JP2009291275A - スプリンクラヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】フレームの制作を容易にしたスプリンクラヘッドを提供することを第1の目的とし、更に、部品点数の低減を可能にしたスプリンクラヘッドを提供することを第2の目的とする。
【解決手段】内部に放水口11を有するヘッド本体10と、放水口11を塞ぐ弁体31と、弁体31を支持する感熱分解機構40と、弁体31に接続されたデフレクタ33と、デフレクタ33と支柱34を介して接続されたストッパリング35とを備えたスプリングラヘッド1において、ヘッド本体10の下部に接続され、内壁に環状の溝部21が形成された円筒状のフレーム部20と、外側に広がるように付勢され、溝部21にフレーム部20の内壁より内側に突出するようにして装着された保持リング22とを備えたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、スプリンクラヘッドに関するものである。
従来のスプリンクラヘッドの一例として例えば特開平7−231949号公報(特許文献1)に提案されているものがある。そのスプリンクラヘッドの本体は、配管にねじ込まれる雄ねじ部を上部に有するヘッド本体と、ヘッド本体の内側にねじ込まれる円筒状のフレームとから構成されている。そして、ヘッド本体は、中央に放水口を有しており、その放水口は弁体で塞がれる。また、フレームには、内側に突出した段部が形成され、この段部にリンク機構としての感熱分解部を係止させて、弁体を下方から支持するようにしている。また、このフレームの段部は、放水時において、デフレクタを吊したストッパリングが係止するようになっている。
このようなスプリングラヘッドは、組み立てる際に、フレームの内部に内側に突出した段部があることから、フレームの底部から部品を挿入することができない。このため、組み立て時には、まず、フレームの上部から感熱分解部を挿入し、そして、デフレクタ(ストッパリング・弁体)等の散水部を挿入し、最後に、ヘッド本体をフレームにねじ込むことで、スプリンクラヘッドを組み立てている。
特開平7−231949号公報
従来のスプリングラヘッドは、フレームが切削により製作されるが、上記のように、内部に段差を有する形状のため、切削が面倒であるという問題点がある。
また、組み立て上、フレームの上部から順次、感熱分解部等の部品を入れいくため、ヘッド本体とフレームとは必ず別部品として必要な構成となっているため、部品点数が増加するという問題点がある。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、フレームの製作を容易にしたスプリンクラヘッドを提供することを第1の目的とし、更に、部品点数の低減を可能にしたスプリンクラヘッドを提供することを第2の目的とする。
本発明に係るスプリンクラヘッドは、内部に放水口を有するヘッド本体と、前記放水口を塞ぐ弁体と、前記弁体を支持する感熱分解部と、前記弁体に接続されたデフレクタと、前記デフレクタと支柱を介して接続されたストッパリングとを備えたスプリンクラヘッドにおいて、前記ヘッド本体の下部に接続され、内壁に環状の溝部が形成された円筒状のフレーム部と、外側に広がるように付勢され、前記溝部に前記フレーム部の内壁より内側に突出するようにして装着された保持リングとを備えたものである。
また、本発明に係るスプリンクラヘッドは、前記ヘッド本体と前記フレーム部とは一体に形成されたものである。
また、本発明に係るスプリンクラヘッドにおいて、前記感熱分解機構は、フレーム部側に係止される係止部材を保持する係止部材ホルダと、少なくともピストン、シリンダ及び感熱素子からなる感熱部とを備え、前記感熱部を感熱部保持リングを介して前記係止部材ホルダ側に固定したものである。
本発明に係るスプリンクラヘッドは、以上のように構成されており、円筒状のフレーム部の内壁に環状の溝部を形成し、保持リングをその溝に内側に突出するようにして装着したことにより、この保持リングにより火災の際にストッパリングは係止することができる。このため、フレーム部の内壁に突起した段差を形成する必要がなくなり、製作の際に、従来のように切削が面倒であるという問題点が解消されている。また、フレーム部の内壁に突起した段差が無いことから、組み立て部品を一方向から挿入して組み込むことが可能になっており、製作し易いものとなっている。
また、本発明に係るスプリンクラヘッドは、ヘッド本体とフレーム部とは一体に形成されており、部品点数が減少しており、このため、製作工数の低減が可能になっている。
また、本発明に係るスプリンクラヘッドは、感熱分解機構に含まれる感熱部を、感熱部保持リングによる外側に広がる力により係止部材ホルダ側に固定しており、ねじ機構を用いないので、感熱部を一軸方向に動かすだけで簡単に固定でき、そして、感熱部の感熱素子に回転力が与えることがないので、感熱素子にクリープが発生するのを抑制することができる。
実施形態1.
