JP2009285152A - 放射線撮影装置、放射線撮影システムおよび放射線撮影方法並びに放射線撮影プログラム - Google Patents

放射線撮影装置、放射線撮影システムおよび放射線撮影方法並びに放射線撮影プログラム Download PDF

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毅 神谷
Yutaka Yoshida
豊 吉田
Yuzuru Otsuka
譲 大塚
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博 五十嵐
Kenta Matsubara
兼太 松原
Takaaki Higuchi
孝明 日口
Yasuyoshi Ota
恭義 大田
Naoyuki Nishino
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Abstract

【課題】放射線変換パネルから画像情報を読み取る画像読取装置を搭載した移動型X線装置において、被写体が放射線撮影に適した姿勢を維持していない状態での撮影リスクを低減する。
【解決手段】被写体に放射線を放射する放射線源に対して、放射線の放射指示を受け付け、被写体を時系列に撮像して各撮像毎の画像データを取得し、取得された画像データから被写体の全部もしくは一部である特定被写体を検出し、特定被写体が検出される度に、特定被写体の、特定被写体が含まれる画像データより前に撮像された画像データ中の特定被写体からの移動量を算出し、算出された移動量が所定の値以下であったときに、放射指示を受け付けた後、放射線源に放射線を放射させる。
【選択図】図2

Description

本発明は放射線撮影をするに関し、特に被写体の全部もしくは一部である特定被写体を検出した結果に基づいて、放射線を放射させ撮影する放射線撮影装置、放射線撮影システムおよび放射線撮影方法並びに放射線撮影プログラムに関するものである。
医療分野において、被写体に放射線を照射し、被写体を透過した放射線を放射線変換パネルに導いて放射線画像を撮影する放射線撮影装置が知られている。
この場合、放射線変換パネルは、放射線画像が露光記録される従来からの放射線フイルムや、蛍光体に放射線画像としての放射線エネルギーを蓄積し、励起光を照射することで放射線画像を輝尽発光光として取り出すことのできる蓄積性蛍光体パネル等が知られている。これらの放射線変換パネルは、放射線画像が記録された放射線フイルムを現像装置に供給して現像処理を行い、あるいは、蓄積性蛍光体パネルを読取装置に供給して読取処理を行うことで、可視画像としての放射線画像が得られる。
一方、手術室等においては、患者に対して迅速且つ的確な処置を施すため、撮影後の放射線変換パネルから直ちに放射線画像を読み出して表示できることが必要である。このような要求に対応可能な放射線変換パネルとして、放射線を直接電気信号に変換し、あるいは、放射線をシンチレータで可視光に変換した後、電気信号に変換して読み出す固体検出素子を用いた放射線検出器が開発されている。
例えば、特許文献1記載の放射線画像撮影システムでは、例えば、臥位用テーブルに臥位した患者の上方にX線を曝射可能な放射線源が配置されると共に、臥位用テーブルと患者との間には、X線を強度に比例した可視光に変換する蛍光体、可視光を光強度に比例した電気信号に変換する光電変換部を備えた電子カセッテが配置されている。
そして、放射線源から照射されたX線が患者の患部を透過し、そのX線を電子カセッテの蛍光体で受光して光電変換部で電気信号へと変換することによって画像信号が生成される。
特開2002−248095号公報
しかしながら、近年、医療現場において、病室からの移動が困難な患者の撮影や、手術室での緊急患者に対する撮影等のニーズが高まっており、院内に設置された放射線撮影装置や、病室などに移動させてX線撮影を行う図1に示すような移動型X線装量が実用化されつつある。例えば、移動型X線装量Mにより撮影される場合において、図3(B)に示すように、ベッド97で寝ている被写体(患者)の背面にカセッテ98を置いて撮影する。そのため、被写体(患者)の症状が急に悪化したことにより、被写体(患者)が姿勢を崩してしまい、放射線撮影に適した姿勢を維持した状態でのタイミングで撮影をすることができないという問題があった。
