JP2004259510A - 放電ランプ点灯装置及びこれを用いた液晶表示装置 - Google Patents

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裕 井上
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Abstract

【課題】液晶ディスプレイ全体の電源負荷が大きく変動するのを防止し、雑音やビート妨害が生じないようにするための放電ランプ点灯装置及びこれを用いた液晶表示装置を提供する。
【解決手段】複数の放電ランプに供給する駆動電圧の調光デューティの周波数を、表示画面において大きな輝度むらが生じない程度に相違させることにより、装置全体の電源負荷の変動を小さく抑える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶ディスプレイのバックライトなどに用いる放電ランプ点灯装置に関し、特に、放電ランプの電源負荷の変動によるノイズ及びビート不良の発生を抑制した放電ランプ点灯装置、及びこれを用いた液晶表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、液晶ディスプレイにおいては、ディスプレイ背面に複数個の蛍光灯などからなる多灯式バックライトを使用している。このバックライトは駆動回路に接続されており、バッテリー等の電源からの駆動電力を、駆動回路を通じて供給されている。また、反射型液晶ディスプレイを用いたものでは、その前方に蛍光灯などからなるフロントライトを設け、同様に駆動回路を用いて点灯するものもある。
【0003】
このような駆動回路はインバータ回路を備えており、電源から供給される駆動電力をもとに周期100〜400Hzのパルス点灯信号を生成し、このパルス信号がハイレベルとなっている期間でインバータ回路を駆動し、周期40K〜200KHzの高周波電圧を生成する。その後、この高周波電圧をバックライトに入力するようになっている。
【0004】
このような駆動回路の例として、特許文献1に開示されているPWM方式インバータ回路では、液晶表示装置において光源となる多灯式バックライトを駆動するPWM調光方式インバータ回路において、当該多灯式バックライトの各ランプに対応した各インバータ出力のON/OFFを互いに位相をずらして実行する構成となっている。これにより、バックライトを構成する複数のランプへの電源供給が一斉に行われるのを回避でき、電源電圧の変動範囲を小さくしてビート不良の発生を抑制することができることを特徴としている。
【0005】
また、特許文献2に開示されているバックライト制御装置では、インバータ回路の供給電圧をオン/オフするスイッチ回路のオン/オフ信号と、インバータの発信周波数の数分の一から数十分の一の周波数でオン/オフするスイッチ回路のオン/オフ信号との論理和のタイミングでスイッチ回路をオン/オフしている。これにより、電源電圧の変動が大きい場合であっても、インバータ回路に安定した電圧を供給するとともに、広範囲な調光を行うことが可能となっている。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−354823号公報
【特許文献2】
特開平11−122937号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、液晶ディスプレイでは、バックライトへの供給電力が装置全体で用いる電力の20〜80%を占めている。特に、近年は、液晶ディスプレイが大型化しているが、表示画面が大きくなれば、当然バックライトの数も多くなるため、大きな電力がバックライトに供給されることになる。
【0008】
図6は、このような従来の液晶ディスプレイにおいて、複数のバックライトへの電源供給と装置全体の電源電圧負荷との関係を模式的に表す図である。
上記のとおり、バックライトへの電力の供給は、インバータ回路からの調光パルスを用いて、インバータ回路において生成した周期40K〜200KHzの高周波電圧をバックライトに入力することにより行っている。表示画面の輝度にむらが生じるのを防ぐため、複数のバックライトに供給する駆動電圧の調光デューティ(調光パルスのON/OFFのタイミング)は、全て同一の周波数及び位相となるよう構成している。
【0009】
しかしながら、大型化する液晶ディスプレイにおいては、調光パルスのON/OFFに合わせたバックライトへの供給電力により、装置全体の電源負荷が大きく変動するため、これを原因として音声系では雑音が生じたり、映像系では表示画面にビート妨害が生じたりするという問題があった。
【0010】
したがって、本発明は、上記のような実情に鑑み、液晶ディスプレイ全体の電源負荷が大きく変動するのを防止し、雑音やビート妨害が生じないようにするための放電ランプ点灯装置及びこれを用いた液晶表示装置を提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記解決課題に鑑みて鋭意研究の結果、本発明者は、複数の放電ランプに供給する駆動電圧の調光デューティの周波数を、表示画面において大きな輝度むらが生じない程度に相違させることにより、装置全体の電源負荷の変動を小さく抑えることに想到した。
