JP2009507583A - ハンドル内に針保護装置を備えた挿入ヘッド - Google Patents

ハンドル内に針保護装置を備えた挿入ヘッド Download PDF

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Abstract

医療用途又は医薬用途のための挿入ヘッドであり、a)有機組織上に配置することができる下面(U)を備えている基部(1,2)と、b)基部(1,2)によって移動可能に取り付けられ且つ組織内に挿入することができる挿入手段(5)と、
c)基部(1,2)の下面(U)に向かって開口しており且つ基部(1,2)から取り外すことができ且つその保護位置において挿入手段(5)の少なくとも自由端を収容する受け入れ部(14)と、を備え、d)前記挿入手段(5)は、当該挿入手段(5)の自由端が基部(1,2)の下面(U)の手前にある保護位置から下面(U)を越えて突出する挿入位置まで、基部(1,2)に対して移動させることができることを特徴とする挿入ヘッド。
【選択図】図7

Description

発明の分野
本発明は、医療用途又は医薬用途のための挿入ヘッドであって、有機組織好ましくは人間の皮膚上に配置することができ且つ当該挿入ヘッドが組織上に配置されると組織内へ貫入するか又は適切には当該挿入ヘッドが組織上に配置されるまでは組織内へ貫入しない挿入手段を備えている挿入ヘッドに関する。当該挿入ヘッドは、特に、医薬の投与のための輸液セットの一部分とすることができる。
一つの挿入ヘッドが、DE 198 21 723から知られている。当該挿入ヘッドは下面を含む基部を備えている。当該下面は、有機組織上に配置することができ且つ当該基部に動かないように結合され、前記基部が組織表面上に配置されたときに組織内へ貫入する可撓性のカニューレが前記下面を介して突出している。組織内へ注射するために、カニューレは、当該カニューレ内を貫通して突出する注射針によって安定化される。突出している注射針による創傷から組織を保護し且つ挿入手段を備えている挿入針が損傷を受けないように保護するために、筒状の針保護部材が挿入ヘッドの下面に取り外し可能に締結されている。当該針保護部材は、スペースを必要とし且つ不注意深く操作されない場合には、挿入ヘッドから外れる危険性がある。ユーザーはまた、針保護装置を取り外すために両手を必要とし、針保護部材が取り外された後にも依然として、突出している注射針のすぐ隣に配置される。
ドイツ特許出願第10 2004 039 408.3にも一つの挿入ヘッドが開示されている。当該挿入ヘッドは、受け入れ部内に収容される保護位置から、挿入ヘッドの下面を越えて突出する挿入位置まで動かすことができ、且つ挿入ヘッドが組織面上に配置されたときに組織内へ貫入する。前記受け入れ部は、挿入ヘッドの一体部品であり、この目的のために、下面に向かって開口している中空空間を形成している。保護位置において、挿入手段は、受け入れ部を形成している中空空間内に完全に収容され、特に、その自由端は下面を越えて又は横方向へ突出しない。当該挿入ヘッドは、挿入手段のための別個の保護装置を必要とせず、従って、使用されているとき即ち組織上に配置されたときに送り出されるときと同じ程度に平らであるので有利であるが、一体に形成された受け入れ部により長くなる。
本発明は、例えば、DE 10 2004 039 408の挿入ヘッドのように安全に操作することができ且つ使用されているとき即ち組織表面上に配置された後で挿入手段が貫入した後でもコンパクトである挿入ヘッドを提供することを目的とする。
本発明に関連するような挿入ヘッドは、組織上に配置することができる下面を備えている基部と、組織内へ挿入することができる挿入手段と、当該挿入手段が保護位置にあるときに当該挿入手段の少なくとも自由端を収容する受け入れ部と、を備えている。
本発明に従って、挿入手段は、保護位置にあるときに少なくともその自由端は基部の下面を越えて突出しない。むしろ、当該挿入手段は、基部によって移動可能に取り付けられていて、保護位置からその自由端が前記下面を越えて突出する挿入位置まで基部に対して動かすことができるようになされている。保護位置においては、挿入手段は、その全長が基部の下面に届かないのが好ましく且つ視界から完全に遮蔽され好ましくは隠れているのが好ましい。好ましい実施形態においては、挿入手段は、保護位置においては、基部の下面又は接触領域に対して少なくとも平行に向いている。これには平らな設計の基部が好適である。この場合に、高さは下面に対して直角に測定される。受け入れ部はまた基部に取り外し可能に結合されている。受け入れ部は、結合されたときに挿入手段のための保護装置を提供して、基部がこの機能を備えなくても良いようにし且つ当該受け入れ部が設けられない場合に保護機能を満たすために必要とされる基部上の長さが不要となるようになされている。当該受け入れ部は基部の下面に向かって開口している。当該挿入手段の穴のみで原理的には十分であるが、当該取り外し可能な受け入れ部は、カップ又は皿の形態好ましくはカップの半分又は皿の半分の形態で基部又は基部の一部を包囲するのが好ましい。当該受け入れ部は、ひとたび結合が解除されると、基部から上方へ簡単に取り外すことができるのが好ましい。
操作を容易にするために、挿入ヘッドは、基部から突出しているハンドルに嵌合できるのが有利である。ハンドル又は好ましい場合にはハンドルが多数の部品を備えている場合には少なくとも1つのハンドル部材は、基部に対して取り外し可能に結合することができる。このようなハンドル又はハンドル部材は、挿入手段のための取り外し可能な受け入れ部を形成するのが好ましい。別の好ましい実施形態においては、ハンドルは基部の上面から突出しているハンドル部分を備え、当該ハンドル部分から受け入れ部が横方向に突出している。このようなハンドル又はハンドル構成部材は、挿入手段のための取り外し可能な受け入れ部を形成するのが好ましい。別の好ましい実施形態においては、ハンドルは、基部の上面から突出しているハンドル部分を含んでおり、当該ハンドル部分から受け入れ部が横方向に突出している。
ハンドルは、多数の部分を備えており、基部に対して及び付加的なハンドル構成部材又は適切な場合には多数の付加的なハンドル構成部材に対して動かすことができるハンドル構成部材を備えている。この可動のハンドル構成部材は、当該ハンドル構成部材を動かすことによって挿入手段が動かされるように挿入手段と結合されているのが好ましい。当該可動のハンドル構成部材を動かすための対応支持部を形成しているのが好ましい付加的なハンドル構成部材は、結合されたときに基部に対して不動とすることができ且つ取り外し可能な受け入れ部を有利に形成することができる。原理的には、可動のハンドル構成部材は、前記付加的なハンドル構成部材の代わりに取り外し可能な受け入れ部を形成することができる。多数のハンドル構成部材が結合されて受け入れ部を形成することもできる。
ハンドルは可動のハンドル構成部材に嵌合されるので、挿入手段は、ハンドルを把持し且つ操作することによって単独で動かすことができる。ハンドル自体は、可動のハンドル単独部材のための対応支持部を形成している。この意味で、対応支持部を形成しているハンドルの部分は、ここでは、付加的なハンドル構成部材と称されている。当該可動のハンドル構成部材は、例えば、押しボタンとして形成することができる。付加的なハンドル部材は、このような押しボタンが突出しているケースとすることができる。同じく好ましい実施形態においては、2つのハンドル構成部材は、全部で2つの部分を有するハンドルの半体として互いに結合してハンドルを形成している。
本発明による挿入器によって自動的に配置するために、挿入ヘッド(好ましくは、そのハンドル)は保持構造を備えている。当該保持構造は挿入器の保持手段に対して保持係合状態にある。ハンドルが、基部に対して動かないように結合されているハンドル構成部材と、当該ハンドル構成部材に対して可動のハンドル構成部材とを備えている好ましい場合には、不動のハンドル構成部材は保持構造を形成しているのが好ましい。当該保持構造は、ハンドル上又は不動のハンドル構成部材上に、特に一部品として成形によって形成することができ、好ましくは、少なくともハンドル又は不動のハンドル構成部材に堅固に結合されているのが好ましい。
可動のハンドル構成部材は、収容部材を形成していることが好ましく、以下において挿入ヘッドの特に好ましい実施形態を説明するときには、可動のハンドル構成部材と称される。しかしながら、原理的には、収容部材は、ハンドル構成部材である必要はなく、主として作動部材と挿入手段との間を結合する機能を果たすことができる。
好ましい実施形態においては、可動のハンドル構成部材は、基部の下面に対して少なくともほぼ平行に動かすことができる。この動作は、特に直線動作とすることができる。純粋な並進動作に対する代替例として、第二の構成部材を例えば枢動可能に取り付けることができる。
前記少なくとも1つの付加的なハンドル構成部材は基部に対して動かないように結合されるのが好ましい。しかしながら、原理的には、両方のハンドル構成部材を基部に対して動かないように結合することも考えられる。
可動のハンドル構成部材の動きを挿入手段に伝えるために、堅固な結合部を設けることができる。すなわち、可動のハンドル構成部材と挿入手段とを相互に堅固に結合させることができ、このことは、元々一部品としての成形することを意味していると理解することもできる。例えば、挿入手段が枢動できる好ましい場合には、次いで、可動のハンドル構成部材を設けることもできる場合に堅固な結合部がすぐに実現できる。ドイツ特許出願第10 2004 039 408.3の挿入ヘッドと比較すると、本発明による挿入ヘッドは、依然として以下の利点を示す。すなわち、付加的なハンドル構成部材がユーザーのための対応支持部として機能することができ、枢動させるために適用されなければならない力が基部を介して組織によって吸収される必要はなく、むしろ、この力は、当該付加的なハンドル構成部材を保持しているユーザーによって吸収されるという利点を示す。ユーザーが挿入器特に本発明による挿入器を有している場合には、当該挿入器使用して挿入ヘッドが挿入手段が挿入される組織上に配置され、当該挿入器が前記力を吸収する。
好ましい実施形態においては、可動のハンドル構成部材及び挿入手段が伝動によって相互に結合されている。このような場合は、ハンドル構成部材の動作が挿入手段の動作に対応している必要はなく、むしろ、これらの2つの動作は、それら自体が各々且つ独立して最適に形成され得る。従って、特に、挿入手段は枢動させることができ、可動のハンドル構成部材は並進させ或いは好ましくは直線的にガイドすることができる。ハンドル構成部材が枢動させることもできる場合には、その枢動軸は、挿入手段の枢動軸と異なる軸線とすることができる。当該挿入手段は基部の下面に対して少なくともほぼ平行である回転軸線を中心に枢動させることができることが好ましい(このことは、可動のハンドル構成部材の全ての実施形態に対して当てはまり得る)けれども、枢動可能なハンドル構成部材は、下面に対して少なくともほぼ直角である回転軸線を中心に枢動させることができる。しかしながら、枢動可能なハンドル構成部材の回転軸線が枢動可能な挿入手段の回転軸線から平行に隔置されているときには、伝動もまた有利であり得る。この場合には、ハンドル構成部材の枢動角度は、伝動によって小さくし又は好ましくは大きくすることができ、挿入手段に伝動され得る。
伝動による好ましい結合は、歯車と歯付きロッドとからなり、これらは、ハンドル構成部材が動かされると、歯によって相互に係合せしめられ且つ相互にかみ合う。歯付きロッドは、ハンドル構成部材の歯付きロッドの長手方向の動きが歯車(この場合には挿入手段に係合されている)の回転動作へと伝達されるように、可動のハンドル構成部材に結合されているのが好ましい。適切な細かい歯切り及び/又は歯間分離を仮定すると、可動のハンドル構成部材の比較的短いストロークは、伝達されて歯車の一回転の大部分好ましくは1/4回転に亘る歯車の回転動作とされ得る。可動のハンドル構成部材は、歯付きロッドと一体の部品として形成されるのが好ましい。1つ又は適切な場合には多数の歯の対による結合の代わりに、結合はまた、(歯同士の係合による結合が好ましいけれども)ガイドカムと係合部材として形成することもでき又はこのようなガイドカム結合によって構成することができる。
