JP2009286694A - 5−[2−アミノ−4−(2−フリル)ピリミジン−5−イル]−1−メチルピリジン−2(1h)−オンの塩およびそれらの結晶 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は溶解性に優れた5−[2−アミノ−4−(2−フリル)ピリミジン−5−イル]−1−メチルピリジン−2(1H)−オンの塩およびその結晶を提供することを目的とする。
【解決手段】5−[2−アミノ−4−(2−フリル)ピリミジン−5−イル]−1−メチルピリジン−2(1H)−オンの塩およびその結晶。
【選択図】なし

Description

本発明は、便秘症等の様々な疾患の予防・治療に有効な化合物である5−[2−アミノ−4−(2−フリル)ピリミジン−5−イル]−1−メチルピリジン−2(1H)−オンの塩およびそれらの結晶に関する。
5−[2−アミノ−4−(2−フリル)ピリミジン−5−イル]−1−メチルピリジン−2(1H)−オンは、アデノシン受容体拮抗作用を有し、便秘症等の様々な疾患の予防・治療に有効な化合物である(特許文献1参照)。しかしながら、特許文献1には、5−[2−アミノ−4−(2−フリル)ピリミジン−5−イル]−1−メチルピリジン−2(1H)−オンの塩およびその結晶について具体的な開示はされていない。
国際公開第03/035639号パンフレット
一般に、医薬の有効成分は、溶解性に優れる等の良好な物性を有することが望ましい。そこで、本発明は溶解性に優れた5−[2−アミノ−4−(2−フリル)ピリミジン−5−イル]−1−メチルピリジン−2(1H)−オンの塩およびその結晶を提供することを目的とする。
本発明者らは、精力的に研究を重ねた結果、特許文献1に開示の5−[2−アミノ−4−(2−フリル)ピリミジン−5−イル]−1−メチルピリジン−2(1H)−オンの塩およびその結晶が良好な溶解性を有することを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、以下の[1]〜[14]を提供する。
[1] 5−[2−アミノ−4−(2−フリル)ピリミジン−5−イル]−1−メチルピリジン−2(1H)−オンの塩。
[2] [1]に記載の塩の結晶。
[3] 上記塩が無機酸塩である、[2]に記載の結晶。
[4] 上記塩が有機酸塩である、[2]に記載の結晶。
[5] 上記塩は塩酸塩であり、粉末X線回折において、回折角度(2θ±0.2°)8.5°および/または16.7°に回折ピークを有する、[2]または[3]に記載の結晶。
[6] 上記塩は臭化水素酸塩であり、粉末X線回折において、回折角度(2θ±0.2°)8.4°および/または11.3°に回折ピークを有する、[2]または[3]に記載の結晶。
[7] 上記塩は硫酸塩であり、粉末X線回折において、回折角度(2θ±0.2°)10.0°および/または11.5°に回折ピークを有する、[2]または[3]に記載の結晶。
[8] 上記塩は硫酸塩であり、粉末X線回折において、回折角度(2θ±0.2°)6.4°および/または10.2°に回折ピークを有する、[2]または[3]に記載の結晶。
[9] 上記塩はリン酸塩であり、粉末X線回折において、回折角度(2θ±0.2°)11.2°および/または17.4°に回折ピークを有する、[2]または[3]に記載の結晶。
[10] 上記塩はリン酸塩であり、粉末X線回折において、回折角度(2θ±0.2°)5.0°および/または6.6°に回折ピークを有する、[2]または[3]に記載の結晶。
[11] 上記塩はメタンスルホン酸塩であり、粉末X線回折において、回折角度(2θ±0.2°)9.6°、15.3°および/または19.2°に回折ピークを有する、[2]または[4]に記載の結晶。
[12] 上記塩はエタンスルホン酸塩であり、粉末X線回折において、回折角度(2θ±0.2°)7.6°および/または15.4°に回折ピークを有する、[2]または[4]に記載の結晶。
[13] 上記塩はベンゼンスルホン酸塩であり、粉末X線回折において、回折角度(2θ±0.2°)9.2°および/または18.5°に回折ピークを有する、[2]または[4]に記載の結晶。
[14] 上記塩はp−トルエンスルホン酸塩であり、粉末X線回折において、回折角度(2θ±0.2°)6.3°および/または8.0°に回折ピークを有する、[2]または[4]に記載の結晶。
本発明の塩およびその結晶は優れた溶解性を有し、便秘症等の様々な疾患の予防・治療剤の有効成分として使用するのに適している。
本発明の塩
本発明の塩は、5−[2−アミノ−4−(2−フリル)ピリミジン−5−イル]−1−メチルピリジン−2(1H)−オンの塩である。
本発明における「塩」としては、5−[2−アミノ−4−(2−フリル)ピリミジン−5−イル]−1−メチルピリジン−2(1H)−オンと塩を形成し、かつ薬学的に許容されるものであれば特に限定されず、例えば、無機酸塩、有機酸塩、無機塩基塩、有機塩基塩、酸性または塩基性アミノ酸塩などがあげられる。
