JP2009300481A - 撮像装置およびミラー駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】交換レンズの取り外し時に内部で生じる結露の解消を適切に行える撮像装置の技術を提供する。
【解決手段】撮像装置10には、交換レンズ2の着脱が可能なマウント部301が設けられるとともに、交換レンズ2を通った被写体光についての光路切替えに用いるミラー部103と、ミラー部103の姿勢をミラーダウン姿勢とミラーアップ姿勢との間で変更可能な駆動機構KMと、ヒータ172とを備えたミラーボックスMBが設けられている。このような構成の撮像装置10では、ミラーボックスMB内のヒータ172を作動し、当該ヒータ172での発熱による結露の解消が行われる。その結果、交換レンズ2の取り外し時に撮像装置10の内部で生じる結露の解消を適切に行えることとなる。
【選択図】図4

Description

本発明は、交換レンズの着脱が可能な撮像装置の技術に関する。
デジタルカメラ等の撮像装置においては、コンパクトタイプや、交換レンズの着脱が可能な一眼レフタイプのものが知られている。
また、撮像装置は、様々な場所や環境で使用されることから、撮像装置において結露が発生する場合がある。ここで、結露が発生すると光学系が曇ったり金属製部品の腐食による劣化が懸念されるため、速やかに結露を除去するのが好ましい。一方、結露が発生した場合には、室温で放置することにより結露の解消が図れるが、結露が除去されるまでの時間が長くなってしまう。
このような結露の対策として、例えば特許文献1に開示される技術がある。この技術によれば、コンパクトタイプのカメラを収納したハウジングにおいて撮影窓付近の内壁に設けたヒータにより、ハウジングの撮影窓やカメラの撮影レンズで生じた結露(曇り)を比較的短時間で除去できるようになっている。
特開2004−145107号公報
しかしながら、上記の特許文献1の技術は、カメラ外部で生じる結露の解消を図るものであるため、これをそのままカメラ内部で生じる結露に適用できない。特に、一眼レフタイプのカメラにおいては、交換レンズが取り外された際にカメラ内部で結露が発生する恐れがあるが、特許文献1の技術では、これに対応できない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、交換レンズの取り外し時に内部で生じる結露の解消を適切に行える撮像装置の技術を提供することを目的とする。
本発明の第1の側面は、撮像装置であって、交換レンズの着脱が可能なマウント部と、前記交換レンズを通った被写体光についての光路切替えに用いるミラーと、前記ミラーの姿勢を第1姿勢と第2姿勢との間で変更可能な駆動機構と、ヒータとを有するミラー駆動ユニットと、前記ヒータを作動し、当該ヒータでの発熱による結露の解消を行う結露解消手段とを備える。
本発明の第2の側面は、撮像装置であって、交換レンズの着脱が可能なマウント部と、前記交換レンズを通った被写体光についての光路切替えに用いるミラーと、前記ミラーの姿勢を第1姿勢と第2姿勢との間で変更可能な駆動機構とを有するミラー駆動ユニットと、前記被写体光を受光して画像信号を生成可能な撮像素子と、前記撮像素子を駆動し、当該撮像素子での発熱による結露の解消を行う結露解消手段とを備える。
本発明によれば、交換レンズを通った被写体光についての光路切替えに用いるミラーとと、ミラーの姿勢を第1姿勢と第2姿勢との間で変更可能な駆動機構とを有するミラー駆動ユニットに設けられたヒータを作動し、当該ヒータでの発熱による結露の解消を行う。その結果、交換レンズの取り外し時に撮像装置の内部で生じる結露の解消を適切に行える。
また、本発明によれば、交換レンズを通った被写体光を受光して画像信号を生成可能な撮像素子を駆動し、当該撮像素子での発熱による結露の解消を行う。その結果、交換レンズの取り外し時に撮像装置の内部で生じる結露の解消を適切に行える。
<撮像装置の外観構成>
図1および図2は、本発明の実施形態に係る撮像装置10の外観構成を示す図である。ここで、図1および図2は、それぞれ撮像装置10の正面図および背面図を示している。また、撮像装置10では、交換レンズ(撮影レンズ)の着脱が可能となっているが、図3は、撮像装置10に交換レンズ2が装着されたカメラシステム(撮像システム)1の斜視図を示している。このカメラシステム1は、例えば一眼レフレックス型デジタルスチルカメラとして機能する。
図1において、撮像装置10の正面側には、正面略中央に交換レンズ2の着脱が可能なマウント部301と、マウント部301の右横に配置されたレンズ交換ボタン302と、正面左端部(X方向左側)において突設され、ユーザが片手(又は両手)により確実に把持可能とするためのグリップ部303とが設けられている。また、撮像装置1には、正面左上部(Y方向左上側)に配置されたモード設定ダイアル305と、正面右上部に配置された制御値設定ダイアル306と、グリップ部303の上面に配置されたシャッターボタン307とが設けられている。
