JP2009300574A - 画像形成装置 - Google Patents

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孝幸 伊藤
Shoichi Yoshikawa
彰一 吉川
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Noboru Omoto
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Abstract

【課題】環状搬送路を備えたタイプの画像形成装置であって、像担持体ローラと対向ローラとの圧接を容易に解除できるものを提供すること。
【解決手段】環状搬送路132の内周側に、環状搬送路132に面し、かつ環状搬送路132に沿ったシート搬送方向に関して並べて配置された複数の像担持体ローラ104Y,104M,104C,104Kを備える。環状搬送路132の外周側に、対向ローラ105Y,105M,105C,105Kを備える。各像担持体ローラとそれに圧接された対向ローラとがそれぞれ転写ローラ対を構成する。転写ローラ対を構成する像担持体ローラと対向ローラとを圧接させ又は離間させるように、像担持体ローラと対向ローラとのいずれか一方を環状搬送路132に沿って移動させる回転機構190を備える。
【選択図】図3

Description

この発明は画像形成装置に関し、より詳しくは、カラー画像形成装置に関する。
従来、カラー画像形成装置としては、感光体ドラムとこの感光体ドラムに圧接されたローラとの対(以下「転写ローラ対」という。)が4組互いに間隔を有して直線的に1列に並べて配置され、記録媒体(以下「シート」という。)を上記各転写ローラ対のニップ部を順次通して搬送し、電子写真方式で上記感光体ドラムの表面に形成されたトナー画像を上記シートに順次転写する方式のものが知られている(例えば、特許文献1(特開平07−319254号公報)参照。)。
特開平07−319254号公報 特開2006−349701号公報
しかしながら、上記特許文献1の構成では、転写ローラ対が4組互いに間隔を有して直線的に1列に並べて配置されているため、装置が大型になる等の問題がある。
このため、本出願人は、先に、小型に構成できる画像形成装置として、環状搬送路と、上記環状搬送路の内周側に配置された複数の像担持体ローラと、上記環状搬送路の外周側に配置され、上記各像担持体ローラにそれぞれ圧接して設けられたた対向ローラとを備え、上記各像担持体ローラと対向ローラとでそれぞれ転写ローラ対を構成する画像形成装置を提案した(特願2008−151797号)。この画像形成装置では、上記環状搬送路にシートを導入し、上記転写ローラ対のニップ部を順次通して上記環状搬送路に沿ってシートを搬送させながら、上記各像担持体ローラの表面に形成された画像を上記シートに順次転写させ、画像が転写された上記シートを上記環状搬送路から離脱させる。
この画像形成装置においても、一般的な画像形成装置と同様に、動作中にシートのジャムが発生したときや、像担持体ローラを交換しようとするときに、上記各像担持体ローラと対向ローラとの圧接を解除する必要が生ずる。
そこで、この発明の課題は、そのような環状搬送路を備えたタイプの画像形成装置であって、像担持体ローラと対向ローラとの圧接を容易に解除できるものを提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の画像形成装置は、
実質的に円環状をなす環状搬送路と、
上記環状搬送路の内周側に、上記環状搬送路に面し、かつ上記環状搬送路に沿ったシート搬送方向に関して並べて配置された複数の像担持体ローラと、
上記環状搬送路の外周側に、上記各像担持体ローラとそれぞれ転写ローラ対を構成するように、上記各像担持体ローラにそれぞれ圧接して設けられた対向ローラと、
上記各像担持体ローラの表面にそれぞれ固有色の画像を形成する作像部と、
上記環状搬送路にシートを導入し、上記転写ローラ対のニップ部を順次通して上記シート搬送方向に沿ってシートを搬送させながら、上記作像部によって上記各像担持体ローラの表面に形成された画像を上記シートに順次転写させ、画像が転写された上記シートを上記環状搬送路から離脱させる制御を行う制御部とを備え、
上記転写ローラ対を構成する上記像担持体ローラと上記対向ローラとを圧接させ又は離間させるように、上記像担持体ローラと上記対向ローラとのいずれか一方を上記環状搬送路に沿って移動させる回転機構を備えたことを特徴とする。
この発明の画像形成装置では、制御部は、上記環状搬送路にシートを導入し、上記転写ローラ対のニップ部を順次通して上記シート搬送方向に沿ってシートを搬送させながら、上記作像部によって上記各像担持体ローラの表面に形成された画像を上記シートに順次転写させ、画像が転写された上記シートを上記環状搬送路から離脱させる制御を行う。これにより、各像担持体ローラからの画像が転写されたシートが得られる。
ここで、環状搬送路が「実質的に円環状をなす」とは、真円の環に限られず、例えば多少楕円となっている環状でも含まれる。また、シートが実質的に円環状に搬送されれば足り、例えば環状搬送路を構成するガイド板に多少の切り欠きや凹凸が存在する場合であっても良い。
また、「固有色」とは、その像担持体ローラに固有の色を意味する。例えばイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックのような基本色を指す。
また、上記環状搬送路の上記シート搬送方向に沿った長さは、上記シート搬送方向に関する上記シートの寸法よりも長いのが望ましい。この場合、上記シートの先端と末尾とが重なることがなく、用紙が円滑に搬送される。
この画像形成装置では、上記回転機構は、上記転写ローラ対を構成する上記像担持体ローラと上記対向ローラとを圧接させ又は離間させるように、上記像担持体ローラと上記対向ローラとのいずれか一方を上記環状搬送路に沿って移動させる。例えば、動作中にシートのジャムが発生したときや、像担持体ローラを交換しようとするときに、上記回転機構によって、上記像担持体ローラと上記対向ローラとを離間させる。これによって、像担持体ローラと対向ローラとの圧接が容易に解除される。この解除状態で、ジャムとなったシートを取り除いたり、像担持体ローラを交換したりする作業が行われる。また、画像形成動作を再開しようとするときは、上記回転機構によって、上記像担持体ローラと上記対向ローラとを圧接させる。この圧接状態で画像形成動作が円滑に行われる。
一実施形態の画像形成装置では、電源から電力供給を受けて、上記回転機構を駆動して、上記転写ローラ対を構成する上記像担持体ローラと上記対向ローラとを圧接させ又は離間させる制御を行う回転制御部を備えたことを特徴とする。
