JP2009302792A - データ記録装置、データ記録制御方法、データ再生装置、データ読み出し制御方法およびデータ記録/再生装置 - Google Patents

データ記録装置、データ記録制御方法、データ再生装置、データ読み出し制御方法およびデータ記録/再生装置 Download PDF

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良太 小坂井
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Abstract

【課題】品質の低下を招くことなく、また簡易なシステムおよび制御によって、記録データを良好に記録する。
【解決手段】画像圧縮処理部103で生成された記録データ(圧縮画像データ)を圧縮処理単位で分割し、各単位記録データを、記録レート(TW)とネットワーク転送レート(TN)との相対比較結果に基づいて、内部記憶装置109または外部記憶装置204に選択的に記録する。TN>TWのとき、単位記録データを記録先切り替え部105のA側を通じて内部記憶装置109に記録する。TN>TWでないとき、単位記録データを記録先切り替え部105のB側を通じて通信装置111に送り、ネットワーク40を介して、AVサーバ200の外部記憶装置204に記録する。記録先管理装置107には、単位記録データ毎に、記録先情報、順序情報、記録レート等からなる記録先管理情報を保持し、再生時等に使用する。
【選択図】図1

Description

この発明は、データ記録装置、データ記録制御方法、データ再生装置、データ読み出し制御方法およびデータ記録/再生装置に関する。詳しくは、この発明は、記録データを所定単位で分割し、単位記録データ毎に、単位記録データのデータレートとネットワークの転送データレートとの比較結果に基づいて、内部記憶装置または外部記憶装置に選択的に記録することにより、品質の低下を招くことなく、また簡易なシステムおよび制御によって、記録データを良好に記録可能としたデータ記録装置等に係るものである。
近年、光ファイバー等の広帯域なネットワークインフラが整備され、さらに、Wi−Fi(WirelessFidelity)等の高速な無線通信技術の進歩とアクセスポイントの普及に伴い、デジタルビデオカメラ等の携帯型撮像機器を用いて撮影したコンテンツをネットワーク経由でAVサーバ等の外部記録装置に直接記録するシステムが現実的となってきた。
しかし、通信回線の速度は撮影場所に於けるネットワーク接続環境に大きく依存し、帯域、データ共に保証される状況は稀で、仮にデータが保証されたとしても、常に高い転送データレートを確保できるわけではない。
そこで、ネットワークの転送データレートに合わせて、データ圧縮率を制御することで、撮影ストリームをシーンの欠落無く、AVサーバ等の外部記録装置に記録する方式(方式1)が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、ネットワークが高速であれば、記録中の画像データをそのままネットワーク経由でサーバに送り、そうでないときは画像データをストレージデバイスに一時的に記録し、その後、このストレージデバイスからネットワーク経由でサーバに送る方式(方式2)が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−152310号公報 特開2004−357031号公報
上述の方式1、方式2によれば、シーンの欠落無く外部記録装置に撮影ストリームを記録できる。しかし、上述の方式1、方式2には、以下のような不都合がある。すなわち、方式1においては、品質(画質)が低下する。また、方式2においては、システムや制御が複雑になる。
この発明の目的は、品質の低下を招くことなく、また簡易なシステムおよび制御によって、記録データを内部記憶装置、外部記憶装置に記録することにある。
この発明の概念は、
内部記憶装置と、
データを上記内部記憶装置に記録するデータ記録部と、
データをネットワークを介して外部記憶装置に転送して記録する通信部と、
記録データを所定単位で分割し、単位記録データ毎に、該単位記録データのデータレートと上記ネットワークの転送データレートとを比較し、該ネットワーク転送データレートが該単位記録データのデータレート以下のときは、該単位記録データを上記データ記録部により上記内部記憶装置に記録し、該ネットワークの転送データレートが該単位記録データのデータレートより大きいときは、該単位記録データを上記通信部により上記外部記憶装置に転送して記録する記録制御部と、
上記単位記録データ毎に、少なくとも、記録先を示す記録先情報と、データの順序を示す順序情報とを保持する情報保持部と
を備えるデータ記録装置にある。
この発明においては、内部記憶装置およびデータ記録部を備えており、内部記憶装置にはデータ記録部によりデータの記録が行われる。また、この発明においては、通信部を備えており、この通信部によりデータがネットワークを介して外部記憶装置に転送されて記録が行われる。
この発明において、記録データは所定単位で分割され、単位記録データ毎に、内部記憶装置または外部記憶装置に選択的に記録される。この場合、記録対象の単位記録データのデータレートとネットワークの転送データレートとが比較される。そして、ネットワーク転送データレートが記録対象の単位記録データのデータレート以下のとき、記録対象の単位記録データは、データ記録部により内部記憶装置に記録される。また、ネットワークの転送データレートが記録対象の単位記録データのデータレートより大きいとき、記録対象の単位記録データは通信部により外部記憶装置に転送されて記録される。
また、この発明においては、一連の単位記録データは内部記憶装置または外部記憶装置に選択的に記録されるが、情報保持部に、少なくとも、記録先を示す記録先情報とデータの順序を示す順序情報とが保持される。
このように、記録データが所定単位で分割され、単位記録データ毎に、単位記録データのデータレートとネットワークの転送データレートとの比較結果に基づいて、内部記憶装置または外部記憶装置に選択的に記録される。ネットワークの転送データレートに合わせて圧縮率を制御して外部記憶装置にだけ記録するというものではなく、一定の品質で記録が可能となり、品質の低下を招くことはない。また、ネットワークの転送データレートが記録データのデータレートより小さいとき、記録データを内部記憶装置に一時的に記録し、その後に外部記憶装置に転送して記録するというものではなく、簡易なシステムおよび制御で実現できる。
また、単位記録データ毎に、情報保持部に、少なくとも、記録先を示す記録先情報とデータの順序を示す順序情報とが保持される。そのため、この情報保持部に保持されている記録先情報および順序情報を用いることにより、記録データを構成する各単位記録データのそれぞれを内部記録装置または外部記録装置から順に読み出すことが可能となる。
