JP2009300386A - 測量機 - Google Patents

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Nobuyuki Nishida
信幸 西田
Minoru Chiba
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Abstract

【課題】簡単な構成によっても、視準対象の画像の中からターゲットの画像を抽出してその中心位置を算出すること。
【解決手段】特定の方向に偏光された参照光を含む光を視準対象に照射して、その反射光を対物レンズ22、ダイクロイックプリズム24を介してビームスプリッタ26に入射し、この反射光をビームスプリッタ26で参照光の成分を含む第1の光と第2の光に分岐し、参照光を含む第1の光を撮像素子28に入射し、第2の光のうち参照光以外の波長成分の光を偏光フィルタ56で抽出して撮像素子32に入射し、撮像素子28、32の撮像による画像のうち光源12の点灯時における参照光を含む画像と、光源12の消灯時に相当する参照光以外の成分を含む画像を画像処理装置34で同時に生成し、両者の画像の差からターゲット像とその中心位置を求める。
【選択図】図1

Description

本発明は、視準望遠鏡の視準対象の中からターゲットを検出し、この検出結果をターゲットの追尾や視準に用いることができる測量機に関する。
測距・測角などの測量を一人で行う場合、いわゆるワンマン測量を行う場合、ターゲット、例えば、反射プリズムを自動的に検出する必要がある。ターゲットを検出する方法としては、ターゲット側からの信号を測量機側で捉える方法と、測量機からターゲットに向けて光を照射し、ターゲットで反射した反射光を測量機で受光する方法がある。後者の場合、測量機の受光部に、反射光を受光する撮像素子を設け、撮像素子の撮像による画像を画像処理装置で処理して、ターゲットの位置を検出する方法がある。
具体的には、望遠鏡でターゲットを視準したときに、望遠鏡を停止した状態で、発光素子を点灯して、測量機からターゲットに向けて参照光を照射し、望遠鏡の視準対象を受光素子で撮像すると、図6(a)に示すように、背景像200とターゲット像202を含む画像204が生成される。次に、発光素子を消灯した状態で、望遠鏡の視準対象を受光素子で撮像すると、図6(b)に示すように、背景像200と暗いターゲット像202’を含む画像206が生成される。この後、画像204と画像206との差を求めると、図6(c)に示すように、背景像200が相殺され、ターゲット像202のみを含む画像208が生成され、この画像208からターゲット像202の中心位置を求めることができる。
また、ターゲットを探すために、望遠鏡を水平方向または垂直方向に回転させる操作を行うときには、望遠鏡を回転する過程で、まず、図7(a)に示すように、発光素子を点灯して、測量機から望遠鏡の視準対象に向けて参照光を照射し、望遠鏡の視準対象を受光素子で撮像すると、図7(a)に示すように、望遠鏡の視準対象にターゲットが含まれていた場合、背景像210とターゲット像202を含む画像212が生成される。次に、望遠鏡を所定角度回転させたときに、発光素子を消灯した状態で、望遠鏡の視準対象を受光素子で撮像すると、望遠鏡の視準対象にターゲットが含まれていた場合、図7(b)に示すように、背景像214と暗いターゲット像202’を含む画像216が生成される。この後、望遠鏡の回転に伴う回転角度を角度検出器でずれ量Δとして求め、図7(c)に示すように、ずれ量Δを基に画像212と画像216の重複部位が一致するように両者の画像を合わせる。
すなわち、ずれ量Δだけ画像212と画像216の位置をずらす。その後、両者の差を求めると、図7(d)に示すように、背景像210、214の重複部位が相殺され、ターゲット像202のみを含む画像218が生成され、この画像218からターゲット像202の中心位置を求めることができる。すなわち、画像212と画像214との間に時間差があって、背景像210、214が相違していても、ずれ量Δだけ画像212と画像216の位置をずらし、その後、画像212と画像216の差を求めることで、ターゲット像202のみを含む画像218を生成することができる(特許文献1参照)。
