JP2009299628A - ポンプおよびこれを備えたポンプユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】始動時における自吸性能の向上を図ることができるポンプおよびポンプユニットを提供する。
【解決手段】モータ部とポンプ部が一体化され、吸込流路を介して流体を導入するとともに当該流体を所定の高圧状態で吐出流路へ吐出するポンプであって、上記モータ部は、キャンド型に構成され、上記ポンプ部は、ポンプ室と、このポンプ室内において、シャフトの一端に支持されたカスケードインペラ224とを備えて構成され、連通路227を介して上記ポンプ室(周辺部環状空間221B)の上位に配置される補助タンク23をさらに備え、補助タンク23には、略水平方向に向けて流体を吐出する吐出ポート231が設けられているとともに、連通路227は、周辺部環状空間221Bから補助タンク23へ流体を送り出すための送出通路227Aと、補助タンク23内の流体を周辺部環状空間221Bに戻すための戻り通路227Bとを含む。
【選択図】図4

Description

本発明は、ポンプおよびポンプユニットに関し、空気が溶解した液体を比較的高圧で吐出することができるように構成されたものに関する。
水中に微細な気泡を大量に発生させると、この気泡が汚れ等、周囲のものを吸着しながらゆっくりと浮上するという、洗浄作用を発揮することが知られている。また、温湯中にこのような、微細な気泡を発生させると、温浴作用を発揮することも知られている。このような作用を効果的に発揮させるためには、発生させる気泡の大きさを、10〜50μm径、あるいはそれ以下の微細なものとする必要がある。このような微細な気泡を、特にマイクロバブルと呼ぶことがある。
たとえば、犬等のペットをマイクロバブルを発生させた水中に浸漬すると、体毛や皮膚の洗浄のほか、アトピー性皮膚炎の治癒に効果があることが知られている。この場合、マイクロバブルであるが故に効果があるのは、10〜50μmの微細な気泡があるからこそ、この気泡が水に混じって皮膚に到達することができるからである。
上記のようなマイクロバブルを発生する装置自体は、たとえば、特許文献1に開示されているが、今後、このようなマイクロバブル発生装置を家庭用として用いることが期待されている。すなわち、家庭での効果的な温浴、美容、健康促進、あるいはペット等の洗浄に供することが期待される。このようなマイクロバブル発生装置を構成するためには、空気が溶解した液体を、たとえば、4kg/cm2以上の比較的高圧で吐出することができるポンプが必要である。また、このような装置を家庭用に構成するためには、水漏れ等に対する安全性や小型化が求められる。
一方、マイクロバブル発生装置を浴室で使用する場合には、たとえば、あらかじめポンプの吸込側の流路を介してポンプ内に呼び水を注入し、ポンプないし吸込流路内を充水しておくと、ポンプの始動時には、浴槽内の風呂水などをスムーズに吸込むことができる。また、たとえば吸込流路に接続される取水ホースに逆止弁を設けるなどの措置を施しておけば、ポンプを停止して浴槽内の風呂水を空にしても吸込流路ないし取水ホース内の水が抜けることはなく、次回のポンプの始動時にも、風呂水を自吸することができる。
しかしながら、たとえば浴室の清掃時などにおいて、マイクロバブル発生装置を移動させ、あるいは取水ホースを抜いたりすると、吸込流路ないし取水ホース内の水が抜けてしまう。そうすると、ポンプの始動時において、ポンプ内の水がポンプ外へ送り出されるとともに、吸込流路から吸込まれた空気がポンプ内の大部分を占めることになり、自吸することができなくなるといった不都合が生じ得た。
特開2004−261314号公報
本発明は上記の事情によって考え出されたものであり、始動時における自吸性能の向上を図ることができるマイクロバブル発生装置用のポンプおよびポンプユニットを提供することをその課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を採用した。
本発明の第1の側面によって提供されるポンプは、モータ部とポンプ部が一体化され、吸込流路を介して流体を導入するとともに当該流体を所定の高圧状態で吐出流路へ吐出するポンプであって、上記モータ部は、モータケースと、このモータケースの内側に配置されたステータと、このステータの内側に配置された筒状のキャンと、このキャンの内側において回転可能に支持され、シャフトを備えた回転子と、を備えたキャンド型に構成されており、上記ポンプ部は、上記キャンの一端側に配置された隔壁に隣接して形成されたポンプ室と、このポンプ室内において、上記シャフトの一端に支持されたカスケードインペラとを備えて構成されており、連通路を介して上記ポンプ室の上位に配置される補助タンクをさらに備え、上記補助タンクには、上記吐出流路につなげられ、略水平方向に向けて流体を吐出するための吐出口が設けられているとともに、上記連通路は、上記ポンプ室から上記補助タンクへ流体を送り出すための送出通路と、上記補助タンク内の流体を上記ポンプ室に戻すための戻り通路とを含んで構成されていることを特徴としている。
