JP2009283340A - コネクタ装置の製造方法 - Google Patents

コネクタ装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009283340A
JP2009283340A JP2008135230A JP2008135230A JP2009283340A JP 2009283340 A JP2009283340 A JP 2009283340A JP 2008135230 A JP2008135230 A JP 2008135230A JP 2008135230 A JP2008135230 A JP 2008135230A JP 2009283340 A JP2009283340 A JP 2009283340A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
holder
mold
terminal
connector device
manufacturing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2008135230A
Other languages
English (en)
Inventor
Takaki Tanaka
隆貴 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alps Electric Co Ltd filed Critical Alps Electric Co Ltd
Priority to JP2008135230A priority Critical patent/JP2009283340A/ja
Publication of JP2009283340A publication Critical patent/JP2009283340A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】 多数の端子を高い精度で埋設することが可能なコネクタ装置の製造方法を提供すること。
【解決手段】 押し金型410と受け金型420とを、第1のホルダ20の窓部22を介して上下方向からそれぞれ挿入する。押し金型410と受け金型420との間に導通部材40を挟み込んだ状態でプレスすることにより、導通部材40の一端である第2端子42を所望の形状に曲げ変形させることができる。従来のように、あらかじめ曲げ形成した状態の端子を圧入する必要がなくなるので、端子を第1のホルダ20内に高精度に形成することができる。
【選択図】図9

Description

本発明は、例えば固定基板と配線基板とを接続するコネクタ装置の製造方法に係わり、特に多数の端子を高い精度で埋設することを可能としたコネクタ装置の製造方法に関する。
下記の特許文献1に記載されたコネクタ装置は、上面に自在に回動可能なレバーを備えたホルダと、レバーを回動させて開放状態になったホルダの上面に並設された複数のコンタクトとを有する構成である。
一方、下記の特許文献2に記載されたフローティングコネクタは、多数のコンタクト群を備えたコネクタボディに第1のFPCと第2のFPCとが互いに略平行な位置関係で接続されるようになっており、コネクタボディはこの状態で筐体の内側に弾性的に保持されるというものである。
特許第3732157号明細書 特開2003−100392号公報
上記従来のコネクタ装置では以下に示すような問題があった。
特許文献1および2に記載されたコネクタのホルダ(筐体)の製造は、そのほとんどの部分が所定の金型内に溶融化された合成樹脂を注入して行う射出成形法により行われるのが一般的ある。
しかし、射出成形法の対象となる部材の形状が複雑であるため、また複数の部材に分かれているため、これに適合するように複数の金型を用いて、複数回に分けて製造する必要があり、製造コストが高騰しやすく製造工程も煩雑であった。
しかも、特許文献2に記載されているように、コンタクトの固定は、コンタクトボディの圧入溝に対し各コンタクト群に形成されている圧入脚を圧入することにより行われる構成であるため、細いコンタクト自体に歪みなどの変形が生じやすく、すべてのコンタクトを高精度となるように製造することが難しいという問題があった。
本発明は上記従来の課題を解決するためのものであり、多数のコンタクト(端子)を樹脂内に高い精度で埋設できるようにしたコネクタ装置の製造方法を提供することを目的としている。
本発明は、配線基板の端部が挿入される差込口および前記配線基板が挿入される方向と直交する板厚方向に貫通する窓部とを備えたホルダと、前記ホルダの内面から前記差込口又は窓部の内部に突出するとともに弾性変形自在に支持された導通部材と、を備えたコネクタ装置の製造方法において、
前記差込口および前記窓部を有するホルダ内に前記導通部材を配置してインサート成形する第1の工程と、
