JP2009296460A - 画像処理方法、画像処理装置、画像形成装置、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】指定された表示倍率に応じて適切なプレビュー画像を表示できるようにする。
【解決手段】画像処理装置は、第1の色空間の画像データを第2の色空間の画像データに変換する色補正部17と、第2の色空間の画像データに対してカラー画像出力装置3にて印刷するための中間調処理を施す階調再現処理部21と、階調再現処理部21の処理を経た画像データをカラー画像表示装置4にて表示するための表示用の色空間の画像データに変換する表示用変換処理部22とを備え、カラー画像表示装置4での表示倍率として所定値以上の表示倍率が指定された場合に、表示用変換処理部22にて処理された画像データを表示用の画像データとして出力する一方、カラー画像表示装置4での表示倍率として所定値未満の表示倍率が指定された場合に、色補正部17にて処理される前の第1の色空間の画像データを表示用の画像データとして出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、画像データの印刷に際して、プレビュー表示のためのプレビュー画像を作成する画像処理方法、画像処理装置、画像形成装置、プログラムおよび記録媒体に関するものである。
近年、カラー画像を高画質に再現するフルカラーのデジタル複写機が製品化されている。このようなデジタル複写機には、画像表示装置を備え、画像形成されて出力される印刷物を使用者が事前に確認できるように、上記画像表示装置にプレビュー画像を表示するものがある。
デジタル複写機では、上記画像表示装置にプレビュー画像を表示する場合、まずは印刷する予定の画像全体が画像表示装置に表示されるように、印刷する画像データを縮小して表示する。使用者は、このプレビュー画像を見て余白のサイズや画像全体あるいは下地の濃さなどを確認し、印刷条件を操作パネルからの入力指示により調整することができる。なお、操作パネルは画像表示装置に含まれていても構わない。
また、使用者が調整を希望する印刷条件よっては、画像の状態を詳細に確認する必要があり、その場合には、画像データの表示倍率を変更し、拡大率を高めた画像を表示させることができる。このように、印刷画像の状態を詳細に確認できるようにした従来の方法としては、下記の方法が知られている。
例えば、特許文献1には、印刷プレビュー画面において、印刷時のイメージの解像度と同じ解像度のイメージを見ることができる構成が記載されている。具体的には、リアル表示指示手段を備え、このリアル表示指示手段は、プリンタにおいて印刷される解像度によりプレビュー画像を表示させる指示を受け付けるようになっている。
特開2001−63155(平成13年3月13日公開)
しかしながら、上記従来の構成では、例えばユーザが指定した画像表示装置での表示倍率に関係なく、表示する画像データに対して一律の処理が施される。このため、指定された表示倍率に応じて適切なプレビュー画像を表示することができないという問題点を有している。
すなわち、例えばユーザはプレビュー画像についての表示倍率を相対的に小さい値に設定する場合、プレビュー画像により印刷画像(印刷して得られる画像)における大まかな濃淡やレイアウトを確認する。一方、プレビュー画像についての表示倍率を相対的に大きい値に設定する場合、プレビュー画像により印刷画像における細部を確認する。しかしながら、例えば階調再現処理が施された画像を、相対的に小さい表示倍率にてプレビュー画像として表示した場合、離散的にドットが出力されるような部分においてドットの間隔が詰まった見難い画像となったり、また縮小処理の方法によっては表示画像に干渉縞が現れて同様に見難い画像となったりする事態を生じる。一方、階調再現処理が施されていない画像を、相対的に大きい表示倍率にてプレビュー画像として表示した場合、細部まで確認可能な良質の画像とはならない。
したがって、本発明は、指定された表示倍率に応じて適切なプレビュー画像を表示することができる画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、コンピュータプログラム及び記録媒体を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の画像処理装置は、第1の色空間の画像データを第2の色空間の画像データに変換する色空間変換部と、前記第2の色空間の画像データに対して印刷装置にて印刷するための中間調処理を施す階調再現処理部とを備えている画像処理装置において、前記階調再現処理部の処理を経た画像データを画像表示装置にて表示するための表示用の色空間の画像データに変換する表示用変換処理部と、前記画像表示装置での表示倍率として所定値以上の表示倍率が指定された場合に、前記表示用変換処理部にて処理された画像データを表示用の画像データとして出力する一方、前記画像表示装置での表示倍率として所定値未満の表示倍率が指定された場合に、前記第1の色空間の画像データを表示用の画像データとして出力する表示用データ出力部とを備えていることを特徴としている。
また、本発明の画像処理方法は、第1の色空間の画像データを第2の色空間の画像データに変換する色空間変換工程と、前記第2の色空間の画像データに対して印刷装置にて印刷するための中間調処理を施す階調再現処理工程とを備えている画像処理方法において、前記階調再現処理部の処理を経た画像データを画像表示装置にて表示するための表示用の色空間の画像データに変換する表示用変換処理工程と、前記画像表示装置での表示倍率として所定値以上の表示倍率が指定された場合に、前記表示用変換処理工程にて処理された画像データを表示用の画像データとして出力する一方、前記画像表示装置での表示倍率として所定値未満の表示倍率が指定された場合に、前記第1の色空間の画像データを表示用の画像データとして出力する表示用データ出力工程とを備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、表示用データ出力部(表示用データ出力工程)は、画像表示装置での表示倍率として所定値以上、例えば100%以上の表示倍率が指定された場合に、表示用変換処理部にて処理された画像データ、すなわち第2の色空間の画像データ(CMYK信号)に対して印刷装置にて印刷するための中間調処理を施す階調再現処理部(階調再現処理工程)にて処理された画像データを表示用の画像データ(例えば、RGB信号やYCrCb信号、すなわち、RGB色空間やYCrCb色空間の画像データ)として出力する。一方、画像表示装置での表示倍率として所定値未満、例えば100%未満の表示倍率が指定された場合に、第1の色空間の画像データ(RGB信号)を表示用の画像データとして出力する。なお、表示用の画像データは、必要に応じて適宜周知の処理を加えることにより、画像表示装置にプレビュー画像として表示できるものである。
これにより、画像表示装置にプレビュー画像として表示される画像のうち、相対的に縮小表示された画像については、階調再現処理を行いかつ縮小したために生じる不都合な事態、すなわち離散的にドットが出力されるような部分においてドットの間隔が詰まった見難い画像となったり、また縮小処理の方法によっては表示画像に干渉縞が現れて同様に見難い画像となったりする事態を防止することができる。したがって、本来の縮小画像の目的である、大まかな濃淡の確認やレイアウトの確認のためのプレビュー画像の表示を適切に行うことができる。一方、相対的に拡大表示された画像については、階調再現処理を行うことによって、細部まで明瞭な良質のプレビュー画像を表示することができる。したがって、プレビュー画像を拡大表示した場合に、実際に印刷を行った場合の印刷結果に近いプレビュー画像を表示することができる。これにより、指定された表示倍率に応じて適切なプレビュー画像を表示することができる。