既に述べたように、好ましい実施形態においては、ハンドルは、基部に取り外し可能に結合される。好ましくは、この結合は、挿入手段が挿入位置内へ移動せしめられたとき、特に好ましくは可動のハンドル構成部材が移動せしめられたときに、自動的に解除される。しかしながら、別の方法として、原理的には、作動せしめられたときにハンドル又は基部を当該基部に対する結合を解除させる付加的な可動の構成部材と嵌合させることも同様に考えられる。ハンドルと基部との間の結合は、純粋に摩擦嵌合によって行うことができるが、主としてポジティブ嵌合(ロック)と摩擦嵌合との組み合わせに基づくのが更に好ましい。結合を形成するためには、基部とハンドルとは、各々、少なくとも1つの継手部材と嵌合せしめられ、結合が存在するときには相互に係合する。結合を解除することができるようにするためには、継手部材のうちの少なくとも1つを復元弾性力に抗して係合状態から移動させることができることが好ましい。好ましい実施形態においては、可動のハンドル構成部材は、挿入手段を挿入位置へ移動させる機能を果たすだけでなく、第二のハンドル構成部材によって結合を解除する機能をも果たす。第二のハンドル構成部材は、例えば、移動するときに、接触好ましくは摺動接触によって弾性力に抗して弾性的に曲げることによって継手部材を係合状態から移動させる。それほど好ましくはないけれども、付加的なハンドル構成部材は、別の方法として基部によって一体の部品として形成することができ又は基部に取り外し不能に締結させることができる。しかしながら、このような実施形態においては、付加的なハンドル構成部材は出来るだけ短くすべきである。
挿入ヘッドが特別なすなわち別個のハンドルを有していないか又は取り外し可能な受け入れ部が例えばハンドル上に一部品として成形されることによってハンドルの一部とされていない場合には、受け入れ部を取り外すのに必要とされる手の動きによって挿入手段が保持位置から挿入位置へ自動的に動かされる場合が依然して好ましい。従って、押しボタン又はその他の作動部材は、例えば、取り外し可能な受け入れ部に取り付けることができ、又は、受け入れ部に適切に結合させることができ、受け入れ部は、当該作動部材を作動させることによって基部から取り外すことができる。
挿入手段は、曲げに耐えるカニューレ又は針とすることができる。当該挿入手段は、少なくとも組織内で可撓性であるのが好ましい。挿入手段は、特に、挿入手段の材料と周囲の組織との間の相互作用によって、挿入手段が挿入されるときに減じられる曲げ抵抗を示すことができる。別の方法として、挿入手段はまた、例えば可撓性のカニューレのように一般的に可撓性であるように形成し且つ組織内へ挿入されている間に曲げに抗する注射手段によって形成することもできる。挿入手段は、挿入方向に長く且つ細いのが好ましい。
挿入手段が本質的に可撓性である場合、すなわち、組織との相互作用によってのみ可撓性にされる訳ではない場合には、当該挿入手段は、挿入手段が組織内へ挿入されたときに歪むのを防止するために、注射手段によって形成されるのが好ましい。挿入手段は、特に、細い注射針として形成することができる。挿入手段は、ひとたび組織内に挿入されると取り外されるのが有利である。このような注射手段は、例えばハンドルを使用して取り外し可能な受け入れ部を取り外すことによって取り外されるのが好ましい。注射手段が保護位置において未だ取り外し可能な受け入れ部に結合されていない好ましい場合には、これは、挿入位置へ動かされるときに、受け入れ部に又は受け入れ部に結合された部分に自動的に結合されることが好ましい。この目的のために、継手部材は、挿入手段の自由端から離れる方向を向いている端部に継手部材を設けることができ、この場合に、前記継手部材は、挿入位置への動きが完了すると同時に又はその直前に取り外し可能な受け入れ部に結合された対応継手部材との結合係合状態となる。当該結合は、原理的には純粋な摩擦嵌合とすることもできるが、少なくともポジティブ嵌合からなるのが好ましい。挿入手段の継手部材は、特に、対応継手部材とスナップ式の結合を形成することができる。取り外し可能な受け入れ部が基部から取り外される方向に対する簡単なヒンジでさえ、原理的には、ポジティブ嵌合による結合にとって十分である。従って、弾性的なスナップ係合は必ずしも必要とされない。
挿入位置においては、挿入手段は、ケースの下面から突出しているのが好ましい。しかしながら、原理的には、組織内へ貫入するために下面を越えて十分遠くまで突出するならば、ケースの下面から突出する代わりにケースの一つの側面から突出することもできる。挿入位置においては、挿入手段は、下面から直接突出する皮下への適用に対して調整されている長さだけケースの下面を越えて突出するのが好ましい。皮膚内又は筋肉内組織内に適用するためには、挿入手段は相応してより短く又はより長くされる。当該挿入手段は、適用の際に組織内へ突出する長手部分を意味していると理解される。
好ましい実施形態においては、挿入手段は、基部に対して永久的に且つ可動に結合される。基部に永久的に結合されている挿入手段は、少なくとも保護位置から挿入位置への動き及び/又は挿入位置から保護位置への動きに対して、挿入手段が基部から取り外されないことを意味している。好ましくは、挿入手段は、少なくとも特別な力をかけなければ又は破壊しなければ基部から全く取り外すことができないという意味で、基部に永久的に結合されている。
挿入手段は、基部に対して枢動させることができるように基部に対して結合されているのが好ましい。有利であるが任意的にのみ、挿入手段又は少なくともその自由端は、ひとたび外方へ枢動せしめられると、取り外し可能な受け入れ部内へ戻すことができる。このような実施形態においては、挿入手段に係合された基部及び継手部材は回転結合を形成している。挿入手段は、例えば、継手部材上に成形されることによって、結合部の回転軸線に対して単に横方向へ継手部材から突出するのが好ましく、又は、原理的には係合部を介して順に結合部に単に結合することもできる。挿入手段がその自由端が下面を越えて枢動していると仮定される位置においては、挿入手段の長手軸線及び下面は、好ましくは50°の鋭角を包含している。この角度は、長手軸線又は挿入手段が外方へ枢動したときに下面又は基部の接触面に対して少なくともほぼ平行に向くように30°未満であるのが好ましい。回転軸線を中心に枢動せしめられる挿入手段の長手軸線は、回転軸線と交差しているのが好ましい。挿入手段の長手軸線が回転軸線と交差しておらず、むしろある距離のところを通る場合には、当該距離は、挿入手段の長さよりも著しく短いのが好ましい。この距離は、挿入手段の貫入深さ又は挿入手段の長さとせいぜい半分の長さであるのが好ましい。好ましい実施形態においては、挿入手段の枢動角度は90°±10°である。しかしながら、同様に有利な実施形態においては、枢動角度はまた、特に、挿入位置での挿入手段が基部の下面に対して直角に向いておらず、むしろ鋭角(少なくとも30°であるべきである)に向いている場合には更に小さくすることもできる。これに相応して、このような実施形態における枢動角度は、少なくとも約30°又は約30°乃至約90°の間の中間の値であるのが好ましい。当該枢動角度は、原理的には90°よりも大きくすることもできる。
代替的な実施形態においては、基部は、挿入手段のためのシフトガイドを形成することができ、当該シフトガイド上で、挿入手段は、保護位置から挿入位置へ及び/又は挿入位置から保護位置へ移動する際に並進的にガイドされる。このような実施形態においては、基部と挿入手段に結合されている継手部材とは、角柱状の結合部を形成している。好ましい実施形態においては、挿入手段はまた、このような継手部材からシフト方向に単に突出しているのが好ましい。別の代替例においては、挿入手段又は挿入手段を安定させている注射手段は曲げ抵抗を示す。当該曲げ抵抗は、挿入手段の各々の自由端又は適当な場合にはこれを達成する注射手段が基部の下面に向かって受け入れ部内へと曲がるのを可能にして、自由端が受け入れ部内へ突出し且つ受け入れ部内で基部に対して取り外し可能にラッチされるか又はさもなければその復元弾性に抗してこの曲がった状態に取り外し可能に保持されるようにしている。このような実施形態は、挿入手段が挿入位置にあり且つ基部の下面が鋭角を包含しているときに特に考えられる。このような形態で曲がるようにするために挿入ヘッドの中空空間内にある種の曲げ線を既に確保するために、挿入手段が基部の下面の若干手前で基部又は取り外し可能な受け入れ部に締結されことも考えられる。他方では、挿入位置において、挿入手段が、使用中に組織面に接触している下面から直に又は当該下面に出来るだけ近接して突出する場合、すなわち、組織内へ貫入されたときに曲がることができる挿入手段又は当該挿入手段を安定させている注射手段の長さが出来るだけ短くなるように、下面上又は当該下面から出来るだけ短い距離のところに(好ましくは固定されるか又は適当な場合には軸線方向に移動でき且つ移動されないときは固定されるように)クランプされる場合が有利である。挿入手段が保護位置のために曲げられていないときにはいずれにしても、挿入位置において下面から直接又は下面の近くから突出する挿入手段が好ましい。
挿入手段が一方向(この場合には、保護位置から挿入位置へと向かう方向が好ましい)へのみ、すなわち基部に対して一回だけ動かすことができることで十分であるけれども、挿入手段が2つの位置間を前後に動かすことができる場合、すなわち、使用するために挿入位置へ動かすことができ且つ廃棄するために保護位置へ戻すことができる場合が有利であり得る。挿入手段とケースとの間の結合は、特に結合部を形成することができるポジティブ嵌合であるか又はポジティブ嵌合を備えていることが好ましい。別の方法として、結合はまた、例えば挿入手段が保護位置において曲げられるときに、純粋に非ポジティブ嵌合又は純粋な材料同士の嵌合とすることさえできる。
挿入ヘッドは、インスリン、鎮痛薬又は管理投与することができる他の何らかの薬剤を管理投与するための輸液セットの一部とされるか又はこのような使用のために設けられるのが好ましい。薬剤又は原理的には管理投与することができるその他の物質を管理投与するための代わりに、挿入ヘッドは、診断目的を果たすこともできる。このような用途においては、挿入手段は、例えば体液内のグルコース又は患者の健康状態に関連するか又は関連し得る他の肉体的及び/又は生物学的パラメータを測定するためのセンサーの支持部材として機能することができる。診断目的のためには、挿入ヘッドは、潅流装置として形成することもできる。このような実施形態においては、ひとたび挿入手段が組織内に挿入されると、濯ぎ液がその中を流れ、組織内を流れるときに、体液の1以上の特別な構成成分を吸収して1以上の関連する成分が富化された濯ぎ液が分析される。最後に、挿入ヘッドは、製品を管理投与するための装置と診断手段との結合体を形成することができる。挿入手段は、物質を供給するために適切に形成することができ、これは特に、薬剤又は体液又は体液のほんの1以上の成分を排出するための濯ぎ液とすることができる。このような用途においては、挿入手段は、少なくとも1つの流動断面を形成する。挿入手段は、物質を供給したり排出したり又はその組み合わせを行うように機能することができる。挿入ヘッドが測定器具のみとして形成されている場合には、挿入ヘッドは、単にセンサー又はセンサーの一部を配置するために、すなわち、純粋に機械的な挿入手段として機能することもできる。挿入器具としての一つの展開においては、挿入ヘッドは、機械的に貫入することに加えて、センサーへ制御信号を送信し且つ/又はセンサーからの測定信号を受信するように機能することもできる。最後に、組み合わせた適用態様においては、当該挿入ヘッドは、物質を搬送するための少なくとも1つの流量断面即ち流動管路及び少なくとも1つの信号管路を有することができる。信号管路は、センサーが制御信号を無線で受信でき且つ/又は測定信号を無線で送信するように設置されている場合には省略することができる。最後に、挿入手段は、別個に突出している2以上の挿入部材を備えることもできる。このような場合には、第一の挿入部材は物質を組織内へ運ぶ機能を果たすことができ、第二の挿入部材は物質を組織から運ぶ機能又は単にセンサー又はセンサーの一部を組織内へ貫入させるように機能することができる。各々が流通部分を備えている多数の挿入部分を使用することにより、同一の挿入ヘッドを使用して種々の物質を管理投与することもできる。これはまた、共通の部分内に多数の別個の流動断面を形成している挿入手段によって実現することもできる。
