JP2009298304A - 車両用操舵装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両用操舵装置の組立の手間を低減する。
【解決手段】本車両用操舵装置1は、操舵トルクを検出するためのトルクセンサ20と、トルクセンサ20によって検出された操舵トルクに応じた操舵力を発生する電動モータ23と、電動モータ23を取り付けるための第1の取付部41およびトルクセンサ20を取り付けるための第2の取付部42を含む取付対象としてのハウジング26とを有している。電動モータ23は、第1の取付部41に固定されたモータハウジング29を含む。モータハウジング29の端部53から延設された押さえ板37が、トルクセンサ20の支持板58を第2の取付部42に押圧している。これにより、トルクセンサ20がハウジング26に取り付けられる。
【選択図】図2
【解決手段】本車両用操舵装置1は、操舵トルクを検出するためのトルクセンサ20と、トルクセンサ20によって検出された操舵トルクに応じた操舵力を発生する電動モータ23と、電動モータ23を取り付けるための第1の取付部41およびトルクセンサ20を取り付けるための第2の取付部42を含む取付対象としてのハウジング26とを有している。電動モータ23は、第1の取付部41に固定されたモータハウジング29を含む。モータハウジング29の端部53から延設された押さえ板37が、トルクセンサ20の支持板58を第2の取付部42に押圧している。これにより、トルクセンサ20がハウジング26に取り付けられる。
【選択図】図2
Description
本発明は、車両用操舵装置に関する。
車両用操舵装置としての電動パワーステアリング装置は、操舵トルクを検出するためのトルクセンサと、検出された操舵トルクに応じて操舵補助力を発生させるための電動モータとを有している。電動モータおよびトルクセンサは、ステアリングコラムに固定されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−300267号公報
しかし、組み立てるときに、ステアリングコラムへの電動モータの固定作業と、トルクセンサの固定作業とが、それぞれ別々のねじ止め作業であったので、電動パワーステアリング装置の組立に手間がかかっていた。
そこで、本発明の目的は、組立の手間を低減できる車両用操舵装置を提供することである。
そこで、本発明の目的は、組立の手間を低減できる車両用操舵装置を提供することである。
本発明の車両用操舵装置(1)は、操舵トルクを検出するためのトルクセンサ(20)と、上記トルクセンサによって検出された操舵トルクに応じた操舵力を発生する電動モータ(23)と、上記電動モータを取り付けるための第1の取付部(41)および上記トルクセンサを取り付けるための第2の取付部(42)を含む取付対象(26)と、を備え、上記電動モータは、上記第1の取付部に固定されたモータハウジング(29)を含み、上記モータハウジングの端部(53)から延設された押さえ板(37)が、上記トルクセンサの一部(58)を上記第2の取付部に押圧することにより、トルクセンサが取付対象に取り付けられていることを特徴とする。
本発明によれば、車両用操舵装置を組み立てるときに、例えば、モータハウジングが第1の取付部に固定される。これに伴って、押さえ板が取付対象に取り付けられる。取り付けられた押さえ板を用いて、トルクセンサの上記一部を押圧するようにする。これにより、トルクセンサが取付対象に取り付けられる。
トルクセンサの取付に、押さえ板による押圧を用いるので、従来用いられたねじ止めを廃止できる。また、押さえ板を用いることにより、従来のねじ止めと比較して、トルクセンサを取り付けるための手間を低減できる。従って、トルクセンサおよび電動モータを取り付けるための手間を低減できる。車両用操舵装置の組立の手間を低減できる。
トルクセンサの取付に、押さえ板による押圧を用いるので、従来用いられたねじ止めを廃止できる。また、押さえ板を用いることにより、従来のねじ止めと比較して、トルクセンサを取り付けるための手間を低減できる。従って、トルクセンサおよび電動モータを取り付けるための手間を低減できる。車両用操舵装置の組立の手間を低減できる。
また、本発明において、上記トルクセンサの上記一部は、上記第2の取付部に沿わされた支持板(58)を含み、上記支持板が、上記押さえ板と上記第2の取付部との間に挟持されている場合がある。この場合、第2の取付部にトルクセンサをより一層確実に取り付けることができる。
また、上記押さえ板が、上記取付対象の所定部(46)にかしめ付けられている場合には、トルクセンサをより一層確実に取り付けることができる。
また、上記押さえ板が、上記取付対象の所定部(46)にかしめ付けられている場合には、トルクセンサをより一層確実に取り付けることができる。
また、本発明において、上記押さえ板の端部(62)に折り返し部(64)が設けられ、上記折り返し部が上記取付対象の上記所定部に係合している場合がある。この場合、トルクセンサをより一層確実に取り付けることができる。
また、本発明において、上記第1の取付部および上記第2の取付部は、同側に向いている場合がある。この場合、電動モータとトルクセンサとを同側から取り付けることができるので、取り付けのための手間を低減できる。
また、本発明において、上記第1の取付部および上記第2の取付部は、同側に向いている場合がある。この場合、電動モータとトルクセンサとを同側から取り付けることができるので、取り付けのための手間を低減できる。
なお、上記括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素の参照符号を示すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
