JP2009287542A - エンジンの吸気装置 - Google Patents

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健介 富永
Kaoru Komatsu
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Abstract

【課題】吸気の通気抵抗の増大を抑制することができる吸気装置を提供する。
【解決手段】エンジン運転状態に応じた吸気動的効果を利用するエンジン100の吸気装置において、円筒状の枠体22と、枠体22の内側に回転自在に収納される円筒部材であって内周壁に沿ってギア部21Cが設けられるとともに外周壁21Bによって枠体22の内壁22Aとの間に気筒と連通する吸気通路23R、23Lを画成する回転筒21を、枠体22の軸心方向沿って気筒毎に配置し、回転筒21内を流れる吸気が回転筒21の開口部21Aから吸気通路23R、23Lに流れるように構成される筒状体30と、筒状体30の内部に軸心方向に沿って延設され、ギア部21Cに噛合する駆動ギア25R、25Lが設けられる駆動軸24R、24Lと、を備え、駆動軸24R、24Lを回転駆動させて回転筒21の回転角度を制御することで、吸気通路23R、23Lの通路長さを変更する。
【選択図】図2

Description

本発明は、エンジンに吸気を供給する吸気装置に関する。
従来から、吸気の動的効果を利用することで吸気充填効率を改善し、出力トルクを向上させるエンジンの吸気装置が広く知られている(例えば特許文献1)。
特許文献1に記載の吸気装置は、吸気マニホールド内に回転筒を設け、その回転筒を回転させることで、吸気マニホールド内の吸気通路の通路長さを変更する。これにより、低エンジン回転速度域から高エンジン回転速度域において吸気の動的効果を利用することができ、幅広いエンジン運転領域で吸気の充填効率を向上させることができる。
独国特許出願公開第10135619号明細書
ところで、特許文献1に記載の吸気装置は、回転筒の軸心にシャフトを備え、このシャフトを回転させることでリンク部材を介して回転筒が回転するように構成される。このように吸気が流れやすい回転筒軸心にシャフトを配置すると、回転筒内を流れる吸気の通気抵抗が増大するという問題がある。
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであり、吸気の通気抵抗の増大を抑制することができる吸気装置を提供することを目的とする。
本発明は以下のような解決手段によって前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために本発明の実施形態に対応する符号を付するが、これに限定されるものではない。
本発明は、吸気通路(23R、23L)の通路長さを変更することでエンジン運転状態に応じた吸気動的効果を利用するエンジン(100)の吸気装置において、円筒状の枠体(22)と、枠体(22)の内側に回転自在に収納される円筒部材であって内周壁に沿ってギア部(21C)が設けられるとともに外周壁(21B)によって枠体(22)の内壁(22A)との間に気筒と連通する吸気通路(23R、23L)を画成する回転筒(21)を、枠体(22)の軸心方向沿って気筒毎に配置し、回転筒(21)内を流れる吸気が回転筒(21)の開口部(21A)から吸気通路(23R、23L)に流れるように構成される筒状体(30)と、筒状体(30)の内部に軸心方向に沿って延設され、ギア部(21C)に噛合する駆動ギア(25R、25L)が設けられる駆動軸(24R、24L)と、を備え、駆動軸(24R、24L)を回転駆動させて回転筒(21)の回転角度を制御することで、吸気通路(23R、23L)の通路長さを変更することを特徴とする。
本発明によれば、回転筒内周壁に形成されたギア部に噛合する駆動ギアを備えた駆動軸を介して回転筒を回転させるので、回転筒を回転させるシャフトを回転筒軸心に配置する従来手法と比較して、回転筒内を流れる吸気の通気抵抗の悪化を抑制することができる。
