JP2009292081A - 射出発泡成形用金型 - Google Patents
射出発泡成形用金型 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009292081A JP2009292081A JP2008148974A JP2008148974A JP2009292081A JP 2009292081 A JP2009292081 A JP 2009292081A JP 2008148974 A JP2008148974 A JP 2008148974A JP 2008148974 A JP2008148974 A JP 2008148974A JP 2009292081 A JP2009292081 A JP 2009292081A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mold
- gate
- sprue
- insert
- cavity
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
【解決手段】スプル20に連通するゲート16およびそこに連通するキャビティ15を形成可能であり、溶融樹脂が充填された後、両金型11、12の距離を対向方向に広げてキャビティ15を型締状態よりも容積が増大させたコアバック状態とすることにより樹脂成形品を成形するための射出発泡成形用金型10である。両金型11、12のいずれか一方には、他方の金型12と協働してゲート16を形作る入子30が設けられ、入子30は、キャビティ15を型締状態からコアバック状態とすべく両金型11、12の距離が広げられるか否かに拘らずゲート16の容積が変動しないように、一方の金型11に移動可能に保持されるとともに付勢手段39により他方の金型12へ向けて付勢されている
【選択図】 図1
Description
型締め工程では、図5に示すように、両金型11、12が離間された状態から、固定型11に向けて可動型12を矢印A1で示す方向に移動させ、図1に示すように、両金型11、12の間に型締状態のキャビティ15を形成する。この型締め工程において、固定型11に設けられた入子30は、図3に示すように、表面30aが可動型12に当接し、この可動型12にコイルバネ39の付勢力に抗して押圧されて、固定型11の入子凹所34に嵌合される。この入子30は、可動型12と協働して、スプル20とキャビティ15とを連通させるゲート16を形成する。
樹脂射出工程では、図6に示すように、射出装置18からホットランナーノズル19、スプル20を経て、発泡剤が混入された溶融状態の樹脂Rが、ゲート16およびキャビティ15へと射出される。これにより、ゲート16およびキャビティ15に溶融樹脂Rが充填される。このとき、スプル20から噴出される溶融樹脂Rは、直接入子30に衝突することが防止されている。
コアバック工程では、可動型12を固定型11との距離を広げるように図6において矢印A2で示す方向に移動させ、両金型11、12の間のキャビティ15を型締状態からコアバック状態(図7参照)へと変化させる。すると、図7に示すように、キャビティ15内(充填された溶融樹脂R)の圧力が減少し、キャビティ15内の樹脂Rが発泡する。
樹脂Rが硬化すると、型開き工程を実行し、可動型12を図7において矢印A3方向へ移動させて固定型11から離間させる(図8参照)。ここで、既にスプル20内の樹脂が当該スプル20から抜け出されていることから、この型開き工程において、樹脂成形品17におけるスプル部17cがゲート部17bから千切れることはない。
樹脂成形品取外工程では、製品押出装置21を作動させる。これにより、複数の押出部材23が、硬化した樹脂R(樹脂成形品17)を押し出し、この樹脂成形品17が可動型12から離型する(図8参照)。
ゲートカット工程では、図9に示すように、離型された樹脂成形品17において、成形品本体部17aからゲート部17bを切断刃40により切り離す。このとき、ゲート部17bが発泡されていないことから、切断刃40によるゲート部17bへの押圧力によりこのゲート部17bが変形することを防止することができる。
1)キャビティ15がコアバック状態とされても、入子30と可動型12との協働により形成されたゲート16の容積は変化しないので、ゲート16内の樹脂Rは発泡しない。このため、成形品本体部17aを発泡させて厚さ寸法を増大させているとともに、発泡させないことによりゲート部17bの厚さ寸法が増大することを防止した樹脂成形品17を形成することができる。このため、ゲートカット工程において、発泡されたゲート部を切断することに比較して、大きな力を必要とすることなくゲート部17bを切断することができる。
2)形成した樹脂成形品17では、ゲート部17bが発泡されていなことから、ゲートカット工程においてゲート部17bを切断しても、切断刃40によるゲート部17bへの押圧力によりこのゲート部17bおよび成形品本体部17aが変形することを防止することができる。このため、所望の形状の製品(成形品本体部17a)を得ることができる。
3)コアバック工程において樹脂成形品17におけるスプル部17cをスプル20から抜け出させることができるので、型開き工程において、当該スプル部17cがゲート部17bから千切れることを防止することができる。
4)スプル20から噴出される溶融樹脂Rが、直接入子30に衝突することを防止することができため、噴出される溶融樹脂Rが移動可能とされた入子30に直接衝突することに起因するこの入子30の振動を防止することができる。このため、溶融樹脂Rの噴出に起因して生じる音を抑制することができ、この振動に起因する入子30およびその周辺部材の経時劣化を防止することができる。
5)入子30のボルト挿通孔33に挿通されたボルト37の頭部37bが当該ボルト挿通孔33に引っ掛かる構成とされていることから、固定型11の入子凹所34に移動可能に嵌入された入子30がその入子凹所34から抜け落ちるすなわち固定型11から脱落することを防止することができる。
