JP2009287748A - 流体圧緩衝器 - Google Patents

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Abstract

【課題】サクションバルブに起因する異音の発生および減衰力の応答遅れを防止した流体圧緩衝器を提供する。
【解決手段】サクションバルブ17の弁動作に従動する摺動部材20をバルブ本体8に固定したスリーブ14に摺動可能に接触させてダンピング手段を構成した。これにより、摺動部材20とスリーブ14との間に発生する摩擦力をサクションバルブ17に作用させることができ、サクションバルブ17の異音(振動)を防止すると共に、サクションバルブ17の閉じ遅れを回避して減衰力の応答性を確保することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、流体圧緩衝器の改良に関する。
自動車のサスペンション装置として使用されるダンパー(流体圧緩衝器)においては、伸び行程時にピストンバルブのみで減衰力を発生させ、縮み行程時にはピストンバルブとボトムバルブとの双方(又はボトムバルブのみ)で減衰力を発生させるものが知られている。このようなダンパーでは、伸び行程時に、サクションバルブが開弁してリザーバ室からシリンダ下室への油液の流通を許容するボトムバルブを備えるものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開平3−20133号公報
従来技術のダンパーでは、伸び行程から縮み行程に切り替わる時に、サクションバルブが閉じ遅れるために減衰力の応答遅れが発生することがあった。また、伸び行程時及び縮み行程時に、サクションバルブの振動に起因すると考えられる異音が発生することがあった。
そこで本発明は、異音の発生および減衰力の応答遅れを低減した流体圧緩衝器を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明のうち請求項1に記載の流体圧緩衝器は、ボトムバルブが、リザーバ室とシリンダ下室とを画成するバルブ本体と、該バルブ本体に設けられてリザーバ室とシリンダ下室とを連通する流路と、バルブ本体に設けられて流路が開口する着座面と、サクションバルブを着座面に向けて付勢する付勢手段と、サクションバルブの弁動作を減衰させるダンピング手段と、を含む。
本発明によれば、異音の発生および減衰力の応答遅れを低減した流体圧緩衝器を提供することができる。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態を図1および図2に基づき説明する。なお、第1実施形態では、自動車のサスペンション装置に使用されるツインチューブ式ダンパー1(流体圧緩衝器)を説明する。また、第1実施形態では、説明の便宜上、図1における上下方向をダンパー1の上下と規定する。
図1に示されるように、ダンパー1は、外筒2、内筒3およびリザーバ室4を有する。外筒2は、下端部が蓋体5によって閉塞される。内筒3は、外筒2に対して同軸配置されて内部に作動液(流体)が封入される。リザーバ室4は、外筒2と内筒3との間に設けられて内部に作動流体(非圧縮性流体)とガス(圧縮性流体)とが封入される。また、ダンパー1は、ピストンおよびピストンロッド(共に図示省略)を有する。ピストンは、内筒3に摺動可能に嵌装されて内筒3の内部をシリンダ上室(図示省略)とシリンダ下室6(縮み行程側圧力室)とに画成する。なお、ピストンには、伸び側減衰力を発生させる伸び側減衰力発生機構と、縮み側減衰力を発生させる縮み側減衰力発生機構と、からなるピストンバルブが構成される。
図1に示されるように、ダンパー1は、リザーバ室4とシリンダ下室6との間に設けられるボトムバルブ7を有する。ボトムバルブ7は、内筒3の下端開口部に嵌装されるバルブ本体8を有する。バルブ本体8は、下端部に形成されたフランジが、蓋体5によって支持される環状の支持部材9と内筒3の下端部とによって挟持される。バルブ本体8には、リザーバ室4とシリンダ下室6とを連通する伸び側流路10と縮み側流路11とが設けられる。伸び側流路10は、バルブ本体8の外周縁部に複数個で環状に配設され、縮み側流路11は、伸び側流路10の内側に複数個で環状に配設される。また、ボトムバルブ7は、環形状のディスクバルブを複数枚重ねることで構成されて各縮み側流路11のリザーバ室4側(図1における下側)の開口を閉塞するバルブ体12を有する。さらに、ボトムバルブ7は、バルブ体12およびバルブ本体8を軸方向(図1における上下方向)に貫通するピン13を有する。バルブ体12は、ピン13の下端部に設けられたフランジとバルブ本体8の下部着座面との間に取り付けられる。