そこで、本発明は、上記事情に鑑み、被写体(患者)が所定の姿勢を維持したタイミングにおいて、放射線撮影することが可能な放射線撮影装置、放射線撮影システムおよび放射線撮影方法並びに放射線撮影プログラムを提供することを目的とするものである。
本発明の放射線撮影装置は、被写体に放射線を放射する放射線源と、放射線の放射指示を受け付ける放射指示受付手段と、被写体を時系列に撮像して各撮像毎の画像データを取得する撮像手段と、撮像手段により取得された画像データから被写体の全部もしくは一部である特定被写体を検出する特定被写体検出手段と、特定被写体検出手段により特定被写体が検出される度に、特定被写体の、特定被写体が含まれる画像データより前に撮像された画像データ中の特定被写体からの移動量を算出する移動量算出手段と、移動量算出手段により算出された移動量が所定の値以下であったときに、放射指示受付手段により放射指示を受け付けた後、放射線源に放射線を放射させる放射線制御手段とを備えたことを特徴とする。
「放射線制御手段」は、更に移動量算出手段により算出された移動量が一定期間、所定の値以下である際に、放射線源に放射線を放射させるものであってもよい。
本発明の放射線撮影装置は、放射された放射線を蓄積する放射線画像情報が記憶された放射線変換パネルから画像情報を読み取る画像読取手段とを更に備えたことを特徴とするものであってもよい。
「放射線変換パネル」は、放射線画像が露光記録される従来からの放射線フイルムや、蛍光体に放射線画像としての放射線エネルギーを蓄積し、励起光を照射することで放射線画像を輝尽発光光として取り出すことのできる蓄積性蛍光体パネルおよび放射線を直接電気信号に変換し、あるいは、放射線をシンチレータで可視光に変換した後、電気信号に変換して読み出す固体検出素子を用いた放射線検出器等のいずれかのものをいう。
本発明の放射線撮影装置は、移動台車と、移動台車を制動するブレーキと、ブレーキを作動又は解除するブレーキ制御手段とを更に備えたことを特徴とするものであってもよい。
本発明の放射線撮影システムは、本発明の放射線撮影装置と、放射線画像情報が記憶された放射線変換パネルとを備えることを特徴とするものである。
本発明の放射線撮影方法は、被写体に放射線を放射する放射線源に対して、放射線の放射指示を受け付け、被写体を時系列に撮像して各撮像毎の画像データを取得し、取得された画像データから被写体の全部もしくは一部である特定被写体を検出し、特定被写体が検出される度に、特定被写体の、特定被写体が含まれる画像データより前に撮像された画像データ中の特定被写体からの移動量を算出し、算出された移動量が所定の値以下であったときに、放射指示を受け付けた後、放射線源に放射線を放射させることを特徴とする。
本発明の放射線撮影プログラムは、コンピュータに、被写体に放射線を放射する放射線源に対して、放射線の放射指示を受け付ける機能と、被写体を時系列に撮像して各撮像毎の画像データを取得する機能と、取得された画像データから被写体の全部もしくは一部である特定被写体を検出する機能と、特定被写体が検出される度に、特定被写体の、特定被写体が含まれる画像データより前に撮像された画像データ中の特定被写体からの移動量を算出する機能と、算出された移動量が所定の値以下であったときに、放射指示を受け付けた後、放射線源に放射線を放射させる機能を実行させることを特徴とするものである。
本発明の放射線撮影装置、放射線撮影システムおよび放射線撮影方法並びに放射線撮影プログラムによれば、該特定被写体が検出される度に、特定被写体の、特定被写体が含まれる画像データより前に撮像された画像データ中の特定被写体からの移動量を算出し、算出された移動量が所定の値以下であったときに、放射指示を受け付けた後、放射線源に放射線を放射させることにより、被写体が放射線撮影に適した姿勢を維持したタイミングに際し、放射線撮影をすることができる。
