JP2009293863A - 空調室内機の可動パネル - Google Patents

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Abstract

【課題】ワイヤなどで吊られたときに下面中央部が下方へ反ることを抑制した空調室内機の可動パネルを提供する。
【解決手段】空調室内機2の可動パネル24は、ワイヤ71を介して吊り上げられる。ワイヤ71は、可動パネル24の両端部に位置する吊り部242に接続される。可動パネル24のパネル本体241には、補強部材246とネジ止めされる複数のネジ受け突起243が設けられており、吊り部242に近いネジ受け突起243の高さ寸法は、吊り部242から遠いネジ受け突起の高さ寸法より大きい。ネジ受け突起243が補強部材246とネジ止めされることによって、パネル本体241の吊り部から遠い中央部は上方に撓む。
【選択図】図9

Description

本発明は、ワイヤなどによって昇降および/又は空気吸込口の開閉を行なう空調室内機の可動パネルに関する。
従来、天井設置型の空調室内機では、化粧パネルの開口を昇降可能な可動パネルで塞ぐ空調室内機が広く知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1で開示されている空調室内機では、可動パネルはワイヤで吊られており、昇降装置がそのワイヤを繰り出すことによって可動パネルが降下し、ワイヤを巻き取ることによって可動パネルが上昇する。
しかしながら、上記のような空調室内機では、可動パネルがワイヤで吊られたとき、可動パネルの下面中央部が自重によって下方へ反るので、美観を損ねる可能性が高い。
特開平10−196999号公報
本発明の課題は、ワイヤなどで吊られたときに下面中央部が下方へ反ることを抑制した空調室内機の可動パネルを提供することにある。
第1発明に係る空調室内機の可動パネルは、空気吸込口の近傍に吊り部材を介して吊られ、吊り部材の動作によって、昇降および/または空気吸込口の開閉を行う空調室内機の可動パネルであって、樹脂製のパネル本体と、パネル本体に固定される金属製の補強部材とを備えている。パネル本体には、補強部材とネジ止めされ且つパネル本体からの高さ寸法が異なる複数のネジ受け突起が設けられている。
この可動パネルでは、各ネジ受け突起の高さが異なることによって、ネジ受け突起が補強部材とネジ止めされたときに、パネル本体が補強部材側へ撓む。つまり、反りが発生する部分を、その反りと反対方向に予め撓ませることによって、反りが撓みをオフセット(相殺)するので、反りによる意匠性の低下が防止される。
第2発明に係る空調室内機の可動パネルは、第1発明に係る空調室内機の可動パネルであって、吊り部材が、パネル本体の吊り部に接続されている。吊り部に近いネジ受け突起の高さ寸法は、吊り部から遠いネジ受け突起の高さ寸法より大きい。
この可動パネルでは、ネジ受け突起が補強部材とネジ止めされることによって、パネル本体の吊り部から遠い部分は上方に撓む。パネル本体が吊り部材によって吊られたとき、パネル本体の吊り部から遠い部分が下方へ反るので、撓みは反りによってほぼ解消される。その結果、パネル本体の反りが目立たなくなり、意匠性の低下が防止される。
第3発明に係る空調室内機の可動パネルは、第2発明に係る空調室内機の可動パネルであって、吊り部が、パネル本体の両端部に設けられている。吊り部材に吊られる前のパネル本体の下面は、吊り部材に吊られたときに発生する反りと反対方向に撓んでいる。
この可動パネルでは、ネジ受け突起が補強部材とネジ止めされることによって形成されるパネル本体の下面の撓みは、パネル本体が吊り部材に吊られたときに発生する反りによって、ほぼ解消される。その結果、パネル本体の反りが目立たなくなり、意匠性の低下が防止される。
第1発明から第3発明のいずれか1つに係る空調室内機の可動パネルでは、反りが発生する部分を、その反りと反対方向に予め撓ませることによって、反りが撓みをオフセット(相殺)するので、反りによる意匠性の低下が防止される。
以下図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
<空調室内機2の構成>
