JP2009298637A - 人造御影石樹脂組成物およびその利用 - Google Patents
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Abstract
【課題】 研磨工程なしで製造可能な人造御影石樹脂組成物と、かかる人造御影石樹脂組成物を利用したイラスト入り御影石調擬石およびその製造方法の提供。
【解決手段】 着色した粉砕ペレット15〜55重量部と、レジン10〜17重量部と、着色溶融スラグおよび/または着色ペレット20〜30重量部を含むことを特徴とする人造御影石樹脂組成物。
【選択図】 図6
【解決手段】 着色した粉砕ペレット15〜55重量部と、レジン10〜17重量部と、着色溶融スラグおよび/または着色ペレット20〜30重量部を含むことを特徴とする人造御影石樹脂組成物。
【選択図】 図6
Description
本発明は、人造御影石樹脂組成物およびその利用に関するものである。
従来のコンクリート擬石製品やレジンコンクリート擬石製品(御影調)は、原石のくず材や原石の色調に近い幾種類かの骨材を混練したコンクリートを型枠に注型して、固化した後、脱型して形成されていた。
しかし、この方法によると、通常の骨材の大きさが3〜10mm程度であるため、脱型したときにそれら骨材の多くが表面に露出せずコンクリート内に埋没してしまい、脱型後に表面を研磨、もしくはショット加工を施し内部に埋もれた骨材を表面に露出させる必要があった。
さらに、かかる人造御影石に模様を形成する場合は、人造御影石に模様を掘り込み、そこに着色コンクリートを流し込んで模様をすることがなされていた。
しかし、この方法では着色コンクリートがはみ出たりするおそれもあり、きれいな境界を有する図柄を形成することが容易ではない。
そこで本発明は、従来の人造御影石樹脂組成物に関する欠点を克服し、研磨工程なしで製造可能な人造御影石樹脂組成物と、かかる人造御影石樹脂組成物を利用したイラスト入り御影石調擬石およびその製造方法の提供をその課題とするものである。
本発明は、上記課題を解決するものであり、着色した粉砕ペレット15〜55重量部と、レジン10〜17重量部と、着色溶融スラグおよび/または着色ペレット20〜30重量部を含むことを特徴とする人造御影石樹脂組成物である。さらに、本発明は該人造御影石樹脂組成物と着色ペレットとレジンとからなるイラスト入り御影石調擬石およびその製造方法である。なお、ここでペレットとは、沖縄県内の浄水場で、ダム水や地下水の硬度低減化に伴い生成される、硬水中のカルシウム成分を晶析させて得られた炭酸カルシウムを主成分とする粒状の物質をいう。以下同様とする。
すなわち、本発明の人造御影石樹脂組成物は、硬水中のカルシウム成分を晶析させて
得られるペレットを粉砕して小粒体とし、かかる粉砕ペレットを骨材として使用することにより、レジンやその他材料である溶融スラグ等と混練りする際に他の骨材が表面に現出しやすくなり、その結果、本石に近い形で模様が表出するため、脱型後に表面に研磨等を施す必要がない。
得られるペレットを粉砕して小粒体とし、かかる粉砕ペレットを骨材として使用することにより、レジンやその他材料である溶融スラグ等と混練りする際に他の骨材が表面に現出しやすくなり、その結果、本石に近い形で模様が表出するため、脱型後に表面に研磨等を施す必要がない。
上記ペレットは浄水場から排出され、また、溶融スラグは焼却場から排出されるものをそのまま利用することができるため、リサイクルによる資源保護、コストの削減を図ることができる。
さらに、本発明のイラスト入り御影石調擬石は、球状の着色ペレットを模様部分に使用するため、境界が明瞭になり、きれいな図柄を簡単に形成することができる。
以下、本発明の人造御影石樹脂組成物の実施態様を具体的に説明する。なお、本発明はこれら実施態様に何ら制約されるものではない。
本発明の人造御影石樹脂組成物は、ペレットを粉砕し、かかる粉砕ペレットを焼成着色し、同じく着色済みの溶融スラグと一定の割合で混合し、さらにその材料に石灰石微粉末、硬化剤、遅延材とを加えてレジン(樹脂接着剤)と混練りし、所定の形状に成形したうえで固化することにより得られる。ここで、粉砕ペレットと、溶融スラグ、レジンの好ましい配合割合は、粉砕ペレット15〜55重量部、レジン10〜17重量部、着色溶融スラグ20〜30重量部である。
使用するペレットは、浄水場で回収されたときには、およそ1〜10mm程度の粒状であり、これをショット機で粉砕し、ふるい器にかけて粗いものを取り除いてから、焼成着色を施す。ふるい器にかけて得られる粉砕ペレットは粒径0.15〜1.2mm程度であればよく、粒径0.3〜0.6mm程度がより好ましい。これを粗粒率(FM値)に直すと、好ましい粗粒率は1.8〜2.1である。また、溶融スラグは、粒径0.3〜2.5mm程度が好ましい。なお溶融スラグの代わりに、または、溶融スラグとともに、粉砕していない着色ペレットを骨材として使用しても良い。
レジンは、エポキシ系、アクリル系、アクリル樹脂系、不飽和ポリエステル樹脂系等が好ましく、とりわけ、透明度の高い不飽和ポリエステル樹脂接着剤が好ましい。
次に、本発明の人造御影石樹脂組成物を利用したイラスト入り御影石調擬石の製造方法について図面に基づいて説明する。なお、本発明はこれら実施態様に何ら制約されるものではない。
図1は、本発明に係るイラスト入り御影石調擬石の製造方法に使用する型枠の平面図、図2は同断面図、図3ないし6はイラスト入り御影石調擬石の製造における一連の工程を断面図で表したものである。図中、1は型枠、2は模様枠、3は着色ペレット、4は着色ペレット、5は人造御影石樹脂組成物、6は着色レジン、11は基層域、21ないし24は模様域、51は凹部をそれぞれ示す。図1および図2に示すように、型枠1は上方が開放した函型であり、その内部に模様枠2が凸設して形成され、任意の模様域21ないし24を区画形成している。