別の好ましい実施形態によれば、本発明による挿入ヘッドの受け入れ部内に固定リンクを設けることが可能である。当該受け入れ部は、挿入手段を注射針と一緒に又は注射針を単独で保護位置か又は適当な場合には例えば係止位置のような別の位置に収容し、この場合には、挿入手段は、例えば受け入れ部内の保護位置において、適当な場合には注射針と組み合わせて又は注射針単独で前記固定リンク内へ挿入することができる。注射針の先端は、使用後に枢動させて戻したときに固定カラーの後方の固定キャビティ内にラッチするために、注射針のばね弾性により弾性的に変形させ且つ/又は固定リンクに沿って横方向に保護位置及び/又は受け入れ部内へ偏倚させることができる。この位置では、次いで、注射針は、保護位置内に固定保持され、汚染された注射針による創傷はもはや生じ得ない。
別の好ましい実施形態によれば、可動のハンドル構成部材は、付加的なハンドル構成部材内の十分深くまで移動せしめられ、ひとたび挿入手段を保護位置から挿入位置へと移動させるプロセスが完了すると、係合部材をその係合位置から偏向させ、ハンドルと基部とが分離できるように当該可動のハンドル構成部材上の制御斜面が継手部材上の偏向斜面に抗して移動し、基部をハンドルに対して可逆的に結合するようにすることができる。特にリンクガイドの第二の経路と結合されたこの実施形態は、特に、本発明による挿入ヘッドを、患者の組織に負荷をかけることなく注射機能から薬剤を供給するための供給機能へと有利に移行させることができる。
別の有利な実施形態によれば、当該挿入手段は、挿入手段によって移動せしめられる保持構造とすることができる。当該実施形態においては、保持構造はラッチ用のカラーを備え、当該ラッチ用カラーは、付加的なハンドル構成部材が可動のハンドル構成部材から引き出されたときに、注射手段が再び外方へと枢動するのを阻止することができるように、継手部材とラッチ係合状態となる。
好ましい実施形態によれば、受け入れ部は、ハンドル又は付加的なハンドル構成部材と一体部品として実施化されている。この場合には、受け入れ部は基部とは別個に設けられる。
挿入手段はまた、挿入手段によって動かすことができ且つ固定構造を備えている保持構造とすることができるのが有利である。前記固定構造は、可動のハンドル構成部材の移動方向に対して平行に延びている可動のハンドル構成部材の壁と対向しているべきである。これによって、挿入手段がその保護位置にあるときに、壁の内側上の係合部材が固定構造と可逆的に係合状態となることが可能になる。これらの手段によって、挿入手段を注射針と組み合わせて受け入れ部内の保護位置に固定保持することが可能になり、ひとたび固定構造と係合部材とによって提供される初期抵抗に打ち勝つと、注射針と結合された挿入手段を、可動のハンドル構成部材を使用して所望通りに枢動させることが依然として可能であるようにすることができる。
本発明の別の好ましい実施形態によれば、挿入ヘッドに、回転軸又は枢動軸によって基部に保持されている挿入手段を設けることができる。リンクブロック又はトラニオン(耳軸)を設けることができ、当該リングブロック又はトラニオンは、回転軸線に対して非同心状に且つ好ましくは前記回転軸線から分離されて配置されており、内部にリンクブロックと協働するリンクガイドが設けられている。前記リンクガイドの第一の部分の第一の経路内を可動のハンドル構成部材が前記基部に対して移動する動作によって、当該リンクブロックが、前記挿入手段又は針の保護位置に対応する第一の位置から、当該挿入手段の挿入位置に対応する第二の位置へと移動せしめられる。この実施形態は、挿入手段が前記受け入れ部から枢動せしめられるときに当該挿入手段の比較的複雑なガイド経路を可能にする。当該ガイド経路内では、これと同時に、可動のハンドル構成部材によって比較的弱い力がかけられなければならず、当該機構の個々の部分間の妨害が極めて起こり難い。
本発明の別の有利な実施形態によれば、基部をハンドルに可逆的に結合する継手部材を設けることができる。当該実施形態においては、ハンドルを基部から取り外すために、ハンドルは、挿入位置に配置されている挿入手段の伸長方向に直角な第二の経路に沿って動かすことができ、リングガイドは、前記第二の経路に対応する第二の部分を含んでいて、ハンドルが取り外されると、リングガイドを適切に実施化することによって挿入手段がハンドルと一緒に動かないようにし、挿入針及び挿入手段が患者の体内へと注射された後に、体表面及び/又はフラップ面(以下においては、膏剤と称される)に対して平行に有機組織を平行な力によって歪まされることなくハンドルを動かすことが可能である。このようにして、ハンドル領域を基部から有利に分離することが可能になり、従って、トリガー動作及び分離動作の両方の動作を行うために、同じ構成部材(この場合には特に可動のハンドル構成部材)を作動させることによって、注射針を挿入手段から分離させることが可能となる。
従って、本発明によれば、汚染された注射手段及び/又は注射針を可動のハンドル構成部材内へと再び枢動させることが可能である。
直接連続してトリガー動作及び分離動作を行うことも可能であり、この場合には、リンクブロックは、既にリンクガイド全体を通過し、ハンドル構成部材を分離すると同時に又はその直後に、針を備えているカニューレが適用される前に、注射針と組み合わせてカニューレ又は挿入手段を単独で枢動させる。この場合には、次いで、患者の体内又は体表面上に留まっている部分と取り外されるべき本発明による挿入ヘッドの部分との間には容易に引き剥がすことができる粘着シートのみが残る。
挿入手段は保護位置に可逆的に保持する固定構造とすることができることが有利である。従って、例えば、付加的なハンドル構成部材は、可動のハンドル構成部材上の相補的なラッチユニットと可逆的係合状態とすることができる。抵抗に打ち勝った場合に、付加的なハンドル構成部材は、可動のハンドル構成部材に対して動かすことができ、カニューレは注射針と一緒に適用位置へと動かし又は枢動させることができる。
挿入手段はまた、挿入手段によって動かされるカニューレケースであって、固定構造を有しているカニューレケースとすることが有利である。当該固定構造は、可動のハンドル構成部材の移動方向と平行に延びている可動のハンドル構成部材の壁と対向しているべきである。このことにより、挿入手段がその保護位置にあるときに、壁の内面上の係合部材が固定構造と可逆的に係合することができるようにされる。これらの手段によって、挿入手段を注射針と結合させて受け入れ部内の保護位置に固定保持することが可能になり、ひとたび固定構造及び係合部材によって提供される初期抵抗に打ち勝つと、可動のハンドル構成部材を使用して、挿入手段を注射針と結合させて所望通りに枢動させることができるようにしている。
別の好ましい実施形態によれば、本発明による挿入ヘッドの付加的なハンドル構成部材内に固定リンクを設けることができる。当該固定リンクは、保護位置において、挿入手段を注射針と共に又は注射針を単独で収容し、当該保護位置においては、挿入手段は、好ましくは注射針と組み合わせて又は注射針単独で受け入れ部内の保護位置で前記固定リンク内にラッチされ得る。注射針と結合した挿入手段のばね弾性によって、注射針の先端は、固定リンクの後方の固定キャビティ内へラッチするために、弾性的に変形させ且つ/又は固定リンクに沿って保護位置へ及び/又は受け入れ部内へと横方向に偏向させることができる。次いで、この位置で、挿入手段と係合された注射針は保護位置に固定保持される。固定リンクはまた、受け入れ部内又は可動のハンドル構成部材及び/又は種々の部品の部分内に設けることもできる。
別の好ましい実施形態によれば、可動のハンドル構成部材は、挿入手段を保護位置から挿入位置へと移動させる過程がひとたび完了すると、可動のハンドル構成部材上の制御斜面が継手部材上の偏向斜面(基部をハンドルに可逆的に結合している)に抗して動くように、付加的なハンドル構成部材内へと十分に深く移動させることができる。ハンドルと基部とが分離させることができるように、結合手段をその係合位置から偏向させるために特にリンクガイドの第二の経路と結合されたこの実施形態は、患者の組織に負荷をかけることなく、本発明による挿入ヘッドを、注射機能から薬剤を供給するための供給機能へと移行させるのに特に有利である。
基部は、回転又は枢動できるようにカニューレケースに結合され、針ホルダは、回転又は枢動できるように第二の又は第一のハンドル部材に結合されるのが有利であり、この場合、2つの回転及び/又は枢動機構が共通の中心及び/又は共通の軸線を示すことが好ましい。
従って、本発明によれば、汚染された注射手段及び/又は注射針を枢動させて第二のハンドル構成部材内へ再び戻すことが可能である。
好ましい特徴はまた、従属項及び従属項の組み合わせにおいても開示されている。
好ましい実施形態の説明
以下、本発明の例示的な実施形態を図面に基づいて説明する。例示的な実施形態によって開示されている特徴は、各々、個々に及びこれらの特徴の組み合わせによって、特許請求の範囲の主題及び上記した実施形態をも発揮させることが有利である。
以下においては、同一か又は少なくとも機能的に同一の部品が、同一又は相当する参照符号を使用して特定されており、その結果、ほとんどの場合に説明の繰り返しを省略することができる。個々の実施形態の部分は、大部分が交換可能であり、すなわち相互に組み合わせることができる。本発明のその他の特徴、目的及び利点は、以下に説明する実施形態によってもたらされる。
図1は、第一の例示的な実施形態を長手断面で示している。当該挿入ヘッドは基部を備えており、当該基部は、プラスチックによって一部品として成形されている収容部分又は受け入れ部1と平らな部分2とを備えている。基部1,2の下面Uは有機組織上に配置することができる。挿入ヘッドはまた、第一のハンドル構成部材10と第二のハンドル構成部材12とを含んでいる二部品からなるハンドルを備えている。ハンドル構成部材10は基部に対して不動であるが取り外し可能に結合されている。ハンドル構成部材12は、ハンドル構成部材10上に移動可能に保持されており、ハンドル10及び基部1,2に対して直線状に移動させることができる。ハンドル構成部材12の動作軸線は、基部1,2の下面Uに対して平行に向いている。当該動作の方向は、ハンドル構成部材12の上面に矢印で示されている。
基部1,2は、挿入手段5を、下面Uに対して平行な回転軸線を中心に枢動できるように取り付けている。挿入手段5は細長い。例示的な実施形態においては、挿入手段5は可撓性のカニューレとして形成されている。挿入手段5を貫通して突出している注射手段15は、周囲に寄り添っている挿入手段5と共に、皮膚面を通って皮下組織内へ注射し且つ挿入手段5を挿入する十分な曲げ抵抗を有している細い針として形成されている。好ましい実施形態においては、挿入ヘッドを組織上好ましくは皮膚面上に固定するために、下面Uに接着パッドが取り付けられている。
結合軸線としての回転軸線によって回転継手の軸を形成している継手部材6は、挿入手段5及び当該挿入手段5と共に注射手段15が枢動できることを確保している。基部1,2は、ソケット形態又は適切な場合には開放軸受け穴形態でもある回転継手の他方の継手部材を形成している。当該継手の回転軸線上には、外周が歯切りされている歯車8が継手部材6の2つの側面の各々の上に配置されており且つ例えば一部品として成形された継手部材6に回転不能に結合されている。2つの歯車8のうちの1つを図1に見ることができる。他方の歯車は、継手部材6の反対側に配置されており、基部1,2の受け入れ部1内に隠れている。注射手段15は、継手部材6を貫通して突出している。例えばインスリンのような薬液のための供給装置7が継手部材6に結合されている。供給装置7は、挿入手段5に対して大まかには直角に継手部材6から突出している。供給装置7と結合される継手部材6、歯車8、挿入手段5及び注射手段15は、継手部材6及び歯車8の回転動作及び上記したその他の構成部材の枢動動作に関しては一つのユニットを形成している。
