JP2009303421A - 多出力型スイッチング電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】確実に主出力電圧および全ての従出力電圧の出力を停止させることができる、多出力型スイッチング電源装置を提供する。
【解決手段】主出力電圧Vbbを出力する主出力スイッチングレギュレータ回路2と、従出力電圧Vccを出力する少なくとも1つの従出力レギュレータ回路3とを有する多出力型スイッチング電源装置1であって、降圧レギュレータ部6の入力直流電流IINに応じた比較用電圧を発生する電圧発生手段(R)と、比較用電圧と所定電圧の大小を比較する比較手段(Q)とを有する過電流検出回路7を備え、比較用電圧が所定電圧よりも大きい場合に伝達回路5は過電流状態を示す信号を制御回路4に伝達し、制御回路4はスイッチング素子Qのスイッチング動作を停止させ主出力電圧Vbbおよび全ての従出力電圧Vccの出力を停止させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、主出力電圧と該主出力電圧を降圧して得た少なくとも1つの従出力電圧とを出力させる多出力型スイッチング電源装置に関する。
多出力型スイッチング電源装置は、主出力と少なくとも1つの従出力とを有し、複数の負荷回路に同時に電力を供給するものである。この種の多出力型スイッチング電源装置においては、該電源装置を搭載する装置等の安全上の理由から、いずれかの負荷回路に異常が発生した場合に、その負荷回路に電力を供給する出力の過電流状態を防ぐことが重要である。
図4に、従来の多出力型スイッチング電源装置を示す。多出力型スイッチング電源装置1’は、主出力電圧である+24Vを出力する主出力スイッチングレギュレータ回路2と、従出力電圧である+5Vを出力する従出力レギュレータ回路3’とを備えている。
主出力スイッチングレギュレータ回路2は、トランスTの一次巻線Tに接続されたスイッチング素子Qと、スイッチング素子Qを制御する制御回路4とを備え、制御回路4がスイッチング素子Qをスイッチング動作させると二次巻線Tに交流電圧が誘起されるようになっている。この交流電圧はダイオードDおよび平滑コンデンサCで整流・平滑されて直流電圧Vとなり、さらに直流電圧VはコイルLおよびコンデンサCで高調波成分が除去等されて主出力電圧Vbb(+24V)として出力される。また、直流電圧Vは、フォトカプラ等から構成される伝達回路5によって制御回路4にフィードバックされ、これにより主出力電圧Vbbはほぼ一定に保たれる。
一方、従出力レギュレータ回路3’は、一般に知られている昇圧型、降圧型、昇降圧型のうち最も多用されている降圧型であり、主出力電圧Vbbよりも低い従出力電圧Vccを出力する。適用可能な降圧レギュレータ部6としては種々のものが知られているが、一例として、図4に示す従出力レギュレータ回路3’では、出力電圧安定化制御の他、加熱保護、過電流保護等の機能を内蔵したチョッパ型レギュレータであるサンケン電気株式会社製のIC「SI−8000Sシリーズ」を使用している(例えば、非特許文献1参照)。
降圧レギュレータ部6は、VIN端子から入力された直流電圧Vを交流電圧Vに変換してSWOUT端子から出力する。そして、交流電圧Vは、降圧レギュレータ部6に外付けされたダイオードD、コイルLおよび平滑コンデンサCで整流・平滑され、直流の従出力電圧Vcc(+5V)として出力される。
前記の通り、降圧レギュレータ部6には過電流保護機能が内蔵されているので、いずれかの従出力に接続されている不図示の負荷回路に短絡等の異常が発生した場合には、その従出力から異常が発生した負荷回路への電力供給のみを停止し、従出力レギュレータ回路3’が破損等するのを防ぐことができる。しかしながら、降圧レギュレータ部6の過電流保護機能が長時間にわたって動作し続けると、降圧レギュレータ部6自身が発熱し、異常な動作や特性の劣化を招くおそれがあった。また、異常が発生している負荷回路に電力を供給し続けると、負荷回路の機能を損なうおそれがあった。
そこで、従来から、降圧レギュレータ部6による過電流保護機能とは別に過電流状態を検出する手段を設けることにより、上記問題の解決を図ったスイッチングレギュレータの検討も行われている(例えば、特許文献1参照)。本文献に記載の保護回路では、レギュレータから出力されるパルス状の出力電流の多寡を検知することにより、過電流状態であるか否かの判定が行われる。