この発明において、例えば、記録データを発生する記録データ発生部をさらに備える、ようにされてもよい。この記録データ発生部は、例えば、撮像素子から出力される撮像信号を処理して画像データを得る撮像信号処理部と、この撮像信号処理部で得られた画像データに対してデータ圧縮処理を施して記録データを生成する画像圧縮処理部を有するものとされる。
この発明において、例えば、記録データの分割単位である所定単位は、画像圧縮処理部におけるデータ圧縮処理の処理単位の整数倍とされる。例えば、データ圧縮処理の処理単位は、1または複数のフレームとされる。例えば、MPEG方式のデータ圧縮処理が行われる場合、その処理単位はGOP(Group of Picture)の15フレームである。このように記録データの分割単位である所定単位がデータ圧縮処理の処理単位の整数倍とされることで、データ圧縮処理単位内で記録先の分離が起こらないため、記録先をそのままにデータ伸長処理を行って画像編集を行うことができ、高い編集性が得られる。
また、この発明において、例えば、情報保持部は、単位記録データ毎に、データレートの情報を保持する、ようにされてもよい。この場合、各単位記録データを上述したように内部記憶装置または外部記憶装置に記録した後に、各単位記録データのデータレートを容易に確認できる。
また、この発明において、記録データを記録することが停止されているとき、内部記憶装置に所定の単位記録データが記録されている場合、情報保持部に保持されている所定の単位記録データのデータレートとネットワークの転送データレートとを比較し、ネットワークの転送データレートが所定の単位記録データのデータレートより大きいときは、所定の単位記録データを内部記憶装置から読み出し、通信部により外部記憶装置に転送して記録すると共に、情報保持部における所定の単位記録データの記録先情報を変更する転送制御部をさらに備える、ようにされてもよい。これにより、記録データを構成する各単位記録データの大部分が、最終的に、外部記憶装置に記録された状態とできる。内部記憶装置の記憶容量の節約が可能となる。
また、この発明の概念は、
内部記憶装置と、
上記内部記憶装置からデータを読み出すデータ再生部と、
外部記憶装置からネットワークを介してデータを読み出す通信部と、
記録データを所定単位で分割して得られた各単位記録データの、少なくとも、記録先を示す記録先情報と、データの順序を示す順序情報とを保持している情報保持部と、
上記情報保持部に保持されている上記記録先情報および上記順序情報に基づいて、上記データ再生部および上記通信部を制御し、上記記録データを構成する各単位記録データを順に読み出す読み出し制御部と、
上記データ再生部により上記内部記憶装置から読み出された単位記録データと上記通信部により上記外部記憶装置から上記ネットワークを介して読み出された単位記録データとを合成して出力するデータ合成部と
を備えるデータ再生装置にある。
この発明においては、内部記憶装置およびデータ再生部を備えており、内部記憶装置からデータ再生部によりデータの読み出しが行われる。また、この発明においては、通信部を備えており、この通信部により外部記憶装置からネットワークを介してデータの読み出しが行われる。
この発明において、記録データは所定単位で分割され、単位記録データ毎に、内部記憶装置または外部記憶装置に選択的に記録されている。そして、情報保持部には、単位記録データ毎に、少なくとも、記録先を示す記録先情報とデータの順序を示す順序情報とが保持されている。
この発明においては、情報保持部に保持されている記録先情報および順序情報に基づいて、データ再生部および通信部が制御され、記録データを構成する各単位記録データが内部記憶装置または外部記憶装置から順に読み出される。そして、内部記憶装置から読み出された単位記録データと外部記憶装置からネットワークを介して読み出された単位記録データとが合成されて出力される。
このように、この発明においては、記録データを構成する各単位記録データが内部記憶装置または外部記憶装置に選択的に記録されていても、情報保持部に保持されている記録先情報および順序情報を用いることで、記録データを構成する各単位記録データを内部記憶装置または外部記憶装置から順に読み出すことが可能となる。
この発明において、例えば、情報保持部は、単位記録データ毎に、さらに、データレートの情報を保持し、通信部は、情報保持部に保持されている読み出し対象の単位記録データのデータレートとネットワークの転送データレートとを比較し、ネットワークの転送データレートが読み出し対象の単位記録データのデータレートより大きいとき、外部記憶装置から、読み出し対象の単位記録データと、その後に必要となる所定個数の単位記録データを連続して読み出して内部メモリにバッファリングする、ようにされてもよい。これにより、その後に、ネットワークが遮断、あるいは帯域低減した際でも、バッファリングしてある単位記録データを用いることで、ネットワークの途切れを感じさせないスムースなデータ再生が可能となる。
この発明によれば、記録データを所定単位で分割し、単位記録データ毎に、単位記録データのデータレートとネットワークの転送データレートとの比較結果に基づいて、内部記憶装置または外部記憶装置に選択的に記録するものであり、品質の低下を招くことなく、また簡易なシステムおよび制御によって、記録データを良好に記録できる。
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態について説明する。図1は、実施の形態としての撮像再生装置100の構成例を示している。この撮像再生装置100は、撮像素子10および制御マイコン20に接続され、カメラとしての機能を有している。
また、この撮像再生装置100は、ネットワーク40に有線もしくは無線で接続され、撮像された画像データを、ネットワーク40を介して装置外に送り出すことが可能とされている。また、この撮像再生装置100は、表示装置30に接続され、記録スタンバイ中の画像や、記録中の画像、再生中の画像を確認することが可能とされている。
撮像素子10は、撮影された光をフォトダイオード等により光電変換した後、A/D変換を施して被写体に対応した撮像信号をデジタルデータとして出力するデバイスである。この撮像素子10は、例えば、C−MOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)撮像素子、あるいはCCD(Charge Coupled Device)撮像素子等である。
制御マイコン20は、撮像再生装置100の内部動作を管理し、記録モード時および再生モード時のシグナルフローをコントロールする。表示装置30は、撮像再生装置100に備え付けの小型液晶パネル、あるいは、外部接続のテレビディスプレイ等を表し、記録スタンバイ中あるいは記録中のカメラ信号処理結果を確認したり、再生画の鑑賞を行ったりすることができるデバイスである。