【0012】
すなわち、本発明は、並列配置された複数の放電ランプを点灯させる放電ランプ点灯装置であって、前記複数の放電ランプそれぞれに駆動電圧を供給する複数のインバータと、前記複数のインバータそれぞれに調光パルスを出力する調光部と、を備えており、前記調光部は、前記各インバータに対して異なる周波数の調光パルスを出力する放電ランプ点灯装置を提供するものである。
【0013】
これにより、各放電ランプに対する調光デューティが同位相で重なる回数を大幅に減らすことができる。具体的には、各放電ランプに対する調光パルスの周波数を10〜200Hz程度ずらして生成すると、表示画面を見る人間の目には分からない程度に輝度むらの発生を抑えるとともに、装置全体の電源負荷の変動を抑制することができる。
【0014】
本発明の放電ランプ点灯装置において、前記調光部は、前記放電ランプ点灯装置がバッテリーにより駆動されるときに、各インバータに対して異なる周波数の調光パルスを出力することを特徴とする。
放電ランプ点灯装置は、バッテリー駆動時において、電源電圧が下るにつれて電源負荷変動の影響を受け易くなるが、これを改善することができる。
【0015】
本発明の放電ランプ点灯装置において、前記調光部は、周波数100〜400Hzの調光パルスを発生することを特徴とする。また、本発明の放電ランプ点灯装置において、前記異なる周波数の調光パルスは、周波数が10〜200Hzの範囲で異なっていることを特徴とする。
【0016】
このような周波数の範囲内であれば、映像信号の垂直同期周波数又は水平同期周波数のいずれの周波数とも干渉を生じることがなく、かつ、調光デューティによる変化を人間の目に感じさせないようにすることができる。
【0017】
本発明の放電ランプ点灯装置において、前記調光部は、前記各インバータに対して出力する各調光パルスの周波数を、一定時間ごとに入れ替えることを特徴とする。
【0018】
これにより、各放電ランプの調光デューティによる経時変化を均等に分散するができるため、各蛍光管間での輝度のばらつきを改善することができる。特に、大型液晶パネルにおいて長い放電ランプを複数使用する場合には、ばらつき改善の効果が大きい。
【0019】
前記調光部は、さらに、2以上の調光パルスの位相が一致したときに、上記調光パルスの周波数入れ替えを行うことを特徴とする。周波数の異なる調光パルス同士の位相は、それぞれ周期の最小公倍数の期間ごとに位相が一致するので、このタイミングを利用すれば、一定時間ごとに調光パルスの周波数入れ替えを行うことができる。
【0020】
さらに、本発明は、上記記載の放電ランプ点灯装置を有する液晶表示装置を実現することにより、大型化して放電ランプの数が多くなっても、表示画面にフリッカーやビート妨害が生じたり、音声ノイズやうなり音が生じたりしない液晶表示装置を提供するものである。
【0021】
本発明において、前記放電ランプ点灯装置の前記調光部は、前記液晶表示装置において表示する映像信号の垂直ブランキング期間内において、2以上の調光パルスの位相が一致したときに、該調光パルス間で周波数を入れ替えることを特徴とする。
映像信号の垂直ブランキング期間は、表示画面上には見えない期間なので、この時間に調光デューティの切り替えを行うのが好ましい。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。尚、以下に説明する本発明の放電ランプ点灯装置の実施形態は、各種液晶表示装置に内蔵されるものである。
【0023】
図1は、本発明の一実施形態にかかる放電ランプ点灯装置の構成を概略的に示すブロック図である。
図1において、本実施形態の放電ランプ点灯装置は、表示画面部を構成する液晶パネル110と、マイクロプロセッサ等を内蔵しており装置内の各構成部分を制御するマイコン(マイクロコンピュータ)120と、外部の商用電源から適切な直流電源に変換して装置に供給するACアダプタ130と、ACアダプタ130から供給される電源電圧を整流してマイコン120に出力するレギュレータ131と、リチウムイオン蓄電池等からなるバッテリー140と、バッテリー140の電圧を検出するためのバッテリー電圧検出手段141とを含んでいる。
【0024】
液晶パネル110は、バックライトとして複数の放電ランプを含んでいる。図1では、4つの放電ランプ111〜114を備えた構成を例示しているが、放電ランプの個数は液晶パネルの寸法等に応じて任意に決めることができる。
【0025】
マイコン120は、さらに内部構成として、マイコン120内部の各構成部分及びマイコン120外部の所定の装置に対して制御を行う制御手段121と、インバータ回路150に調光パルスを供給する調光パルス発生回路122と、調光パルス発生回路122において生成した調光パルスのパルス幅及び周期を変調してインバータ回路150に入力するPWM(Pulse Width Modulation、パルス幅変調)部123〜126とを備えている。
