JP2009298543A - 荷役回生装置、及びフォークリフト - Google Patents

荷役回生装置、及びフォークリフト Download PDF

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慎司 広瀬
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Abstract

【課題】フォークの下降時に荷役回生を行いながらティルト動作をできるようにするとともに、部品点数の増加を抑制すること。
【解決手段】リフトシリンダ5から作動油タンク20へ作動油を還流させる戻り管路26には、リフトシリンダ5に作動油を供給する荷役用ポンプ23及び荷役用モータ25とは別体に、回生用ポンプ27及び発電機28が配設されている。供給される交流電力をバッテリ13に充電可能な電圧の直流電力に変換する充電回路14には、切替スイッチ15を介して外部交流電源S及び発電機28が接続されるようになっている。切替スイッチ15は、充電回路14に交流電力を供給する電源(供給元)として、発電機28と外部交流電源Sとの間で切り替え可能に構成されており、1つの充電回路14を、発電機28と外部交流電源Sとで共用するようになっている。
【選択図】図2

Description

本発明は、リフトシリンダで上昇させた荷役手段を下降させる際に、上昇された荷役手段の位置エネルギを回生電力として回収するフォークリフトの荷役回生装置、及びフォークリフトに関する。
従来、工場構内等で広く利用されるフォークリフトは、荷を載置するフォークをリフトシリンダで昇降動作させて荷役作業を行うようになっている。このようなフォークリフトにおいて、フォークの下降時にリフトシリンダから作動油タンクに還流される作動油(いわゆる、戻り油)により回生用ポンプを回転させ、該回生用ポンプの回転により発電機を駆動して、上昇されたフォーク及び荷の位置エネルギを回生電力として回収する荷役回生が行われている(例えば、特許文献1)。特許文献1では、戻り油により回転される回生用ポンプ、及び回生用ポンプにより駆動される発電機を配設するとともに、迂回路を設けることで戻り油の圧力が高いほど回生用ポンプの流量が多くなるように制御する油圧装置が提案されている。
特開平11−165995号公報
ところで、一般に、フォークリフトにおいて、荷物を載置するフォークをリフトシリンダにより昇降させる動作と、フォークが配設されたマストを前後方向に傾動させる動作(ティルト動作)が同時に行われることが多い。すなわち、フォークリフトの運転者は、高所の荷棚から荷物(パレット)をフォークに載置し、該フォークを下降させる際にティルト動作を同時に行う場合がある。一方、戻り油により荷役回生を行う場合、作動油を供給する荷役用ポンプ及び電動機を、荷役回生のための回生用ポンプ及び発電機として兼用してしまうと、フォークの下降時の荷役回生と、マストのティルト動作とを同時に行うことができない。このため、フォークの下降動作と、マストのティルト動作とが同時に行われることがあるフォークリフトでは、十分に荷役回生を行うことができないという問題があった。これに対し、荷役回生専用の回生用ポンプ及び発電機を設けることも考えられるが、荷役回生により発電された電力をバッテリに充電するための充電回路(電力変換装置)を、別途設ける必要があり、部品点数が増加するという問題があった。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、フォークの下降時に荷役回生を行いながらティルト動作をできるようにするとともに、部品点数の増加を抑制することができるフォークリフトの荷役回生装置、及びフォークリフトを提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、荷役手段を昇降動作させるためのリフトシリンダと、前記荷役手段を傾動動作させるためのティルトシリンダと、荷役用ポンプによる液体の供給、及び液体の還流により、前記リフトシリンダ及び前記ティルトシリンダを駆動して前記荷役手段を動作させる液体圧機構と、電力を蓄えるバッテリと、外部交流電源から交流電力の供給を受けるための接続端子と、供給される交流電力を、前記バッテリに充電可能な電圧の直流電力に変換し、前記バッテリを充電する充電回路と、を備えたフォークリフトに搭載される荷役回生装置において、前記リフトシリンダから還流される液体により回転される回生用ポンプと、前記回生用ポンプの回転により駆動して交流電力を発電する発電機と、前記充電回路が交流電力の供給を受ける供給元を、前記接続端子及び前記発電機の何れかに切り替え可能な切替手段と、を備えていることを要旨とする。
これによれば、荷役用ポンプに加えて、荷役回生専用の回生用ポンプ及び発電機を設けた。このため、リフトシリンダから液体を還流させる際、すなわち荷役手段の下降動作時において、還流される液体により回生用ポンプが回転されるとともに、発電機が駆動されて荷役回生が行われる。そして、荷役回生を行っている場合であっても、荷役用ポンプによりティルトシリンダに液体を供給し、ティルト動作を行うことが可能となる。また、切替手段により、充電回路が交流電力の供給を受ける供給元を、接続端子及び発電機の何れかに切り替え可能となっている。このため、発電機により発電した交流電力(回生電力)をバッテリに充電可能に変換する充電回路と、外部交流電源からの交流電力をバッテリに充電可能に変換する充電回路とを共用することができる。このため、新たに荷役回生専用の充電回路を設ける必要がなくなり、部品点数の増加を抑制することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の荷役回生装置において、前記充電回路の動作を制御可能な制御手段を備え、前記制御手段は、前記充電回路に対し前記外部交流電源から供給される交流電力を、前記バッテリに充電可能な電圧の直流電力に変換させる第1の制御と、前記充電回路に対し前記発電機から供給される交流電力を、前記バッテリに充電可能な電圧の直流電力に変換させる第2の制御とを実行可能に構成され、前記充電回路に前記接続端子が接続されている場合には、前記第1の制御を選択して実行し、前記充電回路に前記発電機が接続されている場合には、前記第2の制御を選択して実行することを要旨とする。