図1(a)(b)は本発明の実施形態1に係るスプリンクラヘッドの正面図及び縦断面図、図2は一体化されたヘッド本体及びフレーム部の縦断面図、図3はデフレクタアッセンブリの縦断面図である。図4(a)〜(d)は係止部材ホルダの上面図、b−b断面図、c−c断面図及びd−d断面図、図5は感熱部の断面図及び底面図、図6はピストンの縦断面図及び底面図である。
このスプリンクラヘッド1は、図1及び図2に示されるように、ヘッド本体10を備えている。このヘッド本体10は、中心部が貫設されて内部に放水口11を有する。ヘッド本体10の下部にはフランジ12が形成されており、フランジ12の上側のヘッド本体10の外周部には給水管に接続されるねじ部13が設けられ、フランジ12の下面には、後述するフレーム部20が一体的に形成されている。フレーム部20の内側には円筒部14が下方に突出して形成されており、円筒部14の内側には放水口11が形成されている。
また、このスプリンクラヘッド1は、図1及び図2に示されるように、ヘッド本体10と一体的に形成された円筒状のフレーム部20を備えている。このフレーム部20は、円筒部14よりも長く形成されており、フレーム部20の内壁の円筒部14の下端とほぼ同じ高さ位置に、環状の溝部21が設けられている。この溝部21には、外側に広がるように付勢された保持リング22が装着される。この保持リング22は、そのリングの外側半分が溝部21内に入り込み、内側半分がフレーム部20の内周面より内側に突出して、フレーム部20の内周面に段差を形成する。フレーム部20の下端には、外側に径が大きくなるテーパ面23が形成されており、保持リング22等の部品が挿入しやすい形状になっている。このテーパ面23と溝部21との間には、後述の感熱分解機構40を保持するための環状の溝部24が形成されている。この溝部24の上部には、上方に向かって径が小さくなるテーパ面が設けられている。
また、このスプリンクラヘッド1は、図1及び図3に示されるように、デフレクタアッセンブリ30を備えており、デフレクタアッセンブリ30は、弁体31、皿ばね32、デフレクタ33、支柱34、及びストッパリング35から構成されており、フレーム部20と円筒部14との間に形成される間隙15(図2参照)に挿入される。
弁体31は、ヘッド本体10の放水口11を塞ぐためのものであり、図3に示されるように、ヘッド本体10の円筒部14の内径より僅かに大きい外径の本体部31a、及び本体部31aの中央上面に突設されヘッド本体10の放水口11内に挿入される頭部31bから構成される。弁体31と放水口11との間には皿ばね32が介設される。この皿ばね32は、例えばフッ化樹脂がコーティングされ、断面ほぼハ字状で円形の皿ばねから構成されており、ヘッド本体10の円筒部14の下端縁(放水口端縁)に当接する。
弁体31の下面には円板状であって、中央に貫通穴のあるドーナツ型のデフレクタ33が接続されている(固定されている)。このデフレクタ33は、支柱34が遊嵌合される貫通孔が周方向に設けられ、その外径はフレーム部20の内径より小さく形成され、貫通穴の内径は弁体31の本体部31aの外径より小さく形成されており、弁体31を保持・固定している。このデフレクタ33は、支柱34を介してストッパリング35と接続されている。ストッパリング35は、その内径がヘッド本体10の円筒部14の外径より僅かに大きく形成され、外径はフレーム部20の内径より小さく、かつ、放水時における降下時に保持リング22に係止される大きさに形成されている。ストッパリング35の内径側は、円筒状に形成され、ストッパリング35の降下時に、円筒部14によってガイドされるようになっている。
また、このスプリンクラヘッド1は感熱分解機構40を備えており、この感熱分解機構40は係止部材ホルダ41及び感熱部51から構成されている。
