JP2009297739A - 車輌用キャストホイール並びにその製造方法並びにその製造装置 - Google Patents

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【課題】 指向性凝固の始発点を新たな位置に設定することにより、安定した指向性凝固を達成し、製造欠陥のない車輌用キャストホイールの製造を実現することを技術課題としたものである。
【解決手段】 本発明の車輌用キャストホイール1は、タイヤ3が直接組み付けられるリム部12と、車輌5側におけるハブに組み付けられるディスク部11とを軽合金で一体鋳造して成る車輌用キャストホイール1であって、前記リム部12は、リムベース121に対し、その幅方向両側縁に前記ディスク部11に内側が支持されているアウターリムフランジ122と、内側が支持されていないインナーリムフランジ123とを対設状態に具え、前記リム部12は、リムベース121の幅方向のほぼ中央を起点としてインナーリムフランジ122とアウターリムフランジ123との双方の方向に向けて指向性凝固が進行して形成されたものであることを特徴として成るものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、車輌用キャストホイール並びにその製造手法に関するものであって、特に製造技術上困難が伴う形状仕様のキャストホイールであっても、製造欠陥の発生を抑えることができる新規な技術に関するものである。
近年、車輌の重要部分の一つであるタイヤ、ホイールを含めた車輪については、車輌の走行性の向上に対応して益々要求性能が厳しくなり、且つ厳しい使用条件にさらされている。具体的には、車輌タイヤの偏平化が進むにつれて、タイヤは、サイドウォール高さが低くなり、それとともにタイヤ空気室容積も減少している。このようなタイヤが適用される車輌用キャストホイールは、特にリム部においてタイヤ空気室による充分な路面衝撃の緩衝機能を期待できないことや、タイヤの受けた凹み方向の衝撃が低い高さのサイドウォールでは容易にリム部まで達してしまうことなど、従来に比べて厳しい使用条件にさらされている。
特にインナーリムフランジは、ディスク部と、それに連なるスポークとにより支えられたアウターリムフランジに比べて、内周側に支えとなる部材を持たないことから、走行中の路面からの衝撃により変形しやすい傾向を有している。
このため、車輌が走行中段差等の乗り越え時のような衝撃入力を受けた場合、インナーリムフランジに永久変形が生じてしまうこともある。このような変形した部位では、内部応力が蓄積されることとなり、車輌走行中に繰り返し受ける応力と相まって、大きな応力を集中的に受ける結果となる。
このような場合、その部分に鋳造欠陥が生じると、そこを起点にキャストホイールの割れが進行し、ホイールの破損に至ることが危惧される。
ところで、従来の手法を踏襲して、例えば幅広タイプのホイールを製造した場合、鋳造欠陥を回避することは必ずしも容易ではない。即ち、一般に溶融状態の金属(溶湯)を鋳造型に充填した後、凝固させて所定の形状を得る鋳造製法においては、鋳造型に充填された溶湯は、それが凝固する際に体積変化が発生するものであって、車輌用キャストホイールに多く用いられているアルミニウム合金においては、その変化は体積の減少、収縮となって現れる。この鋳造品の凝固は、鋳造型と接する表面部より肉厚内部に進行するため、この収縮部に相当する溶湯を補給しないと鋳造品の内部に空隙(鋳巣と呼ばれる鋳造欠陥)が発生する。このような鋳造欠陥は、鋳造品の機密性を損なったり、強度の低下の原因となっている。
このために、鋳造を行う場合には、このような内部欠陥の発生を防止するために、溶湯を補給する部分から一番離れた場所から溶湯補給部に向って凝固が進行する(指向性凝固)ように鋳造方案を策定することとなる。具体的には、車輌用キャストホイールの場合は、インナーリムフランジからディスク中心部に向けて単一の指向性凝固を図る方法が一般的に採られている。
しかしながら、ホイールの大径化とリム幅の増加に伴い、インナーリムフランジと溶湯補給となるディスク中心部の距離は、隔たり(増大し)、且つ製品自体も大型化する傾向にある。このような傾向は、望ましい指向性凝固を妨げる要因となることから、従来手法のような単一の指向性凝固の手法では健全なインナーリムフランジを成型することが困難な状況となっている。
特開昭60−170567号公報 特開2000−158122号公報
本発明は、このような背景を考慮してなされたものであって、指向性凝固の始発点を新たな位置に設定することにより、安定した指向性凝固を達成し、製造欠陥のない車輌用キャストホイールの製造を実現することを技術課題としたものである。
