JP2009289764A - 蛍光ランプ及び口金 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用後のピン保持力Feを維持することを目的とする。
【解決手段】蛍光ランプは、熱可塑性樹脂からなる口金本体と、上記口金本体に形成された穴に圧入するピンとからなる口金を有し、上記熱可塑性樹脂は、白色顔料を0重量%以上3重量%以下含有し、ガラス充填剤を5重量%以上30重量%以下含有する。上記熱可塑性樹脂としては、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PET(ポリエチレンテレフタレート)等がある。
【選択図】図4

Description

この発明は、圧入により金属製のピンを挿入する蛍光ランプ用口金及びその口金を用いた蛍光ランプに関する。
口金製造時の口金本体の金属製のピン保持力(口金ピントルク)は0.10N・m〜0.12N・mの範囲にあることが望ましい。保持力が0.10N・mより小さいとピンの抜け等の不良が発生する。一方、保持力が0.12N・mより大きいとピンのトルクを十分な値に保つことは出来るが、ピン挿入時に口金の割れ不良が多発し、また、口金樹脂の削れによるカスの発生も多くなり生産性に悪影響を与える。
また、口金本体の金属製のピン保持力(口金ピントルク)を0.10N・m〜0.12N・mの範囲にする手段として、圧入により金属製のピンを挿入する時の穴径Dhとピン外径Dpの比率Dh/Dpを0.96〜0.98の範囲に保ち、また、強化剤として用いられるガラス充填剤を5重量%〜30重量%にする方法が取られてきた。
口金製造時の口金本体の金属製のピン保持力を0.10N・m〜0.12N・mの範囲に保ち、かつ、蛍光ランプ用口金に要求される他の性能(耐熱性、不燃性、対変色性等)を実現するための最適な樹脂の選定や顔料等の配合比の最適化が行なわれてきた。例えば、樹脂は熱可塑性樹脂として耐熱性の高いポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等が選定され、更に、口金の美観を保ち、かつ点灯中の熱による変色を防止するため、酸化チタン等の白色顔料が添加されている。白色顔料は口金本体の体色を白色にし、かつ、高温等による変色を防ぐため、5〜10重量%添加されている。
また、特開平08−273602号公報に点灯回路を収納する樹脂ケースを暗色とする技術が公開されている。
特開平08−273602号公報 実開昭61−146851号公報 特開2001−307680号公報
従来技術において口金製造時の口金本体の金属製のピン保持力は十分であるにもかかわらず、市場においてはランプの器具への着脱時のピンの抜けという問題が時々発生し、それらは蛍光ランプの寿命末期(点灯時間10000時間程度)により多く発生していることがわかった。
そこで、この発明の実施の形態では、蛍光ランプの使用初期から寿命末期において、ランプを器具へ着脱する場合にピンが抜けること、ランプ点灯中にピンが抜けることの発生により、ランプの器具からの脱落を防止することが望ましい。
この発明は、使用後のピン保持力Feを維持することを目的とする。
この発明に係る蛍光ランプは、PBT(ポリブチレンテレフタレート)またはPET(ポリエチレンテレフタレート)である熱可塑性樹脂からなる口金本体と、上記口金本体に形成された穴に挿入するピンとからなる口金を有し、上記熱可塑性樹脂は、白色顔料を0重量%以上3重量%以下含有し、ガラス充填剤を5重量%以上30重量%以下含有し、上記口金本体に形成された穴の穴径Dhと上記ピンの外径Dpとの比率Dh/Dpは、1.00未満であることを特徴とする。
上記蛍光ランプ未使用時の上記口金本体が上記ピンを保持する初期のピン保持力Fiは、0.10N・m以上0.12N・m以下であることを特徴とする。
定格寿命時間点灯した場合に上記口金本体が上記ピンを保持する使用後のピン保持力Feは、0.08N・m以上であることを特徴とする。
上記蛍光ランプ未使用時の上記口金本体が上記ピンを保持する初期のピン保持力Fiと定格寿命時間点灯した場合に上記口金本体が上記ピンを保持する使用後のピン保持力Feとの比Fe/Fiは、0.66以上であることを特徴とする。
上記蛍光ランプ未使用時の上記口金本体が上記ピンを保持する初期のピン保持力Fiと定格寿命時間点灯した場合に上記口金本体が上記ピンを保持する使用後のピン保持力Feとの比Fe/Fiは、0.8以上であることを特徴とする。
上記口金本体に形成された穴の穴径Dhと上記ピンの外径Dpとの比率Dh/Dpは、0.89以上0.99以下であることを特徴とする。
上記口金本体に形成された穴の穴径Dhと上記ピンの外径Dpとの比率Dh/Dpは、0.92以上0.98以下であることを特徴とする。
上記口金本体に形成された穴の穴径Dhと上記ピンの外径Dpとの比率Dh/Dpは、0.96以上0.98以下であることを特徴とする。
上記蛍光ランプ点灯中の上記口金の温度は、70℃以上であることを特徴とする。
上記定格寿命時間は、10000時間であることを特徴とする。
上記口金は、上記ピンとして四本の金属製のピンが二本ずつ並行に上記口金本体に形成された穴に圧入され、上記蛍光ランプは、更に、上記口金本体にかん合されるカバー部と、上記カバー部に設けられた穴に設置される発光管とを有することを特徴とする。
