JP2009294471A - レンズ交換式デジタルカメラシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】カメラ本体と交換レンズユニットとの通信等による時間のずれや変動、マルチAFセンサの測距点毎の蓄積時間の違いがあっても、高精度なAF動作を可能とすること。
【解決手段】カメラ本体10のマルチAFセンサ15で、画面内の複数の測距点におけるデフォーカス量を位相差検出方式で検出し、カメラ本体のカメラマイコン11から交換レンズユニット20側に、上記複数の測距点に対応する蓄積期間に同期した蓄積同期パルス信号を同期パルス通信路31を介して送ると共に、上記複数の測距点のうち選択された測距点における蓄積時間に応じて、上記蓄積同期パルス信号に対する選択点時間補正値をデータ通信路30を介して送り、交換レンズユニット側のレンズマイコン21で、上記カメラ本体から送られてきた上記デフォーカス量と上記選択点時間補正値とを用いて選択された上記測距点の蓄積期間に対応するフォーカスレンズ22の位置を算出し、カメラ本体に送信する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、カメラ本体と、該カメラ本体に対して着脱可能であってフォーカスレンズを有する交換レンズユニットと、からなるレンズ交換式デジタルカメラシステムに関する。
従来、一般的にレンズ交換式の一眼レフレックスタイプ(以下、一眼レフと略記する)のスチルカメラのオートフォーカス(以下、AFと略記する)機構としては、TTL(Through the Lens)位相差AFが用いられている。このTTL位相差AFは、カメラ本体に焦点位置のズレを検出するための専用の機構が設けられ、その機構により検出された焦点ズレ量と方向により、交換レンズユニット内の焦点調節用レンズ(以下、フォーカスレンズと称する)の移動位置を決定している。
AF連写を行う場合は、撮影露光と撮影露光の間に測距を行って予測した位置へのレンズ駆動を行い、フォーカスレンズが目標位置に達したところでレンズが停止した状態で撮影露光していた。
近づく被写体や遠ざかる被写体を撮影しようとした場合、被写体の速度が増すに従い、また被写体がカメラに接近してくるに従い、被写体の像面移動速度が速くなる。図13は、高速被写体への追従性を説明するための図である。同図に太い実線のカーブで示すようにレンズを停止した状態で撮影するカメラでは、被写体の像面移動速度が速くなると、撮影期間内に、即ちシャッタ時間とフォーカルプレーンシャッタの幕走り時間とを足した時間内に、被写体の像面は許容焦点深度から外れるようになり、撮影した画像の全体や一部がぼけてしまうという問題があった。このため、撮影可能な被写体が限られていた。
このような問題に対して、図13に細い実線で示すような被写体像面の移動に合わせて、同図に破線で示すようにレンズを駆動し続ける方法が考えられている。例えば、次の測距や撮影タイミングにおいてレンズの位置を予測し、そこにレンズを移動するだけでなく、被写体像面の移動速度を予測し、予測した位置において予測した速度でレンズを駆動する方法が、特許文献1に記載されている。
特開平9−68644号公報
上記特許文献1では、AFセンサから得られた測距値やエンコーダからのレンズ位置情報を一つのCPUで処理することが記載されている。しかしながら、多くのレンズ交換式のカメラでは、カメラ本体と交換レンズユニットにそれぞれマイコンが組み込まれ、カメラ本体で測距して検出したAF情報を、マイコン間の通信により交換レンズユニット側に伝えフォーカスレンズを駆動する構成が一般的であり、AFセンサで測距した時間におけるレンズの位置を正確に合わせることができない。そのため、従来のレンズ交換式のカメラ構成では、カメラ本体と交換レンズユニットとの通信等による時間のずれや変動により、正確な位置を予測することができなかった。
更に、複数の測距点を持つマルチAFセンサが一般的に使用されるようになってきたが、被写体の明るさは画面内で一様ではないため、測距点毎に蓄積時間が異なる。この測距点毎の蓄積時間の違いは測距した時間のずれとなり、被写体像面の移動速度が速いほど位置の予測誤差に影響を及ぼしてAF精度を低下させることが、像面移動速度のより速い条件下での新たな課題として考えられる。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、カメラ本体と交換レンズユニットとの通信等による時間のずれや変動、マルチAFセンサにおける測距点毎の蓄積時間の違いがあっても、高精度にAF動作が可能になり、被写体移動による像面移動速度が速い条件下でも、また、複数の測距点を有するマルチAFセンサの場合でも、不所望のぼけの無い画像を撮影可能なレンズ交換式デジタルカメラシステムを提供することを目的とする。
本発明のレンズ交換式デジタルカメラシステムの一態様は、カメラ本体と、該カメラ本体に対して着脱可能であってフォーカスレンズを有するレンズユニットと、からなるレンズ交換式デジタルカメラシステムにおいて、
上記カメラ本体に設けられ、画面内の複数の測距点におけるデフォーカス量を位相差検出方式で検出するマルチAFセンサと、
上記カメラ本体に設けられ、上記マルチAFセンサの複数の測距点に対応する蓄積期間に同期した同期パルス信号を、上記カメラ本体から上記レンズユニットに送る同期パルス通信手段と、
上記カメラ本体に設けられ、上記複数の測距点のうち選択された測距点における蓄積時間に応じて、上記同期パルス信号に対する時間補正データと、上記選択された測距点におけるデフォーカス量とを、上記カメラ本体から上記レンズユニットに送るデータ通信手段と、
