JP2009296622A - 動画像符号化装置および動画像復号装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ブロック単位に直交変換、量子化を行って得られる量子化変換係数17を符号化する際に、VLCテーブルグループ選択部4c6は、VLCテーブル記憶部4C1から量子化変換係数の所定領域毎にあらかじめ定められた1つの可変長符号化テーブルグループを選択し、VLCテーブル選択部4c8は、その選択された可変長符号化テーブルグループの中から、領域内の量子化変換係数を符号化する際に用いる可変長符号化テーブルを選択し、領域データ符号化部4c10は、その選択された可変長符号化テーブルを用いて、量子化変換係数を符号化して、ブロックデータ符号語26として出力する。
【選択図】図5
Description
MPEG-4では、ブロック内の量子化変換係数を可変長符号化する手段としては、ブロック内を決められた順番にスキャンし、零でない係数がブロック内で最後かどうかを示すフラグ(LAST)、連続する零の数(RUN)とそれに続く零でない係数のレベル(LEVEL)を組にして、ブロック内で同一の可変長符号化テーブルを用いて、(LAST,RUN,LEVEL)を可変長符号化する方法が用いられている。このとき用いられる可変長符号化テーブルは、各(LAST,RUN,LEVEL)に対して、(LAST,RUN,LEVEL)の発生確率に基づいて、符号長を定められた符号語を割り当てている。
つまり、発生確率の低い(LAST,RUN,LEVEL)に対しては長い符号長の符号語を割り当て、これに対し、発生確率の高い(LAST,RUN,LEVEL)に対しては短い符号長の符号語を割り当てるようにしている。
本実施の形態1では、請求項1に記載の符号化装置による動画像符号化装置について説明する。
図1は、本実施の形態1における動画像符号化装置の構成を示すブロック図である。
同図において、1は入力形状データ、2は形状符号化部、3は形状符号化データ、4は可変長符号化部、5は多重化部、6は局所復号形状データ、7は入力テクスチャデータ、8はイントラ/インター判定部、9はモード指示フラグ、10は動き検出部、11は動きベクトル、12は動き補償部、13は予測画像信号、14は予測誤差信号、15は被符号化画像信号、16はテクスチャ符号化部、17は量子化変換係数データ、18はテクスチャ局所復号部、19は局所復号予測誤差信号、20は局所復号画像信号、21は切替部、22は参照画像信号、23はメモリ、24は形状データ符号語、25は付加情報符号語、26はブロックデータ符号語、27は動きベクトル符号語、28は符号化ビットストリーム、29は減算器、30は加算器、31はテクスチャ符号化の際の条件の1つである変換係数予測判定情報、32はテクスチャ符号化の際の条件のもう1つである量子化ステップサイズ、である。
同図において、4aは形状データ可変長符号化部、4bは付加情報可変長符号化部、4cは変換係数可変長符号化部、4dは動きベクトル可変長符号化部、である。
尚、本装置は、入力ディジタル画像系列を、MPEG-4でいう画像オブジェクト、すなわち動きや絵柄などの特徴を同じくする部分領域に分離して、画像オブジェクトを単位として符号化する装置である。ただし、1フレームを1画像オブジェクトとして定義すれば、画像フレームを単位として符号化することもできる。画像オブジェクトとは、それを取り囲むような外接四角形内のカラー濃淡レベルを表すテクスチャデータと、外接四角形内の有効画素を表す形状データと、から構成される。テクスチャデータは、輝度信号成分および色差信号成分のペアから構成され、入力画像信号に相当するものである。形状データは、オブジェクトの内部を1、オブジェクトの外部を0とする2値のマトリクスデータである。
形状符号化データ3は、可変長符号化部4で可変長符号化され、その後、多重化部5にて、符号化ビットストリーム28に多重化される。
また、局所復号形状データ6は、有効画素のみを対象にして、テクスチャデータの符号化、動き補償等を行うために用いられるように、テクスチャ符号化部16、テクスチャ局所復号部18、動き補償部12、動き検出部10に送られる。
つまり、まず、テクスチャデータ7を画像オブジェクト内で符号化するか、画像オブジェクト間で符号化するかをイントラ/インター判定部8にて決定する。 ここで、イントラ(画像オブジェクト内)符号化に決定した場合、イントラ/インター判定部8は、入力テクスチャデータ7をそのまま被符号化画像信号15としてテクスチャ符号化部16へ渡す。
