JP2009296742A - グロメット - Google Patents

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Abstract

【課題】車体パネルのバーリング穴に係止するグロメットの止水性能を高める。
【解決手段】車体パネルのバーリング穴に挿通するワイヤハーネスに外装し、前記車体パネルのバーリング穴に対してバーリングの突出方向から押し込み、外周面に設けた車体係止凹部に前記バーリング穴を挿入係止する弾性体からなるワンモーション型のグロメットであって、前記車体係止凹部の底面を挟む一方の厚肉部側面の先端は他方の傾斜壁部側面より外方へ突出し、該傾斜壁部側面は前記車体パネルの一面との接触面となる一方、前記底面と接する前記厚肉部側面は、その下端に前記バーリングを差し込み用の窪みを設けていると共に、前記傾斜壁部側面の先端より突出する先端部分に前記車体パネルの他面に接触させる防水用リブを突設している。
【選択図】図1

Description

本発明はグロメットに関し、詳しくは、自動車に配索するワイヤハーネスに組みつけて、車体パネルの貫通穴に装着し、貫通穴の挿通部分におけるワイヤハーネスの保護および防水、防塵を図るものである。
従来、自動車のエンジンルームから車室内へ配索されるワイヤハーネスにはグロメットを装着し、エンジンルームと車室とを仕切る車体パネルの貫通穴にグロメットを取り付けて、ワイヤハーネスの保護およびエンジンルーム側から車室への防水、防塵、遮音を図っている。
前記車体パネルの貫通穴には、円形に打ち抜いただけの貫通穴と、貫通穴の周縁より一方側へ円筒部からなるバーリングを突設したバーリング穴とがある。グロメットを貫通係止する貫通穴として前記バーリング穴が多い。
バーリング穴に挿入係止するグロメットとして、特開平9−17261号公報に図6に示すグロメットが提供されている。
該グロメット100Aは、車体係止凹部101に対して、車体パネル2の貫通穴3の周縁の車体パネルの一面2aが車体係止凹部101の底面101cを挟む一方の厚肉部側面101aに当接し、貫通穴3の内周面3aから突出したバーリング3bの先端が他方の傾斜壁部側面101bの下部に突き当たる状態で挿入係止される。
従来の図6に示すグロメット100Aでは、図7(A)に示すように、エンジンルーム(X)からグロメット100Aを押し込み(図中S1)、車体係止凹部101を貫通穴3を通して車室(Y)側へ一旦引き出した後に、車室側からエンジンルーム側へと逆方向にグロメットを押し込み(図中S2)、車体係止凹部101にバーリング穴3を挿入係止している(図中S3)。このように、グロメット100Aを往復移動させる必要があり、工程数が増える問題がある。また、車室(Y)側では押し込む操作をするだけのスペースがない場合も多い。
これに対して、図7(B)に示すグロメット100Bは、車体パネル2の貫通穴3に対して、エンジンルーム側(X)から押し込んで車室(Y)へと引き出す工程で、図7(C)に示すように、貫通穴3を車体係止凹部101に挿入係止している。この種のグロメットは一方向の移動だけでよいため、所謂ワンモーション型のグロメットと称されている。該ワンモーション型のグロメットは、グロメットをエンジンルーム側等の一方側からの押し込む操作のみでよいため、工程数が低減できる利点を有する。
しかしながら、ワンモーション型のグロメットでは、車体パネルに設けた貫通穴がバーリング穴の場合、図7(C)に示すように、貫通穴の周縁の車体パネルの一面2aは車体係止凹部の傾斜壁部側面101bに当接し、バーリング3bの先端を厚肉部側面101aの下部に突き当てている。これはバーリング3bの先端を傾斜壁部側面に向けると、バーリング3bが車体係止凹部101の内部に落とし込まれずに傾斜壁部103の上面に引っ掛かって残る恐れがあることに因る。
よって、ワンモーション型のグロメットは図7(C)に示すように、車体係止凹部101の傾斜壁部側面101bに車体パネル3の一面を接触させ、バーリング3bの内周面を車体係止凹部101の底面101cに接触させ(具体的には底面に突設した圧接リップに接触させて)シールしている。厚肉部側面101aと傾斜壁部側面101b間にはバーリング3bを落とし込むのに必要な間隔をあけているため、厚肉部側面101aと車体パネル3との間には比較的大きな空間Cが発生する。よって、この空間Cに水が浸入して、車体係止凹部101の内部に水が溜まりやすくなる。このように水が溜まっても、バーリング3bの内周面が底面101と接触してシールされ、車体パネル2が傾斜壁部側面101と接触してシールされていると、車室(Y)側への浸水を阻止することができる。
