JP2009296039A - 画像処理装置、画像処理方法ならびにそのプログラムおよび記憶媒体 - Google Patents

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Kunio Yoshihara
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Shinichi Fukada
慎一 深田
Mineko Sato
みね子 佐藤
Nobushige Nomura
信重 野村
Makoto Fukumizu
誠 福水
Hirotsugu Matsumoto
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Abstract

【課題】注目オブジェクトがいかなる色の背景部に重ねられても、錯視の効果を抑制して、注目オブジェクトの見た目の明るさ/色合いを同一に保つ。
【解決手段】注目オブジェクトとその背景部の記録値を評価する評価手段と、該評価手段の評価結果に応じて人の錯視を補うべく注目オブジェクトの記録値を補正する手段と、補正後の記録値で記録表示する手段とを備える。または、第1オブジェクトと隣接する第2のオブジェクトの記録値を評価する評価手段と、該評価手段による評価結果に応じて人の錯視を補うべく第1及び第2オブジェクトの記録値を補正する手段と、補正後の前記記録値で記録表示する手段とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、情報処理装置内で所定の印刷制御言語による印刷データを生成して該印刷データを画像形成装置に送信し、前記画像形成装置において前記印刷データに従って画像を形成する画像形成システムに関するものである。
錯視の一種として、文字列や図形などの明るさ/色合い(色相)が、その周りの背景の明るさ/色合いの違いにより、見た目の明るさ/色合いが異なってしまう現象が確認されている。これら錯視のうち、明るさによるものは「明るさの対比」「ホワイト錯視」として、色相によるものは「色の対比」「ムンカー錯視」として知られている。
このような錯覚を抑制する一例として、特許文献1では、背景画像に上書きされた線画像の線幅が、背景の色によって見かけ上、その太さが異なって見えてしまうことを課題としている。この課題を解決するため、この文献には、背景画像の明るさ/色情報を検出し、その結果に応じて、正規の線幅を変えて記録表示することで、線幅の錯視を抑制することが開示されている。
特開2006−180380号公報
しかしながら、特許文献1では、線幅の錯視抑制の効果はあるが、他の各種錯視の抑制効果は得られない。
特に、同じ画面上に存在する同色のオブジェクトがあった場合、白地の中にあるオブジェクトに比べて暗い背景上にあるオブジェクトが淡く見えるように、各オブジェクトの背景色が異なるがゆえに生じる錯視に依って、同じ色に見えないといった問題があった。例えば、同じオブジェクトを異なる大量の画像に重畳印刷する所謂バリアブル印刷においては、このような錯視を抑制するために、一つ一つの組み合わせを目視で確認し、修正して印刷処理を行うことは、非常に煩雑となり、ユーザに多大な負担を与えていた。
上述した課題を解決するために、本発明の画像処理装置は、注目オブジェクトとその背景部の記録値を評価する評価手段と、前記評価手段の評価結果に応じて人の錯視を補うべく注目オブジェクトの記録値を補正する手段と、補正後の記録値で記録表示する手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の画像処理装置は、第1オブジェクトの近傍の第2オブジェクトの記録値を評価する評価手段と、前記評価手段による評価結果に応じて人の錯視を補うべく第1及び第2オブジェクトの記録値を補正する手段と、補正後の前記記録値で記録表示する手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の画像処理方法は、画像処理装置において実施される画像処理方法であって、注目オブジェクトとその背景部の記録値を評価する評価ステップと、前記評価ステップによる評価結果に応じて人の錯視を補うべく注目オブジェクトの記録値を補正するステップと、補正後の記録値で記録表示するステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明の画像処理方法は、画像処理装置において実施される画像処理方法であって、第1オブジェクトの近傍の第2オブジェクトの記録値を評価する評価ステップと、前記評価ステップによる評価結果に応じて人の錯視を補うべく第1及び第2オブジェクトの記録値を補正するステップと、補正後の前記記録値で記録表示するステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明の画像処理装置は、注目オブジェクトとその背景部の表示値を評価する評価手段と、前記評価手段による評価の結果に応じて人の錯視を補うべく注目オブジェクトの表示値を補正する手段と、補正後の表示値で記録表示する手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、注目オブジェクトがいかなる色の背景部に重ねられても、錯視の効果を抑制して、注目オブジェクトの見た目の明るさ/色合いを同一に保つことが可能となる。
[第1実施形態]
以下、図面を用いて本発明の第1の実施形態について説明する。
<画像形成システムの全体構成の説明>
はじめに、本発明の第1実施形態に関わる画像形成システム10の全体構成ついて説明する。図1は、本実施形態に関わる画像形成システム10の全体構成を示している。
画像形成システム10は、1002〜1033までの本画像形成システム10の各部を制御するコントローラ(CPU)1015とエンジン部1040(図2を用いて後述)とパネル部2002とスキャナ部1041により概略構成される。
1001は情報処理装置であり、プリントジョブを送信する。この情報処理装置1001は、画像形成システム10とケーブルでネットワーク接続している。利用されるネットワークとしては一般的にイーサネット(登録商標)があげられる。
情報処理装置1001から送られたデータは受信バッファ1002に一時蓄えられる。1003は画像形成システム10のプログラムが格納されているROMである。ROM1003に格納されるプログラムには、以下のものがある。
コマンド解析部1004は、印刷制御言語であるPDL(ページ記述言語)のコマンドを解析する。中間データオブジェクト作成部1005は、描画処理を行い、RAM1016上にあるPDLデータメモリ1017に格納されているPDLデータより中間データオブジェクトを作成し、RAM1016上にある中間データオブジェクトメモリ1018に格納する。
レンダリングデータ作成部1006は、レンダリング処理を行う。
具体的には、RAM1016上にある中間データオブジェクトメモリ1018に格納されている中間データオブジェクトをレンダリングデータ(ビットマップデータ)に変換する。そして、RAM1016上にあるレンダリングデータメモリ1019に、変換したレンダリングデータを格納する。
スキャナ画像/FAX送受信処理部1007は、スキャナ画像、FAX送受信データに対し所定の処理を施す。画像処理部1009は、エンジン部1040に画像データを渡す前に、色処理およびスクリーン処理を行う。PDF作成部1010は、ポータブルデータフォーマット(PDF(登録商標))のデータを作成する。
ネットワーク制御部1012は、ネットワーク制御を行う。パネルI/F制御部1013は、パネル部とのインタフェースであるパネルI/F部1026の制御を行う。デバイスI/F制御部1014は、スキャナ部1041とのインタフェースであるデバイスI/F部1027の制御を行う。
以上の機能部がプログラムとしてROM1003に格納されている。
次いで、1015は、画像形成システム10のCPUであり、画像形成システム10全体を制御するコントローラである。1016、は画像形成システム10で使用するRAMである。RAM1016には、以下に示すメモリ領域が含まれる。
