JP2009291691A - 遠心分離機及び遠心分離機用ロータ - Google Patents

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Abstract

【課題】
気密性能を確保しながらロータカバーのハンドルの締め付け回数を低減し、操作性を向上させたロータ構造を有する遠心分離機を提供する。
【解決手段】
ロータボディ3と、ロータボディ3の開口部を覆うカバー2を有する遠心分離機において、カバー2の中心部に下方に延びるシリンダ5を形成し、シリンダ5の内部で上下に移動するピストン11と、ピストン11を上下動させるためにカバー2を上側から貫通するハンドル4と、シリンダ部の下面とロータボディが接触または近接する位置に設けられた第一のシール部材6と、ピストンとシリンダ部の間に設けられた第二のシール部材12を設け、ハンドル4によってピストン11を移動させることにより、シリンダ5の内部とロータボティ3の間に負圧部を形成することにより、カバー2をロータボディ3に密着させるように構成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、医学、薬学、遺伝子工学等の分野で使用されている遠心分離機に関し、気密性能を確保しながら操作性を向上させたロータを有する遠心分離機及び遠心分離機用ロータに関する。
一般に最高回転速度が10,000から30,000rpm程度で回転する遠心分離機は、ロータを回転するためのロータ室内が大気圧の状態で運転されることが多い。この場合、ロータの回転中に発生する空気との摩擦熱が大きくなることが知られている。この摩擦熱を抑える目的で、試料を保持するための試料保持穴の上部をカバーで覆うことによりロータの表面をできる限り凹凸の無い形状としたり、遠心分離機に冷凍機等の冷却装置を実装したりしている。この様な遠心分離機で使用する遠心分離機用ロータは、試料が保持されるロータ内部(試料室)の気密を保つことが重要である。気密を保つ方法としては、Oリング等の弾性シール体をロータボディに設けられた環状溝に取付け、上部にカバーをネジ締結式のハンドルでロータボディに着脱可能に取付けしている。このような構造は特許文献1にて知られている。
従来の構造について図11を用いて説明する。図11は従来技術によるロータの正面半断面図である。ロータボディ53は、カバー52を取付けるために中央部を隆起するように形成されるボス部53cを有し、円筒状の試料体保持部53bが複数形成される。試料室59の気密性を保つために、カバー52にはハンドル54が取り付けられ、ハンドル54を回転させることによって、ハンドル54の軸部に形成された雄ネジと、ボス部53c側に形成された雌ネジが噛合する。ハンドル54を回転させることによって、ハンドル54の先端に設けられたネジ部54cは、ロータボディ53のネジ部53dと締結を開始し、カバー外周部に設けられたOリング60が、ロータボディ53の内周側の側壁53eと接触して、さらにOリング56が変形するまで締付けられる。同様にカバー52の下面に設けられたOリング56もボス部53cとの接触により変形するまで締め付けられる。この構造の場合、ハンドル54とロータボディ53との締結を確実に行うには、ネジの噛合い長さを3ピッチ以上、好ましくは4ピッチ程度設ける必要がある。このように、ハンドル54を回転させる回数が多いとカバー着脱の際の操作性が悪くなってしまう。
特開2004−192号公報
従来の遠心分離機用ロータにおいては、カバー52をネジ締結によってボス部53cに固定するため、分離作業を迅速に行う用途や、頻繁なカバーの開閉が必要な用途では作業者はハンドル54を何度も回さなくてはならなかった。操作性を向上するためにネジの噛合い長さを短くすることも考えられるが、そうするとカバー52とロータボディ53との確実な締結が出来なくなる恐れがある。さらにネジ締結が不完全な状態で高速で回転した場合は、回転中にハンドル54が緩んで振動を発生したり、カバー52が回転中に外れる恐れもある。
本発明の目的は、上記した問題を解決し、密封性能を確保しながら、ロータボディへのカバーの操作性を損なうことなく使い勝手の良い遠心分離機及び遠心分離機用ロータを提供することにある。
