JP2009301815A - 街路灯 - Google Patents

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  • Arrangement Of Elements, Cooling, Sealing, Or The Like Of Lighting Devices (AREA)
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Abstract

【課題】街路灯の制御部を、塩害が生じにくい構造にする。
【解決手段】街路灯1には、灯具4を支持する支柱2の内部に、灯具4の点灯制御並びに蓄電池6の充電制御を行う制御部10が設けられている。制御部10は、正面側側面が開口部11aとなった制御箱11と、制御箱11の内部に板面を垂直にする形で取り付けられる制御基板12を備える。制御基板12の表面は端子台14が装着されており、端子台14には、水平方向に間隔を置いて配置された端子同士15L、15Rを隔てる隔壁が設けられている。隔壁は、端子台14自体に形成された隔壁16と、制御箱11の底壁11bから立ち上がって隔壁16に突き合わせられる隔壁18からなる。底壁11bには、隔壁18の両側に切れ目19L、19Rが設けられている。
【選択図】図5

Description

本発明は街路灯に関する。
街路灯は、支柱の外部に灯具を取り付け、支柱の内部に灯具の点灯制御を行う制御部を配置するという構造が一般的である。また最近では、ソーラーパネルと蓄電池で点灯用の電力を確保する街路灯も多くなっている。そのようなソーラー街路灯の例を特許文献1、2に見ることができる。
海岸に近い場所に設置される街路灯では、塩害による金属の腐食を防ぐ手だてが必要となる。制御基板について言えば、基板表面を合成樹脂で被覆して配線部分や電子部品の金属部分に塩分が付着しないようにするというのが一般的な対策である。これについては、熱可塑性フィルムで基板を梱包する(特許文献3)、導電パターン及びその導電パターンが存在する板面の全域にレジストインキを塗布し、そのレジストインキ上における導電パターンのエッジ部と対応する部位に文字印刷用インキを塗布して導電パターンのエッジ部から腐食が進行することを防ぐ(特許文献4)、銅箔等のパターン上に、半田付けをするランド部を残し、強力な防錆力のある防錆塗料を印刷塗布してプリント基板の表面を防錆塗料の塗膜で覆う(特許文献5)などの手法が知られている。
特開2003−51208号公報 特開2002−15610号公報 特開2001−284779号公報 特開2005−191298号公報 特開平9−326549号公報
本発明は、街路灯の制御部を、塩害が生じにくい構造にすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る街路灯は、灯具を支持する支柱の内部に、前記灯具の点灯制御を行う制御部を設け、前記制御部は、正面側側面が開口部となった制御箱と、前記制御箱の内部に板面を垂直にする形で取り付けられる制御基板を備え、前記制御基板の表面に装着される端子台には、水平方向に間隔を置いて配置された端子同士を隔てる隔壁が設けられていることを特徴としている。
この構成によると、板面を垂直にする形で取り付けられる制御基板の表面に装着される端子台に、水平方向に間隔を置いて配置された端子同士を隔てる隔壁が形成されているから、対をなす端子に錆が発生したとしても、その錆は下に垂れて行き、しかも隔壁によって隔てられているので、錆同士が接触して短絡現象が生じるのを防ぐことができる。その結果、塩害に強く、錆による短絡で発熱したり、電流が無駄に流れたりすることのない街路灯を得ることができる。
また本発明は、上記構成の街路灯において、前記隔壁は前記制御箱の底壁まで続くことを特徴としている。
この構成によると、一方の端子から垂れ落ちる錆と他方の端子から垂れ落ちる錆が制御箱の中で出会うということがなく、短絡のおそれをさらに減少させることができる。
また本発明は、上記構成の街路灯において、前記制御箱の底壁には、前記隔壁の両側に切れ目が設けられていることを特徴としている。
この構成によると、制御箱の底壁まで達した錆は切れ目から排出されるので、錆が制御箱内に堆積して短絡を生じるといったことがない。
また本発明は、上記構成の街路灯において、前記隔壁の側面は、前記切れ目まで続く斜面となっており、さらに、前記切れ目同士の間には、下方に向かい口を開けた凹部が形成されていることを特徴としている。