PDLデータメモリ1017は、コマンド解析部1004で解析されたコマンド解析データを格納する。中間データオブジェクトメモリ1018は、PDLデータメモリ1017に格納されているPDLデータから中間データオブジェクト作成部1005により作成された中間データオブジェクトを格納する。レンダリングデータメモリ1019は、中間データオブジェクトメモリ1017に格納されている中間オブジェクトからレンダリングデータ作成部1006により作成されたレンダリングデータを格納する。スキャナ画像処理メモリ1020は、スキャナ画像処理で使用するメモリ領域である。FAX送受信処理メモリ1021は、FAX送受信処理で使用するメモリ領域である。画像処理用メモリ1022は、画像処理で使用するメモリ領域である。パネル表示用メモリ1024は、パネル表示で使用するメモリ領域である。評価用テーブル格納メモリ1032は、錯視の補正の際使用する判断用データ(錯視による見た目の輝度の変化量を示すLUT)を格納する。補正用LUT(ルックアップテーブル)格納メモリ1033は、錯視の補正用データ(補正値LUT)を格納する。
以上のメモリ領域がRAM1016に含まれている。
次いで、1040は、エンジン部(図2を用いて後述)である。1025は、このエンジン部1040図にビットマップ情報を転送するエンジン転送部である。1026は、パネル部2002にパネル情報を転送するパネルI/F部である。1027は、スキャナ部1041との通信を行うデバイスI/F部である。図2002は、表示等を行うパネル部である。1041は、原稿画像を読み取るスキャナ部である。1051は、HDD(ハードディスクドライブ)である。
<画像形成システム10のエンジン部の説明>
画像形成システム10のエンジン部1040の詳細を図2を用いて説明する。
図2は、画像形成システム10のエンジン部1040の構成を示す図である。
エンジン部1040は、図2に示すように、筐体2001を備え、筐体2001には、エンジン部1040を構成するための各機構が内蔵されている。
エンジン部1040を構成するための各機構としては、以下のものがある。1つは、レーザ光の走査による感光ドラム2005上への静電潜像形成、その静電潜像の顕像化、その顕像を中間転写体2010に多重転写し、多重転写されたカラー画像を転写材2027へ更に転写するための光学処理機構がある。その他、転写材2027に転写されたトナー像を定着させるための定着処理機構、転写材の給紙を行う給紙処理機構、転写材の搬送を行う搬送処理機構が設けられている。
レーザスキャナ部2020は、半導体レーザ2006から発射されるレーザ光をエンジン転送部1025を経由してCPU1015から供給されたイメージデータに応じてオン、オフ駆動するレーザドライバ(図示せず)を有する。半導体レーザ2006から発射されたレーザ光は、回転多面鏡2007により走査方向に振られる。その主走査方向に振られたレーザ光は、反射ミラー2008を介して感光ドラム2005に導かれ、感光ドラム2005上を主走査方向に露光する。
感光ドラム2005は、一次帯電器2023により帯電され、レーザ光による走査露光によって感光ドラム2005上には静電潜像が形成される。そして、現像部で、その潜像は供給されるトナーによってトナー像に顕像化される。トナー像は、このトナー像とは逆特性の電圧を印加して、感光ドラム2005上から中間転写体2010上に転写(1次転写)される。カラー画像形成時には、中間転写体2010の1回転毎に現像ロータリ2011が回転し、イエロー現像器2012Y、マゼンタ現像器2012M、シアン現像器2012C、次いで黒現像器2012Kの順で現像工程がなされる。そして、中間転写体2010が4回転して、イエロー、マゼンタ、シアン、黒のそれぞれの可視像を順次形成し、その結果フルカラー可視像を中間転写体2010上に形成する。
また、モノクロ画像形成時は、黒現像器2012Kのみで現像工程がなされ、中間転写体2010が1回転して黒の可視像を形成し、モノクロ可視像を中間転写体2010上に形成する(1次転写)。
中間転写体2010上に形成されたトナー像は、レジストシャッタ2028で待機させておいた転写材2027を搬送し、転写ローラ2013にて転写材2027を中間転写体2010に圧接する。これと同時に、転写ローラ2013にトナーと逆特性のバイアスを印加することで、給紙処理機構によって副走査方向に同期して給紙される転写材2027にトナー像が転写される(2次転写)。
感光ドラム2005およびイエロー現像器2012Y、マゼンタ現像器2012M、シアン現像器2012C、次いで黒現像器2012Kは着脱可能であり、黒以外の現像器は、現像ロータリ2011に入っている。反射ミラー2008は、半透過型ミラーからなり、その裏面側にはビームディテクタ2009が配置されている。ビームディテクタ2009は、レーザ光を検出し、その検出信号はエンジン転送部1025を経由してCPU1015に与えられる。
CPU1015は、エンジン転送部1025を経由して送られたビームディテクタ2009の検出信号に基づき主走査方向への露光タイミングを決定する水平同期信号を生成し、その水平同期信号はエンジン転送部1025に出力される。2022はクリーナで、感光ドラム2005上の残存トナーを取り除く。2021は前露光ランプで、感光ドラム2005を光除電する。
転写ローラ2013は、図示上下方向に移動可能で、かつ、駆動手段を有している。前述の中間転写体2010に4色のトナー像を形成している間、すなわち、中間転写体2010が複数回回転している間は、その画像を乱さないように、図示実線で示すように、転写ローラ2013は下方に位置し、中間転写体2010とは離れている。中間転写体2010に4色のトナー像の形成が終わった後、転写材2027にカラー画像を転写するタイミングに合わせて、転写ローラ2013は不図示のカム部材により図示点線で示す上方の位置に移動される。すなわち転写材2027を介して中間転写体2010に所定の圧力で押し付けられる。この時同時に、転写ローラにはバイアス電圧が印加され、中間転写体2010上のトナー画像が転写材2027に転写される。
2046は、転写ローラクリーナであり、転写材のサイズを超える範囲に印字された中間転写材のトナーが転写ローラについた場合のクリーニングを行う。また、中間転写体の周りには、各種センサが配置されている。具体的には、画像形成を行う際の印字開始位置を決めるための画像形成開始位置検出センサ2044T、転写材の給紙のタイミングを図るための給紙タイミングセンサ2044R、濃度制御時にパッチの濃度を図る濃度センサ2044Cが配置されている。濃度制御が行われた際には、この濃度センサにより、それぞれのパッチの濃度測定を行う。
定着処理機構は、転写材2027に転写されたトナー像を熱圧によって定着させるための定着器2014を有する。定着器2014には、転写材2027に熱を加えるための定着ローラ2015と、転写材2027を定着ローラ2015に圧接させるための加圧ローラ2016とからなる。これらの各ローラは中空ローラであり、内部にそれぞれヒータ2017,2018を有し、回転駆動されると同時に転写材2027を搬送するように構成されている。2045は、転写材の種類を自動的に検出し、定着性を高めるための転写材判別センサであり、転写材の特性によって、定着器を通す時間を調節することによって転写材の搬送時間を切り替える。
転写材の給紙機構は、転写材2027を収容するカセット2024と手差し用トレイ2025とを有し、カセット2024の転写材または手差しトレイ2025の転写材を選択的に給紙するように構成されている。カセット2024は筐体2001内に装着され、カセット2024には、仕切り板(図示せず)の移動位置に応じて転写材のサイズを電気的に検知するサイズ検知機構が設けられている。カセット2024からはその最上の転写材から1枚単位でカセット給紙クラッチ2026の回転駆動によって給紙ローラ2038まで搬送される。カセット給紙クラッチ2026は、給紙毎に駆動手段(図示せず)によって間欠的に回転駆動されるカムからなり、そのカムが1回転する毎に1枚の転写材が給紙される。
給紙ローラ2038は、転写材をその先端部がレジストシャッタ2028に対応する位置まで搬送する。レジストシャッタ2028は、給紙された転写材の押圧及びその解除によって、その転写材の給紙停止及びその解除を行い、このレジストシャッタ2028の動作はレーザ光の副走査に同期するように制御される。これに対し、手差しトレイ2025は、筐体2001に設けられ、ユーザによって手差しトレイ2025に搭載された転写材は給紙ローラ2029でレジストシャッタ2028に向けて給紙される。
