JP2009302776A - 画像符号化装置、その制御方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents

画像符号化装置、その制御方法、及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】
4×4イントラ予測において、H.264の勧告書に準拠した画像符号化を高速に処理することができない。
【解決手段】
入力されたマクロブロックを処理単位のブロックに分割する分割手段と、処理対象のブロックに含まれる各画素の予測値を、他のブロックに含まれる画素を参照して算出し、予測値を用いて処理対照のブロックを符号化する符号化手段と、符号化されたブロックを所定の符号化順序に整列する整列手段とを備える。符号化手段は、参照するすべての画素が予測値の算出に利用可能となったブロックから順に符号化を開始し、符号化をパイプライン処理で行う。
【選択図】図6

Description

本発明は画像符号化技術に関し、特に画面内予測符号化処理についての画像符号化技術に関する。
画面内で予測を行う符号化方法を採用している画像符号化方式としてMPEG―4やH.264が知られている。H.264の画面内予測はMPEG−4の画面内予測を発展させたもので、より効率的に符号化できる。MPEG−4とH.264の画面内予測符号化の主な違いとして、予測を行うデータ数の増加、参照するブロックの数、予測方向の符号化、予測するブロック単位の種類の増加等が挙げられる。
以下、図10から図13までを用いてH.264の4×4画素単位における画面内予測符号化について説明する。図10は、輝度信号について4×4画素単位の画面内予測符号化を行う際の予測方向を示した図である。斜線で塗りつぶされた画素は予測に用いる画素であり、白抜きの画素は符号化対象ブロックの画素であり、矢印は予測方向である。予測に用いるブロックは、左上・上・右上・左方向の4つの方向にあるブロックである。H.264における4×4画素の画面内予測方向を示す予測モードは全部で以下の9種類である。予測モード0は隣接する上方向の画素を予測に用いる縦方向の予測である。予測モード1は隣接する左方向の画素を予測に用いる横方向の予測である。予測モード2は隣接する左上の1画素、上方向・左方向の画素の平均値を予測に用いる平均値予測である。予測モード3は隣接する上・右上方向の画素を用いる。予測モード4は隣接する左上・上・左方向の画素を用いる予測である。予測モード5は隣接する左上・上方向の画素を用いる予測である。予測モード6は隣接する左上・左方向の画素を用いる予測である。予測モード7は隣接する上、右上方向の画素を用いる予測である。予測モード8は隣接する左方向の画素を用いる予測である。ただし、予測モード8における左斜め下からの予測は、左下のブロックの画素を使用せず、左斜め下の画素として隣接する左ブロックの一番下の画素をコピーして用いる。なお、矢印は予測方向の概念として明示してあるだけであり、矢印上の画素のみを予測に使用するという意味ではない。予測に使用する画素は、符号化を行うブロックより以前に符号化されていなければならない。例えば、予測モード4の場合には、符号化対象ブロックの左上・上・左という近接する3つのブロックの画素が必要となるので、これらのブロックは先に符号化されている必要がある。9種類の予測モードから最も適切に予測可能な予測方向を一つ選択し、符号化対象ブロックの予測方向とする。
図11は16×16画素からなる1マクロブロック内において4×4ブロックの符号化順序を示した図である。以下、単にブロックと表現した場合には、4×4ブロックを意味する。白色のブロックはこれから符号化を行うブロックであり、黒色のブロックは他のマクロブロックの処理で符号化済みのブロックである。H.264の勧告書に準拠した方式においては、図で矢印で示すように、左上からにあるブロックからZ型に、左上、右上、左下、右下の順序で符号化を行う。この順序で符号化することで、各ブロックを符号化する際に、予測に用いる画素は必ず先に符号化される。
4×4ブロックの画面内符号化を行う処理ステップの例を図9を用いて説明する。図12は一つのブロックの符号化を行う場合の実行スロットの一例を説明する図である。一つのブロックの符号化処理を行うには、4×4予測1201、モード判定1202、整数変換1203、量子化1204、逆量子化1205、逆整数変換1206及びエントロピー符号化等1207の各処理を順に行う。各処理は図12に示すような処理時間を要するとする。例えば、4×4予測1201は2単位の処理時間がかかる。
