JP2009286302A - ドアトリム - Google Patents

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Abstract

【課題】トリム本体の表面の外観低下を招くことなくトリム本体の剛性を補うことのできるドアトリムを提供する。
【解決手段】ドアトリム17は、被収容物を収容するためのドアポケット19を有する。ドアポケット19は、車室13に面して配置され、かつ被収容物の出し入れ口23を有するトリム本体21と、同トリム本体21よりも車外側に配置されるボックス部22との間に形成される。ボックス部22の出し入れ口23の近傍には、リブ27により補強されたリブ構造体26が設けられる。トリム本体21の肉厚t1は、ボックス部22の肉厚t2よりも小さく設定されている。ボックス部22は、トリム本体21から車外側へ離間した箇所に配置される本体壁部24と、本体壁部24において出し入れ口23を挟んで前後に相対向する端縁からトリム本体21の近傍まで延びる一対の端壁部25とを備えており、リブ構造体26が両端壁部25間に架設されている。
【選択図】図5

Description

本発明は車両のドアの内張として設けられるドアトリムに関し、より詳しくは備品、小物等の被収容物を収容するためのドアポケットを有するドアトリムに関するものである。
車両のドアトリムとして、乗員の利便性を向上させるべく、備品、小物等の被収容物を収容するためのドアポケットが設けられたものが主流となっている(特許文献1〜4参照)。ドアポケットは、車室に面して配置され、かつ被収容物の出し入れ口を有するトリム本体と、同トリム本体よりも車外側に配置されるボックス部との間に形成される。そして、ボックス部は、車外側から爪嵌合等によりトリム本体に係止される。
特開2007−314073号公報 特開2004−338575号公報 特開平11−42992号公報 実開平5−511号公報
ところで、近年では、車両全体の軽量化のために各部の軽量化が要求されており、ドアトリムについても可能な箇所、例えばトリム本体の肉厚を小さくすること(薄肉化)が検討されている。しかし、トリム本体の肉厚を小さくすると、重量が減少する反面、剛性が低下する。その結果、乗員が触れる等してトリム本体に力が加わった場合、トリム本体が容易に撓むおそれがある。これに対しては、トリム本体の車外側の面(裏面)にリブを設けて補強することが考えられる(特許文献3参照)が、肉厚の小さなトリム本体にリブを一体成形しようとすると、成形後にリブの収縮に起因してトリム本体の車室側の面(表面)に「ひけ」が生じ、見栄えを損なうおそれがある。従って、こうしたトリム本体自体にリブを設ける対策は有効ではない。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、トリム本体の表面の外観低下を招くことなくトリム本体の剛性を補うことのできるドアトリムを提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、車両のドアの車室側部分を構成するものであって、被収容物を収容するためのドアポケットが設けられたドアトリムにおいて、前記ドアポケットは、前記車室に面して配置され、かつ前記被収容物の出し入れ口を有するトリム本体と、同トリム本体よりも車外側に配置されるボックス部との間に形成されるものであり、前記ボックス部の少なくとも前記出し入れ口の近傍には、リブにより補強されたリブ構造体が設けられていることを要旨とする。
上記の構成によれば、リブによって補強されたリブ構造体は、それ自体高い剛性を有する。また、このリブ構造体がボックス部に設けられることにより、そのボックス部の少なくともリブ構造体近傍の剛性が高められる。さらに、トリム本体において、少なくともリブ構造体の近傍部分の剛性が、上記のように剛性の高いリブ構造体によって補われる。