また、図2において、撮像装置10の背面側には、LCD(Liquid Crystal Display)311と、LCD311の左方に配置された設定ボタン群312と、LCD311の右方に配置された十字キー314と、十字キー314の中央に配置されたプッシュボタン315と、十字キー314の右下に配置された手振れ補正スイッチ313とが備えられている。また、撮像装置10の背面側には、LCD311の上方に配設された光学ファインダ316と、光学ファインダ316の周囲を囲むアイカップ321と、光学ファインダ316の左方に配設されたメインスイッチ317とが設けられている。さらに、撮像装置1の背面側には、光学ファインダ316の右方に配設された露出補正ボタ323およびAEロックボタン324と、光学ファインダ316の上方に配設されたフラッシュ部318と、接続端子部319とが備えられている。
マウント部301は、交換レンズ2を装着するための部位であり、装着された交換レンズ2との電気的接続を行うための複数個の電気的接点や、機械的接続を行うためのカプラ等が設けられている。
レンズ交換ボタン302は、マウント部301に装着された交換レンズ2を取り外す際に押下されるボタンであり、その押下をスイッチ機構によって検出できるようになっている。すなわち、レンズ交換ボタン302は、ユーザによりマウント部301から交換レンズ2が取り外される動作(取り外し動作)を検出することが可能である。
グリップ部303は、ユーザが撮影時に当該撮像装置10を把持する部分であり、フィッティング性を高めるために指形状に合わせた表面凹凸が設けられている。なお、グリップ部303の内部には電池収納室とカード収納室とが設けられている。電池収納室にはカメラ電源としての電池が収納されており、カード収納室には撮影画像の画像データを記録するための記録媒体(例えばメモリカード)が着脱可能に収納されるようになっている。なお、グリップ部303には、当該グリップ部303をユーザが把持したか否かを検出するためのグリップセンサを設けるようにしても良い。
モード設定ダイアル305及び制御値設定ダイアル306は、撮像装置10の上面と略平行な面内で回転可能な略円盤状の部材からなる。モード設定ダイアル305は、自動露出(AE)制御モードや自動焦点(AF;オートフォーカス)制御モード、或いは1枚の静止画を撮影する静止画撮影モードや連続撮影を行う連続撮影モード等の各種撮影モード、記録済みの画像を再生する再生モード等、撮像装置10に搭載されたモードや機能を択一的に選択するためのものである。制御値設定ダイアル306は、撮像装置10に搭載された各種の機能に対する制御値を設定するためのものである。
シャッターボタン307は、途中まで押し込んだ「半押し状態」の操作と、さらに押し込んだ「全押し状態」の操作とが可能とされた押下スイッチである。静止画撮影モードにおいてシャッターボタン307が半押し(S1)されると、被写体の静止画を撮影するための準備動作(露出制御値の設定や焦点調節等の準備動作)が実行される。そして、シャッターボタン307が全押し(S2)されると、撮影動作(撮像センサを露光し、その露光によって得られた画像信号に所定の画像処理を施してメモリカード等に記録する一連の動作)が実行される。
LCD311は、カラー液晶パネルを備えてなり、撮像素子101(図4等参照)により撮像された画像の表示や記録済みの画像の再生表示等を行うとともに、撮像装置10に搭載される機能やモードの設定画面を表示するものである。なお、LCD311に代えて、有機ELやプラズマ表示装置を用いるようにしても良い。
設定ボタン群312は、撮像装置10に搭載された各種の機能に対する操作を行うボタンである。この設定ボタン群312には、例えばLCD311に表示されるメニュー画面で選択された内容を確定するための選択確定スイッチ、選択取り消しスイッチ、メニュー画面の内容を切り替えるメニュー表示スイッチ、表示オン/オフスイッチ、表示拡大スイッチなどが含まれる。
手振れ補正スイッチ313は、後述の振れ補正ユニット200による振れ補正動作を実行させるための操作信号を与えるためのボタンである。この手振れ補正スイッチ313は、手持ち撮影、望遠撮影、暗部での撮影、或いは長時間露光が必要な撮影時等、手振れ等の「振れ」の影響が撮影画像に表出する恐れがある場合にユーザにより押下され、当該撮像装置10の振れ補正動作が行える状態に設定するものである。
十字キー314は、円周方向に一定間隔で配置された複数の押圧部(図中の三角印の部分)を備える環状の部材を有し、各押圧部に対応して備えられた図示省略の接点(スイッチ)により押圧部の押圧操作が検出されるように構成されている。また、プッシュボタン315は、十字キー314の中央に配置されている。十字キー314及びプッシュボタン315は、撮影倍率の変更(ズームレンズのワイド方向やテレ方向への移動)、LCD311に再生する記録画像のコマ送り、及び撮影条件(絞り値、シャッタスピード、フラッシュ発光の有無等)の設定等の指示を入力するためのものである。
光学ファインダ316は、撮像装置10の背面に設けられた接眼タイプのファインダとして構成されており、被写体が撮影される範囲を光学的に表示するものである。すなわち、光学ファインダ316には、交換レンズ2からの被写体像が導かれており、ユーザは、この光学ファインダ316を覗くことにより、実際に撮像素子101にて撮影される被写体を視認することができる。
メインスイッチ317は、左右にスライドする2接点のスライドスイッチからなり、左にセットすると撮像装置10の電源がオンされ、右にセットすると電源がオフされる。
フラッシュ部318は、ポップアップ式の内蔵フラッシュとして構成されている。また、外部フラッシュ等を撮像装置10に取り付ける場合には、接続端子部319を使用して接続される。なお、図1〜図3では、接続端子部319に端子キャップが装着された状態を図示している。