この一実施形態の画像形成装置では、上記回転制御部は、電源から電力供給を受けて、上記回転機構を駆動して、上記転写ローラ対を構成する上記像担持体ローラと上記対向ローラとを圧接させ又は離間させる制御を行う。これにより、像担持体ローラと対向ローラとの圧接が自動的に解除される。したがって、ジャムとなったシートを不慣れなユーザが圧接状態で無理に取り除こうとして装置にダメージを与えるような不具合が起こらない。また、画像形成動作を再開しようとするときは、像担持体ローラと対向ローラとの圧接が自動的に行われる。したがって、像担持体ローラと対向ローラとの圧接が再現性良く行われ、この結果、画像品質が安定する。
一実施形態の画像形成装置では、
上記環状搬送路を露出させ又は覆うために、上記画像形成装置の本体に対して開閉される本体カバーを備え、
上記回転機構は上記本体カバーと連結されたリンク機構を有し、上記本体カバーが開かれたとき、上記リンク機構を介して上記像担持体ローラと上記対向ローラとが離間される一方、上記本体カバーが閉じられたとき、上記リンク機構を介して上記転写ローラ対を構成する上記像担持体ローラと上記対向ローラとが圧接されることを特徴とする。
この一実施形態の画像形成装置では、上記回転機構は上記本体カバーと連結されたリンク機構を有する。例えば、動作中にシートのジャムが発生したときや、像担持体ローラを交換しようとするときに、ユーザは上記本体カバーを開いて上記環状搬送路を露出させる。上記本体カバーが開かれたとき、上記リンク機構を介して上記像担持体ローラと上記対向ローラとが離間される。つまり、ユーザが上記本体カバーを開く動作に伴って、像担持体ローラと対向ローラとの圧接が解除される。したがって、ジャムとなったシートを不慣れなユーザが圧接状態で無理に取り除こうとして装置にダメージを与えるような不具合が起こらない。一方、画像形成動作を再開しようとするときは、ユーザは上記本体カバーを閉じて上記環状搬送路を覆う。上記本体カバーが閉じられたとき、上記リンク機構を介して上記転写ローラ対を構成する上記像担持体ローラと上記対向ローラとが圧接される。つまり、ユーザが上記本体カバーを閉じる動作に伴って、像担持体ローラと対向ローラとが圧接される。したがって、像担持体ローラと対向ローラとの圧接が再現性良く行われ、この結果、画像品質が安定する。
一実施形態の画像形成装置では、
上記複数の像担持体ローラが一体の内側ユニットとして構成され、
上記回転機構は、上記転写ローラ対を構成する上記像担持体ローラと上記対向ローラとを圧接させ又は離間させるように、上記内側ユニットをこの内側ユニットの中心の周りに回転させることを特徴とする。
ここで、「複数の像担持体ローラが一体の内側ユニットとして構成されている」とは、作像部も含めて一体に構成されている場合も含む意味である。また、内側ユニットは、例えば装置本体に対して一体として着脱可能になっていても良い。
この一実施形態の画像形成装置では、複数の転写ローラ対を構成する上記像担持体ローラと上記対向ローラとをそれぞれ圧接させ又は離間させるために、上記回転機構は上記内側ユニットを一体として回転すれば足りる。したがって、上記像担持体ローラを互いに独立して回転させる場合に比して、上記回転機構の構成が簡素化される。
また、上記複数の像担持体ローラは一体の内側ユニットとして構成されているので、上記複数の像担持体ローラが互いに分離している場合に比して、装置の小型化が可能となる。しかも、上記回転機構による内側ユニットの移動はこの内側ユニットの中心の周りの回転運動であるから、内側ユニットのための退避用の空間を設けなくても良い。したがって、装置の小型化が損なわれることがない。
一実施形態の画像形成装置では、
上記環状搬送路を構成するガイド板と複数の上記対向ローラとが一体の外側ユニットとして構成され、
上記回転機構は、上記転写ローラ対を構成する上記像担持体ローラと上記対向ローラとを圧接させ又は離間させるように、上記外側ユニットをこの外側ユニットの中心の周りに回転させることを特徴とする。
この一実施形態の画像形成装置では、複数の転写ローラ対を構成する上記像担持体ローラと上記対向ローラとをそれぞれ圧接させ又は離間させるために、上記回転機構は上記外側ユニットを一体として回転すれば足りる。したがって、上記像担持体ローラを互いに独立して回転させる場合に比して、上記回転機構の構成が簡素化される。
また、上記回転機構による外側ユニットの移動はこの外側ユニットの中心の周りの回転運動であるから、外側ユニットのための退避用の空間を設けなくても良い。したがって、装置の小型化が損なわれることがない。
一実施形態の画像形成装置では、上記回転機構は、上記転写ローラ対を構成する上記像担持体ローラと上記対向ローラとを圧接させ又は離間させるように、上記転写ローラ対でのシート搬送方向またはその逆の方向に沿って、上記像担持体ローラを互いに独立に移動させることを特徴とする。
この一実施形態の画像形成装置では、複数の像担持体ローラのうち、特定の像担持体ローラを他の像担持体ローラに対して独立に上記転写ローラ対でのシート搬送方向またはその逆の方向に沿って移動させることができる。したがって、例えば特定の転写ローラ対のところに発生したシートのジャムを取り除こうとする場合や特定の固有色が形成される像担持体ローラのみを交換しようとする場合、上記回転機構によってその像担持体ローラのみを移動して、その像担持体ローラと対向ローラとの圧接を解除することができる。これにより、その像担持体ローラのみを容易に交換することができる。交換後は、上記回転機構によってその像担持体ローラのみを移動して、その像担持体ローラと対向ローラとを圧接させることができる。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1はこの発明の一実施形態の画像形成装置(全体を符号100で示す。)を斜め上方から見たところを示し、図2はその画像形成装置の断面構造を示している。なお、図1は、装置の内部が見えるように、本体ケーシング101の手前部分を省略して示している。
これらの図に示すように、この画像形成装置100は、本体ケーシング101と、この本体ケーシング101内の略中央に配置された複数(この例では4組)の画像形成ユニットY,M,C,Kと、画像形成ユニットY,M,C,Kのそれぞれに対応して設けられた対向ローラとしての転写ローラ105Y,105M,105C,105Kと、本体ケーシング101内の上部に配置された定着部としての定着ユニット106と、この装置全体の動作を制御する制御部としてのコントローラ120とを備えている。
本体ケーシング101の下部には、自動供給口としての開口101iが設けられている。この開口101iには、シートしての用紙90が積載される給紙トレイ102が着脱可能に装着されている。本体ケーシング101内で開口101iの近傍には給紙ローラ対103が配置されている。この給紙ローラ対103によって、用紙90は、給紙トレイ102から本体ケーシング内へ1枚ずつ取り込まれる。一方、本体ケーシング101の上部には、排紙口としての開口101eが設けられている。この開口101eには、排紙トレイ107が装着されている。このように、排紙トレイ107が本体ケーシング101の上部に設けられているので、画像形成後のシートをユーザが取り出し易い。