転写材の搬送処理機構は、レジストシャッタ2028による押圧が解除された転写材を中間転写体2010に向けて搬送する搬送ローラ2039を有する。さらに、定着器2014から排出された転写材を筐体2001上部に形成された排紙トレイFDまで導くための各フラッパ2036、2037を有する。さらに各搬送ローラ2040,2041,2042と、各搬送ローラ2040,2041,2042を駆動するための駆動手段(図示せず)を有する。
フラッパ2037は、切り替えることによって、筐体2001上部に形成された排紙トレイFD、筐体2001側面に形成された排紙トレイFUの排紙先を切り替えることが可能である。また、フラッパ2036を切り替えることによって、両面印字を行うことも可能となる。2030は、反転給紙ユニットであり、エンジン搬送ローラ2031,2032,2033、およびフラッパ2034を備える。
筐体2001には、表示等のためのパネル部2002が取り付けられている。2043は外部メモリユニットであり、印字データ等の記憶に利用される外部メモリである。
<一般的な画像形成処理の説明>
次に、上述したシステム構成での印刷動作について以下に説明する。
情報処理装置1001において、ユーザ(操作者)の指定により、印刷の実行が指定されると、情報処理装置1001から制御コード、データがネットワークケーブルを介して送信される。受信バッファ1002を経由したこの制御コードおよびデータは、コマンド解析部1004に記述されたプログラムに従ってコマンド解析されPDLデータメモリ1017に蓄えられる。
その後、中間データオブジェクト作成部1005に記述されたプログラムに従い、データの処理が行われ、図形や文字、イメージデータ等、画像オブジェクト1つ1つについての中間データオブジェクトを生成する。
1ページ内の全ての画像オブジェクトについての中間データオブジェクトを生成後、レンダリングデータ作成部1006に記述されたプログラムに従ってレンダリングデータ(ビットマップデータ)に展開する。
展開されたビットマップデータは、画像処理部1009で色変換およびスクリーン処理が施され、エンジン転送部1025を介してエンジン部1040に送られる。そして、指定された給紙口より給紙が行われ、エンジン部1040により転写材に印刷がなされ、印刷された転写材が指定された排紙口より排紙されることになる。
<錯視を補正した印刷処理>
以下、本発明の第1実施形態における錯視を軽減するための補正を行なう印刷処理を、図1および図2を参照しながら、図3のフローチャートに従って説明する。この処理は、CPU1015により実行される。
情報処理装置1001からプリンタドライバを介し送信された画像データはPDL形式で受信バッファ1002を経由してCPU1015に入力される(S3001)。
中間データオブジェクト作成部1005に記述されたプログラムに従い、データの処理を行う。ここでは、図形や文字、イメージデータ等の画像オブジェクト1つ1つについて、中間データオブジェクトメモリ1018内に中間データオブジェクトを生成する。これと同時にPDLデータから各オブジェクトの属性情報を入手する(S3002)。このオブジェクトの属性情報には、位置情報、サイズ情報、色情報が含まれる。
1ページ内の全ての画像オブジェクトについて中間データオブジェクトメモリ1018内に中間データオブジェクトを生成後、レンダリング処理を行う。具体的には、レンダリングデータ作成部1006に記述されたプログラムに従って、レンダリングデータメモリ1019内に、中間データオブジェクトをレンダリングデータ(ビットマップデータ)に展開する(S3003)。
次いで、注目オブジェクトについて、PDLデータメモリ1017内のオブジェクトの属性情報に含まれる位置情報及びサイズ情報を基に、注目オブジェクトが他のオブジェクトと重なっているかを検知する(S3004)。詳細は<オブジェクトが背景と重なっているかの判断>の項目にて後述する。本実施形態では、記録値としてオブジェクトの輝度を用い、白色(輝度が最大値)を基準とした処理の一例を説明するため、白色以外の色の他のオブジェクトと重なっているか否かを判断する。重なっていないと判断した場合には、S3007の処理へ進む。なお、本説明において、以後、最背面のオブジェクトを背景(背景画像)と定義する。
S3004の検知に基づき、注目オブジェクトが他のオブジェクトや背景と重なっていると判断した場合には、注目オブジェクトの補正判断処理を実施する(S3005)。この処理の詳細は<オブジェクトの補正を行うかの判断>の項目にて後述する。この判断処理の結果、補正を行わないと判断した場合には、S3007の処理へ進む。
補正を実施すると判断した場合に、注目オブジェクトの輝度(記録値)の補正を実施する(S3006)。この処理の詳細は<オブジェクトの輝度補正>の項目にて後述する。
同様に、全てのオブジェクトについて、補正判断および補正処理(S3004からS3006までの処理)を実施する(S3007)。
全てのオブジェクトについて処理が終了したならば、画像処理部1009でS3006の処理で変更した補正後の色の輝度情報を反映して色変換処理を行い、スクリーン処理を施す(S3008)。以上の処理により錯視に対する補正がされた記録信号は、エンジン転送部1025を介してエンジン部1040に送られる(S3009)。
ここで、本実施形態における錯視の補正結果の一例を図9に示す。
図9において、PCT901は、画像データ全体であり、背景データBG902、文字オブジェクトOBJ903、OBJ904、OBJ905から構成される。PCT906は、画像データPCT901に対して錯視の補正処理を実施して作成された印刷データ全体であり、背景BG907、文字オブジェクトOBJ908、OBJ909、OBJ910が印刷されている。
画像データPCT901内の文字オブジェクトOBJ903とOBJ905は、同じ輝度のデータであるが背景の輝度が異なるため、文字オブジェクトOBJ903は見た目上明るく見えてしまう。
そこで、本実施形態の錯視の補正処理を実施して作成された印刷データPCT906において、文字オブジェクト908をR、G、Bに色分解したそれぞれの輝度(R,G、B)を、(180、180、180)から(145、155、150)に補正する。その結果、文字オブジェクト908は、白色背景画像上の文字オブジェクトOBJ910と見かけ上同じ明るさに見える。
<オブジェクトが背景と重なっているかの判断>
次に、オブジェクトが背景と重なっているかの判断処理について図14を用いて説明する。
図14は、あるオブジェクトが、他のオブジェクトや背景が重なっているか否かを判断する処理S3004の例を示す図である。本実施形態では、白色(輝度が最大値)を基準とした処理の一例を説明するため、白色以外の色の他のオブジェクトと重なっているか否かを判断する。
図14において、PCT1401は画像データ全体であり、背景データBG1402、文字オブジェクトOBJ1403、三角形の図形オブジェクトOBJ1405から構成される。ここで文字オブジェクトOBJ1403に対して他のオブジェクトや背景が重なっているかを判断する処理を示す。
まず、CUP1015は、PDLデータメモリ1017内のオブジェクトの属性情報に含まれる文字オブジェクトOBJ1403の位置情報、サイズ情報から文字オブジェクトOBJ1403の近傍エリアBG1406の全ての画素を抽出する。
次に、近傍エリアBG1406から文字オブジェクトOBJ1403の画素を抜き出し、残った部分の背景BG1407内の画素に白色以外の画素が含まれていれば、他のオブジェクトや背景が重なっていると判断する。なお、オブジェクトの近傍を抽出する処理において、オブジェクトの一定値の画素数あるいは長さを近傍と判断しても良く、オブジェクトの縦横の長さの一定の割合を近傍と判断しても良い。
<オブジェクトの補正を行うかの判断>
次いで、本実施形態におけるオブジェクトの補正を行うかの判断の処理S3005の一例を、図1、図2、図4を参照しながら、図6のフローチャートに従って説明する。この処理は、CPU1015により実行される。