この構成によると、隔壁と底壁の間の直角コーナーが存在しないので、錆は直角コーナーに滞留することなく速やかに制御箱から排出される。また、切れ目同士の間に下方に向かい口を開けた凹部が形成されているので、一方の端子から垂れ落ちる錆と他方の端子から垂れ落ちる錆は制御箱の外に出たとき凹部により確実に隔離され、制御箱の外殻表面で錆同士が出会うということがなく、短絡のおそれをさらに減少させることができる。
また本発明は、上記構成の街路灯において、前記端子台の中の端子を除き、前記制御基板上の配線部分と電子部品にはポッティングにより合成樹脂の被覆が施されていることを特徴としている。
この構成によると、端子台の端子を除く配線部分と電子部品には合成樹脂の被覆が施されるので、それらには塩害が生じにくい。また被覆はポッティングによりなされるから、形状や大きさが様々に異なる部品が制御基板上に混在していたとしても、確実に合成樹脂で包むことができる。
本発明によると、板面を垂直にする形で取り付けられる制御基板の表面に端子台を装着し、端子に発生する錆が下に垂れるようにするとともに、水平方向に間隔を置いて配置された端子同士を隔てる隔壁を形成したから、垂れた錆同士が接触して短絡が生じることが防がれ、短絡による発熱や電力の無駄な消費のない街路灯を得ることができる。
以下本発明の第1実施形態を図1から図5に基づき説明する。図1は街路灯の側面図、図2は図1と直角な方向から見た街路灯の側面図、図3は街路灯の部分垂直断面図、図4は図3と直角の方向に切断した街路灯の部分垂直断面図、図5は制御箱の斜視図である。
街路灯1は照明に必要な電力を太陽光でまかなうタイプのものであり、金属(例えばアルミニウム合金)の多角形断面パイプからなる支柱2の頂部にソーラーパネル3を所定の角度で支持している。支柱2の上部からは、灯具4を支持する水平なブラケット5が突き出す。支柱2の内部には、ソーラーパネル3の発電した電力を蓄える蓄電池6と、灯具4の点灯制御並びに蓄電池6の充電制御を行う制御部10が設けられている。制御部10は、配線作業や調整作業を楽に行えるよう、作業者が作業し易い高さに配置されている。
制御部10は合成樹脂製の制御箱11(図5に最も良く形状が表れている)を備える。制御箱11は平箱状で、正面と背面を結ぶ方向の奥行きが浅く、正面側の側面が開口部11aとなっている。制御箱11の内部には制御基板12が配置される。制御箱11は、支柱2の内部に設けられたステー7(図4参照)に対し4本のボルト13で固定される。制御箱11の天面と底面からそれぞれ2個ずつ計4個の耳片が突き出しており、ボルト13はこの耳片を貫通する形でステー7にねじ込まれる。
支柱2の側面には制御部10に対し配線作業や調整作業を行うための開口部8が形成される。開口部8は通常は蓋9で閉ざされる。蓋9は、蝶番と錠前の組み合わせやボルトなどといった周知の取付手段で支柱2に固定される。
制御基板12は板面を垂直にする形で制御箱11の内部に取り付けられる。制御基板12は印刷配線基板であって、表面には印刷配線パターン(図示せず)が形成され、その印刷配線パターンに多数の電子部品(図示せず)が実装されている。制御基板12の下端表面には端子台14が装着される。端子台14は合成樹脂等の絶縁物質からなり、その表面には2個の鉄製端子15L、15Rが水平方向に間隔を置いて配置されている。端子15L、15Rは蓄電池6との間の電力ケーブルをネジ止めで接続するためのものであって、一方がプラス端子、他方がマイナス端子となる。端子15L、15Rを除き、制御基板12上の配線部分と電子部品にはポッティングにより合成樹脂の皮膜が施される。
端子台14の中央には端子15L、15Rを隔てる垂直な隔壁16が形成され、端子台14の両端には隔壁16と同大の側壁17L、17Rが形成されている。制御箱11の底壁11bの中央からは垂直な隔壁18が立ち上がる。隔壁18の上端は隔壁16の下端に突き合わせられ、隔壁16と隔壁18は、端子15L、15Rの間から制御箱11の底壁11bまで続く、一連の垂直な隔壁を構成する。隔壁16と側壁17L、17Rは端子台14に一体成形され、隔壁18は制御箱11に一体成形されるが、別部品として成形したものを組み合わせる構成であっても構わない。底壁11bには、隔壁18の両側に切れ目19L、19Rが形成されている。