本体ケーシング101内には、シートとしての用紙90を搬送するために、実質的に円環状をなす環状搬送路(図2中に1点鎖線で示す。)132が設けられている。この環状搬送路132は、本体ケーシング101に支持された4つのガイド板142a,142b,142c,142dによって形成されている。
給紙ローラ対103のニップ部と環状搬送路132の下部(この例では後述する転写ローラ対(104K,105K)と(104Y,105Y)との間の部分)の或る箇所132iとを接続するように、略水平方向に延びるシート導入路(図2中に1点鎖線で示す。)131が設けられている。このシート導入路131は、本体ケーシング101に支持された互いに対向するガイド板141a,141bによって形成されている。給紙ローラ対103によって本体ケーシング101内に取り込まれた用紙90は、このシート導入路131を通してシート搬送方向d1に沿って環状搬送路132に導入される。これにより、用紙90の自動供給が円滑に行われる。
なお、給紙トレイ102には、図示しない用紙センサが設けられている。給紙トレイ102に用紙90がセットされていない場合や動作中に用紙90が無くなった場合には、その情報「ペーパーエンプティ」がコントローラ120へ送られる。コントローラ120は、「ペーパーエンプティ」の情報を表示パネル122(図1参照)に表示して、ユーザに知らせる。
4組の画像形成ユニットY,M,C,Kは、ホルダ108とともに、環状搬送路132の内周側に収容されている。4組の画像形成ユニットY,M,C,Kはそれぞれ、図1、図2においてこの装置の手前、奥の方向(シートの幅方向に相当する)に延び、かつ本体ケーシング101に支持された断面十字型のホルダ108に、一体に取り付けられている。これにより、4組の画像形成ユニットY,M,C,Kは、全体として概ね、この装置の手前、奥の方向に延びる角柱状の内側ユニットUとして構成されている。4組の画像形成ユニットY,M,C,Kが一体に構成されているので、それらが互いに分離している場合に比して、小型化が可能となる。
画像形成ユニットYは、像担持体ローラとしての感光体ドラム104Yと、この感光体ドラム104Yの表面に固有色としてのイエローの画像を形成する作像部110Yとを備えている。同様に、画像形成ユニットMは、像担持体ローラとしての感光体ドラム104Mと、この感光体ドラム104Mの表面に固有色としてのマゼンタの画像を形成する作像部110Mとを備えている。画像形成ユニットCは、像担持体ローラとしての感光体ドラム104Cと、この感光体ドラム104Cの表面に固有色としてのシアンの画像を形成する作像部110Cとを備えている。また、画像形成ユニットKは、像担持体ローラとしての感光体ドラム104Kと、この感光体ドラム104Kの表面に固有色としてのブラックの画像を形成する作像部110Kとを備えている。感光体ドラム104Y,104M,104C,104Kは、それぞれ画像形成ユニットY,M,C,Kにおいてホルダ108の中心から遠い側のコーナに配置され、それぞれ環状搬送路132に面している。この例では、画像形成時には、感光体ドラム104Y,104M,104C,104Kは、図示しない駆動部(モータなど)によって、それぞれの中心軸の周りに、図2の断面において反時計回りに駆動される。
図示を省略しているが、公知の電子写真方式で画像を形成するために、各画像形成ユニットの作像部110Y,110M,110C,110Kは、その画像形成ユニットの感光体ドラムの表面を一様に帯電させる帯電部と、その感光体ドラムの表面に潜像を形成する露光部と、その感光体ドラムの表面の上記潜像を現像してトナー画像を形成する現像部と、転写後の感光体ドラムの表面を清掃するクリーニング部とを少なくとも含んでいる。用紙90上のトナー画像は、定着ユニット106によってその用紙90に定着される。
なお、露光部が露光すべき画像のデータとしては、例えば図示しないコンピュータから直接またはネットワークを介して、この画像形成装置1のコントローラ120に入力されたデータを用いることができる。
環状搬送路132の外周側に、感光体ドラム104Y,104M,104C,104Kにそれぞれ対応して、対向ローラとしての転写ローラ105Y,105M,105C,105Kが圧接して設けられている。なお、感光体ドラムとそれに圧接された転写ローラとの対を転写ローラ対(104Y,105Y)、(104M,105M)、(104C,105C)、(104K,105K)と呼ぶ。
上述のように、画像形成時には、感光体ドラム104Y,104M,104C,104Kは、それぞれの中心軸の周りに、図2の断面において反時計回りに駆動される。それに伴って、転写ローラ105Y,105M,105C,105Kは、それぞれの中心軸の周りに図2の断面において時計回りに従動する。これにより、環状搬送路132を通してシート搬送方向d2,d3,d4に沿って用紙90が搬送され得る。この結果、用紙90には、各色の画像が転写されるべき所定の順番、この例ではイエロー→マゼンタ→シアン→ブラックの順番に従って画像が転写される。言い換えれば、転写ローラ対(104Y,105Y)、(104M,105M)、(104C,105C)、(104K,105K)は、環状搬送路132の内周に沿って、各色の画像が転写されるべき順番に応じて、略90°の角度間隔で並べて配置されている。
環状搬送路132の図2において右側部(この例では、転写ローラ対(104Y,105Y)と(104M,105M)との間の部分)の或る箇所132eと定着ユニット106の定着ローラ対161,162のニップ部とを接続するように、略斜め鉛直方向に延びるシート離脱路(図2中に1点鎖線で示す。)133が設けられている。このシート離脱路133は、本体ケーシング101に支持された互いに対向するガイド板143a,143bによって形成されている。転写ローラ対(104Y,105Y)を通過して環状搬送路132をシート搬送方向d3に沿って上方へ搬送される用紙90は、上記箇所132eへ来たとき、コントローラ120によって制御される切換爪121の動作によって、そのまま環状搬送路132を搬送されるか、または環状搬送路132からシート離脱路133へ離脱されるかが切り換えられる。
定着ユニット106内には、加熱ローラ161と、この加熱ローラ161に圧接された加圧ローラ162との対が設けられている。この対を定着ローラ対(161,162)と呼ぶ。加熱ローラ161は、動作時には、用紙90上のトナー画像を定着させるべき所定の温度(例えば約180°)に加熱される。定着ローラ対(161,162)は、用紙90を上方へ搬送する向きに駆動される。定着ローラ対(161,162)のニップ部を用紙90が搬送されることによって、用紙90上のトナー画像が加熱および加圧を受けて、その用紙90に定着される。定着ユニット106を通過して画像が定着された用紙90は、開口101eを通して、排紙トレイ107上に排出される。
カラー画像形成時は、この画像形成装置100は、コントローラ120の制御によって、全体として次のように動作する。
