JP2009291077A - 脱穀機 - Google Patents
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Abstract
【課題】脱穀部からの処理物を穀粒と塵埃とに選別する選別装置と、選別装置からの穀粒を脱穀機体の外部に搬出するスクリューコンベヤとを備えた脱穀機において、スクリューコンベヤを良好な仕上がり状態に操作簡単かつ安価に清掃できるようにする。
【解決手段】脱穀機体21にノズル取り付け孔41,42を設けてある。ノズル取り付け孔41,42は、送風ノズル47をスクリューコンベヤ26,27にこれの搬送始端側から搬送終端側に向けて送風する取り付け姿勢で装着できる。
【選択図】図5
【解決手段】脱穀機体21にノズル取り付け孔41,42を設けてある。ノズル取り付け孔41,42は、送風ノズル47をスクリューコンベヤ26,27にこれの搬送始端側から搬送終端側に向けて送風する取り付け姿勢で装着できる。
【選択図】図5
Description
本発明は、脱穀部からの処理物を穀粒と塵埃とに選別する選別装置と、前記選別装置からの穀粒を脱穀機体の外部に搬出するスクリューコンベヤとを備えた脱穀機に関する。
上記した脱穀機におけるスクリューコンベヤの清掃に関する技術として、従来、たとえば特許文献1に記載されたものがあった。
特許文献1に記載された清掃に関する技術は、スクリューコンベヤとしての1番コンベヤ20、2番コベヤ30に、このコンベヤ20,30の搬送ガイド板21,31に設けた清掃口24,34を備えたものである。(符号20,21,24,30,31,34は、公報に記載されたものである。)
特許文献1に記載された清掃に関する技術は、スクリューコンベヤとしての1番コンベヤ20、2番コベヤ30に、このコンベヤ20,30の搬送ガイド板21,31に設けた清掃口24,34を備えたものである。(符号20,21,24,30,31,34は、公報に記載されたものである。)
上記した従来の技術を採用した場合、スクリューコンベヤに残った穀粒やワラ屑などを取り出しやすくするには、清掃口を大きくしたり、数多く設けたりする必要があった。すると、蓋体も大きくしたり数多く設けたりする必要もあり、構造面や経済面で不利になっていた。
本発明の目的は、スクリューコンベヤの良好な仕上がりの清掃を操作簡単に行うことができ、しかも構造面やコスト面でも有利で済む脱穀機を提供することにある。
本第1発明は、脱穀部からの処理物を穀粒と塵埃とに選別する選別装置と、前記選別装置からの穀粒を脱穀機体の外部に搬出するスクリューコンベヤとを備えた脱穀機において、送風ノズルを前記スクリューコンベヤにこれの搬送始端側から搬送終端側に向けて送風する取り付け姿勢で装着自在なノズル取り付け孔を、前記脱穀機体に設けてある。
本第1発明の構成によると、ノズル取り付け孔に送風ノズルを装着して送風すれば、送風ノズルからの風がスクリューコンベヤを搬送始端側から搬送終端側に向けて流れ、スクリューコンベヤに残っていた穀粒やワラ屑が風によって搬送ガイドに沿わせて搬送終端側に流されて脱穀機体外に出て行く。
したがって、送風ノズルをノズル取り付け孔に装着して送風するだけで操作簡単に穀粒やワラ屑をスクリューコンベヤから脱穀機体外に取り出すことができる。しかも、ノズル取り付け孔を設けるだけで済み、構造簡単かつ安価に得ることができる。
本第2発明は、前記ノズル取り付け孔を開閉する蓋体と、前記蓋体が前記ノズル取り付け孔に装着された前記送風ノズルの操作力によって開き操作され、かつ前記送風ノズルの前記ノズル取り付け孔からの離脱によって閉じるように前記蓋体を閉じ付勢する付勢手段とを設けてある。
本第2発明の構成によると、送風ノズルをノズル取り付け孔に装着すると、蓋体が送風ノズルの操作力によって開き、送風ノズルをノズル取り付け孔から取り外すと、蓋体が付勢手段による閉じ付勢によって閉じる。
したがって、通常時はノズル取り付け孔を閉じておくことができるものでありながら、ノズル取り付け孔の開閉に特別な開閉手間を必要としなくて能率よく清掃できる。
本第3発明は、脱穀部からの処理物を穀粒と塵埃とに選別する選別装置と、前記選別装置からの穀粒を脱穀機体の外部に搬出するスクリューコンベヤとを備えた脱穀機において、前記スクリューコンベヤにこれの搬送始端側から搬送終端側に向けて送風する送風ノズルを前記脱穀機体に設けてある。