動き検出部10では、メモリ23に記憶された参照画像信号22の所定の範囲内で入力テクスチャデータ7の輝度信号成分に最も類似する領域を探索し、入力テクスチャデータ7の画面内位置からその最も類似する領域の位置までの位置の変化を動きベクトル11として、動き補償部12および可変長符号化部4に出力する。
この局所復号予測誤差信号19は、モード指示フラグ9がインターモードを示している場合、切替部21から動き補償部12からの予測画像信号13が出力されているので、加算器30にて、その予測画像信号13と加算されて、局所復号画像信号20として出力される。
なお、加算部30から出力された局所復号画像信号20は、次フレーム以降の動き補償予測の参照画像信号22として用いられるため、メモリ23に書き込まれる。
同図において、16aはブロックデータ抽出部、16bはブロックデータ、16cはDCT部、16dはDCT係数、16eは量子化部、16fは量子化変換係数、16gは変換係数予測部,である。
テクスチャ符号化部16では、まず、被符号化画像信号15より、直交変換の一つである離散コサイン変換(以下、DCT)を行う単位となるブロック、例えば、通常8画素×8画素のブロックを、ブロックデータ抽出部16aにて抽出する。
図4は、変換係数予測部16gによる変換係数予測の説明図である。
以下に述べる動作は、ISO/IEC JTC1/SC29/WG11 MPEG-4 Video VM8.0 に開示されているイントラAC/DC予測に相当する。
変換係数予測は、特に値のばらつきが大きくなるイントラモードのDC係数や、図4の斜線部に位置する低周波成分の量子化変換係数(以下、変換係数と略する)に対して行う。
ただし、周囲のブロックとの相関がなく、差分量子化変換係数がもとの量子化変換係数より大きくなる場合には、変換係数予測を行わず、もとの量子化変換係数を出力する。
また、変換係数予測部16gは、変換係数予測が行われたか否かを示す情報を変換係数予測判定情報31として出力する。
図5は、図2に示す変換係数可変長符号化部4cの内部構成図、図6はその動作の様子を示すフローチャートである。
図5において、4c1はVLCテーブル記憶部、4c2は切替部、4c3はDC係数データ符号化部、4c4はAC係数データ、4c5はDC係数符号語、4c6はVLCテーブルグループ選択部、4c7はVLCテーブルグループ情報、4c8はVLCテーブル選択部、4c9はVLCテーブル選択情報、4c10は領域データ符号化部、4c11はAC係数符号語である。
(1)DC係数データ符号化
まず、切替部4c2にて、モード指示フラグ9を判定し(ステップS1)、イントラモードを示す場合には、量子化変換係数データ17をDC係数データ符号化部4c3に渡し、DC係数データの符号化を行い(ステップS2)、DC係数符号語4c5を出力する。一方、インターモードの場合には、DC係数は存在しないため、DC係数データ符号化部4c3への切替は行わない。
つぎに、量子化変換係数データ17のうちのAC係数データ4c4の符号化について説明する。AC係数データ4c4の符号化は、ブロック内を複数の領域に分けて、領域毎に行う。ブロック毎にDCTを行った場合、ブロック内の位置によって、変換係数の値の発生確率が異なるため、画像データの統計的特性に基づいて、ブロック内を複数の領域に分割する。
VLCテーブルは、シンボルの発生確率に応じて、発生確率の高いシンボルには、短い符号長を、発生確率の低いシンボルには、長い符号長を割り当て、シンボルとそれに対応する符号語を対にしたテーブルである。
AC係数データの符号化の際に用いるVLCテーブルのシンボルは、(RUN,LEVEL)データに相当する。(RUN,LEVEL)の発生確率は領域毎に異なるため、領域毎に異なるVLCテーブルを設定することにより、AC係数データの符号量を削減することができる。
従って、これらの条件も考慮して、VLCテーブルを設定することにより、さらにAC係数データの符号量を削減することができる。
(2.1)VLCテーブルグループ選択
(RUN,LEVEL)の出現確率は、領域1〜4毎、あるいは領域1〜4内のスキャンされた位置によって異なるため、領域1〜4毎に異なる複数のVLCテーブルを設定する。
また、量子化変換係数データを求めた際の符号化条件によっても、出現確率は異なる。