本発明のポンプにおいては、補助タンクとポンプ室とをつなげる連通路は、送出通路および戻り通路が個別に設けられた構成とされている。このため、ポンプの始動時には、カスケードインペラが回転させられると、空気による気泡が混じった水が、動圧を有する状態でポンプ室から送出通路を通じて補助タンク内へと送り出される。補助タンク内では気液分離がなされ、主として気泡(空気)は、吐出口を通じてポンプ外へ排出される一方、主として水は、自重によって戻り通路を通じてポンプ室内へと戻される。すなわち、ポンプ室内は、もとの水の量がほとんど変化しない状態が維持される。これにより、ポンプの始動時に吸込流路内が空気で満たされていたとしても、この空気はポンプ室、送出通路、補助タンク、吐出口を通じてポンプ外へと順次排出されていき、やがて吸込流路の気液境界面が上昇する。そして、吸込流路ないしポンプ室内が水で満たされる状態が生まれ、その後の揚水が可能となる。このようにして、本発明のポンプによれば、始動時における自吸性能を向上させることができ、安定したポンプの運転が実現される。
好ましい実施の形態においては、上記送出通路および戻り通路は、上記カスケードインペラの回転方向に沿って並んで配置され、かつ、上記送出通路は、上記戻り通路に対して上記回転方向の下流側に位置しており、上記吐出口は、上記回転方向の下流側に向けられている。
好ましい実施の形態においては、上記補助タンクと上記送出通路との間には、上記ポンプ室から上記補助タンクへ送り出される流体を上記回転方向の上流側に向かうように方向付けるための送出方向規制部材が介装されている。
好ましい実施の形態においては、上記補助タンクの上部内側には、上記カスケードインペラの軸方向に沿うようにして下方に向かって突出する邪魔板が設けられている。
本発明の第2の側面によって提供されるポンプユニットは、外部に開放する吸込流路および吐出流路を有するベース体と、このベース体に設けられる本発明の第1の側面によって提供されるポンプと、上記ベース体に設けられ、上記ポンプの上記吐出口から吐出された流体を通流させることにより、当該流体に混合する非溶解性の空気を分離して空気抜き弁から排出しつつ空気が溶解した液体を上記吐出流路を介して上記ベース体の外部に排出するように構成された気液分離タンクと、上記ポンプおよび上記気液分離タンクを覆うように上記ベース体に取付けられたカバーと、を備えた、ポンプユニットであって、上記吸込流路には空気取り入れ弁が接続されており、この空気取り入れ弁およびこれにつながる第1の空気流路を介して、上記ベース体と上記カバーとで囲まれた収容空間の外部から上記吸込流路に空気が導入されるように構成されているとともに、上記空気抜き弁から排出された空気が当該空気抜き弁につながる第2の空気流路を介して上記収容空間の外部に排出されるように構成されていることを特徴としている。
本発明のその他の特徴および利点は、図面を参照して以下に行う詳細な説明から、より明らかとなろう。
以下、本発明の好ましい実施形態につき、図面を参照して具体的に説明する。図1〜図9は、本発明に係るポンプユニットの一例を表す。図1は、ポンプユニットXの正面図であり、図2は、ポンプユニットXの平面図である。
図1、図2および図9に示すように、ポンプユニットXは、ベース体1と、ポンプ2と、気液分離タンク3と、カバー4と、制御電源部5とを備え、例えば家庭の浴室などに設置するのに適したマイクロバブル発生装置を構成するものである。なお、ポンプユニットXの内部構造を示すために、図1においてはカバー4を仮想線で表し、図2においてはカバー4の記載を省略している。また、図1および図2において、制御電源部5の記載を省略している。
ベース体1は、ポンプユニットXの他の構成部材を載置するための土台となる部材であり、たとえばABS樹脂の金型成形により形成されたものである。ベース体1には、吸込流路および吐出流路としての配管L1,L2が取り付けられている。配管L1は、その一端L1aがベース体1の外部に開放するとともに他端がポンプ2の流入ポート226に接続されており、風呂水などをポンプ2に導くためのものである。配管L2は、図8によく表れているように、その一端L2aがベース体1の外部に開放しており、他端が気液分離タンク3に接続されている。
ポンプ2は、たとえば防振性能を有する支持部材11を介して、ベース体1上に固定状態で設けられている。ポンプ2は、図3または図4によく表れているように、モータ部21と、ポンプ部22と、補助タンク23とを一体に備える。モータ部21は、キャンド型に形成されており、モータケース211と、このモータケース211の内側に配置されたステータ212と、このステータ212の内側に配置されたキャン213と、このキャン213の内側において、回転可能に支持された回転子214とを有する。
モータケース211は、有底円筒状に形成されており、たとえば、アルミニウム等の金属製である。キャン213は、筒部213Aと、この筒部213Aの一端を塞ぐように形成された底部213Bと、筒部213Aの他端に形成された外向フランジ部213Cとを備えて大略構成されており、外向フランジ部213Cの外周部をモータケース211の開口部に芯合わせ嵌合させられて、モータケース211に組み付けられる。ステータ212は、モータケース211の内壁と、キャン213の筒部213Aとの間の空間に配置された電磁コイルからなる。回転子214は、シャフト214Aと、このシャフト214Aに対してブラケット214Bを介して支持されたマグネット214Cとを備える。これにより、モータ部21には、ブラシレスDCモータが形成される。マグネット214Cは、プラスチックマグネットを採用することがモータ部の軽量化に寄与するために好適であり、図に示す実施形態では、シャフト214Aを取り囲む環状に配置されている。ポンプ2の運転時においては、ステータ212には、制御電源部5から駆動電力が供給される。この駆動電力は、たとえば回転子214の回転位置を検出可能なホールICなどのセンサ(図示略)からの出力信号に応じて、制御電源部5の駆動制御回路により向きおよび強さが制御される。これにより、ステータ212においては、回転子214を回転駆動するための磁界を発生させることが可能となっている。