これによれば、切替手段の動作により、充電回路に外部交流電源が接続された場合、及び充電回路に発電機が接続された場合の何れであっても、供給される交流電力をバッテリに充電可能な電圧の直流電力に変換することができる。このため、充電回路を共用することが可能となり、新たに荷役回生専用の充電回路を設ける必要がなく、部品点数の増加を抑制することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の荷役回生装置において、前記充電回路は、入力される交流電力を直流電力に変換する整流回路と、前記整流回路により変換された直流電力の電圧を、スイッチング素子のオン・オフ動作により、前記バッテリに充電可能な電圧で出力するDC/DCコンバータと、を含み、前記制御手段は、前記スイッチング素子のオン・オフ動作を制御することを要旨とする。
これによれば、発電機で発電した交流電力(回生電力)は、整流回路により直流電力に変換され、該変換された直流電力は、DC/DCコンバータのスイッチング素子のオン・オフ動作により、バッテリに充電可能な電圧で出力される。このため、外部交流電源の電圧、及び発電機で発電された交流電力の電圧が変動しても、バッテリに充電可能な電圧で出力させることができる。そして、回生電力をバッテリに充電可能に変換する充電回路と、外部交流電源からの交流電力をバッテリに充電可能に変換する充電回路とを共用することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の荷役回生装置において、前記制御手段は、前記スイッチング素子のデューティ比を変更して前記発電機の出力電流を調整することにより、前記荷役手段の下降速度を制御することを要旨とする。
これによれば、コンバータのスイッチング素子のデューティ比を制御することにより、発電機の出力電流、すなわち、発電機を回転駆動させるための出力トルクを調整することができる。発電機の出力電流を大きく調整すると、出力トルクは大きくなり、出力電流を小さく調整すると、出力トルクは小さくなる。したがって、回生用ポンプを回転させるのに必要な駆動トルクを増減させ、荷役手段の下降速度を制御することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の荷役回生装置において、前記充電回路は、入力される交流電力の電圧を、前記バッテリに充電可能な電圧に変換するトランスと、前記トランスにより前記バッテリに充電可能な電圧に変換された交流電力を、直流電力に変換する整流回路と、を含み、前記トランスには、入力される交流電力の電圧に対応する複数の入力タップが設けられており、前記荷役回生装置は、前記発電機で発電される電力の電圧を検出する電圧検出手段と、前記発電機で発電される交流電力の電圧に応じて、前記複数の入力タップの中から対応する入力タップを選択し、該選択した入力タップから前記発電機で発電される交流電力が前記トランスに入力されるように切り替えるタップ切替手段と、を備えたことを要旨とする。
これによれば、トランスには、入力される交流電力の電圧に対応する複数の入力タップが設けられており、発電機により発電される交流電力(回生電力)の電圧に対応した入力タップが選択され、該選択された入力タップに切り替えられるようになっている。このため、発電機で発電された交流電力の電圧が変動しても、バッテリに充電可能な電圧で出力させることができる。そして、回生電力をバッテリに充電可能に変換する充電回路と、外部交流電源からの電力をバッテリに充電可能に変換する充電回路とを共用することができる。
請求項6に記載の発明は、フォークリフトにおいて、請求項1〜請求項5のうち何れか一項に記載の荷役回生装置を搭載したことを要旨とする。これによれば、フォークの下降時に荷役回生を行いながらティルト動作をできるようにするとともに、部品点数の増加を抑制することができる。
本発明によれば、フォークの下降時に荷役回生を行いながらティルト動作をできるようにするとともに、部品点数の増加を抑制することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施形態について、図1〜図3にしたがって説明する。
図1に示すように、バッテリ式のフォークリフト1の車体2の前側下部には、駆動輪(前輪)3aが設けられており、車体2の後側下部には、操舵輪(後輪)3bが設けられている。車体2の前部には、マスト4が立設されている。マスト4は、車体2に対して前後に傾動可能に支持された左右一対のアウタマスト4aと、これにスライドして昇降するインナマスト4bとからなる。各アウタマスト4aの後部には、リフトシリンダ5が配設されている。インナマスト4bの内側には、荷物Wを載置するフォーク6を備えたリフトブラケット7が昇降可能に支持されている。本実施形態では、マスト4、リフトブラケット7、及びフォーク6から荷役手段が構成されている。そして、フォーク6は、リフトシリンダ5の伸縮動作によりリフトブラケット7とともに昇降される。
左右一対のティルトシリンダ8は、その基端側が車体(車体フレーム)2に対して回動可能に連結されるとともに、先端側がアウタマスト4aの側面に回動可能に連結されている。マスト4は、ティルトシリンダ8が伸縮駆動されることで前後に傾動する。
運転室9には、その前側にハンドル10、リフトレバー11、及びティルトレバー12が装備されている。リフトレバー11は、フォーク6を昇降させる指示をする際に運転者により操作されるレバーであり、ティルトレバー12はマスト4を前後方向に傾動させる指示をする際に運転者により操作されるレバーである。
車体2には、バッテリ13が搭載されている。本実施形態のフォークリフト1では、バッテリ13により荷役用モータ25(図2に示す)が駆動されるようになっている。また、本実施形態のフォークリフト1では、バッテリ13により図示しない走行用モータを駆動させ、駆動輪3aが駆動されるようになっている。
次に、本実施形態のフォークリフト1の油圧回路(液体圧機構としての油圧機構)、及び電気的構成について説明する。