本発明の好ましい実施の形態の添付図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明の一実施形態の電動パワーステアリング装置の概略構成の模式図である。図1を参照して、電動パワーステアリング装置(EPS:Electric Power Steering System)1は、ステアリングホイール等の操舵部材2に連結しているステアリングシャフト3と、ステアリングシャフト3に第1の自在継手4を介して連結された中間シャフト5と、中間シャフト5に第2の自在継手6を介して連結されたピニオンシャフト7と、ピニオンシャフト7の端部近傍に設けられたピニオン歯8に噛み合うラック歯9を有して自動車の左右方向に延びる転舵軸としてのラックバー10とを有している。
ピニオンシャフト7およびラックバー10によりラックアンドピニオン機構からなるステアリングギヤ11が構成されている。ラックバー10は、車体12に固定されるラックハウジング13内に図示しない複数の軸受を介して直線往復自在に支持されている。ラックバー10には、一対のタイロッド14が結合されている。各タイロッド14は対応するナックルアーム15を介して対応する転舵輪16に連結されている。
操舵部材2が操作されてステアリングシャフト3が回転されると、この回転がピニオン歯8およびラック歯9によって、自動車の左右方向に沿ってのラックバー10の直線運動に変換される。これにより、転舵輪16の転舵が達成される。
ステアリングシャフト3は、操舵部材2に連なる入力軸17と、ピニオンシャフト7に連なる出力軸18とに分割されている。これら入力軸17および出力軸18はトーションバー19を介して同一の軸線上で互いに連結されている。入力軸17に操舵トルクが入力されたときに、トーションバー19が弾性ねじり変形し、これにより、入力軸17および出力軸18が相対回転するようになっている。
ステアリングシャフト3は、操舵部材2に連なる入力軸17と、ピニオンシャフト7に連なる出力軸18とに分割されている。これら入力軸17および出力軸18はトーションバー19を介して同一の軸線上で互いに連結されている。入力軸17に操舵トルクが入力されたときに、トーションバー19が弾性ねじり変形し、これにより、入力軸17および出力軸18が相対回転するようになっている。
トーションバー19を介する入力軸17および出力軸18の間の相対回転変位量により操舵トルクを検出するトルクセンサ20が設けられている。また、車速を検出するための車速センサ21が設けられている。また、制御装置としてのECU(Electronic Control Unit :電子制御ユニット)22が設けられている。また、操舵補助力を発生させるための電動モータ23と、この電動モータ23の出力回転を減速する減速機24とが設けられている。
トルクセンサ20および車速センサ21からの検出信号が、ECU22に入力されるようになっている。ECU22は、トルク検出結果や車速検出結果等に基づいて、操舵補助用の電動モータ23を制御する。電動モータ23の出力回転が減速機24を介して減速されてピニオンシャフト7に伝達され、ラックバー10の直線運動に変換されて、操舵が補助されるようになっている。
また、電動パワーステアリング装置1は、ステアリングシャフト3を回転自在に支持するステアリングコラム25を有している。ステアリングコラム25は、ハウジング26を有している。
ハウジング26は、ステアリングシャフト3の一部と、減速機24とを収容している。ステアリングシャフト3と、減速機24とは、操舵力を伝達する伝達装置として機能する。また、ハウジング26は、操舵トルクを検出するための磁気回路を形成する磁気回路形成部材27と、トルクセンサ20の一部とを収容している。トルクセンサ20は、磁気回路形成部材27に生じた磁束に基づいて操舵トルクを検出するようになっている。また、ハウジング26に、トルクセンサ20および電動モータ23が取り付けられている。
ハウジング26は、ステアリングシャフト3の一部と、減速機24とを収容している。ステアリングシャフト3と、減速機24とは、操舵力を伝達する伝達装置として機能する。また、ハウジング26は、操舵トルクを検出するための磁気回路を形成する磁気回路形成部材27と、トルクセンサ20の一部とを収容している。トルクセンサ20は、磁気回路形成部材27に生じた磁束に基づいて操舵トルクを検出するようになっている。また、ハウジング26に、トルクセンサ20および電動モータ23が取り付けられている。
電動モータ23は、モータハウジング29と、このモータハウジング29に軸受(図示せず)を介して回動自在に支持された出力軸30と、この出力軸30に同行回転するように設けられた環状のロータ31と、このロータ31を取り囲むようにしてモータハウジング29内に固定された環状のステータ32とを有している。モータハウジング29は、ロータ31およびステータ32を収容している。電動モータ23は、トルクセンサ20によって検出された操舵トルクに応じた操舵補助力を発生する。
減速機24は、駆動ギヤとしてのウォーム軸34と、このウォーム軸34に噛み合う従動ギヤとしてのウォームホイール35を備える。
ウォームホイール35は、ステアリングシャフト3の出力軸18に同行回転し且つ軸方向移動不能に連結されている。
ウォーム軸34は、電動モータ23の出力軸30と同心に配置されており、電動モータ23により回転駆動される。ウォーム軸34の端部と電動モータ23の出力軸30とは継手(図示せず)を介して同軸上に動力伝達可能に連結されている。
ウォームホイール35は、ステアリングシャフト3の出力軸18に同行回転し且つ軸方向移動不能に連結されている。
