JP2009283070A - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】読み出しパスの素子耐圧の低減化、及び回路面積の縮小を可能にする。
【解決手段】半導体記憶装置は、ブロック11−1及び11−2と、ブロック11−1からデータが転送される第1及び第2のデータ線と、ブロック11−2からデータが転送される第3及び第4のデータ線と、ブロック11−2及び11−2に共有され、かつ第1及び第2の入力端子の電圧差を用いてデータを検知するセンスアンプ12と、データの読み出し時に、各データ線と第1及び第2の入力端子との接続を制御する読み出しスイッチ回路15と、前記第1及び第2の入力端子に接続された2本のデータ線を電気的に接続するイコライズ回路14と、第1及び第2のデータ線に書き込み電圧を供給する書き込み回路16と、データの書き込み時に、第1のデータ線と第3のデータ線との接続、及び第2のデータ線と第4のデータ線との接続を制御するパススイッチ回路SWPとを含む。
【選択図】 図4

Description

本発明は、半導体記憶装置に係り、例えば電気的に書き換えが可能なメモリセルを備えた半導体記憶装置に関する。
不揮発性半導体メモリとしては、電気的に書き換えが可能なメモリセルを備えたフラッシュメモリが知られている。フラッシュメモリを構成するメモリセルは、浮遊ゲート電極と制御ゲート電極とを含む積層ゲート構造を有する。このメモリセルにデータを書き込む場合、制御ゲート電極及びドレインに書き込み電圧を印加してチャネルにホットエレクトロンを発生させ、このホットエレクトロンを浮遊ゲート電極に注入することにより行う。
例えば、バンク単位での同時実行機能を有するNOR型フラッシュメモリは、任意のバンクに対する書き込み・消去動作の際に発生するノイズが、別のバンクのデータ読み出し動作に影響を及ぼす可能性がある。この種の関連技術として、NOR型フラッシュメモリに使用されるセンスアンプの読み出しマージンを増大する技術が開示されている(特許文献1参照)。
特開2006−302369号公報
本発明は、素子耐圧の低減化、及び回路面積の縮小化が可能な半導体記憶装置を提供する。
本発明の第1の視点に係る半導体記憶装置は、電気的に書き換えが可能な複数のメモリセルをそれぞれが有する第1及び第2のブロックと、前記第1のブロックに配設され、かつ前記第1のブロックからデータが転送される第1及び第2のデータ線と、前記第2のブロックに配設され、かつ前記第2のブロックからデータが転送される第3及び第4のデータ線と、前記第1のブロックと前記第2のブロックとに共有され、かつ第1及び第2の入力端子を有し、かつ前記第1及び第2の入力端子の電圧差を用いてデータを検知するセンスアンプと、データの読み出し時に、各データ線と前記第1及び第2の入力端子との接続を制御する読み出しスイッチ回路と、データの読み出し動作の前に、前記第1及び第2の入力端子に接続された2本のデータ線を電気的に接続するイコライズ回路と、前記第1及び第2のデータ線に書き込み電圧を供給する書き込み回路と、データの書き込み時に、前記第1のデータ線と前記第3のデータ線との接続、及び前記第2のデータ線と前記第4のデータ線との接続を制御するパススイッチ回路とを具備する。
本発明の第2の視点に係る半導体記憶装置は、電気的に書き換えが可能な複数のメモリセルをそれぞれが有する第1及び第2のブロックと、前記第1のブロックに配設され、かつ前記第1のブロックからデータが転送される第1及び第2のデータ線と、前記第2のブロックに配設され、かつ前記第2のブロックからデータが転送される第3及び第4のデータ線と、前記第1のブロックと前記第2のブロックとに共有され、かつ第1及び第2の入力端子を有し、かつ前記第1及び第2の入力端子の電圧差を用いてデータを検知するセンスアンプと、データの読み出し時に、各データ線と前記第1及び第2の入力端子との接続を制御する読み出しスイッチ回路と、データの読み出し動作の前に、前記第1及び第2の入力端子に接続された2本のデータ線を電気的に接続するイコライズ回路と、前記第1及び第2のデータ線に書き込み電圧を供給する第1の書き込み回路と、前記第3及び第4のデータ線に書き込み電圧を供給する第2の書き込み回路とを具備する。
本発明の第3の視点に係る半導体記憶装置は、電気的に書き換えが可能な複数のメモリセルをそれぞれが有する第1及び第2のブロックと、前記第1のブロックに配設され、かつ前記第1のブロックからデータが転送される第1及び第2のデータ線と、前記第2のブロックに配設され、かつ前記第2のブロックからデータが転送される第3及び第4のデータ線と、前記第1のブロックと前記第2のブロックとに共有され、かつ第1及び第2の入力端子を有し、かつ前記第1及び第2の入力端子の電圧差を用いてデータを検知するセンスアンプと、データの読み出し時に、各データ線と前記第1及び第2の入力端子との接続を制御する読み出しスイッチ回路と、データの読み出し動作の前に、前記第1及び第2の入力端子に接続された2本のデータ線を電気的に接続するイコライズ回路と、前記第1及び第2のブロック間に配置され、かつ前記第1乃至4のデータ線に書き込み電圧を供給する書き込み回路とを具備する。
本発明によれば、素子耐圧の低減化、及び回路面積の縮小化が可能な半導体記憶装置を提供することができる。
フラッシュメモリにおいて、それぞれが複数のメモリセルを有する2つのブロックで1つのセンスアンプを共有する方式が考えられる。この場合、センスアンプは、第1のブロックに含まれるメモリセルにつながるデータ線からデータを読み出すとともに、第2のブロックに含まれるメモリセルにつながるデータ線からもデータを読み出す。
上記方式において、例えば、昇圧電源等の高電圧を利用する書き込み回路に対してセンスアンプを対極に配置することで、そのノイズがデータ読み出し動作に影響を及ぼさないチップ構成とすることが可能である。
このような構成のフラッシュメモリにおいて、データの書き込みに使用される書き込み電圧を第1のブロックを介して第2のブロックに供給する場合、センスアンプや、センスアンプとデータ線との接続を制御するスイッチ回路にも、書き込み電圧が印加されてしまう。
