JP2009293863A - 空調室内機の可動パネル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】空調室内機2の可動パネル24は、ワイヤ71を介して吊り上げられる。ワイヤ71は、可動パネル24の両端部に位置する吊り部242に接続される。可動パネル24のパネル本体241には、補強部材246とネジ止めされる複数のネジ受け突起243が設けられており、吊り部242に近いネジ受け突起243の高さ寸法は、吊り部242から遠いネジ受け突起の高さ寸法より大きい。ネジ受け突起243が補強部材246とネジ止めされることによって、パネル本体241の吊り部から遠い中央部は上方に撓む。
【選択図】図9
Description
図1は本発明の一実施形態に係る可動パネルを使用した空調室内機の外観斜視図である。図1において、空調室内機2は、下面に吸込口20a及び吹出口20bを有する本体20と、吸込口20aを開閉する可動パネル24及び吹出口20bを開閉する第1風向調節羽根52とを備えている。吸込口20aと吹出口20bとは一定距離を隔てて隣接しており、吹出口20bから吹き出された空気が吸込口20aに吸い込まれる現象、いわゆるショートサーキットが発生しないようになっている。本体20の下面は、化粧パネル21によって覆われており、実際に天井面に露出するのは化粧パネル21であって、吸込口20a及び吹出口20bの輪郭は化粧パネル21によって形成されている。
室内熱交換器12は、2つの熱交換器が異なる傾斜姿勢で隣接した形状をしており、説明の便宜上、上側の熱交換器を上部熱交換器12a、下側の熱交換器を下部熱交換器12bと呼ぶ。
室内ファン13は、クロスフローファンであり、幅寸法が直径よりも長く、回転軸と垂直な方向から空気を吸い込むので、単一の吸込口20aから空気を吸い込んで、単一の吹出口20bへ吹き出すことができる。吸い込まれた空気は、フィルタ9及び室内熱交換器12を通過して室内ファン13に入る。なお、これ以後、吸込口20aから室内ファン13までの空気流路を吸込流路31aと呼ぶ。
空調室内機2は、可動パネル24の上方に、フィルタ清掃機構10を備えているので、フィルタ清掃機構10を備えていない標準空調室内機と比較して本体20の高さ寸法が大きくなる。空調室内機2では、標準空調室内機の本体が利用されるように、標準空調室内機の本体に拡張枠27が連結されており、拡張枠27内に、フィルタ清掃機構10のフィルタ収納枠104が配置されている。
図4は、フィルタ清掃機構のフィルタ収納枠の分解斜視図である。図4において、フィルタ収納枠104には、縁にラック101が形成されているフィルタ9、ピニオン歯車102aを有するローラー102、及びフィルタ9の浮き上がりを防止するフィルタ安定板103が取り付けられる。
フィルタ9は、網部9aと網部9aの周囲を保持する縁部9bを有しており、図3に示すように室内熱交換器12の前面側に配置され、室内から取り込まれた空気から塵埃を除去する。これにより、フィルタ9は、空気中に浮遊する塵埃が室内熱交換器12の表面を汚染することを防止している。フィルタ9の縁部9bには、ピニオン歯車102aと噛み合うラック101が形成されている。
ローラー102は、複数のピニオン歯車102aと、複数のピニオン歯車102aを同軸上に連結する連結軸102bとを有している。ピニオン歯車102aは、フィルタ9のラック101と噛み合い、回転することによってフィルタ9を水平に移動させる。
フィルタ収納枠104は、上枠104aと下枠104bとを有しており、上枠104aと下枠104bとが一定の間隔を隔てて上下に重なることによって、フィルタ収納部が形成される。また、上枠104aには、モータ収納部104cが形成されており、ピニオン歯車102aと噛み合う伝達歯車104d、伝達歯車104dを駆動する駆動歯車104e、及び駆動歯車104eを回転させるフィルタ駆動モータ104fが収納される。
図3において、フィルタ9は、フィルタ収納枠104内を移動し所定の位置で停止する。フィルタ9の停止位置は、位置検知スイッチ107によって検知される。位置検知スイッチ107は、前方収納部105の終端近傍、及び後方収納部106の終端近傍に配置されている。位置検知スイッチ107の外側には、レバーが蝶番によって装着されており、外力が加わると回動して位置検知スイッチ107のボタンを押す。
図5に示すように、ブラシ108の毛108aは、フィルタ9を挟んでローラー102と反対側に位置しフィルタ9に接触している。つまり、フィルタ9の上側にローラー102があり、フィルタ9の下方にブラシ108がある。毛108aの回転軸上には、最終伝達歯車108cが連結されており、ブラシ駆動モータ108fの回転軸には駆動歯車108eが連結されている。この駆動歯車108eと中間伝達歯車108dとが噛み合い、中間伝達歯車108dと最終伝達歯車108cとが噛み合っている。
図3において、ダストボックス109は、上部の吹出口20b寄りに、塵埃取り込み口を有しており、塵埃取り込み口には、ブラシ108及びブラシ108から塵埃をふるい落とす櫛部109cが取り付けられている。
空調室内機2では、制御部により定期的に、或いは使用者が必要とするときにリモコンによってフィルタ9が自動的に清掃される。以下、その仕組みについて説明する。
