JP2009292023A - キャリッジ - Google Patents

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JP2009292023A JP2008147337A JP2008147337A JP2009292023A JP 2009292023 A JP2009292023 A JP 2009292023A JP 2008147337 A JP2008147337 A JP 2008147337A JP 2008147337 A JP2008147337 A JP 2008147337A JP 2009292023 A JP2009292023 A JP 2009292023A
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彬 武内
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Abstract

【課題】インクの着弾ずれを抑制するとともにインクミストの浮遊を抑制して印刷画質を向上させる。
【解決手段】複数のノズル5を有するインクジェットヘッド3a〜3dが、副走査方向Bにおいて所定間隔をあけてスタガ配列に配置されている。そして、副走査方向Bにおいて隣り合うインクジェットヘッド3aとインクジェットヘッド3cとの間、及び、インクジェットヘッド3bとインクジェットヘッド3dとの間に、プラテンに載置されたメディアに対向する底面7が平面状に形成された副走査方向気流調整板6が設けられている。これにより、キャリッジ底面2とメディアとの間に生じる気流が、副走査方向Bにおいて隣り合うインクジェットヘッド3a〜3dに引き寄せられるのを防止することができるため、インクの着弾ずれを抑制するとともにインクミストの浮遊を抑制することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数のノズルを有するインクジェットヘッドが副走査方向に所定間隔をおいて複数個配置されたインクジェットプリンタのキャリッジに関する。
一般に、インクジェットプリンタのキャリッジには、インクを吐出する複数のノズルを有するインクジェットヘッドが搭載されており、このキャリッジを主走査方向に往復移動しながら各ノズルからインクを吐出させることで、プラテンに載置されたメディアに画像を印刷している。そして、従来のキャリッジは、軽量化を図るとともに、メディアとの接触を防止するために、メディアに対向するキャリッジ底面を削り、このキャリッジ底面からインクジェットヘッドのみを突出させていた。
特開平09−058016号公報
ところが、インクジェットヘッドを副走査方向において複数配置するマルチヘッド型のキャリッジでは、副走査方向における隣り合うインクジェットヘッドの間は窪みとなっているため、キャリッジが主走査方向に移動すると、キャリッジ底面とメディアとの間において、キャリッジの移動により急激な圧力変化が生じ、キャリッジ底面とメディアとの間に生じる気流は、これらのインクジェットヘッドの間に引き寄せられて乱れてしまう。このため、各ノズルから吐出されたインクが、これらのインクジェットヘッドの間に引き込まれてしまい、インクの着弾ずれが発生して印刷画質が劣化するという問題があった。
特に、駆動周波数の増大によりキャリッジの移動速度が向上すると、キャリッジ底面とメディアとの間に生じる気流の乱れが顕著になり、また、スタガ配列などのように、主走査方向および副走査方向に多くのインクジェットヘッドが搭載されると、キャリッジの体積及びキャリッジ底面の面積が大きくなるため、キャリッジ底面とメディアとの間に生じる気流の乱れが顕著となる。
そして、キャリッジ底面とメディアとの間に生じる気流が大きく乱れると、各ノズルから吐出されたインクの一部が、インクミストとなってインクジェットヘッドの周囲を浮遊するため、印刷画質が劣化するという問題もあった。
そこで、本発明は、インクの着弾ずれを抑制するとともにインクミストの浮遊を抑制して印刷画質を向上させることができるキャリッジを提供することを目的とする。
本発明に係るキャリッジは、複数のノズルを有するインクジェットヘッドが副走査方向に所定間隔をおいて複数個配置されて、メディアにインクを吐出するインクジェットプリンタのキャリッジであって、メディアに対向するキャリッジ底面に取り付けられ、副走査方向において隣り合うインクジェットヘッドの間の一部又は前部を埋める副走査方向気流調整部材を備えることを特徴とする。