アイカップ321は、遮光性を有して光学ファインダ316への外光の侵入を抑制する役目を果たす略「コ」字状の遮光部材であり、その交換が容易に行えるように撮像装置10の背面に対して着脱自在な構成となっている。
露出補正ボタン323は、露出値(絞り値やシャッタースピード)を手動で調整するためのボタンであり、AEロックボタン324は、露出を固定するためのボタンである。
撮像装置10には、図1に波線で示すように、撮像装置10の適所に振れ検出センサ171が搭載されている。この振れ検出センサ171は、撮像装置10(カメラボディ)に与えられる振れを検出するもので、図1の水平方向をX軸(ピッチ方向)、当該X軸に垂直な方向をY軸(ヨー方向)とする2次元座標系を想定すれば、ピッチ方向の振れを検出するピッチ方向センサ171aと、ヨー方向の振れを検出するヨー方向センサ171bとを有している。これらのピッチ方向センサ171a及びヨー方向センサ171bは、例えば圧電素子を用いたジャイロ(角速度センサ)から構成され、各方向の振れの角速度を検出する。
交換レンズ2(図3)は、被写体からの光(光像)を取り込むレンズ窓として機能するとともに、当該被写体光を撮像装置10の内部に配置されている後述の撮像素子101や光学ファインダ316へ導くための撮影光学系と構成するものである。この交換レンズ2は、上述のレンズ交換ボタン302を押下操作することで、撮像装置10から取り外すことが可能である。
交換レンズ2は、光軸Lに沿って直列的に配置された複数のレンズからなるレンズ群21を備えてなる(図4参照)。このレンズ群21には、焦点の調節を行うためのフォーカスレンズ211(図5参照)、変倍を行うためのズームレンズ212(図5参照)が含まれており、それぞれ光軸L方向に駆動されることで、変倍や焦点調節が行われる。また、交換レンズ2には、その鏡胴22(図4参照)の外周適所に該鏡胴の外周面に沿って回転可能な操作環が備えられており、上記ズームレンズ212は、マニュアル操作或いはオート操作により、上記操作環の回転方向及び回転量に応じて光軸方向に移動し、その移動先の位置に応じたズーム倍率(撮影倍率)に設定されるようになっている。
<カメラシステム1の内部構成>
次に、カメラシステム1の内部構成について説明する。図4は、カメラシステム1の縦断面図である。図4に示すように、撮像装置10の内部には、撮像素子101、ファインダ部102(ファインダ光学系)、ミラーボックス(ミラー駆動ユニット)MB、焦点検出部107、振れ補正ユニット200及びシャッタユニット40などが備えられている。
撮像素子101は、撮像装置10に交換レンズ2が装着された場合の当該交換レンズ2が備えているレンズ群21の光軸L上において、光軸Lに対して垂直となる方向に配置されている。撮像素子101としては、例えばフォトダイオードを有して構成される複数の画素がマトリクス状に2次元配置され、各画素の受光面に、それぞれ分光特性の異なる例えばR(赤)、G(緑)、B(青)のカラーフィルタが1:2:1の比率で配設されてなるベイヤー配列のCMOSカラーエリアセンサ(CMOS型の撮像素子)が用いられる。撮像素子(撮像センサ)101は、レンズ群21により結像された被写体の光像をR(赤)、G(緑)、B(青)各色成分のアナログの電気信号(画像信号)に変換し、R、G、B各色の画像信号として出力する。すなわち、撮像素子101では、交換レンズ2を通った被写体光を受光して画像信号が生成される。
撮像素子101と交換レンズ2との間には、ミラーボックスMBが取り付けられており、このミラーボックスMB内のミラー部103(反射板)が、上記の光軸L上において被写体光をファインダ部102へ向けて反射される位置に配置されている。交換レンズ2を通過した被写体光は、ミラー部103(後述の主ミラー1031)によって上方へ反射され、焦点板104(ピントグラス)に結像される。交換レンズ2を通過した被写体光の一部はこのミラー部103を透過する。
ファインダ部102は、ペンタプリズム105、接眼レンズ106及び光学ファインダ316を備えている。ペンタプリズム105は、断面5角形を呈し、その下面から入射された被写体光像を内部での反射によって当該光像の天地左右を入れ替えて正立像にするためのプリズムである。接眼レンズ106は、ペンタプリズム105により正立像にされた被写体像を光学ファインダ316の外側に導く。このような構成により、ファインダ部102は、撮影待機時において被写界を確認するための光学ファインダとして機能する。
ミラー部103は、交換レンズ2を通った被写体光についての光路切替えに用いる主ミラー1031及びサブミラー1032からなっており、主ミラー1031の背面側において、サブミラー1032が主ミラー1031の背面に向けて倒れるように回動可能に設けられている。主ミラー1031を透過した被写体光の一部はサブミラー1032によって反射され、この反射された被写体光は焦点検出部107に入射される。
上記のミラー部103は、所謂クイックリターンミラーとして構成されており、ミラー部103の姿勢をミラーダウン姿勢(図4に示す状態)とミラーアップ姿勢との間で変更させる駆動機構KMを有している。この駆動機構KMにより、露光時には回転軸1033を回動支点として矢印Aに示す上方に向けて跳ね上がり、焦点板104の下方位置で停止する。この際、サブミラー1032は、主ミラー1031の背面に対して矢印Bで示す方向に回転軸1034を支点として回動し、上記のミラー部103が焦点板104の下方位置で停止したときには、主ミラー1031と略平行となるように折り畳まれた状態となる。このミラーアップ姿勢では、交換レンズ2からの被写体光がミラー部103によって遮られることなく撮像素子101上に届き、撮影素子101が露光される。露光が終了すると、ミラー部103はミラーダウン姿勢(図4に示す状態)に復帰する。
