JP2009295317A - 円筒型アルカリ蓄電池およびその製造方法 - Google Patents

円筒型アルカリ蓄電池およびその製造方法 Download PDF

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義則 伊藤
Takashi Ebihara
孝 海老原
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一人 横田
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Abstract

【課題】長寿命で、信頼性および出力特性の優れた高容量の円筒型ニッケル水素電池を、低コストで提供する。
【解決手段】本発明の円筒型アルカリ蓄電池は、帯状正極と、帯状負極と、それらの間に配置されたセパレータとを含む捲回型電極群、電解質、および前記捲回型電極群と前記電解質を収容する円筒型電池ケースを備える。帯状正は、正極芯材と正極芯材に配された正極合剤とを備え、帯状負極は、負極芯材と前記負極芯材に配された負極合剤とを備える。正極合剤の幅aと、負極合剤の幅bとが、以下の式(1):
0<(b−a)<0.0306b (1)
を満たす。
【選択図】図1

Description

本発明は、アルカリ蓄電池に関し、特にアルカリ蓄電池に用いられる電極群の改良に関する。
従来より、携帯電話のような携帯型電子機器、電動工具などの電源として、アルカリ蓄電池が用いられている。
近年、環境保護意識の高まりとガソリン価格高騰により、ハイブリッド電気車(Hybrid Electric Vehicle:以下、HEVと省略)の需要が急増している。現在市販化されているHEVにも、エンジン駆動用の電源としてニッケル水素蓄電池のアルカリ蓄電池が搭載されている。このような用途に用いられるアルカリ蓄電池には、高出力、長寿命、高信頼性および低コストが求められている。
高出力化と、製造コスト削減が可能であるため、従来のシンター式(焼結式)の正極板の代わりに、活物質を含む合剤ペーストを金属多孔体に塗布し、乾燥して得られたSME式(活物質充填式)の正極板を用いることが検討されている。しかし、SME式の正極板を用いた場合、充放電を繰り返すと、活物質が脱落し、その脱落した活物質が他方の活物質と接触して、自己放電が生じやすくなる。そこで、SME式の正極板を備えるアルカリ蓄電池の寿命特性および信頼性を向上させる試みが行われている。
例えば、活物質の脱落を防止することにより電池容量の低下および短絡の発生を抑制するために、活物質層表面に開口した亀裂を設けると共に、前記亀裂内に入り込むように、前記活物質層表面に有機高分子層を形成することが提案されている(特許文献1参照)。
さらに、電極板からの活物質脱落による内部短絡を防止し、かつ電極板と電極端子との電気的接続を確保するために、活物質または準活物質が除去された電極端部をセパレータと共に折り曲げることが提案されている(特許文献2参照)。
特開2004−119280号公報 特開2006−12801号公報
しかし、特許文献1に開示される技術において、活物質層に亀裂を設けると、前記亀裂において活物質の脱落が生じ、その結果、電池の自己放電率が上昇し、電池の劣化が加速する。そのため、特許文献1に開示される技術で作製された電池は、長寿命および高信頼性を求めるHEV用途には使用できない。
特許文献2に開示される技術は、脱落した活物質による短絡を防止する技術であり、よって、短絡に対してある程度の効果は有している。しかしながら、特許文献2に開示される技術を用いても、活物質が集電体から脱落することを防止することはできないため、特許文献1の場合と同様に、自己放電率が上昇する。その結果、活物質の脱落が生じた電池と、活物質の脱落が生じていない電池とで、電圧のバラツキが生じる。
さらに、HEV用途では、百数十個の電池が直列に接続された電池モジュールが用いられる。このため、電池モジュールに含まれる1つの電池の自己放電率が高くなると、その自己放電率の高い電池は、他の電池が放電されているときに、過放電状態となり、電池の機能を失う。従って、電池モジュールに自己放電率が高い電池が1つでも含まれると、電池モジュールはモーター駆動用電源としての機能が果たせなくなり、その結果、HEVの機能が十分に発揮できない。つまり、特許文献2に開示される技術では、信頼性が十分に高い電池を得ることができない。
