JP2003257472A - インサイドアウト型電池 - Google Patents

インサイドアウト型電池

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JP2003257472A
JP2003257472A JP2002053505A JP2002053505A JP2003257472A JP 2003257472 A JP2003257472 A JP 2003257472A JP 2002053505 A JP2002053505 A JP 2002053505A JP 2002053505 A JP2002053505 A JP 2002053505A JP 2003257472 A JP2003257472 A JP 2003257472A
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Japan
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positive electrode
electrode active
battery
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JP2002053505A
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Takeshi Yoshida
武史 吉田
Tadashi Ise
忠司 伊勢
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電池容器内の空間を有効利用できるようにし
て、容積エネルギー密度に優れたインサイドアウト型電
池を提供する。 【解決手段】 本発明のインサイドアウト型電池は、同
心円状に配置された正極活物質層11bと、同心円状に
配置された負極活物質層12bとが電解質を有する隔離
部材13を介して対向している。そして、これらの各活
物質層11b.12bの端縁が絶縁体14,14で封止
されて単セル10a,10b・・・が形成されている。
これらの複数の単セル10a,10b・・・は同心円状
に配置されているとともに、複数の単セルの内の1つの
単セル10aの正極活物質層11bを保持する正極集電
体11aと、この単セル10aに隣接する他の単セル1
0bの負極活物質層12bを保持する負極集電体12a
とが導電接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は正極活物質層と負極
活物質層とが同心状に交互に配置されたインサイドアウ
ト型電池に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、携帯電話やノートパソコンなどの
携帯機器用電源としての電池の需要が急速に拡大し、電
動工具、アシスト自転車、電気自動車などの大電流用途
にも需要が拡大した。このため、ニッケル−水素蓄電池
やリチウム二次電池などの高電圧化、高容量化、ハイパ
ワー化、高出力化への需要、要望が高まるとともに、容
積エネルギー密度および質量エネルギー密度に優れた電
池のさらなる改良が求められるようになった。 【0003】このような背景にあって、この種の電池に
おいて、高電圧化、高容量化、ハイパワー化、高出力化
が達成できる種々の改良が提案され、例えば、特表平9
−503618号公報に示されるような集合電池が提案
されるようになった。この特表平9−503618号公
報に示された集合電池おいては、図4に示すように、平
板状の正極集電体51aの片面に正極活物質51bを塗
布して正極板51を形成する。 【0004】一方、平板状の負極集電体52aの片面に
負極活物質52bを塗布して負極板52を形成する。こ
れらの正極板51と負極板52とをセパレータ53を介
して対向させた後、これらの外周部の端縁を絶縁体54
で封止して単セル50aを形成する。ついで、これらの