しかし、望遠鏡が回転している過程で撮像された画像の中に、背景像に明るい輝点を伴った移動体が含まれる場合、例えば、図8(a)に示すように、発光素子点灯時における画像212の背景像210にターゲット像202の他に、明るい輝点を伴った移動体の像として、車両像220が含まれる場合、この車両像220は、図8(b)に示すように、発光素子消灯時における画像216の背景像214にも、ターゲット像202’とともに存在することがある。この車両像220は、画像210における位置と画像216における位置はそれぞれ異なるが、明るさは一定である。このため、図8(c)に示すように、ずれ量Δだけ画像212と画像216の位置を互いにずらして、画像212と画像216の差を求めても、図8(d)に示すように、ターゲット像202の他に車両像220を含む画像222が生成されることになり、ターゲット像202のみを含む画像を生成することができない。
さらに、望遠鏡が回転しているときに、ターゲットが明るい背景上を移動している場合、例えば、図9(a)に示すように、発光素子点灯時における画像224の背景像226にターゲット像202の他に、明るい背景として、明るい水面像228と、明るい輝点を伴った移動体の像として、車両像220が含まれる場合、この水面像228は、図9(b)に示すように、発光素子消灯時における画像230の背景像232にも、暗いターゲット像202’の背景として存在することがある。この水面像228は、画像224における位置と画像230における位置はそれぞれ異なるが、明るさは一定である。しかし、画像224におけるターゲット像202と画像230における暗いターゲット像202’はそれぞれ明るい水面像228を背景としている。
このため、図9(c)に示すように、ずれ量Δだけ画像224と画像230の位置をずらして、画像224と画像230の差を求めても、明るい水面像228にターゲット像202と暗いターゲット像202’が存在する。このため、画像224と画像230の差の画像は、発光素子消灯時における画像230の背景像232のうち明るい背景と重なり、光量の低下したターゲット像202”を含む画像234が生成されることになる。光量の低下したターゲット像202”を含む画像234ではターゲット像202”の中心位置を高精度に求めることができないことがある。なお、この場合も、画像224と画像230に車両像220が含まれるときには、画像234には、光量の低下したターゲット像202”とともに、車両像220も含まれることになる。
そこで、例えば、特許文献2に記載されているように、同一視野の画像として、検出すべき信号の波長成分を含む画像と、検出すべき信号の波長成分を除去した波長成分を含む画像を同時に記録する方法を採用することも考えられる。
特許第3621123号公報 特表2004−533627号公報
望遠鏡の視準対象を撮像して得られた画像の中からターゲットを抽出するに際して、特許文献2に記載されているような方法を採用した場合、発光素子の点灯時の画像と消灯時の画像を別々に生成する必要がなくなる。
しかし、特許文献2に記載されている方法では、レーザ放射による画像として、線スペクトルのポジ画像(P画像)と、背景放射の画像として、連続スペクトルのネガ画像(N画像)を同時に記録するに際して、線スペクトルのポジ画像(P画像)を記録するために、急峻で狭い帯域特性の分光フィルタを用いたり、連続スペクトルのネガ画像(N画像)を記録するために、広い帯域特性の分光フィルタを用いたりしなければならず、同時に記録された2画像からレーザスポットの画像を抽出するにもコストアップとなる。
すなわち、特許文献2のものは、線スペクトルのポジ画像(P画像)と連続スペクトルのネガ画像(N画像)を同時に記録するに際して、検出すべき信号の波長成分に着目しているが、検出すべき信号を偏光することには配慮されていないので、急峻で狭い帯域特性の分光フィルタを用いたり、広い帯域特性の分光フィルタを用いたりすることが必要となる。
本発明は、前記従来技術の課題に鑑みて為されたものであり、その目的は、簡単な構成によっても、視準対象の画像の中からターゲットの画像を抽出してその中心位置を算出することにある。
