JP2009299537A - 過給機付きエンジンの過給圧制御装置 - Google Patents

過給機付きエンジンの過給圧制御装置

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Abstract

【課題】エンジン本体から排出される排ガスの一部を排気通路から過給機より上流側の吸気通路に還流させるEGR装置を備えた過給機付きエンジンの過給圧制御装置において、過給機の吸入空気温度変化に起因する過給機の破損を確実に防止する。
【解決手段】エンジン運転状態に基づいて基本目標過給圧を設定する基本目標過給圧設定手段43と、過給機16の吸入空気温度T1に基づいて過給機16が破損する破損温度T2cに対応する過給機16の破損過給圧P2cを求め、求めた破損過給圧P2cよりも低く最大過給圧を設定する最大過給圧設定手段44と、基本目標過給圧設定手段43にて設定された基本目標過給圧と最大過給圧設定手段44にて設定された最大過給圧とのうち、小さい方の値を最終目標過給圧とする最終目標過給圧設定手段45と、過給機16の過給圧を前記最終目標過給圧に制御する過給圧制御手段46と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、エンジン本体から排出される排ガスの一部を排気通路から過給機より上流側の吸気通路に還流させるEGR装置を備えた過給機付きエンジンの過給圧制御装置に関する。
従来、ディーゼルエンジンでは、インタークーラ付きターボ、EGRやDPF等を用いて排ガスのクリーン化が行われてきた。今後の排ガス規制の強化に対応するために、様々なシステム(例えば、LP−EGR(Low pressure EGR)、2ステージターボやカムレス動弁機構等)が検討されている。排ガス改善と燃費改善のポイントは、過給特性の改善であり、如何に空気とEGRガスをシリンダに導入するかである。特に、ターボチャージャでは、ターボラグがあるので、過渡時の過給特性改善は排ガス改善における重要な課題のひとつである。
例えば、過渡時の過給特性の改善手法として用いられる機械式過給機(スーパーチャージャ)では、エンジンのエキゾーストマニホールド内の圧力が高くならないので、EGRガスを機械式過給機の上流に還流させるシステムレイアウトになる(LP−EGR)。このシステムでは、過給圧の調整を、機械式過給機のバイパス通路に設けられるバイパスバルブの開度制御によって行う。
なお、特許文献1には、過給機付きエンジンの制御装置において、過給機の吐出空気温度が所定値を超えた場合にバイパスバルブを開くことにより、過給機の過負荷運転を防止し、過給機の破損を防止し得るものが記載されている。
特開平01−190919号公報
一般的に過給機では、過給圧を高くすることにより過給温度(過給機の吐出空気温度)が高くなる。機械式過給機においては、過給温度が高くなる(例えば、150℃程度)と、高速で回転するローターの膨張により互いのローターが接触し、過給機が破損する虞がある。
EGR装置を備えていないエンジンの場合には、機械式過給機の吸入空気温度は大気温度であり、大幅に変化しないので、実機試験等により得たデータを元に過給機の使用範囲や過給圧を設定することができる。
他方、EGR装置を備え且つEGRガス温度が高くなるエンジンの場合には、エンジン運転状態(エンジン回転数及びエンジン負荷等)、排ガスの温度や流量等が大幅に変化すると、EGRクーラの性能によってはエンジンの吸気通路に還流されるEGRガスの温度も大幅に変化する。よって、EGRガスの温度に応じて機械式過給機の吸入空気温度が変化し、機械式過給機の吐出空気温度も変化する。従って、エンジンの吸気通路に還流されるEGRガスの温度が高い場合には、同一の過給圧設定でも(バイパスバルブの開度が同一であっても)、機械式過給機が破損する状況が起こり得る。
そこで、本発明の目的は、エンジン本体から排出される排ガスの一部を排気通路から過給機より上流側の吸気通路に還流させるEGR装置を備えた過給機付きエンジンの過給圧制御装置において、過給機の吸入空気温度変化に起因する過給機の破損を確実に防止することができる過給機付きエンジンの過給圧制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、エンジン本体から排出される排ガスの一部を排気通路から過給機より上流側の吸気通路に還流させるEGR装置を備えた過給機付きエンジンの過給圧制御装置において、エンジン運転状態に基づいて基本目標過給圧を設定する基本目標過給圧設定手段と、前記過給機の吸入空気温度に基づいて前記過給機が破損する破損温度に対応する前記過給機の破損過給圧を求め、求めた破損過給圧よりも低く最大過給圧を設定する最大過給圧設定手段と、前記基本目標過給圧設定手段にて設定された基本目標過給圧と前記最大過給圧設定手段にて設定された最大過給圧とのうち、小さい方の値を最終目標過給圧とする最終目標過給圧設定手段と、前記過給機の過給圧を前記最終目標過給圧に制御する過給圧制御手段と、備えたものである。
