JP2009296825A - 電機子コア及び電機子コアの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ティースとヨークとの間の界面で生じる渦電流をより確実に低減する。
【解決手段】ティース12は回転軸を中心とした径方向D2に沿って積層された複数の磁性板121を有している。バックヨーク11は回転軸に平行な回転軸方向D1に沿って積層された複数の磁性板111と、回転軸方向D1の少なくとも一方の側に開口した孔112とを有している。ティース12とバックヨーク11との間には、ティース12及びバックヨーク11の何れか一方に設けられ、電気的絶縁性を有するコーティング膜14が介在している。
【選択図】図3
【解決手段】ティース12は回転軸を中心とした径方向D2に沿って積層された複数の磁性板121を有している。バックヨーク11は回転軸に平行な回転軸方向D1に沿って積層された複数の磁性板111と、回転軸方向D1の少なくとも一方の側に開口した孔112とを有している。ティース12とバックヨーク11との間には、ティース12及びバックヨーク11の何れか一方に設けられ、電気的絶縁性を有するコーティング膜14が介在している。
【選択図】図3
Description
本発明は、電機子コア及び電機子コアの製造方法に関し、特に積層された複数の磁性板を有するティースと、積層された複数の磁性板を有するヨークとの界面で生じる渦電流を低減する技術に関する。
特許文献1には、積層鋼板で構成されたティースと、積層鋼板で構成され、当該ティースが埋設されたヨークとを備える電機子が記載されている。そして、ヨークに設けられた孔に対してティースが部分的に埋設、例えば圧入固定されている。
なお、本発明に関連して特許文献2が開示されている。
一般的に、表面がコーティングされた所定の鋼板を所定方向に打ち抜いて所望の積層鋼板を形成した場合、打ち抜き面(所定方向に沿った表面)はコーティングがなされていない。
よって、回転軸を中心とした径方向に沿って積層鋼板を積層してティースを形成した場合、周方向に略直交する表面はコーティングがなされていない。また、ヨークのうち、ティースが埋設される孔も打ち抜きによって形成されるので、当該孔の表面にもコーティングがなされていない。
このような電機子においては、ティースとヨークとの界面において積層鋼板同士がコーティングを介さずに直接接触し、当該界面においてティースとヨークとの間を流れる磁束に起因した渦電流が生じる可能性があった。また、絶縁するためのシート等を介在させると、ティースとヨーク間に隙間ができて、磁気抵抗が高くなるという課題を有していた。
そこで、本発明は、ヨークとティースの間の界面で生じる渦電流をより確実に低減する電機子コア及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る電機子コアの第1の態様は、各々が、所定の軸(P)に垂直な第1方向(D2)に積層された複数の第1磁性板(121)を有し、前記軸の周りで環状に配置され、所定の電機子巻線(13)が巻回される芯として機能するティースの複数(12)と、各々が、前記軸に平行な第2方向(D1)に積層された複数の第2磁性板(111)と、前記第2磁性板が積層された状態で形成され、前記ティースが前記第2方向に沿って挿入される孔(112)とを有するヨーク(11)と、前記ティースと前記ヨークとの間に介在し、前記ティース及び前記ヨークの少なくとも何れか一方に設けられ、電気的絶縁性を有するコーティング膜(14)とを備える。
本発明に係る電機子コアの第2の態様は、第1の態様に係る電機子コアであって、前記コーティング膜(14)は前記ヨーク(11)に設けられており、少なくとも、前記孔(12)に呈する断面近傍において前記第2磁性板(111)の相互間に介在する。
本発明に係る電機子コアの第3の態様は、第2の態様に係る電機子コアであって、前記ヨーク(11)は前記第2方向(D1)に沿って自身を貫通する第2の孔(113)を更に備え、前記コーティング膜(14)は前記第2の孔の表面においても前記第2磁性板(111)の相互間に介在する。
本発明に係る電機子コアの第4の態様は、第3の態様に係る電機子コアであって、前記第2の孔(113)は、前記軸(P)を中心とした周方向に沿って前記ティース(12)を延在した領域(114)を避けて設けられる。
本発明に係る電機子コアの第5の態様は、第2乃至第4の何れか一つの態様に係る電機子コアであって、前記孔(112)は前記第2方向(D1)で前記ティース(12)と対面する底(112a)を有し、前記ヨーク(11)は前記第2方向に沿って前記底から前記孔とは反対側に延在して自身を貫通する第3の孔(115)を備え、前記コーティング膜(14)は前記第3の孔の表面にも塗装され、前記第3の孔の前記表面において前記第2磁性板(111)の相互間に介在する。
本発明に係る電機子コアの第6の態様は、第2乃至第5の何れか一つの態様に係る電機子コアであって、前記ヨーク(11)は、前記第2方向(D1)に沿って延在し、前記軸(P)を中心とした環状の側面(11a)を備え、前記側面は前記第2方向から見て凸凹形状(11c)を有し、前記コーティング膜(14)は前記凹凸形状を呈する位置において前記側面にも設けられて前記凹凸形状を呈する位置において前記第2磁性板(111)の相互間に介在する。
本発明に係る電機子コアの第7の態様は、第1の態様に係る電機子コアであって、前記側面(11a)は、前記第2方向(D1)から見て前記軸(P)とは反対側に開口した凹部(11b)を有し、前記凸凹形状(11c)は前記凹部のみに設けられる。
本発明に係る電機子コアの第8の態様は、第1乃至第7の何れか一つの態様に係る電機子コアであって、前記複数の前記第2磁性板(111)の各々は、前記第2方向(D1)に第2の凹凸を有し、前記第2の凹凸によって前記複数の前記第2磁性板同士は相互に係合されている。
本発明に係る電機子コアの第9の態様は、第1乃至第5の何れか一つの態様に係る電機子コアであって、前記複数の前記第2の磁性板(111)の相互間は溶接されている。
本発明に係る電機子コアの第10の態様は、第9の態様に係る電機子コアであって、前記ヨーク(11)は、前記第2方向(D1)に沿って延在し、前記軸(P)を中心とした環状の側面(11a,11d)を有し、前記複数の前記第2磁性板(111)は、前記側面で相互に溶接されている。
本発明に係る電機子コアの第11の態様は、第2乃至第10の何れか一つの態様に係る電機子コアであって、前記コーティング膜(14)と前記ティース(12)との間で前記コーティング膜と前記ティースとを接着する接着剤(15)を更に備える。