(第1実施形態)
以下、図1から図3を参照して、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、エンジン100の概略構成図である。
エンジン100は、V型6気筒エンジンであって、図1に示すようにシリンダヘッド1及びシリンダブロック2を備える。
シリンダヘッド1及びシリンダブロック2は、それぞれ複数の気筒からなる左右のバンク、すなわち右バンク10R及び左バンク10Lを有する。右バンク10Rは、第1気筒#1、第3気筒#3及び第5気筒#5の3つの気筒を直列に有する。また、左バンク10Lは、第2気筒#2、第4気筒#4及び第6気筒#6の3つの気筒を直列に有する。
右バンク側のシリンダヘッド1には、吸気を気筒#1、#3、#5に流す吸気ポート11Rが気筒毎に形成される。吸気ポート11Rには、ピストン位置に応じて吸気ポート11Rを開閉する吸気弁12Rが設けられる。
左バンク側のシリンダヘッド1には、吸気を気筒#2、#4、#6に流す吸気ポート11Lが気筒毎に形成される。吸気ポート11Lには、ピストン位置に応じて吸気ポート11Lを開閉する吸気弁12Lが設けられる。
右バンク10Rと左バンク10Lとの間には、円筒状の吸気マニホールド20が配置される。吸気マニホールド20には、3本の右側吸気管13Rと3本の左側吸気管13Lとが接続する。吸気マニホールド20は、これら吸気管13R、13Lを介して各吸気ポート11R、11Lに連通し、外部から取り込んだ吸気を各気筒#1〜#6に分配する。この吸気マニホールド20は、エンジン回転速度に応じて吸気マニホールド内の吸気通路の通路長さを変更するように構成される。
図2を参照して、吸気マニホールド20の詳細について説明する。図2(A)は、右側吸気通路23Rが形成される位置における、吸気マニホールド20の軸心に直交する方向の断面図である。図2(B)は、左側吸気通路23Lが形成される位置における、吸気マニホールド20の軸心に直交する方向の断面図である。図2(C)は、吸気マニホールド20の軸心方向の一部断面を示す図である。
図2(A)及び図2(B)に示すように、吸気マニホールド20は、円筒状容器として形成される外枠22の内側に、回転筒21を同軸に備える。回転筒21は、環状に形成され、円周方向の一部に開口部21Aを有する。回転筒21は、外枠22に対して回転可能に配置される。
図2(C)に示すように、回転筒21は、気筒毎に設けられ、外枠22の軸心方向に沿って筒状体30を構成するように直列に配置される。この筒状体30の内側が、いわゆるサージタンクの役割を果たす。
各回転筒21の外周壁21Bと外枠22の内壁22Aとによって、右バンク側の気筒#1、#3、#5にそれぞれ連通する右側吸気通路23R及び左バンク側の気筒#2、#4、#6にそれぞれ連通する左側吸気通路23Lが形成される。図2(C)の図中左側から、第1気筒#1に連通する右側吸気通路23R、第2気筒#2に連通する左側吸気通路23L、第3気筒#1に連通する右側吸気通路23Rというように、右側吸気通路23Rと左側吸気通路23Lとが軸心方向に沿って交互に形成される。
右側吸気通路23Rは、図2(A)に示すように、吸気マニホールド20の軸心に対して湾曲し、吸気流れ方向が反時計回りとなる通路として構成される。したがって、外枠22の一方の端面中心に設けられた貫通孔22Bを介して回転筒21の内部に流入した吸気は、回転筒21の開口部21Aから右側吸気通路23Rに流れ込み、右バンク側の気筒に供給される。
左側吸気通路23Lは、図2(B)に示すように、吸気マニホールド20の軸心に対して湾曲し、吸気流れ方向が時計回りとなる通路として構成される。したがって、回転筒21の内部に流入した吸気は、回転筒21の開口部21Aから左側吸気通路23Lに流れ込み、左バンク側の気筒に供給される。