本発明は、上記問題を鑑みてなされたものであり、SME式の電極に配された活物質の脱落を防止して自己放電率の上昇を抑制することによって、寿命特性および信頼性が高く、かつ出力特性の優れた高容量の円筒型アルカリ蓄電池を、低コストで提供することを目的とする。
本発明のアルカリ蓄電池は、帯状正極と、帯状負極と、これらの間に配置されたセパレータとを含む捲回型電極群、電解質、および捲回型電極群と電解質を収容する円筒型電池ケースを備える。正極は、正極芯材と、正極芯材に配された正極合剤とを備え、負極は、負極芯材と、負極芯材に配された負極合剤とを備える。正極合剤の幅aと、負極合剤の幅bとは、以下の式(1):
0<(b−a)<0.0306b (1)
を満たし、かつ電極群の捲回軸方向において、正極合剤の幅方向の第1端および第2端は、それぞれ対応する負極合剤の第1端および第2端よりも外側に突出していない。
ここで、正極合剤の幅aとは、正極の長手方向に垂直な方向(正極の幅方向)における、正極合剤の長さのことをいう。同様に、負極合剤の幅bとは、負極の長手方向に垂直な方向(正極の幅方向)における、負極合剤の長さのことをいう。
前記捲回型電極群において、前記帯状正極と前記帯状負極とは、前記負極合剤の前記帯状負極の長手方向に平行な第1端部および第2端部がそれぞれ前記正極合剤と対向していない第1部分および第2部分を有するように、配置されており、前記第1部分の幅Aと、前記負極合剤の幅bとは、以下の式(2):
0.0043b<A<0.0263b (2)
を満たし、前記第2部分の幅Bと、前記負極合剤の幅bとは、以下の式(3):
0.0043b<B<0.0263b (3)
を満たすことが好ましい。
ここで、第1部分の幅Aおよび第2部分の幅Bとは、それぞれ負極の幅方向における第1部分の長さおよび第2部分の長さのことをいう。
前記正極芯材が三次元金属多孔体であり、前記三次元金属多孔体に前記正極合剤が充填されており、前記三次元金属多孔体の厚さCと前記正極合剤の厚さDとが、以下の式(4):
0μm≦(D−C)≦30μm (4)
を満たし、前記電極群の捲回軸方向の2つの端面には、それぞれ正極集電部および負極集電部が設けられており、前記三次元金属多孔体の負極集電部側の端部には、前記正極合剤が充填されていない部分が設けられており、前記正極合剤が充填されていない部分が、連続的に圧縮されていることが好ましい。
また、本発明は、円筒型アルカリ蓄電池の製造方法に関する。前記製造方法は、
(i)帯状の正極芯材に、正極合剤を含むペーストを塗布し、乾燥して、正極合剤を含む帯状正極を得る工程、
(ii)帯状の負極芯材に、負極合剤を含むペーストを塗布し、乾燥して、負極合剤を含む帯状負極を得る工程、
(iii)前記帯状正極と、前記帯状負極と、前記帯状正極と前記帯状負極との間に配置されたセパレータとを含む積層体を、渦巻状に捲回して、捲回型電極群を得る工程、
(iv)前記捲回型電極群を、円筒型電池ケースに収容する工程、
(v)前記円筒型電池ケース内に、電解質を添加する工程、および
(vi)前記円筒型電池ケースを密封して、アルカリ蓄電池を得る工程
を含み、
前記帯状正極および前記帯状負極において、前記正極合剤の幅aと、前記負極合剤の幅bとが、以下の式(1):
0<(b−a)<0.0306b (1)
を満たす。前記工程(iii)は、前記帯状正極と前記帯状負極と前記セパレータとを、前記電極群の捲回軸方向において、前記正極合剤の幅方向の第1端および第2端が、それぞれ対応する前記負極合剤の第1端および第2端よりも外側に突出しないように積層して、積層体を得る工程を含む。
前記工程(iii)は、前記帯状正極と前記帯状負極と前記セパレータとを、前記負極合剤の前記帯状負極の長手方向に平行な第1端部および第2端部がそれぞれ前記正極合剤と対向していない第1部分および第2部分を有するように積層して、積層体を得る工程を含み、前記第1部分の幅Aと、前記負極合剤の幅bとが、以下の式(2):
0.0043b<A<0.0263b (2)
を満たし、前記第2部分の幅Bと、前記負極合剤の幅bとが、以下の式(3):
0.0043b<B<0.0263b (3)
を満たすことが好ましい。
前記電極群は、その捲回軸方向の2つの端面に、それぞれ正極集電部および負極集電部を有し、前記工程(i)が、三次元金属多孔体からなる正極芯材に正極合剤を充填する工程、および前記三次元金属多孔体の負極集電部側に設けられた前記正極合剤が充填されていない部分を、前記帯状正極の幅方向において、前記三次元金属多孔体の内側から外側に向かって、連続的に圧縮する工程を含み、前記三次元金属多孔体の厚さCと前記正極合剤の厚さDとが、以下の式(4):
