。化学的等価物は、化学的に合成されてもよく、例えば、以下に記載する試験を使用して、アンジオテンシンIIの活性または機能を阻害、低下または別の干渉をし得る候補化合物のナチュラルプロダクトスクリーニング(natural product screening)などに続いて検出してもよい。
【0020】
アンジオテンシンI誘導体は、当該技術分野において周知の合成技術、例えば、固相ペプチド合成などを用いて、または組み換えDNA操作により、容易に合成されてもよい。既に公知のDNAまたは部分的に公知である配列において、予め決定した部位での置換突然変異を作製するための技術は周知であり、例えば、M13突然変異生成を含む。置換、挿入または欠失変異体などの顕在的な変異蛋白質を生成するための当該DNA塩基配列の操作は、例えば、サムブルック(Sambrook)らの文献に都合よく記載されている(9)。
【0021】
アンジオテンシンI誘導体は、例えば、そのインドメタシン感受性アンジオテンシン受容体における作動薬として作用する能力、またはそのウサギ肺動脈の前収縮した心終末(pre-contracted cardiac end)の弛緩を誘発する能力、またはその培養したラット新生児心筋細胞におけるアンジオテンシンII惹起による肥大を減弱する能力、またはその培養したラット大動脈平滑筋細胞におけるアンジオテンシンII惹起による過形成を減弱する能力によって、容易に確認してもよい。
【0022】
好ましいアンジオテンシンI誘導体は、des−Asp−アンジオテンシンI、またはその誘導体、相同体、類似体若しくは化学的等価物である。この文脈における誘導体の語は、上述したアンジオテンシンIに関して使用した意味と同じ意味を有する。同様に、この文脈において使用される相同体、類似体および化学的等価物の語は、一般的にアンジオテンシンI誘導体について上述した意味と同じ意味を有する。
【0023】
ペプチドの生物学的な機能を実質的に変更することなく、そのペプチドの構造に対して修飾および改変を施すことが可能であることは、当該技術分野では周知である。アミノ酸置換によってdes−Asp−アンジオテンシンIが誘導される、この限りにおいて、当該アミノ酸は、一般的に、例えば、疎水性、親水性、陰電性および大きさなどについてほぼ等しい性質を有する別のアミノ酸で置き換えられる。アミノ酸置換は、典型的に単一残基からである。アミノ酸挿入は、一般的に、約1−9のアミノ酸残基のオーダーであり、欠失は約1−9残基の範囲であろう。
【0024】
アンジオテンシンI誘導体およびdes−Asp−アンジオテンシンIについてのここでの言及は、例えば、アイソフォーム(isoforms)、単量体、二量体および多重結合体(multimeric forms)などを含む全ての機能的等価形態についての言及を含むものとして読まれるべきである。
【0025】
これに限定するものではないが、例えば、des−Asp−アンジオテンシンIまたはその誘導体、相同体、類似体若しくは化学的等価物などのアンジオテンシンI誘導体、またはこれを含有する薬学的組成物の有効量は、以下に記す通り、対象に対して、例えば、ヒト患者などに対して、何れかの許容される当該分野で公知の方法を介して、単独で、或いは他の薬学的薬剤、例えばカプトプリル若しくは他のアンジオテンシン変換酵素阻害剤、または例えばロサルタンなどのアンジオテンシン受容体拮抗剤などとの組み合わせての何れかで投与される。当該化合物または組成物は、経口的に、坐剤により、または非経口的に(例えば、筋肉内、静脈内、皮下または皮内など)、錠剤、懸濁液または溶液を含む、固体または液体薬の何れかの形態で、以下の更なる詳細に記載される通りに投与されてもよい。当該投与は、継続的な治療と共に単回投与形態で、または自由に単回投薬療法において実施されてもよい。
【0026】
ここにおいて、当該薬学的組成物の製造のために有用な薬学的担体は、固体、液体またはその混合物であり得る;従って、当該組成物は、錠剤、丸薬、カプセル、粉末、腸溶性コート若しくは他の保護のなされた剤型、持続的放出剤型、徐々に崩壊する剤型、移植可能なデバイスまたはその構成要素、マイクロスフェア剤型、溶液、懸濁液、エリキシル剤およびエアゾール剤などの形態をとることが可能である。
【0027】