焦点検出部107は、被写体のピント情報を検出する測距素子等からなる所謂AFセンサとして構成されている。この焦点検出部107は、ミラー部103の底部に配設されており、例えば周知の位相差検出方式により合焦位置を検出する。
撮像素子101は、振れ補正ユニット200にて光軸Lと直交する平面において二次元的に移動可能に保持されている。また、撮像素子101の光軸方向直前には、赤外線の入射を防止するための(IRカット用の)及び疑似カラーや色モアレの発生を防止するためのローパスフィルタ108が配置されており、さらにローパスフィルタ108の直前には、シャッタユニット40が配置されている。このシャッタユニット40は、上下方向に移動する幕体を備え、光軸Lに沿って撮像素子101に導かれる被写体光の光路開口動作及び光路遮断動作を行うメカニカルフォーカルプレーンシャッタである。
マウント部301の後部における撮像装置10の略中央部には、ミラーボックスMBの枠体120(網掛け部)が配置されている。この枠体120は、その前後面部及び上記ペンタプリズム105(焦点板104)と対向する上面部が開口された正面視略四角形状の角筒体であり、歪み等に対する強度を有した金属製の剛体である。枠体120の前面は、マウント部301の形状に合わせて円筒状のマウント受け部121が形成されており、このマウント受け部121にマウント部301が嵌合された状態で、前面側から複数のビス122によってビス止めされている。枠体120は、その内部にミラー部103が配置されており当該ミラー部103の保持部材を兼ねたものとなっている。なお、シャッタユニット40は、枠体120の後端部と、その後方側に配置されたシャッタ押さえ板109にて挟持される態様で枠体120に支持されている。
撮像装置10の上記各部は、例えば鉄などの金属材料からなるシャーシによって互いに連結されている。本実施形態では上記のシャーシが、前面シャーシ(図示省略)、側面シャーシ183及び底面シャーシ184から構成されてなる例を示している。これらのシャーシは、上述した撮像装置10内の各部品を支持する支持材としての役目を果たす。そして、シャーシ同士がビスにより固定され、さらにはシャーシの連結構造体と枠体120とがビスにより固定されることで、これらの部材が一体構造物化されているものである。
撮像装置10の前面には、マウント部301とフラッシュ部318との間に撮像装置10の外部の温度を計測する温度計(以下では「外部温度計」ともいう)T1が設けられている。一方、撮像装置10内には、ミラーボックスMBの枠体120の上部前側に撮像装置10の内部の温度を計測する温度計(以下では「内部温度計」ともいう)T2が設置されている。また、撮像装置10の内部には、枠体120の上部後側に結露を検出する結露センサSkが設けられている。そして、結露センサSk等で結露が検出された際に撮像装置10の内部空間を暖めて結露を解消(除去)させるための薄型のヒータ172が、ミラーボックスMBの底部、つまり枠体120の下部においてミラー部103の直下から交換レンズ2の手前程度までにわたって設けられている。
<振れ補正ユニットについて>
続いて、図4を参照して振れ補正ユニット200の構成を詳細に説明する。振れ補正ユニット200は、撮像素子101及びローパスフィルタ108と、撮像素子101とともにローパスフィルタ108を保持する撮像素子ホルダ201と、撮像素子ホルダ201を保持するスライダ202と、撮像素子101の後面に配設された放熱板203とを備えている。また、振れ補正ユニット200は、放熱板203の後面に配設された撮像素子基板204と、ヨー方向アクチュエータ205と、ピッチ方向アクチュエータ(図示省略)と、振れ台板207とを備えて構成されている。
撮像素子基板204は、撮像素子101がマウントされる略長方形状の基板である。ただし当該マウントは、撮像素子101と撮像素子基板204との間に放熱板203が介在された状態で行われる。放熱板203は所定の金属材料からなる板状体であり、撮像素子101の駆動(光電変換)により発生した熱を逃がすためのものである。撮像素子ホルダ201は断面略長方形状の前後が開口された枠体であり、この枠体の前方部にはローパスフィルタ108が取り付けられ、このローパスフィルタ108の後方部に撮像素子101が配設されている。撮像素子101は、撮像素子基板204により放熱板203と共に撮像素子ホルダ201に対して押圧された状態で、当該撮像素子基板204が撮像素子ホルダ201に対してビス止めされて取り付けられている。
振れ台板207は、撮像素子ホルダ201が保持された状態のスライダ202を保持するための振れ補正ユニット200における所謂基台をなすものである。
そして、撮像素子ホルダ201の上下方向における一端辺部に設けられたヨー方向アクチュエータ205の駆動に応じて、振れ台板207に対して左右方向にスライダ202と撮像素子ホルダ201とが一体的にスライド移動することで撮像素子101のヨー方向の振れが補正される。また、撮像素子ホルダ201の左右方向における一端辺部に設けられたピッチ方向アクチュエータ(図示省略)の駆動に応じて、スライダ202に対して撮像素子ホルダ201が上下方向にスライド移動することで撮像素子101のピッチ方向の振れが補正されることとなる。