無機酸塩の好ましい例としては、例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩などがあげられ、有機酸塩の好ましい例としては、例えば酢酸塩、コハク酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、ステアリン酸塩、安息香酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩などがあげられる。
無機塩基塩の好ましい例としては、例えばナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩、アルミニウム塩、アンモニウム塩などがあげられ、有機塩基塩の好ましい例としては、例えばジエチルアミン塩、ジエタノールアミン塩、メグルミン塩、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン塩などがあげられる。
酸性アミノ酸塩の好ましい例としては、例えばアスパラギン酸塩、グルタミン酸塩などが挙げられ、塩基性アミノ酸塩の好ましい例としては、例えばアルギニン塩、リジン塩、オルニチン塩などがあげられる。
本発明の結晶
本発明の結晶は、上述の本発明の塩の結晶である。本発明の結晶は、特に限定されないが、以下のものを含む。
(1) 粉末X線回折において、回折角度(2θ±0.2°)8.4°および/または11.3°に回折ピークを有することを特徴とする臭化水素酸塩。
(2)粉末X線回折において、回折角度(2θ±0.2°)8.5°および/または16.7°に回折ピークを有することを特徴とする塩酸塩。
(3)粉末X線回折において、回折角度(2θ±0.2°)9.2°および/または18.5°に回折ピークを有することを特徴とするベンゼンスルホン酸塩。
(4)粉末X線回折において、回折角度(2θ±0.2°)9.6°、15.3°および/または19.2°に回折ピークを有することを特徴とするメタンスルホン酸塩。
(5)粉末X線回折において、回折角度(2θ±0.2°)10.0°および/または11.5°に回折ピークを有することを特徴とする硫酸塩。
(6)粉末X線回折において、回折角度(2θ±0.2°)6.4°および/または10.2°に回折ピークを有することを特徴とする硫酸塩。
(7)粉末X線回折において、回折角度(2θ±0.2°)11.2°および/または17.4°に回折ピークを有することを特徴とするリン酸塩。
(8)粉末X線回折において、回折角度(2θ±0.2°)5.0°および/または6.6°に回折ピークを有することを特徴とするリン酸塩。
(9)粉末X線回折において、回折角度(2θ±0.2°)7.6°および/または15.4°に回折ピークを有することを特徴とするエタンスルホン酸塩。
(10)粉末X線回折において、回折角度(2θ±0.2°)6.3°および/または8.0°に回折ピークを有することを特徴とするp−トルエンスルホン酸塩。
なお、粉末X線回折における回折角度(2θ)は回折角度±0.2°の範囲内で誤差が生じ得ることから、上記の回折角度の値は±0.2°の範囲内の数値を含むものとして理解される必要がある。したがって、粉末X線回折におけるピークの回折角度が完全に一致する結晶だけでなく、ピークの回折角度が±0.2°の誤差で一致する結晶も本発明に含まれる。
具体的には、臭化水素酸塩の結晶を例に説明すると、本明細書において「回折角度(2θ±0.2°)8.4°に回折ピークを有する」とは「回折角度(2θ)8.2°〜8.6°の範囲内に回折ピークを有する」ということを意味し、「回折角度(2θ±0.2°)11.3°に回折ピークを有する」とは「回折角度(2θ)11.1°〜11.5°の範囲内に回折ピークを有する」ということを意味する。また、「回折角度(2θ±0.2°)8.4°および/または11.3°に回折ピークを有する」とは、上記回折ピークのうち少なくとも1つの回折ピークを有するということを意味する。
本発明の結晶の製造方法
本発明の結晶は、5−[2−アミノ−4−(2−フリル)ピリミジン−5−イル]−1−メチルピリジン−2(1H)−オンと、塩に対応する試薬(無機酸、有機酸、無機塩基、有機塩基、酸性または塩基性アミノ酸など)とを溶媒に加熱溶解した後に、徐冷して晶析させることにより製造することができる。晶析に用いる5−[2−アミノ−4−(2−フリル)ピリミジン−5−イル]−1−メチルピリジン−2(1H)−オンはどのような形態であってもよい。すなわち、水和物でも無水物でもよく、非晶質でも結晶質(複数の結晶多形からなるものを含む)でもよく、これらの混合物であってもよい。5−[2−アミノ−4−(2−フリル)ピリミジン−5−イル]−1−メチルピリジン−2(1H)−オンは特許文献1に記載の方法で合成することができ、また、下記製造例1〜8に記載の方法で合成することもできる。