水、生理的食塩液、水性デキストロースおよびグリコール類は好ましい液体担体であり、特に(等張であれば)注射可能な溶液として好ましい。当該担体は、石油、動物、植物および合成源からのものを含む種々の油状物、例えばピーナッツ油、ダイズ油、鉱油およびゴマ油などから選択することが可能である。他の薬学的に許容される担体は、当業者には容易に分かるであろう。適切な薬学的賦形剤は、例えば、デンプン、セルロース、タルク、ブドウ糖、乳糖、ショ糖、ゼラチン、麦芽、コメ、小麦粉、チョーク、シリカゲル、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸ナトリウム、モノステアリン酸グリセロール、塩化ナトリウム、乾燥脱脂乳、グリセロール、プロピレングリコール、水およびエタノールなどを含む。当該組成物は、慣習的な薬学的手段、例えば滅菌などに供してもよく、慣習的な薬学的添加物、例えば保存剤、安定化剤、湿潤剤または乳化剤、浸透圧を調節するための塩および緩衝剤などを含有してもよい。適切な薬学的担体およびそれらの剤型は、マーチン、「レミントンの薬科学(Remington's Pharmaceutical Sciences)」、第15版;マック出版会社(Mack Publishig Co.)、エアストン(1975)に記載されている;例えば、1405頁から1412頁および1461頁から1487頁を参照されたい。そのような組成物は、一般的に、活性化合物の有効量を適切量の担体と共に含み、それによって当該ホストへの適切な投与のための適切な投与形態が製造される。
【0028】
本発明の方法は、症状の緩和が特に必要とされる場合に実施されてもよく、または梗塞関連の心傷害若しくは障害の切迫した前兆を防止するために実施されてもよい。例えば、安静時に生ずる狭心症は、切迫した心筋梗塞の徴候である可能性があり、前記症状を経験しているヒトに対するdes−Asp−アンジオテンシンなどのアンジオテンシンI誘導体の投与は、その患者の心筋梗塞を予防し得る。本発明の方法はまた、継続的または予防的処置として有効に実施されてもよい。
【0029】
本発明の治療方法の実施において、当該対象に対して投与されるべき薬学的組成物の詳細な投与量は、疾患または病状のステージ、その重症度、投与計画、当該対象の年齢および身体的特徴などを含む様々な考慮によって決まるであろう。適切な投与量は、医薬分野では珍しくはない臨床的アプローチを使用して定めてもよい。
【0030】
des−Asp−アンジオテンシンIを含むアンジオテンシンI誘導体またはこれを含有する薬学的組成物は、患者、医師および薬剤師に対して、梗塞関連の心傷害または心障害を治療または予防するための当該誘導体または組成物の使用を説明するものと一緒に容器に含まれて、提供されても、販売されても、または他の方法で入手可能としてもよい。本発明の1側面は、従って、何れかのそのような組み合わせに関する。何れかの前記組み合わせにおける当該容器は、アンジオテンシンI誘導体またはこれを含有する組成物の収容に適切であろう。本発明のもう1つの側面は、アンジオテンシンI誘導体と、梗塞関連の心傷害または心障害を治療または予防するための当該アンジオテンシンI誘導体の使用を説明するものとを具備するキットに関する。1態様において、当該キットは、更に、薬学的に許容される担体を含んでもよい。本発明のこれら側面の異なる態様において、アンジオテンシンI誘導体はdes−Asp−アンジオテンシンIまたはその誘導体、相同体、類似体若しくは化学的等価物であってもよい。
【0031】
本発明はラットについての報告をここで特に例示しているが、本発明は、アンジオテンシンI誘導体の使用を、これらに限定するものではないが、ヒト、マウス、ウサギ、家畜動物および霊長類を含む何れかの哺乳類対象における使用にまでに広げるものであると理解される。
【実施例】
【0032】
本発明を更に、以下の非限定的な例において説明する。
【0033】
例1
材料の供給源
des−Asp−アンジオテンシンIは、バケム(Bachem、デュベンドルフ、スイス)より入手した。des−Asp−アンジオテンシンIは、周知の技術によって製造できる。成体スプレーグ・ドーレイ・ラット(SD、250-300g)はシンガポールの国立大学、動物センターから入手した。
【0034】
例2
心筋梗塞の惹起
