JP2003257407A - 集合電池 - Google Patents

集合電池

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JP2003257407A
JP2003257407A JP2002053504A JP2002053504A JP2003257407A JP 2003257407 A JP2003257407 A JP 2003257407A JP 2002053504 A JP2002053504 A JP 2002053504A JP 2002053504 A JP2002053504 A JP 2002053504A JP 2003257407 A JP2003257407 A JP 2003257407A
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positive electrode
negative electrode
electrode current
battery
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Takeshi Yoshida
武史 吉田
Tadashi Ise
忠司 伊勢
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

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  • Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 単電池から電解液がリークしても、他の単電
池との間に液絡が生じないような構造にして、サイクル
特性に優れた集合電池を提供できるようにする。 【解決手段】 本発明は複数の単電池が導電接続された
集合電池であって、この単電池は隔離部材13を介して
対向する正極活物質11bを有する正極11と負極活物
質12bを有する負極12とを備え、正極に導電接続さ
れた正極集電体11aと負極に導電接続された負極集電
体12aとで正極活物質11bおよび負極活物質12b
が狭持されているとともに、これらの外周部が絶縁体1
4で封止されており、単電池の正極集電体11aおよび
負極集電体12aと、当該単電池と隣接する他の単電池
の正極集電体11aあるいは負極集電体12aとが導電
接続されているとともに、これらの単電池間が液絡しな
いようになされている

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は複数の単電池が導電
接続された集合電池に係わり、特に、複数の単電池が液
絡しない構造の集合電池に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、携帯電話やノートパソコンなどの
携帯機器用電源としての電池の需要が急速に拡大し、電
動工具、アシスト自転車、電気自動車などの大電流用途
にも需要が拡大した。このため、ニッケル−水素蓄電池
やリチウム二次電池などの高電圧化、高容量化、ハイパ
ワー化、高出力化への需要、要望が高まるとともに、容
積エネルギー密度および質量エネルギー密度に優れた電
池のさらなる改良が求められるようになった。 【0003】このような背景にあって、この種の電池に
おいて、高電圧化、高容量化、ハイパワー化、高出力化
が達成できる種々の改良が提案され、例えば、特表平9
−503618号公報に示されるような集合電池が提案
されるようになった。この特表平9−503618号公
報に示された集合電池おいては、図6に示すように、平
板状の正極集電体51aの片面に正極活物質51bを塗
布して正極板51を形成する。 【0004】一方、平板状の負極集電体52aの片面に
負極活物質52bを塗布して負極板52を形成する。こ
れらの正極板51と負極板52とをセパレータ53を介
して対向させた後、これらの外周部を絶縁体54で封止
して単セル50aを形成する。ついで、これらの単セル
50aの間に接続用集電体55を介在させて、複数個
(例えば5個)の単セル50aを積層してスタックセル
50を形成し、このスタックセル50を電池容器内に収