本発明に係る電機子コアの第12の態様は、第1の態様に係る電機子コアであって、前記コーティング膜(14)は前記ティース(12)に設けられており、前記第1磁性板(121)の相互間にも介在する。
本発明に係る電機子コアの第13の態様は、第12の態様に係る電機子コアであって、前記ティース(12)は前記第1方向(D2)に自身を貫通する第2の孔(122)を備え、前記コーティング膜(14)は前記第2の孔の表面にも設けられて、前記表面において前記第1磁性板(121)の相互間に介在する。
本発明に係る電機子コアの第14の態様は、第13の態様に係る電機子コアであって、前記第2の孔(122)は複数あって、前記第2方向(D1)に並んでいる。
本発明に係る電機子コアの第15の態様は、第12乃至第14の何れか一つの態様に係る電機子コアであって、前記第1方向(D2)及び前記第2方向(D1)に垂直な第3方向(D3)における、前記複数の前記第2磁性板(121)の幅の各々は、前記第1方向(D2)に向かう従って広く、前記第2磁性板が積層された状態で略階段状の段差を形成し、前記コーティング膜は前記段差に設けられている。
本発明に係る電機子コアの第16の態様は、第12乃至第15の何れか一つの態様に係る電機子コアであって、前記コーティング膜(14)は前記ティース(12)のうち前記孔(112)に貫挿される部分にのみ設けられている。
本発明に係る電機子コアの第17の態様は、第16の態様に係る電機子コアであって、前記ティース(12)は前記第2方向(D1)に沿って前記ヨーク(11)とは反対側に前記孔(112)から延在し、前記第1方向(D2)及び前記第2方向(D1)に垂直な第3方向(D3)における前記ティース(12)の幅は、前記孔(112)に挿入された部分よりも前記孔から延在した部分の方が広い。
本発明に係る電機子コアの第18の態様は、第12乃至第15の何れか一つの態様に係る電機子コアであって、前記ティース(12)は前記第2方向(D1)において前記ヨーク(11)とは反対側に一端面(12a)を有し、前記コーティング膜(14)は前記一端面を避けて前記ティースに設けられている。
本発明に係る電機子コアの第19の態様は、第12乃至第15の何れか一つの態様に係る電機子コアであって、前記コーティング膜(14)は前記ティース(12)の全ての表面に設けられている。
本発明に係る電機子コアの第20の態様は、第12乃至第19の何れか一つの態様に係る電機子コアであって、前記コーティング膜(14)と前記ヨーク(11)との間で前記コーティング膜と前記ヨークとを接着する接着剤(15)を更に備える。
本発明に係る電機子コアの第21の態様は、第1乃至第20の何れか一つの態様に係る電機子コアであって、前記複数の前記第1磁性板(121)の各々は、前記第2方向(D1)に第2の凹凸を有し、前記第2の凹凸によって前記複数の前記第1磁性板同士は相互に係合されている。
本発明に係る電機子コアの第22の態様は、第1乃至第21の何れか一つの態様に係る電機子コアであって、前記複数の前記第1磁性板(121)の相互間は溶接されている。
本発明に係る電機子コアの第23の態様は、第1乃至第16,第17乃至第22何れか一つの態様に係る電機子コアであって、前記ティース(12)は前記第2方向(D1)において前記ヨーク(11)とは反対側に位置する一端面(12a)と、前記一端面において前記ヨークとは反対側に開口する第2の凹部(123)とを備え、前記複数の前記第1磁性板(121)の相互間は前記第2の凹部で溶接されている。
本発明に係る電機子コアの第24の態様は、第1乃至第23の何れか一つの態様に係る電機子コアであって、前記ティース(12)は前記第2方向(D1)において前記ヨーク(11)側に位置する第2の一端面(12b)と、前記第2の一端面において前記第2方向について前記ヨーク側に開口する第3の凹部(124)とを備え、前記複数の前記第1磁性板(121)の相互間は前記第3の凹部で溶接されている。
本発明に係る電機子コアの第25の態様は、第1乃至第24の何れか一つの態様に係る電機子コアであって、前記コーティング膜(14)はワニスである。
本発明に係る電機子コアの第26の態様は、第1乃至第24の何れか一つの態様に係る電機子コアであって、前記コーティング膜(14)は電着塗装によって形成される。
本発明に係る電機子コアの第27の態様は、第1乃至第26の何れか一つの態様に係る電機子コアであって、前記ティースと前記ヨークとは相互に溶接されている。
本発明に係る電機子コアの製造方法の第1の態様は、各々が、所定の軸(P)に垂直な第1方向(D2)に積層された複数の第1磁性板(121)を有し、前記軸の周りで環状に配置され、所定の電機子巻線(13)が巻回される芯として機能するティースの複数(12)と、各々が、前記軸に平行な第2方向(D1)に積層された複数の第2磁性板(111)と、前記2磁性板が積層された状態で形成され、前記ティースが前記第2方向に沿って挿入される孔(112)とを有するヨーク(11)とを備える電機子コアの製造方法であって、(a)前記ティースの前記孔に貫挿される表面及び前記孔の表面の何れか一方に、コーティング液を接触させるステップと、(b)前記ステップ(a)の実行後に、前記コーティング液を固化させて、電気的絶縁性を有するコーティング膜(14)を形成するステップと、(c)前記ステップ(b)の実行後に、前記ティースを前記孔に貫挿するステップとを実行する。
本発明に係る電機子コアの製造方法の第2の態様は、第1の態様に係る電機子コアの製造方法であって、前記ステップ(a)にて、前記ティースの前記表面に前記コーティング液を接触させて、前記コーティング液を前記複数の第1磁性板の相互間に含浸させる。
本発明に係る電機子コアの製造方法の第3の態様は、第1の態様に係る電機子コアの製造方法であって、前記ステップ(a)にて、前記孔の表面に前記コーティング液を接触させて前記コーティング液を前記複数の前記第2磁性板の相互間に含浸させる。
本発明に係る電機子コアの第1の態様によれば、コーティング膜の膜厚は高い精度で制御が可能なので、ティースとヨークの間で電気的絶縁が破れる恐れを低減できる。よって、より確実にティースとヨークとの界面で生じる渦電流を低減できる。
本発明に係る電機子コアの第2、第3、第5、第8及び第9の態様によれば、第2磁性板の相互間の固定を強固にできる。
本発明に係る電機子コアの第4の態様によれば、ティースからの磁束はヨークの内部を周方向に沿って流れるので、第2の孔は当該磁束の流れを阻害しにくい。
本発明に係る電機子コアの第6の態様によれば、凹凸によってコーティング膜が設けられる塗装面積が増えるため、第2磁性板同士の固定を強固にできる。
本発明に係る電機子コアの第7の態様によれば、例えば軸を中心とした円筒状の収納ケースの内周面に、側面を接触させて電機子コアを収納する場合に、当該内周面と凹部の間が例えば冷媒通路として活用される。凹部と内周面とは接触しないので、凹凸形状を呈する位置(凹部)でのコーティング膜がはがれない。