<カメラシステム1の電気的構成>
図5は、カメラシステム1全体の電気的な構成を示すブロック図である。ここで、図1〜図4と同一の部材等については、同一の符号を付している。説明の便宜上、交換レンズ2の電気的構成について先ず説明する。交換レンズ2は、上述した撮影光学系を構成するレンズ群21及び鏡胴22に加え、レンズ駆動機構24と、レンズ位置検出部25と、レンズ制御部26と、絞り駆動機構27とを備えている。
レンズ群21は、フォーカスレンズ211及びズームレンズ212と、撮像装置10に備えられた撮像素子101へ入射される光量を調節するための絞り23とが、鏡胴22内において光軸L方向に保持されており、被写体の光像を取り込んで撮像素子101等に結像するものである。撮影倍率(焦点距離)の変更や焦点調節動作は、レンズ群21が撮像装置10内のAFアクチュエータ71Mにより光軸L方向(図4)に駆動されることで行われる。
レンズ駆動機構24は、例えばヘリコイド及び当該ヘリコイドを回転させる図示省略のギア等で構成され、カプラ74を介してAFアクチュエータ71Mからの駆動力を受けて、レンズ群21を一体的に光軸Lと平行な方向に移動させるものである。なお、レンズ群21の移動方向及び移動量は、それぞれAFアクチュエータ71Mの回転方向及び回転数に従う。
レンズ位置検出部25は、レンズ群21の移動範囲内において光軸L方向に複数個のコードパターンが所定ピッチで形成されたエンコード板と、このエンコード板に摺接しながら鏡胴22と一体的に移動するエンコーダブラシとを備えており、レンズ群21の焦点調節時の移動量を検出する。
レンズ制御部26は、例えば制御プログラムを記憶するROMや状態情報に関するデータを記憶するフラッシュメモリ等からなるメモリ部261が内蔵されたマイクロコンピュータならなる。またレンズ制御部26は、撮像装置10のメイン制御部62との間で通信を行う通信部262を備え、この通信部262は、例えばレンズ群21の焦点距離、射出瞳位置、絞り値、合焦距離及び周辺光量状態等の状態情報データをメイン制御部62に送信する一方、メイン制御部62から例えばフォーカスレンズ211の駆動量のデータを受信する。また撮影時には、AF動作完了後の焦点距離情報、絞り値等のデータが通信部262からメイン制御部62へ送信される。なお、メモリ部261には、上記レンズ群21の状態情報データや、メイン制御部62から送信された例えばフォーカスレンズ211の駆動量のデータ等が記憶される。
絞り駆動機構27は、カプラ75を介して絞り駆動アクチュエータ76Mからの駆動力を受けて、絞り23の絞り径を変更するものである。
続いて、撮像装置10の電気的構成について説明する。撮像装置10は、先に説明した撮像素子101及びこれを振れ補正駆動する振れ補正ユニット200、シャッタユニット40、ヒータ172,結露センサSk等の他に、AFE(アナログフロントエンド)5、画像処理部61、画像メモリ614、およびメイン制御部62を備えて構成されている。また、撮像装置10は、フラッシュ回路63、操作部64、温度センサ部St、VRAM65、カードI/F66、メモリカード67、通信用I/F68、電源回路69、電池69Bを備えて構成されている。さらに、撮像装置10は、フォーカス駆動制御部71A及びAFアクチュエータ71M、ミラー駆動制御部72A及びミラー駆動アクチュエータ72M、シャッタ駆動制御部73A及びシャッタ駆動アクチュエータ73M、絞り駆動制御部74A及び絞り駆動アクチュエータ74M、および位置検出センサ部(PS)208を備えて構成されている。
撮像素子101は、先に説明した通りCMOSカラーエリアセンサからなり、後述のタイミング制御回路51により、当該撮像素子101の露光動作の開始(及び終了)や、撮像素子101が備える各画素の出力選択、画素信号の読出し等の撮像動作が制御される。
AFE5は、撮像素子101に対して所定の動作を行わせるタイミングパルスを与えると共に、撮像素子101から出力される画像信号(CMOSエリアセンサの各画素で受光されたアナログ信号群)に所定の信号処理を施し、デジタル信号に変換して画像処理部61へ出力するものである。このAFE5は、タイミング制御回路51、信号処理部52及びA/D変換部53などを備えて構成されている。
タイミング制御回路51は、メイン制御部62から出力される基準クロックに基づいて所定のタイミングパルス(垂直走査パルスφVn、水平走査パルスφVm、リセット信号φVr等を発生させるパルス)を生成して撮像素子101に出力し、撮像素子101の撮像動作を制御する。また、所定のタイミングパルスを信号処理部52やA/D変換部53にそれぞれ出力することにより、信号処理部52及びA/D変換部53の動作を制御する。
信号処理部52は、撮像素子101から出力されるアナログの画像信号に所定のアナログ信号処理を施すものである。この信号処理部52には、CDS(相関二重サンプリング)回路、AGC(オートゲインコントロール)回路及びクランプ回路等が備えられている。A/D変換部53は、信号処理部52から出力されたアナログのR、G、Bの画像信号を、前記タイミング制御回路51から出力されるタイミングパルスに基づいて、複数のビット(例えば12ビット)からなるデジタルの画像信号に変換するものである。