さらに、読み出し動作を高速化するためにデータ線のイコライズを行う場合、イコライズ回路を用いて、データが転送されるデータ線とリファレンス側のデータ線とをショートさせてこれらのデータ線を同電位にする。この場合、データ線は書き込み時の書き込み電圧を供給するパスとしても使用されるため、イコライズ回路に使用されるトランジスタには高耐圧トランジスタを用いなければならない。そうすると、そのゲート信号も高電圧信号でなければならず、動作速度の遅れ、センスアンプへのノイズ等の悪影響が考えられる。また、高耐圧用の素子分離なども必要なため、レイアウトサイズも大きくなってしまう。
以下、本願発明者が見出した上記知見に基づき、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明において、同一の機能及び構成を有する要素については、同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。
(第1の実施形態)
<半導体記憶装置の構成>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る半導体記憶装置の全体構成を示すブロック図である。半導体記憶装置は、n個(nは1以上の自然数)のバンク1−1〜1−nを備えている。各バンク1は、データ書き込み動作、データ読み出し動作、及びデータ消去動作を同時に並行して実行可能な単位である。すなわち、本実施形態の半導体記憶装置は、複数のバンク1に対して、データ書き込み動作、データ読み出し動作、及びデータ消去動作を並行して同時に実行することができる。
また、半導体記憶装置は、n個のバンク1−1〜1−nに対して、データ書き込み動作、データ読み出し動作、及びデータ消去動作を制御する周辺回路2を備えている。周辺回路2は、外部からアドレスADD(カラムアドレス及びロウアドレスを含む)、コマンドCMD、及び入力データDIを受ける。そして、周辺回路2は、入力データをバンク1−1〜1−nに書き込み、或いはバンク1−1〜1−nから読み出した出力データDOを外部に出力する。周辺回路2は、カラムデコーダ17、ロウデコーダ18、入出力バッファ19、ソース線/ウェル制御回路20、及び制御回路21等から構成されている。周辺回路2に含まれる各回路の具体的な動作については後述する。
図2は、1個のバンク1−1を中心に示した半導体記憶装置の主要部を示すブロック図である。バンク1−2〜1−nの構成も、図2と同じである。各バンク1は、2個のブロック11−1及び11−2と、2個のブロック11−1及び11−2に共通して設けられたセンスアンプ回路12、イコライズ回路13及び書き込み回路16と、を備えている。さらに、各バンク1は、各ブロック11に対応して設けられたカラムゲート13及びスイッチ回路15を備えている。
各ブロック11は、複数のメモリセルMCを備えている。このメモリセルMCは、不揮発性半導体メモリの一種でありかつ電気的に書き換えが可能なフラッシュメモリから構成される。フラッシュメモリの種類としては特に限定されず、NOR型、NAND型、AND型、DINOR(Divided bit-line NOR)型等のいずれを用いてもよい。なお、本実施形態では、NOR型フラッシュメモリを一例に挙げて説明する。
2個のブロック11−1及び11−2間には、ブロック11−1及び11−2からデータ線DLを介して転送されたデータを検知及び増幅する(読み出す)センスアンプ回路12が設けられている。すなわち、本実施形態の半導体記憶装置は、1個のセンスアンプ回路12をこれの両側に配置された2個のブロック11−1及び11−2で共有する共有センスアンプ方式を用いている。
図3は、1個のブロック11−1の構成を示す回路図である。なお、ブロック11−2の構成も、図2と同じである。
ブロック11−1内には、Y方向に延在する複数本(m本)のビット線BL1〜BLm、X方向に延在する複数本(n本)のワード線WL1〜WLnが配設されている。各ビット線BLには、複数個(n個)のメモリセルMCが並列に接続されている。
各メモリセルMCは、P型ウェル上に形成された積層ゲート構造、この積層ゲート構造両側のP型ウェル内に形成されたソース及びドレインを備えたMOSFET(metal oxide semiconductor field effect transistor)から構成される。積層ゲート構造は、P型ウェルから順に、トンネル絶縁膜、電荷蓄積層(浮遊ゲート電極)、ゲート間絶縁膜、制御ゲート電極が積層されて構成されている。メモリセルMCの制御ゲート電極は、ワード線WLに接続されている。メモリセルMCのドレインは、ビット線BLに接続されている。メモリセルMCのソースは、ソース線SLに接続されている。メモリセルMCは、浮遊ゲート電極に蓄えられる電子の数に応じて閾値電圧が変化し、この閾値電圧の違いに応じてデータを記憶する。メモリセルMCは、2値(1ビット)を記憶するように構成されていてもよいし、多値(2ビット以上のデータ)を記憶するように構成されていてもよい。また、メモリセルMCは、電荷蓄積層としての窒化膜中にトラップされた電子あるいは正孔の数に応じて閾値電圧が変化し、この閾値電圧の違いに応じてデータを記憶するMONOS(metal oxide nitride oxide silicon)構造であってもよい。
また、ブロック11−1内には、Y方向に延在する複数本(j本)のデータ線DL1〜DLjが配設されている。ビット線BLは、カラムゲート13−1を介してデータ線DLに接続されている。また、m本のビット線BL1〜BLmのうち所定数(k本)のビット線BLが、カラムゲート13−1を介して1本のデータ線DLに接続されている。すなわち、1本のデータ線DLには、k本のビット線BLからデータが転送される。
カラムゲート13−1は、m本のビット線BLに対応したm個のカラム選択トランジスタCTを備えている。各カラム選択トランジスタCTは、データ線DLとビット線BLとの間に直列に接続されている。カラム選択トランジスタCTのゲートはカラム選択線CSLに接続され、このカラム選択線CSLはカラムデコーダ17に接続される。ブロック11−2にも、図3に示したカラムゲート13−1と同様の構成のカラムゲート13−2が接続されている。
書き込み回路16は、データの書き込み時に使用される高電圧の書き込み電圧を生成する。そして、書き込み回路16は、この書き込み電圧をブロック11−1及びブロック11−2に供給する。