受け金型と押し金型とを上下方向から前記窓部を介してそれぞれ挿入するとともに、前記受け金型と前記押し金型との間に前記導通部材を挟んでプレスすることにより前記導通部材の一端に一方の端子を形成する第2の工程と、
を備えることを特徴とするものである。
本発明では、インサート成形後に導通部材をプレスして変形させるようにしたことから、端子を樹脂内に圧入する工程を用いることなく高精度に形成することができる。
上記において、前記第1の工程に、前記ホルダの側面に前記ホルダを固定する固定片を形成する工程が含まれるものが好ましい。
上記手段では、同じインサート成形で、端子と固定片とを埋設することができる。
さらには、前記第2の工程に、受け金型と押し金型戸の間に前記固定片を挟み込んで前記固定片を変形させる工程が含まれるものが好ましい。
上記手段では、端子と固定片とを同じプレス工程中に曲げ加工することができる。
またさらには、前記第2の工程に、前記受け金型と前記押し金型との間に前記導通部材の他端をプレスして他方の端子を形成するとともに、前記他方の端子の底面と前記固定片の底面とを同一平面で形成する工程が含まれるものが好ましい。
上記手段では、接続用の端子の底面と固定用の固定片の底面とを同一平面に形成することができるため、コネクタ装置を固定基板にリフロー工程にて半田付けする際に、個々の端子と基板側のランドとの間の半田付けを確実に行うことができる。
本発明のコネクタ装置の製造方法では、多数の端子を樹脂内に高精度に形成することができる。
図1はコネクタ装置の使用状態を示す斜視図、図2は図1のII−II線に沿って切断した状態におけるコネクタ装置の断面図、図3はカバーを外した状態を示すコネクタ装置の平面図、図4は図2の斜視図、図5はZ2側から見たコネクタ装置の部分斜視図である。
図1ないし図4に示すように、本発明のコネクタ装置1は固定側となる第1のホルダ10と、可動側となる第2のホルダ20と、第1のホルダ10と第2のホルダ20を覆う金属製のカバー30と、導通部材40とを有して構成される。
第1のホルダ10は、合成樹脂によって形成された平面略コの字(またはCの字)形状をした部材である。第1のホルダ10のY1側には、幅(X1−X2)方向に延びる支持部11が設けられ、この支持部11のX1側に第1の腕部12が、X2側に第2の腕部13が設けられている。第1の腕部12と第2の腕部13とは互いに平行な状態で形成されている。
第1の腕部12および第2の腕部13のY2側には、段差状に延びる拡張部12B,13Bが連続して形成されている。拡張部12Bと拡張部13B間のX方向の対向寸法は、第1の腕部12と第2の腕部13間のX方向の対向寸法よりも広い寸法で形成されている。
拡張部12BのY2方向の先端には、図示X1方向の延びる第1の位置決め部材14が連続して形成され、他方の拡張部13Bの先端には、図示Y2方向に段差状に延びる第2の位置決め部材15が連続して形成されている。第1の位置決め部材14および第2の位置決め部材15の端部には、図示Z2方向に突出する位置決め突起14a,15aがそれぞれ形成されている。第1のホルダ10の支持部11には、後述する複数の第1端子41がX方向に所定の間隔で並設されている。
第1の腕部12の拡張部12BのX1側の側面、および第2の腕部13の拡張部13BのX2側の側面には、クランク状に折り曲げられて形成された固定片17,17が設けられている。この固定片17,17は、後述するように第1のホルダ10をインサート成形する際に、第1の腕部12の拡張部12Bの内部に所定の金属材料を埋設することにより形成される。なお、固定片17,17の底面17a,17aの底面はコネクタ装置1を固定基板100に固定する際の基準面Sとされる。
図1および図5に示すように、第1の腕部12の拡張部12Bの裏面(Z2側の面)で且つY2側の先端と内側面とが交わる角部には、この角部に3面18a,18bおよび18cからなる凹形状のストッパ部18が形成されている。同様に、第2の腕部13の拡張部13Bの裏面(Z2側の面)で且つY2側の先端と内側面とが交わる角部にも、3面19a,19bおよび19cからなる凹形状のストッパ部19が形成されている(図示せず)。これらストッパ部18,19と対向する位置には、後述するように第2のホルダ20側に設けられた当接片25,26が配置される。
第2のホルダ20も合成樹脂により形成されている。第2のホルダ20は、X方向を幅方向、Y方向を前後方向、Z方向を厚さ方向とする偏平な直方体形状の外観を有している。第2のホルダ20の正面(Y2側の面)には、前後方向に奥行きを有する差込口21が形成されている。この差込口21の内部には、後述する複数の第2端子42がX方向に所定の間隔で並設されている。また第2のホルダ20の幅方向の側面には、底面に沿ってX1およびX2方向に突出する当接片25,26が一体的に形成されている。