単セル50aの間に接続用集電体55を介在させて、複
数個(例えば5個)の単セル50aを積層して積層体
(スタックセル)50を形成し、このスタックセル50
を箱形形状の外装ケース(電池容器)内に収容して集合
電池となされている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、通常の
電池においては、充放電に伴って正極板あるいは負極板
は膨張収縮を繰り返すが、上述のように形成された箱形
形状のスタックセルが収容された集合電池においては、
正極板あるいは負極板はその厚み方向に膨張収縮を繰り
返し、この膨張収縮に伴って外装ケースも膨張収縮す
る。このため、充放電サイクルが進行するに伴って、活
物質が極板から脱落し易くなるという問題も生じた。そ
こで、本発明は上述のような問題点を解消するためにな
されものであって、外装ケース内の空間を有効利用でき
るようにして、充放電サイクル特性に優れたインサイド
アウト型電池を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のインサイドアウト型電池は、同心状に配置
された正極活物質層と同心状に配置された負極活物質層
とが電解質を有する隔離部材を介して対向し、かつこれ
らの各活物質層の端縁が絶縁体で封止された複数の単セ
ルが同心状に配置されているとともに、複数の単セルの
内の1つの単セルの正極活物質層を保持する正極集電体
と、この単セルに隣接する他の単セルの負極活物質層を
保持する負極集電体とが導電接続されていることを特徴
とする。 【0007】このように、同心状に配置された正極活物
質層と負極活物質層が隔離部材を介して対向し、これら
の各活物質層の端縁が絶縁体で封止されていると単セル
が形成されることとなる。そして、これらの複数の単セ
ルが同心状に配置され、かつ複数の単セルの内の1つの
単セルの正極活物質層を保持する正極集電体と、この単
セルに隣接する他の単セルの負極活物質層を保持する負
極集電体とが導電接続されていると、複数の単セルが直
列に接続されることとなる。 【0008】これにより、大電圧で、外装ケース(電池
容器)内の空間が有効に利用でき、かつ容積エネルギー
密度に優れたインサイドアウト型電池が得られるように
なる。そして、充放電による電極の膨張収縮が生じて
も、複数の単セルが同心状に配置されているので、外装
ケース(電池容器)内の全ての側面に均等に膨張力が作
用する。この結果、電池の膨張が小さくなり、寸法安定
性に優れているために、充放電サイクルの進行に伴う活
物質の脱落が防止できるようになって、サイクル特性に
優れたインサイドアウト型電池が得られるようになる。 【0009】そして、このように形成されたインサイド
アウト型電池を外部端子を備えた外装ケース(電池容
器)に収容し、最外周部に配置された電極の集電体と一
方の極性の端子とを接続し、最内周部に配置された電極
の集電体と他方の極性の端子とを接続して用いるのが望
ましい。この場合、外装ケース(電池容器)に安全弁を
設けるようにするのが好ましい。また、各活物質層の端
縁が絶縁体で封止された構造であるため、漏液を防止す
るためには、電解液をゲル化して用いるのが望ましい。
この場合、固体高分子電解質を用いると、この電解質は
隔離部材の作用をするため、隔離部材としてのセパレー
タを用いる必要がなくなるので好ましい。 【0010】 【発明の実施の形態】以下に、ニッケル−水素蓄電池お
よびリチウム二次電池に適用した場合を例にして、本発
明のインサイドアウト型電池の実施の形態を図1〜図3
に基づいて説明する。なお、図1は実施例1および実施
例2のインサイドアウト型のスタックセルを示す断面図
であり、図1(a)は横断面を示し、図1(b)は縦断
面を示す図である。また、図2は図1のインサイドアウ
ト型のスタックセルを外装ケース内に収容して構成した
インサイドアウト型電池を示す断面図である。さらに、