本発明に係る電機子コアの第10の態様によれば、第9の態様に係る電機子コアの実現に寄与する。
本発明に係る電機子コアの第11、第20及び第27の態様によれば、ティースとヨークとを固定できる。
本発明に係る電機子コアの第12、第13、第19、第21及び第22の態様によれば、第1磁性板の相互間の固定を強固にできる。
本発明に係る電機子コアの第14の態様によれば、磁束はティース内部を第2方向に沿って流れるので、第3の孔が例えば第1方向及び第2方向に垂直な方向に並んでいる場合に比べて、磁束を阻害しにくい。
本発明に係る電機子コアの第15の態様によれば、階段状の段差による角がヨークの孔に直接に接触して変形することを抑制できる。
本発明に係る電機子コアの第16の態様によれば、コーティング膜の使用量を低減できる。
本発明に係る電機子コアの第17の態様によれば、ティースのうち孔に挿入された部分の幅を、コーティング膜の膜厚の分だけ狭くできるので、ティースの材料を低減できる。
本発明に係る電機子コアの第18の態様によれば、第2方向で電機子コアと対向して界磁子を配置した場合に、一端面と界磁子との間の間隙が増大するのを防ぐ。
本発明に係る電機子コアの第23の態様によれば、第1磁性板同士が一端側で相互に溶接されているので磁性板同士の固定を強固にできる。また一般的に溶接される箇所は、隣接する表面に対して盛り上がる場合がある。ヨークとは反対側に開口する凹部で溶接がなされているので、溶接による盛り上がりが、一端面に対してヨークとは反対側に突出する量を抑制、あるいは回避できる。よって、例えば、第2方向について、ティースに対してティースと反対側で電機子コアと対向する界磁子を設けた場合、当該界磁子とティースとの間の間隙が、溶接の盛り上がりによって低減されることを抑制できる。
本発明に係る電機子コアの第24の態様によれば、第1磁性板同士が一端側で相互に溶接されているので磁性板同士の固定を強固にできる。また、溶接による盛り上がりが、一端面に対してヨーク側に突出する量を抑制、あるいは回避できるので、溶接による盛り上がりによって、第2方向におけるティースとヨークとの間隙が生じるのを抑制または回避できる。
本発明に係る電機子コアの第25の態様によれば、第1の態様に係る記載の電機子コアを実現できる。
本発明に係る電機子コアの第26の態様によれば、コーティング膜の膜厚を高精度で制御できる。
本発明に係る電機子コアの製造方法の第1の態様によれば、コーティング膜の膜厚は高い精度で制御可能である。しかも、ティース又は孔の表面にコーティング膜を形成してから、ティースを孔に貫挿しているので、コーティング膜が破れてヨークとティースが直接に接触する可能性を低減できる。ひいてはヨークとティースの間の絶縁が破れる可能性を低減できる。またコーティング膜を形成した後にティースを孔に貫挿するので、ヨークとティースが直接に衝突して互いが損傷するのを防止できる。
本発明に係る電機子コアの製造方法の第2の態様によれば、第1磁性板同士の固定を強固にできる。
本発明に係る電機子コアの製造方法の第3の態様によれば、第2磁性板同士の固定を強固にできる。
以下、本発明に係る実施の形態の電機子コアについて図を参照して説明する。なお、同一符号は同一又は相当する部分を示し、重畳する説明については省略する。
第1の実施の形態.
図1は第1の実施の形態に係る電機子コアの一例を有する電機子を示す概念的な分解斜視図である。本電機子は、電機子コア1と、複数の電機子巻線13とを備えている。電機子コア1はバックヨーク11と、複数のティース12とを備えている。なお、図1ではバックヨーク11とティース12と電機子巻線13とが回転軸Pに平行な方向(以下、回転軸方向D1と呼称する)において分離して示されている。また、本願で特に断らない限り、電機子巻線は、これを構成する導線の一本一本を指すのではなく、導線が一纏まりに巻回された態様を指す。これは図面においても同様である。また、巻き始め及び巻き終わりの引き出し線、及びそれらの結線も図面においては省略した。
図1は第1の実施の形態に係る電機子コアの一例を有する電機子を示す概念的な分解斜視図である。本電機子は、電機子コア1と、複数の電機子巻線13とを備えている。電機子コア1はバックヨーク11と、複数のティース12とを備えている。なお、図1ではバックヨーク11とティース12と電機子巻線13とが回転軸Pに平行な方向(以下、回転軸方向D1と呼称する)において分離して示されている。また、本願で特に断らない限り、電機子巻線は、これを構成する導線の一本一本を指すのではなく、導線が一纏まりに巻回された態様を指す。これは図面においても同様である。また、巻き始め及び巻き終わりの引き出し線、及びそれらの結線も図面においては省略した。
バックヨーク11は、複数の磁性板111と、複数の孔112とを有する。複数の磁性板111は例えば平板状の積層鋼板であって、回転軸方向D1に積層されている。複数の孔112は複数の磁性板111が積層された状態で形成される。複数の孔112は回転軸方向D1の少なくとも一方の側で開口し、回転軸Pを中心として環状に配置されている。
このような孔112は、回転軸方向D1に沿って磁性板111を打ち抜くことで形成できる。一般的に、積層鋼板の表面はコーティングされているが、打ち抜かれた面(孔112の表面のうち回転軸方向D1に略沿った面)では、コーティングがなされていない。さらに、打ち抜きにダレが発生した場合、打ち抜かれた面及びその近傍のコーティングが除去されることもある。
なお、図1では孔112が回転軸方向D1に沿ってバックヨーク11を貫通した場合が例示されているが、回転軸方向D1において一方の側のみに開口していてもよい。例えば孔112が溝であってもよい。
複数のティース12はそれぞれ当該一方の側から複数の孔112に貫挿される。よって、複数のティース12も回転軸Pの周りで環状に配置される。複数のティース12は、それぞれ電機子巻線13が巻回される芯として機能する。
図2は図1に示す電機子のうち一のティース12の一例を示す概念的な斜視図である。ティース12は複数の磁性板121を有している。複数の磁性板121は回転軸方向D1を中心とした径方向D2に沿って積層されている。このような磁性板121は例えば打ち抜きによって形成される。孔112の表面と同様に、打ち抜かれた面(磁性板121の表面のうち径方向D2に略沿った面)にはコーティングがなされていない。