本発明に係るキャリッジによれば、メディアに対向するキャリッジ底面の副走査方向において隣り合うインクジェットヘッドの間に副走査方向気流調整部材が取り付けられるため、副走査方向において隣り合うインクジェットヘッドの間に形成される空間の一部又は全部を埋めることができる。このため、キャリッジ底面とメディアとの間において、キャリッジの移動により生じる副走査方向の急激な圧力変化を抑えることができ、キャリッジの移動によりキャリッジ底面とメディアとの間に生じる気流が、副走査方向において隣り合うインクジェットヘッドの間に引き寄せられて乱流となるのを防止することができる。これにより、各ノズルから吐出されたインクを、副走査方向において隣り合うインクジェットヘッドの間に引き寄せられることなくメディアに着弾させることができるため、インクの着弾ずれを抑制して印刷画質を向上させることができる。しかも、キャリッジ底面とメディアとの間に生じる気流の乱れによって発生するインクミストの浮遊を低減させることができるため、インクミストによる印刷画質の劣化を低減させることができる。
この場合、副走査方向気流調整部材は、メディアに対向する底面が平坦に形成されていることが好ましい。このキャリッジによれば、副走査方向気流調整部材の底面が平坦に形成されているため、キャリッジ底面とメディアとの間に生じる気流の乱れをより低減させることができる。
また、副走査方向気流調整部材は、インクジェットヘッドがキャリッジ底面から突出する高さと同じ、又は、低く形成されていることが好ましい。このキャリッジによれば、副走査方向気流調整部材が、インクジェットヘッドがキャリッジ底面から突出する高さと同じ、又は、低く形成されているため、キャリッジの移動によりキャリッジ底面とメディアとの間に生じる気流が、副走査方向において隣り合うインクジェットヘッドの間に引き寄せられるのを適切に防止することができる。
また、副走査方向気流調整部材は、アルミニウム又は樹脂で形成されていることが好ましい。このキャリッジによれば、副走査方向気流調整部材がアルミニウム又は樹脂で形成されているため、キャリッジの重量増加を最小限に抑えることができる。
そして、副走査方向気流調整部材は、インクジェットヘッドを除くキャリッジ底面の略全面に取り付けられることが好ましい。このキャリッジによれば、インクジェットヘッドを除くキャリッジ底面の全面に、副走査方向気流調整部材が取り付けられるため、キャリッジ底面における凹凸を小さくして全体的に平坦にすることができる。このため、キャリッジ底面とメディアとの間において、キャリッジの移動により生じる主走査方向及び副走査方向の急激な圧力変化を抑えることができ、キャリッジの移動によりキャリッジ底面とメディアとの間に生じる気流が、キャリッジ底面付近において乱れるのを防止することができる。これにより、各ノズルから吐出されたインクを、気流の乱れによって乱されることなくメディアに着弾させることができるため、インクの着弾ずれを抑制して印刷画質を向上させることができる。しかも、キャリッジ底面とメディアとの間に生じる気流の乱れによって発生するインクミストの浮遊を低減させることができるため、インクミストによる印刷画質の劣化を低減させることができる。
また、本発明に係るキャリッジは、キャリッジ底面の主走査方向におけるインクジェットヘッドの側方に取り付けられ、メディアに対向する底面がインクジェットヘッドから離れるに従い低くなるスロープ状に形成された主走査方向気流調整部材を更に備えることが好ましい。
このキャリッジによれば、キャリッジ底面の主走査方向におけるインクジェットヘッドの側方に、メディアに対向する底面がインクジェットヘッドから離れるに従い低くなるスロープ状に形成された主走査方向気流調整部材が取り付けられるため、主走査方向において、インクジェットヘッドとキャリッジ底面との段差をスロープ状に埋めることができる。このため、キャリッジ底面とメディアとの間において、キャリッジの移動により生じる主走査方向の急激な圧力変化を抑えることができ、キャリッジの移動によりキャリッジ底面とメディアとの間に生じる気流が、主走査方向におけるインクジェットヘッドの前後に引き寄せられて乱流となるのを抑止することができる。これにより、各ノズルから吐出されたインクを、主走査方向におけるインクジェットヘッドの前後に引き寄せられることなくメディアに着弾させることができるため、インクの着弾ずれを抑制して印刷画質を向上させることができる。