晶析に使用する溶媒は、出発物質をある程度溶解するものであれば、特に制限はないが、例えばメタノール、エタノール、n−プロパノール、i−プロパノール(以下、「IPA」と称す。)等のアルコール系溶媒、テトラヒドロフラン(以下、「THF」と称す。)等のエーテル系溶媒、ジメチルスルホキシドおよび水からなる群より選ばれる一の溶媒または二以上の溶媒の混合溶媒を挙げることができる。好ましくは、アルコール系単独溶媒、水とアルコール系溶媒との混合溶媒または水とエーテル系溶媒との混合溶媒である。
溶媒の使用量は、出発物質が加熱により溶解する量を下限とし、結晶の収量が著しく低下しない量を上限として適宜選択することができるが、好ましくは、出発物質の重量に対する容量比で10〜30倍であることが好ましい。
出発物質を溶解する温度は、溶媒に応じて適宜選択すればよいが、好ましくは70℃〜加熱還流温度である。晶析時の徐冷は、結晶の品質や粒度等への影響を考慮して適宜冷却速度を調整して実施することが望ましく、好ましくは10℃〜30℃/時間以下であり、より好ましくは、5℃〜10℃/時間以下であり、最も好ましくは、5℃/時間以下である。
晶析した結晶を通常の濾過操作で分離し、必要に応じて適切な溶媒で洗浄し、さらに乾燥して目的の結晶を得ることができる。結晶の洗浄に使用する溶媒は、一般的に晶析溶媒と同一である。結晶を大気下に放置することで乾燥させることも可能であり、加熱によって乾燥させることも可能である。また、通風下でも減圧下でも乾燥を行うことができる。
本発明の塩を含有する医薬組成物
本発明の塩は、特許文献1に開示されている方法と同様にして、便秘症の治療剤の有効成分として使用することができる。
本発明の塩は、慣用されている方法により錠剤、散剤、細粒剤、顆粒剤、被覆錠剤、カプセル剤、シロップ剤、トローチ剤、吸入剤、坐剤、注射剤、軟膏剤、眼軟膏剤、点眼剤、点鼻剤、点耳剤、パップ剤、ローション剤等として製剤化することができる。製剤化には通常用いられる賦形剤、結合剤、滑沢剤、着色剤、矯味矯臭剤や、および必要により安定化剤、乳化剤、吸収促進剤、界面活性剤、pH調整剤、防腐剤、抗酸化剤等を使用することができ、一般に医薬品製剤の原料として用いられる成分を配合して常法により製剤化される。
これらの成分としては例えば、大豆油、牛脂、合成グリセライド等の動植物油;流動パラフィン、スクワラン、固形パラフィン等の炭化水素;ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸イソプロピル等のエステル油;セトステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール;シリコン樹脂;シリコン油;ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ひまし油、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマー等の界面活性剤;ヒドロキシエチルセルロース、ポリアクリル酸、カルボキシビニルポリマー、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、メチルセルロース等の水溶性高分子;エタノール、イソプロピルアルコール等の低級アルコール;グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ソルビトール等の多価アルコール;グルコース、ショ糖等の糖;無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸アルミニウム等の無機粉体、精製水等が挙げられる。
賦形剤としては、例えば乳糖、コーンスターチ、白糖、ブドウ糖、マンニトール、ソルビット、結晶セルロース、二酸化ケイ素等が、結合剤としては、例えばポリビニルアルコール、ポリビニルエーテル、メチルセルロース、エチルセルロース、アラビアゴム、トラガント、ゼラチン、シェラック、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリプロピレングリコール・ポリオキシエチレン・ブロックポリマー、メグルミン等が、崩壊剤としては、例えば澱粉、寒天、ゼラチン末、結晶セルロース、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、クエン酸カルシウム、デキストリン、ペクチン、カルボキシメチルセルロース・カルシウム等が、滑沢剤としては、例えばステアリン酸マグネシウム、タルク、ポリエチレングリコール、シリカ、硬化植物油等が、着色剤としては医薬品に添加することが許可されているものが、矯味矯臭剤としては、ココア末、ハッカ脳、芳香散、ハッカ油、竜脳、桂皮末等が用いられる。
経口製剤を製造するには、本発明の塩と賦形剤、さらに必要に応じて結合剤、崩壊剤、滑沢剤、着色剤、矯味矯臭剤等を加えた後、常法により散剤、細粒剤、顆粒剤、錠剤、被覆錠剤、カプセル剤等とする。