図3は、一のティース12を通る位置での周方向D3における電機子コア1の一部の概念的な構成の一例を示す断面図である。図3においては、ティース12とバックヨーク11とが組み立てられた後の構成が示されている。電機子コア1はコーティング膜14を備えている。コーティング膜14は、少なくとも周方向D3におけるバックヨーク11とティース12との間に介在し、バックヨーク11及びティース12の何れか一方に設けられる。またコーティング膜14は電気的絶縁性を有している。なお、図3においてはコーティング膜14の膜厚を誇張して示しているが、実際は例えば数百ミクロンのオーダである。これは、ティース12かバックヨーク11のいずれかに固着するコーティング膜とすることで、コア表面(ティース12の表面若しくは孔112の表面)にそって、厚みを極めて小さくすることができる。
本第1の実施の形態ではコーティング膜14がバックヨーク11のみに形成された場合について説明する。図4は上記電機子コア1の製造方法の一例を示すフローチャートである。まず、ステップS11にて、孔112の表面のうち、少なくとも周方向D3に略直交する表面の全面にコーティング液を接触させる。例えばコーティング液として液状のワニスを当該表面に塗布する。この際、真空でワニスを含浸させることで、積層間にもワニスが入り込む。打ち抜きの破断面に、コーティングをするためには、破断面近傍まで、つまり、鋼板間にもワニスが入り込むことが必須である。また、ワニス液を塗布するのではなく、ワニスにバックヨークを浸漬させてもよい。
次にステップS12にて、コーティング液を固化させて少なくとも周方向における孔112の表面にコーティング膜14を形成する。例えばコーティング液がワニスである場合に、これを放置して自然硬化させるか、紫外線照射や加熱によって硬化を促進させて、コーティング液を固化させる。
次にステップS13にて、ティース12を孔112に貫挿する。この際、複数の磁性板121同士を例えば仮止めして相互に固定してからティース12を孔112に貫挿することが望ましい。もちろん、磁性板121同士を例えば溶接などによって本止めしてからティース12を孔112に貫挿してもよい。
以上の製造工程を経て電機子コア1を製造できる。図5はステップS13にてティース12をバックヨーク11に貫挿する様子を示す概念的な断面図である。コーティング膜14は接着剤とは異なり、その膜厚は高い精度で制御が可能であり、またティース12を孔112に貫挿する際には既に孔112の表面にはコーティング膜14が形成されている。よって、ティース12をバックヨーク11に貫挿するに際してコーティング膜14は剥がれにくく、これを周方向D3におけるティース12とバックヨーク11との間の全面に渡って介在させやすい。
そしてティース12に電機子巻線13を巻回することで、図1に示す電機子を製造することができる。もちろん、ティース12に電機子巻線13を巻回してからステップS13にてティース12を孔112に貫挿して図1に示す電機子を製造してもよい。なお、この明細書で「巻回する」とは、予め巻回された電機子巻線13をティース12に貫挿する処理も含む。ティース12が孔112に貫挿された状態で、かかる処理を実行する場合は、ティース12は回転軸方向D1においてバックヨーク11とは反対側に庇を有してないことが望ましい。
このような電機子において、磁束はティース12の内部を回転軸方向D1に沿って流れ、続けてバックヨーク11の内部を周方向D3に沿って流れる。周方向D3におけるティース12とバックヨーク11の間には電気的絶縁性を有するコーティング膜14が介在するので、ティース12とバックヨーク11との界面で流れる渦電流をより確実に低減できる。
また、ステップS13にてティース12を孔112に貫挿する時には、既に孔112の表面にはコーティング膜14が形成されている。よって、電機子コア1を製造するに際して、ティース12とバックヨーク11とが直接に接触して互いに損傷することを抑制できる。
なお、コーティング膜14の形成方法としてワニス塗装を例に挙げたが、任意の方法が採用できる。例えばコーティング膜14は電着塗装によって形成されてもよい。具体的には、ステップS11にて、コーティング液として採用した水溶性塗料中にバックヨーク11を浸す。当該水溶性塗料にはコーティング膜14(例えば高分子材料)の成分が含まれている。次にステップS12にて、水溶性塗料中に金属を浸し、バックヨーク11と当該金属の間に直流電圧を印加して、コーティング膜14の成分をバックヨーク11の表面に電着させる。特に電着塗装はコーティング膜14の膜厚をより高い精度で形成できるので好適である。
また、ステップS11にてコーティング液が孔112の表面において磁性板111の相互間に含浸する。この場合、ステップS12にてコーティング液を固化させたときに、コーティング膜14が孔112に呈する断面(孔112の表面)において磁性板111の相互間に介在する。コーティング膜14が磁性板111の相互に固着するので、磁性板111の固定を強固にできる。
なお、磁性板111の固定という観点では、孔112が回転軸方向D1に沿ってバックヨーク11を貫通していることが望ましい。これによって、コーティング膜14が磁性板111の全ての相互間に介在し、磁性板111の全てを相互に固定できるからである。
図6は、孔112にコーティング膜14が磁性板111の相互間に介在した状態でのバックヨーク11の概念的な構成の一例を示す断面図である。なお、図6においては、磁性板111を回転軸方向D1に打ち抜いて孔112を形成している場合が例示されている。各磁性板111の孔112を形成する表面は打ち抜きによって回転軸方向D1の一方の側に沿って屈曲し、ダレを形成している。なお、図6においてはダレによる変形を誇張して示している。
ダレによって磁性板111の相互間には間隙が生じるので、ステップS11にてコーティング液は孔112の表面において磁性板111の相互間に含浸しやすい。よって、コーティング膜14を磁性板111の相互間に介在させやすい。また、ダレにより、破断面の近傍も皮膜がない部分ができるので、コーティング膜14の磁性板111の相互間への介在はより求められる。
もちろん必ずしもダレが生じていなくてもよい。磁性板111の相互間には製造上の表面粗さ等によって間隙が生じている。当該間隙が小さくてもコーティング液の粘度が低ければ磁性板111の相互間にコーティング液が含浸しやすい。
磁性板111の相互間の固定はコーティング膜14による固着のみで実現されてもよいが、その他の固定方法と併用してもよい。例えば複数の磁性板111の各々は回転軸方向D1で凹凸を有し、当該凹凸が回転軸方向D1で係合されていてもよい。このような係合はいわゆるカラマセと呼ばれている。これによって、磁性板111同士の固定を強固にできる。
また、磁性板111同士が溶接して固定されていてもよい。例えば回転軸Pを中心とする外周又は内周に位置する側面において磁性板111同士が溶接される。これによっても、磁性板111同士の固定を強固にできる。
第2の実施の形態.