イコライズ回路14は、読み出し動作を行う前に、センスアンプ回路12に含まれる1個のセンスアンプSAに接続される2本のデータ線(データが転送されるデータ線と、リファレンスとして使用されるデータ線)を電気的に接続することで、これら2本のデータ線を同電圧にする。このイコライズ回路14の動作により、読み出し動作を高速化することが可能となる。
スイッチ回路15−1は、データの読み出し時に、ブロック11−1内のデータ線DLをセンスアンプ回路12に接続する。同様に、スイッチ回路15−2は、データの読み出し時に、ブロック11−2内のデータ線DLをセンスアンプ回路12に接続する。また、スイッチ回路15−1は、データの書き込み時には、ブロック11−1内のデータ線DLをブロック11−2内のデータ線DLに接続する。
カラムデコーダ17は、カラムアドレスに基づいて、ブロック11−1内のビット線BLを選択する。同様に、カラムデコーダ17は、カラムアドレスに基づいて、ブロック11−2内のビット線BLを選択する。このビット線BLの選択は、カラム選択線CSLを用いて行われる。
ロウデコーダ18には、ブロック11−1及び11−2内のワード線WLが接続されている。ロウデコーダ18は、ロウアドレスに基づいて、ブロック11−1内のワード線WLを選択する。同様に、ロウデコーダ18は、ロウアドレスに基づいて、ブロック11−2内のワード線WLを選択する。なお、このワード線WLの選択動作には、ワード線WLに書き込み電圧、読み出し電圧等を供給する動作が含まれる。
ソース線/ウェル制御回路20は、データ書き込み動作、データ読み出し動作、及びデータ消去動作に応じて、ブロック11−1及び11−2内のソース線SL、及びPウェルに所定の電圧を供給する。
入出力バッファ19は、データの書き込み時には外部から供給される入力データDIを書き込み回路16に供給し、データの読み出し時にはセンスアンプ回路12により検知された読み出しデータを出力データDIとして外部に出力する。
制御回路21は、半導体記憶装置の各回路の動作を制御する。制御回路21は、外部からデータの書き込み/消去/読み出しの動作モードを設定するためのコマンドCMDを受け、このコマンドCMDに基づいて、半導体記憶装置の各回路の動作を制御する。
なお、前述したように、カラムデコーダ17、ロウデコーダ18、入出力バッファ19、ソース線/ウェル制御回路20、及び制御回路21は、図1に示した周辺回路2に含まれる。カラムデコーダ17、ロウデコーダ18、入出力バッファ19、ソース線/ウェル制御回路20、及び制御回路21は、n個のバンク1−1〜1−nに対して共通に設けられ、各ブロック1に対して前述した動作を実行する。
次に、スイッチ回路15−1及び15−2の具体的な構成について説明する。図4は、スイッチ回路15−1及び15−2の構成を中心に示したバンク1の回路図である。なお、図4には、センスアンプ回路12に含まれる1個のセンスアンプSAと、この1個のセンスアンプSAに対応して設けられた、ブロック11−1内の2本のデータ線DL1、DL2、及びブロック11−2内の2本のデータ線DL3、DL4を示している。他のセンスアンプSAについても図4と同じ構成である。
センスアンプ回路12に含まれる1個のセンスアンプSAは、データ入力側とリファレンス側の2つの入力端子を備えており、これら2つの入力端子の電圧差を用いてデータの検知及び増幅を行う。センスアンプSAの2つの入力端子間には、イコライズ回路14に含まれる1個のイコライズ回路14−1が接続されている。イコライズ回路14−1は、例えばPチャネルMOSトランジスタとNチャネルMOSトランジスタとが並列に接続されたトランスファーゲートにより構成される。イコライズ回路14は、センスアンプSAの数に対応した数のトランスファーゲートを備えている。イコライズ回路14−1のゲートは、動作モードに応じて制御回路21により制御される。イコライズ回路14−1がオンすることで、センスアンプSAの2つの入力端子間(すなわち、2つの入力端子に接続された2本のデータ線)が同電圧に設定される。
スイッチ回路15−1は、1本のデータ線DLごとに、書き込みパススイッチSWP、読み出しスイッチSWH、リファレンススイッチSWR、及びリセットスイッチRSTを備えている。スイッチ回路15−2は、1本のデータ線DLごとに、読み出しスイッチSWH、リファレンススイッチSWR、及びリセットスイッチRSTを備えている。これら書き込みパススイッチSWP、読み出しスイッチSWH、リファレンススイッチSWR、及びリセットスイッチRSTは、例えばNチャネルMOSトランジスタにより構成される。
スイッチの接続関係について、データ線DL1及びDL3を例に挙げて説明する。データ線DL1の一端には、スイッチSWH1、SWR1、及びRST1のドレインが接続されている。スイッチSWH1のソースは、センスアンプSAの第1の入力端子に接続されている。スイッチSWR1のソースは、センスアンプSAの第2の入力端子に接続されている。スイッチRST1のソースは、接地されている。
さらに、データ線DL1の一端には、書き込みパスを構成する書き込みパススイッチSWP1のドレインが接続されている。書き込みパススイッチSWP1のソースは、書き込みパスを構成する配線15A−1の一端に接続されている。配線15A−1の他端は、データ線DL3に接続されている。
同様に、データ線DL2及びデータ線DL4間は配線15A−2で接続されており、データ線DL2とデータ線DL4との電流経路の接続状態を制御する書き込みパススイッチSWP2が接続されている。なお、書き込みパススイッチSWP、読み出しスイッチSWH、リファレンススイッチSWR、及びリセットスイッチRSTのゲートは制御回路21に接続されており、これらスイッチのオン/オフは制御回路21により制御される。
一方、ブロック11−1に含まれるデータ線DLの他端には、書き込み回路16が接続されている。書き込み回路16は、書き込み電源回路16Aと、電源線16Bと、データ線DLに対応した数の書き込みスイッチP_SW、及びリセットスイッチP_RSTとを備えている。書き込みスイッチP_SW、及びリセットスイッチP_RSTは、例えばNチャネルMOSトランジスタにより構成される。書き込み電源回路16Aは、データの書き込み時に使用される高電圧の書き込み電圧を生成する。書き込み電源回路16Aには、電源線16Bが接続されている。