前記目的を達成するために、請求項1に係る測量機においては、垂直軸または水平軸のうち少なくとも一方を中心に回転可能に構成されて、視準対象で反射した反射光を入射して2系統の光に分岐し、前記分岐された一方の光を結像する視準望遠鏡と、特定波長の参照光を発光する発光手段と、前記発光手段の発光による参照光を特定の方向に偏光された参照光に変換して前記視準対象に向けて送光する送光手段と、前記視準望遠鏡で分岐された他方の光を前記参照光の偏光成分を含む第1の光と前記参照光の偏光成分以外の成分を含む第2の光とに分割する光分割手段と、前記光分割手段の分割による第1の光を受光して撮像する第1の撮像素子と、前記光分割手段の分割による第2の光を受光して撮像する第2の撮像素子と、前記第1の撮像素子の撮像による第1の画像と前記第2の撮像素子の撮像による第2の画像をそれぞれ処理して両者の差の画像を生成し、生成された画像を基に前記視準対象の画像の中からターゲットの画像を抽出し、抽出されたターゲットの画像から前記ターゲットの中心位置を算出する画像処理手段とを備えてなる構成とした。
(作用)視準望遠鏡で視準対象を視準したときに、光源を点灯して参照光を特定の方向に偏光された参照光に変換して視準対象に向けて送光し、視準対象からの反射光を参照光の偏光成分を含む第1の光と参照光の偏光成分以外の成分を含む第2の光とに分割し、第1の光を第1の撮像素子で受光して撮像し、第2の光を第2の撮像素子で受光して撮像し、第1の撮像素子の撮像による第1の画像と第2の撮像素子の撮像による第2の画像をそれぞれ処理して両者の差の画像を生成し、両者の画像の差を基に視準対象の画像の中からターゲットの画像を抽出し、抽出されたターゲットの画像からターゲットの中心位置を算出することができる。
すなわち、視準望遠鏡で視準対象を視準したときに、光源を点灯し、光源点灯時における画像として、第1の撮像素子の撮像による第1の画像と、光源消灯時に相当する画像として、第2の撮像素子の撮像による第2の画像を同時に生成し、生成された各画像の差を求めるようにしたため、視準望遠鏡の視準対象の中にターゲットが含まれているときには、視準望遠鏡の視準対象の画像の中からターゲット像を抽出して、その中心位置を求めることができるとともに、ターゲットの中心位置の情報をターゲットの追尾や視準に用いることができる。
請求項2に係る測量機においては、垂直軸または水平軸のうち少なくとも一方を中心に回転可能に構成されて、視準対象で反射した反射光を入射して2系統の光に分岐し、前記分岐された一方の光を結像する視準望遠鏡と、特定波長の参照光を発光する発光手段と、前記発光手段の発光による参照光を特定の方向に偏光された参照光に変換して前記視準対象に向けて送光する送光手段と、前記視準望遠鏡で分岐された他方の光を前記参照光の偏光成分を含む第1の光と前記参照光の偏光成分以外の成分を含む第2の光とに分割する光分割手段と、前記光分割手段の分割による第1の光を第1の撮像エリアで受光して撮像するとともに、前記光分割手段の分割による第2の光を第2の撮像エリアで受光して撮像する撮像素子と、前記撮像素子の第1の撮像エリアで撮像された第1の画像と第2の撮像エリアで撮像された第2の画像をそれぞれ処理して両者の差の画像を生成し、生成された画像を基に前記視準対象の画像の中からターゲットの画像を抽出し、抽出されたターゲットの画像から前記ターゲットの中心位置を算出する画像処理手段とを備えてなる構成とした。
(作用)視準望遠鏡で視準対象を視準したときに、光源を点灯して、参照光を特定の方向に偏光された参照光に変換して視準対象に向けて送光し、視準対象からの反射光を参照光の偏光成分を含む第1の光と参照光の偏光成分以外の成分を含む第2の光とに分割し、第1の光を撮像素子の第1の撮像エリアで受光して撮像し、第2の光を撮像素子の第2の撮像エリアで受光して撮像し、第1の撮像エリアで撮像された第1の画像と第2の撮像エリアで撮像された第2の画像をそれぞれ処理して両者の差の画像を生成し、両者の画像の差を基に視準対象の画像の中からターゲットの画像を抽出し、抽出されたターゲットの画像からターゲットの中心位置を算出することができる。