ウォーム軸34は、電動モータ23の出力軸30と同心に配置されており、電動モータ23により回転駆動される。ウォーム軸34の端部と電動モータ23の出力軸30とは継手(図示せず)を介して同軸上に動力伝達可能に連結されている。
図2は、図1の電動パワーステアリング装置1の要部の斜視図である。図2を参照して、本実施形態の電動パワーステアリング装置1は、トルクセンサ20を押さえる押さえ板37を有している。この押さえ板37がトルクセンサ20を押さえることより、トルクセンサ20が取付対象としてのハウジング26に取り付けられている。
図3は、図2の要部の分解斜視図である。図3を参照して、ハウジング26は、金属、例えば、アルミニウム合金により形成されており、筒状をなしている。
図3は、図2の要部の分解斜視図である。図3を参照して、ハウジング26は、金属、例えば、アルミニウム合金により形成されており、筒状をなしている。
ハウジング26は、筒形状の周壁と、この周壁を貫通する第1の貫通孔39および第2の貫通孔40とを有している。第1の貫通孔39は、ウォーム軸34と、電動モータ23の出力軸30とを互いに連結するために設けられている。第2の貫通孔40を通じて、トルクセンサ20がトルクを検出できるようになっている。
ハウジング26は、電動モータ23を取り付けるための第1の取付部41と、トルクセンサ20を取り付けるための第2の取付部42とを有している。
ハウジング26は、電動モータ23を取り付けるための第1の取付部41と、トルクセンサ20を取り付けるための第2の取付部42とを有している。
第1の取付部41は、環状の平面に形成されている。第1の取付部41の内側に、第1の貫通孔39が形成されている。第1の取付部41には、電動モータ23のモータハウジング29が取り付けられている。第1の取付部41は、電動モータ23を受け止めている。これにより、第1の取付部41の法線方向に関する電動モータ23の移動が規制されている。
第2の取付部42は、環状の平面に形成されている。第2の取付部42の内側に、第2の貫通孔40が形成されている。第2の取付部42には、トルクセンサ20が取り付けられている。第2の取付部42は、トルクセンサ20を受け止めている。これにより、第2の取付部42の法線方向に関するトルクセンサ20の移動が規制されている。
第1の取付部41および第2の取付部42は、互いに隣接して配置されている。第1の取付部41および第2の取付部42は、同側に向いている。第1の取付部41の平面の法線方向と、第2の取付部42の平面の法線方向とが互いに平行である。なお、第1の取付部41の法線方向および第2の取付部42の法線方向が、互いに傾いている場合も考えられる。
第1の取付部41および第2の取付部42は、互いに隣接して配置されている。第1の取付部41および第2の取付部42は、同側に向いている。第1の取付部41の平面の法線方向と、第2の取付部42の平面の法線方向とが互いに平行である。なお、第1の取付部41の法線方向および第2の取付部42の法線方向が、互いに傾いている場合も考えられる。
ハウジング26は、電動モータ23を位置決めするための第1の嵌合部43と、トルクセンサ20を位置決めするための第2の嵌合部44を有している。
第1の嵌合部43は、第1の貫通孔39の内周に形成されている。第1の嵌合部43は、電動モータ23のモータハウジング29に設けられた嵌合部55と嵌合している。第1の嵌合部43は、第1の取付部41の平面方向に沿う方向に関してハウジング26に対する電動モータ23の移動を規制している。ここで、上述の第1の取付部41の平面方向は、第1の取付部41の平面に沿う方向に相当する。
第1の嵌合部43は、第1の貫通孔39の内周に形成されている。第1の嵌合部43は、電動モータ23のモータハウジング29に設けられた嵌合部55と嵌合している。第1の嵌合部43は、第1の取付部41の平面方向に沿う方向に関してハウジング26に対する電動モータ23の移動を規制している。ここで、上述の第1の取付部41の平面方向は、第1の取付部41の平面に沿う方向に相当する。
第2の嵌合部44は、第2の貫通孔40の内周に形成されている。第2の嵌合部44は、トルクセンサ20に設けられた後述する嵌合部59と嵌合している。第2の嵌合部44は、第2の取付部42の平面方向に関してのハウジング26に対するトルクセンサ20の移動を規制している。ここで、上述の第2の取付部42の平面方向は、第2の取付部42の平面に沿う方向に相当する。
ハウジング26は、電動モータ23を固定するための固定部としての2個のねじ孔45と、トルクセンサ20を固定するための係合凹部46とを有している。2つのねじ孔45は、第1の貫通孔39を挟んで、第1の取付部41に配置されている。係合凹部46は、第2の取付部42に近接して配置されている。
電動モータ23は、複数の固定ボルト48を用いて、ハウジング26の第1の取付部41に取り付けられている。
電動モータ23は、複数の固定ボルト48を用いて、ハウジング26の第1の取付部41に取り付けられている。
モータハウジング29は、有底の筒形状をなすハウジング本体50と、ハウジング本体50の開放端部51に取り付けられた板状の端部材52とを有している。ハウジング本体50の開放端部51と、端部材52とが、モータハウジング29の一方の端部53に配置されている。
端部材52は、板状をなしている。端部材52は、複数の挿通孔54と、ハウジング26の第1の嵌合部43と嵌合する嵌合部55とを有している。また、端部材52の外周縁部には、ハウジング本体50と連結するための連結部が設けられている。
端部材52は、板状をなしている。端部材52は、複数の挿通孔54と、ハウジング26の第1の嵌合部43と嵌合する嵌合部55とを有している。また、端部材52の外周縁部には、ハウジング本体50と連結するための連結部が設けられている。