上記の画像処理装置は、前記表示用変換処理部の後段、かつ前記表示用データ出力部の前段に、画像データに対して、指定された前記表示倍率による変倍処理を行う表示用変倍処理部を備え、前記表示用変倍処理部は、指定された表示倍率が前記所定値以上の場合に、前記画像データの濃度値および前記画像データに含まれるデータ間の距離を維持した第1の補間処理を行う一方、指定された表示倍率が前記所定値未満の場合に、前記画像データにおける階調の滑らかさを維持する第2の補間処理を行う構成としてもよい。
上記の画像処理装置において、前記第1の補間処理はニアレストネイバー法による補間処理であり、前記第2の補間処理はバイリニア法もしくはバイキュービック法による補間処理である構成としてもよい。
上記の構成によれば、第1の補間処理および第2の補間処理により、表示倍率の大小のそれぞれに適した変倍処理が行われるので、画像表示装置ではいずれの表示倍率であっても良好なプレビュー画像を表示することができる。
本発明の画像形成装置は、上記のいずれかの画像処理装置を備えるとともに、前記印刷装置を備えている構成である。
上記の構成によれば、表示倍率が所定値(例えば100%)以上の場合には、紙などの記録媒体に印刷する場合と同様に中間調処理が施された画像データを画像表示装置に表示することができる。したがって、画像表示装置に表示された画像と記録媒体に印刷される画像との違和感を抑制した画像形成装置を提供することができる。
上記の画像形成装置は、前記画像表示装置を備えるとともに、前記表示用データ出力部として、前記表示用の画像データに対して前記画像表示装置の表示特性に応じた階調補正処理を行う表示用出力階調補正部を備えている構成としてもよい。
本発明の画像形成システムは、画像表示装置を有する端末装置と、画像データに基づいて印刷を行う印刷装置を有する画像形成装置とを備え、これら端末装置と画像形成装置とが通信により情報の送受信を行うとともに、前記画像形成装置の印刷装置は、前記端末装置から受信した第1の色空間の画像データを第2の色空間の画像データに変換する色空間変換部と、前記第2の色空間の画像データに対して印刷するための中間調処理を施す階調再現処理部とを有する画像形成システムにおいて、前記端末装置は、表示用変換処理部と表示用データ出力部とを備え、前記画像形成装置にて対して第1の色空間の画像データを送信し、前記画像形成装置は、前記端末装置から受信し、前記印刷装置の階調再現処理部にて処理した画像データを前記端末装置に送信し、前記端末装置の前記表示用変換処理部は、前記階調再現処理部の処理を経た画像データを画像表示装置にて表示するための表示用の色空間の画像データに変換し、前記端末装置の表示用データ出力部は、前記画像表示装置での表示倍率として所定値以上の表示倍率が指定された場合に、前記表示用変換処理部にて処理された画像データを表示用の画像データとして出力する一方、前記画像表示装置での表示倍率として所定値未満の表示倍率が指定された場合に、前記第1の色空間の画像データを表示用の画像データとして出力することを特徴としている。
上記の構成によれば、画像形成装置の印刷装置の色空間変換部は、端末装置から受信した第1の色空間の画像データを第2の色空間の画像データに変換し、階調再現処理部は、この第2の色空間の画像データに対して印刷するための中間調処理を施す。端末装置は、画像形成装置にて対して第1の色空間の画像データを送信し、画像形成装置は、端末装置から受信し、印刷装置の階調再現処理部にて処理した画像データを端末装置に送信する。端末装置の表示用変換処理部は、階調再現処理部の処理を経た画像データを画像表示装置にて表示するための表示用の色空間の画像データに変換する。端末装置の表示用データ出力部は、画像表示装置での表示倍率として所定値以上の表示倍率が指定された場合に、表示用変換処理部にて処理された画像データを表示用の画像データとして出力する。一方、画像表示装置での表示倍率として所定値未満の表示倍率が指定された場合に、第1の色空間の画像データを表示用の画像データとして出力する。なお、表示用の画像データは、必要に応じて適宜周知の処理を加えることにより、画像表示装置にプレビュー画像として表示できるものである。
これにより、画像表示装置にプレビュー画像として表示される画像のうち、相対的に縮小表示された画像については、階調再現処理を行いかつ縮小したために生じる不都合な事態、すなわち離散的にドットが出力されるような部分においてドットの間隔が詰まった見難い画像となったり、また縮小処理の方法によっては表示画像に干渉縞が現れて同様に見難い画像となったりする事態を防止することができる。したがって、本来の縮小画像の目的である、大まかな濃淡の確認やレイアウトの確認のためのプレビュー画像の表示を適切に行うことができる。一方、相対的に拡大表示された画像については、階調再現処理を行うことによって、細部まで明瞭な良質のプレビュー画像を表示することができる。したがって、プレビュー画像を拡大表示した場合に、実際に印刷を行った場合の印刷結果に近いプレビュー画像を表示することができる。これにより、指定された表示倍率に応じて適切なプレビュー画像を表示することができる。
以上のように、本発明の構成によれば、画像表示装置にプレビュー画像として表示される画像のうち、相対的に縮小表示された画像については、階調再現処理を行いかつ縮小したために生じる不都合な事態、すなわち離散的にドットが出力されるような部分においてドットの間隔が詰まった見難い画像となったり、また縮小処理の方法によっては表示画像に干渉縞が現れて同様に見難い画像となったりする事態を防止することができる。したがって、本来の縮小画像の目的である、大まかな濃淡の確認やレイアウトの確認のためのプレビュー画像の表示を適切に行うことができる。一方、画像表示装置にプレビュー画像として表示される画像のうち、相対的に拡大表示された画像については、階調再現処理を行うことによって、細部まで明瞭な良質のプレビュー画像を表示することができる。したがって、プレビュー画像を拡大表示した場合に、実際に印刷を行った場合の印刷結果に近いプレビュー画像を表示することができる。これにより、指定された表示倍率に応じて適切なプレビュー画像を表示することができる。
本発明の実施の形態を図面に基づいて以下に説明する。
図1は、本発明の実施の形態における画像処理装置としてのカラー画像処理装置(画像処理装置)1を備えたデジタルカラー複合機の構成を示すブロック図である。
カラー画像処理装置1は、印刷する画像のプレビュー画像を作成して出力する。デジタルカラー複合機の使用者は、印刷する画像を印刷前にプレビュー表示して印刷結果を予想し、必要に応じて印刷する画像の拡大縮小率やレイアウトなどの調整を行う。これにより、プレビュー画像から予想される印刷結果が許容できるもの、あるいは満足できるものとなった場合に、印刷を実行する。
図1に示すように、デジタルカラー複合機は、カラー画像処理装置1、カラー画像入力装置2、カラー画像出力装置(印刷装置)3、カラー画像表示装置(画像表示装置)4、操作パネル5、送受信部(ハードディスク)6および制御部7を備えている。送受信部6にはパーソナルコンピュータ(PC)8が接続されている。
カラー画像処理装置1は、A/D(アナログ/デジタル)変換部11、シェーディング補正部12、入力階調補正部13、画像データ圧縮部14、画像データ伸張部15、領域分離処理部16、色補正部(色空間変換部)17、黒生成下色除去部(色空間変換部)18、空間フィルタ処理部19、出力階調補正部20、階調再現処理部21、表示用変換処理部22、表示用変倍処理部23および表示用出力階調補正部(表示用データ出力部)24を備えている。
カラー画像入力装置(画像読取手段)2は、例えばCCD(Charge Coupled Device )を備えたスキャナ部にて構成され、原稿からの反射光像をCCDにより読み取って、RGB(R:赤、G:緑、B:青)のアナログ信号として、カラー画像処理装置1に入力する。