コントローラ120は、まず給紙ローラ対103を動作させて、給紙トレイ102から1枚の用紙90を本体ケーシング内のシート導入路131へ取り込む。取り込まれた用紙90は、このシート導入路131を通してシート搬送方向d1に沿って環状搬送路132に導入される。環状搬送路132に導入された用紙90は、湾曲したシート搬送方向d2に沿って、転写ローラ対(104Y,105Y)のニップ部へ送り込まれる。これと同期して、コントローラ120は、画像形成ユニットYの作像部110Yを動作させて、感光体ドラム104Yの表面にイエローのトナー画像を形成させる。用紙90が転写ローラ対(104Y,105Y)のニップ部を通して搬送されることによって、その用紙90上にイエローのトナー画像が転写される。転写ローラ対(104Y,105Y)を通過した用紙90は、箇所132eに達する。このとき、コントローラ120による切換爪121の制御によって、用紙90は、そのまま環状搬送路132を搬送される。続いて、その用紙90は、湾曲したシート搬送方向d3に沿って、転写ローラ対(104M,105M)のニップ部へ送り込まれる。これと同期して、コントローラ120は、画像形成ユニットMの作像部110Mを動作させて、感光体ドラム104Mの表面にマゼンタのトナー画像を形成させる。用紙90が転写ローラ対(104M,105M)のニップ部を通して搬送されることによって、その用紙90上にマゼンタのトナー画像が転写される。続いて、その用紙90は、湾曲したシート搬送方向d4に沿って、転写ローラ対(104C,105C)のニップ部へ送り込まれる。これと同期して、コントローラ120は、画像形成ユニットCの作像部110Cを動作させて、感光体ドラム104Cの表面にシアンのトナー画像を形成させる。用紙90が転写ローラ対(104C,105C)のニップ部を通して搬送されることによって、その用紙90上にシアンのトナー画像が転写される。続いて、その用紙90は、湾曲したシート搬送方向d5に沿って、転写ローラ対(104K,105K)のニップ部へ送り込まれる。これと同期して、コントローラ120は、画像形成ユニットKの作像部110Kを動作させて、感光体ドラム104Kの表面にブラックのトナー画像を形成させる。用紙90が転写ローラ対(104K,105K)のニップ部を通して搬送されることによって、その用紙90上にブラックのトナー画像が転写される。これにより、用紙90上に転写されるべき4色の画像の転写が完了する。
この後、用紙90は、湾曲したシート搬送方向d6に沿って、再び転写ローラ対(104Y,105Y)のニップ部へ送り込まれる。このとき、コントローラ120は、画像形成ユニットYの作像部110Yの動作を休止させて、転写ローラ対(104Y,105Y)を搬送用のみに動作させる。つまり、最後に転写されるべきブラックの転写ローラ対(104K,105K)を通過した後、シートを離脱させるべき箇所132eに達するまでに用紙90が通過する転写ローラ対を、搬送用のみに動作させる。この場合、4色の画像が転写された用紙90上に再びイエローのトナー画像が転写されることがない。つまり、無用な色の画像がさらに転写されることがない。したがって、画像品質が良好になる。これとともに、省資源化を実現できる。転写ローラ対(104Y,105Y)を通過した用紙90は、シートを離脱させるべき箇所132eに達する。このとき、コントローラ120は、切換爪121を制御して、環状搬送路132からシート搬送方向d7に沿ってシート離脱路133へ用紙90を離脱させる。
シート離脱路133へ送られた用紙90は、定着ユニット106内の定着ローラ対(161,162)のニップ部を通して搬送される。用紙90上のトナー画像は、定着ユニット106によってその用紙90に定着される。
定着ユニット106を通過して画像が定着された用紙90は、開口101eを通して、排紙トレイ107上に排出される。これによって、用紙90上のトナー画像がその用紙90に定着される。定着ユニット106を通過して画像が定着された用紙90は、開口101eを通して、排紙トレイ107上に排出される。
このようにして、用紙90が環状搬送路132を1周して4回のトナー画像(例えばイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4色のトナー画像)の転写を受けた後、定着ユニット106を1回経ることによって、電子写真方式でカラー画像形成が行われる。
なお、環状搬送路132のシート搬送方向d2,d3,d4,d5に沿った長さは、上記シート搬送方向に関する用紙90の寸法よりも長く設定されているものとする。この場合、用紙90の先端と末尾とが重なることがなく、用紙90が円滑に搬送される。
モノクロ画像形成時は、この画像形成装置100は、コントローラ120の制御によって、全体として次のように動作する。
まず、カラー画像形成時の場合と同様に、用紙90は、給紙トレイ102からシート導入路131を通してシート搬送方向d1に沿って環状搬送路132に導入される。環状搬送路132に導入された用紙90は、湾曲したシート搬送方向シート搬送方向d2,d3,d4に沿って、転写ローラ対(104Y,105Y)、(104M,105M)、(104C,105C)を順次通して搬送される。このとき、コントローラ120は、画像形成ユニットY,M,Cの作像部110Y,110M,110Cの動作を休止させて、転写ローラ対(104Y,105Y)、(104M,105M)、(104C,105C)を搬送用のみに動作させる。つまり、最初に転写されるべきブラックの転写ローラ対(104K,105K)に達するまでに用紙90が通過する転写ローラ対を、搬送用のみに動作させる。
続いて、その用紙90は、湾曲したシート搬送方向d5に沿って、転写ローラ対(104K,105K)のニップ部へ送り込まれる。これと同期して、コントローラ120は、画像形成ユニットKの作像部110Kを動作させて、感光体ドラム104Kの表面にブラックのトナー画像を形成させる。用紙90が転写ローラ対(104K,105K)のニップ部を通して搬送されることによって、その用紙90上にブラックのトナー画像が転写される。これにより、用紙90上に転写されるべきブラックの画像の転写が完了する。
この後、用紙90は、湾曲したシート搬送方向d6に沿って、再び転写ローラ対(104Y,105Y)のニップ部へ送り込まれる。このとき、コントローラ120は、カラー画像形成時の場合と同様に、画像形成ユニットYの作像部110Yの動作を休止させて、転写ローラ対(104Y,105Y)を搬送用のみに動作させる。転写ローラ対(104Y,105Y)を通過した用紙90は、シートを離脱させるべき箇所132eに達する。このとき、コントローラ120は、切換爪121を制御して、環状搬送路132からシート搬送方向d7に沿ってシート離脱路133へ用紙90を離脱させる。
シート離脱路133へ送られた用紙90は、定着ユニット106内の定着ローラ対(161,162)のニップ部へ送り込まれる。用紙90上のトナー画像は、定着ユニット106によってその用紙90に定着される。定着ユニット106を通過して画像が定着された用紙90は、開口101eを通して、排紙トレイ107上に排出される。