符号化処理をパイプライン動作を用いて高速化した場合について図13を用いて説明する。図13は勧告書に準拠した順序で符号化処理を行った場合のタイムチャートである。4×4予測の処理には、参照画素となるブロックにおいて逆整数変換までの処理が終了している必要がある。つまり、ブロックn+1についての4×4予測1302の処理を開始は、ブロックnについての逆整数変換1301までの処理の終了を待たなければならない。その結果、パイプライン処理を行ったとしても、図13に示すように各処理を行う回路の活性化率は非常に低くなり、高速な符号化が望めない。
以上のように、勧告書に準拠した符号化順序で4×4ブロックを符号化する場合には、符号化対象ブロックを効率的に並列処理することができない。高速な処理が必要なときは動作周波数自体を上げることになる。
この問題に対して、特許文献1には、4×4ブロックの符号化順序を変更することで並列処理を可能とし、高速な符号化処理を実現する技術が記載されている。しかしながら、符号化順序を変更することでH.264の勧告外となってしまう。さらに、上記提案では、高速化のため、参照する参照画素数を制限したり、参照画素の符号化前に規定値を参照画素として用いたりして符号化対象ブロックの符号化を行う。このように独自の仕様で符号化を施すため、H.264の勧告書に準拠した復号器では復号できず、専用の復号器を具備する必要がある。
特開2004−140473号公報
上記のように、4×4イントラ予測において、H.264の勧告書に準拠した画像符号化を高速に処理することができないという課題がある。
上記課題に鑑みて、本発明に係る画像符号化装置は、画面内予測符号化を行う画像符号化装置であって、
入力されたマクロブロックを処理単位のブロックに分割する分割手段と、
処理対象のブロックに含まれる各画素の予測値を、他のブロックに含まれる画素を参照して算出し、該予測値を用いて該処理対象のブロックを符号化する符号化手段と、
前記符号化されたブロックを所定の符号化順序に整列する整列手段と
を備え、
前記符号化手段は、前記参照するすべての画素が前記予測値の算出に利用可能となったブロックから順に符号化を開始し、該符号化をパイプライン処理で行う
ことを特徴とする。
4×4イントラ予測において、H.264の勧告書に準拠し、かつ高速な画像符号化を行うことが可能である。
以下、本発明における実施の形態を添付図を参照して説明する。
<第1の実施形態>
図1は本発明の第1の実施形態における画像符号化装置100の機能ブロック図の一例である。構成要素の全部をハードウェアで実装しても良いし、一部をソフトウェアで実装しても良い。画像符号化装置100には外部のカメラ等(図示せず)から入力画像データが16×16画素のマクロブロック単位で書き込まれる。入力画像データのマクロブロックは画像バッファ101に保持される。
画像データ制御部102は、マクロブロックを4×4画素単位のブロックに分割する。以下、単にブロックと表現した場合には、4×4画素単位のブロックを意味する。画像データ制御部102はその後、画像バッファ101から処理対象のブロックを読み出す。予測方向演算部103は複数の予測方向に対して参照画素と符号化対象ブロックの画素との差分値を算出する。予測モード判定部104は予測方向演算部103の演算結果から最適な予測方向の差分値を選択する。整数変換部105は予測モード判定部104で選択された差分値を整数変換する。量子化部106は整数変換部105で整数変換された値を量子化する。エントロピー符号化部107は量子化部106で量子化された値を可変長符号化する。符号化データバッファ108はエントロピー符号化部107で符号化されたデータを少なくとも2ブロック分蓄積する。
逆量子化部109は量子化部106で量子化された値を逆量子化する。逆整数変換部110は逆量子化された値を逆整数変換する。参照画素バッファ111は予測に使用する画素を蓄積する。参照画素制御部112は画像データ制御部102の制御に従って、参照画素バッファ111に出力する参照画素を指示する。出力データ制御部113は画像データ制御部102の制御に従って、符号化データを勧告書に準拠した順序で符号化データバッファ108から読み出して出力する。
図2は画像符号化装置100のハードウェア構成例を示すブロック図である。なお、図2は、本発明の実施形態に対応する画像符号化装置100の構成を実現するための最小限の構成を示しており、画像符号化装置100に係わるその他の機構については説明の簡単のために省略している。
マイクロプロセッサであるCPU201は、ROM203、ハードディスク(HD)212、外部メモリドライブ211にセットされた記憶メディアに記憶されたプログラムやデータなどに基づき、画像符号化装置100を制御する。
RAM202は、CPU201のワークエリアとして機能し、ROM203やHD212等に格納されたプログラムを保持する。また、前述の画像バッファ101や符号化データバッファ108、参照画素バッファ111としても機能する。