図1は本発明の一実施形態に係る可動パネルを使用した空調室内機の外観斜視図である。図1において、空調室内機2は、下面に吸込口20a及び吹出口20bを有する本体20と、吸込口20aを開閉する可動パネル24及び吹出口20bを開閉する第1風向調節羽根52とを備えている。吸込口20aと吹出口20bとは一定距離を隔てて隣接しており、吹出口20bから吹き出された空気が吸込口20aに吸い込まれる現象、いわゆるショートサーキットが発生しないようになっている。本体20の下面は、化粧パネル21によって覆われており、実際に天井面に露出するのは化粧パネル21であって、吸込口20a及び吹出口20bの輪郭は化粧パネル21によって形成されている。
図2(a)は、空調室内機の運転停止時の側面図であり、(b)は、その空調室内機の運転時の側面図であり、(c)は、その空調室内機のメンテナンス時の側面図である。図2(a)において、空調室内機2が停止しているとき、可動パネル24は化粧パネル21と見かけ上一体化している。図2(b)において、空調室内機2の運転時、可動パネル24は吸込口20aを開き、第1風向調節羽根52は吹出口20bを開く。可動パネル24の一端は蝶番によって本体20に支持されており、可動パネル24は回動して吸込口20aを開ける。
また、図2(c)において、可動パネル24は、本体20側から延びるワイヤ71に吊られた状態で使用者の手が届くメンテナンス位置まで降下することができる。但し、可動パネル24は、一端が蝶番によって本体20に支持されている状態ではメンテナンス位置まで降下することができないので、一旦、吸込口20aを閉じて、本体20による支持が解除されたのちにメンテナンス位置まで降下する。
図3は、空調室内機の断面図である。図3において、空調室内機2は、フィルタ9、フィルタ清掃機構10、室内熱交換器12、室内ファン13、ドレンパン14及び吹出口モジュール50をさらに備えている。空調室内機2の運転時、吸込口20a及び吹出口20bが開き、室内ファン13が回転し、空気が吸込口20aから吸い込まれ、吹出口20bから吹出される。
(室内熱交換器12)
室内熱交換器12は、2つの熱交換器が異なる傾斜姿勢で隣接した形状をしており、説明の便宜上、上側の熱交換器を上部熱交換器12a、下側の熱交換器を下部熱交換器12bと呼ぶ。
上部熱交換器12aの上端は本体20の内側上部に位置し、上端から下端に向って傾斜する角度は、水平線に対して45°以上60°以下に設定されており、結露水が確実に上部熱交換器12aを伝わってドレンパン14に向う。このため、ドレンパン14は、上部熱交換器12aの下方全域に配置される必要が無く、上部熱交換器12aの下端近傍の下方にだけ配置されている。
(室内ファン13)
室内ファン13は、クロスフローファンであり、幅寸法が直径よりも長く、回転軸と垂直な方向から空気を吸い込むので、単一の吸込口20aから空気を吸い込んで、単一の吹出口20bへ吹き出すことができる。吸い込まれた空気は、フィルタ9及び室内熱交換器12を通過して室内ファン13に入る。なお、これ以後、吸込口20aから室内ファン13までの空気流路を吸込流路31aと呼ぶ。
室内ファン13から吹き出された空気は、吹出口モジュール50を通過して吹出口20bから吹き出される。吹出口20bには、吹出口モジュール50の構成部品である第1風向調節羽根52が配置されており、第1風向調節羽根52は、モータによって傾斜角度の調節が可能であり、運転停止時は、第1風向調節羽根52が吹出口20bを閉じる。
また、第1風向調節羽根52の上流には、第2風向調節羽根53が位置し、モータによって吹出口20bの長手方向と直行する軸を中心に遥動するので、吹出口20bから吹出される空気の方向は適切に調整される。
なお、これ以後、室内ファン13から吹出口20bまでの空気流路を吹出流路(第2吹出流路41a、第1吹出流路51a)と呼ぶ。室内ファン13とドレンパン14との間で且つ第2吹出流路41a側には、舌部15が設けられており、この舌部15が吹出空気の漏れを防止して、性能を向上させている。なお、舌部15は、室内ファン13及びドレンパン14とは独立した部材である。
(本体20)