以下、図面を参照して本発明の放射線撮影装置の一実施形態について説明する。
図1は本発明の放射線撮影装置の好ましい実施の形態である移動型X線装置の斜視図であり、図2はこの移動型X線装置の機能ブロック図である。
なお、図2のような移動型X線装置の構成は、補助記憶装置(不図示)に読み込まれた放射線撮影プログラムをコンピュータ(例えばパーソナルコンピュータ等)上で実行することにより実現される。また、この放射線撮影プログラムは、CD−ROM等の情報記憶媒体に記憶され、もしくはインターネット等のネットワークを介して配布され、コンピュータにインストールされることになる。
本発明の移動型X線装置Mは、本体部1、移動台車2、支持機構3、X線発生部4及び本体部1に収容された画像読取装置5を有する(図1)。X線撮影を行うときはイメージングプレートが収納されたカセッテを用いる。具体的には、X線発生部とカセッテ(イメージングプレート)との間に撮影対象を配置し、X線発生部からX線を照射して撮影対象を透過したX線をイメージングプレートに曝射することによりX線撮影を行う。
本体部1には移動型X線装置Mに装備されている各種機器や装置を操作するための操作パネル11(放射指示受付手段)やハンドル12、モニタ14が取り付けられており、電源が収納されている。また、本体部1にはメイン制御部MCが内蔵されており、メイン制御部MCは各種機器や装置と接続されている(図2)。図2中の矢印は信号(データ)の入出力を示しており、各種機器や装置はメイン制御部MCからの信号に応じて動作する。
移動台車2は左右一対の前輪21と後輪22とを備える。前輪21は旋回自在のキャスタであり、後輪22は移動台車2に搭載されたモータ23により駆動される駆動輪である。モータ23は正転・逆転可能であり、出力軸の回転を後輪22に伝達して後輪22を駆動(回転)させる。また、モータ23の出力軸には台車用の電磁ブレーキ24が取り付けられている。電磁ブレーキ24は無励磁作動型の電磁ブレーキであり、非通電時にブレーキが作動して、出力軸に制動力を発生させ後輪22を制動(停止)させる。なお、図1に示すように、移動台車2上に本体部1および支持機構3が配されている。
移動台車2(移動型X線装置M)を走行させるときは、操作者がハンドル12を握って操作する。ハンドル12にはブレーキ解除スイッチ13が設けられており、スイッチ13が押されている間は電磁ブレーキ24に通電してブレーキが解除され、スイッチ13が離されている間は電磁ブレーキ24への通電を遮断してブレーキが作動する。そこで、移動台車2を走行させるときは、操作者がブレーキ解除スイッチ13を押すようにハンドル12を握って操作する。また、ハンドル12の両端部には圧力センサが組み込まれており、ハンドル12が前方に押された場合、モータ23が正転して移動台車2が前進し、ハンドル12が後方に引っ張られた場合、モータ23が逆転して移動台車2が後退する。
移動台車2を制動(停止)させるときは、操作者がハンドル12を中間位置に戻すとともにブレーキ解除スイッチ13を離すことで、モータ23及び台車用の電磁ブレーキ24への通電が遮断され、モータの回転が停止しブレーキが作動する。モータ22の駆動又は停止はメイン制御部MCに格納されたモータ制御手段100により行われ、電磁ブレーキ24の作動又は解除はメイン制御部MCに格納されたブレーキ制御手段101により行われる。
支持機構3は、X線発生部4を支持する機構であり、支柱31とアーム32とを備える。支柱31は移動台車2上に立設されており、移動台車2の支柱31の取り付け箇所には、支柱31を軸中心に回転自在に支持する回転機構31rと支柱31の回転を制動する回転機構用の電磁ブレーキ33が取り付けられている。なお、支柱31の回転軸は、この支柱31の延びる方向に平行な軸である。アーム32は支柱31に昇降自在に取り付けられており、支柱31のアーム32の取り付け箇所にはアームの昇降を制動する昇降機構用の電磁ブレーキ34が取り付けられている。これら電磁ブレーキ33,34はいずれも無励磁作動型の電磁ブレーキであり、非通電時にブレーキが作動して、支柱31の回転角度及びアーム32の昇降位置を固定する。また、アーム31の先端部にはX線発生部4が取り付けられている。