上記レンズユニットに設けられ、上記カメラ本体から送られてきた上記デフォーカス量と上記時間補正データとを用いて上記測距点の蓄積期間に対応する上記フォーカスレンズの位置を算出し、上記カメラ本体に送信する蓄積時間対応レンズ位置算出通信手段と、
上記レンズユニットに設けられ、上記フォーカスレンズを駆動するフォーカスレンズ駆動手段と、
上記カメラ本体に設けられ、上記蓄積時間対応レンズ位置算出通信手段の出力に基づいて、上記フォーカスレンズ駆動手段に指示を行い、上記フォーカスレンズを移動させ焦点調節を行う焦点調節指示手段と、
を有することを特徴とする。
また、本発明のレンズ交換式デジタルカメラシステムの別の態様は、カメラ本体と、該カメラ本体に対して着脱可能であってフォーカスレンズを有するレンズユニットと、からなるレンズ交換式デジタルカメラシステムにおいて、
上記カメラ本体に設けられ、画面内の複数の測距点におけるデフォーカス量を位相差検出方式で検出するマルチAFセンサと、
上記カメラ本体に設けられ、上記マルチAFセンサの複数の測距点に対応する蓄積期間に同期した同期パルス信号を、上記カメラ本体から上記レンズユニットに送る同期パルス通信手段と、
上記レンズユニットに設けられ、上記カメラ本体から送られてきた上記同期パルスに関連するレンズ情報を、上記レンズユニットから上記カメラ本体に送信するレンズ制御手段と、
上記カメラ本体に設けられ、上記マルチAFセンサの測距情報に基づき複数の測距点より測距点を選択するとともに、上記レンズユニットから送られてきた上記レンズ情報を受信して焦点調節に係る制御パラメータを求めて、上記レンズ制御手段に該制御パラメータを送信する制御手段と、
を有し、
上記レンズ制御手段は、上記カメラ本体から送られてきた上記制御パラメータを用いて上記フォーカスレンズを移動させ焦点調節を行うことを特徴とする。
本発明によれば、カメラ本体と交換レンズユニットとの通信等による時間のずれや変動、マルチAFセンサにおける測距点毎の蓄積時間の違いがあっても、高精度にAF動作が可能になり、被写体移動による像面移動速度が速い条件下でも、また、複数の測距点を有するマルチAFセンサの場合でも、不所望のぼけの無い画像を撮影可能なレンズ交換式デジタルカメラシステムを提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係るレンズ交換式デジタルカメラシステムの構成を示す図である。
本実施形態に係るレンズ交換式デジタルカメラシステムは、カメラ本体10と、該カメラ本体10に対して着脱可能でカメラ本体10側と通信可能な交換レンズユニット20とからなる。カメラ本体10と交換レンズユニット20とは、データ通信路30及び同期パルス通信路31を介して通信を行う。
ここで、上記交換レンズユニット20は、レンズマイコン21、フォーカスレンズ22、モータ23、レンズ駆動回路24及びフォーカスエンコーダ25を有している。
レンズマイコン21は、通信回路21A、メモリ21B、第1タイマ(タイマ1)21C及び第2タイマ(タイマ2)21Dを有する。通信回路21Aは、上記データ通信路30及び同期パルス通信路31を介して上記カメラ本体10側と通信を行う。メモリ21Bは、上記通信によって取得したデータや、フォーカスエンコーダ25で検出したデータを一時記憶する機能に加えて、当該交換レンズユニット20の特性データ、例えば上記フォーカスレンズ22の光軸方向の移動量に対する像面の移動量を表す像面感度等のデータを予め記憶している。第1及び第2タイマ21C,21Dはそれぞれ独立にクリア及びカウントされるカウンタである。このような構成を備えるレンズマイコン21は、レンズ制御手段として機能するもので、上記データ通信路30を介して送信されてくる上記カメラ本体10で測距して得られた焦点調節に係る制御パラメータを受信し、上記レンズ駆動回路24により上記モータ23を駆動して、上記フォーカスレンズ22を光軸方向に移動させて焦点調節を行う機能を有する。また、上記フォーカスエンコーダ25は、上記フォーカスレンズ22の位置を検出して出力する機能を持つ。
なお、交換レンズユニット20がズームレンズである場合には、ズームリング26及びズームエンコーダ27を有する。ズームリング26を回動操作することでズーム倍率が変化し、ズームエンコーダ27は上記ズームリング26の位置を検出して出力する機能を持つ。また、ズーム倍率は、カメラ本体10のズームボタン操作に応じてカメラ本体10よりデータ通信路30を介して与えられるズーム指示に従って、レンズマイコン21がレンズ駆動回路24を介してズーム用のモータ(図示せず)を駆動して、ズーミングを行うものであっても良く、そのズーミングに連動して上記ズームリング26が動くように構成されていても良い。
一方、上記カメラ本体10は、カメラマイコン11、メインミラー12、サブミラー13、ファインダ光学系14、マルチAFセンサ15及び撮像素子16を有している。
カメラマイコン11は、通信回路11A、メモリ11B及びタイマ11Cを有する。通信回路11Aは、上記データ通信路30及び同期パルス通信路31を介して上記交換レンズユニット20側と通信を行う。メモリ11Bは、上記通信によって取得したデータや、マルチAFセンサ15で検出したデータを一時記憶する。タイマ11CはマルチAFセンサ15の蓄積時間を計時するものである。このような構成を備えるカメラマイコン11は、電源スイッチ、レリーズボタンをはじめとする各種ボタン及びスイッチを含む図示しないカメラ操作SWのユーザ操作に応じて、当該カメラ本体10内の各部を制御する制御手段として機能するものである。例えば、2段押しのボタンとなっているレリーズボタンの1段階目の操作、所謂1stレリーズ操作に応じてAF動作を行い、2段階目の操作、所謂2ndレリーズ操作に応じて実際の撮影動作を行う。