空調室内機2は、可動パネル24の上方に、フィルタ清掃機構10を備えているので、フィルタ清掃機構10を備えていない標準空調室内機と比較して本体20の高さ寸法が大きくなる。空調室内機2では、標準空調室内機の本体が利用されるように、標準空調室内機の本体に拡張枠27が連結されており、拡張枠27内に、フィルタ清掃機構10のフィルタ収納枠104が配置されている。
<フィルタの掃除機構10>
図4は、フィルタ清掃機構のフィルタ収納枠の分解斜視図である。図4において、フィルタ収納枠104には、縁にラック101が形成されているフィルタ9、ピニオン歯車102aを有するローラー102、及びフィルタ9の浮き上がりを防止するフィルタ安定板103が取り付けられる。
(フィルタ9)
フィルタ9は、網部9aと網部9aの周囲を保持する縁部9bを有しており、図3に示すように室内熱交換器12の前面側に配置され、室内から取り込まれた空気から塵埃を除去する。これにより、フィルタ9は、空気中に浮遊する塵埃が室内熱交換器12の表面を汚染することを防止している。フィルタ9の縁部9bには、ピニオン歯車102aと噛み合うラック101が形成されている。
(ローラー102)
ローラー102は、複数のピニオン歯車102aと、複数のピニオン歯車102aを同軸上に連結する連結軸102bとを有している。ピニオン歯車102aは、フィルタ9のラック101と噛み合い、回転することによってフィルタ9を水平に移動させる。
(フィルタ収納内枠104)
フィルタ収納枠104は、上枠104aと下枠104bとを有しており、上枠104aと下枠104bとが一定の間隔を隔てて上下に重なることによって、フィルタ収納部が形成される。また、上枠104aには、モータ収納部104cが形成されており、ピニオン歯車102aと噛み合う伝達歯車104d、伝達歯車104dを駆動する駆動歯車104e、及び駆動歯車104eを回転させるフィルタ駆動モータ104fが収納される。
図5は、フィルタ収納枠の内部の断面図である。なお、図5では、フィルタ駆動モータ104f及びブラシ駆動モータ108fのフィルタ収納枠104に対する位置が明確になるように、フィルタ駆動モータ104f及びブラシ駆動モータ108fを2点鎖線で表示している。フィルタ駆動モータ104f及びブラシ駆動モータ108fは、フィルタ収納枠104の長手方向の両側、すなわち吸込口20aの長手方向の両側の上方に位置している。
図5において、フィルタ駆動モータ104fの回転軸に駆動歯車104eが連結され、この駆動歯車104eに伝達歯車104dが噛み合っている。この伝達歯車104dがローラー102のピニオン歯車102aを回転させる。フィルタ収納部は、前方収納部105と後方収納部106とから成り、前方収納部105及び後方収納部106の長さは、フィルタ9の長手方向の長さに相当する。
(位置検知スイッチ107)
図3において、フィルタ9は、フィルタ収納枠104内を移動し所定の位置で停止する。フィルタ9の停止位置は、位置検知スイッチ107によって検知される。位置検知スイッチ107は、前方収納部105の終端近傍、及び後方収納部106の終端近傍に配置されている。位置検知スイッチ107の外側には、レバーが蝶番によって装着されており、外力が加わると回動して位置検知スイッチ107のボタンを押す。
(ブラシ108)
図5に示すように、ブラシ108の毛108aは、フィルタ9を挟んでローラー102と反対側に位置しフィルタ9に接触している。つまり、フィルタ9の上側にローラー102があり、フィルタ9の下方にブラシ108がある。毛108aの回転軸上には、最終伝達歯車108cが連結されており、ブラシ駆動モータ108fの回転軸には駆動歯車108eが連結されている。この駆動歯車108eと中間伝達歯車108dとが噛み合い、中間伝達歯車108dと最終伝達歯車108cとが噛み合っている。
また、ブラシ108は、直線状の前方収納経路105aと湾曲した後方収納経路106aとの間に位置するので、フィルタ9が前方収納経路105aと後方収納経路106aとの間を移動するときに、ブラシ108は、フィルタ9の網部9a全域に接触することができる。
なお、最終伝達歯車108cと中間伝達歯車108dとの噛み合いは、可動パネル24の開時および下降時には外れ、最終伝達歯車108cは、可動パネル24及びブラシ108と共に移動する。そして、可動パネル24が吸込口20aを閉じたとき、最終伝達歯車108cと中間伝達歯車108dとは再び噛み合う。