図2に示すように、液体としての作動油を貯留する作動油タンク20から、リフトシリンダ5及びティルトシリンダ8への作動油の供給管路21には、フィルタ22および荷役用ポンプ23が設けられている。荷役用ポンプ23には、荷役用モータ25が連結されており、該荷役用モータ25がバッテリ13により荷役用ポンプ23を回転駆動させることで、リフトシリンダ5やティルトシリンダ8に作動油を供給する。すなわち、荷役用ポンプ23は、荷役用モータ25を動力源として回転駆動されるようになっている。
供給管路21における荷役用ポンプ23の吐出側と、リフトシリンダ5及びティルトシリンダ8との間には、コントロールバルブ24が設けられている。コントロールバルブ24は、リフトシリンダ5及びティルトシリンダ8に対する作動油の流路を切り替え可能に構成されている。具体的に説明すると、コントロールバルブ24は、リフトシリンダ5の伸縮動作を制御するリフト用制御弁と、ティルトシリンダ8の伸縮動作を制御するティルト用制御弁とを備えている。コントロールバルブ24のリフト用制御弁は、リフトシリンダ5に対し荷役用ポンプ23により作動油を供給する供給管路21と、リフトシリンダ5から作動油タンク20に作動油を還流させる戻り管路26とを切り替え可能に構成されている。なお、戻り管路26は、リフトシリンダ5の作動油を還流させるための管路となっている。また、図2には、リフトシリンダ5用の戻り管路26のみを示し、ティルトシリンダ8用の戻り管路は、その図示を省略してある。そして、リフトシリンダ5は、作動油が供給されることによって伸長動作し、フォーク6を上昇させる一方、作動油が還流されることによって収縮動作し、フォーク6を下降させるようになっている。
また、コントロールバルブ24のティルト用制御弁は、ティルトシリンダ8のボトム室8aに作動油を供給するとともにロッド室8bから作動油を還流させる伸長位置と、ロッド室8bに作動油を供給するとともにボトム室8aから作動油を還流させる収縮位置とに切り替え可能に構成されている。ティルトシリンダ8は、ティルト用制御弁が伸長位置に切り替えられることにより伸長動作し、マストを前傾動作させる一方、ティルト用制御弁が収縮位置に切り替えられることにより収縮動作し、マストを後傾動作させるようになっている。
コントロールバルブ24を構成するリフト用制御弁は、リフトレバー11の操作に基づき動作し、ティルト用制御弁は、ティルトレバー12の操作に基づき動作するようになっている。すなわち、コントロールバルブ24を構成する各制御弁は、リフトレバー11及びティルトレバー12の操作に基づいて、それぞれ独立して動作するようになっている。このため、本実施形態のフォークリフト1では、リフトレバー11と同時にティルトレバー12を傾動操作することで、例えば、フォーク6を下降させながらマスト4を後傾動作させることが可能となっている。また、コントロールバルブ24は、リフトシリンダ5への作動油の流量を調整可能とされている。同様に、コントロールバルブ24は、ティルトシリンダ8への作動油の流量を調整可能とされている。
リフトシリンダ5用の戻り管路26には、回生用ポンプ27が設けられており、該回生用ポンプ27は、作動油の通過により回転駆動されるようになっている。回生用ポンプ27は、作動油が通過することより、その出力軸が回転するようになっている。すなわち、回生用ポンプ27は、該回生用ポンプ27を通過する作動油を動力源として、回転駆動されるようになっている。なお、以下の説明において、リフトシリンダ5から作動油タンク20へ還流される作動油を、単に「戻り油」と示す。
回生用ポンプ27の出力軸には、発電機28が直結されている。発電機28は、永久磁石式の発電機とされている。そして、発電機28は、回生用ポンプ27の回転により、回転駆動されて交流電力を発電するようになっている。また、本実施形態のフォークリフト1では、図2に示すように、荷役用モータ25及び荷役用ポンプ23とは別に、荷役回生専用の発電機28及び回生用ポンプ27を備えたシステムとなっている。そして、図1の荷物Wを下降させる際に、荷物W及びフォーク6の位置エネルギによりリフトシリンダ5から作動油が戻り管路26に送出(還流)される。そして、戻り油により回生用ポンプ27を回転させ、それと連動して発電機28が回転駆動されて発電するようになっている。
本実施形態のフォークリフト1には、発電機28により発電した交流電力(回生電力)、及び外部交流電源Sの交流電力を、バッテリ13に充電可能な電圧(例えば、50[V])の直流電力に変換し、充電する充電回路14が搭載されている。充電回路14は、従来からバッテリ13を外部交流電源Sにより充電するために、フォークリフト1に搭載されているものである。
充電回路14には、交流電力を直流電力に変換(整流)する整流回路14aと、該整流回路14aにより変換した直流電力の電圧を所定の電圧で出力するDC/DCコンバータ(以下、単に「コンバータ」と示す)14bが備えられている。整流回路14aは、6つのダイオードから構成されるHブリッジ回路とされている。また、本実施形態のコンバータ14bは、Hブリッジ回路により構成されており、該Hブリッジ回路には、スイッチング素子として、例えば、絶縁ゲートバイポーラ型トランジスタ(IGBT)が使用されている。また、コンバータ14bは、所定の制御信号を入力したドライブ回路(図示しない)によりスイッチング素子がPWM(パルス幅変調)制御されるとともに、そのデューティ比を変更できるようになっている。コンバータ14bは、該コンバータ14bを構成するスイッチング素子がPWM制御されることによりオン・オフ動作し、所定の電圧で出力するようになっている。なお、以降の説明において、コンバータ14bに供給される電力の電流を「I」とする。
そして、コンバータ14bは、スイッチング素子のデューティ比を変更することで、発電機28の出力電流Iを変化させ、発電機28を駆動させるためのトルク(以下、「出力トルク」と示す)を変化させることが可能となっている。具体的に説明すると、コンバータ14bのデューティ比を大きくすることで出力電流Iを高く、すなわち出力トルクを高くすることができる。また、コンバータ14bのデューティ比を小さくすることで出力電流Iを小さく、すなわち出力トルクを小さくすることができる。