図3は比較例1および比較例2のインサイドアウト型電
池を示す断面図である。 【0011】1.ニッケル−水素蓄電池への適用例 (1)実施例1 まず、共沈成分として亜鉛2.5質量%とコバルト1質
量%を含有する水酸化ニッケル粉末90質量部と、水酸
化コバルト粉末10質量部と、酸化亜鉛粉末3質量部と
の混合粉末に、ヒドロキシプロピルセルロースの0.2
質量%水溶液50質量部を添加混練して正極活物質11
bを作製した。一方、水素吸蔵合金(例えば、平均粒子
径が約150μmのMm1.0Ni3.4Co1.0Al0.2Mn
0.6)粉末にポリエチレンオキサイド等の結着剤と、適
量の水を加えて混合して負極活物質12bを作製した。 【0012】ついで、金属板(例えば鉄板)の表面にニ
ッケルメッキを施した平板状の正極集電体11aの片面
に正極活物質11bを塗布した。乾燥後、所定の厚みに
圧延した後、両端部を接合して円筒状正極11を作製し
た。また、金属板(例えば鉄板)の表面にニッケルメッ
キを施した平板状の負極集電体12aの片面に負極活物
質12bを塗布した。乾燥後、所定の厚みに圧延した
後、両端部を接合して円筒状負極12を作製した。この
場合、正極集電体11aに正極活物質11bを塗布した
り、負極集電体12aに負極活物質12bを塗布するに
際しては、これらの集電体11a,12aの外周部には
正極活物質11bあるいは負極活物質12bが塗布され
ない未塗布部が形成されるように塗布している。そし
て、円筒状正極11の外形寸法は円筒状負極12の内径
寸法よりセパレータ13の厚み分だけ小さくなるように
形成する必要がある。 【0013】そして、円筒状正極11の外径寸法に等し
くなるように切断されたポリプロピレン製のセパレータ
13を用意した後、このセパレータ13で円筒状正極1
1の外表面を被覆した。ついで、セパレータ13で被覆
された円筒状正極11を円筒状負極12内に挿入した
後、これらの一端部を封止材(ポリオレフィン系樹脂)
14で封止した。ついで、封止されていない側の開口部
から、3成分系(水酸化カリウム(KOH)、水酸化ナ
トリウム(NaOH)、水酸化リチウム(LiOH)か
らなる)アルカリ電解液を注液した。 【0014】ついで、この電解液を注液した開口部を封
止材(ポリオレフィン系樹脂)14で密封して、容量が
500mAhの円筒状単セル(単電池)10aを作製し
た。同様に、容量が500mAhの円筒状単セル10
b,10c,10d,10eを作製した。この場合、円
筒状単セル10bの外形寸法は円筒状単セル10aの内
径寸法に等しくなるように形成されており、円筒状単セ
ル10cの外形寸法は円筒状単セル10bの内径寸法に
等しくなるように形成されており、円筒状単セル10d
の外形寸法は円筒状単セル10cの内径寸法に等しくな
るように形成されており、円筒状単セル10eの外形寸
法は円筒状単セル10dの内径寸法に等しくなるように
形成されている。 【0015】この後、図1に示すように、単セル10a
内に単セル10bを挿入し、単セル10b内に単セル1
0cを挿入し、単セル10c内に単セル10dを挿入
し、単セル10d内に単セル10eを挿入して、各単セ
ル10a,10b,10c,10d,10eが直列接続
されたインサイドアウト型のスタックセル10とした。
ついで、正極端子16a、負極端子16bおよび安全弁
16cを有する蓋体16を備えた外装ケース(電池容
器)15を用意した。 【0016】この後、図2に示すように、この外装ケー
ス15内に上述のようにして作製したインサイドアウト
型のスタックセル10を挿入した。ついで、このスタッ
クセル10の最内周に配置された単セル10eの正極集
電体11aと正極端子16aとを正極リード(図示せ
ず)を介して接続した。また、最外周に配置された単セ
ル10aの負極集電体12aと負極端子16bとを負極
リード(図示せず)を介して接続した。ついで、外装ケ
ース15の開口部を蓋体16で密封することにより、図
2に示すような集合電池が作製されることとなる。この