特開2006−94570号公報 製品カタログ"SI−8000Sシリーズ"、サンケン電気株式会社、インターネット、<http://www.sanken-ele.co.jp/prod/semicon/pdf/si-8050sj.pdf>、2008年6月16現在
しかしながら、特許文献1に記載のスイッチングレギュレータの保護回路は、パルス状の出力電流を用いて過電流状態の判定を行うので、出力電流が出力されていない時間帯、つまり隣り合うパルス電流とパルス電流の間の時間帯については過電流状態であるか否かを判定することができなかった。
また、通常、多出力型スイッチング電源装置1’で使用される伝達回路5は、例えば電気的な絶縁のためにフォトカプラ等から構成されるが、フォトカプラの応答速度はそれほど速くない。したがって、降圧レギュレータ部6のスイッチング周波数が高く、検知された出力電流のパルス幅が狭い場合には、出力電流の多寡が伝達回路5から制御回路4へ十分に伝達されないおそれがあった。
すなわち、図4に示す従来の多出力型スイッチング電源装置1’に特許文献1に記載の保護回路をそのまま適用したとしても、従出力が過電流状態であることを検知して、確実かつ安全に主出力および従出力を停止させることはできなかった。
そこで、本発明は、従出力の過電流状態を検知して、確実に主出力電圧および全ての従出力電圧の出力を停止させることができる、多出力型スイッチング電源装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る多出力型スイッチング電源装置は、トランスの一次巻線に接続されたスイッチング素子を制御回路による制御下でスイッチング動作させて前記トランスの二次巻線に交流電圧を誘起させ、該交流電圧を整流平滑部にて整流および平滑して得た直流電圧から主出力電圧を生成して出力する主出力スイッチングレギュレータ回路と、前記直流電圧を降圧レギュレータ部で降圧して得た従出力電圧を出力する、少なくとも1つの従出力レギュレータ回路とを備えた多出力型スイッチング電源装置であって、前記主出力スイッチングレギュレータ回路の整流平滑部と前記従出力レギュレータ回路の降圧レギュレータ部との間に介装され、前記降圧レギュレータ部の入力側に流れる入力直流電流を基に前記従出力レギュレータ回路の過電流状態を検出する過電流検出回路をさらに備え、前記主出力スイッチングレギュレータ回路は、前記過電流検出回路が過電流状態を検出すると、過電流状態を示す信号を前記制御回路に伝達する伝達回路をさらに有し、前記制御回路は、前記従出力レギュレータ回路の少なくとも1つが過電流状態となった場合に、前記伝達回路から前記過電流状態を示す信号を受けて前記スイッチング素子のスイッチング動作を停止させ、前記主出力スイッチングレギュレータ回路および前記従出力レギュレータ回路からの出力を停止させることを特徴とする。
この構成によれば、整流平滑部と従出力レギュレータ回路の降圧レギュレータ部との間に介装された過電流検出回路が降圧レギュレータ部の入力側に流れる入力直流電流を基に従出力の過電流状態を検出する。そして、過電流検出回路が従出力の過電流状態を検出すると、伝達回路は過電流状態を示す信号を制御回路に伝達する。このように、本構成では、パルス状の電流ではなく直流電流を検出するので、従出力が過電流状態であるか否かを確実に判定することができる。しかも、伝達回路の応答速度にかかわりなく、過電流状態を示す信号を制御回路に確実に伝達することができる。さらに、制御回路は過電流状態を示す信号を受けてスイッチング素子のスイッチング動作を停止させ、主出力スイッチングレギュレータ回路および従出力レギュレータ回路からの出力を停止させるので、破損等させることなく、装置全体を安全に停止させることができる。
また、過電流検出回路は、降圧レギュレータ部の入力側に流れる入力直流電流を検出することによって過電流状態を検知するが、入力直流電流は出力直流電流よりも小さいので、過電流検出回路における電力損失を低減することができる。