メインミラー12は、上記交換レンズユニット20からの光束の一部を透過してサブミラー13に入射させると共に、残りの光束を反射してファインダ光学系14に入射させて、ユーザによる被写体像の観察を行えるようにするものである。サブミラー13は、メインミラー12を透過してきた光束をマルチAFセンサ15に向けて反射する。
マルチAFセンサ15は、画面内の複数(N点)の測距点におけるデフォーカス量を位相差検出方式で検出するものである。図2(A)は、画面15A内に測距点15Bを3点配置した例を示しており、また、図2(B)は、画面15A内に測距点15Bを11点配置した例を示している。測距点15Bの数(N)はこれに限定されないことは勿論である。
カメラマイコン11は、ユーザの1stレリーズ操作に応じて、詳細は後述するように、上記マルチAFセンサ15の複数の測距点15Bに対応する蓄積期間に同期した蓄積同期パルスを同期パルス通信路31を介して上記交換レンズユニット20に送り、また、上記複数の測距点15Bのうち選択された測距点における蓄積時間に応じて、上記蓄積同期パルスに対する時間補正データとしての選択点時間補正値をデータ通信路30を介して上記交換レンズユニット20に送るよう構成されている。即ち、カメラマイコン11は、同期パルス通信手段及びデータ通信手段として機能する。
そして、上記交換レンズユニット20のレンズマイコン21は、上記カメラ本体10から送られてきた上記デフォーカス量と上記選択点時間補正値とを用いて選択された上記測距点の蓄積期間に対応する上記フォーカスレンズ22の位置を算出し、上記カメラ本体に送信するように構成されている。即ちレンズマイコン21は蓄積時間対応レンズ位置算出通信手段として機能する。
また、レンズマイコン21は上記フォーカスレンズを駆動するフォーカスレンズ駆動手段としても機能する。
さらに、カメラマイコン11は、上記蓄積時間対応レンズ位置算出通信手段の出力に基づいて、上記フォーカスレンズ駆動手段に指示を行い、上記フォーカスレンズを移動させ焦点調節を行う焦点調節指示手段としても機能する。
そして、ユーザの2ndレリーズ操作がなされると、実際の撮影動作が行われる。即ち、上記メインミラー12及びサブミラー13を図1中に点線で示すように撮像素子16前面から退避させて上記交換レンズユニット20からの光束を撮像素子16に入射させる。そして、CCDやCMOSセンサ等の撮像素子16で、上記交換レンズユニット20を通して入ってきた被写体像をアナログ映像信号に変換し、図示しない画像処理回路で該アナログ映像信号のデジタル画像信号への変換やJPEG等の所定の圧縮方式での圧縮を含む所定の画像処理を施して、得られた画像データが内蔵若しくは着脱自在なメモリ等の図示しない記録媒体に記録される。
また、AF連写を行う場合には、2ndレリーズ操作が解除されるまで、若しくは所定回数の撮影動作が終了するまで、連続的なAF動作(以下、連続AFと称する)が行われる。
次に、カメラ本体10側から交換レンズユニット20側に、上記同期パルス通信路31を介して送られる上記蓄積同期パルス、及び、上記データ通信路30を介して送られる上記選択点時間補正値について説明する。
被写体の明るさは画面内で一様ではないため、マルチAFセンサ15では、測距点15B毎に蓄積時間が異なるものであり、この蓄積時間を予め知ることはできない。そこで、カメラマイコン11は、図3(A)に示すように、マルチAFセンサ15に蓄積開始指令を出した時点Tsで、同期パルス通信路31を介して交換レンズユニット20側に出力している蓄積同期パルスを立上げる。そして、マルチAFセンサ15の全ての測距点15Bで蓄積が終わったことを認識した時点Teで、上記蓄積同期パルスを立下げる。このようにして、マルチAFセンサ15の複数の測距点15Bに対応する蓄積期間(Ts〜Te、この例では蓄積時間Tc4)に同期した蓄積同期パルスが得られる。
その後、カメラマイコン11は、この複数の測距点15Bのうちの何れの測距点を実際のAFに用いるかを、測距データの信頼性の高い測距点を選択するとか、最至近の測距データが得られた測距点を選択する等の、既知の選択方法により選択する。そして、その選択した測距点15Bの蓄積時間から、例えば選択した測距点が測距点3であればタイマ11Cで計時した蓄積時間Tc3から、選択点時間補正値を算出して、その算出した選択点時間補正値と上記選択測距点で測距したデフォーカス量とを、同期パルス演算コマンドとして上記データ通信路30を介して交換レンズユニット20側に送信する。
即ち、蓄積同期パルスが示す蓄積期間(Ts〜Te、この例では蓄積時間Tc4)は、実際に選択された測距点(この例では測距点3)の蓄積時間(Tc3)とは異なるので、正確なAFを行うためには、交換レンズユニット20側では、実際の測距時点つまり選択測距点の蓄積時間重心を知る必要がある。選択点時間補正値は、そのための補正値である。この選択点時間補正値は、次の(1)式に示すように、全測距点の最大蓄積時間(この例ではTc4)に対する選択測距点の蓄積時間(この例ではTc3)の比に、所定の係数を乗じたものとなる。
Figure 2009294471
また、上記蓄積同期パルスは、図3(B)に示すようなものであっても良い。即ち、蓄積開始と同時に立上がって第1所定時間経過後に立下がり、また、蓄積終了と同時に立上がって第2所定時間経過後に立下がるというものであっても良い。この場合、蓄積開始時と蓄積終了時とを区別可能なように、第1所定時間と第2所定時間とを異なる時間、つまりパルス幅を変える必要がある。
なお、図3(A)及び(B)の何れの場合も、ハイレベルとローレベルが逆、つまり立上げと立下げが逆であっても構わないことは勿論である。