回転筒21は、図2(C)に示すように軸心方向の両端部に、内周壁に沿って形成されるラックギア21Cを備える。複数配置される回転筒21のうち、右側吸気通路23Rを画成する回転筒21のラックギア21Cは、右側駆動軸24Rに形成されたピニオンギア25Rと噛合する。右側駆動軸24Rは、軸心方向に延設される。右側駆動軸24Rは、図2(A)及び図2(B)に示すように、回転筒21の内周壁近傍であって、回転筒21が回転しても開口部21Aと重ならない位置(回転筒21の回転角度範囲を超えた位置)である領域A内に配置される。右側駆動軸24Rが回転アクチュエータ等によって回転駆動されると、右側吸気通路23Rを画成する3つの回転筒21が同一位相で同期して回転する。
一方、左側吸気通路23Lを画成する回転筒21のラックギア21Cは、左側駆動軸24Lに設けられたピニオンギア25Lと噛合する。左側駆動軸24Lは、軸心方向に延設される。左側駆動軸24Lも右側駆動軸24Rと同様に内周壁近傍であって領域A内に配置することが好ましいが、レイアウト的に配置が困難である場合には、図2(A)に示すように、右側吸気通路23Rの通路長さが最も長くなる時の回転筒21の開口部21Aの位置と重なるように配置する。左側駆動軸24Lが回転アクチュエータ等によって回転駆動されると、左側吸気通路23Lを画成する3つの回転筒21が同一位相で同期して回転する。
上記のように構成される吸気マニホールド20では、筒状体30を構成する回転筒21を回転させ、外枠22に対する回転筒21の開口部21Aの回転角度を変化させることで、右側吸気通路23R、左側吸気通路23Lの通路長さを変更する。
図3は、エンジン回転速度と回転筒21の回転角度との関係を説明する図である。図3(A)及び図3(B)は、低エンジン回転速度の場合を示す。図3(C)及び図3(D)は中エンジン回転速度の場合を示し、図3(E)及び図3(F)は高エンジン回転速度の場合を示す。
エンジン100が低エンジン回転速度領域で運転している場合には、図3(A)及び図3(B)に示す通り、右側吸気通路23R及び左側吸気通路23Lの通路長さが最も長くなるように回転筒21の回転角度を制御する。このように右側吸気通路23R及び左側吸気通路23Lの通路長さを最長とすることで、低エンジン回転速度領域において吸気の慣性効果を得ることができる。
エンジン100が中エンジン回転速度領域で運転している場合には、図3(C)に示すように、右側吸気通路23Rを画成する回転筒21を図3(A)の状態から反時計回りに回転させ、右側吸気通路23Rの通路長さを短くする。また、図3(D)に示すように、左側吸気通路23Lを画成する回転筒21を図3(B)の状態から時計回りに回転させ、左側吸気通路23Lの通路長さを短くする。このように右側吸気通路23R及び左側吸気通路23Lの通路長さを低エンジン回転速度時の通路長さよりも短くすることで、中エンジン回転速度領域において吸気の慣性効果を得ることができる。
エンジン100が高エンジン回転速度領域で運転している場合には、図3(E)及び図3(F)に示すように、右側吸気通路23R及び左側吸気通路23Lの通路長さが最も短くなるよう回転筒21の回転角度を制御する。このように右側吸気通路23R及び左側吸気通路23Lの通路長さを最短とすることで、高エンジン回転速度領域において吸気の慣性効果を得ることができる。
図3(A)〜図3(F)では、エンジン100が運転されるエンジン回転速度領域を3つに分けて説明したが、実際にはエンジン回転速度に応じて回転筒21の回転角度は制御され、右側吸気通路23R、左側吸気通路23Lの通路長さは連続的に変更される。こうして本実施形態のエンジン100では、全エンジン回転速度領域において吸気の慣性効果を利用できる。
以上により、第1実施形態の吸気マニホールド20では、下記の効果を得ることができる。