カラー画像入力装置2からカラー画像処理装置1に入力されたアナログ信号は、カラー画像処理装置1内において、A/D変換部11、シェーディング補正部12、入力階調補正部13、画像データ圧縮部14、画像データ伸張部15、領域分離処理部16、色補正部17、黒生成下色除去部18、空間フィルタ処理部19、出力階調補正部20および階調再現処理部21の順に送られ、CMYKのデジタルカラー信号としてカラー画像出力装置3へ出力される。なお、画像データ圧縮部14および画像データ伸張部15は、画像データを送受信部6のハードディスクに記録する際の記録容量の低減等のために設けられたものであり、カラー画像処理装置1において必須のものではない。
A/D変換部11は、RGBのアナログ信号をデジタル信号に変換し、シェーディング補正部12は、A/D変換部11から入力されたデジタルのRGB信号に対して、カラー画像入力装置2の照明系、結像系、撮像系で生じる各種の歪みを取り除く処理を施す。
入力階調補正部13は、シェーディング補正部13にて各種の歪みが取り除かれカラーバランスが調整されたRGB信号(RGBの反射率信号)を濃度信号などのカラー画像処理装置1に採用されている画像処理システムの扱い易い信号に変換するとともに、カラーバランスの調整を行う。また、入力階調補正部13では、下地濃度の除去やコントラストなどの画質調整処理を行う。
画像データ圧縮部14は、入力階調補正部13から入力されたRGB信号に対して圧縮処理を行い、圧縮したRGB信号のデータコードをハードディスクを有する送受信部6に引き渡す。送受信部6では、入力された信号を一旦ハードディスクに保存し、ファイリングデータとして管理する。また、送受信部6では、コピー出力動作やコンピュータ(PC)からのプリント出力動作が指示された場合、圧縮されている上記データコードをハードディスクから読み出し、画像データ伸張部16に引き渡す。一方、イメージ送信動作が指示された場合、上記データコードをハードディスクから読み出し、ネットワーク網や通信回線を介して外部接続装置、例えばPC8へ伝送する。なお、ファイリングデータの管理やデータの引渡し動作の制御については制御部7が行う。
画像データ伸張部15は、圧縮されているデータコードに対して復号化処理などを施し、RGB信号の画像データに伸張する。
領域分離処理部16は、RGB信号によって表される入力画像の各画素を文字領域、網点領域、写真領域を含む複数の領域に分離する。領域分離処理部16は、分離結果に基づき、画素がどの領域に属しているかを示す領域識別信号を、黒生成下色除去部18、空間フィルタ処理部19、出力階調補正部20および階調再現処理部21へ出力する。また、領域識別信号を色補正部にも出力するようにしても良い。
色補正部17は、RGB信号をCMY信号(第2の色空間の画像データ)に変換し、色再現の忠実化実現のために、不要吸収成分を含むCMY(C:シアン、M:マゼンタ、Y:イエロー)色材の分光特性に基づいた色濁りを取り除く処理を行う。
黒生成下色除去部18は、色補正後のCMYの3色信号から黒(K)信号を生成する黒生成、元のCMY信号から黒生成で得たK信号を差し引いて新たなCMY信号を生成する処理を行う。ここでは、CMYの3色信号はCMYKの4色信号に変換される。
黒生成処理の一例として、スケルトンブラックによる黒生成を行う方法(一般的方法)がある。この方法では、スケルトンカーブの入出力特性をy=f(x)、入力されるデータをC,M,Y、出力されるデータをC',M',Y',K'、UCR(Under Color Removal)率をα(0<α<1)とすると、黒生成下色除去処理は以下の式1で表わされる。
Figure 2009296460
空間フィルタ処理部19は、黒生成下色除去部18より入力されるCMYK信号の画像データに対して、領域識別信号を基にデジタルフィルタによる空間フィルタ処理を行う。この処理では、画像データの空間周波数特性を補正することによって、出力画像のぼやけや粒状性劣化を防ぐようにする。階調再現処理部21は、空間フィルタ処理部19と同様に、CMYK信号の画像データに対して、領域識別信号を基にディザ処理や誤差拡散処理を用いて中間調処理を施す。
例えば、領域分離処理部16にて文字に分離された領域は、特に黒文字或いは色文字の再現性を高めるために、空間フィルタ処理部19による空間フィルタ処理における鮮鋭強調処理により高周波数の強調量が大きくされる。同時に、階調再現処理部21においては、高域周波数の再現に適した高解像度のスクリーンでの二値化または多値化処理が選択される。また、領域分離処理部16にて網点領域に分離された領域に関しては、空間フィルタ処理部19において、入力網点成分を除去するためのローパス・フィルタ処理が施される。
出力階調補正部20では、濃度信号などの信号をカラー画像出力装置3の特性値である網点面積率に変換する出力階調補正処理を行う。その後、階調再現処理部21において最終的に画像を画素に分離してそれぞれの階調を再現できるようにする階調再現処理(中間調生成)を施す。領域分離処理部16にて写真に分離された領域に関しては、階調再現性を重視したスクリーンでの二値化または多値化処理が行われる。
操作パネル5は、例えば、液晶ディスプレイ等の表示部と設定ボタン等の操作部とが一体化されたタッチパネル等により構成される。操作パネル5より入力された情報に基づいてカラー画像入力装置2、カラー画像処理装置1、カラー画像出力装置3、カラー画像表示装置4の動作が制御される。なお、以上の各処理は図示していないCPU(Central Processing Unit:制御手段)により制御される。
カラー画像処理装置1において上述の各処理が施された画像データは、一旦記憶部(図示せず)に記憶され、所定のタイミングで読み出されてカラー画像出力装置3へ出力される。カラー画像出力装置3は、画像を記録媒体上に出力するもの(例えば、画像を紙等のシートに印刷するもの)である。この、カラー画像出力装置3、例えば電子写真方式またはインクジェット方式のカラー画像出力装置からなるものの、特にこれらの構成に限定されるものではない。
表示用変換(RGB生成)処理部22は、送受信部6のハードディスクに保存されているファイリング画像データをカラー画像表示装置4にプレビュー画像として表示する指示が操作パネル5から入力をされた場合に、プレビュー画像を表示する上での指定された表示倍率に応じた処理を行う。なお、この場合の操作パネル5からの入力に基づく表示倍率の認識は、制御部7が行う。
具体的には、表示用変換処理部22は、カラー画像表示装置4にプレビュー画像を100%以上の表示倍率(拡大率)で表示する指示入力を受けた場合、上記階調再現処理部21までの処理がなされたCMYK信号の画像データに対して、例えば、下記の演算を行ってRGB信号を生成する。
R=255−(C+K)
G=255−(M+K)
B=255−(Y+K)
このRGB信号は表示用変倍処理部23に出力される。
表示用変倍処理部23は、操作パネル5から上記プレビュー画像表示の指示が入力された場合に、操作パネル5からの入力により、表示のための指示された表示倍率(拡大率)にて画像データに変倍処理を行う。
この処理において、表示用変倍処理部23は、指示された表示倍率(拡大率)が100%未満の場合には、画像データ伸張部15から入力されたRGB信号の画像データに対して、指示された拡大率で変倍処理を行う。
この場合、変倍処理(縮小処理)は、バイリニア法やバイキュービック法などの補間方法により行う。これにより、どのような縮小率でも他の縮小処理(例えば、ニアレストネイバー法)より比較的自然に見える画像を表示させることができる。なお、バイリニア法は、補間する画素を囲む周囲4点の既存画素の距離に比例した形で重み付けした値の平均を求め、その値をその補間画素とするものである。バイキュービック法は、補間する画素を囲む4点に加え、さらに、にそれらを囲む12点を加えた計16点の画素の値を用いて、補間演算を行うものである。ニアレストネイバー法は、補間する画素に一番近い既存画素の値、あるいは補間する画素に対して所定の位置関係にある既存画素の値をその補間画素の値とするものである。また、バイリニア法もしくはバイキュービック法により補間処理を行った場合には、表示倍率が設定値未満の場合、印刷されたときの印刷物の細部はわからないが大まかな濃さや色味を確認することができる状態になる。