図4は、図6のS6003の処理に用いる、評価用テーブル格納メモリ1032に格納されている錯視による見た目の輝度の変化量を示すLUTである。
図4において、TBL4001は、注目オブジェクトの色をR、G、Bに分解した場合の、背景のRの輝度に対する錯視による注目オブジェクトの見た目の輝度の変化量を示すLUTである。このLUTにより、注目オブジェクトのRの輝度と背景のRの輝度から錯視による見た目の輝度の変化量を求めることができる。
一例としてオブジェクトのRの輝度が128、背景のRの輝度が64の場合には、変化量LUT TBL4001を用いてオブジェクトのRの見た目の輝度の変化量が24と求めることができる。注目オブジェクトのRの輝度を変化量分減らすことによって、見た目が明るくなりすぎるのを防ぐことができる。同様に、TBL4002は背景Gの輝度に対する錯視による見た目の輝度の変化量LUT、TBL4003は背景Bの輝度に対する錯視による見た目の輝度の変化量LUTである。
PDLデータメモリ1017内のオブジェクトの属性情報に含まれる注目オブジェクトの色情報を基に全画素の平均輝度(輝度の平均値)を算出し、PDLデータメモリ1017内のオブジェクトの属性情報に保存する(S6001)。
同様に、注目オブジェクトの位置情報、サイズ情報を基に、注目オブジェクトの近傍のオブジェクトが重なっている背景や他のオブジェクトについても、平均輝度を算出し、PDLデータメモリ1017内のオブジェクトの属性情報に保存する(S6002)。
次いで、注目オブジェクトの平均輝度と注目オブジェクトの近傍の平均輝度をデータとして、注目オブジェクトの錯視量を求める(S6003)。具体的には、このデータを用い、評価用テーブル格納メモリ1032に格納されている錯視による見た目の輝度の変化量LUT TBL4001、4002、4003より、このデータに対応する注目オブジェクトの錯視量を求める。
注目オブジェクトの錯視による見た目の輝度の変化量(錯視量)が、記録表示器である出力機器(本実施形態では印刷装置)毎の出力特性をふまえた任意の閾値を超えているかどうかを比較する(S6004)。例えば、変化量LUT TBL4001、4002、4003より、閾値として各色の最大変化量の5%を超えているかどうかを比較する。
注目オブジェクトの錯視による見た目の輝度の変化量が、この閾値を超えていれば、補正の必要ありと判断する(S6005)。一方、注目オブジェクトの錯視による見た目の輝度の変化量が、この閾値を超えていなければ、補正の必要なしと判断する(S6006)。
ここで、図7を用いて、オブジェクトと重なり合う背景を抽出する処理S6002の例を説明する図。図7は、オブジェクトと重なり合う背景を抽出する処理S6002の例を示す図である。
図7において、PCT701は画像データ全体であり、背景データBG702、文字オブジェクトOBJ703、OBJ704、OBJ705から構成される。この文字オブジェクトOBJ703に対して錯視の補正のための背景の平均輝度を求めるため背景を抽出する処理は以下のとおりである。
CPU1015は、PDLデータメモリ1017内のオブジェクトの属性情報に含まれる文字オブジェクトOBJ703の位置情報、サイズ情報から文字オブジェクトOBJ703の近傍エリアBG706の全ての画素を抽出する。
次に、近傍エリアBG706から文字オブジェクトOBJ703を抽出し、残った部分の背景BG707の全ての画素の平均輝度を算出する。
このようにして、オブジェクトと重なり合う背景が抽出される。
<オブジェクトの輝度補正>
次に、本発明の第1実施形態におけるオブジェクトの補正処理S3006を図1、図2、図5を参照しながら、図8のフローチャートに従って説明する。この補正処理は、CPU1015により実行される。
図5は、図8のS8002で用いる、補正用LUT(ルックアップテーブル)格納メモリ1033に格納されている補正値LUTを示す。
図5において、TBL5001は、注目オブジェクトの色を、R、G、Bに分解した場合の、背景のRの輝度における注目オブジェクトの補正するRの輝度(補正値)を記録した補正値LUTである。このLUTにより、オブジェクトのRの輝度と背景のRの輝度から補正する輝度の値(補正値)を求めることができる。
一例としてオブジェクトのRの輝度が128、背景のRの輝度が64の場合には、補正値LUT TBL5001を用いてオブジェクトのRの補正する輝度の値が104と求めることができる。ここで補正とは、オブジェクトのRの輝度値をこの補正値104に変更することである。すなわち、このようにして、背景のRの輝度により変化するオブジェクトのRの見た目の輝度を、輝度最大値の背景にオブジェクトを配置した場合のオブジェクトのRの見た目の輝度との変化が減るように補償することである。
同様に、TBL5002は、背景のGの輝度における、注目オブジェクトのGの補正輝度を記録した補正値LUTである。同様に、TBL5003は、背景のBの輝度における、注目オブジェクトのBの補正輝度を記録した補正値LUTである。
補正値LUT TBL5001、TBL5002、TBL5003に格納してあるオブジェクトの補正輝度O’は、たとえば以下の計算式で算出したものである。
O’=O(1+K×(B−255)/255) (1―1)
ここで、
O’:オブジェクトの補正輝度
O:オブジェクトの輝度
K:補正係数
B:背景の輝度
である。
補正係数Kは、色分解した赤、緑、青ごとに異なる値であり、実際の錯視の状態を測定して近似算出した係数である。
ここから、図8を用いてS6002の処理の詳細を説明する。
まず、図6のS6001で算出し保存した、PDLデータメモリ1017内のオブジェクトの属性情報に含まれる注目オブジェクトの平均輝度を得る。同様に、図6のS6002で算出および保存した、重なっている他のオブジェクトあるいは背景の平均輝度を得る。さらに、注目オブジェクトの平均輝度、重なっている他のオブジェクトのあるいは背景の平均輝度を用い、補正用LUT格納メモリ1033に保存されている補正値LUTから、各R,G,Bの補正値を得る(S8001)。上記補正値LUTとしては、図5のTBL5001、TBL5002、TBL5003が用いられる。
そして、注目オブジェクトの輝度をS8001で得た補正値に変更して、PDLデータメモリ1017内のオブジェクトの色情報内の輝度情報に格納する(S8002)。
また、他の実施形態として、オブジェクトの補正輝度O’に対して、更に出力機器(本実施形態では印刷装置)毎の、出力特性によるγ補正を同時に行ってもよい。こうすれば、錯視の補正を行うオブジェクトに対して、錯視の補正と出力特性によるγ補正を2重に行う場合と比較して、処理が軽減できる。
更に上式(1―1)にしたがって錯視の補正を行うなら、LUTを用いなくとも図8のS8002で演算を行って補正値を算出することによっても実施できる。逆に上式は線形式であるが、厳密には背景の濃度が濃い場合は非線形になる。このため、LUTを用いる場合は、より実際の錯視の状態を考慮した実験値をLUTに適用し、このLUTを用いて補正値を得るようにすれば、より正確な錯視の補正が可能になる。
以上説明したように、注目オブジェクトがいかなる色の背景部に重ねられても、錯視の効果を抑制して、注目オブジェクトの見た目の明るさ/色合いを同一に保つことが可能となる。
本実施形態では、錯視を補正した印刷処理を示したが、図1のPDF作成部1010を用いて、錯視を補正したデータをPDFフォーマットに変換し、変換したデータをHDD1051に保存しても良い。
[第2実施形態]
以下、図面を用いて本発明の第2実施形態について説明する。
なお、画像形成システム10の全体構成に関しては第1実施形態と同じであるため、説明は省略する。
<錯視を補正した印刷処理>
ここでは、本実施形態の錯視を補正した印刷処理を、図1、図2を参照しながら、図15のフローチャートに従って説明する。本実施形態における錯視を補正した印刷処理は、CPU1015により実行される。
はじめに、パネル2002を介して、錯視の補正処理を自動で行うか、手動で行うか、あるいは行わないか、の選択指示を、画像形成システム10の管理者などの特定のユーザに促す入力表示を行う。特定のユーザにより選択指示がなされると、このユーザが選択した指示の内容をRAM1016内に保存する(S15001)。