X線発生部4は、アーム32を介して支柱31に支持されている。X線発生部4は、X線を発生するX線管41を有し、X線照射口にはX線可動絞り装置42が取り付けられている。メイン制御部MCにはX線発生部4のX線照射を許可又は禁止する放射線制御手段102が格納されており、X線発生部4は、放射線制御手段102がX線照射を禁止しているときは、X線を照射することができない。なお、図1に示すように、X線発生部4にはデジタルカメラ99(撮像手段)が接続されており、デジタルカメラ99は、時系列に撮像された各撮像毎の画像データはメイン制御部MCの特定被写体検出手段107等に転送される。
デジタルカメラ99により撮像された画像データはパネル14に表示することも可能である。
支柱31の回転角度又はアーム32の昇降位置を調整してX線発生部4の位置を調整するときは、操作者がX線発生部4に設けられた取っ手43を握って操作する。取っ手43にはアーム固定解除スイッチ44が設けられており、スイッチ44が押されているときは各電磁ブレーキ33,34への通電によりブレーキが解除され、スイッチ44が押されていないときには各電磁ブレーキ33,34への通電が遮断されてブレーキが作動する。そこで、X線発生部4の位置を調整するときは、操作者がアーム固定解除スイッチ44を押すように取っ手43を握った状態で位置を調整する。そして、操作者が支柱31の回転角度及びアーム32の昇降位置を調整してX線発生部4の位置決めをした後にアーム固定解除スイッチ44を離すことで、各電磁ブレーキ33,34が作動して支柱31の回転角度及びアーム32の昇降位置が固定される。各電磁ブレーキ33,34の作動又は解除はメイン制御部MCに格納された支持機構制御手段103により行われる。なお、支柱31の回転角度及びアーム32の昇降位置は手動により調整するようにしてもよい。
また、移動型X線装置Mは、支柱31を軸中心に回転させてアーム32を支柱31の軸中心回りに旋回させることで、X線発生部4が本体部1(移動台車2)の上方に位置する走行姿勢(図3(A))とX線発生部4が移動台車2から張り出した撮影姿勢(図3(B))とに切り替えることが可能である。支柱31の底部には支柱の回転角度を検出する姿勢センサ35が取り付けられている。
画像読取装置5はX線画像情報が記憶されたイメージングプレートから画像情報を読み取る。画像読取装置5は本体部1に格納されており、本体部1には画像読取装置5にカセッテを挿入するためのカセッテ挿入口51が設けられている。カセッテ挿入口51には開閉する蓋52が取り付けられている。画像読取装置5はカセッテ挿入口51からカセッテが挿入されることにより画像情報の読み取りを開始する。画像読取装置5は、挿入されたカセッテからイメージングプレートを取り出し、イメージングプレートから画像情報の読み取りを行った後、さらに読み取りが終了したイメージングプレートに対して残存する画像情報の消去を行う。メイン制御部MCには画像読取装置5の読み取りを許可又は禁止する読取制御手段105が格納されており、画像読取装置5は、読取制御手段105が読み取りを禁止しているときは、画像情報の読み取りを行うことができない。また、画像読取装置5にはカセッテが挿入されたことを検出するカセッテ検出センサ53が取り付けられており、メイン制御部MCに格納された読み取り実行判定手段106は画像読取装置5が読み取りを実行しているか否かを判定する。
画像読取装置5により読み取った画像情報は、メイン制御部MCを介して図示しない記憶装置に保存される。また、メイン制御部MCは、画像読取装置5により読み取った画像情報からX線画像を生成してモニタ14に表示する。その他、モニタ14にはX線発生部4や画像読取装置5の設定画面や、RIS(Radiology Information System)から取得した患者情報や検査情報などが表示される。さらに、モニタ14にはタッチパネルが取り付けられており、X線発生部4や画像読取装置5の設定、あるいは患者情報などの入力を行うこともできる。