ここで、過電流検出回路は、入力直流電流に応じた比較用電圧を発生する電圧発生手段と、比較用電圧と所定電圧の大小を比較する比較手段とを有し、比較手段は、比較用電圧が所定電圧よりも大きい場合に過電流状態を示す信号を伝達回路から制御回路に伝達させるように構成してもよい。
この構成によれば、電圧発生手段に発生する入力直流電流に応じた比較用電圧と所定電圧とを比較することにより、間接的に従出力が過電流状態であるか否かを判定することができる。そして、比較用電圧が所定電圧よりも大きい場合には、過電流状態を示す信号を伝達回路から制御回路に伝達させることにより、主出力電圧および全ての従出力電圧の出力を停止させることができる。
前記従出力レギュレータ回路が複数個設けられている場合において、前記電圧発生手段と前記比較手段は、複数の前記従出力レギュレータ回路毎に設けてもよいし、複数の前記従出力レギュレータ回路に共通して1つの前記電圧発生手段と1つの前記比較手段とを設け、複数の前記従出力レギュレータ回路に向かって流れていく前記入力直流電流の和電流が前記電圧発生手段に流れるようにしてもよい。
前者によれば、各従出力レギュレータ回路の従出力の電流状態を精度よく検出することができる一方、後者によれば、部品点数を削減して回路を簡略化することができる。
好ましくは、前記比較手段はトランジスタであり、前記電圧発生手段は前記トランジスタのベース−エミッタ間に接続された抵抗であり、前記所定電圧は前記トランジスタがONするのに必要なベース−エミッタ間電圧である。
本発明によれば、従出力の過電流状態を検知して、確実に主出力電圧および全ての従出力電圧の出力を停止させることができる、多出力型スイッチング電源装置を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る多出力型スイッチング電源装置の好ましい実施形態について説明する。
図1に、実施例1に係る多出力型スイッチング電源装置を示す。多出力型スイッチング電源装置1は、主出力電圧である+24Vを出力する主出力スイッチングレギュレータ回路2と、従出力電圧である+5Vを出力する従出力レギュレータ回路3と、従出力レギュレータ回路3の入力側に設けられた過電流検出回路7とを備える。
これらのうち、主出力スイッチングレギュレータ回路2は、トランスTの一次巻線Tに接続されたスイッチング素子Qと、スイッチング素子Qのスイッチング動作を制御する制御回路4と、制御回路4に出力側の状態(後述)を伝達する伝達回路5とを備え、制御回路4がスイッチング素子Qをスイッチング動作させると二次巻線Tに交流電圧が誘起される。この交流電圧は、ダイオードDおよび平滑コンデンサCからなる整流平滑部で整流・平滑されて直流電圧Vとなり、その後、コイルLおよびコンデンサCで高調波成分が除去され、主出力電圧Vbb(+24V)として出力される。
伝達回路5は、主にフォトカプラから構成され、直流電圧Vの多寡を制御回路4に伝達する。そして、制御回路4は、その多寡に応じてスイッチング動作のデューティー比を調整する。これにより、直流電圧Vはほぼ一定に保たれる。
従出力レギュレータ回路3は降圧型のレギュレータであり、主出力電圧Vbbよりも低い従出力電圧Vccを出力する。適用可能な降圧レギュレータ部6としては種々のものが知られているが、本実施例では、サンケン電気株式会社製のIC「SI−8000Sシリーズ」を使用している。降圧レギュレータ部6は、VIN端子から入力された直流電圧V’(後述)を交流電圧Vに変換してSWOUT端子から出力する。そして、交流電圧Vは、ダイオードD、コイルLおよび平滑コンデンサCで整流・平滑され、従出力電圧Vcc(+5V)として出力される。
また、降圧レギュレータ部6のVIN端子には、主出力スイッチングレギュレータ回路2から過電流検出回路7を通って流れてくる入力直流電流IINが入力される。また、降圧レギュレータ部6のSWOUT端子からは、不図示の負荷回路に向かって流れていく出力直流電流IOUTが出力される。ここで、降圧レギュレータ部6の効率を80%とした場合、入力直流電流IINと出力直流電流IOUTは、次式の関係を有している。
[数1]

IN=IOUT×[Vcc/(V’×0.8)] ・・・(1)
すなわち、従出力電圧Vccが直流電圧V’よりも小さい場合、入力直流電流IINは出力直流電流IOUTよりも少なくなる。