第2の実施の形態に係る電機子の概念的な構成は図1と同一である。第2の実施の形態においてはコーティング膜14によって磁性板111の相互間の固定をより強固にすることを目的とする。
第2の実施の形態に係る電機子の概念的な構成は図1と同一である。第2の実施の形態においてはコーティング膜14によって磁性板111の相互間の固定をより強固にすることを目的とする。
図7は、図1の電機子において、電機子巻線13とは反対側から回転軸方向D1に沿って見た電機子コア1の一部の概念的な構成を示す平面図である。第1の実施の形態に係る電機子コア1と比較してバックヨーク11は孔113を更に備えている。孔113は回転軸方向D1に沿ってバックヨーク11を貫通している。
孔113の表面にはコーティング膜14が形成されている。コーティング膜14は孔113の表面において磁性板111の相互間に介在する。孔113の表面において磁性板111の相互間に介在するコーティング膜14は、磁性板111同士を相互に固着するので、磁性板111同士の固定をより強固にできる。
また孔113は周方向D3に沿ってティース12を延在した領域114を避けて設けられることが好ましい。ティース12からの磁束はバックヨーク11の内部を周方向D3に沿って領域114を流れることに鑑みて、孔113が当該磁束の流れを阻害しにくくするためである。
図8は、図3に示す断面と同じ位置での、第2の実施の形態に係るバックヨーク11の概念的な他の一例を示す断面図である。第1の実施の形態に係るバックヨーク11と比較して、バックヨーク11は孔115を更に備えている。孔112は回転軸方向D1でティース12と対面する底112aを有している。孔115は回転軸方向D1に沿って底112aから孔112とは反対側に延在している。孔112,115の一組はバックヨーク11を回転軸方向D1に沿って貫通する。
孔115の表面にはコーティング膜14が形成されている。コーティング膜14は孔115の表面において磁性板111の相互間に介在する。またコーティング膜14は孔112の表面において磁性板111の相互間に介在する。よって、コーティング膜14が磁性板111の全ての相互間に介在するので、磁性板111の相互間を固定できる。
図9は、回転軸方向D1に沿ってみた電機子コアの一部の概念的な構成を示す平面図である。
バックヨーク11は側面11a,11dを有している。側面11aは、回転軸方向D1に沿って延在し、また回転軸Pを中心とした環状の形状を有している。側面11dは側面11aに対して回転軸P側に位置し、回転軸方向D1に沿って延在し、また回転軸Pを中心とした環状の形状を有している。なお、側面11aをバックヨーク11の外周側の側面、側面11dをバックヨーク11の内周側の側面と見なすことができる。
側面11aは回転軸方向D1から見て凹凸形状11cを有し、当該凹凸形状11cを呈する位置において側面11aにコーティング膜14が形成されている。コーティング膜14は凹凸形状11cを呈する位置において磁性板111の相互間に介在する。
凹凸形状11cによってコーティング膜14が形成される面積を増大させることができるので、磁性板111同士の固定を強固にできる。
なお、側面11aの替わりに若しくは側面11aとともに、側面11dが凹凸形状を有し、当該凹凸形状を呈する位置で側面11dにコーティング膜14が設けられていてもよい。但し、側面11dは図示せぬシャフトと接するので、好ましくは側面11aのみに凹凸形状、コーティング膜14を設けるほうがよい。
また図9においては、側面11aは回転軸Pとは反対側に開口した凹部11bを有している。当該凹部11bは、本電機子コア1を圧縮機に搭載した場合に気体や潤滑油の通路として機能する。以下、本電機子コア1が圧縮機に搭載された例について説明する。図10は、電機子コア1を搭載した圧縮機の一例を示す概念的な断面図である。
圧縮機は、円柱形状の密閉容器40と、密閉容器40内に配設された電動機2及び圧縮機構3を備えている。なお、図10では、電動機2についてはその断面ではなくその側面が示されている。
電動機2は、電機子コア1と電機子巻線13とを有する電機子20と、界磁子21と、シャフト22とを備えている。
電機子コア1は密閉容器40の内面に取り付けられる。より具体的には、例えば密閉容器40にバックヨーク11が圧入若しくは焼き嵌めされて、バックヨーク11の側面11a(より具体的には凹部11b以外の側面11a)が密閉容器40の内面に当接される。
シャフト22は回転軸Pを含む領域で電機子コア1に貫通配置されている。またシャフト22は図示せぬ軸受けによって回転軸Pを中心とした周方向で回転自在に支持されている。
界磁子21はシャフト22に固定され、回転軸方向D1において電機子20と対面して配置される。界磁子21は電機子巻線13が生じさせる磁束に応じて回転運動を行ってシャフト22を回転させる。
このような電動機2において、電機子20は固定子として、界磁子21は回転子として機能する。
圧縮機構3は電動機2よりも下側に配置され、シャフト22を介して電動機2と接続されている。圧縮機構3は界磁子21の回転運動によってシャフト22を介して駆動される。より具体的な圧縮機構3の構成について説明する。圧縮機構3はシリンダ状の本体部31と、上端板32と、下端板33とを備えている。上端板32は本体部31の開口端の電動機2側に、下端板33は本体部31の開口端の電動機2とは反対側にそれぞれ取り付けられている。そして、シャフト22が上端板32、下端板33を貫通して本体部31の内部に進入している。
本体部31の内部には、シャフト22に設けられたクランクピン34に嵌合したローラ35が公転可能に配置される。そして、本体部31の内面と、ローラ35の外面とによって囲まれる圧縮室36の容積はローラ35の公転運動によって低減され、以って圧縮室36内の気体(例えば冷媒)が圧縮される。圧縮室36で圧縮された気体は例えば上端板32に設けられた孔32aを介して電動機2が配された空間に吐出される。
密閉容器40には、圧縮室36の高圧側に開口した吐出管41と、圧縮室36の低圧側に開口した吸入管42が取り付けられている。吐出管41は電動機2に対して圧縮機構3とは反対側に位置している。
吸入管42から圧縮室36へと吸入された気体は、圧縮室36内で圧縮されて電動機2側へと吐出される。そして、圧縮された気体はバックヨーク11の凹部11bを通過して吐出管41へと導かれる。
再び図9を参照して、前述した凹凸形状11cは凹部11bのみに設けられていることが望ましい。凹部11b以外の側面11aは密閉容器40の内周面に当接しているのに対し、凹部11bと密閉容器40の内周面との間の空間は気体通路を形成する。従って、凹凸形状11cが呈する位置、すなわち凹部11bは密閉容器40と接しないので、より確実にコーティング膜14を凹凸形状11cが呈する位置に設けることができる。
第3の実施の形態.