可動のハンドル構成部材12には2つの歯付きロッド18が設けられており、これらの歯付きロッド18は、各々、歯車8のうちの1つと歯によってかみ合っている。これら2つの歯付きロッド18のうちの隠れている歯車8と協働しているロッドのみが見えている。同一の歯付きロッド18が、見えている歯車8と協働する。ハンドル構成部材12が方向を示す矢印によって示されている方向に移動せしめられる場合には、この動作中に、第一のハンドル構成部材10はハンドル構成部材12をガイドし、2つの歯付きロッド18が2つの歯車8とかみ合って、ハンドル構成部材12の移動が伝動されて、継手部材6の回転動作並びに挿入手段5、注射手段15及び供給装置7の枢動動作とされる。
当該枢動動作によって、挿入手段5が、図1に示されている保護位置から挿入位置へと移動せしめられる。保護位置においては、挿入手段5及び注射手段15は、基部1,2の下面Uに少なくともほぼ平行な方向を向いている。継手部材6を越えて同じ方向へ突出している挿入手段5及び注射手段15の部分は、下面U以外は収容部又は受け入れ部1によって包囲されている中空空間内の共通の保護位置内に収容されている。挿入手段5を保護位置に配置させることによって、ユーザーが注射手段15で自分を傷つけ得ないこと並びにこれと逆に挿入手段5及び注射手段15が不注意による操作によって損傷を受け得ないことが確保される。受け入れ部1はまた、覆いをも形成していて、ユーザーが挿入ヘッドの上面から注射手段15を見ることができず且つ横方向の視野角から見ることができないようにされているのが好ましい。下面に取り付けられるのが好ましい接着パッドに、挿入手段5及び注射手段15のための通過用のスリットが設けられている。
歯付きロッド18は、各々、ハンドル構成部材12の横部分から移動方向へ突出している2つの曲げ抵抗を有する舌状部の下面Uに対向している下面上に形成されている。歯付きロッド18を形成している2つの舌状部に加えて、少なくとも1つの他の舌状部が、ハンドル構成部材12の横方向部分から移動方向へ突出しており、これはハンドル構成部材10によって形成されているガイド上で可動のハンドル構成部材12を直線的にガイドするように機能する。
挿入手段5を体組織内を皮膚下へと又は適切な場合には単に皮膚内へ挿入するために、ユーザーは、挿入ヘッドのハンドルを、親指と人差し指との間に挟む。ハンドル構成部材10及び12には、各々、相応する形状の横方向の凹みが設けられている。ハンドル構成部材10及び12を相互に押すことによって、可動のハンドル構成部材12が、第一のハンドル構成部材10によって形成されているストッパまで移動せしめられ且つ当該ストッパに対して押し付けられる。この動作中に、2つの歯付きロッド18が歯車8とかみ合い、その結果、ハンドル構成部材12の並進動作が継手部材6の回転動作、従って、挿入手段5及び注射手段15の枢動動作へと伝動される。ハンドル構成部材12の経路、歯車8の直径及び歯切りの細かさは、数ミリメートル、例えば4又は5mmだけハンドル構成部材12が移動することによって、少なくともほぼ90°の枢動角度だけ挿入位置へと挿入手段5及び注射手段15の枢動運動が生じ、当該挿入位置において、挿入手段5及び注射手段15が基部1,2の下面Uを越えて大まかにはほぼ直角に突出するように選択される。
図2は、挿入手段5及び注射手段15が挿入位置に配置されている挿入ヘッドを示している。
枢動動作の終了時には、注射手段15はハンドル10,12に結合される。例示的な実施形態においては、可動のハンドル構成部材12に結合されている。保護位置(図1)においては、注射手段15とハンドル10,12との間に接触が存在していて、注射手段15は、挿入手段5と共に自由に枢動することができるようになされている。結合を達成するために、継手部材16が注射手段15の端部上に配置されている(例示的な実施形態においては締結されている)。挿入位置においては、注射手段15の端部は基端にあり、注射手段15は継手部材6を越えて突出している。継手部材16は、1又は2の突出フィンを備えており、当該フィンによって、注射手段15の長手方向に関して、ハンドル構成部材12の対応する結合部材の後方に噛み込む。可動のハンドル構成部材12の対応する結合部材は、相応して後方に噛み込むことが可能であるカラー領域として形成されている。
挿入ヘッドを組織表面に配置し且つ挿入手段5を組織内へ挿入するために、ユーザーは、ハンドル10,12によって挿入ヘッドを保持し且つ組織表面に向かって動かし、注射手段15を組織表面好ましくは人間の皮膚を貫通させ且つ皮膚内へ貫入させる。周囲に寄り添っている挿入手段5は、注射手段15と共に、挿入ヘッドの下面Uが好ましくは接着パッドによって皮膚の表面上に配置され且つ接着によって固定されるまで貫入される。薬剤を管理投与するために、注射手段15が取り外され、供給装置7が供給装置7と協働するコネクタを介して薬剤貯蔵器好ましくは薬剤ポンプに結合される。このことを可能にするために、事前にハンドル10,12が基部1,2から取り外される。ハンドル構成部材10と12とが相互に押されるか又は一緒に移動されるときにのみ、ハンドルは取り外すことができる。しかしながら、ハンドル構成部材12が動かされると結合が自動的に解除され、その結果、ハンドル10,12は、基端方向すなわち図2において上方へ引き出すことができる。この直線的な引き出し動作中に、注射手段15は挿入手段5及び継手部材6内を摺動し、従って、挿入手段5の流動断面が露出され、ひとたび注射手段15が引き出されると、流動断面もまた同時に供給装置7に対して流体結合状態で結合される。この点に関しては、挿入ヘッドは、例えば、DE 198 21 723 C1及びDE 10 2004 039 408.3に記載されているようにして実施化することができる。
図3及び4は、相互に分離することができる挿入ヘッドの2つの部分、すなわち、挿入手段5を備えている基部1,2と、注射手段15を備えているハンドル10,12とを、挿入手段5の長手軸線と注射手段15の長手軸線とが相互に同面である相互に整合された位置で示している。図3においては、基部1,2内のキャビティ3もまた見ることができる。前記2つの部分が結合され且つハンドル構成部材12が動かされると、2つの歯付きロッド18のうちの一方が前記キャビティ3内へと引っ込み且つキャビティ3内に配置されている歯車8とかみ合う。キャビティ3はスリット形状とされている。ハンドル10,12の結合部材19もまた見ることができ、結合部材19は、基部1,2の対応結合部材に対してポジティブ嵌合状態で係合し、従って、ハンドル10,12を基部1,2上に保持し、ハンドル10,12と基部1,2との接触領域と組み合わせられて基部1,2に対してハンドル10,12を固定している。結合部材19は、弾性フラップ13から植え込みボルトのように突出しており且つ末端領域でハンドル構成部材10から基部1,2の下面Uに平行な向きに突出しており、結合されると、基部1,2の受け入れ部、例えば結合部材19と一致した形状の穴内へ突出し、その結果、結合が存在するときにハンドル10,12の注射部分15の長手方向への動きが阻止される。この結合を解除するためには、ハンドル構成部材12が動かされたときに、可動のハンドル構成部材12の横方向部分から突出している別の舌状部(図示せず)が、基部1,2と結合部材19を担持しているフラップ13との間を移動し、フラップ13を、基部1,2から若干離れるが結合部材19と対応結合部材との間のポジティブ嵌合を解除するのに十分な量だけ曲げ、注射手段15を備えているハンドル10,12が基部1,2から長手方向に引き抜くことができる。
同じく、図5及び6は、相互に分離された挿入ヘッドの部分を、図1乃至4においては反対方向を向いていた後面からの視野で示している。この図においては、基部1,2の対応結合部材9は、特に図6において見ることができ、当該対応結合部材9は、結合されたとき、すなわち、結合部材19と係合したときに、ハンドル10,12を基部1,2上に保持する。
図4及び6に個々に示されている基部1,2(挿入手段5のための及び協働して枢動ユニットを形成している部分6,7及び8のための支持部である)は、組織の表面にとどまったままであり、この意味で保持部分である。これと対照的に、注射手段15のための支持部として機能するハンドル10,12は、再び注射手段15から取り除かれ又は適当な場合には取り外され且つ注射手段15が取り除かれている間に別の用途へと供給される。従って、保持されている部分1〜9は、平らにすることができて衣類の下に装着されたときに煩わしくないので有利である。挿入手段5の可撓性は、挿入されたときに煩わしいと感じないが薬剤が供給されていることを安全に確保するのに十分な安定状態のままであるようになされている。
ハンドル10,12はまた、挿入手段が挿入手段5のように本質的に可撓性でなく且つむしろ外部から安定させることなく注射するのに十分な曲げ抵抗を有している挿入ヘッドの実施形態において使用することもできる。このような実施形態においては、付加的な注射手段15は省略することができる。このような実施形態においては、ハンドル10,12は、もっぱら挿入ヘッドを操作する機能を果たし、注射手段15を安定化するための支持部材として機能しない。このような形態に改造された挿入手段5は、特に、中空断面を有する注射カニューレとして又は中実な断面と1以上の外周溝を有している注射針として形成することができ、これは、組織との相互作用により、挿入された後により可撓性になる。
図7乃至10は、挿入ヘッドの第二の例示的な実施形態を示している。以下に説明する相違点を除いては、当該第二の実施形態の挿入ヘッドは第一の例示的な実施形態の挿入ヘッドに対応している。従って、例として、第一の例示的な実施形態の挿入ヘッドに取り付けることができるような下面Uに締結されている接着パッドが示されている。
受け入れ部1及び第一のハンドル構成部材11は、第一の例示的な実施形態と比較して変形されている。第一の例示的な実施形態とは異なり、挿入手段5及び注射手段15は、受け入れ部1内に単に収容されている。受け入れ部1は、短い部分の上方の収容部分によって形成されている。第二の例示的な実施形態においては、ハンドル、より特別にはハンドル構成部材11は、挿入手段5及び注射手段15のための受け入れ部14を形成している。受け入れ部1には、横方向にスリット形状のキャビティ4が設けられている。当該キャビティ4は、下面Uに向かって開口しており、保護位置において、当該キャビティを介して挿入手段5及び注射手段15が受け入れ部1から突出している。受け入れ部1は受け入れ部14内に収容されている。受け入れ部14は、下面Uに向かって開口しているが、別の形態においては、挿入手段5及び注射手段15を好ましくは不透明に包囲する。
挿入手段5及び注射手段15を保護位置から挿入位置へ枢動させるためには、ユーザーは、第一の例示的な実施形態に基づいて説明した手の動作を行う。すなわち、ユーザーは、可動のハンドル構成部材12を改造されたハンドル構成部材11に対して押し付ける。歯によるかみ合い係合が存在する場合には、挿入手段5及び注射手段15は、キャビティ4内で、受け入れ部1特に受け入れ部14から挿入位置へと枢動する。
図8は、挿入手段5及び注射手段15が挿入位置に配置された状態の第二の例示的な実施形態の挿入ヘッドを示している。
図9及び10は、第二の例示的な実施形態に関して、第一の例示的な実施形態の図3及び4に対応している。しかしながら、図10における視野によってとりわけ示されているように、第二の例示的な実施形態の基部1,2は、第一の例示的な実施形態の基部1,2と比較して、有利に短くされている。なぜならば、保護位置において、挿入手段5及び注射手段15のための保護機能を引き受けるのは、もはや基部1,2ではなく、ハンドル11,12であるからである。
図11は、第一の例示的な実施形態の挿入ヘッドと、当該挿入ヘッドを組織上に配置するように機能する挿入器とからなる第一の例示的な実施形態の装置を示している。挿入ヘッドを位置決めするときに、ユーザーは、指と指との間に挿入ヘッドを挟む必要がないようになされている。特に、ユーザーは、挿入手段5が挿入位置へ移動せしめられるときに、ハンドルによって挿入ヘッドを保持しない。挿入ヘッドのこの動作は、挿入器の助けによって行われる。従って、ユーザーは、穿刺傷しないようにより確実に保護され、挿入手段5及び挿入手段15は、不注意な操作による挿入器の損傷からより確実に保護される。