画像処理部61は、AFE5から出力される画像データに所定の信号処理を行って画像ファイルを作成するもので、黒レベル補正回路611、ホワイトバランス制御回路612及びガンマ補正回路613等を備えて構成されている。なお、画像処理部61へ取り込まれた画像データは、撮像素子101の読み出しに同期して画像メモリ614に一旦書き込まれ、以後この画像メモリ614に書き込まれた画像データにアクセスして、画像処理部61の各ブロックにおいて処理が行われる。
黒レベル補正回路611は、A/D変換部53によりA/D変換されたR、G、Bの各デジタル画像信号の黒レベルを、基準の黒レベルに補正するものである。
ホワイトバランス補正回路612は、光源に応じた白の基準に基づいて、R(赤)、G(緑)、B(青)の各色成分のデジタル信号のレベル変換(ホワイトバランス(WB)調整)を行うものである。すなわち、ホワイトバランス制御回路612は、メイン制御部62から与えられるWB調整データに基づき、撮影被写体において輝度や彩度データ等から本来白色であると推定される部分を特定し、その部分のR、G、Bそれぞれを色成分の平均と、G/R比及びG/B比とを求め、これをR、Bの補正ゲインとしてレベル補正する。
ガンマ補正回路613は、WB調整された画像データの階調特性を補正するものである。具体的にはガンマ補正回路613は、画像データのレベルを色成分毎に予め設定されたガンマ補正用テーブルを用いて非線形変換すると共にオフセット調整する。
画像メモリ614は、撮影モード時には、画像処理部61から出力される画像データを一時的に記憶するとともに、この画像データに対しメイン制御部62により所定の処理を行うための作業領域として用いられるメモリである。また、再生モード時には、メモリカード67から読み出した画像データを一時的に記憶する。
メイン制御部62は、例えば制御プログラムを記憶するROMや一時的にデータを記憶するフラッシュメモリ等の記憶部が内蔵されたマイクロコンピュータからなり、カメラシステム1内の各部の動作を制御するものである。このメイン制御部62は、機能的に、AF/AE制御部621、振れ補正制御部622および結露復帰制御部623を有している。
AE/AF制御部621は、自動焦点制御(AF)及び自動露出制御(AE)のために必要な動作制御を行う。すなわち、AFのために、上述した焦点検出部(位相差AFモジュール)107の出力信号を用いて位相差検出方式による焦点調節処理を行い、合焦制御信号(AF制御信号)を生成し、フォーカス駆動制御部71Aを介してAFアクチュエータ71Mを動作させ、フォーカスレンズ211の駆動を行わせる。また、AEのために、図示省略のAEセンサで検出された被写体の輝度情報等に基づいて、当該被写体における適正な露出量(シャッタ速度等を含む)を求める演算を行う。
振れ補正制御部622は、手振れ補正モードが実行される場合において、上述の振れ検出センサ171からの振れ検出信号に基づいて振れ方向及び振れ量を算出し、算出された方向及び振れ量に基づき振れ補正制御信号を生成して振れ補正ユニット200に出力し、撮像素子101を手振れが打ち消される方向にシフト駆動させるものである。例えばサーボ制御を行う場合の一例を挙げると、振れ補正制御部622は、振れ検出センサ171により検出された角速度信号を積分処理して各方向の振れ量(振れ角θ)を求め、交換レンズ2の焦点距離f等のレンズプロフィールに応じて振れ角θに対応する撮像素子101の移動距離δ1(δ1=f・tanθ)を算出する。そして、位置検出センサ部208から撮像素子101の位置情報δ2を取得し、δ1−δ2=0となるように撮像素子101を駆動させる駆動信号を生成して振れ補正ユニット200に与える。
結露復帰制御部623は、撮像装置10内における結露の発生を検知し、結露発生が検知された際にヒータ172に通電して結露の解消(結露復帰)を行うための部位である(後で詳述)。
フラッシュ回路63は、フラッシュ撮影モードにおいて、フラッシュ部318または接続端子部319に接続される外部フラッシュの発光量を、メイン制御部62により設定された発光量に制御するものである。
操作部64は、上述したレンズ交換ボタン302、モード設定ダイアル305、制御値設定ダイアル306、シャッターボタン307、設定ボタン群312、手振れ補正スイッチ313、十字キー314、プッシュボタン315、メインスイッチ317等を含み、操作情報をメイン制御部62に入力するためのものである。
温度センサ部Stは、上述した外部温度計T1と内部温度計T2とを備えて構成されている。
VRAM65は、LCD311の画素数に対応した画像信号の記憶容量を有し、メイン制御部62とLCD311との間のバッファメモリである。カードI/F66は、メモリカード67とメイン制御部62との間で信号の送受信を可能とするためのインターフェイスである。メモリカード67は、メイン制御部62で生成された画像データを保存する記録媒体である。通信用I/F68は、パーソナルコンピュータやその他の外部機器に対する画像データ等の伝送を可能とするためのインターフェイスである。
電源回路69は、例えば定電圧回路等からなり、メイン制御部62等の制御部、撮像素子101、その他の各種駆動部等、カメラシステム1全体を駆動させるための電圧を生成する。なお、撮像素子101への通電制御は、メイン制御部62から電源回路69に与えられる制御信号により行われる。電池69Bは、アルカリ乾電池等の一次電池や、ニッケル水素充電池等の二次電池からなり、カメラシステム1全体に電力を供給する電源である。
