JP2009507506A - 核酸混合物からの二本鎖dnaの選択的濃縮のための方法 - Google Patents

核酸混合物からの二本鎖dnaの選択的濃縮のための方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、二本鎖DNA、特に、スーパーコイルプラスミドDNAから、不要な核酸成分を除去するための方法に関する。本発明に記載の方法は、(a)完全におよび/または部分的に二本鎖の核酸および任意に一本鎖核酸を含む混合物の供給;(b)段階(a)由来の混合物の、低イオン強度および低緩衝作用を有する水性低モル濃度緩衝液系を用いる再懸濁;(c)段階(b)由来の混合物の条件を、完全におよび/または部分的に二本鎖の核酸が変性する条件に調整;(d)緩衝液およびポリマー成分の、段階(c)由来の混合物へのさらなる添加;(e)上相および下相のある水性二相系の形成に十分な時間の、段階(d)由来の混合物のインキュベート;および(f)一本鎖核酸を含む上相の除去および下相からの二本鎖核酸の回収:の段階によって特徴づけられる。
【選択図】図2

Description

本発明は、二本鎖DNAの、特にスーパーコイルプラスミドDNAの、核酸混合物からの選択的濃縮のための方法に関する。本発明は、スーパーコイル(sc)プラスミドDNAといった二本鎖核酸を含む調製物からの、たとえばリボ核酸(RNA)、変性ゲノムデオキシリボ核酸(DNA)および/または部分的に変性した開環プラスミドDNAといった一本鎖核酸の回収(除去)に関する。
先行技術では、キットでおよび「ハイスループット(高処理量)」(HT)スケールでの両方で、および製造スケールで、治療用途のためにプラスミドDNAを単離するための多数の方法が存在するが、それはしかし大多数の場合、ゲノムDNA(gDNA)(通常の条件下では二本鎖型で存在する)および/または開環プラスミドDNA(oc pDNA)のscプラスミドDNA(sc pDNA)からの分離を扱わない。
しかし、特にこの問題を扱う一連の文献がある。分析用途では、pDNAのoc/sc分離のためにはクロマトグラフィー法が主に見られるが(たとえばTSKgel、DEAE−NPR および東ソー・バイオサイエンス社(Tosoh Biosciences)のTSKgelシリーズの他の製品)、しかしキャピラリーゲル電気泳動法および、配列特異的ハイブリダイゼーションに関連するさまざまな生物学的方法(たとえばいわゆる三重らせんなど)もまた使用される。
一部のクロマトグラフィー技術(GEヘルスケア社(GE Healthcare)のプラスミド・セレクト樹脂および他のHIC樹脂)がパイロットスケールおよび製造スケールでのpDNAの調製的処理について記載されているが、それはしかし複雑な操作、高い投資コストおよび特に低収量効率によって特徴づけられる。
近年、プラスミドDNAの調製的単離のための二相分離の使用に関する文献もある。下記の研究では、しかし、一本鎖DNAを二本鎖DNAから分離する問題は全く記載されていないかまたは技術的に不十分である。例.たとえばケプカ(Kepka)C,ロージン(Rhodin)J,レメンズ(Lemmens)R,チェルネルド(Tjerneld)F,グスタフソン(Gustavsson)P−E.,2004,熱分離水性二相系における大腸菌細胞溶解物からのプラスミドDNAの抽出(Extraction of plasmid DNA from Escherichia coli cell lysate in a thermoseparating aqueous two−phase system)*1,Journal of Chromatography A 1024(1−2):95−104.;フレリクス(Frerix),A.,ミュラー(Mueller),M.,クラ(Kula).M.−R.,およびフブーフ(Hubbuch)J.水性二相分離に基づくプラスミドDNAのスケール変更可能な回収(Scalable recovery of plasmid DNA based on aqueous two−phase separation),Biotechnol.Appl.Biochem.(2005)042,57−66;リベイロ(Ribeiro)S.C.,モンテイロ(Monteiro)G.A.,カブラル(Cabral)J.M.S.,プラゼレス(Prazeres)D.M.F.,2002,水性二相系による細胞溶解物からのプラスミドDNAの単離(Isolation of plasmid DNA from cell lysates by aqueous two−phase systems),Biotechnology and Bioengineering 78(4):376−384.