端部材52が、ハウジング26の第1の取付部41に複数の固定ボルト48を用いて固定されている。端部材52の複数の挿通孔54は、ハウジング26のねじ孔45に対向して配置されている。固定ボルト48は、モータハウジング29の端部材52の挿通孔54を挿通している。挿通した固定ボルト48の雄ねじが、ハウジング26のねじ孔45の雌ねじにねじ嵌合している。なお、固定ボルト48と、モータハウジング29の挿通孔54と、ハウジング26のねじ孔45とは、少なくとも1組があればよい。
ハウジング本体50は、筒部56と、端部材としての底部57とを有している。筒部56と底部57とは、単一の部材により一体に形成されている。なお、筒部56と底部57とが、互いに別部品に形成されて、互いに固定されてもよい。
トルクセンサ20は、当該トルクセンサ20を支持するための支持板58と、当該トルクセンサ20を位置決めするための嵌合部59とを有している。
トルクセンサ20は、当該トルクセンサ20を支持するための支持板58と、当該トルクセンサ20を位置決めするための嵌合部59とを有している。
嵌合部59は、第2の貫通孔40内に配置されている。嵌合部59は、ハウジング26の第2の嵌合部44に嵌合している。
支持板58は、第2の取付部42に沿わされている。支持板58が、押さえ板37と第2の取付部42との間に挟持されている。これにより、トルクセンサ20は、第2の取付部42の法線方向に押圧され、第2の取付部42の法線方向への移動を規制される。
支持板58は、第2の取付部42に沿わされている。支持板58が、押さえ板37と第2の取付部42との間に挟持されている。これにより、トルクセンサ20は、第2の取付部42の法線方向に押圧され、第2の取付部42の法線方向への移動を規制される。
押さえ板37は、モータハウジング29の一方の端部53から延設されている。また、押さえ板37は、途中で分かれている。
具体的には、押さえ板37は、モータハウジング29のハウジング本体50の開放端部51と、単一部材により一体に形成されている。ハウジング本体50と押さえ板37とは、ともにプレス成形されてなる。
具体的には、押さえ板37は、モータハウジング29のハウジング本体50の開放端部51と、単一部材により一体に形成されている。ハウジング本体50と押さえ板37とは、ともにプレス成形されてなる。
なお、押さえ板37は、ハウジング本体50の開放端部51から延設されていたが、端部材52から延設されていてもよい。また、押さえ板37は、枝分かれしないで延設されてもよい。本実施形態では、開放端部51に設けられた押さえ板37が二股に分かれて延設される場合に則して説明する。
押さえ板37は、モータハウジング29に隣接した基部61と、延設側の2つの端部62と、基部61および2つの端部62の間の2つの中間部63とを有している。また、各端部62に、折り返し部64が設けられている。2つの中間部63は、互いに離隔している。2つの端部62は、互いに離隔している。2つの折り返し部64は、互いに離隔している。
押さえ板37は、モータハウジング29に隣接した基部61と、延設側の2つの端部62と、基部61および2つの端部62の間の2つの中間部63とを有している。また、各端部62に、折り返し部64が設けられている。2つの中間部63は、互いに離隔している。2つの端部62は、互いに離隔している。2つの折り返し部64は、互いに離隔している。
一方の中間部63、一方の端部62、およびこの端部62につながる一方の折り返し部64と、他方の中間部63、他方の端部62、およびこの端部62につながる他方の折り返し部64とは、互いに同様に機能する。以下では、一方について説明する。
本実施形態では、ハウジング本体50と、押さえ板37と、折り返し部64とは、単一部材により一体に形成されており、ともにプレス成形されてなる。
本実施形態では、ハウジング本体50と、押さえ板37と、折り返し部64とは、単一部材により一体に形成されており、ともにプレス成形されてなる。
図4は、図2の要部の部分的な拡大断面図である。図2,図4を参照して、電動モータ23が第1の取付部41に固定され、且つトルクセンサ20の支持板58が第2の取付部42に取り付けられている。この状態で、押さえ板37はトルクセンサ20の支持板58に当接しており、また、押さえ板37は弾性曲げ変形している。押さえ板37がトルクセンサ20の支持板58を第2の取付部42に押圧している。これにより、トルクセンサ20がハウジング26の第2の取付部42に取り付けられている。
折り返し部64は、係合凹部46に係合している。これにより、ハウジング26に対する支持板58から遠ざかる向きの押さえ板37の移動が規制されている。
図5は、図2の要部の組立途中の状態の側面図である。図3,図5を参照して、トルクセンサ20および電動モータ23を、例えば、以下の手順でハウジング26に取り付けることができる。先ず、トルクセンサ20の支持板58を、ハウジング26の第2の取付部42に沿わせる。
図5は、図2の要部の組立途中の状態の側面図である。図3,図5を参照して、トルクセンサ20および電動モータ23を、例えば、以下の手順でハウジング26に取り付けることができる。先ず、トルクセンサ20の支持板58を、ハウジング26の第2の取付部42に沿わせる。
次に、電動モータ23のモータハウジング29の端部材52を、ハウジング26の第1の取付部41に沿わせる。固定ボルト48を用いて、電動モータ23を第1の取付部41に固定する。これに伴い、押さえ板37がトルクセンサ20の支持板58を押圧する状態になる。