ここで、前記最大過給圧設定手段は、前記過給機の吸入空気温度と、前記過給機の吸入空気圧力と、前記過給機の吸入空気量、前記過給機の出入口圧力比及び前記過給機の回転数のうち、二つをパラメータとして求められる前記過給機の過給効率と、前記過給機が破損する破損温度と、から、前記過給機が破損する破損温度に対応する前記過給機の破損過給圧を求めるものであっても良い。
本発明によれば、エンジン本体から排出される排ガスの一部を排気通路から過給機より上流側の吸気通路に還流させるEGR装置を備えた過給機付きエンジンの過給圧制御装置において、過給機の吸入空気温度変化に起因する過給機の破損を確実に防止することができるという優れた効果を奏する。
以下、本発明の好適な実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
図1は、本発明の一実施形態に係る過給機付きエンジンの過給圧制御装置の概略図である。
図1中、11は過給機付きエンジン(本実施形態では、ディーゼルエンジン)のエンジン本体、12はインテークマニホールド、13は吸気通路(吸気管)、14はエキゾーストマニホールド、15は排気通路(排気管)である。
本実施形態の過給機付きエンジンは、エンジン本体11の吸気通路13に設けられ、エンジン本体11に供給する吸入空気を昇圧する過給機16と、過給機16より下流側の吸気通路13に設けられ、過給機16で昇圧した吸入空気を冷却するインタークーラ17と、エンジン本体11の排気通路15に設けられ、エンジン本体11から排出される排ガスを浄化する後処理装置18と、エンジン本体11から排出された排ガスの一部を排気通路15から過給機16より上流側の吸気通路13に還流させるEGR装置19とを備えている。
本実施形態の過給機16は、機械式過給機(スーパーチャージャ)である。本実施形態では、機械式過給機16はリショルムタイプ(スクリュータイプ)のものである。機械式過給機16は、ケーシング20と、ケーシング20内に回転自在に収容された一対のローター21、22とを有している。一対のローター21、22は、互いに僅かな隙間を保ちながら高速で回転するようになっている。一対のローター21、22の内一方のローター21に装着されたプーリー23と、エンジン本体11のクランクシャフト24に装着されたプーリー25とは、ベルト26で連結されており、エンジン本体11のクランクシャフト24の回転は、プーリー25、ベルト26及びプーリー23を介して、機械式過給機16のローター21、22に伝達されるようになっている。また、機械式過給機16とエンジン本体11との間には電磁クラッチ(図示せず)が介設されている。
エンジン本体11の吸気通路13には、機械式過給機16の上下流を連通するバイパス通路(バイパス管)27が設けられており、このバイパス通路27には、バイパス通路27を開閉するバイパスバルブ28が設けられている。本実施形態では、バイパスバルブ28として、デューティ制御弁を用いている。バイパスバルブ28はコントローラ29に接続されており、コントローラ29は、機械式過給機16の過給圧が後述する最終目標過給圧になるように、バイパスバルブ28の開度を制御するようになっている。
本実施形態の後処理装置18は、C−DPF(Catalyzed Diesel Particulate Filter;触媒化DPF)である。
本実施形態のEGR装置19は、エンジン本体11の排気通路15と吸気通路13とを連通するEGR通路(EGR管)30と、EGR通路30に設けられ、吸気通路13に還流させる排ガス(EGRガス)を冷却するEGRクーラ31とを有している。本実施形態では、EGR通路30は、後処理装置18より下流側の排気通路15と機械式過給機16より上流側の吸気通路13とを連通しており、エンジン本体11から排出されて後処理装置18を通過した排ガスの一部が、排気通路15から機械式過給機16より上流側の吸気通路13に還流されるようになっている。