第2のホルダ20には、板厚方向(Z方向)に貫通する複数の窓部22がX方向に並設されている。なお、第2のホルダ20上面には上窓が形成され、下面には下窓が形成されているが、本発明では両者をともに窓部22として説明する。
隣接する窓部22と窓部22とはその間に設けられた仕切壁23によって仕切られている。複数の仕切壁23はY1側に設けられた基壁部20Aを介して幅方向に所定の間隔をおいて連結されている。
仕切壁23には、後述する配線基板110が装着される装着凹部23aが、Y2側を開放端として形成されている。装着凹部23aのZ方向の高さ寸法は、第2基板の板厚寸法と同程度が、それよりも僅かに広い寸法で形成されている。装着凹部23aのY2側の先端に上下には、差込口21の外部に向かって広がるテーパ部23b,23bが形成されている。差込口21から挿入された第2基板は、テーパ部23b,23bを介して装着凹部23aに案内される。
装着凹部23aのY1側の奥部上端には、当接部23cが形成されている。装着凹部23aに案内された第2基板の先端は、この当接部23cに突き当たることにより、これ以上の進入が停止されるようになっている。なお、当接部23cは、すべての装着凹部23aに形成される必要はなく、例えば図4に示すように1つ置き、さらには2つ置き、あるいは3つ置きに形成された構成であってもよい。また当接部23cは装着凹部23aの奥部上端ではなく、奥部下端に形成される構成であってもよい。
図4に示すように、導通部材40はY方向を長手方向とする導電性の金属材料で形成されている。Y1側の一端はクランク状に折り曲げられており、その先端には固定基板100に形成された接続用ランド103に半田付けするための第1端子41が形成されている。またY2側の他端には主としてZ1−Z2方向に弾性変形可能な第2端子42が形成されている。第2端子42は山折りに折り曲げられており、そのY1側の頂点に当接部42aが一体形成されている。そして、第1端子41と第2端子42とは、その間に設けられた連結部43によって連結されることにより、一つの導通部材40が構成されている。
なお、前記第1端子41、第2端子42および連結部43は同じ金属材料で一体形成されている。また連結部43の断面の縦横比(厚さ方向の寸法と幅方向の寸法との比)は、導通部材40が厚さ(Z)方向だけでなく、幅(X)方向にも変形しやすいように、一対一またはこれに近似する比率で形成されている。
導通部材40は、第1端子41(Y1側)側の一部40aが第1のホルダ10の支持部11内に埋設され、第2端子42側(Y1)の一部40bが第2のホルダ20の基壁部20A内に埋設されている。これにより、第1のホルダ10と第2のホルダ20とが弾性変形可能な導通部材40を介して連結されている。
第1端子41の端部は、第1のホルダ10の支持部11のY1側の面からY1方向に突出している。第1端子41の底面41Aは、前記支持面12A,13Aと同一平面となるように設定されるか、または前記支持面12A,13Aよりもわずかに下方(Z2方向)となるように折り曲げられている。
第2端子42は、第2のホルダ20に形成された差込口21内に露出する状態で設けられており、厚さ方向(Z方向)に弾性変形可能となるように片持ち支持されている。なお、差込口21の上面と第2端子42の当接部42aとの対向距離は、差込口21内に装着される配線基板110の厚さ寸法よりも狭い寸法に設定されている。
本実施の形態では、1つの窓部22に2つの第2端子42が設けられている。X方向に隣接する導通部材40どうしの間の対向間隔は一定であり、第2端子42と第2端子42との間隔もそれらの間に仕切壁23が存在するか否かに拘らず一定である。
複数の導通部材40は、長手方向をY方向に一致させた状態で、三方を支持部11、第1の腕部12および第2の腕部13により囲まれた領域内に設置される。この状態で、第2のホルダ20は、第1のホルダ10の拡張部12Bと拡張部13Bとが対向する領域内に設けられる。第2のホルダ20は、第1のホルダ10の支持部11に対し、複数の導通部材40を介して弾性的に支持されている。
この状態では、第2のホルダ20側に設けられた当接片25,26が第1のホルダ10に設けられたストッパ部18,19内に配置されている。図5に示すように、導通部材40が変形する前の中立状態では、当接片25とストッパ部18との間、および当接片26とストッパ部19との間には、それぞれ高さ(Z)方向にh、幅方向(X)にw、前後(Y)方向にdの隙間余裕が設けられている。したがって、当接片25とストッパ部18、および当接片26とストッパ部19とは、それぞれ互いに当接することのない状態で対向している。
