JP2009507230A - 光計測において反復構造の単位セル構成を選択する方法 - Google Patents

光計測において反復構造の単位セル構成を選択する方法 Download PDF

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Abstract

光計測において反復構造に関する単位セル構成を選択するため、反復構造に対して複数の単位セル構成が定められる。各単位セル構成は、1つ以上の単位セルパラメータによって定められる。複数の単位セル構成の各単位セル構成は、少なくとも1つの単位セルパラメータにおいて互いに異なっている。複数の単位セル構成のうちの1つを選択するために、1つ以上の選択基準が用いられる。そして、選択された単位セル構成が、上方から見た反復構造のプロファイルを特徴付けるために使用される。

Description

本発明は光計測に関し、より具体的には、反復構造の光計測モデルの最適化に関する。
光計測は、入射ビームを構造に導くこと、得られた回折ビームを測定すること、及び回折ビームを分析して、例えば構造のプロファイル等の様々な特徴を決定することを含んでいる。半導体の製造において、光計測は一般的に品質保証のために用いられている。光計測は、例えば、半導体ウェハ上の半導体チップに近接して周期的な格子構造を製造した後、周期的な格子のプロファイルを決定するために用いられる。周期的格子構造のプロファイルを決定することにより、この周期的格子構造、そして更には、この周期的格子構造に近接する半導体チップ、を形成するために使用された製造プロセスの品質を評価することができる。
光計測においては、一般的に、構造を測定するために光計測モデルが作成される。光計測モデルは計測モデル変数を用いて表現されることができる。一般に、光計測モデルを作成する上で変化され得る計測モデル変数の数が多いほど、その光計測モデルを用いて得られる測定結果の精度が高くなる。しかしながら、変化され得る計測モデル変数の数を増加させることは、光計測モデルを作成するのに必要な時間量をも増大させてしまう。また、場合によって、使用され得る計測モデル変数が多すぎると、誤った測定結果がもたらされ得る。
本発明は、反復構造の光計測モデルの最適化に関する方法を提供することを目的とする。
典型的な一実施形態において、反復構造に対して複数の単位セル構成が定められる。各単位セル構成は、1つ以上の単位セルパラメータによって定められる。複数の単位セル構成の各単位セル構成は、少なくとも1つの単位セルパラメータにおいて互いに異なっている。複数の単位セル構成のうちの1つを選択するために、1つ以上の選択基準が用いられる。そして、選択された単位セル構成が、上方から見た反復構造のプロファイルを特徴付けるために使用される。
本発明は、添付の図面に関連付けて説明される以下の詳細な説明を参照することによって、より十分に理解される。図面において、似通った部分は似通った参照符号によって参照される。
以下の説明にて、数多くの具体的な構成及びパラメータ等を説明する。しかしながら、認識されるべきことには、この説明は本発明の範囲を限定するためではなく、典型的な実施形態を説明するために提示されるものである。
1.光計測
図1を参照するに、光計測システム100は、構造の検査及び分析を行うために使用されることができる。例えば、光計測システム100は、ウェハ104上に形成された周期的な格子102のプロファイルを決定するために使用され得る。上述のように、周期的格子102は、例えばウェハ104上に形成されたデバイスの隣などの、ウェハ104上の検査領域に形成されることができる。他の例では、周期的格子102は、デバイス動作を妨げないデバイス領域内、あるいはウェハ104のスクライブラインに沿って形成されることもできる。
図1に示されているように、光計測システム100は、光源106及び検出器112を有する測光デバイスを含み得る。周期的格子102は光源106からの入射ビーム108によって照らされる。この典型的な実施形態においては、入射ビーム108は、周期的格子102の法線(ベクトルn)に対して入射角θで、且つ方位(アジマス)角(すなわち、入射ビーム108の平面と、周期的格子102の周期性の方向との間の角度)Φで、周期的格子102上に導かれている。回折ビーム110は法線(ベクトルn)に対して角度θで出射され、検出器112によって受光される。検出器112は回折ビーム110を測定による測定回折信号に変換する。
周期的格子102の形状プロファイルを決定するため、光計測システム100は、測定回折信号を受信し、それを分析するように構成された処理モジュール114を含んでいる。後述のように、周期的格子102のプロファイルは、ライブラリーに基づく処理又は回帰に基づく処理を用いて決定されることができる。また、その他の線形あるいは非線形なプロファイル抽出技術も意図される。
2.構造のプロファイルを決定するためのライブラリーに基づく処理
構造のプロファイルを決定するためのライブラリーに基づく処理においては、測定された回折信号である測定回折信号は、シミュレーションされた回折信号であるシミュレート回折信号のライブラリーと比較される。より具体的には、ライブラリー内の各シミュレート回折信号は、構造の仮説的なプロファイルに関連付けられている。測定回折信号とライブラリー内のシミュレート回折信号群の1つとが整合するとき、あるいは、測定回折信号とシミュレーショト回折信号群の1つとの差が、予め設定された基準又は整合基準の範囲内であるとき、整合したシミュレート回折信号に関連付けられた仮説プロファイルは、その構造の実際のプロファイルを表すものと推測される。そして、整合したシミュレート回折信号及び/又は仮説プロファイルは、その構造が仕様通りに製造されたかを決定するために使用され得る。
故に、図1を再び参照するに、典型的な一実施形態において、処理モジュール114は測定回折信号を得た後、測定回折信号をライブラリー116内に格納されたシミュレート回折信号群と比較する。ライブラリー116内の各シミュレート回折信号は仮説的なプロファイルに関連付けられることができる。故に、測定回折信号とライブラリー116内のシミュレート回折信号群の1つとが整合したとき、整合したシミュレート回折信号に関連付けられた仮説プロファイルは、周期的格子102の実際のプロファイルを表すものと推測され得る。
ライブラリー116内に格納された仮説プロファイルの組は、パラメータセットを用いて仮説プロファイルを特徴付け、その後、そのパラメータセットを変化させて様々な形状及び寸法を有する仮説プロファイル群を作り出すことによって生成されることができる。パラメータセットを用いてプロファイルを特徴付ける処理は、パラメータ化と呼ばれ得る。
例えば、図2Aに示されているように、仮説的な断面プロファイル200は、その高さ及び幅をそれぞれ定義するパラメータh1及びw1によって特徴付けられると仮定する。図2B乃至2Eに示されているように、パラメータ数を増加させることによって、仮説プロファイル200の更なる形状及び特徴を特徴付けることが可能である。例えば、図2Bに示されているように、仮説プロファイル200は、その高さ、底部幅及び頂部幅を定義するパラメータh1、w1及びw2によって特徴付けられ得る。なお、仮説プロファイル200の幅は臨界寸法(CD)と呼ばれ得る。例えば、図2Bにおいて、パラメータw1及びw2は、それぞれ、仮説プロファイル200の底部CD及び頂部CDを定義するものとして説明され得る。
上述のように、ライブラリー116(図1)内に格納された仮説プロファイルの組は、仮説プロファイルを特徴付けるパラメータを変化させることによって生成されることができる。例えば、図2Bを参照するに、パラメータh1、w1及びw2を変化させることにより、様々な形状及び寸法を有する仮説プロファイル群が生成され得る。なお、1つ、2つ、又は3つ全てのパラメータは互いに対して変化させられることができる。
再び図1を参照するに、仮説プロファイル及び仮説プロファイルの組内の対応するシミュレート回折信号、並びにライブラリー116内に格納されたシミュレート回折信号の数(すなわち、分解能及び/又はライブラリー116の範囲)は、部分的に、パラメータセットが変化させられる範囲、及び該パラメータセットの増分量が変化させられる範囲に依存する。典型的な一実施形態において、ライブラリー116内に格納される仮説プロファイル群及びシミュレート回折信号群は、実際の構造から測定回折信号を得るのに先立って生成される。故に、ライブラリー116を生成するのに使用される範囲及び増分量(すなわち、範囲及び分解能)は、構造の製造プロセス、及び変化範囲がどのようなものになりそうかということへの精通度に基づいて選択されることができる。ライブラリー116の範囲及び/又は分解能はまた、例えば原子間力顕微鏡(AFM)、断面走査型電子顕微鏡(XSEM)、又は透過型電子顕微鏡(TEM)等を用いた測定結果などの経験指標に基づいて選択されることもできる。
ライブラリーに基づく処理の更なる詳細な説明は、「GENERATION OF A LIBRARY OF PERIODIC GRATING DIFFRACTION SIGNALS」という発明名称で2001年7月16日に出願された米国特許出願第09/907488号明細書に記載されている。なお、この文献は参照することによりその全体がここに組み込まれる。
3.構造のプロファイルを決定するための回帰に基づく処理