たとえば、疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)およびチオフィリック・クロマトグラフィー(レメンズ(Lemmens)R.,オルソン(Olsson)U.,ニハマー(Nyhammar)T.,スタッドラー(Stadler)J.,2003,スーパーコイルプラスミドDNA:チオフィリック/芳香族吸着による選択的精製(Supercoiled plasmid DNA:selective purification by thiophilic/aromatic adsorption),Journal of Chromatography B−Analytical Technologies in the Biomedical and Life Sciences 784(2):291−300)および向流クロマトグラフィー(ケンダル(Kendall)D.,ブース(Booth)A.J.,レビー(Levy)M.S.,ライ(Lye)G.J.,2001,液−液向流クロマトグラフィーによるスーパーコイルおよび開環プラスミドDNAの分離(Separation of supercoiled and open−circular plasmid DNA by liquid−liquid counter−current chromatography),Biotechnology Letters 23(8):613−619)のような、oc/sc分離のための記載された方法は、低容量および/または収率の不足のため、非常に時間を要し、および非常に費用がかかり、それはこれらの方法の欠点と見なされなければならない。
本発明の目的は、したがって、(部分的に)変性したgDNAおよびoc pDNAおよび他の一本鎖核酸を、scプラスミドDNAのような二本鎖核酸から、公知の方法の上記の欠点を許容する必要無しに、選択的に分離することを可能にする方法を特定することである。特に、本目的は、pDNAを他の核酸から分離することを可能にすることに見られる。
本発明はこの目的を、独立請求項1に特定される方法によって達成する。本発明に記載の方法の別の有利な実施形態は、従属請求項、説明、実施例および図面に見ることができる。
本発明は、たとえばRNA、変性したゲノムDNAおよび部分的に変性した開環プラスミドDNAのような一本鎖核酸の、同様にスーパーコイルプラスミドDNAのような二本鎖核酸を含む調製物からの、特異的除去のための方法に関する。特定の場合には、たとえば、本発明は、gDNAおよびoc pDNAの選択的変性、および続いての二相系での抽出によるそれらの分離を可能にする。これは、したがって、たとえばsc pDNAのような二本鎖核酸への徹底した精製を含む。本方法は、ゲノムDNA、ループを形成するRNAおよび未変化二本鎖oc−pDNAのような二本鎖核酸の部分が、完全にまたは部分的に、変性によって選択的に個別の鎖へ移行し、および続いて水性二相系において高い効率および容量でscプラスミド−DNAのような二本鎖核酸から選択的に分離される事実によって特徴づけられる。変性段階は、好ましくは、強アルカリ性条件(たとえばNaOH、KOHなどの添加)または熱インキュベート(核酸のGC含量に応じて、たとえば70℃以上、特に80℃以上への加熱)によって誘導されうる。既存の従来の(たとえばクロマトグラフィー)方法と比較して、提示される本発明の長所は、特に顕著に低いコスト、実行の著しく速い速度、および方法をより容易に自動化する能力にある。
本発明は、部分的におよび完全に変性した核酸を、二本鎖核酸、特にsc pDNAから選択的に除去する方法に関する。本方法は、特に、sc pDNA調製物のパイロットおよび製造スケールでの製造に、たとえばヒト遺伝子ワクチン接種のためまたは遺伝子治療用途のためのscプラスミドDNAの製造に適するが、しかしその簡易さのために、手操作キットおよび自動化高処理量(HT)用途、たとえば診断における使用に適している。本発明に記載の方法は特に、一本鎖核酸および開環(oc)プラスミドDNAの、スーパーコイルプラスミドDNAを含む調製物からの選択的除去によく適する。