上記熱可塑性樹脂は、白色顔料を0重量%以上2重量%以下含有することを特徴とする。
上記熱可塑性樹脂は、白色顔料を0重量%以上1重量%以下含有することを特徴とする。
上記熱可塑性樹脂は、更に、黒色顔料を0.1重量%以上含有することを特徴とする。
上記熱可塑性樹脂は、更に、黒色顔料を0.2重量%以上含有することを特徴とする。
上記熱可塑性樹脂は、更に、黒色顔料を0.5重量%以上含有することを特徴とする。
上記熱可塑性樹脂は、黒色顔料としてカーボンブラックを含有することを特徴とする。
上記口金本体は、黒色と暗色とのいずれかであり、上記カバー部は、白色であることを特徴とする。
この発明に係る口金は、PBT(ポリブチレンテレフタレート)またはPET(ポリエチレンテレフタレート)である熱可塑性樹脂からなる口金本体と、上記口金本体に形成された穴に挿入するピンとからなり、上記熱可塑性樹脂は、白色顔料を0重量%以上3重量%以下含有し、ガラス充填剤を5重量%以上30重量%以下含有し、上記口金本体に形成された穴の穴径Dhと上記ピンの外径Dpとの比率Dh/Dpは、1.00未満であることを特徴とする。
蛍光ランプ未使用時の上記口金本体が上記ピンを保持する初期のピン保持力Fiは、0.10N・m以上0.12N・m以下であることを特徴とする。
定格寿命時間点灯した場合に上記口金本体が上記ピンを保持する使用後のピン保持力Feは、0.08N・m以上であることを特徴とする。
上記蛍光ランプ未使用時の上記口金本体が上記ピンを保持する初期のピン保持力Fiと定格寿命時間点灯した場合に上記口金本体が上記ピンを保持する使用後のピン保持力Feとの比Fe/Fiは、0.66以上であることを特徴とする。
上記口金本体に形成された穴の穴径Dhと上記ピンの外径Dpとの比率Dh/Dpは、0.89以上0.99以下であることを特徴とする。
上記熱可塑性樹脂は、更に、黒色顔料を0.1重量%以上含有することを特徴とする。
この発明によれば、使用後のピン保持力Feが維持できる。
実施の形態において説明する蛍光ランプの一例を示した図である。 図1で示した片口金形蛍光ランプを、構成する部品に分離して示した図である。 口金110の詳細な図である。 口金のピン保持力の経時変化の概略を表す図(グラフ)である。 初期のピン保持力Fiとピン挿入時の割れの発生率(%)との関係について試験した結果を示す図(表)である。 初期のピン保持力Fiとピン挿入時の割れの発生率(%)との関係について試験した結果を示す図(グラフ)である。 10000時間点灯した後の使用後のピン保持力Fe(N・m)と、受金へのランプ着脱時のピンの抜け、ピンの倒れ発生の関係について試験した結果を示す図である。 Dh/Dpと初期のピン保持力Fi(N・m)との関係について試験した結果を示す図(グラフ)である。 Dh/Dpと初期のピン保持力Fi(N・m)との関係について試験した結果を示す図(表)である。 ガラス充填剤量と白色顔料添加量との組合せを示した図(表)である。 ガラス充填剤量と白色顔料添加量との組合せを示した図(表)である。 図10に示した実施例及び比較例それぞれの組合せにおけるピン保持力を測定した結果を示した図(表)である。 図11に示した実施例それぞれの組合せにおけるピン保持力を測定した結果を示した図(表)である。 代表的な実施例について、口金の割れ発生率、ピンの抜け、ピンの倒れ発生数を示した図(表)である。 代表的な実施例におけるピン保持力の経時的変化を測定した結果を示した図である。 カーボンブラック量と白色顔料添加量との組合せを示した図(表)である。 カーボンブラック量と変色との関係を試験した結果を示す図(表)である。 カーボンブラック量と初期のピン保持力Fi及び使用後のピン保持力Feとの関係を試験した結果を示した表である。 トルクゲージの一例を示した図である。 この発明を適用することができる口金の型番の一例を表した図(表)である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態において説明する蛍光ランプの一例を示した図である。
図1では、蛍光ランプの一例として、片口金形蛍光ランプの斜視図を示している。
図2は、図1で示した片口金形蛍光ランプを、構成する部品に分離して示した図である。図2は、上記部品の側面図を示している。
図1及び図2において、片口金形蛍光ランプは、口金110と、カバー部120と、発光管130とを有する。
また、実施の形態では、口金本体111は、黒色または暗色である場合(白色ではない場合)を一例として説明する。このため、図1では、口金本体111へ斜線を付して、着色されていることを明示している。図2及び後述する図3では、斜線を省略している。
次に、構成要素について説明する。
口金110は、受金(器具、ソケットを有する照明器具)へ挿入する部分と、カバー部120とかん合する部分とを有する。また、口金110は、熱可塑性樹脂からなる口金本体111と、四つの金属製のピン112とを含む。口金本体111は、四つの穴113が形成され、形成された四つの穴113それぞれにピン112が圧入されている。この実施の形態では、ピン112を四つ有する口金110の一例を示しているが四つに限られるわけではない。