挿入器は、基部を備えているスリーブ部として形成されており且つ外から見たときにほぼカップ形状を呈している挿入器ケース20を備えている。挿入器ケース20は、保持手段と挿入ヘッドのための駆動装置とを収容している。前記保持手段は、挿入ヘッドを、挿入器ケース20に対して、図11に示されている初期位置に保持している例えば板ばねのような保持ばねを備えている。保持係合状態においては、保持ばねは、ハンドル10,12上に形成され且つ図1,2,3及び5において見ることができる保持構造17を裏面に保持している。当該保持係合は、前記保持ばねの復元弾性力に抗して解除することができる。
駆動装置は、前進部材22を備えており、当該前進部材22は、前進方向Vの方向或いはそれと反対の方向に直線的に動くことができるように挿入器ケース20内に配置されている。前進方向Vは、挿入器ケース20の中心長手軸線と一致している。駆動装置はまた、前進部材22に対して前記前進方向Vに作用する力発生器23をも備えている。力発生器23は、継手内に相互に結合されている2対の脚部24を備えており、当該継手内においては、2対の脚部24は挿入器ケース20の中心長手軸線に対して対称的に、すなわち前進方向Vに対して対称的に配置されている。当該脚部の対の各々は、挿入器ケース20に対して固定されている回転継手25において垂下されている。脚部の各対の2つの脚部24は、自由な回転継手26において相互に回転可能に結合されている。固定された継手25と反対側を向いている脚部24は、各々、回転継手27内の前進部材22にも結合されている。ばね(図示せず)又は適切な場合には1つのばねのみが、この脚部継手による前進部材構造を前進方向V方向に緊張させている。脚部24と継手25,26,27との構造は前進部材22をガイドし、更に又はその代わりに、挿入器ケース20の内側面領域は前進部材22をガイドすることができる。挿入器ケース20と遮断係合状態にある遮断部材29もまた設けられており、当該遮断係合は、前進部材22の前進動作を阻止している。遮断部材29は、挿入器ケース20によって形成されている外装構造との間又は同じく前進方向Vに関して固定結合されている別の構造との間に遮断係合を形成することができる。当該遮断係合は、押しボタントリガー部材28を作動させることによって解除することができる。
挿入器はまた、前進方向Vに或いはそれと反対の方向に動くことができるように挿入器ケース20に結合されている作動部材21をも備えている。作動部材21は、挿入器ケース20に対するブシュを形成していて、全体として、ケース部分20及び21を含む二部分からなる入れ子式の挿入器ケースがもたらされるようになされている。しかしながら、その機能に関して区別するために、ケース部分21は、作動部材と称され続けるであろう。作動部材21は挿入器の下面U21を形成しており、挿入器は、挿入ヘッドを配置するために、下面U21によって組織面上に配置することができ且つ好ましくは配置される。図11において挿入ヘッドが呈している初期位置においては、挿入器の下面U21及び保持された挿入ヘッドの下面Uは、各々、前進方向Vを向いており、少なくとも実質的にこれら2つの下面のための垂直面を形成している。
作動部材21は、外側スリーブ部分及び内側スリーブ部分を備えており、これらは、下面U21上で相互に結合されており且つ相互間に自由な環状ギャップを形成している。挿入器ケース20は、前記環状ギャップ内へと突出しており且つ作動部材21を摺動動作させるようにガイドしている。
図11に示されている状態においては、作動部材21は挿入器ケース20に対して後退した位置を呈しており、挿入器は、前進方向Vで測定して、その最も短い長さを呈している。挿入器のこの状態においては、挿入ヘッドは挿入されており、すなわち、挿入器の保持手段と保持係合状態とされている。挿入ヘッドの挿入の代わりに、挿入器はまた、支持部材の上に横たわる挿入ヘッドの上に配置することもできる。保持手段の位置及び幾何学的構造は、挿入器が挿入ヘッド上に配置されたときに保持係合が自動的に形成されるように選択される。例えば挿入ヘッドが挿入されることによって収容された直後に、挿入ヘッドの挿入手段5は、その保護位置に配置される。この意味で、挿入ヘッドは依然として不作動状態である。挿入器は、作動せしめられたときに挿入手段を挿入位置へと動かし且つ挿入ヘッドを作動させることができる手段すなわち作動部材21と嵌合される。
挿入ヘッドを作動させるためには、作動部材21と挿入ヘッドとは、協働して継手(例示的な実施形態においてはカム継手)を形成する。継手の2つの継手部材はガイドカム21aであり、当該ガイドカム21aは、作動部材21と、可動のハンドル構成部材12によって形成されている係合部材12aとを形成している。カップリング(当該カップリングを介して作動部材21は挿入手段5に作用する)においては、可動のハンドル構成部材12は、挿入ヘッドの入力部材及び/又は収容部材を形成している。作動部材21が挿入器ケース20に対して前進方向Vに動かされると、ガイドカム21は、係合部材12a上、すなわち、収容部材の接触領域すなわち可動のハンドル部材12の上の係合部材12aを形成している部分上を摺動する。加圧接触部材及び前進方向Vに関して傾斜せしめられているガイドカム21aの輪郭により、ハンドル構成部材12は付加的なハンドル構成部材10に向かって前進方向Vを横切る方向に動かされ、挿入手段5は、挿入ヘッド自体に関して説明したように、挿入位置へと枢動する。可動のハンドル構成部材12は、基部1,2と反対側を向いている上方端部に(例示的な実施形態においては、その外方端縁によって、)係合部材12aを形成している。傾斜は、ガイドカム21aが、下面U21と反対側の端部から、前進方向Vに向かって挿入ヘッド及び/又は挿入手段5から離れる方向へと形成され、これによって、作動せしめられると、挿入ヘッド及び/又は挿入手段が外方へ枢動せしめられるようにら選択される。傾斜角度は、終始一定であり、ガイドカム21aは斜面すなわち斜めの線又は領域である。
実際的な操作のためには、ユーザーは、例えば、作動部材21を把持することによって、挿入ヘッドが収容された後に片方の手で作動部材21によって挿入器を保持し且つもう一方の手で挿入器ケース20を保持された作動部材21に対して前進方向Vと反対の方向に引っ張ることが適切である。これはまた、作動部材を作動させることを意味していると理解することもできる。前進部材22及び力発生器23は、挿入器ケース20と一緒に作動部材21に対して動かされる。保持手段によって初期位置に保持されている挿入ヘッドは連動連結されている。すなわち、当該挿入ヘッドは、同様に、作動部材21に対して、前進方向Vと反対方向に動かされる。係合部材12aはガイドカム21aに沿って摺動する。純粋な加圧接触に基づくこの干渉によって、可動のハンドル構成部材12は前進方向Vを横切る方向に動かされ、挿入手段5は挿入位置へと枢動する。挿入ヘッドは、挿入器ケース20と作動部材21とが相対的に実施する伸長動作の終了時に作動せしめられる。
図12は、挿入器及び挿入ヘッドを作動状態で示している。挿入器ケース20及び作動部材21は、相対的に伸長せしめられた位置を呈している。この伸長状態においては、挿入器ケース20の壁及び作動部材21の壁は、挿入手段5の自由端まで及び自由端を越える位置まで作動せしめられた挿入ヘッドを包囲しており、注射手段15すなわち注射手段15の先端は、挿入器の下面U21に若干届かない状態である。
伸長位置においては、挿入器ケース20及び作動部材21は相対的に遮断されている。この遮断状態においては、前進方向V又はその反対方向の相対的な移動は不可能である。伸長位置に到達すると、挿入器ケース20及び作動部材21は、自動的に互いに遮断される。
挿入ヘッドを配置するためには、ユーザーは、挿入器を皮膚上に配置する。挿入器が配置されると、ユーザーはトリガー部材28を押す。トリガー部材28は、カム結合(例示的な実施形態においては、簡単な傾斜面の対である)によって遮断部材29に作用する。トリガー部材28の作用により、遮断部材29は、挿入器ケース20との係合状態から動かされ、その結果、前進部材22は、力発生器23の作用によって、前進方向Vに動かすことができる。力発生器23は、前進部材22を突然に加速する。前進部材22は、ハンマーのように挿入ヘッドに作用する。前進動作の第一の部分において、保持ばねが、挿入ヘッドの保持構造との保持係合状態から跳ね出す。すなわち、保持係合が解除される。前進部材22の前進方向Vへの加速は、前進部材22と挿入ヘッドとの間の純粋な加圧接触が挿入ヘッドの下面Uが挿入器の下面U21と同じ高さとなり、従って、組織の表面に配置されるまで、確実に維持されるのに十分な大きさである。挿入手段15は、既に予め皮膚の表面を通り且つ組織内へ貫入しており、この状態で挿入手段5を連動連結させている。
挿入ヘッドが皮膚の表面上に配置された後に、ユーザーは、ハンドル10,12を把持し且つそれを基部1,2から引き出す。このとき、注射手段15は、挿入手段5から自動的に引き出され且つ基部1,2から分離される。
注射手段15が自動的に引き出されるためには、挿入器の保持手段と挿入ヘッドの保持構造との間の保持係合は、挿入器にとって有利な変形形態に維持され且つ既に記載した例示的な実施形態におけるように前進部材22の加速によって解除されない。このような変形例においては、保持手段は、特に、前進部材22に対して固定結合しいて、前進方向Vへの解放動作において連動連結されるようにすることができる。保持係合を解除するためには、挿入器を偏向器と嵌合させることができる。当該偏向器は、挿入器が組織から取り外された後に及び挿入器ケース20及び作動部材21が一緒に有働せしめられたときに、挿入ヘッドを保持係合状態から自動的に解除する。別の方法として、このような偏向器はまた、作動部材21とは完全に独立して設けることができ且つ保持係合を解除させるために別個に作動させることができる。
図13乃至15は、挿入ヘッドと挿入器とからなる第二の例示的な実施形態の装置を示している。挿入ヘッドは図7〜10に示された挿入ヘッドであるが、第一の例示的な実施形態におけるものと同じ挿入ヘッドとすることもできる。挿入器のみが改造されている。機能に関して第一の例示的な実施形態の挿入器の構成部材に匹敵する第二の例示的な実施形態の挿入器の構成部材は、各々、第一の例示的な実施形態の参照符号によって標識され且つ番号を“10”だけ足されている。従って、第一の例示的な実施形態に関してなされた説明が特にその形状及び係合及び相対的な動作に関する限り、挿入器ケース30及び作動部材31にも当てはまる。原理的には、前進部材32、保持手段及び力発生器33に関して及びトリガー部材38及び遮断部材39に対しても同じことが当てはまる。以下においては、相違点に対して言及されておらず且つ図面において対照的なものは何も示されておらず、第一の例示的な実施形態に関する説明は第二の例示的な実施形態に対しても同様に当てはまる。
第二の例示的な実施形態の挿入器は、作動部材31に対する挿入器ケース38の上方への引き抜き動作によって作動させるために作動部材31が挿入ヘッドに作用する際に介在する継手において、第一の例示的な実施形態の挿入器と実質的に異なっている。第二の例示的な実施形態においては、挿入器自体が継手すなわち2つの継手部材31a及び41aを形成しており、当該継手の一方が作動部材31を形成しており、他方が作動部材41を形成している。作動部材41は、前進方向Vを横切る方向(当該例示的な実施形態においては、前進方向Vに対して直角方向)に前後に動くことができように挿入器ケース30によって取り付けられている。継手31a,41aは同じくカム継手である。ガイドカム31aは、第一の例示的な実施形態のガイドカム21aに対応している。作動部材41は係合部材41aを形成している。係合部材41aは、挿入器が引き伸ばされたときにガイドカム31aに沿って摺動し、ガイドカム31aの傾斜が付けられた外径によって、挿入器が上方へ引かれたときに挿入器の中心長手軸線に向かう作動部材41の横方向の動きを生じさせる。従って、前進方向Vと反対の方向の動き(作動部材31が上方へ引かれたときに挿入器ケース30が作動部材31に対して行う動作)は、継手31a,41aにおいて、作動部材41の横方向の動きに変えられる。この継手部材又は結合部材41aは、それ自体がガイドカムのように形成されているが、ここでは、伝動の点から、係合部材と称されている。係合部材41は、代替的には、例えば、簡単なカム又は節として形成することもできる。係合部材41aは、同様にガイドカムと称することができ、別の変形例においては、継手部材31aは、突出カム又は節として形成することができる。