容して集合電池となされている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に構成される特表平9−503618号公報にて提案さ
れた集合電池においては、電解質として水溶液系電解液
を使用している。このため、単セル(単電池)から電解
液がリークする事態も生じるが、上記公報に提案された
集合電池においては、この電解液のリークによる単電池
間の短絡(なお、電池外部において単セルの正極電極と
負極電極がリークした電解液を通して通電する短絡、及
び電池外部で単セルと隣接するセル間にリークした電解
液がまたがることで、電解液を通してセル間が通電する
短絡を電解液による液絡という)を防止する対策が取ら
れていない。このため、単電池から電解液がリークする
と、この電解液により他の単電池との間に液絡が発生す
るという問題を生じた。 【0006】そこで、本発明は上記問題点を解決するた
めになされたものであって、単電池から電解液がリーク
しても、この単電池の正極と負極との間の液絡あるいは
他の単電池との間の液絡が生じないような構造にして、
サイクル特性に優れた集合電池を提供できるようにする
ことを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は複数の単電池が導電接続された集合電池で
あって、この単電池は隔離部材を介して対向する正極と
負極とを備え、正極に導電接続された正極集電体と負極
に導電接続された負極集電体とで正極活物質および負極
活物質が狭持されているとともに、これらの外周部が絶
縁体で封止されており、単電池の正極集電体および負極
集電体と、当該単電池と隣接する他の単電池の正極集電
体あるいは負極集電体とが導電接続されているととも
に、単電池の正極と負極との間もしくはこれらの単電池
間が液絡しないようになされていることを特徴とする。 【0008】このように、単電池の正極集電体および負
極集電体と、当該単電池と隣接する他の単電池の正極集
電体あるいは負極集電体とが導電接続されているととも
に、単電池の正極と負極との間もしくはこれらの単電池
間が液絡しないようになされていると、サイクル特性に
優れた集合電池を提供できるようになる。この場合、単
電池からリークした電解液が正、負極間に拡散したり、
他の単電池に拡散するのを防止する手段を用いれば、単
電池の正極と負極との間および単電池間に液絡が生じる
ことが未然に防止できるようになる。 【0009】例えば、単電池の外装となる正極集電体あ
るいは負極集電体の外表面に溝を設けて、この溝により
単電池からリークした電解液の拡散を防止すればよい。
なお、溝を設けることに代えて、撥水処理を施すように
してもよい。また、単電池からリークした電解液の拡散
を防止するため、単電池の周囲やスタックセルの周囲を
吸収性高分子や多孔質高分子で被覆して、リークした電
解液を吸収させるようにしてもよい。 【0010】そして、このような複数の単電池からなる
スタックセルは、正極端子と負極端子が形成された外装
ケース(電池容器)に収容し、スタックセルの端部に配
置された単電池の正極集電体と正極端子とを接続し、ス
タックセルの他方の端部に配置された単電池の負極集電
体と負極端子とを接続して用いるのが望ましい。この場
合、外装ケースの底壁に溝を設けて、この溝にリークし
た電解液を貯液するようにすれば、単電池からリークし
た電解液の拡散を防止できるようになる。また、外装ケ
ースの内壁面を吸収性高分子や多孔質高分子で被覆して
も、単電池からリークした電解液の拡散を防止できるよ
うになる。 【0011】この場合、外装ケースに安全弁を設けるよ
うにするのが好ましい。また、電解液は流動性の高い状
態のものを使用しても良いが、単電池から電解液が単電
池外にリークするのを防止するためには、電解液をゲル
化して非流動化するのが望ましい。この場合、ゲル化さ
せた電解質や固体高分子電解質を用い、これらの電解質
を正極活物質と負極活物質との間に配置して、単電池を
形成するようにすると、隔離部材としてのセパレータを
用いる必要がなくなるので、体積エネルギー密度や質量
エネルギー密度が向上した集合電池が得られるようにな
る。 【0012】 【発明の実施の形態】以下に、ニッケル−水素蓄電池お
よびリチウム二次電池に適用した場合を例にして、本発