このため、本実施の形態1では、テクスチャ符号化の際の条件として、テクスチャ符号化部16の変換係数予測部16gから得られる変換係数予測判定情報31(図3参照)に基づいて、VLCテーブルグループを選択する。
例えば、図7のように分割した場合、領域1から領域4のそれぞれに対して、VLCテーブルグループを選択する。このとき、低周波成分から高周波成分へスキャンするときに、低周波成分ほど大きいLEVELのデータの出現確率が高く、高周波成分になるほど小さいLEVELあるいは零が多くなるという特性に基づき選択する。
ここでは、領域1〜4毎に、変換係数予測判定情報31により、VLCテーブルグループを選択する方法を図8を参照して、説明する。
(RUN,LEVEL)の出現確率は、変換係数予測が行われたか、否か、或いは領域1〜4内における変換係数がスキャンされた位置によって異なるため、図8に示すように、変換係数予測が行われたか否か、および領域1〜4毎に、それぞれの場合に対応したVLCテーブルを複数持つVLCテーブルグループが用意されている。
従って、VLCテーブルグループ選択部4c6は、変換係数予測判定情報31、および変換係数予測が行われた場合の(RUN,LEVEL)の出現確率に基づき、小さいLEVELのシンボルを含むVLCテーブル1Bと、中間のLEVELで、短いRUNのシンボルを含むVLCテーブル2B等を有するテーブルグループT2を選択して、選択したテーブルグループT2を示すVLCテーブルグループ情報4c7をVLCテーブル選択部4c8へ出力するようにする。
つまり、図1や図2等に示すように、変換係数予測判定情報31は、変換係数予測を行うかどうかを判定するために、復号側へ送信されるビットストリーム28に付加情報符号語25の一つとして多重化されているので、これを利用すればよい。
従って、VLCテーブルグループ情報4c7を復号側へビットストリーム28に多重化する必要がないので、新たに符号量の増加させることなく、各領域毎に用いられるVLCテーブルグループを選択することができることになる。
次に、各領域1〜4内のAC係数データ4c4の可変長符号化について説明する。
AC係数データ4c4は、各領域1〜4内を決められた順番でスキャンして得られた複数の(RUN,LEVEL)データの組合せで表されており、各領域の(RUN,LEVEL)データであるAC係数データ4c4は、VLCテーブル選択部4c8および領域データ符号化部4c10に出力されている。
なお、VLCテーブル選択の基準は、例えば、(RUN,LEVEL)データであるAC係数データ4c4のLEVELの大きさによって決定するようにする。
領域データ符号化部4c10は、VLCテーブル選択部4c8から出力されたVLCテーブル選択情報4c9に基づいて、VLCテーブル記憶部4c1に記憶されたVLCテーブルを選択して、(RUN,LEVEL)データを可変長符号化する(ステップS6)。
VLCテーブル選択情報4c9を上述したように、(RUN,LEVEL)と組にして可変長符号化する場合にも、NEXTの種類が増えれば、NEXT,RUN,LEVELの組合せが多くなるため、各(NEXT,RUN,LEVEL)に対応する符号語の符号量も大きくなる。 本実施の形態1で述べたように、領域毎にその領域内の(RUN,LEVEL)データの統計的特性に応じて、VLCテーブルグループを選択し、選択されたVLCテーブルグループの中で、各(RUN,LEVEL)データを符号化する際に用いるVLCテーブルを切り替えることにより、VLCテーブル選択情報4c9を符号化するのに必要な符号量を削減することができる。
本実施の形態2は、変換係数可変長符号化部4cの構成を変えたことを特徴とするものである。このため、この実施の形態2の変換係数可変長符号化部4cの構成および動作を中心に説明する。
本実施の形態3では、VLCテーブルグループ選択部にて選択されたVLCテーブルグループの中から、領域内の各(RUN,LEVEL)データを符号化するのに用いるVLCテーブルの選択を、領域内で低周波成分から高周波成分に向かうほど零または小さい値のLEVELの出現確率が高くなるといったLEVELの値の統計的特性に基づいて行うようにしたことを特徴とするものである。
以下、領域内のスキャンされた位置に基づきVLCテーブルの選択を行うVLCテーブル選択部を含む変換係数可変長符号化部4cについて説明する。