挿入器が挿入ヘッドを作動させるときに介在する境界部は、同じく純粋に加圧接触として形成され且つ作動部材41と収容部材又は挿入ヘッドの可動のハンドル構成部材12との間に存在する。この純粋な(“緩い”と言うこともできる)加圧接触は、操作を簡素化する。なぜならば、特に挿入ヘッドを作動させるために継手結合が達成される必要はないからであり、例示的な実施形態において上方へ引っ張る動作によって行われる作動部材31の作動と組み合わせて挿入ヘッドを収容するで十分である。この加圧接触すなわち作動部材41によってかけられる加圧力が、基部1,2に対する移動方向に平行に可動のハンドル構成部材12に作用する。作動部材41を介在させ且つ継手31a,41aを完全に挿入器へと動かすことによって、第二の例示的な実施形態においては、ハンドル構成部材12の動作方向を横切る方向の力がハンドル構成部材12にかからないので有利である。
図14は、挿入ヘッドが作動せしめられ状態の装置を示している。挿入器ケース30の引き上げ動作(これはまた、作動部材31を作動させることを意味しているとも理解される)中に、挿入手段5と注射手段15とは、挿入位置へと枢動され、その結果、それらの共通の長手軸線は前進方向Vを向く。可動のハンドル構成部材12は、挿入ヘッドに対して説明したように、ハンドル10,12との間の結合を解除している。しかしながら、挿入手段5と注射手段15との間の摩擦嵌合によって、第一の例示的な実施形態におけるように、ハンドル10,12上の基部1,2が保持係合状態に保持される。
遮断係合(遮断部材39が依然として挿入器ケース30又は挿入器ケース30に固定結合されている構造と共に配置されている状態)は、トリガー部材38を作動させることによって解除され、力発生器33は、前進部材32を前進方向Vへ加速する。当該加速は同じく第二の例示的な実施形態の駆動手段32,33がハンマーのように作用するように急激なものである。駆動力は2つの脚状ばねによって発生され、これら2つの脚状ばねの各々が脚部の2つの対のうちの一方に作用する。固定された回転継手35内で締結されている脚部24は、脚部の2つの対の同期した伸長動作を確保する歯による係合によって相互に結合されている。
別の用途のために挿入器を準備することができるようにするために、挿入ヘッドが配置された後に、作動部材41は、図1に示されている端部位置から図13に示されている端部位置まで再び戻されなければならない。この戻り動作のために、作動部材31及び作動部材41は、例示的な実施形態においてはカム継手でもある付加的な継手31b,41bを形成している。作動部材31は、当該付加的な継手のためのガイドカム31bを形成しており、作動部材41は係合部材41bを形成している。ガイドカム31bは、ガイドカム31aに少なくともほぼ平行に延びている。ガイドカム31a及び31bは、作動部材31の内側スリーブ部分上に形成されており、ガイドカム31aは内側領域上に形成されており、ガイドカム31bは内側スリーブ部分の外側領域上に形成されている。これらのガイドカムは、前進方向Vに関して大まかに同じ高さで相互に対向している。係合部材41bはまた、障害のない距離で係合部材41aに対向していて、前進部材31の内側スリーブ部分が2つの係合部材41aと41bとの間で後退したり伸長したりすることができる。
図15は、挿入ヘッドが配置されている本発明の第二の例示的な実施形態の装置を示している。挿入器は挿入ヘッドから取り外されている。ユーザーは、次いで、ハンドル10,12を基部1,2から引き離し、挿入ヘッドを注入ポンプのカテーテルに結合する。一つの変形例(これもまた第一の例示的な実施形態に関して既に述べた)においては、保持手段は、前進部材32に固定結合されており、従って、まだハンドル10,12を保持することができ、挿入器は、保持されているハンドル10,12と共に基部から取り外されている。次いで、保持係合は、好ましくは付加的な偏向器によって解除され、ハンドル10,12は、注射手段10と共に又は単にそれだけで廃棄される。
別の挿入ヘッドと共に使用できるように挿入器を準備するためには、ユーザーは、挿入器ケース30及び作動部材31を一緒に、図13に示されているように、挿入ヘッドが後退せしめられた状態で後退位置へと戻す。後退動作中に、作動部材31の内側スリーブ部材は、作動部材41の係合部材41aと41bとの間を移動する。この後退動作中に、ガイドカム31bと係合部材41bとの間に付加的な継手結合が形成される。後退動作中に、作動部材41は、継手31b,41b内で再び図13において呈した端部位置へと、すなわち、挿入器の長手中心軸線に対して横切る方向好ましくは径方向外方へ戻される。
ばね手段33の前進方向Vへの作用により伸長される前進部材32は、内側スリーブ部分の作動部材31の下面U31と反対の方向を向いている端面に対向している。前進部材32の前進動作は、この端面に対する当接によって停止せしめられている。作動部材31は、入れ子構造30,31が伸長位置にあるときに、挿入ヘッドの下面Uが下面U31の高さに達したそのときに前進部材32を停止させ、従って、挿入器が皮膚上に配置されたときにちょうど皮膚面と接触するような幾何学的寸法とされている。作動部材31に対する挿入器ケース30の後退動作又は挿入器ケース30に対する作動部材31の後退動作中に、前進部材32は、作動部材31による当接によって、遮断部材39が例えば図13及び14に示されているように遮断係合状態となるまで、力発生器33の力に抗して挿入器ケース30内へより深く押し込まれる。
図16は、本発明による挿入ヘッドの別の実施形態を示している。当該挿入ヘッドは、付加的なハンドル構成部材10内へ移動させることができる可動のハンドル構成部材12を備えている。可動のハンドル構成部材12を付加的なハンドル構成部材10内へと移動させることによって、カニューレケース17bが継手6を中心に枢動せしめられる。この場合、カニューレケース17bは、依然として挿入手段5及び注射手段15を保護位置内に支持している。可動のハンドル構成部材12が作動せしめられる際に、リンクガイド42内のリンクブロック44は、継手部材6に向かってほぼ下方へ移動せしめられ、これによって、保持構造17のための回転又は枢動動作、従って、挿入手段及び挿入針の回転又は枢動動作を生じさせる。リンクブロック又は砲耳44がリンクガイド42のカム領域へ入るとすぐに、保護位置から挿入位置への枢動動作が完了する。基部をハンドル10,12に可逆的に結合するために、付加的なハンドル構成部材10はまた、基部1上の対応部分49と係合している結合手段16bと嵌合されている。リンクブロックはもちろん異なる位置を呈することもできる。
従って、リンクブロック44を更に下方に配置することもでき、次いで、部分17a,17bが枢動せしめられたときに実質的に上方へ移動させることもできる。リンクガイド及びリンクブロックのための種々の構造がここでは可能である。
図17においては、可動のハンドル構成部材12は、付加的なハンドル構成部材10内へ押し込まれており、当該可動のハンドル構成部材12内への付加的なハンドル構成部材10の挿入動作によって、挿入手段5が注射手段15と共に受け入れ部14(図19参照)から挿入位置へ枢動せしめられる。従って、図16によるこの実施形態は、ハンドル構成部材と枢動可能な挿入手段との間の結合を提供し、これは上記した実施形態に対する代替的な結合である。
図18は、ハンドル構成部材12及び10からなるハンドルを基部1から分離する方法を示している。基部1は、ハンドル10,12上の結合手段16bが係合するキャビティ49を備えており(図16及び17参照)、図18においては、この係合が解除されていて、ハンドル10,12は基部1から引き出すことができる。
図19は、図18によるハンドル10,12を示している。この場合には、可動のハンドル構成部材12は、付加的なハンドル構成部材10から引き出されており、その結果、リンクガイド42内のリンクブロック又は砲耳44は、ほぼ上方へガイドされ、それによって、カニューレケース17b及び針ホルダ17aがこれに固定されている注射手段15と共に再び受け入れ部14又はそれに近接した係止位置内へ枢動せしめられている。スプリングステイ16aの端部に配置されている結合手段16bは、もはや基部1に対する結合を保持している必要はないので、何の機能も備えていない。
図20は、適用前及び/又は在庫中の状態における本発明による別の実施形態による挿入ヘッドを示している。注射手段15が内部に部分的に収容されている状態の挿入手段5が受け入れ部14内の保護位置に配置されている。膏剤13の接着箇所を活性状態に保持するために、フラップ13又は膏剤13の下面に保護膜が適用されている。図20に従って、注射手段15が挿入されたり取り外されたりするのを可能にすることを意図されている隔膜58もまた設けられていて、挿入手段5がシールされるのを確保することが意図されている。注射手段15に対して直角に結合されている結合部分にはまた、相応して、供給導管又は対流放熱器に対するシール結合を可能にすることを意図された隔膜56が設けられている(図28参照)。
カニューレケース17b上に配置され且つ注射手段15を保持している針ホルダ17a上においては、図20aの詳細図によって示されているように、基部1から離れる方向を向いている側に固定構造46が設けられている。図示された状態においては、係合部材48が固定構造46と係合状態にあり、可動のハンドル構成部材12が偶然に付加的なハンドル構成部材10内に挿入されるに抗するように作用する抵抗を提供する。この実施形態による本発明の挿入ヘッドのオペレータは、まず最初に、係合部材48と固定構造46との間の係合に打ち勝つ高い力をかけて、挿入手段5を注射手段15と共に、図20に示されている受け入れ部14の保護位置から、図21に示されている適用位置へと枢動させるプロセスを行わなければならない。
部材52,54に対応するラッチ手段を使用して固定構造46を実現することも可能であり、これは、例えば、付加的なハンドル構成部材10と可動のハンドル構成部材12とに設けることができ、一方を他方内へ移動させることによってラッチを解除することができる。
図21において患者の組織内に注射される挿入手段5と注射手段15とは、図22に従って分解される。すなわち、注射手段又は注射針15は挿入手段5から引き出される。隔膜58が閉じられ、挿入手段5は薬剤を患者の体内へ挿入する準備状態となる。
図23は、カニューレケース17bが保護位置に割り当てられた位置へと再び枢動によって戻されるように可動のハンドル構成部材12が付加的なハンドル構成部材10から引き戻される方法を示している。注射手段15は、元の保護位置を経由して保護位置の上方の位置すなわち以下に示されるラッチカラー60の上方の位置へと動かすことができる。この位置においては、注射手段15は、拡大図Cにおいて見ることができるように、係合部材48との係合状態へと通過する針ホルダ17aの端部に設けられたラッチカラー60によって固定されている。この位置では、汚染された注射手段15を再びハンドル10,12から偏向させることはもはや不可能である。なぜならば、ラッチカラー60と組み合わせられた係合部材48によって係止作用が提供されるからである。注射手段15は、係止位置においてはラッチカラーの後方に保持される。図23aは、図23における断面D−Dを再現しており、使用済みの又は汚染された注射手段15を固定カラー50aの後方の固定されたリンク部分内へ移動させる機能を果たしている固定リンク50を示している。未使用の滅菌された注射手段は、使用前に、逆に、固定カラー50aの前方の異なる位置に保持することができる。