0μm≦(D−C)≦30μm (4)
を満たすことが好ましい。
さらに、本発明は、前記円筒型アルカリ蓄電池を備えるハイブリッド電気自動車に関する。
本発明によれば、正極合剤と負極合剤との対向面積とを十分に維持しつつ、正極からの正極活物質の脱落を抑制することができる。よって、本発明により、長寿命で、信頼性および出力特性の優れた高容量の円筒型アルカリ蓄電池を、低コストで提供することができる。
本発明を、図面を参照しながら説明する。
本発明の円筒型アルカリ蓄電池は、捲回型電極群、電解質、およびこれらを収容する円筒型電池ケースを備える。捲回型電極は、帯状正極と、帯状負極と、これらの間に配置されたセパレータを含む。帯状正極および帯状負極は、それぞれSME式(活物質充填式)の電極であり、正極は正極芯材と正極芯材に配された正極合剤とを含み、負極は負極芯材と負極芯材に配された負極合剤とを含む。
図1に、本発明の一実施形態に係る円筒型アルカリ蓄電池に含まれる電極群における、正極とセパレータと負極との位置関係を示す部分縦断面図を示す。図1は、捲回型電極群における、所定の正極部分と、その内周側および外周側に位置する負極部分とを示している。なお、図1において、正極合剤は正極芯材に充填され、負極合剤は負極芯材に充填されている。また、図1において、電極群の捲回軸のX方向の端面には、正極集電部(図示せず)が設けられている。電極群の捲回軸のY方向の端面には、負極集電部(図示せず)が設けられている。
本発明において、負極20に配された負極合剤21の幅bと、正極10に配された正極合剤11の幅aとが、以下の式(1):
0<(b−a)<0.0306b (1)
を満たす。
さらに、電極群の捲回軸方向において、正極合剤11の幅方向の2つの第1端11xおよび第2端11yは、それぞれ対応する負極合剤21の第1端21xおよび第2端21yよりも外側に突出していない。つまり、電極群の捲回軸方向(つまり、電極の幅方向)において、正極合剤は、負極合剤と必ず対向している。なお、正極10と負極20は、セパレータ30を介して対向している。
正極10と負極20とを前記のような位置関係で配置することにより、電極群において、所定の正極合剤部分を内周側と外周側とから挟み込む負極合剤部分が、壁の役割を果たす。このため、正極活物質が正極芯材から脱落することを抑制することができる。さらに、正極合剤の幅aと負極合剤の幅bが上記式(1)を満たすことにより、正極合剤と負極合剤との対向面積(反応面積)を十分に確保することができる。よって、本発明により、高寿命かつ高信頼性であり、出力特性に優れた高容量のアルカリ蓄電池を提供することができる。さらに、SME式の電極は、焼結式の電極と比較して、製造コストを要しないため、前記電池特性の優れたアルカリ蓄電池を低コストで提供することができる。
一方、正極合剤の幅aと負極合剤の幅bが、0>(b−a)を満たす場合、つまり電極群において、正極合剤と負極合剤とが図2に示されるように配置されている場合、充放電サイクルと繰り返したときに、正極合剤の負極合剤と対向していない部分の正極集電側A、負極集電側Bの正極活物質が脱落し、セパレータへ脱落した正極活物質が入り込んで、低い印加電圧(耐電圧)でショートが発生する。なお、図2において、図1と同じ構成要素には、同じ番号を付している。
さらに、正極合剤の幅aと負極合剤の幅bが、0<(b−a)を満たす場合であっても、正極合剤の幅方向の第1端または第2端のいずれか一方が、対応する負極合剤の第1端または第2端よりも外側に突出している場合には、上記と同様な理由によりショートが生じる。
負極合剤の幅bと正極合剤の幅aとの差(b−a)が、0.0306b以上になると、正極活物質の充填量が低下するため、電池容量が低下する。さらには、負極合剤と正極合剤との対向面積が低下するため、出力特性も低下する。なお、負極合剤の幅bと正極合剤の幅aとの差(b−a)は、1.4mm以下であることが好ましい。
前記捲回型電極群において、負極合剤の負極の長手方向に平行な第1端を含む端部(第1端部)および第2端を含む端部(第2端部)が、それぞれ正極合剤と対向していない第1部分22および第2部分23を有することが好ましい。つまり、電極群の捲回軸方向において、正極合剤11の幅方向の第1端11xおよび第2端11yは、それぞれ対応する負極合剤21の幅方向の第1端21xおよび第2端21yよりも内側に位置することが好ましい。同時に、第1部分22の幅Aと、負極合剤21の幅bとが、以下の式(2):