第3の実施の形態においては、図3に示す電機子コア1において、コーティング膜14がティース12に形成される電機子コアについて説明する。即ち、コーティング膜14はティース12の表面のうち、少なくとも周方向D3に略直交する表面に設けられる。
第3の実施の形態においては、図3に示す電機子コア1において、コーティング膜14がティース12に形成される電機子コアについて説明する。即ち、コーティング膜14はティース12の表面のうち、少なくとも周方向D3に略直交する表面に設けられる。
図11は上記電機子コア1の製造方法の一例を示すフローチャートである。まず、ステップS21にて、ティース12の、孔112に挿入される部分の表面のうち、少なくとも周方向D3に略直交する表面の全面にコーティング液を接触させる。ステップS11と同様に、磁性板121同士を仮止め若しくは本止めしてからコーティング液を接触させることが望ましい。ここで、ティース12全体を浸漬してもよい。このとき、エアギャップ面を避けてもよい。
次にステップS22にて、コーティング液を固化させて当該表面にコーティング膜14を形成する。次にステップS23にて、ティース12を孔112に貫挿する。
以上の製造工程を経て第3の実施の形態に係る電機子コアを製造できる。この場合であっても、第1の実施の形態と同様に、より確実にティース12とバックヨーク11との間にコーティング膜14を介在させることができ、以ってティース12とバックヨーク11との界面で生じる渦電流を低減できる。
なお、コーティング膜14の形成方法としては、第1の実施の形態と同様であるので、詳細な説明は省略する。
また、ステップS21にてコーティング液がティース12の表面において磁性板121の相互間に含浸することが望ましい。ステップS22にてコーティング液を固化させたときに、コーティング液が磁性板121同士を相互に固着するので、磁性板121の固定を強固にできる。そのために、ワニスを塗布する際に、真空含浸すると、好適である。
図12は、コーティング膜14が磁性板121の相互間に介在した状態での、ティース12の概念的な構成の一例を示す断面図である。なお、図12においては、回転軸Pに垂直な断面が示され、ティース12の径方向D2に略直交する表面にもコーティング膜14が形成された場合が例示されている。
磁性板121は所定の鋼板を打ち抜いて形成され、当該打ち抜きの方向を径方向D2に採って積層されている。磁性板121の周方向D3における端(以下「周方向端部」と称す)は、打ち抜きによって径方向D2の一方の側に沿って屈曲し、ダレを形成している。そして、コーティング液は当該表面において磁性板121の相互間に含浸している。特に、ダレによって磁性板121の相互間には間隙が生じているので、コーティング液が磁性板121の相互間に含浸しやすい。なお、図12においてはダレによる変形を誇張して示している。もちろん、必ずしもダレが生じていなくてもよい。コーティング液の粘度が低ければ磁性板121の相互間にコーティング液が含浸しやすい。
また図12においては、周方向D3における複数の磁性板121の幅は、径方向D2に沿って一方の側へ向かうに従って広くなっている。そして、磁性板121が積層された状態で、周方向D3において端に位置するティース12の側面で略階段状の段差が形成されている。当該段差によって、磁性板121の周方向端部の角が露出する。
コーティング膜14は当該段差を覆う。よって、ステップS23にて、ティース12を孔112に貫挿するに際して、当該段差によって露出する磁性板121の周方向端部の角がバックヨーク11に接触して相互に変形するのを抑制できる。
なお、ダレが生じている場合には打ち抜きに起因して周方向端部の角が鋭角になる。当該角がなす角度が小さくなるほど当該角は変形しやすくなるが、コーティング膜14によって当該変形を抑制できる。
また磁性板121の相互間の固定はコーティング膜による固着のみで実現されてもよいが、その他の固定方法と併用してもよい。
例えば複数の磁性板121を前述のカラマセによって相互に固定してもよい。また、磁性板121同士を溶接して固定されていてもよい。これらによって、磁性板121の相互間の固定をより強固にできる。
図13は図3に示す断面と同じ位置での、第4の実施の形態に係る電機子の概念的な構成の一例を示す断面図である。ティース12は回転軸方向D1においてバックヨーク11とは反対側に位置する一端12aと、一端12aにおいてバックヨーク11とは反対側に開口する凹部123とを有している。そして、凹部123上に位置する箇所50で磁性板121同士が溶接される。
一般的に溶接される箇所は、隣接する表面に対して盛り上がる場合がある。図13に示す態様によれば、溶接による盛り上がりが、一端12aに対してバックヨーク11とは反対側に突出する量を抑制、あるいは回避できる。よって、例えば、回転軸方向D1について、ティース12に対してバックヨーク11と反対側で電機子と対向する界磁子を設けた場合、当該界磁子とティース12との間の間隙が、溶接の盛り上がりによって低減されることを抑制、あるいは回避できる。もちろん、レーザー溶接等、溶接による盛り上がりを防止する溶接を用いても良い。
またティース12は回転軸方向D1においてバックヨーク側に位置する一端12bと、一端12bにおいて一端12aとは反対側に開口する凹部124とを有していてもよい。そして、凹部124上に位置する箇所51で磁性板121同士が溶接される。
このようなティース12であれば、例えばティース12の一端12bがバックヨーク11と回転軸方向D1で接する場合に、溶接の盛り上がりによってティース12とバックヨーク11との間に生じる間隙を低減、あるいは回避できる。
なお、図13においては箇所50,51の両方で溶接された態様が例示されているが、何れか一方のみで溶接されていればよい。
第4の実施の形態.
第4の実施の形態に係る電機子の概念的な構成は図1と同一である。第4の実施の形態においてもコーティング膜14はティース12に設けられている。
第4の実施の形態に係る電機子の概念的な構成は図1と同一である。第4の実施の形態においてもコーティング膜14はティース12に設けられている。
図14は径方向D2から見たティース12の概念的な構成の一例を示す図である。ティース12は、径方向D2に沿って自身を貫通する孔122を有している。孔122を形成する表面にはコーティング膜14が形成されている。コーティング膜14は孔122の表面において磁性板121の相互間に介在している。孔122の表面において磁性板121の相互間に介在するコーティング膜14は、磁性板121同士を相互に固着するので、磁性板121同士の固定を強固にできる。
また図14においては孔122の複数が例示されている。複数の孔122にコーティング膜14が設けられていれば、孔122の数が大きいほど磁性板121の相互間の固定を強固にできる。この場合、複数の孔122は回転軸方向D1に沿って並べられることが好ましい。磁束はティース12の内部を回転軸方向D1に沿って流れるので、孔122が当該磁束を阻害しにくくするためである。
また図14においては孔122が周方向においてティース12の中央に位置している。これによって、孔122を介して磁性板122を固定する締結力を、バランスよくティース12に分散させることができる。
また図14においては、回転軸方向D1においてバックヨーク11とは反対側のティース12の一端12a側の表面を避けてコーティング膜14を形成している。よって、例えば、回転軸方向D1について、ティース12に対してバックヨーク11と反対側で電機子と対向する界磁子を設けた場合、当該界磁子とティース12との間の間隙における磁気抵抗の増大を招かない。言い換えるとエアギャップ長が増大することを抑制できる。
またコーティング膜14は、ティース12の表面のうち、孔112に貫挿される部分の表面のみに設けられてもよい。これによって、コーティング膜14の使用量を低減できる。
またティース12の表面の全面にコーティング膜14を形成してもよい。コーティング膜14のティース12に対する接触面積が増えるので、磁性板121の固定を強固にできる。
図15は径方向D2から見たティース12の概念的な構成の他の一例を示す図である。なお、図15においては、バックヨーク11を一点破線で示している。ティース12のうち、孔112から外部へと延在する部分の周方向D3における幅は、孔112に貫挿される部分の周方向における幅よりも広い。より具体的には、コーティング膜14の膜厚の分、孔112に貫挿される部分の幅が小さい。これによって、磁性板121の材料を削減できる。
第5の実施の形態.