また、充電回路14には、切替手段としての切替スイッチ15を介して発電機及び外部交流電源Sが接続されている。切替スイッチ15は、運転者の手動操作により、充電回路14に交流電力を供給する電源(供給元)として、発電機28と外部交流電源Sとを切り替えて接続可能に構成されている。そして、切替スイッチ15により切り替えて接続された電源(発電機28又は外部交流電源S)から、充電回路14に対して交流電力が供給されるようになっている。すなわち、本実施形態のフォークリフト1では、外部交流電源S用の充電回路と発電機28用の充電回路をそれぞれ別体に設けるのではなく、従来からフォークリフト1に搭載されている充電回路14に対し交流電力を供給する電源を、切替スイッチ15により切り替えることで共用している。なお、本実施形態において、外部交流電源Sは、電圧200[V]の三相交流電源とされている。また、フォークリフト1には、外部交流電源Sを接続するための接続端子16が設けられている。換言すれば、切替スイッチ15は、充電回路14が交流電力の供給を受ける供給元を、接続端子16及び発電機28の何れかに切り替え可能に構成されていると把握することもできる。
また、本実施形態のフォークリフト1には、荷役回生を統括的に制御する制御装置30が搭載されている。制御装置30は、プログラムの実行や各種の演算処理を行うCPUと、該CPUによる演算処理結果を一時的に記憶し、各種マップやプログラムを記憶するメモリが備えられている。
制御装置30には、コンバータ14bが接続されており、前記ドライブ回路に所定の制御信号を出力して、スイッチング素子のデューティ比を制御可能となっている。また、制御装置30には、コントロールバルブ24が接続されており、所定の制御信号を出力して、コントロールバルブ24のリフト用制御弁及びティルト用制御弁の動作を制御可能となっている。
制御装置30には、リフトレバー11の操作量θを検出する操作量センサ31が接続されている。操作量センサ31は、リフトレバー11に設けられており、フォーク6を下降させる下降指示方向への操作量θに応じた検出信号を制御装置30に出力するようになっている。制御装置30は、操作量センサ31から入力する検出信号に基づき、リフトレバー11の操作量θを認識するようになっている。
また、制御装置30には、ティルトレバー12の傾動動作を検出する図示しないティルト操作センサが接続されている。ティルト操作センサはティルトレバー12に設けられており、マスト4を前傾又は後傾させる操作を検出して検出信号を制御装置30に出力するようになっている。
制御装置30には、戻り油の圧力Pを検出する圧力センサ35が接続されている。圧力センサ35は、リフトシリンダ5とコントロールバルブ24の間に配設されており、戻り油の圧力Pに応じた検出信号を制御装置30に出力するようになっている。制御装置30は、圧力センサ35から入力する検出信号に基づき、戻り油の圧力Pを認識するようになっている。
また、制御装置30には、切替スイッチ15が接続されている。制御装置30は、切替スイッチ15が外部交流電源Sを接続する側に操作されたことを検出して出力する検出信号を入力すると、充電回路14(バッテリ13)に交流電力を供給する電源として外部交流電源Sが接続(選択)されていると認識するようになっている。一方、制御装置30は、切替スイッチ15から検出信号を入力していない場合、充電回路14(バッテリ13)に交流電力を供給する電源として発電機28が接続(選択)されていると認識するようになっている。
次に、制御装置30のメモリに記憶保持されているマップについて説明する。
図3に示すマップMは、制御装置30が、戻り油の圧力P、及びリフトレバー11の操作量θに対して、発電機28の出力電流Iを設定するためのマップとなっている。
本実施形態のマップMにおいて、発電機28の出力トルク(出力電流I)は、リフトの操作性に影響を与えず、且つコントロールバルブ24を全開にできる範囲で設定されている。また、発電機28の出力トルク(出力電流I)は、回生用ポンプ27の駆動トルクよりも僅かに小さくなるように設定されている。このため、戻り油により回生用ポンプ27が若干過剰に回転されるようになっている。また、マップMは、戻り油の圧力P及びコントロールバルブ24をも含めた最も効率の良い出力電流Iとなるように設定されている。
そして、マップMでは、戻り油の圧力Pが高いほど、出力電流Iが高くなるように設定されている。また、マップMでは、戻り油の圧力Pが同一であっても、リフトレバー11の操作量θが大きいほど、出力電流Iが小さくなるように設定されている。発電機28の出力トルク(出力電流I)を調整することで、発電機28に直結される回生用ポンプ27を回転させるために必要なトルク(以下、「入力トルク」と示す)を調整し、フォーク6の下降速度(リフトシリンダ5の収縮速度)を調整することができる。すなわち、発電機28の出力トルク(出力電流I)を大きくすることで、回生用ポンプ27の入力トルクを大きくすることができ、フォーク6の下降速度を遅くすることができる。一方、発電機28の出力トルク(出力電流I)を小さくすることで、回生用ポンプ27の入力トルクを小さくすることができ、フォーク6の下降速度を速くすることができる。そして、マップMは、戻り油の圧力Pに応じて、リフトレバー11の操作量θから算出されるフォーク6の下降速度(目標値)でフォーク6が下降されるように、出力トルク(出力電流I)が設定されるように構成されている。
また、マップMにおいて、戻り油の圧力Pが圧力P1未満の場合、出力電流Iとしてゼロ(零)を設定するようになっている。コンバータ14bにより出力電流Iをゼロ(零)に設定することで、発電機28による発電を停止させ、回生用ポンプ27の入力トルクを低減し、フォーク6の下降速度(リフトシリンダ5の収縮動作速度)の低下をさらに抑制することができる。
次に、以上のように構成されたフォークリフト1の作用について説明する。
まず、外部交流電源Sによりバッテリ13を充電する方法について説明する。