キャン213の筒部213Aの他端には、ケーシング222が芯合わせ状に嵌合させられている。シャフト214Aは、その一端部がキャン213の底部213Bに支持された第1のベアリング251により、他端部がケーシング222に設けた第2のベアリング252により、それぞれ回転可能に支持されている。なお、このシャフト214Aの一端部の端面には、たとえばマイナスドライバ等の工具と係合する工具係合手段214gが形成されている。
第1のベアリング251は、シャフト214Aの軸方向の相対移動を許容するすべり軸受によって構成されており、キャン213の底部213Bにねじ手段によって取り付けられた筒状支持部材215の内面に嵌合保持されている。また、この筒状支持部材215ないし第1のベアリング251は、シャフト214Aと環状に配置されたマグネット214Cとの間の空間に配置されている。これにより、モータ部21の軸方向のコンパクト化を図ることができる。また、第2のベアリング252は、第1のベアリング251と同じく、シャフト214Aの軸方向の相対移動を許容するすべり軸受によって構成されており、ケーシング222に貫通状に形成された筒状ホルダ222Aの内面に嵌合保持されている。このような構成により、回転子214は、そのシャフト214Aが第1および第2のベアリング251,252により、回転可能かつ軸方向移動可能に支持される。なお、第1のベアリング251を支持する筒状支持部材215には、直径方向に貫通する複数の流通孔215aが形成されているとともに、回転子214におけるマグネット214Cの一端部には、攪拌羽根214Dが設けられている。これら、流通孔215aと攪拌羽根214Dの意義については、後述する。
筒状支持部材215は、キャン213の底部213Bを貫通するようにしてねじ手段によって取り付けられているとともに、軸方向の貫通孔215bを備える。この軸方向貫通孔215bはまた、着脱可能なプラグ216によって封鎖されている。これにより、たとえば、カスケードインペラ224がポンプ室221内でロック状態となったとしても、ポンプ部22やモータ部21を分解するまでもなく、プラグ216を外し、筒状支持部材215の軸方向貫通孔215bから挿入したマイナスドライバ等の工具をシャフト214Aの一端に形成した工具係合手段214gに係合してシャフト214Aを強制的に回転させることにより、上記のロック状態を容易に解除することができる。
ポンプ室221は、ケーシング222と、このケーシング222に対して芯合わせ嵌合されたポンプ室カバー223とによって囲まれた空間によって形成されている。このポンプ室221には、回転子214のシャフト214Aの他端部が延入させられている。シャフト214Aの延入部214eには、カスケードインペラ224が相対回転不能かつ軸方向相対移動可能に支持されている。すなわち、シャフト214Aの延入部214eは、先端部にわたって一定の外径を有しているとともに、カスケードインペラ224の中心ボス部224Aの中心孔224dもまた、シャフト214Aの延入部214eの外径に対してわずかに大きい、軸方向について一定内径を有している。そうして、シャフト214Aの外周には、軸方向の端壁を有するキー溝214fが形成されているとともに、カスケードインペラ224の中心ボス部224Aの中心孔224dには、その軸方向の端部に開放するキー溝224eが形成されており、これらのキー溝214f,224eの双方に嵌合するキー225が装着されている。ただし、このキー225の軸方向長さは、シャフト214Aに設けたキー溝214fよりも短くなっている。これにより、カスケードインペラ224は、シャフト214Aに対して相対回転不能であり、かつ、シャフト214Aに設けたキー溝214fの長さとキー225の長さの差が許容する範囲内で、シャフト214Aに対して軸方向に相対移動可能となる。
カスケードインペラ224は、中心ボス部224Aと、この中心ボス部224Aから半径方向外方に延出するディスク部224Bと、このディスク部224Bの外周に形成されたインペラ部224Cとを備えている。一方、ポンプ室221は、カスケードインペラ224における中心ボス部224Aを収容する中心部空間221Aと、インペラ部224Cを収容する周辺部環状空間221Bとを備える。カスケードインペラ224におけるディスク部224Bは、ケーシング222とポンプ室カバー223とに形成された規制壁222b,223aによって僅かなすきまを介して挟まれている。上記したように、このカスケードインペラ224は、シャフト214Aに対して軸方向に相対移動可能であるが、上記の規制壁222b,223aによって、シャフト214Aの軸方向への絶対的な移動が規制される。
ポンプ室221における中心部空間221Aと、周辺部環状空間221Bとは、カスケードインペラ224のディスク部224Bとこれを挟む規制壁222b,223aとの間のすきまを介して連通させられている。また、カスケードインペラ224のディスク部224Bには、これを厚み方向に貫通する循環孔224fが形成されている。ケーシング222には、キャン213の内部空間とポンプ室221とを連通させる貫通孔222cが形成されている。