ラットにおいて冠動脈閉塞および再灌流により心筋梗塞を惹起する試験プロトコールは、オウら(Oh, (10))により記載された通りに実施した。即ち、各ラットを7%w/v抱水クロラールで麻酔をした(0.4g/kg、i.p.)。各麻酔したラットに挿管し、齧歯類用人工呼吸器で人工呼吸を施した。解剖用顕微鏡下で、左開胸術を第4肋間のところで行い、心膜を開いた。左冠動脈に湾曲針とシルク縫合糸を回した。当該左冠動脈を45分間結紮し、続いて再灌流を行った。偽手術動物では、当該左冠動脈の結紮を行わなかった。胸部は層で閉じ、気胸を防いだ。
【0035】
例3
des−Asp−アンジオテンシンIの処理と梗塞サイズと貫壁性(トランスミュラリティ)の測定
手術後、各動物をケージに入れた。動物が、自由に水とラット用餌を利用できるようにした。当該動物を無作為に対照群と処理群に振り分けた。各群は7動物からなる。当該処理群には、1日当たり381nmol/kgのdes−Asp−アンジオテンシンI(1mLの水に溶解した)を14日間経口投与した。対照群には同量の水を同様に投与した。試験は以下の用量のdes−Asp−アンジオテンシンIを繰り返した:1日当たり762、1524および3096nmol/kg。
【0036】
術後14日目、動物を前述の通りに麻酔した。前述した通り、ラットに人工呼吸を施し、胸部を開いた。ポリエチレンカテーテル(PE200)を左室に(左心房従属物(left atrial appendage)を介して)導入し、もう1つは下行大動脈に逆行性に行った。心臓は、2mlの飽和KCl溶液を左心房に注入して停止した。ヘパリン化生理食塩液(10,000ユニット/L)で3分間の大動脈灌流を行って血液洗浄した後、心筋を大動脈から逆行性に、60mmHgの定圧下で20分間、4%リン酸緩衝化パラホルムアルデヒドで灌流した。右心房と肺動脈は開放し、固定中の右心室を減圧した。左心室内腔圧は、左心房従属物を介して導入したカテーテルを用いることにより10mmHgで維持した。
【0037】
硬化後、心臓を切除し、4%パラホルムアルデヒド中で24時間、後固定(postfix)した。後固定の後、心房と付着物を丁寧に剥離し、右心室と心室中隔を含む左心室を分離した。左心室をパラフィン包埋で処理した。厚さ40μmの連続横断切片を、心室の心尖部からその基部まで切断した。1mm間隔での各々の切片を固定し、ミリガントリクロームで染色した。梗塞組織(梗塞瘢痕部)は青に染色された。各心室の心尖部からそれぞれ5及び6mmで得られた2切片は、梗塞瘢痕領域及び貫壁性の形態学的測定に使用した。形態計測システムは、KYF55Bカラービデオカメラ(JVC、日本)を装着したBX40光学顕微鏡(オリンパス、日本)とWindows95(登録商標)用イメージ プロ プラス3.0システム(メディア サイバーネティックス、USA)をインストールされたペンティアム166MHz/MKXマイクロコンピューター(データミニ、シンガポール)からなる。当該梗塞瘢痕領域、および梗塞領域(この領域は、瘢痕部と周囲の健常心室筋部を測定した)はmmで表した。貫壁性は、梗塞領域によって分割した梗塞瘢痕領域に等しい。
【0038】
例4
des−Asp−アンジオテンシンの効果
当該試験結果を表2に要約する。データは平均±SEMとして示した。有意差は、一次配置分散分析法(one-way ANOVA)とその後のニューマン クルーフ検定(Newman Kleuf test)により決定した。有意性の認められた程度はp<0.05であった。des−Asp−アンジオテンシンIは、実験的に惹起された心筋梗塞ラットにおける梗塞サイズ領域および貫壁性を減弱することにおいて有効な薬物である。当該効果は用量依存性であり、且つ有意な抗梗塞活性は約1524mmol/kg/日の経口用量により生じた。
【表2】
Figure 2005501823
【0039】
梗塞瘢痕領域および貫壁性の値は、7個体のラットから得られた平均値±SEMであった。対応する当該対象の値からの有意差(p<0.05)。
【0040】
ここで引用した全ての文献は参照することにより完全に組み込まれる。以上当該発明を記載してきたが、種々の変更が当該記載された態様に対して当該発明の範囲および趣旨から逸脱することなくなされ得ることは当業者によって理解されることである。そのような変更は本発明の範囲内にある。
【参考文献】
【0041】
Figure 2005501823

Claims (28)

  1. そのような治療または予防の必要な対象における梗塞関連の心傷害または心障害を治療または予防するための、有効量のアンジオテンシンI誘導体の使用。