本第3発明の構成によると、送風ノズルに風を送ると、送風ノズルからの風がスクリューコンベヤを搬送始端側から搬送終端側に向けて流れ、スクリューコンベヤに残っていた穀粒やワラ屑が風によって搬送ガイドに沿わせて搬送終端側に流されて脱穀機体外に出て行く。
したがって、送風ノズルに風を送るだけで操作簡単に穀粒やワラ屑をスクリューコンベヤから脱穀機体外に取り出すことができる。しかも、送風ノズルを設けるだけで済み、構造簡単かつ安価に得ることができる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施例に係る脱穀機20が装備されたコンバインの全体側面図である。図2は、本発明の実施例に係る脱穀機20が装備されたコンバインの全体平面図であるこのコンバインは、左右一対のクローラ走行装置1,1によって自走するよう構成され、かつ運転座席2が装備された運転部と、運転座席2の下方に設けたエンジン3が装備された原動部4とを有した自走機体を備え、この自走機体の機体フレーム5の前部に連結された刈取り部10を備え、前記機体フレーム5の後部側に自走機体横方向に並べて設けた本発明の実施例に係る脱穀機20と穀粒タンク6とを備え、前記脱穀機20の後部に連結された排ワラ処理装置7と薬剤散布装置8とを備えている。
図1は、本発明の実施例に係る脱穀機20が装備されたコンバインの全体側面図である。図2は、本発明の実施例に係る脱穀機20が装備されたコンバインの全体平面図であるこのコンバインは、左右一対のクローラ走行装置1,1によって自走するよう構成され、かつ運転座席2が装備された運転部と、運転座席2の下方に設けたエンジン3が装備された原動部4とを有した自走機体を備え、この自走機体の機体フレーム5の前部に連結された刈取り部10を備え、前記機体フレーム5の後部側に自走機体横方向に並べて設けた本発明の実施例に係る脱穀機20と穀粒タンク6とを備え、前記脱穀機20の後部に連結された排ワラ処理装置7と薬剤散布装置8とを備えている。
このコンバインは、稲、麦などの収穫作業を行う。
すなわち、前記刈取り部10は、刈取り部フレーム11が油圧シリンダ16によって機体フレーム5に対して上下揺動操作されることにより、刈取り部10の前部に位置する分草具12が地面近くに下降した下降作業状態と、前記分草具12が地面から高く上昇した上昇非作業状態とに昇降する。刈取り部10を下降作業状態にして自走機体を走行させると、刈取り部10は、分草具12によって植立穀稈を引起し装置13に導入し、この引起し装置13によって引起し処理される植立穀稈をバリカン形の刈取り装置14によって刈り取り処理し、刈り取り穀稈を供給装置15によって機体後方側に搬送して脱穀機20に供給する。
すなわち、前記刈取り部10は、刈取り部フレーム11が油圧シリンダ16によって機体フレーム5に対して上下揺動操作されることにより、刈取り部10の前部に位置する分草具12が地面近くに下降した下降作業状態と、前記分草具12が地面から高く上昇した上昇非作業状態とに昇降する。刈取り部10を下降作業状態にして自走機体を走行させると、刈取り部10は、分草具12によって植立穀稈を引起し装置13に導入し、この引起し装置13によって引起し処理される植立穀稈をバリカン形の刈取り装置14によって刈り取り処理し、刈り取り穀稈を供給装置15によって機体後方側に搬送して脱穀機20に供給する。
脱穀機20は、供給装置15からの刈り取り穀稈を脱穀処理し、脱穀排ワラを排ワラ処理装置7に供給する。排ワラ処理装置7は、長ワラ放出状態と細断放出状態とに切り換え操作自在である。排ワラ処理装置7は、長ワラ放出状態に切り換えられると、脱穀機20からの脱穀排ワラを長ワラ状態のままで自走機体後方側に落下放出する。排ワラ処理装置7は、細断放出状態に切り換えられると、脱穀機20からの脱穀排ワラを稈身方向に細断処理し、細断状態になった排ワラを自走機体後方側に落下放出する。薬剤散布装置8は、排ワラ処理装置7によって放出された排ワラに薬剤を散布し、薬剤の効用によって排ワラの発酵や腐りを促進させる。
