JP2009300613A - 液晶バックライト装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】液晶バックライト装置において、安価な構成で、複数個の制御用IC間で同期を取ることにより、バックライトの輝度を安定させる。
【解決手段】第1制御用IC13によって発生させた第1スイッチング回路を駆動するための駆動パルスに基づいて、同期パルス形成回路30が同期パルスを発生する。同期パルス形成回路30によって発生された同期パルスに基づいて第2制御用IC23が第2スイッチング回路22を駆動するための駆動パルスを発生し、第2スイッチング回路22に入力する。第2CCFL200の起動直後の同期を遅延させる同期遅延回路と、PWM調光時の同期遅延回路の遅延動作を制限する同期ラッチ回路をさらに備える。
【選択図】図1
【解決手段】第1制御用IC13によって発生させた第1スイッチング回路を駆動するための駆動パルスに基づいて、同期パルス形成回路30が同期パルスを発生する。同期パルス形成回路30によって発生された同期パルスに基づいて第2制御用IC23が第2スイッチング回路22を駆動するための駆動パルスを発生し、第2スイッチング回路22に入力する。第2CCFL200の起動直後の同期を遅延させる同期遅延回路と、PWM調光時の同期遅延回路の遅延動作を制限する同期ラッチ回路をさらに備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、液晶表示装置に用いられる液晶バックライト装置に関するものである。
近年、液晶表示装置のバックライトには、効率が高く長寿命な冷陰極蛍光ランプ(以下、CCFLとする)が使用されている。CCFLは、液晶表示装置の画面の大きさに応じて複数本使用されている。また、近年の液晶表示装置においては、何らかの理由により一本のCCFLが点灯しなくなっても画面の表示を継続できるように、複数本のCCFLを複数系統の回路で駆動するように構成されているものもある。このような複数本のCCFLを用いる液晶表示装置においては、隣接するCCFLの点灯タイミングがずれると、相互に干渉が生じ、管電流が不安定となり、CCFLの輝度も安定しない。
そこで、CCFLの点灯の同期をとるために、従来の液晶表示装置においては、図7に示す液晶バックライト装置が用いられている。同図は、一例として、バックライトとして2本のCCFLを用いる場合を示している。液晶バックライト装置500は、第1CCFL100及び第2CCFL200にそれぞれ交流電圧を印加する第1インバータトランス511及び第2インバータトランス521と、第1インバータトランス511及び第2インバータトランス521のそれぞれの一次側コイルに流れる電流をスイッチングする第1スイッチング回路512及び第2スイッチング回路522と、第1スイッチング回路512及び第2スイッチング回路522のスイッチング動作を制御する第1制御用IC513及び第2制御用IC523と、第1制御用IC513及び第2制御用IC523にそれぞれ入力される同期パルスを発生するパルス発生用IC540等によって構成されている。パルス発生用IC540が発生させた同期パルスは、第1制御用IC513及び第2制御用IC523に入力され、第1制御用IC513及び第2制御用IC523は、この同期パルスに基づいて第1スイッチング回路512及び第2スイッチング回路522のスイッチング動作を制御するための制御用パルスを生成し、第1スイッチング回路512及び第2スイッチング回路522にそれぞれ出力する。
第1制御用IC513及び第2制御用IC523は、独自にパルスを発生させる機能を有しており、パルス発生用IC540からの同期パルスが入力されないときは、それぞれ独自に発生させたパルスを第1スイッチング回路512及び第2スイッチング回路522に出力し、第1CCFL100及び第2CCFL200を点灯させる。また、隣接する2つのCCFLの点灯タイミングが完全に一致すると、点灯時と非点灯時の輝度の差が大きくなり、画面のちらつきが目立つようになる。そのため、パルス発生用IC540から第1制御用IC513に入力される同期パルスと、第2制御用IC523に入力される同期パルスの位相差が90゜ずれるように設定されている。
また、上述した液晶バックライト装置500とは別に、特許文献1には、PWM制御用ICの内部にバックライト駆動回路を形成する技術が示されている。なお、特許文献2には、複数のソースドライバICをカスケード接続することにより、消費電力の低減を図る技術が示されている。また、特許文献3には、メイン駆動集積回路部と、予め設定された時間だけ遅延させるサブ駆動集積回路部とを有するインバータ装置が示されている。