吸気マニホールド20は、回転筒21の回転角度を制御することで、右側吸気通路23R、左側吸気通路23Lの通路長さをエンジン回転速度に応じて連続的に変更する。右側吸気通路23Rを画成する回転筒21のラックギア21Cは、回転筒21の内周壁近傍において軸心方向に延設された右側駆動軸24Rに形成されたピニオンギア25Rと噛合する。また、左側吸気通路23Lを画成する回転筒21のラックギア21Cは、回転筒21の内周壁近傍において軸心方向に延設された左側駆動軸24Lに形成されたピニオンギア25Rと噛合する。このように吸気マニホールド20では、回転筒21の内周壁近傍に設けた右側駆動軸24R及び左側駆動軸24Lを介して回転筒21を回転制御するので、回転筒を回転させるシャフトを回転筒軸心に配置する従来手法と比較して、回転筒21の内部を流れる吸気の通気抵抗の悪化を抑制することができる。
また、右側駆動軸24Rは、回転筒21が回転しても開口部21Aと重ならない位置である領域A内に配置されるので、開口部21Aから流出する吸気の通気抵抗を増加させることがない。
左側駆動軸24Lは、右側吸気通路23Rの通路長さが最も長くなる時の回転筒21の開口部21Aの位置と重なるように配置される。吸気通路長さが最長となる低エンジン回転速度域においては、吸気の通気抵抗が悪化してもその影響は小さいので、上記のように左側駆動軸24Lを配置した場合であっても通気抵抗の悪化に起因する吸気充填効率の低下を最小限に抑制できる。
(第2実施形態)
図4を参照して、第2実施形態の吸気マニホールド20について説明する。図4は、第2実施形態の吸気マニホールド20の軸心方向の断面図であって、第1実施形態の図2(C)に置き換わるものである。
第2実施形態の吸気マニホールド20は、第1実施形態とほぼ同様の構成であるが、回転筒21を回転駆動する構成において一部相違する。つまり、回転筒21の軸心方向中央の内周壁にラックギア21Cを形成するようにしたもので、以下にその相違点を中心に説明する。
図4に示すように、吸気マニホールド20では、回転筒21の軸心方向中央の内周壁にのみラックギア21Cが形成される。そのため、右側吸気通路23Rを画成する回転筒21のラックギア21Cと噛合するピニオンギア25Rの数は、第1実施形態よりも少なくなる。つまり、第1実施形態では1つの回転筒に2つのラックギアを形成するので右側駆動軸上に6個のピニオンギアが設けられるが、本実施形態の吸気マニホールド20は回転筒21の1箇所のみにラックギア21Cを形成する構成であるので、右側駆動軸24Rに設けられるピニオンギア25Rの数は3個となる。
なお、左側駆動軸24Lについても右側駆動軸24Rと同様に構成され、左側駆動軸24Lに設けられるピニオンギア25Lの数は3個となる。
以上により、第2実施形態の吸気マニホールド20では、下記の効果を得ることができる。
吸気マニホールド20では、回転筒21の軸心方向中央の内周壁にのみラックギア21Cを形成するようにしたので、右側駆動軸24R及び左側駆動軸24Lに形成されるピニオンギア25R、25Lの数を、第1実施形態よりも少なくすることができる。これにより、回転筒21や駆動軸24R、24Lの製造コストを低減することが可能となる。
(第3実施形態)
図5から図8を参照して、第3実施形態の吸気マニホールド20について説明する。
第3実施形態の吸気マニホールド20は、第1実施形態とほぼ同様の構成であるが、外枠22の内側に配置される筒状体30の構成において一部相違する。つまり、筒状体30を二重管構造とするようにしたもので、以下にその相違点を中心に説明する。
図5は、第3実施形態の吸気マニホールド20の概略構成図である。図5(A)は、筒状体30を構成する内筒40と外筒50とを示す斜視図である。図5(B)は、吸気マニホールド20の軸心方向の断面図である。
図5(A)に示すように、吸気マニホールド20の筒状体30は、外筒50の内側に内筒40が配置される二重管構造として構成される。