外力が第2のホルダ20に作用すると、第2のホルダ20は3軸方向に可動することが可能である。そして、大きな外力が作用して第2のホルダ20が各方向にそれぞれ隙間余裕h、隙間余裕wまたは隙間余裕dだけ移動すると、当接片25,26が、ストッパ部18を形成する3面18a,18bおよび18cまたはストッパ部19を形成する3面19a,19bおよび19cのいずれかに当接するため、これ以上の第2のホルダ20の移動を制限することが可能である。
カバー30は、金属板を板金加工することにより形成されている。図1および図2に示すように、カバー30は支持部11、第1の腕部12および第2の腕部13で囲まれた領域の上面側を覆っている。
なお、カバー30は、複数の導通部材40を粉塵などから保護するとともに、エアー吸引式のマウント装置(図示せず)がコネクタ装置1を吸引するときの被吸着面としての利用されるものである。マウント装置がカバー30を吸着することにより、コネクタ装置1が固定基板100上の所定の位置に自動的に装着される(マウント工程)。
次に、コネクタの固定基板への固定方法(リフロー工程)について説明する。
図1および図2に示すように、コネクタ装置1は、カバー30がマウンター装置で吸着され、第1のホルダ10の下面を固定基板100に向けた状態でベースとなる固定基板100の表面100Aに装着される。このとき、位置決め突起14a,15aが、あらかじめ固定基板100に形成されている位置決め孔101,102に挿入される。これにより、コネクタ装置1が、固定基板100上の所定の位置に位置決めされた状態で取り付けられる。このとき、コネクタ装置1側の固定片17,17が、あらかじめ固定基板100の表面100Aに形成されている固定用ランド部104,104上に接触する。
同時に、各導通部材40に形成された複数の第1端子41の電極面41aが、固定基板100上に形成された複数の接続用ランド103にそれぞれ接触する。
コネクタ装置1および固定基板100は、この状態でリフロー工程に送られる。リフロー工程では、固定片17,17が固定用ランド部104,104に半田付けされ、これによりコネクタ装置1が固定基板100上に固定される。
同時に、複数の第1端子41と複数の接続用ランド103とが半田付けされてそれぞれ導通接続される。このとき、第2のホルダ20は、第1のホルダ10を固定端側として片持ち支持された導通部材40の自由端側に弾性支持されたフローティング状態に設定される。
図1及び図2に示すように、他方の回路基板である配線基板110は、第2のホルダ20の差込口21に挿入される。配線基板110の下面側(Z2側の面)には、Y方向を長手方向とする細線状の複数の接続パット111がX方向に並設されている。
配線基板110の先端を第2のホルダ20の差込口21から装着凹部23aに挿入すると、配線基板110の下面が導通部材40の第2端子42に当接し、第2端子42をZ2方向に撓み変形させる。
さらに配線基板110を装着凹部23aの奥部に挿入すると、第2端子42の当接部42aが接続パット111の表面に接触し、各接続パット111と第2端子42との間がそれぞれ導通接続される。配線基板110を装着凹部23aの奥部に向かって挿入する過程では、当接部42aが接続パット111の表面を摺動する。このため、接続パット111の表面および当接部42aの表面に形成されている酸化膜等の絶縁性被膜を除去することができ、両者の間の接触不良を防止し良好な導通状態が確保される。
次に、コネクタ装置の製造方法について説明する。
図6は本発明であるコネクタ装置の製造方法の一工程を示す斜視図、図7および図8はコネクタ装置を製造する一工程を示す金型の断面図であり、図7は成形時の断面図、図8は離型時の断面図を示している。図9はコネクタ装置の製造方法の一工程であるプレスステージに示す断面図であり、(A)はプレス前の断面図、(B)はプレス時の断面図、(C)はプレス後の断面図である。図10はコネクタ装置の製造方法の一工程であるプレスステージを他の方向から見た断面図である。
図6では符合Aが送り方向の上流側を示し、符号Bが送り方向の下流側を示している。図6に示すように、本発明のコネクタ装置は、複数の導通部材40が連結されたフープ材200に対して形成される。フープ材200は、導電性の金属板材を板金加工することにより形成されている。このフープ材200には、送り方向(A−B方向)に向かって太く帯状に延びた本体部210と、本体部210に平行して設けられた細い帯状の第1補助部220と、本体部210と第1補助部220とを連結する複数の前方連結部230および後方連結部240と、第1補助部220に設けられた固定片17,17とが一体的に形成されている。
前方連結部230と後方連結部240とは送り方向に沿って交互に形成されており、複数の導通部材40は前方連結部230と後方連結部240との間に設けられている。そして、第1補助部220が、隣接する個々の導通部材40と導通部材40との間を連結している。なお、第1補助部220には平行に延びる第2補助部250が設けられており、第2補助部250は導通部材40の第1端子41側を送り方向に連結している。