6)入子30は、固定型11の入子凹所34に嵌入されるとともに、ボルト挿通孔33にボルト37が挿通されることにより、移動方向、移動姿勢および移動距離が制限されているので、可動型12を移動させて固定型11に嵌合させると、その可動型12に当接されてゲート16を形成する。このため、樹脂成形品取外工程の後、入子30に関する特別な作業を伴うことなく再び型締め工程に移行することができる。
7)ゲート16の容積の増大を防止する構成として、ゲート凹所31とボルト挿通孔33とスプル挿通孔32とが設けられた入子30を、固定型11の入子凹所34に嵌入させて、コイルバネ39が通されたボルト37で設けるだけであるので、コアバックによりキャビティ15の容積が増大しても、容積が増大しないゲート16を形成するための構成を簡易なものとすることができる。
8)ボルト37が、胴部37aとネジ部37cとで段差が形成された所謂段付のボルトであることから、ボルト37の締付けによる長さ設定を気にすることなく、入子30を固定型11に取り付けることができる。
次に、本実施例の変形例の射出発泡成形用金型100を、図10、図11を用いて説明する。図10は、キャビティ150が型締状態とされた射出発泡成形用金型100を示す断面図であり、図11は、キャビティ150がコアバック状態とされた射出発泡成形用金型100を示す断面図である。
11 (金型としての)固定型
12、120 (金型としての)可動型
15、150 キャビティ
16 ゲート
17 樹脂成形品
20 スプル
30 入子
31 ゲート凹所
32 スプル挿通孔
33 ボルト挿通孔
34 入子凹所
37 ボルト
37a 胴部
37b 頭部
39 (付勢手段としての)コイルバネ
Claims (5)
- 溶融樹脂の充填のためのスプルが設けられた金型にもう1つの金型を対向させることにより前記スプルに連通するゲートおよびそこに連通するキャビティを形成可能であり、型締状態とされた該キャビティに前記スプルから前記ゲートを経て溶融樹脂が充填された後、前記両金型の距離を対向方向に広げて前記キャビティを前記型締状態よりも容積が増大させたコアバック状態とすることにより樹脂成形品を成形するための射出発泡成形用金型であって、
前記両金型のいずれか一方には、他方の前記金型と協働して前記ゲートを形作る入子が設けられ、
該入子は、前記キャビティを前記型締状態から前記コアバック状態とすべく前記両金型の距離が広げられるか否かに拘らず前記ゲートの容積が変動しないように、一方の前記金型に移動可能に保持されるとともに付勢手段により他方の前記金型へ向けて付勢されていることを特徴とする射出発泡成形用金型。 - 前記入子は、前記両金型のうち、前記スプルが設けられた金型に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の射出発泡成形用金型。
- 前記スプルは、前記金型に固定的に設けられ、
前記入子には、前記ゲートを形作るためのゲート凹所と、該ゲート凹所に連通しかつ前記スプルを摺動可能に受け入れるスプル挿通孔と、が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の射出発泡成形用金型。 - 前記入子には、ボルト挿通孔が設けられ、
前記入子は、一方の前記金型に設けられた入子凹所に摺動可能に嵌入された状態で、胴部が前記ボルト挿通孔に挿通可能な径寸法とされかつ頭部が前記ボルト挿通孔よりも大きな径寸法のボルトが前記ボルト挿通孔に挿通されて、前記ボルトの先端が一方の前記金型に螺合されることにより、該金型に移動可能に保持され、
前記付勢手段は、前記入子と一方の前記金型との間で、前記ボルトの前記胴部が通されたコイルバネであることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の射出発泡成形用金型。 - 前記ボルトは、一方の前記金型に螺合される前記先端と前記胴部とが径寸法の異なる段付とされていることを特徴とする請求項4に記載の射出発泡成形用金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008148974A JP5010539B2 (ja) | 2008-06-06 | 2008-06-06 | 射出発泡成形用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008148974A JP5010539B2 (ja) | 2008-06-06 | 2008-06-06 | 射出発泡成形用金型 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009292081A true JP2009292081A (ja) | 2009-12-17 |
JP5010539B2 JP5010539B2 (ja) | 2012-08-29 |
Family
ID=41540723
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008148974A Expired - Fee Related JP5010539B2 (ja) | 2008-06-06 | 2008-06-06 | 射出発泡成形用金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5010539B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012066485A (ja) * | 2010-09-24 | 2012-04-05 | Pacific Ind Co Ltd | コアバック発泡成形型及び車両用エンジンカバーの製造方法 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4738065U (ja) * | 1971-05-31 | 1972-12-27 | ||
JPS5265177U (ja) * | 1976-10-07 | 1977-05-13 | ||