すなわち、視準望遠鏡で視準対象を視準したときに、光源を点灯し、光源点灯時における画像として、第1の撮像エリアに入射した第1の光(参照光の偏光成分を含む光)に基づく第1の画像を生成し、光源点灯時に、光源消灯時に相当する画像として、第2の撮像エリアに入射した第2の光(参照光以外の偏光成分を含む光)に基づく第2の画像を第1の画像と同時に生成し、生成された各画像の差を求めるようにしたため、視準望遠鏡の視準対象の中にターゲットが含まれているときには、視準望遠鏡の視準対象を撮像して得られた画像の中からターゲット像を抽出して、その中心位置を求めることができるとともに、ターゲットの中心位置の情報をターゲットの追尾や視準に用いることができる。
さらに、単一の撮像素子を用いて、視準望遠鏡の視準対象の画像の中からターゲット像を抽出するようにしているので、撮像系の構成を簡素化することができる。
請求項1に係る測量機によれば、視準望遠鏡の視準対象を撮像して得られた画像の中からターゲット像を抽出して、その中心位置を求めることができるとともに、ターゲットの中心位置の情報をターゲットの追尾や視準に用いることができる。
請求項2に係る測量機によれば、視準望遠鏡の視準対象を撮像して得られた画像の中からターゲット像を抽出して、その中心位置を求めることができるとともに、ターゲットの中心位置の情報をターゲットの追尾や視準に用いることができ、さらに、撮像系の構成を簡素化することができる。
以下、本発明の実施の形態を実施例に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施例を示す測量機のブロック構成図、図2は、本発明に係る測量機の第1実施例を示す要部ブロック構成図、図3(a)〜(c)は、第1実施例の作用を説明するためのタイムチャート、図4は、本発明に係る測量機の第2実施例を示す要部ブロック構成図、図5(a)、(b)は、第2実施例の作用を説明するためのタイムチャートである。
図1において、測量機10は、送光・受光系として、光源12、送光レンズ14、反射鏡16、送光プリズム18、平行ガラス20、対物レンズ22、ダイクロイックプリズム24、ビームスプリッタ26、撮像素子28、波長フィルタ30、撮像素子32、画像処理装置34を備え、垂直軸または水平軸のうち少なくとも一方を中心に回転可能に構成された視準望遠鏡(図示せず)に内蔵された視準光学系として、対物レンズ22、ダイクロイックプリズム24の他に、合焦レンズ36、正立プリズム38、焦点板40、接眼レンズ42を備えて構成されており、この視準光学系でターゲット(目標物)又は視準点を確認することができるようになっている。なお、焦点板40上には十字線が設けられ、十字線の交点が視準光学系の視準軸となっている。
光源12は、自動追尾または自動視準を行うための参照光を発光する発光手段として、例えば、波長830nmの赤外光を発光するレーザダイオードを備えて構成されている。光源12の発光による参照光は、送光レンズ14を透過して反射鏡16に入射するようになっている。反射鏡16は、送光レンズ14を透過した参照光を送光プリズム18側に反射して送光プリズム18に入射した後、送光プリズム18から平行ガラス20を介して目標物に向けて送光される。送光プリズム18は、平行ガラス20に固定されており、平行ガラス20は、対物レンズ22とダイクロイックプリズム24とを結ぶ光軸の延長線上において、対物レンズ22より前方側に配置されて、視準望遠鏡本体(図示せず)の先端に固定されている。
一方、光源12からの参照光を対物レンズ22の前方側から目標物に向けて送光し、この参照光が反射プリズム44などの目標物で反射したときには、反射光として平行ガラス20を通過したあと対物レンズ22を介してダイクロイックプリズム24に入射する。ダイクロイックプリズム24に入射した反射光の一部は視準光として、ダイクロイックプリズム24、合焦レンズ36、正立プリズム38を透過して、焦点板40で結像し、結像した像は、接眼レンズ42を介して、作業者の網膜に結像する。
反射光の残りは、ビームスプリッタ26に入射し、ビームスプリッタ26で2方向に分岐され、分岐された一方の光は、参照光の波長成分(830nm)を含む第1の光として撮像素子28に入射し、分岐された他方の光は、特定の波長成分、例えば、参照光の波長成分(830nm)が波長フィルタ30で除去された後、参照光以外の波長成分を含む第2の光として、撮像素子32に入射する。この場合、ビームスプリッタ26と波長フィルタ30は、ダイクロイックプリズム24からの参照光を参照光の波長成分を含む第1の光と参照光以外の波長成分を含む第2の光に分割する光分割手段を構成することになる。