請求項1記載の車輌用キャストホイールは、タイヤが直接組み付けられるリム部と、車輌側におけるハブに組み付けられるディスク部とを軽合金で一体鋳造して成る車輌用キャストホイールであって、 前記リム部は、リムベースに対し、その幅方向両側縁に前記ディスク部に内側が支持されているアウターリムフランジと、内側が支持されていないインナーリムフランジとを対設状態に具え、前記リム部は、リムベースの幅方向のほぼ中央を起点としてインナーリムフランジとアウターリムフランジとの双方の方向に向けて指向性凝固が進行して形成されたものであることを特徴として成るものである。
請求項2記載の車輌用キャストホイールの製造方法は、タイヤが直接組み付けられるリム部と、車輌側におけるハブに組み付けられるディスク部とを軽合金で一体鋳造して成る車輌用キャストホイールであって、前記リム部は、リムベースに対し、その幅方向両側縁に前記ディスク部に内側が支持されているアウターリムフランジと、内側が支持されていないインナーリムフランジとを対設状態に具えて成る車輌用キャストホイールを加工対象のワークとする製造方法において、この製造に用いる鋳造型は、ワーク形状を現出させるキャビティを具え、前記キャビティに溶融状態の金属素材を充填した後、凝固させるにあたっては、リム部におけるリムベースの幅方向のほぼ中央を起点としてインナーリムフランジとアウターリムフランジとの双方の方向に向けて指向性凝固が進行するようにキャビティ周辺を冷却することを特徴として成るものである。
請求項3記載の車輌用キャストホイールの製造方法は、前記請求項2記載の要件に加え、前記キャビティについては、下方にディスク部成型用キャビティをほぼ円盤状の空間として設け、更にその周縁からリム部成型用キャビティをほぼ円筒状の空間として上方に伸びるように設け、前記リム部成型用キャビティ部の高さ方向のほぼ中央部を冷却できるようにしたことことを特徴として成るものである。
請求項4記載の車輌用キャストホイールの製造方法は、前記請求項2または3記載の要件に加え、前記冷却にあたっては、キャビティ周壁に設けたウォータジャケットに通水することによって行うことを特徴として成るものである。
請求項5記載の車輌用キャストホイールの製造方法は、前記前記請求項2、3または4記載の要件に加え、前記キャビティにおけるリム部成型用キャビティの上縁部には、押湯チャンバを連通状態に設けていることを特徴として成るものである。
請求項6記載の車輌用キャストホイールの製造装置は、タイヤが直接組み付けられるリム部と、車輌側におけるハブに組み付けられるディスク部とを軽合金で一体鋳造して成る車輌用キャストホイールであって、前記リム部は、リムベースに対し、その幅方向両側縁に前記ディスク部に内側が支持されているアウターリムフランジと、内側が支持されていないインナーリムフランジとを対設状態に具えて成る車輌用キャストホイールを加工対象のワークとする製造装置において、この製造に用いる鋳造型は、ワーク形状を所望の余裕を含んで現出できるキャビティを具え、前記キャビティは、下方にディスク部成型用キャビティをほぼ円盤状の空間として設け、更にその周縁からリム部成型用キャビティをほぼ円筒状の空間として上方に伸びるように設け、前記リム部成型用キャビティ部の高さ方向のほぼ中央部を冷却するようにしたことを特徴として成るものである。
請求項7記載の車輌用キャストホイールの製造装置は、前記請求項6記載要件に加え、前記冷却にあたっての構成については、リム部成型用キャビティの高さ方向のほぼ中央付近にウォータジャケットを設け、ここに通水するものであることを特徴として成るものである。
請求項8記載の車輌用キャストホイールの製造装置は、前記請求項6または7記載の要件に加え、前記キャビティに溶融状態の金属素材を充填するにあたっては、下方から上方に向けて加圧充填することを特徴として成るものである。
請求項9記載の車輌用キャストホイールの製造装置は、前記請求項6、7または8記載の要件に加え、前記キャビティにおけるリム部成型用キャビティ上縁部には、押湯チャンバを設けていることを特徴として成るものである。
まず請求項1記載の発明によれば、鋳造欠陥の無い均一な凝固状態を実現し、厳しい使用条件にも耐え得る車輌用キャストホイールが得られる。
また請求項2及び3記載の発明によれば、溶融状態の金属素材を凝固させるにあたって指向性凝固をコントロールし、製造欠陥の無い車輌用キャストホイールの製造を可能としたものである。
また請求項4記載の発明によれば、指向性凝固の始発点を設定するための冷却は、いわゆる水冷式のものであり、安定した冷却により指向性凝固を導くことができる。
また請求項5記載の発明によれば、もっとも製造欠陥を嫌うインナーリムフランジは、常時加圧状態に溶融金属素材が充填されており、製造欠陥の発生を抑えることができる。