これらの錠剤・顆粒剤には糖衣、その他必要により適宜コーティングすることはもちろん差支えない。
また、シロップ剤や注射用製剤等の液剤を製造する際には、本発明の塩にpH調整剤、溶解剤、等張化剤等と、必要に応じて溶解補助剤、安定化剤等を加えて、常法により製剤化する。
外用剤を製造する際の方法は限定されず、常法により製造することができる。すなわち製剤化にあたり使用する基剤原料としては、医薬品、医薬部外品、化粧品等に通常使用される各種原料を用いることが可能である。使用する基剤原料として具体的には、例えば動植物油、鉱物油、エステル油、ワックス類、高級アルコール類、脂肪酸類、シリコン油、界面活性剤、リン脂質類、アルコール類、多価アルコール類、水溶性高分子類、粘土鉱物類、精製水等の原料が挙げられ、さらに必要に応じ、pH調整剤、抗酸化剤、キレート剤、防腐防黴剤、着色料、香料等を添加することができるが、本発明にかかる外用剤の基剤原料はこれらに限定されない。また必要に応じて血流促進剤、殺菌剤、消炎剤、細胞賦活剤、ビタミン類、アミノ酸、保湿剤、角質溶解剤等の成分を配合することもできる。なお上記基剤原料の添加量は、通常外用剤の製造にあたり設定される濃度になる量である。
本発明の塩を投与する場合、その形態は特に限定されず、通常用いられる方法により経口投与でも非経口投与でもよい。例えば錠剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤、シロップ剤、トローチ剤、吸入剤、坐剤、注射剤、軟膏剤、眼軟膏剤、点眼剤、点鼻剤、点耳剤、パップ剤、ローション剤等の剤として製剤化し、投与することができる。本発明にかかる医薬の投与量は、患者の年齢、性別、体重、症状の程度、疾患の具体的な種類、投与形態・塩の種類等に応じて適宜選ぶことができる。例えば、通常、成人の場合は1日あたり経口投与で約30μgないし10g、好ましくは100μgないし5g、さらに好ましくは100μgないし100mgを、注射投与で約30μgないし1g、好ましくは100μgないし500mg、さらに好ましくは100μgないし30mgをそれぞれ1回または数回に分けて投与する。
製造例1:(6−メトキシピリジン−3−イル)メタノール(2)の合成
氷浴で冷却したメチル−6−メトキシニコチネート(1)(650g,3.89mol)のt−ブチルメチルエーテル(以下、「MTBE」と称す。)(6.5L)溶液に、窒素雰囲気下 ナトリウム ビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウム ハイドライド(65%トルエン溶液、1.45kg、4.67mol)を1.3時間で加えた。さらに20分間撹拌後、反応溶液に3.5N 水酸化ナトリウム水溶液(2.6L)を反応溶液を15℃以下に保持したまま加えた。反応溶液を32℃で45分間撹拌後、有機層を分液して、水層をMTBE(2.3L)で再抽出した。有機層を合わせて減圧濃縮乾固し、残渣にトルエン(1.3L)を加え共沸した。トルエン(1.3L)の共沸操作を3回繰り返し、薄黄色油状物として標記化合物597gを得た(収率100%)。
H−NMR(CDCl) δ(ppm):8.11(1H,d,J=2.4Hz),7.62(1H,dd,J=2.4Hz,8.8Hz),6.75(1H,d,J=8.8Hz),4.62(2H,s),3.93(3H,s)
製造例2:5−クロロメチル−2−メトキシピリジン(3)の合成
製造例1で得られた(6−メトキシピリジン−3−イル)メタノール(2)(537.8g,3.86mol)のジメチルホルムアミド(1.6L)溶液を氷浴で冷却しながら、窒素雰囲気下、チオニルクロライド(310mL,4.25mol)を1.3時間で滴下した。氷冷下1時間撹拌後、反応溶液にトルエン(5.4L)と2N水酸化ナトリウム水溶液(5.4L)を23℃以下で順次加えた。反応混合物を約10分間撹拌後、分液して有機層を水(2.7L)で洗浄した。有機層を減圧濃縮乾固し、残渣にトルエン(1.0L)を加え共沸し薄黄色油状物として標記化合物618.8gを得た(含量556.3g,収率91.4%)。
H−NMR(CDCl) δ(ppm):8.15(1H,d,J=2.4Hz),7.63(1H,dd,J=2.4Hz,8.4Hz),6.75(1H,d,J=8.4Hz),4.55(2H,s),3.94(3H,s)
製造例3:フラン−2−イル−モルホリン−4−イル−アセトニトリル(5)の合成
フルフラール(4)(550g,5.72mol)のトルエン(5.5L)溶液を8℃に冷却し、これにシアン化カリウム(384.6g,5.72mol)の水溶液(水1.1L)を7分間で加えた。
次いで反応溶液にp−トルエンスルホン酸一水和物(1143.0g,6.01mol)の水溶液(水1.65L)を20分間で加え、反応溶液をさらに1時間撹拌した。反応溶液にモルホリン(997g,11.45mol)のトルエン(100mL)溶液を8分間で加え、約20℃の水浴で2.5時間撹拌した。分液して有機層を水(2.75L)で洗浄した後、減圧濃縮乾固し、赤褐色油状物として標記化合物1028.7g(含量90.2%,収率84.3%)を得た。