特に、トリム本体自体の剛性は、出し入れ口の近傍部分において他の箇所よりも低いと考えられる。この点、請求項1に記載の発明では、リブ構造体がボックス部において少なくとも出し入れ口の近傍部分に設けられていることから、トリム本体の少なくとも出し入れ口近傍部分の剛性がリブ構造体によって補われる。また、トリム本体にリブが設けられていないことから、トリム本体にリブが一体に成形される場合に起り得るひけの問題がなく、それに伴いひけによるトリム本体の表面の外観低下が起こらない。
なお、リブ構造体を付加すれば剛性が高くなる反面、ドアトリム全体の重量が増加する。従って、リブ構造体の付加に伴う重量増加を少なくする観点からは、リブ構造体は必要最小限の大きさにとどめることが望ましい。リブ構造体をボックス部の出し入れ口の近傍のみに設ければ、重量増加を抑制しつつトリム本体の剛性を高めることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記トリム本体の肉厚は、前記ボックス部の肉厚よりも小さく設定されていることを要旨とする。
上記の構成によれば、トリム本体がボックス部よりも薄肉状に形成されたドアトリムにおいて、上記請求項1に記載の発明の効果が得られる。すなわち、トリム本体の肉厚がボックス部の肉厚と同程度に設定されたものよりもドアトリムの軽量化を図りつつ、トリム本体の表面の外観低下を招くことなく、上記薄肉化に伴い低下したトリム本体の剛性をリブ構造体によって補うことができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記ボックス部は、前記トリム本体から車外側へ離間した箇所に配置される本体壁部と、前記本体壁部において前記出し入れ口を挟んで相対向する端縁から前記トリム本体の近傍まで延びる一対の端壁部とを備えており、前記リブ構造体は、前記ボックス部の前記両端壁部間に架設されていることを要旨とする。
ボックス部として、請求項3に記載の発明による構造を有するものを用いれば、ボックス部は、出し入れ口を挟んで相対向する一対の端壁部をリブ構造体によって橋渡しした形態となる。このボックス部では、リブ構造体を設けない場合よりも、物体の変形のし難さを表す指標である断面二次モーメントが増加する。そのため、ボックス部が変形しにくくなる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記リブ構造体は、前記リブを少なくとも車外側から覆うカバー部を備えていることを要旨とする。
上記の構成によれば、被収容物をドアポケットに収容したり、被収容物をドアポケットから取り出したりするために、乗員がドアポケット内の出し入れ口の近傍で手を動かしたとき、リブに触れることがカバー部によって規制される。乗員は、手をカバー部に触れることはあってもリブに直接触れることがなくなる。このため、乗員は、リブに直接触れたときとは異なる触感を手に感ずることとなる。従って、例えばカバー部の少なくとも車外側の面を平坦な面、湾曲面等、非凸凹面とすることにより、触感の向上を図ることが可能となる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記カバー部は長尺状をなし、前記ボックス部の前記両端壁部間に架設されていることを要旨とする。
上記の構成によれば、ボックス部の両端壁部間に架け渡されて両端壁部を連結するカバー部は、リブを少なくとも車外側から覆うだけでなく、ボックス部の断面二次モーメントを増加させる機能も発揮する。
請求項6に記載の発明は、請求項3〜5のいずれか1つに記載の発明において、前記リブ構造体は、前記ボックス部の両端壁部間に架設された枠体を備え、前記リブは前記枠体に連結されていることを要旨とする。
請求項6に記載の発明によるように、ボックス部の前記両端壁部間に架設された枠体にリブを設ける構成を採用することにより、リブ構造体を軽量で剛性の高いものとすることができる。