この状態では、第1端子41は直線状に延びた状態にあり、第2端子42は先端が下方に折り曲げられた状態にある。なお、第2端子42の折曲は、金属板材からフープ部材200を打ち抜き加工する際に、同時にプレス加工することにより形成される。フープ材200には、このような複数の導通部材40が一定の間隔Lで形成されている。
このようなフープ材200は、上流側のAから下流側のBに向かって一定の間隔Lで間欠的に送られる。
送り経路上には、所定の金型300を用いて射出成形を行うための成形ステージが設けられている。図7及び図8に示すように、金型300は第1金型310、第2金型320および入れ子330とを有して構成される。第1金型310と第2金型320とは、少なくとも一方が板厚方向に移動可能な状態にあり、入れ子330は前記板厚方向と直交する方向に移動可能な状態にある。
フープ材200が上流側から下流側へ向かって送られるとき、第1金型310、第2金型320および入れ子330とは離れた状態(図8の参照)にある。そして、フープ材200が所定の位置まで送られて一時的に停止すると、図7に示すように、第1金型310と第2金型320とが接近する方向に移動して互いに嵌合し、さらに入れ子330が第1金型310と第2金型320とが対向する隙間(キャビティ)内に挿入される。そして、図示しないゲートから溶融状態にある熱硬化性の合成樹脂がキャビティ内に圧入される。
そして、図8に示すように、冷却後に第1金型310と第2金型320とを離間させ、さらに入れ子330を引き抜くと、硬化した合成樹脂(コネクタ装置1)を金型300から離型させることができる。このとき、硬化した合成樹脂(コネクタ装置1)の内部に、フープ材200が埋設された第1のホルダ10と第2のホルダ20とが同時にインサート成形される。
第1金型310と第2金型320とを開き、入れ子330を外すと、フープ材200に樹脂成形された第1のホルダ10および第2のホルダ20とが送り方向に連なった状態のコネクタ装置1が出来上がる(フープ成形)。
この状態では、第1のホルダ10と第2のホルダ20との間に複数の導通部材40が第1補助部220と第2補助部250によって連結された状態で埋設されている。なお、第1補助部220と第2補助部250は、三方が支持部11、第1の腕部12および第2の腕部13によって囲まれた領域内に露出している。また第1の腕部12の拡張部12BのX1側の側面、および第2の腕部13の拡張部13BのX2側の側面には、それぞれ固定片17,17が変形前の平面形状のまま突出している。
このように、本発明では、フープ材200に対して、第1のホルダ10と第2のホルダ20とを同一工程で製造することができるため、別工程で製造する場合に比較して製造工程を少なくすることができる。しかも第1のホルダ10と第2のホルダ20とを同じ合成樹脂を用いて、インサート成形法により製造することができるため、従来に比較して出来上がりの成形精度を高めることができる。
また複数の導通部材40と固定片17,17とを同じ金属板材を用いて同一工程で形成することができる、このため、材料を無駄なく効率良く使用することができるとともに製造工程を容易化することができる。
ここで、図7および図8に示すように、第1金型310の対向面(Z2側の面)で、且つ第2のホルダ20を形成する部分に相当する位置には、各窓部22を形成する複数の凸部311がX方向に並設されている。さらに、各凸部311の下面には、Z2方向に三角形状に突出する押圧部312が形成されている。一方、第2金型320の対向面である上面(Z1側の面)には、前後(Y)方向に延びる溝321と溝321の先端にZ2方向に凹を成す略三角形状からなる複数の凹部322が一体形成されている。
図7に示すように、フープ材200を第2金型320の上に設置した状態で、第1金型310を組み合わせて閉じると、第1金型310の各凸部311が第2金型320の各溝321との間に導通部材40の第2端子42がそれぞれ入り込む。凸部311と溝321との間に形成される隙間は、成型時に導通部材40の第2端子42に無理な力が作用して変形してしまうことを防止する保護用の逃げ穴としての機能を有している。また、溝321は隣接する端子と端子の間に樹脂の流れ込みを防止するシーリングの役目も担っている。
次に、フープ材200は図示しないカッティングステージに送られる。
このカッティングステージでは、フープ材200に連結された状態のコネクタ装置1がカッティング装置(図示せず)に取り付けられる。そして、隣接する導通部材40と導通部材40との間を連結している第1補助部220と第2補助部250との間がカッターで切断される。これにより、電気的に独立した複数の導通部材40に切り分けられる。
次に、連結状態になるコネクタ装置1がプレス機を使用するプレスステージに送られ、フープ材200に対する曲げ加工が行われる。