H−NMR(CDCl) δ(ppm):7.47(1H,brs),6.57(1H,d,J=3.2Hz),6.41(1H,dd,J=3.2Hz,1.6Hz),4.85(1H,s),4.43(4H,m),4.31(4H,m)
製造例4:1−フラン−2−イル−2−(6−メトキシ−ピリジン−3−イル)−エタノン(7)の合成
製造例3で得られたフラン−2−イル−モルホリン−4−イル−アセトニトリル(5)(818.0g,含量737.9g,3.84mol)と製造例2で得られた5−クロロメチル−2−メトキシピリジン(3)(611.8g,含量550.0g,3.49mol)のトルエン(4.4L)溶液を−15℃に冷却し、これにカリウム−t−ブトキシド(508.9g,4.54mol)のテトラヒドロフラン(4.4L)溶液を−5℃以下、72分間で加え、反応溶液をさらに1.5時間撹拌した。
続いて反応溶液に6N塩酸水溶液(4.4L)を加え、70℃に加熱して2時間撹拌した。反応溶液を5℃に冷却し、3N水酸化ナトリウム水溶液(3.0L)を20℃以下で加えた。有機層を分液し、水層をトルエン(6.0L)で再抽出し、有機層を合わせ、減圧濃縮乾固して褐色油状物として標記化合物828.5g(含量647.8g,収率85.5%)を得た。
2−フラン−2−イル−3−(6−メトキシ−ピリジン−3−イル)−2−モルホリン−4−イル−プロピオネート(6)
H−NMR(CDCl) δ(ppm):7.71(1H,d,J=2.4Hz),7.48(1H,d,J=1.6Hz),7.11(1H,dd,J=2.4Hz,8.4Hz),6.56(1H,d,J=8.4Hz),6.27(2H,m),3.87(3H,s),3.80(4H,m),3.38(1H,d,J=13.2),3.26(1H,d,J=13.2),2.78〜2.81(2H,m),2.45〜2.78(2H,m)
1−フラン−2−イル−2−(6−メトキシ−ピリジン−3−イル)−エタノン(7)
H−NMR(CDCl) δ(ppm):8.08(1H,d,J=2.4Hz),7.61(1H,d,J=1.7Hz),7.53(1H,dd,J=2.4Hz,8.2Hz),7.24(1H,d,J=3.6Hz),6.71(1H,d,J=8.2Hz),6.55(1H,dd,J=1.7Hz,3.6Hz),4.05(2H,s),3.91(3H,s)
製造例5:5−(2−フラン−2−イル−2−オキソ−エチル)−1−メチル−1H−ピリジン−2−オン(8)の合成
製造例4で得られた1−フラン−2−イル−2−(6−メトキシ−ピリジン−3−イル)−エタノン(7)(800.0g,含量625.6g,2.88mol)のN−メチル−2−ピロリジン(NMP)(1.88L)溶液にヨードメタン(122.6g,0.86mol)を加え、反応溶液を100℃で3時間、室温で17.5時間撹拌した。反応溶液にMTBE(6.6L)を77分間で滴下し、氷冷下1時間撹拌した。析出した結晶をろ取してMTBE(2.0L)で洗浄後、50℃、3時間減圧乾燥を行い、暗褐色粉体として標記化合物の粗体692.0g(含量536.4g,収率85.7%)を得た。
得られた粗体(682.0g,含量528.7g,2.43mol)に1,2−ジメトキシエタン(以下「DME」と称す。)(7.93L)と水(0.68L)を加え80℃で75分間加熱撹拌した。溶解を確認後、8℃で終夜撹拌を行った。析出した結晶をろ取してDME(2.0L)で洗浄後、60℃で2.3時間通風乾燥を行い、淡黄色結晶として標記化合物468.46g(含量462.8g,収率87.5%)を得た。
H−NMR(DMSO−d) δ(ppm):8.02(1H,d,J=1.6Hz),7.57(2H,m),7.30(1H,dd,J=3.4Hz,9.2Hz),6.74(1H,dd,J=1.6Hz,3.6Hz),6.33(1H,d,J=9.2 Hz),3.98(2H,s),3.38(3H,s)
製造例6:5−[2−アミノ−4−(2−フリル)ピリミジン−5−イル]−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(10)の合成
製造例5で得られた5−(2−フラン−2−イル−2−オキソ−エチル)−1−メチル−1H−ピリジン−2−オン(8)(402.0g,含量397.6g,1.83mol)にジメチルホルムアミド(0.4L)とN,N−ジメチルホルムアミド ジメチルアセタール(654.4g,5.49mol)を加え、反応溶液を60℃で10.5時間、室温で13.5時間撹拌した。反応溶液にグアニジン塩酸塩(524.56g,5.49mol)と1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)(821mL,5.49mol)を加え、反応溶液を70℃で7.8時間撹拌した。ついで反応混合物に2−プロパノール(12.0L)を加え、氷浴で2時間撹拌した。析出した結晶をろ取し、2−プロパノール(1.0L)で洗浄後、60℃、13時間通風乾燥して淡黄色結晶の標記化合物424.9g(含量413.0g,収率84.1%)を得た。