カバー部120は、熱可塑性樹脂からなり、口金110と発光管130とを接合する。カバー部120は、発光管130を設置する穴を有する。また、カバー部120は、口金110とかん合する。
発光管130は、点灯する部分であり、カバー部120へ設置される。発光管130は、リード線(図示していない)によって電気的に接続される。
熱可塑性樹脂としては、PBT(ポリブチレンテレフタレート),PET(ポリエチレンテレフタレート)等がある。
図3は、口金110の詳細な図である。
図3(A)は、正面図、図3(B)、(C)は、側面図、図3(D)は、斜視図、図3(E)は、断面図(口金本体111の一部分)を示している。図3(F)は、ピン112の側面図(一部断面図(中心線の右側部分))を示している。
図3に示すように、口金本体111は、四本の金属製のピン112が二本ずつ並行に口金本体111へ圧入されている。
図3(E)は、口金本体111のうち、穴113を含む口金本体の部分の断面図を示している。Dhで示した長さ(径)は、口金本体に設けた穴113の穴径である。穴113の直径に相当する。
図3(F)中、Dpで示した長さ(径)は、ピン112の外径である。Dpの外径を有する部分は、穴113のDhの穴径を有する部分と接触する部分が含まれる。ピン112は、口金本体111に形成された穴113へ挿入され、穴113から受ける圧力によって保持される。
ピン保持力は、口金本体111がピン112を保持する力(口金ピントルク)である。ピン保持力は、N・m(ニュートンメートル)の値で示す。
「初期のピン保持力Fi」は、金属製のピン112を口金本体111へ圧入した後、蛍光ランプを使用する前(未使用時、蛍光ランプを点灯する前)の保持力である。初期のピン保持力Fiは、ピンの外径Dpと穴の穴径Dhとが関係する。
「使用後のピン保持力Fe」は、ランプを10000時間点灯した後に、口金本体111が金属製のピン112を保持するピン保持力である。
点灯時間10000時間は、代表的なコンパクト形蛍光ランプFHT57Wの定格寿命(定格寿命時間)に相当する。
「定格寿命」とは、長期間にわたり製造された、同一形式のランプの寿命の平均値に基づいて公表された寿命である。定格寿命は、一例として、多数のランプを2.75時間点灯し、0.25時間消灯する連続繰り返し試験をしたときの寿命の平均値を算出して求める。従って、定格寿命に達したときに、すべてのランプが寿命となるわけではない。また、電圧や点滅頻度及び製造条件などにより変動が生じる。
「寿命」とは、規定された条件下で点灯したとき、ランプが点灯しなくなるまでの総点灯時間、または、全光束が初光束の70%(所定の演色性の区分のランプ及びコンパクト形蛍光ランプは60%)に下がるまでの総点灯時間のうち、いずれか短いものである。
また、単に、「使用後のピン保持力」と記した場合(Feを記してない場合)は、所定の時間ランプを点灯した後のピン保持力とし、所定時間、蛍光ランプを使用した後(蛍光ランプを点灯した後)の保持力である。所定時間は、任意の時間であり、定格寿命、その他の時間が挙げられる(定格寿命に限られない)。
図4は、口金のピン保持力の経時変化の概略を示した図(グラフ)である。
図4のピン保持力は、図1から図3で示した蛍光ランプを用いた場合の値である。また、蛍光ランプは、点灯中の口金の温度が70℃以上となる。
パターン1は、初期のピン保持力Fiが0.1、パターン2は、初期のピン保持力Fiが0.12、パターン3は、初期のピン保持力Fiが0.12の場合を示し、いずれのパターンも、使用後のピン保持力Fe(定格寿命点灯後のピン保持力)が、下限値0.08を上回る場合の一例を示した図である。パターン3は、パターン1及びパターン2に比べ、ピン保持力の低下が大きい場合を示している。
また、比較例1は、ガラス充填剤15重量%、白色顔料TiO添加量5重量%を含む口金本体111の場合の一例を示す。
また、比較例4は、ガラス充填剤60重量%、白色顔料TiO添加量5重量%を含む口金本体111の場合の一例を示す。
なお、以下の説明において、ガラス充填剤及び白色顔料添加量は、特に明記していない場合(単に%で表示している場合も含む)は、口金本体111に対する重量%であることを意味する。
パターン1、パターン2、パターン3の蛍光ランプは、次のような特徴を有する。
蛍光ランプの口金本体111に圧入されたピン112は、寿命末期において抜け、倒れ等の不具合が発生する。これは、蛍光ランプの点灯時の熱により、口金本体111が劣化することに原因の一つが有る。この不具合を防止するために、寿命末期において、使用後のピン保持力Feが0.08N・m以上である場合に、不具合の発生が抑制できる。初期のピン保持力Fiは、0.12N・m以下が望ましく、使用後のピン保持力Feは、0.08N・m以上が望ましい。
上記の結果より、Fe/Fi比は、0.66(0.08/0.12)以上であることが望ましい。また、今後要求されるであろう蛍光ランプの定格寿命15000時間までの長寿命化を考慮した場合、Fe/Fi比は、0.80(0.80/0.10、あるいは、0.10/0.12)以上であることがより望ましい(図4のパターン1、2参照)。さらに、図4より、Fe/Fi比が0.8以上であれば、ランプを15000時間点灯した後、使用後のピン保持力Feが低下(急激に低下)しても、良好な値が保持されている。特に、図4のパターン2の場合、15000時間点灯後でも、0.08N・m以上が保持されている。