特開2007−294448号公報
特開2001−174843号公報
特開2005−19375号公報
しかしながら、図7に示した液晶バックライト装置500にあっては、第1制御用IC513及び第2制御用IC523に入力する同期パルスを発生させるために、高価な専用のパルス発振用IC540を用いなければならないため、液晶表示装置の製造コストが高騰するという問題がある。また、上記特許文献1に示された技術においては、バックライト駆動回路を含む専用のPWM制御用ICが必要となり、液晶表示装置の製造コストが大幅に高騰する。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、複数個の制御用IC間で同期を取ることにより、バックライトの輝度を安定させることができる液晶バックライト装置を安価に提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、液晶表示装置のバックライトに用いられる複数系統の冷陰極蛍光ランプと、各系統の冷陰極蛍光ランプに交流電圧を印加する複数系統のインバータトランスと、各系統のインバータトランスの一次側コイルに流れる電流をスイッチングする複数系統のスイッチング回路と、各系統のスイッチング回路を駆動する駆動パルスを発生する複数系統の制御用ICとを備え、
前記スイッチング回路の動作をPWM制御することにより、前記冷陰極蛍光ランプを調光する液晶バックライト装置において、
前記複数系統の制御用ICのうちいずれか1つの制御用ICによって発生させた駆動パルスに基づいて同期パルスを発生する同期パルス形成回路と、
前記他の制御用ICと同一系統の冷陰極蛍光ランプに流れる管電流によって動作して前記同期パルス形成回路の動作の開始を所定の時間だけ遅延させる同期遅延回路と、
前記同期パルス形成回路が動作を開始した後は、前記同期遅延回路の遅延動作を制限することにより同期ラッチをかける同期ラッチ回路をさらに備え、
他の制御用ICは、前記同期パルス形成回路によって発生された同期パルスに基づいて駆動パルスを発生させるものである。
前記スイッチング回路の動作をPWM制御することにより、前記冷陰極蛍光ランプを調光する液晶バックライト装置において、
前記複数系統の制御用ICのうちいずれか1つの制御用ICによって発生させた駆動パルスに基づいて同期パルスを発生する同期パルス形成回路と、
前記他の制御用ICと同一系統の冷陰極蛍光ランプに流れる管電流によって動作して前記同期パルス形成回路の動作の開始を所定の時間だけ遅延させる同期遅延回路と、
前記同期パルス形成回路が動作を開始した後は、前記同期遅延回路の遅延動作を制限することにより同期ラッチをかける同期ラッチ回路をさらに備え、
他の制御用ICは、前記同期パルス形成回路によって発生された同期パルスに基づいて駆動パルスを発生させるものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の液晶バックライト装置において、
前記同期遅延回路は、前記他の制御用ICと同一系統の冷陰極蛍光ランプに流れる管電流によってオン動作又はオフ動作する第1トランジスタと、この第1トランジスタのオン動作又はオフ動作を遅延させる時定数回路を有し、
前記同期ラッチ回路は、前記同期遅延回路の第1トランジスタのオン動作又はオフ動作に応じて動作し、該第1トランジスタのオン動作又はオフ動作状態を維持させる第2トランジスタを有するものである。
前記同期遅延回路は、前記他の制御用ICと同一系統の冷陰極蛍光ランプに流れる管電流によってオン動作又はオフ動作する第1トランジスタと、この第1トランジスタのオン動作又はオフ動作を遅延させる時定数回路を有し、
前記同期ラッチ回路は、前記同期遅延回路の第1トランジスタのオン動作又はオフ動作に応じて動作し、該第1トランジスタのオン動作又はオフ動作状態を維持させる第2トランジスタを有するものである。
請求項3の発明は、請求項2に記載の液晶バックライト装置において、
前記他の制御用ICの動作停止に伴い、前記第2トランジスタの動作が停止するものである。
前記他の制御用ICの動作停止に伴い、前記第2トランジスタの動作が停止するものである。
請求項1の発明によれば、同期パルス形成回路が複数系統の制御用ICのうちいずれか1つの制御用ICによって発生させた駆動パルスに基づいて同期パルスを発生し、この同期パルスを他の制御用ICに入力する。これにより、図7に示す高価な専用のパルス発振用IC540が不要となり、安価な構成でバックライトの輝度を安定させることが可能となる。また、他の制御用ICと同一系統の冷陰極蛍光ランプに流れる管電流によって動作する同期遅延回路が同期パルス形成回路の動作の開始を所定の時間だけ遅延させるので、冷陰極蛍光ランプが起動し所定の時間が経過するまでは、各系統の冷陰極蛍光ランプを個別に点滅させることができる。これにより、各系統の冷陰極蛍光ランプが起動後完全点灯に至るまでは同期をかけないものとして、低温状態の冷陰極蛍光ランプを円滑に完全点灯に移行させることが可能となる。さらにまた、冷陰極蛍光ランプの調光時においては、同期ラッチ回路が、同期遅延回路の遅延動作を制限するので、スイッチング回路がPWM制御される際に同期パルス形成回路が発生する同期パルスに乱れが生じる虞がない。従って、PWM制御時のスイッチング回路のオン時間が安定し、スイッチング回路の損傷を防止することができる。
請求項2の発明によれば、安価かつ簡素に同期遅延回路及び同期ラッチ回路を構成することができる。また、時定数回路の設定により、同期を遅延させる時間を任意に設定することができる。
請求項3の発明によれば、他の制御用ICの動作停止に伴い、第2トランジスタの動作が停止するので、次回の点灯時には、各系統の冷陰極蛍光ランプが起動後完全点灯に至るまでは各系統の冷陰極蛍光ランプを個別に点滅させて円滑に完全点灯に移行させることが可能となる。
本発明の一実施形態による液晶バックライト装置について図面を参照して説明する。図1は2系統のCCFLを駆動し、点灯させる液晶バックライト装置を示している。液晶バックライト装置1は、第1CCFL100を駆動する第1(マスタ側)駆動回路10と、第2CCFL200を駆動する第2(スレーブ側)駆動回路20と、第2駆動回路20の動作にあたって第1駆動回路10との同期を取るために用いられる同期パルスを形成する同期パルス形成回路30等によって構成されている。
第1駆動回路10は、第1CCFL100に交流電圧を印加する第1インバータトランス11と、第1インバータトランス11の一次側コイルに流れる電流をスイッチングする第1スイッチング回路12と、第1スイッチング回路12のスイッチング動作を制御する第1制御用IC13等を有している。第2駆動回路20は、第2CCFL200に交流電圧を印加する第2インバータトランス21と、第2インバータトランス21の一次側回コイルに流れる電流をスイッチングする第2スイッチング回路22と、第2スイッチング回路22のスイッチング動作を制御する第2制御用IC23等を有している。
第1インバータトランス11は、一次側コイル及び二次側コイルを有し、一次側コイルに流れる電流によって発振し、二次側コイルに交流を発生させる。第1スイッチング回路12は、第1インバータトランス11の一次側コイルに交互に逆向きの電流を流すための一対のスイッチング素子(例えば、FET等)を有し、例えば、他励式のプッシュプル型、ハーフブリッジ型又はフルブリッジ型の回路で構成されている。第1制御用IC13は、第1スイッチング回路12のスイッチング素子のゲート端子に入力するパルス信号を生成し、第1スイッチング回路12に出力する。第2インバータトランス21、第2スイッチング回路22及び第2制御用IC23についても上記と同様である。第1制御用IC13及び第2制御用IC23は、独自にパルスを発生させる機能を有している。
第1制御用IC13が発生させるパルスと第2制御用IC23が発生させるパルスの同期を取りやすくするために、第2制御用IC23が独自に発生させるパルスの周波数は、第1制御用IC13が発生させるパルスの周波数に対して5kHz程度低く設定されている。第2制御用IC23は、同期パルス形成回路30から同期信号が入力されると、第1制御用IC13が発生させるパルスと同等の周波数のパルスを発生させる。
図2は、同期パルス形成回路30を示している。同期パルス形成回路30は、第1制御用IC13から入力されたパルス信号によってスイッチングするトランジスタQ1と、第2制御用IC23から入力されたパルス信号によってスイッチングするトランジスタQ2と、トランジスタQ1及びトランジスタQ2の動作に応じてスイッチングするトランジスタQ3と、トランジスタQ3の動作に応じてスイッチングするトランジスタQ4と、第2CCFL200の管電流のフィードバックを受けてスイッチングするトランジスタQ5(第1トランジスタ)等を有している。トランジスタQ5は、コンデンサC5及び抵抗R5等を有する時定数回路と共に、同期遅延回路31を構成する。また、同期パルス形成回路30は、同期遅延回路31が動作を開始した後は、同期遅延回路の遅延動作を制限することにより同期ラッチをかける同期ラッチ回路32を有している。
トランジスタQ1のベース−エミッタ間には、コンデンサC1及び抵抗R1等によって構成される時定数回路が設けられている。コンデンサC1及び抵抗R1は、同期パルス信号のパルス幅を決定する。すなわち、コンデンサC1及び抵抗R1は、図3において後述するように、III同期パルス信号の周波数がIマスタ側DRV1信号及びIIマスタ側DRV2信号の周波数の2倍となるように設定されている。同様に、トランジスタQ2のベース−エミッタ間には、コンデンサC2及び抵抗R2等によって構成される時定数回路が設けられている。コンデンサC1及び抵抗R1は、III同期パルス信号の周波数がIマスタ側DRV1信号及びIIマスタ側DRV2信号の周波数の2倍となるように設定されている。
図3は、第1制御用IC13が生成するパルス信号、同期パルス形成回路30が形成する同期パルス信号、第2制御用IC23が生成するパルス信号の一例を示している。第1制御用IC13は、第1スイッチング回路12内の一対のスイッチング素子のそれぞれのゲート端子に対して、互いに逆位相のパルス信号(図中、Iマスタ側DRV1信号(スイッチング駆動パルス)及びIIマスタ側DRV2信号(スイッチング駆動パルス))を生成し、入力する。第1スイッチング回路12内の各スイッチング素子は、Iマスタ側DRV1信号又はIIマスタ側DRV2信号によって、スイッチング動作が制御される。
同期パルス形成回路30は、Iマスタ側DRV1信号及びIIマスタ側DRV2信号に基づいて、2倍の振動数を有するIII同期パルス信号を形成する。第2制御用IC23は、同期パルス形成回路30から入力された同期パルス信号に基づいて、第2スイッチング回路22内の一対のスイッチング素子のそれぞれのゲート端子に対して、互いに逆位相のパルス信号(図中、IVスレーブ側DRV1信号(スイッチング駆動パルス)及びVスレーブ側DRV2信号(スイッチング駆動パルス))を生成し、入力する。ここで、Iマスタ側DRV1信号とIVスレーブ側DRV1信号とは互いに90゜位相がずれ、IIマスタ側DRV2信号とVスレーブ側DRV2信号とは互いに90゜位相がずれている。これにより、第1スイッチング回路12及び第2スイッチング回路22に同期のとれたパルス信号が入力され、第1CCFL100及び第2CCFL200が交互に点滅しバックライトの輝度を安定させることができる。
以下、図4を参照して、Q1乃至Q4の動作について説明する。まず、第2制御用IC23から入力されたIマスタ側DRV1信号がハイに切り替わった当初は、コンデンサC1に電荷がチャージされ、Q1はオフとなる。その後、コンデンサC1への電荷のチャージが完了すると、Q1はオンする。この間、IIマスタ側DRV2信号はローであるので、Q2はオフ状態となる。ここでQ5がオンしていれば、IIマスタ側DRV2信号がローのとき、Q3の動作はQ1によって制御されることとなるため、Q1がオフのときQ3はオンする。これに伴い、Q4がオンして同期パルス信号は、ハイとなる。一方、Q1がオンのときQ3はオフし、これに伴い、Q4がオフして同期パルス信号は、ローとなる。
その後、IIマスタ側DRV2信号がハイに切り替わると、上記と同様に、当初コンデンサC2に電荷がチャージされQ2はオフとなった後、コンデンサC2への電荷のチャージが完了すると、Q2はオンする。この間、Iマスタ側DRV1信号はローであるので、Q1はオフ状態となる。ここでQ5がオンしていれば、Iマスタ側DRV1信号がローのとき、Q3の動作はQ2によって制御されることとなるため、Q2がオフのときQ3はオンする。これに伴い、Q4がオンして同期パルス信号は、ハイとなる。一方、Q2がオンのときQ3はオフし、これに伴い、Q4がオフして同期パルス信号は、ローとなる。
Q1乃至Q4が上述した動作を繰り返すことにより、Iマスタ側DRV1信号及びIIマスタ側DRV2信号の周波数の2倍となるIII同期パルス信号が形成される。
次に、同期遅延回路31について説明する。同期遅延回路31は、第2制御用IC23と同一系統の第2CCFL200に流れる管電流によって動作して同期パルス形成回路30の動作の開始を遅延させるために設けられている。図2において、入力端子33には、第2CCFL200に流れる管電流がフィードバックされる。第2CCFL200が起動すると、第2CCFL200に流れる管電流が入力端子33に入力され、当初コンデンサC5に電荷がチャージされる。その後、コンデンサC5への電荷のチャージが完了すると、Q5はオンする。同期遅延回路31が同期パルス形成回路30の動作の開始を遅延させる時間は、コンデンサC5及び抵抗5によって設定することができ、本実施形態では、第2CCFLが起動した後、完全点灯に至るまでの時間(例えば、2秒程度)、としている。
ところで、液晶バックライト装置1が組み込まれた液晶表示装置において、画面輝度の調整は、第1スイッチング回路12及び第2スイッチング回路22の動作をPWM制御し、第1CCFL100及び第2CCFL200を調光することによってなされる。第1スイッチング回路12及び第2スイッチング回路22のPWM制御は、第1制御用IC13及び第2制御用IC23から駆動パルスを間欠的に出力することによりなされ、これに伴い、第1インバータトランス11及び第2インバータトランス21が間欠発振され、第1CCFL100及び第2CCFL200を調光される。
図5は、同期パルス形成回路30に同期ラッチ回路32が存在しない場合におけるPWM制御時の第1制御用IC13から出力されるIマスタ側DRV1信号及びIIマスタ側DRV2信号と、同期パルス形成回路30が発生させるIII同期パルス信号を示している。PWMオフ時には、第1インバータトランス11及び第2インバータトランス21は発振しないので第1CCFL100及び第2CCFL200には管電流が流れない。ところが、その後のPWMオン時には、コンデンサC5及び抵抗R5等を有する時定数回路によってトランジスタQ5の動作タイミングにずれが生じ、図5に示すように、III同期パルス信号の立上がりが鈍くなる。このため、第2制御用IC23から第2スイッチング回路22に出力されるIVスレーブ側DRV1信号及びVスレーブ側DRV2信号に乱れが生じ第2スイッチング回路22を構成するFET等のスイッチング素子に損傷を与える虞がある。
そこで、本液晶バックライト装置1においては、同期パルス形成回路30が動作を開始した後は、同期遅延回路31の遅延動作を制限する同期ラッチ回路32(図2参照)を設けることにより、スイッチング素子の損傷を防止する。同期ラッチ回路32は、同期遅延回路のトランジスタQ5のオン動作に応じてオン動作し、トランジスタQ5のオン動作状態を維持させるトランジスタQ6(第2トランジスタ)を有している。トランジスタQ6のエミッタには、端子34を介して第1制御用IC13又は第2制御用IC23の起動信号が入力されている。従って、第1制御用IC13又は第2制御用IC23の動作が停止するとトランジスタQ6のスイッチング動作も停止する。第2CCFL200の起動時に、トランジスタQ5が一旦オンするとトランジスタQ6のベース電位が下がり、トランジスタQ5がオンする。その結果、PWM制御による第2CCFL200の管電流のフィードバックレベルが0となっても、トランジスタQ5がオンし続けることとなる。
図6は、同期パルス形成回路30に同期ラッチ回路32を設けた場合におけるPWM制御時の第1制御用IC13から出力されるIマスタ側DRV1信号及びIIマスタ側DRV2信号と、同期パルス形成回路30が発生させるIII同期パルス信号を示している。この場合、同期ラッチ回路32のトランジスタQ6の作用によりトランジスタQ5がオンし続けるので、III同期パルス信号が鋭く立上がる。このため、第2制御用IC23から第2スイッチング回路22に出力されるIVスレーブ側DRV1信号及びVスレーブ側DRV2信号に乱れが生じることがなくなり、第2スイッチング回路22を構成するFET等のスイッチング素子に損傷を与える虞がなくなる。
以上のように、本実施形態の液晶バックライト装置1によれば、同期パルス形成回路30が複数系統の制御用IC13,23のうち第1制御用IC13によって発生させた駆動パルスに基づいて同期パルスを発生し、この同期パルスを第2制御用IC23に入力する。これにより、図7に示す高価な専用のパルス発生用IC540が不要となり、安価な構成でバックライトの輝度を安定させることが可能となる。また、第2制御用IC23と同一系統の第2CCFLに流れる管電流によって動作する同期遅延回路31が同期パルス形成回路30の動作の開始を第2CCFL200が完全点灯に至るまでの時間だけ遅延させるので、第2CCFL200が起動し所定の時間が経過するまでは、各系統の第1CCFL100及び第2CCFL200を個別に点滅させることができる。これにより、第2CCFL200が起動後完全点灯に至るまでは同期をかけないものとして、低温状態の第2CCFL200を円滑に完全点灯に移行させることが可能となる。