図23aによる断面図はまた、可動のハンドル構成部材が付加的なハンドル構成部材10内でガイドされるのを可能にしているガイド62をも示している。注射手段15が受け入れ部内の不作動位置へと枢動によって戻されると、固定リンク50を介して動かされて可撓的に変形し、固定カラー50aの後方の固定リンク50の上方領域内に解放され、図23aに示されている位置へ跳ね返って図示された位置に停留し、そこで遮断される。
図24〜28は、本発明による挿入ヘッドの適用の種々の段階を示している。図24は、付加的なハンドル構成部材10から突出している位置での可動のハンドル構成部材12を示しており、当該位置においては、挿入手段5が挿入針15と共にそれらの保護位置にある。図25の図においては、可動のハンドル構成部材12は、付加的なハンドル構成部材10内へと動かされており、その結果、図26に示されているように、挿入手段は注射手段と共に患者の体内へ注射することができる。次いで、図26は、挿入手段が注射手段15と共に患者の体内へ注射された状態を示しており、この状態では、注射手段15は、もはや機能を有しておらず且つ挿入手段から引き出すことができ、すなわち、基部1とハンドル10,12とは相互に分離させることができる。
図27においては、可動のハンドル構成部材12は付加的なハンドル構成部材10から引き出されており、注射手段15は保護位置内へと移動せしめられている。
図28においては、次いで、薬剤例えばインスリンを供給するために、供給導管を備えているコネクタ64を基部と結合させることができる。
図29は、リンクガイド42が長さaの第一の部分42aを有していることを示している。この経路aは、可動のハンドル構成部材12を作動させ又は前進させることによって、カニューレケース17bを枢動させ、それと共に、挿入手段5を注射手段15と一緒に図示されているように右方向へ枢動させる機能を果たし、その結果、リンクブロック44が継手部材6に向かってほぼ下方へ動かされ、一方、挿入手段5は、保護位置から適用位置又は挿入位置へ移動される。第二の経路b上にギャップを形成し、結合手段16bを係合キャビティ49から偏向させることができるようにラッチ解除を可能にするために、リンクガイド42の第二の部分42bが設けられている。
これに応じて、図29による図に対してリンクブロック44がリンクガイド42の他端に到達している図30においては、挿入手段5が注射手段15と共に、その適用位置にあるばかりでなく、ハンドル10,12もまた、基部1から既にラッチ解除されており且つ引き出すことができ、この状態では、注射手段15は挿入手段5から引き出されている。
特に図32において再現されている断面E−Eによって示されているように、図31による実施形態には、ラッチ解除機構が付加的に示されている。図からわかるように、可動のハンドル構成部材12は、制御斜面を備えており、当該制御斜面は、ひとたび可動のハンドル構成部材12が付加的なハンドル構成部材10内へ挿入されると、偏向斜面54に対して移動して、結合部材16を基部1上の係合キャビティ49との係合状態から移動させる。挿入手段5を注射手段15と共に枢動させる動きは長さaの経路42aに対応するけれども、制御斜面52を偏向斜面54に対してガイドする動作は、図29によるリンクガイド42の部分42bに対応している。
図1は、挿入手段が保護位置に配置されている状態の第一の例示的な実施形態の挿入ヘッドを示している。 図2は、挿入手段が挿入位置に配置されている状態の挿入ヘッドを示している。 図3は、第一の例示的な実施形態の挿入ヘッドのハンドルを示している。 図4は、挿入手段が挿入位置に配置されている状態の第一の例示的な実施形態の挿入ヘッドの基部を示している。 図5は、図3のハンドルをある視野で示している。 図6は、図4の挿入手段を備えている基部をある視野で示している。 図7は、挿入手段が保護位置に配置されている状態の第二の例示的な実施形態の挿入ヘッドを示している。 図8は、挿入手段が挿入位置に配置されている状態の第二の例示的な実施形態の挿入ヘッドを示している。 図9は、第二の例示的な実施形態の挿入ヘッドのハンドルを示している。 図10は、挿入手段が挿入位置に配置されている状態の第二の例示的な実施形態の挿入ヘッドの基部を示している。 図11は、第一の例示的な実施形態による挿入ヘッド及び挿入器からなる装置を、作動前の状態で示している。 図12は、第一の例示的な実施形態による装置を、作動後の状態で示している。 図13は、第二の例示的な実施形態による挿入ヘッド及び挿入器からなる装置を、作動前の状態で示している。 図14は、第二の例示的な実施形態による装置を、作動後の状態で示している。 図15は、第二の例示的な実施形態による装置を、挿入ヘッドが組織の表面上に配置された後の状態で示している。 図16は、挿入手段が保護位置に配置された状態の挿入ヘッドを横から見た状態で示している。 図17は、図16による挿入ヘッドを挿入手段が挿入位置に配置された状態で示している。 図18は、ハンドルが挿入針と共に、基部及び挿入手段から分離されている状態の図16及び17による挿入ヘッドを示している。 図19は、基部から取り外された状態の付加的なハンドル構成部材及び可動のハンドル構成部材を、横から見た状態で示している。 図20は、挿入手段が保護位置に配置されている状態の挿入ヘッドを断面図で示している。 図20aは、図20の詳細を同じく断面図で示している。 図21は、挿入手段が挿入位置に配置されている状態の図20の挿入ヘッドを同じく断面図で示している。 図22は、ハンドルを注射部分と共に、患者の体表面上に配置することができる挿入手段を備えている基部から分離された状態で示している断面図である。 図23は、付加的なハンドル構成部材及び可動のハンドル構成部材を、当該可動のハンドル構成部材が前記付加的なハンドル構成部材から引き出された状態で、拡大詳細図Cと共に、同じく断面図で示している。 図23aは、図23の断面に対して直角に配置されている図23における断面D−Dを示している。 図24は、適用前の本発明による挿入ヘッドを斜視図で示している。 図25は、適用後の図24による挿入ヘッドを示している。 図26は、付加的なハンドル構成部材及び可動のハンドル構成部材が注射針と共に取り外された後の図24及び25による挿入ヘッドを示している。 図27は、可動のハンドル構成部材が付加的なハンドル構成部材から引き出された後の付加的なハンドル構成部材及び可動のハンドル構成部材を斜視図によって示している。 図28は、薬剤を供給するためのコネクタが結合された後の図24乃至27の挿入ヘッドの基部を示している。 図29は、挿入手段が注射針と共に保護位置に配置された状態の挿入ヘッドを、付加的なハンドル構成部材が無い状態で示している。 図30は、挿入手段が注射針と共に適用位置にある図29による挿入ヘッドを示している。 図31は、挿入手段が保護位置に配置されている状態の挿入手段を横から見た状態で示している。 図32は、図31による挿入ヘッドのE−E断面を頂面図で示している。
符号の説明
1 基部、受け入れ部、
2 基部、平らな部分、
3 キャビティ、
4 キャビティ、
5 挿入手段、
6 継手手段、
6a 継手部材の対応部分、
7 供給装置、
8 歯車、
9 結合部材、
10 付加的なハンドル構成部材、
11 付加的なハンドル構成部材、
12 可動のハンドル構成部材、収容部材、
12a 継手部材、係合部材、加圧接触領域、
13 フラップ、
14 受け入れ部、
15 注射手段、
16 結合部材、
16a スプリングステイ、
17 保持構造、
17a 針ホルダ、
17b カニューレケース、
18 歯付きロッド、
19 結合部材、
20 挿入器ケース、
21 作動部材、
21a 継手部材、ガイドカム、
22 前進部材、
23 力発生器、
24 脚部、
25 回転継手、
26 回転継手、
27 回転継手、
28 トリガー部材、
29 遮断部材、
30 挿入器ケース、
31 作動部材、
32 前進部材、
33 力発生器、
34 脚部、
35 回転継手、
36 回転継手、
37 回転継手、
38 トリガー部材、
39 遮断部材、
41 作動部材、
41a 継手部材、係合部材、
41b 継手部材、係合部材、
42 リンクガイド、
42a 枢動ガイド部分、
42b ラッチ解除ガイド部分、
44 リングブロック、砲耳、
46 固定構造、
48 係合部材、
49 係合キャビティ、
50 固定リンク、
50a 固定カラー、
52 制御斜面、
54 偏向斜面、
56,58 隔膜、
60 ラッチカラー、
62 ガイド、
64 コネクタ、
U 下面、
V 前進方向

Claims (41)

  1. 医療用途又は医薬用途のための挿入ヘッドであり、
    a)有機組織上に配置することができる下面(U)を備えている基部(1,2)と、
    b)基部(1,2)によって移動可能に取り付けられ且つ組織内に挿入することができる挿入手段(5)と、
    c)基部(1,2)の下面(U)に向かって開口しており且つ基部(1,2)から取り外すことができ且つその保護位置において挿入手段(5)の少なくとも自由端を収容する受け入れ部(14)と、を備え、
    d)前記挿入手段(5)は、当該挿入手段(5)の自由端が基部(1,2)の下面(U)の手前にある保護位置から下面(U)を越えて突出する挿入位置まで、基部(1,2)に対して移動させることができることを特徴とする挿入ヘッド。
  2. 請求項1に記載の挿入ヘッドであり、
    前記基部(1,2)が付加的な受け入れ部(1)を形成しており、当該付加的な受け入れ部(1)は、基部(1,2)の下面(U)に対して開口しており且つ挿入位置において前記挿入手段(5)の一部分を収容し、前記挿入手段(5)は、前記付加的な受け入れ部(1)のキャビティ(4)の中を貫通して取り外し可能な受け入れ部(14)内へ突出していることを特徴とする挿入ヘッド。
  3. 請求項2に記載の挿入ヘッドであり、
    前記取り外し可能な受け入れ部(14)が、付加的な受け入れ部(1)を前記挿入手段(5)の長手方向に伸長させ且つ好ましくは付加的な受け入れ部(1)を収容していることを特徴とする挿入ヘッド。
  4. 請求項2又は3に記載の挿入ヘッドであり、
    前記付加的な受け入れ部(1)が、その上面から基部(1,2)の下面(U)に向かって丸く膨らんだ形状に外方へ傾斜している外面を備えていることを特徴とする挿入ヘッド。
  5. 請求項1乃至4のうちのいずれか一の項に記載の挿入ヘッドであり、
    前記基部(1,2)と継手部材(6)とが協働して継手を形成しており、前記挿入手段(5)が、好ましくは前記継手の作動軸線と交差するか又は横切る挿入手段(5)の長手方向に、継手部材(6)から突出していることを特徴とする挿入ヘッド。
  6. 請求項1乃至5のうちのいずれか一の項に記載の挿入ヘッドであり、
    前記挿入手段(5)が前記挿入位置へと枢動させることができることを特徴とする挿入ヘッド。
  7. 請求項1乃至6のうちのいずれか一の項に記載の挿入ヘッドであり、
    ハンドル(11,12,14)が、基部(1,2)に取り外し可能に結合されており且つ取り外し可能な受け入れ部(14)を形成していることを特徴とする挿入ヘッド。
  8. 請求項7に記載の挿入ヘッドであり、
    ハンドル(11,12,14)が、基部(1,2)の上面から突出しているハンドル部分(11,12)を備えており、前記取り外し可能な受け入れ部(14)がハンドル部分(11,12)から横方向に突出していることを特徴とする挿入ヘッド。
  9. 請求項1乃至8のうちのいずれか一の項に記載の挿入ヘッドであり、
    ハンドル(11,12,14)を備えているか又はハンドル(11,12,14)として形成されており、当該ハンドル(11,12,14)は、基部(1,2)に対して動かすことができるハンドル構成部材(12)を備えているか又はハンドル構成部材(12)として形成されており、当該可動のハンドル構成部材(12)は、前記基部(1,2)に対する当該ハンドル構成部材(12)の移動によって前記挿入手段(5)の動きが惹き起こされるように、当該挿入手段(5)に結合されていることを特徴とする挿入ヘッド。
  10. 請求項9に記載の挿入ヘッドであり、
    前記可動のハンドル構成部材(12)が、伝動装置(8,18)によって挿入手段(5)に結合されていることを特徴とする挿入ヘッド。