上記データ通信路30を介して送られてきた同期パルス演算コマンドに応じて、交換レンズユニット20のレンズマイコン21は、その同期パルス演算コマンドとして送られてきた上記選択点時間補正値及び上記デフォーカス量と、上記同期パルス通信路31を介して送られてきている上記蓄積同期パルスとに基づいて、当該選択測距点で測距した時点での理想レンズ位置を演算し、その演算した理想レンズ位置を示す理想レンズ位置データを上記データ通信路30を介して上記カメラ本体10側に返送する。
即ち、レンズマイコン21は、上記蓄積同期パルスに基づいて、図4に示すように、上記マルチAFセンサ15が蓄積開始した時点Tsにフォーカスエンコーダ25が検出したレンズ位置Psと、全測距点15Bの蓄積が終了した時点Teにおけるレンズ位置Peとをメモリ21Bに記憶するよう構成されている。
そして、上記選択点時間補正値で示される選択測距点の蓄積時間重心Tx、具体的には、蓄積開始時点Tsから選択測距点の蓄積時間の1/2(図3(A)の例ではTc3/2)を割り出し、その蓄積時間重心Txにあったであろうレンズ位置を、上記記憶しているレンズ位置Ps,Peに基づいて算出する。その後、上記選択測距点のデフォーカス量をメモリ21Bに予め記憶してある像面感度で割り算することで、どちらにどれだけレンズ駆動を行えば理想レンズ位置に設定されるのかを求め、それを上記算出した蓄積時間重心Txにおけるレンズ位置(レンズ位置@Tx)に加算することで、理想レンズ位置Pxが算出される。
この理想レンズ位置pxの演算法を式で表せば、以下の(2)式のようになる。なおここでは、像面感度はレンズ位置によって変わるので、レンズ位置Ps時の像面感度(像面感度@レンズ位置Ps)とレンズ位置Pe時の像面感度(像面感度@レンズ位置Pe)との平均値を取ることで、より正確な理想レンズ位置Pxを求めることができる。
Figure 2009294471
こうして求められた理想レンズ位置Pxを示す理想レンズ位置データは、データ通信路30を介してカメラマイコン11に送られ、カメラマイコン11のメモリ11Bに記憶される。
カメラマイコン11は、メモリ11Bに記憶している過去の理想レンズ位置データと新たに受信してメモリ11Bに記憶した最新の理想レンズ位置データとに基づく予測演算を行う。即ち、図5に示すように、横軸を時間、縦軸をレンズ位置としたグラフにプロットし、例えば最小二乗法によって2次曲線となる理想的レンズ位置予測曲線を算出する。そして、その理想レンズ位置予測曲線の係数を、レンズ曲線駆動コマンドとしてデータ通信路30を介して交換レンズユニット20側に送信する。
交換レンズユニット20のレンズマイコン21では、図6(A)に示すように、レンズ曲線駆動コマンドによるカメラ本体10側との通信で更新された上記理想レンズ位置予測曲線の係数(Ca,Cb,Cc)と、後述するようにその更新に対応して切り替えられる駆動制御用タイマとしてそのとき設定されている第1タイマ21C又は第2タイマ21Dのカウント値とから、駆動制御用タイマの現在のタイマカウント値におけるフォーカスレンズ22の目標位置を計算する。そして、フォーカスエンコーダ25から取得した現在のレンズ位置と、この計算で求めた目標位置との差を小さくするように、レンズ駆動回路24に対してレンズ駆動制御値をフィードバック制御する。フィードバック制御においては、レンズ駆動用のモータ23などの周波数応答特性を考慮して、適当なゲインや位相補償特性を設定し、位置偏差や、速度偏差が少なく且つ安定した制御が行えるようにする。
これにより、常に理想レンズ位置に近い位置にフォーカスレンズ22を動かすことが可能となる。
図7は、連続AF動作のタイミングチャートを示す図である。
同図において、「蓄積同期パルス」は、同期パルス通信路31を介してカメラ本体10側から交換レンズユニット20側に送られる蓄積同期パルスの波形を示し、「レンズ通信」は、データ通信路30を介してカメラ本体10側から交換レンズユニット20側に送られるコマンドのタイミングを示している。ここで、上述したように、「レンズ通信」における「同期パルス演算コマンド」は選択点時間補正値とデフォーカス量とを含み、「レンズ曲線駆動コマンド」は理想レンズ位置予測曲線の係数を含む。
また、「基準タイマ切り替え」及び「駆動制御用タイマ切り替え」は、それぞれ、交換レンズユニット20のレンズマイコン21が備える2つのタイマ、つまり第1タイマ(タイマ1)21Cと第2タイマ(タイマ2)21Dの切り替え処理を示している。ここで、「基準タイマ」とは、図4を参照して説明したような蓄積同期パルスに基づく理想レンズ位置Pxの算出のために、蓄積開始時点Tsからの経過時間を計数するためのものである。また、「駆動制御用タイマ」とは、図6(A)を参照して説明したような駆動制御用タイマの現在のタイマカウント値におけるフォーカスレンズ22の目標位置の計算のために、理想レンズ位置予測曲線の係数の更新からの経過時間を係数するためのものである。
例えば、レンズマイコン21は、蓄積同期パルスの立上がりで、一方のタイマ、ここでは第2タイマ(タイマ2)21Dを基準タイマとして、それをクリアした後カウントを開始させる。そして、蓄積同期パルスが立下がった後、カメラ本体10側から同期パルス演算コマンドが送られて来ると、図4を参照して説明したように、それに含まれる選択点時間補正値及びデフォーカス量に基づいて理想レンズ位置を演算して、カメラ本体10側に返す。この時点以降の上記第2タイマ21Dのタイマカウント値は使用されない。
その後、カメラ本体10のカメラマイコン11において図5を参照して説明したような予測演算の処理が実施され、レンズ曲線駆動コマンドとして理想レンズ位置予測曲線の係数が送られてくる。
交換レンズユニット20側では、この時点まで、他方のタイマである第1タイマ(タイマ1)21Cを駆動制御用タイマとしてフォーカスレンズ22の駆動制御を行っている。そして、上記レンズ曲線駆動コマンドで新たな理想レンズ位置予測曲線の係数が送られてきたならば、駆動制御用タイマを上記第2タイマ21Dに切り替えて、フォーカスレンズ22の駆動制御を始める。