スイッチの接続関係について、データ線DL1を例に挙げて説明する。書き込みスイッチP_SW1のドレインは、電源線16Bに接続されている。書き込みスイッチP_SW1のソースは、データ線DL1に接続されている。リセットスイッチP_RST1のドレインは、データ線DL1に接続されている。リセットスイッチP_RST1のソースは、接地されている。なお、書き込みスイッチP_SW、及びリセットスイッチP_RSTのゲートは制御回路21に接続されており、これらスイッチのオン/オフは制御回路21により制御される。
<半導体記憶装置の動作>
次に、このように構成された半導体記憶装置の動作について説明する。まず、NOR型フラッシュメモリの動作について説明する。
データの消去は、ブロック単位で行われる。なお、図2では、1つのバンク1内に上下2つのブロック11が配置された場合を示しているが、カラムゲート13及びブロック11からなる単位が、センスアンプ回路12の上下にそれぞれ複数個配置されていてもよい。ここで、ブロック毎にP型ウェルは分離されている。このデータの消去は、メモリセルMCの制御ゲート電極に例えば−7Vの電圧を、ソース及び対応するP型ウェルには例えば10Vの電圧を供給し、ドレインをフローティング状態(オープン状態)に設定する。これにより、浮遊ゲート電極に注入されている電子がトンネル絶縁膜を介して基盤側(ソース側)に引き抜かれる。この状態は、メモリセルMCの閾値電圧が低い状態であり、“1”記憶状態である。なお、非選択ブロックのワード線WL及び対応するP型ウェルは接地電圧Vss(0V)に設定され、これにより、非選択ブロックでは、データの消去が行われない。
データの書き込みは、選択されたメモリセルMCのソース及びP型ウェルに接地電圧Vss(0V)を供給し、制御ゲート電極に例えば9Vの書き込み電圧Vpgmを供給する。この際、“0”書き込みの場合には、ドレインに例えば5Vの書き込み電圧Vdを供給すると、チャネル領域から電子(ホットエレクトロン)が浮遊ゲート電極に注入され、メモリセルMCの閾値電圧が上昇する。これに対して、“1”書き込みの場合には、選択されたメモリセルMCのドレインをフローティング状態にすると、閾値電圧の上昇が禁止され、“1”記憶状態を保持する。このメモリセルMCのドレインに印加される書き込み電圧Vdは、書き込み回路16により供給される。
データの読み出しは、選択されたメモリセルMCのソース及びウェルに接地電圧Vssを供給し、制御ゲート電極に例えば5Vの読み出し電圧Vreadを供給する。この時、選択されたメモリセルMCの閾値電圧が読み出し電圧Vread以下なら、選択されたビット線BLとソース線SLとが導通してビット線BLの電圧はローレベルとなる。これに対して、選択されたメモリセルMCの閾値電圧が読み出し電圧Vread以上なら、選択されたビット線BLとソース線SLとが非導通となり、ビット線BLの電位はハイレベルとなる。このビット線BLの電圧をデータ線DLを介してセンスアンプ回路12により検知する。
次に、半導体記憶装置の読み出し動作について説明する。データの読み出しでは、選択されたメモリセルMCにつながるデータ線DLをセンスアンプSAに接続する。以下、データ線DL3に接続されたメモリセルMCからデータを読み出す場合を例に説明する。
まず、制御回路21は、読み出しスイッチSWH3をオンさせて、データ線DL3とセンスアンプSAの第1の入力端子とを接続する。書き込みパススイッチSWP1、リファレンススイッチSWR3、及びリセットスイッチRST3はオフさせる。
続いて、センスアンプSAの第2の入力端子(リファレンス側)に第1の入力端子と同等の容量を付加するために、この第2の入力端子にリファレンス用データ線を接続する。すなわち、制御回路21は、リファレンススイッチSWR1をオンさせて、データ線DL1とセンスアンプSAの第2の入力端子とを接続する。読み出しスイッチSWH1、及びリセットスイッチRST1はオフさせる。
続いて、データ線DLのイコライズ動作が行われる。制御回路21は、イコライズ回路14−1をオンさせる。これにより、センスアンプSAの2つの入力端子(すなわち、22本のデータ線DL3及びDL1)が導通し、データ線DL3とデータ線DL1とが同電圧に設定される。その後、制御回路21は、イコライズ回路14−1をオフさせる。
続いて、カラムデコーダ17は、選択されたメモリセルMCとデータ線DL3との間に配置されたカラム選択トランジスタCTをオンさせる。これにより、選択されたメモリセルMCからデータ線DL3へデータが転送される。センスアンプSAは、データ線DL3の電圧を検知及び増幅する。このようにして、選択されたメモリセルMCからデータが読み出される。
なお、データの読み出しに使用されるデータ線DL3及びDL1に隣接するデータ線DL2及びDL4は、読み出し動作時のノイズ等の影響を低減するために、接地電圧Vssに設定され、シールド線として使用される。このため、データ線DL3及びDL1に隣接するデータ線DL2及びDL4においては、これらに対応するリセットスイッチRST2及びRST4が制御回路21によりオンされることで、隣接データ線DL2及びDL4は接地電圧Vssに設定される。
次に、半導体記憶装置の書き込み動作について説明する。データの書き込みでは、書き込み回路16からデータ線DLに高電圧の書き込み電圧が供給される。以下、データ線DL3に接続されたメモリセルMCにデータを書き込む場合を例に説明する。
まず、制御回路21は、書き込みスイッチP_SW1をオンさせて、データ線DL1と電源線16Bとを接続する。続いて、制御回路21は、書き込みパススイッチSWP1をオンさせて、データ線DL1とデータ線DL3とを接続する。これにより、データ線DL3には、書き込み回路16から書き込み電圧が供給される。この書き込み電圧を用いて、データ線DL3につながる選択されたメモリセルMCへのデータ書き込みが行われる。
この際、全ての読み出しスイッチSWH、リファレンススイッチSWR、及びリセットスイッチRSTはオフされる。これにより、データの書き込み時には、イコライズ回路14に高電圧の書き込み電圧が印加されない。このため、イコライズ回路14に使用されるトランジスタは、低電圧用のサイズの小さいトランジスタを使用することが可能となる。具体的には、イコライズ回路14に使用されるトランジスタのサイズは、書き込みパススイッチSWPのそれより小さく設定される。