本発明のドアトリムによれば、ボックス部の少なくとも出し入れ口の近傍に、リブによって補強されたリブ構造体を設けたため、トリム本体の表面の外観低下を招くことなくトリム本体の剛性を補うことができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態について、図1〜図7を参照して説明する。
図1に示すように、車両11のボディ12において、車室13の外側方近傍には、乗員の昇降口14が設けられている。ボディ12には、ドアヒンジ(図示略)を支点として回動することにより上記昇降口14を開閉するフロントドア15が取付けられている。このフロントドア15は、特許請求の範囲における「ドア」に該当する。フロントドア15において、窓枠部16よりも下側かつ車室13側となる部分は、ドアトリム17によって構成されている。ドアトリム17の高さ方向についての中間部分には、アームレスト部18が設けられている。また、ドアトリム17において、アームレスト部18の下方には、小物類、車両備品等の被収容物を収容するためのドアポケット19が設けられている。
ドアポケット19の近傍においては、ドアトリム17は、トリム本体21とボックス部22とによって構成されている。図1及び図5の少なくとも一方に示すように、トリム本体21は、車室13に面して配置されており、上記被収容物の出し入れ口23を有している。トリム本体21の下端部には車外側へ屈曲する受け部21Bが設けられている。
トリム本体21は、耐衝撃吸収性に優れた樹脂材料によって形成されている。具体的には、その材料物性として、23℃における曲げ弾性率が2800〜3100MPaであり、かつ23℃におけるアイゾット試験による測定値が150〜260J/mであり、かつ230℃におけるメルトマスフローレイト(MFR)が30〜60(より好適には40〜50)g/10minであるものが好適である。こうした材料物性を実現するための材料としては、例えば、ブロックポリプロピレン(ブロックPP)を主成分とし、これにゴム(SEBS、EP、EOM)及びタルクを適宜の重量%をもって添加したものが好適である。これら配合材料及びその配合率の例を表1及び表2にそれぞれ示す。ここで、タルクとしては、平均粒径0.7μmのものと平均粒径4.4μmのものとの混合タルクが採用されている。
Figure 2009286302
Figure 2009286302
トリム本体21の肉厚t1は、通常、2mm以上(例えば、2.2〜2.5mm)に設定されるが、本実施形態では略1mmに設定されている。トリム本体21の車室13側の面(表面21A)は、布帛、樹脂シート等の表皮材が貼着される等して加飾されてもよい。
一方、ボックス部22は、図2〜図4の少なくとも1つに示すように、本体壁部24及び前後一対の端壁部25を備えている。本体壁部24は、トリム本体21から車外側へ離間した箇所に配置されている。各端壁部25は、本体壁部24において上記出し入れ口23を挟んで前後に相対向する端縁から車室13側へ向けて延びて、トリム本体21の近傍に達している。ボックス部22の各部の肉厚t2(図5参照)は、上記トリム本体21の肉厚t1よりも大きな値である2.5〜3.0mm程度に設定されている。
上記ボックス部22は、前後両端壁部25等に設けられた係止部29等において、爪嵌合等の手段によって、上記トリム本体21に対し車外側から係止されている。この係止によりボックス部22がトリム本体21に取付けられた状態では、両者22,21によって、上方が開口された空間が形成される。この空間が上述したドアポケット19に該当し、開口が出し入れ口23に該当する。また、トリム本体21の上記受け部21B(図5参照)によって、ドアポケット19の底部が構成される。
ドアトリム17は上述した基本構造を有していることから、軽量を図ることができる反面、トリム本体21の剛性がボックス部22における剛性よりも低くなる。なかでも、出し入れ口23の近傍部分の剛性が低くなる。そのため、ドアポケット19に被収容物を収容したり、被収容物をドアポケット19から取り出したりするときを含め、トリム本体21、特に出し入れ口23の近傍部分に対し、車外側へ押す力が加わると、同トリム本体21が車外側へ容易に撓むおそれがある。