ようにして作製された集合電池を実施例1の電池Aとし
た。 【0017】(2)比較例1 金属板(例えば鉄板)の表面にニッケルメッキを施した
平板状の正極集電体31aの片面に、上述した実施例1
と同様に作製した正極活物質31bを塗布し、乾燥後、
所定の厚みに圧延して正極板31を作製した。また、金
属板(例えば鉄板)の表面にニッケルメッキを施した平
板状の負極集電体32aの片面に、上述した実施例1と
同様に作製した負極活物質32bを塗布し、乾燥後、所
定の厚みに圧延して負極板32を作製した。なお、正極
集電体31aに正極活物質31bを塗布したり、負極集
電体32aに負極活物質32bを塗布するに際しては、
これらの集電体31a,32aの外周部には正極活物質
31bあるいは負極活物質32bが塗布されない未塗布
部が形成されるように塗布している。 【0018】そして、活物質層の大きさ(面積)より若
干大きくなるように切断されたポリプロピレン製のセパ
レータ33を用意した後、このセパレータ33を介し
て、正極活物質31bと負極活物質32bが対向するよ
うに、正極31と負極32を積層した。ついで、この積
層体の3方向の外周部(活物質の未塗布部)を封止材
(ポリオレフィン系樹脂)34で封止した。ついで、封
止されていない側の開口部から、3成分系(水酸化カリ
ウム(KOH)、水酸化ナトリウム(NaOH)、水酸
化リチウム(LiOH)からなる)アルカリ電解液を注
液した。 【0019】ついで、この電解液を注液した開口部を封
止材(ポリオレフィン系樹脂)34で密封して、容量が
500mAhの単セル(単電池)30a,30b,30
c,30d,30eをそれぞれ作製した。この後、図3
に示すように、これらの単セル30a,30b,30
c,30d,30eの各集電体31a,32aの極性が
互いに異なるように隣接させて、各単セル30a,30
b,30c,30d,30eを直列接続して、スタック
セル30とした。ついで、正極端子36a、負極端子3
6bおよび安全弁36cを有する蓋体36を備えた外装
ケース(電池容器)35を用意した。 【0020】この後、この外装ケース35内に上述のよ
うにして作製したスタックセル30を挿入した。つい
で、スタックセル30の一方の端部に配置された単セル
30aの正極集電体31aと正極端子36aとを正極リ
ード(図示せず)を介して接続した。また、他方の端部
に配置された単セル30eの負極集電体32aと負極端
子36bとを負極リード(図示せず)を介して接続し
た。ついで、外装ケース35の開口部を蓋体36で密封
することにより、図3に示すような集合電池が作製され
ることとなる。このようにして作製された集合電池を比
較例1の電池Xとした。 【0021】(3)充放電サイクル試験 ついで、上述のようにして作製した電池A,Xを用い
て、500mA(1It)の充電電流で充電し、各電池
A,Xの電池電圧が50mV低下した時点で充電を1時
間休止させた。ついで、500mA(1It)の放電電
流で、各電池A,Xの終止電圧が4Vになるまで放電さ
せるという充放電サイクルを200サイクル繰り返し
た。この後、充放電サイクル開始時の各電池A,Xの直
径または厚みに対する200サイクル後の直径または厚
みの変化を厚みの変化量として求めると、下記の表1に
示すような結果が得られた。 【0022】次に各電池A,Xを用いてそれぞれ500
mA(1It)の充電電流で充電し、各電池A,Xの電
池電圧が50mV低下した時点で充電を1時間休止させ
る。ついで、500mA(1It)の放電電流で各電池
A,Xの終止電圧が4Vになるまで放電させ、放電容量
が初期容量の60%以下になるまで充放電試験を繰返
し、サイクル寿命を測定した。このときのサイクル回数
は下記の表1に示すような結果となった。 【0023】 【表1】 【0024】上記表1の結果から明らかなように、電池
Xにおいては厚みの変化量が0.10%と大きいのに対
して、電池Aにおいては、厚み(直径)の変化量が0.