そして、次の蓄積同期パルスの立上がりに同期して、基準タイマを第1タイマ21に切り替えて、それをクリアした後カウントを開始させる。
このように、2つのタイマを交互に基準タイマ及び駆動制御用タイマとして切り替え使用して、常に新しい理想レンズ位置予測曲線に従ってフォーカスレンズ22を駆動できる。
なお、蓄積同期パルスが立上がって基準タイマをクリア及びカウント開始しても、例えば全ての測距点が信頼性が無い等のAFNGという状態であれば、カメラ本体10側では同期パルス演算コマンドを発行せずに、引き続き蓄積を開始して、蓄積同期パルスを立上げることとなる。従って、基準タイマ及び駆動制御用タイマの切り替えも行われず、前回と同じ基準タイマの再度のクリア及びカウント開始が行われる。
図8は、この連続AF動作に関するフローチャートを示す図である。同図において、左側がカメラ本体10のカメラマイコン11の処理であり、右側が交換レンズユニット20のレンズマイコン21の処理である。
即ち、カメラマイコン11は、ユーザの1stレリーズ操作に応じて連続AFを開始すると、マルチAFセンサ15の各測距点での蓄積を開始する(ステップS101)。また、蓄積同期パルスの出力を開始、例えば蓄積同期パルスをHレベルとすると共に、タイマ11Cをクリア・スタートして、メモリ11Bに開始時間(Ts)を記録する(ステップS102)。そして、その後は、マルチAFセンサ15の全測距点の蓄積が終了するまで待つ(ステップS103)。なお、この全測距点とは、マルチAFセンサ15が備える全ての測距点15Bであっても良いし、その内のユーザが指定した測距点であっても良い。即ち、例えば図2(B)に示すような11点の測距点15Bの内、ユーザが上方の3点のみを指定したのであれば全測距点とはその3点を指し、ユーザが真ん中の1点のみを指定したのであれば全測距点とはその1点のみを指すこととなる。
上記蓄積同期パルスの出力開始を受けたレンズマイコン21は、エッジ割り込み処理により、フォーカスエンコーダ25で検出しているその時点でのフォーカスレンズ22のレンズ位置(Ps)をメモリ21Bに記録すると共に、基準タイマとしての第1タイマ(タイマ1)21Cと第2タイマ(タイマ2)21Dの切り替を行って、基準タイマのカウントを開始する(ステップS21)。なお、連続AF開始後の最初の切り替えは、タイマ2を基準タイマとするものと決めておく。
また、レンズマイコン21は、当該レンズ交換式デジタルカメラシステムの電源投入時に、動作を開始しレンズ位置制御ルーチンを繰り返し実行している(ステップS22)。このレンズ位置制御ルーチンについては、後述する。
マルチAFセンサ15の全測距点の蓄積が終了したならば(ステップS103)、カメラマイコン11は、蓄積同期パルスの出力を停止、例えば蓄積同期パルスをLレベルとすると共に、タイマ11Cのタイマカウント値を終了時間(Te)としてメモリ11Bに記録する(ステップS104)。
上記蓄積同期パルスの出力停止を受けたレンズマイコン21は、エッジ割り込み処理により、フォーカスエンコーダ25で検出しているその時点でのフォーカスレンズ22のレンズ位置(Pe)をメモリ21Bに記録する(ステップS23)。
一方、カメラマイコン11は、測距データをマルチAFセンサ15から読み出して(ステップS105)、AFがOKであったかNGであったかを判定する(ステップS106)。ここで、AFがNGであれば、上記ステップS101に戻って、またマルチAFセンサ15の蓄積を開始する。
これに対して、AFがOKであれば、既知の手法により測距点を選択して(ステップS107)、その選択した測距点の選択点時間補正値を計算する(ステップS108)。そして、レンズ通信により、その計算した選択点時間補正値を選択測距点のデフォーカス量と共に、同期パルス演算コマンドとしてレンズマイコン21に送信し、その結果としてレンズマイコン21から送られてくる理想レンズ位置を受信する(ステップS109)。
即ち、上記同期パルス演算コマンドを受信したレンズマイコン21では、コマンド受信処理により、図4を参照して説明したような蓄積同期パルスに基づいて理想レンズ位置を算出する同期パルス演算処理を行って、理想レンズ位置を算出し、それを返信する(ステップS24)。
カメラマイコン11は、その返信されてきた理想レンズ位置をメモリ11Bに予測演算用データとして記録して(ステップS110)、図5を参照して説明したような予測演算の処理を実施し、理想レンズ位置予測曲線の係数である2次曲線係数を算出する(ステップS111)。そして、レンズ通信により、その2次曲線係数をレンズ曲線駆動コマンドとしてレンズマイコン21に送信する(ステップS112)。
上記レンズ曲線駆動コマンドを受信したレンズマイコン21では、コマンド受信処理により、2次曲線係数設定更新処理を実施して、レンズ位置制御ルーチンに更新した2次曲線係数を渡すことで、制御用タイマの切り替えを行わせる(ステップS25)。
また、カメラマイコン11は、上記レンズ通信の終了後、AF終了か否かを判別し(ステップS113)、AF終了でなければ、上記ステップS101に戻って、またマルチAFセンサ15の蓄積から繰り返す。ここで、AF終了は、ユーザによる1stレリーズの解除、またはAF連写における所定枚数の撮影終了に応じたものである。
そして、AF終了となったならば、レンズ通信によりレンズ停止コマンドをレンズマイコン21に送って(ステップS114)、該連続AFを終了する。
上記レンズ停止コマンドを受信したレンズマイコン21では、コマンド受信処理により、レンズ停止指令を発生して、レンズ制御ルーチンに渡すことで、フォーカスレンズ22の駆動を停止させる(ステップS26)。