領域データ符号化部4c10の動作は、実施の形態1,2と同様であり、以上の動作を領域内のすべての(RUN,LEVEL)データを符号化するまで繰り返す。
本実施の形態4では、変換係数可変長符号化部4cの構成を変えたことを特徴とするものである。
同図において、4c12は領域データ有効/無効判定部、4c13は領域有効/無効情報、4c14は領域有効/無効情報符号化部、4c15は領域有効/無効情報符号語、である。
よって、以下では、領域データ有効/無効判定部4c12の動作とそれに対応する領域有効/無効情報符号化部4c14の動作について説明する。
例えば、付加情報可変長符号化部4bは、最初のVLCテーブル選択情報4c9は、領域内のAC係数がすべて零でその領域の符号化を行わない場合には、”0”とし、n種類のVLCテーブルを切り替えて符号化したときのVLCテーブルを示す情報を、”1”〜”n”とすれば、VLCテーブル選択情報4c9により領域有効/無効情報4c13を代用することができる。このようにすれば、領域有効/無効情報符号化部4c14自体が不要になる。
従来、MPEG-4では、各VOPに対して、イントラ/インター符号化(I-VOP/P-VOP)を行う場合と、両方向予測符号化(B-VOP)を行う場合とで、異なるビットストリームの構造をもつ。イントラ符号化とは、VOP内の情報のみを用いて符号化を行うモードである。インター符号化とは、1つ等前のVOPを用いて動き補償予測を行うモードである。また、両方向予測符号化とは、1つ等前と後とのVOPを用いて、動き補償予測を行うモードである。
図において、形状属性情報D1は、形状データの動きベクトル等の形状の属性情報である。
有効マクロブロック情報D2は、マクロブロックの有効/無効を示す情報で、マクロブロックの変換係数データがすべて零で、動きベクトルが零の場合には、そのマクロブロックは無効マクロブロックとなり、以降の情報はビットストリームに多重化されない。
有効色差ブロック情報・マクロブロックタイプD3は、有効色差ブロック情報と、マクロブロックタイプとを組にした情報で、有効色差ブロック情報は、マクロブロック内の色差ブロックの有効/無効を示す。色差ブロック内の変換係数データがすべて零の場合には、その色差ブロックは無効となる。
AC予測指示情報D4は、マクロブロック内のAC係数に対して、変換係数予測が行われたか否かを示す情報で、変換係数予測判定情報31と同じである。
有効輝度ブロック情報D5は、マクロブロック内の輝度ブロックの有効/無効を示す。輝度ブロック内の変換係数データがすべて零の場合には、その輝度ブロックは無効となる。
差分量子化ステップサイズD6は、1つ前のマクロブロックデータとの量子化ステップサイズが異なる場合に、1つ前のマクロブロックデータの量子化ステップサイズとの差分を表す。
インタレース情報D7は、インタレース画像の場合に必要な情報である。
動きデータD8は、動き補償が行われたときに存在する動きに関するデータである。
形状データD9は、任意形状のVOPを符号化する際に必要な情報である。
ブロックデータD10は、有効色差ブロック情報または有効輝度ブロック情報D5により有効ブロックであることが示唆された場合にのみ存在する。
具体的には、図12(a)に示すI-VOP/P-VOPの場合には、有効ブロック情報について、色差ブロックと、輝度ブロックとについて、別々に多重化し、色差ブロックの有効情報については、マクロブロックタイプと組にして、有効色差ブロック情報・マクロブロックタイプD3として可変長符号化している。輝度ブロック情報は、4つの輝度ブロックの有効/無効情報を組にして、有効輝度ブロック情報D5として可変長符号化している。
有効ブロック情報をビットストリームD3に多重化しないため、I-VOP,P-VOP,B-VOPいずれの符号化モードの場合にも、図13に示すビットストリームB3の共通の構造になる。
なお、本実施の形態4の場合、ブロックデータD10の各領域のAC係数データD13毎に、領域有効/無効情報D14が設定されることになる。
本実施の形態5は、変換係数可変長符号化部4cの領域データ符号化部4c10の構成を特徴とするものである。
まず、VLCテーブル探索部4c101は、入力されたAC係数データ4c4に対応する符号語がVLCテーブルになかった場合、エスケープコード4c102と呼ばれる固定長の符号語、およびAC係数データ4c4を変換係数変換部4c103へ出力する。