メイン制御部MCには、モータ制御手段100、ブレーキ制御手段102、放射線制御手段103、支持機構制御手段104、読取制御手段105、実行判定手段106、特定被写体検出手段107および移動量算出手段108等により構成されている。
特定被写体検出手段107は、デジタルカメラ99により撮像された画像データに表れる被写体の全部もしくは一部である特定被写体(顔、胴体、足、手、動物の身体、その動物の部位等)の特徴を有する領域(例えば肌色を有する、目を有する、顔の形状を有する等)を特定被写体領域として検出するものである。以下、放射線撮影をするに適した姿勢としてX線発生部4に対して正面を向いていることを要するケースを想定し、特定被写体が、正面顔領域または正面を向いた身体領域を例に説明する。
例えば、特開2006−202276号(以下、参考文献1という)の手法を用いることができる。参考文献1記載の手法は、顔の追跡は、動きベクトル、特徴点検出等の公知の手法や学習データに対してリサンプリングの際に重みを逐次的に更新していき,できた機械を最後に学習機械に対する重みをつけて足し合わせて統合学習機械をつくる手法であるAdaboostに基づいたマシンラーニング手法を利用するものであることが考えられる。例えば、平均フレームモデルを実際の顔画像に嵌め込み、平均フレームモデル上の各ランドマークの位置を、顔から検出された相対応するランドマークの位置に合致するように移動することによって平均フレームモデルを変形させて顔のフレームモデルを構築するのに際し、マシンラーニング手法により、所定のランドマークであることが分かっている複数のサンプル画像上の点における輝度プロファイルと、該ランドマークではないことが分かっている複数のサンプル画像上の点における輝度プロファイルとに対して学習を行って得た識別器および各識別器に対する識別条件を用いて、顔画像から当該ランドマークを示す点の位置を検出する手法である。
また、特定領域検出手段107は、正面を向いた被写体の身体領域を検出するものであってもよい。例えば、特開2008−9576号(以下、参考文献2という)の手法または、特開2008−15641号(以下、参考文献3という)の手法を用いて、被写体の身体領域を検出することができる。
参考文献2記載の手法は、画像データ中の顔領域を検出し、検出された顔領域の位置情報から人体領域が含まれると推測される推測領域を決定し、その推測領域中の 人体領域を抽出し、推測領域中の輪郭周辺領域に人体領域の少なくとも一部が存在するか否かを判断し、輪郭周辺領域に人体領域が存在しないと判断されるまで、推測領域を拡張更新し、拡張更新された推測領域中の人体領域を抽出することを繰り返し行うものである。
また、参考文献3記載の手法は、画像データ中の顔領域を検出し、検出された顔領域の位置情報から人体領域が含まれるであろう候補領域を決定し、その候補領域を構成する各単位領域が人体領域を含むか否かを判断し、人体領域を含むと判断された単位領域の集合を人体領域が含まれると推測される推測領域として決定し、その推測領域中の人体領域を抽出し、推測領域中の輪郭周辺領域に人体領域が存在しないと判断されるまで、推測領域を拡張更新し、拡張更新された推測領域中の人体領域を抽出することを繰り返し行うものである。
また、特定被写体検出手段107は、動きベクトルに基づいて、特定被写体を検出してもよい。この動きベクトルは、従来既知の動きベクトル 検出方法によって検出すればよく、例えば、ある時点で連続する2つの静止画である画像データから、先の時点の画像データにおける所定の代表点に対して、後の時点の画像データにおけるこの代表点に該当する点を検索し、代表点の位置を始点とし、検索された点の位置を終点とするベクトルを動きベクトルとして検出すればよい。
特定被写体検出手段107は、特定被写体を検出することにより、X線放射による撮影に適した姿勢(例えば、デジタルカメラ99に向かって、顔または身体全体が正面を向いている姿勢)であるか否かを判別する。
移動量算出手段108は、特定被写体検出手段107により特定被写体が検出される度に、特定被写体の、この特定被写体が含まれる画像データより前に撮像された画像データ中の特定被写体からの移動量を算出するものである。