一方、表示用変倍処理部23は、指示された表示倍率(拡大率)が100%以上の場合に、階調再現処理部21から入力されたRGB信号の画像データに対して、指示された拡大率で変倍処理を行う。
この場合、変倍処理(拡大処理)は、ニアレストネイバー法により補間を行う。このニアレストネイバー法による補間処理を行った場合には、画像データの濃度値(画素値)、および画像データ間の距離(間隔)が維持される。したがって、表示画像は、印刷されたときの印刷物を局所的に拡大して見たときに近い状態となる。
なお、上記バイリニア法、バイキュービック法およびニアレストネイバー法については、周知のものであり、「洪 博哲 著『お話・カラー画像処理』、2000年9月15日 第2版発行、CQ出版社」において詳細に説明されている。
また、表示倍率を100%以上とする場合には、100%の整数倍となる表示倍率のみを指示可能としてもよい。その場合の拡大処理は、指示された表示倍率とするために、100%の整数倍分の画素数に相当するRGB画像データを縦方向および横方向に連続して生成する処理により行ってもよい。
表示用出力階調補正部24は、表示用変倍処理部23による変倍処理後の画像データに対して、カラー画像表示装置4の表示特性に応じた階調補正を行う。
なお、プレビュー画像を表示する指示が入力されている場合には、印刷のための出力階調補正処理を行う必要がないので、出力階調補正部20での出力階調補正処理を行わずに、表示用出力階調補正部24での表示用出力階調補正処理を行ってもよい。出力階調補正部20での階調補正処理は、カラー画像出力装置3により印刷して出力される画像の濃さを適切なものとするための処理である。一方、表示用出力階調補正部24での処理は、カラー画像表示装置4にて表示される画像の濃さを適切なものとするための処理である。
また、出力階調補正部20での出力階調補正処理を経た画像データに対して表示用出力階調補正部24での表示用出力階調補正処理を行う場合には、出力階調補正部20での出力階調補正の逆特性となる階調補正特性を考慮に入れて、表示用出力階調補正部24での表示用出力階調補正を行うようにしてもよい。これは、プレビュー画像に不要な出力階調補正部20での出力階調補正をキャンセルするためである。
あるいは、指示された表示倍率が100%以上の場合、表示用出力階調補正部24にて行う出力階調補正は、カラー画像表示装置4の特性に合わせる階調補正とするのではなく特に補正を行わず、カラー画像出力装置3にて画像を印刷して出力する場合に出力階調補正部20にて行う出力階調補正を、表示用の出力階調補正を行うための別の設定に切り換えてもよい。一例を挙げれば、カラー画像出力装置3にて画像を印刷して出力する場合に出力階調補正部20にて行う出力階調補正が図12に示すものであるのに対して、プレビュー画像を表示倍率100%以上で表示する指示がされた場合に出力階調補正部20にて行う出力階調補正を例えば図13に示すものとする。なお、図12は、印刷の指示がされた場合に出力階調補正部20が行う出力階調補正の一色成分についての例を示す説明図である。図13は、プレビュー表示を100%以上の表示倍率で指示された場合に出力階調補正部20がRGB空間にて行う出力階調補正の一色成分についての例を示す説明図である。出力階調補正部20にて行う出力階調補正を上記の設定とすることにより、カラー画像出力装置3から印刷して出力されるものと同様に見えるべきプレビュー画像の濃淡をより適切なものとすることができる。
また、表示用出力階調補正部24の階調補正は、指示された表示倍率が100%未満かであるか100%以上であるかによって異なる処理としてもよい。例えば、指示された表示倍率が100%未満であれば、画像の概観が分かるある程度広い範囲において適切な濃淡が再現できる階調補正処理が行われるようにする。具体的には、図14に示すような階調補正である。図14は、指示された表示倍率が100%未満の場合に、表示用出力階調補正部24がRGB空間にて行う出力階調補正の一色成分についての例を示す説明図である。
一方、指示された表示倍率が100%以上であれば、カラー画像出力装置3にて印刷して出力されたときの出力ドットの濃淡が適切に再現できる階調補正処理が行われるようにする。具体的には、図15に示すような階調補正である。図15は、指示された表示倍率が100%以上の場合に、表示用出力階調補正部24が行う出力階調補正の一色成分についての例を示すものであって、カラー画像出力装置3の出力特性をRGB空間に置き換える出力階調補正を示す説明図である。この出力階調補正により、カラー画像出力装置3にて印刷されたときの画像の色をカラー画像表示装置4において再現することができる。
なお、上記の例では、プレビュー画像を表示する際に、階調再現処理が施された画像を表示するか否か(表示する画像データとして階調再現処理が施された階調再現処理部21からの出力画像データと階調再現処理が施されていない画像データ伸張部15からの出力画像データとのいずれを使用するか)を選択するための表示倍率の基準を100%としている。これは、カラー画像表示装置4での表示画像において、階調再現処理の施された様子を適切に確認できる表示倍率が100%以上であることによる。ただし、この基準は、上記の意図の下、適宜変更することが可能である。
なお、階調再現処理の施された様子が適切に確認できるかどうかを決める要素としては、例えば、印刷によりドットを出力する各画素あるいは画素の塊(複数の画素)が階調再現処理画像の出力信号に比例した濃さで確認できるか否か、あるいは、上記各画素あるいは画素の塊のそれぞれの距離が階調再現処理画像のものと比例した距離で再現されるか否を挙げることができる。
図2は、本発明の実施の形態における画像処理装置をコンピュータ31が備えるプリンタドライバ32に適用した例を示すブロック図である。プリンタドライバ32は、ソフトウエア(アプリケーションプログラム)としてコンピュータ31に組み込まれている。したがって、図2の構成において、画像処理装置はコンピュータ31によって実現されている。
図2に示すように、コンピュータ31は、プリンタドライバ32、通信ポートドライバ33および通信ポート34を備えている。プリンタドライバ32は、色補正部17、黒生成下色除去部18、階調再現処理部21、プリンタ言語翻訳部35、表示用変換処理部22、表示用変倍処理部23および表示用出力階調補正部24を有している。
コンピュータ31は、プリンタ(画像出力装置)37と接続されており、プリンタ(印刷装置)37は、コンピュータ31から出力された画像データに基づいて画像を印刷するようになっている。なお、プリンタ37は、プリンタ機能の他に、コピー機能およびファックス機能を有するデジタル複合機であってもよい。
また、コンピュータ31は、画像表示装置36と接続されており、使用者から指示された場合に、プリンタ37にて印刷される画像に応じたプレビュー画像を画像表示装置36に表示させるようになっている。この機能は、前記画像形成装置におけるカラー画像処理装置1の機能と同様である。なお、画像表示装置36は、カラー画像表示装置あるいはモノクロの画像表示装置のいずれであってもよい。
コンピュータ31は、各種のアプリケーションプログラムを実行することにより画像データを生成する。この画像データは、色補正部17、黒生成下色除去部18、階調再現処理部21、表示用変換処理部22、表示用変倍処理部23、表示用出力階調補正部24で、カラー画像処理装置1の場合と同様に処理される。
コンピュータ31は、プリンタ37にて印刷する旨の指示が入力された場合、色補正部17から階調再現処理部21までの処理を経た画像データを、プリンタ言語翻訳部35にてプリンタ言語に変換し、通信ポートドライバ33、通信ポート(例えばRS232C・LAN等)34を介してプリンタ37に出力する。