第1の変換は、AC係数データ4c4のRUNまたはLEVELの値のうち、LEVELに対して行う。変換されたLEVEL*は、VLCテーブルに含まれているAC係数データのLEVELの最大値(LMAX)を引くことによって得られる。具体的には、次の式1に示す。
ただし、sign(LEVEL)は、LEVELが0以上ならば1、それ以外は−1である。また、abs(LEVEL)は、LEVELの絶対値である。
第2の変換は、RUNに対して行う。変換されたRUN*は、VLCテーブルに含まれているAC係数データのRUNの最大値(RMAX)+1を引くことによって得られる。具体的には、次の式2に示す。
本実施の形態6では、実施の形態1または実施の形態2で述べた動画像符号化装置によって生成される符号化ビットストリームを復号する動画像復号装置について説明する。
同図において、101は符号化ビットストリーム、102はシンタックス解析部、103は形状データ符号語、104はブロックデータ符号語、105は付加情報符号語、106は動きベクトル符号語、107は可変長復号部、108は形状符号化データ、109は量子化変換係数データ、110は付加情報、111は動きベクトル、112は形状復号部、113はテクスチャ復号部、114は動き補償部、115は復号形状データ、116は復号予測誤差信号、117はメモリ、118は参照画像、119は被復号マクロブロック画面内位置情報、120は予測画像、121は復号加算部、122は復号画像、123は切替部、である。なお、110aは付加情報110中に含まれるモード指示フラグである。
同図において、107aは形状データ可変長復号部、107bは変換係数可変長復号部、107cは付加情報可変長復号部、107dは動きベクトル可変長復号部、である。なお、110bは、付加情報110中に含まれる符号化側の変換係数予測判定情報31または量子化ステップサイズ32であるテクスチャ符号化の際の符号化条件である。
まず、符号化ビットストリーム101は、シンタックス解析部102において、形状データ符号語103、ブロックデータ符号語104、付加情報符号語105、動きベクトル符号語106に分離され、それぞれ、形状データ可変長復号部107a、変換係数可変長復号部107b、付加情報可変長復号部107c、動きベクトル可変長復号部107dにて、可変長復号されたのち、形状符号化データ108は形状復号部112に、量子化変換係数データ109および各種の付加情報110はテクスチャ復号部113に、動きベクトル111は動き補償部114に送られる。なお、動き補償部114には、可変長復号部107から被復号マクロブロック画面内位置情報119に入力している。
図17において、107b1は切替部、107b2はDC係数データ復号部、107b3は復号DC係数、107b4はAC係数データ符号語、107b5はVLD(Variable Length decoding;可変長復号化)テーブル記憶部、107b6はVLDテーブルグループ選択部、107b7はVLDテーブルグループ情報、107b8は領域データ復号部、107b9はVLCテーブル選択情報、107b10はVLDテーブル選択部、107b11はVLDテーブル、107b12は復号AC係数、である。
尚、VLDテーブル記憶部107b5には、符号化側の例えばVLCテーブル記憶部4C1(図5等参照。)のVLCテーブルグループおよびVLCテーブルと対応して、同じ内容のVLDテーブルグループおよびVLDテーブルが記憶されている。
切替部107b1は、付加情報110に含まれるモード指示フラグ110aに基づいて、復号対象の符号化ブロックの符号化モードがイントラ符号化であるか、あるいはインター符号化であるかを判定し(ステップS101)、イントラ符号化ブロックの場合には(ステップS101”イントラ”)、ブロックデータ符号語104をDC係数データ復号部107b2に渡し、ブロックデータ符号語104に含まれるDC係数データの復号を行わせ(ステップS102)、復号DC係数107b3として出力させ、次にAC係数データの復号を行う。
VLDテーブルグループの選択は、VLDテーブルグループ選択部107b6が行い、領域のブロック内での位置と、符号化側の変換係数可変長符号化部4cにおいて使用した変換係数予測判定情報31または量子化ステップサイズ32のテクスチャ符号化の際の符号化条件110bに基づいて行う。