図9は、上記ステップS22のレンズ位置制御ルーチンのフローチャートを示す図である。
レンズマイコン21では、電源が投入された時点で、まず、駆動制御用タイマを第1タイマ(タイマ1)21Cに設定する(ステップS22A)。
その後、上記ステップS25のコマンド受信処理の結果としての2次曲線係数の更新、つまり、レンズ曲線駆動コマンドによってカメラマイコン11から2次曲線係数が送られてくるのを待つ(ステップS22B)。
そして、2次曲線係数の更新がなされたならば、現在フォーカスレンズ22を駆動中であるか否かをチェックして(ステップS22C)、まだ駆動が行われていない即ち停止中であれば、フォーカスレンズ22の駆動を開始すると共に、駆動制御用タイマのカウントを開始する(ステップS22D)。これに対して、駆動中であれば、駆動制御用タイマを切り替える(ステップS22E)。
その後、図6(A)を参照して説明したような駆動制御用タイマのタイマカウント値と2次曲線係数とからレンズ目標位置を算出する(ステップS22F)。そして、フォーカスエンコーダ25で検出している現在のレンズ位置と上記算出した目標位置との差に応じてレンズ駆動制御値を算出し(ステップS22G)、その算出したレンズ駆動制御値をレンズ駆動回路24に設定してフォーカスレンズ22を駆動する(ステップS22H)。
その後、上記ステップS26のコマンド受信処理の結果としてのレンズ停止指令の有無、つまり、レンズ停止コマンドによってカメラマイコン11から停止コマンドが送られて来たか否かを判別して(ステップS22I)、レンズ停止指令がなければ、上記ステップS22Bに戻って、上記の動作を繰り返す。
以上の動作により、被写体像面の移動に合わせてレンズを駆動し続けることが可能となる。
そして、レンズ停止指令が与えられたならば、フォーカスレンズ22の駆動を停止して(ステップS22J)、上記ステップS22Aに戻る。これにより、次回の1stレリーズ操作によって連続AFが開始され、2次曲線係数が更新されるのを待つこととなる。
なお、本実施形態に係るレンズ交換式デジタルカメラシステムにおいて実際に撮影を行う場合、撮影時にはメインミラー12及びサブミラー13が図1に点線で示すようなアップ位置に退避されるため、測距を行うことができない。
そこで、図6(B)に示すように、カメラ本体10側で測距を行って黒丸で示す理想レンズ位置を算出していき、これを基に理想レンズ位置予測曲線が同図に実線で示すような2ndレリーズon直前のレンズ駆動目標カーブとして求められ、その係数が交換レンズユニット20側に渡される。
そして、カメラ本体10側では、2ndレリーズonとなった時点で測距を停止して、ミラーアップやシャッタチャージを行った後、撮像素子16による実際の撮影動作を行う。その間、交換レンズユニット20側は、上記2ndレリーズon直前のレンズ駆動目標カーブに従ってレンズ駆動をし続けることとなる。
そして、撮像素子16による撮影が終わった後に、ミラーダウンして、同図に白丸で示すように測距が再開される。これにより、また新たに理想レンズ位置予測曲線が同図に破線線で示すような測距再開直後のレンズ駆動目標カーブとして求められ、その係数が交換レンズユニット20側に渡される。そして、交換レンズユニット20側は、この測距再開直後のレンズ駆動目標カーブに従ってレンズ駆動を行い、そうして駆動されている状態で、撮像素子16による次の撮影が始められる。
このように、実際の撮像素子16による撮影の時点での誤差をできるだけ少なくするように、過去の理想レンズ位置のデータを使う。
以上のように、本第1実施形態に係るレンズ交換式デジタルカメラシステムによれば、カメラ本体10側から交換レンズユニット20側に、マルチAFセンサ15の複数の測距点15Bに対応する蓄積期間に同期した蓄積同期パルスを通信すると共に、それら複数の測距点のうち選択された測距点における蓄積時間に応じて、上記蓄積同期パルスに対する選択点時間補正値を通信して、交換レンズユニット20側で、それら蓄積同期パルスと選択点時間補正値とを用いてフォーカスレンズ22を移動させ焦点調節を行うようにしたので、カメラ本体10側と交換レンズユニット20側との通信等による時間のずれや変動、マルチAFセンサ15における測距点15B毎の蓄積時間の違いがあっても、高精度にAF動作が可能になり、被写体移動による像面移動速度が速い条件下でも、また、複数の測距点を有するマルチAFセンサの場合でも、不所望のぼけの無い画像を撮影可能となる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態に係るレンズ交換式デジタルカメラシステムは、理想レンズ位置を交換レンズユニット20側ではなくてカメラ本体10側で算出するようにしたものである。
以下、上記第1実施形態に係るレンズ交換式デジタルカメラシステムと異なる部分のみを説明する。
レンズマイコン21はレンズ制御手段として機能し、カメラマイコン11は制御手段として機能する。
図10は、本実施形態に係るレンズ交換式デジタルカメラシステムにおける連続AF動作に関するフローチャートを示す図である。
即ち、本実施形態においては、AFがOKであった場合(ステップS106)、測距点を選択した後(ステップS107)、レンズ通信により、同期データ要求コマンドをデータ通信路30を介してレンズマイコン21に送信して、その結果としてレンズマイコン21から送られてくる上記蓄積同期パルスに関連するレンズ情報を受信する(ステップS121)。
即ち、上記同期データ要求コマンドを受信したレンズマイコン21では、コマンド受信処理により、上記ステップS21及びS23でメモリ21Bに記録したレンズ位置(Ps,Pe)のデータと、メモリ21Bに記憶してあるそれらレンズ位置に対応する像面感度のデータとを読み出して、それらを返信する(ステップS27)。