(ダストボックス109)
図3において、ダストボックス109は、上部の吹出口20b寄りに、塵埃取り込み口を有しており、塵埃取り込み口には、ブラシ108及びブラシ108から塵埃をふるい落とす櫛部109cが取り付けられている。
図2(b)に示すように、可動パネル24が回動して吸込口20aを開けたとき、ダストボックス109は、ブラシ108と共にフィルタ9から離れるので、吸込空気の進路を妨害しない。また、ダストボックス109へ向って来る空気を滑らかにフィルタ9へ向わせるために、ダストボックス109の吸込空気と対向する面109dは傾斜しており、空気抵抗を低減している。
(フィルタの清掃動作)
空調室内機2では、制御部により定期的に、或いは使用者が必要とするときにリモコンによってフィルタ9が自動的に清掃される。以下、その仕組みについて説明する。
図3,図5において、フィルタ9のラック101は、前方収納経路105aに収まっており、ラック101の一端(以後、第1端部とよぶ)はピニオン歯車102aと噛み合っている。ローラー102が回転するとき、ピニオン歯車102aからラック101に回転が伝達され、フィルタ9のラック101は、ローラー102によって後方収納経路106a側へ搬送される。ローラー102が回転し続けることによって、ラック101の第1端部は後方収納経路106aの終端に到達する。
ラック101の第1端部が後方収納経路106aの終端に到達したとき、第1端部が位置検知スイッチ107(図3参照)のレバーを回動させオン動作させる。制御部は、位置検知スイッチ107から出力されるオン信号からラック101の第1端部が後方収納経路106aの終端に到達したと判断し、ローラー102の回転を停止させる。このとき、フィルタ9のラック101の全域が、後方収納経路106aに収まっており、ラック101の他端(以後、第2端部とよぶ)はピニオン歯車102aと噛み合っている。
図5において、フィルタ9が移動する際に、フィルタ9の表面に付着していた塵埃はブラシ108によって掻き取られる。ブラシ108は、少なくともフィルタ9が前方収納経路105aから後方収納経路106aへ移動している期間中は回転しており、その回転方向は、フィルタ9の進行方向に逆らう方向である。
フィルタ9が前方収納経路105aから後方収納経路106aへ移動し塵埃の除去が終了したとき、制御部は、ローラー102を逆回転させる。フィルタ9のラック101の第2端部は、ピニオン歯車102aと噛み合っているので、ピニオン歯車102aからラック101に回転が伝達され、フィルタ9は、ローラー102によって前方収納経路105a側へ搬送される。ローラー102が逆回転し続けることによって、ラック101の第2端部は前方収納経路105aの終端に到達する。
ラック101の第2端部が前方収納経路105aの終端に到達しととき、第2端部が位置検知スイッチ107のレバーを回動させオン動作させる。制御部は、位置検知スイッチ107から出力されるオン信号からラック101の第2端部が前方収納経路105aの終端に到達したと判断し、ローラー102の回転を停止させる。このとき、フィルタ9のラック101は、前方収納経路105aに収まっており、ラック101の第1端部はピニオン歯車102aと噛み合っている。
(可動パネル24)
図6は、ワイヤに吊られた可動パネルの斜視図である。図6において、可動パネル24は、樹脂製のパネル本体241と樹脂製のパネルカバー247とを有している。パネルカバー247は、パネル本体241の上面を覆う部材であるが、パネル本体241の上面にはダストボックス109が配置され、その上面の両端近傍にはワイヤ71が接続される吊り部242が配置されているので、パネルカバー247は、ダストボックス109及び吊り部242を避けるようにしてパネル本体241の上面を覆っている。
図7は、図6のA−A線における可動パネルの断面図である。図7において、パネル本体241の縁には、上方に向って突出する爪241aが形成されており、パネルカバー247の縁には、爪241aを受ける爪受け247aが形成されており、パネル本体241とパネルカバー247とが重ねあわされたときに、爪241aが爪受け247aに嵌まり込み位置決めされる。爪241aの先端部分は、パネル本体241の内側に向って凸状に形成されており、爪受け247aは、爪241aの凸部分を受けるように凹状に形成されているので、爪241aの凸部分と爪受け247aの凹部分とがかみ合って、容易に離れないようになっている。