構造のプロファイルを決定するための回帰に基づく処理においては、測定回折信号は或るシミュレート回折信号(すなわち、試行的な回折信号)と比較される。シミュレート回折信号は、この比較に先立って、仮説プロファイルの或るパラメータセット(すなわち、試行的なパラメータ群)を用いて生成される。測定回折信号とシミュレート回折信号とが整合しないとき、又は測定回折信号とシミュレート回折信号との差が予め設定された基準又は整合基準の範囲内にないとき、別の仮説プロファイルに関する別のパラメータセットを用いて別のシミュレート回折信号が生成され、測定回折信号と新たに生成されたシミュレート回折信号とが比較される。測定回折信号とシミュレート回折信号とが整合するとき、又は測定回折信号とシミュレート回折信号との差が予め設定された基準又は整合基準の範囲内にあるとき、整合したシミュレート回折信号に関連付けられた仮説プロファイルは、その構造の実際のプロファイルを表すものと推測される。そして、整合したシミュレート回折信号及び/又は仮説プロファイルは、その構造が仕様通りに製造されたかを決定するために使用され得る。
故に、図1を再び参照するに、典型的な一実施形態において、処理モジュール114は、或る仮説プロファイルに関する或るシミュレート回折信号を生成し、測定回折信号をそのシミュレート回折信号と比較することができる。上述のように、測定回折信号とシミュレート回折信号とが整合しないとき、又は測定回折信号とシミュレート回折信号との差が予め設定された基準又は整合基準の範囲内にないとき、処理モジュール114は別の仮説プロファイルに関する別のシミュレート回折信号を反復的に生成することが可能である。典型的な一実施形態において、後に生成されたシミュレート回折信号は、例えば、シミュレーションによるアニーリングを含む全体最適化技術、及び最急降下アルゴリズムを含む部分最適化技術などの、最適化アルゴリズムを用いて生成され得る。
典型的な一実施形態において、シミュレート回折信号群及び仮説プロファイル群はライブラリー116(すなわち、動的ライブラリー)内に格納されることができる。そして、ライブラリー116内に格納されたシミュレート回折信号群及び仮説プロファイル群は、続いて、測定回折信号との整合をとることに使用され得る。
回帰に基づく処理の更なる詳細な説明は、「METHOD AND SYSTEM OF DYNAMIC LEARNING THROUGH A REGRESSION-BASED LIBRARY GENERATION PROCESS」という発明名称で2001年8月6日に出願された米国特許出願第09/923578号明細書に記載されている。なお、この文献は参照することによりその全体がここに組み込まれる。
4.シミュレート回折信号を決定するためのアルゴリズム
上述のように、シミュレート回折信号群が生成され、測定回折信号と比較される。後述されるように、典型的な一実施形態において、シミュレート回折信号群は、マクスウェル方程式を適用し、マクスウェル方程式を解くために数値解析技術を用いることによって生成されることができる。より具体的には、後述の典型的な一実施形態においては、厳密な結合波解析(rigorous coupled-wave analysis;RCWA)が用いられる。しかしながら、RCWAの変形版、モード(modal)解析、積分解法、グリーン関数、フレネル法、有限要素法、及びこれらに類するものを含む様々な数値解析技術が用いられ得る。
一般的に、RCWAは、プロファイルを多数の部分、スライス、又は厚板(スラブ)(以下では単にセクションと呼ぶ)に分割することを含んでいる。プロファイルのセクションごとに、マクスウェル方程式(すなわち、電磁場及び誘電率(ε)の特徴)のフーリエ展開を用いて連立微分方程式の体系が生成される。そして、この微分方程式の体系は、関連する微分方程式体系の特性マトリクスの固有値分解及び固有ベクトル分解(すなわち、固有分解)を伴う対角化手順を用いて解かれる。最終的に、プロファイルの各セクションの解が、例えば散乱行列法などの再帰的結合スキームを用いて結合される。散乱行列法の説明は、Lifeng Liの論文「Formulation and comparison of two recursive matrix algorithms for modeling layered diffraction gratings」、1996年、J.Opt.Soc.Am. A13、pp1024-1035に記載されている。なお、この文献は参照することによりその全体がここに組み込まれる。また、RCWAの更なる詳細な説明は、「CACHING OF INTRA-LAYER CALCULATIONS FOR RAPID RIGOROUS COUPLED-WAVE ANALYSES」という発明名称で2001年1月25日に出願された米国特許出願第09/770997号明細書に記載されている。なお、この文献は参照することによりその全体がここに組み込まれる。
5.機械学習システム
典型的な一実施形態において、シミュレート回折信号群は、例えば誤差逆伝搬、放射基底関数、サポートベクタ、カーネル回帰、及びこれらに類するもの等の、機械学習アルゴリズムを採用した機械学習システム(machine learning system;MLS)を用いて生成されることができる。機械学習システム及びアルゴリズムの更なる詳細な説明は、Simon Haykin及びPrentice Hallの「Neural Networks」、1999年に記載されている。なお、この文献は参照することによりその全体がここに組み込まれる。また、「OPTICAL METROLOGY OF STRUCTURES FORMED ON SEMICONDUCTOR WAFERS USING MACHINE LEARNING SYSTEMS」という発明名称で2003年6月27日に出願された米国特許出願第10/608300号明細書に記載されている。なお、この文献は参照することによりその全体がここに組み込まれる。
6.反復構造
上述のように、光計測は従来から、一次元的にのみ変化するプロファイルを有する周期的格子の線幅と線間(ライン・アンド・スペース)に関して行われてきた。具体的には、再び図1を参照するに、周期的格子102のプロファイルはx方向において変化しているが、y方向においては変化していない。故に、このような周期的格子に対して光計測を行うに当たっては、周期的格子のプロファイルを特徴付けるために(例えば、図2A−2Eに示されたような)断面形状のみが用いられていた。
図3A−3Dに示されているように、ウェハ上には、少なくとも二次元的に(例えば、図3A−3Dにて使用される座標系に従ったx方向及びy方向に)変化するプロファイルを有する様々な種類の反復構造が形成され得る。具体的には、図3Aは、材料の1つ以上の層を貫通するように形成された実質的に円形の開口群230を有する反復構造を示している。図3Bは、材料の1つ以上の層を貫通するように形成された実質的に正方形の開口群232を有する反復構造を示している。図3Cは、下地材料の1つ以上の層上に形成された実質的に正方形のポスト群236を有する反復構造を示している。図3Dは、下地材料の1つ以上の層上に形成された実質的に円形のポスト群238を有する反復構造を示している。図3Cの正方形ポスト群236及び図3Dの円形ポスト群238は、1つ以上の材料層から形成されていてもよい。
図4Aは、典型的な反復構造240の上面図を示している。仮説的な格子線が反復構造240の上面図に重ね合わされており、格子線は周期性の方向に沿って引かれている。反復構造240のプロファイルは二次元的に(すなわち、x方向及びy方向に)変化している。図4Aの反復構造240は二方向(x方向及びy方向)の周期性を有している。周期性の2つの方向間の角度が90°である場合、その反復構造は直交反復構造と呼ぶこととし、そうでない場合は非直交反復構造と呼ぶこととする。
図4Aに示されているように、仮説的な格子線は単位セル群と呼ぶ領域群を形成している。具体的には、図4Aは、造形部244を有する典型的な単位セル242を示しており、造形部244は単位セル242の実質的に中心に位置付けられている。しかしながら、理解されるように、造形部244は単位セル242内の何処に位置付けられていてもよい。
図4Bは、典型的な非直交反復構造の上面図を示している。具体的には、図4Bは平行四辺形の形状を有する典型的な単位セル252を示しており、単位セル252は実質的にその中心に位置付けられた造形部254を有している。
認識されるべきことには、単位セルは1つ又は複数の造形部を有していてもよく、造形部群は相異なる形状を有していてもよい。例えば、単位セルは、例えば開口内に島状部分(アイランド)を有する開口などの複合的な造形部を有していてもよい。
図5は、2つ以上の造形部を有する例示的な単位セルを示している。具体的には、図5は、4つの造形部を有する例示的な単位セル260を示している。図5において、造形部270はパイ状構造をしており、構造の主要部の中心から下方に延在する突出部を有している。造形部280はパイ状構造をしており、構造の主要部の中心から上方に延在する突出部を有している。造形部280は造形部270に似た鏡像形状をしている。造形部284はパイ状構造をしており、主要部の右方に延在する突出部を有している。造形部274もパイ状構造をしており、主要部の左方に延在する突出部を有している。造形部274は造形部284に似た鏡像形状をしている。
上述のように、単位セル内の造形部はアイランド、ポスト、開口、ビア、トレンチ、又はこれらの組み合わせであってもよいことは認識されるべきである。さらに、造形部は多様な形状を有していてもよく、凹状若しくは凸状の造形部、又は凹状及び凸状の造形部の組み合わせであってもよい。
図6を参照するに、典型的な一実施形態において、反復構造300のプロファイルは1つ以上のプロファイルパラメータを用いて特徴付けられる。具体的には、開口、ポスト又はアイランドであり得る反復構造300は、構造のプロファイルをx−z平面内で表す断面プロファイルを用いて特徴付けられる。ただし、z軸はウェハ表面の法線である。
図6は、反復構造300の断面プロファイルのプロファイルパラメータとして典型的に使用される角度を描いている。例えば、δはz軸に対する入射ビーム302の入射の極角である。φはx軸に対する入射ビーム302の入射の方位(アジマス)角(入射ビームのx−y平面への投影とx軸との間の角度)である。Ψは、入射ビーム302を含む平面の辺を表す水平な線304に対する入射ビーム302の偏光角である。反復構造を特徴付けるために典型的に使用される角度を目立たせるため、図6の反復構造300の下地材料は図示されていない。