ネットワーク40は、TCP/IP(Transmission Control Protocol/InternetProtocol)等のプロトコルを用いたインターネット、イントラネットを示し、有線もしくは無線経由でアクセスすることで相互通信が可能となるインフラストラクチャで、ネットワーク上に配置されたAVサーバ200との仲介を行う。
次に、撮像再生装置100の内部構成について説明する。この撮像再生装置100は、撮像信号処理部101と、表示装置制御部102と、画像圧縮処理部103と、画像伸長処理部104とを有している。また、この撮像再生装置100は、記録先切り替え部105と、記録先制御部106と、記録先管理装置107と、記憶装置制御部108と、記憶装置109と、通信装置制御部110と、通信装置111とを有している。
撮像信号処理部101は、撮像素子10から受け取った撮像信号に、ホワイトバランス、明るさ調整、ガンマ処理、Y/C分離処理等の現像処理を施し、TVフォーマットの画像データを生成する。画像圧縮処理部103は、撮像信号処理部101で生成された画像データに対し、MPEG(Moving Picture Expert Group)等の圧縮技術によってデータ量の圧縮を行って、記録データ(圧縮画像データ)を生成する。
画像伸長処理部104は、再生時に記録先切り替え部105から供給される記録データ(圧縮画像データ)を伸長する処理部であり、ベースバンドデータに変換した後に、表示装置制御部102に送る。表示装置制御部102は、接続された表示装置30に合わせて解像度変換等の処理を行い、ベースバンドデータを出力する。
記録先切り替え部105は、記録先制御部106の指示により、内部記録か外部記録かを切り替えるブロックであり、後段には2つのパスが用意されている。一つは、記憶装置制御部108により適切なフォーマット変換が施され、HDD(ハードディスクドライブ)あるいはフラッシュメモリといった記憶装置109に記録される系である。もう一つは、通信装置制御部により適切に変換が施され、イーサネット(登録商標)、Wi−Fi等の有線もしくは無線の通信装置111によりネットワーク40に転送される系である。ここで、記憶装置制御部108はデータ記録部およびデータ再生部を構成している。また、記憶装置109は、内部記憶装置を構成している。
記録先制御部106は、これら2つの系を切り替える。この記録先制御部106は、画像圧縮処理部103から知らされる圧縮レート等の処理状態と、通信装置制御部110から知らされる通信装置111における転送レート等の通信状態を監視しており、適切な判断基準で記録先を切り替える。また、この記録先制御部106は、同時に、切り替え動作に付随する記録先管理情報を記録先管理装置107に記録する。この記録先管理装置107は、情報保持部を構成している。
次に、AVサーバ200の内部構成について説明する。このAVサーバ200は、通信装置201と、通信装置制御部202と、記憶装置制御部203と、記憶装置204とを有している。
通信装置201は、ネットワーク40と相互通信を行い、通信装置制御部202によって制御されている。ネットワーク40から記録すべきデータが転送されてきた場合、通信装置制御部202は通信装置201を介してデータを受け取り、記憶装置制御部203を経由して、適切なフォーマットで記憶装置204に記録する。ここで、記憶装置204は外部記憶装置を構成している。
次に、記録先制御部106の動作について説明する。図2を参照して、LINK状態の判断について説明する。画像圧縮処理部103により算出される記録データのデータレート(以下、「記録レート」と呼ぶ)をTWとし、通信装置制御部110により知らされるネットワークの転送データレート(以下、「ネットワーク転送レート」と呼ぶ)をTNとする。区間T0,T1,T3のように、記録レート(TW)がネットワーク転送レート(TN)を上回っている、もしくは同等の場合、LINK状態を“L(遮断)”とし、T2,T4,T5,T6のように、ネットワーク転送レート(TN)が記録レート(TW)を上回っている場合、LINK状態を“H(接続)”とする。
このように、遮断・接続状態を、ネットワーク転送レート(TN)、記録レート(TW)の絶対量ではなく相対比較して判断することで、画像圧縮処理部103において圧縮レートを上げた場合、ネットワークには接続できるものの、広帯域幅が安定的に確保できない場合でも、外部記憶装置への記録(以下、「ネットワーク記録」と呼ぶ)が可能となる。
また、記録先管理装置107に保持される記録先管理情報(管理データ)の構造について説明する。この記録先管理情報は、図3に示すように、4つの項目で構成される。記録単位(以下、「UNIT」と呼ぶ)は、例えば、MPEG等の圧縮単位であるGOP(Group of Pictures)の整数倍等、システムとして管理しやすいデータ群をひとまとめとして定義する。
項目1の“Time Stamp”には、各ユニットの記録データ(各単位記録データ)の代表画(例えば、GOPにおけるI−Picture等)のタイムコード(TS0,TS1,…)を記録する。項目2の“Scene ID”には、システム内部で管理している連番(P0,P1,…)を記録する。項目3の“Comp Data Rate”には、その記録単位の平均データレート(DR0,DR1,…)を記録する。項目4の“Rec Dest”には、記録先が内部(in)か外部(out)かのフラグを記録する。
ここで、“Time Stamp”および“Scene ID”により各単位記録データの順序がわかる。この意味で、“Time Stamp”および“Scene ID”の記録情報は、順序情報を構成する。
次に、記録モード時の動作について説明する。記録モードにおいて、画像圧縮処理部103で生成された記録データ(圧縮画像データ)の各ユニットの記録データは、記録先切り替え部105に送られる。ここで、1ユニットの記録データは単位記録データを構成する。
この記録モードにおいて、記録先制御部106により、記録対象の単位記録データ(1ユニットの記録データ)の記録先として内部記憶装置(記憶装置109)が選ばれた場合、図4に示すような、内部記録のシグナルフローとなる。すなわち、記録先切り替え部105はA側に接続され、当該記録対象の単位記録データは記憶装置制御部108に送られ、適切なフォーマット変換を施されて記憶装置109に記録される。
また、この記録モードにおいて、記録先制御部106により、記録対象の単位記録データ(1ユニットの記録データ)の記録先として外部記憶装置(記憶装置204)が選ばれた場合、図5に示すような、外部記録のシグナルフローとなる。すなわち、記録先切り替え部105はB側に接続され、当該記録対象の単位記録データは、通信装置制御部110により適切に変換が施され、通信装置111によりネットワーク40に転送され、AVサーバ200の記憶装置204に記録される。