フォーカス駆動制御部71Aは、メイン制御部62のAF/AE制御部621から与えられるAF制御信号に基づき、フォーカスレンズ211を合焦位置に移動させるために必要な、AFアクチュエータ71Mに対する駆動制御信号を生成するものである。AFアクチュエータ71Mは、ステッピングモータ等からなり、カプラ74を介して交換レンズ2のレンズ駆動機構24にレンズ駆動力を与える。
ミラー駆動制御部72Aは、撮影動作のタイミングに合わせて、ミラー駆動アクチュエータ72Mを駆動させる駆動信号を生成するものである。ミラー駆動アクチュエータ72Mは、ミラー部103(クイックリターンミラー)を、水平姿勢若しくは傾斜姿勢に回動させるアクチュエータである。
シャッタ駆動制御部73Aは、メイン制御部62から与えられる制御信号に基づき、シャッタ駆動アクチュエータ73Mに対する駆動制御信号を生成するものである。シャッタ駆動アクチュエータ73Mは、シャッタユニット40の開閉駆動を行うアクチュエータである。
絞り駆動制御部74Aは、メイン制御部62から与えられる制御信号に基づき、絞り駆動アクチュエータ74Mに対する駆動制御信号を生成するものである。絞り駆動アクチュエータ74Mは、カプラ75を介して絞り駆動機構27に駆動力を与える。
位置検出センサ部208は、振れ補正駆動またはカメラ起動時における撮像素子101の位置検出を行うものである。位置検出センサ部208は、磁力線を出す磁石部と、この磁石部から出る磁力線の強弱に応じた信号を出力する2次元ホールセンサとを備えて構成されている。このような構成により、位置検出センサ部208は、振れ台板207に対する撮像素子ホルダ201の上下左右の移動に伴って移動する磁石部の位置を、2次元ホールセンサによって検出することで、当該撮像素子101の位置検出が可能となる。
<結露復帰動作について>
カメラシステム1では、結露復帰制御部623により、撮像装置10内での結露の発生が検知された場合に、その結露の除去を行う結露復帰動作が可能となっている。この結露復帰動作について以下で詳しく説明する。
まず、レンズ交換ボタン302で交換レンズ2の取り外し動作が検出された際に、結露センサSkを用いて結露発生の有無を検知する。これにより、タイミング良く結露検出を行えることとなる。
そして、結露センサSkにおいて撮像装置10内で結露が発生したことを検知した場合には、結露復帰制御部623により結露の発生をユーザに伝えるための警告、例えばブザー音の発生やLCD311への警告表示が行われる。これにより結露の発生を認識したユーザにおいて結露復帰を行いたい場合には、例えば設定ボタン群312を操作して図6に示すメニューGmをLCD311に表示させる。そして、例えば十字キー314を操作してメニュー項目の中から「結露復帰」の項目Rk(網掛けで図示)をユーザが選択すれば、結露復帰動作を開始するようにする。
結露復帰動作が開始されると、結露復帰制御部623は、ヒータ172の通電を開始するとともに、シャッター駆動アクチュエータ73Mを駆動してシャッターユニット40を開放状態にし、ヒータ172で生じた暖かい空気(以下では単に「暖気」ともいう)を撮像素子101に送るための空気の通り道をつくる。ここで、ヒータ172は、カメラシステム1の中央付近に配置されたミラーボックスMB内に設けられているため、ヒータ172で生じた暖気を撮像素子101を含むカメラシステム1内の各部に行き渡らせるのに好都合である。その結果、ヒータ172による適切な結露復帰が図れることとなる。
上記のヒータ172の通電時には、ミラー駆動アクチュエータ72Mの駆動によりミラー部103の昇降動作を連続して行って、主ミラー1031およびサブミラー1032で風を発生させるのが好ましい。すなわち、結露復帰制御部623により、図4のようにミラー部103より下方に設けられたヒータ172の作動時には、ミラーダウン姿勢とミラーアップ姿勢との間でミラー部103の姿勢変更を繰り返すことで、ヒータ172から上昇する暖気をミラー部103で捕えて撮像装置10の内部に温風の流れを作るようにする。このような温風の流れにより、ヒータ172で生じる暖気を効率良く撮像装置10内に拡散させることが可能となり、効果的で迅速な結露復帰が図れる。
また、カメラシステム1においては、交換レンズ2をマウント部301から取り外せば撮像装置10の内部で結露が発生する条件(結露発生条件)であることを温度センサ部Skにより検知した場合には、結露発生の可能性がある旨の警告を発して交換レンズ2の取り外しを回避させることが可能となっている。すなわち、レンズ交換ボタン302で交換レンズ2の取り外し動作が検出された際に、温度センサSkを用いて結露発生の有無を検知し、結露発生の可能性があれば、ユーザへの警告を行える。
具体的には、外部温度計T1で計測される外部温度と内部温度計T2で計測される内部温度との温度差が予め定められた閾値α(冬季ではα=10℃程度(例えば外部温度が10℃で内部温度が0℃の場合等))を越える場合に、結露発生の可能性があると判断する。そして、結露発生の可能性ありと判断される場合には、ユーザによるレンズ交換ボタン302の押下が検出されると、ブザー音による警告や、結露発生の可能性がある旨のLCD311への表示による結露警告を行う。