撮像素子28は、第1の撮像素子として、例えば、CCD撮像素子で構成され、ビームスプリッタ26を透過した第1の光(参照光の波長成分(830nm)を含む光)を受光して撮像し、撮像による画像を画像処理装置34に出力する。撮像素子32は、第2の撮像素子として、例えば、CCD撮像素子で構成され、ビームスプリッタ26、波長フィルタ30を通過して第2の光(参照光以外の波長成分を含む光)を受光して撮像し、撮像による画像を画像処理装置34に出力する。
画像処理装置34は、例えば、CPU、ROM、RAM、I/Oインタフェースなどを備えたマイクロコンピュータで構成され、撮像素子28の撮像による画像と撮像素子32の撮像による画像を、例えば、画素データに変換して処理し、視準望遠鏡の視準対象の画像の中からターゲットの画像を抽出し、抽出されたターゲットの画像を基にターゲットの中心位置を算出する画像処理手段として構成されている。
具体的には、視準望遠鏡で遠方を視準すると、視準望遠鏡の視準対象からの反射光が対物レンズ22を透過して、ダイクロイックプリズム24に入射し、その一部がダイクロイックプリズム24で分岐された後、ビームスプリッタ26に入射し、ビームスプリッタ26に入射した反射光の一部がビームスプリッタ26で分岐されて撮像素子28に入射すると、撮像素子28により、視準望遠鏡の視準対象が撮像され、撮像素子28の撮像による画像が画像処置装置34に転送される。
一方、ビームスプリッタ26に入射した反射光の残りがビームスプリッタ26で分岐されて波長フィルタ30に入射すると、反射光のうち参照光(830nm)以外の波長成分の反射光が波長フィルタ30を通過して撮像素子32に入射し、撮像素子32により、視準望遠鏡の視準対象のうち参照光(830nm)以外の波長成分の反射光を含む視準対象が撮像され、撮像素子32の撮像による画像が画像処置装置34に転送される。画像処理装置34においては、撮像素子28の撮像による画像と撮像素子32の撮像による画像がそれぞれ処理され、両者の画像の差が求められる。
上記基本構成に対して、本実施例においては、図2に示すように、送光手段の一要素として、光源12と送光レンズ14との間に、光源12の発光による参照光のうち特定の方向に偏光された参照光、例えば、P偏光またはS偏光の参照光みを透過する偏光フィルタ54を配置し、波長フィルタ30の代わりに、特定の方向に偏光された参照光、例えば、P偏光またはS偏光の参照光のみを遮断する偏光フィルタ56を配置する構成を採用している。
ここで、図3に示すように、光源12を送光点灯すると(時間t1〜t2)、光源12の送光点灯に伴う参照光のうち特定の方向に偏光した参照光のみが偏光フィルタ54を透過した後、視準望遠鏡の視準対象に向けて照射されるとともに、視準対象、例えば、反射プリズム44からの反射光がビームスプリッタ26に入射し、ビームスプリッタ26に入射した反射光が第1の光と第2の光に分岐される。
第1の光は撮像素子28に入射し、第2の光は、偏光フィルタ56を介して撮像素子32に入射し、撮像素子28、32により、露光に伴う撮像が行われ(時間t1〜t2)、撮像素子28、32の撮像による画像が画素データとして画像処理装置34に取り込まれる(時間t2〜t3)。
画像処理装置34において、撮像素子28、32の撮像に伴う画像を画素データに変換して処理すると、撮像素子28の撮像による画像として、光源12の送光点灯時の画像であって、特定の方向に偏光された参照光=赤外光(830nm)の成分を含む第1の画像が生成されるとともに、撮像素子32の撮像による画像として、光源12の送光消灯時に相当する画像であって、特定の方向に偏光された参照光=赤外光(830nm)以外の成分を含む第2の画像が同時に生成され、両者の画像の差が求められる。
このとき、両者の画像の中にターゲット像が含まれているときには、両者の画像の差からターゲット像が求められるとともに、ターゲット像の中心が求められる。