本発明の他の目的は、少ないハンドルの回転角で、確実にカバーをロータに装着できる遠心分離機及び遠心分離機用ロータを提供することにある。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの特徴を説明すれば、次の通りである。
本発明の一つの特徴によれば、モータと、試料を保持するためのロータボディと、ロータボディの開口部を覆うカバーと、ロータボディを収容するチャンバを有する遠心分離機において、カバーの中心部に下方に延びるシリンダ部を形成し、シリンダ部の内部で上下に移動するピストンと、ピストンを上下動させるためにカバーを上側から貫通してシリンダ部に係合するハンドル手段を有し、ハンドル手段によってピストンを移動させ、シリンダの内部とロータボティの間に負圧部を形成することによりカバーをロータボディに密着させて保持するように構成した。シリンダ部は、カバーと一体成型にて製造された円筒形状であり、ハンドル手段は貫通する部分からピストンの内部まで延び、ハンドル手段に形成されたネジ部とピストンの内周側に形成されたネジ部が噛合い、ハンドル手段を回すことによってピストンがシリンダ部の内部で上下方向に移動する。シリンダ部の下面とロータボディが接触または近接する位置には第一のシール部材を設け、ピストンとシリンダ部の間に第二のシール部材を設ける。
本発明の別の特徴によれば、ピストンは、円筒形の形状でありその内周側でハンドル手段の一部が貫通するようにする。この場合は、ピストンの内周と、ピストンに貫通するハンドル手段の間に第三のシール部材を設けると良い。
本発明のさらに他の特徴によれば、ピストンは、下側の端面が閉じられた円筒形の形状であり、シリンダの内壁とピストンの下面とロータボディによって負圧部を発生させる空間を形成するように構成しても良い。ピストンの外周部に上下方向に延びる溝が形成され、シリンダ部の外周側から貫通されて溝部に嵌合するピンが設けると良い。この溝は、上下方向の溝の下端から円周方向に延びる溝を有し、側方視略L字状の形状にして、ロック機能を兼ねるようにしても良い。そして、ハンドル手段の回転角が360度以内、好ましくは180度以内でカバーをロータボディに保持するように構成する。
請求項1の発明によれば、ハンドル手段によってピストンを移動させ、シリンダの内部とロータボティの間に負圧部を形成し、この負圧によりカバーをロータボディに保持するので、良好な気密性能のロータ機構を有する遠心分離機を実現できる。
請求項2の発明によれば、ハンドル手段に形成されたネジ部とピストンの内周側に形成されたネジ部が噛合し、ハンドル手段を回すことによってピストンがシリンダ部の内部で上下方向に移動するので、簡単な構成で負圧を発生させるピストンを移動させることができる。
請求項3の発明によれば、シリンダ部の下面とロータボディが接触または近接する位置に第一のシール部材を設け、ピストンとシリンダ部の間に第二のシール部材を設けたので、負圧部を良好に形成することができる。
請求項4の発明によれば、ピストンは円筒形の形状でありその内周側でハンドル手段の一部が貫通するので、ピストンの加工が容易で製造コスト及び組立コストを低減させた遠心分離機を実現できる。
請求項5の発明によれば、ピストンの内周と、ピストンに貫通するハンドル手段の間に第三のシール部材を設けたので、ピストンが貫通する形状であっても負圧部を良好に形成することができる。
請求項6の発明によれば、ピストンは、下側の端面が閉じられた円筒形の形状であり、シリンダの内壁とピストンの下面とロータボディによって負圧部を発生させる空間を形成するので、カバー下面とロータボディの間、及び、カバー下面とピストンの間の2カ所のシール部材で良好に負圧部を形成できるので、遠心分離機において良好な気密性能を持つロータ機構を実現できる。
請求項7の発明によれば、ピストンの外周部に上下方向に延びる溝が形成され、シリンダ部の外周側から貫通されて溝部に嵌合するピンが設けられるので、ピストンがハンドルと一緒に回転してしまうことを防止することができ、ピストンの上方向及び下方向の移動のみに制限することができる。同時に、ハンドルを回しすぎることによりピストンがハンドル部から離脱してしまうことを防止できる。