Fe/Fi比の値が1.00に近づくほど、口金本体111の劣化が抑制されていることになる。
また、使用後のピン保持力Feは初期のピン保持力Fiより大きい値にならないこと、及び、ピンの保持力はランプの点灯によって劣化することより、使用後のピン保持力Feは、初期のピン保持力Fiよりも小さい値(使用後のピン保持力Fe<初期のピン保持力Fi)であるといえる。従って、Fe/Fi比は、1.0より小さい値となる。すなわち、所望する使用後のピン保持力Feが定まっている場合、初期のピン保持力Fiは、上記所望する使用後のピン保持力Feの下限値よりも大きい値であることが必要となる。
図4の比較例1、比較例4に示すように、特に定格寿命経過後のピン保持力の低下は著しく、この低下を防止することが、寿命末期の蛍光ランプの不具合の抑制につながることになる。
従って、寿命末期の蛍光ランプのピン保持力の低下を抑制することが望まれる。
これらにより、定格寿命使用後の初期のピン保持力Fiと使用後のピン保持力Feとの比Fe/Fiは、0.66以上、特に、0.80以上であることが望ましいことがわかった。
次に、口金本体111について検討する。
口金本体111は、穴径Dhとピン外径Dpの比率Dh/Dpが0.89以上0.99以下、特に0.96以上0.98以下であることが望ましいことがわかった。
口金本体111の熱可塑性樹脂に含有される添加物においては、白色顔料は、3重量%以下であり、かつ、強化剤として用いられるガラス充填剤は、10重量%以上30重量%以下であることにより、ピン保持力を維持できることがわかった。また、白色顔料は、2重量%以下であることが望ましいことがわかった。白色顔料を熱可塑性樹脂に添加することが劣化の原因となっていることより、白色顔料の下限値は、0重量%以上であるといえる。
また、口金本体111の熱可塑性樹脂に0.2重量%以上の黒色顔料が含有されていることにより白色顔料を用いなくても点灯時の熱による変色を目立たなくすることが出来ることがわかった。また、黒色顔料の含有量は、0.2重量%以上1.0重量%以下を添加することによって、熱による変色を目立たなくできる。
図1に示すように、蛍光ランプは、樹脂製の口金本体111を黒色または暗色、樹脂製のカバー部120を白色にすることにより黒色または暗色の口金110が白色のカバーに覆われ、ユーザの目に触れない。このため、外観を白色に維持することができる。また、ランプの着脱時に口金110がユーザの目に触れた場合でも、口金は、黒色または暗色となっており、点灯時の熱による変色が目立たないので、口金が劣化しているという印象をユーザに与えることがない。
以下、実施例1から実施例5において、図5〜図17を用いて、試験した結果を示す。
口金ピントルクの測定方法は、図19に示すトルクゲージ(測定装置の一例)を用いて測定した。図19に示すトルクゲージは、次の通りである。
製造会社名 株式会社 東日製作所
型名 ATG12CN
スペック 1〜12(cNm)最小単位0.2(cNm)
規格として、ピン四本共、8.0(cN・m)(0.08N・m)であることが必要である。
測定方法は次の通りである。
(1)測定対象となるピンへトルクゲージの先端郎を入れ、喋ネジでしっかり固定する。(2)トルクゲージ置針を0(ゼロ)にあわせる。
(3)トルクゲージ本体をねじる。図19では、矢印の方向にねじっている。
(4)トルクが最大に達すると、ピン、口金の圧入部がスリップし、置針が動かなくなる。
(5)本体のネジリを戻し、置針の数値を読み取る。ピント口金の保持力をチェックするため、トルク強度を用いて測定する。すなわち、ピンがどれ位、保持力を持っているかをネジリトルクを測定してデータとして読み取る。これによって、ピン保持力が数値化される。
(6)上記(1)〜(5)の作業を他のピンについても実施する。
また、上記実施の形態で説明した内容は、図1〜図3に示す片口金形蛍光ランプを用いて説明したが、図20の表に示す口金の形名の蛍光ランプにも適用することが可能である。
また、実施の形態及び以下に説明する実施例では、口金本体111は、熱可塑性樹脂からなり、ピン112は、金属製である場合を一例として説明するが、これらに限られるわけではない。他の材料からなる口金本体111またはピン112であってもよい。
図5,図6は、初期のピン保持力Fiとピン挿入時の割れの発生率(%)との関係について試験した結果を示す図である。
蛍光ランプはFHT57Wランプ、口金はGX24q−5口金、受金は、GX24q−5受金を一例として用いて試験を実施した。なお、以下に説明する実施例2以降の実施例についても、同じ形の蛍光ランプ、口金、受金を用いて試験を実施した。
図5,図6のデータにおいて、口金本体111は、熱可塑性樹脂の一例としてPBTを用いた。また、口金本体111は、白色顔料として、TiO(二酸化チタン)を5重量%添加した。試験は、ガラス充填剤量(重量%)とDh/Dpとを、表に示す値に変化させて実施した。ガラス充填剤量(重量%)とDh/Dpとの少なくともいずれかを変化させることにより、初期のピン保持力Fiを変化させた。製造ラインでピン112を口金へ挿入した場合、口金一千個あたりの割れ数をカウントし、割れ発生率(%)として示した。
図5,図6に示すように、初期のピン保持力Fiが0.12N・mを超えると(図5では、Fiが0.126以上)口金の割れが発生することがわかった。