次に、本発明の第1実施例に係る脱穀機20について詳述する。図3は、本発明の第1実施例に係る脱穀機20の側面図である。この図に示すように、前記脱穀機20は、脱穀機体21の機体内上部に設けた扱室22を有した脱穀部Aと、前記扱室22の後側に設けた処理回転体23と排ワラ搬送装置24とを備え、前記扱室22の下方に駆動揺動自在に設けた選別装置25を有した選別部Bを備え、前記選別装置25の下方に脱穀機体前後方向に分散させて設けた二つの脱穀機体横向きのスクリューコンベヤ26,27を備えている。
前記脱穀部Aは、前記扱室22を備える他、この扱室22に駆動回転自在に設けた扱胴28と、扱室22の底部に前記扱胴28の下部に沿わせて設けた受網29と、脱穀機体21の横外側に駆動自在に設けた無端回動形の脱穀フィードチェーン30とを備えており、前記脱穀フィードチェーン30によって前記供給装置15からの刈り取り穀稈の株元側を挟持して脱穀機体後方側に搬送し、これによって刈り取り穀稈の穂先側を扱室22に供給して扱胴28と受網29とによる扱き作用によって脱穀処理し、穀粒を受網29から落下させ、脱穀排ワラを脱穀フィードチェーン30によって扱室22の後端部に位置する送塵口31から排出する。
図6に示すように、前記脱穀部Aは、前記扱室22の底部に前記扱胴28と対向した配置で駆動回転自在に設けた下部扱胴60を備えており、刈取り穀稈を扱胴22と下部扱胴60とによって上下両方から挟みながら扱き処理する。
前記下部扱胴60は、受網29の裏面側で扱胴22の回転軸芯に平行な回転軸芯まわりに回転方向Fに駆動回転される扱胴ドラム61と、この扱胴ドラム61の外周面に下部扱胴前後方向に並べて突設けた扱歯62とを備えている。前記各扱歯62は、下部扱胴60の上部側に位置した際、受網29から扱胴22が位置する側に突出して扱き作用する。
図6に示すように、前記脱穀部Aは、前記送塵口31の付近に設けたササリ落とし機構65を備えている。
前記ササリ落とし機構65は、受網29よりも脱穀機体後方側に脱穀排ワラの稈身方向に並べて設けた二個のササリ落とし突起66,66を備えて構成してある。二個のササリ落とし突起66,66は、脱穀機体21のフレーム部分67に支持されている。
ササリ落とし機構65は、扱室22から搬出される脱穀排ワラの穂先側が二個のササリ落とし突起66,66を乗り越えて移動することによって穂先側に上下振動を付与し、これによって脱穀排ワラに入り込んでいる穀粒を落下させる。
前記ササリ落とし機構65は、受網29よりも脱穀機体後方側に脱穀排ワラの稈身方向に並べて設けた二個のササリ落とし突起66,66を備えて構成してある。二個のササリ落とし突起66,66は、脱穀機体21のフレーム部分67に支持されている。
ササリ落とし機構65は、扱室22から搬出される脱穀排ワラの穂先側が二個のササリ落とし突起66,66を乗り越えて移動することによって穂先側に上下振動を付与し、これによって脱穀排ワラに入り込んでいる穀粒を落下させる。
図7は、前記扱胴28の断面図である。図8は、扱歯支持構造の断面図である。これらの図に示すように、扱胴28の周方向と前後方向に並ぶ扱歯70を扱胴ドラム71に摺動自在に支持させ、前記各扱歯70に設けたピストン72を収容した操作油室73と、この操作油室73に連通した制御油路74とを扱胴ドラム71の内部に設けてある。
つまり、図8(a)に示すように、制御油路74によって操作油室73から油圧を排出すると、各扱歯70がリターンスプリング75によって引退側に摺動操作され、各扱歯70の扱胴ドラム外への突出長さが短くなって扱歯先端と受網29との間隔が大になり、破砕米や脱ぷの発生を抑制しながら脱穀処理を行うことができる。
図8(b)に示すように、制御油路74によって操作油室73に油圧を供給すると、各扱歯70が油圧によってリターンスプリング75に抗して突出側に摺動操作され、各扱歯70の扱胴ドラム外への突出長さが長くなって扱歯先端と受網29との間隔が小になり、扱き能力を高めた状態で脱穀処理を行うことができる。
図8(b)に示すように、制御油路74によって操作油室73に油圧を供給すると、各扱歯70が油圧によってリターンスプリング75に抗して突出側に摺動操作され、各扱歯70の扱胴ドラム外への突出長さが長くなって扱歯先端と受網29との間隔が小になり、扱き能力を高めた状態で脱穀処理を行うことができる。