この型枠1を使用したイラスト入り御影石調擬石の製造方法は以下の通りである。まず、着色ペレット3、4とレジンをそれぞれ混練し、図3に示すように、模様域21ないし24の領域内に注型して模様層を成形し、乾燥させる。該模様層の乾燥後、図4に示すように、上述の製法で得られた人造御影石樹脂組成物5を型枠1内全領域に注型して基層を成形し、自然乾燥あるいは加熱処理を施して乾燥させる。
乾燥後、底面側を上側にして脱型すると、図5に示すように、模様枠2があった部分が脱型することにより凹部51として残る。この凹部51内に、図6に示すように、着色レジン6を充填し乾燥させることにより模様の境界線が形成され、本発明に係るイラスト入り御影石調擬石を得ることができる。
かかる方法によれば、複雑な図柄であっても、境界がはっきりとしたきれいな模様を容易に形成することができる。なお、この方法で使用される着色ペレットは、粒径1〜2.5mm程度の球状のものを使用することが好ましく、焼成温度によって所望の色に着色することができる。
次に、実施例を挙げ、本発明を更に詳しく説明する。
実 施 例
本発明の人造御影石樹脂組成物における各材料の配合割合と、人造御影石樹脂組成物の曲げ強度と圧縮強度試験の結果を表1に示す。表からも分かるように、かかる配合で成形された人造御影石樹脂組成物は、一般的なセメントコンクリートと比較して、曲げ強度で5〜6倍、圧縮強度2〜3倍程度の強度であり、十分な強度を有することが分かった。
本発明の人造御影石樹脂組成物における各材料の配合割合と、人造御影石樹脂組成物の曲げ強度と圧縮強度試験の結果を表1に示す。表からも分かるように、かかる配合で成形された人造御影石樹脂組成物は、一般的なセメントコンクリートと比較して、曲げ強度で5〜6倍、圧縮強度2〜3倍程度の強度であり、十分な強度を有することが分かった。
表2は、本発明で使用する粉砕ペレットと従来の細骨材の表乾密度、絶乾密度、吸水率における比較を示す。表に示すとおり、本発明で使用する粉砕ペレットは、従来の細骨材と比較して、表乾密度、絶乾密度、吸水率のいずれにおいても問題はないことが分かった。
表3は、本発明で使用する粉砕ペレットのふるい分け試験結果である。試験の結果、粉砕ペレットの粗粒率(FM値)は1.93になり、従来使用している細骨材の2.6〜3.1と比較して粒径が小さいことが分かった。
上記の各試験結果より分かるとおり、本発明に係る人造御影石樹脂組成物は一般的なセメントコンクリートと比較してその強度においてより優れ、その他の性質においても何ら問題は見られず、粉砕ペレットの粒径も従来使用している細骨材と比較して小さいため、上記配合で得られた人造御影石樹脂組成物はより原石に近い御影石や琉球トラバーチンの色調を再現することができた。
1 … … 型枠
2 … … 模様枠
3 … … ペレット
4 … … ペレット
5 … … 人造御影石樹脂組成物
6 … … 着色レジン
11 … … 基層域
21 … … 模様域
22 … … 模様域
23 … … 模様域
24 … … 模様域
51 … … 凹部
以 上
2 … … 模様枠
3 … … ペレット
4 … … ペレット
5 … … 人造御影石樹脂組成物
6 … … 着色レジン
11 … … 基層域
21 … … 模様域
22 … … 模様域
23 … … 模様域
24 … … 模様域
51 … … 凹部
以 上
Claims (4)
- 着色した粉砕ペレット15〜55重量部と、レジン10〜17重量部と、着色溶融スラグおよび/または着色ペレット20〜30重量部を含むことを特徴とする人造御影石樹脂組成物。
- 前記粉砕ペレットが粗粒率1.8〜2.1であることを特徴とする請求項1に記載の人造御影石樹脂組成物。
- 請求項1に記載の人造御影石樹脂組成物を基層とし、該基層に着色ペレットからなる模様層と着色レジンからなる境界線により模様を形成したことを特徴とするイラスト入り御影石調擬石。
- 任意の模様を形成する模様枠が内部に凸設された型枠を使用し、前記模様枠で区画された領域にレジンと混練された着色ペレットを注型して乾燥後、型枠内全域に請求項1に記載の人造御影石樹脂組成物を注型して乾燥後脱型し、模様枠により形成された凹部に着色レジンを充填し固化することを特徴とする請求項3に記載のイラスト入り御影石調擬石の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008154202A JP2009298637A (ja) | 2008-06-12 | 2008-06-12 | 人造御影石樹脂組成物およびその利用 |
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JP (1) | JP2009298637A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018058247A (ja) * | 2016-10-04 | 2018-04-12 | 藤野 勲次 | レジンコンクリート用の型枠及びレジンコンクリート製品の製造方法 |
CN111231353A (zh) * | 2020-03-05 | 2020-06-05 | 福建磐珉新材有限公司 | 一种带有纹理的人造石英合成石板材的制备方法 |
JP2021006612A (ja) * | 2019-06-28 | 2021-01-21 | 株式会社ユポ・コーポレーション | 樹脂組成物、フィルム及び副生炭酸カルシウムの製造方法 |
-
2008
- 2008-06-12 JP JP2008154202A patent/JP2009298637A/ja active Pending
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