ここで、電動モータ23を第1の取付部41に取り付ける方向X1(第1の取付部41の法線方向に相当する。)に関して、以下の距離Aは、以下の距離Bよりも小さくされている(A≦B)。ここで、距離Aは、電動モータ23を第1の取付部41に取り付ける前の状態における電動モータ23の端部材52の被取付部と押さえ板37(この状態での押さえ板37を図4に一点鎖線で図示)との距離である。距離Bは、トルクセンサ20を第2の取付部42に沿わせたときのトルクセンサ20の支持板58の上面と第1の取付部41との距離である。
ここで、電動モータ23を第1の取付部41に取り付ける方向X1(第1の取付部41の法線方向に相当する。)に関して、以下の距離Aは、以下の距離Bよりも小さくされている(A≦B)。ここで、距離Aは、電動モータ23を第1の取付部41に取り付ける前の状態における電動モータ23の端部材52の被取付部と押さえ板37(この状態での押さえ板37を図4に一点鎖線で図示)との距離である。距離Bは、トルクセンサ20を第2の取付部42に沿わせたときのトルクセンサ20の支持板58の上面と第1の取付部41との距離である。
これにより、電動モータ23がハウジング26に固定されるのに伴って、押さえ板37がトルクセンサ20を押圧できる。その結果、電動モータ23とトルクセンサ20とをハウジング26に一括して取り付けることができる。
次に、折り返し部64を塑性変形させることにより、折り返し部64を取付対象としてのハウジング26の所定部としての係合凹部46にかしめ付ける。これにより、折り返し部64が係合凹部46に係合した状態になる。その結果、押さえ板37がハウジング26に固定される。また、上述のかしめに伴い、押さえ板37の端部62が支持板58へ向けて引き寄せられる。その結果、押さえ板37が支持板58をより一層強く押圧することができる。
次に、折り返し部64を塑性変形させることにより、折り返し部64を取付対象としてのハウジング26の所定部としての係合凹部46にかしめ付ける。これにより、折り返し部64が係合凹部46に係合した状態になる。その結果、押さえ板37がハウジング26に固定される。また、上述のかしめに伴い、押さえ板37の端部62が支持板58へ向けて引き寄せられる。その結果、押さえ板37が支持板58をより一層強く押圧することができる。
図1を参照して、電動パワーステアリング装置1は、操舵トルクを検出するために、上述の入力軸17と、出力軸18と、トーションバー19と、トルクセンサ20と、磁気回路形成部材27とを有している。
図6は、図2のトルクセンサ20と磁気回路形成部材27との要部の分解斜視図である。図1と図6を参照して、磁気回路形成部材27は、環状の永久磁石70と、軟磁性体としての環状の第1および第2の磁気ヨーク71,72とを有している。
図6は、図2のトルクセンサ20と磁気回路形成部材27との要部の分解斜視図である。図1と図6を参照して、磁気回路形成部材27は、環状の永久磁石70と、軟磁性体としての環状の第1および第2の磁気ヨーク71,72とを有している。
永久磁石70は、円筒形状をなし、入力軸17に同心に且つ同行回転するように固定されている。永久磁石70の外周は、複数、例えば、24極の磁極を有している。これら複数の磁極は、互いに同数(12極)のN極およびS極を含んでいる。N極およびS極は、当該永久磁石70の周方向に交互に、且つ等間隔に配置されている。
第1および第2の磁気ヨーク71,72は、合成樹脂部材により形成された保持部材(図示せず)により保持されている。この状態で、第1および第2の磁気ヨーク71,72とは、出力軸18に固定されている。
第1および第2の磁気ヨーク71,72は、合成樹脂部材により形成された保持部材(図示せず)により保持されている。この状態で、第1および第2の磁気ヨーク71,72とは、出力軸18に固定されている。
第1および第2の磁気ヨーク71,72のそれぞれは、円板形状の環状板74と、この環状板74の板面の内周部から等配で立ち上がる複数の爪75とを有している。複数の爪75は、永久磁石70のN,S極の組の数と同数、例えば12個が設けられている。
第1および第2の磁気ヨーク71,72の環状板74同士が、ステアリングシャフト3の軸方向S1に所定間隔を隔てて互いに対向し且つ互いに同心に配置されている。第1および第2の磁気ヨーク71,72の爪75同士は互いに近づく向きに突出し、環状板74の周方向に互いにずれて交互に均等に配置されている。
第1および第2の磁気ヨーク71,72の環状板74同士が、ステアリングシャフト3の軸方向S1に所定間隔を隔てて互いに対向し且つ互いに同心に配置されている。第1および第2の磁気ヨーク71,72の爪75同士は互いに近づく向きに突出し、環状板74の周方向に互いにずれて交互に均等に配置されている。
各第1および第2の磁気ヨーク71,72は、互いに非接触状態で固定されている。これとともに、各第1および第2の磁気ヨーク71,72は、ステアリングシャフト3の径方向外方から永久磁石70を非接触で取り囲んでいる。各第1および第2の磁気ヨーク71,72は、永久磁石70が形成する磁界内に配置されることにより、永久磁石70と磁気的に結合されている。これにより、永久磁石70と、第1および第2の磁気ヨーク71,72とは、磁気回路を形成する。
トルクセンサ20は、磁気回路形成部材27に生じた磁束を集める軟磁性体としての第1および第2の集磁リング77,78と、集められた磁束の密度に基づいて操舵トルクを検出する第1および第2の磁気センサ79,80と、第1および第2の磁気センサ79,80に電気的に接続された回路基板(図示せず)と、この回路基板に電気的に接続された電線束(図示せず)と、保持部材83とを有している。電線束は、複数の電線を含んでいる。