図3、図9(a)に示すように、前記処理回転体23は、前記扱胴28の回転支軸28aの後端側における扱室外へ突出端部に一体回転自在に支持されている。図9(b)は、前記処理回転体23の後面図である。これらの図に示すように、前記処理回転体23は、周部に回転方向に並べて設けたしごき爪23aを備えている。
つまり、前記処理回転体23は、扱胴28の回転支軸28aによって回転駆動され、扱室22から排出された脱穀排ワラにしごき爪28aを作用させて脱穀排ワラのササリ穀粒をしごき落とす。
つまり、前記処理回転体23は、扱胴28の回転支軸28aによって回転駆動され、扱室22から排出された脱穀排ワラにしごき爪28aを作用させて脱穀排ワラのササリ穀粒をしごき落とす。
図10は、前記排ワラ搬送装置24の平面図である。この図に示すように、前記排ワラ搬送装置24は、無端回動形の挟持搬送チェーンを有した株元側挟持搬送部24aと、無端回動形の係止搬送チェーンを有した穂先側係止搬送部24bとを備えている。
つまり、排ワラ搬送装置24は、前記処理回転体23が作用した後の脱穀排ワラを株元側挟持搬送部24aと穂先側係止搬送部24bとによって脱穀フィードチェーン30から受け継いで横倒れ姿勢で脱穀機体後方側に搬送して前記排ワラ処置装置7に供給する。
つまり、排ワラ搬送装置24は、前記処理回転体23が作用した後の脱穀排ワラを株元側挟持搬送部24aと穂先側係止搬送部24bとによって脱穀フィードチェーン30から受け継いで横倒れ姿勢で脱穀機体後方側に搬送して前記排ワラ処置装置7に供給する。
図10に示すように、前記排ワラ搬送装置24は、前記株元側挟持搬送部24aと前記穂先側係止搬送部24bとの搬送始端側の間に設けた空気噴出口32を備えている。この空気噴出口32は、エアホース33を介してコンプレッサー34から供給された圧縮空気を株元側挟持搬送部24aと穂先側係止搬送部24bとによって搬送される脱穀排ワラに噴出させ、前記処理回転体23によって落ちなかった脱穀排ワラのササリ穀粒を吹き落とす。
図3に示すように、前記選別部Bは、前記選別装置25を備える他、この選別装置25の始端側の下方に設けた唐箕35と、前記選別装置25の終端側の上方に設けた排塵ファン36とを備えている。
つまり、選別部Bは、受網29から落下した処理物を選別装置25によって受け止め、この選別装置25による揺動選別と、唐箕35によって脱穀機体後方向きに供給される選別風とによって穀粒と塵埃とに選別し、穀粒を選別装置25から落下させ、塵埃を選別風と共に排塵ファン36の出口36aから、あるいは脱穀機体21の後部に位置する排塵口37から脱穀機体外に排出する。
つまり、選別部Bは、受網29から落下した処理物を選別装置25によって受け止め、この選別装置25による揺動選別と、唐箕35によって脱穀機体後方向きに供給される選別風とによって穀粒と塵埃とに選別し、穀粒を選別装置25から落下させ、塵埃を選別風と共に排塵ファン36の出口36aから、あるいは脱穀機体21の後部に位置する排塵口37から脱穀機体外に排出する。
図3,4に示すように、前記二つのスクリューコンベヤ26,27は、脱穀機体21の底板部分でなる搬送ガイド26a,27aと、この搬送ガイド26a,27aの上面側に駆動回転自在に設けたスクリュー26b,27bとを備えて構成してある。
前記二つのスクリューコンベヤ26,27のうちの前側に位置する一番物用のスクリューコンベヤ26(以下、一番スクリューコンベヤ26と称する。)は、選別装置25から落下した穀粒のうちの一番処理物を受け止め、搬送ガイド26aに沿わせて脱穀機体横方向に搬送して脱穀機体21の横外側に搬出する。この一番スクリューコンベヤ26によって搬出された穀粒は、脱穀機体21の横外側に設けた揚穀装置38によって前記穀粒タンク6に供給される。
前記二つのスクリューコンベヤ26,27のうちの後側に位置する二番物用のスクリューコンベヤ27(以下、二番スクリューコンベヤ27と称する。)は、選別装置25から落下した穀粒のうちの二番処理物を受け止め、搬送ガイド27aに沿わせて脱穀機体横方向に搬送して脱穀機体21の横外側に搬出する。この横外側は、前記一番スクリューコンベヤ26によって一番処理物が搬出される側と同じ側である。前記二番スクリューコンベヤ27によって搬出された穀粒は、脱穀機体21の横外側に設けた還元装置39によって脱穀機体21の横側壁に設けた投入口に揚送され、この投入口から脱穀機体内に投入されて選別装置25の始端側に還元される。