なお、インクジェットヘッドは、スタガ配列に配置されていることが好ましい。このキャリッジによれば、インクジェットヘッドをスタガ配列に配置することで、1走査におけるパス長を拡張することができるため、印刷のスループットを向上させることができる。
本発明によれば、インクの着弾ずれを抑制するとともにインクミストの浮遊を抑制して印刷画質を向上させることができる。
以下、図面を参照して、本発明に係るキャリッジの好適な実施形態について詳細に説明する。なお、全図中、同一又は相当部分には同一符号を付すこととする。
本実施形態に係るキャリッジは、インクジェットプリンタにおいて主走査方向に移動可能に設けられ、インクを吐出するインクジェットヘッドが搭載されている。そして、このキャリッジが搭載されるインクジェットプリンタでは、キャリッジを主走査方向に往復移動させてインクジェットヘッドからインクを吐出させることで、プラテンに載置されたメディアに1ライン分の画像等が印刷される。そして、搬送ローラによってメディアを副走査方向に1ライン分のピッチで搬送した後、これらの処理が繰り返され、メディア全体に画像等が印刷される。
図1は、本実施形態に係るキャリッジを示す斜視図であり、図2は、本実施形態に係るキャリッジを示す底面図であり、図3は、図2に示したキャリッジのIII−III断面図であり、図4は、図2に示したキャリッジのIV−IV断面図である。なお、図1および図2では、特にメディアを示していないが、図3および図4では、プラテンに載置されたメディアを併せて示している。
図1〜4に示すように、キャリッジ1は、略直方体に形成されており、プラテン(不図示)に載置されたメディア10に対向するキャリッジ底面2が、このメディア10(又はプラテン)に対して平行に形成されている。そして、キャリッジ1には、メディア10にインクを吐出する4つのインクジェットヘッド3a〜3dが搭載されている。
各インクジェットヘッド3a〜3dは、略直方体に形成されており、プラテンに載置されたメディア10に対向するヘッド底面4が、このメディア10(又はプラテン)に対して平行となるように形成されている。そして、各インクジェットヘッド3a〜3dは、ヘッド底面4がキャリッジ底面2からメディア10に向かって突出する(飛び出す)ように、キャリッジ1に保持されている。
各インクジェットヘッド3a〜3dには、インクを吐出する複数のノズル5が設けられている。これらのノズル5は、各インクジェットヘッド3a〜3dにおいて、主走査方向A及び副走査方向Bにそれぞれ所定数(図では、主走査方向Aに2列、副走査方向Bに7列)だけ設けられている。そして、これらのノズル5の先端は、各インクジェットヘッド3a〜3dのヘッド底面4に配置されている。
このようなインクジェットヘッド3a〜3dは、キャリッジ1において、マルチヘッド型のスタガ配列に配置されている。スタガ配列とは、各インクジェットヘッド3a〜3dのノズル5(有効ノズル)が副走査方向Bにおいて重なることなく等間隔に並ぶように、各インクジェットヘッド3a〜3dを配列することである。すなわち、インクジェットヘッド3a〜3dは、副走査方向Bに沿って順に配置されるとともに、副走査方向において交互にずれた千鳥状に配置されている。そして、インクジェットヘッド3aとインクジェットヘッド3c、及び、インクジェットヘッド3bとインクジェットヘッド3dが、それぞれ、主走査方向Aにおいて同列に配置されている。このため、副走査方向Bにおいて隣り合うインクジェットヘッド3a〜3dは、所定間隔をあけて配置されている。そして、この副走査方向Bにおいて隣り合うインクジェットヘッド3a〜3dの間、つまり、インクジェットヘッド3aとインクジェットヘッド3bとの間と、インクジェットヘッド3cとインクジェットヘッド3dとの間は、インクジェットヘッドによってキャリッジ底面2が隆起されていない。また、主走査方向Aにおいて隣り合うインクジェットヘッド3a〜3dの間、つまり、インクジェットヘッド3a及びインクジェットヘッド3cとインクジェットヘッド3b及びインクジェットヘッド3dとの間は、インクジェットヘッドによってキャリッジ底面2が隆起されていない。