ROM203、外部メモリドライブ211にセットされた記憶メディア或いは、HD212には、後述するフローチャートに示されるような、CPU201により実行されるプログラムなどが記憶されている。
205はキーボードコントローラ(KBC)で、キーボード(KB)209や図示しないマウスなどのポインティングデバイスからの入力を制御する。206はディスプレイコントローラ(DPC)で、モニタ210の表示を制御する。207はディスクコントローラ(DKC)で、HD212および外部メモリドライブ211のアクセスを制御し、それらの記憶メディアに対して各種プログラム、並びに、フォントデータ、ユーザファイルおよび編集ファイルなどの各種データを読み書きする。208はプリンタコントローラ(PRTC)で、所定の双方向性インタフェイス221を介してプリンタ222に接続され、プリンタ222との間の通信制御を実行する。
なお、CPU201は、例えばRAM202上に割り当てられた表示情報領域あるいは専用のビデオメモリ(VRAM)へのアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行し、モニタ210上での表示を可能にする。また、CPU201は、モニタ210上のマウスカーソルなどにより指示されるコマンドに基づいて、登録された種々のウィンドウを開き、種々のデータ処理を実行する。
図3を用いて画像符号化装置100における符号化処理について説明する。図3は符号化処理の一例を説明するフローチャートの一例である。このフローチャートでは一つのブロックの処理について説明し、複数のブロックのパイプライン処理については後述する。このフローチャートにおける処理はROM203に書き込まれたプログラムをCPU201が実行することで処理される。なお、本実施形態では画面内予測符号化だけを扱い、画面間予測符号化については発明の本質に影響しないため、説明を省略する。
ステップS301で、画像データ制御部102はマクロブロックを画面内予測符号化の最小単位となる4×4画素単位のブロックに分割する。
ブロックについて図4を用いて説明する。図4はマクロブロック400の一例を説明する図である。マクロブロック400は、処理単位である16個の4×4画素単位のブロック(B)401に分割される。各ブロック401の中央の数字は勧告書に準拠した符号化順序である。以下、計16個のブロックをこの符号化順序に従って、B0からB15と表す。
ステップS302で、画像データ制御部102は、後述する順序及びタイミングで、各ブロック401を予測方向演算部103に一つずつ画像バッファ101から読み出す。
ステップS303で、予測方向演算部103は画像バッファ101より入力されるブロックと参照画素バッファ111から出力される各予測モードに応じた参照画素とから各画素の予測値を生成し、差分をとる。9種類の予測モード演算によって得られた全ての差分画素値を予測モード判定部104に出力する。参照画素制御部112は、画像データ制御部102により指定されたブロックの位置により参照画素バッファ111の出力する参照画素値が現在の符号化対象のブロックに対応するように制御する。
ステップS304で、予測モード判定部104は予測方向演算部103から出力された9種類の予測モードから最適なモードを選択し、選択した予測モードの差分画素値のみを整数変換部105に出力する。
ステップS305で、整数変換部105は差分画素値を整数変換して、量子化部106に出力する。
ステップS306で、量子化部106は整数変換されたデータを量子化して、エントロピー符号化部107と逆量子化部109とに出力する。逆量子化部109に出力されたデータは、以降のブロックの処理において参照する参照画素を得るために使用される。
ステップS307で、逆量子化部109は量子化部106で量子化されたデータに逆量子化を施し、逆整数変換部110に出力する。
ステップS308で、逆整数変換部110は逆整数変換したデータのうち予測に使用する画素だけを参照画素バッファ111に書き込む。
ステップS309で、エントロピー符号化部107は量子化部106より出力されたデータに対して可変長符号化を施して、符号化データバッファ108に書き込む。
ステップS310で、出力データ制御部113は符号化データバッファ108からエントロピー符号化されたデータを勧告書に準拠したブロックの順序に整列してから読み出し、以降の処理のために出力する。以降の処理は、例えば画面間予測符号化であるが、前述の通り、説明を省略する。
続いて、図5と図6とを用いてブロックのパイプライン処理について説明する。図5はブロックの依存関係の一例を説明する図である。