放射線制御手段102は、移動量算出手段108により算出された移動量が所定の値以下であったときに、操作パネル11により放射指示を受け付けた後、放射線源のX線発生部4に放射線を放射させる。
また、放射線制御手段102は、更に移動量算出手段108により算出された移動量が一定期間、所定の値以下である際に、放射線源であるX線発生部4に放射線を放射させるものであってもよい。
図4は本実施形態において行われる処理を示すフローチャートである。
ここでは特定被写体は、画像データに含まれる正面顔領域を例に説明する。操作パネル11(放射指示手段)は操作者からの入力を受け付けることにより、放射線源であるX線発生部4に対して、放射線の放射指示を受け付ける(ステップST1)。
特定被写体検出手段107は、操作パネル11により放射指示を受け付けた後に、デジタルカメラ99により時系列に撮像された各撮像毎の画像データから被写体の全部もしくは一部である正面顔領域を検出する(ステップST2)。
移動量算出手段108は、特定被写体検出手段107により正面顔領域が検出される度に、正面顔領域の、その正面顔領域が含まれる画像データより前に撮像された画像データ中の正面顔領域からの移動量を算出する(ステップST3)。ここでいう「画像データより前に撮像された画像データ」は、必ずしも一フレーム前の画像データでなくてもよく、所定の間隔があいたフレームである画像データから移動量を算出してもよい。
一定の条件を満たしている場合(ステップST4;YES)、放射線制御手段102は、放射線源であるX線発生部4に対して、放射線を放射させる(ステップST5)。
「一定の条件」は、例えば、移動量算出手段108により算出された移動量が所定の値以下であったときであり、かつ操作パネル11により放射指示を受け付けた後であることを条件とする。また、この「一定の条件」には、移動値算出手段106により算出された移動量が一定期間、所定の値以下である条件を更に付加してもよい。
一方、一定の条件を満たしていない場合(ステップST4;NO)、特定被写体検出手段107により継続して特定被写体の検出を行うように処理を繰り返す。
以上説明した、本発明の実施形態は単なる一例であり、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が可能である。例えば、移動台車が駆動輪を備えない手動式の移動型X線装置であってもよい。
また、本発明の放射線撮影装置は、移動型ではなく、設置型の放射線撮影装置であってもよい。
また、本発明では、放射線変換パネルの一例として、蓄積性蛍光体パネルであるイメージングプレートを収納したカセッテを例に説明したが、蛍光体に放射線画像としての放射線エネルギーを蓄積し、励起光を照射することで放射線画像を輝尽発光光として取り出すことのできる蓄積性蛍光体パネルのみならず、放射線画像が露光記録される従来からの放射線フイルムや、および放射線を直接電気信号に変換し、あるいは、放射線をシンチレータで可視光に変換した後、電気信号に変換して読み出す固体検出素子を用いた放射線検出器等の放射線変換パネルを用いても良い。
本実施形態に係る移動型X線装置の後方斜視図である。 本実施形態に係る移動型X線装置の機能ブロック図である。 図3(A)は本実施形態に係る移動型X線装置の走行時の姿勢を説明する模式図であり、図3(B)は本実施形態に係る移動型X線装置の撮影時の姿勢を説明する模式図である。 本発明の実施形態における放射線を放射するまでのフローチャートである。
符号の説明
M 移動型X線装置
1 本体部
11 操作パネル
12 ハンドル
13 ブレーキ解除スイッチ
14 モニタ
2 移動台車
21 前輪
22 後輪
23 モータ
24 電磁ブレーキ
3 支持機構
31 支柱
32 アーム
31r 回転機構
33,34 電磁ブレーキ
35 姿勢センサ
4 X線発生部
41 X線管
42 X線可動絞り装置
43 取っ手
44 アーム固定解除スイッチ
5 画像読取装置
51 カセッテ挿入口
52 蓋