プレスステージに使用されるプレス機は、例えば図9に示すような押し金型410と受け金型420とを有して構成される。押し金型410と受け金型420とは互いに接離可能な状態で対向して配置されている。コネクタ装置1が押し金型410と受け金型420との間に適正な状態で設置されると、押し金型410と受け金型420との距離が接近し、これらによってコネクタ装置1がプレスされる。
図9(A)ないし(C)に示す押し金型410と受け金型420は、コネクタ装置1内に設けられたフープ材200を折り曲げ加工するためのものである。
図9(A)に示すように、一方の押し金型410の上端(Z1側の端部)には面取りされた凸状の第1押圧部411が形成され、他方の受け金型420の下端(Z2側の端部)には斜面からなる第1受け部421が対向するように形成されている。
押し金型410および受け金型420の幅(X)方向の幅寸法、前後(Y)方向の奥行寸法は、第2のホルダ20のこれに対応する窓部22の各寸法よりも小さい。このため、窓部22に対し、押し金型410は下方側から上方向に向かって、受け金型420は上側から下方向に向かってそれぞれ挿入させることが可能な状態にある。
図9(B)に示すように、下側から押し金型410を窓部22の内部に進入させ、且つ上側から受け金型420を窓部22の内部に進入させると、第1押圧部411と第1受け部421との間に導通部材40の第2端子42を挟み込んでプレスすることができる。
このとき、第1押圧部411が第2端子42を持ち上げる方向に加圧し、第1受け部421が持ち上げられた第2端子42を受けるため、第2端子42を「へ」の字状(または「L」字状)の山折りに曲げ変形させることができる。
そして、図9(C)に示すように、プレス後に押し金型410と受け金型420との間の距離を離し、窓部22から第1押圧部411および第1受け部421を抜脱すると、「へ」の字状(または「L」字状)に折り曲げられた第2端子42を得ることができる。
図10に示すように、上述の押し金型410および受け金型420には、固定片17,17をプレス加工するための第2の押圧部412と第2の受け部422が形成され、さらに複数の第1端子41を押し曲げるための第3の押圧部413と第3の受け部423がそれぞれ形成されている。
この実施の形態では、第2の押圧部412が凹状に、第2の受け部422が凸状に形成され、第3の押圧部413が凹状に、第3の受け部423は平面として形成されている。第3の押圧部413は幅(X)方向に沿って所定の間隔で複数形成されている。そして、第2の押圧部412と第3の受け部423とは同一平面(基準面S)で形成されている。
なお、第2の押圧部412と第2の受け部422とは、押し金型410および受け金型420の幅(X)方向の両側に設けられており、拡張部12B,13Bの各側面から突出形成されている固定片17,17にそれぞれ対応している。
押し金型410および受け金型420を、図10の実線に示す位置から点線で示す位置に接近させると、第2の押圧部412と第2の受け部422との間で固定片17をプレスすることができ、第3の押圧部413と第3の受け部423との間で複数の第1端子41をプレスすることができる。
そして、押し金型410および受け金型420との距離を互いに離すことにより、それぞれクランク状に折り曲げられた固定片17,17および複数の第1端子41を得ることができる。
しかも、第2の押圧部412と第3の受け部423とは同一平面(基準面)で形成されているため、折り曲げ後の固定片17,17の底面と複数の第1端子41の底面とを同じ平面(基準面)上に形成することが可能である。
このため、図1に示すようにコネクタ装置1を固定基板100に取り付け際、固定片17,17をこれに対応して設けられた固定用ランド部104,104に接触させると、複数の第1端子41をこれに応じて設けられている複数の接続用ランド103に対して確実に接触させることができる。よって、リフロー工程では、固定片17,17と固定用ランド部104,104との間の半田付け、および複数の第1端子41と複数の接続用ランド103との間の個々の半田付けを確実に行うことができる。よって、コネクタ装置1の確実な固定と、良好な端子間接続とを実現できる。
最後、フープ材200の不用な部分、具体的には本体部210、前方連結部230、後方連結部240などコネクタ装置1から切断されて除去される。これにより、個々のコネクタ装置1が完成する。
そして、完成後のコネクタ装置1が固定基板100に送られ、マウント工程およびリフロー工程を経ることにより、固定基板100上に固定される。