また請求項6記載の発明によれば、溶融状態の金属素材を凝固させるにあたって指向性凝固をコントロールし、製造欠陥の無い車輌用キャストホイールの製造を可能としたものである。
また請求項7記載の発明によれば、指向性凝固の始発点を設定するための冷却は、いわゆる水冷式のものであり、安定した冷却により指向性凝固を導くことができる。
また請求項8記載の発明によれば、キャビティ内により安定的に溶融金属素材を充填することができる。
また請求項9記載の発明によれば、もっとも製造欠陥を嫌うインナーリムフランジは、常時加圧状態に溶融金属素材が充填されており、製造欠陥の発生を抑えることができる。
本発明を実施するための最良の形態は、以下述べる実施例をその一つとするものであると共に、この技術思想に基づく種々の改良した実施例も含むものである。
以下、本発明を図示の実施例に基づいて具体的に説明する。
符号1は、本発明の車輌用キャストホイールであって、製造装置である鋳造型2によって製造されるものである。この車輌用キャストホイール1は、図1に示すようにその使用時においては、タイヤ3が装着された状態で車輌5に取り付けられる。なおタイヤ3は、その外周面をトレッド面31として、サイドウォール32を介して更に前記車輌用キャストホイール1に直接はまり合うビード33を具える。このタイヤ3についても、本発明が対象とする車輌用キャストホイール1の場合、傾向として広いトレッド面31と低いサイドウォール32を有し、空気室容積も少ないいわばワイドタイヤ3が適用される。
以下本発明の車輌用キャストホイール1について説明する。
この車輌用キャストホイール1は、ディスク部11と、タイヤ3が嵌め込まれるリム部12とが一体に鋳造形成されるものであって、ディスク部11は、車輌5側のハブに取り付けられるディスクセンタ111と、そこからリム部12に至るスポーク112とにより構成される。もちろん、ディスクセンタ111から放射状に何本かのスポーク112が延びるように文字通りスポークとして認識される部位ほかに、限りなく平板ディスク状のままのものや、スポーク112に相当する部材が全面的にメッシュ状に構成されているものなど種々の形態を有するものであるが、いずれにせよディスク部11は、ディスクセンタ111とスポーク112と含んだものとして定義する。
一方リム部12は、まずリムの幅方向を設定するリムベース121に対して、その両側縁にアウターリムフランジ122、インナーリムフランジ123とが形成される。アウターリムフランジ122側は、前記ディスク部11により支持された状態となっている一方、のインナーリムフランジ123は、内側を支持されていない状態に構成されている。
なおリム部12は、更に詳細には、アウターリムフランジ122、インナーリムフランジ123のそれぞれ内側がタイヤ3のビード33の受け入れるビートシート124であり、ここにタイヤ3のビード33との機密性を高めるリムバンプ125が形成される。更にはリムベース121は、一部外径を小さくしてタイヤ3のビード33が落とし込まれるビードドロップ126が具えられている。
この車輌用キャストホイール1の特に大きな特徴は、このものが凝固するにあたって、リム部12の幅方向のほぼ中央を起点として、インナーリムフランジ123とアウターリムフランジ122との双方の方向に向って、溶融状態の金属素材Mが指向性凝固を進行させて形成されたものである。
これにより、従来製造手法では製造欠陥が生じやすいリム部12、特にインナーリムフランジ123近くの部位を含め、すべての部位で製造欠陥が生じていない。
因みに、この図示の寸法仕様は、一例として呼び寸法17×7.5Jのいわゆる大径ワイドリムである。
次に車輌用キャストホイール1の製造装置である鋳造型2について説明する。
まず鋳造型2は、適宜の金属製の耐圧素材で構成するものであり、図示の実施例では、ほぼ一体的に図示しているが、ワークWたる車輌用キャストホイール1の鋳造後の取り出しを考慮して、何分割かにされたものが、適宜ボルト締め等により一体に構成されている。
まず鋳造型2には、キャビティ20が形成されるものであって、このキャビティ20は、車輌用キャストホイール1を加工対象のワークWとし、このワークW の形状に所望の余裕、例えば切削加工のための寸法余裕等を含んだ空間として再現されている。従って、このキャビティ20は、適宜車輌用キャストホイール1の部位に対応した空間形状を有する。すなわち符号21は、ディスク部成型用キャビティ21であり、鋳造型2の下方に、ほぼ円盤状の形状として形成されている。もちろん、スポーク112が分離した放射形状を有するような場合、必ずしも円盤状の連続した形状とはならないが、それをそれをも含めて、全体としては円盤状として定義する。