請求項8の発明によれば、溝は、上下方向の溝の下端から円周方向に延びる溝を有し、側方視略L字状の形状であるので、ピストンは最上端まで移動した後に、ハンドルと一緒に円周方向に回転する。その位置においては、ピストンは上下方向への移動が制限されるので、簡単な構成でロック機構を実現できる。
請求項9の発明によれば、ハンドル手段の回転角が180度以内でカバーをロータボディに保持するので、カバーを装着・保持するのに何回もハンドルを回す必要が無く、実質的に片手でハンドルを1回回すだけのワンアクションでロックすることが可能になる。
請求項10の発明によれば、ハンドル手段によってピストンを移動させ、シリンダの内部とロータボティの間に負圧部を形成し、この負圧によりカバーをロータボディに保持するので、良好な気密性能を持つロータを実現できる。
請求項11の発明によれば、ハンドル手段に形成されたネジ部とピストンの内周側に形成されたネジ部が噛合し、ハンドル手段を回すことによってピストンがシリンダ部の内部で上下方向に移動するので、簡単な構成でピストンを移動させることができる。
請求項12の発明によれば、シリンダ部の下面とロータボディが接触または近接する位置に第一のシール部材が、ピストンとシリンダ部の間に第二のシール部材が設けられるので、負圧部を良好に形成することができる。
本発明の上記及び他の目的ならびに新規な特徴は、以下の明細書の記載及び図面から明らかになるであろう。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の図において、同一の機能を有する部分には同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略する。
図7は、本発明の実施形態による遠心分離機用ロータが用いられる遠心分離機の側面図であり、一部にその断面を示す。遠心分離機40は駆動源となるモータ44の上方にロータ室43が形成され、モータ44の駆動軸45の先端にロータ1が装着される。ロータ1は、後述するロータボディとカバーを含んで構成される。モータ44は、振動等を吸収する防振ゴム等を含むモータ支持部46により遠心分離機40のフレーム41に固定される。ロータ室43の上部には開閉可能なドア42が設置され、ドア42を破線42aの状態まで開けることにより、作業者はロータ室43の上方からロータ1にアクセスする。
図1は本発明の実施形態である遠心分離機40のロータ1の断面図であり、図2はハンドル4付近の拡大断面図である。ロータ1の外観は、回転軸100に対して左右対象の形状をしている。ロ−タ1は、主に、略円錐形状のロータボディ3と、その上部に取付けられる円形のカバー2により構成される。ロータボディ3は、例えばアルミニウム合金やチタン合金等の軽金属の一体成型にて製造され、中心部にモータ44の駆動軸45と締結するためのカップリング部3aを有し、カップリング部3aの上部にはカバー2を取付けるためのボス部3cが形成される。ボス部3cの外周側には左右対称に試料室9が形成され、試料室9から下方かつ円周方向外側に延びる円筒状の試料体保持部3bが複数形成される。試料体保持部3bには、遠心分離する試料の入った試験管等の試料保持容器が挿入される。
図2の拡大図において、カバー2の中心部には回転軸100を中心として貫通穴2aが設けられ、この貫通孔2aを貫通するようにハンドル4が回転可能に取り付けられる。カバー2の外周部には環状溝2cが設けられ、環状溝2cに弾性シール部材たるOリング10(第四のシール部材)が取り付けられる。このOリングは、カバー2のOリング取付部の外径とほぼ同じ外形を有するリング状の部材である。カバー2の中央部は、下方向に延びる円筒形の突出部15がカバー2の上面(蓋部)と一体に形成され、突出部5の内周側に円筒形のシリンダ5が形成される。突出部15の底面は略円環状の平面であり、ボス部3cの円環状の上面に接触し、これらの間の気密を保つために、環状溝2bには弾性シール部材たる円形のOリング6(第一のシール部材)が取付けられる。
ハンドル4は、軸部4aと握り部4bから構成され、軸部4aの中央よりやや先端側(下側)には、ピストン11のネジ部11cと螺合をするためのネジ部4cが形成される。また、ネジ部4cよりさらに先端側(下側)には、弾性シール部材たるOリング14(第三のシール部材)を取付けるための環状溝4fが形成される。尚、図2に示す状態でOリング14と対面するピストン11の内径は、僅かながら大きくなっていることが理解できるだろう。これは、カバー2を装着してハンドル4を回す初期の段階において、この部分が抵抗になってピストン11の移動を妨げることがないようにするためである。