本実施例によれば、視準望遠鏡で視準対象を視準したときに、光源12を点灯し、特定の方向に偏光された参照光を視準望遠鏡の視準対象に向けて照射し、視準対象からの反射光を基に、光源12点灯時における画像として、特定の方向に偏光された参照光=赤外光(830nm)の成分を含む第1の画像と、光源12消灯時に相当する画像として、特定の方向に偏光された参照光=赤外光(830nm)以外の成分を含む第2の画像を同時に生成し、両者の画像の差を求めるようにしたため、視準望遠鏡の視準対象の中にターゲットが含まれているときには、視準望遠鏡の視準対象の画像の中からターゲット像を抽出して、その中心位置を求めることができるとともに、ターゲットの中心位置の情報をターゲットの追尾や視準に用いることができる。
次に、本発明の第2実施例を図4に基づいて説明する。本実施例は、送光手段の一要素として、光源12と送光レンズ14との間に、光源12の発光による参照光のうち特定の方向に偏光された参照光のみを透過する偏光フィルタ54を配置し、波長フィルタ30の代わりに、特定の方向に偏光された参照光のみを遮断する偏光フィルタ56を用い、撮像素子として、撮像素子28、32の代わりに、複数の撮像エリア、例えば、第1の撮像エリア52a、52bを有する撮像素子52を用い、ビームスプリッタ26と撮像素子52との間に、偏光フィルタ56、反射ミラー46、48、ビームスプリッタ50を配置したものであり、他の構成は、図1のものと同様である。
具体的には、視準望遠鏡の視準対象からの反射光がビームスプリッタ26に入射して第1の光と第2の光に分岐されたときに、ビームスプリッタ26で分岐された第1の光を反射ミラー46で反射してビームスプリッタ50に入射し、ビームスプリッタ50に入射した第1の光をビームスプリッタ50から撮像素子52の第1の撮像エリア52aに入射し、第1の撮像エリア52aに入射した第1の光を受光して撮像し、この撮像による第1の画像を画像処理装置34に転送し、一方、ビームスプリッタ26で分岐された第2の光を波長フィルタ30を介して反射ミラー48に入射し、反射ミラー48で反射した第2の光をビームスプリッタ50に入射し、ビームスプリッタ50に入射した第2の光をビームスプリッタ50から撮像素子52の第2の撮像エリア52bに入射し、第2の撮像エリア52bに入射した第2の光を受光して撮像し、この撮像による第2の画像を画像処理装置34に転送し、画像処理装置34において、撮像素子52の撮像による第1の画像と第2の画像をそれぞれ処理し、両者の画像の差を求めるようにしたものである。
具体的には、図5に示すように、光源12を送光点灯すると(時間t1〜t2)、光源12の送光点灯に伴う参照光のうち特定の方向に偏光した参照光のみが偏光フィルタ54を透過した後、視準望遠鏡の視準対象に向けて照射されるとともに、視準対象、例えば、反射プリズム44からの反射光がビームスプリッタ26に入射し、ビームスプリッタ26に入射した反射光が第1の光と第2の光に分岐される。
第1の光は反射ミラー46、ビームスプリッタ50を介して撮像素子52の第1の撮像エリア52aに入射し、第2の光は偏光フィルタ56、反射ミラー48、ビームスプリッタ50を介して撮像素子52の第2の撮像エリア52bに入射し、撮像素子52により、露光に伴う撮像が行われ(時間t1〜t2)、撮像素子52の撮像による第1の画像と第2の画像が画像処理装置34に取り込まれる(時間t2〜t3)。
画像処理装置34において、撮像素子52の撮像に伴う第1の画像と第2の画像を画素データに変換して処理すると、撮像素子52の撮像による画像として、光源12の送光点灯時の画像であって、特定の方向に偏光された参照光=赤外光(830nm)の成分を含む第1の画像が生成されるとともに、撮像素子52の撮像による画像として、光源12の送光消灯時に相当する画像であって、特定の方向に偏光された参照光=赤外光(830nm)以外の成分を含む第2の画像が同時に生成され、両者の画像の差が求められる。このとき、両者の画像の中にターゲット像が含まれているときには、両者の画像の差からターゲット像が求められるとともに、ターゲット像の中心が求められる。
本実施例によれば、視準望遠鏡で視準対象を視準したときに、光源12を点灯し、特定の方向に偏光された参照光を視準望遠鏡の視準対象に向けて照射し、視準対象からの反射光を基に、光源12点灯時における画像として、特定の方向に偏光された参照光=赤外光(830nm)の成分を含む画像と、光源12消灯時に相当する画像として、特定の方向に偏光された参照光=赤外光(830nm)以外の成分を含む画像を同時に生成し、両者の画像の差を求めるようにしたため、視準望遠鏡の視準対象の中にターゲットが含まれているときには、視準望遠鏡の視準対象の画像の中からターゲット像を抽出して、その中心位置を求めることができるとともに、ターゲットの中心位置の情報をターゲットの追尾や視準に用いることができる。