明の集合電池の実施の形態を図1〜図5に基づいて以下
に説明する。なお、図1は実施例1および実施例5の集
合電池を示す断面図であり、図2は実施例2および実施
例6の集合電池を示す断面図であり、図3は実施例3お
よび実施例7の集合電池を示す断面図であり、図4は実
施例4および実施例8の集合電池を示す断面図である。
また、図5は比較例1および比較例2の集合電池を示す
断面図である。 【0013】1.ニッケル−水素蓄電池への適用例 まず、共沈成分として亜鉛2.5質量%とコバルト1質
量%を含有する水酸化ニッケル粉末90質量部と、水酸
化コバルト粉末10質量部と、酸化亜鉛粉末3質量部と
の混合粉末に、ヒドロキシプロピルセルロースの0.2
質量%水溶液50質量部を添加混練して正極活物質11
bを作製した。一方、水素吸蔵合金(例えば、平均粒子
径が約150μmのMm1.0Ni3.4Co1.0Al0.2Mn
0.6)粉末にポリエチレンオキサイド等の結着剤と、適
量の水を加えて混合して負極活物質12bを作製した。 【0014】ついで、金属板(例えば鉄板)の表面にニ
ッケルメッキを施した平板状の正極集電体11aの片面
に正極活物質11bを塗布し、乾燥後、所定の厚みに圧
延して正極板11を作製した。また、金属板(例えば鉄
板)の表面にニッケルメッキを施した平板状の負極集電
体12aの片面に負極活物質12bを塗布し、乾燥後、
所定の厚みに圧延して負極板12を作製した。なお、正
極集電体11aに正極活物質11bを塗布したり、負極
集電体12aに負極活物質12bを塗布するに際して
は、これらの集電体11a,12aの外周部には正極活
物質11bあるいは負極活物質12bが塗布されない未
塗布部が形成されるように塗布している。 【0015】そして、活物質層の大きさ(面積)より若
干大きくなるように切断されたポリプロピレン製のセパ
レータ13を用意した後、このセパレータ13を介し
て、正極活物質11bと負極活物質12bが対向するよ
うに、正極11と負極12を積層した。ついで、この積
層体の3方向の外周部(活物質の未塗布部)を封止材
(ポリオレフィン系樹脂)14で封止した。ついで、封
止されていない側の開口部から、ゲル化剤(ポリアクリ
ル酸カリウム)を含有する3成分系(水酸化カリウム
(KOH)、水酸化ナトリウム(NaOH)、水酸化リ
チウム(LiOH)からなる)アルカリ電解液を注液し
た。 【0016】ついで、この電解液を注液した開口部を封
止材(ポリオレフィン系樹脂)で密封した後、電解液を
ゲル化させて、容量が500mAhの単セル(単電池)
10a,10b,10c,10d,10eをそれぞれ作
製した。この後、図5に示すように、これらの単セル1
0a,10b,10c,10d,10eの各集電体11
a,12aの極性が互いに異なるように導電材層18を
介して隣接させて、各単セル10a,10b,10c,
10d,10eを直列接続して、スタックセル10とし
た。ついで、正極端子16a、負極端子16bおよび安
全弁16cを有する蓋体16を備えた外装ケース(電池
容器)15を用意した。 【0017】この後、この外装ケース15内に上述のよ
うにして作製したスタックセル10を挿入した。なお、
スタックセル10はスペーサ17により外装ケース15
内に保持されるようになされている。ついで、スタック
セル10の一方の端部に配置された単セル10aの正極
集電体11aと正極端子16aとを正極リード(図示せ
ず)を介して接続した。また、他方の端部に配置された
単セル10eの負極集電体12aと負極端子16bとを
負極リード(図示せず)を介して接続した。ついで、外
装ケース15の開口部を蓋体16で密封することによ
り、図5に示すような集合電池が作製されることとな
る。このようにして作製された集合電池を比較例1の電
池Xとした。 【0018】ここで、正極集電体11aおよび負極集電
体12aの外部表面(スタックセル10が形成された場
合に単セルの外部に露出する表面)に、図1(b)に示
すように、正極集電体11aおよび負極集電体12aの
上端から下端に向けて幅が2mmで、深さが0.1mm
の溝xを形成した。これを正極集電体11cおよび負極
集電体12cとした。ついで、これらの正極集電体11
cおよび負極集電体12cのいずれか一方あるいは両方