フォークリフト1の運転者は、外部交流電源Sを、フォークリフト1の接続端子16に接続するとともに、切替スイッチ15を操作して、充電回路14に電力を供給する電源を、外部交流電源Sに切り替える。この状態において、外部交流電源Sと充電回路14(バッテリ13)は通電されるとともに、充電が開始されるようになっている。具体的に説明すると、制御装置30は、切替スイッチ15から検出信号を入力し、電源(供給元)として外部交流電源Sが接続(選択)されたことを認識する。そして、制御装置30は、外部交流電源Sから供給される交流電力の電圧(200[V])を、バッテリ13に充電可能な電圧(50[V])に降圧させるようにコンバータ14bを動作させる第1の制御を選択し、実行する。このため、外部交流電源Sから供給される交流電力は、整流回路14aにより直流電力に変換(整流)されるとともに、コンバータ14bにより50[V]に降圧されてバッテリ13に供給され、充電が行われる。そして、バッテリ13の充電が完了した後、運転者は、接続端子16と外部交流電源Sとの接続を解除するとともに、切替スイッチ15を操作して、充電回路14に電力を供給する電源を、外部交流電源Sから発電機28に切り替える。
次に、本実施形態のフォークリフト1において、荷役回生を行う動作について説明する。なお、以下の説明では、フォークリフト1において、荷物Wをフォーク6に載置し、所定の揚高に上昇させた状態であるものとする。また、切替スイッチ15の操作により、充電回路14に電力を供給する電源として発電機28が接続されているものとする。
制御装置30は、操作量センサ31から検出信号を入力するとコントロールバルブ24に制御信号を出力して戻り管路26に切り替え動作させ、リフトシリンダ5の作動油を作動油タンク20に還流させてフォーク6及び荷物Wの下降を開始させる。このとき、制御装置30は、コントロールバルブ24を全開に制御する。
次に、制御装置30は、戻り油の圧力P、及びリフトレバー11の操作量θに基づき、マップMを参照して出力電流Iを決定する。具体的に説明すると、制御装置30は、戻り油の圧力Pが圧力P1未満の場合には、出力電流Iをゼロ(零)に設定する。また、制御装置30は、戻り油の圧力Pが圧力P1以上の場合には、戻り油の圧力Pとリフトレバー11の操作量θに対応する出力電流Iに設定する。そして、制御装置30は、コンバータ14bに制御信号を出力し、決定した出力電流Iとなるようにコンバータ14bの動作を制御する。そして、フォーク6は、リフトレバー11の操作量θに応じた下降速度で下降される。
また、フォーク6の下降動作中(リフトシリンダ5の収縮動作中)には、戻り油により回生用ポンプ27が回転され、該回生用ポンプ27の回転に伴って発電機28により発電(荷役回生)が行われる。制御装置30は、切替スイッチ15から検出信号を入力し、電源(供給元)として発電機28が接続(選択)されていることを認識する。そして、制御装置30は、発電機28により発電された交流電力(回生電力)の電圧を、バッテリ13に充電可能な電圧(50[V])で出力させるようにコンバータ14bを動作させる第2の制御を選択し、実行する。このため、発電機28により発電された交流電力は、整流回路14aにより直流電力に変換(整流)されるとともに、コンバータ14bにより50[V]で出力されてバッテリ13に供給され、充電が行われる。本実施形態では、マップMを参照し、コンバータ14bの動作を制御するとともに、前記第1の制御又は前記第2の制御を選択し、実行する制御装置30が、制御手段として機能している。
一方、制御装置30は、フォーク6の下降動作中(リフトシリンダ5の収縮動作中)において、ティルトレバー12が操作されると、該ティルトレバー12の操作に基づきコントロールバルブ24のリフト用制御弁を前記伸長位置、又は収縮位置に切り替えるように制御する。そして、ティルトシリンダ8は、荷役用ポンプ23によりボトム室8a又はロッド室8bに作動油が供給されて伸縮動作し、マスト4を傾動動作させる。すなわち、本実施形態のフォークリフト1では、荷役用ポンプ23及び荷役用モータ25とは別体に、荷役回生専用の回生用ポンプ27及び発電機28を設けており、フォーク6の下降動作時において、荷役回生を行いつつティルト動作を行うことができるようになっている。
したがって、本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)荷役用ポンプ23及び荷役用モータ25とは別体に、回生用ポンプ27及び発電機28を設けた。このため、リフトシリンダ5から作動油を還流させる際、すなわちフォーク6の下降動作時において、回生用ポンプ27及び発電機28により荷役回生を行っている場合であっても、荷役用ポンプ23を荷役用モータ25により駆動させてティルトシリンダ8に作動油を供給し、ティルト動作を行うことができる。換言すれば、ティルト動作(力行)を行っている場合であっても、荷役回生を同時に行うことができる。このため、フォーク6を下降させながらティルト動作を行うことが多いフォークリフト1においても、荷役回生によって回生できるエネルギ量を増やすことができる。
(2)切替スイッチ15を設け、該切替スイッチ15を切り替え操作することにより、充電回路14に電力を供給する電源(供給元)を、発電機28と外部交流電源Sの間で切り替え可能とした。このため、1つの充電回路14を発電機28と外部交流電源Sとで共用することが可能となり、発電機28で発電した交流電力(回生電力)をバッテリ13に充電するための充電回路と、外部交流電源Sからの交流電力をバッテリ13に充電するための充電回路とを、それぞれ別体で設ける必要がない。このため、従来からフォークリフト1に搭載されている充電回路14に加えて、新たに荷役回生専用の充電回路(電力変換装置)を設ける必要がなく、部品点数の増加を抑制することができる。
(3)充電回路14にコンバータ14bを設け、該コンバータ14bの動作を制御装置30が制御することで、供給される電力の電圧をバッテリ13に充電可能な電圧に変換するようにした。このため、充電回路14に電力を供給する電源が、外部交流電源Sと発電機28とに切り替えられたり、発電機28の回転数が変動したりすることによって電圧が変動しても、バッテリ13に充電可能な電圧で出力させることができる。このため、発電機28と外部交流電源Sとで、充電回路14を共用することができる。