02%で、厚み(直径)がほとんど変化していないこと
が分かる。これは、電池Xにおいては、各単セル30
a,30b,30c,30d,30eが単セルの厚み方
向に積層する構造であるため、各電極の膨張力が電極の
厚み方向に作用して、封止材(ポリオレフィン系樹脂)
34を押し広げるように作用して、電池Xの厚みが増加
したためである。 【0025】一方、電池Aにおいては、インサイドアウ
ト型構造であるため、各単セル10a,10b,10
c,10d,10eの各電極の膨張力は放射状に作用す
るようになる。このため、電池Aの外周部全体に均等に
圧力が付与されるようになって、封止材(ポリオレフィ
ン系樹脂)14に加わる伸びの方向も均一になって、結
果として封止材(ポリオレフィン系樹脂)14の伸びが
抑制されて、電池Aの厚み(直径)の変化量が減少した
と考えられる。なお、上述した実施例においては、液状
のアルカリ電解液を用いる例について説明したが、液状
のアルカリ電解液に代えてアルカリ電解液をゲル化させ
たゲル電解液を用いると漏液性が向上するので好まし
い。この場合、電解液にポリアクリル酸カリウムからな
るゲル化剤を添加するようにすればよい。 【0026】2.リチウム二次電池への適用例 (1)実施例2 コバルト酸リチウム(LiCoO2)と、炭素系導電剤
と、結着剤としてのポリビニリデンフルオライド(PV
dF)を有機溶剤等に溶解したものを混合して正極活物
質スラリー11bを作製した。また、天然黒鉛と結着剤
としてのSBR,CMCとを添加混合して、負極活物質
スラリー12bを作製した。ついで、アルミニウム板か
らなる正極集電体11aの片面に正極活物質スラリー1
1bをドクターブレードを用いて塗布し、乾燥後、所定
の厚みに圧延した後、両端部を接合して円筒状正極11
を作製した。また、銅板からなる負極集電体12aの片
面に負極活物質スラリー12bをドクターブレードを用
いて塗布し、乾燥後、所定の厚みに圧延した後、両端部
を接合して円筒状負極12を作製した。 【0027】この場合、正極集電体11aに正極活物質
11bを塗布したり、負極集電体12aに負極活物質1
2bを塗布するに際しては、これらの集電体11a,1
2aの外周部には正極活物質11bあるいは負極活物質
12bが塗布されない未塗布部が形成されるように塗布
している。そして、円筒状正極11の外形寸法は円筒状
負極12の内径寸法よりセパレータ13の厚み分だけ小
さくなるように形成する必要がある。 【0028】そして、円筒状正極11の外径寸法に等し
くなるように切断されたポリプロピレン製のセパレータ
13を用意した後、このセパレータ13で円筒状正極1
1の外表面を被覆した。ついで、セパレータ13で被覆
された円筒状正極11を円筒状負極12内に挿入した
後、これらの一端部を封止材(ポリオレフィン系樹脂)
14で封止した。ついで、エチレンカーボネート(E
C)とジエチルカーボネート(DEC)からなる混合溶
媒(EC:DEC=30:70:体積比)にLiPF6
を1モル/リットル溶解して調製した電解液を用意した
後、この電解液を封止されていない側の開口部から注液
した。 【0029】ついで、この電解液を注液した開口部を封
止材(ポリオレフィン系樹脂)14で密封して、容量が
500mAhの円筒状単セル10aを作製した。同様
に、容量が500mAhの円筒状単セル10b,10
c,10d,10eを作製した。この場合、円筒状単セ
ル10bの外形寸法は円筒状単セル10aの内径寸法に
等しくなるように形成されており、円筒状単セル10c
の外形寸法は円筒状単セル10bの内径寸法に等しくな
るように形成されており、円筒状単セル10dの外形寸
法は円筒状単セル10cの内径寸法に等しくなるように
形成されており、円筒状単セル10eの外形寸法は円筒
状単セル10dの内径寸法に等しくなるように形成され
ている。 【0030】この後、図1に示すように、単セル10a
内に単セル10bを挿入し、単セル10b内に単セル1
0cを挿入し、単セル10c内に単セル10dを挿入
し、単セル10d内に単セル10eを挿入して、各単セ
ル10a,10b,10c,10d,10eを直列接続
して、インサイドアウト型のスタックセル10とした。
ついで、正極端子16a、負極端子16bおよび安全弁
16cを有する蓋体16を備えた外装ケース(電池容
器)15を用意した。 【0031】この後、図2に示すように、この外装ケー
ス15内に上述のようにして作製したインサイドアウト
型のスタックセル10を挿入した。ついで、このスタッ