を用いて、単セル10a,10b,10c,10d,1
0eを形成し、これらを導電接続して形成した図1
(a)に示す集合電池を実施例1の電池Aとした。な
お、溝x内に撥水処理を施すようにするのが望ましい。 【0019】また、正極集電体11aおよび負極集電体
12aの外部表面(スタックセル10が形成された場合
に単セルの外部に露出する表面)に、図2(b)に示す
ように、正極集電体11aおよび負極集電体12aの周
囲部を、吸液性を有するナイロン製の不織布yで被覆し
た。これを正極集電体11dおよび負極集電体12dと
した。ついで、これらの正極集電体11dおよび負極集
電体12dのいずれか一方あるいは両方を用いて、単セ
ル10a,10b,10c,10d,10eを形成し、
これらを導電接続して形成した図2(a)に示す集合電
池を実施例2の電池Bとした。 【0020】また、図3に示すように、底壁の単セル1
0a,10b,10c,10d,10eが載置されない
部分に、幅が2mmで深さが3mmの複数の溝15a,
15a・・・が設けられた外装ケース15を用いて、こ
の外装ケース15内に、上述のように形成されたスタッ
クセル10を配置し、スタックセル10の一方の端部に
配置された単セル10aの正極集電体11aと正極端子
16aとを正極リード(図示せず)を介して接続した。
また、他方の端部に配置された単セル10eの負極集電
体12aと負極端子16bとを負極リード(図示せず)
を介して接続して、図3に示すような集合電池を形成
し、これを実施例3の電池Cとした。 【0021】また、図4に示すように、底壁の単セル1
0a,10b,10c,10d,10eが載置されない
部分に、幅が2mmで厚みが0.15mmの吸液性を有
するナイロン製の不織布15b,15b・・・が配設さ
れた外装ケース15を用いて、この外装ケース15内
に、上述のように形成されたスタックセル10を配置
し、スタックセル10の一方の端部に配置された単セル
10aの正極集電体11aと正極端子16aとを正極リ
ード(図示せず)を介して接続した。また、他方の端部
に配置された単セル10eの負極集電体12aと負極端
子16bとを負極リード(図示せず)を介して接続し
て、図4に示すような集合電池を形成し、これを実施例
4の電池Dとした。 【0022】(5)サイクル特性試験 ついで、上述のようにして作製した集合電池A,B,
C,D,Xを用い、これらの各電池を室温(約25℃)
で、それぞれ500mA(1It)の充電電流で充電
し、集合電池の電池電圧が50mV低下した時点で充電
を1時間休止させる。ついで、500mA(1It)の
放電電流で終止電圧が4Vになるまで放電させ、1時間
放電を休止するというサイクルを繰り返して行って、放
電容量が初期容量の60%に達するまでのサイクル数を
求めて、サイクル特性を求めると下記の表1に示すよう
な結果となった。 【0023】 【表1】 【0024】上記表1の結果から明らかなように、電池
Xにおいては、サイクル特性が250サイクルと低いの
に対して、電池A,Bにおいては500サイクル、電池
C,Dにおいては450サイクルと、サイクル特性が向
上していることが分かる。これは、電池Xにおいては液
絡防止構造が採用されていないために、単セルからリー
クした電解液が隣接する単セルに液絡して、サイクル特
性が低下したためである。 【0025】一方、電池A,Bにおいては、外表面に溝
xを形成した正極集電体11bあるいは負極集電体12
bを用いて溝x内に電解液を留めたり、外表面の周囲部
に吸液性を有する不織布yを配置した正極集電体11c
あるいは負極集電体12cを用いて、不織布y内に電解
液を留める液絡防止構造を形成している。これにより、
単セルから電解液がリークしても、溝xや不織布yで遮
断されて、リークした単セルの液絡、および隣接する単
セルとの液絡が生じなかったために、サイクル特性が向
上したと考えられる。また、電池C,Dにおいては、底
壁に溝15aを形成したり、あるいは底壁に吸液性を有
する不織布15bを配置して液絡防止構造の外装ケース
15としている。これにより、単セルから電解液がリー
クしても、溝15aや不織布15bで遮断されて、リー
クした単セルの液絡、および隣接する単セルとの液絡が
生じなかったために、サイクル特性が向上したと考えら