(4)制御装置30は、マップMを参照するとともに、コンバータ14bのデューティ比を制御して、発電機28の出力電流I(出力トルク)を調整するようにした。このため、戻り油の圧力Pに応じて、リフトレバー11の操作量θから算出されるフォーク6の下降速度(目標値)でフォーク6を下降させることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明を具体化した第2の実施形態について、図4にしたがって説明する。以下の説明では、既に説明した実施形態と同一構成及び同一制御内容について同一の符号を付すなどし、その重複する説明を省略又は簡略する。
図4に示すように、本実施形態の充電回路14には、供給される交流電力の電圧をバッテリ13に充電可能な電圧(例えば、50[V])に変換するトランス19が備えられている。トランス19の一次巻線19aには、複数の入力タップが設けられている。各入力タップT1〜T3には、それぞれ入力される交流電力の電圧が対応付けられており、入力タップT1〜T3毎にトランス19の一次巻線19aと二次巻線19bの巻数比が異なるように構成されている。そして、トランス19は、各入力タップT1〜T3から、それぞれ対応する電圧の交流電力が入力(供給)されることで、二次巻線19b側からバッテリ13を充電可能な電圧に変換して出力するようになっている。
本実施形態では、入力タップT1は、外部交流電源Sの電圧(例えば、200[V])に対応しており、入力タップT1から交流電力を入力した場合の一次巻線19aと二次巻線19bの巻数比は、4:1となっている。このため、入力タップT1に入力された200[V]の交流電力は、トランス19の二次巻線19b側から50[V]の電圧に変換されて出力されるようになっている。
また、入力タップT2は、20[V]以上であって25[V]未満の電圧に対応しており、入力タップT2から交流電力を入力した場合の一次巻線19aと二次巻線19bの巻数比は、1:2.5となっている。このため、入力タップT2入力された20[V]以上であって25[V]未満の交流電力は、トランス19の二次巻線19b側から50[V]〜62.5[V]の電圧に変換されて出力されるようになっている。
また、入力タップT3は、25[V]以上であって30[V]未満の電圧に対応するようになっており、入力タップT3から交流電力を入力した場合の一次巻線19aと二次巻線19bの巻数比は、1:2となっている。このため、入力タップT3に入力された25[V]以上であって30[V]未満の交流電力は、トランス19の二次巻線19bから50[V]〜60[V]の電圧に変換されて出力されるようになっている。
充電回路14には、トランス19によりバッテリ13に充電可能な電圧に変換された交流電力を直流電力に変換(整流)する整流回路14aが設けられている。そして、整流回路14aにより変換された直流電力は、バッテリ13に充電されるようになっている。
また、充電回路14と切替スイッチ15との間には、電力を供給する発電機28又は外部交流電源Sを接続する入力タップT1〜T3を切り替え可能なタップ切替スイッチ17が配設されている。タップ切替スイッチ17は、所定の制御信号を入力すると、接続する入力タップを切り替えるようになっている。また、タップ切替スイッチ17は、電力を供給する発電機28又は外部交流電源Sと、充電回路14とを遮断する、非接続状態を取り得るように構成されている。
本実施形態のフォークリフト1において、制御装置30には、発電機28により発電される交流電力(回生電力)の電圧Vを検出する電圧検出手段としての電圧センサ18が接続されている。電圧センサ18は、発電機28と切替スイッチ15の間に介挿されており、検出した電圧Vに応じた検出信号を制御装置30に出力するようになっている。制御装置30は、電圧センサ18から検出信号を入力して、発電機28が発電する交流電力の電圧Vを認識するようになっている。
また、制御装置30には、タップ切替スイッチ17が接続されており、所定の制御信号を出力することによって、交流電力を供給する発電機又は外部交流電源Sを接続する入力タップの切り替え動作を制御可能になっている。
次に、以上のように構成されたフォークリフト1の作用について説明する。
まず、外部交流電源Sによりバッテリ13を充電する方法について説明する。
フォークリフト1の運転者は、外部交流電源Sを、フォークリフト1の接続端子16に接続するとともに、切替スイッチ15を操作して、充電回路14に電力を供給する電源を、外部交流電源Sに切り替える。この状態において、外部交流電源Sと充電回路14(バッテリ13)は通電されるとともに、充電が開始されるようになっている。具体的に説明すると、制御装置30は切替スイッチ15から検出信号を入力し、電源として外部交流電源Sが接続(選択)されたことを認識するとともに、タップ切替スイッチ17に制御信号を出力し、入力タップT1に切り替えさせるように制御する。このため、外部交流電源Sの交流電力の電圧(200[V])は、トランス19により50[V]に降圧されるとともに、整流回路14aにより直流電力に変換されてバッテリ13に供給され、充電が行われる。バッテリ13の充電が完了した後、運転者は、接続端子16と外部交流電源Sとの接続を解除するとともに、切替スイッチ15を操作し、充電回路14に電力を供給する電源を、外部交流電源Sから発電機28に切り替える。
次に、本実施形態のフォークリフト1において、荷役回生を行う動作について説明する。なお、以下の説明では、切替スイッチ15の操作により、充電回路14に電力を供給する電源として発電機28が接続されているものとする。
制御装置30は、操作量センサ31から検出信号を入力するとコントロールバルブ24に制御信号を出力して戻り管路26に切り替え動作させ、リフトシリンダ5の作動油を作動油タンク20に還流させてフォーク6及び荷物Wの下降を開始させる。
フォーク6などの下降が開始されると、戻り油により回生用ポンプ27が回転されるとともに、該回生用ポンプ27の回転に伴って発電機28が回転駆動され、交流電力が発電(荷役回生)される。