過電流検出回路7は、主出力スイッチングレギュレータ回路2の整流平滑部と従出力レギュレータ回路3の降圧レギュレータ部6との間に介装されて、降圧レギュレータ部6の入力側(入力ポート)に流れる入力直流電流IINを基に従出力レギュレータ回路3の従出力が過電流状態であるか否かを検出する。具体的には、過電流検出回路7は、降圧レギュレータ部6の入力直流電流IINが流れるラインに直列に挿入された電流検出抵抗R(「電圧発生手段」に相当)と、電流検出抵抗Rの一端に接続されたベース電流制限抵抗Rと、ベース−エミッタ間に電流検出抵抗Rとベース電流制限抵抗Rを挟み込むように配置されたトランジスタQ(「比較手段」に相当)とを備える。すなわち、トランジスタQのベースにベース電流制限抵抗Rの一端が接続され、エミッタに電流検出抵抗Rの入力側が接続され、さらに電流検出抵抗Rの出力側は降圧レギュレータ部6の入力ポートとベース電流制限抵抗Rの他端とに接続される。また、トランジスタQのベース−エミッタ間には、コンデンサCが接続される。
トランジスタQのコレクタは、主出力スイッチングレギュレータ回路2の伝達回路5に接続され、トランジスタQがONすると、伝達回路5に向かってコレクタ電流(以下、“検出電流I”と称する)が流れる。ベース電流制限抵抗Rは、トランジスタQのベース電流量を制限することによって検出電流Iの量を制限し、トランジスタQ自身および伝達回路5の破壊を防ぐためのものである。また、コンデンサCは、特に、主出力スイッチングレギュレータ回路2が起動する際の直流電圧Vの急な変動(オーバーシュート等)を抑え、トランジスタQが誤ってONしてしまうのを防止するためのものである。
図1に示すように、過電流検出回路7には主出力スイッチングレギュレータ回路2の直流電圧Vが入力され、過電流検出回路7は従出力レギュレータ回路3に直流電圧V’を出力する。ここで、直流電圧Vと直流電圧V’は、次式の関係を有している。
[数2]

’=V−(IIN×電流検出抵抗Rの抵抗値) ・・・(2)
すなわち、降圧レギュレータ部6に入力される直流電圧V’は、直流電圧Vから、電流検出抵抗Rの両端に発生する電圧(以下、“比較用電圧”と称する)を差し引いた値となる。
従出力が過電流状態、つまり出力直流電流IOUTが過度に多い状態となると、(1)式より、入力直流電流IINもそれに比例して増加し、比較用電圧が増加する。そして、比較用電圧が、トランジスタQがONするのに必要なベース−エミッタ間電圧(本実施例では、一例として0.65V。「所定電圧」に相当)を超えると、ベース電流制限抵抗Rを通ってベース電流が流れ、トランジスタQがONし、伝達回路5に向かって検出電流Iが流れる。これに応じて、伝達回路5は、過電流状態を示す信号を制御回路4に伝達する。そして、伝達回路5から該信号を受け取った制御回路4はスイッチング素子Qのスイッチング動作を停止させる。これにより、主出力スイッチングレギュレータ回路2および従出力レギュレータ回路3からの出力が全て停止する。
なお、本実施例のように、比較手段としてトランジスタQを使用した場合は、所定電圧を任意に変更することができない。したがって、この場合は、電流検出抵抗Rの抵抗値を調整することによって、過電流と判断する出力直流電流IOUTの電流値を任意に設定することができる。
以上のように、実施例1に係る多出力型スイッチング電源装置1によれば、降圧レギュレータ部6の入力直流電流IINを参照することにより、間接的に従出力が過電流状態であるか否かを判定することができる。すなわち、従来装置のようにパルス状の電流ではなく直流電流を検出しているので、従出力が過電流状態であるか否かを確実に判定することができる。そして、過電流状態であると判定された場合には、伝達回路5は過電流状態を示す信号を制御回路4に伝達する。ここで、過電流状態の判定には入力直流電流IINを使用するので、伝達回路5にフォトカプラを用いた場合であっても過電流状態を示す信号を確実に制御回路4に伝達することができ、主出力電圧Vbbおよび従出力電圧Vccの出力を確実に停止させることができる。
さらに、制御回路4が過電流状態を示す信号を受け取るとスイッチング素子Qのスイッチング動作が停止され、主出力電圧Vbbおよび従出力電圧Vccの出力が停止されるので、破損等させることなく、装置全体を安全に停止させることができる。