内筒40は、右側吸気通路23Rを画成する3つの回転筒21を連結部41によって連結した円筒部材として構成される。内筒40は、外筒50内に収納された時に外筒50の3つの回転筒21が配置される位置に、周方向に隙間42を形成する。内筒40の端部は開口端43であって、この開口端43の内周壁に沿ってラックギア21Cが形成される。
外筒50は、左側吸気通路23Lを画成する3つの回転筒21を連結部51によって連結した円筒部材として構成される。外筒50の内径は、内筒40の外径よりも僅かに大きく設定される。外筒50は、内筒40を収納した時に内筒40の3つの回転筒21が配置される位置に、周方向に隙間52を形成する。外筒50の端部は開口端53であって、この開口端53の内周壁に沿ってラックギア21Cが形成される。
図5(B)に示すように、外枠22の内部に外筒50が回転可能に収納され、この外筒50の内部に内筒40が回転可能に収納される。外枠22、内筒40及び外筒50は、それぞれ同軸に配置される。
吸気マニホールド20内に形成される右側吸気通路23Rは、内筒40の回転筒21の外周壁と外枠22の内壁22Aとによって画成される。したがって、外枠22の貫通孔22Bから内筒40内に流入した吸気は、内筒40の回転筒21の開口部21Aから、外筒50の隙間52を介して右側吸気通路23Rに流れ込み、右バンク側の気筒に供給される。
また、左側吸気通路23Lは、内筒40の隙間42を覆うように配置される外筒50の回転筒21の外周壁と外枠22の内壁22Aとによって画成される。したがって、外枠22の貫通孔22Bから内筒40内に流入した吸気は、内筒40の隙間42を通り、外筒50の回転筒21の開口部21Aから左側吸気通路23Lに流れ込み、左バンク側の気筒に供給される。
図6は、右側吸気通路23Rの通路断面積と左側吸気通路23Lの通路断面積との関係を説明する図である。
図6に示すように、吸気マニホールド20は、外枠22に外筒50が当接し、その外筒50に内筒40が当接するように構成される。そのため、吸気マニホールド内に形成される右側吸気通路23Rの通路高さH1は、外筒50の板厚分だけ左側吸気通路23Lの通路高さH2よりも高くなる。これにより右側吸気通路23R及び左側吸気通路23Lの通路断面積が異なると、吸気の慣性効果が得られるエンジン運転領域が左右の吸気通路23R、23Lで異なってしまう。そこで、吸気マニホールド20では、右側吸気通路23Rの通路幅W1を、左側吸気通路23Lの通路幅W2よりも狭く設定して、右側吸気通路23Rの通路断面積と左側吸気通路23Lの通路断面積とを同じに設定する。これにより、慣性効果が得られるエンジン運転領域が左右の吸気通路23R、23Lにおいて同一となる。
図7を参照して、内筒40を回転駆動する内筒用駆動軸44と外筒50を回転駆動する外筒用駆動軸54とについて説明する。
内筒用駆動軸44は、外枠22の一方の端面を貫通し、先端にピニオンギア45を形成する。ピニオンギア45は、内筒40の一方の開口端43のラックギア21Cに噛合する。内筒用駆動軸44が回転アクチュエータ等によって回転駆動されると、内筒40が回転する。内筒40の3つの回転筒21は、連結部41によって連結されているので、同一位相で同期して回転する。
外筒用駆動軸54は、外枠22の一方の端面を貫通し、先端にピニオンギア55を形成する。ピニオンギア55は、外筒50の一方の開口端53のラックギア21Cに噛合する。外筒用駆動軸54が回転アクチュエータ等によって回転駆動されると、外筒50が回転する。外筒50の3つの回転筒21は、連結部51によって連結されているので、同一位相で同期して回転する。なお、外筒用駆動軸54は、内筒用駆動軸44が回転駆動される方向と異なる方向に回転駆動される。
吸気マニホールド20では、第1実施形態の図3において説明したように、エンジン回転速度に応じて内筒40及び外筒50の回転角度を制御することで、右側吸気通路23R、左側吸気通路23Lの通路長さを連続的に変更する。このように内筒40及び外筒50を回転制御すると、エンジン運転状態によっては、内筒40の連結部41が外筒50の回転筒21の開口部21Aと重なったり、外筒50の連結部51が内筒40の回転筒21の開口部21Aと重なったりして、吸気の通気抵抗が増加してしまう。