係止部材ホルダ41は、フレーム部20の下端に設けられ、フレーム部20内に摺動可能に配設されており、その詳細を図4(a)〜(d)に示している。図4(a)は平面図、図4(b)は同図(a)のb−b断面図、図4(c)は同図(a)のc−c断面図、図4(d)は同図(b)のd−d断面図である。
係止部材ホルダ41は、図4(a)〜(d)に示されるように、上部に天板42が形成された円筒状の形状から構成されている。上部の天板42には調整ねじ43が挿通されるねじ穴44が設けられ、筒部の側面にはボール挿入穴45が例えば4個形成されている。更に、筒部の内周面には感熱部保持リング55が挿入される溝部46が形成され、その溝部46の下方には外側方向に径が大きくなるテーパ面47が形成されている。筒部の下部にはフランジ部48が形成されており、このフランジ部48の上面とフレーム部20の下端面とが当接する。係止部材ホルダ41の筒部の外形は、フレーム部20の内径よりわずかに小さく形成されている。係止部材ホルダ41のボール挿入穴45には鋼材からなるロックボール49が挿入され、その外側にはロックボール49を内側に押圧する一部に切り込みのあるC型リング(係止部材)50が取り付けられる。また、このC型リング50は、フレーム部20の溝部24にその一部が挿入された状態になり、感熱分解機構40がフレーム部20から落下しないようにしてある。なお、ボール挿入穴45の直径は、ロックボール49の外径よりも大きく形成されているものとして、ピストン57(図1(b)、図6参照)の降下により内側に移動する。
感熱部51は、図1(b)に示されるように、シリンダ52、感熱部保持リング55、可溶合金56、及びピストン57から構成される。シリンダ52は、図5(a)(b)に示されるように、有底円筒状に形成され、その外壁に円板状の感熱板53を備えている。また、シリンダ52の上部の感熱板53はその外側を肉厚にし、その外周壁には溝部54が形成されている。この溝部54は、係止部材ホルダ41の溝部46と対向して配置され、感熱部保持リング55が溝部54と係止部材ホルダ41の溝部46とに跨って装着されることにより、シリンダ52が係止部材ホルダ41に保持される。可溶合金56は、例えばコンプレッション半田等からなる感熱素子であり、シリンダ52内の下部に収容され、熱によって溶融する。
ピストン57は、図6(a)(b)に示されるように、断面T字型に形成され、シリンダ52内において可溶合金56上に上下に摺動可能に収容される。またピストン57の外周部にはテーパ面57aが形成されており、このテーパ面57aは係止部材ホルダ41のロックボール49が内側に落ち込まないようにロックボール49を支えている。即ち、ロックボール49はC型リング50により内側に付勢されているが、テーパ面57aはロックボール49に当接してその移動を規制している。
上記のようなスプリンクラヘッド1においては、加圧された消火水が供給されており、弁体31がヘッド本体10の放水口11を封止しており、消火水が漏れないようにしている。この状態においては、放水口11の消火水の水圧や部品の組立荷重が、デフレクタアッセンブリ30、係止部材ホルダ41を介してC型リング50に作用することになるが、C型リング50は、フレーム部20の溝部24の下面側に面接触(又は線接触)しているので、点接触によって引き起こされるような噛み込みは起こらない。そして、C型リング50はロックボール49を常に内側に移動させるように作用しているが、ピストン57のテーパ面57aによって移動が阻止されているために、その位置に保持され、係止部材ホルダ41がフレーム部20に保持されている状態が継続する。また、感熱部51は感熱部保持リング55によって係止部材ホルダ41と係合されており、その結果、感熱分解機構40がフレーム部20に保持された状態になっている。また、デフレクタアッセンブリ30は、直接的には、係止部材ホルダ41に取り付けられた調整ねじ43により保持されており、皿ばね32によるばね力を調整するには、この調整ねじ43の位置を調整する。このようにして、フレーム部20内にはデフレクタアッセンブリ20及び感熱分解機構40が収納されてその位置が保持されている。なお、感熱部保持リング50も保持リング20もC型リング50と同様に一部に切り込みのある環状のリング体であるが、これらはC型リング50と違って、組み立て状態においては、外側に広がるように付勢されており、C型リング50だけが内側に縮むように付勢されている。