れる。 【0026】2.リチウムイオン電池への適用例 コバルト酸リチウム(LiCoO2)と、炭素系導電剤
と、結着剤としてのポリビニリデンフルオライド(PV
dF)を有機溶剤等に溶解したものを混合して正極活物
質スラリー11bを作製した。また、天然黒鉛と結着剤
としてのSBR,CMCとを添加混合して、負極活物質
スラリー12bを作製した。ついで、アルミニウム板か
らなる正極集電体11aの片面に正極活物質スラリー1
1bをドクターブレードを用いて塗布し、乾燥後、所定
の厚みに圧延して正極板11を作製した。また、銅板か
らなる負極集電体12aの片面に負極活物質スラリー1
2bをドクターブレードを用いて塗布し、乾燥後、所定
の厚みに圧延して負極板12を作製した。 【0027】なお、正極集電体11aに正極活物質11
bを塗布したり、負極集電体12aに負極活物質12b
を塗布するに際しては、これらの集電体11a,12a
の外周部には正極活物質11bあるいは負極活物質12
bが塗布されない未塗布部が形成されるように塗布して
いる。そして、活物質層の大きさ(面積)より若干大き
くなるように切断されたポリプロピレン製のセパレータ
13を用意した後、このセパレータ13を介して、正極
活物質11bと負極活物質12bが対向するように、正
極11と負極12を積層した。 【0028】ついで、この積層体の3方向の外周部(活
物質の未塗布部)を封止材(ポリオレフィン系樹脂)1
4で封止した。これにより、積層体の外周部の3方向の
端部は液密に封止されることとなる。ついで、エチレン
カーボネート(EC)とジエチルカーボネート(DE
C)からなる混合溶媒(EC:DEC=30:70:体
積比)にLiPF6を1モル/リットル溶解して調製し
た電解液を用意した後、この電解液にゲル化剤(ポリエ
チレンオキサイド(PEO))を含有させた溶液を封止
されていない側の開口部から注液した。 【0029】ついで、この電解液を注液した開口部を封
止材(ポリオレフィン系樹脂)で密封した後、電解液を
ゲル化させて、容量が500mAhの単セル10a,1
0b,10c,10d,10eをそれぞれ作製した。こ
の後、図5に示すように、これらの単セル10a,10
b,10c,10d,10eの各集電体11a,12a
の極性が互いに異なるように導電材層18を介して隣接
させて、各単セル10a,10b,10c,10d,1
0eを直列接続して、スタックセル10とした。つい
で、正極端子16a、負極端子16bおよび安全弁16
cを有する蓋体16を備えた外装ケース(電池容器)1
5を用意した。 【0030】この後、この外装ケース15内に上述のよ
うにして作製したスタックセル10を挿入した。なお、
スタックセル10はスペーサ17により外装ケース15
内に保持されるようになされている。ついで、スタック
セル10の一方の端部に配置された単セル10aの正極
集電体11aと正極端子16aとを正極リード(図示せ
ず)を介して接続した。また、他方の端部に配置された
単セル10eの負極集電体12aと負極端子16bとを
負極リード(図示せず)を介して接続した。ついで、外
装ケース15の開口部を蓋体16で密封することによ
り、図5に示すような集合電池が作製されることとな
る。このようにして作製された集合電池を比較例2の電
池Yとした。 【0031】ここで、正極集電体11aおよび負極集電
体12aの外部表面(スタックセル10が形成された場
合に単セルの外部に露出する表面)に、図1(b)に示
すように、正極集電体11aおよび負極集電体12aの
上端から下端に向けて幅が2mmで、深さが0.1mm
の溝xを形成した。これを正極集電体11cおよび負極
集電体12cとした。ついで、これらの正極集電体11
cおよび負極集電体12cのいずれか一方あるいは両方
を用いて、単セル10a,10b,10c,10d,1
0eを形成し、これらを導電接続して形成した図1
(a)に示す集合電池を実施例5の電池Eとした。 【0032】また、正極集電体11aおよび負極集電体
12aの外部表面(スタックセル10が形成された場合
に単セルの外部に露出する表面)に、図2(b)に示す
ように、正極集電体11aおよび負極集電体12aの周
囲部を、吸液性を有するナイロン製の不織布yで被覆し
た。これを正極集電体11dおよび負極集電体12dと