排気通路15から吸気通路13に還流させるEGRガスの量を調整するために、EGR通路30にはEGR通路30を開閉するEGRバルブ32が設けられ、EGR通路30の吸気通路側接続口33より上流側の吸気通路13にはインテークスロットルバルブ34が設けられ、EGR通路30の排気通路側接続口35より下流側の排気通路15にはエキゾーストスロットルバルブ36が設けられている。
EGRバルブ32、インテークスロットルバルブ34及びエキゾーストスロットルバルブ36は、コントローラ29に接続されており、コントローラ29は、エンジン本体11の排気通路15から吸気通路13に還流させるEGRガスの量が所定量になるように、EGRバルブ32の開度、インテークスロットルバルブ34の開度及びエキゾーストスロットルバルブ36の開度をそれぞれ制御するようになっている。
エンジン本体11には、エンジン回転数Neを計測するエンジン回転数センサ37が設けられており、このエンジン回転数センサ37は、エンジン回転数Neに応じた信号をコントローラ29へ出力するようになっている。また、インテークスロットルバルブ34より上流側の吸気通路13には、吸入空気量MAFを計測する吸入空気量センサ38が設けられており、この吸入空気量センサ38は、吸入空気量MAFに応じた信号をコントローラ29へ出力するようになっている。
機械式過給機16より上流側の吸気通路13には、機械式過給機16の吸入空気温度T1を計測する第一温度センサ39及び機械式過給機16の吸入空気圧力P1を計測する第一圧力センサ40が設けられており、これら第一温度センサ39及び第一圧力センサ40はそれぞれ、機械式過給機16の吸入空気温度T1及び吸入空気圧力P1に応じた信号をコントローラ29へ出力するようになっている。また、機械式過給機16より下流側の吸気通路13には、機械式過給機16の吐出空気温度T2を計測する第二温度センサ41及び機械式過給機16の吐出空気圧力P2を計測する第二圧力センサ42が設けられており、これら第二温度センサ41及び第二圧力センサ42はそれぞれ、機械式過給機16の吐出空気温度T2及び吐出空気圧力P2に応じた信号をコントローラ29へ出力するようになっている。
図2に示すように、本実施形態に係る過給圧制御装置10は、エンジン回転数及び燃料噴射量(エンジン負荷)等のエンジン運転状態に基づいて、機械式過給機16の基本目標過給圧を設定する基本目標過給圧設定手段43と、機械式過給機16の吸入空気温度に基づいて機械式過給機16が破損する破損温度に対応する機械式過給機16の破損過給圧を求め、求めた破損過給圧よりも低く機械式過給機16の最大過給圧を設定する最大過給圧設定手段44と、基本目標過給圧設定手段43にて設定された基本目標過給圧と最大過給圧設定手段44にて設定された最大過給圧とのうち、小さい方の値を機械式過給機16の最終目標過給圧とする最終目標過給圧設定手段45と、機械式過給機16の過給圧を最終目標過給圧設定手段45にて設定された最終目標過給圧に制御する過給圧制御手段46とを備えている。
本実施形態では、基本目標過給圧設定手段43はコントローラ29からなり、コントローラ29は、エンジン回転数センサ37で計測したエンジン回転数Neと、燃料噴射量(最終燃料噴射量)Qfinとに基づいて、機械式過給機16の基本目標過給圧を設定するようになっている。詳しくは、コントローラ29は、エンジン回転数Neと、燃料噴射量(最終燃料噴射量)Qfinとをパラメータとするマップ47から、エンジン運転状態に応じた機械式過給機16の基本目標過給圧を求めるようになっている。
本実施形態では、最大過給圧設定手段44はコントローラ29からなり、コントローラ29は、最大過給圧計算ロジック48(詳細を図3に示す)に従って、機械式過給機16の最大過給圧を設定するようになっている。
図3に示すように、コントローラ29は、機械式過給機16の吸入空気温度T1と、機械式過給機16の吸入空気圧力P1と、機械式過給機16の過給効率ηcと、機械式過給機16が破損する破損温度T2cとから、機械式過給機16が破損する破損温度T2cに対応する機械式過給機16の破損過給圧P2cを求める。本実施形態において、機械式過給機16の破損温度T2cとは、高速で回転する一対のローター21、22の膨張により互いのローター21、22が接触し、これにより機械式過給機16(ローター21、22)が破損するような高温の温度(例えば、150℃)に設定される。