5−[2−ジメチルアミノ−1−(フラン−2−カルボニル)−ビニル]−1−メチル−1H−ピリジン−2−オン(9)
H−NMR(CDCl) δ(ppm):7.77(1H,s),7.45(1H,d,J=2.0Hz),7.26(1H,dd,J=2.4Hz,9.2Hz),7.14(1H,dd,J=2.4Hz),6.60(1H,d,J=9.2Hz),6.50(1H,J=3.2Hz),6.37(1H,J=3.2Hz),3.55(3H,s),2.93(6H,brs)
5−[2−アミノ−4−(2−フリル)ピリミジン−5−イル]−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(10)
H−NMR(DMSO−d) δ(ppm):8.13(1H,s),7.75(1H,dd,J=0.7Hz,1.4Hz),7.72(1H,d,J=2.4Hz),7.20(1H,dd,J=2.4Hz,9.0Hz),6.78(2H,brs),6.72(1H,d,J=3.5Hz),6.56(1H,m),6.36(1H,d,J=9.0Hz),3.44(3H,s)
製造例7:A型結晶の製造
製造例6で得られた5−[2−アミノ−4−(2−フリル)ピリミジン−5−イル]−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(10)30gに2−プロパノール30mLと水150mLを加え、90℃の油浴で25分間加熱撹拌した。固形物がないことを確認後、熱時ろ過を行い、ろ液を70℃で約30分間加熱撹拌した。ついで反応溶液を外温55℃で1.3時間加熱撹拌、さらに外温45℃〜40℃で2.3時間撹拌した。内温47℃付近で結晶が析出するのを確認した。反応溶液をさらに30℃で約40分間、室温で1時間、4℃で1.6時間撹拌後、結晶をろ取した。これを2−プロパノール20mLで3回洗浄して、60℃で10.5時間乾燥して5−[2−アミノ−4−(2−フリル)ピリミジン−5−イル]−1−メチルピリジン−2(1H)−オンの結晶(以下、「A型結晶」と称す。)19.9gを得た。
製造例8:B型結晶の製造
実施例6で得られた5−[2−アミノ−4−(2−フリル)ピリミジン−5−イル]−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(10)10gに2−プロパノール10mLと水50mLを加え、外温85℃で約30分間加熱撹拌した。溶解を確認後、氷浴で冷却して1.5時間撹拌後、結晶をろ取した。これを2−プロパノール10mLで2回洗浄して、60℃で10.5時間乾燥して、製造例7のA型結晶とは異なる結晶形の5−[2−アミノ−4−(2−フリル)ピリミジン−5−イル]−1−メチルピリジン−2(1H)−オンの結晶(以下、「B型結晶」と称す。)(6.84g)を得た。
実施例1:5−[2−アミノ−4−(2−フリル)ピリミジン−5−イル]−1−メチルピリジン−2(1H)−オン 臭化水素酸塩(11)の製造
製造例7で得られたA型結晶(約300mg)をTHF(3mL)に溶解した。次に、臭化水素酸(化合物に対し約1モル相当)を添加した後、水1mL、IPA2mLを加え90℃に加温し完全に溶解させた。本溶液を10mLの90℃に加熱した2−プロパノールに徐々に添加し、室温にて放置したところ5−[2−アミノ−4−(2−フリル)ピリミジン−5−イル]−1−メチルピリジン−2(1H)−オン 臭化水素酸塩(11)を得た。
実施例2:5−[2−アミノ−4−(2−フリル)ピリミジン−5−イル]−1−メチルピリジン−2(1H)−オン 塩酸塩(12)の製造
製造例7で得られたA型結晶(約300mg)、水(1.5mL)、IPA(1.5mL)、および塩酸(化合物に対し1.8モル相当)を混合した後、85℃に加温し完全に溶解させた。本溶液を20mLの85℃に加熱したIPAに徐々に添加し、室温にて放置したところ5−[2−アミノ−4−(2−フリル)ピリミジン−5−イル]−1−メチルピリジン−2(1H)−オン 塩酸塩(12)を得た。
実施例3:5−[2−アミノ−4−(2−フリル)ピリミジン−5−イル]−1−メチルピリジン−2(1H)−オン ベンゼンスルホン酸塩(13)の製造
製造例7で得られたA型結晶(約300mg)とベンゼンスルホン酸水溶液500μL(化合物に対し約1.8モル相当)を混合した後、80℃に加温し完全に溶解させた。本溶液を5mLの80℃に加熱したEtOHに徐々に添加し、室温にて放置したところ5−[2−アミノ−4−(2−フリル)ピリミジン−5−イル]−1−メチルピリジン−2(1H)−オン ベンゼンスルホン酸塩(13)を得た。