図1に示されるように、ボトムバルブ7は、ピン13が軸方向へ貫通するスリーブ14(被摺動部)を有する。スリーブ14は、ピン13の先端がかしめられることにより形成されたかしめ部15によってバルブ本体8の上部に固定される。スリーブ14の上端部にはフランジが形成されており、該フランジとかしめ部15との間には、フランジの外径よりも大きい外径を有するワッシャ16が介装される。ボトムバルブ7は、バルブ本体8の上部着座面側に軸方向(図1における上下方向)へ移動可能に設けられて各伸び側流路10のシリンダ下室6側(図1における上側)の開口を閉塞するサクションバルブ17を有する。サクションバルブ17には、シリンダ下室6と縮み側流路11とを連通する複数個の穴19が配設される。
図1に示されるように、ボトムバルブ7は、サクションバルブ17をバルブ本体8の上部着座面に向けて付勢するテーパー形状のコイルばね18(付勢手段)を有する。図2にも示されるように、コイルばね18は、小径側の上端部が、ワッシャ16とスリーブ14のフランジとによって形成される環形状の溝に係合されて、大径側の下端部がサクションバルブ17上面に着座される。そして、サクションバルブ17の上面には、環形状の摺動部材20(従動部材)が接着等により固定される。摺動部材20は、例えば、ゴム、プラスチックあるいはエラストマー等の比較的軟質の弾性体からなり、内周部がスリーブ14の外周面に摺動可能に接触される。また、摺動部材20は、軸断面が略平行四辺形に形成される。なお、第1実施形態においては、摺動部材20をスリーブ14(被摺動部)外周面に摺動可能に接触させることでダンピング手段が構成される。
次に、第1実施形態の作用を説明する。
まず、ダンパー1(流体圧緩衝器)の伸び行程時には、圧力室となるシリンダ上室の作動流体が加圧される。これにより、シリンダ上室の作動流体がピストンに設けられた伸び側流路を介してシリンダ下室6へ流通する。この時、ピストンに設けられた伸び側減衰力発生機構によって減衰力が発生する。同時に、ピストンロッドが退出したことに伴うシリンダ内部の容積変化に相当する量の作動流体が、リザーバ室4からボトムバルブ7の各伸び側流路10を介してシリンダ下室6へ流通する。
ここで、サクションバルブ17は、リザーバ室4からの作動流体の圧力を受けてコイルばね18(付勢手段)を押し縮めながら持ち上げられて開弁するが、第1実施形態では、サクションバルブ17の開弁動作に伴うサクションバルブ17とスリーブ14(被摺動部)との相対移動により、サクションバルブ17に固定した摺動部材20(従動部材)とスリーブ14(被摺動部)外周面との間に摩擦力が発生する。そして、この摩擦力が摺動部材20を介してサクションバルブ17に作用することにより、サクションバルブ17の開弁時の振動(弁動作)を減衰させることができる。
そして、第1実施形態では、スリーブ14外周面に対する摺動部材20の開弁方向の接触角度θ1(図2参照)を調節するか、あるいは摺動部材20の形状を変更して、サクションバルブ17の開弁時における摺動部材20とスリーブ14外周面との間に発生する摩擦力を適宜調節することにより、伸び行程時における減衰力の立ち上がり特性を調整することができる。さらに、摺動部材20とスリーブ14外周面との間に発生する摩擦力を作用させることでサクションバルブ17の振動が抑制される。これにより、サクションバルブ17の開弁時における異音の発生を低減することができる。