次に、記録モードの中でも特殊なモードである転送モードの動作について説明する。この転送モードにおいては、内部記憶装置(記憶装置109)に記憶された各単位記録データが、この内部記憶装置から外部記憶装置(記憶装置204)へと転送される。この転送モードにおいては、図6に示すような、シグナルフローとなる。
記録スタンバイ中、あるいはユーザ指示により、内部記憶装置(記憶装置109)に記憶されたデータを外部記憶装置(記憶装置204)へ転送する要求が生じた場合、記録先制御部106の指示により、記録先切り替え部105はA−Bが接続され、ネットワークの状態とシステムの状態を監視しながら、各単位記録データを圧縮データのまま転送する。このとき、画像伸長処理部104が転送中のデータを受け取り、伸長処理し、表示装置制御部102に送ることで、ユーザは、表示装置により、転送中のデータを確認することも可能となる。
図7のフローチャートは、図1に示す撮像再生装置100における制御マイコン20の記録モード時の制御処理の手順を示している。この制御マイコン20は、記録モードにあるとき、図7のフローチャートの処理を、ユニット(記録単位)周期の最初のタイミングで開始する。ここで、制御マイコン20は記録制御部を構成している。
制御マイコン20は、制御処理を開始した後に、ステップS001の処理に移る。このステップS001において、制御マイコン20は、撮像再生装置100がネットワーク40につながっていて通信が可能であるか否かを判断する。通信が可能であるとき、制御マイコン20は、ステップS002において、通信装置制御部110により知らされるネットワーク転送レート(TN)を確認し、その後、ステップS003の処理に移る。
このステップS003において、制御マイコン20は、記録中にあるか否かを判断する。記録中にあるとき、制御マイコン20は、ステップS004において、画像圧縮処理部103により算出される、記録対象の単位記録データの記録レート(TW)を確認し、その後にステップS005の処理に移る。
このステップS005において、制御マイコン20は、ネットワーク転送レート(TN)が記録レート(TW)より大きいか否かを判定する。TN>TWであるとき、制御マイコン20は、ステップS006の処理に移る。このステップS006において、制御マイコン20は、記録先切り替え部105をB側に接続し、記録対象の単位記録データに対して通信装置制御部110により適切な変換処理を施し、通信装置111によりネットワーク40に転送し、AVサーバ200の記憶装置204に記録する。制御マイコン20は、ステップS006の処理の後、ステップS007の処理に移る。
上述のステップS005でTN>TWでないとき、制御マイコン20は、ステップS010の処理に移る。このステップS010において、制御マイコン20は、記録先切り替え部105をA側に接続し、当該記録対象の単位記録データを記憶装置制御部108に送り、適切なフォーマット変換を施して記憶装置109に記録する。制御マイコン20は、ステップS010の処理の後、ステップS007の処理に移る。
このステップS007において、制御マイコン20は、記録先制御部106により記録先管理装置107における記録先管理情報(図3参照)を更新する。そして、制御マイコン20は、ステップS007の処理の後、ステップS001の処理に戻る。
上述のステップS003で記録中でないとき、例えば記録スタンバイ中であるとき、制御マイコン20は、ステップS011において、記録先管理装置107に保持されている記録先管理情報を確認し、その後にステップS012の処理に移る。このステップS012において、制御マイコン20は、記憶装置109に単位記録データが存在するか否かを判断する。
記憶装置109に単位記録データが存在するとき、制御マイコン20は、ステップS013の処理に移る。このステップS013において、制御マイコン20は、記憶装置109に存在する単位記録データのうち、所定の単位記録データを転送対象の単位記録データとする。例えば、所定の単位記録データは、記憶装置109に存在する単位記録データのうち、“Time Stamp”および“Scene ID”で示される順序が、最も早いものとされる。そして、制御マイコン20は、このステップS013において、上述の転送対象の単位記録データの記録レート(DR)を、記録先管理装置107に保持されている記録先管理情報(図3参照)に基づいて確認する。
次に、制御マイコン20は、ステップS014において、ネットワーク転送レート(TN)が記録レート(DR)より大きいか否かを判断する。TN>DRであるとき、制御マイコン20は、ステップS006の処理に移る。すなわち、制御マイコン20は、記録先切り替え部105のA−Bを接続し、記憶装置109から転送対象の単位記録データを取り出し、この転送対象の単位記録データに対して通信装置制御部110により適切な変換処理を施し、通信装置111によりネットワーク40に転送し、AVサーバ200の記憶装置204に記録する。この意味で、制御マイコン20は、転送制御部を構成している。一方、ステップS014でTN>DRでないとき、制御マイコン20は、ステップS001の処理に戻る。
また、ステップS012で記憶装置109に単位記録データが存在しないとき、制御マイコン20は、直ちに、制御処理を終了する。
また、上述のステップS001で通信可能でないとき、制御マイコン20は、ステップS008において、記録中であるか否かを判断する。記録中であるとき、制御マイコン20は、ステップS009において、画像圧縮処理部103により算出される、記録対象の単位記録データの記録レート(TW)を確認し、その後にステップS010の処理に移る。
このステップS010において、制御マイコン20は、記録先切り替え部105をA側に接続し、当該記録対象の単位記録データを記憶装置制御部108に送り、適切なフォーマット変換を施して記憶装置109に記録する。このように、記録中であるが、通信が不可能である場合には、ネットワーク転送レート(TN)とは関係なく、記録対象の単位記録データは、常に、記憶装置109に記録される。
また、ステップS008において、記録中でないとき、制御マイコン20は、直ちに、制御処理を終了する。
図8、図9は、記録モード時のタイミングチャートの一例を示している。“DEST”信号は、“LINK”信号からUNIT単位毎に整えられた信号である。この“DEST”信号に基づいて、UNIT単位毎の記録先切り替え処理を実現する。図8、図9に示すように、記録先管理装置に格納される記録先管理情報は、UNIT毎に追記され、もしくは修正され、後述する再生モード時にも利用される。