このディスク部成型用キャビティ21に続いて、リム部成型用キャビティ22が形成されるものであり、このレイアウトからリム部成型用キャビティ22は、鋳造型2において筒状に上方に伸びた空間として形成されている。このリム部成型用キャビティ22は、具体的にはその中間部がリムベース成型部221となり、その下端側であってディスク部成型用キャビティ21と直接連通する部位にアウターリムフランジ成型部222が設けられ、一方上端側にはインナーリムフランジ成型部223が構成される。
そして、ディスク部成型用キャビティ21の中央には、下方から湯口23が接続され、ここから溶融状態の金属素材Mが充填される。
一方、リム部成型用キャビティ22における上端部、即ちインナーリムフランジ成型部223の更に上方には、円環状に押湯チャンバ24が空間として形成されており、押湯チャンバ24の内壁面は断熱材241によって構成されている。
更にリム部成型用キャビティ22の高さ方向中央付近、詳しくはリムベース成型部221の一例として内側中央付近には、円環状のウォータジャケット25を設けるものであり、ここに冷却水通路250に冷却水Cを供給するための冷却水配管251を連通させている。
このウォータジャケット25に通水される冷却水Cが指向性凝固の始発点を設定するための冷却手段となっているのである。
本発明の車輌用キャストホイール1とその製造装置である鋳造型2は、以上述べたような具体的な構成を有するものであり、次のような製造方法により車輌用キャストホイール1を製造する。
まず鋳造型2を完全に組み付け状態にした後、湯口23から溶融状態の金属素材Mをキャビティ20内に充填してゆく。当然、溶融状態の金属素材Mは、キャビティ20の底部側であるディスク部成型用キャビティ21側から充填が開始され、更にリム部成型用キャビティ22に至って、そのレベルを上昇させるようにして充填が進んでいく。そして充填の終了時には、溶融状態の金属素材Mが、インナーリムフランジ成型部223を超えて押湯チャンバ24内に高さ方向の約半分程度までレベルまで充填が進められる。
このようにして溶融状態の金属素材Mの充填が終了した後には、金属素材Mの凝固を図るものであるが、前記ウォータジャケット25における冷却水通路250に冷却水配管251から冷却水Cを送り込み、鋳造型2から冷却雰囲気を伝達させてリムベース成型部221の中間部から溶融状態の金属素材Mの凝固がその上下方向に向って進行するように図ってゆく。
このようにするときには、指向性凝固が終端に至るまでの距離が短く、その間の時間経過による凝固状態の設定がし易く、結果的に鋳巣等が生じない状態でワークWの凝固が達成される。
もちろんこのとき、押湯チャンバ24からの加圧が溶融状態の金属素材Mに働き、また湯口23側から一定の押圧状態が期待できるから、このような溶融状態の金属素材Mへの加圧効果も相まって、更に鋳造欠陥の発生が抑えられている。
〔他の実施の形態〕
本発明は以上述べた実施の形態を一つの基本的な技術思想とするものであるが、更に次のような改変が考えられる。
本発明は、従来手法のノウハウや手法がより活かし易いような形で、湯口23を下方に配置し、更にディスク部成型用キャビティ21を下方に配置した最も好ましい実施例を示しているが、例えば、ワークWたる車輌用キャストホイール1を立てた状態、即ちホイールの回転軸を横に寝かせた状態としてもよいし、また湯口23の位置等も、必ずしも下方に設定せずに、周辺に配置したような形態であっても差し支えない。
また冷却手段としては、ウォータジャケット25に冷却水Cを通水する手法であったが、冷却水Cについては、通常の工業用水に限らず、他の熱伝導性を考慮した他の冷却媒体としても差し支えない。
また図5に示す実施例は、鋳造型2におけるリムベース成型部221の外周または内周近くにクーリングフィン26を形成し、これをエアダクト261で囲むようにして冷却風を通過させるような、いわゆる空冷式のものであっても差し支えない。図示のものはリムベース成型部221の外周側にクーリングフィン26を配するとともに、内周側には水冷用のウォータジャケット25を残したものであり、このような併用式ももとより差し支えない。
もちろんこのような空冷式のものに留まらず、霧滴化した水滴をクーリングファン26に吹き付けて、いわゆる冷却水の蒸発による潜熱利用の冷却手法を採ってもよい。
本発明の車輌用キャストホイールの使用状態並びにその製造装置を併せて示す説明図である。 本発明の車輌用キャストホイールの製造方法を示す縦断正面図である。 同上装置の一部拡大縦断面図である。 同上平面図である。 同上装置の他の実施例を示す断面図である。
符号の説明