図7Aを参照するに、反復構造の上面プロファイルがプロファイルパラメータを用いて特徴付けられている。図7Aは、造形部320を有する単位セル310の上面図を示しており、造形部320は開口の頂部から開口の底部に向かって寸法が徐々に小さくなる楕円形の開口である。上面プロファイルを特徴付けるために使用されるプロファイルパラメータは、xピッチ312及びyピッチ314を含んでいる。また、造形部320の頂部を表す楕円の長軸316と、造形部320の底部を表す楕円の長軸318が、造形部320を特徴付けるために使用されてもよい。さらに、造形部の頂部と底部との間にある如何なる長軸、及び頂部、底部若しくはその中間面の楕円の如何なる短軸(図示せず)も用いられ得る。
図7Bを参照するに、反復構造の断面プロファイルがプロファイルパラメータを用いて特徴付けられている。上述のように、典型的に分析目的で定義される断面プロファイルは、x−z平面内での構造のプロファイルを表す。ただし、z軸はウェハ表面の法線である。これに代えて、且つ/或いは加えて、断面プロファイルはy−z平面で定義されることも可能である。
この例においては、反復構造のxピッチ312は、隣接し合う2つの部分造形部368及び370の中心間の距離である。説明のため、部分造形部368の中心を通るように点線状の縦線364が描かれており、部分造形部370の中心を通るように点線状の別の縦線366が描かれている。xピッチ312は、部分造形部368を通る点線状の縦線364と部分造形部370を通る点線状の縦線366との間の、典型的にナノメートル(nm)単位の距離である。
部分造形部368及び370を含む造形部320は、層0、層1、層2等々で始まる層群に分割されている。層0は空気、層1は材料1、層2は材料3等々と仮定する。層0は空気のn及びkを有し、層1は材料1のn及びkを有する等々である。部分造形部368と370との間の距離316は、図7Aにおける造形部320の頂部の長軸316と同一である。同様に、造形部320の底面における部分造形部368と370との間の距離318は、図7Aにおける造形部320の底部の長軸318と同一である。造形部320の傾きは角度372及び374によって特徴付けられる。造形部320の傾きが変化する場合、角度372及び374はz軸方向で変化することができる。他の例では、造形部320の傾きは、例えば多項式関数などの数学公式を用いて特徴付けられてもよい。
上面プロファイル及び断面プロファイルのプロファイルパラメータは、光計測モデルに組み入れられる。プロファイルパラメータを組み入れるに当たり、如何なる冗長なプロファイルパラメータも排除される。例えば、上述のように、上面プロファイルのプロファイルパラメータはxピッチ312、yピッチ314、長軸316及び長軸318を含んでいる。断面プロファイルのプロファイルパラメータはxピッチ312、長軸316、長軸318、層群のn及びkの値、並びに造形部の傾きを含んでいる。故に、この例においては、光計測モデルのプロファイルパラメータはxピッチ312、yピッチ314、長軸316、長軸318、層群のn及びkの値、並びに造形部の傾きを含んでいる。また、「GENERATING SIMULATED DIFFRACTION SIGNALS FOR TWO-DIMENSIONAL STRUCTURES」という発明名称で2002年10月17日に出願された米国特許出願第10/274252号明細書も参照されたい。なお、この文献は参照することによりその全体がここに組み込まれる。
上述のように、反復構造の単位セルは直交していてもよいし、直交していなくてもよい。図8は、四角形の開口である造形部422を含んだ反復構造の典型的な非直交単位セル400を示している。造形部422は空気の屈折率n及びkを有しており、単位セル400内の残りの部分424の材料は屈折率n及びkを有している。非直交性は、直交するy軸に対する第2の軸yのずれを測る角度ζによって定義される。角度ζは直交性、すなわち、90−ζに等しいピッチ角αに関係する。以下では、一貫してピッチ角を用いて直交性すなわちピッチ角αを参照することとする。単位セルの外形は、単位セルの寸法をd及びdとして、第2のx方向の軸x及びy方向の第2の軸yにおけるピッチとピッチ角αとによって記述される。理解されるように、ピッチ角は−90°から+90°まで変化し得る。
反復構造に関連付けられるその他のプロファイルパラメータは、単位セル内での造形部の位置である。図9は、典型的な反復構造の直交単位セルの理論中心からの、造形部のずれを描いている。例えば、単位セル500において、造形部510は、単位セル500の中心に位置する代わりに、点線の位置520により指し示された中心に対して上方に距離shy、且つ右方に距離shxの位置にあり得る。
上述の反復構造のパラメータに加え、反復構造の特徴付けに含まれるその他のパラメータは、単位セル内の造形部の幅の比、及び矩形性である。幅の比パラメータは、単位セル内の開口又はアイランドのコーナー部の先鋭度を定義する。図10Aに示されているように、単位セル550において、幅の比は形状のX臨界寸法に対するY臨界寸法を定義するために使用され得る。幅の比(WR)=r/rは、楕円形の開口又はアイランドがrよりもrに対して大きい値を有する場合の1未満の値、円形の開口又はアイランドの場合の値1、又は開口又はアイランドがrよりもrに対して大きい値を有する場合の1より大きい値で変化する。
矩形性は、単位セル内の例えば開口、ポスト又はアイランド等の造形部の先鋭度を定義する。図10Bにおいて、0.0の矩形性Rは真円の開口又はアイランド560を定義し、0より大きく且つ1より小さい矩形性は方形の開口又はアイランド562の丸みを有するコーナー部を定義し、そして1.0の矩形性は正方形又は長方形の開口、ポスト又はアイランド564を定義する。
単位セルの造形部を特徴付ける別の手法は、造形部の数学モデルを利用することによるものである。例えば、コンタクトホール又はポストといった反復構造の単位セル内の造形部の外側境界は、1つ以上の方程式を用いて記述されることが可能である。このモデル構築において、開口は特定のn及びkを有する空気から成る構造であり、アイランドは異なるn及びkを有する構造である。故に、例えば開口といった単位セル内の造形部の境界の特徴付けは、図7Bの断面プロファイルに示されたような造形部の形状及び傾きを記述することを含む。
単位セル内の造形部の上面形状は、楕円の典型的な方程式をより一般的な定義に変形し、指数m及びnを:
Figure 2009507230
のように導入することによって数学的に記述され得る。ただし、x及びyは、zが一定の断面における形状の横座標、φは方位角、φ及びφはそれぞれX軸及びY軸における方位角、そしてφは0から2πである。m=2/M且つn=2/Nである場合、M及びNはスーパー楕円(super-ellipse)の“標準”公式:
Figure 2009507230
における指数に一致する。
より包括的なパラメータ関数が、フーリエ合成:
Figure 2009507230
を用いて達成される普遍的表現を用いることによって可能となる。ただし、x及びyは偏心すなわち横方向のずれである。単位セルの連続的な層群はこれらの偏心パラメータによって互いに調整されることができる。斯くして、複雑な反復構造は、構造の層群を相次いで記述することによって構築され得る。
次の段階は、単位セル内の造形部に傾き(第3次元)を割り当てることである。これは、傾きsがt又はφの関数である場合、それぞれパラメータ表現を用いて為され得る。造形部の完全な記述は方程式:
Figure 2009507230
を用いて表現され得る。ただし、f、g及びhは変数tの異なる機能的特徴であり、tは方位角φ、又は形状のその他の変数であってもよい。
例えば、相対する2つの側に徐々に大きくなる傾きを有し、且つ2つの直交する側に凹状の傾きを有する楕円形の開口のような形状にされた造形部は:
Figure 2009507230
によって与えられ得る。ただし、φは0から2π、c=2°、d=0.07であり、傾きは、x軸に沿って92°(すなわち、僅かにオーバーハングしている)、y軸に沿って88°(すなわち、ほぼ垂直)であり、これらの極値の間で徐々に変化する。斯くして、徐々に大きくなるのと凹状のとの双方の線形の傾きのみが扱われ得る。非線形な傾きの形態は、2つより多い不均一で等寸化されていない形状群を用いて造形部を組み立てることによって対処されることができる。非線形形状を記述するため、更なるパラメータzが導入され、方程式:
Figure 2009507230
が得られる。ただし、zは形状の非線形性を特徴付ける要素である。
単位セルが2つ以上の材料により形成され、且つ造形部が2つ以上の形状を含む複合的な反復構造は、その構成ブロック群に分解されてから上述のように処理される。理解されるように、反復構造の単位セル内の造形部のプロファイルを特徴付けることには、上述の数学的表現に加えて、形状のその他の数学的表現も用いられ得る。
典型的な一実施形態において、プロファイルデータはまた、単位セル内の造形部を特徴付けるために使用される。図11は、反復構造のプロファイルデータの収集及び処理のための典型的な一手法を示すブロック図である。図11の段階600にて、反復構造を作り出す製造プロセスが、プロセスシミュレータを用いてシミュレーションされる。プロセスシミュレータの例は、Prolith(登録商標)及びRaphael(登録商標)等である。プロセスシミュレータの1つの出力は、製造プロセスがシミュレーションされた後に得られた構造のプロファイルを含んでいる。プロファイルは、プロセスパラメータの変化に基づいて生成される形状の種類及び変動に関して分析されることが可能なプロファイルを含んでいる。例えば、エッチングプロセスがシミュレーションされる場合、様々なプロセス条件の下でプロセスが完了された後の形状の変動を決定するために、得られた開口、ポスト又はアイランドの上面プロファイルが調べられ得る。