図8に示すタイミングチャートでは、シーンIDが同じP0であっても、P0−0,P0−1の単位記録データは、“DEST”信号がロー(L)にあるので、内部記憶装置(記憶装置109)に記録されているが、P0−2,P0−3,P0−4の単位記録データは、“DEST”信号がハイ(H)にあるので、外部記憶装置(記憶装置204)に記録されている。
また、図8に示すタイミングチャートでは、シーンIDが同じP1であっても、P1−0,P1−1,P1−2,P1−7の単位記録データは、“DEST”信号がロー(L)にあるので、内部記憶装置(記憶装置109)に記録されているが、P1−3,P1−4,P1−5,P1−6の単位記録データは、“DEST”信号がハイ(H)にあるので、外部記憶装置(記憶装置204)に記録されている。
また、図9に示すタイミングチャートにおいては、P1−0,P0−1,P0−2,P0−3の単位記録データは内部記憶装置(記憶装置109)に記録され、P1−4の単位記録データは外部記憶装置(記憶装置204)に記録されている。この状態で、記録中から記録スタンバイとなった場合、“DEST”信号がハイ(H)にあることから、1−0,P0−1,P0−2,P0−3の単位記録データは内部記憶装置(記憶装置109)から外部記憶装置(記憶装置204)に転送されて記録される。
この場合、記録先管理装置107に保持されているP1−0,P0−1,P0−2,P0−3の単位記録データに関する管理データ(管理情報)については、転送前の管理データは消去され、転送後に合わせた管理データが新たに書き込まれる。
また、図9に示すタイミングチャートにおいては、上述の転送処理後に、再び記録中となり、P1−0,P1−1,P1−2,P1−3の単位記録データは、“DEST”信号がハイ(H)にあるので、外部記憶装置(記憶装置204)に記録されている。
次に、再生モード時の動作について説明する。再生モードにおいて、内部記憶装置(記憶装置109)および外部記憶装置(記憶装置204)に記録されている記録データを構成する各単位記録データが順に読み出され、それぞれから読み出された単位画像データが記録先切り替え部105で合成されて、画像伸長処理部104に送られる。この意味で、記録先切り替え部105は、データ合成部を構成している。
この再生モードにおいて、記録先制御部106が記録先管理装置107に保持されている管理データ(管理情報)から、次に読み出すべき単位記録データが内部記憶装置(記憶装置109)に記録されていると判断した場合、図10に示すような、内部記録データ再生のシグナルフローとなる。すなわち、記録先切り替え部105はA側に接続され、記憶装置109から読み出し対象の単位記録データの読出しが行われ、この読み出しデータは記録装置制御部108、記録先切り替え部105を介して画像伸長処理部104に送られる。
また、この再生モードにおいて、記録先制御部106が記録先管理装置107に保持されている管理データ(管理情報)から、次に読み出すべき単位記録データが外部記憶装置(記憶装置204)に記録されていると判断した場合、図11に示すような、外部記録データ再生のシグナルフローとなる。すなわち、記録先切り替え部105はB側に接続され、記憶装置204から読み出し対象の単位記録データの読出しがネットワーク40を介して行われ、この読み出しデータは通信装置111、通信装置制御部110、記録先切り替え部105を介して画像伸長処理部104に送られる。
記録先切り替え部105から画像伸長処理部104に送られる読み出しデータ(圧縮画像データ)は、この画像伸長処理部104で伸長処理された後に、表示装置制御部102に送られる。これにより、表示装置30には、内部記憶装置(記憶装置109)および外部記憶装置(記憶装置204)から順に読み出された各単位記録データによる再生画像が表示される。
図12のフローチャートは、図1に示す撮像再生装置100における制御マイコン20の、再生モード時のデータ読み出し制御処理の手順を示している。この制御マイコン20は、再生モードにあるとき、図12のフローチャートの処理を、再生処理周期の開始タイミングで開始する。ここで、再生処理周期は、上述したユニット(記録単位)の周期である。また、制御マイコン20は、読み出し制御部を構成している。
制御マイコン20は、制御処理を開始した後に、ステップST101において、記録先管理装置107に保持されている記録先管理情報を確認し、その後にステップS102の処理に移る。このステップS102において、制御マイコン20は、再生データが存在するか否か、つまり少なくとも内部記憶装置(記憶装置109)または外部記憶装置(記憶装置204)に読み出すべき単位記録データが存在するか否かを判断する。
再生データが存在しないとき、制御マイコン20は、直ちに処理を終了する。一方、再生データが存在するとき、制御マイコン20は、ステップS103の処理に移る。このステップS103において、制御マイコン20は、次に必要なデータ、つまり読み出し対象の単位記録データが外部記憶装置(記憶装置204)に記録されているか否かを判断する。
読み出し対象の単位記録データが内部記憶装置(記憶装置109)に記憶されているとき、制御マイコン20は、ステップS104の処理に移る。このステップS104において、制御マイコン20は、記憶装置制御部108により記憶装置109から読み出し対象の単位記録データを読み出す。そして、制御マイコン20は、ステップS105において、記録先切り替え部105をA側に接続し、記憶装置制御部108から記録先切り替え部105を通じて、当該読み出しデータを画像伸長処理部104に送る。制御マイコン20は、ステップS105の処理の後、ステップS101の処理に戻る。
上述のステップS103で読み出し対象の単位記録データが外部記憶装置(記憶装置204)に記憶されているとき、制御マイコン20は、ステップS106の処理に移る。このステップS106において、制御マイコン20は、撮像再生装置100がネットワーク40につながっていて通信が可能であるか否かを判断する。
通信が可能でないとき、制御マイコン20は、直ちに処理を終了する。一方、通信が可能であるとき、制御マイコン20は、ステップS107において、通信装置制御部110により知らされるネットワーク転送レート(TN)を確認する。さらに、制御マイコン20は、ステップS108において、記録先管理装置107に保持されている当該読み出し対象の単位記録データの記録レート(DR)を確認する。
次に、制御マイコン20は、ステップS109において、ネットワーク転送レート(TN)が記録レート(DR)より大きいか否かを判断する。TN>DRであって、読み出し対象の単位記録データの記録レート(DR)に対して充分なネットワーク転送レート(TN)を確保できないとき、制御マイコン20は、ステップS110の処理に移る。このステップS110において、制御マイコン20は、通信装置111により記憶装置204からネットワーク40を介して読み出し対象の単位記録データを読み出す。