このようにした場合、用紙90に対してブラック以外の無用な色の画像が転写されることがない。したがって、画像品質が良好になる。これとともに、省資源化を実現できる。
この画像形成装置100では、複数の転写ローラ対(104Y,105Y)、(104M,105M)、(104C,105C)、(104K,105K)が、環状搬送路132に、シート搬送方向d2,d3,d4,d5に沿って並べて配置された状態にある。したがって、特許文献1(特開平07−319254号公報)のような、複数の転写ローラ対が直線的に1列に並べて配置された構成のものに比して、この画像形成装置100は小型に構成される。また、上記環状搬送路132は実質的に円環状をなしている。したがって、たとえ各転写ローラ対(104Y,105Y)、(104M,105M)、(104C,105C)、(104K,105K)の搬送速度が多少ばらついたとしても、転写ローラ対間でシートとしての用紙90が湾曲していて引っ張りに対して余裕があるため、シートに過重な負荷がかかるのを避けることができる。この結果、シートの搬送安定性や画像品質を良好に維持できる。
図3に示すように、この実施形態では、画像形成装置100は、上記内側ユニットUを、この内側ユニットUの中心の周りに、環状搬送路132に沿って、図3の断面において反時計回り(矢印a,a,a,aで示す。)またはその逆の時計回りに回転させ得る回転機構としてのモータ190を備えている。このモータ190は、本体ケーシング101に固定され、内側ユニットUを直接回転駆動するようになっている。この実施形態では、コントローラ120が図示しない電源から電力供給を受けて回転制御部として働いて、モータ190を駆動するようになっている。このコントローラ120の制御により、モータ190を介して、各転写ローラ対を構成する感光体ドラム104Y,104M,104C,104Kと転写ローラ105Y,105M,105C,105Kとを圧接させ又は離間させるようになっている。
例えば、動作中にシートとしての用紙90のジャムが発生したときや、感光体ドラム104Y,104M,104C,104Kを交換する必要が生じたときに、コントローラ120は、転写ローラ対(104Y,105Y)、(104M,105M)、(104C,105C)、(104K,105K)のところに設けられた図示しない用紙センサや、感光体ドラム104Y,104M,104C,104Kの交換時期が設定されているタイマ等によってそれらの情報を検知する。そして、それらの情報を表示パネル122に表示して、ユーザに知らせる。それとともに、コントローラ120は、モータ190を介して、上記内側ユニットUを、この内側ユニットUの中心の周りに、環状搬送路132に沿って、図3の断面において反時計回りに回転させて、感光体ドラム104Y,104M,104C,104Kと転写ローラ105Y,105M,105C,105Kとを離間させる。これによって、感光体ドラム104Y,104M,104C,104Kと転写ローラ105Y,105M,105C,105Kとの圧接が容易に解除される。この解除状態で、本体カバー(後述する図4中の201f参照。)が開かれて環状搬送路132が露出され、ジャムとなった用紙90を取り除いたり、感光体ドラム104Y,104M,104C,104Kを交換したりする作業が行われる。また、画像形成動作を再開しようとするときは、コントローラ120は、モータ190を介して、上記内側ユニットUを、この内側ユニットUの中心の周りに、環状搬送路132に沿って、図3の断面において時計回りに回転させて、感光体ドラム104Y,104M,104C,104Kと転写ローラ105Y,105M,105C,105Kとを圧接させる。この圧接状態で画像形成動作が円滑に行われる。
この画像形成装置100では、コントローラ120が回転制御部として働いて、感光体ドラム104Y,104M,104C,104Kと転写ローラ105Y,105M,105C,105Kとの圧接が自動的に解除される。したがって、ジャムとなった用紙90を不慣れなユーザが圧接状態で無理に取り除こうとして装置にダメージを与えるような不具合が起こらない。また、画像形成動作を再開しようとするときは、感光体ドラム104Y,104M,104C,104Kと転写ローラ105Y,105M,105C,105Kとの圧接が自動的に行われる。したがって、感光体ドラム104Y,104M,104C,104Kと転写ローラ105Y,105M,105C,105Kとの圧接が再現性良く行われ、この結果、画像品質が安定する。
さらに、この画像形成装置100では、感光体ドラム104Y,104M,104C,104Kと転写ローラ105Y,105M,105C,105Kとをそれぞれ圧接させ又は離間させるために、モータ190は内側ユニットUを一体として回転すれば足りる。したがって、感光体ドラム104Y,104M,104C,104Kを互いに独立して回転させる場合に比して、回転機構の構成が簡素化される。
また、4組の画像形成ユニットY,M,C,Kは一体の内側ユニットUとして構成されているので、4組の画像形成ユニットY,M,C,Kが互いに分離している場合に比して、装置の小型化が可能となる。しかも、モータ190による内側ユニットUの移動はこの内側ユニットUの中心の周りの回転運動であるから、内側ユニットUのための退避用の空間を設けなくても良い。したがって、装置の小型化が損なわれることがない。
なお、この実施形態では、回転機構としてモータ190を備え、モータ190が内側ユニットUを直接回転駆動するものとした。当然ながらこれに限られるものではなく、モータ190が内側ユニットUを、公知のギア機構やリンク機構などを介して間接的に駆動しても良い。
(第2実施形態)
図4は、上述の画像形成装置100を変形した変形例としての画像形成装置(全体を符号200で示す。)の断面構造を示している。図4では、図1〜図3中の構成要素と対応する構成要素に100ずつ増加した符号を付している。これにより、個々の構成要素についての重複する説明を省略する。この画像形成装置200の画像形成動作は、第1実施形態におけるのと同様である。
この画像形成装置200では、上述の画像形成装置100に対して、モータ190に代えて、回転機構として、本体カバー201fに連結されたリンク機構290を備えた点が異なっている。なお、本体カバー201fは周知のものである。この例では、本体カバー201fはこのカバー201fに一体成形された回転軸201gを有し、この回転軸201gは本体201に形成された対応する穴に回動自在に嵌合している。本体カバー201fは、環状搬送路232を露出させ又は覆うために、ユーザの手で本体下部に設けられた回転軸201gの周り(図4中に矢印fで示す方向またはその逆方向)に回動されて、画像形成装置の本体201に対して開閉されるようになっている。また、4つの転写ローラ205Y,205M,205C,205Kのうち上側に配置された転写ローラ205M,205Cは、本体ケーシング201のうち本体カバー201fに相当する部分に取り付けられている。本体カバー201fが本体201に対して開かれたとき、転写ローラ205M,205Cは、本体カバー201fとともに動いて、それぞれ感光体ドラム204M,204Cから離間する。