実施例4:5−[2−アミノ−4−(2−フリル)ピリミジン−5−イル]−1−メチルピリジン−2(1H)−オン メタンスルホン酸塩(14)の製造
製造例7で得られたA型結晶(約300mg)、メタンスルホン酸(化合物に対し約1.1モル相当)および水450μLを混合した後、80℃に加温し完全に溶解させた。本溶液を7mLの80℃に加熱したIPAに徐々に添加し、室温にて放置した後に乾燥したところ5−[2−アミノ−4−(2−フリル)ピリミジン−5−イル]−1−メチルピリジン−2(1H)−オン メタンスルホン酸塩(14)を得た。
実施例5:5−[2−アミノ−4−(2−フリル)ピリミジン−5−イル]−1−メチルピリジン−2(1H)−オン 硫酸塩(15)の製造
製造例7で得られたA型結晶(約300mg)、硫酸(化合物に対し約1.1モル相当)、および水450μLを混合した後、90℃に加温し完全に溶解させた。本溶液を6mLの90℃に加熱したTHFに徐々に添加し、室温にて放置したところ5−[2−アミノ−4−(2−フリル)ピリミジン−5−イル]−1−メチルピリジン−2(1H)−オン 硫酸塩(15)を得た。
実施例6:5−[2−アミノ−4−(2−フリル)ピリミジン−5−イル]−1−メチルピリジン−2(1H)−オン 硫酸塩(16)の製造
製造例8で得られたB型結晶と同様の結晶形を有する化合物(約270mg)をn−プロパノール9mLおよび水1mLと混合し、オイルバスを用いて90℃に加温することによって完全に溶解した。この溶液に硫酸(化合物に対し約0.5モル相当)を添加した後に加温を停止し、室温になるまで放置した。得られた固体を濾過し、60℃で乾燥して5−[2−アミノ−4−(2−フリル)ピリミジン−5−イル]−1−メチルピリジン−2(1H)−オン 硫酸塩(16)を得た。
実施例7:5−[2−アミノ−4−(2−フリル)ピリミジン−5−イル]−1−メチルピリジン−2(1H)−オン リン酸塩(17)の製造
製造例7で得られたA型結晶(約300mg)、リン酸(化合物に対し約2モル相当)、メタノール300μL、および水2mLを混合した後、90℃に加温し完全に溶解させた。本溶液を12mLの90℃に加熱したIPAに徐々に添加し、室温にて放置したところ5−[2−アミノ−4−(2−フリル)ピリミジン−5−イル]−1−メチルピリジン−2(1H)−オン リン酸塩(17)を得た。
実施例8:5−[2−アミノ−4−(2−フリル)ピリミジン−5−イル]−1−メチルピリジン−2(1H)−オン リン酸塩(18)の製造
製造例7で得られたA型結晶(約200mg)、リン酸(化合物に対し約0.67モル相当)、IPA 500μL、メタノール 200μL、および水700μLを混合した後、85℃に加温し完全に溶解させた。本溶液を8mLの90℃に加熱したIPAに徐々に添加し、室温にて放置したところ5−[2−アミノ−4−(2−フリル)ピリミジン−5−イル]−1−メチルピリジン−2(1H)−オン リン酸塩(18)を得た。
実施例9:5−[2−アミノ−4−(2−フリル)ピリミジン−5−イル]−1−メチルピリジン−2(1H)−オン エタンスルホン酸塩(19)の製造
製造例7で得られたA型結晶(約200mg)、エタンスルホン酸(化合物に対し約1.1モル相当)、および水300μLを混合した後、85℃に加温し完全に溶解させた。本溶液を5mLの85℃に加熱したIPAに徐々に添加し、室温にて放置したところ5−[2−アミノ−4−(2−フリル)ピリミジン−5−イル]−1−メチルピリジン−2(1H)−オン エタンスルホン酸塩(19)を得た。
実施例10:5−[2−アミノ−4−(2−フリル)ピリミジン−5−イル]−1−メチルピリジン−2(1H)−オン p−トルエンスルホン酸塩(20)の製造
製造例7で得られたA型結晶(約200mg)、(化合物に対し約1.1モル相当)、および水500μLを混合した後、85℃に加温し完全に溶解させた。本溶液を5mLの85℃に加熱したIPAに徐々に添加し、室温にて放置したところ5−[2−アミノ−4−(2−フリル)ピリミジン−5−イル]−1−メチルピリジン−2(1H)−オン p−トルエンスルホン酸塩(20)を得た。
粉末X線回折パターンの測定
実施例1〜10及び製造例7,8で得られた各結晶(臭化水素酸塩(11)、塩酸塩(12)、ベンゼンスルホン酸塩(13)、メタンスルホン酸塩(14)、硫酸塩(15)、硫酸塩(16)、リン酸塩(17)、リン酸塩(18)、エタンスルホン酸塩(19)、p−トルエンスルホン酸塩(20)、A型結晶、B型結晶)の粉末X線回折パターンを以下の条件で測定した。実施例1〜10及び製造例7,8の各結晶の粉末X線回折パターンを図1〜12に示す。また、各結晶の特徴的な回折角度(2θ)のピークを表1にまとめた。
ターゲット・管電流・管電圧:Cu/40kV/200mA
モノクロメータ:湾曲結晶モノクロメータ
カウンター:シンチレーションカウンター
スキャンスピード:2°/分
スキャンステップ:0.02°
走査軸:2θ/θ
走査範囲:5〜40°
発散スリット:0.5°