ただし、上記剛性不足の解消のために、トリム本体21の車外側の面(裏面21C)にリブを追加する対策を講ずると、先述したように、肉厚t1の小さなトリム本体21にリブを一体成形した後にリブの収縮に起因してトリム本体21の車室13側の面(表面21A)に「ひけ」と呼ばれる凹みが生じ、見栄えを損なう懸念がある。
そこで、本実施形態では、ボックス部22の出し入れ口23の近傍に、リブ27により補強された構造体(以下「リブ構造体26」という)を設けることで、上記懸念を解消するようにしている。このリブ構造体26は、図3、図5〜図7に示すように、上記リブ27として、略鉛直方向についての少なくとも1箇所、好ましくは複数箇所において、略水平方向へ延びる1つ又は複数の横リブ27Hと、略水平方向についての少なくとも1箇所、好ましくは複数箇所において、略鉛直方向へ延びる1つ又は複数の縦リブ27Vとを備えている。
また、リブ構造体26は、車両11の前後方向へ延びて、全ての横リブ27H及び全ての縦リブ27Vを車外側、上方側及び下方側から覆う長尺状のカバー部28を備えている。カバー部28の車室13側の面を除く他の表面は、車両11の前後方向についてのどの位置でも、高さ方向についての中央部分において最も多く車外側へ突出する湾曲面28Cとなっている。
カバー部28は、車両11の前後方向については、上記本体壁部24と同程度の長さを有している。リブ構造体26は、横リブ27Hの前後両端部と、カバー部28の前後両端部28Eとにおいて、上記前後両端壁部25の上端部、かつ車室13側の端部に連結されている。ここでは、リブ構造体26がボックス部22に対し、一体に形成されることで連結されている。このようにして、リブ構造体26がボックス部22の前後両端壁部25間に架設された状態では、リブ構造体26はトリム本体21の車外側の面(裏面21C)に接触又は接近しているにとどまり、接着等による接合はされていない。
上記のように構成された本実施形態のドアトリム17においては、トリム本体21の肉厚t1が略1mmに設定されていることから、同肉厚t1が2mm以上(例えば、2.2〜2.5mm)に設定される一般的なものに比べ、ドアトリム17の全体が大幅に軽くなる。
また、本実施形態のドアトリム17においては、トリム本体21自体にリブが設けられていないことから、肉厚t1の小さなトリム本体21自体にリブが一体に成形される場合に起り得るひけの問題がなく、それに伴いひけによるトリム本体21の車室13側の面(表面21A)の外観低下が起こらない。なお、リブ27と一体形成されるリブ構造体26はトリム本体21の2倍以上の肉厚t2を有しているため、ひけが生じにくい。また、仮にカバー部28にひけが生じたとしても、同カバー部28は、ボックス部22内に位置しているため、車室13側からは視認されにくい。
また、上記ドアトリム17においては、リブ27によって補強されたリブ構造体26が、それ自体高い剛性を有する。また、このリブ構造体26がボックス部22に設けられることにより、ボックス部22の少なくともリブ構造体26の近傍部分の剛性が高められる。特に、ボックス部22が、本体壁部24と前後一対の端壁部25とを備える本実施形態にあって、リブ構造体26が両端壁部25間に架設されていることから、ボックス部22が互いに離間した一対の端壁部25をリブ構造体26によって橋渡しした形態となる。ボックス部22では、リブ構造体26が設けられない場合よりも、物体の変形のし難さ(曲げ剛性:曲げに対する抵抗)を表す指標である断面二次モーメントが増加する。そのため、ドアポケット19に被収容物を収容するとき等にボックス部22が変形しにくい。
さらに、トリム本体21において、少なくともリブ構造体26の近傍部分の剛性、より正確には、車外側へ向かう力に対する曲げ剛性が、上記剛性の高いリブ構造体26によって補われる。
特に、トリム本体21自体の剛性は、出し入れ口23の近傍部分において他の箇所よりも低い。この点、本実施形態では、リブ構造体26がボックス部22において出し入れ口23の近傍部分に設けられていることから、トリム本体21の少なくとも出し入れ口23の近傍部分の剛性がリブ構造体26によって補われる。