図3,4,5に示すように、前記脱穀機20は、脱穀機体21の横側壁21aに脱穀機体前後方向に分散させて設けた二つのノズル取り付け孔41,42と、前記横側壁21aの内面側に各ノズル取り付け孔41,42に対応させて設けた蓋体43とを備えている。
前記二つのノズル取り付け孔41,42のうちの前側に位置するノズル取り付け孔41は、前記一番スクリューコンベヤ26の搬送始端側の底部に望んでいる。前記二つのノズル取り付け孔41,42のうちの後側に位置するノズル取り付け孔42は、前記二番スクリューコンベヤ27の搬送始端側の底部に望んでいる。
図5に示すように、前記各蓋体43は、蓋体43の横一端側に取り付けた連結ピン44を介して横側壁21aの支持部45に枢支されており、前記連結ピン44の脱穀機体上下向き軸芯まわりに揺動して対応する前記前ノズル取り付け孔41または前記後ノズル取り付け孔42を開けた開き姿勢と、前記前ノズル取り付け孔41または前記後ノズル取り付け孔42を閉じた閉じ姿勢とに切り換わる。各蓋体43は、前記連結ピン44に装着したスプリング46によって閉じ姿勢に揺動付勢されている。
図4は、前記一番スクリューコンベヤ26と前記二番スクリューコンベヤ27の清掃作業状態での縦断面図である。図5(b)は、ノズル取り付け孔41,42の送風ノズル取り付け状態での断面図である。これらの図に示すように、送風ノズル47をノズル取り付け孔41または42に脱穀機体横外側から挿入し、送風ノズル47の脱穀機体内への入り込み長さが適切になると、送風ノズル47がと脱穀機体21に対する取り付け向きとが適切になった清掃用の取り付け姿勢になり、取り付け孔41または42の送風ノズル47の基端側の円筒周面に対する案内作用によって送風ノズル47の取り付け向きが清掃に適切な向きになる。すなわち、一番スクリューコンベヤ26または二番スクリューコンベヤ27にこれの搬送終端側に向けて送風する取り付け向きになる。送風ノズル47を挿入していく際、送風ノズル47の先端側が蓋体43の一側面に当接して付与する操作力によって蓋体43をスプリング46に抗して開き側に揺動させていくことにより、送風ノズル47が清掃用の取り付け姿勢になれば、蓋体43が自ずと開き姿勢に切り換わって送風ノズル47による送風に障害を及ぼさない状態になる。送風ノズル47が清掃用の取り付け姿勢になると、送風ノズル47にエアホース48を介してコンプレッサー34から圧縮空気を供給することにより、送風ノズル47が一番スクリューコンベヤ26または二番スクリューコンベヤ27にこれの搬送始端側から搬送終端側に向けて送風し、この風が一番スクリューコンベヤ26または二番スクリューコンベヤ27に残っていた穀粒やワラ屑を搬送ガイド26aまたは27aに沿わせて移動させて脱穀機体21の外部に排出する。前記コンプレッサー34としては、脱穀排ワラに送風する前記コンプレッサー34を使用するか、あるいは自走機体に搭載されていない汎用のコンプレッサーを利用する。
図5(a)は、ノズル取り付け孔41,42の送風ノズル取り外し状態での断面図である。この図に示すように、一番スクリューコンベヤ26または二番スクリューコンベヤ27の清掃を終えると、送風ノズル47をノズル取り付け孔41または42から脱穀機体横外側に抜き外す。送風ノズル47がノズル取り付け孔41または42から離脱していくに伴い、蓋体43がスプリング46による揺動付勢によって閉じ側に揺動していくことにより、送風ノズル47が取り付け孔41または42から外れると、蓋体43は、自ずと閉じ姿勢に切り換わり、ノズル取り付け孔41または42を選別風や塵埃が漏れ出ないように閉じる。
図11は、本発明の第2実施例に係る脱穀機20のスクリューコンベヤ配設部での平面図である。この図に示すように、本第2実施例に係る脱穀機20は、一番スクリューコンベヤ26と二番スクリューコンベヤ27との清掃を可能にする点において、本第1実施例に係る脱穀機20と異なる構成を備え、その他の点において、本第1実施例に係る脱穀機20と同じ構成を備えている。
次に、本第2実施例に係る脱穀機20が一番スクリューコンベヤ26と二番スクリューコンベヤ27との清掃を可能にするよう備えている構成について説明する。
図11に示すように、本第2実施例に係る脱穀機20は、脱穀機体21の横側壁21aに脱穀機体前後方向に分散させて設けた二つの送風ノズル51,52を備えている。