他方、ダンパー1の縮み行程時には、圧力室となるシリンダ下室6の作動流体が加圧される。これにより、シリンダ下室6の作動流体がピストンに設けられた縮み側流路を介してシリンダ上室(図示省略)へ流通する。この時、ピストンに設けられた縮み側減衰力発生機構によって減衰力が発生する。同時に、ピストンロッドが進入したことに伴うシリンダ内部の容積変化に相当する量の作動流体が、シリンダ下室6から穴19および縮み側流路11を介して流通して、バルブ体12が開弁することでリザーバ室4へ流通する。このように、縮み行程時には、ピストンバルブの減衰力発生機構とボトムバルブ7の減衰力発生機構(バルブ体12)との双方で縮み側の減衰力を発生させる。
ダンパー1の伸び行程から縮み行程への行程反転後は、リザーバ室4とシリンダ下室6との間の圧力差がコイルばね18(付勢手段)のばね力を下回った時点で、サクションバルブ17がバルブ本体8の上部着座面に着座して閉弁する。ここで、図2に示されるように、スリーブ14外周面に対する摺動部材20の閉弁方向の接触角度θ2をθ1よりも小さく設定して、サクションバルブ17の閉弁時における摺動部材20とスリーブ14外周面との間に発生する摩擦力を開弁時の摩擦力よりも小さくすることにより、サクションバルブ17の閉じ遅れを低減でき、減衰力の応答性を改善することができる。
この第1実施形態では以下の効果を奏する。
第1実施形態によれば、サクションバルブ17の弁動作に従動する摺動部材20(従動部材)をバルブ本体8に固定したスリーブ14(被摺動部)の外周面に摺動可能に接触させてダンピング手段を構成した。
したがって、ダンパー1の伸び行程時には、サクションバルブ17の開弁動作に伴うサクションバルブ17とスリーブ14との相対移動により、摺動部材20(従動部材)とスリーブ14(被摺動部)外周面との間に摩擦力が発生して、この摩擦力を摺動部材20を介してサクションバルブ17に作用させることにより、サクションバルブ17の開弁時の振動(弁動作)を減衰させることができる。
これにより、サクションバルブ17の開弁動作が安定して、この結果、サクションバルブ17の開弁時における異音の発生を低減することができる。さらに、スリーブ14外周面に対する摺動部材20の開弁時の接触角度θ1を調節するか、あるいは摺動部材20の形状を変更することで、サクションバルブ17の開弁時における摺動部材20とスリーブ14外周面との間に発生する摩擦力を適宜調節することにより、伸び行程時における減衰力の立ち上がり特性を調整することができる。
そして、ダンパー1の伸び行程から縮み行程への行程反転後は、リザーバ室4とシリンダ下室6との間の圧力差がコイルばね18(付勢手段)のばね力を下回った時点で、サクションバルブ17がバルブ本体8の上部着座面に着座して閉弁する。ここで、第1実施形態では、スリーブ14外周面に対する摺動部材20の閉弁方向の接触角度θ2をθ1よりも小さく設定して、サクションバルブ17の閉弁時における摺動部材20とスリーブ14外周面との間に発生する摩擦力を開弁時の摩擦力よりも小さくすることにより、サクションバルブ17の閉じ遅れを低減して、減衰力の応答性を改善することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図3に基づき説明する。なお、上述した第1実施形態と同一あるいは相当する構成には、同一の名称を付与すると共に、その詳細な説明を省いて明細書の記載を簡約する。なお、第1実施形態では、サクションバルブ17と摺動部材20(従動部材)とを接着等して一体に構成したが、第2実施形態では、サクションバルブ17と摺動部材20とが別体に構成される。
図3に示されるように、第2実施形態においては、ハット形状のシート部材22に収容した摺動部材20をスリーブ14(被摺動部)外周面に摺動可能に接触させることでダンピング手段が構成される。また、第2実施形態では、シート部材22のフランジとワッシャ16との間に外径が一定のコイルばね18が設けられて、該コイルばね18のばね力により、摺動部材20がサクションバルブ17に押し付けられると同時に、サクションバルブ17がバルブ本体8の上部着座面に着座する。
次に、第2実施形態の作用を説明する。
まず、ダンパー21(流体圧緩衝器)の伸び行程時には、サクションバルブ17は、リザーバ室4からの作動流体の圧力を受けてコイルばね18(付勢手段)を押し縮めながら持ち上げられて開弁するが、第2実施形態では、サクションバルブ17の開弁動作に伴うサクションバルブ17とスリーブ14(被摺動部)との相対移動により、サクションバルブ17に押し付けられた摺動部材20(従動部材)とスリーブ14(被摺動部)外周面との間に摩擦力が発生する。そして、この摩擦力が摺動部材20を介してサクションバルブ17に作用することにより、サクションバルブ17の開弁時の振動(弁動作)を減衰させることができる。