さらに、第1CCFL100及び第2CCFL200の調光時においては、同期ラッチ回路32が、同期遅延回路31の遅延動作を制限するので、第2スイッチング回路22がPWM制御される際に同期パルス形成回路30が発生する同期パルスに乱れが生じる虞がない。従って、PWM制御時の第2スイッチング回路22のオン時間が安定し、第2スイッチング回路22の損傷を防止することができる。また、コンデンサC5、抵抗R5を有する時定数回路及びトランジスタQ5、トランジスタQ6を用いることによって安価かつ簡素に同期遅延回路及び同期ラッチ回路32を構成することができる。また、時定数回路を構成するコンデンサC5、抵抗R5の設定により、同期を遅延させる時間を任意に設定することができる。
さらに、トランジスタQ6のエミッタには、端子34を介して第1制御用IC13又は第2制御用IC23の起動信号が入力されているので、第1制御用IC13又は第2制御用IC23の動作が停止するとトランジスタQ6のスイッチング動作も停止する。これにより、次回の点灯時には、第1CCFL100及び第2CCFL200が起動後完全点灯に至るまでは個別に点滅させて円滑に完全点灯に移行させることが可能となる。
なお、本発明は上記実施形態の構成に限られることなく、少なくとも第1制御用IC13によって発生させた駆動パルスに基づいて同期パルスを発生する同期パルス形成回路30を備え、この同期パルス形成回路30によって形成された同期パルスに基づいて第2制御用IC23が第2スイッチング回路の動作を制御するように構成されていればよい。また、本発明は種々の変形が可能であり、例えば、CCFL及びその駆動回路は、2系統に限られることなく、それより多い複数系統であってもよい。
1 液晶バックライト装置
10 第1駆動回路
11 第1インバータトランス
12 第1スイッチング回路
13 第1制御用IC
20 第2駆動回路
21 第2インバータトランス
22 第2スイッチング回路
23 第2制御用IC
30 同期パルス形成回路
31 同期遅延回路
100 第1CCFL
200 第2CCFL
10 第1駆動回路
11 第1インバータトランス
12 第1スイッチング回路
13 第1制御用IC
20 第2駆動回路
21 第2インバータトランス
22 第2スイッチング回路
23 第2制御用IC
30 同期パルス形成回路
31 同期遅延回路
100 第1CCFL
200 第2CCFL
Claims (3)
- 液晶表示装置のバックライトに用いられる複数系統の冷陰極蛍光ランプと、各系統の冷陰極蛍光ランプに交流電圧を印加する複数系統のインバータトランスと、各系統のインバータトランスの一次側コイルに流れる電流をスイッチングする複数系統のスイッチング回路と、各系統のスイッチング回路を駆動する駆動パルスを発生する複数系統の制御用ICとを備え、
前記スイッチング回路の動作をPWM制御することにより、前記冷陰極蛍光ランプを調光する液晶バックライト装置において、
前記複数系統の制御用ICのうちいずれか1つの制御用ICによって発生させた駆動パルスに基づいて同期パルスを発生する同期パルス形成回路と、
前記他の制御用ICと同一系統の冷陰極蛍光ランプに流れる管電流によって動作して前記同期パルス形成回路の動作の開始を所定の時間だけ遅延させる同期遅延回路と、
前記同期パルス形成回路が動作を開始した後は、前記同期遅延回路の遅延動作を制限することにより同期ラッチをかける同期ラッチ回路をさらに備え、
他の制御用ICは、前記同期パルス形成回路によって発生された同期パルスに基づいて駆動パルスを発生させることを特徴とする液晶バックライト装置。 - 前記同期遅延回路は、前記他の制御用ICと同一系統の冷陰極蛍光ランプに流れる管電流によってオン動作又はオフ動作する第1トランジスタと、この第1トランジスタのオン動作又はオフ動作を遅延させる時定数回路を有し、
前記同期ラッチ回路は、前記同期遅延回路の第1トランジスタのオン動作又はオフ動作に応じて動作し、該第1トランジスタのオン動作又はオフ動作状態を維持させる第2トランジスタを有することを特徴とする請求項1に記載の液晶バックライト装置。 - 前記他の制御用ICの動作停止に伴い、前記第2トランジスタの動作が停止することを特徴とする請求項2に記載の液晶バックライト装置。
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Legal Events
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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