カメラマイコン11は、選択した測距点の選択点時間補正値を計算した後(ステップS108)。選択測距点のデフォーカス量と上記レンズマイコン21から送られてきた上記レンズ位置データ及び像面感度データとに基づいて理想レンズ位置を算出し(ステップS122)、その算出した理想レンズ位置をメモリ11Bに予測演算用データとして記録する(ステップS110)。以降の動作は上記第1実施形態と同様である。
このような本第2実施形態に係るレンズ交換式デジタルカメラシステムによれば、カメラマイコン11は、マルチAFセンサ15の複数の測距点15Bに対応する蓄積期間に同期した蓄積同期パルスをレンズマイコン21に送信すると共に、マルチAFセンサ15の測距情報に基づき複数の測距点より測距点を選択し、上記レンズマイコン21から送られてきた上記蓄積同期パルスに関連するレンズ情報を受信して理想レンズ位置予測曲線の係数である2次曲線係数を焦点調節に係る制御パラメータとして求めて、レンズマイコン21に送信し、レンズマイコン21は、その制御パラメータを用いてフォーカスレンズ22を移動させ焦点調節を行うようにしたので、上記第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
更に、上記第1実施形態に係るレンズ交換式デジタルカメラシステムに比して通信量は増えるが、処理能力の高いカメラマイコン11で理想レンズ位置を算出するので、処理能力の低いレンズマイコン21の負荷を軽くすることができる。
即ち、上記交換レンズユニット20から上記カメラ本体10側に、上記レンズマイコン21に上記カメラ本体10からの蓄積同期パルス信号が入力した時の上記フォーカスレンズ22の位置情報と、上記フォーカスレンズ22の光軸方向の移動量に対する像面の移動量を表す像面感度と、を含むレンズ情報を送信するだけで、カメラマイコン11は、理想レンズ位置を算出して予測演算の処理を実施し、理想レンズ位置予測曲線の係数である2次曲線係数を算出することができる。
そして、その算出した2次曲線係数を、制御パラメータとしてレンズマイコン21に送信すれば、レンズマイコン21は、その制御パラメータを用いてフォーカスレンズ22を移動させ焦点調節を行うことができる。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態に係るレンズ交換式デジタルカメラシステムは、メインミラー12及びサブミラー13といった可動ミラーに代えて、固定のハーフミラーを使用するようにしたものである。
以下、上記第1実施形態に係るレンズ交換式デジタルカメラシステムと異なる部分のみを説明する。
図11は、本発明の第3実施形態に係るレンズ交換式デジタルカメラシステムの構成を示す図である。
本実施形態においては、交換レンズユニット20からの光束は、光束分割素子であるハーフミラー17によって分割されて、マルチAFセンサ15と撮像素子16に入射されるようになっている。そして、CCDやCMOSセンサ等の撮像素子16で上記交換レンズユニット20を通して入ってきた被写体像をアナログ映像信号に変換し、画像処理回路18で該アナログ映像信号のデジタル画像信号への変換やJPEG等の所定の圧縮方式での圧縮を含む所定の画像処理を行う。この画像処理回路18からの画像信号は、カメラ本体10の背面に配された液晶モニタ等の表示素子19に表示され、ユーザによる被写体像の観察つまりフレーミングが行えるようになっている。
また、ハーフミラー17によって、交換レンズユニット20からの光束は上記撮像素子16と同時にマルチAFセンサ15にも入射されるため、上記第1実施形態又は第2実施形態で説明したような連続AF動画を行うことができる。
また、本実施形態に係るレンズ交換式デジタルカメラシステムにおいて実際に撮影を行う場合には、図12に示すように、2ndレリーズがonになっても測距とレンズ駆動が常に行えるので、レンズ駆動目標カーブは測距する度に更新される1本のカーブとなり、常に理想的なカーブに従ってフォーカスレンズ22を駆動しながら撮影することができる。
なお、図12中の撮影準備とは、例えばメカシャッタを撮像素子16の前に配置した場合、表示素子19でフレーミングする際には開放としているが、撮影する際にはそれを一旦閉じて、撮影して、また開放するという制御がなされるため、開け閉めの動作を言う。また、電子シャッタを用いる場合には、この撮影準備の時間は、動作の切替だけなので、ほぼ不要となる。
以上のように、本第3実施形態に係るレンズ交換式デジタルカメラシステムによれば、上記第1実施形態又は第2実施形態と同様の効果を奏することができる。
更に、本第3実施形態では、常に理想的なレンズ駆動目標カーブに従ってフォーカスレンズ22を駆動するので、上記第1実施形態又は第2実施形態に比べて、よりAFの精度を向上でき、撮影時の予測誤差を非常に小さくすることができる。
以上実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能なことは勿論である。