なお、本実施例に係る多出力型スイッチング電源装置1のように、電流検出抵抗Rを用いて過電流状態を検出する方式では、電流検出抵抗Rにおける電力損失が問題となる場合がある。この点、本実施例では、出力直流電流IOUTよりも小さい入力直流電流IIN((1)式参照)が流れるラインに電流検出抵抗Rを配置しているので、この電力損失を最小限に抑えることができる。
続いて、図2を参照して、実施例2に係る多出力型スイッチング電源装置について説明する。
本実施例に係る多出力型スイッチング電源装置1aは、主出力電圧である+24Vを出力する主出力スイッチングレギュレータ回路2と、従出力電圧である+5Vを出力する従出力レギュレータ回路3Aと、従出力レギュレータ回路3Aの入力側に設けられた過電流検出回路7Aとに加え、さらにもう1つの従出力電圧である+12Vを出力する従出力レギュレータ回路3Bと、従出力レギュレータ回路3Bの入力側に設けられた過電流検出回路7Bとを備える。
つまり、実施例2に係る多出力型スイッチング電源装置1aには2つの従出力レギュレータ回路が備えられ、その入力側にそれぞれ過電流検出回路が設けられている。
この多出力型スイッチング電源装置1aでは、従出力Aによって電力供給される負荷回路(不図示)に異常が発生して出力直流電流IOUTAが過度に多い状態となると、それを検知した過電流検出回路7Aから伝達回路5に向かって検出電流IDAが流れる。従出力Bについても同様であり、出力直流電流IOUTAが過度に多い状態となると、それを検知した過電流検出回路7Bから伝達回路5に向かって検出電流IDBが流れる。
伝達回路5に検出電流IDA、IDBのうちの少なくとも一方が流れると、これに応じて、制御回路4はスイッチング素子Qのスイッチング動作を停止させる。そして、直流電圧Vの出力が停止し、主出力電圧Vbbおよび従出力電圧Vcc、Vddの出力が停止する。
以上のように、本実施例に係る多出力型スイッチング電源装置1aでは、2つ以上の従出力を備えることができる。また、この場合においても、各従出力に備えられた過電流検出回路が、それぞれ、入力直流電流を用いて過電流状態であるか否かを判定するので、実施例1と同様に、主出力電圧および全ての従出力電圧の出力を確実に停止させることができる。さらに、この実施例では、従出力レギュレータ回路毎に過電流検出回路を設けているので、各従出力レギュレータ回路の従出力の電流状態を精度よく検出することができる。
続いて、図3を参照して、実施例3に係る多出力型スイッチング電源装置について説明する。
本実施例に係る多出力型スイッチング電源装置1bは、主出力電圧である+24Vを出力する主出力スイッチングレギュレータ回路2と、従出力電圧である+5Vを出力する従出力レギュレータ回路3Aと、もう1つの従出力電圧である+12Vを出力する従出力レギュレータ回路3Bと、従出力レギュレータ回路3Aおよび3Bの入力側に共通して設けられた過電流検出回路7とを備える。
つまり、実施例3に係る多出力型スイッチング電源装置1bには2つの従出力レギュレータ回路が備えられ、その入力側に1つの過電流検出回路が設けられている。
この多出力型スイッチング電源装置1bにおいて、過電流検出回路7の電流検出抵抗Rには、従出力レギュレータ回路3Aの入力直流電流と従出力レギュレータ回路3Bの入力直流電流が流れ、その和電流に応じた比較用電圧が発生する。そして、比較用電圧が所定電圧(例えば0.65V)を超えると、伝達回路5に向かって検出電流Iが流れ、制御回路4はスイッチング素子Qのスイッチング動作を停止させる。
ここで、過電流と判断する出力直流電流IOUTA、IOUTBを実施例1、2と同程度に設定したい場合には、電流検出抵抗Rの抵抗値を実施例1、2よりも低めに設定する。本実施例の電流検出抵抗Rには、各従出力レギュレータ回路の入力直流電流の和電流が流れるからである。
結局、本実施例に係る多出力型スイッチング電源装置1bでは、各従出力が過電流状態であるか否か個別に判定するのではなく、各出力直流電流の和電流(=IOUTA+IOUTB)が過度に多いかどうかを判定することになる。そして、いずれかの従出力が過電流状態となった場合には、実施例1、2と同様に、主出力電圧および全ての従出力電圧の出力を確実に停止させることができる。