前記二つの送風ノズル51,52のうちの前側の送風ノズル51は、前記一番スクリューコンベヤ26の搬送始端側の底部に望んだ配置で横側壁21aに常設されており、後側の送風ノズル52は、前記二番スクリューコンベヤ27の搬送始端側の底部に望んだ配置で横側壁21aに常設されている。
前記二つの送風ノズル51,52は、エアホース53を介してコンプレッサー54に接続されている。前記エアホース53は、前記二つの送風ノズル51,52に接続された分配ホース部53aと、この分配ホース部53aの中間部と前記コンプレッサー54とを連通させる主ホース部53bとを備えている。前記主ホース部53bは、脱穀機体21の底板21bの下面側における一番スクリューコンベヤ26と二番スクリューコンベヤ27との間を脱穀機体横方向に沿うように配設されている。前記コンプレッサー54は、自走機体に常設されている。
つまり、一番スクリューコンベヤ26と二番スクリューコンベヤ27との清掃を行なうには、前記コンプレッサー54を駆動し、このコンプレッサー54からエアホース53を介して二つの送風ノズル51,52に圧縮空気を供給する。すると、前側の送風ノズル51が一番スクリューコンベヤ26にこれの搬送始端側から搬送終端側に向けて送風し、この風が一番スクリューコンベヤ26に残っていた穀粒やワラ屑を搬送ガイド26aに沿わせて移動させて脱穀機体21の外部に排出する。一方、後側の送風ノズル52が二番スクリューコンベヤ27にこれの搬送始端側から搬送終端側に向けて送風し、この風が二番スクリューコンベヤ27に残っていた穀粒やワラ屑を搬送ガイド27aに沿わせて移動させて脱穀機体21の外部に排出する。
図12(a)、(b)は、第1別実施構造を備えた処理回転体23を示している。
これらの図に示すように、第1別実施構造を備えた処理回転体23は、回転軸芯に沿った方向視で三角形の回転輪体23bと、この回転輪体23bの周部の三箇所に設けた平板形のしごき爪23aとを備えている。
これらの図に示すように、第1別実施構造を備えた処理回転体23は、回転軸芯に沿った方向視で三角形の回転輪体23bと、この回転輪体23bの周部の三箇所に設けた平板形のしごき爪23aとを備えている。
図13(a)、(b)は、第2別実施構造を備えた処理回転体23を示している。
これらの図に示すように、第2別実施構造を備えた処理回転体23は、回転軸芯に沿った方向視で三角形の回転輪体23bと、この回転輪体23bの周部の三箇所に設けたレーキ板形のしごき爪23aとを備えている。
これらの図に示すように、第2別実施構造を備えた処理回転体23は、回転軸芯に沿った方向視で三角形の回転輪体23bと、この回転輪体23bの周部の三箇所に設けたレーキ板形のしごき爪23aとを備えている。
図14(a)、(b)は、第3別実施構造を備えた処理回転体23を示している。
これらの図に示すように、第3別実施構造を備えた処理回転体23は、回転軸芯に沿った方向視で三角形の回転輪体23bと、この回転輪体23bの周部の三箇所に設けた遊転ローラで成るしごき爪23aとを備えている。
これらの図に示すように、第3別実施構造を備えた処理回転体23は、回転軸芯に沿った方向視で三角形の回転輪体23bと、この回転輪体23bの周部の三箇所に設けた遊転ローラで成るしごき爪23aとを備えている。
図15(a)、(b)は、第3別実施構造を備えた処理回転体23を示している。
これらの図に示すように、第3別実施構造を備えた処理回転体23は、扱胴28の回転支軸28aに一体回転自在に連結されるボス部23cと、このボス部23cから外周側に延出するとともにボス部23cの回転方向に並んだ三本のバー形のしごき爪23aとを備えている。
これらの図に示すように、第3別実施構造を備えた処理回転体23は、扱胴28の回転支軸28aに一体回転自在に連結されるボス部23cと、このボス部23cから外周側に延出するとともにボス部23cの回転方向に並んだ三本のバー形のしごき爪23aとを備えている。
〔別実施例〕
前記蓋体43を閉じ付勢するのに、上記した実施例のスプリング46に替え、蓋体を重力によって閉じ付勢する構成や、蓋体をゴム材などの素材によって構成して、素材の弾性復元力によって蓋体を閉じ付勢する構成を採用して実施しても、本発明の目的を達成することができる。したがって、スプリング46、重力、弾性復元力などを総称して付勢手段46と呼称する。