代替的な一実施形態は、図11の段階610においてのように、1つ以上の計測装置を用いて反復構造のプロファイルを測定することを含む。ウェハ内の反復構造の断面プロファイル又は上面プロファイルを測定するために、断面SEM、CDSEM、AFM、撮像システム、及び同様の計測装置が用いられ得る。同様に、反復構造のプロファイルを決定するために、例えば散乱計測装置、すなわち、反射率計測装置及び/又は偏光解析装置、などの光計測システムが用いられ得る。更なる代替的な一実施形態は、段階620においてのように、その適用に係る反復構造の経験的形状データ又は履歴形状データにアクセスすることを含む。特定のレシピ又は同様の半導体製造レシピが、対象構造のプロファイルの形状に関する履歴データを提供し得る。
図11の段階630にて、様々な出所から得られた単位セルの造形部の上面プロファイルが、造形部の形状及びプロファイルパラメータの変動性を決定するために調べられる。図11の段階640にて、構造の造形部形状の範囲は、プロファイルの或る観点は一定のまま、あるいは限られた量しか変化しない一方で、プロファイルの他の観点は広い範囲で変動するというパターンを示すことがある。
図12は、反復構造の光計測モデルを最適化するための典型的な一手法を示すブロック図である。図11に示された典型的な一手法にて説明された様々な出所から収集されたデータに基づいて、段階710にて、1つ又は複数の幾何学形状を適合させること、すなわち一連の形状近似、又は数学的手法を用いることの何れかによって、構造の上面プロファイルが特徴付けられる。
ここで、一連の形状近似技術の一例を図13に関連付けて説明する。反復構造の単位セル800のSEM像又はAFM像は、上から見るとピーナッツ型をしたアイランドである造形部802を有するとする。1つの手法は、様々な数の楕円形及び多角形、又はそれらの組み合わせを用いて造形部802を近似するものである。
さらに、造形部802の上面形状の変動性を分析した後、2つの楕円形(楕円形1及び楕円形2)及び2つの多角形(多角形1及び多角形2)によって造形部802が完全に特徴付けられることが判明したとする。そのとき、2つの楕円形及び2つの多角形を特徴付けるのに必要なパラメータは、以下の9個のパラメータを有する:楕円形1のT1及びT2;多角形1のT3、T4及びθ;多角形2のT4、T5及びθ;並びに楕円形2のT6及びT7。数多くのその他の形状の組み合わせが、単位セル800内の造形部802の上面を特徴付けるために使用されてもよい。
数学的手法は、単位セル内の造形部の形状を記述するために数学公式を用いる。単位セルの上面図を元にして、造形部の形状を最も良く表現し得る公式が選択される。造形部の上面プロファイルが楕円形に近い場合、例えば方程式1.10等の一般的な楕円公式、又は例えば方程式1.20等の一般的な楕円公式のフーリエ合成が用いられ得る。他の例では、反復構造の収集されたプロファイルの変動性を特徴付ける、例えば方程式2.10及び2.20の組などの一組の方程式が用いられてもよい。形状に拘わらず、1つ以上の数学公式又は数学的表現が上面プロファイルを十分に特徴付ける場合、これらの方程式は、単位セル内の造形部の上面図を特徴付けるために用いられることができる。図13に関し、単位セル800内の造形部802の特徴付けは、典型的に、2つの楕円形(楕円形1及び楕円形2)及び2つの多角形(多角形1及び多角形2)を表す一組の方程式を含むことになる。
他の実施形態は、例えば楕円形などの古典的な幾何学形状であるが、その軸又は回転中心を変化させる自動化された描画技術を用いて変更された幾何学形状を用いてもよい。例えば、楕円形はこの技術を用いて、一層とピーナッツ型プロファイルに似て見えるように構成され得る。自動化技術を用いて可能にされた任意の形状や、複数の回転軸及び中心を用いるソフトウェアの使用も、検査中の構造の外観を特徴付けるために使用され得る。
図12を参照するに、段階720にて、構造の上面プロファイル内の変動を表すためにプロファイルパラメータが選択される。パラメータの選択は、履歴データ、及び/又は選択パラメータの累進的包含(progressive inclusion)又は逐次的除外(successive exclusion)に基づき得る。例えば同様のレシピ又は製造プロセスを用いた以前の経験などの履歴データを使用することは、良好なシミュレーション結果を得るための最小数の上面プロファイルパラメータに至るのに十分となり得る。例えば、以前のコンタクトホール用レシピが非常に似通ったレシピを使用したものであり、且つ単一の楕円形モデルを用いて良好なシミュレーション結果が得られた場合、その適用時に最終的に選択された上面プロファイルパラメータは、現適用における開始時の選択として用いられ得る。新たな上面プロファイルパラメータの累進的包含は、収集されたプロファイルデータに基づいて有意な変動性を示す1つ以上のプロファイルパラメータで開始される。
例えば、図13を参照して、上面プロファイルパラメータT2(楕円形1の寸法)及びT7(楕円形2の寸法)が最大の変動性を示し、その一方で残りの上面プロファイルパラメータは比較的一定であったと仮定する。そのとき、図12の段階720にて、光計測モデルの上面プロファイルの変動性を表すためにT2及びT7が選択されることになる。他の例では、楕円形2のT7のみが最大の変動性を示した場合には、T7のみが選択されてもよい。
図12を参照するに、段階730にて、構造の断面プロファイルに関するプロファイルパラメータが選択される。断面プロファイルパラメータは、入射ビームの入射の極角、入射ビームの入射の方位角、入射ビームの偏光角、Xピッチ、Yピッチ、ピッチ角、様々な層の幅、様々な層のn及びk若しくは単位セル内の反復構造の様々な造形部のn及びk、造形部の高さ、様々な箇所における造形部の幅、側壁角度、造形部の基礎若しくは頂部の丸み、及びこれらに類するものを含む。上面プロファイルパラメータを選択する際に用いられたプロセスと同様に、パラメータの選択は履歴データ、及び/又は選択パラメータを可変にする代わりに逐次的に決定することに基づいていてもよい。例えば同様のレシピ又は製造プロセスを用いた以前の経験などの履歴データを使用することは、良好なシミュレーション結果を得るための最小数の断面プロファイルパラメータに至るのに十分となり得る。
図12の段階740にて、選択された上面プロファイルパラメータ及び断面プロファイルパラメータが光計測モデルに組み入れられる。上述のように、選択されたプロファイルパラメータを組み入れるに際して、冗長性が排除される。
図12の段階750にて、光計測モデルが最適化される。計測モデルの最適化は典型的に、回帰に基づく処理を含む。この段階の出力は、選択されたプロファイルパラメータ及び1つ以上の終了基準に基づいて最適化された計測モデルである。終了基準の例には、適合の良さ、費用関数、誤差の平方和(SSE)、及びこれらに類するものが含まれる。回帰に基づく処理の詳細な説明は、「METHOD AND SYSTEM OF DYNAMIC LEARNING THROUGH A REGRESSION-BASED LIBRARY GENERATION PROCESS」という発明名称で2001年8月6日に出願された米国特許出願第09/923578号明細書に記載されている。なお、この文献は参照することによりその全体がここに組み込まれる。
図12を参照するに、段階760にて、最適化された計測モデルを用いてプロファイルパラメータセット群及び対応する回折信号群が作り出される。プロファイルパラメータセットは、段階720及び730にて選択されたプロファイルパラメータを含んでいる。対応する回折信号は、プロファイルパラメータセットを用いて、反復構造からの回折をシミュレーションすることによって作り出される。例えば、ライブラリーは、選択されたプロファイルパラメータの範囲と各プロファイルパラメータに関する適切な分解能とを用いて作り出されることができる。機械学習システム(MLS)は、作り出されたライブラリーの小集合を用いて教育される。プロファイルパラメータの入力セットから新たな回折信号を作り出したり、あるいは入力される測定回折信号に対してプロファイルパラメータセットを抽出したりすることが可能な、ライブラリー又は教育されたMLSの何れかを生成するために、回帰とライブラリー生成技術との組み合わせが用いられてもよい。
段階770にて、測定回折信号は、最良の整合を決定するために、最適化された計測モデルから得られたプロファイルパラメータセット群を用いて作り出されたシミュレート回折信号群に対して整合をとられる。
段階780にて、測定回折信号及び最も整合するシミュレート回折信号を用いて、1つ以上の整合基準が計算される。適合の良さ、費用関数及びSSE等が整合基準として用いられてもよい。整合基準が満たされない場合、段階790においてのように、単位セル内の造形部の特徴付け、及び/又は上面プロファイルパラメータの選択が変更される。
例えば、図13に示された単位セル800と同様の単位セルを有する反復構造からの1つ以上の測定回折信号を仮定する。さらに、図13の造形部802の上面プロファイルパラメータT2及びT7が選択されたと仮定する。段階780にて、整合基準値が計算され、予め設定された整合基準と比較される。予め設定された整合基準が95%以上の適合の良さ、及び2.50以下の費用関数を含んでいると仮定する。計算された整合基準が96%の適合の良さ及び2.40の費用関数を示す場合、整合基準は満たされ、処理は段階800へと進められる。