しかしながら、近時、自動車に搭載される電装品の急増に伴いワイヤハーネスの配索スペースが減少し、車体パネルの貫通穴を貫通させたワイヤハーネスが真っすぐに配索すると搭載品と干渉する場合がある。特に、車室側ではワイヤハーネスが引き出されるインスツルメントパネル内に搭載される電装品が急増しているため、90度曲げ等で急激に曲げられる場合が増加している。同様に、エンジンルーム側でも90度近く屈曲される場合がある。
ワイヤハーネスが90度程度急激に曲げられると、該ワイヤハーネスを密着して貫通する小径筒部106が曲がり、これに追従して図7(D)に示すように車体係止凹部101も曲がり、車体パネルの貫通穴との間に隙間が発生しやすくなる。このように隙間が発生すると、車体係止凹部101内に溜まった水が車室内へと浸入しやすくなり、グロメットの止水性能の信頼性が低下する問題がある。
特開平9−17261号公報
本発明は前記問題に鑑みてなされたもので、ワンモーション型のグロメットを車体パネルのバーリング穴に挿入係止する場合に、車体係止凹部に水が溜まらないようにして止水性能の信頼性を高めることを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、車体パネルのバーリング穴に挿通するワイヤハーネスに外装し、前記車体パネルのバーリング穴に対してバーリングの突出方向から押し込み、外周面に設けた車体係止凹部に前記バーリング穴を挿入係止する弾性体からなるワンモーション型のグロメットであって、
前記ワイヤハーネスの電線群を密着させて貫通する小径な内筒と、
前記内筒の外周面に連続する大径の外筒とを備え、
前記外筒は傾斜壁部の大径端に厚肉部を備え、該傾斜壁部と厚肉部との境界に環状の前記車体係止凹部を設けており、
前記車体係止凹部の底面を挟む一方の厚肉部側面の先端は他方の傾斜壁部側面より外方へ突出し、該傾斜壁部側面は前記車体パネルの一面との接触面となる一方、
前記車体係止凹部の底面と接する前記厚肉部側面は、その下端に前記バーリング差し込み用の窪みを設けていると共に先端部分に前記車体パネルの他面に接触させる防水用リブを突設していることを特徴とするグロメットを提供している。
前記のように、本発明は、車体パネルのバーリング穴に係止するワンモーション型のグロメットにおいて、車体係止凹部の厚肉部側面に防水リブを突設し、該防水リブを車体パネルに当接している。これにより、防水リブが車体係止凹部の開口を塞ぐ蓋の機能を果たし、車体係止凹部内に水が浸入して溜まることが防止できる。
よって、グロメットを通したワイヤハーネスが急激に曲げられて車体係止凹部と貫通穴の内周面とに隙間が生じても、車体係止凹部内に水が溜まっていないため、浸水が生じる可能性を低減することができる。
前記車体係止凹部の厚肉部側面は前記窪みと前記防水用リブとの間に軸直角方向の垂直面を備え、かつ、底面の中央部に圧接用リップを突設している。
前記のように、車体係止凹部の厚肉部側面に防水リブを設けることにより、車体係止凹部内に水が浸入するのを防止できるが、車体係止凹部自体がワイヤハーネスの屈曲で変形を発生させない構成とすると、より止水性能を高めることができる。
該グロメットとして、本発明は、内筒の両端の押込側と引出側に挟まれた長さ方向中間部の外周から環状連結部を突設し、該環状連結部の外周端に前記外筒の厚肉部を連続させ、該外筒の傾斜壁部の小径端側内周面は前記小径内筒部の外周面と空間をあけて切り離し、該小径内筒部の引出側は前記傾斜壁部より外方へ突出させているグロメットを提供している。
前記のように、ワイヤハーネスを密着して貫通させる内筒と、車体係止凹部を設けた外筒とは、ワイヤハーネスの引出端側で大きな空間をあけて切り離している。
この切り離し型としたグロメットでは、グロメットから引き出されて車室側に配索されるワイヤハーネスが90度近く急激に屈曲され、内筒が屈曲されても、外筒に直接的に内筒の変形を伝達させないようにすることができる。また、内筒の引出端側から距離をあけた長さ方向の中間位置から環状連結部を介して外筒と連結しているため、内筒の変形は環状連結部でも吸収でき、外筒の大径端側に設けた車体係止凹部に変形の影響を与えないようにすることができる。