0.0043b<A<0.0263b (2)
をさらに満たし、第2部分23の幅Bと、負極合剤21の幅bとが、以下の式(3):
0.0043b<B<0.0263b (3)
をさらに満たすことが好ましい。
前記のような構成とすることにより、正極合剤と負極合剤との対向面積を十分に確保しつつ、正極活物質の正極芯材からの脱落をさらに抑制することができる。よって、アルカリ蓄電池の寿命特性および信頼性をさらに向上させることができる。
上記正極において、正極芯材が三次元金属多孔体であり、前記三次元金属多孔体に正極合剤が充填されており、三次元金属多孔体の厚さCと、正極合剤の厚さDとが、以下の式(4):
0μm≦(D−C)≦30μm (4)
を満たすことが好ましい。さらに、このとき、三次元金属多孔体の負極集電部側の端部には、正極合剤が充填されていない部分12が設けられており、正極合剤が設けられていない部分12は、連続的に圧縮されていることが好ましい。
正極芯材である三次元金属多孔体の負極集電部側に設けられた、正極合剤が充填されていない部分が連続的に圧縮されていることにより、正極合剤の負極集電部側に位置する正極合剤から、正極活物質が脱落することをさらに抑制することができる。さらには、三次元金属多孔体の厚さCと正極合剤の厚さDとが、式(4)を満たすことにより、正極の他の部分からの正極活物質の脱落をもさらに抑制することができる。よって、正極を上記のような構成とすることにより、正極芯材からの正極活物質の脱落を顕著に抑制することができる。よって、寿命特性および信頼性が顕著に向上したアルカリ蓄電池を得ることができる。
正極芯材である三次元金属多孔体の厚さは、250〜1350μmであることが好ましい。
本発明のアルカリ蓄電池は、寿命特性、信頼性および出力特性に優れ、かつ高容量であるため、ハイブッリド電気自動車用の電源として特に有用である。ハイブリッド電気自動車用の電源として用いる場合、前記アルカリ蓄電池の容量は3Ah〜10Ahであることが好ましい。なお、アルカリ蓄電池としては、例えば、ニッケル水素蓄電池が挙げられる。
なお、本発明のアルカリ蓄電池は、民生用小型携帯機器用の電源等としても用いることができる。民生用小型携帯機器用の電源として用いる場合、前記アルカリ蓄電池の容量は、2Ah〜4Ahであることが好ましい。
上記アルカリ蓄電池は、例えば、
(i)帯状の正極芯材に、正極合剤を含むペーストを塗布し、乾燥して、正極合剤を含む帯状正極を得る工程、
(ii)帯状の負極芯材に、負極合剤を含むペーストを塗布し、乾燥して、負極合剤を含む帯状負極を得る工程、
(iii)前記帯状正極と、前記帯状負極と、前記帯状正極と前記帯状負極との間に配置されたセパレータとを含む積層体を、渦巻状に捲回して、捲回型電極群を得る工程、
(iv)前記捲回型電極群を、円筒型電池ケースに収容する工程、
(v)前記円筒型電池ケース内に、電解質を添加する工程、および
(vi)前記円筒型電池ケースを密封して、アルカリ蓄電池を得る工程
を含む方法により作製することができる。
まず、工程(i)および工程(ii)において、SME式の正極および負極が作製される。正極合剤を含むペーストは、正極合剤を、所定の分散媒に分散させることにより調製することができる。正極合剤は、例えば、正極活物質、結着剤、必要に応じて増粘剤などを含むことができる。正極活物質としては、水酸化ニッケルなどの当該分野で公知の材料を用いることができる。結着剤としては、ポリテトラフルオロエチレンなどの当該分野で公知の材料を用いることができる。増粘剤としては、カルボキシメチルセルロース、キサンタンガムなどの当該分野で公知の材料を用いることができる。正極合剤は、高温特性などを改善することができるため、遷移金属酸化物のような添加剤を含んでいてもよい。
分散媒としては、水などを用いることができる。
正極芯材としては、繊維状金属ならなるシート、発泡金属多孔体のような三次元金属多孔体発泡金属多孔体などを用いることができる。
負極合剤を含むペーストも、負極合剤を所定の分散媒に分散させることにより調製することができる。負極合剤は、負極活物質、結着剤、必要に応じて増粘剤などを含むことができる。負極活物質としては、水素吸蔵合金などの当該分野で公知の材料を用いることができる。結着剤および増粘剤としては、正極合剤に用いられる材料を用いることができる。正極合剤も、高温特性などを改善することができるため、遷移金属酸化物のような添加剤を含んでいてもよい。
分散媒としては、水などを用いることができる。