そうでない場合、段階790にて、構造の上面プロファイルの特徴付け、及び/又は反復構造の上面プロファイルパラメータの選択が修正される。上面プロファイルの特徴付けの修正は、図13の造形部802の中央部を特徴付けるために、2つに代えて3つの多角形を用いることを含んでいてもよい。上述のように、プロファイルパラメータの選択の修正は、使用される技術に依存する。新たなパラメータの累進的包含が使用される場合、選択された上面プロファイルパラメータのグループに、1つ以上の上面プロファイルパラメータが追加され得る。図13を参照するに、以前に選択された上面プロファイルパラメータがT2及びT7の2つのみである場合、この選択の修正は、収集されたプロファイルデータにおいてT4及び/又はT6が或る程度有意な変動性を示す場合には、T4及び/又はT6を追加する結果となり得る。
プロファイルパラメータの逐次的除外が使用される場合、整合基準はそれに従って設定される。例えば、予め設定された整合基準は94%以下の適合の良さ及び2.30以上の費用関数を含んでいてもよい。計算された整合基準が96%の適合の良さ及び1.90の費用関数を示す場合、整合基準は満たされておらず、処理は段階790へと進められる。段階790にて、構造の上面プロファイルの特徴付け、及び/又は反復構造の上面プロファイルパラメータの選択が修正される。上面プロファイルの特徴付けの修正は、図13の造形部802の中央部を特徴付けるために、2つに代えて3つの多角形を用いることを含んでいてもよい。プロファイルパラメータの逐次的除外技術では、選択された上面プロファイルパラメータのグループから1つ以上の上面プロファイルパラメータが除外される。図13を参照するに、T1乃至T7の全てが以前に選択された上面プロファイルパラメータである場合、この選択の修正は、収集されたプロファイルデータにおいてT3及び/又はT5がその他の上面プロファイルパラメータより小さい変動性を示す場合には、T3及び/又はT5を除外する結果となり得る。
反復構造の断面プロファイルパラメータが同様にして処理され、整合基準が満たされるまで、断面プロファイルを近似するために使用される形状の種類が変更され、より多くのパラメータが漸進的に決定される。断面プロファイル形状及びプロファイルパラメータの選択の更なる詳細な説明は、「MODEL PARAMETER SELECTION FOR OPTICAL METROLOGY」という発明名称で2002年7月25日に出願された米国特許出願第10/206491号明細書に記載されている。なお、この文献は参照することによりその全体がここに組み込まれる。
何れの技術においても、いったん整合基準が満たされると、図12の段階800にて、最も整合する回折信号に対応するプロファイルパラメータが抽出され、実際のプロファイルパラメータに変換される。例えば、図13を参照するに、抽出された上面プロファイルパラメータは造形部802のT2及びT7を含むのみであってもよい。この段階は、残りの上面プロファイルパラメータに対するT2及びT7の相関係数を利用することによって、T2及びT7の値を全ての上面プロファイルパラメータT1乃至T7、θ及びθの値の組へと変換する。
同一の概念及び原理は、単位セルが図14のような複数の構造的特徴を有する反復構造にも当てはまる。単位セル260は造形部270、274、280及び284を有している。造形部270を参照して、この適用に関し収集されたプロファイルデータにより、造形部270の上面プロファイルが楕円形A271及び楕円形B272という2つの楕円形を用いて近似され得ることが指し示されていると仮定する。楕円形A271の長軸及び短軸はそれぞれH11及びH12で指し示されており、楕円形B272の長軸及び短軸はそれぞれH13及びH14で指し示されている。その他の造形部274、280並びに284は、それぞれ、H21、H22、H23及びH24;H31、H32、H33及びH34;並びにH41、H42、H43及びH44として指し示された、それぞれの楕円形の長軸及び短軸を有している。
上述のように、累進的包含技術が使用されるとき、収集された上面プロファイルデータの変動性に応じて、単位セル260内の造形部をモデル化するために2つの楕円形のうちの大きい方の長軸のみが選択されてもよい。具体的には、最適化のための選択された上面プロファイルパラメータとして、パラメータH14、H24、H34、及びH44が指定されてもよい。整合基準が満たされない場合、最適化の継続的な繰り返しは、単位セル260の構造のその他の上面プロファイルパラメータを含め得る。
逐次的除外技術が使用されるとき、最初に、単位セル260内の造形部をモデル化するために全ての楕円形の全ての軸が用いられ得る。具体的には、最適化のための選択された上面プロファイルパラメータとして、パラメータH11乃至H14、H21乃至H24、H31乃至H34、及びH41乃至H44が指定され得る。整合基準が満たされない場合、最適化の継続的な繰り返しは、単位セル260の構造のその他の上面プロファイルパラメータを除外し得る。
上述のように、単位セルは開口、トレンチ、ビア又はその他の凹状部の組み合わせを含み得る。単位セルはまた、ポスト、アイランド又はその他の凸状部の組み合わせ、又は凸型形状又は凹型形状の組み合わせを含んでいてもよい。
図15は、反復構造の光計測モデルを最適化するための典型的なシステムを示している。プロファイル・プリプロセッサ900は、入力される反復構造(図示せず)のプロセスシミュレータによる上面プロファイル912、測定による上面プロファイル916、及び/又は履歴上面プロファイル920を分析する。プロファイル・プリプロセッサ900は、構造の特定の上面プロファイルパラメータ及び断面プロファイルパラメータ966を選択し、選択された上面プロファイルパラメータ及び断面プロファイルパラメータ966を計測モデル最適化手段930に伝達する。計測モデル最適化手段930は計測モデルを最適化するために、入力である計測装置926からの測定回折信号964及び選択されたプロファイルパラメータ966を処理し、最も整合するシミュレート回折信号956を抽出する。このシミュレート回折信号956は比較手段908に伝達される。計測モデル最適化手段930は、必要に応じて、複数の回折信号・プロファイルパラメータ対を有するライブラリー若しくはデータ格納庫、又は、プロファイルパラメータからシミュレート回折信号を決定したり、シミュレート回折信号からプロファイルパラメータを決定したりするように教育された機械学習システムを使用してもよい。比較手段908は整合基準の値を計算し、計算された値を以前に設定された整合基準960と比較する。そして、計算された値が整合基準内にない場合、比較手段908は、光計測モデルへの調整952を決定するために、信号954をモデル調整手段904に伝達する。モデル調整手段904は調整又は修正952をプロファイル・プリプロセッサ900に伝達し、このサイクルが繰り返される。計算された値が整合基準内である場合には、比較手段908は最適化処理を終了させ、抽出されたパラメータ値958をポスト最適化プロセッサ910に伝達する。
7.単位セル構成の選択
典型的な一実施形態において、反復構造に対して複数の単位セル構成が定義される。各単位セル構成は、1つ以上の単位セルパラメータによって定義される。複数の単位セル構成の各単位セルは、少なくとも1つの単位セルパラメータにおいて互いに異なっている。この典型的な実施形態において、上記1つ以上の単位セルパラメータはピッチ、面積、及びピッチ角を含み得る。複数の単位セル構成のうちの1つを選択するために、1つ以上の選択基準が用いられる。そして、選択された単位セル構成は、その単位セル構成内の1つ以上の造形部の1つ以上の部分の上面プロファイルを特徴付けるために使用されることができる。
例えば、図16A及び16Bは典型的な反復構造1000の上面図を示している。この例においては、反復構造1000は、直交するように配列された複数の造形部1002(A)−1002(L)を含んでいる。この例において、造形部1002(A)−1002(L)はコンタクトホールである。しかしながら、造形部1002(A)−1002(L)は様々な種類の造形部であり得ることは認識されるべきである。
図16Aは、同一の領域を有するがピッチ角の異なる複数の単位セル構成1004(A)、1004(B)及び1004(C)を示している。具体的には、単位セル構成1004(A)(図16Aにおいて実線で描かれている)は、約90°のピッチ角1006(A)を有している。図16Aに描かれているように、単位セル構成1004(A)は造形部1002(E)、1002(F)、1002(I)及び1002(J)の一部を包囲している。単位セル構成1004(B)(図16Aにおいて破線で描かれている)は、ピッチ角1006(A)より小さいピッチ角1006(B)を有している。図16Aに描かれているように、単位セル構成1004(A)は造形部1002(F)、1002(G)、1002(I)及び1002(J)の一部を包囲している。単位セル構成1004(C)(図16Aにおいて点線で描かれている)は、ピッチ角1006(B)より小さいピッチ角1006(C)を有している。図16Aに描かれているように、単位セル構成1004(C)は造形部1002(G)、1002(H)、1002(I)及び1002(J)の一部を包囲している。
図16Bは、同一のピッチ角を有するが異なる領域を有する複数の単位セル構成1008(A)、1008(B)及び1008(C)を示している。具体的には、単位セル構成1008(A)(図16Bにおいて実線で描かれている)は、90°のピッチ角と、造形部1002(E)、1002(F)、1002(I)及び1002(J)の一部を包囲する領域とを有している。単位セル構成1008(B)(図16Bにおいて破線で描かれている)は、90°のピッチ角と、単位セル構成1008(A)の領域より大きい、造形部1002(A)、1002(B)、1002(E)、1002(F)、1002(I)及び1002(J)の一部を包囲する領域とを有している。単位セル構成1008(C)(図16Bにおいて点線で描かれている)は、90°のピッチ角と、単位セル構成1008(B)の領域より大きい、造形部1002(F)の全体並びに造形部1002(A)、1002(B)、1002(C)、1002(E)、1002(G)、1002(I)、1002(J)及び1002(K)の一部を包囲する領域とを有している。