また、コンピュータ31は、プレビュー画像の表示の指示が入力された場合、表示画像の指示された表示倍率(拡大率)が100%以上であれば、階調再現処理部21まで処理を経た画像データに対して、表示用変換処理部22、表示用変倍処理部23および表示用出力階調補正部24の処理を順次行い、これら処理を経た画像データを画像表示装置36に出力する。一方、表示画像の指示された表示倍率(拡大率)が100%未満であれば、生成した上記画像データに対して表示用変倍処理部23および表示用出力階調補正部24の処理を順次行い、これら処理を経た画像データを画像表示装置36に出力する。
次に、図1に示したカラー画像処理装置1および図2に示したコンピュータ31のプリンタドライバ32におけるプレビュー画像の出力動作について説明する。図3(a)は、図1に示したカラー画像処理装置1および図2に示したコンピュータ31のプリンタドライバ32におけるプレビュー画像の出力動作を示すフローチャート、図3(b)は、図3(a)に示した動作に続くプレビュー画像の出力動作を示すフローチャートである。
印刷対象となる画像データは、画像形成装置では、例えばスキャナであるカラー画像入力装置2により原稿画像が読み取られてカラー画像処理装置1に入力される。あるいは、外部装置から入力される。あるいは、コンピュータ31が備える各種のアプリケーションプログラムを実行することにより生成される。
上記画像データは、カラー画像処理装置1では、A/D変換部11、シェーディング補正部12、入力階調補正部13、画像データ圧縮部14、送受信部6および画像データ伸張部15を経て、領域分離処理部16、色補正部17および表示用変倍処理部23に入力される。コンピュータ31では、プリンタドライバ32の色補正部17および表示用変倍処理部23に入力される。
色補正部17に入力された画像データは、カラー画像処理装置1では、黒生成下色除去部18、空間フィルタ処理部19、出力階調補正部20、階調再現処理部21および表示用変換処理部22を経て表示用変倍処理部23に入力され、プリンタドライバ32では、黒生成下色除去部18、階調再現処理部21および表示用変換処理部22を経て表示用変倍処理部23に入力される。
ここで、図3(a)に示すように、使用者の入力操作によりプレビュー画像の表示が指示されると(S1)、初期表示倍率を設定する(S2)。この初期表示倍率の設定は、使用者が表示倍率を選択することにより行っても、装置側での計算により行ってもよい。装置側での計算により行う場合には、プレビュー画像をカラー画像表示装置4(画像表示装置36)に表示した場合に画像全体が表示エリアに納まるように、画像データの画素数と表示エリアの画素数から表示倍率を計算する。この計算は、図1に示す制御部7(図2には示さず)が行う。
次に、設定された表示倍率が100%以上であれば(S3)、表示用変倍処理部23は、色補正部17から階調再現処理部21を含む表示用変換処理部22までの処理(S4〜S9)を経た画像データに対して、図3(b)に示すように、設定された表示倍率で変倍処理を行う(S10)。その後、表示用出力階調補正部24での処理を経て(S11)、RGB画像データをカラー画像表示装置4(以下、説明の便宜上、画像表示装置36の記載は省略する。)に出力し、カラー画像表示装置4に表示させる(S12)。
一方、S3において設定された表示倍率が100%未満であれば、表示用変倍処理部23は、色補正部17から表示用変換処理部22までの処理を経ていない画像データに対して、設定された表示倍率で変倍処理を行う(S10)。その後、表示用出力階調補正部24での処理を経て(S11)、RGB画像データをカラー画像表示装置4に出力し、カラー画像表示装置4に表示させる(S12)。
なお、色補正部17から表示用変換処理部22までの処理を経ていない画像データは、コンピュータ31では、スキャナで読み込まれた画像データ、あるいはアプリケーションにより生成された画像データに相当する。
この段階で、カラー画像表示装置4の画面を見たユーザにより、表示倍率の変更が入力されると(S13,S14)、S3に戻ってS13までの処理を繰り返す。
その後、画像データの印刷が指示され(S15)、印刷条件の変更が指示されなければ(S16)、すなわち、ユーザがプレビュー画像を見て、印刷条件を変更することなく例えば単に印刷の指示ボタンを操作した場合には、階調再現処理部21から出力された画像データに基づき、カラー画像出力装置3(プリンタ37)が印刷を行う(S17)。
一方、上記印刷条件の変更が指示されると(S16,S18)、印刷条件の変更に応じたカラー画像表示装置4上におけるプレビュー画像の更新の要否を判定する(S19)。ここで、プレビュー画像の更新が必要となるのは、S18での印刷条件の変更が例えば印刷画像の拡大縮小率の変更を指示するものの場合である。
S19での判定の結果、プレビュー画像の更新が不要であれば、S17に進んで印刷を行う。一方、プレビュー画像の更新が必要であれば、S13に戻り、表示倍率の変更の指示に応じて、プレビュー画像を更新する。また、S15において、例えばプレビュー画像の表示開始から所定時間経過するまでの間に、印刷の指示がなければ、プレビュー画像の表示を終了する(S20)。
図4は、本発明の実施の形態における画像処理装置をコンピュータ(端末装置)41が備えるディスプレイドライバ43に適用した例を示すブロック図である。ディスプレイドライバ43は、ソフトウエア(アプリケーションプログラム)としてコンピュータ41に組み込まれている。したがって、図4の構成において、画像処理装置はコンピュータ41によって実現されている。ディスプレイドライバ43は、使用者から指示された場合に、プリンタ51にて印刷される画像に応じたプレビュー画像を画像表示装置36に表示させるためのものである。
図4に示すように、コンピュータ41は、プリンタドライバ42、通信ポートドライバ33および通信ポート34を備えている。プリンタドライバ42はプリンタ言語翻訳部35およびディスプレイドライバ43を備え、ディスプレイドライバ43は、表示用変換処理部22、表示用変倍処理部23および表示用出力階調補正部24を備えている。
プリンタ51は、色補正部17、黒生成下色除去部18および階調再現処理部21を有する画像処理部52、メモリ53並びにプリンタ制御部54を備えている。プリンタ51は、プリンタ機能の他に、コピー機能およびファックス機能を有するデジタル複合機であってもよい。
コンピュータ41は、各種のアプリケーションプログラムを実行することにより画像データを生成する。この画像データは、プリンタドライバ42の設定画面における印刷の指令に応じて、プリンタ51に送信される。この場合、画像データは、プリンタドライバ42のプリンタ言語翻訳部35にてプリンタ言語に変換され、通信ポートドライバ33および通信ポート(例えばRS232C・LAN等)34を介してプリンタ51に入力される。上記したコンピュータ41とネットワークを介して接続されたプリンタ51により画像形成システムが形成されている。
また、コンピュータ41は、プリンタドライバ42の上記設定画面におけるプレビュー画像の表示の指令を受けた場合であって、プレビュー画像の表示倍率(拡大率)が100%以上の場合、上記印刷の指令の場合と同様、生成した画像データをプリンタ51に送信する。その後、プリンタ51に対して、プリンタ51の画像処理部52にて処理された画像データの送信を要求する。この要求に応じてプリンタ51から取得した画像データは、ディスプレイドライバ43に入力され、表示用変換処理部22、表示用変倍処理部23および表示用出力階調補正部24の処理を経た後、コンピュータ41に接続されている画像表示装置36に出力される。これにより、画像表示装置36では、プリンタ51の画像処理部52およびディスプレイドライバ43にて処理されたプレビュー画像が表示される。
一方、コンピュータ41は、プリンタドライバ42の上記設定画面におけるプレビュー画像の表示の指令を受けた場合であって、プレビュー画像の表示倍率(拡大率)が100%未満の場合、生成した画像データについて、ディスプレイドライバ43の各部による処理、すなわち表示用変換処理、表示用変倍処理および表示用出力階調補正を行い、処理後の画像データを画像表示装置36に出力する。これにより、画像表示装置36では、ディスプレイドライバ43でのみ処理されたプレビュー画像が表示される。