そして、インクジェットヘッド3aとインクジェットヘッド3cとの間と、インクジェットヘッド3cとインクジェットヘッド3dとの間には、それぞれ、キャリッジ1が主走査方向Aに移動する際にキャリッジ底面2とメディア10との間に生じる気流を整えるための副走査方向気流調整板6が設けられている。副走査方向気流調整板6は、略直方体に形成されており、プラテンに載置されたメディア10に対向する底面7が、平坦な平面状に形成されるとともに、このメディア10(又はプラテン)に対して平行に形成されている。
副走査方向気流調整板6の高さH1は、インクジェットヘッド3におけるキャリッジ底面2から突出した高さH2と略同じに形成されている(図3参照)。副走査方向気流調整板6の主走査方向Aにおける幅W1は、インクジェットヘッド3の主走査方向Aにおける幅W2と略同じに形成されている(図2参照)。副走査方向気流調整板6の副走査方向における幅D1は、インクジェットヘッド3aとインクジェットヘッド3cとの間の幅D2と略同じに形成されている(図2参照)。すなわち、インクジェットヘッド3aからインクジェットヘッド3cにかけて、及び、インクジェットヘッド3bからインクジェットヘッド3dにかけて、キャリッジ底面3とメディア10との間に生じる気流に影響する凹凸が小さくなるように、副走査方向気流調整板6が形成されている。なお、副走査方向気流調整板6の高さH1は、インクジェットヘッド3の高さH2よりも少し低く形成されてもよく、また、副走査方向気流調整板6の幅D1は、インクジェットヘッド3aとインクジェットヘッド3cとの間の幅D2よりも少し短く形成されてもよい。
そして、副走査方向気流調整板6は、アルミニウムで形成されている。そして、副走査方向気流調整板6は、キャリッジ底面2に、貼付や螺合などにより固定されている。
一方、インクジェットヘッド3a及びインクジェットヘッド3cの主走査方向Aにおいて前後方向と、インクジェットヘッド3b及びインクジェットヘッド3dの主走査方向Aにおいて前後方向とには、それぞれ、キャリッジ1が主走査方向Aに移動する際にキャリッジ底面2とメディア10との間に生じる気流を整えるための主走査方向気流調整板8が設けられている。主走査方向気流調整板8は、プラテンに載置されたメディア10に対向する底面9が、インクジェットヘッド3a〜3dから離れるに従い低くなる(キャリッジ底面2に近づく)スロープ状に形成されている。すなわち、副走査方向気流調整板6は、主走査方向Aの断面が三角形に形成されるとともに、副走査方向Bの断面が長方形に形成される4面体に形成されている。
主走査方向気流調整板8の最大高さH3は、インクジェットヘッド3におけるキャリッジ底面2から突出した高さH2と略同じに形成されている(図4参照)。主走査方向気流調整板8の主走査方向Aにおける幅W3は、インクジェットヘッド3の主走査方向Aにおける幅W2と略同じに形成されている(図2参照)。すなわち、主走査方向気流調整板8の幅W3は、インクジェットヘッド3a及びインクジェットヘッド3cの主走査方向Aにおいて後方に配置された主走査方向気流調整板8と、インクジェットヘッド3b及びインクジェットヘッド3dの主走査方向Aにおいて前方に配置された主走査方向気流調整板8とが、互いに干渉しない幅に形成されている。主走査方向気流調整板8の副走査方向における幅D1は、インクジェットヘッド3a(又はインクジェットヘッド3b)の副走査方向Bにおいて前端からインクジェットヘッド3c(又はインクジェットヘッド3d)の副走査方向Bにおいて後端までの幅D3と略同じに形成されている。すなわち、キャリッジ底面2とインクジェットヘッド3a〜3dとの段差によって、キャリッジ底面3とメディア10との間に生じる気流が大きく乱れないように、この段差をスロープ状に埋めるように、主走査方向気流調整板8が形成されている。なお、主走査方向気流調整板8の最大高さH1は、インクジェットヘッド3の高さH2よりも少し低く形成されてもよい。
そして、主走査方向気流調整板8は、アルミニウムで形成されている。そして、主走査方向気流調整板8は、キャリッジ底面2に、貼付や螺合などにより固定されている。
このように構成されるキャリッジ1を用いて、メディア10に画像等を印刷する場合、まず、キャリッジ1が主走査方向に移動する。そして、キャリッジ1の主走査方向Aにおける位置が所定位置となると、各インクジェットヘッド3a〜3dに設けられた各ノズル5からインクが吐出される。