本実施形態では、保持部材83は、絶縁体としての合成樹脂部材により形成されている。保持部材83は、第1および第2の集磁リング77,78と、第1および第2の磁気センサ79,80と、回路基板と、電線の一部とを埋設状態で保持することにより、互いに固定している。
図3,図6を参照して、保持部材83は、第1および第2の磁気センサ79,80と回路基板と電線の一部とを保持する第1の部分84と、第1の部分84と連設され第1および第2の集磁リング77,78を保持する環状の第2の部分85とを有している。また、保持部材83と、上述の支持板58と、上述の嵌合部59とが、互いに固定されている。本実施形態では、保持部材83と、支持板58と、嵌合部59とは、単一部材、例えば、合成樹脂部材により一体に形成されている。
図3,図6を参照して、保持部材83は、第1および第2の磁気センサ79,80と回路基板と電線の一部とを保持する第1の部分84と、第1の部分84と連設され第1および第2の集磁リング77,78を保持する環状の第2の部分85とを有している。また、保持部材83と、上述の支持板58と、上述の嵌合部59とが、互いに固定されている。本実施形態では、保持部材83と、支持板58と、嵌合部59とは、単一部材、例えば、合成樹脂部材により一体に形成されている。
支持板58は、第1の部分84からフランジ状に突出して延設されている。
嵌合部59は、支持板58に隣接している。嵌合部59は、筒状をなし、第1の部分84の周りに設けられている。
第1および第2の集磁リング77,78のそれぞれは、環状の主体部86と、一対の集磁突起としての爪片87,88とを有している。各爪片87,88は、主体部86から、この主体部86の径方向外方へ向けて延びている。
嵌合部59は、支持板58に隣接している。嵌合部59は、筒状をなし、第1の部分84の周りに設けられている。
第1および第2の集磁リング77,78のそれぞれは、環状の主体部86と、一対の集磁突起としての爪片87,88とを有している。各爪片87,88は、主体部86から、この主体部86の径方向外方へ向けて延びている。
第1および第2の集磁リング77,78は、対応する第1および第2の磁気ヨーク71,72にそれぞれ磁気的に結合されている。具体的には、第1の集磁リング77は、第1の磁気ヨーク71の外周を、径方向外方から非接触で近接して取り囲んでおり、第1の磁気ヨーク71とは同心に配置されている。第2の集磁リング78は、第2の磁気ヨーク72の外周を、径方向外方から非接触で近接して取り囲んでおり、第2の磁気ヨーク72とは同心に配置されている。
また、第1および第2の集磁リング77,78は、互いに磁気的に結合されている。具体的には、第1および第2の集磁リング77,78は、互いに非接触状態とされている。これとともに、爪片87同士および爪片88同士は、主体部86同士と比較して、互いに相対的に近接している。これにより、第1および第2の集磁リング77,78は、第1および第2の磁気ヨーク71,72に生じた磁束を、相対向する爪片87,88間に誘導できる。
第1および第2の集磁リング77,78のそれぞれの主体部86が、ステアリングシャフト3と同心に位置決めされている。また、第1および第2の集磁リング77,78の一方の爪片87同士は、互いに対向している。また、第1および第2の集磁リング77,78の他方の爪片88同士が互いに対向している。第1の磁気センサ79が、相対向する一方の爪片87同士の間に配置されている。第2の磁気センサ80が、相対向する他方の爪片88同士の間に配置されている。この状態で、第1および第2の集磁リング77,78と、第1および第2の磁気センサ79,80とは互いに固定されている。
第1および第2の磁気センサ79,80は、ホールICからなる。このホールICは、図示しないが、ホール素子からなる検出部と、この検出部を覆う外装材とを有している。検出部は、回路基板に電気的に接続されている。回路基板は、電気部品が配線板に組み立てられてなる。回路基板は、第1および第2の磁気センサ79,80にとっての電源および信号処理部として機能する。
ホール素子は、磁界によって電流の向きが曲げられることにより磁界および電流の向きに直交する方向に電圧が生じるというホール効果を利用している。爪片87,88間に生じる磁束密度の変化に応じて、検出部の出力信号が変化する。
トルクセンサ20は、以下のようにして操舵トルクを検出できる。まず、入力軸17および出力軸18の間にトルクが作用していない中立状態では、第1および第2の磁気ヨーク71,72の各爪75の先端が、永久磁石70のN極及びS極の境界を指すようにされている。このとき、第1および第2の磁気ヨーク71,72間には磁束は生じない。
トルクセンサ20は、以下のようにして操舵トルクを検出できる。まず、入力軸17および出力軸18の間にトルクが作用していない中立状態では、第1および第2の磁気ヨーク71,72の各爪75の先端が、永久磁石70のN極及びS極の境界を指すようにされている。このとき、第1および第2の磁気ヨーク71,72間には磁束は生じない。
入力軸17および出力軸18の間にトルクが作用すると、両軸17,18の間に相対角変位が生じる。これに伴い、第1および第2の磁気ヨーク71,72間に磁束が生じる。このときに生じた磁束は、両軸17,18の相対回転角に応じて変化するようになっている。
第1および第2の磁気ヨーク71,72に生じた磁束は、第1および第2の集磁リング77,78の相対向する爪片87,88間に誘導され、互いに対向する爪片87間および爪片88間に漏れ出す。漏れだした磁束の密度が、第1および第2の磁気センサ79,80により検出される。
第1および第2の磁気ヨーク71,72に生じた磁束は、第1および第2の集磁リング77,78の相対向する爪片87,88間に誘導され、互いに対向する爪片87間および爪片88間に漏れ出す。漏れだした磁束の密度が、第1および第2の磁気センサ79,80により検出される。