そこで、吸気マニホールド20では、内筒40の連結部41が、外筒50の回転筒21の開口部21Aと重なっても吸気の通気抵抗の増加を出来る限り抑制するため、連結部41の軸心方向に直交する断面を図8(A)に示すように円形状に形成したり、図8(B)に示すように吸気の流れ方向に沿って断面積が小さくなる雫状に形成したりする。外筒50の連結部51についても、内筒40の連結部41と同様に形成する。
なお、内筒40の連結部41は、左側吸気通路23Lの通路長さが最も短くなる時(高エンジン回転速度時)に、外筒50の回転筒21の開口部21Aの位置と重ならないように配置される。また、外筒50の連結部51は、右側吸気通路23Rの通路長さが最も短くなる時(高エンジン回転速度時)に、内筒40の回転筒21の開口部21Aの位置と重ならないように配置される。
以上により、第3実施形態の吸気マニホールド20では、下記の効果を得ることができる。
吸気マニホールド20は、内筒40の一方の開口端43のラックギア21Cに内筒用駆動軸44のピニオンギア45を噛合させ、外筒50の一方の開口端53のラックギア21Cに外筒用駆動軸54のピニオンギア55を噛合させる。そして、内筒用駆動軸44を回転駆動させることで内筒40を回転させ、外筒用駆動軸54を回転駆動させることで外筒50を回転させる。これにより吸気マニホールド20は、回転筒を回転させるシャフトを回転筒軸心に配置する従来手法と比較して、回転筒21の内部を流れる吸気の通気抵抗の悪化を抑制することができる。
内筒40の連結部41及び外筒50の連結部51は、高エンジン回転速度時における回転筒21の開口部21Aの位置と重ならないように配置されるので、通気抵抗の悪化に起因する吸気充填効率の低下を最小限に抑制できる。
また、吸気マニホールド20では、連結部41、51の軸心方向断面を円形状や雫形状に形成するので、低・中エンジン回転速度時に回転筒21の開口部21Aと重なっても吸気の通気抵抗の増加を可能限り抑制することができる。
(第4実施形態)
図9を参照して、第4実施形態の吸気マニホールド20について説明する。
第4実施形態の吸気マニホールド20は、第3実施形態とほぼ同様の構成であるが、内筒40及び外筒50を回転駆動する構成において一部相違する。つまり、内筒用駆動軸44を回転駆動することで、内筒40と外筒50の両方を回転させるように構成したもので、以下にその相違点を中心に説明する。
図9(A)は、内筒40と外筒50を回転させる回転駆動部分の斜視図である。図9(B)は、回転駆動部分の軸方向の断面図である。
図9(B)に示すように、吸気マニホールド20の内筒40は一端が閉塞され、端部46の中心に内筒用駆動軸44が形成される。内筒用駆動軸44には、ピニオンギア45が形成される。
外筒50も一端が閉塞され、端部56の中心に内筒用駆動軸を挿通するように外筒用駆動軸54が形成される。外筒用駆動軸54は、内筒用駆動軸44を軸方向に挿通するように管状に構成される。外筒用駆動軸54には、ピニオンギア55が形成される。
内筒用駆動軸44のピニオンギア45は、第1ギア61に噛合する。第1ギア61は、第2ギア62の小径ギア62Aに噛合する。第2ギア62は、小径ギア62Aと大径ギア62Bを同軸に形成する。第2ギア62の大径ギア62Bは、外筒用駆動軸54のピニオンギア55に噛合する。
このように構成される吸気マニホールド20では、図9(A)に示すように、内筒用駆動軸44を矢印Bの方向に回転駆動すると、内筒40が矢印Bの方向に回転するとともに、外筒50が矢印Cの方向に回転する。
以上により、第4実施形態の吸気マニホールド20では、下記の効果を得ることができる。