前記環状連結部はV字状に屈曲させていることが好ましい。
前記のように、環状連結部をV字状とすると、内筒がワイヤハーネスの曲げにより変形した際に、環状連結部で変形を吸収できる量が増加し、車体係止凹部に変形を発生させないようにすることができる。
前記切り離し型のグロメットでは、前記環状連結部より前記傾斜壁部の内面に向けて押しリブを突設している。
即ち、グロメットを車体パネルの貫通穴に挿入する際、内筒の押込側から引き出されるワイヤハーネスを作業員が持って押し込んでいる。該内筒には環状連結部を介して外筒を連結しているため、外筒の引出側の傾斜壁部には押し込み力が伝わりにくい。そのため、環状連結部に押しリブを突設し、該押しリブを傾斜壁部の引出側の内周面に押しあてて、押しリブを介して傾斜壁部へ押し込み力を伝達し、グロメットの挿入作業性を高めている。
また、該環状連結部を薄肉としていると共に、径方向に突出させずに、傾斜させて突出させているため、内筒がワイヤハーネスの曲げにより変形した時に環状連結部で変形を吸収でき、外筒に変形の影響を及ぼさないようにすることができる。これにより、押込側のエンジンルーム側でワイヤハーネスが急激に曲げられても、環状連結部で変形を吸収できる。
また、前記押しリブは厚肉として全周に連続して設けると、傾斜壁部へ伝える押し込み力を均等に作用させることができるために好ましい。
本発明のグロメットは、前記切り離し型のタイプのグロメットに限定されず、傾斜壁部の小径端を環状連結部を介して前記内筒に連結している前記図6に示すタイプのグロメットにも好適に用いられる。
前述したように、本発明では、ワンモーション型で、車体パネルのバーリング穴に挿入係止するグロメットにおいて、車体係止凹部のバーリングの先端が突き当たる側の厚肉部側面の先端部に防水リブを突設している。よって、車体係止凹部の対向する傾斜壁部側面に一面が当接している車体パネルの他面に前記防水リブを当接することができる。これにより、車体係止凹部の開口を閉鎖でき、車体係止凹部に浸水が生じて水が溜まることを防止でき、その結果、グロメットの止水性を高めることができる。
以下、本発明のグロメットの実施形態を図面を参照して説明する。
図1および図2に第一実施形態のグロメットを示す。
第一実施形態のグロメット1Aは、自動車のエンジンルーム(X)から車体パネル2に設けたバーリング穴3を通して車室(Y)へと配索されるワイヤハーネスW/Hに装着し、バーリング穴3の周縁に係止して車体に取り付けるものである。グロメット1Aをエンジンルーム側からの押し込み操作のみでバーリング穴3を通して車体に取り付けるワンモーション型のグロメットであり、グロメット1Aの一端は押込側P1、他端は引出側P2となる。グロメット1はゴムまたはエラストマーで一体成形している。
該グロメット1Aを取り付けるバーリング穴3は、バーリング3aが押込側P1(エンジンルーム側)に突出している。
第一実施形態のグロメット1Aは、ワイヤハーネスW/Hを密着して貫通する内筒50の一端から拡径状とした外筒51の小径端を環状連結部56を介して連結し、該外筒51の傾斜壁部52の大径端に厚肉部53を連続させ、傾斜壁部52と厚肉部53との境界に車体係止凹部55を設けている。該グロメット1Aは前記の連結タイプとしている。
車体係止凹部55は底面60を挟んで厚肉部側面61と傾斜壁部側面62とが対向し、厚肉部側面61の先端は傾斜壁部側面62の先端より外方に突出している。
傾斜壁部側側面62は先端側を車体係止凹部55の内部に向けて傾斜させている。
一方、厚肉部側面61は底面60と接する部分に、バーリング差し込み用の窪み64を設け、該窪み64の上部をグロメットの軸線方向と直交する垂直面65としている。該垂直面65の上部で対向する傾斜壁部62の先端より突出する先端部分に傾斜壁部52に向けて突設した防水リブ66を環状に突設している。また、底面60の中央に圧接用のシールリップ67を突設している。
前記グロメット1Aの傾斜壁部52には小径端から前記傾斜壁部側面62に先端に大径端にかけて段状の突条68を周方向に間隔をあけて放射状に突設している。また、車体係止凹部55と対応する外筒51の内周面から左右一対の半円状の閉鎖面部70を突設し、該閉鎖面部70の接合端からワイヤハーネスを密着して貫通する小径筒部71を突設している。