従って、初期のピン保持力Fiは、0.12N・m以下が適することが判明した。
図7は、10000時間点灯した蛍光ランプにおいて、使用後のピン保持力Fe(N・m)と、受金へのランプ着脱時のピンの抜け、ピンの倒れ発生の関係について試験した結果を示す図である。
図7のデータにおいて、口金本体111は、熱可塑性樹脂の一例としてPBTを用いた。試験は、ガラス充填剤量(重量%)の値とDh/Dpの値と白色顔料添加量(TiO)(重量%)の値とを、図7に示すように変えて実施した。各値を変えることによって、使用後のピン保持力Feを変化させた時の受金へのランプ着脱時のピンの抜け、ピンの倒れを調査した。10000時間点灯後のランプ20本をサンプルとし、上記ランプを受金へ着脱することを十回繰り返した時において、口金からのピンの抜け、ピンの倒れをカウントした。
ピンの抜けは、口金本体111の穴113へ圧入されたピン112が抜けることである。
ピンの倒れは、ピン112が挿入されている口金本体111の穴113の変形により、ピンが根元から傾くことである。ピンの倒れは、ピン自体のまがりとは異なる現象である。
図7に示すように、使用後のピン保持力Feが0.08N・m以上であれば、ピンの抜け、ピンの倒れが発生しない。使用後のピン保持力Feが0.08N・mより小さくなると、ピンの抜け、ピンの倒れ等の不具合が発生することが判明した。
図8,図9は、は、Dh/Dpと初期のピン保持力Fi(N・m)との関係について試験した結果を示す図である。
図8,図9のデータにおいて、口金本体111は、熱可塑性樹脂の一例としてPBTを用いた。また、口金本体111は、白色顔料として、TiO(二酸化チタン)を添加しなかった(0重量%)。試験は、ガラス充填剤量(重量%)の値とDh/Dpの値とを、図9に示すように変えて実施した。各値を変えた複数の組合せについて、初期のピン保持力Fiを測定した。
試験のサンプルは、初期のピン保持力FiとDh/Dp比との組合せそれぞれに対応したランプを少なくともひとつ用意した。試験は、上記組合せに対応したランプに圧入されている四本のピンのうち、三本のピンのピン保持力(トルク)を測定した。
Dh/Dpが、0.96以上0.98以下では、ガラス充填剤量が5重量%、15重量%、30重量%とのいずれの場合も初期のピン保持力Fiは、0.10N・m以上0.12N・m以下の範囲内になった。
Dh/Dpが0.89以上0.99以下では、ガラス充填剤量によって、初期のピン保持力Fiは、0.10N・m以上0.12N・m以下の範囲内に入らない場合が生じた。Dh/Dpが0.92以上0.98以下では、少なくとも二つの値のガラス充填剤量の場合に、初期のピン保持力Fiは、0.10N・m以上0.12N・m以下の範囲内であった。Dh/Dpが0.94では、ガラス充填剤30重量%の場合に初期のピン保持力Fiが0.121であり、0.120に対してわずかの差で範囲外になっている。
図8,図9に示すように、Dh/Dpは、0.89以上0.99以下が適し、Dh/Dpは、0.92以上0.98以下、特に、0.96以上0.98以下が好ましいことが判明した。
実施例4では、口金本体111の材料の配合比を変えた場合のピン保持力に関連する要素について試験した結果を示す。
図10,図11は、ガラス充填剤量と白色顔料添加量との組合せを示した表である。白色顔料は、一例として、TiOを用いた。ガラス充填剤量と白色顔料添加量とは、口金本体111に対する重量%として示した。また、実施例4において、口金本体111は、熱可塑性樹脂の一例としてPBTを用いた。
実施例1〜実施例21、比較例1〜比較例6は、上記組合せを識別する識別子として用いる。
実施例1〜実施例21、比較例1〜比較例6ともに、口金本体111は、熱可塑性樹脂の一例としてPBTを用いた。
また、実施例1〜実施例17、比較例1〜比較例6は、Dh/Dpを0.97とし、実施例18〜実施例21は、Dh/Dpを0.85として試験を実施した。
図12,図13は、図10,図11に示した実施例及び比較例それぞれの組合せにおけるピン保持力を測定した結果を示した表である。
試験のサンプルは、それぞれの実施例に対応したランプを少なくとも二つ用意した。試験は、ランプに圧入されている四本のピンのうち、三本のピンのピン保持力(トルク)を測定した。初期のピン保持力Fiと使用後のピン保持力Feとは別のランプを用いて測定した。
図12に示すように、ガラス充填剤が5重量%以上30重量%以下であって、白色顔料添加量が0重量%以上3重量%以下の場合に、Fi,Fe,Fe/Fiの値が良好の範囲になる。
さらに、ガラス充填剤が5重量%以上30重量%以下であって、白色顔料添加量が0重量%以上2重量%以下の場合がより好ましいことが判明した。Fe/Fiの値が大きいことから、口金本体111の劣化が抑制されていることになるため、より好ましいといえる。Fe/Fiの値から見ると、ガラス充填剤が5重量%以上30重量%以下であって、白色顔料添加量が0重量%以上1重量%以下の場合がより好ましいといえる。
ガラス充填剤が5重量%以上30重量%以下であって、白色顔料添加量が0重量%の場合、あるいは、ガラス充填剤が5重量%以上15重量%以下であって、白色顔料添加量が1重量%の場合は、Fe/Fiの値が0.80以上であり、特に好ましいといえる。