他方、ダンパー21の伸び行程から縮み行程への行程反転後は、サクションバルブ17が摺動部材20と離反する、すなわち、摺動部材20とスリーブ14外周面との間に発生する摩擦力の影響を受けることなく、バルブ本体8の上部着座面に着座して閉弁する。これにより、サクションバルブ17の閉じ遅れが低減されて減衰力の応答性を改善することができる。
この第2実施形態では以下の効果を奏する。
第2実施形態によれば、前述した第1実施形態のダンパー1(流体圧緩衝器)と同様の作用効果を得ることができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態を図4および図5に基づき説明する。なお、上述した第1実施形態または第2実施形態と同一あるいは相当する構成には、同一の名称を付与すると共に、その詳細な説明を省いて明細書の記載を簡約する。
第3実施形態は、図4に示される減衰力調整式ダンパー31(流体圧緩衝器)にダンピング手段を採用したものである。このようなダンパー31では、シリンダ上室32とリザーバ室4との間に減衰力調整機構33が設けられる。これにより、ダンパー31の縮み行程時におけるピストンロッド34が進入したことに伴うシリンダ内部の容積変化に相当する量の作動流体は、シリンダ上室32から減衰力調整機構33を経由してリザーバ室4へ流通する。したがって、このようなダンパー31では、作動流体をシリンダ下室6からリザーバ室4へ流通させる必要がないことから、バルブ本体8の縮み側流路(11)を廃止して、伸び行程時のみリザーバ室4からボトムバルブ7の各伸び側流路10を介してシリンダ下室6へ流通させている。
図5に示されるように、サクションバルブ17の直上(シリンダ下室6側)には、有蓋円筒形状のケース部材35が設けられる。ケース部材35は、蓋部中央を貫通したピン13の先端がかしめられることにより形成されたかしめ部15によってスリーブ14の先端面に固定される。ケース部材35の開口部35aには、サクションバルブ17が摺動可能に挿入される。これにより、ケース部材35の内部(サクションバルブ17とケース部材35の蓋部および内周面とによって囲まれる空間)には、背圧室36(ダンピング室)が形成される。そして、ケース部材35の開口部35aとサクションバルブ17との間には、複数個のオリフィス37が設けられる。
図5に示されるように、ケース部材35の蓋部には、背圧室36とシリンダ下室6とを連通する複数個の連通路38が設けられる。また、ケース部材35の蓋部内側の着座面には、シリンダ下室6から背圧室36への作動流体の流通のみを許容するディスクバルブ39(チェックバルブ)が着座している。さらに、背圧室36にはテーパー形状のコイルばね18が収容される。コイルばね18は、小径側の上端部がディスクバルブ39の内周縁部に着座して、大径側の下端部がサクションバルブ17の外周縁部に着座している。なお、第3実施形態では、背圧室36、オリフィス37、連通路38およびディスクバルブ39によってダンピング手段が構成される。
次に、第3実施形態の作用を説明する。
まず、ダンパー31(流体圧緩衝器)の伸び行程時には、圧力室となるシリンダ上室32の作動流体が加圧される。これにより、シリンダ上室32の作動流体がピストン40に設けられた伸び側流路41を介してシリンダ下室6へ流通する。この時、ピストン40に設けられた伸び側減衰力発生機構によって減衰力が発生する。同時に、ピストンロッド34が退出したことに伴うシリンダ内部の容積変化に相当する量の作動流体が、リザーバ室4からボトムバルブ7の各伸び側流路10を介してシリンダ下室6へ流通する。
詳細に説明する。シリンダ下室6の圧力減少に伴い、オリフィス37を介してシリンダ下室6に連通する背圧室36の圧力も減少する。リザーバ室4との圧力差がコイルばね18のばね力を上回るとサクションバルブ17が開弁する。オリフィス37が背圧室36からシリンダ下室6へ流出する作動液の量を制限するため、サクションバルブ17は、開弁時における振動が抑制される。