そして、制御マイコン20は、読み出し対象の単位記録データの読み出しが完了した後、ステップS105において、記録先切り替え部105をB側に接続し、通信装置111から通信装置制御部110、記録先切り替え部105を通じて、当該読み出しデータを画像伸長処理部104に送る。制御マイコン20は、ステップS105の処理の後、ステップS101の処理に戻る。
また、上述のステップS109でTN>DRであって、読み出し対象の単位記録データの記録レート(DR)に対して充分なネットワーク転送レート(TN)を確保できるとき、制御マイコン20は、ステップS111の処理に移る。このステップS111において、制御マイコン20は、通信装置111により記憶装置204からネットワーク40を介して読み出し対象の単位記録データを読み出す。
この場合、記録レート(DR)によらずに高速で読み出し(ダウンロード)を行い、読み出し対象の単位記録データだけでなく、その後に必要となる所定個数の単位記録データを連続して読み出す。ここで、読み出し個数は、各単位記録データの記録レート(DR)とネットワーク転送レート(TN)との兼ね合いで適宜決定される。例えば、読み出し対象の単位記録データからユニット(記録単位)の周期内に読み出しを開始し得る単位記録データまでが連続して読み出される。
制御マイコン20は、ステップS112において、上述のステップS111で高速で読み出した各単位記録データを、内部メモリにバッファリングする。その後、制御マイコン20は、ステップS105において、記録先切り替え部105をB側に接続し、通信装置111から通信装置制御部110、記録先切り替え部105を通じて、内部メモリにバッファリングしている読み出しデータを、各単位記録データの記録レート(DR)に合わせて画像伸長処理部104に送る。制御マイコン20は、ステップS105の処理の後、ステップS101の処理に戻る。
図13は、再生モード時のタイミングチャートの一例を示している。P0−0,P0−1の単位記録データは、“DEST”フラグが内部(in)であることから、内部記憶装置(記憶装置109)に記録されていることがわかる。そのため、これらの単位記録データは記憶装置制御部108により記憶装置109から読み出され、記録先切り替え部105を通じて画像伸長処理部104に送られる。
また、P0−1の単位記録データに続くP0−2,P0−3,P0−4の単位記録データは、“DEST”フラグが外部(out)であることから、外部記憶装置(記憶装置204)に記録されていることがわかる。そのため、これらの単位記録データは通信装置111により記憶装置204から読み出され、記録先切り替え部105を通じて画像伸長処理部104に送られる。
また、P0−4の単位記録データに続くP1−0,P1−1,P1−2の単位記録データは、“DEST”フラグが内部(in)であることから、内部記憶装置(記憶装置109)に記録されていることがわかる。そのため、これらの単位記録データは記憶装置制御部108により記憶装置109から読み出され、記録先切り替え部105を通じて画像伸長処理部104に送られる。
また、P1−2の単位記録データに続くP1−3,P1−4,P1−5,P1−6の単位記録データは、“DEST”フラグが外部(out)であることから、外部記憶装置(記憶装置204)に記録されていることがわかる。そのため、これらの単位記録データは通信装置111により記憶装置204から読み出され、記録先切り替え部105を通じて画像伸長処理部104に送られる。
さらに、P1−6の単位記録データに続くP1−7の単位記録データは、“DEST”フラグが内部(in)であることから、内部記憶装置(記憶装置109)に記録されていることがわかる。そのため、この単位記録データは記憶装置制御部108により記憶装置109から読み出され、記録先切り替え部105を通じて画像伸長処理部104に送られる。
図13のタイミングチャートにおいて、「出力データ」は、記憶装置109および記憶装置204から読み出された各単位記録データが記録先切り替え部105で合成されて、画像伸長処理部104に出力される読み出しデータを示している。
以上説明したように、図1に示す撮像再生装置100においては、記録モード時には、記録データ(圧縮画像データ)を分割して得られた各単位記録データは、画像圧縮処理部103により算出される記録レート(TW)と、通信装置制御部110より知らされるネットワーク転送レート(TN)との比較結果に基づいて、内部記憶装置(記憶装置109)または外部記憶装置(記憶装置204)に選択的に記録される。
したがって、記録データを構成する各単位記録データは、内部記憶装置(記憶装置109)または外部記憶装置(記憶装置204)のいずれかには記録されるので、ネットワーク40の状態によってシーンが欠落するということはない。また、ネットワーク転送レートに合わせて圧縮率を制御して外部記憶装置にだけ記録するというものではなく、一定の品質で記録が可能となり、品質の低下を招くことはない。また、ネットワーク転送レートが記録レートより小さいとき、この記録データを内部記憶装置に一時的に記録し、その後に外部記憶装置に転送して記録するというものではなく、簡易なシステムおよび制御で実現できる。
また、図1に示す撮像再生装置100においては、記録モード時には、単位記録データ毎に、記録先管理装置107に、記録先を示す記録先情報(“Rec Dest”に記録される記録先を示すフラグ)と、データの順序を示す順序情報(“Time Stamp”に記録されるタイムコード、および“Scene ID”に記録される内部システムが管理する連番)が保持される。そのため、再生モード時には、これらの情報を用いて、記録データを構成する各単位記録データを内部記録装置(記憶装置109)または外部記録装置(記憶装置204)から、順に読み出すことができる。
また、図1に示す撮像再生装置100においては、記録データ(圧縮画像データ)の分割単位は、画像圧縮処理部103におけるデータ圧縮処理の処理単位の整数倍とされ、例えばMPEG方式のデータ圧縮処理が行われる場合にはGOP(15フレーム)のの整数倍とされる。したがって、記録モード時に、記録データを構成する各単位記録データが上述したように内部記憶装置(記憶装置109)または外部記憶装置(記憶装置204)に選択的に記録される場合、データ圧縮処理単位内で記録先が分かれるということがない。そのため、記録先をそのままにデータ伸長処理を行って画像編集を行うことができ、高い編集性が得られる。