リンク機構290は、第1プーリ291と、第2プーリ293と、これらの第1プーリ291および第2プーリ293を一体として取り巻くベルト292とからなっている。第1プーリ291は、本体カバー201fの回転軸201gに一体に取り付けられ、回転軸201gとともに回動する。第2プーリ293は、内側ユニットUのホルダ208と同心状態で一体に取り付けられ、内側ユニットUとともにこの内側ユニットUの中心の周りに回動する。ベルト292は、第1プーリ291の回転運動を第2プーリ293へ伝達して、第2プーリ293の回転運動、つまり内側ユニットUの回転運動を引き起こす。本体カバー201fが本体201に対して開かれたとき、内側ユニットUは、この内側ユニットUの中心の周りに、環状搬送路232に沿って、図4の断面において反時計回り(矢印a,a,a,aで示す。)に回転する。本体カバー201fが本体201に対して閉じられたとき、内側ユニットUは、この内側ユニットUの中心の周りに、環状搬送路232に沿って、図4の断面において時計回り(矢印a,a,a,aの方向と逆の方向)に回転する。
例えば、動作中にシートとしての用紙90のジャムが発生したときや、感光体ドラム204Y,204M,204C,204Kを交換する必要が生じたときに、コントローラ220は、転写ローラ対(204Y,205Y)、(204M,205M)、(204C,205C)、(204K,205K)のところに設けられた図示しない用紙センサや、感光体ドラム204Y,204M,204C,204Kの交換時期が設定されているタイマ等によってそれらの情報を検知する。そして、それらの情報を表示パネル(図1中の表示パネル122参照。)に表示して、ユーザに知らせる。それらの表示を見たユーザは、手で本体カバー201fを矢印fで示すように開いて環状搬送路232を露出させる。本体カバー201fが開かれたとき、上述のように、転写ローラ205M,205Cは、本体カバー201fとともに動いて、それぞれ感光体ドラム204M,204Cから離間する。これとともに、リンク機構290を介して、上記内側ユニットUが、この内側ユニットUの中心の周りに、環状搬送路232に沿って、図4の断面において反時計回りに回転して、感光体ドラム204Y,204Kと転写ローラ205Y,205Kとを離間させる。これによって、感光体ドラム204Y,204M,204C,204Kと転写ローラ205Y,205M,205C,205Kとの圧接が容易に解除される。この解除状態で、ユーザは、ジャムとなった用紙90を取り除いたり、感光体ドラム204Y,204M,204C,204Kを交換したりする作業を行う。また、画像形成動作を再開しようとするときは、ユーザは手で本体カバー201fを閉じて環状搬送路232を覆う。本体カバー201fが閉じられたとき、転写ローラ205M,205Cは、本体カバー201fとともに動いて、それぞれ感光体ドラム204M,204Cと圧接される。これとともに、リンク機構290を介して、上記内側ユニットUが、この内側ユニットUの中心の周りに、環状搬送路232に沿って、図4の断面において時計回りに回転して、感光体ドラム204Y,204Kと転写ローラ205Y,205Kとを圧接させる。この圧接状態で画像形成動作が円滑に行われる。
この画像形成装置200では、ユーザが本体カバー201fを開く動作に伴って、本体カバー201fの動きによって直接またはリンク機構290を介して、感光体ドラム204Y,204M,204C,204Kと転写ローラ205Y,205M,205C,205Kとの圧接が解除される。したがって、ジャムとなった用紙90を不慣れなユーザが圧接状態で無理に取り除こうとして装置にダメージを与えるような不具合が起こらない。一方、画像形成動作を再開しようとするときは、ユーザは本体カバー201fを閉じて環状搬送路232を覆う。本体カバー201fが閉じられたとき、本体カバー201fの動きによって直接またはリンク機構290を介して、感光体ドラム204Y,204M,204C,204Kと転写ローラ205Y,205M,205C,205Kとが圧接される。つまり、ユーザが本体カバー201fを閉じる動作に伴って、感光体ドラム204Y,204M,204C,204Kと転写ローラ205Y,205M,205C,205Kとが圧接される。したがって、感光体ドラム204Y,204M,204C,204Kと転写ローラ205Y,205M,205C,205Kとの圧接が再現性良く行われ、この結果、画像品質が安定する。
また、第1実施形態におけるのと同様に、4組の画像形成ユニットY,M,C,Kは一体の内側ユニットUとして構成されているので、4組の画像形成ユニットY,M,C,Kが互いに分離している場合に比して、装置の小型化が可能となる。しかも、リンク機構290による内側ユニットUの移動はこの内側ユニットUの中心の周りの回転運動であるから、内側ユニットUのための退避用の空間を設けなくても良い。したがって、装置の小型化が損なわれることがない。
なお、この実施形態では、リンク機構290は2つのプーリ291,293とそれらを取り巻くベルト292からなるものとした。当然ながらこれに限られるものではなく、リンク機構290は他の様々な形態を取り得る。
(第3実施形態)
図5は、上述の画像形成装置100を変形した変形例としての画像形成装置(全体を符号300で示す。)の断面構造を示している。図5では、図1〜図3中の構成要素と対応する構成要素に200ずつ増加した符号を付している。これにより、個々の構成要素についての重複する説明を省略する。この画像形成装置300の画像形成動作は、第1実施形態におけるのと同様である。
この画像形成装置300では、上述の画像形成装置100に対して、環状搬送路332を構成するガイド板342a,342b,342c,342dと、対向ローラとしての転写ローラ305Y,305M,305C,305Kとが、一体に外側ユニットWとして構成されている点が異なっている。そして、この画像形成装置300は、上記外側ユニットWを、この外側ユニットWの中心の周りに、環状搬送路332に沿って、図5の断面において時計回り(矢印pで示す。)またはその逆の反時計回りに回転させ得る回転機構としてのモータ390を備えている。このモータ390は、本体ケーシング301に固定され、外側ユニットWを直接回転駆動するようになっている。この実施形態では、第1実施形態におけるのと同様に、コントローラ320が図示しない電源から電力供給を受けて回転制御部として働いて、モータ390を駆動するようになっている。このコントローラ320の制御により、モータ390を介して、各転写ローラ対を構成する感光体ドラム304Y,304M,304C,304Kと転写ローラ305Y,305M,305C,305Kとを圧接させ又は離間させるようになっている。