臨床または診断用途のためにプラスミド分子を洗浄する際は、工程開発は一方では達成すべき製品品質に、およびもう一方ではこれと比例して結果として生じる調製コスト(原価)に焦点を当てる。これに関連して、標的分子(たとえばpDNA)の必要純度に関しての目的は相当に異なりうる。たとえば、医療用途における目的のおよび必要な純度の程度は、比較すると大部分の診断用途で必要とされるよりは顕著に高い。しかし、両方の分野において、工程最適化の目的は、商業用途を可能にするために、洗浄のコストを最小限に低減することである。この目的は、高分離能の洗浄法の開発によってのみ達成が可能であり、なぜならこれらは同時に、必要な洗浄段階の数を可能な限り小さく保つことを可能にするためである。
この目的(すなわちプラスミドDNAの可能な限り非常に効率的な洗浄)は、除去すべき成分が標的分子と物理化学的により類似しているほど一層困難になる。いわゆる開環(oc)プラスミドDNAは、スーパーコイル(sc)プラスミドDNAと、本質的にoプラスミド分子の二重らせん構造の一方の鎖または両方の鎖の1個または数個の鎖切断だけが異なり、これはまた結果としてその二つの位相形の立体構造差に繋がる。oc pDNAはsc pDNAから、主にin vivoに存在するsc pDNAの酵素的または機械的切断によって主に作製される。その実施の際に、2つの個別の鎖が閉じられて一つの二重鎖を形成する前に、二本の鎖の一方または両方の鎖がねじれ、そのため、結果として生じる歪みのために、閉じられて一つの二重鎖を形成した後にループ(「スーパーコイル」)が形成される場合にsc pDNAが生じる。
本発明は、達成すべき核酸の目的の分離を高度に選択的におよび極めて容易に、迅速におよび特に高い費用対効果で初めて可能にする。その実施の際に、二本鎖DNA(たとえばsc pDNA)からの(部分的に)一本鎖DNA(たとえば変性oc pDNA)のほぼ定量的分離が、WO 2004/106516 A1に記載されるように、続いての二層分離での一本鎖および二本鎖核酸を与える注意深い処理後に達成される。これは、安価な添加剤によって達成され、それは何ら問題なく廃棄でき、同時に本発明の高度に特異的な能力を有する。
本発明は、したがって、たとえば11以上のアルカリ性pH値の作用によるか、または熱による、二本鎖 核酸の特異的な完全または部分変性を記載する。そのような変性は、DNAまたは RNAのような一本鎖核酸が、DNAのような二本鎖 核酸と比較して、希釈特性の変化のために、位相系において異なる分配係数に従うという結果を有する。
oc pDNAと対照的に、たとえば、sc pDNAもまた変性相の間は変性するが、しかし、たとえば中性化または冷却後に、いわゆるスーパーコイルの三次元位相および結果として生じる立体安定化のために、完全に元のスーパーコイル二重らせん構造に再生する。二本鎖DNAと比較して、一本鎖DNAおよびRNAはより疎水性の表面を有し、それは遊離塩基の存在が原因でありうる。たとえばocおよびsc pDNAの異なる再生および変性特性、および結果として生じる構造特性、疎水性および電荷密度のために、その二つのプラスミド位相異性体の高度に選択的な分離が、水性二相系における抽出によって達成されうる。
本発明では、この機構は、sc pDNAおよびoc pDNAおよびgDNAの表面特性間の通常は極めて小さい差を、意図的な選択的変性によって相当に増幅するために意図的に用いられ、その結果として後の分離が高度に効率的に実施されうる。
本発明のために、緩衝液が段階(d)で添加される。リン酸カリウム緩衝液が好ましくはここでは用いられる。この場合、緩衝液は特に好ましくはK2HPO4およびKH2PO4の混合物を含む。本発明に記載の緩衝液は、好ましくはpH5.8ないしpH8.5の範囲のpH値で、および特に好ましくはpH6.5ないしpH8の範囲のpH値で用いられる。たとえば、3.83M K2HPO4および2.45 M KH2PO4およびPEG800濃度75%w/w(pH値約7を結果として生じる)のストック溶液の混合物が、特に好ましくは本発明に記載の方法に使用されうる。この場合、K2HPO4およびKH2PO4は、たとえば二相系について総濃度5〜30%(w/w)で、好ましくは総濃度10〜25%(w/w)で、および特に好ましくは総濃度20%(w/w)で使用される。リン酸カリウムは通常は、氷冷ないし室温の温度範囲で添加される。本発明によって定義される室温は、18から25℃の温度範囲を示す。好ましくは、氷冷リン酸緩衝液が、本発明に記載の方法に用いられる。有利なことに、リン酸カリウムの添加後にインキュベートは必要ない;緩衝液添加後の溶液の可能な限り完全なおよび均一な混合が決定因である。インキュベートが実施されるべき場合は、しかし、インキュベート期間は通常は約1から15分間である。好ましくは、上述の通り、調製物は塩成分の添加中および/または後に、撹拌、たとえば強く振とう、撹拌などする。