図1は、本発明の第1実施形態に係るレンズ交換式デジタルカメラシステムの構成を示す図である。 図2(A)は、3点の測距点を有するマルチAFセンサの測距点配置の例を示す図であり、図2(B)は、11点の測距点を有するマルチAFセンサの測距点配置の例を示す図である。 図3(A)は、蓄積同期パルスの発生タイミングの例を説明するための図であり、図3(B)は、蓄積同期パルスの発生タイミングの別の例を説明するための図である。 図4は、理想レンズ位置の算出法を説明するための図である。 図5は、予測演算を説明するための図である。 図6(A)は、タイマカウント値を使ったレンズ制御を説明するための図であり、図6(B)は、2ndレリーズon時の動作を説明するための図である。 図7は、連続AF動作のタイミングチャートを示す図である。 図8は、連続AF動作に関するフローチャートを示す図である。 図9は、レンズ位置制御ルーチンのフローチャートを示す図である。 図10は、本発明の第2実施形態に係るレンズ交換式デジタルカメラシステムにおける連続AF動作に関するフローチャートを示す図である。 図11は、本発明の第3実施形態に係るレンズ交換式デジタルカメラシステムの構成を示す図である。 図12は、第3実施形態での2ndレリーズon時の動作を説明するための図である。 図13は、高速被写体への追従性を説明するための図である。
符号の説明
10…カメラ本体、 11…カメラマイコン、 11A,21A…通信回路、 11B,21B…メモリ、 11C…タイマ、 12…メインミラー、 13…サブミラー、 14…ファインダ光学系、 15…マルチAFセンサ、 15A…画面、 15B…測距点、 16…撮像素子、 17…ハーフミラー、 18…画像処理回路、 19…表示素子、 20…交換レンズユニット、 21…レンズマイコン、 21C…第1タイマ(タイマ1)、 21D…第2タイマ(タイマ2)、 22…フォーカスレンズ、 23…モータ、 24…レンズ駆動回路、 25…フォーカスエンコーダ、 26…ズームリング、 27…ズームエンコーダ、 30…データ通信路、 31…同期パルス通信路。

Claims (5)

  1. カメラ本体と、該カメラ本体に対して着脱可能であってフォーカスレンズを有するレンズユニットと、からなるレンズ交換式デジタルカメラシステムにおいて、
    上記カメラ本体に設けられ、画面内の複数の測距点におけるデフォーカス量を位相差検出方式で検出するマルチAFセンサと、
    上記カメラ本体に設けられ、上記マルチAFセンサの複数の測距点に対応する蓄積期間に同期した同期パルス信号を、上記カメラ本体から上記レンズユニットに送る同期パルス通信手段と、
    上記カメラ本体に設けられ、上記複数の測距点のうち選択された測距点における蓄積時間に応じて、上記同期パルス信号に対する時間補正データと、上記選択された測距点におけるデフォーカス量とを、上記カメラ本体から上記レンズユニットに送るデータ通信手段と、
    上記レンズユニットに設けられ、上記カメラ本体から送られてきた上記デフォーカス量と上記時間補正データとを用いて上記測距点の蓄積期間に対応する上記フォーカスレンズの位置を算出し、上記カメラ本体に送信する蓄積時間対応レンズ位置算出通信手段と、
    上記レンズユニットに設けられ、上記フォーカスレンズを駆動するフォーカスレンズ駆動手段と、
    上記カメラ本体に設けられ、上記蓄積時間対応レンズ位置算出通信手段の出力に基づいて、上記フォーカスレンズ駆動手段に指示を行い、上記フォーカスレンズを移動させ焦点調節を行う焦点調節指示手段と、
    を有することを特徴とするレンズ交換式デジタルカメラシステム。
  2. カメラ本体と、該カメラ本体に対して着脱可能であってフォーカスレンズを有するレンズユニットと、からなるレンズ交換式デジタルカメラシステムにおいて、
    上記カメラ本体に設けられ、画面内の複数の測距点におけるデフォーカス量を位相差検出方式で検出するマルチAFセンサと、
    上記カメラ本体に設けられ、上記マルチAFセンサの複数の測距点に対応する蓄積期間に同期した同期パルス信号を、上記カメラ本体から上記レンズユニットに送る同期パルス通信手段と、
    上記レンズユニットに設けられ、上記カメラ本体から送られてきた上記同期パルスに関連するレンズ情報を、上記レンズユニットから上記カメラ本体に送信するレンズ制御手段と、
    上記カメラ本体に設けられ、上記マルチAFセンサの測距情報に基づき複数の測距点より測距点を選択するとともに、上記レンズユニットから送られてきた上記レンズ情報を受信して焦点調節に係る制御パラメータを求めて、上記レンズ制御手段に該制御パラメータを送信する制御手段と、
    を有し、
    上記レンズ制御手段は、上記カメラ本体から送られてきた上記制御パラメータを用いて上記フォーカスレンズを移動させ焦点調節を行うことを特徴とするレンズ交換式デジタルカメラシステム。
  3. 上記レンズユニットから上記カメラ本体に送信される上記レンズ情報は、上記レンズ制御手段に上記カメラ本体からの上記同期パルス信号が入力した時の上記フォーカスレンズの位置情報と、上記フォーカスレンズの光軸方向の移動量に対する像面の移動量を表す像面感度と、を含むことを特徴とする請求項2に記載のレンズ交換式デジタルカメラシステム。
  4. 上記カメラ本体から上記レンズユニットに送信される上記制御パラメータは、被写体が合焦となる上記フォーカスレンズの位置を予測するための、時間を変数とする近似式の係数であることを特徴とする請求項2に記載のレンズ交換式デジタルカメラシステム。
  5. 上記カメラ本体は、
    上記レンズユニットからの光束を分割する光束分割素子と、
    被写体像を電気信号に変換する撮像素子と、
    を更に備え、
    上記光束分割素子で分割された光束は、上記撮像素子と上記マルチAFセンサに同時に入射することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のレンズ交換式デジタルカメラシステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106031154A (zh) * 2014-02-19 2016-10-12 三星电子株式会社 处理图像的方法和用于其的电子设备

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