なお、データの書き込みに使用されるデータ線DL3に隣接するデータ線DLは、書き込み動作時のノイズ等の影響を低減するために、接地電圧Vssに設定され、シールド線として使用される。このため、データ線DL3に隣接するデータ線DLにおいては、これらに対応するリセットスイッチP_RST及び書き込みパススイッチSWPが制御回路21によりオンされることで、隣接データ線DLは接地電圧Vssに設定される。
以上詳述したように本実施形態では、2個のブロックでセンスアンプ回路を共有する共有センスアンプ方式を用いた半導体記憶装置において、データの書き込みに使用されるパスと、データの読み出しに使用されるパスとを分けて構成するようにしている。これにより、データの書き込み時に、イコライズ回路14に高電圧の書き込み電圧が印加されないようにすることが可能となる。この結果、イコライズ回路14に使用されるトランジスタは、低電圧用のサイズの小さいトランジスタを使用することが可能となる。
また、低電圧用のサイズの小さいトランジスタをイコライズ回路14に使用することで、読み出し速度の向上、ノイズの低減等の効果も得ることができる。さらに、高電圧用(高耐圧用)のトランジスタでは、隣接する素子同士を絶縁する素子分離領域が大きくなる。しかし、本実施形態では、素子分離領域も小さくすることが可能となるため、チップサイズを縮小することが可能となる。
なお、本実施形態のような書き込みパス及び書き込みパススイッチSWPを新たに設けない場合は、データの書き込み時に、読み出しスイッチSWH及びリファレンススイッチSWRに高電圧の書き込み電圧が印加されることになる。この場合は、書き込み抵抗を低くする必要性から読み出しスイッチSWH及びリファレンススイッチSWRのサイズ(ゲート幅W)を大きくしなければならない。しかし、本実施形態では、データの書き込み時に、読み出しスイッチSWH及びリファレンススイッチSWRに書き込み電圧が印加されない。すなわち、これら読み出しスイッチSWH及びリファレンススイッチSWRには、抵抗の制約等がなくなり、単なるスイッチとしての機能を有すれば良いことになる。
従って、本実施形態では、読み出しスイッチSWH及びリファレンススイッチSWRのサイズを小さくすることが可能となる。具体的には、読み出しスイッチSWH及びリファレンススイッチSWRのサイズは、書き込みパススイッチSWPのそれより小さく設定される。これにより、チップサイズのさらなる縮小が可能となる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、書き込みパスに使用される配線15Aをシールド線としても使用するようにした実施例について示している。
図5は、本発明の第2の実施形態に係るスイッチ回路15−1及び15−2の構成を中心に示したバンク1の回路図である。なお、図5には、センスアンプ回路12に含まれる1個のセンスアンプSAと、この1個のセンスアンプSAに対応して設けられた、ブロック11−1内の2本のデータ線DL1、DL2、及びブロック11−2内の2本のデータ線DL3、DL4を示している。他のセンスアンプSAについても図5と同じ構成である。
スイッチ回路15−1は、1本のデータ線DLごとに、書き込みパススイッチSWP、及びシールドスイッチS_RSTを備えている。シールドスイッチS_RSTは、例えばNチャネルMOSトランジスタにより構成される。スイッチ回路15−2は、1本のデータ線DLごとに、書き込みパススイッチSWPを備えている。なお、読み出しパスに含まれる読み出しスイッチSWH、リファレンススイッチSWR、及びリセットスイッチRSTの構成及び動作は、第1の実施形態と同じである。
スイッチの接続関係について、データ線DL1及びDL3を例に挙げて説明する。データ線DL1の一端には、書き込みパスを構成する書き込みパススイッチSWP1のドレインが接続されている。書き込みパススイッチSWP1のソースは、書き込みパスを構成する配線(シールド線)15A−1の一端に接続されている。配線15A−1の他端は、書き込みパスを構成する書き込みパススイッチSWP3のドレインに接続されている。書き込みパススイッチSWP3のソースは、データ線DL3に接続されている。また、配線15A−1には、シールドスイッチS_RST1のドレインが接続されている。シールドスイッチS_RST1のソースは、接地されている。書き込みパススイッチSWP、及びシールドスイッチS_RSTのゲートは制御回路21に接続されており、これらのスイッチのオン/オフは制御回路21により制御される。
このように構成された半導体記憶装置の動作について説明する。データの書き込みでは、書き込み回路16からデータ線DLに高電圧の書き込み電圧が供給される。以下、データ線DL3に接続されたメモリセルMCにデータを書き込む場合を例に説明する。
まず、制御回路21は、書き込みスイッチP_SW1をオンさせて、データ線DL1と電源線16Bとを接続する。続いて、制御回路21は、書き込みパススイッチSWP1及びSWP3をオンさせて、データ線DL1とデータ線DL3とを配線15A−1を介して接続する。これにより、データ線DL3には、書き込み回路16から書き込み電圧が供給される。この書き込み電圧を用いて、データ線DL3につながる選択されたメモリセルMCへのデータ書き込みが行われる。
この際、全ての読み出しスイッチSWH、リファレンススイッチSWR、及びリセットスイッチRSTはオフされる。これにより、データの書き込み時には、イコライズ回路14に高電圧の書き込み電圧が印加されない。このため、イコライズ回路14に使用されるトランジスタは、低電圧用のサイズの小さいトランジスタを使用することが可能となる。
ここで、データの書き込み使用される配線15Aに隣接する配線15Aは、書き込み動作時のノイズ等の影響を低減するために、接地電圧Vssに設定され、シールド線として使用される。このため、データの書き込み使用される配線15Aに隣接する配線15Aにおいては、これらに対応するシールドスイッチS_RSTが制御回路21によりオンされることで、上記隣接する配線15Aは接地電圧Vssに設定される。また、シールド線として使用される配線15Aに接続される書き込みパススイッチSWPは制御回路21によりオフされ、データ線DLから電気的に切断される。同様に、データの読み出し動作においても、配線15Aは、シールド線として使用される。