勧告書に準拠すると、対象のブロックの処理において、左上・上・右上・左の4個のブロックの符号化データが必要となる。そのため、マクロブロック500に対する処理の初期段階では、B0のみが処理可能である。B0の処理が図3に示すステップS308の逆整数変換まで終了すれば、B0の符号化データを利用可能になるため、B1の処理が可能となる。この関係を矢印501で表す。他の矢印も同様に、矢印の始点のブロックの処理が終了することで、矢印の終点のブロックの処理が可能となる関係を表す。
B1の処理が逆整数変換まで終了することで、B2とB4との両方が処理可能となる。つまり、この段階でB4の符号化処理を開始することが可能である。そこで、勧告書に従えばB3の後に処理するB4を、本実施形態ではB2と並行して処理を行う。
図6はブロックのパイプライン処理を時間軸に沿って表した図の一例である。図6に示す矢印は図5に示す矢印にそれぞれ対応する。B0の処理に続いてB1が処理される。B1の処理が終了すれば、B2とB4とが処理可能となるため、これらを並行して行う。なお、図3に示した各ステップにおいて同時に処理可能なブロックは一つのみであるため、B2とB4との処理は時間差をおいて行う。詳細は後述する。
続いて、図7を用いてパイプライン処理の詳細について説明する。図7は、図6に示す期間600におけるパイプライン処理のタイムチャートの一例を説明する図である。4×4予測701は図3に示すステップS303に対応し、2単位長の実行時間を必要とする。モード判定702は図3に示すステップS304に対応し、1単位長の実行時間を必要とする。整数変換703は図3に示すステップS305に対応し、1単位長の実行時間を必要とする。量子化704は図3に示すステップS306に対応し、1単位長の実行時間を必要とする。逆量子化705は図3に示すステップS307に対応し、1単位長の実行時間を必要とする。逆整数変換706は図3に示すステップS308に対応し、1単位長の実行時間を必要とする。エントロピー符号化等707は図3に示すステップS309に対応し、4単位長の実行時間を必要とする。前述の通り、各処理において同時に処理できるブロックは一つである。また、逆整数変換706が終了しなければ、そのブロックを参照するブロックの4×4予測701の処理を開始できない。
期間600の段階では、すでにB1の処理が終了しているため、B2とB4とが4×4予測701を開始可能である。しかし、4×4予測701は同時に一つのブロックしか処理することができないため、本実施形態では先にB2について処理を行い、B4は待ち状態とする。つまり、画像データ制御部102は、画像バッファ101からB2を予測方向演算部103に読み出す。なお、B4をB2に先行して処理を行っても良い。B6とB8等の他のブロック同士の関係についても同様である。B2の4×4予測701が終了した後、B4についての4×4予測701を開始するため、画像データ制御部102は、画像バッファ101からB4を予測方向演算部103に読み出す。B4についての4×4予測701の終了時点では、B2についてのモード判定702が終了しているため、引き続きB4についてのモード判定702を開始することができる。
B2についての逆整数変換706が終了すれば、矢印710で関係を示すように、B3についての4×4予測701が開始できるようになる。そこで、画像データ制御部102は、画像バッファ101からB3を予測方向演算部103に読み出す。同様に、B4についての逆整数変換706が終了すれば、矢印720で関係を示すように、B5についての4×4予測701が開始できるようになる。上記の説明のように、画像データ制御部102は、勧告書の符号化順序にとらわれず、前提となる参照画素が揃ったブロックの順に予測方向演算部103にブロックを読み出す。また、前提となる参照画素が揃ったブロックが複数ある場合には、どちらを先に読み出しても良いが、例えば、勧告書の符号化順序に従って読み出す。
再び図6に戻り、本実施形態におけるパイプライン処理の効果について説明する。1マクロブロック分、つまり16個のブロックを勧告書の符号化順序に準拠して処理した場合には、パイプライン処理を行ったとしても、4×4予測701から逆整数変換706までの処理時間の16倍の時間が必要となる。しかし、本実施形態によれば、10倍の時間で処理が終了することになる。さらに、マクロブロックの符号化が終了する前の段階で、図6において斜線で示す次のマクロブロックの処理を先行して始めることができるので、実質的に8倍の時間で処理が終了することになる。つまり、勧告書の符号化順序に準拠して処理した場合と比較して、約半分の時間で処理ができる。