街路灯1は上記のように構成されており、端子15L、15Rに錆が発生した場合、その錆は下に垂れて行く。端子15Lから垂れる錆と端子15Rから垂れる錆の間には隔壁16、18が存在するので、錆同士が制御箱11の中で出会うことがない。すなわち錆により端子15L、15Rが短絡して発熱が生じたり、電流が無駄に流れたりする懸念がない。
また、隔壁18の両側に切れ目19L、19Rが形成されていることにより、底壁11bまで達した錆は切れ目19L、19Rから排出されるから、錆が制御箱11内に堆積して短絡を生じるといったことがない。
制御基板12上の配線部品と電子部品にはポッティングにより合成樹脂の被覆が施されているので、それらには塩害が生じにくい。また被覆はポッティングによりなされるから、形状や大きさが様々に異なる部品が制御基板12上に混在していたとしても、確実に合成樹脂で包むことができる。
続いて本発明の第2実施形態を図6に基づき説明する。図6は制御箱の斜視図である。
第2実施形態が第1実施形態と異なるのは、隔壁18の形状である。すなわち隔壁の左右の側面は、切れ目19L、19Rまで続く斜面となっている。さらに、切れ目19L、19Rの間には、下方に向かい口を開けた凹部20が形成されている。
第1実施形態の場合、隔壁18と底壁11bの間に直角コーナーが存在したが、第2実施形態ではそれが存在しないので、錆は直角コーナーに滞留することなく速やかに制御箱11から排出される。また、端子15Lから垂れ落ちる錆と端子15Rから垂れ落ちる錆は制御箱11の外に出たとき凹部20により確実に隔離されるから、制御箱11の外殻表面で錆同士が出会うということがない。このため、短絡のおそれをさらに減少させることができる。
以上、本発明の各実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではない。例えば、発明の適用対象はソーラー街路灯に限定されない。商業電力網から電力の供給を受ける、通常の街路灯であってもよい。また端子同士を隔てる隔壁は、実施形態では、端子台自体に形成した隔壁と、制御箱の底壁から立ち上がる隔壁を突き合わせて一連の隔壁としたが、端子台のみに隔壁を設けることとし、その隔壁を底壁に届かせてもよく、逆に底壁にのみ隔壁を設けることとし、その隔壁を端子同士の間の高さまで立ち上げてもよい。その他、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は街路灯に広く利用可能である。
街路灯の側面図 図1と直角な方向から見た街路灯の側面図 街路灯の部分垂直断面図 図3と直角の方向に切断した街路灯の部分垂直断面図 制御箱の斜視図 第2実施形態に係る制御箱の斜視図
符号の説明
1 街路灯
2 支柱
3 ソーラーパネル
4 灯具
6 蓄電池
10 制御部
11 制御箱
11a 開口部
11b 底壁
12 制御基板
14 端子台
15L、15R 端子
16 隔壁
18 隔壁
19L、19R 切れ目
20 凹部

Claims (5)

  1. 灯具を支持する支柱の内部に、前記灯具の点灯制御を行う制御部を設け、前記制御部は、正面側側面が開口部となった制御箱と、前記制御箱の内部に板面を垂直にする形で取り付けられる制御基板を備え、前記制御基板の表面に装着される端子台には、水平方向に間隔を置いて配置された端子同士を隔てる隔壁が設けられていることを特徴とする街路灯。
  2. 前記隔壁は前記制御箱の底壁まで続くことを特徴とする請求項1に記載の街路灯。
  3. 前記制御箱の底壁には、前記隔壁の両側に切れ目が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の街路灯。
  4. 前記隔壁の側面は、前記切れ目まで続く斜面となっており、さらに、前記切れ目同士の間には、下方に向かい口を開けた凹部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の街路灯。
  5. 前記端子台の中の端子を除き、前記制御基板上の配線部分と電子部品にはポッティングにより合成樹脂の被覆が施されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の街路灯。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014038781A (ja) * 2012-08-17 2014-02-27 Inaba Electric Work Co Ltd Led道路灯

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