第1および第2の磁気センサ79,80の出力信号は、漏洩した磁束の密度に応じた信号である。この信号は、第1および第2の磁気ヨーク71,72内部の磁束に応じて変化する。この磁束は、両軸17、18の相対角変位に応じて変化する。この相対角変位は、操舵トルクに応じて変化する。従って、第1および第2の磁気センサ79,80の出力信号に基づいて操舵トルクを検出することができる。
図2を参照して、以上説明したように、本実施形態の車両用操舵装置としての電動パワーステアリング装置1は、操舵トルクを検出するためのトルクセンサ20と、トルクセンサ20によって検出された操舵トルクに応じた操舵力を発生する電動モータ23と、電動モータ23を取り付けるための第1の取付部41およびトルクセンサ20を取り付けるための第2の取付部42を含む取付対象としてのハウジング26と、を備えている。電動モータ23は、第1の取付部41に固定されたモータハウジング29を含んでいる。モータハウジング29の端部53から延設された押さえ板37が、トルクセンサ20の一部としての支持板58を第2の取付部42に押圧する。これにより、トルクセンサ20が上述の取付対象に取り付けられている。
本実施形態によれば、電動パワーステアリング装置1を組み立てるときに、例えば、モータハウジング29が第1の取付部41に固定される。これに伴って、押さえ板37がハウジング26に取り付けられる。取り付けられた押さえ板37を用いて、トルクセンサ20の支持板58を押圧するようにする。これにより、トルクセンサ20がハウジング26に取り付けられる。
このようにトルクセンサ20の取付に、押さえ板37による押圧を用いるので、従来用いられたねじ止めを廃止できる。また、押さえ板37を用いることにより、従来のねじ止めと比較して、トルクセンサ20を取り付けるための手間を低減できる。従って、トルクセンサ20および電動モータ23を取り付けるための手間を低減できる。ひいては車両用操舵装置の組立の手間を低減できる。また、従来のねじ止めのための構造を廃止できるので、構造を簡素化できる。
また、本実施形態では、トルクセンサ20の上記一部は、第2の取付部42に沿わされた支持板58を含んでいる。支持板58が、押さえ板37と第2の取付部42との間に挟持されている。この場合、第2の取付部42にトルクセンサ20をより一層確実に取り付けることができる。
また、本実施形態では、押さえ板37が、上記取付対象としてのハウジング26の所定部としての係合凹部46にかしめ付けられている。この場合、トルクセンサ20をより一層確実に取り付けることができる。
また、本実施形態では、押さえ板37が、上記取付対象としてのハウジング26の所定部としての係合凹部46にかしめ付けられている。この場合、トルクセンサ20をより一層確実に取り付けることができる。
また、本実施形態では、押さえ板37の端部62に折り返し部64が設けられている。折り返し部64がハウジング26の係合凹部46に係合している。この場合、トルクセンサ20をより一層確実に取り付けることができる。
また、本実施形態では、第1の取付部41および第2の取付部42は、同側に向いている。この場合、電動モータ23とトルクセンサ20とを同側から取り付けることができるので、取り付けのための手間を低減できる。
また、本実施形態では、第1の取付部41および第2の取付部42は、同側に向いている。この場合、電動モータ23とトルクセンサ20とを同側から取り付けることができるので、取り付けのための手間を低減できる。
また、押さえ板37は、金属部材、例えば、磁性材としての鋼板により形成され、トルクセンサ20の少なくとも一部を覆うようにしている。これにより、トルクセンサ20を磁気シールドすることができる。これにより、外部からの磁気がトルクセンサ20に悪影響を及ぼすことを抑制できる。また、トルクセンサ20を磁気シールドするために従来設けられていた部材を簡素化することも可能となり、さらには、廃止することも可能となる。また、押さえ板37がトルクセンサ20の支持板58の全体を覆う場合には、より効果的に磁気シールドすることができる。
また、本実施形態について、以下のような変形例を考えることができる。以下の説明では、上述の実施形態と異なる点を中心に図示して、この点を主に説明する。他の構成については、説明を省略するが、上述の実施形態と同様であり、同一符号を付してある。
例えば、電動モータ23を第1の取付部41に固定した状態で、折り返し部64をハウジング26に、例えば、かしめにより係合させるときに、押さえ板37により支持板58を押圧してもよい。この場合にも、上述の実施形態と同様に、ハウジング26へのトルクセンサ20のねじ止めを廃止することができる。
例えば、電動モータ23を第1の取付部41に固定した状態で、折り返し部64をハウジング26に、例えば、かしめにより係合させるときに、押さえ板37により支持板58を押圧してもよい。この場合にも、上述の実施形態と同様に、ハウジング26へのトルクセンサ20のねじ止めを廃止することができる。
図6を参照して、トルクセンサ20の第1および第2の磁気センサ79,80の検出部としては、ホール素子の他、磁気抵抗効果を利用した磁気抵抗素子を利用してもよく、要は、磁界の作用により電気的特性(例えば、抵抗)が変化する感磁素子を利用できる。また、トルクセンサ20は、少なくともひとつの感磁素子を含んでいればよい。
また、図示しないが、トルクセンサ20が、一対の集磁リング77,78を含む第1のユニットと、一対の磁気センサ79,80を含む第2のユニットとを有する場合が考えられる。この場合には、第1および第2のユニットが互いに連結された状態で、トルクセンサ20が押さえ板37により押し付けられて、第2の取付部42に取り付けられるようにすればよい。これにより、上述の実施形態と同様に、ねじ止めを廃止できる効果を得ることができる。