ボックス部22の両端壁部25間に架け渡されて両端壁部25を連結するカバー部28は、リブ27を覆うだけでなく、ボックス部22の断面二次モーメントを増加させて、トリム本体21の少なくとも出し入れ口23の近傍部分の剛性を高める機能も発揮する。
なお、リブ構造体26を付加すれば剛性が高くなる反面、ドアトリム17全体の重量が増加する。従って、リブ構造体26の付加に伴う重量増加を少なくする観点からは、リブ構造体26の大きさを必要最小限の大きさにとどめることが望ましい。この点、本実施形態では、リブ構造体26がボックス部22の出し入れ口23の近傍のみに設けられていることから、トリム本体21の剛性が高められつつ、リブ構造体26の付加に伴う重量増加が比較的少なくてすむ。
さらに、車室13側からトリム本体21に対し、瞬間的に車外側へ向かう大きな力(衝撃)が加わった場合、その衝撃はリブ構造体26によってリブ27(横リブ27H、縦リブ27V)及びカバー部28を介してボックス部22に伝達される。この伝達の過程で、リブ27(横リブ27H、縦リブ27V)が撓むことにより、上記衝撃の少なくとも一部が吸収される。
ところで、被収容物をドアポケット19に収容したり、被収容物をドアポケット19から取り出したりするために、乗員がドアポケット19内で手を動かしたとき、トリム本体21及びボックス部22においてドアポケット19を構成する部分に触れることがある。従来のものに対し付加されたリブ構造体26も接触の対象となる。より詳しくは、リブ構造体26の表面のうちトリム本体21が位置している車室13側の面以外の表面(車外側の面、上面、及び下面)が、手の接触の対象箇所となる。この際、仮にリブ27がドアポケット19内で露出していると、ドアポケット19内で動かした手が、リブ27に対し、上方、車外側及び下方のいずれかから触れることとなる。横リブ27Hにしても縦リブ27Vにしても板状をなしていて、その周りが空間であるため、それらの横リブ27H及び縦リブ27Vに手を触れると、乗員は凸凹感を感ずる。
この点、リブ27がカバー部28によって、車外側、上方側及び下方側から覆われている本実施形態では、図5において二点鎖線で示すように、ドアポケット19内で動かした手、例えば指Fがリブ27に対し車外側、上方側及び下方側から触れることがカバー部28によって規制される。乗員は、指Fをいずれの方向へ動かしたとしても、カバー部28に触れることはあってもリブ27に直接触れることがない。このため、乗員は、リブ27に直接触れたときとは異なる触感を感ずることとなる。
本実施形態では、カバー部28において車室13側の面を除く他の表面が、車両前後方向のどの位置でも、高さ方向についての中央部分において最も多く車外側へ突出する湾曲面28Cとなっている。そのため、乗員は、カバー部28の上記湾曲面28Cといった滑らかな面に触れることとなる。しかも、ドアポケット19内で手(指F)をどちらの方向へ動かしても、湾曲面28Cに触れることとなる。
以上詳述した本実施形態によれば、次の効果が得られる。
(1)ボックス部22の出し入れ口23の近傍に、リブ(横リブ27H、縦リブ27V)によって補強されたリブ構造体26を設けている。そのため、ひけによるトリム本体21の表面21Aの外観低下を回避しつつ、トリム本体21の少なくとも出し入れ口23の近傍部分の剛性を高めることができ、トリム本体21が車外側へ撓むのを抑制することができる。
(2)トリム本体21の肉厚t1をボックス部22の肉厚t2よりも小さく設定している。そのため、トリム本体21がボックス部22と同程度に設定される従来のドアトリムに比べて、本実施形態ではドアトリム17を軽量化することができる。これに伴い、車両の全体の軽量化を図り、もって燃費の向上に寄与することができる。
(3)リブ構造体26をボックス部22の出し入れ口23の近傍のみに設けている。このため、リブ構造体26の付加に伴う重量増加を少なくすることができる。