単位セル構成1008(A)、1008(B)及び1008(C)はまた、相異なるピッチを有している。具体的には、単位セル構成1008(A)(図16Bにおいて実線で描かれている)は、1周期のxピッチ1010(A)及び1周期のyピッチ1012(A)を有している。単位セル構成1008(B)(図16Bにおいて破線で描かれている)は、1周期のxピッチ1010(A)及び2周期のyピッチ1012(B)を有している。単位セル構成1008(C)(図16Bにおいて点線で描かれている)は、2周期のxピッチ1010(B)及び2周期のyピッチ1012(B)を有している。
図16A及び16Bは、直交するように配列された造形部を有する反復構造を示している。しかしながら、反復構造は直交しないように配列された造形部を有し得ることは認識されるべきである。また、図16A及び16Bは、造形部の一部を含む単位セル構成を示している。具体的には、図16A及び16Bの単位セル構成は、造形部の中心を通るように定義されて示されている。しかしながら、単位セル構成は1つ以上の造形部の全ての部分を含むように定義され得ることは認識されるべきである。
例えば、図17A及び17Bは、直交しないように配列された造形部群1102を有する典型的な反復構造1100の上面図を示している。この例においては、造形部1102は長方形のポストである。しかしながら、造形部1102は様々な種類の造形部であり得ることは認識されるべきである。
図17Aは、1つの造形部全体を包囲する複数の単位セル構成1104(A)、1104(B)及び1104(C)を示している。この例においては、単位セル構成1104(A)、1104(B)及び1104(C)は相異なる領域及びピッチ角を有している。図17Aに描かれているように、単位セル構成1104(A)は、下向きの傾斜のx軸X1及び上方を指すy軸Y1によって定められるピッチ角1106(A)を有している。単位セル構成1104(B)は、上向きの傾斜のx軸X2及び上向きの傾斜のy軸Y2によって定められるピッチ角1106(B)を有している。単位セル構成1104(C)は、僅かに上向きの傾斜のx軸X3及び上方を指すy軸Y3によって定められるピッチ角1106(C)を有している。
図17Bは、1つより多い造形部を包囲する複数の単位セル構成1108(A)及び1108(B)を示している。具体的には、単位セル構成1104(A)(図17Bにおいて破線で描かれている)は、4つの造形部を包囲している。単位セル構成1108(A)は、上向きの傾斜のx軸X4及び上方を指すy軸Y4によって定められるピッチ角1110(A)を有している。単位セル構成1104(B)(図17Bにおいて点線で描かれている)は、2つの造形部を包囲している。単位セル構成1108(B)は、上向きの傾斜のx軸X5及び上向きの傾斜のy軸Y5によって定められる、90°より大きいピッチ角1110(B)を有している。
上述のように、典型的な一実施形態において、反復構造に対して複数の単位セル構成を定義した後、複数の単位セル構成のうちの1つを選択するために、1つ以上の選択基準が用いられることができる。ピッチ及び単位セル面積が最小化され、且つピッチ角が90°に非常に近いとき、光計測において、より速い処理時間で高い精度が達成されることが経験上のデータによって示されている。故に、この典型的な実施形態においては、最小のピッチ、最小の単位セル面積、及び/又は90°からのピッチ角の最小のずれを有する単位セル構成が選択される。
具体的には、全ての単位セル構成のXピッチ及びYピッチが比較され、最小のピッチを有する単位セル構成が選択される。最小のピッチを有する単位セル構成を選択するため、Yピッチとは別個にXピッチが決定される。最小数の造形部又はその部分(例えば、造形部全体を包囲する単位セル構成の場合、最小数の造形部は、例えばコンタクトホール又はポスト等の1つのみの造形部である)を包囲する単位セル構成は、概して、最小のピッチを有する。逆に、最小数より多くの反復構造を有する単位セル構成は、より大きいピッチを有する。
複数の単位セル構成が同一の最小のピッチを有する場合、これら単位セル構成の面積が比較される。最小の面積を有する単位セル構成が選択される。図17Aを参照するに、単位セル構成の面積は周知の幾何学法則を適用することによって得られる。例えば、平行四辺形の2つの隣接する辺の積に、ピッチ角の関数が掛け合わされる。具体的には、単位セル構成1104(A)の面積は、公式:
面積=Dx1×Dy1×cos(ピッチ角1106(A)) (3.10)
を用いて計算される。先に選択された最小のピッチを有する単位セル構成群の面積が比較され、最小の面積を有する単位セル構成が選択される。
複数の単位セル構成が同一の最小のピッチ及び同一の最小の面積を有する場合、これら単位セル構成のピッチ角が比較される。90°からのピッチ角のずれが最小の単位セル構成が選択される。複数の単位セル構成が90°に近い同一のピッチ角を有する場合には、これら単位セル構成の何れが選択されてもよい。
上述のように、上記の例で用いられる基準は経験上のデータに基づいて決定されていた。しかしながら、具体的な用途、要求、及びユーザの嗜好に応じて、複数の単位セル構成の間での選択に様々な基準が用いられ得ることは認識されるべきである。
図18は、反復構造の光計測モデルを最適化するための典型的な一手法を示すブロック図である。段階700にて、1つ以上の基準に基づいて、複数の単位セル構成から1つの単位セル構成が選択される。
段階705にて、例えば入射の方位角、入射角、波長範囲及び/又は計測装置変数などの変数が、回折信号のシミュレーションを用いて、信号感度に関して最適化される。上述のように、φは図6に示されたX軸に対する入射ビーム302の入射の方位角である。
例えば、信号感度に関する最適化は、入射の方位角、入射ビームの入射角、波長範囲、及び/又は計測装置変数を、その他の変数を一定に保ちながら変化させることによって行われ得る。他の例では、最大の回折信号感度を得るために、列挙された変数の各々が個々に、あるいは列挙されたもののうちの1つ以上のその他の変数と組み合わされて、最適化されてもよい。
その他の計測装置変数の例は、反復構造からの回折信号の測定に先立って変更可能な装置設定である。例えば、計測装置が偏光解析装置である場合、偏光子及び解析装置の設定が最適化され得る。装置の反射係数α及びβが、この適用に関して選択された所与の単位セル構成に対して、信号感度に関して最適化され得る。回折信号は4つの成分rss、rsp、rps及びrppを含んでいる。一般的に、回折信号の測定を高速化するために、4つ全ての成分を測定することに代えて、4つの成分が結合されたものである2つの項目が測定される。
例えば:
(αss+βsp)及び(αpp+βps) (3.20)
が測定されてもよい。ただし、(α,β)及び(α,β)は定数であり、機器の設定によって決定される。上述のように、装置の反射係数α及びβは、シミュレーションを用いて、個々に、あるいは列挙されたその他の変数と組み合わされて、信号感度に関して最適化され得る。
段階710にて、1つ又は複数の幾何学形状を適合させること、すなわち一連の形状近似、又は数学的手法を用いることの何れかによって、選択された単位セル構成を用いて構造の上面プロファイルが特徴付けられる。段階720にて、構造の上面プロファイルの変動を表すためにプロファイルパラメータが選択される。パラメータの選択は、履歴データ、及び/又は選択パラメータの累進的包含(progressive inclusion)又は逐次的除外(successive exclusion)に基づき得る。
段階730にて、構造の断面プロファイルに関するプロファイルパラメータが選択される。断面プロファイルパラメータは、入射ビームの入射の極角、入射ビームの入射の方位角、入射ビームの偏光角、Xピッチ、Yピッチ、ピッチ角、様々な層の幅、様々な層のn及びk若しくは単位セル内の反復構造の様々な造形部のn及びk、造形部の高さ、様々な箇所における造形部の幅、側壁角度、造形部の基礎若しくは頂部の丸み、及びこれらに類するものを含む。上面プロファイルパラメータを選択する際に用いられたプロセスと同様に、断面プロファイルに関するパラメータの選択は履歴データ、及び/又は選択パラメータを可変にする代わりに逐次的に決定することに基づいていてもよい。
740にて、選択された上面プロファイルパラメータ及び断面プロファイルパラメータが光計測モデルに統合される。上面及び断面のプロファイルパラメータの統合は、「GENERATING SIMULATED DIFFRACTION SIGNALS FOR TWO-DIMENSIONAL STRUCTURES」という発明名称で2002年10月17日に出願された米国特許出願第10/274252号明細書にて詳細に説明されている。なお、この文献は参照することによりその全体がここに組み込まれる。
段階750にて、光計測モデルが最適化される。計測モデルの最適化は典型的に、回帰に基づく処理を含む。この段階の出力は、選択されたプロファイルパラメータ及び1つ以上の終了基準に基づいて最適化された計測モデルである。終了基準の例には、適合の良さ、費用関数、誤差の平方和(SSE)、及びこれらに類するものが含まれる。回帰に基づく処理の詳細な説明は、「METHOD AND SYSTEM OF DYNAMIC LEARNING THROUGH A REGRESSION-BASED LIBRARY GENERATION PROCESS」という発明名称で2001年8月6日に出願された米国特許出願第09/923578号明細書に記載されている。なお、この文献は参照することによりその全体がここに組み込まれる。