前記グロメット1Aの小径筒部71から内筒50を通してワイヤハーネスW/Hを貫通させ、小径筒部71と内筒50の端部とワイヤハーネスW/Hとをテープ巻きで固着している。
該グロメット1Aは内筒50をバーリング穴3内に通して、エンジンルーム側の押込側P1よりグロメット1Aを押し込んでいる。この押し込み過程で、傾斜壁部52を内方へ撓ませ、図2に示すように、バーリング穴3を車体係止凹部55内に落とし込んで係止している。
この係止状態で、車体パネル2の室内側面2aは車体係止凹部55の傾斜壁部側面62に圧接し、バーリング3bの内周面は底面60のシールリップ67に圧接する。バーリング3bの先端は窪み64に挿入し、窪み64の奥端に突き当たる。また、厚肉部側面61の先端部から突設した防水リブ66は車体パネル2のエンジンルーム側面2bに圧接する。
上記のように、防水リブ66が車体パネル2のエンジンルーム側面2bに圧接することにより、車体係止凹部55の外周開口は閉鎖され、車体係止凹部55内にエンジンルーム側から水が浸入して溜まることが防止できる。
図3乃至図5に第二実施形態のグロメット1Bを示す。
該グロメット1Bは第一実施形態のグロメットと同様にエンジンルームと車室との間の車体パネルのバーリング穴に装着されるものであり、かつ、ワンモーション型のグロメットからなる。該グロメット1Bは外筒の小径端を内筒と空間をあけて切り離したタイプとしている。
ワイヤハーネスW/Hの電線群を密着させて貫通する小径の内筒5と、該内筒5の両端の押込側5P1と引出側5P2に挟まれる長さ方向中間部の外周面5aから突出する環状連結部6と、該環状連結部6の外周に連続する大径の外筒8を備えている。
外筒8は内筒5と同心で、内筒5の長さ方向の中間部分に空間をあけて位置し、外筒8の長さ方向の両側の押込側P1および引出側P2の両方で内筒5が突出している。
外筒8は環状連結部6の外周との連続位置から引出側P2へと延在し、該連続位置に設けた厚肉部9を設け、厚肉部9に連続して引出側P2へ縮径する傾斜壁部11を延在している。厚肉部9と傾斜壁部11の大径端との境界に車体係止凹部10を外周面に環状に開口して設けている。
図5に示すように、前記車体係止凹部10は第一実施形態と同様な形状とし、底面10aを厚肉部側面10bと傾斜壁部側面10cで挟み、厚肉部側面10bに窪み部10d、垂直面部10e、防水リブ10fを設けている。
また、傾斜壁部11の小径端に内筒5の軸線方向と平行に延在する引出先端側筒部12を連続させている。該引出先端側筒部12の内周面と内筒5の外周面との間は空間Sをあけて切り離している。即ち、内筒5の外周を空間Sをあけて外筒8の小径端側で囲んだ形状とし、かつ、小径筒部5の引出側5P2を外筒8から外方へ突出させている。
前記傾斜壁部11は大径端11aと小径端11bとの間で外周面の傾斜角度を変えた屈曲部11cを設けている。該屈曲部11cより小径側部11dの傾斜角度は大とし、屈曲部11cより大径側11eは傾斜角度を小さくしている。該傾斜壁部11の傾斜角度を変えた外周面には、車体係止凹部10の引出側面10bの先端の大径端11aから小径端11bにかけて軸線方向の段状の突条15を周方向に一定間隔をあけて6本設けている。
前記屈曲部11cでは突条15を周方向の連続させた仮想外径を車体パネル2のバーリング貫通穴3の内径と同等としている。
外筒8と内筒5とを連結する環状連結部6は、内筒5の外周面と連続する内周端6bより押込側P1に向けて略V字状に傾斜させて突出している。
環状連結部6には、内周端6bからV字の突出端6cとの間の傾斜部に前記傾斜壁部11に向けて屈曲した屈曲部6dを設けている。該屈曲部6dに厚肉とした押しリブ18を傾斜壁部11に向けて突出している。
押しリブ18は、グロメット1Bを車体パネル2のバーリング穴3に押し込む挿通作業時に、その突出端18aが傾斜壁部11の内周面に当接し、押し込み力を外筒8に伝達する役割を持たせている。また、グロメット1を車体パネル2に取り付けた状態で、押しリブ18の突出端18aは傾斜壁部11の内周面と当接するように突出端18aと傾斜壁部11の内周面に近接させている。これにより、押しリブ18、内筒5、環状連結部6、外筒8に囲まれた遮音空間Bを形成できるようにしている。