また、パネル本体241の上面側には、上方に突出する複数のネジ受け突起243が設けられている。ネジ受け突起243は、金属製の補強部材246とネジ止めされている。補強部材246は、断面がU字状であり、凹部分がネジ受け突起243にかぶさるように配置されてからネジ止めされる。パネルカバー247は、補強部材246を隠すようにパネル本体241の上面を覆うので、パネル本体241とパネルカバー247との間には中空空間が形成されている。その結果、可動パネル24の厚みが増し、可動パネル24の立体感が強調される。なお、説明の便宜上、可動パネル24の厚みが細くなっている側を前方とし、その反対側を後方とする。
図8は、パネル本体の平面図である。なお、上記図7で可動パネル24の厚みが細くなっている側を前方としているので、図8では、平面視上側がパネル本体241の前方である。図7、図8において、ネジ受け突起243は、パネル本体241の前方側と後方側の両方に設けられており、図8に示すように、パネル本体241の前方側には5個のネジ受け突起243が並び、パネル本体241の後方側には7個のネジ受け突起243が並んでいる。そして、ネジ受け突起243同士をつなぐようにリブ244が設けられている。
図9(a)は、補強部材がネジ止めされる前の図7のB−B線における可動パネルの断面図であり、図9(b)は、補強部材がネジ止めされた後の図7のB−B線における可動パネルの断面図である。図9(a)に示すように、ネジ受け突起243のうち、中央のネジ受け突起243aの高さは、両隣のネジ受け突起243b,243cよりも低く設定されている。その結果、ネジ受け突起243a,243b,243cと補強部材246とがネジ249でネジ止めされたとき、金属製の補強部材246は樹脂製のパネル本体241よりも剛性が強いので、図9(b)に示すように、パネル本体241の中央部が上に凸となるように撓む。なお、この撓みは、パネル本体241がワイヤ71で吊られたときに、吊り部242から遠い中央部が自重によって下方へ反ることによってオフセット(相殺)されるので、反りの目立たないパネル本体241が実現される。なお、本実施形態では、ネジ受け突起243の高さ寸法は、パネル本体241の最下面から測定したときの高さ寸法である。
図10は、パネルカバーの背面図である。なお、上記図7で可動パネル24の厚みが細くなっている側を前方としているので、図10では、平面視上側がパネルカバー247の前方である。
図10において、パネルカバー247には、大四角孔247b、小四角孔247c及びリブ247dが設けられている。大四角孔247b及び小四角孔247cは、パネルカバー247がパネル本体241の上面を覆うときに、パネル本体241の上面に配置されているダストボックス109及び吊り部242との干渉を避けるために設けられている。リブ247dは、パネルカバー247を補強するために、格子状に設けられている。
パネルカバー247がパネル本体241の上面を覆うことによって、ネジ受け突起243、リブ244及び補強部材246は外部に露出しないので、吸込口20aに吸い込まれる空気の抵抗になることはなく、空気流の乱れが起こり難くなる。
<可動パネル24の動作に関連する装置>
(昇降装置7)
図11は、昇降装置内部の部品の配置図である。図11において、昇降装置7はワイヤ71を繰り出す、又は巻き取る装置である。昇降装置7がワイヤ71を繰り出す場合、昇降モータ76は駆動歯車75をCCW方向へ回転させ、巻取り歯車74をCW方向へ回転させる。これによって、ボビン73がワイヤ71を繰り出す方向に回転する。
一方、昇降装置7がワイヤ71を巻き取る場合、昇降モータ76は駆動歯車75をCW方向へ回転させ、巻取り歯車74をCCW方向へ回転させる。これによって、ボビン73がワイヤ71を巻き取る方向に回転する。ワイヤ71の繰り出し量および巻き取り量は、昇降モータ76の回転量に比例しており、制御部が、昇降モータ76へ供給するパルス数を制御することによって、ワイヤ71の繰り出し量および巻き取り量が制御される。