  11. 請求項10に記載の挿入ヘッドであり、
    前記伝動装置(8,18)が、歯による係合、好ましくは歯車(8)と歯付きロッド(18)とによって、前記可動のハンドル構成部材(12)を挿入手段(5)に結合していることを特徴とする挿入ヘッド。
  12. 請求項10乃至11のうちのいずれか一の項に記載の挿入ヘッドであり、
    前記可動のハンドル構成部材(12)が、当該可動のハンドル構成部材(12)上に形成されるのが好ましい歯付きロッド(18)に結合されており、前記挿入手段(5)が、前記歯付きロッド(18)と歯によって係合している歯車(8)に結合されていることを特徴とする挿入ヘッド。
  13. 請求項10乃至12のうちのいずれか一の項に記載の挿入ヘッドであり、
    前記挿入手段(5)が、回転軸線を中心に枢動させることができ、且つ歯によって係合していて前記回転軸線を中心に回転させることができる歯車(8)に対して非回転状態で結合されていることを特徴とする挿入ヘッド。
  14. 請求項7乃至13のうちのいずれか一の項に記載の挿入ヘッドであり、
    前記ハンドル(11,12,14)が、基部(1,2)によって動かすことができるハンドル構成部材(12)を備えており、当該可動のハンドル構成部材(12)が動かされると、前記基部(1,2)とハンドル(11,12,14)との間の結合が解除されることを特徴とする挿入ヘッド。
  15. 請求項14に記載の挿入ヘッドであり、
    第一の結合部材(9)が基部(1,2)上に形成されており、第二の結合部材(19)がハンドル(11,12,14)上に形成されており、これらの結合部材(9,19)は、相互に係合して結合部を形成しており且つ好ましくはそのうちの少なくとも1つが弾性力に抗して係合状態から移動させることができることを特徴とする挿入ヘッド。
  16. 請求項14乃至15のうちのいずれか一の項に記載の挿入ヘッドであり、
    前記第一の結合部材(9)と第二の結合部材(19)とが相互に係合して結合部を形成しており、前記可動のハンドル構成部材(12)は、動かされるときに当該結合部材(9,19)のうちの一つと接触し且つ好ましくは弾性力に抗して係合状態から移動することを特徴とする挿入ヘッド。
  17. 請求項9乃至16のうちのいずれか一の項に記載の挿入ヘッドであり、
    前記ハンドル(11,12,14)が付加的なハンドル構成部材(11,14)を備えており、前記可動のハンドル構成部材(12)と当該付加的なハンドル構成部材(11,14)とが、片手の2本の指間に把持することができ、各指を前記ハンドル構成部材(11,12,14)のうちの一つに対して押し付けた状態で前記可動のハンドル構成部材(12)が前記付加的なハンドル構成部材(11,14)に対して動かすことができることを特徴とする挿入ヘッド。
  18. 請求項9乃至17のうちのいずれか一の項に記載の挿入ヘッドであり、
    前記可動のハンドル構成部材(12)が前記基部(1,2)に対して移動させることができることを特徴とする挿入ヘッド。
  19. 請求項9乃至18のうちのいずれか一の項に記載の挿入ヘッドであり、
    前記可動のハンドル構成部材(12)が直線状にガイドされることを特徴とする挿入ヘッド。
  20. 請求項9乃至19のうちのいずれか一の項に記載の挿入ヘッドであり、
    前記可動のハンドル構成部材(12)が、前記基部(1,2)の下面(U)に対して少なくともほぼ平行に動かすことができることを特徴とする挿入ヘッド。
  21. 請求項9乃至20のうちのいずれか一の項に記載の挿入ヘッドであり、
    前記ハンドル(11,12,14)が、結合されたときに前記基部(1,2)に対して不動である付加的なハンドル構成部材(11,14)を備えており且つ取り外し可能な受け入れ部(14)を形成していることを特徴とする挿入ヘッド。
  22. 請求項7乃至21のうちのいずれか一の項に記載の挿入ヘッドであり、
    前記ハンドル(11,12,14)が基部(1,2)の上面から突出していることを特徴とする挿入ヘッド。
  23. 請求項1乃至22のうちのいずれか一の項に記載の挿入ヘッドであり、
    前記挿入手段(5)が、可撓性であり且つ前記保護位置から挿入位置へと前記挿入手段(5)と共に動かすことができる注射手段(15)によって安定化されていることを特徴とする挿入ヘッド。
  24. 請求項23に記載の挿入ヘッドであり、
    前記挿入手段(5)が前記挿入位置へと動かされるときに、前記注射手段(15)が、前記取り外し可能な受け入れ部(14)に結合されていることを特徴とする挿入ヘッド。
  25. 請求項23乃至24のうちのいずれか一の項に記載の挿入ヘッドであり、
    前記注射手段(15)が、前記取り外し可能な受け入れ部(14)と共に、前記基部(1,2)及び挿入手段(5)から取り外すことができることを特徴とする挿入ヘッド。
  26. 請求項1乃至25のうちのいずれか一の項に記載の挿入ヘッドであり、
    前記挿入手段(5)が長手方向に細長く、前記挿入手段(5)が挿入位置へと動いて当該挿入手段の自由端が前記下面(U)を越えて突出したときに、前記長手方向と前記基部(1,2)の下面とが、50°未満の鋭角をなすことを特徴とする挿入ヘッド。
  27. 請求項1乃至26のうちのいずれか一の項に記載の挿入ヘッドであり、
    前記基部(1,2)が、前記挿入手段(5)を、回転軸線を中心に枢動できるように取り付けており、当該挿入手段(5)は、その長さのせいぜい半分の距離のところで前記回転軸線と交差又は横切っている長手軸線を有していることを特徴とする挿入ヘッド。
  28. 請求項1乃至27のうちのいずれか一の項に記載の挿入ヘッドであり、
    前記受け入れ部(10,14)内に、前記保護位置において前記挿入手段(5)を収容する固定リンク(50)が設けられていることを特徴とする挿入ヘッド。
  29. 請求項28に記載の挿入ヘッドであり、
    前記固定リンクが、前記挿入手段(5)に付与され且つ前記保護位置に近接している係止位置へと動かすことができることを特徴とする挿入ヘッド。
  30. 請求項29に記載の挿入ヘッドであり、
    ラッチカラー(50a)が前記係止位置に割り当てられていることを特徴とする挿入ヘッド。
  31. 請求項21乃至30のうちのいずれか一の項に記載の挿入ヘッドであり、
    前記可動のハンドル構成部材(12)が、前記付加的なハンドル構成部材(10)内へと十分深く移動させることができ、ひとたび、挿入手段(5)を前記保護位置から前記挿入位置へと移動させるプロセスが完了すると、前記可動のハンドル構成部材(12)上の制御斜面(42)が、前記基部(1)をハンドル(11,12)に可逆的に結合している結合部材(16)上の偏向斜面(54)に当接し且つ係合位置から偏向させて、前記ハンドルと前記基部とが分離できるようにしたことを特徴とする挿入ヘッド。
  32. 請求項21乃至31のうちのいずれか一の項に記載の挿入ヘッドであり、
    前記受け入れ部(14)と前記付加的なハンドル構成部材(10)とが一体部品であり且つ前記基部(1)の一部ではないことを特徴とする挿入ヘッド。
  33. 請求項21乃至32のうちのいずれか一の項に記載の挿入ヘッドであり、
    前記挿入手段が、当該挿入手段と一緒に動かされる保持構造(17)を付与されており、当該保持構造(17)はラッチカラー(60)を備えており、当該ラッチカラー(60)は、前記付加的なハンドル構成部材(10)から引き出されたときに注射手段(15)が再び枢動して跳ね出すのを防止するために、前記可動のハンドル構成部材上の係合部材(48)とラッチ係合状態となることを特徴とする挿入ヘッド。
  34. 請求項21乃至23のうちのいずれか一の項に記載の挿入ヘッドであり、
    前記挿入手段が、当該挿入手段と一緒に動かされる保持構造(17)を付与されており、当該保持構造(17)は固定構造(46)を備えており、当該固定構造は、前記可動のハンドル構成部材(12)の移動方向に対して平行に延びている当該可動のハンドル構成部材の壁に対向しており、前記挿入手段(5)がその保護位置にあるときに、前記壁の内面上の係合部材(48)が前記固定構造(46)と可逆的に係合していることを特徴とする挿入ヘッド。
  35. 請求項21乃至34のうちのいずれか一の項に記載の挿入ヘッドであり、
    −前記挿入手段(5)が、回転軸(6)によって基部(1)上に保持されており、
    −前記回転軸(6)に対して非同心状に配置されているリンクブロック(44)が設けられており、
    −当該リンクブロック(44)と協働するリンクガイド(42)が設けられており、
    −当該リンクガイドの第一の部分(42a)の第一の経路(a)に沿ってなされる前記可動のハンドル構成部材(12)の前記基部に対する移動が、前記リンクガイド(42)によってガイドされ、前記リンクブロック(44)を、前記挿入手段(5)の前記保護位置に対応する第一の位置から前記挿入手段(5)の前記挿入位置に対応する第二の位置へと移動させることを特徴とする挿入ヘッド。
  36. 請求項35に記載の挿入ヘッドであり、
    前記基部(1)を前記ハンドル(11,12)に可逆的に結合する結合手段(16b)が設けられており、好ましくは、前記ハンドル(11,12,14)を前記基部から取り外すために、前記可動のハンドル構成部材は、特に、前記挿入位置に配置されている挿入手段(5)の伸長方向に直角な第二の経路(b)に沿って動かすことができ、前記リンクガイド(42)は、前記第二経路(b)に対応する第二の部分(42b)を備えていることを特徴とする挿入ヘッド。
  37. 請求項1乃至36のうちのいずれか一の項に記載の挿入ヘッドであり、
    前記挿入手段(5)が、前記保護位置において前記挿入手段(5)を可逆的に固定する固定構造を付与されていることを特徴とする挿入ヘッド。
  38. 請求項37に記載の挿入ヘッドであり、
    前記挿入手段が、当該挿入手段によって動かされるカニューレケース(17b)を付与されており、当該カニューレケース(17b)は、前記第二のハンドル構成部材(12)の移動方向に平行に延びている可動のハンドル構成部材(12)の壁に対向している固定構造(46)を備えており、前記挿入手段(5)がその伸長位置にあるときに、前記壁の内面上の係合部材(48)が、前記固定構造(46)と可逆的に係合していることを特徴とする挿入ヘッド。
  39. 請求項1乃至38のうちのいずれか一の項に記載の挿入ヘッドであり、
    前記付加的なハンドル構成部材(10)及び/又は前記受け入れ部(14)及び/又は前記挿入手段(5)を前記保護位置に収容する前記第二のハンドル構成部材(12)内に、固定リンク(50)が設けられており、前記保護位置において、前記挿入手段(5)は前記固定リンク内にラッチすることができることを特徴とする挿入ヘッド。
  40. 請求項1乃至39のうちのいずれか一の項に記載の挿入ヘッドであり、
    前記挿入手段(5)を前記保護位置から前記挿入位置へと移動させるプロセスがひとたび完了すると、前記可動のハンドル構成部材(12)上の制御斜面(52)が、結合部材(16)上の偏向斜面(54)に当接して前記基部(1)を前記ハンドル(10,12)に可逆的に結合し且つ係合位置から偏向させて、前記ハンドルと前記基部とが分離できるように、前記可動のハンドル構成部材(12)が、前記付加的なハンドル構成部材(10)内に十分深く押し込むことができることを特徴とする挿入ヘッド。
  41. 請求項1乃至40のうちのいずれか一の項に記載の挿入ヘッドであり、
    前記挿入手段が当該挿入手段と一緒に動かされる保持構造(17)を付与されており、当該保持構造(17)はラッチカラー(60)を備えており、当該ラッチカラー(60)は、前記可動のハンドル構成部材(12)が前記付加的なハンドル構成部材(10)に対して動かされたときに、係合部材(48)に対してラッチ係合状態となり、前記注射手段(15)が再び枢動して突出するのを阻止するようになされていることを特徴とする挿入ヘッド。
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