JPH06179230A (ja) * | 1992-12-11 | 1994-06-28 | Taiho Kogyo Kk | 射出成形金型およびその金型を使用した合成樹脂成形体の製造方法 |
JP2000037744A (ja) * | 1998-07-24 | 2000-02-08 | Tohoku Munekata Co Ltd | プラスチック製品の肉厚内に微小な気孔を生成する射出成形方法 |
JP2003266469A (ja) * | 2002-03-15 | 2003-09-24 | Sekisui Chem Co Ltd | 熱可塑性樹脂発泡体およびその製造方法 |
JP2006346898A (ja) * | 2005-06-13 | 2006-12-28 | Kasai Kogyo Co Ltd | 発泡樹脂成形品 |
-
2008
- 2008-06-06 JP JP2008148974A patent/JP5010539B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4738065U (ja) * | 1971-05-31 | 1972-12-27 | ||
JPS5265177U (ja) * | 1976-10-07 | 1977-05-13 | ||
JPH06179230A (ja) * | 1992-12-11 | 1994-06-28 | Taiho Kogyo Kk | 射出成形金型およびその金型を使用した合成樹脂成形体の製造方法 |
JP2000037744A (ja) * | 1998-07-24 | 2000-02-08 | Tohoku Munekata Co Ltd | プラスチック製品の肉厚内に微小な気孔を生成する射出成形方法 |
JP2003266469A (ja) * | 2002-03-15 | 2003-09-24 | Sekisui Chem Co Ltd | 熱可塑性樹脂発泡体およびその製造方法 |
JP2006346898A (ja) * | 2005-06-13 | 2006-12-28 | Kasai Kogyo Co Ltd | 発泡樹脂成形品 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012066485A (ja) * | 2010-09-24 | 2012-04-05 | Pacific Ind Co Ltd | コアバック発泡成形型及び車両用エンジンカバーの製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5010539B2 (ja) | 2012-08-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5152430B2 (ja) | 射出成形方法 | |
JP4839728B2 (ja) | 熱可塑性樹脂の多層成形方法、及び多層成形装置 | |
JP5869559B2 (ja) | 押出材のオーバーモールディング | |
JPWO2005084909A1 (ja) | 金型支持装置、成形機及び成形方法 | |
WO2021070853A1 (ja) | 樹脂成形品 | |
JP5010539B2 (ja) | 射出発泡成形用金型 | |
JP2006297738A (ja) | 射出成形用金型及び射出成形方法 | |
JP2009248400A (ja) | 発泡成形用金型構造、発泡成形品の成形方法及び発泡成形品 | |
JP2007223104A (ja) | 自動車用内装部品及びその製造方法 | |
JP3811701B2 (ja) | 樹脂成形品の成形方法 | |
JP4476673B2 (ja) | 発泡成形用金型 | |
JP4106320B2 (ja) | 射出成形方法 | |
TW200305494A (en) | Method of integral molding of thermoplastic material and an automobile door panel formed by the method | |
JP2008100403A (ja) | 射出成形装置及び射出成形方法 | |
JP2008213468A (ja) | 射出成形用金型及び部分圧縮成形方法 | |
JP2010017913A (ja) | 射出成形型および車両用内装材 | |
JP2008188789A (ja) | エアバッグドア部付きパネル成形金型 | |
JP2009226784A (ja) | 樹脂成形品の成形方法及び成形装置 | |
JP2002283422A (ja) | 射出成形方法および成形品 | |
JP2009066941A (ja) | 発泡樹脂成形品の成形方法 | |
JP2005193634A (ja) | 射出成形体の製造方法とその金型装置 | |
JP2008179002A (ja) | 成形装置及び成形方法 | |
JP2006130878A (ja) | 発泡樹脂成形品の成形方法及び成形金型 | |
JP2005212261A (ja) | 発泡合成樹脂成形品の成形装置 | |
JP2009061592A (ja) | 発泡樹脂成形品の成形方法及び成形装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100928 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120518 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120529 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120601 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150608 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |