JP2009300194A - 流量計測装置、検針機および検針システム - Google Patents

流量計測装置、検針機および検針システム Download PDF

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Abstract

【課題】検針員に負担をかけることなく、簡単且つ正確に使用量の検針が行える検針システムを提供する。
【解決手段】この検針システムは、供給される流量の積算値を計測する流量計測手段と、前記積算値および流量計測装置を識別する個体番号を符号化データに変換する符号化手段と、符号化された積算値と個体番号とを表示する表示手段と、を有する流量計測装置と、流量計測装置を識別する個体番号と、該個体番号に対応した前回の積算値を記憶する記憶手段と、流量計測装置に表示された符号化データを読み取って、積算値と個体番号に変換する読取手段と、読み取られた個体番号をもとに前記記憶手段から前回の積算値を取得し、読み取られた積算値との差をとることによって今回の使用量を算出する制御手段と、を有する検針機と、を備えて構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、一般家庭向けなどに設置されているガス、水道等の流体の流速、流量を計測する流量計測装置、検針機および検針システムに関する。
従来、一般家庭などに設置されているガスメータなどの月毎の使用量を検針する時は、検針者が各家庭のガスメータのところまで行き、検針者が目視により積算値を読み取り、ハンディ型の検針機にその積算値を入力することで、検針業務を行っていた。
そのため、積算値の読取ミスや入力ミスなどにより誤入力が発生し、ガス需要者に対して過剰な料金請求や過小料金請求などが行われ、厳密な料金精算ができないことが度々あった。
これを解決するために、特許文献1では、ガス使用量をバーコードに変換してガスメータの表示器に表示し、検針者はこのバーコードを検針機で読み取るようにして、積算値の誤入力を防いでいる。
特開平10−142000号公報
上記の特許文献1のように、ガス使用量の積算値をバーコード化すれば、読み取りの手間は簡略される。しかし、検針者は、読み取った積算値をガス需要者と対応付ける必要がある。このため、検針者は、検針機に内蔵、登録された順番に各ガス需要者のガスメータを検針して回るか、もしくは、各ガス需要者名やガスメータの管理番号などを入力してから検針する必要があり、検針時の作業負担が重く、面倒である。
本発明は、上述の実情を考慮してなされたものであって、検針者に負担をかけることなく、簡単且つ正確に使用量の検針が行える流量計測装置、検針機および検針システムを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の検針システム、流量計測装置および検針機は、次のような構成をとる。
検針システムは、供給される流量の積算値を計測する流量計測手段と、前記積算値および流量計測装置を識別する個体番号を符号化データ(例えば、バーコードあるいは2次元コード)に変換する符号化手段と、符号化された積算値と個体番号とを表示する表示手段と、を有する流量計測装置と、流量計測装置を識別する個体番号と、該個体番号に対応した前回の積算値を記憶する記憶手段と、流量計測装置に表示された符号化データを読み取って、積算値と個体番号に変換する読取手段と、読み取られた個体番号をもとに前記記憶手段から前回の積算値を取得し、読み取られた積算値との差をとることによって今回の使用量を算出する制御手段と、を有する検針機と、を備えたものである。
さらに、前記個体番号を書き換え可能とすることにより、従来のシステムを変更しなくても済む。
また、前記符号化手段は、前記個体番号と前記積算値を一つの符号化データに変換し、前記表示手段で前記符号化データを表示するようにしてもよい。これにより、前記個体番号と前記積算値を符号化して表示するスペースを減らすとともに、同時に前記個体番号と前記積算値を読み取ることができる。
さらに、前記符号化手段は、表示要求の外部操作を検出して、前記個体番号と前記積算値を符号化データに変換し、前記表示手段で前記符号化データを表示するようにしてもよい。これにより、検針時のみ電力を消費するため、消費電流もほとんど増加しない。
また、前記符号化手段は、前記積算値と前記個体番号を画像認識可能なように変換し、前記表示手段で前記符号化データを表示するようにすれば、間違いのない検針をすることができる。
本発明によれば、検針者に対しては、負担をかけることなく、簡単且つ正確に使用量の検針が行える。そのため、ガス供給者は、需要者の使用量を間違えることなく把握でき、正確な料金請求が可能となる。
以下、図面を参照して本発明の流量計測装置、検針機および検針システムに係る好適な実施形態について説明する。
本発明は、ガス、水道、電気等の使用量を計測し、検針するための流量計測装置、検針機および検針システムに関するものであるが、以下、ガスの検針を例にして説明するものとする。
図1は、本発明に係るガスの積算使用量を表示する流量計測装置であるガスメータ1と、表示手段2に表示されたバーコードを読み取るハンディタイプの検針機3を示す図である。
図2は、表示手段2の詳細を示す図である。この表示手段2は、ガスメータ1の前面に設けられた液晶ディスプレイからなり、ガスを使用した積算値を表示する領域21、積算値の符号化データ(バーコードあるいは2次元コード)を表示する領域22、および、ガスメータを識別する個別番号の符号化データ(バーコードあるいは2次元コード)を表示する領域23が設けられている。この領域22および領域23は、常時表示されるものではなく、検針者の指示に基づいて所定時間表示するものである。
ここで、個体番号は、ガスメータを特定する器物番号や識別番号や管理番号等であり、ガスメータに一般的に備えた通信機能により、外部から自由に書き換えができる。
このように、従来通りの独自の個体番号(管理番号)をガスメータ個々に設定すればよいので、ガス供給者は、新たなシステム変更が不要となり、従来通りの管理システムがそのまま使用可能になる。
また、検針機3には、上記の符号化した積算値および個別番号を読み取るためのバーコードリーダ4が接続されている。但し、このバーコードリーダ4は、検針機3と一体となっていてもよい。