段階760にて、最適化された計測モデルを用いてプロファイルパラメータセット群及び対応する回折信号群が作り出される。プロファイルパラメータセットは、段階720及び730にて選択されたプロファイルパラメータを含んでいる。対応する回折信号は、プロファイルパラメータセットを用いて、反復構造からの回折をシミュレーションすることによって作り出される。例えば、ライブラリーは、選択されたプロファイルパラメータの範囲と各プロファイルパラメータに関する適切な分解能とを用いて作り出されることができる。機械学習システム(MLS)は、作り出されたライブラリーの小集合を用いて教育される。プロファイルパラメータの入力セットから新たな回折信号を作り出したり、あるいは入力される測定回折信号に対してプロファイルパラメータセットを抽出したりすることが可能な、ライブラリー又は教育されたMLSの何れかを生成するために、回帰とライブラリー生成技術との組み合わせが用いられてもよい。
段階770にて、測定回折信号は、最良の整合を決定するために、最適化された計測モデルから得られたプロファイルパラメータセット群を用いて作り出されたシミュレート回折信号群に対して整合をとられる。
段階780にて、測定回折信号及び最も整合するシミュレート回折信号を用いて、1つ以上の整合基準が計算される。適合の良さ、費用関数及びSSE等が整合基準として用いられてもよい。整合基準が満たされた場合、モデルの最適化は完了する。そうでない場合には、段階790にて、構造の上面プロファイルの特徴付け、及び/又は反復構造の上面プロファイルパラメータの選択が修正される。
同一の概念及び原理は、単位セルが複数の構造的特徴を有する反復構造にも当てはまる。また、反復構造の単位セル構成は、開口、トレンチ、ビア又はその他の凹状部の組み合わせを含み得る。単位セルはまた、ポスト、アイランド又はその他の凸状部の組み合わせ、又は凸型形状又は凹型形状の組み合わせを含んでいてもよい。反復構造の計測モデルの最適化についての更なる詳細は、「OPTICAL METROLOGY OPTIMIZATION FOR REPETITIVE STRUCTURES」という発明名称で2005年2月18日に出願された米国特許出願第11/061303号明細書に記載されている。なお、この文献は参照することによりその全体がここに組み込まれる。
図19は、反復構造の光計測モデルを最適化する典型的なシステムを示している。単位セル構成選択手段902は、例えば最小のピッチ、最小の面積、及び90°に最も近いピッチ角などの1つ以上の基準に基づいて、複数の単位セル構成から1つの単位セル構成を選択する。単位セル構成選択手段902は、選択された単位セル構成918を信号感度最適化手段914へと送信する。
信号感度最適化手段914は、回折信号のシミュレーションを用いて、入射の方位角、入射角、波長範囲、及び/又は計測装置変数を信号感度に関して最適化する。最大の回折信号感度を得るために、列挙された変数の各々が個々に、あるいは列挙されたもののうちの1つ以上のその他の変数と組み合わされて最適化され得る。上述のように、計測装置変数の例は、偏光子及び解析装置の設定、並びに装置の反射係数α及びβである。信号感度最適化手段914は、選択された単位セル構成、並びに最適化された入射の方位角、入射角、波長範囲及び/又は計測装置変数の値924をプロファイル・プリプロセッサ900へ送信するとともに、最適化された入射の方位角、入射角、波長範囲及び/又は計測装置変数の値922を計測装置926へ送信する。
プロファイル・プリプロセッサ900は、経験上の測定結果、履歴データ及びシミュレーションデータから得られた情報に基づいて、特定の上面プロファイルパラメータ及び断面パラメータを選択し、選択された上面プロファイルパラメータ及び断面パラメータを、最適化された入射の方位角、入射角、波長範囲及び/又は計測装置変数と一緒にしたもの966を計測モデル最適化手段930へ送信する。
計測モデル最適化手段930は計測モデルを最適化するために、入力である計測装置926からの測定回折信号964及び選択されたプロファイルパラメータ966を処理し、最も整合するシミュレート回折信号956を抽出する。計測モデル最適化手段930は、最も整合するシミュレート回折信号956を比較手段908に伝達する。計測モデル最適化手段930は、必要に応じて、複数対の回折信号・プロファイルパラメータ対を有するライブラリー若しくはデータ格納庫、又は、プロファイルパラメータからシミュレート回折信号を決定したり、シミュレート回折信号からプロファイルパラメータを決定したりするように教育された機械学習システムからのデータを使用してもよい。
比較手段908は整合基準の値を計算し、計算された値を以前に設定された整合基準960と比較する。そして、計算された値が整合基準内にない場合、比較手段908は、光計測モデルへの調整952を決定するために、信号954をモデル調整手段904に伝達する。モデル調整手段904は調整又は修正952をプロファイル・プリプロセッサ900に伝達し、このサイクルが繰り返される。
計算された値が整合基準内である場合には、比較手段908は最適化処理を終了させ、抽出されたパラメータ値、対応する回折信号、及び最適化されたモデル958をポスト最適化プロセッサ910に伝達する。ポスト最適化プロセッサ910は、最適化されたモデル又は信号/パラメータ対960を、ライブラリー生成手段940、MLS構築手段942、及び/又は実時間プロファイラ944の少なくとも1つへ送信する。
典型的な実施形態が説明されてきたが、本発明の意図及び/又は範囲を逸脱することなく数多くの変更が加えられ得る。例えば、最初の繰り返しは多数のプロファイルパラメータ及びその他の計測変数を変動させて行われてもよい。最初の繰り返しの後、回折応答に有意な変化を生じさせない変数は固定値に設定され得る。他の例では、以前の経験上のデータにより当初は一定と見なされた変数が、更なる分析の後に変化させられてもよい。例えば、Xオフセット及びYオフセット、又はピッチ角は当初は一定に保たれ、得られた更なるプロファイルデータによって後の繰り返しにおいて変化させられてもよい。また、楕円形や多角形に代えて、その他の形状が用いられてもよい。あるいは、最適化処理のより良いあるいは速い終了を実現するために、形状の粗さが考慮に入れられてもよい。故に、本発明は、図面に示され上述された特定の形態に限定されるとして解釈されるべきものではなく、添付の特許請求の範囲に基づいて解釈されるべきものである。
典型的な光計測システムを示すブロック図である。 半導体ウェハ上に形成された構造を特徴付ける典型的な断面形状を示す図である。 半導体ウェハ上に形成された構造を特徴付ける典型的な断面形状を示す図である。 半導体ウェハ上に形成された構造を特徴付ける典型的な断面形状を示す図である。 半導体ウェハ上に形成された構造を特徴付ける典型的な断面形状を示す図である。 半導体ウェハ上に形成された構造を特徴付ける典型的な断面形状を示す図である。 典型的な反復構造を示す図である。 典型的な反復構造を示す図である。 典型的な反復構造を示す図である。 典型的な反復構造を示す図である。 単位セル群から成る典型的な直交格子を示す上面図である。 単位セル群から成る典型的な非直交格子を示す上面図である。 反復構造内に1つより多い造形部を有する典型的な単位セルを示す図である。 典型的な反復構造を特徴付けるために一般的に使用される角度を示す図である。 反復構造の上面形状を示す図である。 反復構造の断面形状を示す図である。 典型的な非直交反復構造の単位セル内の複数の造形部を示す図である。 単位セル内の造形部の、典型的な反復構造の直交単位セルの理論中心からのずれを示す図である。 単位セル内の造形部の幅の比を示す図である。 単位セル内の造形部の矩形性の特徴付けを示す図である。 反復構造のプロファイル形状の変動データを収集する典型的なプロセスを示すフローチャートである。 反復構造の光計測モデルを最適化するプロセスを示すフローチャートである。 反復構造の単位セルの上面図を特徴付ける典型的な技術を示す図である。 複数の造形部を有する反復構造の単位セルの上面図を特徴付ける典型的な技術を示す図である。 反復構造の光計測モデルを最適化する典型的なシステムを示す図である。 典型的な単位セル構成を示す図である。 典型的な単位セル構成を示す図である。 典型的な単位セル構成を示す図である。 典型的な単位セル構成を示す図である。 反復構造の光計測モデルを最適化するための典型的な方法を示すブロック図である。 反復構造の光計測モデルを最適化するための典型的なシステムを示す図である。

Claims (28)

  1. 光計測のために、ウェハ上に形成された反復構造をモデル化する方法であって:
    a)前記反復構造の複数の単位セル構成を定める段階であり、各単位セル構成は、1つ以上の単位セルパラメータによって定められ且つ少なくとも1つの単位セルパラメータにおいて互いに異なる、段階;
    b)1つ以上の選択基準に基づいて、前記複数の単位セル構成から1つの単位セル構成を選択する段階;及び
    c)選択された単位セル構成を用いて、前記反復構造の上面プロファイルを特徴付ける段階;
    を有する方法。
  2. 前記1つ以上の単位セルパラメータは、ピッチ、面積、及びピッチ角を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記1つ以上の選択基準は、ピッチが最小であること、面積が最小であること、及び/又は90°からのピッチ角のずれが最小であることを含む、請求項2に記載の方法。
  4. 前記複数の単位セル構成から、最小のピッチを有する単位セル構成を選択する段階;
    複数の単位セル構成が同一の最小のピッチを有する場合に、最小の面積を有する単位セル構成を選択する段階;及び