次いで、情報処理装置1001からプリンタドライバを介し送信された画像データはPDL形式のデータとして受信バッファ1002を経由してCPU1015に入力される(S15002)。
次いで、中間データオブジェクト作成部1005に記述されたプログラムに従い、入力されたデータの処理が行われる。具体的には、図形や文字、イメージデータ等1つ1つの画像オブジェクトについて、中間データオブジェクトメモリ1018内に中間データオブジェクトを生成する。それと同時にPDLデータから各オブジェクトの属性情報を入手する(S15003)。このオブジェクトの属性情報には、位置情報、サイズ情報、色情報が含まれる。
次に、1ページ内の全ての画像オブジェクトについて中間データオブジェクトメモリ1018内に中間データオブジェクトを生成後、レンダリングデータ作成部1006に記述されたプログラムに従ってレンダリング処理を行う(S15004)。ここでは、レンダリングデータメモリ1019内に、中間データオブジェクトをレンダリングデータ(ビットマップデータ)に展開する。
S15001で特定のユーザが選択指示した補正処理を行うか、行わないかを確認する(S15005)。“行わない”が選択されていれば、S15012の処理へ進む。
次いで、注目オブジェクトについて、PDLデータメモリ1017内のオブジェクトの属性情報に含まれる位置情報及びサイズ情報を基に、他のオブジェクトと重なっているかを検知する(S15006)。詳細は、第1実施形態の<オブジェクトが背景と重なっているかの判断>の項目で説明している処理と同じであり、その説明は省略する。本実施形態では、白色(輝度が最大値)を基準とした処理の一例を説明するため、白色以外の色の他のオブジェクトと重なっているか否かを判断する。S15006の検知の結果、重なっていないと判断した場合には、S15011の処理へ進む。
一方、S15006の検知の結果、注目オブジェクトが他のオブジェクトや背景と重なっていると判断した場合には、注目オブジェクトの補正判断処理を実施する(S15007)。この処理の詳細は第1実施形態の<オブジェクトの補正を行うかの判断>の項目で説明している処理と同じであり、その説明は省略する。この判断処理の結果、補正を行わないと判断した場合には、S15011の処理へ進む。
一方、上記補正判断処理の結果、補正を実施すると判断した場合には、さらに、S15001で特定のユーザが選択した補正処理を自動で行うか、手動で行うかを確認する(S15008)。
ここで“自動で行う”が選択されていれば、注目オブジェクトの輝度補正を自動で実施する(S15009)。この処理の詳細は、第1実施形態の<オブジェクトの輝度補正>の項目で説明している処理と同じであり、その説明は省略する。
一方、“手動で行う”が選択されていれば、注目オブジェクトの輝度補正を手動で行う(S15010)。この処理の詳細は、<オブジェクトの輝度手動補正>の項目にて後述する。
以後、全てのオブジェクトについて同様に、補正判断および補正処理(S15006からS15010までの処理)を実施する(S15011)。
全てのオブジェクトについて処理が終了したならば、画像処理部1009で補正後のデータに対し色変換処理を行い、スクリーン処理を施す(S15012)。
以上の処理により錯視が補正された記録信号は、エンジン転送部1025を介してエンジン部1040に送られる(S15013)。
<オブジェクトの輝度手動補正>
以下、本第2実施形態のオブジェクトの手動補正処理S15010を、図1、図2を参照しながら、図11のフローチャートに従って説明する。このオブジェクトの手動補正処理は、CPU1015により実行される。
まず、図6のS6001で算出し保存した、PDLデータメモリ1017内のオブジェクトの属性情報に含まれる注目オブジェクトの平均輝度を得る。同様に、図6のS6002で算出し保存した、重なっている他のオブジェクトあるいは背景の平均輝度を得る。さらに、注目オブジェクトの平均輝度、重なっている他のオブジェクトあるいは背景の平均輝度を用い、補正用LUT格納メモリ1033に保存されている補正値LUTから、各R,G,Bの補正値を得る(S11001)。上記補正値LUTとしては、図5のTBL5001、TBL5002、TBL5003が用いられる。
そして、S11001で得られた補正値をデフォルトとして、パネルI/F部1026を通じてパネル2002に、オブジェクト輝度補正画面13001を表示する(S11002)。
次に、ユーザがパネル2002上でオブジェクトの輝度の変更を指示したかを確認する(S11003)。
ユーザがオブジェクトの輝度の変更を指示した場合は、注目オブジェクトの輝度を、オブジェクト輝度補正画面上でユーザが設定した補正値に変更して、PDLデータメモリ1017内のオブジェクトの色情報内の輝度情報に格納する(S11004)。
ここで、図12に、S11002においてパネル2002に表示されるオブジェクトの輝度補正画面の一例を示す。
図12に示す輝度補正画面13001は、以下の表示要素から構成される。
13002は、画像データのプレビューが表示されるプレビュー画面である。13004は、補正対象のオブジェクト13003を特定して表示するための枠である。13005は、補正対象オブジェクトのRedの輝度の値が表示されるテキストボックスである。13006は、テキストボックス内の値を加算するボタンであり、13007は、テキストボックス内の値を減算するボタンである。13008は、補正対象オブジェクトのGreenの輝度の値が表示されるテキストボックスである。13009は、テキストボックス内の値を加算するボタンであり、13010は、テキストボックス内の値を減算するボタンである。13011は、補正対象オブジェクトのBlue輝度の値が表示されるテキストボックスである。13012は、テキストボックス内の値を加算するボタンであり、13013は、テキストボックス内の値を減算するボタンである。13014は、補正の実行を指示するボタンであり、13015は、補正のキャンセルを指示するボタンである。
このように構成されるパネル2002上に表示される輝度補正画面13001において、ユーザは、各種指示を行うことができる。例えば、オブジェクト13003に対して、テキストボックス13005、13008、13011の値を変更すると、プレビュー画面13002内のオブジェクト13003の輝度が変更される。このように実際に目視で確認した後で、補正の実行あるいはキャンセルを指示することが可能となる。
以上説明したように、本実施形態では、使用者が錯視の補正輝度を変更するための機能を提供することにより、使用者の要望に沿った錯視の補正を実現することができる。
[第3実施形態]
以下、図面を用いて本発明の第3実施形態について説明する。
<バリアブルデータプリントでの錯視を補正した印刷処理>
ここでは、本実施形態のバリアブルデータプリントでの錯視を補正した印刷処理を図1、図2を参照しながら、図13のフローチャートに従って説明する。本実施形態におけるバリアブルデータプリントでの錯視を補正した印刷処理は、CPU1015により実行される。
はじめに、情報処理装置1001からプリンタドライバを介し送信された、オブジェクトと背景の組み合わせ情報及びPDLの画像データが受信バッファ1002を経由してCPU1015に入力される。CPU1015に入力された情報及びデータは、コマンド解析部1004に記述されたプログラムに従ってコマンド解析されPDLデータメモリ1017に蓄えられる(S13001)。
オブジェクトと背景の組み合わせ情報から、今回の印刷用のオブジェクトと背景を特定する(S13002)。
次いで、今回の印刷で選択されたオブジェクトと背景において、中間データオブジェクト作成部1005に記述されたプログラムに従い、データの処理を行う。具体的には、図形や文字、イメージデータ等1つ1つの画像オブジェクトについて中間データオブジェクトメモリ1018内に中間データオブジェクトを生成する。それと同時にPDLデータから各オブジェクトの位置情報、サイズ情報、色情報を入手する(S13003)。
1ページ内の全ての画像オブジェクトについて中間データオブジェクトメモリ1018内に中間データオブジェクトを生成後、レンダリングデータ作成部1006に記述されたプログラムに従ってレンダリング処理を行う(S13004)。ここでは、レンダリングデータメモリ1019内に、中間データオブジェクトをレンダリングデータ(ビットマップデータ)に展開する。