また、図1に示す撮像再生装置100においては、記録スタンバイとなったとき、内部記憶装置(記憶装置109)に所定の単位記録データが記録されており、その記録レート(DR)よりネットワーク転送レート(TN)が大きい場合には、当該所定の単位記録データが外部記憶装置(記憶装置204)に転送されて記憶され、また、記録先管理装置107における当該所定の単位記録データの記録先情報(フラグ)も変更される。したがって、記録データを構成する各単位記録データの大部分が、最終的に、外部記憶装置(記憶装置204)に記録された状態とでき、内部記憶装置(記憶装置109)の記憶容量の節約が可能となる。また、記録スタンバイになったとき自動的に転送が行われるものであり、ユーザの負担が軽減される。
また、図1に示す撮像再生装置100においては、再生モード時には、記録先管理装置107に保持されている、記録先を示す記録先情報(“Rec Dest”に記録される記録先を示すフラグ)と、データの順序を示す順序情報(“Time Stamp”に記録されるタイムコード、および“Scene ID”に記録される内部システムが管理する連番)とを用いて、記録データの読み出しを行う。したがって、記録データを構成する各単位記録データが内部記録装置(記憶装置109)または外部記録装置(記憶装置204)にばらばらに記録されていても、当該各単位記録データを順に読み出すことができる。
また、図1に示す撮像再生装置100においては、再生モードに、外部記憶装置(記憶装置204)から読み出し対象の単位記録データを読み出す際に、その記録レート(DR)に対してネットワーク転送レート(TN)が高く、充分な転送レートを確保できる場合には、記録レート(DR)によらずに高速で読み出し(ダウンロード)が行われ、読み出し対象の単位記録データだけでなく、その後に必要となる所定個数の単位記録データが連続して読み出されて、通信装置111の内部メモリにバッファリングされる。したがって、その後に、ネットワークが遮断、あるいは帯域低減した際でも、バッファリングしてある単位記録データを用いることで、ネットワークの途切れを感じさせないスムースなデータ再生が可能となる。
また、図1に示す撮像再生装置100においては、記録モード時に、記録先管理装置107に保持される記録先管理情報に、単位記録データ毎に、記録先情報と共に、記録レート(DR)も含まれる。したがって、再生モード時に、外部記憶装置(記憶装置204)から所定の単位記録データを読み出す場合に、その記録レート(DR)とネットワーク転送レート(TN)とから、当該所定の単位記録データを外部記憶装置(記憶装置204)からネットワーク40を介して読み出す際に必要とする時間を求めることができる。そのため、再生モード時に、このように求められる時間を参照して、外部記憶装置(記憶装置204)からの単位記録データの読み出しタイミングを早めたりする等の制御を行うことで、内部記憶装置(記憶装置109)からの読み出しデータによる再生と、外部記憶装置(記憶装置204)からの読み出しデータによる再生とを、シームレスに行うことが可能となる。
なお、上述実施の形態においては、画像データの記録および読み出しについて説明したが、実際には、この画像データに対応した音声データも、画像データに伴って記録および読み出しが行われる。上述したように、画像データ(圧縮画像データ)はデータ圧縮処理の処理単位の整数倍の単位で分割され、各分割画像データは、内部記憶装置(記憶装置109)または外部記憶装置(記憶装置204)に選択的に記録される。音声データに関しては、各分割画像データのそれぞれに対応した期間の音声データは、画像データと共に同じ記憶装置に記録される。
また、上述実施の形態においては、記録データが画像データであるものを説明したが、記録データとしては、画像データと音声データ、あるいは音声データのみである場合等も考えられる。また、上述実施の形態においては、画像データに対してデータ圧縮処理を施して得られた圧縮画像データを記録する例を示したが、圧縮処理をしないいわゆるRAWデータを記録する場合にも適用できる。この場合、記録レート(TW)は一定であるが、ネットワーク転送レート(TN)がネットワーク環境によって変化することから、上述したと同様のことが言える。
また、上述実施の形態においては、撮像再生装置100に記録データを発生する記録データ発生部としての撮像信号処理部101および画像圧縮処理部103を備えている。しかし、記録データが外部から供給される構成も考えられる。その場合にあっても、この発明を同様に適用できる。
この発明は、品質の低下を招くことなく、また簡易なシステムおよび制御によって、記録データを良好に記録可能としたものであり、ビデオカメラレコーダ(カムコーダ)等の撮像装置に適用できる。
この発明の実施の形態としての撮像再生装置の構成例を示すブロック図である。 ネットワーク転送レート(TN)および記録レート(TW)TWの相対比較によるLINK状態の判断を説明するための図である。 記録先管理装置に保持される記録先管理情報の構造を説明するための図である。 記録モードにおいて、記録先として内部記憶装置が選ばれた場合のシグナルフローを示す図である。 記録モードにおいて、記録先として外部記憶装置が選ばれた場合のシグナルフローを示す図である。 記録モードの中でも特殊なモードである転送モードにおけるシグナルフローを示す図である。 撮像再生装置における制御マイコンの記録モード時の制御処理の手順を示すフローチャートである。 記録モード時のタイミングチャートの一例を示す図である。 記録モード時のタイミングチャートの一例を示す図である。 再生モードにおいて、内部記憶装置からデータを読み出す場合のシグナルフローを示す図である。 再生モードにおいて、外部記憶装置からデータを読み出す場合のシグナルフローを示す図である。 撮像再生装置における制御マイコンの、再生モード時のデータ読み出し制御処理の手順を示すフローチャートである。 再生モード時のタイミングチャートの一例を示す図である。
符号の説明
10・・・撮像素子、20・・・制御マイコン、30・・・表示装置、40・・・ネットワーク、100・・・撮像再生装置、101・・・撮像信号処理部、102・・・表示装置制御部、103・・・画像圧縮処理部、104・・・画像伸長処理部、105・・・記録先切り替え部、106・・・記録先制御部、107・・・記録先管理装置、108・・・記憶装置制御部、109・・・記憶装置(内部記憶装置)、110・・・通信装置制御部、111・・・通信装置、200・・・AVサーバ、201・・・通信装置、202・・・通信装置制御部、203・・・記憶装置制御部、204・・・記憶装置(外部記憶装置

Claims (11)

  1. 内部記憶装置と、
    データを上記内部記憶装置に記録するデータ記録部と、
    データをネットワークを介して外部記憶装置に転送して記録する通信部と、