負極芯材としては、繊維状金属ならなるシート、発泡金属多孔体のような三次元金属多孔体発泡金属多孔体、パンチング処理された金属シートなどを用いることができる。
合剤を含むペーストを芯材に塗布する方法および塗布後のペーストを乾燥する方法は、特に限定されない。
工程(i)および工程(ii)において、正極および負極は、正極合剤の幅aと負極合剤の幅bとが、上記式(1)を満たすように作製される。
次に、工程(iii)において、正極と、負極と、それらの間に配置されたセパレータとを含む積層体を、渦巻状に捲回して、捲回型電極群を得る。正極と負極とは、電極群の捲回軸方向において、正極合剤の幅方向の2つの第1端11xおよび第2端11yが、それぞれ対応する負極合剤21の幅方向の第1端21xおよび第2端21yよりも外側に突出しないように積層される。
セパレータを構成する材料としては、ポリオレフィン、ポリアミドなどの当該分野で公知の材料を用いることができる。
電極群は、捲回軸方向の一方の端面に正極集電部を有し、他方の端面に、負極集電部を有する。正極集電部は、正極芯材に接続された正極集電体を備える。負極集電部は、負極芯材に接続された負極集電体を備える。集電体は、芯材に直接接続されていてもよいし、例えば、金属リードを介して接続されていてもよい。
次に、電極群は、金属製の円筒型電池ケースに収容される。次いで、電池ケース内にアルカリ水溶液等の電解質が添加され、電池ケースが封口体で密封されて、円筒型アルカリ蓄電池が得られる。
負極合剤の負極の長さ方向に平行な第1端部および第2端部が、それぞれ正極合剤と対向していない第1部分および第2部分を有し、前記第1部分の幅Aと負極合剤の幅bが、上記式(2)を満たし、前記第2部分の幅Bと負極合剤の幅bが上記式(3)を満たす電極群は、例えば、以下のようにして作製することができる。
工程(iii)において、負極合剤の負極の長手方向に平行な第1端部および第2端部がそれぞれ正極合剤と対向していない第1部分および第2部分を有し、かつ第1部分の幅Aと負極合剤の幅bが式(2)を満たし、第2部分の幅Bと負極合剤の幅bが式(3)を満たすように、正極と負極とセパレータとを積層する。こうして、上記のよう構成を有する電極群を得ることができる。
三次元金属多孔体とそれに充填された正極合剤を有し、三次元金属多孔体の厚さCと、正極合剤の厚さDとが上記式(4)を満たし、かつ三次元金属多孔体の負極集電部側の端部に設けられた正極合剤が充填されていない部分が連続的に圧縮されている正極は、例えば、以下のようにして作製することができる。
工程(i)において、三次元金属多孔体の厚さCと正極合剤の厚さDが上記式(4)を満たすように、三次元金属多孔体に正極合剤を充填する。このとき、三次元金属多孔体の負極集電部側の端部に、正極合剤が充填されていない部分を設けておく。正極合剤の充填は、正極合剤を含むペーストを、三次元金属多孔体に塗布し、乾燥することにより得ることができる。
次いで、前記正極合剤が充填されていない部分を、正極の幅方向において、三次元金属多孔体の内側から外側に向かって(つまり、図1のY方向に向かって)、連続的に圧縮する。
このようにして、上記のような構成の正極を得ることができる。
以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されない。
《実施例1》
(正極の作製)
正極を以下のようにして作製した。
正極活物質である水酸化ニッケル100重量部と、酸化イッテルビウム1.5重量部と、カルボキシメチルセルロース(CMC)0.1重量部と、キサンタンガム0.1重量部と、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)0.3重量部(固形分のみ)と、適量の水とを練合して、正極合剤ペーストを得た。
得られた正極合剤ペーストを、正極芯材である連続する帯状の発泡ニッケル多孔体(幅120mm、厚み0.6mm、多孔度98%、平均孔径200μm)に、44.4mmの塗工幅で、芯材の長手方向に2条塗工した。このとき、正極芯材の長手方向に平行な辺に沿ってそれぞれ約12.5mmの未塗工部を設け、塗工された2条の合剤ペーストの間に約6.2mmの幅の未塗工部を設けた。正極合剤(固形分のみ)の塗工量は0.06g/cm2とした。
この後、塗工部を0.28mmの厚みとなるように圧延を行い、得られた電極板を所定の幅にスリットして、正極フープを作製した。
得られた正極において、正極合剤の幅aは、44.4mmとした。
(負極板の作製)
負極板を、以下のようにして作製した。