プリンタ51は、コンピュータ41からプリンタ51に入力された画像データについて、上記各部による処理、すなわち色補正処理、黒生成下色除去処理および階調再現処理を施し、一旦、メモリ53に格納する。また、プリンタ51のプリンタ制御部54は、コンピュータ41からの要求に応じて、メモリ53に格納されている階調再現処理が施された画像データを読み出し、コンピュータ41に送信する。
次に、図4に示したコンピュータ41におけるプレビュー画像の出力動作について説明する。図5(a)は、図4に示したコンピュータ41におけるプレビュー画像の出力動作を示すフローチャート、図5(b)は、図5(a)に示した動作に続くプレビュー画像の出力動作を示すフローチャートである。図6は、図5(a)および図5(b)のコンピュータ41の動作に対応したプリンタ51の動作を示すフローチャートである。
印刷対象となる画像データは、コンピュータ41に対して外部装置から入力される。あるいは、コンピュータ41が備える各種のアプリケーションプログラムを実行することにより生成される。この印刷対象となる画像データは、コンピュータ41のハードディスクに一旦格納される。
コンピュータ41では、まず、フラグF1およびF2を0とする(S31)。フラグF1は、コンピュータ41からプリンタ51に対して印刷条件の変更指示がなされ画像再生成が必要な場合(F1=a)、その旨を示すものである。フラグF2は、コンピュータ41がプリンタ51から画像データを受信している場合(F2=b)、その旨を示すものである。
次に、使用者の入力操作によりプレビュー画像の表示が指示されると(S32)、初期表示倍率を設定し(S33)、ハードディスクに格納されている上記画像データをプリンタ51に送信する(S34)。この場合、画像データは、通信ポートドライバ33および通信ポート34を介してプリンタ51に入力される。プリンタ51に上記画像データを送信するタイミングはこのタイミングに限らず、プリンタ51において上記画像データが必要となる適当なタイミングであればよい。上記初期表示倍率の設定については前述のとおりである。
次に、設定された表示倍率が100%以上であれば(S35)、コンピュータ41では、フラグF2がbであるか否かを判定する(S36)。この判定の結果、フラグF2がbでないなら、コンピュータ41では、プリンタ51の画像処理部52の色補正部17から階調再現処理部21によって処理されメモリ53に格納されている画像データをプリンタ51から受信し(S37)、その画像データをコンピュータ41のメモリ(図示せず)に格納する。そして、フラグF2をbに設定する(S38)。
その後、上記画像データをメモリから読み出し、ディスプレイドライバ43の表示用変換処理部22、表示用変倍処理部23および表示用出力階調補正部24によって処理し(S39〜S41)、これら各部で処理した画像データを画像表示装置36に出力して表示させる(S42)。なお、S36においてフラグF2がbであれば、S37およびS38の処理を経ることなくS39に進む。
一方、S35において、設定された表示倍率が100%未満であれば、コンピュータ41では、ハードディスクに格納されている上記画像データをプリンタ51での処理を経ることなく、ディスプレイドライバ43において処理し(S39〜S41)、処理した画像データを画像表示装置36に出力して表示させる(S42)。
次に、例えば画像表示装置36の画面を見たユーザにより、表示倍率の変更が入力されると(S43,S44)、S35に戻ってS43までの処理を繰り返す。この場合、変更後の表示倍率が100%以上であれば、プリンタ51の画像処理部52によって処理された画像データを使用し、変更後の表示倍率が100%未満であれば、ハードディスクに格納されているプリンタ51の画像処理部52での処理を経ていない画像データを使用する。
その後、画像データの印刷が指示され(S45)、印刷条件の変更が指示されなければ(S46)、印刷が必要であることを示す印刷制御信号をプリンタ51に送信し(S47)、処理を終了する。
一方、上記印刷条件の変更が指示されると(S46,S48)、印刷条件の変更に応じた画像表示装置36上におけるプレビュー画像の更新の要否を判定する(S49)。プレビュー画像の更新が必要となるのは、前述のように、S48での印刷条件の変更が例えば印刷画像の拡大縮小率の変更を指示するものの場合である。
S49での判定の結果、プレビュー画像の更新が不要であれば、S47に進んで印刷が必要であることを示す印刷制御信号をプリンタ51に送信する。一方、プレビュー画像の更新が必要であれば、フラグFをa(印刷条件の変更ありを示すもの)に設定し(S50)、フラグFおよび印刷条件をプリンタ51に送信する(S51)。
その後、S48の印刷条件の変更に応じて印刷条件が変更された画像データをプリンタ51から受信すると(S52)、S39に戻り、それ以下の処理を繰り返す。
また、S45において、例えばプレビュー画像の表示開始から所定時間経過するまでの間に印刷の指示がなければ、印刷が不要であることを示す印刷制御信号をプリンタ51に送信し(S53)、プレビュー画像の表示を終了する(S54)。
プリンタ51では、図6に示すように、コンピュータ41から画像データを受信すると(S61)、受信した画像データを一旦メモリ53に格納する(S62)。そして、フラグFの内容を確認し(S63)、フラグFがa(印刷条件の変更ありを示すもの)でなければ、すなわちフラグFが0であれば、メモリ53から上記画像データを読み出して画像処理部52の色補正部17、黒生成下色除去部18および階調再現処理部21の処理を行い、これら処理が施された画像データをメモリ53に格納する(S64〜S67)。
一方、S63でのフラグFの確認の結果、フラグFがa(印刷条件の変更ありを示すもの)であれば、コンピュータ41から印刷条件を受信し(S73)、コンピュータ41から受信した画像データをメモリ53から読み出し(S74)、受信した印刷条件に基づいて、上記画像データに対する画像処理のパラメータを変更する(S75)。
その後、上記の場合と同様、上記画像データに対して画像処理部52の色補正部17から階調再現処理部21までの処理を行い、それら処理が施された画像データをメモリ53に格納する(S64〜S67)。
S67での処理の後、プリンタ51は、画像処理部52での処理を経た画像データをメモリ53から読み出し、コンピュータ41に送信する(S68)。
その後、プリンタ51は、コンピュータ41から印刷制御信号を受信すると(S69)、その印刷制御信号から印刷の要否を判定する(S70)。この判定の結果、印刷が必要であれば、画像処理部52にて処理された画像データをメモリ53から読み出し、その画像データに基づいて印刷を行う(S71)。印刷が終了すると、印刷した画像データをメモリ53から消去し(S72)、処理を終了する。また、S70での判定の結果、印刷が不要であれば、印刷を行うことなく、画像処理部52にて処理された上記画像データをメモリ53から消去し(S72)、処理を終了する。以上のプリンタ51での処理はプリンタ制御部54による制御に基づいて行われる。
以上のように、本実施の形態の構成では、画像表示装置にて画像データをプレビュー画像として表示する場合に、指定された表示倍率が所定値以上(本実施の形態では100%以上)である場合には、表示する画像データに階調再現処理を施す一方、指定された表示倍率が所定値未満(本実施の形態では100%未満)である場合には、表示する画像データに階調再現処理を施さないようになっている。
これにより、相対的に縮小表示された画像については、階調再現処理を行いかつ縮小したために生じる不都合な事態、すなわち離散的にドットが出力されるような部分においてドットの間隔が詰まった見難い画像となったり、また縮小処理の方法によっては表示画像に干渉縞が現れて同様に見難い画像となったりする事態を防止することができる。したがって、本来の縮小画像の目的である、大まかな濃淡の確認やレイアウトの確認のためのプレビュー画像の表示を適切に行うことができる。一方、相対的に拡大表示された画像については、階調再現処理を行うことによって、細部まで明瞭な良質のプレビュー画像を表示することができる。