次いで、注目オブジェクトについて、PDLデータメモリ1017内のオブジェクトの属性情報に含まれる位置情報及びサイズ情報を基に、他のオブジェクトと重なっているかを検知する(S13005)。この処理の詳細は第1実施形態の<オブジェクトが背景と重なっているかの判断>の項目で説明している処理と同じであり、その説明は省略する。
本実施形態では、白色(輝度が最大値)を基準とした処理の一例を説明するため、それ以外の色の他のオブジェクトと重なっているかどうかを判断する。S13005の検知の結果、重なっていないと判断した場合には、S13008の処理へ進む。
一方、S13005の検知の結果、注目オブジェクトが他のオブジェクトや背景と重なっていると判断した場合には、オブジェクトの補正判断処理を実施する(S13006)。この処理の詳細は第1実施形態の<オブジェクトの補正を行うかの判断>の項目で説明している処理と同じであり、その説明は省略する。
この判断処理の結果、補正を行わないと判断した場合には、S13008の処理へ進む。
一方、上記判断処理の結果、補正を実施すると判断した場合、補正処理を実施する(S13007)。この処理の詳細は第1実施形態の<オブジェクトの輝度補正>の項目で説明している処理と同じであり、その説明は省略する。
以後、全てのオブジェクトについて同様に、補正判断および補正処理(S13005からS13007までの処理)を実施する(S13008)。
全てのオブジェクトについて処理が終了したならば、画像処理部1009でS13007の処理で変更した補正後の色の輝度情報を反映して色変換処理を行い、スクリーン処理を施す(S13009)。
S13009の処理後、処理済みデータはエンジン転送部1025を介してエンジン部1040に送られる(S13010)。
以後、PDLデータメモリ1017に記録されたオブジェクトと背景の全ての組み合わせについて同様に、バリアブルデータプリント処理(S13002からS13010までの処理)を実施する(S13011)。
以上説明したように、本実施形態では、バリアブルデータプリント処理のようなオブジェクトの内容を変更して連続印刷処理を実現する際に、変更されたオブジェクトの内容に合った錯視の補正処理を実現することができる。
[第4実施形態]
以下、図面を用いて本発明の第4実施形態について図10を用いて説明する。
図10は、オブジェクトを分解して、錯視の補正を実施する例である図。
図10において、PCT1001は画像データ全体であり、異なる輝度の背景データBG1002、BG1003、BG1004、文字オブジェクトOBJ1005から構成される。このようにオブジェクトに重なる背景などに、極端に輝度の差がある場合には、背景の平均輝度で補正を行うより、オブジェクトを分解してそれぞれに錯視の補正を行ったほうが、より錯視の影響を抑制することができる。
そこで、CPU1015は、「NEWS」の文字で構成される文字オブジェクトOBJ1005を、1文字ごとに分解する。すなわち、「N」の文字オブジェクトOBJ1006、「E」の文字オブジェクトOBJ1007、「W」の文字オブジェクトOBJ1008、「S」の文字オブジェクトOBJ1009に分解する。
そして、それぞれの文字オブジェクトに対して第1実施形態と同様の錯視の補正処理を実施して、印刷データPCT1010を作成する。
印刷データPCT1010には、同図に示すように、背景データBG1011、BG1012、BG1013と、文字オブジェクトOBJ1014、OBJ1015、OBJ1016、OBJ1017が印刷されている。文字オブジェクトOBJ1014には背景BG1011を、文字オブジェクトOBJ1015、OBJ1016には背景BG1012を、文字オブジェクトOBJ1017には背景BG1013をそれぞれの近傍の背景として、輝度情報を基に補正処理が実施される。このように分解されたオブジェクトの要素毎に錯視の補正がなされるので、より適切な補正が達成される。
[第5実施例]
以下、本発明の第5実施形態の錯視補正の印刷処理を図1、図2を参照しながら、図16のフローチャートに従って説明する。本実施形態における錯視補正の印刷処理CPU1015により実行される。
はじめに、情報処理装置1001からプリンタドライバを介し送信された画像データはPDL形式のデータとして受信バッファ1002を経由してCPU1015に入力される(S16001)。
次いで、中間データオブジェクト作成部1005に記述されたプログラムに従い、入力されたデータの処理が行われる。具体的には、図形や文字、イメージデータ等1つ1つの画像オブジェクトについて、中間データオブジェクトメモリ1018内に中間データオブジェクトを生成する。それと同時にPDLデータから各オブジェクトの属性情報を入手する(S16002)。このオブジェクトの属性情報には、位置情報、サイズ情報、色情報が含まれる。
次に、1ページ内の全ての画像オブジェクトについて中間データオブジェクトメモリ1018内に中間データオブジェクトを生成後、レンダリングデータ作成部1006に記述されたプログラムに従ってレンダリング処理を行う(S16003)。ここでは、レンダリングデータメモリ1019内に、中間データオブジェクトをレンダリングデータ(ビットマップデータ)に展開する。
次いで、ページ内のオブジェクトで、オブジェクト上に他のオブジェクトが重なっていないオブジェクト(第1オブジェクト)を全て抽出する(S16004)。
さらに、PDLデータメモリ1017内のオブジェクトの属性情報に含まれる位置情報及びサイズ情報を基に、第1オブジェクトを内包する状態で重なっている第2オブジェクトを検知する(S16005)。本実施形態では、記録値としてオブジェクトの輝度を用い、白色(輝度が最大値)を基準とした処理の一例を説明するため、白色以外の色の他のオブジェクトと重なっているか否かを判断する。S16005の検知の結果、重なっているオブジェクトがないと判断した場合には、S16007の処理へ進む。
一方、S16005の検知の結果、重なっているオブジェクトがあると判断した場合には、第1オブジェクトと第2オブジェクトの輝度補正を実施する(S16006)。この処理の詳細は、<第1・第2オブジェクトの輝度補正>の項目にて後述する。
以降、全ての第1オブジェクトについて同様に、補正処理(S16005からS16006までの処理)を実施する(S16007)。
全ての第1オブジェクトについて処理が終了したならば、画像処理部1009でS16006の処理で変更した補正後の色の輝度情報を反映して色変換処理を行い、スクリーン処理を施す(S16008)。
以上の処理により錯視が補正された記録信号は、エンジン転送部1025を介してエンジン部1040に送られる(S16009)。
<第1・第2オブジェクトの輝度補正>
ここで、本実施形態における第1・第2オブジェクトの輝度補正処理S16006を図1、図2を参照しながら、図18のフローチャートに従って説明する。本実施形態における第1・第2オブジェクトの輝度補正処理は、CPU1015により実行される。
まず、第1オブジェクトのサイズ情報を基に、印刷される面積を算出し、算出した面積をPDLデータメモリ1017内のオブジェクトの属性情報に保存する。さらに、第2オブジェクトのサイズ情報を基に、第1オブジェクトの重なりを考慮した実印刷面積を算出し、算出した面積をPDLデータメモリ1017内のオブジェクトの属性情報に保存する(S18001)。
次いで、第1及び第2のオブジェクトについて、PDLデータメモリ1017内のオブジェクトの属性情報に含まれる色情報を基にR,G,B各色毎の平均輝度を算出する。算出したR,G,B各色毎の平均輝度は、PDLデータメモリ1017内のオブジェクトの属性情報に保存する。(S18002)。
次に、2つのオブジェクトの面積を考慮した錯視効果を補正するため、第1・第2オブジェクトの面積情報と、平均輝度情報より、第1・第2オブジェクトの補正値を算出する(S18003)。第1オブジェクトの錯視補正値は以下の演算式で求められる。
‘O1’=O1×(1+K×(O2−255)/255)・・・(5−1)
K=K1×A2/(A1+A2)・・・・・・・・・(5−2)
第2オブジェクトの錯視補正値は以下の演算式で求められる。
‘O2’=O2×(1+Q×(O1−255)/255)・・・・(5−3)