散乱スリット:0.5°
受光スリット:0.3mm
溶解性試験
実施例1〜3,5,7〜10および製造例8で得られた各結晶(臭化水素酸塩(11)、塩酸塩(12)、ベンゼンスルホン酸塩(13)、硫酸塩(15)、リン酸塩(17)、リン酸塩(18)、エタンスルホン酸塩(19)、p−トルエンスルホン酸塩(20)、B型結晶)を約70mg用い、第14改正日本薬局方の崩壊試験法の日本薬局方第2液への溶解性を、以下の条件で評価した。
まず、37℃に保温した日本薬局方第2液500mLをパドルにて50rpmで攪拌し(トヤマ科学社製 溶出試験機DISSOLUTION TESTER)、各結晶を投入後(完全溶解したときの最終濃度が約350μMとなる量を投入)、経時的にサンプリングした。その溶液を、フィルター(0.2μm)にて濾過後、溶液中の化合物濃度をHPLC法で測定した。HPLCの条件は以下の通りである。得られた結果を図13に示す。
(HPLC条件)
カラム:CAPCELL PAK C18 AQ, S-5μm, 4.6 mm ID x 250 mm length (Shiseido, Japan)
カラム温度:35 ℃付近の一定温度
検出波長:280 nm
流速:1.0 mL/min
移動相:
Acetonitrile/ water/ 1M ammonium acetate (200:800:1, v/v/v)
アイソクラティック分析
分析時間:10 min
図13に示すように、実施例1〜3,5,7〜10の各結晶はB型結晶よりも溶解性に優れていることが明らかとなった。
図1は、実施例1で得られた結晶の粉末X線回折パターンを表す図である。 図2は、実施例2で得られた結晶の粉末X線回折パターンを表す図である。 図3は、実施例3で得られた結晶の粉末X線回折パターンを表す図である。 図4は、実施例4で得られた結晶の粉末X線回折パターンを表す図である。 図5は、実施例5で得られた結晶の粉末X線回折パターンを表す図である。 図6は、実施例6で得られた結晶の粉末X線回折パターンを表す図である。 図7は、実施例7で得られた結晶の粉末X線回折パターンを表す図である。 図8は、実施例8で得られた結晶の粉末X線回折パターンを表す図である。 図9は、実施例9で得られた結晶の粉末X線回折パターンを表す図である。 図10は、実施例10で得られた結晶の粉末X線回折パターンを表す図である。 図11は、製造例7で得られたA型結晶の粉末X線回折パターンを表す図である。 図12は、製造例8で得られたB型結晶の粉末X線回折パターンを表す図である。 図13は、溶解性試験の結果を示す図である。

Claims (14)

  1. 5−[2−アミノ−4−(2−フリル)ピリミジン−5−イル]−1−メチルピリジン−2(1H)−オンの塩。
  2. 請求項1記載の塩の結晶。
  3. 前記塩が無機酸塩である、請求項2記載の結晶。
  4. 前記塩が有機酸塩である、請求項2記載の結晶。
  5. 前記塩は塩酸塩であり、粉末X線回折において、回折角度(2θ±0.2°)8.5°および/または16.7°に回折ピークを有する、請求項2記載の結晶。
  6. 前記塩は臭化水素酸塩であり、粉末X線回折において、回折角度(2θ±0.2°)8.4°および/または11.3°に回折ピークを有する、請求項2記載の結晶。
  7. 前記塩は硫酸塩であり、粉末X線回折において、回折角度(2θ±0.2°)10.0°および/または11.5°に回折ピークを有する、請求項2記載の結晶。
  8. 前記塩は硫酸塩であり、粉末X線回折において、回折角度(2θ±0.2°)6.4°および/または10.2°に回折ピークを有する、請求項2記載の結晶。
  9. 前記塩はリン酸塩であり、粉末X線回折において、回折角度(2θ±0.2°)11.2°および/または17.4°に回折ピークを有する、請求項2記載の結晶。
  10. 前記塩はリン酸塩であり、粉末X線回折において、回折角度(2θ±0.2°)5.0°および/または6.6°に回折ピークを有する、請求項2記載の結晶。
  11. 前記塩はメタンスルホン酸塩であり、粉末X線回折において、回折角度(2θ±0.2°)9.6°、15.3°および/または19.2°に回折ピークを有する、請求項2記載の結晶。
  12. 前記塩はエタンスルホン酸塩であり、粉末X線回折において、回折角度(2θ±0.2°)7.6°および/または15.4°に回折ピークを有する、請求項2記載の結晶。
  13. 前記塩はベンゼンスルホン酸塩であり、粉末X線回折において、回折角度(2θ±0.2°)9.2°および/または18.5°に回折ピークを有する、請求項2記載の結晶。
  14. 前記塩はp−トルエンスルホン酸塩であり、粉末X線回折において、回折角度(2θ±0.2°)6.3°および/または8.0°に回折ピークを有する、請求項2記載の結晶。
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