図4に表れているように、周辺部環状空間221Bには、流入ポート226と、連通路227とが連通させられている。図1に表れているように、流入ポート226には、上記した配管L1の他端部が接続されており、この配管L1には、分岐部を介して、第1の空気流路としての配管L3と空気取り入れ弁6とが接続されている。配管L3は、空気をポンプ2に導入するためのものであり、その端部はベース体1の下方において外部に開放している。空気取り入れ弁6は、配管L3の途中に設けられ、ポンプ2の運転時に外部の空気を調整可能に設定された所定の流量で配管L1側に取り入れる一方、その逆流を防止するように構成されている。このような空気取り入れ弁6は、たとえばニードルバルブ61と逆止弁62とを含む構成とすることができる。
連通路227は、図4および図5に表れているように、周辺部環状空間221Bと、この周辺部環状空間221Bの上位に配置された補助タンク23とをつなぐためのものであり、周辺部環状空間221Bから補助タンク23へ流体を送り出すための送出通路227Aと、補助タンク23内の流体を周辺部環状空間221Bに戻すための戻り通路227Bとを有している。送出通路227Aおよび戻り通路227Bは、カスケードインペラ224の回転方向に沿って並ぶように配置されている。送出通路227Aと戻り通路227Bとは、垂直方向に延びる仕切壁227Cによって仕切られており、送出通路227Aは、戻り通路227Bに対して上記回転方向の下流側Y1に位置している。送出通路227Aおよび戻り通路227Bは、それぞれ、水平方向の断面積が、周辺部環状空間221Bから補助タンク23に向かうにつれて大きくなるように形成されている。このような構成の連通路227は、たとえば合成樹脂によりケーシング222と一体成形される。
このような構成により、ポンプ2の定常運転時には、流入ポート226に水と空気とが適切な割合で混じり合った気液混相流体が流入させられる。流入ポート226からポンプ室221内に導入された気液混相流体は、インペラ部224Cの回転にともなって周辺部環状空間221Bを移動する間に圧力を付与され、連通路227から補助タンク23へ送出させられる。
補助タンク23は、略直方体状の内部空間を有し、かつ下部に開口23aを有する箱体とされており、その適部をボルトによって連通路227の上部に連結されている。補助タンク23は、吐出ポート231と、邪魔板232とを備えている。
吐出ポート231は、補助タンク23内の流体を略水平方向に向けて吐出するためのものであり、補助タンク23の側壁からカスケードインペラ224の回転方向の下流側Y1に向けて設けられている。
邪魔板232は、補助タンク23の上部内側において、下方に向かって突出するように設けられている。また、邪魔板232は、図4、図5および図7から理解できるように、カスケードインペラ224の軸方向に沿って形成されており、邪魔板232と側壁との間には、流体の通過を許容する溝部233が設けられている。補助タンク23の上部にはまた、呼び水注入口234が設けられ、この呼び水注入口234は、キャップ235によって閉止されている。
補助タンク23と連通路227の上部との間には、Oリングが介装されており、連通路227ないし補助タンク23の内部空間と外部との水密シールがなされている。
図5および図6に表れているように、補助タンク23と連通路227の上部との間にはまた、網目プレート24が介装されている。網目プレート24は、たとえばエキスパンドメタルによって構成されており、網を構成する部分241が、垂直上向きに向かうほどカスケードインペラ224の回転方向の上流側Y2へ変位するように傾斜させられている。これにより、周辺部環状空間221B(ポンプ室221)から送出通路227A(連通路227)を通じて補助タンク23へ送り出される流体は、網目プレート24の網目の隙間242を通過することにより、カスケードインペラ224の回転方向の上流側Y2に向かうように方向付けられる。このような構成の網目プレート24は、本発明でいう送出方向規制部材に相当するものである。網目プレート24は、補助タンク23の内側に突出形成された押さえ部236によって連通路227の上部に押さえ付けられており、水流による補助タンク23内への移動が防止されている。
上記したように、キャン213は、モータケース211に対して芯合わせ状態に嵌合させられ、ケーシング222は、キャン213に対して芯合わせ状態に嵌合させられ、ポンプ室カバー223は、ケーシング222に対し芯合わせ状態に嵌合させられている。これらモータケース211、キャン213、ケーシング222およびポンプ室カバー223の相互の固定は、樹脂製の連結部材261を介して行われている。すなわち、図3に表れているように、連結部材261は、概して筒状をしており、その適部をボルト271によってモータケース211の端部に固定される一方、その適部をボルト272によってポンプ室カバー223に連結されている。この連結部材261とキャン213との間、この連結部材261とケーシング222との間、およびこの連結部材261とポンプ室カバー223との間には、それぞれ、Oリングが介装され、ポンプ室221ないしキャン213の内部空間と外部との間の水密シールがなされている。このような構成により、モータケース211に対して連結された連結部材261に重ねるようにして、ケーシング222を嵌め込み、シャフト214Aの延入部214eにカスケードインペラ224を取り付け、最後にポンプ室カバー223をはめ込んだ後、このポンプ室カバー223と連結部材261とを連結することにより、簡便に組み付けることができる。また、連結部材261は樹脂製であることから、ポンプ2全体の軽量化にも大きく寄与する。