Q=Q1×A1/(A1+A2)・・・・・・・・(5−4)
ここで、
O1:第1オブジェクトの輝度
O1’:補正した第1オブジェクトの輝度
O2:第2オブジェクトの輝度
O2’:補正した第2オブジェクトの輝度
K:面積を考慮した係数
K1:係数
A1: 第1オブジェクトの面積
A2: 第2オブジェクトの面積
Q:面積を考慮した係数
Q1:係数
である。なお、係数K1、Q1は、実験等に基づいて予め最適な値が定められているものとする。
第1及び第2のオブジェクトについて、以上のようにして算出されたR,G,B各色毎の補正値を、PDLデータメモリ1017内のオブジェクトの属性情報に保存する。(S18004)。
本実施形態における、オブジェクトの面積による影響を考慮した錯視補正結果の一例を図17に示す。
図17にあるPCT17001、PCT17002,PCT17003は、いずれも2つのオブジェクトOBJ17004とOBJ17005が重なっている場合の例である。
PCT1702は、OBJ17004と同じ輝度を持つ第1オブジェクトOBJ17008、OBJ17005と同じ輝度を持つ第2オブジェクトOBJ17009から構成されている。
同図(A)は、第1オブジェクトOBJ17008の重なり部分を除く第2オブジェクトOBJ17009の実印刷面積に比べ、第1オブジェクトOBJ17008の面積がかなり大きい場合の図である。またこの図は、面積を考慮せず輝度差だけで第1オブジェクトOBJ17008の補正をした結果である。輝度差だけで補正したため、結果としてPCT17001のOBJ17006と同様の輝度へ第1オブジェクトOBJ17008を補正した結果、輝度変更が過剰に行われており、見た目にOBJ17004と違った輝度となっている。
同図(B)に示すPCT17003は、OBJ17004と同じ輝度を持つ第1オブジェクトOBJ17010、OBJ17005と同じ輝度を持つ第2オブジェクトOBJ17011から構成されている。同図(B)も、PCT17002と同様に、第1オブジェクトOBJ17010の重なり部分を除く第2オブジェクトOBJ17011の実印刷面積に比べ、第1オブジェクトOBJ17010の面積がかなり大きい場合の図である。第1オブジェクトOBJ17010の輝度は、式(5−2)によりA2<<A1であるため、Kが小さい値となる。また、式(5−1)により、第1オブジェクトOBJ17010には輝度差だけの補正に比べ小さな補正を行い、単独オブジェクトであるOBJ17004と見た目で同等の輝度に補正される。
一方、第2オブジェクトOBJ17011は、式(5−4)によりA2<<A1であるためQがQ1とほぼ同じとなり、式(5−3)により、第2オブジェクトOBJ17010は、第1オブジェクトOBJ17010の輝度の影響を受け、補正がかかる。
同図(C)に示すPCT17001は、OBJ17004と同じ輝度を持つ第1オブジェクトOBJ17006と、OBJ17005と同じ輝度を持つ第2オブジェクトOBJ17007から構成されている。同図は、第1オブジェクトOBJ17006の面積に比べ、第1オブジェクトOBJ17006の重なり部分を除く第2オブジェクトOBJ17007の実印刷面積がとても大きい場合の図である。第1オブジェクトOBJ17006の輝度は、式(5−2)によりA2>>A1であるため、KがK1とほぼ同じとなる。式(5−1)により、第1オブジェクトOBJ17006は、第2オブジェクトOBJ17007との輝度差の影響を受け、大きく補正される。この例では、面積を考慮したが、輝度差のみでの補正と同様の補正処理がなされる。この補正により、単独オブジェクトであるOBJ17004と見た目で同等の輝度になっている。
一方、第2オブジェクトOBJ17006は、式(5−4)によりA2>>A1であるためQがほぼ0となり、式(5−3)の結果ほぼ補正がかかっていない。
このように、本実施形態では、オブジェクトの面積を考慮することにより、面積比に応じたさらなる錯視の補正が実現できる。
なお、上述した諸実施形態は、出力機器として印刷装置を想定し説明したが、記録表示器である出力機器として表示装置を用いる場合も同様の処理により、同様の効果が得られる。出力機器として表示装置を用いる場合は、上述の記録値に相当する表示値としてオブジェクトの輝度を用い、補正がされた表示信号が表示装置に供給される。
[その他の実施形態]
なお、本発明の目的は、上述した実施形態で示したフローチャートの手順を実現するプログラムコードを記憶した記憶媒体から、システムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)がそのプログラムコードを読出し実行することによっても達成される。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が、コンピュータに、上述した実施形態の機能を実現させることになる。そのため、このプログラムコード及びプログラムコードを記憶/記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体も本発明の一つを構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
また、前述した実施形態の機能は、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって実現される。また、このプログラムの実行とは、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行う場合も含まれる。
さらに、前述した実施形態の機能は、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットによっても実現することもできる。この場合、まず、記憶媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行う。こうした機能拡張ボードや機能拡張ユニットによる処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
本発明の第1実施形態に関わる画像形成システム10の全体構成を示す図である。 上記画像形成システム10のエンジン部1040を示す図である。 本発明の第1実施形態における錯視を補正した印刷処理を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態における錯視による見た目の輝度の変化量を示すLUTの一例を示す図である。 補正する輝度の値(補正値)を求めるための補正値LUTの一例を示す図である。 本発明の第1実施形態におけるオブジェクトの補正判断処理を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態におけるオブジェクトと重なり合う背景を抽出する処理の例を示す図である。 本発明の第1実施形態におけるオブジェクトの補正処理を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態における錯視の補正結果を示す図である。 本発明の第4実施形態におけるオブジェクトを分解して錯視の補正を実施する例を示す図である。 本発明の第2実施形態におけるオブジェクトの補正処理を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態において、パネル2002に表示されるオブジェクトの輝度補正画面の一例を示す図である。 本発明の第3実施形態におけるバリアブルプリントでの錯視を補正した印刷処理を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態における注目オブジェクトと他のオブジェクトが重なっているか否かの判断処理を示す図である。 本発明の第2実施形態における錯視を補正した印刷処理を示すフローチャートである。 本発明の第5実施形態における錯視を補正した印刷処理を示すフローチャートである。 本発明の第5実施形態における錯視の補正結果を示す図である。 本発明の第5実施形態におけるオブジェクトの補正処理を示すフローチャートである。
符号の説明
10:画像形成システム
1001:情報処理装置
1003:ROM
1015:CPU
1016:RAM
1040:エンジン部