エントロピー符号化部107で符号化された後は、出力データ制御部113は勧告書の符号化順序に準拠した順番でブロックを読み出して出力する。B0、B1、B2についてはこの順序で符号化処理が終了するため、そのままの順序で出力する。次に符号化が終了するブロックはB4であるが、これは符号化データバッファ108に保持される。その次に符号化が終了するB3を出力した後に、符号化データバッファ108からB4を読み出して出力する。以下のブロックについても同様に出力する。符号化データバッファ108から読み出されたデータの処理について本実施形態では規定しないが、勧告書の符号化順序に準拠した順序となっているため、勧告書に準拠した処理であればいかなる処理も可能である。
以上により、本実施形態によれば、4×4イントラ予測において、H.264の勧告書に準拠し、かつ高速な画像符号化を行うことが可能である。
<第2の実施形態>
第1の実施形態では、前提となる参照画素が揃ったブロックの順に符号化処理を行うことで、パイプライン処理を効率化した。しかし、エントロピー符号化等807の処理時間が長い場合には、第1の実施形態の構成では十分な効果が得られないことがある。このような例を図8を用いて説明する。
図8はエントロピー符号化等807の処理時間が長い場合のパイプライン処理のタイムチャートの一例を説明する図である。ここでは、B2とB4の符号化処理に注目して説明する。B2についての4×4予測701が終了した段階で、B4についての4×4予測701が開始できる。しかし、B4についてのエントロピー符号化等807は、B2についてのエントロピー符号化等807の処理が終了するまで開始することができない。このため、B4についての4×4予測701から逆整数変換706までの処理を並列に処理したとしても、エントロピー符号化等807までの全体的な処理は高速化が図れない。そのため、勧告書の符号化順序に準拠して処理した場合と比較して、ほとんど変わらない処理時間となってしまう。
そこで、図9に示すように、二つのエントロピー符号化部を持つことで高速化を実現する。図9は第2の実施形態における画像符号化装置100の機能ブロック図の一例である。図1と同様の構成は同じ参照番号を付して説明を省略する。エントロピー符号化部A901とエントロピー符号化部B902とはそれぞれ量子化部106で量子化された値を可変長符号化する。符号化データバッファA903と符号化データバッファB904とは、エントロピー符号化部A901とエントロピー符号化部B902とが出力する符号化されたブロックをそれぞれ保持する。入力切替スイッチ900は出力データ制御部113の指示に従って、量子化部106からの出力先を切り替える。出力切替スイッチ905は出力データ制御部113の指示に従って、読み出すべき符号化データを保持する符号化データバッファに切り替える。
出力データ制御部113は、量子化部106からの出力を、処理を行っていないエントロピー符号化部に出力されるように入力切替スイッチ900を切り替える。図6を用いて説明したように、並行して処理されるブロックは高々2個であるため、どちらかのエントロピー符号化部に対して出力が可能である。そして、出力データ制御部113は、符号化データバッファA903と符号化データバッファB904とから、符号化されたブロックを勧告書の符号化順序となるように出力切替スイッチ905を切り替えて、ブロックを出力する。
以上のように、エントロピー符号化処理等が他の処理と比較して長時間かかる場合にも、4×4イントラ予測において、H.264の勧告書に準拠し、かつ高速な画像符号化を行うことが可能である。
<その他の実施形態>
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
また、本発明の目的は、前述した機能を実現するコンピュータプログラムのコードを記録した記憶媒体を、システムに供給し、そのシステムがコンピュータプログラムのコードを読み出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたコンピュータプログラムのコード自体が前述した実施形態の機能を実現し、そのコンピュータプログラムのコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成する。また、そのプログラムのコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した機能が実現される場合も含まれる。
さらに、以下の形態で実現しても構わない。すなわち、記憶媒体から読み出されたコンピュータプログラムコードを、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込む。そして、そのコンピュータプログラムのコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行って、前述した機能が実現される場合も含まれる。