なお、領域分離処理部16による領域分離結果に応じて階調再現処理部21での中間調処理を変更する場合、領域毎に変更した結果をそのまま反映したプレビュー画像を表示させることができる。また、例えば図1に示したカラー画像処理装置1において、画像データの原稿種別を判別する原稿種別自動判別部(図1には図示せず)を設け、この原稿種別自動判別部による原稿種別の判別結果に応じて、階調再現処理部21の中間調処理を変更するようにしてもよい。このような構成の場合にも、変更した結果を反映したプレビュー画像を表示することができる。すなわち、本実施の形態の構成は、原稿種別自動判別部を備えた構成においても適用可能である。
また、表示用変倍処理部23において、表示倍率を整数倍とする場合、例えばプルダウンメニューにより、表示倍率を100%、200%、300%、……のうちから選択できるようにしてもよい。ここで、表示倍率を整数倍とする理由について、図7(a)および図7(b)に基づいて説明する。図7(a)は拡大前の画像における中間調のパターンの一例を示す説明図であり、図7(b)は図7(a)の画像を150%の表示倍率に拡大をした結果を示す説明図である。
上記のように、表示倍率を150%とした場合、図7(a)に示す中間調パターンに対して図7(b)に示す拡大後の中間調パターンでは、2画素がオンになる箇所と1画素がオンになる箇所とが存在するようになる。このため、オン・オフの画素数が領域により不均一となり、画像を正しく表示できなくなる。そこで、表示倍率を整数倍とすれば、このような問題は回避可能である。なお、画素がオンになる、オフになるとは、ドットを出力する、出力しないという意味である。
また、表示用変倍処理部23での表示倍率に基づく補間方法の例について、図8(a)および図8(b)に基づいて説明する。図8(a)は拡大前の元の画像データを示す説明図であり、図8(b)は図8(a)の画像データを200%の表示倍率にて拡大した結果の一例を示す説明図である。このように、画像データの表示倍率を200%(整数倍(m倍))とする場合には、ニアレストネイバー法に代えて、元の1の画素に対応する2×2(m×m)画素のマトリクスを同じ画素値とする拡大方法を採用してもよい。
また、表示用変換処理部22は、階調再現処理部21にて中間調処理が施されたCMYK信号からなる画像データをRGB信号からなる画像データに変換する処理として、先述の処理に代えて、次の処理を行ってもよい。例えば、CMYKの値とRGBの値との対応関係を、事前に測色する方法等を用いて対応関係を求めてテーブルに格納しておき、そのテーブルを参照して変換する方法である。
ここで、階調再現処理部21が行う中間調処理の一例であるディザ処理の例を、図9〜図11に基づいて説明する。図9は、階調再現処理部21において多値ディザ処理により中間調処理を行う際のディザマトリクスの例を示す説明図である。図10は、階調再現処理部21が行うエッジ領域以外の領域(網点領域、下地領域および連続階調領域など)の多値ディザ処理における低濃度から高濃度にかけての出力値の例を示す説明図である。図11は、階調再現処理部21が行うエッジ領域(文字エッジ)の多値ディザ処理における低濃度から高濃度にかけての出力値の例を示す説明図である。
図9に示すディザマトリクスは複数のサブマトリクス(図9では4個)から構成されている。図9における各セルの数字(以下、番号と称する)は、濃い出力値が割り当てられる順序を示しており、図10および図11の各セルの数字は出力値を示している。
エッジ領域以外の領域(網点領域、下地領域および連続階調領域など)の多値ディザ処理では、図9のようなディザマトリクスを使用する場合、各閾値(Th)の関係を、例えば、
Th[i][j]≦Th[i+1][j]
Th[4k+3][j]≦Th[4k][j+1]
Th[4k+3][14]≦Th[4k+4][0]
(k=0,1,2,…,8)
とする。なお、各閾値(Th)はディザマトリクス内の各画素位置における画素値を16値に量子化するためのものである。
この多値ディザ処理では、上記のように各閾値を設定することで、図10に示すように、低濃度(図10の左上側)から高濃度(図10の右下側)にかけて、図9のディザマトリクスに示す番号の順序に従って、サブマトリクス毎に、各番号の出力値を1から15まで増加させる。
具体的には、ディザマトリクスの第1〜第4のサブマトリクスには、核(起点)となる番号「0」、「1」、「2」、「3」が順次与えられ、これに続く「4」、「5」、「6」、「7」の番号、……、「36」、「37」、「38」、「39」の番号が順次与えられている。そして、番号「0」、「1」、「2」、「3」の出力値を順次1から15まで増加させた後、次に番号「4」、「5」、「6」、「7」の出力値を順次1から15まで増加させ、以後同様に各サブマトリクス内の1箇所の番号の出力値を順次1から15まで増加させる。
エッジ領域(文字エッジ)の多値ディザ処理では、図9のようなディザマトリクスを使用する場合、各閾値の関係を、例えば、
Th[i][j]≦Th[i+1][j]
Th[3][j1]≦Th[0][j1+1]
Th[3][12]≦Th[4][0]
Th[39][j1]≦Th[4][j1+1]
Th[39][j2]≦Th[0][j2+1]
(j1=0,1,2,…,11、また、j2=12,13)
とする。
この多値ディザ処理では、上記のように各閾値を設定することで、図11に示すように、低濃度(図11の左上)から高濃度(図11の右下)にかけて、図9のディザマトリクスに示す番号の順序に従って、サブマトリクス毎に、核となる番号「0」、「1」、「2」、「3」の出力値を1から13まで増加させる。次ぎに、その他の番号の出力値を、番号の順序に従って均等に13まで増加させ、その後は全体的に均等に15まで増加させていく。
具体的には、まず、各サブマトリクスの核(起点)となる番号「0」、「1」、「2」、「3」の出力値を1から13まで増加させる。次に、番号「4」〜「39」の出力値を番号順に1に増加させる。次に、番号「4」〜「39」の出力値を番号順に2に増加させる。以後同様にこの処理を繰り返し、番号「4」〜「39」の出力値を13まで増加させる。次に、番号「1」〜「39」の出力値を、番号順に14に増加させ、同様にして15まで増加させる。このような図11に示す処理では、上述した図10に示す処理に比べて、高濃度(出力値13以上)のムラは大きくなるものの、ジャギーは目立ち難くなる。
最後に、上述した各画像処理装置の各ブロック、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、画像処理装置は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである画像処理装置の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記画像処理装置に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、画像処理装置を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明の実施の形態における画像処理装置としてのカラー画像処理装置を備えたデジタルカラー複合機の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態における画像処理装置をコンピュータが備えるプリンタドライバに適用した例を示すブロック図である。 図3(a)は、図1に示したカラー画像処理装置および図2に示したコンピュータのプリンタドライバにおけるプレビュー画像の出力動作を示すフローチャートであり、図3(b)は、図3(a)に示した動作に続くプレビュー画像の出力動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態における画像処理装置をコンピュータが備えるディスプレイドライバに適用した例を示すブロック図である。 