前記蓋体43を閉じ付勢するのに、上記した実施例のスプリング46に替え、蓋体を重力によって閉じ付勢する構成や、蓋体をゴム材などの素材によって構成して、素材の弾性復元力によって蓋体を閉じ付勢する構成を採用して実施しても、本発明の目的を達成することができる。したがって、スプリング46、重力、弾性復元力などを総称して付勢手段46と呼称する。
21 脱穀機体
25 選別装置
26,27 スクリューコンベヤ
41,42 ノズル取り付け孔
43 蓋体
46 付勢手段
47,51,52 送風ノズル
A 脱穀部
25 選別装置
26,27 スクリューコンベヤ
41,42 ノズル取り付け孔
43 蓋体
46 付勢手段
47,51,52 送風ノズル
A 脱穀部
Claims (3)
- 脱穀部からの処理物を穀粒と塵埃とに選別する選別装置と、前記選別装置からの穀粒を脱穀機体の外部に搬出するスクリューコンベヤとを備えた脱穀機であって、
送風ノズルを前記スクリューコンベヤにこれの搬送始端側から搬送終端側に向けて送風する取り付け姿勢で装着自在なノズル取り付け孔を、前記脱穀機体に設けてある脱穀機。 - 前記ノズル取り付け孔を開閉する蓋体と、前記蓋体が前記ノズル取り付け孔に装着された前記送風ノズルの操作力によって開き操作され、かつ前記送風ノズルの前記ノズル取り付け孔からの離脱によって閉じるように前記蓋体を閉じ付勢する付勢手段とを設けてある請求項1記載の脱穀機。
- 脱穀部からの処理物を穀粒と塵埃とに選別する選別装置と、前記選別装置からの穀粒を脱穀機体の外部に搬出するスクリューコンベヤとを備えた脱穀機であって、
前記スクリューコンベヤにこれの搬送始端側から搬送終端側に向けて送風する送風ノズルを前記脱穀機体に設けてある脱穀機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008144738A JP2009291077A (ja) | 2008-06-02 | 2008-06-02 | 脱穀機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008144738A JP2009291077A (ja) | 2008-06-02 | 2008-06-02 | 脱穀機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009291077A true JP2009291077A (ja) | 2009-12-17 |
Family
ID=41539878
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2008144738A Pending JP2009291077A (ja) | 2008-06-02 | 2008-06-02 | 脱穀機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009291077A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015033334A (ja) * | 2013-08-07 | 2015-02-19 | 株式会社Ihiスター | ロールベーラ |
JP2022083179A (ja) * | 2020-11-24 | 2022-06-03 | 井関農機株式会社 | コンバイン |
-
2008
- 2008-06-02 JP JP2008144738A patent/JP2009291077A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015033334A (ja) * | 2013-08-07 | 2015-02-19 | 株式会社Ihiスター | ロールベーラ |
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JP7103399B2 (ja) | 2020-11-24 | 2022-07-20 | 井関農機株式会社 | コンバイン |
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