本実施形態では、軸部4aはステンレス製で、握り部4bはアルミ製であり、軸部4aは握り部4bに圧入により固定される。このようにハンドル4を2つの部材で構成したのは、製造上の便宜によるものであり、一つの部材で一体構成で構成しても良い。また、ハンドル4の材質は金属製だけでなく、プラスチックなどの高分子樹脂でも良い。ハンドル4は、軸部4aがカバー2の貫通穴2aとわずかな隙間を有して回転可能に貫通され、回転軸100に対し上側への動きを規制するため、ワッシャ8及び止め輪7で固定する。この固定により、作業者がハンドル4を握って持ち上げることによりカバー2をロータボディ3から取外すことができる。尚、ハンドル4の握り部4bの下面4eとワッシャ8との距離は、カバー2の厚みhより僅かに広くなるように配置し、ハンドル4を回すときにカバー2との摩擦によってその回転が制限されないようにしている。
ピストン11は略円筒形状であり、内周側には上端面から中央部付近までネジ部11cが形成され、外周部の下端面付近には弾性シール部材を取付けるための環状溝11aが設けられ、気密性を保つ目的でOリング12(第二のシール部材)が取り付けられる。図2に示すようにピストン11が最下端の位置では、Oリング12と対面するシリンダ5の内径は、僅かながら大きくなって隙間を有することが理解できるだろう。これは、カバー2をロータボディ3に装着する時に、この隙間から試料室9内の空気の一部を逃し、カバー2をロータボディ3に取り付け易くするためである。また、カバー2を取外す場合もこの隙間から試料室9内に空気が入る事により、カバー2を取り外し易くしている。
さらにピストン11の外周部には、ピン13を外部から挿入することによりハンドル4を回した際に、ピストン11も一緒に回らないように固定するための軸方向に伸びた溝部11bが設けられる。ピストン11の外径は、シリンダ5の内径よりも僅かに小さく形成される。ピストン11の下端内周側は、それに当接する軸部4aの外径よりも僅かに大きな内径を有する貫通穴11dが設けられる。これにより、軸部4aがピストン11を貫通しつつ、ピストン11がシリンダ5及び軸部4aの間で軸方向に摺動できる。さらに、ピストン11はカバー2に形成されるシリンダ5の内部に収められ、ハンドルの軸部4aの先端に設けたネジ部4cとネジ部11cが螺合している。組み立て後、ピストン11に形成された上下方向に延びる溝部11bにはカバー2に設けたピン13をガイドにして回転軸100と平行方向に摺動可能に係合させる。ピン13は、ハンドル4を回転させた際に、ピストン11が同期して回転しないように回り止めの効果をもたせるための部材であり、ピストン11の形状を図3に示す。
次に、本実施形態の動作原理について図4〜6を用いて説明する。図4は、本発明の実施形態の操作開始時の状態を表すロータ1とカバー2の装着状態を示す部分断面図である。図4において、試料室9を密閉するためのOリング6をカバー2の下面2eに設け、カバー2の外周部に設けられたOリング10がロータボディ3の側壁3dとの間に僅かに隙間を有するように形成し、Oリング10と側壁3dとの間に摺動抵抗が発生しないようにする。ハンドルの握り部の下面4eとカバー上面2d間はOリングが無いためシールされることがなく、さらにもう一つのOリング6についてもボス部3cの上面に接触していないため、試料室9内の空気がカバー2の貫通穴2aとハンドル4の軸部4aとの隙間、そして、カバー2の上面2dと握り部4dの端面4eとの隙間を矢印17のように通って、外部に吐き出されるため、Oリング6がボス部3cの上面に接触する位置までカバー2を容易に押し付けすることができる。
この状態でハンドル4を回転させると、ネジ部4cとネジ部11cの作用により、ピストン11が上昇するために、図5で示すように、Oリング12がシリンダ5の内壁と接触し、Oリング14がピストン11の内壁と接触し、カバー2とロータボディ3との間にOリング6からOリング12、Oリング14までの間で密閉された閉空間16が形成される。尚、Oリング12がシリンダ5の内壁と接触する領域において、シリンダ5の内径が細くなっていることが図5から理解できるであろう。同様にOリング14がピストン11の貫通穴11dと接触する領域において内径が細くなっていることが、図5から理解できるであろう。