1 車輌用キャストホイール
2 鋳造型
3 タイヤ
5 車輌
11 ディスク部
111 ディスクセンタ
112 スポーク
12 リム部
121 リムベース
122 アウターリムフランジ
123 インナーリムフランジ
124 ビートシート
125 リムバンプ
126 ビードドロップ
20 キャビティ
21 ディスク部成型用キャビティ
22 リム部成型用キャビティ
221 リムベース成型部
222 アウターリムフランジ成型部
223 インナーリムフランジ成型部
23 湯口
24 押湯チャンバ
241 断熱材
25 ウォータジャケット
250 冷却水通路
251 冷却水配管
26 クーリングフィン
261 エアダクト
31 トレッド面
32 サイドウォール
33 ビード
W ワーク
M 金属素材
C 冷却水

Claims (9)

  1. タイヤが直接組み付けられるリム部と、車輌側におけるハブに組み付けられるディスク部とを軽合金で一体鋳造して成る車輌用キャストホイールであって、
    前記リム部は、リムベースに対し、その幅方向両側縁に前記ディスク部に内側が支持されているアウターリムフランジと、内側が支持されていないインナーリムフランジとを対設状態に具え、前記リム部は、リムベースの幅方向のほぼ中央を起点としてインナーリムフランジとアウターリムフランジとの双方の方向に向けて指向性凝固が進行して形成されたものであることを特徴とする車輌用キャストホイール。
  2. タイヤが直接組み付けられるリム部と、車輌側におけるハブに組み付けられるディスク部とを軽合金で一体鋳造して成る車輌用キャストホイールであって、前記リム部は、リムベースに対し、その幅方向両側縁に前記ディスク部に内側が支持されているアウターリムフランジと、内側が支持されていないインナーリムフランジとを対設状態に具えて成る車輌用キャストホイールを加工対象のワークとする製造方法において、
    この製造に用いる鋳造型は、ワーク形状を現出させるキャビティを具え、前記キャビティに溶融状態の金属素材を充填した後、凝固させるにあたっては、リム部におけるリムベースの幅方向のほぼ中央を起点としてインナーリムフランジとアウターリムフランジとの双方の方向に向けて指向性凝固が進行するようにキャビティ周辺を冷却することを特徴とする車輌用キャストホイールの製造方法。
  3. 前記キャビティは、下方にディスク部成型用キャビティをほぼ円盤状の空間として設け、更にその周縁からリム部成型用キャビティをほぼ円筒状の空間として上方に伸びるように設け、前記リム部成型用キャビティ部の高さ方向のほぼ中央部を冷却できるようにしたことを特徴とする請求項2記載の車輌用キャストホイールの製造方法。
  4. 前記冷却にあたっては、キャビティ周壁に設けたウォータジャケットに通水することによって行うことを特徴とする請求項2または3記載の車輌用キャストホイールの製造方法。
  5. 前記キャビティにおけるリム部成型用キャビティの上縁部には、押湯チャンバを連通状態に設けていることを特徴とする請求項2、3または4記載の車輌用キャストホイールの製造方法。
  6. タイヤが直接組み付けられるリム部と、車輌側におけるハブに組み付けられるディスク部とを軽合金で一体鋳造して成る車輌用キャストホイールであって、前記リム部は、リムベースに対し、その幅方向両側縁に前記ディスク部に内側が支持されているアウターリムフランジと、内側が支持されていないインナーリムフランジとを対設状態に具えて成る車輌用キャストホイールを加工対象のワークとする製造装置において、
    この製造に用いる鋳造型は、ワーク形状を所望の余裕を含んで現出できるキャビティを具え、前記キャビティは、下方にディスク部成型用キャビティをほぼ円盤状の空間として設け、更にその周縁からリム部成型用キャビティをほぼ円筒状の空間として上方に伸びるように設け、前記リム部成型用キャビティ部の高さ方向のほぼ中央部を冷却するようにしたことを特徴とする車輌用キャストホイールの製造装置。
  7. 前記冷却にあたっての構成は、リム部成型用キャビティの高さ方向のほぼ中央付近にウォータジャケットを設け、ここに通水するものであることを特徴とする請求項6記載の車輌用キャストホイールの製造装置。
  8. 前記キャビティに溶融状態の金属素材を充填するにあたっては、下方から上方に向けて加圧充填することを特徴とする請求6または7記載の車輌用キャストホイールの製造装置。
  9. 前記キャビティにおけるリム部成型用キャビティ上縁部には、押湯チャンバを設けていることを特徴とする前記請求6、7または8記載の車輌用キャストホイールの製造装置。
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