ガラス充填剤量と白色顔料添加量を上記範囲にすることにより、定格寿命を超えて蛍光ランプを使用した場合でも、使用後のピン保持力Feが維持できる。
また、図13に示すように、図11に示した実施例では、いずれの場合も、初期のピン保持力Fiは大きい値であり、図5の結果により、ピン挿入時の割れ発生率が高く、実用的でないことが判明した。
さらに、図14は、代表的な実施例について、口金の割れ発生率、ピンの抜け、ピンの倒れ発生数を示した表である。
図14では、図10の実施例7,4,17及び比較例の1,4とを用いた。割れ発生率(%)は、実施例1と同様に試験を実施し、ピンの抜け、ピンの倒れは、実施例2と同様に試験を実施した。
比較例4は、Fiの値が0.139と適切な範囲を超えていて、割れ発生率も高い。比較例1は、Feの値が、0.067と0.08より小さく、ピンの抜け、ピンの倒れの発生本数も多い。上記以外の実施例では、割れ発生率、ピンの抜け,ピンの倒れ発生本数が生じておらず、ピン保持力は充分であるといえる。従って、上記の実施例の組成の口金本体111を用いることによって、定格寿命を超えたときに、口金100のピン保持力が維持されていると考えられる。
図15は、代表的な実施例におけるピン保持力の経時的変化を測定した結果を示した図である。図15では、図10の実施例4,10,17と比較例1,4とを用いた。
試験は、破壊試験となるため、測定する時間の数のランプを用意し、1000時間ごとに試験開始時点から16000時間経過まで測定した。したがって、少なくとも16個のランプを用意し、ランプに圧入された四本のピンのうち、三本のピンを用いて測定した。
図15では、実施例4,10,17は、10000時間点灯した場合にいずれもピン保持力が必要な値である0.08N・mを維持しており、かつ、10000時間を超えて点灯した場合でも、ピン保持力の急激な落ち込みはなく、更なる長寿命化に対応できることを示唆している。
図15より、実施例4,10,17、特に、実施例4,10は、比較例1,4に比べ、グラフの傾きが緩やかであり、ピン保持力の低下の速度が遅くなっていることがわかる。特に、実施例4の場合は、15000時間を超えて点灯した場合でも、使用後のピン保持力は、0.08N・mを維持しており、蛍光定格寿命の延長が可能となっていた。Fiの値が0.120N・mにより近く、Fe/Fiの値が大きく、ピン保持力の劣化が抑制される場合に、長時間の点灯後においても必要なピン保持力が維持されることがわかった。したがって、定格寿命が10000時間より長くなった場合(例えば、15000時間)でも充分に対応できる。
このように、ガラス充填剤量と白色顔料添加量とを適切に組み合わせることによって、ピン保持力の維持が可能となり、ランプの長寿命化が図れる。ピン保持力の維持は、図15に示すように、点灯時間が10000時間を超えた場合でも急激な落ち込みはないため、ランプの更なる長寿命化に対応できることが判明した。
実施例5では、口金本体111へ含まれるカーボンブラック量と変色の関係、カーボンブラック量とFi,Feとの関係について試験した結果を示す。
図16は、カーボンブラック量(「カーボン量」ともいう)と白色顔料添加量との組合せを示した表である。白色顔料は、一例として、TiOを用いた。カーボンブラック量と白色顔料添加量とは、口金本体111に対する重量%として示した。口金本体111は、熱可塑性樹脂の一例としてPBTを用いた。また、口金本体111は、ガラス充填剤を15重量%含む。Dh/Dpは、0.97の場合を用いて試験した。
実施例3,7,11、実施例22〜31、比較例1,5は、上記組合せを識別する識別子として用いる。
図17は、カーボンブラック量と変色との関係を試験した結果を示す表である。カーボンブラック量と白色顔料添加量との組合せは、図16に示したとおりである。試験は、五名の被験者が蛍光ランプの口金100を目視することによって実施した。一名の被験者は、三つのサンプルを目視した。一名の被験者が「変色を認める」とは、三つのサンプルのうち、少なくとも一つのサンプルの変色を認めた場合を指す。
白色顔料添加量が2重量%未満の場合、カーボンブラック量は、0.2重量%以上あることがよく、特に、0.5重量%以上であることが好ましい。
白色顔料添加量が2重量%の場合、カーボンブラック量は、0.1重量%以上あることがよく、特に、0.2重量%以上であることが好ましい。
白色顔料添加量が5重量%あるいは10重量%の場合、カーボンブラック量は添加しなくても変色が認められなかった。
図18は、カーボンブラック量と初期のピン保持力Fi及び使用後のピン保持力Feとの関係を試験した結果を示した表である。
熱可塑性樹脂は、カーボンブラックを、0.5重量%程度含むと完全に黒色となる。
図18に示すように、カーボンブラック量が1.0重量%の場合、Fi,Fe及びFi/Feとの値は、適切な範囲になっている。したがって、カーボンブラック量は、1重量%程度であれば問題はないといえる。
なお、カーボンブラック量は、図18に示した1.0重量%の範囲では、悪影響が見られなかったが、過度のカーボンブラックの添加は、口金の表面抵抗力低下による短絡の可能性が予測される。例えば、カーボンブラックを大量(例えば、5〜10重量%)加えた場合、初期のピン保持力Fiが増加し、製造時に口金の割れが多くなることが考えられる。