53 カセッテ検出センサ
MC メイン制御部
96 被写体
97 ベッド
98 カセッテ
99 デジタルカメラ
100 モータ制御手段
101 ブレーキ制御手段
102 放射線制御手段
103 支持機構制御手段
105 読取制御手段
106 読み取り実行判定手段
107 特定被写体検出手段
108 移動量算出手段

Claims (7)

  1. 被写体に放射線を放射する放射線源と、
    前記放射線の放射指示を受け付ける放射指示受付手段と、
    前記被写体を時系列に撮像して各撮像毎の画像データを取得する撮像手段と、
    前記撮像手段により取得された画像データから前記被写体の全部もしくは一部である特定被写体を検出する特定被写体検出手段と、
    該特定被写体検出手段により特定被写体が検出される度に、該特定被写体の、該特定被写体が含まれる画像データより前に撮像された画像データ中の特定被写体からの移動量を算出する移動量算出手段と、
    前記移動量算出手段により算出された移動量が所定の値以下であったときに、前記放射指示受付手段により放射指示を受け付けた後、前記放射線源に放射線を放射させる放射線制御手段とを備えたことを特徴とする放射線撮影装置。
  2. 前記放射線制御手段は、更に前記移動量算出手段により算出された移動量が一定期間、所定の値以下である際に、前記放射線源に放射線を放射させるものであることを特徴とする請求項1記載の放射線撮影装置。
  3. 前記放射された放射線を蓄積する放射線画像情報が記憶されたイメージングプレートから画像情報を読み取る画像読取手段とを更に備えたことを特徴とする請求項1または2記載の放射線撮影装置。
  4. 移動台車と、
    前記移動台車を制動するブレーキと、
    前記ブレーキを作動又は解除するブレーキ制御手段とを更に備えたことを特徴とする請求項1から3いずれか1項記載の放射線撮影装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項記載の放射線撮影装置と、
    放射線画像情報が記憶された放射線変換パネルとを備えることを特徴とする放射線撮影システム。
  6. 被写体に放射線を放射する放射線源に対して、放射線の放射指示を受け付け、
    前記被写体を時系列に撮像して各撮像毎の画像データを取得し、
    前記取得された画像データから前記被写体の全部もしくは一部である特定被写体を検出し、
    該特定被写体が検出される度に、該特定被写体の、該特定被写体が含まれる画像データより前に撮像された画像データ中の特定被写体からの移動量を算出し、
    前記算出された移動量が所定の値以下であったときに、前記放射指示を受け付けた後、前記放射線源に放射線を放射させることを特徴とする放射線撮影方法。
  7. コンピュータに、
    被写体に放射線を放射する放射線源に対して、放射線の放射指示を受け付ける機能と、
    前記被写体を時系列に撮像して各撮像毎の画像データを取得する機能と、
    前記取得された画像データから前記被写体の全部もしくは一部である特定被写体を検出する機能と、
    該特定被写体が検出される度に、該特定被写体の、該特定被写体が含まれる画像データより前に撮像された画像データ中の特定被写体からの移動量を算出する機能と、
    前記算出された移動量が所定の値以下であったときに、前記放射指示を受け付けた後、前記放射線源に放射線を放射させる機能を実行させることを特徴とする放射線撮影プログラム。
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JP2013220359A (ja) * 2012-04-18 2013-10-28 General Electric Co <Ge> X線位置決めシステム用のピボット継手制動装置
JP2015054200A (ja) * 2013-09-13 2015-03-23 株式会社島津製作所 X線撮影装置

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