クセル10の最内周に配置された単セル10eの正極集
電体11aと正極端子16aとを正極リード(図示せ
ず)を介して接続した。また、最外周に配置された単セ
ル10aの負極集電体12aと負極端子16bとを負極
リード(図示せず)を介して接続した。ついで、外装ケ
ース15の開口部を蓋体16で密封することにより、図
2に示すような集合電池が作製されることとなる。この
ようにして作製された集合電池を実施例2の電池Bとし
た。 【0032】(2)比較例2 アルミニウム板からなる正極集電体31aの片面に、上
述した実施例2と同様に作製した正極活物質スラリー3
1bをドクターブレードを用いて塗布し、乾燥後、所定
の厚みに圧延して正極板31を作製した。また、銅板か
らなる負極集電体32aの片面に、上述した実施例2と
同様に作製した負極活物質スラリー32bをドクターブ
レードを用いて塗布し、乾燥後、所定の厚みに圧延して
負極板32を作製した。 【0033】なお、正極集電体31aに正極活物質31
bを塗布したり、負極集電体32aに負極活物質32b
を塗布するに際しては、これらの集電体31a,32a
の外周部には正極活物質31bあるいは負極活物質32
bが塗布されない未塗布部が形成されるように塗布して
いる。そして、活物質層の大きさ(面積)より若干大き
くなるように切断されたポリプロピレン製のセパレータ
33を用意した後、このセパレータ33を介して、正極
活物質31bと負極活物質32bが対向するように、正
極31と負極32を積層した。 【0034】ついで、この積層体の3方向の外周部(活
物質の未塗布部)を封止材(ポリオレフィン系樹脂)3
4で封止した。これにより、積層体の外周部の3方向の
端部は液密に封止されることとなる。ついで、エチレン
カーボネート(EC)とジエチルカーボネート(DE
C)からなる混合溶媒(EC:DEC=30:70:体
積比)にLiPF6を1モル/リットル溶解して調製し
た電解液を用意した後、この電解液を封止されていない
側の開口部から注液した。 【0035】ついで、この電解液を注液した開口部を封
止材(ポリオレフィン系樹脂)34で密封して、容量が
500mAhの単セル30a,30b,30c,30
d,30eをそれぞれ作製した。この後、図3に示すよ
うに、これらの単セル30a,30b,30c,30
d,30eの各集電体31a,32aの極性が互いに異
なるように隣接させて、各単セル30a,30b,30
c,30d,30eを直列接続して、スタックセル30
とした。ついで、正極端子36a、負極端子36bおよ
び安全弁36cを有する蓋体36を備えた外装ケース
(電池容器)35を用意した。 【0036】この後、この外装ケース35内に上述のよ
うにして作製したスタックセル30を挿入した。つい
で、スタックセル30の一方の端部に配置された単セル
30aの正極集電体31aと正極端子36aとを正極リ
ード(図示せず)を介して接続した。また、他方の端部
に配置された単セル30eの負極集電体32aと負極端
子36bとを負極リード(図示せず)を介して接続し
た。ついで、外装ケース35の開口部を蓋体36で密封
することにより、図3に示すような集合電池が作製され
ることとなる。このようにして作製された集合電池を比
較例2の電池Yとした。 【0037】(3)充放電サイクル試験 ついで、上述のようにして作製した電池B,Yを用い
て、それぞれ50mA(0.1It)の充電電流で充電
して、各電池B,Yの電池電圧が21Vに達した時点で
充電を1時間休止させた。ついで、500mA(1I
t)の放電電流で、各電池B,Yの終止電圧が13.7
5Vになるまで放電させるという充放電サイクルを20
0サイクル繰り返した。この後、充放電サイクル開始時
の各電池B,Yの直径または厚みに対する、200サイ
クル後の直径または厚みの変化量を求めると、下記の表
2に示すような結果が得られた。 【0038】次に各電池B,Yを用いて、それぞれ50
mA(0.1It)の充電電流で充電し、各電池B,Y
の電池電圧が21Vに達した時点で充電を1時間休止さ
せる。ついで、500mA(1It)の放電電流で各電
池B,Yの終止電圧が13.75Vになるまで放電さ
せ、放電容量が初期容量の60%以下になるまで充放電
試験を繰返し、サイクル寿命を測定した。このときのサ
イクル回数は下記の表2に示すような結果となった。 【0039】 【表2】 【0040】上記表2の結果から明らかなように、電池
Yにおいては厚みの変化量が0.10%と大きいのに対
して、電池Bにおいては、厚み(直径)の変化量が0.