ここで、図5の状態の閉空間16の容積をVとする。さらにハンドル4を回していくと、ピストン11がさらに上方に移動するため、図6の状態となり、閉空間16の容積はVまで増加する。カバー2を装着する際の試料室9及びロータ1の外側の圧力は基本的に大気圧であるから、閉空間16の内部圧力Pは容積の変化率分V/Vの比率で大気圧よりも低くなる。即ち、ハンドル4を回してピストン11を上方に移動させることにより平空間16を減圧状態にすることができる。
閉空間16の内部で生じた圧力差ΔPは、カバー2をロータボディ3に締結する力、あるいは密着する力として作用する。締結力Fは、カバー2に取付したOリング6の直径dで囲まれた面積Sに作用することになるため、次の式で計算できる。
締結力F=ΔP×S
ΔP=Patm×(1−V/V
S=π×d/4
ここで、Patm:大気圧(N/m) d:Oリング6の直径(m)
ハンドル4を締付する時の容積変化率V/Vが0.4、カバー2に取り付けしたOリング6の直径dが40mmに構成された上記の実施形態で締結力Fを試算すると76.3Nとなる。一般的な遠心分離機用ロータで回転中にカバーに作用する取り外しの力は、カバーの自重程度となるが、前記の締結力が作用した状態であれば、閉空間16による吸着状態だけで質量7.7kgのカバーを支えることが可能となる。ネジピッチを適度に調整して圧力差を発生させれば、ロータボディ3にネジで締結するよりも容易に且つ確実にカバーを取付けすることができる。
尚、Oリング6はカバー2の下面2eより僅かに突出するよう環状溝2bに配置されており、またOリング10も環状溝2cから僅かに突出するように配置されている。Oリング6がボス部3cの上面に接触した後、ハンドル4を締付けすることで空間16の内部が減圧されるため、カバー2がロータボディ3の方向(下方向)に吸付けられ、Oリング6及びOリング10が変形することで試料室9が良好に密閉される。
なお、ピストン11が閉空間16を形成し、回転軸100の軸方向に移動して閉空間16の容積を変動させ圧力差を発生させることが本発明の主たる効果であって、ネジ以外の方法で回転トルクを直線運動に変換してピストン11を移動させる手段を講じても効果は同じである。
次に、図8を用いて本発明の第2の実施形態について説明する。図8は、本発明の第2の実施形態によるロータ1とカバー2の装着状態を示す部分断面図であり、(1)は装着する初期の状態を示し、(2)は装着された後の状態を示す。尚、図1〜5までと同じ構成の部分には同じ番号の符号を付してあり繰り返しの説明は省略する。
図8(1)及び(2)において、第1の実施形態と異なるところは、軸部24a、ピストン21、及び、ロータボディ3のボス部23cの形状である。軸部24aは、図1に示した軸部4aに比べて軸方向の全長が短く、軸部24aの外周部にはOリングが設けられない。ピストン21の形状は下側の端面が閉じられた円筒形の形状、即ちカップ状であり、軸部24aがピストン21を貫通しない形状である。軸部24aはカバー2の貫通穴2aを貫通し、ワッシャ8及び止め輪7で固定される。また、軸部24aの外周部にはネジ部24cが形成され、ピストン21の内周側にはネジ部21cが形成される。ピストン21の外周部には、ピン13を外部から挿入することによりハンドル4を回した際に、ピストン21が一緒に回らないように固定するための軸方向に伸びた溝部21bが設けられる。ボス部23cの形状は上部が円形の平面になっている。
図8(2)は、(1)の状態から握り部4bを回転させてピストン21を上方に移動させたときの状態を示す図である。ピストン21を上方に移動させると、閉空間26が減圧状態となり、その結果、試料室9(図1)及びロータ室43(図7)よりも気圧が低い状態となる。この減圧される閉空間26は、2つのOリング6、12により良好に密閉状態が維持されるから、結果としてカバー2がロータボディ3に強固に固定される。