気液分離タンク3は、ベース体1上に固定状態で設けられており、より具体的には、図1および図8に表れているように、ベース体1のうちポンプ2が載せられた面1aよりも低位にある面1b上に設けられている。気液分離タンク3は、大略円筒形の密閉容器状とされており、その円筒形の軸心が上下方向に沿う姿勢(いわゆる縦置き)で配置されている。気液分離タンク3において、上部側面には配管L4が接続され、下部側面には配管L2が接続され、上端面には空気抜き弁7が接続されている。配管L4の端部は、ポンプ2の吐出ポート231に接続されている。また、配管L4には、この配管L4内を通過する流体の圧力(静圧)を検出しこれを電気信号として取り出す圧力センサ8が接続されている。圧力センサ8としては、たとえば機械式や薄膜式のものを採用することができる。圧力センサ8からの出力信号は、制御ケーブル(図示略)を介して制御電源部5に伝送されるように構成されている。空気抜き弁7には、第2の空気流路としての配管L5が接続されており、この配管L5の端部は、ベース体1の下方において外部に開放している。
ポンプ2から気液混相流体が吐出されると、当該流体は、配管L4を介して気液分離タンク3に導入される。この気液混相流体は、圧力が高められているため、その圧力下で空気が飽和状態に溶解した液体(たとえば風呂水)と、この液体に溶けきれない非溶解性の空気とが混ざり合うものとなっている。気液分離タンク3においては、流入した気液混相流体は下降するが、その過程で非溶解性の空気が気液分離タンク3内の上部に溜まり、空気が溶解した液体のみが配管L2に導出される。そして、当該液体は、高圧状態を維持したままポンプユニットXの外部に排出される。一方、気液分離タンク3の上部に溜まる空気は、一定量に達すると空気抜き弁7が開き、配管L5を介してポンプユニットXの外部に放出される。
カバー4は、ポンプ2、気液分離タンク3、およびこれらにつながる配管類を覆うようにして、ベース体1に取り付けられている。具体的には、カバー4とベース体1との間には、図示しないシール機構が介装され、また、ベース体1とベース体1の外部において開放される配管類との間はポティング処理により封止されている。これにより、ベース体1とカバー4とによって囲まれた収容空間は気密状態とされている。
上記ベース体1とカバー4とで囲まれた収容空間の適所には、図示しない温度センサが設けられている。温度センサとしては、たとえばサーミスタを採用することができる。温度センサからの出力信号は、図示しない制御ケーブルを介して制御電源部5に伝送される。
制御電源部5は、ポンプ2に駆動電力を供給するためのものであり、センサ類からの電気信号に応じて駆動電力を制御する駆動制御回路を備える。制御電源部5とポンプ2ないしセンサ類とは、キャブタイヤケーブル9を介して接続されており(図9参照)、このキャブタイヤケーブル9は、ポンプ2への電力供給用の給電ケーブル、およびセンサ類との電気信号伝送用の制御ケーブルを内装している。駆動制御回路は、ポンプ2の回転数制御や異常時の運転停止などを含む駆動制御全般を担うものである。本実施形態においては、ポンプ2の回転数は、たとえばポンプ2の仕様に応じて設定された略一定値となるように制御される。ポンプ2の運転停止については、たとえば、温度センサによる検出値が所定範囲から外れた場合に、ポンプ2への給電を停止する構成とされている。
また、ポンプユニットXには、転倒スイッチやフロートスイッチを適宜設けてもよい。転倒スイッチは、たとえば、ポンプユニットXが所定の角度傾いた場合に、上記収容空間に設けられたポテンショメータなどの位置センサ(図示略)の検知によりポンプ2への給電を停止するように構成される。フロートスイッチは、たとえば、ポンプユニットXが水没するなどして上記収容空間に水が浸入して所定の水位に達した場合に、上記収容空間に設けられたフロート機構(図示略)の検知によりポンプ2への給電を停止するように構成される。
ベース体1の下部側面には、ポンプの運転のON−OFFを切り替えるための運転スイッチ12と、ポンプの運転状態を表示するための表示ランプ13とが設けられている。表示ランプ13は、たとえば、正常運転時には点灯させられる一方、運転状態が異常であると検出された場合には、その異常状態に応じて、異なった回数で間欠的に点滅させるなどして異なった表示を行うように構成されている。このような表示ランプ13としては、2色発光型のLEDランプを用いることができる。これによれば、種々な運転状態に応じて、色分けによっても異なった表示を行うことができ、種々の運転状態、あるいは異常状態を素早く認識することができる。
次に、上記構成のポンプ2およびポンプユニットXの作用について、説明する。
ポンプユニットXは、家庭用のマイクロバブル発生装置として使用するに際し、たとえば、配管L1には風呂水などを取り込むための図示しない取水ホースが接続され、配管L2には高圧状態の液体を浴槽内に導くための図示しない導出ホースが接続される。また、概して、上記取水ホースないし配管L1にはポンプ2内への異物の混入を防止するためのフィルターが設けられ、上記導出ホースの先端にはノズルが設けられる。ポンプユニットXの使用に際しては、たとえば上記取水ホースおよび配管L1を介して、ポンプ2のポンプ室221内にあらかじめ呼び水を注入しておく。なお、ポンプユニットXは、浴室内の浴槽近傍に設置されるが、制御電源部5については、安全面から浴室外に設置される。