高濃度ナトリウム処理をしたMM230組成(粒径D50:27μm)の水素吸蔵合金と、導電剤であるカーボンと、酸化イットリウムと、CMCと、スチレンブタジエンゴム(SBR)と、適量の水を加えて錬合して、負極合剤ペーストを調製した。水素吸蔵合金と、カーボンと、酸化イットリウムと、CMCと、SBRとの重量比は、100:0.3:0.7.0.15:0.7とした。
得られた合剤ペーストを、厚み60μmの正極芯材の両面に塗工し、負極リードが接続される芯材部分から、合剤ペーストを除去した。塗工された合剤ペーストを乾燥し、次いで、合剤の合計厚さが0.19mmとなるように合剤を圧延した。得られた電極板を、48.8mmの幅に、スリッターにてカットし、負極フープを得た。負極芯材には、パンチング処理されたニッケルめっき鉄箔を用いた。ニッケルめっきの厚みは1μmとした。
得られた負極において、負極合剤の幅bは、45.8mmとした。
(電極群の作製)
次に、正極と負極とが図1に示されるように配置された電極群を作製した。
正極と、ポリプロピレン製の不織布からなるセパレータと、負極とを積層し、得られた積層体を渦巻状に捲回して、電極群を得た。セパレータの厚みは0.14mmであり、目付重量は50g/m2であり、幅は50mmであった。
このとき、負極合剤の負極の長手方向に平行な第1端部に設けられる正極合剤と対向していない第1部分の幅Aを0mmとし、負極合剤の負極の長手方向に平行な第2端部に設けられる正極合剤と対向していない第2部分の幅Bを1.4mmとした。
得られた電極群を、実施例1の電極群とした。なお、電極群の高さは51mmであり、群径(捲回軸に垂直な方向の径)は30.5mmであった。
《実施例2》
第1部分の幅Aを0.2mmとし、第2部分の幅Bを1.2mmとしたこと以外、実施例1と同様にして、実施例2の電極群を作製した。
《実施例3》
第1部分の幅Aを0.4mmとし、第2部分の幅Bを1.0mmとしたこと以外、実施例1と同様にして、実施例3の電極群を作製した。
《実施例4》
第1部分の幅Aを0.6mmとし、第2部分の幅Bを0.8mmとしたこと以外、実施例1と同様にして、実施例4の電極群を作製した。
《実施例5》
第1部分の幅Aを0.8mmとし、第2部分の幅Bを0.6mmとしたこと以外、実施例1と同様にして、実施例5の電極群を作製した。
《実施例6》
第1部分の幅Aを1.0mmとし、第2部分の幅Bを0.4mmとしたこと以外、実施例1と同様にして、実施例6の電極群を作製した。
《実施例7》
第1部分の幅Aを1.2mmとし、第2部分の幅Bを0.2mmとしたこと以外、実施例1と同様にして、実施例7の電極群を作製した。
《実施例8》
第1部分の幅Aを1.4mmとし、第2部分の幅Bを0.0mmとしたこと以外、実施例1と同様にして、実施例8の電極群を作製した。
《比較例1》
正極合剤の幅aを46.4mmとし、負極合剤の幅bを44.4mmとした。第1部分の幅Aを−1.0mmとし、第2部分の幅Bを−1.0mmとした。つまり、図2に示されるように、正極合剤の幅aを負極合剤の幅bよりも大きくし、正極合剤の正極の長手方向に平行な2つの端部における負極合剤と対向していない部分の幅APおよびBPをそれぞれ1.0mmとした。
前記以外は、実施例1と同様にして、比較例1の電極群を作製した。
《比較例2》
正極合剤の幅aを40.8mmとし、負極合剤の幅bを45.8mmとした。第1部分の幅Aを2.5mmとし、第2部分の幅Bを2.5mmとした。なお、この場合、差(b−a)<0.0306bは、満たされない。
前記以外、実施例1と同様にして、比較例2の電極群を作製した。
[評価]
以下のような評価を行った。
実施例1〜8および比較例1〜2の電極群に、それぞれ正極集電体および負極集電体を溶接した。次に、電極群を、金属製の電池ケースに挿入し、水酸化カリウムと水酸化ナトリウムと水酸化リチウムを溶解したアルカリ水溶液からなる比重1.50の電解質を19g注液した。この後、電池ケースを封口板で密閉して、Dサイズの円筒型ニッケル水素蓄電池を作製した。得られた電池の公称容量は6000mAhであった。なお、比較例2の電池の公称容量は5500mAhであった。各実施例および比較例につき、5個ずつの電池を作製した。
作製した各電池を、24時間、常温にて放置した。この後、各電池を活性化充放電に供し、次いで、各電池を、35℃の環境下で、上限閉回路電圧(CCV)1.42V、下限CCV1.25Vの充放電サイクルに供した。前記充放電サイクルは、150回繰り返した。