上記のスプリンクラヘッド1の組み立て方法の一例を説明する。
図7及び図8は、スプリンクラヘッド1の組み立て過程を時系列に示した工程図である。なお、図7及び図8は切断端面を図示しているが、ハッチング等の記載は省略されている。ヘッド本体10とフレーム部20とを上下方向を逆にして載置し(図7(a))、フレーム部20の底部の開口部にデフレクタアッセンブリ30を挿入する(図7(b))。そのデフレクタアッセンブリ30の挿入の際には保持リング22を溝部21に装着する。
ここまでの過程を具体的に説明すると、保持リング22は通常では、ヘッド本体10のフレーム部20の内径よりも大きい外径を有するので、少し径方向に押し縮めた状態にしてフレーム20内に挿入する。フレーム部20の下端のテーパ面23は、径が大きくなっているので、保持リング22の挿入が行いやすい。保持リング22は、デフレクタアッセンブル30のデフレクタ33で押し込むようにして、フレーム部20の溝部21側に入れていく。
テーパ面23を通過した保持リング22は、まず溝部24に嵌まることになるが、溝部24の上方がテーパ面となっていることから、デフレクタ33を押しこむことで、そのテーパ面を乗り越えて、溝部21に嵌まって保持されることになる。こうして、図7(b)の状態になる。
そして、その上に、係止部材ホルダ41を装着する。その際には、係止部材ホルダ41にはロックボール49及びC型リング50は装着されているものとする(図7(c))。C型リング50は、内側に縮むバネであるので、フレーム部20への挿入は、容易に行える。続いて、ピストン57を装着し(図8(d))そのテーパ面57aにより、ロックボール49を外側に押し出し、それによりC型リング50を溝部24にはめる。そして、可溶合金56が収納されているシリンダ52を装着する(図8(e))。シリンダ52の装着に際しては、感熱部保持リング55が溝部54に装着された状態で行うものとし、感熱部保持リング55はシリンダ52の溝部54と係止部材ホルダ41の溝部46とに跨って装着される。この感熱部保持リング55の取り付けも、保持リング22の取り付けと同様であり、最初は、係止部材ホルダ41の下端の開口がテーパ面47となっているので、感熱部保持リング55の挿入を行いやすくなっている。テーパ面47を乗り越えた感熱部保持リング55は、外側方向に広がって、溝部54に嵌まって保持されることになる。
このように部品が組み込まれたスプリンクラヘッドを上下方向を逆にすると、図1(a)(b)に示されるような状態が得られる。このように組み立てにおいては、内部の部品を順次一軸上に、つまり部品を傾けることなく挿入していくことで組み立てることができる。しかも、ねじ込み作業がまったく不要であるため、向上において組み立てを自動化させやすい。なお、上記の説明においては、感熱分解機構40の部品を個別に組み込む例について説明したが、感熱分解機構40を組み立てておいてから、それを組み込むようにしてもよい。
次に、上記のスプリンクラヘッド1の動作を説明する。
図9(a)(b)はスプリンクラヘッド1の動作過程を示した図である。
スプリンクラヘッド1の監視状態においては、ヘッド本体10の放水口11には加圧された消火水が供給されており、弁体31には消火水の圧力が加えられている(図1(b)参照)。火災が発生すると、その熱気流が感熱板53に当たると感熱板53は加熱され、その熱がシリンダ52へ伝播する。そして、シリンダ52内に収容された可溶合金56が周囲から加熱されて溶融し始め、溶融した可溶合金56はシリンダ52とピストン57との間から流出してその体積が減少する(図9(a))。