例えば、動作中にシートとしての用紙90のジャムが発生したときや、感光体ドラム304Y,304M,304C,304Kを交換する必要が生じたときに、コントローラ320は、転写ローラ対(304Y,305Y)、(304M,305M)、(304C,305C)、(304K,305K)のところに設けられた図示しない用紙センサや、感光体ドラム304Y,304M,304C,304Kの交換時期が設定されているタイマ等によってそれらの情報を検知する。そして、それらの情報を表示パネル(図1中の表示パネル122参照。)に表示して、ユーザに知らせる。それとともに、コントローラ320は、モータ390を介して、上記外側ユニットWを、この外側ユニットWの中心の周りに、環状搬送路332に沿って、図5の断面において時計回りに回転させて、感光体ドラム304Y,304M,304C,304Kと転写ローラ305Y,305M,305C,305Kとを離間させる。これによって、感光体ドラム304Y,304M,304C,304Kと転写ローラ305Y,305M,305C,305Kとの圧接が容易に解除される。この解除状態で、本体カバー(図4中の201f参照。)が開かれて環状搬送路332が露出され、ジャムとなった用紙90を取り除いたり、感光体ドラム304Y,304M,304C,304Kを交換したりする作業が行われる。また、画像形成動作を再開しようとするときは、コントローラ320は、モータ390を介して、上記外側ユニットWを、この外側ユニットWの中心の周りに、環状搬送路332に沿って、図5の断面において反時計回りに回転させて、感光体ドラム304Y,304M,304C,304Kと転写ローラ305Y,305M,305C,305Kとを圧接させる。この圧接状態で画像形成動作が円滑に行われる。
この画像形成装置300では、コントローラ320が回転制御部として働いて、感光体ドラム304Y,304M,304C,304Kと転写ローラ305Y,305M,305C,305Kとの圧接が自動的に解除される。したがって、ジャムとなった用紙90を不慣れなユーザが圧接状態で無理に取り除こうとして装置にダメージを与えるような不具合が起こらない。また、画像形成動作を再開しようとするときは、感光体ドラム304Y,304M,304C,304Kと転写ローラ305Y,305M,305C,305Kとの圧接が自動的に行われる。したがって、感光体ドラム304Y,304M,304C,304Kと転写ローラ305Y,305M,305C,305Kとの圧接が再現性良く行われ、この結果、画像品質が安定する。
さらに、この画像形成装置300では、感光体ドラム304Y,304M,304C,304Kと転写ローラ305Y,305M,305C,305Kとをそれぞれ圧接させ又は離間させるために、モータ390は外側ユニットWを一体として回転すれば足りる。したがって、回転機構の構成が簡素化される。
また、第1実施形態におけるのと同様に、4組の画像形成ユニットY,M,C,Kは一体の内側ユニットUとして構成されているので、4組の画像形成ユニットY,M,C,Kが互いに分離している場合に比して、装置の小型化が可能となる。しかも、モータ390による外側ユニットWの移動はこの外側ユニットWの中心の周りの回転運動であるから、外側ユニットWのための退避用の空間を設けなくても良い。したがって、装置の小型化が損なわれることがない。
なお、この実施形態では、回転機構としてモータ390を備え、モータ390が外側ユニットWを直接回転駆動するものとした。当然ながらこれに限られるものではなく、モータ390が外側ユニットWを、公知のギア機構やリンク機構などを介して間接的に駆動しても良い。
(第4実施形態)
図6は、上述の画像形成装置100を変形した変形例としての画像形成装置(全体を符号400で示す。)の断面構造を示している。図6では、図1〜図3中の構成要素と対応する構成要素に300ずつ増加した符号を付している。これにより、個々の構成要素についての重複する説明を省略する。この画像形成装置400の画像形成動作は、第1実施形態におけるのと同様である。
この画像形成装置400では、上述の画像形成装置100に対して、ホルダ408に取り付けられた4組の画像形成ユニットY,M,C,Kが、それぞれ図6においてこの装置の奥、手前の方向に延びる円柱状に構成され、それぞれの画像形成ユニットY,M,C,Kの中心492Y,492M,492C,492Kの周りに互いに独立に回動可能になっている点が異なっている。そして、この画像形成装置400は、各画像形成ユニットY,M,C,Kに対応して、上記画像形成ユニットY,M,C,Kをそれらの中心492Y,492M,492C,492Kの周りに、図6の断面において反時計回りまたはその逆の時計回りに回転させ得る回転機構としての4つのモータ491Y,491M,491C,491Kを備えている。これらの4つのモータ491Y,491M,491C,491Kは、それぞれホルダ408に固定され、対応する画像形成ユニットY,M,C,Kを直接回転駆動するようになっている。なお、ホルダ408と4組の画像形成ユニットY,M,C,Kとで構成される内側ユニットをこの例では符号U1で示している。
例えば、動作中に特定の転写ローラ対(この例では転写ローラ対(404C,405C)とする。)のところにシートとしての用紙90のジャムが発生したときや、特定の固有色が形成される感光体ドラム(この例では感光体ドラム404Cとする。)を交換する必要が生じたときに、コントローラ420は、その転写ローラ対(404C,405C)のところに設けられた図示しない用紙センサや、その感光体ドラム404Cの交換時期が設定されているタイマ等によってそれらの情報を検知する。そして、それらの情報を表示パネル(図1中の表示パネル122参照。)に表示して、ユーザに知らせる。それとともに、コントローラ420は、モータ490を介して、上記転写ローラ対(404C,405C)や感光体ドラム404Cに対応した画像形成ユニットCのみを、その中心492Cの周りに、図6の断面において反時計回りに回転させて、その転写ローラ対(404C,405C)でのシート搬送方向bに沿って移動させ、これにより、感光体ドラム404Cと転写ローラ405Cとを離間させる。これによって、感光体ドラム404Cと転写ローラ405Cとの圧接が容易に解除される。この解除状態で、本体カバー(図4中の201f参照。)が開かれて環状搬送路432が露出され、転写ローラ対(404C,405C)のみのところでジャムとなった用紙90を取り除いたり、感光体ドラム404Cのみを交換したりする作業が行われる。また、画像形成動作を再開しようとするときは、コントローラ420は、モータ490を介して、画像形成ユニットCのみを、その中心492Cの周りに、図6の断面において時計回りに回転させて、感光体ドラム404Cと転写ローラ405Cとを圧接させる。この圧接状態で画像形成動作が円滑に行われる。