    記録データを所定単位で分割し、単位記録データ毎に、該単位記録データのデータレートと上記ネットワークの転送データレートとを比較し、該ネットワーク転送データレートが該単位記録データのデータレート以下のときは、該単位記録データを上記データ記録部により上記内部記憶装置に記録し、該ネットワークの転送データレートが該単位記録データのデータレートより大きいときは、該単位記録データを上記通信部により上記外部記憶装置に転送して記録する記録制御部と、
    上記単位記録データ毎に、少なくとも、記録先を示す記録先情報と、データの順序を示す順序情報とを保持する情報保持部と
    を備えるデータ記録装置。
  2. 上記記録データを発生する記録データ発生部をさらに備える
    請求項1に記載のデータ記録装置。
  3. 上記記録データ発生部は、
    撮像素子から出力される撮像信号を処理して画像データを得る撮像信号処理部と、
    上記撮像信号処理部で得られた画像データに対してデータ圧縮処理を施して上記記録データを生成する画像圧縮処理部とを有する
    請求項2に記載のデータ記録装置。
  4. 上記所定単位は、上記画像圧縮処理部における上記データ圧縮処理の処理単位の整数倍である
    請求項3に記載のデータ記録装置。
  5. 上記情報保持部は、上記単位記録データ毎に、さらに、データレートの情報を保持する
    請求項1に記載のデータ記録装置。
  6. 上記記録データを記録することが停止されているとき、上記内部記憶装置に所定の単位記録データが記録されている場合、上記情報保持部に保持されている該所定の単位記録データのデータレートと上記ネットワークの転送データレートとを比較し、該ネットワークの転送データレートが該所定の単位記録データのデータレートより大きいときは、上記所定の単位記録データを上記内部記憶装置から読み出し、上記通信部により上記外部記憶装置に転送して記録すると共に、上記情報保持部における該所定の単位記録データの上記記録先情報を変更する転送制御部をさらに備える
    請求項5に記載のデータ記録装置。
  7. 内部記憶装置と、
    データを上記内部記憶装置に記録するデータ記録部と、
    データをネットワークを介して外部記憶装置に転送して記録する通信部とを備えるデータ記録装置におけるデータ記録制御方法であって、
    記録データを所定単位で分割するデータ分割ステップと、
    単位記録データ毎に、該単位記録データのデータレートと上記ネットワークの転送データレートとを比較し、該ネットワークの転送データレートが該単位記録データのデータレート以下のときは、該単位記録データを上記データ記録部により上記内部記憶装置に記録し、該ネットワークの転送データレートが該単位記録データのデータレートより大きいときは、該単位記録データを上記通信部により上記外部記憶装置に転送して記録する記録制御ステップと、
    上記単位記録データ毎に、少なくとも、記録先を示す記録先情報と、データの順序を示す順序情報とを保持する情報保持ステップと
    を有するデータ記録制御方法。
  8. 内部記憶装置と、
    上記内部記憶装置からデータを読み出すデータ再生部と、
    外部記憶装置からネットワークを介してデータを読み出す通信部と、
    記録データを所定単位で分割して得られた各単位記録データの、少なくとも、記録先を示す記録先情報と、データの順序を示す順序情報とを保持している情報保持部と、
    上記情報保持部に保持されている上記記録先情報および上記順序情報に基づいて、上記データ再生部および上記通信部を制御し、上記記録データを構成する各単位記録データを順に読み出す読み出し制御部と、
    上記データ再生部により上記内部記憶装置から読み出された単位記録データと上記通信部により上記外部記憶装置から上記ネットワークを介して読み出された単位記録データとを合成して出力するデータ合成部と
    を備えるデータ再生装置。
  9. 上記情報保持部は、上記単位記録データ毎に、さらに、データレートの情報を保持し、
    上記通信部は、上記情報保持部に保持されている読み出し対象の単位記録データのデータレートと上記ネットワークの転送データレートとを比較し、該ネットワークの転送データレートが該読み出し対象の単位記録データのデータレートより大きいとき、上記外部記憶装置から、該読み出し対象の単位記録データと、その後に必要となる所定個数の単位記録データを連続して読み出して内部メモリにバッファリングする
    請求項9に記載のデータ再生装置。
  10. 内部記憶装置と、
    上記内部記憶装置からデータを読み出すデータ再生部と、
    外部記憶装置からネットワークを介してデータを読み出す通信部と、
    上記記録データを所定単位で分割して得られた各単位記録データの、少なくとも、記録先を示す記録先情報と、データの順序を示す順序情報とを保持している情報保持部とを備えるデータ再生装置におけるデータ読み出し制御方法であって、
    上記情報保持部に保持されている上記記録先情報および上記順序情報に基づいて、上記データ再生部および上記通信部を制御し、上記記録データを構成する各単位記録データを順に読み出す読み出し制御ステップと
    上記データ再生部により上記内部記憶装置から読み出された単位記録データと上記通信部により上記外部記憶装置から上記ネットワークを介して読み出された単位記録データとを合成して出力するデータ合成ステップと
    を備えるデータ読み出し制御方法。
  11. 内部記憶装置と、
    上記内部記憶装置にデータを記録すると共に、該内部記憶装置からデータを読み出すデータ記録/再生部と、
    外部記憶装置にネットワークを介してデータを転送して記録すると共に、該外部記憶装置から上記ネットワークを介してデータを読み出す通信部と、
    記録モードにおいて、記録データを所定単位で分割し、単位記録データ毎に、該単位記録データのデータレートと上記ネットワークの転送データレートとを比較し、該ネットワークの転送データレートが該単位記録データのデータレート以下のときは、該単位記録データを上記データ記録/再生部により上記内部記憶装置に記録し、該ネットワークの転送データレートが該単位記録データのデータレートより大きいときは、該単位記録データを上記通信部により上記外部記憶装置に転送して記録する記録制御部と、
    上記記録モードにおいて、上記単位記録データ毎に、少なくとも、記録先を示す記録先情報と、データの順序を示す順序情報とを保持する情報保持部と、
    再生モードにおいて、上記情報保持部に保持されている上記記録先情報および上記順序情報に基づいて、上記データ記録/再生部および上記通信部を制御し、上記記録データを構成する各単位記録データを順に読み出す読み出し制御部と
    を備えるデータ記録/再生装置。
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