可溶合金56が溶融してピストン57の下の部分の体積が減少すると、ピストン57がその体積の減少に対応して降下する。ピストン57が降下すると、C型リング50により内側に付勢されているロックボール49がピストン57のテーパ面57aを超えて内側に移動し、それによってC型リング50も内側に移動することになる。C型リング50の移動によって感熱分解機構40とフレーム部20との係合が解除されることになる。その結果、感熱分解機構40は自重、皿ばね32のばね力及び消火水の水圧により下降し、フレーム部20から離脱して落下する。同時に、弁体31を含むデフレクタアッセンブリ30も自重、皿ばね32のばね力及び消火水の水圧によって落下し、ストッパリング35がフレーム部20の溝部21に取り付けられている保持リング22に係合し、フレーム部20に吊り下げられた状態で保持される(図9(b))。以上の動作により、ヘッド本体10の放水口11が開放され、消火水はデフレクタ33から散水されて火災を消火する。
以上のように本実施形態においては、円筒状のフレーム部20の内壁に環状の溝部21を形成し、保持リング22を溝部21に内側に突出するようにして装着しており、そして、この保持リング22により火災の際にストッパリング35を係止するようにしているため、フレーム部20の内壁に突起した段差を形成する必要がなくなり、製作の際に、従来のように切削が面倒であるという問題点が解消されている。
また、フレーム部20の内壁に突起した段差が無いことから、図7及び図8に示されたように、組み立て部品を一方向から挿入して組み込むことが可能になっており、製作がし易いものとなっている。
また、本実施形態のスプリンクラヘッド1は、ヘッド本体10とフレーム部20とが一体に形成されており、部品点数が減少しており、このため、製作工数の低減が可能になっている。
また、本実施形態のスプリンクラヘッド1は、感熱部51を、フレーム部20に固定されている係止部材ホルダ41に固定するのに、感熱部保持リング55を用いている。この感熱部保持リング55の外側に広がる力で感熱部51が固定されている。例えば感熱部51を固定するのにねじ構造を用いると、組み立ての際に感熱素子である可溶合金56に回転力が加わり、可溶合金56にクリープを発生させるおそれがある。しかし、本実施形態では感熱部保持リング55を用いるので、感熱部51を一軸方向に動かすだけで簡単に固定でき、可溶合金56に回転力を与えることがないので、可溶合金56にクリープが発生するのを抑制することができる。また、可溶合金56に円柱状のものを用いた場合には、ドーナツ形状のものとの対比においても、面積当たりの荷重が小さくなるので、この点からもクリープの発生が抑制される。
また、本実施形態においては、フレーム部20と感熱分解機構40とを係合するための機構として、ロックボール49の外側にC型リング50を設けて、水圧等の荷重をロックボール49ではなく、C型リング50が受けるようにしてある。このため、C型リング50はフレーム部20の溝部24に対して面荷重(又は少なくとも線荷重)として作用するので、ロックボール49で直接加重を受けた場合に起こるようなフレーム部20の溝部24への食い込み(噛み込み)が生じない。よって動作不良を起こしにくくすることができる。
また、本実施形態においては、係止部材ホルダ41は、その下部に外周方向に拡径されたフランジ部48が形成され、フランジ部48の上面とフレーム部20の下面とが当接するように構成されていることから、衝撃力がフランジ部48に加わったとしても、その衝撃力はフレーム部20側に伝達されて、弁体31やシリンダ52等に伝達されるのが避けられている。このため、破損が避けられており、水漏れ等のおそれが無い。特に、係止部材ホルダ41内にあるC型リング50がフレーム部20の溝部24と線状で接しているので、C型リング50全体で衝撃力を吸収できるので、衝撃により強い構造となる。