また、図17,図18より、点灯による口金の劣化が問題ない好適な範囲の白色顔料(TiOが0〜2重量%)において、変色が問題にならないレベル(図17の○及び●の場合が相当し、△の場合は好ましくないと判断)であるカーボンブラック量0.2重量%が好ましいといえる。
以下、この発明の実施の形態に係る蛍光ランプ及び口金の特徴について再言する。
この発明の実施の形態に係る蛍光ランプは、口金本体と、上記口金本体に形成された穴に圧入するピンとからなる口金を有し、定格寿命時間点灯した場合に、口金本体が上記ピンを保持する使用後のピン保持力(口金ピントルク)Feが0.08N・m以上であることを特徴とする。
蛍光ランプ未使用時の口金本体が上記ピンを保持する初期のピン保持力Fiと上記使用後のピン保持力Feの比Fe/Fiは、0.66以上であることを特徴とする。
蛍光ランプ未使用時の口金本体が上記ピンを保持する初期のピン保持力Fiと上記ピン保持力Feの比Fe/Fiは、0.8以上であることを特徴とする。
口金本体に設けた穴の穴径Dhと上記ピンの外径Dpの比率Dh/Dpは、0.89以上、0.99以下であることを特徴とする。
口金本体に設けた穴の穴径Dhと上記ピンの外径Dpの比率Dh/Dpは、0.96以上、0.98以下であることを特徴とする。
上記点灯中の口金の温度は、70℃以上であることを特徴とする。
上記定格寿命は、10000時間であることを特徴とする。
上記口金本体は、熱可塑性樹脂からなり、四本の金属製のピンが二本ずつ並行に上記口金本体へ圧入され、上記口金本体にかん合されるカバー部と、上記カバー部に設けられた穴に設置される発光管からなることを特徴とする。
上記熱可塑性樹脂は、白色顔料を0重量%以上3重量%以下含有し、ガラス充填剤を5重量%以上30重量%以下含有することを特徴とする。
上記熱可塑性樹脂は、白色顔料を0重量%以上2重量%以下含有することを特徴とする。
上記熱可塑性樹脂は、0.2重量%以上の黒色顔料が含有されていることを特徴とする。
上記黒色顔料は、カーボンブラックを含むことを特徴とする。
上記口金本体は黒色と暗色とのいずれかであり、上記カバー部は、白色であることを特徴とする。
また、この発明の実施の形態に係る蛍光ランプは、熱可塑性樹脂からなる口金本体と口金本体に設けた穴と上記穴に圧入するピンからなる口金を有し、上記熱可塑性樹脂は、白色顔料を0重量%以上3重量%以下含有し、ガラス充填剤を5重量%以上30重量%以下含有することを特徴とする。
また、この発明の実施の形態に係る蛍光ランプは、口金本体と、上記口金本体に形成された穴に圧入するピンからなる口金を有し、蛍光ランプ使用前の口金本体が上記ピンを保持する初期のピン保持力(口金ピントルク)Fiと、定格寿命時間点灯した後に、口金本体が上記ピンを保持する使用後のピン保持力Feとの比Fe/Fiは、0.66以上であることを特徴とする。
この発明の実施の形態に係る口金は、口金本体と、上記口金本体に形成された穴に圧入するピンとからなり、定格寿命時間点灯した後に、口金本体が上記ピンを保持する使用後のピン保持力(口金ピントルク)Feが0.08N・m以上であることを特徴とする。
蛍光ランプ未使用時の口金本体が上記ピンを保持する初期のピン保持力Fiと上記使用後のピン保持力Feの比Fe/Fiは、0.66以上であることを特徴とする。
口金本体に設けた穴の穴径Dhと上記ピンの外径Dpの比率Dh/Dpは、0.89以上、0.99以下であることを特徴とする。
口金本体は、熱可塑性樹脂からなり、上記熱可塑性樹脂は、白色顔料を0重量%以上3重量%以下含有し、ガラス充填剤を5重量%以上30重量%以下含有することを特徴とする。
また、この発明の実施の形態に係る口金は、熱可塑性樹脂からなる口金本体と口金本体に設けた穴と上記穴に圧入するピンからなる口金を有し、上記熱可塑性樹脂は、白色顔料を0重量%以上3重量%以下含有し、ガラス充填剤を5重量%以上30重量%以下含有することを特徴とする。
口金本体に設けた穴の穴径Dhと上記ピンの外径Dpの比率Dh/Dpは、0.89以上、0.99以下であることを特徴とする。
また、この発明の実施の形態に係る口金は、口金本体と口金本体に設けた穴に圧入するピンからなる口金を有し、蛍光ランプ使用前の口金本体が上記ピンを保持する初期のピン保持力(口金ピントルク)Fiと、定格寿命時間点灯した後に、口金本体が上記ピンを保持する使用後のピン保持力Feとの比Fe/Fiは、0.66以上であることを特徴とする。
この発明の好適な実施の形態によれば、口金本体のピン保持力の向上を図ることが可能となる。従って、蛍光ランプを長時間点灯することが可能になる。
また、ピン保持力の向上が図れることにより、口金本体へピンを圧入する場合に、ピンの挿入部分の深さを浅くすること(ピンの長さを短くすること)が可能となる。これにより、ピンのコストを削減することが可能となる。また、ピンの長さが短くなることにより、リード線を挿入する工程において、作業効率が向上できる。
110 口金、111 口金本体、112 ピン、113 穴、120 カバー部、130 発光管。

Claims (24)