このとき、キャリッジ底面2とメディア10との間に生じる気流は、まず、各インクジェットヘッド3a〜3dの主走査方向Aにおける前方に配置された主走査方向気流調整板8によって、緩やかにメディア10側に押し下げられ、各インクジェットヘッド3a〜3dのヘッド底面4に到達する。そして、この気流は、各インクジェットヘッド3a〜3dのヘッド底面4を通過する。このとき、副走査方向Bにおいて隣り合うインクジェットヘッドの間、すなわち、インクジェットヘッド3aとインクジェットヘッド3cとの間、及びインクジェットヘッド3bとインクジェットヘッド3dとの間は、副走査方向気流調整板6により一部または全てが埋められるため、ヘッド底面4とメディア10との間に生じる気流は、副走査方向Bに引き寄せられることなく、ヘッド底面4を通過する。その後、この気流は、各インクジェットヘッド3a〜3dの主走査方向Aにおける後方に配置された主走査方向気流調整板8によって、緩やかにキャリッジ底面2側に引き上げられ、キャリッジ底面2を通過する。
そして、各ノズルから吐出されたインクは、大きく乱されることなくキャリッジ底面2とメディア10との間に生じる気流の中を通ってメディア10に着弾し、メディア10に画像等が形成される。
このように、本実施形態に係るキャリッジ1によれば、キャリッジ底面2の副走査方向Bにおいて隣り合うインクジェットヘッド3a〜3dの間、すなわち、インクジェットヘッド3aとインクジェットヘッド3cとの間、及び、インクジェットヘッド3bとインクジェットヘッド3dとの間に、副走査方向気流調整板6が取り付けられるため、副走査方向Bにおいて隣り合うインクジェットヘッド3a〜3dの間に形成される空間を埋めることができる。このため、キャリッジ底面2とメディア10との間において、キャリッジ1の移動により生じる副走査方向Bの急激な圧力変化を抑えることができ、キャリッジ1の移動によりキャリッジ底面2とメディア10との間に生じる気流が、副走査方向Bにおいて隣り合うインクジェットヘッド3a〜3dの間に引き寄せられて乱流となるのを防止することができる。これにより、各ノズル5から吐出されたインクを、副走査方向Bにおいて隣り合うインクジェットヘッド3a〜3dの間に引き寄せられることなくメディア10に着弾させることができるため、インクの着弾ずれを抑制して印刷画質を向上させることができる。しかも、キャリッジ底面2とメディア10との間に生じる気流の乱れによって発生するインクミストの浮遊を低減させることができるため、インクミストによる印刷画質の劣化を低減させることができる。
そして、副走査方向気流調整板6の底面7が平面状に形成されているため、キャリッジ底面2とメディア10との間に生じる気流の乱れをより低減させることができる。
また、本実施形態に係るキャリッジ1によれば、キャリッジ底面2のインクジェットヘッド3a〜3dの主走査方向Aにおいて前後方向の側方に、メディア10に対向する底面9がインクジェットヘッド3a〜3dから離れるに従い低くなるスロープ状に形成された主走査方向気流調整板8が取り付けられるため、主走査方向Aにおいて、インクジェットヘッド3a〜3dとキャリッジ底面2との段差をスロープ状に埋めることができる。このため、キャリッジ底面2とメディア10との間において、キャリッジ1の移動により生じる主走査方向Aの急激な圧力変化を抑えることができ、キャリッジ1の移動によりキャリッジ底面2とメディア10との間に生じる気流が、主走査方向Aにおけるインクジェットヘッド3a〜3dの前後に引き寄せられて乱流となるのを抑止することができる。これにより、各ノズル5から吐出されたインクを、主走査方向Aにおけるインクジェットヘッド3a〜3dの前後に引き寄せられることなくメディア10に着弾させることができるため、インクの着弾ずれを抑制して印刷画質を向上させることができる。しかも、キャリッジ底面2とメディア10との間に生じる気流の乱れによって発生するインクミストの浮遊を低減させることができるため、インクミストによる印刷画質の劣化を低減させることができる。
そして、副走査方向気流調整板6の高さH1、及び、主走査方向気流調整板8の最大高さH3が、インクジェットヘッド3a〜3dのヘッド底面4の高さH2と同一又はヘッド底面4の高さH2よりも低く形成されているため、キャリッジ1の移動によりキャリッジ底面2とメディア10との間に生じる気流が、副走査方向Bにおいて隣り合うインクジェットヘッド3a〜3dの間に引き寄せられるのを適切に防止することができる。
また、副走査方向気流調整板6及び主走査方向気流調整板8がアルミニウムで形成されているため、キャリッジ1の重量増加を最小限に抑えることができる。