本発明に記載の使用されるポリマー成分は、好ましくはポリエチレングリコール(PEG)である。ポリエチレングリコールは、好ましくは分子量の相加平均600から1000g/mol、より好ましくは相加平均700〜900g/molおよび特に好ましくは相加平均750〜880g/molであるものが、二相系の二つの成分の一方として用いられる。本発明で使用されるPEGは、好ましくは、平均分子量600g/molのポリエチレングリコール(PEG600)および平均分子量1000g/molのポリエチレングリコール(PEG1000)の混合物から成る。両方のポリエチレングリコールは市販されている(たとえばフルカ社(Fluka)、スイス、ブーフス(Buchs))。この場合、既製のPEG混合物は、たとえば、30〜50%(w/w)PEG600および50〜70%(w/w)PEG1000から、好ましくは33〜45%(w/w)PEG600および55〜67%(w/w)PEG1000、特に好ましくは36〜40%(w/w)PEG600および60〜64%(w/w)PEG1000から、および非常に特に好ましくは38%(w/w)PEG600および62%(w/w)PEG1000から成る。
本発明に記載の水性二相系におけるPEGの濃度は、塩成分と共に二相が形成するように選択され、ここでしかし、たとえばより低濃度では下相に見られるプラスミドDNAのような二本鎖DNAが、下相から上相へ移るPEG濃度を超えない。好ましくは、混合物全体中のPEG含量は、少なくとも10%(w/w)であり、および、より低濃度では下相に見られる二本鎖DNA(たとえばプラスミドDNA)が、下相から上相へ移るPEG濃度によって上側が限定される。PEGの添加後、溶液は好ましくは温度約10から50℃、特に好ましくは温度約15から40℃とすべきである。調製物の体積に応じて数分から数時間を要しうるが、相の形成後、二本鎖DNA(たとえばプラスミドDNA)は塩水下相に見られる。選択肢として、相の形成は調製物を遠心分離することによって加速でき、その結果として、有利なことに、本発明に記載の方法に必要な時間がさらに低減される。そのような遠心分離段階が実施される条件は当業者が詳しい。
固相吸着と比較して、水性二相系は、洗浄すべき二本鎖DNA(たとえばプラスミドDNA)の容量が、事実上、相への溶解度によってのみ限定され、顕著に高いという長所を有する。さらに、本方法は、必要なのは非常に簡易な装置のため、ほとんど任意にスケール変更されうる。しかし自動化、およびそれと独立して、たとえば調製一回当たり2gを大きく上回る高度に洗浄されたプラスミドの製造のための、工業スケールでの製造は、ここに記載の簡易化を用いて初めて容易に達成されうる。同様に、本発明を用いて、二本鎖DNA(たとえばプラスミドDNA)は、有利なことに、RNAおよび変性gDNAから非常に高度に遊離でき、それは多数の用途、特に臨床用途では、ある程度規制上の必要事項である。本発明に記載の方法を用いて精製されるプラスミドDNAは、特に最初の洗浄段階後(たとえばキアゲン(QIAGEN樹脂による、キアゲン社(QIAGEN)、ドイツ、ヒルデン(Hilden))、遺伝子治療または遺伝子ワクチン接種において現在許容される承認規格内である。このように、大量の高純度のプラスミドDNAが、非常に少ない費用しか要せずに、一方で無毒性物質を用いておよび比較的低コストで、有利に製造されうる。この点に関して、たとえばCsCl密度勾配遠心分離またはフェノール抽出といった他の単離方法と比較して、本発明に記載の二相系に使用される物質は環境に無害であり、および洗浄されたプラスミドDNAから完全におよび容易に除去されうることが記載されるべきである。
本発明に記載の方法では、下相は段階(e)で作製されおよび二本鎖DNAを含むが、不要な核酸を含む上相から分離され、すると、目的の二本鎖DNAを濃縮された形で下相から得ることができる(段階(f))。単相だけを用いる分離によって高度の除去が達成されうるが、本発明に記載の方法の効率は、段階(d)から(f)を1回から数回反復することによって、または向流原理を用いる抽出を実施することによって、さらに高めることができる。たとえば、方法段階(d)、(e)および(f)を1回から3回反復するのが都合がよい。scプラスミドDNAのような、極めて高度に濃縮された二本鎖核酸については、段階(d)から(f)もまた、必要な純度が達成されるまで4回以上反復されうる。二本鎖DNA(たとえばプラスミドDNA)は、それぞれの場合で、下相に見つかることになる。この任意段階を実施することは、二本鎖DNA(たとえばプラスミドDNA)の反復洗浄に、およびしたがってたとえばRNAのような夾雑物の、二本鎖DNA(たとえばプラスミドDNA)からのさらなる除去に繋がる。
本発明に記載の方法に続いて、下相に見つかることになる二本鎖DNA(scプラスミドDNAのような)を単離するのが都合がよい。段階(e)で生じる下相由来の(プラスミド)DNAの単離および脱塩は、たとえば限外ろ過、ダイアフィルトレーション、またはゲルろ過によって実施されうる。しかし、本発明の目的のためには、当業者に公知である任意の他の方法が、下相由来の(プラスミド)DNAの単離および/または脱塩に使用されうる。
段階(b)に使用される水性低モル濃度緩衝液は、好ましくは、低イオン強度しか有しない弱い緩衝液である。使用される緩衝液のモル濃度は、好ましくは100mM以下、より好ましくは50mM以下、および特に10mM以下である。
適当な水性低モル濃度緩衝液系の例は、トリス緩衝液、トリス/EDTA緩衝液、リン酸緩衝生理食塩溶液(PBS)またはクエン酸緩衝液、および当業者に適切であるように見える他の緩衝液系である。
段階(c)において変性条件を作るために、溶液のpH値を11以上に高めることができ、または温度を70℃以上に高めることができる。pH値は、NaOHまたはKOHのような強塩基を加えることによって通常の方法で高めることができる。温度を上昇させる際は、洗濯される温度が約70ないし95℃、特に約80ないし95℃である場合が有利である。ここでは最適温度は、存在する核酸のGC含量に依存する。
本発明に記載の方法が予備洗浄または予備分離に続いて実施される場合は特に有利であることが示されており、ここで予備洗浄/予備分離には任意の公知の方法が使用されうる。特に適する予備洗浄/予備分離は、たとえば、WO 2004/106516 A1で知られる水性二相分離である。適当な手順を用いて、非常に高い程度の洗浄が達成されうる。たとえば、この方法では、試料中のsc pDNAの含量を、存在する核酸の総量に対して全体で90%以上に、特に95%以上に、および99%以上にさえ、高めることが可能である。予備洗浄/予備分離に特に適した別の方法は、試料中で匹敵するパーセンテージのsc pDNAが達成されうる陰イオン交換クロマトグラフィーである。
本発明は実施例を参照して下記でより詳細に説明される。
実施例1
この実施例は、アルカリ性条件下でのoc pDNAの変性および二相系における除去に関する。
予備洗浄されおよび濃縮された、oc pDNAおよびsc pDNAおよび他の核酸RNAおよび部分的二本鎖gDNAを含むプラスミドDNA調製物を、強アルカリ性pH値(>11)にてインキュベートする。これらの条件下で、gDNA二重らせんおよび二本鎖RNA(たとえばtRNA)の変性(鎖分離)が達成され、それは未変化スーパーコイルDNAの限定領域でしか逆転できない。変性調製物を、oc/sc pDNA位相異性体の分離に最適化されている緩衝された相系へ移した後、sc pDNA標的分子からの、oc pDNA、gDNAおよび部分的二本鎖RNAの効率的なおよび分解能の高い分離が起こる。
これは下記の通り実施された。NaOH5g(0.4MNaOHを、プラスミドを含む開始溶液15g(36μg/ml、HPLCによって測定)に加えた。反応調製物を混合し、および室温にて5分間インキュベートした。リン酸カリウム緩衝液20g(50%w/w、pH7.4)および10gのPEG800(75%w/w)を次いで加えた。この組成物を次によく混合した。混合後、調製物の典型的な混濁が生じた。上相および下相の安定化は、遠心分離(たとえば2000gにて5分間)によって加速されうる。分離した下相は洗浄されたsc pDNAを含み、一方、変性したDNA(oc pDNAおよびgDNA)は白色の「スメア」として相の境界(中間相、下相および上相の間)に見ることができる。
結果は図1に示す0.8%アガロースゲルに見ることができる。下記が図中に見られる:
試料1および2、および3および4を、同一の体積比で、洗浄前および洗浄後に加えた。図1に示すアガロースゲルから、本発明に記載の方法に供されおよび水性二相分離後に下相から除去されているレーン3および4の核酸のoc pDNA(下から3番目のバンド)の割合が開始溶液を示すレーン1および2と比較して大幅に減少していることを、明らかに見ることができる。sc pDNA標的分子(下から2番目のバンド)は高度に洗浄された形で存在する。図1のレーン3および4からまた、核酸試料の本発明に記載の処理の結果として、試料の低分子RNA残留物(一番下のバンド)が事実上定量的に除去されていることも判る。最後に、レーン5(中間相)では、ポケット混入物の形で低分子RNA残留物(一番下のバンド)および変性したDNAしか見られない。
実施例2
この実施例は、熱インキュベートによるoc pDNAの変性および二相系における除去に関する。pDNA(100μg/ml)およびgDNA(49μg/ml)を含む合計350μlをTEで調製した。調製物を次いで70から95℃の温度へ加熱し(5℃段階で)、各例で5分間インキュベートし、および次いで各例で氷上にて5分間冷却した。試料300mgを次いでTE300mgと混合し、およびリン酸緩衝液600mg(50%、w/w)および300mgのPEG(75%、w/w)を加えおよび混合した。この後、調製物を遠心分離した。総体積は1.2mlであり、うち650μlを下相が占め、それが洗浄されたscDNAを含んだ。
結果は図2に示す0.8%アガロースゲルに見ることができる。下記が図中に見られる:
図2に示すアガロースゲルの一番下のバンドがsc pDNAを示す。与えられた条件下でおよび使用したプラスミドpCMVβについて、5分間インキュベートを伴う変性温度80℃は、gDNAおよびoc pDNAのsc pDNAからの事実上定量的な分離を達成するのに十分であることもまた、ゲルから見ることができる。
実施例3
この実施例は、陰イオン交換クロマトグラフィーによる一次洗浄後の、アルカリ変性および水性二相系抽出による、ワクチン接種プラスミドのoc pDNA除去(「精製」)に関する。
遺伝子治療薬および遺伝子ワクチン接種のためのプラスミドDNAの製造は、厳密な規制および厳しい規格の対象である。ある種のプラスミド配列は、調製物中で「ニック」を生じる、すなわち一本鎖切断を生じ、およびしたがって高い割合のoc pDNAを形成する傾向にある。結果として生じるoc pDNAの部分は、最初の洗浄後に除去されなければならない。本例では、この除去は陰イオン交換クロマトグラフィーによって実施された。
試験は下記の通り実施された。プラスミド溶液59.24g(4mg/ml)を、トリス/EDTA緩衝液540.8g(pH値8)に加えた。NaOH200g(0.4M)を次いで加えおよび混合した。混合物を次いで5分間室温にてインキュベートした。リン酸カリウム緩衝液700g(50%w/w、pH7.4)および400gのPEG800(75%w/w、60℃)を続いて混合物に加えた。これを再び混合し、および3000xgにて10分間遠心分離した。下相(約900ml)は洗浄されたsc pDNAを含み、それをたとえば限外ろ過またはゲルろ過によって、適当な処方溶液へ移す。
結果は図3に示す0.8%アガロースゲルに見ることができる。下記が図中に見られる:
レーン1(「精製」前):総pDNA:236.6mg;
ポケット:4.1%主にgDNA;
oc:28.4%(絶対:67.2mgoc pDNA);
sc:67.5%(絶対:159.7mgsc pDNA);
レーン2(「精製」後) 総pDNA:168mg
ポケット:検出可能シグナル無し;
oc:14.9%(絶対:25mgoc pDNA)
sc:85.1%(絶対:142mgsc pDNA)
図3に示すゲルの2つのレーン1および2の比較によって示される通り、洗浄段階後のoc pDNAバンド(「精製」後、レーン2参照)は、洗浄段階前(「精製」前、レーン2参照)よりも顕著に弱い。これに関係する定量結果は上の表に見ることができる。
上記に示すことから判る通り、生物試料中のocプラスミドpDNAの量は、本発明に記載の方法によって67mgより大から25mgへ低減でき、すなわち約62%の低減が達成できる。一方、本発明に記載の方法の実施後に、最初の試料中のsc pDNA159.7mgのうち142mgが回収され、それは収率約89%に相当する。