コネクタ装置の使用状態を示す斜視図、 図1のII−II線に沿って切断した状態におけるコネクタ装置の断面図、 カバーを外した状態を示すコネクタ装置の平面図、 図2の斜視図、 Z2側から見たコネクタ装置の部分斜視図、 本発明であるコネクタ装置の製造方法の一工程を示す斜視図、 コネクタ装置を製造する一工程である成形時を示す金型の断面図、 コネクタ装置を製造する一工程である離型時を示す金型の断面図、 コネクタ装置の製造方法の一工程であるプレスステージに示す断面図であり、(A)はプレス前の断面図、(B)はプレス時の断面図、(C)はプレス後の断面図、 コネクタ装置の製造方法の一工程であるプレスステージを他の方向から見た断面図、
符号の説明
1 コネクタ装置
10 第1のホルダ
11 支持部
12 第1の腕部
12B 拡張部
13 第2の腕部
13B 拡張部
17 固定片
18,19 ストッパ部
20 第2のホルダ
21 差込口
25,26 当接片
22 窓部
23 仕切壁
30 カバー
40 導通部材
41 第1端子
42 第2端子
43 連結部
100 固定基板
101,102 位置決め孔
103 接続用ランド
104 固定用ランド部
110 配線基板
200 フープ材
300 金型
310 第1金型
320 第2金型
330 入れ子
410 押し金型
412 第2の押圧部
420 受け金型
423 第3の受け部

Claims (4)

  1. 配線基板の端部が挿入される差込口および前記配線基板が挿入される方向と直交する板厚方向に貫通する窓部とを備えたホルダと、前記ホルダの内面から前記差込口又は窓部の内部に突出するとともに弾性変形自在に支持された導通部材と、を備えたコネクタ装置の製造方法において、
    前記差込口および前記窓部を有するホルダ内に前記導通部材を配置してインサート成形する第1の工程と、
    受け金型と押し金型とを上下方向から前記窓部を介してそれぞれ挿入するとともに、前記受け金型と前記押し金型との間に前記導通部材を挟んでプレスすることにより前記導通部材の一端に一方の端子を形成する第2の工程と、
    を備えることを特徴とするコネクタ装置の製造方法。
  2. 前記第1の工程に、前記ホルダの側面に前記ホルダを固定する固定片を形成する工程が含まれる請求項1記載のコネクタ装置の製造方法。
  3. 前記第2の工程に、前記受け金型と前記押し金型との間に前記固定片を挟み込んで前記固定片を変形させる工程が含まれる請求項2記載のコネクタ装置の製造方法。
  4. 前記第2の工程に、前記受け金型と前記押し金型との間に前記導通部材の他端をプレスして他方の端子を形成するとともに、前記他方の端子の底面と前記固定片の底面とを同一平面で形成する工程が含まれる請求項3記載のコネクタ装置の製造方法。
JP2008135230A 2008-05-23 2008-05-23 コネクタ装置の製造方法 Withdrawn JP2009283340A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008135230A JP2009283340A (ja) 2008-05-23 2008-05-23 コネクタ装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008135230A JP2009283340A (ja) 2008-05-23 2008-05-23 コネクタ装置の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009283340A true JP2009283340A (ja) 2009-12-03

Family

ID=41453578

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008135230A Withdrawn JP2009283340A (ja) 2008-05-23 2008-05-23 コネクタ装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009283340A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020004077A1 (ja) * 2018-06-25 2020-01-02 ヒロセ電機株式会社 遮蔽板を有する電気コネクタ、及び、該電気コネクタのハウジングの製造方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6074369A (ja) * 1983-09-30 1985-04-26 ホシデン株式会社 コネクタの製造法
JPH09139274A (ja) * 1995-11-14 1997-05-27 Honda Tsushin Kogyo Kk I/oコネクタの製造方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6074369A (ja) * 1983-09-30 1985-04-26 ホシデン株式会社 コネクタの製造法