他方、ダンパー31の伸び行程から縮み行程への行程反転後は、リザーバ室4とシリンダ下室6との間の圧力差がコイルばね18(付勢手段)のばね力を下回った時点で、サクションバルブ17がバルブ本体8の上部着座面に着座して閉弁する。ここで、ダンパー31の縮み行程時には、圧力室となるシリンダ下室6の作動流体が加圧される。これにより、シリンダ下室6の作動流体がピストン40に設けられた縮み側流路42を介してシリンダ上室32へ流通する。この時、ピストン40に設けられた縮み側減衰力発生機構によって減衰力が発生する。
詳細に説明する。行程反転の前後でシリンダ下室6の圧力が増大すると、、加圧されたシリンダ下室6の作動流体は、ディスクバルブ39を押圧することで連通路38を通過して背圧室36へ流通する。これにより、背圧室36内部の圧力が増大して、サクションバルブ17は、背圧室36の圧力を受圧して閉弁する。連通路38の流路面積はオリフィス37と比較して大きくしてあるので、サクションバルブ17の閉じ遅れが低減されて、減衰力の応答性を改善することができる。
この第3実施形態では以下の効果を奏する。
第3実施形態によれば、前述した第1実施形態のダンパー1および第2実施形態のダンパー21(流体圧緩衝器)と同様の作用効果を得ることができる。
第1実施形態のダンパーの要部を断面で示した図である。 図1における一部を拡大して示した図で、特に、摺動部材とスリーブとの接触状態を示す図である。 第2実施形態のダンパーの要部を断面で示した図である。 第3実施形態のダンパーの断面図である。 第3実施形態のダンパーの要部を断面で示した図である。
符号の説明
1 ダンパー(流体圧緩衝器)、4 リザーバ室、6 シリンダ下室、14 スリーブ(被摺動部)、17 サクションバルブ、18 コイルばね(付勢手段)、20 摺動部材(従動部材)

Claims (3)

  1. 流体が封入されたシリンダと、該シリンダに嵌装されて前記シリンダ内部を伸び行程側圧力室としてのシリンダ上室と縮み行程側圧力室としてのシリンダ下室とに画成するピストンと、一端部が前記ピストンに固定されて他端部が前記シリンダ外部へ突出するピストンロッドと、該ピストンロッドの伸縮に伴う前記シリンダ内部の容積変化を補償するリザーバ室と、該リザーバ室と前記シリンダ下室との間に設けられるボトムバルブと、該ボトムバルブに設けられて前記リザーバ室から前記シリンダ下室への流体の流通のみを許容するサクションバルブと、を含む流体圧緩衝器であって、
    前記ボトムバルブは、
    前記リザーバ室と前記シリンダ下室とを画成するバルブ本体と、
    該バルブ本体に設けられて前記リザーバ室と前記シリンダ下室とを連通する流路と、
    前記バルブ本体の前記シリンダ下室側に設けられて前記流路が開口する着座面と、
    前記サクションバルブを前記着座面に向けて付勢する付勢手段と、
    前記サクションバルブの弁動作を減衰させるダンピング手段と、を含むことを特徴とする流体圧緩衝器。
  2. 前記ダンピング手段は、
    弾性体からなり前記サクションバルブの開弁動作に従動する従動部材と、
    前記バルブ本体に設けられて前記従動部材が前記サクションバルブの弁動作方向へ摺動可能に接触する被摺動部と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の流体圧緩衝器。
  3. 前記ダンピング手段は、
    有蓋筒状に形成されて開口部に前記サクションバルブが摺動可能に挿入されるケース部材と、
    該ケース部材の内部に形成されて前記サクションバルブによって区画されるダンピング室と、
    該ダンピング室と前記シリンダ下室との間に設けられるオリフィスと、
    前記ケース部材に設けられて前記ダンピング室と前記シリンダ下室とを連通する連通路と、
    該連通路に設けられて前記シリンダ下室から前記ダンピング室への流体の流通のみを許容するチェックバルブと、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の流体圧緩衝器。
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