【0026】
調光パルス発生回路122は、基準発振クロックを生成する基準発振器(図示せず)を有しており、このクロックに基づいて調光パルスを生成する。本実施形態では、1つの基準発振器により周波数の異なる複数の調光パルスを生成して各PWM部123〜126に出力するようにしてもよいし、複数の基準発振器を備え、それぞれが異なる周期の調光パルスを各PWM部123〜126に出力するようにしてもよい。
【0027】
本実施形態において、調光パルス発生回路122は、通常、100〜400Hzの周波数の調光パルスを生成している。調光パルスの周波数は、映像信号の垂直同期周波数又は水平同期周波数と離れており、かつ、これらの周波数の整数倍とも重ならない値とするのが好ましい。映像信号との干渉が生じるのを防ぐためである。
【0028】
尚、各PWM部123〜126は、液晶パネル110の各放電ランプ111〜114に対応しているため、液晶パネル110の放電ランプと同数のPWM部をマイコン120において備えるものとする。
【0029】
インバータ回路150は、複数のインバータ151〜154を含んでいる。各インバータ151〜154は、ACアダプタ130又はバッテリー140から供給される直流電圧を数十K〜数百KHzの高周波電圧に変換して各放電ランプ111〜114に供給する。また、各インバータ151〜154には、調光パルス発生回路122により生成され各PWM部123〜126において変調された調光パルスが入力されており、この調光パルスにより各放電ランプ111〜114に供給する高周波電圧を調整するように構成されている。
【0030】
これにより、本実施形態の放電ランプ点灯装置においては、マイコン120の調光パルス発生回路122及び各PWM部123〜126の動作を制御することにより、各放電ランプ111〜114に供給する高周波電圧に対して任意の調光を行うことが可能である。
【0031】
尚、インバータ151〜154もまた、PWM部123〜126と同様に、それぞれが液晶パネル110の各放電ランプ111〜114に対応しているので、インバータ回路150は、液晶パネル110の放電ランプと同数のインバータを備えるものとする。
【0032】
本実施形態の放電ランプ点灯装置では、ACアダプタ130及びバッテリー140それぞれについてスイッチ回路SW1及びSW2を備えている。スイッチ回路SW1及びSW2は、マイコン120の制御手段により動作が制御されるようになっている。
【0033】
放電ランプ点灯装置をACアダプタ130からの電源電圧で駆動するときには、SW1をオン(接続状態)にするとともにSW2をオフ(切断状態)にする。放電ランプ点灯装置をバッテリー140からの電源電圧で駆動するときには、SW1をオフにするとともにSW2をオンにすればよい。また、SW1及びSW2の両方をオンにすると、ACアダプタ130からの電源電圧により、放電ランプ点灯装置を駆動すると同時にバッテリー140を充電することが可能となる。さらに、SW1及びSW2の両方をオフにすると、放電ランプ点灯装置に電源電圧が全く供給されない状態となる。
【0034】
バッテリー電圧検出手段141は、バッテリー140の電圧を検出し、その値をマイコン120の制御手段121に出力する。制御手段121はこの値に基づいて、スイッチ回路SW1及びSW2を制御し、放電ランプ点灯装置の駆動電源を切り替えることができる。
次に、上記のように構成された本実施形態の放電ランプ点灯装置の動作を説明する。
【0035】
図1に示す本実施形態の放電ランプ点灯装置において、ACアダプタ130又はバッテリー140により供給される電源電圧は、レギュレータ131において所定の直流電圧に変換され整流された後、マイコン120及びインバータ回路150に供給される。
【0036】
マイコン120の制御手段121は、調光パルス発生回路122により所定周波数(本実施形態では100〜400Hz)の調光パルスを発生させて、各PWM部123〜126に出力させる。各PWM部123〜126は、入力された調光パルスを予め設定されたパルス幅及び周波数に変調して、インバータ回路150の各インバータ151〜154に出力する。
【0037】
インバータ回路150の各インバータ151〜154は、入力された調光パルスをトリガーとして、レギュレータ131からの直流電圧を所定の高周波電圧(40K〜200KHz)に変換し、この高周波電圧を液晶パネル110の各放電ランプ111〜114に供給する。
【0038】
図2は、図1に示す本実施形態の各PWM部、各インバータ及び各放電ランプの構成例を詳細に示す図である。図2に示す回路は、一般的に知られているバックライト用インバータ回路であり、本実施形態の構成はこの例に限られるわけではない。
【0039】