このような警告により、結露発生条件下での交換レンズ301の取り外し動作をユーザに中止させることが可能となり、結露の発生を未然に防止できる。その結果、結露によって撮影不可能となる可能性が減り、シャッターチャンスを逸するのを低減できる。なお、結露発生の可能性がある旨の警告があった場合には、ヒータ172で撮像装置10の内部を暖めたり、撮像装置10の内部温度と同等の気温となる環境にカメラシステム1を持って行けば、交換レンズ2を取り外しても結露が発生しないこととなる。
以上で説明したカメラシステム1においては、結露復帰制御部623により、ミラーボックスMBの下部に設けられたヒータ172を作動し、当該ヒータ172での発熱による結露の解消を行うため、交換レンズ2の取り外し時に撮像装置10の内部で生じる結露の解消を適切に行える。
なお、上記のカメラシステム1では、結露センサSk等において結露の発生が検出された場合に、LCD311にメニューGm(図6)を表示して結露復帰動作を行うか否かをユーザが判断するのは必須でなく、結露の発生が検出されると自動的に結露復帰動作を実行するようにしても良い。これにより、ユーザ負担を軽減できることとなる。
<変形例>
・上記の実施形態においては、ヒータ172を用いて結露復帰を行うのは必須でなく、ヒータに代わる熱源として撮像素子101を利用することにより結露復帰を行っても良い。すなわち、結露復帰動作が開始されると、結露復帰制御部623は、撮像素子101を駆動し、当該撮像素子101での発熱による結露の解消を行うようにしても良い。これにより、上述の実施形態と同様に、撮像装置の中央付近に設置された撮像素子101で生じる暖気により、交換レンズ2の取り外し時に撮像装置の内部で生じる結露の解消を適切に行えるとともに、ヒータが不要となって構成の簡素化が図れる。
・上記の実施形態においては、結露発生の可能性がある場合に、ブザー音による警告を行うのは必須でなく、発露発生の可能性がある旨の音声による警告を行うようにしても良い。また、結露発生の可能性がある場合に、その旨のLCD311への表示による警告を行うのは必須でなく、撮像装置上に設けたLED等の発光部の点灯による警告を行うようにしても良い。
・上記の実施形態においては、発生した結露の除去を行うためにヒータ172を作動させるのは必須でなく、結露を発生させないための予防的措置、つまり結露(の発生条件)の解消を行うためにヒータ172を事前に作動させても良い。例えば撮像装置の内外で温度差があり、交換レンズを取り外せば結露の発生が懸念される場合には、事前にヒータ172を作動させ撮像装置の内部を暖めて結露発生の予防を行うようにする。これによって内外の温度差が小さくなった撮像装置では、交換レンズを取り外しても、結露が発生しないこととなる。
本発明の実施形態に係る撮像装置10の外観構成を示す図である。 撮像装置10の外観構成を示す図である。 撮像装置10に交換レンズ2が装着されたカメラシステム1の斜視図を示している。 カメラシステム1の縦断面図である。 カメラシステム1全体の電気的な構成を示すブロック図である。 LCD311に表示されるメニューGmを説明するための図である。
符号の説明
1 カメラシステム
2 交換レンズ
10 撮像装置
101 撮像素子
103 ミラー部
172 ヒータ
301 マウント部
302 レンズ交換ボタン
311 LCD
312 設定ボタン群
314 十字キー
623 結露復帰制御部
1031 主ミラー
1032 サブミラー
Gm メニュー
MB ミラーボックス
Sk 結露センサ
St 温度センサ部
T1 外部温度計
T2 内部温度計

Claims (5)

  1. 交換レンズの着脱が可能なマウント部と、
    前記交換レンズを通った被写体光についての光路切替えに用いるミラーと、前記ミラーの姿勢を第1姿勢と第2姿勢との間で変更可能な駆動機構と、ヒータとを有するミラー駆動ユニットと、
    前記ヒータを作動し、当該ヒータでの発熱による結露の解消を行う結露解消手段と、
    を備える撮像装置。
  2. 前記ヒータは、前記ミラー駆動ユニットにおいて前記ミラーより下方に設けられており、
    前記結露解消手段は、
    前記ヒータの作動時に、前記第1姿勢と前記第2姿勢との間で前記ミラーの姿勢変更を繰り返させる手段、
    を有する請求項1記載の撮像装置。
  3. 交換レンズの着脱が可能なマウント部と、
    前記交換レンズを通った被写体光を受光して画像信号を生成可能な撮像素子と、
    前記撮像素子を駆動し、当該撮像素子での発熱による結露の解消を行う結露解消手段と、
    を備える撮像装置。
  4. 前記マウント部からの交換レンズの取り外し動作を検出する検出手段、
    をさらに備え、
    前記結露解消手段は、
    前記検出手段で前記取り外し動作が検出された際に、結露発生の有無を検知する手段、
    を有する請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の撮像装置
  5. 交換レンズの着脱が可能な撮像装置での光路切替えに用いるミラーと、
    前記ミラーの姿勢を第1姿勢と第2姿勢との間で変更可能な駆動機構と、
    ヒータと、
    を備え、
    前記ヒータを作動することで、当該ヒータでの発熱による前記撮像装置内の結露の解消が行われるミラー駆動装置。
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