図19は、テクスチャ復号部113の内部構成図である。同図において、113aは切替部、110b1は変換係数予測判定情報、113cは変換係数予測部、113dは差分量子化変換係数、113eは隣接ブロック量子化変換係数、113fは量子化変換係数、113gは逆量子化部、113hは量子化ステップ、113iはDCT係数、113jは逆DCT部、である。また、110b1は、付加情報110に含まれるテクスチャ符号化の際の符号化条件110bの1つである変換係数予測判定情報である。
ここで、量子化DC係数の予測は、近傍のブロックの量子化DC係数を予測値として、差分量子化DC係数に加算することによって行われる。予測に用いるブロックの選択は符号化側と同様に行う。
本実施の形態7は、実施の形態6で述べた変換係数可変長復号部の別の実施の形態を示すものであり、実施の形態3で述べた変換係数可変長符号化部4cにより可変長符号化された変換係数を復号する変換係数可変長復号部について説明する。
本実施の形態8は、実施の形態6または実施の形態7で述べた変換係数可変長復号部の別の実施の形態であり、実施の形態4で述べた変換係数可変長符号化部4cにより可変長符号化された変換係数を復号する変換係数可変長復号部について説明する。
同図において、107b13は領域有効/無効情報符号語、107b14は領域有効/無効情報復号部、107b15は領域有効/無効情報、107b16は領域有効/無効判定部、107b17は領域データ零設定部、である。
領域有効/無効判定部107b16では、領域有効/無効情報復号部107b14で復号された領域有効/無効情報107b15に基づき、領域内のAC係数データが符号化されているか否かを判定する。
本実施の形態9は、実施の形態6〜8で述べた変換係数可変長復号部の領域データ復号部の別の実施の形態を示すものであり、実施の形態5で述べた変換係数可変長符号化部4cにより可変長符号化された変換係数を復号する変換係数可変長復号部について説明する。
この領域データ復号部107b8では、VLDテーブル選択部107b10(図21参照。)によって選択されたVLDテーブル107b11を用いて、領域内の(RUN,LEVEL)データを復号する。
Claims (2)
- 入力画像信号をブロック単位で直交変換および量子化して各ブロックに対応する量子化変換係数を生成し、この量子化変換係数を可変長符号化テーブルにより可変長符号化して符号化ビットストリームを生成する動画像符号化装置において、
1つの係数データに異なる符号長を割り当てた複数の可変長符号化テーブルを含む可変長符号化テーブルグループと、
前記可変長符号化テーブルグループを複数含む可変長符号化テーブルグループ群と、
前記可変長符号化テーブルグループ群のうちから量子化変換係数の所定領域毎にあらかじめ定められた1つの可変長符号化テーブルグループを選択する可変長符号化テーブルグループ選択手段と、
前記選択された可変長符号化テーブルグループの中から、量子化変換係数をスキャンした際の零に続く零でない係数に応じて、1つの可変長符号化テーブルを選択する可変長符号化テーブル選択手段と、
前記選択された可変長符号化テーブルを使用して量子化変換係数を可変長符号化する変換係数可変長符号化手段と、
を備えたことを特徴とする動画像符号化装置。 - 符号化ビットストリームを入力してその符号化ビットストリームに含まれるブロック毎に可変長符号化された符号化データを可変長復号して量子化変換係数を復元し、この量子化変換係数を逆量子化、逆変換して画像信号を復号する動画像復号装置において、
1つの係数データに異なる符号長を割り当てた複数の可変長復号化テーブルを含む可変長復号化テーブルグループと、
前記可変長復号化テーブルグループを複数含む可変長復号化テーブルグループ群と、
前記可変長復号化テーブルグループ群のうちから量子化変換係数の所定領域毎にあらかじめ定められた1つの可変長復号化テーブルグループを選択する可変長復号化テーブルグループ選択手段と、
前記選択された可変長復号化テーブルグループの中から、符号化時に量子化変換係数をスキャンした際の零に続く零でない係数に応じて選択された可変長符号化テーブルに対応する可変長復号化テーブルを選択する可変長復号化テーブル選択手段と、
前記選択された可変長復号化テーブルを使用して量子化変換係数を可変長復号する変換係数可変長復号手段と、
を備えたことを特徴とする動画像復号装置。
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