    複数の単位セル構成が同一の最小の面積を有する場合に、90°からのピッチ角のずれが最小である単位セル構成を選択する段階;
    を更に有する請求項3に記載の方法。
  5. 前記上面プロファイルを特徴付ける段階は:
    前記選択された単位セル構成に包囲された1つ以上の造形部の1つ以上の部分の上面プロファイルに、1つ以上の基本形状を適合させる段階;
    を有する、請求項1に記載の方法。
  6. 回折信号感度に基づいて計測装置変数を最適化する段階;
    を更に有する請求項1に記載の方法。
  7. 前記計測装置変数を最適化する段階は:
    前記計測装置変数のうちの1つ以上を選択する段階;及び
    選択されなかった如何なる計測装置変数をも一定値に保ちながら、選択された1つ以上の計測装置変数の値を対応する範囲にわたって変化させる段階;
    を含む、請求項6に記載の方法。
  8. 前記1つ以上の計測装置変数は、方位角、入射角、波長範囲、及び/又は計測ハードウェアの設定変数を含む、請求項7に記載の方法。
  9. ウェハ上に形成された反復構造のプロファイルパラメータを、前記構造の上面図に関するプロファイルパラメータ及び前記構造の断面図に関するプロファイルパラメータを有する光計測モデルを用いて決定する方法であって:
    a)前記反復構造の複数の単位セル構成を定める段階であり、各単位セル構成は、1つ以上の単位セルパラメータによって定められ且つ少なくとも1つの単位セルパラメータにおいて互いに異なる、段階;
    b)1つ以上の選択基準に基づいて、前記複数の単位セル構成から1つの単位セル構成を選択する段階;
    c)選択された単位セル構成を用いて、前記反復構造の上面プロファイルの特徴付けを行う段階;
    d)前記選択された単位セル構成に対し、回折信号感度に関して計測装置変数を最適化する段階;
    e)前記選択された単位セル構成に対応する前記構造の上面プロファイルの変動性を表すプロファイルパラメータを選択する段階;
    f)前記構造の断面プロファイルに関するプロファイルパラメータを選択する段階;
    g)前記構造の上面プロファイル及び断面プロファイルを表す選択されたプロファイルパラメータを、光計測モデルに組み入れる段階
    h)前記光計測モデルを最適化する段階;
    i)最適化された光計測モデルを用いて、プロファイルパラメータと、シミュレーションによるシミュレート回折信号との組を作り出す段階;
    j)作り出されたシミュレート回折信号と測定による1つ以上の測定回折信号との組を用いて、最も整合するシミュレート回折信号を抽出する段階;
    k)最も整合するシミュレート回折信号及び前記測定回折信号が、1つ以上の整合基準内で整合しないとき、前記特徴付け及び/又はプロファイルパラメータの選択を修正する段階;及び
    l)最も整合するシミュレート回折信号及び前記測定回折信号が前記1つ以上の整合基準内で整合するまで、段階e)、f)、g)、h)、i)、j)及びk)を繰り返す段階;
    を有する方法。
  10. 前記単位セル構成を選択する段階は:
    前記複数の単位セル構成から、最小のピッチを有する単位セル構成を選択する段階;
    複数の単位セル構成が同一の最小のピッチを有する場合に、最小の面積を有する単位セル構成を選択する段階;及び
    複数の単位セル構成が同一の最小の面積を有する場合に、90°からのピッチ角のずれが最小である単位セル構成を選択する段階;
    を有する、請求項9に記載の方法。
  11. 前記計測装置変数を最適化する段階は:
    前記計測装置変数のうちの1つ以上を選択する段階;及び
    選択されなかった如何なる計測装置変数をも一定値に保ちながら、選択された1つ以上の計測装置変数の値を対応する範囲にわたって変化させる段階;
    を含む、請求項9に記載の方法。
  12. 前記1つ以上の計測装置変数は、方位角、入射角、波長範囲、及び/又は計測ハードウェアの設定変数を含む、請求項11に記載の方法。
  13. 前記回折信号感度は、計測装置変数の単位変化当たりの前記シミュレート回折信号の変化として表される、請求項11に記載の方法。
  14. 前記回折信号感度は誤差の平方和指標として表される、請求項11に記載の方法。
  15. 前記最適化された光計測モデルは、機械語システムのための、プロファイルパラメータ及び対応するシミュレート回折信号を有する教育用データセットを作り出すために使用される、請求項9に記載の方法。
  16. 前記最適化された光計測モデルは、回帰法を用いて、測定された回折信号に対応するプロファイルパラメータを決定するために使用される、請求項9に記載の方法。
  17. 前記最適化された光計測モデルは、プロファイルパラメータ及び対応する回折信号のライブラリーを作り出すために使用される、請求項9に記載の方法。
  18. プロファイルパラメータ及び対応する回折信号の前記ライブラリーは、製造装置に結合された計測システムから得られた測定による回折信号から、プロファイルパラメータを決定するために使用される、請求項17に記載の方法。
  19. ウェハ上に形成された反復構造をモデル化するシステムであって:
    前記反復構造の複数の単位セル構成を定め、且つ1つ以上の選択基準に基づいて前記複数の単位セル構成のうちの1つを選択するように構成された単位セル構成選択手段であり、各単位セル構成は、1つ以上の単位セルパラメータによって定められ且つ少なくとも1つの単位セルパラメータにおいて互いに異なる、単位セル構成選択手段;及び
    前記単位セル構成選択手段に接続されたプリプロセッサであり、選択された単位セル構成を用いて、前記反復構造の上面プロファイルを特徴付けるように構成されたプリプロセッサ;
    を有するシステム。
  20. 前記単位セル構成選択手段は:
    前記複数の単位セル構成から、最小のピッチを有する単位セル構成を選択し;
    複数の単位セル構成が同一の最小のピッチを有する場合に、最小の面積を有する単位セル構成を選択し;且つ
    複数の単位セル構成が同一の最小の面積を有する場合に、90°からのピッチ角のずれが最小である単位セル構成を選択する;
    ように構成されている、請求項19に記載のシステム。
  21. 前記単位セル構成選択手段に接続された信号感度最適化手段であり、回折信号感度に関して計測装置変数を最適化するように構成された信号感度最適化手段;及び
    前記プリプロセッサに接続されたモデル最適化手段であり、定められた光計測モデルを、前記反復構造の前記上面プロファイルの特徴付けに基づいて最適化するように構成されたモデル最適化手段;
    を更に有する請求項19に記載のシステム。
  22. 前記反復構造からの測定による測定回折信号を取得するように構成された光計測装置;及び
    前記測定回折信号を、光計測モデルを用いて生成されたシミュレーションによるシミュレート回折信号と比較するように構成された比較手段;
    を更に有する請求項19に記載のシステム。
  23. コンピュータに、ウェハ上に形成された反復構造を光計測のためにモデル化させるコンピュータ実行可能命令、を格納したコンピュータ読み取り可能媒体であって:
    a)前記反復構造の複数の単位セル構成を定める段階であり、各単位セル構成は、1つ以上の単位セルパラメータによって定められ且つ少なくとも1つの単位セルパラメータにおいて互いに異なる、段階;
    b)1つ以上の選択基準に基づいて、前記複数の単位セル構成から1つの単位セル構成を選択する段階;及び
    c)選択された単位セル構成を用いて、前記反復構造の上面プロファイルを特徴付ける段階;
    のための命令を有するコンピュータ読み取り可能媒体。
  24. 前記単位セル構成を選択する段階のための命令は:
    前記複数の単位セル構成から、最小のピッチを有する単位セル構成を選択する段階;
    複数の単位セル構成が同一の最小のピッチを有する場合に、最小の面積を有する単位セル構成を選択する段階;及び
    複数の単位セル構成が同一の最小の面積を有する場合に、90°からのピッチ角のずれが最小である単位セル構成を選択する段階;
    のための命令を有する、請求項23に記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
  25. 前記上面プロファイルを特徴付ける段階のための命令は:
    前記選択された単位セル構成に包囲された1つ以上の造形部の1つ以上の部分の上面プロファイルに、1つ以上の基本形状を適合させる段階;
    のための命令を有する、請求項23に記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
  26. 回折信号感度に基づいて計測装置変数を最適化する段階;
    のための命令を更に有する請求項23に記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
  27. 前記計測装置変数を最適化する段階のための命令は:
    前記計測装置変数のうちの1つ以上を選択する段階;及び
    選択されなかった如何なる計測装置変数をも一定値に保ちながら、選択された1つ以上の計測装置変数の値を対応する範囲にわたって変化させる段階;
    のための命令を含む、請求項26に記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
  28. 前記1つ以上の計測装置変数は、方位角、入射角、波長範囲、及び/又は計測ハードウェアの設定変数を含む、請求項27に記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
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