した。ついで、これらの正極集電体11dおよび負極集
電体12dのいずれか一方あるいは両方を用いて、単セ
ル10a,10b,10c,10d,10eを形成し、
これらを導電接続して形成した図2(a)に示す集合電
池を実施例6の電池Fとした。 【0033】また、図3に示すように、底壁の単セル1
0a,10b,10c,10d,10eが載置されない
部分に、幅が2mmで深さが3mmの複数の溝15a,
15a・・・が設けられた外装ケース15を用いた。こ
の外装ケース15内に、上述のように形成されたスタッ
クセル10を配置し、スタックセル10の一方の端部に
配置された単セル10aの正極集電体11aと正極端子
16aとを正極リード(図示せず)を介して接続した。
また、他方の端部に配置された単セル10eの負極集電
体12aと負極端子16bとを負極リード(図示せず)
を介して接続して、集合電池を形成し、これを実施例7
の電池Gとした。 【0034】また、図4に示すように、底壁の単セル1
0a,10b,10c,10d,10eが載置されない
部分に、幅が2mmで厚みが0.15mmの吸液性を有
するナイロン製の不織布15b,15b・・・が配設さ
れた外装ケース(電池容器)15を用いた。この外装ケ
ース15内に、上述のように形成されたスタックセル1
0を配置し、スタックセル10の一方の端部に配置され
た単セル10aの正極集電体11aと正極端子16aと
を正極リードを介して接続した。また、他方の端部に配
置された単セル10eの負極集電体12aと負極端子1
6bとを負極リードを介して接続して、集合電池を形成
し、これを実施例8の電池Hとした。 【0035】(5)サイクル特性試験 ついで、上述のようにして作製した集合電池E,F,
G,H,Yを用い、これらの各電池を室温(約25℃)
で、それぞれ50mA(0.1It)で集合電池の電池
電圧が21Vまで充電した時点で充電を1時間休止させ
る。ついで、500mA(1It)の放電電流で終止電
圧が13.75Vになるまで放電させ、1時間放電を休
止するというサイクルを繰り返して行って、放電容量が
初期容量の60%に達するまでのサイクル数を求めて、
サイクル特性を求めると下記の表2に示すような結果と
なった。 【0036】 【表2】 【0037】上記表2の結果から明らかなように、電池
Yにおいては、サイクル特性が250サイクルと低いの
に対して、電池E,Fにおいては500サイクル、電池
G,Hにおいては450サイクルと、サイクル特性が向
上していることが分かる。これは、電池Yにおいては液
絡防止構造が採用されていないために、単セルからリー
クした電解液が隣接する単セルに液絡して、サイクル特
性が低下したためである。 【0038】一方、電池E,Fにおいては、外表面に溝
xを形成した正極集電体11bあるいは負極集電体12
bを用いて溝x内に電解液を留めたり、外表面の周囲部
に吸液性を有する不織布yを配置した正極集電体11c
あるいは負極集電体12cを用いて、不織布y内に電解
液を留める液絡防止構造を形成している。これにより、
単セルから電解液がリークしても、溝xや不織布yで遮
断されて、リークした単セルの液絡、及び隣接する単セ
ルとの液絡が生じなかったために、サイクル特性が向上
したと考えられる。また、電池G,Hにおいては、底壁
に溝15aを形成したり、あるいは底壁に吸液性を有す
る不織布15bを配置して液絡防止構造の外装ケース1
5としている。これにより、単セルから電解液がリーク
しても、溝15aや不織布15bで遮断されて、リーク
した単セルの液絡、及び隣接する単セルとの液絡が生じ
なかったために、サイクル特性が向上したと考えられ
る。 【0039】3.ゲル電解質の検討 上述した例において、3成分系のアルカリ電解液を用い
た場合は、このアルカリ電解液にゲル化剤としてのポリ
アクリル酸カリウムを添加して、電解液注液後に単セル
内でゲル化させる例について説明した。また、非水電解
液を用いた場合は、この非水電解液にゲル化剤としての
ポリエチレンオキサイド(PEO)を添加して、電解液
注液後に単セル内でゲル化させる例について説明した。 【0040】しかしながら、ゲル化剤を含有する電解液
を注液するようにすると、電解液を注液するための時間
が長時間になるとともに、セパレータも必要になること