図3は、ガスメータ1の回路構成を示す図であり、図3において、ガスメータ1は、制御手段11と、ガスメータの制御プログラムや積算値やガスメータを一意に識別可能な個体番号等を記憶保持するメモリ(記憶手段)12と、ガスの使用流量を検出する流量センサ13と、電源14と、積算値や個体番号を符号化する符号化手段15と、積算値表示領域21、積算値符号化表示領域22および個体番号符号化表示領域23からなる表示手段2とからなっている。
流量センサ13は、リードスイッチ、または、磁気センサ等が用いられ、ガスが流れると、流量に応じたパルス信号を発生し、制御手段11に取り込まれ、取り込まれたデータは、演算され(流量計測手段)、積算値としてメモリ12に格納される。
制御手段11は、マイクロコンピュータからなり、メモリ12に記憶されている制御プログラムを実行することにより、ガスメータ1の全体を制御する。
この制御手段11は、メモリ12に記憶された積算値を積算値表示領域21に表示させる。また、制御手段11は、検針者からの要求を検出した時点で、符号化手段15により、メモリ12に記憶されている積算値および個体番号を符号化(例えば、バーコードあるいは2次元コード)して、それぞれ積算値符号化表示領域22および個体番号符号化表示領域23に表示させ、これらの表示は所定時間(検針者がバーコードリーダ4で読み取りが完了するまでの時間)だけ表示させる。
この検針者からの要求とは、ガスメータ1に設けられたスイッチを操作したときや検針機3に設けられた所定のキーを操作したとき、あるいは、ガスメータ1に設けた人センサが人を検出したときをいい、これにより、検針者が検針に来たときのみ積算値や個体番号が表示されるため、検針時のみ電力が消費されるので、消費電流もほとんど増加しない。
図4は、検針機3の回路構成を示す図であり、図4において、検針機3は、制御手段31と、液晶表示パネルから構成される表示手段32、符号化データを読み取って数値に復号する読取手段33、検針結果を印字出力する検針出力手段34、読み取り開始キーや検針結果出力キーや数値キー等を有するキーボード35、検針機3の制御プログラムや顧客に関する情報等を記憶保持するメモリ36、電源37とからなっている。
制御手段31は、マイクロコンピュータからなり、メモリ36に記憶されている制御プログラムを実行させることにより、検針機3の全体を制御する。
この制御手段31は、読取手段33により、読み取り開始キーの押下に対応してバーコードリーダ4を駆動し、読み取った符号化された積算値とガスメータの個体番号を数値等に変換し、変換された積算値と個体番号をもとに使用量を算出する。
この算出に先だって、例えば、ホストコンピュータのマスタに記録したガス需要者情報をメモリ36にダウンロードして、ガス需要者テーブルとしてメモリ36に記憶しておく。例えば、ガス需要者テーブルには、ガスメータの個体番号とガス需要者名称、住所、前回の積算値、前回の使用量、今回の積算値、今回の使用量などの顧客情報が含まれる。
まず、制御手段31は、ガス需要者テーブルを参照して、変換した個体番号と一致するガス需要者を検索し、一致したガス需要者の前回の積算値をメモリ36のガス需要者テーブルから取得し、前回の積算値と変換した積算値との差を求めて、今回の使用量とする。これらの変換した積算値を今回の積算値に、また、差を今回の使用量としてガス需要者テーブルに格納する。
さらに、制御手段31は、使用量の演算が済むと、ガス需要者名称、住所、前回の積算値、前回の使用量、今回の積算値、今回の使用量を表示手段32に表示し、検針者からの検針結果出力キーの押下を検出すると、表示手段32に表示されたこれらの情報を検針出力手段34により印字出力する。
次に、本検針システムの操作方法について説明する。
まず、検針者がガスメータ1の符号化データを表示させるスイッチを押すことにより、符号化された積算値と個体番号が表示手段2に表示される。
検針者は、バーコードリーダ4を表示手段2に近づけて、検針機3に備えられた読み取り開始キーを押すと、ガスメータ1の積算値と個別番号がそれぞれ読み取られる。
検針機3では、読み取って復号手段33により変換された積算値と個体番号より、ガス需要者を特定して、月ごとの使用量を算出する。検針者は、検針機3で算出された使用量を印字出力して、出力された伝票を各家庭においてくるだけの作業となる。
これにより、ガス供給者は、その月の使用量を間違えることなく把握することでき、ガス需要者に間違いなく料金請求がなされる。
以上のように、ガスメータ(流量計測装置)と検針機とを構成することにより、検針者に負担をかけることなく、簡単且つ正確に使用量の検針が行える。
尚、上述の実施形態では、積算値と個体番号を別々に符号化して、2つの領域に表示するようにしていたが、積算値と個体番号を1つにまとめて符号化して、この符号化したコードだけを表示手段2に表示するようにしてもよい。これにより、符号化した積算値と個体番号の表示領域が縮小され、1回の読み取りで積算値と個体番号の両方を読み取ることができる。
また、上述の実施形態では、積算値と個体番号の符号化を1次元コード(バーコード)としていたが、2次元コード、例えば、QRコード等のいずれのコード種類を用いても構わない。この場合、バーコードリーダの代わりに、CCD(電荷結合素子)カメラなどにより符号化画像を撮影し、画像認識装置により積算値と個体番号を同時に認識することができるので、間違いのない検針を期待できる。
尚、本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で各種の変形、修正が可能であるのは勿論である。例えば、実施形態説明したガスメータの代わりに、水道メータ、電力メータやその他、検針者が目視により検針するメータの読み取りに適用できることは言うまでもない。
本発明に係る検針システムの全体構成を示す図である。 ガスメータの表示手段の詳細を示す図である。 ガスメータの回路構成を示す図である。 検針機の回路構成を示す図である。
符号の説明
1…ガスメータ(流量計測装置)、11…制御手段、12…メモリ、13…流量センサ、14…電源、15…符号化手段、2…表示手段、21…積算値表示領域、22…積算値符号化表示領域、23…個体番号符号化表示領域、3…検針機、31…制御手段、32…表示手段、33…復号手段、34…検針出力手段、35…キーボード、36…メモリ、37…電源、4…バーコードリーダ。