吸気マニホールド20では、内筒用駆動軸44を回転駆動することで、内筒40と外筒50の両方を回転させるように構成したので、内筒用駆動軸44を回転させる回転アクチュエータのみを配置すればよく、第3実施形態と比較して、製造コストを低減することが可能となる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
第1実施形態及び第2実施形態では、本発明をV型エンジンに適用した場合を説明したが、本発明の思想は直列エンジンにも適用することができる。直列エンジンの場合においても、吸気マニホールド20の外枠22の内側に、気筒数と同数の回転筒21が配置される。なお、V型エンジンでは右側吸気通路23Rを画成する回転筒21を回転させる方向と左側吸気通路23Lを画成する回転筒21を回転させる方向が異なるが、直列エンジンでは全ての回転筒21が同方向に同期して回転するように構成される。
エンジンの概略構成図である。 吸気マニホールドの概略構成図である。 エンジン回転速度と回転筒の開口部の回転角度との関係を説明する図である。 第2実施形態の吸気マニホールドの概略構成図である。 第3実施形態の吸気マニホールドの概略構成図である。 右側吸気通路の通路断面積と左側吸気通路の通路断面積との関係を説明する図である。 内筒と外筒とを回転させる回転駆動部分について説明する図である。 連結部の断面形状を示す図である。 第4実施形態の吸気マニホールドの概略構成図である。
符号の説明
100 エンジン
10L 左バンク
10R 右バンク
20 吸気マニホールド
21 回転筒
21A 開口部
21B 外周壁
21C ラックギア(ギア部)
22 外枠
23L 左側吸気通路
23R 右側吸気通路
24L 左側駆動軸
24R 右側駆動軸
25R、25L、45、55 ピニオンギア(駆動ギア)
30 筒状体
40 内筒
41 連結部
42 隙間
43 開口端
44 内筒用駆動軸
50 外筒
51 連結部
52 隙間
53 開口端
54 外筒用駆動軸
61 第1ギア(ギア機構)
62 第2ギア(ギア機構)

Claims (13)

  1. 吸気通路の通路長さを変更することでエンジン運転状態に応じた吸気動的効果を利用するエンジンの吸気装置において、
    円筒状の枠体と、
    前記枠体の内側に回転自在に収納される円筒部材であって内周壁に沿ってギア部が設けられるとともに外周壁によって前記枠体の内壁との間に気筒と連通する吸気通路を画成する回転筒を、前記枠体の軸心方向沿って気筒毎に配置し、前記回転筒内を流れる吸気が前記回転筒の開口部から前記吸気通路に流れるように構成される筒状体と、
    前記筒状体の内部に軸心方向に沿って延設され、前記ギア部に噛合する駆動ギアが設けられる駆動軸と、を備え、
    前記駆動軸を回転駆動させて前記回転筒の回転角度を制御することで、前記吸気通路の通路長さを変更することを特徴とするエンジンの吸気装置。
  2. 前記駆動軸は、前記回転筒の回転角度範囲を超えた位置に配置される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の吸気装置。
  3. 前記駆動軸は、前記吸気通路の通路長さが最長となる時の前記回転筒の回転角度において前記開口部と重なるように配置される、
    ことを特徴とする請求項1に記載のエンジンの吸気装置。
  4. 前記ギア部は、前記回転筒の両端の内周壁に沿って形成される、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1つに記載のエンジンの吸気装置。
  5. 前記ギア部は、前記回転筒の軸心方向中央の内周壁に沿って形成される、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1つに記載のエンジンの吸気装置。
  6. 前記エンジンは、2つのバンクに複数の気筒を配設するエンジンであって、