次に、CCVが1.42Vとなるまで充電した電池を、電池電圧が0Vになるまで液体窒素で冷凍させた。この後、冷凍後の電池に、0.1Aの電流値で、電圧を印加して、電池がショートする電圧(耐電圧)を求めた。印加電圧は、100V、150Vと、50Vずつ増加させた。印加電圧の上限は500Vとした。
結果を表1に示す。表1には、比(b−a)/b、第1部分の幅A、比A/b、第2部分の幅B、比B/b、耐電圧、および電池容量も示す。耐電圧は、5つの電池のうち、ショートが生じた最も低い電圧値とした。また、表1には、シンター式の電極を用いて作製した電極群の耐電圧も示す。
Figure 2009295317
正極合剤の幅aが負極合剤の幅bよりも大きい比較例1の電極群では、150Vの印加電圧で、負極合剤の幅方向の両方の端部付近で、ショートが生じた。ショートが生じた部分の近辺のセパレータには、正極から脱落した正極活物質が付着していた。
一方、負極合剤の幅bを正極合剤の幅aよりも大きくし、かつ第1部分の幅Aを0.0mmとし、第2部分の幅Bを1.4mmとした実施例1の電極群においては、印加電圧が250Vとなるまで、ショートは生じなかった。同様に、負極合剤の幅bを正極合剤の幅aよりも大きくし、かつ第1部分の幅Aを1.4mmとし、第2部分の幅Bを0.0mmとした実施例8の電極群においても、印加電圧が250Vとなるまで、ショートは生じなかった。
このように、電極群の捲回軸方向において、正極合剤の幅方向の第1端および第2端が、それぞれ負極合剤の幅方向の第1端および第2端より外側に突出しないことにより、所定の正極合剤部分を内周側と外周側とから挟み込む負極合剤部分が、壁として機能することができる。このため、正極活物質が正極芯材から脱落することを防止することができる。
よって、印加電圧が250Vとなるまで、ショートが生じなかったと考えられる。
特に、(b−a)<0.0306bであり、第1部分の幅Aを0.2〜1.2mmとし、第2部分の幅Bを0.2〜1.2mmとした実施例2〜7の電極群は、500Vの印加電圧を加えても、ショートは生じなかった。また、これらの結果は、従来のシンター式の電極を含む電極群と比較しても、実施例2〜7の電極群では、ショートが生じにくいことを示している。
実施例2〜7の電極群においては、電極群の捲回軸方向において、正極合剤の幅方向の2つの端が、負極合剤のそれぞれ対応する2つの端よりも内側に配置されている。このため、正極活物質が正極芯材から脱落することがさらに抑制されたと考えられる。
よって、第1部分の幅Aと負極合剤の幅bは、0.0043b<A<0.0263bを満たし、第2部分の幅Bと負極合剤の幅bは、0.0043b<B<0.0263bを満たすことがさらに好ましい。
(b−a)>0.0306bであり、第1部分の幅Aおよび第2部分の幅Bがそれぞれ2.5mmである比較例2の電極群は、印加電圧が500Vの場合でも、ショートは生じなかった。しかし、比較例2の電極群では、第1部分の幅Aおよび第2部分の幅Bを大きくするために、正極合剤の幅aを小さくしている。このため、正極活物質の充填量が少なくなり、よって、電池容量が低下していた。つまり、比較例2の電池では、要求される電池容量を確保できない。さらに、比較例2の電池においては、正極合剤と負極合剤との対向面積が小さくなるため、出力特性も低下する。
本発明の円筒型アルカリ蓄電池は、寿命特性および信頼性に優れ、かつ高出力で高容量である。よって、本発明の円筒型アルカリ蓄電池は、例えば、ハイブリッド電気自動車の電源として好適に用いることができる。
本発明の一実施形態に係る円筒型アルカリ蓄電池に含まれる電極群における、正極とセパレータと負極との位置関係を示す部分縦断面図である。 正極合剤の幅aが負極合剤の幅bよりも大きい電極群の部分縦断面図である。
符号の説明
10 正極
11 正極合剤
11x 正極合剤の第1端
11y 正極合剤の第2端
12 正極の負極集電部側の正極合剤が配されていない部分
20 負極
21 負極合剤
21x 負極合剤の第1端
21y 負極合剤の第2端
22 負極合剤の正極合剤とは対向していない第1部分
23 負極合剤の正極合剤とは対向していない第2部分
30 セパレータ

Claims (7)

  1. 帯状正極と、帯状負極と、前記帯状正極と前記帯状負極との間に配置されたセパレータとを含む捲回型電極群、電解質、および前記捲回型電極群と前記電解質を収容する円筒型電池ケースを備え、
    前記帯状正極が、正極芯材と、前記正極芯材に配された正極合剤とを備え、