第5の実施の形態ではティース12とバックヨーク11との間の固定について説明する。
第5の実施の形態ではティース12とバックヨーク11との間の固定について説明する。
図16は、第5の実施の形態に係る電機子コア1の概念的な構成の一例を示す断面図である。コーティング膜14はバックヨーク11(より具体的には孔112の表面)に形成されている。コーティング膜14とティース12との間にはこれらを相互に接着する接着剤15が設けられている。よって、接着剤15によってコーティング膜14を介してバックヨーク11とティース12とを相互に固定できる。
なお、コーティング膜14を設けることなくティース12とバックヨーク11とを接着剤15で相互に接着することも考えられる。しかし例えばティース12を孔112に貫挿してから接着剤15をこれらの間に流し込んだ場合にしろ、例えばティース12の表面に接着剤15を塗布してからこれを孔112に貫挿するにしろ、ティース12とバックヨーク11とが直接に接触する場合がある。
一方、図16に示す電機子コア1であれば、ティース12とコーティング膜14が接触する場合がある。なお、図16においては、例えばティース12の表面荒さに起因して、ティース12の一部とコーティング膜14の一部が接触する場合が例示されている。しかしながら、ティース12とバックヨーク11との間にはコーティング膜14が介在する。よって、ティース12とバックヨーク11との間の界面で生じる渦電流を低減できる。
図17は、第5の実施の形態に係る電機子コアの概念的なほかの一例を示す断面図である。コーティング膜14はティース12の表面に設けられている。コーティング膜14とバックヨーク11との間にはこれらを相互に接着する接着剤15が設けられている。よって、接着剤15によってコーティング膜14を介してバックヨーク11とティース12とを相互に固定できる。
図18,19は第5の実施の形態に係る電機子コア1の概念的な他の一例を示す図である。図19は、図7に示す平面と同じ位置での第5の実施の形態に係る電機子コア1の他の一例を示している。図18は、図19に示す2つの磁性板121の境界面125を含む断面における電機子コア1の概念的な構成を示している。なお、図18,19においては、電機子巻線13を一点鎖線で示している。
図18,19に示すように、バックヨーク11と磁性板121の相互間は、隣り合う2つの磁性板121同士の境界面125の縁と、バックヨーク11とが近接する箇所であって、外部に露出した箇所で、溶接されている。より具体的には、周方向D3において端に位置する境界面125の縁のうち回転軸方向D1において電機子巻線13と反対側の端と、孔112を形成する表面のうち電機子巻線13と反対側の端とを含む箇所52で、溶接される。
バックヨーク11と磁性板121の相互間とは箇所52で溶接されているので、磁性板121同士の固定と、バックヨーク11とティース12との固定とを、箇所52における溶接によって実現できる。従って、溶接の工数を削減して電機子コアを製造することができる。
また、図18においては、バックヨーク11と磁性板121の相互間とは、周方向D3において端に位置する境界面125の縁のうち回転軸方向D1において電機子巻線13側の端と、孔112を形成する表面のうち電機子巻線13端とを含む箇所53でも、溶接されている。これによっても、磁性板121同士の固定と、バックヨーク11とティース12との固定とを、箇所53における溶接によって実現できる。
なお、バックヨーク11と磁性板121の相互間とは、箇所52,53の何れか一方で溶接されていればよい。
変形例.
図20は、変形例に係る電機子の概念的な構成の一例を示す分解斜視図である。第1乃至第5の実施の形態にかかる電機子と比較して、ティース12の形状が相違している。周方向における複数の磁性板121の幅は相互に同一である。より具体的には、複数の磁性板121は径方向から見て相互に同一である。このような場合であっても第1乃至第5の実施の形態で説明した技術が適用可能である。なお図20においてはコーティング膜14の図示を省略している。
図20は、変形例に係る電機子の概念的な構成の一例を示す分解斜視図である。第1乃至第5の実施の形態にかかる電機子と比較して、ティース12の形状が相違している。周方向における複数の磁性板121の幅は相互に同一である。より具体的には、複数の磁性板121は径方向から見て相互に同一である。このような場合であっても第1乃至第5の実施の形態で説明した技術が適用可能である。なお図20においてはコーティング膜14の図示を省略している。
複数の磁性板121は同じ抜き打ち部材を用いて製造できるので、製造が容易である。
図21は、変形例に係る電機子コアの概念的な構成の他の一例を示す分解斜視図である。第1乃至第5の実施の形態に係る電機子と比較して、ティース12の形状が相違している。ティース12のうち、バックヨーク11から外部へと延在する部分の周方向における幅は、バックヨーク11に貫挿される部分の周方向における幅よりも広い。このような場合であっても第1乃至第5の実施の形態で説明した技術が適用可能である。なお図21においてはコーティング膜14、及び磁性板111,121の図示を省略している。
また図20,21の何れにおいても、孔112の形状およびティース12のうち孔112に埋め込まれる部分の形状が直方体となっている。これによって、ティース12とバックヨーク11との間のクリアランスを良好にできる。また上述の周方向端部の角が露出しにくく、ティース12とバックヨーク11との相互の変形を、より低減し易い点で望ましい。
1 電機子コア
11 バックヨーク
12 ティース
13 電機子巻線
14 コーティング膜
15 接着剤
111,121 磁性板
112,113,115,122 孔
123,124,11b 凹部
11a,11d 表面
11c 凹凸形状
11 バックヨーク
12 ティース
13 電機子巻線
14 コーティング膜
15 接着剤
111,121 磁性板
112,113,115,122 孔
123,124,11b 凹部
11a,11d 表面
11c 凹凸形状
Claims (30)
- 各々が、所定の軸(P)に垂直な第1方向(D2)に積層された複数の第1磁性板(121)を有し、前記軸の周りで環状に配置され、所定の電機子巻線(13)が巻回される芯として機能するティースの複数(12)と、
各々が、前記軸に平行な第2方向(D1)に積層された複数の第2磁性板(111)と、前記第2磁性板が積層された状態で形成され、前記ティースが前記第2方向に沿って挿入される孔(112)とを有するヨーク(11)と、
前記ティースと前記ヨークとの間に介在し、前記ティース及び前記ヨークの少なくとも何れか一方に設けられ、電気的絶縁性を有するコーティング膜(14)と
を備える、電機子コア。 - 前記コーティング膜(14)は前記ヨーク(11)に設けられており、少なくとも、前記孔(12)に呈する断面近傍において前記第2磁性板(111)の相互間に介在する、請求項1に記載の電機子コア。
- 前記ヨーク(11)は前記第2方向(D1)に沿って自身を貫通する第2の孔(113)を更に備え、前記コーティング膜(14)は前記第2の孔の表面においても前記第2磁性板(111)の相互間に介在する、請求項2に記載の電機子コア。