前記グロメット1BへのワイヤハーネスW/Hの取り付け方法は、内筒5の内周面を治具(図示せず)で拡大しながらワイヤハーネスW/Hの電線群を貫通させる。貫通後、内筒5の両端5P1と5P1から引き出されたワイヤハーネスW/Hと、両端5P1、5P2を粘着テープを巻き付けて固着している。
前記グロメット1Bの車体係止凹部10へのバーリング穴3への挿入工程および取付状態は第一実施形態と同様であるため説明を省略する。
車体パネルのバーリング穴に挿入係止されたグロメットより車室(Y)に引き出されたワイヤハーネスW/Hが90度下向き(あるいは上向き、右向き、左向き)に急激に屈曲して配索される場合、ワイヤハーネスW/Hを密着して貫通すると共にテープで固着された内筒5は、ワイヤハーネスW/Hの曲げに追従し、引出端5P2側では下向きに曲がることとなる。
この場合、グロメット1Bでは、内筒5の引出端5P2が下向きに屈曲しても、外筒8は内筒5の引出端5P2側で連結しておらず、外筒8の引出先端側筒部12と内筒5との間には大きな空間Sを存在させている。よって、内筒5は外筒8との間の空間S内で曲がるだけであり、外筒8の引出端側で曲げられない。このように、外筒8に設けた車体係止凹部10の変形を防止でき、車体係止凹部とバーリング穴との間に隙間を発生させることはなく、より止水性能を確実なものとすることができる。
エンジンルーム側でワイヤハーネスが曲げられた場合も、V字状に屈曲した環状連結部6で変形を吸収でき、外筒8に変形の影響を及ぼさないため、前記線材の貫通ガイド部も変形せず、シール性を確保することができる。
(A)は本発明の第一実施形態のグロメットを示す断面図である。 前記グロメットの要部拡大断面図である。 第二実施形態のグロメットの斜視図である。 図3のグロメットの断面図である。 図4の要部拡大図である。 (A)は従来例の断面図、(B)は要部拡大図面である。 (A)〜(D)は従来の問題点を示す図面である。
符号の説明
1A、1B グロメット
2 車体パネル
3 バーリング穴
3b バーリング
5 内筒
6 環状連結部
8 外筒
9 厚肉部
10 車体係止凹部
10a 底面
10b 厚肉部側面
10c 傾斜壁部側面
10d 窪み
10f、66 防水リブ
11 傾斜壁部
18 押しリブ

Claims (5)

  1. 車体パネルのバーリング穴に挿通するワイヤハーネスに外装し、前記車体パネルのバーリング穴に対してバーリングの突出方向から押し込み、外周面に設けた車体係止凹部に前記バーリング穴を挿入係止する弾性体からなるワンモーション型のグロメットであって、
    前記ワイヤハーネスの電線群を密着させて貫通する小径な内筒と、
    前記内筒の外周面に連続する大径の外筒とを備え、
    前記外筒は傾斜壁部の大径端に厚肉部を備え、該傾斜壁部と厚肉部との境界に環状の前記車体係止凹部を設けており、
    前記車体係止凹部の底面を挟む一方の厚肉部側面の先端は他方の傾斜壁部側面より外方へ突出し、該傾斜壁部側面は前記車体パネルの一面との接触面となる一方、
    前記車体係止凹部の底面と接する前記厚肉部側面は、その下端に前記バーリング差し込み用の窪みを設けていると共に先端部分に前記車体パネルの他面に接触させる防水用リブを突設していることを特徴とするグロメット。
  2. 前記車体係止凹部の厚肉部側面は前記窪みと前記防水用リブとの間に軸直角方向の垂直面を備え、かつ、底面の中央部に圧接用リップを突設している請求項1に記載のグロメット。
  3. 前記内筒の両端の押込側と引出側に挟まれた長さ方向中間部の外周から環状連結部を突設し、該環状連結部の外周端に前記外筒の厚肉部を連続させ、該外筒の傾斜壁部の小径端側内周面は前記小径内筒部の外周面と空間をあけて切り離し、該小径内筒部の引出側は前記傾斜壁部より外方へ突出させている請求項1または請求項2に記載のグロメット。
  4. 前記環状連結部は前記V字状に屈曲させ、該環状連結部から前記外筒の前記傾斜壁部の内面に向けて押しリブを突設している請求項3に記載のグロメット。
  5. 前記前記外筒の小径端を前記内筒と連続している請求項1または請求項2に記載のグロメット。
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