ポンプユニットXの運転時には、運転スイッチ12をONにすると、ポンプ2においては、ステータ212にDC電流が流れ、これによって生じる電磁力により回転子214が回転させられ、カスケードインペラ224が回転させられる。
本実施形態においては、ポンプ2には補助タンク23が設けられており、周辺部環状空間221B(ポンプ室221)と補助タンク23とをつなげる連通路227は、送出通路227Aおよび戻り通路227Bが個別に設けられた構成とされている。このため、ポンプ2の始動時には、カスケードインペラ224が回転させられると、空気による気泡が混じった水が、動圧を有する状態でポンプ室221から送出通路227Aを通じて補助タンク23内へと送り出される。補助タンク23内では気液分離がなされ、主として気泡(空気)は、吐出ポート231を通じてポンプ2外へ排出される一方、主として水は、自重によって戻り通路227Bを通じてポンプ室221内へと戻される。すなわち、ポンプ室221内は、もとの水の量がほとんど変化しない状態が維持される。これにより、ポンプ2の始動時に配管L1内が空気で満たされていたとしても、この空気はポンプ室221、送出通路227A、補助タンク23、吐出ポート231を通じてポンプ2外へと順次排出されていき、やがて配管L1の気液界面が上昇する。そして、配管L1ないしポンプ室221内が水で満たされる状態が生まれ、その後の揚水が可能となる。このようにして、本実施形態によれば、始動時における自吸性能を向上させることができ、安定したポンプ2の運転が実現される。
本実施形態においては、図5を参照して上述したように、送出通路227Aおよび戻り通路227Bは、カスケードインペラ224の回転方向に沿って並んで配置されており、送出通路227Aは、戻り通路227Bに対して上記回転方向の下流側Y1に位置している。これにより、ポンプ2の始動時には、慣性力を有する水と空気の混合流体が送出通路227Aから効率よく上位の補助タンク23へと送出されるとともに、水については、自重により戻り通路227Bを介してポンプ室221へと戻される。すなわち、送出通路227Aおよび戻り通路227Bを上記配置とすることにより、ポンプ室221から送り出された流体が補助タンク23を経由して、再びポンプ室221に効率よく戻るための循環路が形成されることになる。したがって、ポンプ2の始動時には、この循環路によって、ポンプ室221から補助タンク23に到達した水については、ほぼ確実にポンプ室221に戻される。一方、吐出ポート231は、上記回転方向の下流側Y1に向けられている。このため、補助タンク23内へ送出された混合流体は、一気に吐出ポート231側に流れ込むことはなく、補助タンク23内において短時間滞留し、効率よく気液分離がなされる。したがって、かかる構成は、ポンプ2の自吸性能を向上させるうえで好適である。
また、吐出ポート231は、補助タンク23の側壁から略水平方向に向けて設けられている。これにより、補助タンク23を具備する構成を採用しつつ、高さ方向の寸法を比較的低く抑えることができ、ポンプ2の小型化に寄与する。
本実施形態においては、図5および図6を参照して上述したように、補助タンク23と送出通路227Aとの間には、網目プレート24が介装されており、網目プレート24を通過して補助タンク23へ送り出される流体は、上記回転方向の上流側Y2に方向付けられる。したがって、送出通路227Aから吐出ポート231までの流体の移動経路を長くとることができ、ポンプ2の始動時においては、補助タンク23内での混合流体の気液分離の効率向上に寄与する。
本実施形態においては、補助タンク23の上部内側には、カスケードインペラ224の軸方向に沿うようにして下方に向かって突出する邪魔板232が設けられている。これにより、ポンプ2の始動時においては、補助タンク23内へ送り出された混合流体が邪魔板232に衝突することによって流速が減少し、その結果、混合流体の気液分離の効率向上に寄与する。また、たとえば吐出ポート231の先端が下がるよう若干傾斜させられた場合には、補助タンク23内へ送出される混合流体は吐出ポート231に向かいやすくなる。このような場合でも、邪魔板232の作用によって混合流体の気液分離が適切になされ、水については、戻り通路227B側へ下降させられ、空気については、邪魔板232と補助タンク23の側壁との間の溝部233を通過して吐出ポート231へ吐出させられる。
ポンプ2の定常運転時においては、回転子214のシャフト214Aは、上記したように、第1および第2のベアリング251,252に対し、軸方向相対移動可能であるが、ステータ212とマグネット214Cとの間に作用する電磁力により、常に、軸方向の定位置をとろうとする。また、シャフト214Aが軸方向に移動できることにより、回転子214におけるマグネット214Cやその他の部材の質量偏りに起因して、回転子214の回転中に軸方向の振動が生じても、この振動がなんらキャン213やケーシング222に作用することがない。したがって、モータ部21の動作中、不要な振動が発生したり、また、これに起因して回転子214の回転を阻害する抵抗が発生することもなく、回転子214のスムーズな回転を維持することができる。