ワイヤ71の先端には可動パネル24が連結されるため、ワイヤ71には常に張力が発生しており、ワイヤ71が繰り出されるとき、又はワイヤ71が巻き取られるとき、滑車部72aがワイヤ71との摩擦力によって回転する。このとき、カム部72bも回転するので、スイッチ77は、レバー77aがカム部72bの大径曲面と対峙したときにオン信号を発し、レバー77aが小径曲面と対峙したときにはオフ信号を発する。滑車72が回転している間は、オン信号とオフ信号が交互に発生し、これらの信号は、すべて制御部に入力される。
しかし、何らかの要因でワイヤ71が弛み張力がなくなった場合、例えば、メンテナンスのためにワイヤ71を繰り出して可動パネル24を降下させているときに、所定の繰り出し量に達する前に、可動パネル24がテーブルなどの上に着地して停止した場合には、ワイヤ71と滑車部72aとの摩擦力が減退し滑車72が停止する。このため、スイッチ77からは、オン信号又はオフ信号のいずれか一方が連続的に出力される。このとき、制御部では、昇降モータ76が回転しているときにスイッチ77からの信号が一定になっていることから、可動パネル24が何らかの障害物によって停止したと推定し、直ちに昇降モータ76を停止させる。
(ヒンジ530)
図12は可動パネルの斜視図であり、図13は図12のC部の拡大図である。図12において、可動パネル24は、ヒンジ530によって本体20(図3参照)に回動可能に支持される。図13に示すように、ヒンジ530は、水平方向に延びる水平棒部531と、水平棒部531から垂直に延びるレバー532と、レバー532の端部から鉤状に曲がるフック533を有し、水平棒部531を上にした状態で静止している。
図14は、ヒンジ単品の側面図である。図14において、ヒンジ530は、可動パネル24の回動中心となる回動軸部534をさらに有している。ヒンジ530は、可動パネル24内のバネによってD方向へ倒れるようにバネ力が作用している。
(可動パネルの開閉動作)
図15(a)は本体下部の断面図であり、(b)は可動パネルが吸込口を開ける直前の本体下部の部分断面図であり、(c)は可動パネルが吸込口を開けた直後の本体下部の部分断面図である。図15(a)において、ヒンジ530の水平棒部531の下方空間には、水平棒部531を受けるヒンジ受761と、フック533(図14参照)と接触する突起部763が本体20側から突出している。可動パネル24が、吸込口20aを閉じているときは、フック533が突起部763と接触するので、水平棒部531は、回動軸部534を中心に時計方向へ回動した状態で静止している。このとき、水平棒部531とヒンジ受761とは未だ接触していない。
図15(b)において、可動パネル24が降下したとき、水平棒部531は、ヒンジ受761に引っ掛かり停止する。可動パネル24が継続して降下すると、水平棒部531は、ヒンジ受761で拘束されているので、可動パネル24とヒンジ530とが離れようとする。しかし、可動パネル24とヒンジ530とは、回動軸部534で連結されているので、図15(c)に示すように、可動パネル24が回動軸部534を中心に回動する。
一方、可動パネル24が吸込口20aを閉じるときの動作は、吸込口20aを開けるときの動作と逆であり、可動パネル24を上昇させることによって、図15(a)の状態から(b)の状態を経て(c)の状態となる。
(可動パネルの昇降動作)
図16(a)は本体下部の断面図であり、(b)は可動パネルが降下を開始した直後の本体下部の部分断面図であり、(c)は、可動パネルが降下したときの本体下部の部分断面図である。図16(a)において、ヒンジ530の水平棒部531の下方空間には、水平棒部531を受けるヒンジ受761と、フック533(図14参照)と接触する突起部763が本体20側から突出している。可動パネル24が、吸込口20aを閉じているときは、フック533が突起部763と接触するので、水平棒部531は、回動軸部534を中心に時計方向へ回動した状態で静止している。このとき、水平棒部531とヒンジ受761とは未だ接触していない。