なお、上記の実施形態においては、係止部材ホルダ41の外周側にロックボール49及びC型リング50を設けた例について説明したが、内側に付勢されるリング体であれば他の構成でもよく、例えば係止部材としてロックボール49を用いずにC型リング50dだけで構成するようにしてもよい。
また、感熱素子として円柱状のものを用いた例について説明したが、その形状は任意の形状を採用してもよい。またヘッド本体とフレーム部とは別体で構成するようにしてもよい。感熱素子となる可溶合金は、合金でなくてもよく、例えば樹脂からなる可溶片であってもよい。
また、フレーム部は、ヘッド本体と一体で形成されたもので説明したが、これらは別体構造で構成してもよく、ヘッド本体にフレーム部をねじ込む構造のものに本発明を適用してもよい。
また、感熱分解機構に関してはボール、リングを使用したもので説明したが、ボールやリングに限定されず、一対のレバーを利用したリンク機構で感熱分解機構を構成してもよく、要は、弁体を支持し、火災時に分解または破裂する機構であれば、他の感熱分解機構を使用してもよい。
本発明の実施形態1に係るスプリンクラヘッドの正面図及び縦断面図である。 ヘッド本体及びフレーム部の縦断面図である。 デフレクタアッセンブリの縦断面図である。 係止部材ホルダの上面図、b−b断面図、c−c断面図及びd−d断面図である。 感熱部の断面図及び底面図である。 ピストンの縦断面図及び底面図である。 スプリンクラヘッドの組み立て過程を時系列に示した工程図(その1)である。 スプリンクラヘッドの組み立て過程を時系列に示した工程図(その2)である。 スプリンクラヘッドの動作過程を示した図である。
符号の説明
1 スプリンクラヘッド、10 ヘッド本体、11 放水口、12 フランジ、13 ねじ部、14 円筒部、 20 フレーム部、21 溝部、22 保持リング、23 テーパ面、24 溝部、25 間隙、30 デフレクタアッセンブリ、31 弁体、31a 本体部、31b 頭部、 33 デフレクタ、34 支柱、35 ストッパリング、 40 感熱分解機構、41 係止部材ホルダ、42 天板、 43 調整ねじ、44 ねじ穴、 45 ボール挿入穴、46 溝部、47 テーパ面、48 フランジ部、49 ロックボール、50 C型リング、51 感熱部、52 シリンダ、53 感熱板、54 溝部、 55 感熱部保持リング、56 可溶合金、57 ピストン、57a テーパ面。

Claims (3)

  1. 内部に放水口を有するヘッド本体と、
    前記放水口を塞ぐ弁体と、
    前記弁体を支持する感熱分解機構と、
    前記弁体に接続されたデフレクタと、
    前記デフレクタと支柱を介して接続されたストッパリングと
    を備えたスプリンクラヘッドにおいて、
    内壁に環状の溝部が形成された、前記ヘッド本体の下部に接続された円筒状のフレーム部と、
    外側に広がるように付勢され、前記フレーム部の内壁より内側に一部が突出するようにして前記溝部に装着された保持リングと
    を備えたことを特徴とするスプリンクラヘッド。
  2. 前記ヘッド本体と前記フレーム部とは一体に形成されたことを特徴とする請求項1記載のスプリンクラヘッド。
  3. 内部に放水口を有するヘッド本体と、
    前記ヘッド本体の下部に接続された円筒状のフレーム部と、
    前記放水口を塞ぐ弁体と、
    前記弁体を支持する感熱分解機構と、
    を備えたスプリンクラヘッドにおいて、
    前記感熱分解機構は、
    前記フレーム部側に係止される係止部材を保持する係止部材ホルダと、
    少なくともピストン、シリンダ及び感熱素子からなる感熱部とを備え、
    前記感熱部を感熱部保持リングを介して前記係止部材ホルダ側に固定したことを特徴とするスプリンクラヘッド。
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