また、シャフト214Aに対し、カスケードインペラ224が軸方向相対移動可能となっているので、回転中、かりにシャフト214Aに軸方向の振動が生じたとしても、この振動がカスケードインペラ224に伝達されることもない。したがって、シャフト214Aの軸方向の振動に起因して、カスケードインペラ224のディスク部224Bがこれを挟む規制壁222b,223aにスラスト力を作用させることもない。したがって、カスケードインペラ224の回転を阻害する抵抗が発生することもない。
このようなことから、上記構成のポンプ2においては、ポンプ部22におけるカスケードインペラ224の高速かつ円滑な回転が実現され、その結果、吐出ポート231から、気液混相流体を比較的高圧で吐出させることができる。このようなカスケードインペラ224の高速かつ円滑な回転が可能な構成によれば、ポンプ2の小型化を図ることができ、延いてはこのポンプ2を備えるポンプユニットXの小型化が達成される。
加えて、カスケードインペラ224のディスク部224Bに循環孔224fが形成され、かつ、ケーシング222に貫通孔222cが形成されて、ポンプ室221とキャン213の内部空間が連通させられているので、つねにポンプ室221の流体がキャン213の内部を循環させられる。これにより、動作中、モータケース211内が適度に冷却させられ、長時間の連続運転が可能となる。なお、このような冷却作用は、上記したように、回転子214のマグネット214Cの端部に攪拌羽根214Dが設けられており、かつ、第1のベアリング251を保持するための筒状支持部材215にも直径方向に貫通する流通孔215aが形成されていることにより、キャン213の内部の流体が強制循環させられることから、より効率的に行われる。
もとより、ポンプ2のモータ部21は、キャンド型となっているので、水濡れに対して安全である。
ポンプ2の定常運転時には、吐出ポート231から高圧で吐出された気液混相流体は、配管L4を介して気液分離タンク3を通過することにより、非溶解性の空気が除去され、空気が飽和状態に溶解した液体のみが、高圧状態を維持したまま配管L2を介してポンプユニットXの外部に吐出される。ここで、上記空気が飽和状態に溶解した液体の最終的な圧力は、たとえば4kg/cm2程度である。この場合、ポンプ2における回転子214の回転数は、たとえば2,900rpm程度とほぼ一定に維持され、配管L2からの上記液体の吐出量(流量)は8.5l/min、配管L3を介してポンプ2に吸入される空気の量は0.5l/minである。
ポンプユニットXの外部に吐出された上記液体は、上記導出ホースおよびノズルを介して浴槽の風呂水中に放出される。この放出の際に上記液体は急激に減圧し、この液体に溶け込んでいた空気が一気に乳白色のマイクロバブル(平均径10〜50μmまたはそれ以下の微細な気泡)となって出現する。
また、ポンプユニットXにおいて、気液混相流体を形成するべくポンプ2に導入される空気については、ベース体1とカバー4とで囲まれた収容空間の外部から配管L3を介してポンプ2に導入され、余分な空気が気液分離タンク3から空気抜き弁7および配管L5を介して上記収容空間の外部に排出される。したがって、上記収容空間が気密状態とされていても、ポンプ2へ送るための空気の採取や気液分離タンク3からの空気の放出が上記収容空間の外部において行われるので、上記収容空間の圧力を略一定に保つことができる。
ポンプユニットXを含むマイクロバブル発生装置の使用にともなって、ポンプ2の吸込側(たとえば上記取水ホースないし配管L1に設けられたフィルター)あるいは吐出側(たとえば上記導出ホースに設けられたノズル)にゴミ等の異物が詰まる場合がある。ポンプ2の吸込側において流路の一部が詰まった場合には、ポンプ2の回転数が一定であると、ポンプ室221ないし配管L1内の絶対圧力が小さくなり、配管L3を介してポンプ2に吸入される空気の量が増加する。そうすると、圧力センサ8による検出圧力が低下し、たとえば適正値として設定された3.5〜4.2kg/cm2の範囲を下回る事態が生じ得る。この場合、気液混相流体の圧力が適正値を下回っていることを表示ランプ13によって表示するようにしておけば、ニードルバルブ61の開度を下げて取り込む空気の量を減らすことにより、気液混相流体の圧力を適正値の範囲内におさめることができる。一方、ポンプ2の吐出側において流路の一部が詰まった場合には、ポンプ2の回転数が一定であると、ポンプ室221ないし配管L1内の絶対圧力が大きくなり、配管L3を介してポンプ2に吸入される空気の量が減少する。そうすると、圧力センサ8による検出圧力が上昇し、たとえば適正値として設定された3.5〜4.2kg/cm2の範囲を超える事態が生じ得る。この場合、気液混相流体の圧力が適正値を超えていることを表示ランプ13によって表示するようにしておけば、ニードルバルブ61の開度を上げて取り込む空気の量を増やすことにより、気液混相流体の圧力を適正値の範囲内におさめることができる。
このようにして、ポンプ2の吸込側あるいは吐出側において部分的に異物が詰まるなどして多少の圧力変動が生じても、ポンプ2から吐出される気液混相流体の圧力は、ニードルバルブ61の開度調整によって適正値の範囲内に維持することができる。したがって、ポンプ2を含めたポンプユニットXにおいて、安定した運転状態を維持することができる。
一方、たとえば上記フィルターに毛髪が詰まるなどして吸込側の流路が極端に狭まった場合には、ニードルバルブ61の開度を極力小さくしても吐出側の流体の圧力が適正値の範囲におさまらなくなることが表示ランプ13によって示されるので、ポンプ2の運転を停止してフィルターの交換あるいは清掃を行えばよい。すなわち、このような構成によれば、フィルターの交換等の時期を知ることができ、ポンプ2に不当な負荷がかかるといった不都合を回避することができる。