0.8%アガロースゲルの結果。 0.8%アガロースゲルの結果。 0.8%アガロースゲルの結果。

Claims (18)

  1. 下記の段階によって特徴づけられる、二本鎖核酸から一本鎖核酸を除去するための方法:
    (a)完全におよび/または部分的に二本鎖の核酸および任意に一本鎖核酸を含む混合物を供給;
    (b)段階(a)由来の混合物を、低イオン強度および低緩衝作用を有する水性低モル濃度緩衝液系に再懸濁;
    (c)段階(b)由来の混合物の条件を、一種類の特定の二本鎖核酸または数種類の特定の二本鎖核酸の可逆的変性に繋がり、別の一種類の核酸または数種類の核酸は非可逆的に変性する条件に調整;
    (d)段階(c)由来の混合物への緩衝液およびポリマー成分のさらなる添加;
    (e)上相および下相のある水性二相系の形成に十分な時間の、段階(d)由来の混合物のインキュベート;および
    (f)一本鎖核酸を含む上相および中間相の除去および下相からの二本鎖核酸の回収。
  2. 段階(a)由来の混合物がスーパーコイル(sc)プラスミドDNAを含む点で特徴づけられる、請求項1に記載の方法。
  3. 可逆的に変性されうる、段階(c)由来の特定の二本鎖核酸が、スーパーコイル(sc)プラスミドDNAである点で特徴づけられる、請求項1または2に記載の方法。
  4. 段階(a)由来の混合物が開環(oc)プラスミドDNAを含む点で特徴づけられる、請求項1から3のうちの一つに記載の方法。
  5. 段階(f)で、上相中の一本鎖ocプラスミドDNAが下相中の二本鎖scプラスミドDNAから分離される点で特徴づけられる、請求項1から4のうちの一つに記載の方法。
  6. 段階(b)に記載の低イオン強度および低緩衝作用を持つ水性低モル濃度緩衝液系が最大100mMのモル濃度を有する点で特徴づけられる、前記請求項のうちの一つに記載の方法。
  7. 段階(b)に記載の水性低モル濃度緩衝液系が、トリス緩衝液、トリス/EDTA緩衝液、リン酸緩衝生理食塩水溶液(PBS、リン酸緩衝生理食塩水)、またはクエン酸緩衝液である点で特徴づけられる、前記請求項のうちの一つに記載の方法。
  8. 段階(c)に記載の変性条件が、pH値を11以上に高め、続いての十分なインキュベートを伴うことによって作られる点で特徴づけられる、前記請求項のうちの一つに記載の方法。
  9. 段階(c)に記載の変性条件が、温度を70℃以上へ高め、およびインキュベートの完了に際して直ちに冷却が行われることによって作られる点で特徴づけられる、前記請求項のうちの一つに記載の方法。
  10. 段階(d)に記載の添加される追加の緩衝液がリン酸カリウム緩衝液である点で特徴づけられる、前記請求項のうちの一つに記載の方法。
  11. 段階(d)に記載の添加されるポリマーが、ポリエチレングリコール(PEG)、好ましくは、それぞれ相加平均値で600から1000g/molの、より好ましくは700から900g/molの、および特に750から880g/molの分子量を有するPEGである点で特徴づけられる、前記請求項のうちの一つに記載の方法。
  12. 下相由来の濃縮された二本鎖核酸が限外ろ過またはゲルろ過によってさらに濃縮される点で特徴づけられる、前記請求項のうちの一つに記載の方法。
  13. 下相中の濃縮された二本鎖核酸がscプラスミドDNAである点で特徴づけられる、請求項12に記載の方法。
  14. 段階(d)、(e)および(f)が少なくとも1回反復される点で特徴づけられる、前記請求項のうちの一つに記載の方法。
  15. 段階(d)、(e)および(f)が3回反復される点で特徴づけられる、請求項14に記載の方法。
  16. 段階(e)で下相だけがscプラスミドDNAを含む点で特徴づけられる、前記請求項のうちの一つに記載の方法。
  17. 方法が予備分離/予備洗浄に続いて実施される点で特徴づけられる、前記請求項のうちの一つに記載の方法。
  18. 予備分離/予備洗浄が水性核酸二相分離または陰イオン交換クロマトグラフィーである点で特徴づけられる、請求項17に記載の方法。
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