(4)ボックス部22として、本体壁部24と、出し入れ口23を挟んで前後に相対向する一対の端壁部25とを有するものを用い、リブ構造体26を両端壁部25間に架設している。そのため、ボックス部22の断面二次モーメントを大きくし、ボックス部22の変形を抑制することができる。
(5)リブ構造体26に、リブ27(横リブ27H、縦リブ27V)を車外側、上方側及び下方側から覆うカバー部28を設けている。そのため、こうしたカバー部28が設けられておらずリブ27が露出している場合よりも、手(指F)が触れたときの触感の向上を図ることができる。
(6)カバー部28を長尺状とし、これをボックス部22の両端壁部25間に架設している。そのため、カバー部28によっても、トリム本体21の少なくとも出し入れ口23の近傍部分の剛性を高めることができる。
さらに、車室13側からトリム本体21に対し、瞬間的に車外側へ向かう大きな力(衝撃)が加わっても、リブ(横リブ27H、縦リブ27V)を撓ませることによってその衝撃の少なくとも一部を吸収することができる。
(7)トリム本体21の成形材料として、特に、23℃における曲げ弾性率が2800〜3100MPaであり、かつ23℃におけるアイゾット試験による測定値が150〜260J/mであるといった材料物性を有するものを採用している。そのため、トリム本体21の耐衝撃吸収性を向上させることができる。
(8)上記実施形態のようにトリム本体21の肉厚t1を1mm程度まで薄くした場合には、同肉厚t1が例えば3mm程度の場合に比べて成形時における樹脂材料の流動性が悪化し、樹脂成形に要する時間の拡大や成形品における不良率の上昇といった問題が生じる。この点、上記実施形態では、トリム本体21の成形材料として、特に、230℃におけるメルトマスフローレイト(MFR)が40〜50g/10minであるといった材料物性を有するものを採用している。そのため、樹脂材料の流動性の向上を図ることができ、樹脂材料の流動長が長くなったり流動面積が大きくなったりする場合であっても、樹脂成形に要する時間の拡大を抑制するとともに、成形品における不良率の上昇を抑制することができる。
(9)樹脂材料に配合されるタルクとして、平均粒径0.7μmのものと平均粒径4.4μmのものとの混合タルクを採用している。そのため、曲げ弾性率及びアイゾット試験による測定値をともに高くすることができる。また、混合タルクは、上述した材料物性に大きく寄与する平均粒径0.7μmのタルクと、平均粒径0.7μmのタルクに比べて一般的に安価である平均粒径4.4μmのタルクとによって構成されているため、上述した材料物性を実現しつつそのコストを低く抑えることができる。
なお、本発明は次に示す別の実施形態に具体化することができる。
<ボックス部22に関する事項>
・ボックス部22を爪嵌合とは異なる係止手段によってトリム本体21に係止するようにしてもよい。
・ボックス部22において、少なくともリブ構造体26の近傍部分の肉厚t2を上記実施形態よりも小さく、例えばトリム本体21の肉厚t1と同程度に設定してもよい。
<リブ構造体に関する事項>
・カバー部28は、リブ27を少なくとも車外側から覆うものであればよい。従って、カバー部28は、リブ27を車外側からのみ覆うものであってもよいし、車外側及び上方側から覆うものであってもよいし、車外側及び下方側から覆うものであってもよい。
・リブ構造体はリブによって補強されたものであればよく、上記実施形態とは異なる構成を有するものであってもよい。
その一例を図8に示す。このリブ構造体30は、枠体31とリブ32とを備えて構成されている。枠体31は、車両前後方向へ延びる四角環状をなしていて、同方向についての両方の端部31Eにおいてボックス部22の端壁部25に固定される。リブ32は、横リブ32H及び縦リブ32Vからなり、格子状をなしている。そして、横リブ32H及び縦リブ32Vはそれらの外縁部において枠体31に一体形成されている。こうした構成を採用することにより、リブ構造体26を軽量で剛性の高いものとすることができる。