一般的には、データ線等のアナログ配線は隣接配線からのノイズ等の悪影響を防ぐために両側を接地電圧Vssに固定されたシールド線でシールドしていることが多い。図6は、書き込みパスを有しない比較例に係るセンスアンプSA及びスイッチ回路の構成を示すレイアウト図である。各スイッチ(トランジスタ)は、ソース及びドレインとしての拡散層とゲート電極とを備えている。拡散層は、コンタクトを介してデータ線DL等の配線に接続されている。なお、図6の縦方向に延びる配線は、基板上に層間絶縁膜を介して形成された第1金属配線層により構成される。図6に示すように、センスアンプSAに接続される配線の両側には、2本のシールド線が設けられている。これらのシールド線は、接地電圧Vssに固定されている。
本実施形態では、図6に示したシールド線を、書き込みパスを形成する配線15Aとして使用する。図7は、第2の実施形態に係るセンスアンプSA及びスイッチ回路15の構成を示すレイアウト図である。シールド線が書き込みパススイッチSWP及びシールドスイッチS_RSTに接続されて、配線15Aとして使用されている。このように、従来からあるシールド線を書き込みパスを形成する配線15Aとして使用することで、配線15Aのための新たな配線スペースを設ける必要がない。
以上詳述したように本実施形態では、書き込みパスを形成する配線15Aを、センスアンプSA付近の配線をシールドするシールド線として使用するようにしている。これにより、書き込み動作或いは読み出し動作時におけるノイズ等の影響を低減することが可能となる。この結果、データの信頼性を向上させることが可能となる。
また、一般的に使用されている、センスアンプSAをシールドするシールド線を、書き込みパスを形成する配線15Aとして使用している。これにより、新たに配線スペースを用意する必要がないため、本実施形態の書き込みパスを新たに設けた場合でも、レイアウト面積の増大を防ぐことができる。その他の効果は、第1の実施形態と同じである。
(第3の実施形態)
第3の実施形態は、同一ブロック内の隣接する2本のデータ線で書き込みパスを形成する配線15Aを共有するようにしている。
図8は、本発明の第3の実施形態に係るスイッチ回路15−1及び15−2の構成を中心に示したバンク1の回路図である。なお、図8には、センスアンプ回路12に含まれる1個のセンスアンプSAと、この1個のセンスアンプSAに対応して設けられた、ブロック11−1内の2本のデータ線DL1、DL2、及びブロック11−2内の2本のデータ線DL3、DL4を示している。他のセンスアンプSAについても図8と同じ構成である。
データ線DL1に接続された書き込みパススイッチSWP1と、データ線DL2に接続された書き込みパススイッチSWP2とは、それらのソースが共通の配線15A−1に接続されている。また、データ線DL3に接続された書き込みパススイッチSWP3と、データ線DL4に接続された書き込みパススイッチSWP4とは、それらのドレインが共通の配線15A−1に接続されている。配線15A−1には、シールドスイッチS_RST1のドレインが接続されている。シールドスイッチS_RST1のソースは、接地されている。
このようにしてスイッチ回路15−1及び15−2を構成することで、同一ブロック内の隣接する2本のデータ線で書き込みパスを形成する配線15Aを共有することができる。これにより、第2の実施形態と比べて、シールドスイッチS_RSTの数を半分にすることが可能となるため、チップサイズを縮小することができる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態は、各ブロックに対して1個の書き込み回路を設けることで、ブロック11−1及び11−2間に書き込みパスを設けず、かつイコライズ回路14に高電圧の書き込み電圧が印加されないようにしている。
図9は、本発明の第4の実施形態に係る1個のバンク1−1を中心に示した半導体記憶装置の主要部を示すブロック図である。バンク1−2〜1−nの構成も、図9と同じである。各バンク1は、ブロック11−1及び11−2にそれぞれ対応して書き込み回路16−1及び16−2を備えている。書き込み回路16−1は、データの書き込み時に使用される高電圧の書き込み電圧を生成し、この書き込み電圧をブロック11−1に供給する。同様に、書き込み回路16−2は、データの書き込み時に使用される高電圧の書き込み電圧を生成し、この書き込み電圧をブロック11−2に供給する。
図10は、第4の実施形態に係る書き込み回路16−1及び16−2の構成を中心に示したバンク1の回路図である。なお、図10には、センスアンプ回路12に含まれる1個のセンスアンプSAと、この1個のセンスアンプSAに対応して設けられた、ブロック11−1内の2本のデータ線DL1、DL2、及びブロック11−2内の2本のデータ線DL3、DL4を示している。他のセンスアンプSAについても図10と同じ構成である。また、スイッチ回路15−1及び15−2は、書き込みパス(書き込みパススイッチSWP2及び配線15A)を備えておらず、読み出しパス(読み出しスイッチSWH、リファレンススイッチSWR、及びリセットスイッチRST)のみを備えている。
ブロック11−1に含まれるデータ線DLには、書き込み回路16−1が接続されている。また、ブロック11−2に含まれるデータ線DLには、書き込み回路16−2が接続されている。書き込み回路16−1及び16−2の構成はそれぞれ、第1の実施形態の書き込み回路16と同じである。
このように構成された半導体記憶装置では、ブロック11−1内のメモリセルMCへのデータの書き込みは、書き込み回路16−1により行われる。例えば、データ線DL1につながる選択されたメモリセルMCにデータを書き込む場合、制御回路21は、書き込みスイッチP_SW1をオンさせて、データ線DL1と電源線16B−1とを接続する。これにより、データ線DL1には、書き込み回路16−1から書き込み電圧が供給される。この書き込み電圧を用いて、データ線DL1につながる選択されたメモリセルMCへのデータ書き込みが行われる。この際、読み出しスイッチSWH、リファレンススイッチSWR、及びリセットスイッチRSTは、オフされる。
また、ブロック11−2内のメモリセルMCへのデータの書き込みは、書き込み回路16−2により行われる。例えば、データ線DL3につながる選択されたメモリセルMCにデータを書き込む場合、制御回路21は、書き込みスイッチP_SW3をオンさせて、データ線DL3と電源線16B−2とを接続する。これにより、データ線DL3には、書き込み回路16−2から書き込み電圧が供給される。この書き込み電圧を用いて、データ線DL3につながる選択されたメモリセルMCへのデータ書き込みが行われる。この際も、読み出しスイッチSWH、リファレンススイッチSWR、及びリセットスイッチRSTは、オフされる。