  2. 前記梗塞関連の心傷害または心障害が、心筋梗塞、心組織の虚血、狭心症、不整脈、リモデリング心肥大、鬱血性心不全または心停止である、請求項1に記載の使用。
  3. 前記アンジオテンシンI誘導体がdes−Asp−アンジオテンシンIまたはその誘導体、相同体、類似体若しくは化学的等価物である、請求項1または2の何れか1項に記載の使用。
  4. 前記アンジオテンシンI誘導体がdes−Asp−アンジオテンシンIである、請求項3に記載の使用。
  5. 前記対象がヒト患者である請求項1から4の何れか1項に記載の使用。
  6. 前記有効量が約1.8mg/kg/日である請求項5に記載の使用。
  7. 前記des−Asp−アンジオテンシンIが固体薬の形態にある、請求項4から6の何れか1項に記載の使用。
  8. 前記des−Asp−アンジオテンシンIが液体薬の形態にある、請求項4から6の何れか1項に記載の使用。
  9. 前記アンジオテンシンIの誘導体が別の薬剤との組み合わせにおいて使用される、請求項1から8の何れか1項に記載の使用。
  10. 前記薬剤がアンジオテンシン変換酵素阻害剤またはアンジオテンシン受容体拮抗剤である、請求項9に記載の使用。
  11. そのような治療または予防の必要な対象において梗塞関連の心傷害または心障害を治療または予防するための医薬品の製造における、有効量のアンジオテンシンI誘導体の使用。
  12. 前記梗塞関連の心傷害または心障害が、心筋梗塞、心組織の虚血、狭心症、不整脈、リモデリング心肥大、鬱血性心不全または心停止である、請求項11に記載の使用。
  13. 前記アンジオテンシンI誘導体がdes−Asp−アンジオテンシンIまたはその誘導体、相同体、類似体若しくは化学的等価物である、請求項11または12の何れか1項に記載の使用。
  14. 前記アンジオテンシンI誘導体がdes−Asp−アンジオテンシンIである、請求項13に記載の使用。
  15. 前記対象がヒト患者である、請求項11から14の何れか1項に記載の使用。
  16. 前記有効量が約1.8mg/kg/日である、請求項15に記載の使用。
  17. 容器と、アンジオテンシンI誘導体またはこれを含有する薬学的組成物と、梗塞関連の心傷害または心障害を治療または予防するための前記アンジオテンシンI誘導体またはこれを含有する組成物の使用を説明するものとを具備する組み合わせ。
  18. 前記アンジオテンシンI誘導体が、des−Asp−アンジオテンシンIまたはその誘導体、相同体、類似体若しくは化学的等価物である、請求項17に記載の組み合わせ。
  19. 前記アンジオテンシンI誘導体がdes−Asp−アンジオテンシンIである、請求項18に記載の組み合わせ。
  20. 前記梗塞関連の心傷害または心障害が、心筋梗塞、心組織の虚血、狭心症、不整脈、リモデリング心肥大、鬱血性心不全または心停止である、請求項17から19の何れか1項に記載の組み合わせ。
  21. アンジオテンシンI誘導体と、梗塞関連の心傷害または心障害を治療または予防するための前記アンジオテンシンI誘導体の使用を説明するものとを具備するキット。
  22. 前記アンジオテンシンI誘導体がdes−Asp−アンジオテンシンIまたはその誘導体、相同体、類似体若しくは化学的等価物である、請求項21に記載の組み合わせ。
  23. 前記アンジオテンシンI誘導体がdes−Asp−アンジオテンシンI誘導体である、請求項22に記載のキット。
  24. 前記梗塞関連の心傷害または心障害が、心筋梗塞、心組織の虚血、狭心症、不整脈、リモデリング心肥大、鬱血性心不全または心停止である、請求項21から23の何れか1項に記載のキット。
  25. アンジオテンシンI誘導体と、薬学的に許容される担体とを含有する、梗塞関連の心傷害または心障害の治療または予防において使用される組成物。
  26. 前記アンジオテンシンI誘導体がdes−Asp−アンジオテンシンIまたはその誘導体、相同体、類似体若しくは化学的等価物である、請求項25に記載の組成物。
  27. 前記アンジオテンシンI誘導体がdes−Asp−アンジオテンシンIである、請求項26に記載の組成物。
  28. 前記梗塞関連の心傷害または心障害が、心筋梗塞、心組織の虚血、狭心症、不整脈、リモデリング心肥大、鬱血性心不全または心停止である、請求項25から27の何れか1項に記載の組成物。
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