JP2009293001A - 乳酸による植物からの脂溶性色素の抽出と乳酸を含む抽出液の製造法およびこの抽出液を含有する飲料ならびに食品ならびに医薬品ならびに化粧品 - Google Patents
乳酸による植物からの脂溶性色素の抽出と乳酸を含む抽出液の製造法およびこの抽出液を含有する飲料ならびに食品ならびに医薬品ならびに化粧品 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】L−乳酸を不活性ガス雰囲気中で段階的に減圧昇温させることにより脱水濃縮された乳酸および乳酸オリゴマーを有する濃縮液を抽出溶媒として植物色素を抽出することを得る脱水濃縮工程(1)と、脱水濃縮液に植物を混合する混合・抽出工程(2)と、混合・抽出工程で得られた抽出液と残渣を取り分ける分離工程(3)と分離工程で得た色素抽出液の沈降物を除去した上澄み液を得る抽出液回収工程(4)と色素抽出した液体を中和しフリーズドライにより粉末を得る抽出液の粉末化の工程(5)と奮いによる分離残渣物を中和し再利用できる分離残渣中和処理(6)と、を含むことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
乳酸による抽出法は,乳酸自体がFAOおよびWHOにおいても極めて安全な物質であり、また人体に及ぼす影響は全くなく環境においても全く無害な物質である事は知られている。
L−乳酸のみの使用による安全性から様々な用途に適応できる可能性がある。
(1)脱水濃縮工程
市販品のL−乳酸(水分含有)を出発物質とし、これに不活性ガスである窒素ガス雰囲気中で段階的に減圧および昇温させる。昇温は調整しながら条件に応じて110℃〜150℃まで行なう。140℃以上になると乳酸が縮合共重しポリ化し飲料添加物とする場合は水溶媒の中では白く結晶体が現れる。飲料用としては140℃までを上限とする。
濃縮液は冷却して保存しておく。溶媒原料としての製造・準備しておく。
脱水濃縮工程で得られた濃縮液に植物を混合し約80℃まで昇温する。
さらに80℃一定温度で約3〜5時間撹拌する。
抽出液は篩いを通し固形物を除去する。篩は段階的に50メッシュ〜120メッシュを通し通過した溶液は再度容器に戻し自然に冷却する。さらに48時間自然放置し一切の撹拌等は行なわないことにより、微粒沈降物の発生を待つ。
飲料素材や化粧品素材の場合は微粒沈降物の発生により上澄み液のみを抽出液として回収する。
食品素材の場合は沈降物が含まれていても構わない
取り出した抽出液に対し1:1の割合で炭酸ナトリウムまたは炭酸カルシウムや重曹およびアルカリ性アミノ酸などの水溶液で中和し、パインファイバーやデキストリン等の使用によりフリーズドライ処理することによりパウダー状の粉末食品も可能とした。
篩いより濾した残渣物に対し重曹または炭酸カルシウムおよび炭酸ナトリウムやアルカリ性食品物等により中和処理する。アルギニンなどのアルカリ性アミノ酸でも可能とする。
所定の容量比率(濃縮液A:発酵ウコン末)を決定するための試験を行い視覚的な判断結果図2と分析結果図3を示した。
この結果から脱水濃縮液Aと発酵ウコン末Bの容量は50:3の割合でも発酵ウコンの持つクルクミン黄色色素を65%以上抽出する事ができた。なお、発酵ウコン末の容量を多くすることでさらに抽出量は80%以上を抽出効果が期待できる。
(2)前記同様にハーブ抽出の実施も行いその結果を得た
ローズ・ローズヒップ・ペパーミント・ブラックマロー・ハイビスカス・などを実施シアニン系色素に関しては酸性の効力も濃厚な赤色色素を抽出またローズヒップには濃厚な褐色色素とそのビタミンCを主体とした豊富なミネラル郡の抽出、ペパーミントなど緑色色素クロロ酸抽出とそのミントの香りは官能においても濃厚な匂いを抽出する事ができた。さらに緑菜においてパセリの葉粉末・シモンの葉粉末の緑色素の抽出も実験も同様に行なった。結果緑色色素の抽出も可能となる。
残渣物において残留栄養素と繊維質の再利用という観点からは家畜用餌としての再利用も可能であり実際、餌食させても何等問題なく得食した。
(2)堆肥処理としては中和処理後さらに発酵処理し、堆肥として使用可能である、また中和処理状況下において土壌にもどしても植物繊維はバクテリアによって分解されさらに乳酸は加水分解により残留しないことは知られている。
Claims (7)
- L−乳酸を不活性ガス雰囲気中で段階的に減圧および昇温させることにより、脱水またはさらに昇温さえせることにより乳酸オリゴマーを有する無水乳酸液を得る工程と、
前記無水乳酸液に植物を混入し色素液を得る工程と、
前記色素液の沈降物を分類と回収する工程と、
を含むことを特徴とする脂溶性色素抽出液の製造法。 - さらに、前記回収工程で得られた沈降回収物を中和し家畜用餌としての製造工程ならびに堆肥としての製造方法
- 請求項1からの記載の製造法によって製造された抽出液をフリーズドライによる粉末化と且つ、形状が粉末であることを特徴とする植物色素粉末
- 請求項1から3までの色素抽出物を含有することを特徴とする医薬品
- 請求項1から3までの色素抽出物を含有することを特徴とする飲料
- 請求項1から3までの色素抽出物を含有することを特徴とする食品
- 請求項1から3までの色素抽出物を含有することを特徴とする化粧品
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