従って、ブロック11−1及び11−2のデータ書き込み時には、イコライズ回路14−1には、書き込み回路16−1及び16−2により生成される高電圧の書き込み電圧が印加されない。これにより、イコライズ回路14に使用されるトランジスタは、低電圧用のサイズの小さいトランジスタを使用することが可能となる。また、読み出しスイッチSWH及びリファレンススイッチSWRのサイズも小さくすることが可能となる。
なお、データの書き込みに使用されるデータ線DLに隣接するデータ線DLは、書き込み動作時のノイズ等の影響を低減するために、接地電圧Vssに設定され、シールド線として使用される。データ線DLを接地電圧Vssに固定するリセットスイッチP_RSTは、書き込み回路16−1及び16−2にそれぞれ設けられている。
(第5の実施形態)
第5の実施形態は、ブロック11−1及び11−2間に、書き込み電圧を供給する書き込み回路を配置する。そして、書き込み回路がブロック11−1及び11−2にそれぞれ書き込みパスを用いて書き込み電圧を供給することで、イコライズ回路14に高電圧の書き込み電圧が印加されないようにしている。
図11は、本発明の第5の実施形態に係る1個のバンク1−1を中心に示した半導体記憶装置の主要部を示すブロック図である。バンク1−2〜1−nの構成も、図11と同じである。ブロック11−1及び11−2間には、1個の書き込み回路16が設けられている。書き込み回路16は、データの書き込み時に使用される高電圧の書き込み電圧を生成し、この書き込み電圧をブロック11−1及び11−2にそれぞれ供給する。
図12は、第5の実施形態に係る書き込み回路16の構成を中心に示したバンク1の回路図である。なお、図12には、センスアンプ回路12に含まれる1個のセンスアンプSAと、この1個のセンスアンプSAに対応して設けられた、ブロック11−1内の2本のデータ線DL1、DL2、及びブロック11−2内の2本のデータ線DL3、DL4を示している。他のセンスアンプSAについても図12と同じ構成である。また、スイッチ回路15−1及び15−2は、書き込みパス(書き込みパススイッチSWP2及び配線15A)を備えておらず、読み出しパス(読み出しスイッチSWH、リファレンススイッチSWR、及びリセットスイッチRST)のみ備えている。
ブロック11−1に含まれるデータ線DL、及びブロック11−2に含まれるデータ線DLには、書き込み回路16が接続されている。書き込み回路16は、書き込み電源回路16Aと、電源線16Bと、ブロック11−1及び11−2内のデータ線DLに対応した数の書き込みスイッチP_SWとを備えている。書き込み電源回路16Aは、データの書き込み時に使用される高電圧の書き込み電圧を生成する。書き込み電源回路16Aには、電源線16Bが接続されている。
スイッチの接続関係について、データ線DL1及びDL3を例に挙げて説明する。書き込みスイッチP_SW1のドレインは、電源線16Bに接続されている。書き込みスイッチP_SW1のソースは、データ線DL1に接続されている。書き込みスイッチP_SW3のドレインは、電源線16Bに接続されている。書き込みスイッチP_SW3のソースは、データ線DL3に接続されている。なお、書き込みスイッチP_SWのゲートは制御回路21に接続されており、これらスイッチのオン/オフは制御回路21により制御される。
このように構成された半導体記憶装置の書き込み動作について説明する。例えば、データ線DL1につながる選択されたメモリセルMCにデータを書き込む場合、制御回路21は、書き込みスイッチP_SW1をオンさせて、データ線DL1と電源線16Bとを接続する。これにより、データ線DL1には、書き込み回路16から書き込み電圧が供給される。この書き込み電圧を用いて、データ線DL1につながる選択されたメモリセルMCへのデータ書き込みが行われる。この際、書き込みスイッチP_SW1以外の書き込みスイッチP_SWは、全てオフされる。また、読み出しスイッチSWH、リファレンススイッチSWR、及びリセットスイッチRSTも、オフされる。
また、ブロック11−2内のメモリセルMCへのデータ書き込みも、書き込み回路16により行われる。例えば、データ線DL3につながる選択されたメモリセルMCにデータを書き込む場合、制御回路21は、書き込みスイッチP_SW3をオンさせて、データ線DL3と電源線16Bとを接続する。これにより、データ線DL3には、書き込み回路16から書き込み電圧が供給される。この書き込み電圧を用いて、データ線DL3につながる選択されたメモリセルMCへのデータ書き込みが行われる。この際、書き込みスイッチP_SW3以外の書き込みスイッチP_SWは、全てオフされる。また、読み出しスイッチSWH、リファレンススイッチSWR、及びリセットスイッチRSTも、オフされる。
従って、ブロック11−1及び11−2のデータ書き込み時には、イコライズ回路14−1には、書き込み回路16により生成される高電圧の書き込み電圧が印加されない。これにより、イコライズ回路14に使用されるトランジスタは、低電圧用のサイズの小さいトランジスタを使用することが可能となる。また、読み出しスイッチSWH及びリファレンススイッチSWRのサイズも小さくすることが可能となる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で、構成要素を変形して具体化できる。また、実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を構成することができる。例えば、実施形態に開示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよいし、異なる実施形態の構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の第1の実施形態に係る半導体記憶装置の全体構成を示すブロック図。 第1の実施形態に係る1個のバンク1−1を中心に示した半導体記憶装置の主要部を示すブロック図。 1個のブロック11−1の構成を示す回路図。 第1の実施形態に係るスイッチ回路15−1及び15−2の構成を中心に示したバンク1の回路図。 本発明の第2の実施形態に係るスイッチ回路15−1及び15−2の構成を中心に示したバンク1の回路図。 書き込みパスを有しない比較例に係るセンスアンプSA及びスイッチ回路の構成を示すレイアウト図。 第2の実施形態に係るセンスアンプSA及びスイッチ回路15の構成を示すレイアウト図。 本発明の第3の実施形態に係るスイッチ回路15−1及び15−2の構成を中心に示したバンク1の回路図。 本発明の第4の実施形態に係る1個のバンク1−1を中心に示した半導体記憶装置の主要部を示すブロック図。 第4の実施形態に係る書き込み回路16−1及び16−2の構成を中心に示したバンク1の回路図。 本発明の第5の実施形態に係る1個のバンク1−1を中心に示した半導体記憶装置の主要部を示すブロック図。 第5の実施形態に係る書き込み回路16の構成を中心に示したバンク1の回路図。