また、図示しないが、トルクセンサ20が、一対の集磁リング77,78を含む第1のユニットと、一対の磁気センサ79,80を含む第2のユニットとを有する場合が考えられる。この場合には、第1および第2のユニットが互いに連結された状態で、トルクセンサ20が押さえ板37により押し付けられて、第2の取付部42に取り付けられるようにすればよい。これにより、上述の実施形態と同様に、ねじ止めを廃止できる効果を得ることができる。
また、折り返し部64が、係合凹部46に加えて、トルクセンサ20の支持板58にかしめ付けられている場合も考えられる。また、折り返し部64が、係合凹部46に代えて、トルクセンサ20の支持板58にかしめ付けられている場合も考えられる。これらの場合は、トルクセンサ20を確実に取り付けできる。なお、折り返し部64が廃止される場合も考えられる。
また、ハウジング26は、電動モータ23を固定するための固定部としての少なくともひとつの挿通孔(図示せず)を有していてもよい。この挿通孔を通された固定ボルト48が、電動モータ23の挿通孔54を挿通し、固定ボルト48の雄ねじにナットがねじ嵌合することにより、電動モータ23を固定してもよい。また、ハウジング26の上述の挿通孔を通された固定ボルト48が、電動モータ23のモータハウジングに29に設けられたねじ孔(図示せず)にねじ嵌合されることにより、電動モータ23を固定してもよい。
また、上述の実施形態では、いわゆるコラムアシスト式の電動パワーステアリング装置1に本発明が適用された例について説明したが、これに限らず、いわゆるピニオンアシスト式の電動パワーステアリング装置(図示せず)や、いわゆるラックアシスト式の電動パワーステアリング装置(図示せず)に、本発明を適用してもよい。
また、上述の実施形態では、本発明が、電動モータ23の出力を操舵補助力(操舵力の一部に相当する。)として出力する電動パワーステアリング装置1に適用された例について説明したが、これに限らない。例えば、操舵部材と転舵輪との機械的な連結が解除され、転舵輪を、操舵力を発生する電動モータ23の出力で操向するステア・バイ・ワイヤ式の車両用操舵装置等に、本発明を適用してもよい。その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲内で種々の変更を施すことができる。
また、上述の実施形態では、本発明が、電動モータ23の出力を操舵補助力(操舵力の一部に相当する。)として出力する電動パワーステアリング装置1に適用された例について説明したが、これに限らない。例えば、操舵部材と転舵輪との機械的な連結が解除され、転舵輪を、操舵力を発生する電動モータ23の出力で操向するステア・バイ・ワイヤ式の車両用操舵装置等に、本発明を適用してもよい。その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲内で種々の変更を施すことができる。
1…電動パワーステアリング装置(車両用操舵装置)、20…トルクセンサ、23…電動モータ、26…ハウジング(取付対象)、29…モータハウジング、37…押さえ板、41…第1の取付部、42…第2の取付部、46…係合凹部(取付対象の所定部)、53…(モータハウジングの)端部、58…支持板(トルクセンサの一部)、62…(押さえ板の)端部、64…折り返し部
Claims (5)
- 操舵トルクを検出するためのトルクセンサと、
上記トルクセンサによって検出された操舵トルクに応じた操舵力を発生する電動モータと、
上記電動モータを取り付けるための第1の取付部および上記トルクセンサを取り付けるための第2の取付部を含む取付対象と、を備え、
上記電動モータは、上記第1の取付部に固定されたモータハウジングを含み、
上記モータハウジングの端部から延設された押さえ板が、上記トルクセンサの一部を上記第2の取付部に押圧することにより、トルクセンサが取付対象に取り付けられていることを特徴とする車両用操舵装置。 - 請求項1において、上記トルクセンサの上記一部は、上記第2の取付部に沿わされた支持板を含み、上記支持板が、上記押さえ板と上記第2の取付部との間に挟持されていることを特徴とする車両用操舵装置。
- 請求項1または2において、上記押さえ板が、上記取付対象の所定部にかしめ付けられていることを特徴とする車両用操舵装置。
- 請求項3において、上記押さえ板の端部に折り返し部が設けられ、上記折り返し部が上記取付対象の上記所定部に係合していることを特徴とする車両用操舵装置。
- 請求項1から4の何れか1項において、上記第1の取付部および上記第2の取付部は、同側に向いていることを特徴とする車両用操舵装置。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018051834A1 (ja) * | 2016-09-16 | 2018-03-22 | Kyb株式会社 | 電動パワーステアリング装置及びその製造方法 |
-
2008
- 2008-06-13 JP JP2008155514A patent/JP2009298304A/ja active Pending
Cited By (2)
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WO2018051834A1 (ja) * | 2016-09-16 | 2018-03-22 | Kyb株式会社 | 電動パワーステアリング装置及びその製造方法 |
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