制御装置30は、電圧センサ18から検出信号を入力して発電機28により発電された交流電力(回生電力)の電圧Vを認識する。そして、制御装置30は、発電機28の電圧Vが、20[V]未満の場合、又は30[V]以上であって200[V]未満の場合には、タップ切替スイッチ17を非接続状態となるように制御する。すなわち、トランス19に設けられた何れの入力タップに接続しても、バッテリ13を充電可能な電圧に変換できない場合には、非接続状態とするようになっている。
また、制御装置30は、発電機28の電圧Vが、20[V]以上であって25[V]未満の場合には、入力タップT2に切り替えさせるようにタップ切替スイッチ17の動作を制御する。このため、発電機28で発電された交流電力は、入力タップT2からトランス19に供給され、バッテリ13に充電可能な電圧(50[V]〜62.5[V])に変換されるようになっている。また、制御装置30は、発電機28の電圧Vが、25[V]以上であって30[V]未満の場合には、入力タップT3に切り替えさせるようにタップ切替スイッチ17の動作を制御する。このため、発電機28で発電された交流電力は、入力タップT3からトランス19に供給され、バッテリ13に充電可能な電圧(50[V]〜60[V])に変換されるようになっている。そして、トランス19でバッテリ13に充電可能な電圧に変換された交流電力は、整流回路14aにより直流電力に変換されてバッテリ13に供給され、充電が行われる。本実施形態では、制御装置30及びタップ切替スイッチ17により、タップ切替手段が構成されている。
したがって、本実施形態によれば、第1の実施形態の効果(1),(2)に加えて、以下の効果を得ることができる。
(5)トランス19に複数の入力タップT1〜T3を設けるとともに、タップ切替スイッチ17により、電力を供給する発電機28又は外部交流電源Sと接続する入力タップを切り替えるようにした。このため、充電回路14に電力を供給する電源が、外部交流電源Sと発電機28との間で切り替えられたり、発電機28の回転数が変動したりすることによって電圧が変動しても、バッテリ13に充電可能な電圧で出力させることができる。このため、発電機28と外部交流電源Sとで、1つの充電回路14を共用することができる。
(6)電圧センサ18を設け、該電圧センサ18の検出信号を入力した制御装置30が、タップ切替スイッチ17の動作を制御して入力タップT1〜T3を切り替えさせるようにした。このため、発電機28で発電された交流電力(回生電力)の電圧Vが変動しても、バッテリ13に充電可能な電圧に変換させることができる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
○ 第1の実施形態において、図5に示すように、外部交流電源Sとして単相交流電源を用いるようにしてもよい。この場合、整流回路14aは、三相交流電力を直流電力に変換(整流)可能な、三相整流回路とする。整流回路14aを三相整流回路とすることで、発電機28から供給される三相交流電力及び外部交流電源Sから供給される単相交流電力の何れも直流電力に変換(整流)することができる。このように構成することで、外部交流電源Sが単相交流電源であっても、充電回路14を発電機28と外部交流電源Sとで共用することができ、発電機28用の充電回路と、外部交流電源S用の充電回路とを、それぞれ別体で設ける必要がない。
○ 第1の実施形態において、圧力センサ35は、コントロールバルブ24と回生用ポンプ27との間に配設してもよく、回生用ポンプ27と作動油タンク20との間に配設してもよい。このように構成しても、戻り油の圧力Pを検出することができる。しかし、コントロールバルブ24や回生用ポンプ27を通過する際に圧力損失を起こすことから、より正確な圧力を検出するために、圧力センサ35をコントロールバルブ24よりリフトシリンダ5側に配設することがより好ましい。
○ 第1の実施形態において、制御装置30は、外部交流電源S又は発電機28から交流電力の供給を受けることが可能であることを確認してから、交流電力を供給する供給元に対応する制御を選択し、実行するようにしてもよい。この場合、供給される交流電力の電圧を検出する電圧センサを切替スイッチ15に配設し、該電圧センサと制御装置30とを接続する。そして、制御装置30は、電圧センサからの検出信号に基づき、外部交流電源S又は発電機28から充電回路14に交流電力が供給されていることを認識してから、交流電力を供給する供給元に対応する制御を選択し、実行するようにする。
○ 第1の実施形態において、制御装置30は、外部交流電源Sと接続端子16とが接続されたことを契機として、外部交流電源Sに対応する制御(第1の制御)を選択し、実行するようにしてもよい。具体的には、接続端子16に検出スイッチを配設し、外部交流電源Sと接続端子16との接続を検出するようにする。また、制御装置30は、外部交流電源Sと接続端子16との接続が解除されたことを契機として、発電機28に対応する制御(第2の制御)を選択し、実行するようにしてもよい。この場合、外部交流電源Sと接続端子16との接続が解除されたことを検出スイッチにより検出するようにする。
○ 第1の実施形態において、外部交流電源Sが接続端子16に接続され、外部交流電源Sと発電機28の両方から交流電力の供給を受けることが可能な場合、外部交流電源Sから優先的に交流電力の供給を受けるように構成してもよい。この場合、接続端子16に検出スイッチを配設し、外部交流電源Sと接続端子16との接続を検出するようにする。また、制御装置30は、切替スイッチ15の切り替え動作を制御可能に構成する。そして、制御装置30は、接続端子16に外部交流電源Sが接続されていることを検出すると、切替スイッチ15の動作を制御して、充電回路14に外部交流電源Sを接続させるとともに、外部交流電源Sに対応する制御(第1の制御)を選択し、実行するようにする。
○ 第1の実施形態において、マップMに代えて、戻り油の圧力P、リフトレバー11の操作量θをもとに出力電流Iを算出する関係式を用いてもよい。
○ 第2の実施形態において、タップ切替スイッチ17と切替スイッチ15とを一体に構成してもよい。