図8に示した第2の実施形態では、カバー2の中心部の底面にハンドル4の軸部4aの先端が突出しないので、カバー2をロータボディ3から脱着して、作業台の上などにカバー2を置く際にも、カバー2の中心部の円筒形の底面が作業台により保持されるので、安定した状態でカバー2が保持される。
次に、図9及び図10を用いて本発明の第3の実施形態を説明する。第7で示す第2の実施形態との違いは、ピストンの形状である。図3においては、ピストン11には軸方向に直線状に伸びた溝部11bが形成されるが、図9で示す第3の実施形態では、溝部31bが鉛直部に加えて水平部が形成され、横からみた溝の形状がL字状となっている。図10(1)の状態は図8(1)に対応する装着初期の状態であり、図10(2)の状態は図8(2)に対応する状態である。本願では図8(2)の状態からさらにハンドル4を回転させるとピストン31はピン13に押さえられているためこれより上方向には移動できないが溝部31bの水平部により回転が可能であるから、ピストン31はハンドル4と同期して同じ方向(図9の矢印の方向)に回転する。この回転は、ピン13が図10(3)の位置になるまで行われる。図10(3)の位置で作業者によるハンドル4の回転力の抵抗になるため、作業者によるハンドル4の回転は停止する。このように本実施形態では溝部31bの水平部にピン13を位置させることによって、ロック機能を実現した。
本実施形態では、ピストン31を上下方向に素早く移動させるために、ネジ部のピッチを荒くしているが、ネジのピッチが荒いとネジ山の傾斜が急になりネジ間が滑りやすくなるので、ネジの滑りを制限するための何かしらのロック手段が無いと使用時にピストンが下がってしまうことがあり得る。そこで、第3の実施形態ではピストン31が下がらないように、いわゆるロック手段としての機能を有するように溝部31bに水平部を設けた。このように固定すれば、ピストン31はピン13により上下方向の移動が制限され、ピストン31が下がってしまうことはない。
以上の説明から明らかなように、本発明の実施形態によれば、遠心分離機において少ないハンドルの回転角で確実にカバーをロータに装着できる。
以上、本発明を示す実施形態に基づき説明したが、本発明は上述の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、上述した実施形態では、ピストンの上下方向の移動を、ピストンとハンドルに切ったネジで行うようにしたが、ネジを用いなくても、なんらかの方法でピストンを上方に移動させれば、ピストンの下側に負圧部を形成できるので、本発明の効果を達成できる。
本発明の実施形態に係る遠心分離機のロータ1の断面図である。 図1のハンドル4付近の拡大断面図である。 図1のピストン11の外観を示す斜視図である。 本発明の実施形態の操作開始時の状態を表すロータ1とカバー2の装着状態を示す部分断面図である。 カバー2の装着時の操作途中の状態を表す図1の部分拡大断面図である。 カバー2の装着時の操作終了時の状態を表す図1の部分拡大断面図である。 発明の実施形態の遠心分離機の側面図であり、部分的にその断面を示す。 本発明の第2の実施形態によるロータ1とカバー2の装着状態を示す部分断面図である。 本発明の第3の実施形態によるピストン31の外観を示す斜視図である。 本発明の第3の実施形態によるピストン31の装着状態を示す側面図である。 従来技術による遠心分離機のロータの断面図である。
符号の説明
1 ロータ 2 カバー 2a 貫通穴 2b、2c 環状溝
3 ロータボディ 3a カップリング部 3b 試料体保持部
3c ボス部 3d 側壁 4 ハンドル 4a 軸部
4b 握り部 4c ネジ部 4d 環状溝 4e 下面
4f 環状溝 5 シリンダ 6 Oリング 7 止め輪
8 ワッシャ 9 試料室 10 Oリング 11 ピストン
11a 環状溝 11b 溝部 11c ネジ部 11d 貫通穴
12 Oリング 13 ピン 14 Oリング 16 閉空間
21b 溝部 23c ボス部 24a 軸部 24b 握り部
24c ネジ部 26 閉空間
31 ピストン 31a 環状溝 31b 溝部
40 遠心分離機 41 フレーム 42 ドア 43 ロータ室
44 モータ 45 駆動軸 46 モータ支持部
52 カバー 53 ロータボディ 53a カップリング部