  1. PBT(ポリブチレンテレフタレート)またはPET(ポリエチレンテレフタレート)である熱可塑性樹脂からなる口金本体と、上記口金本体に形成された穴に挿入するピンとからなる口金を有し、上記熱可塑性樹脂は、白色顔料を0重量%以上3重量%以下含有し、ガラス充填剤を5重量%以上30重量%以下含有し、上記口金本体に形成された穴の穴径Dhと上記ピンの外径Dpとの比率Dh/Dpは、1.00未満であることを特徴とする蛍光ランプ。
  2. 上記蛍光ランプ未使用時の上記口金本体が上記ピンを保持する初期のピン保持力Fiは、0.10N・m以上0.12N・m以下であることを特徴とする請求項1記載の蛍光ランプ。
  3. 定格寿命時間点灯した場合に上記口金本体が上記ピンを保持する使用後のピン保持力Feは、0.08N・m以上であることを特徴とする請求項1または2記載の蛍光ランプ。
  4. 上記蛍光ランプ未使用時の上記口金本体が上記ピンを保持する初期のピン保持力Fiと定格寿命時間点灯した場合に上記口金本体が上記ピンを保持する使用後のピン保持力Feとの比Fe/Fiは、0.66以上であることを特徴とする請求項1から3までのいずれか記載の蛍光ランプ。
  5. 上記蛍光ランプ未使用時の上記口金本体が上記ピンを保持する初期のピン保持力Fiと定格寿命時間点灯した場合に上記口金本体が上記ピンを保持する使用後のピン保持力Feとの比Fe/Fiは、0.8以上であることを特徴とする請求項1から3までのいずれか記載の蛍光ランプ。
  6. 上記口金本体に形成された穴の穴径Dhと上記ピンの外径Dpとの比率Dh/Dpは、0.89以上0.99以下であることを特徴とする請求項1から5までのいずれか記載の蛍光ランプ。
  7. 上記口金本体に形成された穴の穴径Dhと上記ピンの外径Dpとの比率Dh/Dpは、0.92以上0.98以下であることを特徴とする請求項1から5までのいずれか記載の蛍光ランプ。
  8. 上記口金本体に形成された穴の穴径Dhと上記ピンの外径Dpとの比率Dh/Dpは、0.96以上0.98以下であることを特徴とする請求項1から5までのいずれか記載の蛍光ランプ。
  9. 上記蛍光ランプ点灯中の上記口金の温度は、70℃以上であることを特徴とする請求項1から8までのいずれか記載の蛍光ランプ。
  10. 上記定格寿命時間は、10000時間であることを特徴とする請求項3から5までのいずれか記載の蛍光ランプ。
  11. 上記口金は、上記ピンとして四本の金属製のピンが二本ずつ並行に上記口金本体に形成された穴に圧入され、上記蛍光ランプは、更に、上記口金本体にかん合されるカバー部と、上記カバー部に設けられた穴に設置される発光管とを有することを特徴とする請求項1から10までのいずれか記載の蛍光ランプ。
  12. 上記熱可塑性樹脂は、白色顔料を0重量%以上2重量%以下含有することを特徴とする請求項1から11までのいずれか記載の蛍光ランプ。
  13. 上記熱可塑性樹脂は、白色顔料を0重量%以上1重量%以下含有することを特徴とする請求項1から11までのいずれか記載の蛍光ランプ。
  14. 上記熱可塑性樹脂は、更に、黒色顔料を0.1重量%以上含有することを特徴とする請求項1から13までのいずれか記載の蛍光ランプ。
  15. 上記熱可塑性樹脂は、更に、黒色顔料を0.2重量%以上含有することを特徴とする請求項1から13までのいずれか記載の蛍光ランプ。
  16. 上記熱可塑性樹脂は、更に、黒色顔料を0.5重量%以上含有することを特徴とする請求項1から13までのいずれか記載の蛍光ランプ。
  17. 上記熱可塑性樹脂は、黒色顔料としてカーボンブラックを含有することを特徴とする請求項14から16までのいずれか記載の蛍光ランプ。
  18. 上記口金本体は、黒色と暗色とのいずれかであり、上記カバー部は、白色であることを特徴とする請求項11記載の蛍光ランプ。
  19. PBT(ポリブチレンテレフタレート)またはPET(ポリエチレンテレフタレート)である熱可塑性樹脂からなる口金本体と、上記口金本体に形成された穴に挿入するピンとからなり、上記熱可塑性樹脂は、白色顔料を0重量%以上3重量%以下含有し、ガラス充填剤を5重量%以上30重量%以下含有し、上記口金本体に形成された穴の穴径Dhと上記ピンの外径Dpとの比率Dh/Dpは、1.00未満であることを特徴とする口金。
  20. 蛍光ランプ未使用時の上記口金本体が上記ピンを保持する初期のピン保持力Fiは、0.10N・m以上0.12N・m以下であることを特徴とする請求項19記載の口金。
  21. 定格寿命時間点灯した場合に上記口金本体が上記ピンを保持する使用後のピン保持力Feは、0.08N・m以上であることを特徴とする請求項19または20記載の口金。
  22. 上記蛍光ランプ未使用時の上記口金本体が上記ピンを保持する初期のピン保持力Fiと定格寿命時間点灯した場合に上記口金本体が上記ピンを保持する使用後のピン保持力Feとの比Fe/Fiは、0.66以上であることを特徴とする請求項19から21までのいずれか記載の口金。
  23. 上記口金本体に形成された穴の穴径Dhと上記ピンの外径Dpとの比率Dh/Dpは、0.89以上0.99以下であることを特徴とする請求項19から22までのいずれか記載の口金。
  24. 上記熱可塑性樹脂は、更に、黒色顔料を0.1重量%以上含有することを特徴とする請求項19から23までのいずれか記載の口金。
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