- 前記第2の孔(113)は、前記軸(P)を中心とした周方向に沿って前記ティース(12)を延在した領域(114)を避けて設けられる、請求項3に記載の電機子コア。
- 前記孔(112)は前記第2方向(D1)で前記ティース(12)と対面する底(112a)を有し、前記ヨーク(11)は前記第2方向に沿って前記底から前記孔とは反対側に延在して自身を貫通する第3の孔(115)を備え、前記コーティング膜(14)は前記第3の孔の表面にも塗装され、前記第3の孔の前記表面において前記第2磁性板(111)の相互間に介在する、請求項2乃至4の何れか一つに記載の電機子コア。
- 前記ヨーク(11)は、前記第2方向(D1)に沿って延在し、前記軸(P)を中心とした環状の側面(11a)を備え、前記側面は前記第2方向から見て凸凹形状(11c)を有し、
前記コーティング膜(14)は前記凹凸形状を呈する位置において前記側面にも設けられて前記凹凸形状を呈する位置において前記第2磁性板(111)の相互間に介在する、請求項2乃至5の何れか一つに記載の電機子コア。 - 前記側面(11a)は、前記第2方向(D1)から見て前記軸(P)とは反対側に開口した凹部(11b)を有し、前記凸凹形状(11c)は前記凹部のみに設けられる、請求項6に記載の電機子コア。
- 前記複数の前記第2磁性板(111)の各々は、前記第2方向(D1)に第2の凹凸を有し、前記第2の凹凸によって前記複数の前記第2磁性板同士は相互に係合されている、請求項1乃至7の何れか一つに記載の電機子コア。
- 前記複数の前記第2の磁性板(111)の相互間は溶接されている、請求項1乃至5の何れか一つに記載の電機子コア。
- 前記ヨーク(11)は、前記第2方向(D1)に沿って延在し、前記軸(P)を中心とした環状の側面(11a,11d)を有し、前記複数の前記第2磁性板(111)は、前記側面で相互に溶接されている、請求項9に記載の電機子コア。
- 前記コーティング膜(14)と前記ティース(12)との間で前記コーティング膜と前記ティースとを接着する接着剤(15)を更に備える、請求項2乃至10の何れか一つに記載の電機コア。
- 前記コーティング膜(14)は前記ティース(12)に設けられており、前記第1磁性板(121)の相互間にも介在する、請求項1に記載の電機子コア。
- 前記ティース(12)は前記第1方向(D2)に自身を貫通する第2の孔(122)を備え、前記コーティング膜(14)は前記第2の孔の表面にも設けられて、前記表面において前記第1磁性板(121)の相互間に介在する、請求項12に記載の電機子コア。
- 前記第2の孔(122)は複数あって、前記第2方向(D1)に並んでいる、請求項13に記載の電機子コア。
- 前記第1方向(D2)及び前記第2方向(D1)に垂直な第3方向(D3)における、前記複数の前記第2磁性板(121)の幅の各々は、前記第1方向(D2)に向かう従って広く、前記第2磁性板が積層された状態で略階段状の段差を形成し、前記コーティング膜は前記段差に設けられている、請求項12乃至14の何れか一つに記載の電機子コア。
- 前記コーティング膜(14)は前記ティース(12)のうち前記孔(112)に貫挿される部分にのみ設けられている、請求項12乃至15の何れか一つに記載の電機子コア。
- 前記ティース(12)は前記第2方向(D1)に沿って前記ヨーク(11)とは反対側に前記孔(112)から延在し、
前記第1方向(D2)及び前記第2方向(D1)に垂直な第3方向(D3)における前記ティース(12)の幅は、前記孔(112)に挿入された部分よりも前記孔から延在した部分の方が広い、請求項16に記載の電機子コア。 - 前記ティース(12)は前記第2方向(D1)において前記ヨーク(11)とは反対側に一端面(12a)を有し、前記コーティング膜(14)は前記一端面を避けて前記ティースに設けられている、請求項12乃至15の何れか一つに記載の電機子コア。
- 前記コーティング膜(14)は前記ティース(12)の全ての表面に設けられている、請求項12乃至15の何れか一つに記載の電機子コア。
- 前記コーティング膜(14)と前記ヨーク(11)との間で前記コーティング膜と前記ヨークとを接着する接着剤(15)を更に備える、請求項12乃至19の何れか一つに記載の電機子コア。
- 前記複数の前記第1磁性板(121)の各々は、前記第2方向(D1)に第2の凹凸を有し、前記第2の凹凸によって前記複数の前記第1磁性板同士は相互に係合されている、請求項1乃至20の何れか一つに記載の電機子コア。
- 前記複数の前記第1磁性板(121)の相互間は溶接されている、請求項1乃至21の何れか一つに記載の電機子コア。
- 前記ティース(12)は前記第2方向(D1)において前記ヨーク(11)とは反対側に位置する一端面(12a)と、前記一端面において前記ヨークとは反対側に開口する第2の凹部(123)とを備え、
前記複数の前記第1磁性板(121)の相互間は前記第2の凹部で溶接されている、請求項1乃至16,18乃至22の何れか一つに記載の電機子コア。 - 前記ティース(12)は前記第2方向(D1)において前記ヨーク(11)側に位置する第2の一端面(12b)と、前記第2の一端面において前記第2方向について前記ヨーク側に開口する第3の凹部(124)とを備え、
前記複数の前記第1磁性板(121)の相互間は前記第3の凹部で溶接されている、請求項1乃至23の何れか一つに記載の電機子コア。 - 前記コーティング膜(14)はワニスである、請求項1乃至24の何れか一つに記載の電機子コア。
- 前記コーティング膜(14)は電着塗装によって形成される、請求項1乃至24の何れか一つに記載の電機子コア。
- 前記ティースと前記ヨークとは相互に溶接されている、請求項1乃至26の何れか一つに記載の電機子コア。
- 各々が、所定の軸(P)に垂直な第1方向(D2)に積層された複数の第1磁性板(121)を有し、前記軸の周りで環状に配置され、所定の電機子巻線(13)が巻回される芯として機能するティースの複数(12)と、
各々が、前記軸に平行な第2方向(D1)に積層された複数の第2磁性板(111)と、前記2磁性板が積層された状態で形成され、前記ティースが前記第2方向に沿って挿入される孔(112)とを有するヨーク(11)と
を備える電機子コアの製造方法であって、
(a)前記ティースの前記孔に貫挿される表面及び前記孔の表面の何れか一方に、コーティング液を接触させるステップと、
(b)前記ステップ(a)の実行後に、前記コーティング液を固化させて、電気的絶縁性を有するコーティング膜(14)を形成するステップと、
(c)前記ステップ(b)の実行後に、前記ティースを前記孔に貫挿するステップと
を実行する、電機子コアの製造方法。 - 前記ステップ(a)にて、前記ティースの前記表面に前記コーティング液を接触させて、前記コーティング液を前記複数の第1磁性板の相互間に含浸させる、請求項28に記載の電機子コアの製造方法。
- 前記ステップ(a)にて、前記孔の表面に前記コーティング液を接触させて前記コーティング液を前記複数の前記第2磁性板の相互間に含浸させる、請求項28に記載の電機子コアの製造方法。
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