53b 試料体保持部 53c ボス部 53d ネジ部 53e 側壁
54 ハンドル 54c ネジ部 56 Oリング 59 試料室
60 Oリング

Claims (12)

  1. モータと、該モータによって回転され試料を保持するためのロータボディと、該ロータボディの開口部を覆うカバーと、前記ロータボディを収容するチャンバを有する遠心分離機において、
    前記カバーの中心部には下方に延びるシリンダ部が形成され、該シリンダ部の内部で上下に移動するピストンと、
    前記ピストンを上下動させるために前記カバーを上側から貫通して前記シリンダ部に係合するハンドル手段を有し、
    前記ハンドル手段によって前記ピストンを移動させ、前記シリンダの内部と前記ロータボティの間に負圧部を形成することにより前記カバーを前記ロータボディに保持することを特徴とする遠心分離機。
  2. 前記シリンダ部は、前記カバーと一体成型にて製造された円筒形状であり、前記ハンドル手段は前記貫通部から前記ピストンの内部まで延び、前記ハンドル手段に形成されたネジ部と前記ピストンの内周側に形成されたネジ部が噛合い、前記ハンドル手段を回すことによって前記ピストンが前記シリンダ部の内部で上下方向に移動することを特徴とする請求項1に記載の遠心分離機。
  3. 前記シリンダ部の下面と前記ロータボディが接触または近接する位置に第一のシール部材を設け、前記ピストンと前記シリンダ部の間に第二のシール部材を設けたことを特徴とする請求項2に記載の遠心分離機。
  4. 前記ピストンは、円筒形の形状でありその内周側で前記ハンドル手段の一部が貫通することを特徴とする請求項3に記載の遠心分離機。
  5. 前記ピストンの内周と、前記ピストンに貫通する前記ハンドル手段の間に第三のシール部材を設けたことを特徴とする請求項4に記載の遠心分離機。
  6. 前記ピストンは、下側の端面が閉じられた円筒形の形状であり、前記シリンダの内壁と前記ピストンの下面と前記ロータボディによって前記負圧部を発生させる空間を形成することを特徴とする請求項3に記載の遠心分離機。
  7. 前記ピストンの外周部に上下方向に延びる溝が形成され、前記シリンダ部の外周側から貫通されて前記溝部に嵌合するピンが設けられることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の遠心分離機。
  8. 前記溝は、上下方向の溝の下端から円周方向に延びる溝を有し、側方視略L字状の形状であることを特徴とする請求項7に記載の遠心分離機。
  9. 前記ハンドル手段の回転角が180度以内で前記カバーを前記ロータボディに保持することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の遠心分離機。
  10. モータによって回転され試料を保持するためのロータボディと、該ロータボディの開口部を覆うカバーを有し、遠心分離機にセットされて高速で回転される遠心分離機用ロータにおいて、
    前記カバーの中心部には下方に延びるシリンダ部が形成され、該シリンダ部の内部で上下に移動するピストンと、
    前記ピストンを上下動させるために前記カバーを上側から貫通して前記シリンダ部に係合するハンドル手段を有し、
    前記ハンドル手段によって前記ピストンを移動させ、前記シリンダの内部と前記ロータボティの間に負圧部を形成することにより前記カバーを前記ロータボディに保持することを特徴とする遠心分離機用ロータ。
  11. 前記シリンダ部は、前記カバーと一体成型にて製造された円筒形状であり、前記ハンドル手段は前記貫通部から前記ピストンの内部まで延び、前記ハンドル手段に形成されたネジ部と前記ピストンの内周側に形成されたネジ部が噛合い、前記ハンドル手段を回すことによって前記ピストンが前記シリンダ部の内部で上下方向に移動することを特徴とする請求項10に記載の遠心分離機用ロータ。
  12. 前記シリンダ部の下面と前記ロータボディが接触または近接する位置に第一のシール部材と、前記ピストンと前記シリンダ部の間に第二のシール部材を設けたことを特徴とする請求項11に記載の遠心分離機用ロータ。
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