また、本実施例によれば、撮像素子として、単一の撮像素子50を用いて、視準望遠鏡の視準対象の画像の中からターゲット像を抽出するようにしているので、撮像系の構成を簡素化することができる。
本発明に係る測量機の第1実施例を示すブロック構成図である。 本発明に係る測量機の第1実施例を示す要部ブロック構成図である。 (a)〜(c)は、第1実施例の作用を説明するためのタイムチャートである。 本発明に係る測量機の第2実施例を示す要部ブロック構成図である。 (a)、(b)は、第2実施例の作用を説明するためのタイムチャートである。 (a)〜(c)は、測量機停止時に、従来の画像処理によってターゲット像を抽出する方法を説明するための工程図である。 (a)〜(d)は、測量機回転時に、従来の画像処理によってターゲット像を抽出する方法を説明するための工程図である。 (a)〜(d)は、測量機回転時に、ターゲットの他に明るい移動体を含む画像が写り込んだときに、従来の画像処理によってターゲット像を抽出する方法を説明するための工程図である。 (a)〜(d)は、測量機回転時に、ターゲットが明るい背景上を移動している画像が写り込んだときに、従来の画像処理によってターゲット像を抽出する方法を説明するための工程図である。
符号の説明
10 測量機
12 光源
14 送光レンズ
16 反射鏡
22 対物レンズ
24 ダイクロイックプリズム
26 ビームスプリッタ
28 撮像素子
30 波長フィルタ
32 撮像素子
34 画像処理装置
44 反射プリズム
46、48 反射ミラー
50 ビームスプリッタ
52 撮像素子
52a 第1の撮像エリア
52b 第2の撮像エリア
54、56 偏光フィルタ

Claims (2)

  1. 垂直軸または水平軸のうち少なくとも一方を中心に回転可能に構成されて、視準対象で反射した反射光を入射して2系統の光に分岐し、前記分岐された一方の光を結像する視準望遠鏡と、特定波長の参照光を発光する発光手段と、前記発光手段の発光による参照光を特定の方向に偏光された参照光に変換して前記視準対象に向けて送光する送光手段と、前記視準望遠鏡で分岐された他方の光を前記参照光の偏光成分を含む第1の光と前記参照光の偏光成分以外の成分を含む第2の光とに分割する光分割手段と、前記光分割手段の分割による第1の光を受光して撮像する第1の撮像素子と、前記光分割手段の分割による第2の光を受光して撮像する第2の撮像素子と、前記第1の撮像素子の撮像による第1の画像と前記第2の撮像素子の撮像による第2の画像をそれぞれ処理して両者の差の画像を生成し、生成された画像を基に前記視準対象の画像の中からターゲットの画像を抽出し、抽出されたターゲットの画像から前記ターゲットの中心位置を算出する画像処理手段とを備えてなる測量機。
  2. 垂直軸または水平軸のうち少なくとも一方を中心に回転可能に構成されて、視準対象で反射した反射光を入射して2系統の光に分岐し、前記分岐された一方の光を結像する視準望遠鏡と、特定波長の参照光を発光する発光手段と、前記発光手段の発光による参照光を特定の方向に偏光された参照光に変換して前記視準対象に向けて送光する送光手段と、前記視準望遠鏡で分岐された他方の光を前記参照光の偏光成分を含む第1の光と前記参照光の偏光成分以外の成分を含む第2の光とに分割する光分割手段と、前記光分割手段の分割による第1の光を第1の撮像エリアで受光して撮像するとともに、前記光分割手段の分割による第2の光を第2の撮像エリアで受光して撮像する撮像素子と、前記撮像素子の前記第1の撮像エリアで撮像された第1の画像と前記第2の撮像エリアで撮像された第2の画像をそれぞれ処理して両者の差の画像を生成し、生成された画像を基に前記視準対象の画像の中からターゲットの画像を抽出し、抽出されたターゲットの画像から前記ターゲットの中心位置を算出する画像処理手段とを備えてなる測量機。
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