図16(b)(c)において、ヒンジ受761は、図示しない他の部材に押されて、ヒンジ530の降下軌道上から外れており、ヒンジ530が降下したとき、水平棒部531の両端がヒンジ受761に保持されず、可動パネル24は回動することなく降下することができる。
一方、可動パネル24が吸込口20aを閉じるときの動作は、吸込口20aを開けるときの動作と逆であり、可動パネル24を上昇させることによって、図16(a)の状態から(b)の状態を経て(c)の状態となる。
<特徴>
空調室内機2の可動パネル24は、ワイヤ71を介して吊り上げられる。ワイヤ71は、可動パネル24の両端部に位置する吊り部242に接続される。可動パネル24は、樹脂製のパネル本体241と、パネル本体241の上面側に固定される金属製の補強部材246を備えている。パネル本体241には、補強部材246とネジ止めされる複数のネジ受け突起243が設けられており、吊り部242に近いネジ受け突起243の高さ寸法は、吊り部242から遠いネジ受け突起の高さ寸法より大きい。ネジ受け突起243が補強部材246とネジ止めされることによって、パネル本体241の吊り部から遠い中央部は上方に撓む。パネル本体241がワイヤ71によって吊られたとき、パネル本体241の中央部が下方へ反るので、撓みは反りによってほぼ解消される。その結果、パネル本体の反りが目立たなくなり、意匠性の低下が防止される。
以上のように、本発明によれば、ワイヤなどで吊られる可動パネルを備えた空調室内機に有用である。
本発明の一実施形態に係る可動パネルを使用した空調室内機の外観斜視図。 (a)空調室内機の運転停止時の側面図。(b)空調室内機の運転時の側面図。(c)メンテナンス時の側面図。 空調室内機の断面図。 フィルタ清掃機構のフィルタ収納枠の分解斜視図。 フィルタ収納枠の内部の断面図。 ワイヤに吊られた可動パネルの斜視図。 図6のA−A線における可動パネルの断面図。 パネル本体の平面図。 (a)補強部材がネジ止めされる前の図7のB−B線における可動パネルの断面図。(b)補強部材がネジ止めされた後の図7のB−B線における可動パネルの断面図。 パネル本体の平面図。 昇降装置内部の部品の配置図。 可動パネルの斜視図。 図12のC部の拡大図。 ヒンジ単品の側面図。 (a)本体下部の断面図。(b)可動パネルが吸込口を開ける直前の本体下部の部分断面図。(c)可動パネルが吸込口を開けた直後の本体下部の部分断面図。 (a)本体下部の断面図。(b)可動パネルが降下を開始した直後の本体下部の部分断面図。(c)可動パネルが降下したときの本体下部の部分断面図。
符号の説明
2 空調室内機
20a 吸込口
24 可動パネル
71 ワイヤ(吊り部材)
241 パネル本体
242 吊り部
243 ネジ受け突起
243a,243b,243c ネジ受け突起
246 補強部材

Claims (3)

  1. 空気吸込口(20a)の近傍に吊り部材(71)を介して吊られ、前記吊り部材(71)の動作によって、昇降および/または前記空気吸込口(20a)の開閉を行う空調室内機の可動パネルであって、
    樹脂製のパネル本体(241)と、
    前記パネル本体に固定される金属製の補強部材(246)と、
    を備え、
    前記パネル本体(241)には、前記補強部材(246)とネジ止めされ且つ前記パネル本体(241)からの高さ寸法が異なる複数のネジ受け突起(243)が設けられている、
    空調室内機の可動パネル(24)。
  2. 前記吊り部材(71)は、前記パネル本体(241)の吊り部(242)に接続されており、
    前記吊り部(242)に近い前記ネジ受け突起(243b、243c)の前記高さ寸法は、前記吊り部(242)から遠い前記ネジ受け突起(243a)の前記高さ寸法より大きい、
    請求項1に記載の空調室内機の可動パネル(24)。
  3. 前記吊り部(242)は、前記パネル本体(241)の両端部に設けられており、
    前記吊り部材(71)に吊られる前の前記パネル本体(241)の下面は、前記吊り部材(71)に吊られたときに発生する反りと反対方向に撓んでいる、
    請求項2に記載の空調室内機の可動パネル(24)。
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