    前記駆動軸は、一方のバンク側の気筒と連通する吸気通路を画成する回転筒を回転させる第1駆動軸と、他方のバンク側の気筒と連通する吸気通路を画成する回転筒を回転させる第2駆動軸とを備え、吸気通路長さ変更時の前記第1駆動軸と前記第2駆動軸の回転方向が逆方向となるように構成される、
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1つに記載のエンジンの吸気装置。
  7. 2つのバンクにそれぞれ複数の気筒を配設し、吸気通路の通路長さを変更することでエンジン運転状態に応じた吸気動的効果を利用するエンジンの吸気装置において、
    円筒状の枠体と、
    前記枠体の内側に回転自在に収納される円筒部材であって外周壁によって前記枠体の内壁との間に一方のバンク側の気筒と連通する第1吸気通路を画成する第1回転筒を、前記枠体の軸心方向に沿って第1連結部を介して連結する外筒と、前記外筒の内側に回転自在に収納される円筒部材であって外周壁によって前記枠体の内壁との間に他方のバンク側の気筒と連通する第2吸気通路を画成する第2回転筒を、前記枠体の軸心方向に沿って第2連結部を介して連結する内筒と、を備え、前記内筒内を流れる吸気が前記第1吸気通路及び前記第2吸気通路に流れるように構成される筒状体と、
    前記筒状体の端部側から前記外筒及び前記内筒を回転駆動させることで、前記第1吸気通路及び前記第2吸気通路の通路長さを変更する回転駆動部と、
    を備えることを特徴とするエンジンの吸気装置。
  8. 前記回転駆動部は、吸気通路長さ変更時における、前記内筒と前記外筒の回転方向が逆方向となるように構成される、
    ことを特徴とする請求項7に記載のエンジンの吸気装置。
  9. 前記外筒は、一方の開口端部の内周壁に沿って第1ギア部を形成し、
    前記内筒は、一方の開口端部の内周壁に沿って第2ギア部を形成し、
    前記回転駆動部は、前記筒状体の軸心方向に延設され、前記第1ギア部に噛合する駆動ギアが設けられる外筒用駆動軸と、前記筒状体の軸心方向に延設され、前記第2ギア部に噛合する駆動ギアが設けられる内筒用駆動軸とを備える、
    ことを特徴とする請求項8に記載のエンジンの吸気装置。
  10. 前記外筒及び前記内筒は、一方の端部に閉塞端面を形成し、
    前記回転駆動部は、
    前記内筒の閉塞端面中心から前記外筒の閉塞端面を貫通するように突出形成される内筒用駆動軸と、前記内筒用駆動軸を挿通するように前記外筒の閉塞端面から突出形成される外筒用駆動軸と、前記内筒用駆動軸と前記外筒用駆動軸の回転方向が逆方向となるように前記内筒用駆動軸の回転駆動力を前記外筒用駆動軸に伝達するギア機構と、を備える、
    ことを特徴とする請求項8に記載のエンジンの吸気装置。
  11. 前記第1連結部は、前記第2吸気通路の通路長さが最長となる時の前記内筒の回転角度において前記第2回転筒の開口部と重なるように配置され、
    前記第2連結部は、前記第1吸気通路の通路長さが最長となる時の前記外筒の回転角度において前記第1回転筒の開口部と重なるように配置される、
    ことを特徴とする請求項7から請求項10のいずれか1つに記載のエンジンの吸気装置。
  12. 前記第1連結部及び前記第2連結部は、軸心方向に直交する断面が円形状に形成される、
    ことを特徴とする請求項7から請求項11のいずれか1つに記載のエンジンの吸気装置。
  13. 前記第1連結部及び前記第2連結部は、軸心方向に直交する断面が吸気流れ方向に小さくなるような雫状に形成される、
    ことを特徴とする請求項7から請求項11のいずれか1つに記載のエンジンの吸気装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102628395A (zh) * 2012-04-24 2012-08-08 哈尔滨工程大学 无极可变谐振进气系统

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