02%で、厚がほとんど変化していないことが分かる。
これは、電池Yにおいては、各単セル30a,30b,
30c,30d,30eが単セルの厚み方向に積層する
構造であるため、各電極の膨張力が電極の厚み方向に作
用して、封止材(ポリオレフィン系樹脂)34を押し広
げるように作用し、電池Yの厚みが増加したためであ
る。 【0041】一方、電池Bにおいては、インサイドアウ
ト型構造であるため、各単セル10a,10b,10
c,10d,10eの各電極の膨張力は放射状に作用す
るようになる。このため、電池Bの外周部全体に均等に
圧力が付与されるようになって、封止材(ポリオレフィ
ン系樹脂)14に加わる伸びの方向も均一になって、結
果として封止材(ポリオレフィン系樹脂)14の伸びが
抑制されて、電池Bの厚み(直径)の変化量が減少した
と考えられる。 【0042】なお、上述した実施例においては、液状の
非水電解液を用いる例について説明したが、液状の非水
電解液に代えて、非水電解液にPEOからなるゲル化剤
を添加してゲル化させたゲル電解液を用いたり、あるい
は高分子固体電解質を用いるようにすると耐漏液性が向
上するので好ましい。また、上述した実施例において
は、同心円状に交互に配置されたインサイドアウト型電
池を用いる例について説明したが、同心状に交互に配置
された多角形からなるインサイドアウト型電池を用いる
こともできる。 【0043】また、上述した実施の形態においては、本
発明をニッケル−水素蓄電池およびリチウムイオン電池
に適用する例について説明したが、本発明はこれに限ら
ず、鉛蓄電池、ニッケル−カドミウム蓄電池などのどの
ような電池にも適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明の実施例1および実施例2のインサイ
ドアウト型のスタックセルをを示す断面図であり、図1
(a)は横断面を示し、図1(b)は縦断面を示す図で
ある。 【図2】 図1のインサイドアウト型のスタックセルを
外装ケース内に収容して構成したインサイドアウト型電
池を示す断面図である。 【図3】 比較例1および比較例2のインサイドアウト
型電池を示す断面図である。 【図4】 従来例の集合電池を示す断面図である。 【符号の説明】 10…インサイドアウト型スタックセル、10a,10
b,10c,10d,10e…円筒状単セル、11…円
筒状正極、11a…正極集電体、11b…正極活物質、
12…円筒状負極、12a…負極集電体、12b…負極
活物質、13…セパレータ、14…封止材、15…外装
ケース、16…蓋体、16a…正極端子、16b…負極
端子、16c…安全弁

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 正極活物質層と負極活物質層とが同心状
    に交互に配置されたインサイドアウト型電池であって、 同心状に配置された前記正極活物質層と同心状に配置さ
    れた前記負極活物質層とが電解質を有する隔離部材を介
    して対向し、かつこれらの各活物質層の端縁が絶縁体で
    封止された複数の単セルが同心状に配置されているとと
    もに、 前記複数の単セルの内の1つの単セルの前記正極活物質
    層を保持する正極集電体と、この単セルに隣接する他の
    単セルの前記負極活物質層を保持する負極集電体とが導
    電接続されていることを特徴とするインサイドアウト型
    電池。
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