また、ポンプユニットXにおいては、上記温度センサの検出値が設定値以上(たとえば70℃以上)となった場合にはポンプ2の運転が停止される。したがって、ポンプ2において空運転などによりモータ部21が過熱状態になってカバー4内の温度が上昇した場合には、ポンプ2が停止する。したがって、空運転などの異常が生じても、ポンプ2の過熱状態が継続することはなく、当該異常に起因してポンプ2が破損するといった不具合を回避するができる。
加えて、ポンプユニットXにおいては、ポンプ2の運転状態に異常等が生じた場合、ユーザは、異常等の原因を表示ランプ13によっていち早く知ることできるので、異常状態等を解消するための対策を速やかに講じることができる。
もちろん、この発明の範囲は上述した実施形態に限定されるものではなく、各請求項に記載した事項の範囲内でのあらゆる変更は、すべて本発明の範囲に包摂される。
本発明に係るポンプユニットの一例を示す正面図である。 図1に示すポンプユニットの平面図である。 本発明に係るポンプの一例を示す断面図である。 図3に示すポンプのポンプ室カバーを取り外した状態の正面図である。 図4の要部拡大断面図である。 図5のVI−VI線に沿う断面図である。 図5のVII−VII線に沿う断面図である。 図1に示すポンプユニットの要部拡大縦断面図である。 図1に示すポンプユニットの概略構成図である。
符号の説明
X ポンプユニット
Y1 (カスケードインペラの回転方向の)下流側
Y2 (カスケードインペラの回転方向の)上流側
1 ベース体
2 ポンプ
3 気液分離タンク
4 カバー
6 空気取り入れ弁
7 空気抜き弁
21 モータ部
22 ポンプ部
23 補助タンク
24 網目プレート(送出方向規制部材)
211 モータケース
212 ステータ
213 キャン
214 回転子
214A シャフト
221 ポンプ室
222 ケーシング(隔壁)
224 カスケードインペラ
227 連通路
227A 送出通路
227B 戻り通路
231 吐出ポート(吐出口)
232 邪魔板
L1 配管(吸込流路)
L2 配管(吐出流路)
L3 配管(第1の空気流路)
L5 配管(第2の空気流路)

Claims (5)

  1. モータ部とポンプ部が一体化され、吸込流路を介して流体を導入するとともに当該流体を所定の高圧状態で吐出流路へ吐出するポンプであって、
    上記モータ部は、モータケースと、このモータケースの内側に配置されたステータと、このステータの内側に配置された筒状のキャンと、このキャンの内側において回転可能に支持され、シャフトを備えた回転子と、を備えたキャンド型に構成されており、
    上記ポンプ部は、上記キャンの一端側に配置された隔壁に隣接して形成されたポンプ室と、このポンプ室内において、上記シャフトの一端に支持されたカスケードインペラとを備えて構成されており、
    連通路を介して上記ポンプ室の上位に配置される補助タンクをさらに備え、
    上記補助タンクには、上記吐出流路につなげられ、略水平方向に向けて流体を吐出するための吐出口が設けられているとともに、
    上記連通路は、上記ポンプ室から上記補助タンクへ流体を送り出すための送出通路と、上記補助タンク内の流体を上記ポンプ室に戻すための戻り通路とを含んで構成されていることを特徴とする、ポンプ。
  2. 上記送出通路および戻り通路は、上記カスケードインペラの回転方向に沿って並んで配置され、かつ、上記送出通路は、上記戻り通路に対して上記回転方向の下流側に位置しており、
    上記吐出口は、上記回転方向の下流側に向けられている、請求項1に記載のポンプ。
  3. 上記補助タンクと上記送出通路との間には、上記ポンプ室から上記補助タンクへ送り出される流体を上記回転方向の上流側に向かうように方向付けるための送出方向規制部材が介装されている、請求項2に記載のポンプ。
  4. 上記補助タンクの上部内側には、上記カスケードインペラの軸方向に沿うようにして下方に向かって突出する邪魔板が設けられている、請求項3に記載のポンプ。
  5. 外部に開放する吸込流路および吐出流路を有するベース体と、
    このベース体に設けられる請求項1ないし4のいずれかに記載のポンプと、
    上記ベース体に設けられ、上記ポンプの上記吐出口から吐出された流体を通流させることにより、当該流体に混合する非溶解性の空気を分離して空気抜き弁から排出しつつ空気が溶解した液体を上記吐出流路を介して上記ベース体の外部に排出するように構成された気液分離タンクと、
    上記ポンプおよび上記気液分離タンクを覆うように上記ベース体に取付けられたカバーと、を備えた、ポンプユニットであって、
    上記吸込流路には空気取り入れ弁が接続されており、この空気取り入れ弁およびこれにつながる第1の空気流路を介して、上記ベース体と上記カバーとで囲まれた収容空間の外部から上記吸込流路に空気が導入されるように構成されているとともに、
    上記空気抜き弁から排出された空気が当該空気抜き弁につながる第2の空気流路を介して上記収容空間の外部に排出されるように構成されていることを特徴とする、ポンプユニット。
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