そして、キャリッジ1には、インクジェットヘッドがスタガ配列に配置されているため、1走査におけるパス長を拡張することができ、印刷のスループットを向上させることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、キャリッジ底面2に、副走査方向気流調整板6及び主走査方向気流調整板8を取り付けるように説明したが、キャリッジ底面2とメディア10との間に生じる気流を整えることができる気流調整板であれば、如何なる形状であってもよく、如何なる配置であってもよい。
図5は、他のキャリッジを示す底面図であり、図6は、図5に示したキャリッジのVI−VI断面図である。図5及び図6に示すように、副走査方向Bにおいて隣り合うインクジェットヘッド3a〜3d、すなわち、インクジェットヘッド3aとインクジェットヘッド3c、及び、インクジェットヘッド3bとインクジェットヘッド3dを取り囲む気流調整部材11を、キャリッジ底面2に取り付けてもよい。この気流調整部材11は、キャリッジ1が主走査方向Aに移動する際にキャリッジ底面2とメディア10との間に生じる気流を整えるためのものである。そして、気流調整部材11は、上記の主走査方向気流調整板8と同様に、プラテンに載置されたメディア10に対向する底面12が、インクジェットヘッド3a〜3dから離れるに従い低くなるスロープ状に形成されている。気流調整板11の最大高さH4は、インクジェットヘッド3におけるキャリッジ底面2から突出した高さH2と略同じに形成されている(図6参照)。そして、気流調整部材11は、アルミニウムで形成されており、キャリッジ底面2に、貼付や螺合などにより固定されている。
図7は、他のキャリッジを示す底面図であり、図8は、図7に示すキャリッジのVIII−VIII断面図である。図7及び図8に示すように、各インクジェットヘッド3a〜3dを取り囲み、インクジェットヘッド3a〜3dを除くキャリッジ底面2の全面を覆う、気流調整板21を、キャリッジ底面2に取り付けてもよい。この気流調整板21は、キャリッジ1が主走査方向Aに移動する際にキャリッジ底面2とメディア10との間に生じる気流を整えるためのものである。そして、気流調整板21は、上記の副走査方向気流調整板6と同様に、プラテンに載置されたメディア10に対向する底面22が、平坦な平面状に形成されるとともに、このメディア10に対して平行に形成されている。気流調整板21の高さH5は、インクジェットヘッド3におけるキャリッジ底面2から突出した高さH2と略同じに形成されている(図8参照)。そして、気流調整部材11は、アルミニウムで形成されており、キャリッジ底面2に、貼付や螺合などにより固定されている。
図7及び図8に示すキャリッジ1によれば、インクジェットヘッド3a〜3dを除くキャリッジ底面2の全面に、底面22が平坦かつメディア10に対して略平行な平面状に形成された気流調整板21が取り付けられるため、キャリッジ底面2における凹凸を小さくして全体的に平坦にすることができる。このため、キャリッジ底面2とメディア10との間において、キャリッジ1の移動により生じる主走査方向A及び副走査方向Bの急激な圧力変化を抑えることができ、キャリッジ1の移動によりキャリッジ底面2とメディア10との間に生じる気流が、キャリッジ底面2において乱れるのを防止することができる。これにより、各ノズル5から吐出されたインクを、気流の乱れによって乱されることなくメディア10に着弾させることができるため、インクの着弾ずれを抑制して印刷画質を向上させることができる。
また、副走査方向気流調整板6、主走査方向気流調整板8、気流調整部材11は、アルミニウムで形成されるものとして説明したが、その材質はこれに限定されない。例えば、エンジニアリングプラスチックのPOM(polyacetal , polyoxymethylene:ポリアセタール、ポリオキシメチレン)やPP(polypropylene:ポリプロピレン)など、軽量化に適した樹脂でもよい。
また、主走査方向気流調整板8の底面9は、平面状のスロープ状に形成されるものとして説明したが、曲面(凹曲面又は凸曲面)のスロープ状に形成されてもよい。
また、各ノズル5からのインクの吐出は、キャリッジ1が移動する際に行えばよく、例えば、キャリッジ1が片方向に移動する際にのみインクを吐出させても、キャリッジ1が双方向(主走査方向A及び主走査方向Aと逆方向)に移動する際にインクを吐出させてもよい。
