JP2009297957A - インクジェットプリンターのクリーニング装置 - Google Patents

インクジェットプリンターのクリーニング装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009297957A
JP2009297957A JP2008153189A JP2008153189A JP2009297957A JP 2009297957 A JP2009297957 A JP 2009297957A JP 2008153189 A JP2008153189 A JP 2008153189A JP 2008153189 A JP2008153189 A JP 2008153189A JP 2009297957 A JP2009297957 A JP 2009297957A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
air
wiper
nozzle
cleaning device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008153189A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5133788B2 (ja
Inventor
Hiroshi Sugitani
寛 杉谷
Akiko Hayashi
暁子 林
Atsushi Hiroshima
淳 廣島
Kenji Yoshida
賢治 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Riso Kagaku Corp
Original Assignee
Riso Kagaku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Riso Kagaku Corp filed Critical Riso Kagaku Corp
Priority to JP2008153189A priority Critical patent/JP5133788B2/ja
Publication of JP2009297957A publication Critical patent/JP2009297957A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5133788B2 publication Critical patent/JP5133788B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】クリーニング効果が高く、廃インクを簡易な構成で確実に処理できるため装置内汚染やノズル詰まりによる画像形成品位の低下がないインクジェットプリンターのクリーニング装置を提供する。
【解決手段】ワイパーと空気噴射ノズルが一体化されたクリーニング装置を駆動し、空気噴射ノズルから加温手段により加温された空気を噴射しながら、ワイパーをインク吐出面に接触させて移動させる。ワイパーはインク吐出面のインク滴及び固着したインクをかきとって回収し、加温空気の噴射によりインク吐出面のインク滴は低粘度化し、速やかにワイパーに送られてワイパーを伝って回収されるので、クリーニング速度を低下させることなく確実なインク除去が行える。
【選択図】図2

Description

本発明は、弾性材料からなるワイパーをインクジェットヘッドのインク吐出面に接触させながら相対的に移動させることにより、前記ワイパーで前記インク吐出面のクリーニングを行うインクジェットプリンターのクリーニング装置に関する。
インクジェットプリンターは、ヘッドのインク吐出面(ヘッド表面)に開口したインク吐出口からインクの液滴を吐出するとともに、インク吐出にタイミングを合せてヘッドと印刷用紙等の印刷媒体を所定の方向に相対移動させることにより、印刷媒体に移行したインクで所望の文字や画像を形成する画像形成手段として広く用いられている。
前記インクジェットプリンターは、長期間使用するにつれ、吐出された液滴以外の微少なインク滴やインク以外の異物等がインク吐出面に付着して堆積・固着し、これによって本来のインク吐出機能が損なわれ、例えば吐出口からのインク吐出が困難となったり、インク吐出方向が変わってしまう等の不都合を生じることがあった。
そこで、従来のインクジェットプリンターでは、インク吐出面を清掃するための弾性部材からなるワイピング部材(ブレード)を備えたクリーニング装置を設け、このクリーニング装置のワイピング部材をインク吐出面に接触させてクリーニング動作を定期的に行うことで、インク吐出面の異物等を除去していた。
特に、ヘッドのインク吐出面は吐出されるインク(記録液)に対して撥インク性が付与されていることが一般的であり、インク吐出面にインク滴が付着した場合には前記クリーニング装置のワイピング部材によるワイピングで容易に除去することができるものとされていた。
下記特許文献1は、上述したようなクリーニング装置を有する従来のインクジェット記録装置の一例が開示されている。この装置は、記録ヘッドとそのノズル面をワイピングするクリーニング機構を備えており、記録ヘッドのノズルから吐出されるインクのノズル面に対する後退メニスカス速度(RMV)と、ノズル面をブレードがワイピングする速度(Vw )がVw ≦1.1×RMVという関係にあるものであり、これによって記録ヘッドのノズル面に拭きのこりが少なく高いクリーニング効率が得られるものとされている。そして、RMVは図7に示す装置を用い、以下の方法により測定することができる。すなわち、記録ヘッドのノズル面と同じ撥水面上に被測定対象のインク100を25μlを垂らし、下面が親水性のラバー部材101(6mmφ)と撥水面102との間隙(1mm)に該インク100を保持させ、半径20mmで円を描くように、インク100を保持したまま、この部材101を回転軸103の周りに一定周速(Vmm/sec)で回転させる。周速を変化させ、インク100がラバー部材101に追随してゆく最大の速度を測定し、これを前記RMVとする。
下記特許文献2は、上述したような弾性部材からなるワイピング部材(ブレード)でノズル面をクリーニングするクリーニング装置とは異なり、図8に示すように、インクジェットヘッド200のノズル面201に対して空気吹出ノズル202で空気を吹出し、空気吹出ノズル202とノズル面201を移動手段により相対的に平行移動させ、ノズル面201から空気の噴射によって剥離されたインク203等を、ノズル面201の近傍に配置された空気吸出ノズル204から吸い出すものである。これによって、余分なインクの消費を抑えると共に周囲の汚染を防止してインクジェットヘッド200のノズル面201の全体に良好なクリーニングを行うことができるものとされている。
特開2003−191478号公報 特開2004−174845号公報
特許文献1に記載の装置によれば、経年使用による耐久性の低下や傷の発生により記録ヘッドのノズル面の撥インク性が低下した場合や、近年のインクジェットプリンタで見られるようにヘッドのノズル面に対する撥液性が低い記録液を使用するような場合には、クリーニング動作後にもノズル面にインク滴が残留してしまう危険性がある。ワイピング速度を低速にすることである程度の対処も可能であるとも考えられるが、クリーニング時間の大幅な延長につながり、システムの効率低下を招いてしまうのでやはり好ましくない。
特許文献2に記載の装置によれば、空気の噴射によって除去したインク滴を回収するために複雑な回収機構が必要になり、コストアップを招くという問題があった。また、回収機構を設けない場合や、簡易的な吸収体を設けて回収したインクを処理しようとした場合には、除去されたインク滴又は簡易的に回収したインクが垂れて装置内を汚染したり、 ノズル面に残されたインクでノズルが詰まって画像形成品位の低下を招く。さらに、ノズル面で乾燥して固まったインク等の固着物に対しては除去能力が極めて低いという問題があった。
本発明は、以上の課題に鑑みてなされたものであり、経年使用による耐久性の低下や傷の発生により記録ヘッドのノズル面の撥インク性が低下した場合や、ヘッドのノズル面に対する撥液性が低い記録液を使用するような場合においても、特に速度を落とすことなく有効なクリーニング効果が得られ、除去したインクを簡易な構成で確実に処理できる構造であるために装置内の汚染やノズル詰まりによる画像形成品位の低下がなく、さらにノズル面に付着したインク滴に対する除去能力が高いだけでなく、ノズル面で乾燥して固まったインク等の固着物に対する除去能力も高いインクジェットプリンターのクリーニング装置を提供することを目的としている。
請求項1に記載されたインクジェットプリンターのクリーニング装置は、
弾性材料からなりインクジェットヘッドのインク吐出面に接触するワイパーと、前記ワイパーに隣接して前記ワイパーと一体に設けられ前記インク吐出面に加温空気を噴射して前記インク吐出面のインク滴を前記ワイパーに向けて移動させる空気噴射ノズルと、前記ワイパーと前記空気噴射ノズルを前記インク吐出面に沿って移動させる移動手段を備えたことを特徴としている。
請求項2に記載されたインクジェットプリンターのクリーニング装置は、請求項1に記載のインクジェットプリンターのクリーニング装置において、
前記空気噴射ノズルによる加温空気の噴射方向が、前記インク吐出面に垂直に向かう方向と、前記ワイパーが前記インク吐出面と接触している位置に向かう方向とがなす角度の範囲内にあることを特徴としている。
請求項3に記載されたインクジェットプリンターのクリーニング装置は、請求項1又は2に記載のインクジェットプリンターのクリーニング装置において、
前記ワイパーと前記空気噴射ノズルが取り付けられて前記移動手段によって移動する基体と、前記基体以外に設置されて前記空気噴射ノズルに加温空気を供給する噴射空気貯留タンクと、前記噴射空気貯留タンクに設けられて前記噴射空気貯留タンクが貯留する空気を加温する加温手段と、前記基体以外に設置されて前記空気噴射ノズルから噴射される加温空気に圧力を与える圧力発生手段とをさらに有することを特徴としている。
近年の多種多様なインクの中には、低温状態において高粘度化するものものがあり、クリーニング時に回収不良を起こしてしまう問題を有するものもあったが、請求項1に記載されたインクジェットプリンターのクリーニング装置によれば、空気噴射ノズルから加温空気を噴射しながら、この空気噴射ノズル及びワイパーを移動手段によってインク吐出面に沿って移動させることにより、ワイパーはインク吐出面のインク滴及び固着したインクをかきとって回収することができる。このように、ワイパーと空気噴射ノズルを一体化することでクリーニング速度を低下させることなくヘッドのインク吐出面のインク滴を確実に除去できるとともに、回収したインク等による装置内汚染や画像形成品位の低下が防止される。また、クリーニング時には空気噴射ノズルからの加温空気の噴き付けによってワイパーにインクを供給しているため、撥水膜の劣化が著しい乾燥状態でのワイピングが防止され、ヘッドのインク吐出面に傷をつけるのを防止できる。さらに、空気噴射ノズルからの加温空気の噴射によってインク吐出面のインク滴は加温空気で暖めらて低粘度化することにより速やかにワイパーに送られ、複雑な回収機構を用いることなくワイパーを伝って確実に回収される。
請求項2に記載されたインクジェットプリンターのクリーニング装置によれば、請求項1に記載のインクジェットプリンターのクリーニング装置における上記効果において、空気噴射ノズルによる加温空気の噴射方向がワイパー側に傾けられており、インク吐出面にあるインク滴がワイパーに向かうように構成されているので、空気吹き付けにより除去されたインク滴を吹き付け方向の前方にあるワイパーに確実に伝えて回収・除去することができる。
請求項3に記載されたインクジェットプリンターのクリーニング装置によれば、請求項1又は2に記載のインクジェットプリンターのクリーニング装置における上記効果において、移動手段によって移動する基体にワイパーと空気噴射ノズルを取り付け、基体以外に設置した噴射空気貯留タンクに加温手段を設けて空気噴射ノズルに加温空気を供給するとともに、基体以外に設置した圧力発生手段により、空気噴射ノズルから噴射される加温空気に圧力を与えるように構成したので、全体として簡易な構成で機能の異なるワイパーと空気噴射ノズルを一体化することができた。
本発明の実施形態を図1乃至図6を参照して説明する。
図1〜図3は本実施形態に係るインクジェットプリンターのクリーニング装置を示す図であって、図1は本例のインクジェットプリンターのクリーニング装置の正面図、図2は本例のインクジェットプリンターのクリーニング装置のクリーニング時の作用を示す図、図3は本例のインクジェットプリンターのクリーニング装置における空気噴射ノズルによる空気噴射方向の範囲を示す模式図である。
また、図4〜図6は、本実施形態に係るクリーニング装置を備えたインクジェットプリンターを示す図であって、図4はインクジェットヘッド付近の平面図、図5はクリーニング装置の正面図、図6はクリーニング装置の作動を示す図である。
まず、図1〜図3を参照して本例に係るインクジェットプリンターのクリーニング装置2の基本構造を説明する。
図1及び図2に示すように、本例のクリーニング装置2は基体3を有している。この基体3は、移動手段4によってインクジェットヘッド1(以下、ヘッド1とも呼ぶ)のインク吐出面5に沿って移動できるようになっている他、後述するようにインクジェット記録装置の作動状況に応じて必要な位置に移動することができる。
基体3のクリーニング時の移動方向についての一端部には、ワイパー6が設けられている。ワイパー6は弾性材料からなる板状のブレードであり、クリーニング時にはインクジェットヘッド1のインク吐出面5に弾性的に接触する。
また、基体3のクリーニング時の移動方向についての他端部側には、ワイパー6に隣接して空気噴射ノズル7が設けられている。空気噴射ノズル7は、ヘッド1のインク吐出面5に加温空気を噴射してインク吐出面5のインク滴8をワイパー6に向けて移動させる機能を備えており、ヘッド1の外部の所定位置に設けられた噴射空気貯留タンク11及び圧力発生手段9に可撓性の管10を介して直列に接続されている。さらに、噴射空気貯留タンク11には加温手段12が取り付けられている。かかる構成によれば、圧力発生手段9によって加圧された空気が噴射空気貯留タンク11に蓄えられ、さらに加温手段12に暖められて所定温度の加温空気となり、この加温空気が所定の動作タイミングで噴射空気貯留タンク11から空気噴射ノズル7に供給され、ヘッド1のインク吐出面5に向けて噴射される。
なお、本例では、空気噴射ノズル7には、ヘッド1の外部の所定位置に設けられた噴射空気貯留タンク11が管10を介して接続され、ヘッド1の外部の所定位置に設けられた圧力発生手段9が管10によって噴射空気貯留タンク11に接続されているが、この接続順は逆でも良い。すなわち、空気噴射ノズル7には、まずヘッド1の外部の所定位置に設けられた圧力発生手段9が管10を介して接続され、ヘッド1の外部の所定位置に設けられた噴射空気貯留タンク11が管10を介して圧力発生手段9に接続される構成でも良い。この構成の場合、噴射空気貯留タンク11に貯留された空気は、噴射空気貯留タンク11に設けられた加温手段12で暖められて加温空気となり、圧力発生手段9に送られて圧力を与えられて空気噴射ノズル7に供給される。
さらに、空気噴射ノズル7に接続されるヘッド1の外部にある噴射空気貯留タンク11(加温手段12を含む)と圧力発生手段9は必ずしも構成部品として別体である必要はなく、一体に構成されていてもよい。要するに、空気噴射ノズル7から噴射される空気に所定の温度と圧力を与えうる機能を備えた構成であればよい。
加温空気を噴射してインク吐出面5のインク滴8をワイパー6に向けて移動させる機能を得るため、本例のクリーニング装置2における空気噴射ノズル7は、図3に模式的に示すように、インク吐出面5に対する空気噴射ノズル7による加温空気の噴射方向が、インク吐出面5に垂直に向かう方向Aと、ワイパー6がインク吐出面5と接触している位置bに向かう方向Bとがなす角度θの範囲内に設定されている。本例では、空気噴射ノズル7からワイパー6側に斜めに噴射された加温空気が、ワイパー6と空気噴射ノズル7の間のインク吐出面5に衝突し、インク吐出面5にあるインク滴8をワイパー6に向けて移動させるようになっている。
図1乃至図3には示していないが、基体3には回収したインクを受けるパン(受皿)と、パンに溜まったインクを排出する排出管が設けられており、回収したインクは排出管を介して飛散や蒸発を許容しないタンク(廃インクボトル)に回収して保持することができる。
以上の構成において、ヘッド1のクリーニングは、インクジェットプリンターの動作乃至状態に応じて適当なタイミングで行なう。例えば、必要に応じてヘッド1内の乾燥したインクを押し出すためにパージを行い、その後ヘッド1のインク吐出面5に廃インクが残るのでこれを除去するために次のような動作を行なう。
基体3をヘッド1のクリーニング方向の始点に設定してから、図2に示すように、空気噴射ノズル7から加温空気を噴射しながら、この空気噴射ノズル7及びワイパー6を搭載した基体3を移動手段4によってインク吐出面5に沿って移動させていく。本例では、ヘッド1に対して、ワイパー6が先となり、空気噴射ノズル7が後となるような向きで基体3を移動させるが、逆でもよい。
ワイパー6は、弾性的に変形した状態に対応した力でインク吐出面5に接触しながら移動し、インク吐出面5のインク滴8を回収するとともに、ヘッド1内のインクのメニスカスを破壊することなく、インク吐出面5に固着したインクをかきとって回収することができる。
空気噴射ノズル7はインク吐出面5に加温空気を噴射し、インク吐出面5のインク滴8に圧力を加えてこれをワイパー6に移動させる。移動してワイパー6に接したインク滴8は、ワイパー6を伝ってインク吐出面5から離れ、確実に回収されるので、特許文献2で示した空気噴射式の除去機構における空気吸出しノズルのような複雑な回収機構は不要である。このため複雑な回収機構によるコストアップが避けられ、廃インクの確実な回収によって装置内での廃インクによる汚染やノズル詰まりによる画像形成品位の低下が避けられる。
また、本例によれば、インクの除去工程においてワイパー6だけでなくワイパー6側にインク滴8を送る空気噴射ノズル7も併用するので、クリーニング時には空気噴射ノズル7からの加温空気の吹き付けによってワイパー6にインクを供給しているため、撥水膜の劣化が著しい乾燥状態でのワイピングが防止され、ワイパー6は常に濡れた状態のインク吐出面5に接して移動することとなり、ヘッド1のインク吐出面5に傷をつけることがない。
このように、本例によれば、ワイパー6と空気噴射ノズル7を一体化することでクリーニング速度を低下させることなくヘッド1のインク吐出面5のインク滴8及び固着したインクを確実に除去できるとともに、回収したインク等による装置内汚染や画像形成品位の低下が防止される。また、ワイパー6と空気噴射ノズル7を一体化することで装置全体の小型化が実現できる(特に、後述するラインヘッド1型のインクジェットプリンターでは小型化による効果が大きい)。
さらには、近年のインクジェットシステムに使用される多種多様化したインク(記録液)の中には、低温時にインク中成分が析出してしまうものがある。このようなインクの場合、クリーニング時の環境次第ではインク吐出面にインク中成分が析出し、正常なクリーニングがなされないこともあったが、本例のようにインク吐出面に加温空気を噴射することにより、インク吐出面におけるインク中成分の析出を確実に防ぎ、また仮にインク中成分が析出した場合であっても、加温空気によってこれを再溶解することができるので、常に正常なクリーニングが可能になるという効果も得られる。
なお、以上説明した実施形態では、インクジェットヘッド1の位置が固定されており、これに対してクリーニング装置2が移動する構成であったが、逆にクリーニング装置2が位置固定されており、これに対してインクジェットヘッド1が移動してクリーニングが行われるものとしてもよい。
次に、図4〜図6を参照して、本例のクリーニング装置2を、ラインヘッド型のインクジェットプリンター(インクジェット記録装置)のインクジェットヘッド1に設けた場合の具体的構造例を説明する。
図4及び図6に示すように、本例のクリーニング装置2が設けられたラインヘッド型のインクジェットプリンターは、C(シアン)、K(ブラック)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の4色のインクを吐出する4系列のヘッド1(C,K,M,Y)を有している。各色の系列は、それぞれ同色の6個のヘッド1で構成されており、各系列内において6個のヘッド1は千鳥状に配置されている。すなわち、各系列において、各ヘッド1はノズルが並んだ長手方向を主走査方向(図4において横方向)に平行にして並べられ、かつ副走査方向(図4において縦方向)にずらした2位置に1個おきで配置されている。このため、副走査方向と平行な紙搬送方向に移動する図示しない印刷用紙に対して、各ヘッド1におけるインク吐出のタイミングを副走査方向の位置の違いに応じて制御することにより、全体として印刷用紙上に主走査方向に連続した画像形成を行なうことができるように構成されている。
図4〜図6に示すように、本例のメンテナンス部20は各色のヘッド1の系列ごとに設けられており、回収したインクの受皿であるパン21と、パン21内に設けられた基台22と、基台22上に弾性手段としてのばね23を介して設けられたクリーニング装置2及びキャップ25とを有している。なお、一つのパン21の中にある各クリーニング装置2の空気噴射ノズル7は、ばね23に沿って設けられた図示しない配管及びこれに連通する基台22内の図示しない配管、そしてパン21を貫通して基台22に連通した可撓性の管26(図1では管10)を介して、パン21の外に設けられた噴射空気貯留タンク11と圧力発生手段9(図1参照)に接続されている。また、各パン21には、排出管27が接続連通されており、各クリーニング装置2のワイパー6から流れ落ちてパン21内に溜まった廃インクを、パン21の外に設けられた図示しない廃インクボトルに導出するようになっている。
ここで、各メンテナンス部20に設けられた6個ずつのクリーニング装置2及びキャップ25は、系列の6個のヘッド1に対応する位置及び千鳥の配置で設置されており、インクジェットプリンターの動作乃至状態に合せて駆動されるメンテナンス部20の動作に伴い、前述したようにクリーニング装置2は対応する各ヘッド1のインク吐出面5をクリーニングし、またキャップ25は対応する各ヘッド1のインク吐出面5を覆って密閉するようになっている。
以上の構成における、メンテナンス部20の作動について説明する。
インクジェットプリンターが記録動作中のときは、メンテナンス部20は図4及び図6(a)に示す待機位置に設定される。
インクジェットプリンターの停止時(放置状態)には、メンテナンス部20は、各キャップ25が対応する各ヘッド1の真下から上昇し、各キャップ25に対応する各ヘッド1を密閉するキャップ位置に設定される。
メンテナンス部20がヘッド1のメンテナンスを行なう場合には、メンテナンス部20は、各クリーニング装置2が対応する各ヘッド1のインク吐出面5の端部に接するメンテナンス位置に設定され、他端部に向けて移動することにより前述したような作用で各ヘッド1のインク吐出面5をクリーニングする。
例えば、図6に示すように、図6(a)に示す待機位置にある各メンテナンス部20は、インクジェットプリンターの動作乃至状態に応じた所定のタイミングで、図6(b)に示すように下降し、さらに図6(c)に示すように各ヘッド1の下方に移動し、その後微少寸法上昇してワイパー6がインク吐出面5に接するメンテナンス位置に設定される。
なお、ヘッド1とメンテナンス部20の移動は相対的なものであり、上述のようにメンテナンス部20が移動してもよいし、ヘッド1が移動してもよい。
図1は本発明の実施形態に係るインクジェットプリンターのクリーニング装置の正面図である。 図2は本発明の実施形態に係るインクジェットプリンターのクリーニング装置のクリーニング時の作用を示す図である。 図3は本発明の実施形態に係るインクジェットプリンターのクリーニング装置における空気噴射ノズルによる加温空気の噴射方向の範囲を示す模式図である。 図4は本発明の実施形態に係るインクジェットプリンターにおけるインクジェットヘッド付近の平面図である。 図5は本発明の実施形態に係るインクジェットプリンターにおけるクリーニング装置の正面図である。 図6は本発明の実施形態に係るインクジェットプリンターにおけるクリーニング装置の作動を示す図である。 特許文献1に示す従来のインクジェットプリンターの開発において使用されたRMVを測定するための装置を示す図である。 特許文献2に示す従来のインクジェットプリンターを示す図である。
符号の説明
1…インクジェットヘッド(ヘッド)
2…クリーニング装置
3…基体
4…移動手段
5…インク吐出面
6…ワイパー
7…空気噴射ノズル
8…インク滴
9…圧力発生手段
11…噴射空気貯留タンク
12…加温手段
20…メンテナンス部

Claims (3)

  1. 弾性材料からなりインクジェットヘッドのインク吐出面に接触するワイパーと、前記ワイパーに隣接して前記ワイパーと一体に設けられ前記インク吐出面に加温空気を噴射して前記インク吐出面のインク滴を前記ワイパーに向けて移動させる空気噴射ノズルと、前記ワイパーと前記空気噴射ノズルを前記インク吐出面に沿って移動させる移動手段を備えたことを特徴とするインクジェットプリンターのクリーニング装置。
  2. 前記空気噴射ノズルによる加温空気の噴射方向が、前記インク吐出面に垂直に向かう方向と、前記ワイパーが前記インク吐出面と接触している位置に向かう方向とがなす角度の範囲内にあることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンターのクリーニング装置。
  3. 前記ワイパーと前記空気噴射ノズルが取り付けられて前記移動手段によって移動する基体と、前記基体以外に設置されて前記空気噴射ノズルに加温空気を供給する噴射空気貯留タンクと、前記噴射空気貯留タンクに設けられて前記噴射空気貯留タンクが貯留する空気を加温する加温手段と、前記基体以外に設置されて前記空気噴射ノズルから噴射される加温空気に圧力を与える圧力発生手段とをさらに有することを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェットプリンターのクリーニング装置。
JP2008153189A 2008-06-11 2008-06-11 インクジェットプリンターのクリーニング装置 Active JP5133788B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008153189A JP5133788B2 (ja) 2008-06-11 2008-06-11 インクジェットプリンターのクリーニング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008153189A JP5133788B2 (ja) 2008-06-11 2008-06-11 インクジェットプリンターのクリーニング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009297957A true JP2009297957A (ja) 2009-12-24
JP5133788B2 JP5133788B2 (ja) 2013-01-30

Family

ID=41545370

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008153189A Active JP5133788B2 (ja) 2008-06-11 2008-06-11 インクジェットプリンターのクリーニング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5133788B2 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62292438A (ja) * 1986-06-13 1987-12-19 Canon Inc インクジエツト記録装置
JPH02108549A (ja) * 1988-09-26 1990-04-20 Tektronix Inc インクジェット・ヘッドの洗浄方法及び装置
JPH02194964A (ja) * 1989-01-24 1990-08-01 Canon Inc 液体噴射記録装置および該液体噴射記録装置の回復方法
JPH07237298A (ja) * 1994-02-25 1995-09-12 Canon Inc インクジェット記録装置
JPH08197742A (ja) * 1995-01-31 1996-08-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd インクジェット記録装置
JP2003182088A (ja) * 2001-12-13 2003-07-03 Canon Inc インクジェット記録装置のクリーニング機構
JP2007098719A (ja) * 2005-10-03 2007-04-19 Brother Ind Ltd インクジェット記録装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62292438A (ja) * 1986-06-13 1987-12-19 Canon Inc インクジエツト記録装置
JPH02108549A (ja) * 1988-09-26 1990-04-20 Tektronix Inc インクジェット・ヘッドの洗浄方法及び装置
JPH02194964A (ja) * 1989-01-24 1990-08-01 Canon Inc 液体噴射記録装置および該液体噴射記録装置の回復方法
JPH07237298A (ja) * 1994-02-25 1995-09-12 Canon Inc インクジェット記録装置
JPH08197742A (ja) * 1995-01-31 1996-08-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd インクジェット記録装置
JP2003182088A (ja) * 2001-12-13 2003-07-03 Canon Inc インクジェット記録装置のクリーニング機構
JP2007098719A (ja) * 2005-10-03 2007-04-19 Brother Ind Ltd インクジェット記録装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5133788B2 (ja) 2013-01-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100694121B1 (ko) 잉크젯 화상형성장치 및 노즐부 클리닝방법
JP4895723B2 (ja) 液体吐出装置および液体吐出面の清掃方法
JP4508131B2 (ja) インクジェットプリンタ
JP2006212863A (ja) インクジェット記録装置、及びインクジェット記録ヘッドのノズル面の清掃方法
JP6597650B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2009023118A (ja) インクジェット記録ヘッドのワイピング方法
KR20100083383A (ko) 잉크젯 화상형성장치 및 그 인쇄방법
JP6085092B2 (ja) インクジェット記録装置及び記録ヘッド保管方法
JP4970229B2 (ja) インクジェットプリンターのクリーニング装置
JP4858447B2 (ja) 液滴吐出装置
CN108297548B (zh) 记录头和具备记录头的喷墨记录装置
US9186899B2 (en) Ink jet printing apparatus
JP2007118344A (ja) 液体噴射装置
JP5133789B2 (ja) インクジェットプリンターのクリーニング装置
JP5133788B2 (ja) インクジェットプリンターのクリーニング装置
KR20090000504A (ko) 잉크젯 화상형성장치 및 스피팅 방법
JP2004050472A (ja) インクジェット記録装置
JP2008126576A (ja) インクジェット記録装置、インクジェット記録装置の回復方法
JP2007190766A (ja) 液滴吐出装置
JP2014024258A (ja) インクジェット記録装置
JPH04307257A (ja) インクジェットプリンタのメンテナンス方法
JPH1178039A (ja) インクジェット記録装置
JP6973185B2 (ja) 液体吐出ユニット及び液体吐出装置
JP2002316421A (ja) インクジェット記録装置
JP4899490B2 (ja) 液滴吐出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110506

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120705

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120717

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120914

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121030

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121108

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151116

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5133788

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250