機械式過給機16の吸入空気量、機械式過給機16の出入口圧力比(P2/P1)及び機械式過給機16の回転数の三つのうち、二つが決まると、機械式過給機16の過給効率ηcを求めることができる。本実施形態では、コントローラ29は、機械式過給機16の吸入空気量と、機械式過給機16の出入口圧力比(P2/P1)とに基づいて、機械式過給機16の過給効率ηcを求めるようになっている。詳しくは、コントローラ29は、機械式過給機16の吸入空気量と、機械式過給機16の出入口圧力比(P2/P1)とをパラメータとするマップ49から、機械式過給機16の過給効率ηcを求めるようになっている。
本実施形態では、コントローラ29は、吸入空気量センサ38で計測した吸入空気量(MAF)と、EGRバルブ32の開度、インテークスロットルバルブ34の開度及びエキゾーストスロットルバルブ36の開度等とに基づいて、機械式過給機16の吸入空気量を推定するようになっている。なお、機械式過給機16にセンサを設けて、機械式過給機16の吸入空気量を直接計測するようにしても良い。また、本実施形態では、コントローラ29は、第二圧力センサ42で計測した機械式過給機16の吐出空気圧力P2と、第一圧力センサ40で計測した機械式過給機16の吸入空気圧力P1とに基づいて、機械式過給機16の出入口圧力比(P2/P1)を求めるようになっている。なお、機械式過給機16の吸入空気圧力P1はほぼ大気圧であるので、機械式過給機16の過給効率ηcを求める際に用いる吸入空気圧力P1を一定値或いはマップから得られる推定値とすることも可能である。
次いで、コントローラ29は、求めた機械式過給機16の過給効率ηcと、第一温度センサ39で計測した機械式過給機16の吸入空気温度T1と、第一圧力センサ40で計測した機械式過給機16の吸入空気圧力P1と、機械式過給機16の破損温度T2c(一定値或いはマップから得られる推定値)と、機械式過給機16への吸入空気の比熱比γ(一定値)とに基づいて、図3中に示す式(1)から、機械式過給機16の破損過給圧P2cを求めるようになっている。なお、機械式過給機16の吸入空気圧力P1はほぼ大気圧であるので、機械式過給機16の破損過給圧P2cを求める際に用いる吸入空気圧力P1を一定値或いはマップから得られる推定値とすることも可能である。また、機械式過給機16への吸入空気の比熱比γは、EGR率や機械式過給機16の吸入空気温度T1によって多少変化するが、大幅に変化はしないので一定値としても問題はない。
そして、コントローラ29は、求めた機械式過給機16の破損過給圧P2cに所定の安全率を加算して(或いは乗じて)、機械式過給機16の破損過給圧P2cに所定の安全率を加算して(或いは乗じて)得た値を最大過給圧とするようになっている。
図2に示すように、本実施形態では、最終目標過給圧設定手段45は、コントローラ29からなり、コントローラ29は、基本目標過給圧と最大過給圧とのうち、小さい方の値を最終目標過給圧に設定するようになっている。
本実施形態では、過給圧制御手段46は、コントローラ29と、バイパスバルブ28とから構成されており、コントローラ29は、フィードバック制御により、機械式過給機16の過給圧が最終目標過給圧になるように過給圧制御を行う。詳しくは、コントローラ29は、機械式過給機16の過給圧が最終目標過給圧になるようにバイパスバルブ28の開度を制御(デューティ制御)することにより、機械式過給機16の過給圧を制御するようになっている。
ここで、機械式過給機16では、過給温度が高くなると(例えば、150℃程度)ローター21、22の膨張により互いのローター21、22が接触し、これにより機械式過給機16が破損する虞がある。機械式過給機16が大気のみを吸入する場合には機械式過給機16の吸入空気温度(大気温度)は大幅に変化しないが、機械式過給機16が大気に加えてEGRガスを吸入する場合には、機械式過給機16の吸入空気温度は大幅に変化して高くなる可能性があり、機械式過給機16の吐出空気温度も吸入空気温度に応じて大幅に変化して高くなる可能性がある。
なお、機械式過給機16の破損を防止する方法としては、機械式過給機16の吐出空気温度T2を直接モニタリングして、機械式過給機16の吐出空気温度T2に応じて機械式過給機16の過給圧を制限することが考えられる。しかしながら、この方法では、過給結果をモニタリングしているので応答が遅く、機械式過給機16の吐出空気温度がオーバーシュートして温度上限値を超えて、機械式過給機16が破損する虞がある。