Claims (7)

  1. 供給される流量の積算値を計測する流量計測手段と、前記積算値および流量計測装置を識別する個体番号を符号化データに変換する符号化手段と、符号化された積算値と個体番号とを表示する表示手段と、を有することを特徴とする流量計測装置。
  2. 請求項1記載の流量計測装置において、前記個体番号は、書き換え可能としたことを特徴とする流量計測装置。
  3. 請求項1記載の流量計測装置において、前記符号化手段は、前記個体番号と前記積算値を一つの符号化データに変換し、前記表示手段で前記符号化データを表示することを特徴とする流量計測装置。
  4. 請求項1記載の流量計測装置において、前記符号化手段は、表示要求の外部操作を検出して、前記個体番号と前記積算値を符号化データに変換し、前記表示手段で前記符号化データを表示することを特徴とする流量計測装置。
  5. 請求項1記載の流量計測装置において、前記符号化手段は、前記積算値と前記個体番号を画像認識可能なように変換し、前記表示手段で前記符号化データを表示すること特徴とする流量計測装置。
  6. 流量計測装置を識別する個体番号と、該個体番号に対応した前回の積算値を記憶する記憶手段と、流量計測装置に表示された符号化データを読み取って、積算値と個体番号に変換する読取手段と、読み取られた個体番号をもとに前記記憶手段から前回の積算値を取得し、読み取られた積算値との差をとることによって今回の使用量を算出する制御手段と、を有することを特徴とする検針機。
  7. 請求項1乃至5のいずれかに記載の流量計測装置と、請求項6に記載の検針機と、を備えることを特徴とする検針システム。
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JP2013250595A (ja) * 2012-05-30 2013-12-12 Yazaki Energy System Corp 検針支援システム、管理サーバ及び計量装置
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