また、メディア10の副走査方向Bへの搬送は、搬送ローラにより行ってもよく、搬送ローラ以外の機構により行ってもよい。
また、上記実施形態では、メディア10を副走査方向Bに搬送することで、メディア10とキャリッジ1とを副走査方向Bにおいて相対的に移動させることを前提として説明したが、移動させるのは、メディア10、又は、キャリッジ1の何れであってもよく、双方移動させてもよい。例えば、本発明に係るキャリッジを、メディア10をフラットベッドに載置して固定するフラットベッド型のインクジェットプリンタに適用してもよい。この場合、キャリッジ1を副走査方向B及び副走査方向Bの逆方向に移動させる機構を備えることで、メディア10とキャリッジ1を相対的に副走査方向Bに移動させることができる。このフラットベッド型のインクジェットプリンタであっても、キャリッジ1を主走査方向A又は主走査方向Aの逆方向に移動させる際にインクが吐出させるため、上記と同様な作用効果を得ることができる。
本実施形態に係るキャリッジを示す斜視図である。 本実施形態に係るキャリッジを示す底面図である。 図2に示したキャリッジのIII−III断面図である。 図2に示したキャリッジのIV−IV断面図である。 他のキャリッジを示す底面図である。 図5に示したキャリッジのVI−VI断面図である 他のキャリッジを示す底面図である。 図7に示すキャリッジのVIII−VIII断面図である。
符号の説明
1…キャリッジ、2…キャリッジ底面、3…インクジェットヘッド、4…ヘッド底面、5…ノズル、6…副走査方向気流調整板、7…副走査方向気流調整板の底面、8…主走査方向気流調整板、9…主走査方向気流調整板の底面、10…メディア、11…気流調整部材(主走査方向気流調整部材)、12…気流調整部材(11)の底面、21…気流調整板(副走査方向気流調整部材)、22…気流調整板(21)の底面、A…主走査方向、B…副走査方向、H1…副走査方向気流調整板の高さ、H2…インクジェットヘッドの高さ、H3…主走査方向気流調整板の高さ、H4…気流調整板(11)の高さ、H5…気流調整板(21)の高さ。

Claims (7)

  1. 複数のノズルを有するインクジェットヘッドが副走査方向に所定間隔をおいて複数個配置されて、メディアにインクを吐出するインクジェットプリンタのキャリッジであって、
    前記メディアに対向するキャリッジ底面に取り付けられ、副走査方向において隣り合う前記インクジェットヘッドの間の一部又は前部を埋める副走査方向気流調整部材を備えることを特徴とするキャリッジ。
  2. 前記副走査方向気流調整部材は、前記メディアに対向する底面が平面状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のキャリッジ。
  3. 前記副走査方向気流調整部材は、前記インクジェットヘッドが前記キャリッジ底面から突出する高さと同じ、又は、低く形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のキャリッジ。
  4. 前記副走査方向気流調整部材は、アルミニウム又は樹脂で形成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のキャリッジ。
  5. 前記副走査方向気流調整部材は、前記インクジェットヘッドを除く前記キャリッジ底面の略全面に取り付けられることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のキャリッジ。
  6. 前記キャリッジ底面の主走査方向における前記インクジェットヘッドの側方に取り付けられ、前記メディアに対向する底面が前記インクジェットヘッドから離れるに従い低くなるスロープ状に形成された主走査方向気流調整部材を更に備えることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のキャリッジ。
  7. 前記インクジェットヘッドは、スタガ配列に配置されていることを特徴とする請求項1〜6に記載のキャリッジ。
JP2008147337A 2008-06-04 2008-06-04 キャリッジ Pending JP2009292023A (ja)

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