図2において、電源201は図1のレギュレータ131から供給される直流電圧に相当するものであり、蛍光管202は図1の各放電ランプ111〜114に相当するものであり、PWM調光回路部203は図1の各PWM部123〜126に相当するものであり、その他の回路部分は図1の各インバータ151〜154に相当するものである。
【0040】
図1の調光パルス発生回路122により生成した調光パルスは、図2に示すPWM調光回路部の端子S1に入力され、発信回路を通じてインバータ回路部分に出力される。これにより、電源201から供給され、高周波電圧として蛍光管202に出力される駆動電圧を、一定周期でオン/オフすることができるようになっている。
【0041】
次に、本実施形態の放電ランプ点灯装置において、調光パルス発生回路122及び各PWM部123〜126によりそれぞれ周波数の異なる調光パルスを生成し、各インバータ151〜154に出力する態様について説明する。
【0042】
図3は、本実施形態の放電ランプ点灯装置において、各インバータ151〜154に出力される各調光パルスの波形を時間軸に沿って示すグラフ図である。尚、図3では、各調光パルスはON期間のパルス幅が等しい矩形パルスとしているが、本発明はこれに限定されるものではない。様々な状況(例えば、バッテリー電圧など)に応じて、表示画面の輝度が低下しないように、各PWM部123〜126によりパルス幅を調整して調光デューティを調整できるようになっているのが好ましい。
【0043】
図3において、各インバータ151〜154には、それぞれ異なる周波数f1、f2、f3及びf4の調光パルスが出力されている。また、これらの調光パルスの周期は、それぞれ、t1、t2、t3及びt4である。ここでは、各調光パルスのパルス幅は等しくなるよう各PWM部123〜126において調整されているものとする。
【0044】
図3では、最初の電源投入時等においては、調光パルスの位相はそろっているものの、それぞれ周波数が異なるため時間経過とともに互いに少しずつ位相がずれるようになっている。これにより、調光パルス全体に対するトータルの電源電圧の変動が小さくなっていることが分かる。
【0045】
ここで、図3に示すように各調光パルスの周波数を異ならせる方法について説明する。調光パルスは、図1に示す調光パルス発生回路122の基準発振器が発生する基準発振クロックに基づいて生成されている。調光パルス発生回路122が1つの基準発振器を備えている場合には、基準発信クロックの周波数をf0とすると、この基準クロックを分周したものを各調光パルスの周波数として用いることができる。例えば、f1=f0/3(3分周)、f2=f0/5(5分周)、…などとすることができる。
【0046】
このとき、周波数f1及びf2の調光パルスの周期t1及びt2の比は3:5となるので、それぞれ、スタート後5周期目及び3周期目において再び位相が一致することになる。
【0047】
本実施形態では、さらに、この一定周期での位相の重なりを利用して、各調光パルス間で周波数を入れ替えるようにすることができる。例えば、図1において、インバータ151及び152に出力される調光パルス(周波数f1及びf2)を一組とし、インバータ153及び154に出力される調光パルス(周波数f3及びf4)を一組とし、それぞれ2つの調光パルス間で、一定周期ごとに位相が一致する度に、互いに周波数を入れ替えるようにする。上記の例では、インバータ151及び152に出力される調光パルスは、t1×5(=t2×3)の期間ごとに、周波数f1とf2とが交互に切り替わることになる。上記で、周波数を入れ替える一定の周期は、2つの調光パルスの周期の最小公倍数t1×5(=t2×3)の整数倍であれば、任意の周期を設定することができる。
【0048】
尚、3つ以上の調光パルス間で周波数を入れ替えるようにしてもよい。図4は、各インバータ151〜154に出力される各調光パルス間で一定周期ごとに周波数を入れ替える態様の一例を示す図である。図4においては、3つのインバータ152〜154に出力される各調光パルス間で、時点T1、T2、T3、…において周波数を入れ替えている。時点T1、T2、T3、…は好ましくは等しい時間間隔であり、その時間間隔は各調光パルスの周期t2、t3及びt4の最小公倍数の整数倍であるのが好ましい。
これにより、各放電ランプへの電圧供給が異なる調光デューティで一定している場合に比べて、表示画面上の輝度むらを抑制することが可能となる。
【0049】
上記では、調光パルス発生回路122の基準発信器が1つである場合の例を示したが、例えば、インバータの数と同数、すなわち4個の基準発信器を備えていてもよい。あるいは、4個のマイコンと4個の基準発信器を用いて、それぞれのインバータに調光パルスを出力するような構成にしてもよい。
この場合には、図5に示すように、各基準発信クロックの周期をずらすことにより、調光パルスのスタート時の位相をそれぞれずらすことも可能である。
【0050】