1051:HDD
1032:評価用テーブル格納メモリ
1033:補正用LUT格納メモリ
PCT701、PCT901、PCT1001、PCT1401、PCT1701、PCT1702、PCT1703:画像データ
PCT906、PCT1010:印刷データ
BG702、BG706、BG707、BG902、BG907、BG1002、BG1003、BG1004、BG1011、BG1012、BG1013、BG1402、BG1406、BG1407:背景データ
OBJ703、OBJ704、OBJ705、OBJ903、OBJ904、OBJ905、OBJ908、OBJ909、OBJ910、OBJ1005、OBJ1006、OBJ1007、OBJ1008、OBJ1009、OBJ1014、OBJ1015、OBJ1016、OBJ1017、OBJ1403、OBJ1405、OBJ1704、OBJ1705、OBJ1706、OBJ1707、OBJ1708、OBJ1709、OBJ1710、OBJ1711:オブジェクトデータ

Claims (32)

  1. 注目オブジェクトとその背景部の記録値を評価する評価手段と、
    前記評価手段による評価の結果に応じて人の錯視を補うべく注目オブジェクトの記録値を補正する手段と、
    補正後の記録値で記録表示する手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記注目オブジェクトは、文字オブジェクトであることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記注目オブジェクトは、異なる背景画像上に記録表示する文字であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記評価手段は、前記注目オブジェクトとその背景部の記録値及びその差を評価することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 評価する前記記録値は、前記注目オブジェクト及びその背景部の平均値であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 前記記録値の評価は、前記注目オブジェクト及びその背景部の色分解した各色毎に行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  7. 前記記録値を補正した補正値は、予め格納されたLUT(ルックアップテーブル)から得ることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  8. 前記記録値を補正した補正値は、所定の計算式により得ることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  9. 前記補正手段は、操作者の指示に応じて前記補正を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  10. 操作者による、前記補正を実施するか否かに関する指示の入力を受けるための表示をする入力表示手段を有することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  11. 前記補正手段は、記録表示器の特性に応じて前記補正をすることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  12. 前記補正手段の補正処理は、色分解した各色毎に行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  13. 補正後の前記記録値に従って表示信号に展開し、該表示信号を表示装置に入力する展開手段を有することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  14. 補正後の前記記録値に従って記録信号に展開し、該記録信号を記録装置に入力する展開手段を有することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  15. 第1オブジェクトの近傍の第2オブジェクトの記録値を評価する評価手段と、
    前記評価手段による評価の結果に応じて人の錯視を補うべく第1及び第2オブジェクトの記録値を補正する手段と、
    補正後の前記記録値で記録表示する手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  16. 前記評価手段は、前記第1オブジェクトおよび第2オブジェクトの記録値及びその差を評価することを特徴とする請求項15に記載の画像処理装置。
  17. 前記評価手段は、前記第1オブジェクトおよび第2オブジェクトの面積を評価することを特徴とする請求項15に記載の画像処理装置。
  18. 評価する前記記録値は、第1オブジェクトと第2オブジェクトの平均値であることを特徴とする請求項15に記載の画像処理装置。
  19. 前記記録値の評価は、第1オブジェクトと第2オブジェクトの色分解した各色毎に行うことを特徴とする請求項15に記載の画像処理装置。
  20. 前記第1オブジェクトに対する補正値は、前記評価手段による前記第2オブジェクトの評価の結果に応じたものであることを特徴とする請求項15に記載の画像処理装置。
  21. 前記第2オブジェクトに対する補正値は、前記評価手段による第1オブジェクトの評価の結果に応じたものであることを特徴とする請求項15に記載の画像処理装置。
  22. 前記補正手段は、操作者の指示に応じて補正を行うことを特徴とする請求項15に記載の画像処理装置。
  23. 操作者による、前記補正を実施するか否かに関する指示の入力を受けるための表示をする入力表示手段を有すことを特徴とする請求項15に記載の画像処理装置。
  24. 前記補正手段は、記録表示器の特性に応じて前記補正をすることを特徴とする請求項15に記載の画像処理装置。
  25. 前記補正手段の補正処理は、色分解した各色毎に行うことを特徴とする請求項15に記載の画像処理装置。
  26. 補正後の前記記録値に従って表示信号に展開し、該表示信号を表示装置に入力する展開手段を有することを特徴とする請求項15に記載の画像処理装置。
  27. 補正後の前記記録値に従って記録信号に展開し、該記録信号を記録装置に入力する展開手段を有することを特徴とする請求項15に記載の画像処理装置。
  28. 画像処理装置において実施される画像処理方法であって、
    注目オブジェクトとその背景部の記録値を評価する評価ステップと、
    前記評価ステップによる評価の結果に応じて人の錯視を補うべく注目オブジェクトの記録値を補正するステップと、
    補正後の記録値で記録表示するステップと、
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  29. 画像処理装置において実施される画像処理方法であって、
    第1オブジェクトの近傍の第2オブジェクトの記録値を評価する評価ステップと、
    前記評価ステップによる評価の結果に応じて人の錯視を補うべく第1及び第2オブジェクトの記録値を補正するステップと、
    補正後の前記記録値で記録表示するステップと、
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  30. 請求項28または請求項29のいずれか1項に記載の方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  31. 請求項30に記載のプログラムを記憶させたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  32. 注目オブジェクトとその背景部の表示値を評価する評価手段と、
    前記評価手段による評価の結果に応じて人の錯視を補うべく注目オブジェクトの表示値を補正する手段と、
    補正後の表示値で記録表示する手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
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