また、本実施例に係る多出力型スイッチング電源装置1bでは、従出力レギュレータ回路毎に過電流検出回路を設ける必要がないので、実施例2に係る多出力型スイッチング電源装置よりも部品点数を削減することができる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更を行うことが可能である。
例えば、各実施例では、降圧レギュレータ部6としてサンケン電気株式会社製のIC「SI−8000Sシリーズ」を使用したが、これに替えて他のICを使用してもよいし、ディスクリート部品を組み合わせて同等の機能を実現してもよい。
また、本実施例に係る多出力型スイッチング電源装置では、主出力電圧として24Vを出力させているが、主出力電圧はこれに限定されない。また、従出力電圧も主出力電圧から降圧させている限り、任意である。
過電流検出回路を備えた、実施例1に係る多出力型スイッチング電源装置の回路図である。 過電流検出回路を備えた、実施例2に係る多出力型スイッチング電源装置の回路図である。 過電流検出回路を備えた、実施例3に係る多出力型スイッチング電源装置の回路図である。 従来の多出力型スイッチング電源装置の回路図である。
符号の説明
1 多出力型スイッチング電源装置
2 主出力スイッチングレギュレータ回路
3 従出力レギュレータ回路
4 制御回路
5 伝達回路
6 降圧レギュレータ部
7 過電流検出回路

Claims (5)

  1. トランスの一次巻線に接続されたスイッチング素子を制御回路による制御下でスイッチング動作させて前記トランスの二次巻線に交流電圧を誘起させ、該交流電圧を整流平滑部にて整流および平滑して得た直流電圧から主出力電圧を生成して出力する主出力スイッチングレギュレータ回路と、
    前記直流電圧を降圧レギュレータ部で降圧して得た従出力電圧を出力する少なくとも1つの従出力レギュレータ回路と、
    を備えた多出力型スイッチング電源装置であって、
    前記主出力スイッチングレギュレータ回路の整流平滑部と前記従出力レギュレータ回路の降圧レギュレータ部との間に介装され、前記降圧レギュレータ部の入力側に流れる入力直流電流を基に前記従出力レギュレータ回路の過電流状態を検出する過電流検出回路をさらに備え、
    前記主出力スイッチングレギュレータ回路は、
    前記過電流検出回路が過電流状態を検出すると、過電流状態を示す信号を前記制御回路に伝達する伝達回路をさらに有し、
    前記制御回路は、前記従出力レギュレータ回路の少なくとも1つが過電流状態となった場合に、前記伝達回路から前記過電流状態を示す信号を受けて前記スイッチング素子のスイッチング動作を停止させ、前記主出力スイッチングレギュレータ回路および前記従出力レギュレータ回路からの出力を停止させることを特徴とする多出力型スイッチング電源装置。
  2. 前記過電流検出回路は、
    前記入力直流電流に応じた比較用電圧を発生する電圧発生手段と、
    前記比較用電圧と所定電圧の大小を比較する比較手段と、
    を有し、
    前記比較手段は、前記比較用電圧が前記所定電圧よりも大きい場合に前記過電流状態を示す信号を前記伝達回路から前記制御回路に伝達させることを特徴とする請求項1に記載の多出力型スイッチング電源装置。
  3. 前記従出力レギュレータ回路が複数個設けられ、該複数の前記従出力レギュレータ回路毎に、前記電圧発生手段と前記比較手段とが設けられていることを特徴とする請求項2に記載の多出力型スイッチング電源装置。
  4. 前記従出力レギュレータ回路が複数個設けられ、該複数の前記従出力レギュレータ回路に共通して1つの前記電圧発生手段と1つの前記比較手段とが設けられており、前記複数の従出力レギュレータ回路に向かって流れていく前記入力直流電流の和電流が前記電圧発生手段に流れるようになっていることを特徴とする請求項2に記載の多出力型スイッチング電源装置。
  5. 前記比較手段はトランジスタであり、前記電圧発生手段は前記トランジスタのベース−エミッタ間に接続された抵抗であり、前記所定電圧は前記トランジスタがONするのに必要なベース−エミッタ間電圧であることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の多出力型スイッチング電源装置。
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