から内部抵抗が大きくなるという問題を生じた。そこ
で、アルカリ電解液を用いる場合は、このアルカリ電解
液にポリアクリル酸カリウムを添加して、非水電解液を
用いる場合は、この非水電解液にポリエチレンオキサイ
ド(PEO)を添加して、予めゲル化した電解質を正極
活物質と負極活物質との間に介在させるようにすれば、
電解液を注液する必要がなくなる。 【0041】この結果、電解液を注液する時間が短縮さ
れて、この種の単電池を短時間で製造できるようにな
る。また、予めゲル化したゲル状電解質は正極活物質と
負極活物質とを隔離する作用を有するので、セパレータ
を用いる必要がなくなり、内部抵抗を低減させることが
可能になるとともに、電解液が単電池からリークするの
が防止できるようになる。なお、予めゲル化させたゲル
状電解質に代えて、高分子固体電解質を用いるようにす
ると耐漏液性がさらに向上するので好ましい。 【0042】なお、上述した実施の形態においては、本
発明をニッケル−水素蓄電池およびリチウム二次電池に
適用する例について説明したが、本発明はこれに限ら
ず、鉛蓄電池、ニッケル−カドミウム蓄電池などの他の
どのような電池にも適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】 実施の形態を図1〜図4に基づいて以下に説明する。な
お、図1はり、図2はり、図3はる。また、図4はる。 【図1】 本発明の実施例1の集合電池Aおよび実施例
5の集合電池Eを示す断面図である。 【図2】 本発明の実施例2の集合電池Bおよび実施例
6の集合電池F示す断面図である。 【図3】 本発明の実施例3の集合電池Cおよび実施例
7の集合電池Gを示す断面図である。 【図4】 本発明の実施例4の集合電池Dおよび実施例
8の集合電池Hを示す断面図である。 【図5】 本発明の比較例1の集合電池Xおよび比較例
2の集合電池Yを示す断面図である。 【図6】 従来例の集合電池を示す断面図である。 【符号の説明】 10…スタックセル、10a10b,10c,10d,
10e…単セル(単電池)、11…正極板、11a…正
極集電体、11b…正極活物質、11c…正極集電体、
11d…正極集電体、12…負極板、12a…負極集電
体、12b…負極活物質、12c…負極集電体、12d
…負極集電体、13…セパレータ、14…封止材、15
…外装ケース、15a…溝、15b…不織布、16…蓋
体、16a…正極端子、16b…負極端子、16c…安
全弁、17…スペーサ、18…導電材層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01M 10/40 H01M 10/40 Z Fターム(参考) 5H011 AA17 BB03 DD11 5H022 AA04 AA09 AA20 CC25 KK08 5H028 AA08 BB01 CC01 CC02 CC26 EE06 5H029 AJ15 BJ06 DJ04

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 複数の単電池が導電接続された集合電池
    であって、 前記単電池は隔離部材を介して対向する正極と負極とを
    備え、 前記正極に導電接続された正極集電体と前記負極に導電
    接続された負極集電体とで正極活物質および負極活物質
    が狭持されているとともに、これらの外周部が絶縁体で
    封止されており、 前記単電池の前記正極集電体および前記負極集電体と、
    当該単電池と隣接する他の単電池の正極集電体あるいは
    負極集電体とが導電接続されているとともに、単電池の
    正極と負極もしくはこれらの単電池間が液絡しないよう
    になされていることを特徴とする集合電池。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019192543A (ja) * 2018-04-26 2019-10-31 株式会社豊田自動織機 蓄電モジュール
JP7371659B2 (ja) 2021-03-31 2023-10-31 トヨタ自動車株式会社 蓄電装置

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