なお、上記のように枠体31を用いた場合であっても、その枠体31の車外側にリブ32を覆うカバー部33を設けてもよい。
・上記実施形態におけるリブ27を横リブ27Hのみによって構成してもよいし、また縦リブ27Vのみによって構成してもよい。同様に、上記図8におけるリブ32を横リブ32Hのみによって構成してもよいし、また縦リブ32Vのみによって構成してもよい。
・リブ構造体26の付加に伴う重量増加が許容範囲に収まるのであれば、同リブ構造体26を、出し入れ口23の近傍に加え、それよりも下方部分に設けられてもよい。なお、この場合には、リブ構造体26によってトリム本体21の剛性を補う点においてより大きな効果が得られる。
・リブ構造体26,30をトリム本体21の裏面21Cに対し接着、溶着等の手段によって接合させてもよい。このようにすれば、トリム本体21に対し車室13側へ向かう力が加わってもトリム本体21を同方向へ変形しにくくすることができる。この場合、リブ構造体26とトリム本体21とは、少なくとも必要な箇所において接合されればよい。
・リブ構造体26,30とボックス部22とを別々に形成し、その後に同リブ構造体26,30をボックス部22に対し装着する構成に変更してもよい。
・リブ構造体26におけるリブ27とカバー部28とを別々に形成し、その後に同カバー部28をリブ27に装着する構成としてもよい。
<適用範囲について>
・本発明は、フロントドアに限らず、車両の他のドア、例えばリヤドアやバックドアのドアトリムにも適用可能である。
本発明を具体化した一実施形態を示す図であり、開放された状態のサイドドアにおけるドアトリムを車両後方から見た部分斜視図。 ボックス部及びリブ構造体を車室側かつ車両後方から見た状態を示す斜視図。 ボックス部及びリブ構造体を車室側から見た状態を示す側面図。 ボックス部及びリブ構造体の平面図。 図3におけるX−X線に沿った断面構造を示す拡大断面図。 図3におけるY−Y線に沿った断面構造を示す断面図。 図3におけるZ−Z線に沿った断面構造を示す拡大断面図。 リブ構造体の別例を示す一部破断斜視図。
符号の説明
11…車両、13…車室、15…フロントドア(ドア)、17…ドアトリム、19…ドアポケット、21…トリム本体、22…ボックス部、23…出し入れ口、24…本体壁部、25…端壁部、26,30…リブ構造体、27,32…リブ、28,33…カバー部、31…枠体、t1,t2…肉厚。

Claims (6)

  1. 車両のドアの車室側部分を構成するものであって、被収容物を収容するためのドアポケットが設けられたドアトリムにおいて、
    前記ドアポケットは、前記車室に面して配置され、かつ前記被収容物の出し入れ口を有するトリム本体と、同トリム本体よりも車外側に配置されるボックス部との間に形成されるものであり、
    前記ボックス部の少なくとも前記出し入れ口の近傍には、リブにより補強されたリブ構造体が設けられていることを特徴とするドアトリム。
  2. 前記トリム本体の肉厚は、前記ボックス部の肉厚よりも小さく設定されている請求項1に記載のドアトリム。
  3. 前記ボックス部は、前記トリム本体から車外側へ離間した箇所に配置される本体壁部と、前記本体壁部において前記出し入れ口を挟んで相対向する端縁から前記トリム本体の近傍まで延びる一対の端壁部とを備えており、
    前記リブ構造体は、前記ボックス部の前記両端壁部間に架設されている請求項1又は2に記載のドアトリム。
  4. 前記リブ構造体は、前記リブを少なくとも車外側から覆うカバー部を備えている請求項3に記載のドアトリム。
  5. 前記カバー部は長尺状をなし、前記ボックス部の前記両端壁部間に架設されている請求項4に記載のドアトリム。
  6. 前記リブ構造体は、前記ボックス部の前記両端壁部間に架設された枠体を備え、前記リブは前記枠体に連結されている請求項3〜5のいずれか1つに記載のドアトリム。
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