符号の説明
1…バンク、2…周辺回路、11…ブロック、12…センスアンプ回路、13…カラムゲート、14…イコライズ回路、15…スイッチ回路、15A…配線、16…書き込み回路、16A…書き込み電源回路、16B…電源線、17…カラムデコーダ、18…ロウデコーダ、19…入出力バッファ、20…ウェル制御回路、21…制御回路、MC…メモリセル、DL…データ線、BL…ビット線、WL…ワード線、SL…ソース線、CSL…カラム選択線、CT…カラム選択トランジスタ、SWP…書き込みパススイッチ、S_RST…シールドスイッチ、SWH…読み出しスイッチ、SWR…リファレンススイッチ、RST…リセットスイッチ、P_SW…書き込みスイッチ、P_RST…リセットスイッチ。

Claims (5)

  1. 電気的に書き換えが可能な複数のメモリセルをそれぞれが有する第1及び第2のブロックと、
    前記第1のブロックに配設され、かつ前記第1のブロックからデータが転送される第1及び第2のデータ線と、
    前記第2のブロックに配設され、かつ前記第2のブロックからデータが転送される第3及び第4のデータ線と、
    前記第1のブロックと前記第2のブロックとに共有され、かつ第1及び第2の入力端子を有し、かつ前記第1及び第2の入力端子の電圧差を用いてデータを検知するセンスアンプと、
    データの読み出し時に、各データ線と前記第1及び第2の入力端子との接続を制御する読み出しスイッチ回路と、
    データの読み出し動作の前に、前記第1及び第2の入力端子に接続された2本のデータ線を電気的に接続するイコライズ回路と、
    前記第1及び第2のデータ線に書き込み電圧を供給する書き込み回路と、
    データの書き込み時に、前記第1のデータ線と前記第3のデータ線との接続、及び前記第2のデータ線と前記第4のデータ線との接続を制御するパススイッチ回路と、
    を具備することを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 前記パススイッチ回路は、
    第1及び第2のシールド線と、
    前記第1のデータ線と前記第1のシールド線との間に接続された第1のパススイッチと、
    前記第2のデータ線と前記第2のシールド線との間に接続された第2のパススイッチと、
    前記第3のデータ線と前記第1のシールド線との間に接続された第3のパススイッチと、
    前記第4のデータ線と前記第2のシールド線との間に接続された第4のパススイッチと、
    前記第1のシールド線と接地端子との間に接続された第1のシールドスイッチと、
    前記第2のシールド線と接地端子との間に接続された第2のシールドスイッチと、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. 前記読み出しスイッチ回路は、複数の第1のトランジスタを含み、
    前記パススイッチ回路は、複数の第2のトランジスタを含み、
    前記第1のトランジスタのサイズは、前記第2のトランジスタのそれより小さいことを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体記憶装置。
  4. 電気的に書き換えが可能な複数のメモリセルをそれぞれが有する第1及び第2のブロックと、
    前記第1のブロックに配設され、かつ前記第1のブロックからデータが転送される第1及び第2のデータ線と、
    前記第2のブロックに配設され、かつ前記第2のブロックからデータが転送される第3及び第4のデータ線と、
    前記第1のブロックと前記第2のブロックとに共有され、かつ第1及び第2の入力端子を有し、かつ前記第1及び第2の入力端子の電圧差を用いてデータを検知するセンスアンプと、
    データの読み出し時に、各データ線と前記第1及び第2の入力端子との接続を制御する読み出しスイッチ回路と、
    データの読み出し動作の前に、前記第1及び第2の入力端子に接続された2本のデータ線を電気的に接続するイコライズ回路と、
    前記第1及び第2のデータ線に書き込み電圧を供給する第1の書き込み回路と、
    前記第3及び第4のデータ線に書き込み電圧を供給する第2の書き込み回路と、
    を具備することを特徴とする半導体記憶装置。
  5. 電気的に書き換えが可能な複数のメモリセルをそれぞれが有する第1及び第2のブロックと、
    前記第1のブロックに配設され、かつ前記第1のブロックからデータが転送される第1及び第2のデータ線と、
    前記第2のブロックに配設され、かつ前記第2のブロックからデータが転送される第3及び第4のデータ線と、
    前記第1のブロックと前記第2のブロックとに共有され、かつ第1及び第2の入力端子を有し、かつ前記第1及び第2の入力端子の電圧差を用いてデータを検知するセンスアンプと、
    データの読み出し時に、各データ線と前記第1及び第2の入力端子との接続を制御する読み出しスイッチ回路と、
    データの読み出し動作の前に、前記第1及び第2の入力端子に接続された2本のデータ線を電気的に接続するイコライズ回路と、
    前記第1及び第2のブロック間に配置され、かつ前記第1乃至4のデータ線に書き込み電圧を供給する書き込み回路と、
    を具備することを特徴とする半導体記憶装置。
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