図6は、ワイヤに吊られた可動パネルの斜視図である。図6において、可動パネル24は、樹脂製のパネル本体241と樹脂製のパネルカバー247とを有している。パネルカバー247は、パネル本体241の上面を覆う部材であるが、パネル本体241の上面にはダストボックス109が配置され、その上面の両端近傍にはワイヤ71が接続される吊り部242が配置されているので、パネルカバー247は、ダストボックス109及び吊り部242を避けるようにしてパネル本体241の上面を覆っている。
(昇降装置7)
図11は、昇降装置内部の部品の配置図である。図11において、昇降装置7はワイヤ71を繰り出す、又は巻き取る装置である。昇降装置7がワイヤ71を繰り出す場合、昇降モータ76は駆動歯車75をCCW方向へ回転させ、巻取り歯車74をCW方向へ回転させる。これによって、ボビン73がワイヤ71を繰り出す方向に回転する。
図12は可動パネルの斜視図であり、図13は図12のC部の拡大図である。図12において、可動パネル24は、ヒンジ530によって本体20(図3参照)に回動可能に支持される。図13に示すように、ヒンジ530は、水平方向に延びる水平棒部531と、水平棒部531から垂直に延びるレバー532と、レバー532の端部から鉤状に曲がるフック533を有し、水平棒部531を上にした状態で静止している。
図15(a)は本体下部の断面図であり、(b)は可動パネルが吸込口を開ける直前の本体下部の部分断面図であり、(c)は可動パネルが吸込口を開けた直後の本体下部の部分断面図である。図15(a)において、ヒンジ530の水平棒部531の下方空間には、水平棒部531を受けるヒンジ受761と、フック533(図14参照)と接触する突起部763が本体20側から突出している。可動パネル24が、吸込口20aを閉じているときは、フック533が突起部763と接触するので、水平棒部531は、回動軸部534を中心に時計方向へ回動した状態で静止している。このとき、水平棒部531とヒンジ受761とは未だ接触していない。
図16(a)は本体下部の断面図であり、(b)は可動パネルが降下を開始した直後の本体下部の部分断面図であり、(c)は、可動パネルが降下したときの本体下部の部分断面図である。図16(a)において、ヒンジ530の水平棒部531の下方空間には、水平棒部531を受けるヒンジ受761と、フック533(図14参照)と接触する突起部763が本体20側から突出している。可動パネル24が、吸込口20aを閉じているときは、フック533が突起部763と接触するので、水平棒部531は、回動軸部534を中心に時計方向へ回動した状態で静止している。このとき、水平棒部531とヒンジ受761とは未だ接触していない。
空調室内機2の可動パネル24は、ワイヤ71を介して吊り上げられる。ワイヤ71は、可動パネル24の両端部に位置する吊り部242に接続される。可動パネル24は、樹脂製のパネル本体241と、パネル本体241の上面側に固定される金属製の補強部材246を備えている。パネル本体241には、補強部材246とネジ止めされる複数のネジ受け突起243が設けられており、吊り部242に近いネジ受け突起243の高さ寸法は、吊り部242から遠いネジ受け突起の高さ寸法より大きい。ネジ受け突起243が補強部材246とネジ止めされることによって、パネル本体241の吊り部から遠い中央部は上方に撓む。パネル本体241がワイヤ71によって吊られたとき、パネル本体241の中央部が下方へ反るので、撓みは反りによってほぼ解消される。その結果、パネル本体の反りが目立たなくなり、意匠性の低下が防止される。
20a 吸込口
24 可動パネル
71 ワイヤ(吊り部材)
241 パネル本体
242 吊り部
243 ネジ受け突起
243a,243b,243c ネジ受け突起
246 補強部材
Claims (3)
- 空気吸込口(20a)の近傍に吊り部材(71)を介して吊られ、前記吊り部材(71)の動作によって、昇降および/または前記空気吸込口(20a)の開閉を行う空調室内機の可動パネルであって、
樹脂製のパネル本体(241)と、
前記パネル本体に固定される金属製の補強部材(246)と、
を備え、
前記パネル本体(241)には、前記補強部材(246)とネジ止めされ且つ前記パネル本体(241)からの高さ寸法が異なる複数のネジ受け突起(243)が設けられている、
空調室内機の可動パネル(24)。 - 前記吊り部材(71)は、前記パネル本体(241)の吊り部(242)に接続されており、
前記吊り部(242)に近い前記ネジ受け突起(243b、243c)の前記高さ寸法は、前記吊り部(242)から遠い前記ネジ受け突起(243a)の前記高さ寸法より大きい、
請求項1に記載の空調室内機の可動パネル(24)。 - 前記吊り部(242)は、前記パネル本体(241)の両端部に設けられており、
前記吊り部材(71)に吊られる前の前記パネル本体(241)の下面は、前記吊り部材(71)に吊られたときに発生する反りと反対方向に撓んでいる、
請求項2に記載の空調室内機の可動パネル(24)。
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