JPH09139274A (ja) * 1995-11-14 1997-05-27 Honda Tsushin Kogyo Kk I/oコネクタの製造方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020004077A1 (ja) * 2018-06-25 2020-01-02 ヒロセ電機株式会社 遮蔽板を有する電気コネクタ、及び、該電気コネクタのハウジングの製造方法
JP2020004494A (ja) * 2018-06-25 2020-01-09 ヒロセ電機株式会社 遮蔽板を有する電気コネクタ、及び、該電気コネクタのハウジングの製造方法
CN112106263A (zh) * 2018-06-25 2020-12-18 广濑电机株式会社 具有遮蔽板的电连接器、以及该电连接器的壳体的制造方法
EP3813207A4 (en) * 2018-06-25 2022-04-06 Hirose Electric Co., Ltd. SHIELD PLATE ELECTRICAL CONNECTOR, AND METHOD OF MAKING ELECTRICAL CONNECTOR HOUSING
US11424568B2 (en) 2018-06-25 2022-08-23 Hirose Electric Co., Ltd. Electric connector having shielding plate, and manufacturing method for housing of electric connector
JP2022132490A (ja) * 2018-06-25 2022-09-08 ヒロセ電機株式会社 遮蔽板を有する電気コネクタ、及び、該電気コネクタのハウジングの製造方法
JP7369830B2 (ja) 2018-06-25 2023-10-26 ヒロセ電機株式会社 遮蔽板を有する電気コネクタ、及び、該電気コネクタのハウジングの製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5071362A (en) Self-operative electrical shunting contact and method for forming
US10276983B2 (en) Connector and method of fabricating the same
JP2010097727A (ja) 基板対基板コネクタ
KR20140096943A (ko) 메모리카드용 커넥터
JP5509915B2 (ja) 電気コネクタとその成形方法
JP7454995B2 (ja) コネクタ及びコネクタ対
US20180138610A1 (en) Press-fit terminal and manufacturing method for same
JP2023017032A (ja) コネクタ
TWI360264B (ja)
US20050014424A1 (en) Connector terminal material, connector terminal, method for producing connector terminal and method for producing substrate with connector
CN112310736B (zh) 端子及基板用连接器
JP2008218083A (ja) 端子組立体及びコネクタ
JP2006202644A (ja) 電気コネクタ用シェル、電気コネクタ及びこの製造方法
JP5457888B2 (ja) カードコネクタ及びカードコネクタの製造方法
JP2008171611A (ja) 電気コネクタ
JP2009283340A (ja) コネクタ装置の製造方法
US5730613A (en) Electrical connector for connecting flexible circuit boards
US11764510B2 (en) Connector and connector pair
JP2009283339A (ja) コネクタ装置およびその製造方法
US20090298345A1 (en) Connector
KR102128123B1 (ko) 플러그 커넥터
KR102143973B1 (ko) 커넥터
JPH10264163A (ja) インサート金型及びそれを用いた表面実装型コネクタ
TWI568098B (zh) 卡連接器
TWI674717B (zh) 板用電連接器之製造方法及其所製成之板用電連接器

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101214

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20110119