この画像形成装置400では、コントローラ420が回転制御部として働いて、特定の感光体ドラムと転写ローラとの圧接が自動的に解除される。したがって、ジャムとなった用紙90を不慣れなユーザが圧接状態で無理に取り除こうとして装置にダメージを与えるような不具合が起こらない。また、画像形成動作を再開しようとするときは、その特定の感光体ドラムと転写ローラとの圧接が自動的に行われる。したがって、その特定の感光体ドラムと転写ローラとの圧接が再現性良く行われ、この結果、画像品質が安定する。
さらに、この画像形成装置400では、特定の感光体ドラムと転写ローラとを圧接させ又は離間させるために、モータ190はその特定の感光体ドラムと転写ローラに対応した画像形成ユニットのみを回転すれば足りる。したがって、省エネルギが達成される。
また、4組の画像形成ユニットY,M,C,Kは1つのホルダ408に取り付けられているので、4組の画像形成ユニットY,M,C,Kが互いに分離している場合に比して、装置の小型化が可能となる。しかも、モータ490による各画像形成ユニットの移動は各画像形成ユニットの中心の周りの回転運動であるから、各画像形成ユニットのための退避用の空間を設けなくても良い。したがって、装置の小型化が損なわれることがない。
上述の各例では、本発明が電子写真方式の画像形成装置に適用されるものとした。しかしながら、これに限られるものではない。本発明は、電子写真方式以外の他の方式の画像形成装置にも適用され得る。
また、上述の各例では、環状搬送路に沿った4組の画像形成ユニットの順番(言い換えれば、転写ローラ対の順番)をイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の順としたが、これに限られるものではない。4組の画像形成ユニットの順番は、所望により入れ替えることができる。
また、本発明は、4組の転写ローラ対を備える画像形成装置だけでなく、例えば3組の転写ローラ対を備える画像形成装置など、複数組の転写ローラ対を備える画像形成装置に広く適用できる。
また、シートとしては、紙だけでなく、OHP(オーバヘッドプロジェクタ)用フィルムなどのプラスチックフィルムも使用可能である。
上記環状搬送路の外周側、あるいはシート離脱路に沿って、用紙の搬送のための補助手段として、例えばサクションベルトのような用紙の片面のみを保持して搬送する手段を設けても良い。
この発明の第1実施形態の画像形成装置を斜め上方から見たところを示す図である。 上記画像形成装置の断面構造を示す図である。 上記画像形成装置の圧接解除の動作を説明する図である。 この発明の第2実施形態の画像形成装置の断面構造を示すとともに圧接解除の動作を説明する図である。 この発明の第3実施形態の画像形成装置の断面構造を示すとともに圧接解除の動作を説明する図である。 この発明の第4実施形態の画像形成装置の断面構造を示すとともに圧接解除の動作を説明する図である。
符号の説明
100,200,300,400 画像形成装置
101,201,301,401 本体ケーシング
Y,M,C,K 画像形成ユニット
104Y,104M,104C,104K,204Y,204M,204C,204K,304Y,304M,304C,304K,404Y,404M,404C,404K 感光体ドラム
105Y,105M,105C,105K,205Y,205M,205C,205K,305Y,305M,305C,305K,405Y,405M,405C,405K 転写ローラ
106,206,306,406 定着ユニット
110Y,110M,110C,110K,210Y,210M,210C,210K,310Y,310M,310C,310K,410Y,410M,410C,410K
作像部
190,390,491Y,491M,491C,491K モータ
290 リンク機構
201f 本体カバー
U,U1 内側ユニット
W 外側ユニット

Claims (6)

  1. 実質的に円環状をなす環状搬送路と、
    上記環状搬送路の内周側に、上記環状搬送路に面し、かつ上記環状搬送路に沿ったシート搬送方向に関して並べて配置された複数の像担持体ローラと、
    上記環状搬送路の外周側に、上記各像担持体ローラとそれぞれ転写ローラ対を構成するように、上記各像担持体ローラにそれぞれ圧接して設けられた対向ローラと、
    上記各像担持体ローラの表面にそれぞれ固有色の画像を形成する作像部と、
    上記環状搬送路にシートを導入し、上記転写ローラ対のニップ部を順次通して上記シート搬送方向に沿ってシートを搬送させながら、上記作像部によって上記各像担持体ローラの表面に形成された画像を上記シートに順次転写させ、画像が転写された上記シートを上記環状搬送路から離脱させる制御を行う制御部とを備え、
    上記転写ローラ対を構成する上記像担持体ローラと上記対向ローラとを圧接させ又は離間させるように、上記像担持体ローラと上記対向ローラとのいずれか一方を上記環状搬送路に沿って移動させる回転機構を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    電源から電力供給を受けて、上記回転機構を駆動して、上記転写ローラ対を構成する上記像担持体ローラと上記対向ローラとを圧接させ又は離間させる制御を行う回転制御部を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    上記環状搬送路を露出させ又は覆うために、上記画像形成装置の本体に対して開閉される本体カバーを備え、
    上記回転機構は上記本体カバーと連結されたリンク機構を有し、上記本体カバーが開かれたとき、上記リンク機構を介して上記像担持体ローラと上記対向ローラとが離間される一方、上記本体カバーが閉じられたとき、上記リンク機構を介して上記転写ローラ対を構成する上記像担持体ローラと上記対向ローラとが圧接されることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    上記複数の像担持体ローラが一体の内側ユニットとして構成され、
    上記回転機構は、上記転写ローラ対を構成する上記像担持体ローラと上記対向ローラとを圧接させ又は離間させるように、上記内側ユニットをこの内側ユニットの中心の周りに回転させることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    上記環状搬送路を構成するガイド板と複数の上記対向ローラとが一体の外側ユニットとして構成され、
    上記回転機構は、上記転写ローラ対を構成する上記像担持体ローラと上記対向ローラとを圧接させ又は離間させるように、上記外側ユニットをこの外側ユニットの中心の周りに回転させることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    上記回転機構は、上記転写ローラ対を構成する上記像担持体ローラと上記対向ローラとを圧接させ又は離間させるように、上記転写ローラ対でのシート搬送方向またはその逆の方向に沿って、上記像担持体ローラを互いに独立に移動させることを特徴とする画像形成装置。
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