    前記帯状負極が、負極芯材と、前記負極芯材に配された負極合剤とを備え、
    前記正極合剤の幅aと、前記負極合剤の幅bとが、以下の式(1):
    0<(b−a)<0.0306b (1)
    を満たし、
    前記電極群の捲回軸方向において、前記正極合剤の幅方向の第1端および第2端が、それぞれ対応する前記負極合剤の第1端および第2端よりも外側に突出していない、円筒型アルカリ蓄電池。
  2. 前記捲回型電極群において、前記帯状正極と前記帯状負極とは、前記負極合剤の前記帯状負極の長手方向に平行な第1端部および第2端部がそれぞれ前記正極合剤と対向していない第1部分および第2部分を有するように、配置されており、
    前記第1部分の幅Aと、前記負極合剤の幅bとが、以下の式(2):
    0.0043b<A<0.0263b (2)
    を満たし、
    前記第2部分の幅Bと、前記負極合剤の幅bとが、以下の式(3):
    0.0043b<B<0.0263b (3)
    を満たす、請求項1記載の円筒型アルカリ蓄電池。
  3. 前記正極芯材が三次元金属多孔体であり、前記三次元金属多孔体に前記正極合剤が充填されており、前記三次元金属多孔体の厚さCと前記正極合剤の厚さDとが、以下の式(4):
    0μm≦(D−C)≦30μm (4)
    を満たし、
    前記電極群の捲回軸方向の2つの端面には、それぞれ正極集電部および負極集電部が設けられており、前記三次元金属多孔体の負極集電部側の端部には、前記正極合剤が充填されていない部分が設けられており、前記正極合剤が充填されていない部分が、連続的に圧縮されている、請求項1または2記載の円筒型アルカリ蓄電池。
  4. (i)帯状の正極芯材に、正極合剤を含むペーストを塗布し、乾燥して、正極合剤を含む帯状正極を得る工程、
    (ii)帯状の負極芯材に、負極合剤を含むペーストを塗布し、乾燥して、負極合剤を含む帯状負極を得る工程、
    (iii)前記帯状正極と、前記帯状負極と、前記帯状正極と前記帯状負極との間に配置されたセパレータとを含む積層体を、渦巻状に捲回して、捲回型電極群を得る工程、
    (iv)前記捲回型電極群を、円筒型電池ケースに収容する工程、
    (v)前記円筒型電池ケース内に、電解質を添加する工程、および
    (vi)前記円筒型電池ケースを密封して、アルカリ蓄電池を得る工程
    を含み、
    前記帯状正極および前記帯状負極において、前記正極合剤の幅aと、前記負極合剤の幅bとが、以下の式(1):
    0<(b−a)<0.0306b (1)
    を満たし、
    前記工程(iii)が、前記帯状正極と前記帯状負極と前記セパレータとを、前記電極群の捲回軸方向において、前記正極合剤の幅方向の第1端および第2端が、それぞれ対応する前記負極合剤の第1端および第2端よりも外側に突出しないように積層して、積層体を得る工程を含む、円筒型アルカリ蓄電池の製造方法。
  5. 前記工程(iii)が、前記帯状正極と前記帯状負極と前記セパレータとを、前記負極合剤の前記帯状負極の長手方向に平行な第1端部および第2端部がそれぞれ前記正極合剤と対向していない第1部分および第2部分を有するように積層して、積層体を得る工程を含み、
    前記第1部分の幅Aと、前記負極合剤の幅bとが、以下の式(2):
    0.0043b<A<0.0263b (2)
    を満たし、
    前記第2部分の幅Bと、前記負極合剤の幅bとが、以下の式(3):
    0.0043b<B<0.0263b (3)
    を満たす、請求項4記載の円筒型アルカリ蓄電池の製造方法。
  6. 前記電極群は、その捲回軸方向の2つの端面に、それぞれ正極集電部および負極集電部を有し、
    前記工程(i)が、三次元金属多孔体からなる正極芯材に正極合剤を充填する工程、および前記三次元金属多孔体の負極集電部側に設けられた前記正極合剤が充填されていない部分を、前記帯状正極の幅方向において、前記三次元金属多孔体の内側から外側に向かって、連続的に圧縮する工程を含み、
    前記三次元金属多孔体の厚さCと前記正極合剤の厚さDとが、以下の式(4):
    0μm≦(D−C)≦30μm (4)
    を満たす、請求項4または5記載の円筒型アルカリ蓄電池。
  7. 請求項1〜3のいずれかに記載の円筒型アルカリ蓄電池を備えるハイブリッド電気自動車。
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