そこで、本実施形態では、機械式過給機16の吸入空気温度T1に基づいて、機械式過給機16が破損する破損温度T2cに対応する破損過給圧P2cを求め、求めた破損過給圧P2cよりも低く、運転時の上限値である最大過給圧を設定することで、機械式過給機16の吸入空気温度T1が高い場合には、機械式過給機16の過給圧を上記最大過給圧に制限することができ、機械式過給機16の破損を予防することができる。即ち、本実施形態では、機械式過給機16の吸入空気温度T1が所定温度(過給すると吐出空気温度T2が破損温度T2cを超えるような温度)より高い時点で機械式過給機16の過給圧が上記最大過給圧に制限されるので、応答が速く、機械式過給機16の吐出空気温度がオーバーシュートして温度上限値を超える虞はない。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態には限定されず他の様々な実施形態を採ることが可能である。
例えば、機械式過給機16はルーツブロアタイプのものであっても良い。
また、図4に示すように、過給機は排気タービン式過給機(ターボチャージャ)50であっても良い。例えば、排気タービン式過給機50は、排ガスにより駆動されるタービン51と、このタービン51により駆動されるコンプレッサ52とを有する。吸気通路13には、コンプレッサ52の上下流を連通するバイパス通路(バイパス管)53が設けられ、このバイパス通路53には、バイパス通路53を開閉するバイパスバルブ54が設けられる。排気通路15には、タービン51の上下流を連通する排気バイパス通路(排気バイパス管)55が設けられ、この排気バイパス通路55には、ウエストゲートバルブ56が設けられる。過給機の吐出空気温度制限は、図1に示すような機械式過給機16に限らず、図4に示すような排気タービン式過給機50でも存在する(例えば、150〜240℃程度)ので、EGR装置(LP−EGR)19及び排気タービン式過給機50を備える過給機付エンジンにおいても本発明に係る過給圧制御は有効である。
図1は、本発明の一実施形態に係る過給機付きエンジンの過給圧制御装置の概略図である。 図2は、最終目標過給圧設定ロジックの一例を示す図である。 図3は、最大過給圧設定ロジックの一例を示す図である。 図4は、他の実施形態に係る過給機付きエンジンの過給圧制御装置の概略図である。
符号の説明
10 過給圧制御装置
11 エンジン本体
13 吸気通路(吸気管)
15 排気通路(排気管)
16 過給機(機械式過給機)
19 EGR装置
28 バイパスバルブ(過給圧制御手段)
29 コントローラ(基本目標過給圧設定手段、最大過給圧設定手段、最終目標過給圧設定手段、過給圧制御手段)
43 基本目標過給圧設定手段
44 最大過給圧設定手段
45 最終目標過給圧設定手段
46 過給圧制御手段
50 過給機(排気タービン式過給機)
54 バイパスバルブ(過給圧制御手段)

Claims (2)

  1. エンジン本体から排出される排ガスの一部を排気通路から過給機より上流側の吸気通路に還流させるEGR装置を備えた過給機付きエンジンの過給圧制御装置において、
    エンジン運転状態に基づいて基本目標過給圧を設定する基本目標過給圧設定手段と、
    前記過給機の吸入空気温度に基づいて前記過給機が破損する破損温度に対応する前記過給機の破損過給圧を求め、求めた破損過給圧よりも低く最大過給圧を設定する最大過給圧設定手段と、
    前記基本目標過給圧設定手段にて設定された基本目標過給圧と前記最大過給圧設定手段にて設定された最大過給圧とのうち、小さい方の値を最終目標過給圧とする最終目標過給圧設定手段と、
    前記過給機の過給圧を前記最終目標過給圧に制御する過給圧制御手段と、
    を備えたことを特徴とする過給機付きエンジンの過給圧制御装置。
  2. 前記最大過給圧設定手段は、
    前記過給機の吸入空気温度と、
    前記過給機の吸入空気圧力と、
    前記過給機の吸入空気量、前記過給機の出入口圧力比及び前記過給機の回転数のうち、二つをパラメータとして求められる前記過給機の過給効率と、
    前記過給機が破損する破損温度と、
    から、前記過給機が破損する破損温度に対応する前記過給機の破損過給圧を求める請求項1に記載の過給機付きエンジンの過給圧制御装置。
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