以上、説明した本実施形態の放電ランプ点灯装置によれば、複数の放電ランプに供給される電源電圧に対する各調光パルスの周波数を異ならせることにより、各調光パルス間での位相の重なりを低減し、放電ランプ点灯装置全体にかかる電源負荷の変動を抑制することができる。
【0051】
また、放電ランプ点灯装置全体の電源負荷の変動が小さくなると、省電力化することが可能となり、ACアダプタを小型化することもできる。
尚、本発明の放電ランプ点灯装置及びこれを用いた液晶表示装置は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱することなく、様々な変更及び修正を加えることができる。
【0052】
特に、本発明の放電ランプ点灯装置は、液晶ディスプレイを有するバックライト方式やフロントライト方式の液晶表示装置や、一般のランプを調光及び点灯制御するあらゆる電気機器において応用することが可能であり、本発明の放電ランプ点灯装置を用いた液晶表示装置は、画面フリッカー及び画面上のビート発生や音声ノイズやうなり音の発生を抑制することができる。
【0053】
また、本発明の放電ランプ点灯装置を搭載したバッテリー駆動の電気機器において、バッテリーの出力電圧が使用とともに低下するのに応じて、調光デューティを調整することにより、表示画面を安定させることができる。
【0054】
例えば、放電ランプ点灯装置がバッテリー駆動されている間のみ、各調光パルスの周波数を異ならせたり、各調光パルスの周波数を入れ替えたりする動作を行うように設定することができる。また、バッテリーの電圧が低下するのに応じて、調光パルスのパルス幅や周期を変更して調光デューティを大きくするようにすれば、表示画面の輝度の低下を効果的に防止することができる。
【0055】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明の放電ランプ点灯装置及びこれを用いた液晶表示装置によれば、調光デューティにより装置全体の電源負荷が大きく変動するのを緩和できる。
【0056】
これにより、画面フリッカーや画面ビート及び音声ノイズやうなり音の発生を抑制した安定な放電ランプ点灯装置及びこれを用いた高画質の液晶表示装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる放電ランプ点灯装置の構成を概略的に示すブロック図である。
【図2】図1に示す各PWM部、各インバータ及び各放電ランプの構成例を詳細に示す図である。
【図3】放電ランプ点灯装置において、各インバータ151〜154に出力される各調光パルスの波形を時間軸に沿って示すグラフ図である。
【図4】各インバータ151〜154に出力される各調光パルス間で一定周期ごとに周波数を入れ替える態様を示す図である。
【図5】放電ランプ点灯装置において、各インバータ151〜154に出力される各調光パルスの波形を時間軸に沿って示すグラフ図である。
【図6】従来の液晶ディスプレイにおいて、複数のバックライトへの電源供給と装置全体の電源電圧負荷との関係を模式的に表す図である。
【符号の説明】
110 液晶パネル
111,112,113,114 放電ランプ
120 マイコン
121 制御手段
122 調光パルス発生回路
123,124,125,126 PMW部
130 ACアダプタ
131 レギュレータ
140 バッテリー
141 バッテリー電圧検出手段
150 インバータ回路
151,152,153,154 インバータ
201 電源
202 蛍光管
203 調光回路部

Claims (6)

  1. 並列配置された複数の放電ランプを点灯させる放電ランプ点灯装置であって、
    前記複数の放電ランプそれぞれに駆動電圧を供給する複数のインバータと、
    前記複数のインバータそれぞれに調光パルスを出力する調光部と、を備えており、
    前記調光部は、前記各インバータに対して異なる周波数の調光パルスを出力する放電ランプ点灯装置。
  2. 前記調光部は、前記放電ランプ点灯装置がバッテリーにより駆動されるときに、各インバータに対して異なる周波数の調光パルスを出力することを特徴とする請求項1に記載の放電ランプ点灯装置。
  3. 前記調光部は、前記各インバータに対して出力する各調光パルスの周波数を、一定時間ごとに入れ替えることを特徴とする請求項1または2に記載の放電ランプ点灯装置。
  4. 前記調光部は、2以上の調光パルスの位相が一致したときに、該調光パルス間で周波数を入れ替えることを特徴とする請求項3に記載の放電ランプ点灯装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の放電ランプ点灯装置を有する液晶表示装置。
  6. 前記放電ランプ点灯装置の前記調光部は、前記液晶表示装置において表示する映像信号の垂直ブランキング期間内において、2以上の調光パルスの位相が一致したときに、該調光パルス間で周波数を入れ替えることを特徴とする請求項5に記載の液晶表示装置。
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