図5(a)は、図4に示したコンピュータにおけるプレビュー画像の出力動作を示すフローチャートであり、図5(b)は、図5(a)に示した動作に続くプレビュー画像の出力動作を示すフローチャートである。 図5(a)および図5(b)に示したコンピュータの動作に対応したプリンタの動作を示すフローチャートである。 図7(a)は図1等に示した表示用変倍処理部による拡大前の画像における中間調のパターンの一例を示す説明図であり、図7(b)は図7(a)の画像を150%の表示倍率に拡大をした結果を示す説明図である。 図8(a)は図1等に示した表示用変倍処理部による拡大前の元の画像データを示す説明図であり、図8(b)は図8(a)の画像データを200%の表示倍率にて拡大した結果の一例を示す説明図である。 図1に示した階調再現処理部において多値ディザ処理により中間調処理を行う際のディザマトリクスの例を示す説明図である。 図1に示した階調再現処理部が行うエッジ領域以外の領域(網点領域、下地領域および連続階調領域など)の多値ディザ処理における低濃度から高濃度にかけての出力値の例を示す説明図である。 図1に示した階調再現処理部が行うエッジ領域(文字エッジ)の多値ディザ処理における低濃度から高濃度にかけての出力値の例を示す説明図である。 指示された表示倍率が100%以上の場合に、図1に示した出力階調補正部が行う、出力階調補正の一色成分についての例を示す説明図である。 指示された表示倍率が100%以上の場合に、図1に示した表示用出力階調補正部がCMYK空間にて行う出力階調補正の一色成分についての例を示す説明図である。 指示された表示倍率が100%未満の場合に、図1に示した表示用出力階調補正部がRGB空間にて行う出力階調補正の一色成分についての例を示す説明図である。 指示された表示倍率が100%以上の場合に、図1に示した表示用出力階調補正部が行う出力階調補正の一色成分についての例を示すものであって、カラー画像出力装置の出力特性をRGB空間に置き換える出力階調補正を示す説明図である。
符号の説明
1 カラー画像処理装置(画像処理装置)
2 カラー画像入力装置
3 カラー画像出力装置(印刷装置)
4 カラー画像表示装置(画像表示装置)
16 領域分離処理部
17 色補正部(色空間変換部)
18 黒生成下色除去部(色空間変換部)
21 階調再現処理部
22 表示用変換処理部
23 表示用変倍処理部
24 表示用出力階調補正部(表示用データ出力部)
31 コンピュータ
32 プリンタドライバ
36 画像表示装置
37 プリンタ(印刷装置)
41 コンピュータ(端末装置)
42 プリンタドライバ
43 ディスプレイドライバ
51 プリンタ
52 画像処理部
53 メモリ
54 プリンタ制御部

Claims (9)

  1. 第1の色空間の画像データを第2の色空間の画像データに変換する色空間変換部と、
    前記第2の色空間の画像データに対して印刷装置にて印刷するための中間調処理を施す階調再現処理部とを備えている画像処理装置において、
    前記階調再現処理部の処理を経た画像データを画像表示装置にて表示するための表示用の色空間の画像データに変換する表示用変換処理部と、
    前記画像表示装置での表示倍率として所定値以上の表示倍率が指定された場合に、前記表示用変換処理部にて処理された画像データを表示用の画像データとして出力する一方、前記画像表示装置での表示倍率として所定値未満の表示倍率が指定された場合に、前記第1の色空間の画像データを表示用の画像データとして出力する表示用データ出力部とを備えていることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記表示用変換処理部の後段、かつ前記表示用データ出力部の前段に、画像データに対して、指定された前記表示倍率による変倍処理を行う表示用変倍処理部を備え、
    前記表示用変倍処理部は、指定された表示倍率が前記所定値以上の場合に、前記画像データの濃度値および前記画像データに含まれるデータ間の距離を維持した第1の補間処理を行う一方、指定された表示倍率が前記所定値未満の場合に、前記画像データにおける階調の滑らかさを維持する第2の補間処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記第1の補間処理はニアレストネイバー法による補間処理であり、前記第2の補間処理はバイリニア法もしくはバイキュービック法による補間処理であることを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の画像処理装置を備えるとともに、前記印刷装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  5. 前記画像表示装置を備えるとともに、前記表示用データ出力部として、前記表示用の画像データに対して前記画像表示装置の表示特性に応じた階調補正処理を行う表示用出力階調補正部を備えていることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 画像表示装置を有する端末装置と、画像データに基づいて印刷を行う印刷装置を有する画像形成装置とを備え、これら端末装置と画像形成装置とが通信により情報の送受信を行うとともに、
    前記画像形成装置の印刷装置は、前記端末装置から受信した第1の色空間の画像データを第2の色空間の画像データに変換する色空間変換部と、
    前記第2の色空間の画像データに対して印刷するための中間調処理を施す階調再現処理部とを有する画像形成システムにおいて、
    前記端末装置は、表示用変換処理部と表示用データ出力部とを備え、前記画像形成装置にて対して第1の色空間の画像データを送信し、前記画像形成装置は、前記端末装置から受信し、前記印刷装置の階調再現処理部にて処理した画像データを前記端末装置に送信し、
    前記端末装置の前記表示用変換処理部は、前記階調再現処理部の処理を経た画像データを画像表示装置にて表示するための表示用の色空間の画像データに変換し、
    前記端末装置の表示用データ出力部は、前記画像表示装置での表示倍率として所定値以上の表示倍率が指定された場合に、前記表示用変換処理部にて処理された画像データを表示用の画像データとして出力する一方、前記画像表示装置での表示倍率として所定値未満の表示倍率が指定された場合に、前記第1の色空間の画像データを表示用の画像データとして出力することを特徴とする画像形成システム。
  7. 第1の色空間の画像データを第2の色空間の画像データに変換する色空間変換工程と、
    前記第2の色空間の画像データに対して印刷装置にて印刷するための中間調処理を施す階調再現処理工程とを備えている画像処理方法において、
    前記階調再現処理工程の処理を経た画像データを画像表示装置にて表示するための表示用の色空間の画像データに変換する表示用変換処理工程と、
    前記画像表示装置での表示倍率として所定値以上の表示倍率が指定された場合に、前記表示用変換処理工程にて処理された画像データを表示用の画像データとして出力する一方、前記画像表示装置での表示倍率として所定値未満の表示倍率が指定された場合に、前記第1の色空間の画像データを表示用の画像データとして出力する表示用データ出力工程とを備えていることを特徴とする画像処理方法。
  8. 請求項1から3のいずれか1項に記載の画像処理装置の前記の各部としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
  9. 請求項8に記載のプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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