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応するコンピュータプログラムのコードが格納されることになる。
本発明の第1の実施形態における画像符号化装置100の機能ブロック図の一例である。 本発明の実施形態における画像符号化装置100のハードウェア構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態における符号化処理の一例を説明するフローチャートの一例である。 本発明の実施形態におけるマクロブロック400の一例を説明する図である。 本発明の実施形態におけるブロックの依存関係の一例を説明する図である。 本発明の第1の実施形態におけるブロックのパイプライン処理を時間軸に沿って表した図の一例である。 本発明の第1の実施形態における期間600におけるパイプライン処理のタイムチャートの一例を説明する図である。 本発明の第2の実施形態におけるパイプライン処理のタイムチャートの一例を説明する図である。 本発明の第2の実施形態における画像符号化装置100の機能ブロック図の一例である。 輝度信号について4×4画素単位の画面内予測符号化を行う際の予測方向を示した図である。 16×16画素からなる1マクロブロック内において4×4ブロックの符号化順序を示した図である。 一つのブロックの符号化を行う場合の実行スロットの一例を説明する図である。 勧告書に準拠した順序で符号化処理を行った場合のタイムチャートである。
符号の説明
100 画像符号化装置
101 画像バッファ
102 画像データ制御部
103 予測方向演算部
104 予測モード判定部
105 整数変換部
106 量子化部
107 エントロピー符号化部
108 符号化データバッファ
109 逆量子化部
110 逆整数変換部
111 参照画素バッファ
112 参照画素制御部
113 出力データ制御部

Claims (7)

  1. 画面内予測符号化を行う画像符号化装置であって、
    入力されたマクロブロックを処理単位のブロックに分割する分割手段と、
    処理対象のブロックに含まれる各画素の予測値を、他のブロックに含まれる画素を参照して算出し、該予測値を用いて該処理対象のブロックを符号化する符号化手段と、
    前記符号化されたブロックを所定の符号化順序に整列する整列手段と
    を備え、
    前記符号化手段は、前記参照するすべての画素が前記予測値の算出に利用可能となったブロックから順に符号化を開始し、該符号化をパイプライン処理で行う
    ことを特徴とする画像符号化装置。
  2. 前記利用可能となったブロックが複数ある場合には、該複数のブロックにおける順序を前記所定の符号化順序とすることを特徴とする請求項1に記載の画像符号化装置。
  3. 前記符号化手段は、
    前記分割されたブロックのエントロピー符号化を行う複数のエントロピー符号化手段と、
    前記複数のエントロピー符号化手段のうち、ブロックを受け入れ可能であるいずれか一つに前記分割されたブロックを入力する切替手段と
    を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像符号化装置。
  4. 前記複数のエントロピー符号化手段は二つであることを特徴とする請求項3に記載の画像符号化装置。
  5. 前記所定の符号化順序はH.264の勧告書に準拠した符号化順序であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像符号化装置。
  6. 画面内予測符号化を行う画像符号化装置の制御方法であって、
    分割手段が、入力されたマクロブロックを処理単位のブロックに分割する分割工程と、
    符号化手段が、処理対象のブロックに含まれる各画素の予測値を、他のブロックに含まれる画素を参照して算出し、該予測値を用いて該処理対象のブロックを符号化する符号化工程と、
    整列手段が、前記符号化されたブロックを所定の符号化順序に整列する整列工程と
    を備え、
    前記符号化工程において、前記参照するすべての画素が前記予測値の算出に利用可能となったブロックから順に符号化を開始され、該符号化はパイプライン処理で行われる
    ことを特徴とする画像符号化装置。
  7. コンピュータを請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像符号化装置として機能させるためのコンピュータプログラム。
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