○ 第2の実施形態において、入力タップT1〜T3は3種類に限られず、2種類でもよく、4種類以上であってもよい。例えば、トランス19に、30[V]以上であって200[V]未満の電圧に対応する入力タップを設けるとともに、発電機28で発電した交流電力の電圧を降圧してバッテリ13に充電可能な電圧としてもよい。また、第2の実施形態において、トランス19に供給される交流電力の電圧をさらに細分化し、それぞれの電圧に対応する入力タップを設けるとともに、制御装置30及びタップ切替スイッチ17により切り替えるようにしてもよい。
○ 各実施形態において、切替スイッチ15は、外部交流電源Sを接続端子16に接続することにより、自動的に切り替わるようにしてもよい。例えば、切替スイッチ15と接続端子16との間に電圧センサを配設するとともに制御装置30に接続する。そして、制御装置30は、電圧センサにより所定の電圧が検出されたことを条件に切替スイッチ15の切り替え動作を制御して、充電回路14に接続される電源として外部交流電源Sを接続(選択)させるようにしてもよい。また、充電動作を開始するための充電開始スイッチを設け、充電開始スイッチがONされることにより、制御装置30が切替スイッチ15の切り替え動作を制御してもよい。また、外部交流電源Sが接続端子16に接続されることにより、外部交流電源Sが接続(選択)されるように、切替スイッチ15が機械的に切り替え動作されるように構成してもよい。
○ 本実施形態において、作動油を用いた油圧機構によりフォーク6の昇降動作や、マスト4の傾動動作を行ったが、非圧縮性の液体であればどのような液体を用いた動力機構としてもよい。
○ 各実施形態において、フォークリフト1は、エンジン式や、ハイブリッド方式のフォークリフトとしてもよい。
フォークリフトの側面図。 第1の実施形態における荷役回生装置の油圧回路及び電気的構成を示すブロック図。 出力電流(出力トルク)を決定するためのマップを説明する説明図。 第2の実施形態における荷役回生装置の油圧回路及び電気的構成を示すブロック図。 別例における荷役回生装置の油圧回路及び電気的構成を示すブロック図。
符号の説明
1…フォークリフト、4…マスト、5…リフトシリンダ、6…フォーク、7…リフトブラケット、8…ティルトシリンダ、13…バッテリ、14…充電回路、14a…整流回路、14b…DC/DCコンバータ、15…切替スイッチ、16…接続端子、17…タップ切替スイッチ、18…電圧センサ、19…トランス、21…供給管路、23…荷役用ポンプ、24…コントロールバルブ、25…荷役用モータ、27…回生用ポンプ、28…発電機、30…制御装置、T1〜T3…入力タップ、S…外部交流電源。

Claims (6)

  1. 荷役手段を昇降動作させるためのリフトシリンダと、
    前記荷役手段を傾動動作させるためのティルトシリンダと、
    荷役用ポンプによる液体の供給、及び液体の還流により、前記リフトシリンダ及び前記ティルトシリンダを駆動して前記荷役手段を動作させる液体圧機構と、
    電力を蓄えるバッテリと、
    外部交流電源から交流電力の供給を受けるための接続端子と、
    供給される交流電力を、前記バッテリに充電可能な電圧の直流電力に変換し、前記バッテリを充電する充電回路と、を備えたフォークリフトに搭載される荷役回生装置において、
    前記リフトシリンダから還流される液体により回転される回生用ポンプと、
    前記回生用ポンプの回転により駆動して交流電力を発電する発電機と、
    前記充電回路が交流電力の供給を受ける供給元を、前記接続端子及び前記発電機の何れかに切り替え可能な切替手段と、を備えていることを特徴とする荷役回生装置。
  2. 前記充電回路の動作を制御可能な制御手段を備え、
    前記制御手段は、
    前記充電回路に対し前記外部交流電源から供給される交流電力を、前記バッテリに充電可能な電圧の直流電力に変換させる第1の制御と、前記充電回路に対し前記発電機から供給される交流電力を、前記バッテリに充電可能な電圧の直流電力に変換させる第2の制御とを実行可能に構成され、
    前記充電回路に前記接続端子が接続されている場合には、前記第1の制御を選択して実行し、前記充電回路に前記発電機が接続されている場合には、前記第2の制御を選択して実行することを特徴とする請求項1に記載の荷役回生装置。
  3. 前記充電回路は、入力される交流電力を直流電力に変換する整流回路と、前記整流回路により変換された直流電力の電圧を、スイッチング素子のオン・オフ動作により、前記バッテリに充電可能な電圧で出力するDC/DCコンバータと、を含み、
    前記制御手段は、前記スイッチング素子のオン・オフ動作を制御することを特徴とする請求項2に記載の荷役回生装置。
  4. 前記制御手段は、前記スイッチング素子のデューティ比を変更して前記発電機の出力電流を調整することにより、前記荷役手段の下降速度を制御することを特徴とする請求項3に記載の荷役回生装置。
  5. 前記充電回路は、入力される交流電力の電圧を、前記バッテリに充電可能な電圧に変換するトランスと、前記トランスにより前記バッテリに充電可能な電圧に変換された交流電力を、直流電力に変換する整流回路と、を含み、
    前記トランスには、入力される交流電力の電圧に対応する複数の入力タップが設けられており、
    前記荷役回生装置は、
    前記発電機で発電される電力の電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記発電機で発電される交流電力の電圧に応じて、前記複数の入力タップの中から対応する入力タップを選択し、該選択した入力タップから前記発電機で発電される交流電力が前記トランスに入力されるように切り替えるタップ切替手段と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の荷役回生装置。
  6. 請求項1〜請求項5のうち何れか一項に記載の荷役回生装置を搭載したフォークリフト。
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